14 冷たい校舎村10
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人
狼
墓
少
霊
全
ワカナに3人が投票した。
ハルミチに1人が投票した。
ワカナは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
キーンコーンカーンコーン…………
(#0) 2021/11/15(Mon) 00時頃
8時50分。チャイムが鳴る。
もうほとんど壊れかけの世界に、
最後のチャイムはそれはよく響いた。
この世界の終わりを告げる音。
けれど君達はかえってきたのだ。
それを何と呼ぶかは君達次第だ。
君達が、自らの居場所で目を覚ますのと同じように。
冷たい校舎の”ホスト”たる君も、元いた世界を取り戻す。
(#1) 2021/11/15(Mon) 00時頃
────河合和歌奈は、かえってきた。
(#2) 2021/11/15(Mon) 00時頃
生還、おめでとう。
苦しくも確かな温度のある世界で、
どうか君が続いていけますように。
冷たい校舎の凍った時は、再び進み始めた。*
(#3) 2021/11/15(Mon) 00時頃
/*
村建てから落とす発言は以上となります。
みなさま、お疲れ様です。
そして改めてご参加ありがとうございます。
以降、灰でのPL会話も解禁いたしますので、
おしゃべりも表ロルも、ご自由にどうぞ。
何か質問などがあればお気軽に村建てまで。
村枠にも余裕がありそうなので、
延長はフルで使用する予定をしておりますが、
ご無理のない範囲で最後までご参加いただけますと幸いです。
それでは、村閉じまでどうぞよろしくお願いいたします。
(#4) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[>>4:+91ほら、言葉に困るだろ? あの世界で死んだことで戻ってこれたなんて、 それを共有したみんなとどう言葉を交わしたものか、困る。 なので、俺はただ煮え切らない薄笑い。]
そうだなぁ、他には誰招くか。 いや、あの世界での話をするんなら、 9人だけのほうがいいか?
[自分でもどこに気を使っているのかと思うけど、 河合さんが帰ってくる前提で話をするのであれば、そんな感じ。
さて、今度はどんなお菓子とゲームを用意しようかね。]
(0) myu-la 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[夏見さんとの話もそこそこに、 虎次郎も連れて手術室前のほうに歩いていこうか。 夜間なので声は抑えながら。
そうして辿り着けば、俺たちは知ることになるだろう。 あの世界の主がどちらの決断をしたかを。]
(1) myu-la 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[——おかえり、
と言うにはまだ心の整理ができていない俺は、 きっと夏見さんが先に言うのだろうと確信して、 彼女にそれを任せるのだった。*]
(2) myu-la 2021/11/15(Mon) 00時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
takicchi 2021/11/15(Mon) 01時頃
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[真梛さんのスマホにはグルチャのメッセージの他に 個別にそんなメッセージが届いている。>>4:+85
和歌奈さんがどうなったにしても、伝えられるのは 先になりそうだったから。 もしかしたら戻ってきた真梛さんは、読む暇も なかったかもしれないけれど。
それならそれで、後で読んでくれたらいいなって。]**
(3) じゃわ 2021/11/15(Mon) 01時頃
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そうか、戻って来たかよ。 まっ、オレは全然心配してなかったけどな!
[誰にも聞かれていないのにそんな事を言い出す時点で本心は透けたようなものだが。 それでもいいだろう? ノリで突き進んだほうが、丸く収まるときだってある。]
(4) きたきつね 2021/11/15(Mon) 18時半頃
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ありがとよ
(5) きたきつね 2021/11/15(Mon) 18時半頃
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[それは河合和歌奈へ向けられた言葉か、あるいは仲間たちへ向けられた言葉か、それとも。]
(6) きたきつね 2021/11/15(Mon) 18時半頃
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[ 冬だった。 吹きすさぶ風の厳しさも、 頬や瞼を濡らす雪の冷たさも。 けれど知っている。 体温を分かち合えるのであれば、 凍てつく冬もなんてことはない。 そう遠くない未来に、 君のこころにやわらかな風が吹きますように。]
(7) nabe 2021/11/15(Mon) 19時半頃
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[ さよなら≠ナはなくまたね≠告げて。 季節の巡り廻る世界へとわたしはかえってきた。]
(8) nabe 2021/11/15(Mon) 19時半頃
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── 現在 ──
…………。
[ 雪は降っていなくとも、 真冬の夜は寒いこと。知っている。
クローゼットを開けたところだった。 淡いベージュと白と薄いピンク。 それらが織りなすチェック模様。 相変わらず、丁寧に畳まれてそこにある。]
(9) nabe 2021/11/15(Mon) 20時頃
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[ こちらの世界で目が覚めて、それから。
スマホに届いていた数々のメッセージ。 この世界への帰還を知らせるそれらを見た。 君との駆け込みセーフは二度目……でいいのかな。
つまり、君が帰ってくることを確信しながら、 わたしはすぐさま出かける準備をはじめた。
部屋着のスウェットをベッドに放り投げ、 当たり前のように制服を着込んだ。 コートを着ても尚、外は寒そうで、 わたしはクローゼットを開いた。数秒。 ぱたんとその扉を閉じて階下に声を投げる。]
(10) nabe 2021/11/15(Mon) 20時頃
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──お姉ちゃあん、 マフラー貸して、今すぐー
[ なにが起きたか説明するでもなく、 わたしの声に驚いた家族たちとて、 どこに行くのかと尋ねるわけでもなく、
姉が投げて寄越したマフラーを巻いて、 わたしはいたって堂々と、玄関を出た。
……雪が降っていなくてよかった。 自転車に跨り、いざ行かんとそのときに、 思い出したようにグループチャットを開く。]
(11) nabe 2021/11/15(Mon) 20時頃
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『 おかえり。今から行くねー 』
[ ごく短い文章を打ち込めば、 雪のない、けれど人気も少ない道の暗闇を、 自転車のライトの光で切り裂き、走り出す。 無彩色が、今もわたしの首を守ってくれる。*]
(12) nabe 2021/11/15(Mon) 20時頃
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[ お疲れ様がおかしかったら、ご無事で何より?>>0 確かに困るけど!困るけどさあ! もうちょっと嬉しそうな顔をしてくれても いいんじゃないかって思うわけですよ! もしくはもうちょっとこう、安心をにじませるとかさあ! そんな美味しくもまずくもない食べ物食べた時みたいな ビミョーな顔しなくてもよくない!? ]
別にわざわざあの世界の話をしなくてもいいけど、 でも、9人でいいんじゃないかな! だって、和歌奈ちゃんが会いたいって思ってくれたのは、 あたしたち9人でしょ?
[ だったら、快気祝いも打ち上げも、 そのメンバーがふさわしいんじゃないかって、 あたしはそう思うな! ]
(13) takicchi 2021/11/15(Mon) 20時半頃
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[ お菓子とゲームを用意してくれるとな? いやいや、そんな気にしてくれなくても! 会場を提供してくれたらそれで十分っていうか! ……え、庶民の口にはめったに入らない なんかすごそうなお菓子? 嘘やっぱりちょっと……いやだいぶ食べてみたいです! じゅるり ]
(14) takicchi 2021/11/15(Mon) 20時半頃
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[ そんな話をしながら、手術室の方向へ足を向ける。>>1 大丈夫、大丈夫、 こんな楽しいイベント用意してるからね、 だから和歌奈ちゃんが帰ってこないわけがないんだよ。 あたしはそう信じてた、けど ]
…………よ、よかったあぁ…………。
[ 手術中のランプが消えて、 和歌奈ちゃんの無事が知らされたら、 ぶわあって涙が出てきて、床にへたり込んじゃった。 信じてたけど!信じてたけどさあ! やっぱり実際そう聞いたら安心するじゃんか! 腰が抜けちゃったって仕方なくない!? ]
(15) takicchi 2021/11/15(Mon) 20時半頃
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和歌奈ちゃん、よか、よかったよおぉ……、 おがえりぃ……
[ ストレッチャーに乗せられて出てきた和歌奈ちゃんは 眠ってたかな?意識はあった? どっちにしても、床に座り込んでるあたしは、 和歌奈ちゃんの顔を覗き込むことはできなかったけど、 みっともない顔を晒しながら ストレッチャーに向かって手を振ったのだった ]*
(16) takicchi 2021/11/15(Mon) 20時半頃
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ありがとう。でも手を借りる必要はないな。
(17) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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[ 冷たい校舎。凍った時が溶ける少し前。 色々あったの一端を、>>208 不肖、不知火真梛が担った話をしよう。
第一声のこらー! 目を閉じて視界をシャットアウトしていた身には ことさらよく響いただろう。
すまない! と、まずは探させてしまった事を謝罪して。 路子、春満、そして ─── 和歌奈。
着ぐるみ相手は多少難易度が高かったが。 君達全員と、きちんと視線が合うのが確認できれば、 真梛は満足げに、ふふっと口の端をあげて。 ]
(18) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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[ 礼の言葉と拒絶はその後のこと。>>17
あの時と同じく動かない車椅子。 優しい君達は、当然のように 私を運んでくれようとしたけれど。>>4:205 不要な行為だと一言で断じた。
そのうちこの世界も終わるのだろうから。 私がこのままここにいても問題はないだろう。 君達の手を煩わせるまでもない。 態々運ばずとも私も君達と同じ場所に帰るだろう。
楽観を自覚しつつ、こんな台詞を並べ主張して。 私は首を縦には振らない。 ]
(19) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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[ 特に君だ。 そう、そこの愛らしい猫の。
君の手だけは、そう易々と借りる気はなかったんだ。 ]
(20) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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[ ここが現実の世界ではないというのなら。 この身の自由も不自由も、私の心根一つで。
君達に迷惑をかける必要なんてなく。 思い切って足を地面に下ろし、力を込めれば、 立ち上がる事もできたかもしれない。
ここに来てから幾度か考えた疑問。 ただ、結局私はそれを選ばなかった。 両脚が身体を支える感覚。 足の裏が床を鳴らす音。
覚えて帰るつもりはなく。 ]
(21) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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[ 脚の事も、母の事も。>>0:19 知らないからこそ耐えられる事は、 確かに存在するのだから。 ]
(22) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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[ そんな紆余曲折を経て、 真梛もとうとう、その校舎に別れを告げる。
楽しかった。 いい夢をありがとう。
誰かと自由に文化祭を巡ることも、 憧れていた屋上に行けた事も。
まとめてにっこりと笑えば、 あとは小学生でも承知の通り。 ]
(23) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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[ 夢から覚めた後は、現実へと舞い戻る。 ]
(24) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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通知がいっぱいきている ……
[ 不知火真梛は、スマホが苦手だ。
だからこの小さな端末の中に、 何やらメッセージが溢れているのは理解したが。 それらを順々に処理するといった 器用な手段は取れないまま。 それでも次にすべき事を正確に理解して。
車椅子を、動かした。 居間に辿り着けば、仕事に行こうとする父親。 そのスーツの端をくいと引っ張る。 ]
(25) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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忙しいところすまないが。 病院に連れて行って欲しいんだ。
[ 求めるのは。 君と私は交わらないはずなのに。 私が行きたかった所。 先に行こうとしてしまった、君の場所。 ]**
(26) 希 2021/11/15(Mon) 21時頃
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[石頭君や墨鳥君の姿が見えれば、 私は少し驚いたような顔を見せる。
だってグルチャ何も反応なかったからさ。 気づき損ねたのかと思って確認したけれど、 やっぱり通知は何もなくて。 ただ既読の数字だけが増えていた。
いや、いいけどさ。 これでも和歌奈さんだけでなく、他のみんなの ことも心配していたんだよ? ってそんな文句も垂れたかもしれないけど、 文を打つ余裕もないほど和歌奈さんが心配だった んだよねってことで納得しておくよ。]
(27) じゃわ 2021/11/15(Mon) 22時半頃
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[不意に、ランプが消える。 固唾をのみながら聴こえた言葉は この場にいた誰しもが望んでいた結末だった。
帰ってきてくれた。
その事実に力が抜ける。 張りつめていた糸を緩めるように安堵の息を深く 吐いたら、涙腺も緩んじゃったみたい。 ぽろりと一粒、目尻から雫が零れた。]
……おかえりなさい。
[後でじっくりきっかり話聞かせてもらうんだから。 眉を下げた表情にそんな気持ちを滲ませながら、 和歌奈さんを迎えて、見えなくなるまで見送った。]**
(28) じゃわ 2021/11/15(Mon) 22時半頃
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── 校舎にて ──
……まなちの頑固者。 ゴーイングマイウェイ。 そのうち二つ名がつくよー まなち・ザ・マイペース
[ いつかと同じ場所に彼女はいた。 真っ先に口にしたのは謝罪だったくせ、>>18 そこから頑として動く気のなさそうな姿に、 わたしはすらすらと言葉を並べ立てたかった。
いくらここが優しい世界だとしても、 壊れゆく場所に置いていくのが嫌で。 わたしは、わたしのわがままとして、 冗談めかした言葉で少しだけ抵抗する。]
(29) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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[ この世界は壊れかけている。 和歌奈ちゃんはそう言った。けれど、]
……ここで星を眺めていても、 ちゃーんと帰れる……のかなあ?
[ やはりわたしに断言できることではなく、 この世界の創造主に視線を向けながら、 わたしは腰に手を当てて立っていた。]
(30) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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[ ……けれど、彼女にその気がないなら。 本当は担いでだって連れていきたいけれど、]
……呼べなかった≠じゃなくて、 呼ばなかった≠だって。 わたし、そう捉えるよー、まなち。
本当に必要なときには、 ちゃんと声を上げてくれる?
[ 少し不安なのだ。 この世界の終わりも、君のことも。 ただの一人の友だちとして。]
(31) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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[ 心配。というより、心細いが表立って、 わたしの眉尻は少しだけ下を向いた。 あの世界の終わる間際のことだった。*]
(32) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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── 現在・病院 ──
虎ちゃーん…… ピンピンしてるねえ。
[ 夜の病院の自販機コーナー。 とんと縁のなかった場所に、 見慣れた姿をひとつ見つけ。
わしゃっと撫でまわそうとした手を、 けんもほろろに振り払われたわたしだった。
それも含めてコジローだなあと、 しみじみしているわたしに彼は告げる。 手術室ならあっち。指をさされた方を見て、 わたしはお礼を言ってそちらに足を向ける。]
(33) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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[ 二度目だったから彼の対処は素早かった。>>4:+70 ……のかはわたしには知りようがないが。
教えられた方向へと向かえば、 何人かの友だちがそこにいるのが見える。
目立つのは床にへたり込むなっちんだ。>>16 お行儀が悪い……というのは冗談で、
それでもわたしはその肩を叩き、 なっちんったらーと軽やかに言おうとしたのだ。
驚いてくれるだろうかという悪戯心。 小走りで背後へと近寄り、 その頬を外気に冷えた手で挟もうと──、]
(34) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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[ ストレッチャーが去っていく。>>16]
(35) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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[ 顔を上げたら、周囲がよく見えた。
閑散とした空間。そこに集まる人たち。 病院の人たちに運ばれる友だちの姿は、 想像以上に痛々しい。生々しかった。
君の帰りを待ちわびていたらしい人たちは、 あの文化祭の日とはまるで違う、 安堵と、尚も拭いきれない不安を浮かべ、 きっとこれから君の病室へと向かうのだろう。
これは何もかも現実だった。 そのことを今さらながらに痛感する。]
(36) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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[ ね。ちゃんと帰れてたでしょう。 あの世界でひどい姿だったコジローも。 わたしの言った通りだったでしょう。
用意していた軽口が何一つ出てこないまま、 わたしは泣くとも笑うともつかない表情で、 和歌奈ちゃんが運ばれていくまでを見ていた。*]
(37) nabe 2021/11/16(Tue) 20時半頃
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[ 真梛がその頼み事をしたのは。
大切なクラスメイト。 その帰還を4文字の言葉で迎えた後の病院か。 それともその更に後日談、 時を刻むようになった教室での出来事。
…… だったかも、しれない。 ]
(38) 希 2021/11/16(Tue) 21時頃
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[ 不知火真梛はスマホが苦手だ。
実際これはあまりよろしくない。 特に身体が不自由なくせに 危うく二つ名がつく所だった程度にはマイペース。
猫のように気まぐれに姿をくらましたと思ったら ろくにスマホで連絡も取れないのだから。 娘を思う父親は、胃薬が欠かせない。
そんな娘に一人で登下校をさせるだと? 君は正気で言っているのかね?んん? ]
(39) 希 2021/11/16(Tue) 21時頃
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[ そして真梛自身もこのままでは済まさない。 とは思っているので。
なんとか機械音痴を克服すべく、 今日も画面を覗き、指先を這わせれば、 高性能な端末は、元気にエラーを吐く。
そんな努力の甲斐もあって(?) 真梛にも気付く事は可能だった。 何とか読み方を叩き込んだグループチャット。 それ以外の場所でもメッセージを受信している事。 ]
(40) 希 2021/11/16(Tue) 21時頃
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というわけで莉希。 一瞬だが君の名前が表示されたので おそらく君からなのだろう。
しかし読み方がよくわからないので。 君が読み上げてくれるととても助かる。
(41) 希 2021/11/16(Tue) 21時頃
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[ にっこりと笑って 自身の端末を手渡そうとすれば、>>38
眼鏡の奥で君の瞳は、 どんな色で輝いただろうか?
─── そう。そんなレベルで、 不知火真梛は、スマホが苦手だ。 ]
(42) 希 2021/11/16(Tue) 21時頃
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[ ─── が、 ]
莉希。 せっかく君がいるのだから。 君の声で、君の顔を見ながら。
君の言葉を聞きたいんだ。
[ 続けて口にした気持ちも紛れもなく本心で。
駄目だろうか? 一歩分、車椅子を動かして。 圧をかけながら浮かべた笑みの行き先はいかに? ]**
(43) 希 2021/11/16(Tue) 21時頃
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── 後日・床に伏せる君と ──
[ それからどれほど経ったころか。
我らが担任ナオシゲくん。 生徒のピンチにもニコチンを切らす、 ストレス過多なみんなのダディを捕まえて、 面会できるようになったと聞きだせば、
わたしは学校帰りの制服姿で、 ふらりとその場所を一人で訪れる。
片手にはドーナツ屋の袋、 もう片方の手にも紙袋を下げて。]
(44) nabe 2021/11/16(Tue) 22時頃
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やほー、わかにゃん。 みんな大好きドーナツボーイのお届けだよー 山盛り買ってきちゃったから、 妹ちゃんとか親御さんとおやつにしてねー
[ 軽い口調で切り出して、 片方の袋を適当な場所に置いた。
好き勝手に近くにあった椅子を引き、 ベッドの近くに腰を下ろせば、 今度はもうひとつの紙袋の出番。]
こっちはナオシゲくんからの預かり物。 ……なんだけどー、 どう? 受験間に合いそー?
(45) nabe 2021/11/16(Tue) 22時頃
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[ こんなところでも勉強に追われるなら、 塾の授業のほうが要点がまとまってたから、 資料を横流ししてあげようっておどけて、 ……シリアスなトーンは打ち消せただろうか。
なんせわたしたちは受験生である。 心配事も考えるべきことも腐るほどあり、
けれど、それ以前に君は君で、 今ここに、きちんと体温を持って存在する。
君について。まだ知らないことがあるとしても、 それさえあればどうとでもなる。 ……とさえ、わたしはこころのどこかで思い、]
(46) nabe 2021/11/16(Tue) 22時頃
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……わかにゃーん、 ちょっとだけハグしてもいい?
[ はい! と大きく手を広げて、 締まりのない笑みを浮かべたわたしだった。*]
(47) nabe 2021/11/16(Tue) 22時頃
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[冷たい校舎。静かな場所。 私の願いの集積点。
で、あるならば、完全に壊れてしまう前に、 みんなのことをかえすことも問題なくできるだろう。 ブラックホールなんかじゃないし。>>19
動かない車椅子に身を預け、 手を貸されることを断った不知火ちゃんにも等しく。>>18 夜に消えることなく、黎明を迎える。
……が、 和歌奈は己の悪癖をいかんなく発揮してしまった。 それは屋上での出来事の意趣返しめいていた]
(48) Akatsuki-sm 2021/11/16(Tue) 22時頃
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ちゃんと帰れるかどうかは分からないよ。 なんせ、……えーと、うん。 車椅子のバッテリーが切れちゃうっていうの、 私にも予想がつかなかったもん。 これは、うん、私の知らないことが起こってるわ。
変にこの世界にとどまってたら、 それこそもっと予想がつかないことが起こったりして……。
[ふと、 ……屋上で不知火真梛に言ったこと>>4:131を今さらまざまざ思い浮かべる。
自分に優しくするやり方、か。 ……でも、それを教えてあげられるのは私じゃない。 そう、間違いなく。
古香ちゃんがちゃんと抵抗してくれてるのは、 私としては頼もしく映る。>>29>>30>>31]
(49) Akatsuki-sm 2021/11/16(Tue) 22時頃
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[だから私は私の言葉を並べる他ない]
それに、私はかえってく時に、 不知火ちゃんが隣にいないのは、 困るっていうか嫌、っていうか……。
[ただのわがままだ。 だから最終的には君の好きにさせてしまうだろうと思いつつ。 締まりのない片手をひらひらと振った。 世界の終焉を振り返り際に見るちょっと前のことだった*]
(50) Akatsuki-sm 2021/11/16(Tue) 22時頃
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[ お行儀悪く床にへたり込んで、>>34 顔は涙でぐちゃぐちゃで、 あたしは今史上最高にみっともない姿を晒してる。 ……いや、2番目、かな? 多分1番無様だったのは 死に損なった小6のあの日だった。 まああの日無様な姿を晒したからこそ、 今あたしはこうして生きてるわけだけど。
閑話休題。 あたし史上2番目にみっともないわけだけど、 そんなのどうでもいいっていうか仕方なかった。 だってさ、和歌奈ちゃんが帰ってきたんだよ! 仕方なくない!?仕方ない! とにかく、ぶええええ、って泣いてたあたしは、 忍び寄る気配に近づくことはなかったわけで ]
(51) takicchi 2021/11/16(Tue) 22時頃
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[ 幸いっていうかなんて言うか、 ほっぺたに冷たい手が襲い掛かることはなかった。 だからあたしが気づいたのは、 ストレッチャーを見送った後、 面会できるのかなあ?って思いながら、 よろよろ立ち上がった時だった。
あの世界でも腰が抜けたけど、 あたし、1人で立ち上がったんだよねえ。 あの時は仕方なかったけどさ、 今回は誰か手を差し伸べてくれてもよくない!? なーんてのは、冗談! みんな和歌奈ちゃんのことで頭がいっぱいだよねえ。 とにかくあたしは立ち上がって、 それからようやく気付いたんだ ]
(52) takicchi 2021/11/16(Tue) 22時頃
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路子ちゃん。
[ 大丈夫。路子ちゃんは運がいいから。 そう言ってた路子ちゃんが、 何とも言えない、珍しい顔してた。>>37
自信あったんじゃなかったの? それとも、委員長として自信のあるふりしてくれてた? ともかくあたしはぐちゃぐちゃな顔のまま、 それでもへらっと笑って言った ]
おかえり。
[ それと、お疲れ様! ]*
(53) takicchi 2021/11/16(Tue) 22時頃
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これから大変だってのは変わんねえけど。
[問題が解決した訳でなし。元々受験だってあるし。このメンバーで集まれるのも、あと少し。]
過ぎちまったもんは変えられねえが、明日の試合結果くらいは変えられるだろってな。
[だからオレも腹決めたぞ。]
(54) きたきつね 2021/11/16(Tue) 22時半頃
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けれど、今くらいはみんな休んだってバチは当たらねえだろ。
[今回ばかりはオレもそれでいく。
みんな涙している。 ほら、やっぱりこの結末を望んでいたんだから。*]
(55) きたきつね 2021/11/16(Tue) 22時半頃
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二つ名がつくのなら もっとかっこいいやつがいいんだが
[ 素直に私を置いはくれない優しい君達へ。 むぅと困ったように微笑んで。 君が断言できなかったのをいい事に。 それに甘えた私は、>>30 ]
大丈夫だ。 何処にいても和歌奈の世界なのは 変わらないんだから。
[ 君と同様に根拠などないくせに。 断じる言葉と共に、にっこりと笑ってみせる。 ]
(56) 希 2021/11/16(Tue) 22時半頃
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うん。 本当に手が必要な時は、ちゃんと呼ぶ。 約束しよう。
[ ─── 大丈夫。
いつまでもそう思っているから、 私は君達を呼べていない。 本人も気付かないまま、大きく頷いて。
続く副委員長の言葉には。 至極最もで説得力のある忠告の後。>>49 彼女にしては少々歯切れの悪い主張に対して、>>50 はて?と首を傾げてから。 ]
(57) 希 2021/11/16(Tue) 22時半頃
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私が隣にいないと どうして和歌奈が困るのだろう?
[ 疑問を音に乗せれば、 真っ直ぐに向けた二つの漆黒が。 逸らすのを許さないとばかりに瞬いた。 ]**
(58) 希 2021/11/16(Tue) 22時半頃
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── 病院 ──
[ 思ったよりもなっちんは派手に泣いていた。>>51
わたしはそうすることもできずに、 なんともいえない顔して周囲を見るばかり。
どのくらいそうしていたのだろう。 君は気づけば自力で立ち上がっていて、>>52 おや。また手を貸す機会を失ってしまった。
ふいに呼ばれた名前。>>53 わたしは素直にその声の主に顔を向け、 その涙でぐちゃぐちゃの顔が、 へにゃりと笑顔を作るのを見ていた。]
(59) nabe 2021/11/16(Tue) 23時頃
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[ ──ああ、そうか。 やっぱり笑っていい場面だよなあ。
起きた事実は覆らないとして。 これをきっかけに変わる未来や、 こころを痛める人がいるのとしても、
少なくともわたしたちの友だちは帰ってきた。 だから、目の前の顔を手本とするように、 わたしも目を細め、頬を緩ませる。]
(60) nabe 2021/11/16(Tue) 23時頃
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|
[ それから、 先ほどし損ねたことのリベンジみたいに、 きっとまだ濡れている頬に手を伸ばし、 指先で摘まんでやろうとしながら言うのだ。]
うん。路子だよー ただいま、なっちん。 言ったでしょー、大丈夫って。
[ 天はわたしの味方なんだよ。 ……とは、今回ばかりは言えない。 けれど、わたしの友だちが選んだ結末だ。
……いくらそうは言ったって、 わたし、この現実の空気にあてられてるの。]
(61) nabe 2021/11/16(Tue) 23時頃
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[ ──だから、]
ご褒美にぎゅーってして。
[ じゃなきゃ君のかわいい頬っぺたを、 冷えに冷えたこの両手が襲うでしょう。
甘やかしてくれるんでしょう? 遠くも思える約束を今こそ持ち出してみようか。*]
(62) nabe 2021/11/16(Tue) 23時頃
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── 後日・主じゃなかった君と ──
今帰りー? ご一緒させていただこうかしらー
[ やあやあとわたしは君を引き留める。 そうそう、そこの君だ。
わたしより少し背が高く、 質の良い上着を着ている。 ……あの日と同じであれば。
どんなに衝撃的な出来事があれど、 それが誰かのこころを人知れず抉ろうと、 日常は続くものであるからして、それらしく。]
(63) nabe 2021/11/16(Tue) 23時頃
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[ 聞くなり、乗ってきた自転車を降り、 勝手に隣を取るように歩き出しながら。 わたしはすらすらと言葉を紡ぐ。]
あの世界を作ったのは ヘータローじゃなかったけどー
あの世界の主かもしれないって理由で、 心配してたわけじゃないんだよー?
[ つまり、今も君が少し心配です。 ただ友だちとして。当たり前のことでしょう。 だから、当然というふうにわたしは言って、 少し首をかしげて、その顔を覗き込む。]
(64) nabe 2021/11/16(Tue) 23時頃
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……忘れちゃった?
[ 覚えていたら、と言ったのは君だ。 忘れていなくて、気が向きそうなら、 宿題は済んだのかと尋ねてみようか。*]
(65) nabe 2021/11/16(Tue) 23時頃
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[ 笑っていいでしょ。笑うとこでしょ。>>60 そりゃ、和歌奈ちゃんが自殺を図ったっていうのは 由々しき事態だけどさ、起こってしまったことは もうどうすることもできないんだし。
みんな無事に帰ってきた。 これ以上ハッピーな展開なんてなくない? まだまだあたしたちの人生は続くから、 めでたしめでたし!では終われないけど ]
(66) takicchi 2021/11/16(Tue) 23時半頃
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[ 大丈夫って言ったでしょって、>>61 路子ちゃんはやっと笑った。 だからあたしもそうだねーってへらへら笑う ]
路子ちゃんの言ったとーりだった! さっすが委員長!
[ ところで、路子ちゃんはどうやってここまで来たのかな? あたしは車で送ってもらったけどさ、もしかしたら そのあたしのほっぺた方面に伸ばされつつある手は、 冷えに冷えているのでは? ]
(67) takicchi 2021/11/16(Tue) 23時半頃
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[ 甘んじて受け入れるべき? そんなことを考えたあたしに、 路子ちゃんは言うのだ。>>62 ほっぺた摘ませろーじゃなくて、ぎゅーのご褒美を ]
そんなのでいいのー? 夏見のハグでいいならいくらでもあげちゃうよー。
[ あの校舎ではお互い血まみれで、 とてもハグはできなかったもんねえ。 あの時の分までぎゅうぎゅうしちゃう。
そういえば、ゆきうさ大福の貸し一つ、 あれ、お金減ってなかったんだよね。 当然といえば当然かもしれないけどさ。 だから今度一緒に食べよーね。 雪が降るかはわかんないけど、 雪が降ってなくたってきっと美味しいはずだから ]*
(68) takicchi 2021/11/16(Tue) 23時半頃
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── 病院 ──
……でしょー
[ 屈託なくなっちんは笑った。>>67
委員長らしくだとか、 ちゃんとしなければだとか、 意識したことなんてなかったはずだ。
同様に、人に認められてようやく、 自分の行いを正当化できるというのも。
けれど今、わたしは安堵している。 その笑顔をなにかの証明として、 今は再会を喜ぼう──なんて気取った言葉。 口に出すわけではないけれど、ただ、]
(69) nabe 2021/11/17(Wed) 00時頃
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……ふふ、高くつきそうだなあ。 ほら、もっと強くーぎゅーっとな。
[ 10cmの身長差。 結局抱き着かれているみたいな格好で、 わたしは言葉通りぎゅっと腕に力を込めた。
3人目ともなると親の目もザルなのだ。 ……あるいは家系的にお気楽であるからして、 自力でここまでやってきたわたしの体は、 お察しの通り、きっと冷えに冷えている。>>67 だから少しばかりその体温を分けてね。
いつかできなかったぶんのリベンジ?>>68 それでもいい。今はただ引っ付いてたいの。]
(70) nabe 2021/11/17(Wed) 00時頃
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なっちん、あったかーい。 ……生きててよかったあ。
[ 君もわたしもみんなまとめて。
鼻先をうずめた髪に、肌に、 冬の匂いはもう感じられなくて、 わたしは少しの間、そうして目を閉じていた。**]
(71) nabe 2021/11/17(Wed) 00時頃
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えー。あたしのハグってそんなに貴重? それなら今日は出血大サービスってことで! 思う存分堪能するがいいよ!
[ ご褒美がぎゅーでいいなんて欲がないなあって思ったのに 高くつきそうですとな?>>70 そんなにレアかなあと思うけど、貴重っていうんなら わざわざ暴落させなくてもいいよね! 恩着せがましく言って、 リクエスト通りぎゅうぎゅうしてしんぜよう。 正直、身長差のせいで、 どっちがハグされてるんだかわかんないけど ]
(72) takicchi 2021/11/17(Wed) 00時半頃
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って、つめた! 路子ちゃん、めっちゃ冷えてるじゃん!
[ 冷えに冷えた手でほっぺた摘まれるのは免れたけど、 ぎゅーってした体はひやりと冷たい。 いつぞやの体育倉庫の真梛ちゃんより、ずっと。
冷えてるって言ったら真梛ちゃんは離れようとしたけど、 路子ちゃんはぎゅうぎゅうと引っ付いてくる。 遠慮がないな!うん、それでヨシ! ]
(73) takicchi 2021/11/17(Wed) 00時半頃
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……うん、そうだねえ……。
[ 生きててよかった。>>71 和歌奈ちゃんも。路子ちゃんも。みんなも。 あたしも。
SSRの路子ちゃんが死にたかったことを あたしは今も知らないままだけど、 生きててよかったって路子ちゃんが思えるなら よかったってそう思う。
生きててよかった。 その言葉に嘘なく頷き返せるあたしでいられることを、 よかったなって、思う ]**
(74) takicchi 2021/11/17(Wed) 00時半頃
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── 校舎の中で ──
[自ら兄のことを口にしたのは、何年ぶりだろう。 それを聞き返された時>>4:197 着ぐるみで顔が見えなくてよかったと思いつつ。 同様の経験をもつらしい古香の同意に>>4:200 ふと気づく。]
てことは、この中で姉ちゃんなのって河合だけか。
[先に屋上を出て行った真梛も含めて、 ある意味すごい偶然な気もするし。 なんとなく、必然だったような気もする。]
(75) SUZU 2021/11/17(Wed) 01時頃
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[それはさておき。]
これから真梛探すのかよ。 そういや幣太郎は……先に、かえったんだな。
[もう一人、校舎内の行方がわかっていないクラスメイト。 チャイムが鳴ってから姿を見てないだけで 返答がなくても察するには余りがあった。
すっかりいつも通りの古香に腕を引かれ>4:>203 はいはい、と二人について歩き出そうか。]
(76) SUZU 2021/11/17(Wed) 01時頃
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[そして。]
……そんな体育倉庫が好きだったのか。
[頑として手を拒む真梛は>>18 もしかしなくてもあれを根に持っているのか。>>4:167 迷惑のつもりで言ったわけじゃなかったのだが その誤解を解くのは今じゃなくてもいいか、なんて 面倒くさがりが顔を出す。
着ぐるみ越しだというのに、 器用に視線を合わせてくる真梛を呆れた目で見下ろし。 古香と河合が心配して食い下がっても、>>29>>49 俺は本人がもう決めてるなら特に何も言う気はない。]
(77) SUZU 2021/11/17(Wed) 01時頃
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[けれど、何もしないわけじゃない。
相変わらずな真梛と>>58 抵抗する河合のやりとりが終わるのを待って。>>50]
それじゃ、俺もここにいる。
もし校舎から河合がいなくなっても 世界が消えなくて帰れそうになかったら、 真梛を昇降口から外に放り出せばいいんだろ。
[実力行使は最終手段だが。 この頑固者を説得するのは面倒くさいの極みだし、 ここに残るのは俺の勝手だろう。**]
(78) SUZU 2021/11/17(Wed) 01時頃
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―― 病院 ――
[祈ることも願うことももう終わり。 和歌奈さんが見えなくなって、ご家族も傍に 向かえばここにいる意味もほぼなくなって。 路子さんや、真梛さんや、荒木君にも おかえりの言葉が言えたなら完全に糸は緩んだ。]
良いこと言うじゃん。 自分の気持ち次第でどうにかなるもんだよ。 支える人がいるならなおさら。
私も今日はゆっくりやす――― あ、
[私は何かに気づいて本日二度目の声をあげた。]
(79) じゃわ 2021/11/17(Wed) 01時半頃
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[それは墨鳥君がお腹に括った何か>>53、ではなくて]
就寝時間過ぎてるや……
[すっぽりと頭から抜けていた。 今までであれば、恐らくこの状況下でも時間を 気にして来るのを控えるか、または途中で帰って しまったところであろうに。
付き合い悪いって言われるのも慣れてしまう位 守ってきた、大事な大事なママのルール。
一緒に住んでいないのだから、言わなければ バレないことだってわかってるんだよ。 でも逆らえなかった。 心に沁みついた呪縛は、簡単に解くことは 出来なかった。]
(80) じゃわ 2021/11/17(Wed) 01時半頃
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[ママの望む子で、望まれる子でいたいという 想いも、どこかにきっとあったのだろう。
それでも私は今この時、ママより友達をとった という事実が確かにここにある。 あの世界に呼ばれた意味、 私にもあったんじゃないかな。 だってちゃんと、私にはママだけじゃないって 再認識できたから。
……だからといって、今ここでホットココアを 飲めるかって言われたらNOなんだけど。 すぐに全部は変えられなくても、 私の気持ち次第で結果は、未来はきっと変えられる。
掌の上で着々と刻まれる時を呆然と見ていた顔は、 いつしか緩く弧を描いていた。]**
(81) じゃわ 2021/11/17(Wed) 02時頃
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[―――その、「大丈夫」は。>>56 私からすれば確かにそう、なんだけど、 それはそれで……とか思ってたんだけど、 まさか疑問を示されるとは思わなかったわけで。
まっすぐ向けられたふたつの黒い瞳を前に、>>58 「えっ」って感じで瞳を見開くことをどうしても避けられなかった。
このくらい言えば分かるかなって、 なんとなく思ってたんだけど]
(82) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 02時頃
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…………大切だからだよ。 私にとってクラスメイトで、友達ってだけじゃなくて。 とにかく。す、……好きってこと!
[どれだけ言えば伝わるかなあ……なんてことを考えてるうちに、 結局こういう風に言っていた。 不知火ちゃんの瞳を見返すことはできたけど、 長くは続かずに、また交わらなくなってしまう]
(83) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 02時頃
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荒木くん……、気持ちは嬉しいよ。
[着ぐるみから聞こえた言葉は、>>78 視線を巡らせる先があるという意味ではありがたいが、 肝心の表情はちょっとしょぼくれたものだった。 だけどやがて、諦めたようにゆるゆる首を振った。 何せ彼までここに残る、となると、 力ずくでどうにかするのも難しい]
わかった。わかったよ。 ちゃんとかえれるようにするから。 君たちにその気があるなら。ちゃんと。
[ふう、と気が抜けたような息を吐いた。 最初からこう言っておけばよかったかもね。 でも、深刻に間違った、っていう気にはならなかった**]
(84) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 02時半頃
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[それから、 その日は病院に集った級友たちと喜びを交わす時間もそこそこに、 タクシーを呼び直して帰ることになる。
車内で、自室への戻り方を何度も脳内でシミュレーションして、 慎重にそれを実行した。
監視カメラやセンサーの反応しない庭の死角を辿り、 外に出た時と同じ順序で戻るだけでいいはずが、 鍵を閉めていない窓はやや高さがあるので、 そこによじ登るのが非常に苦労した。
何度かガタガタと音を立ててしまって、肝が冷える。 両親はぐっすり眠ってくれていたらいい。]
(85) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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[自室に入って、汚れた靴を適当なチラシで包んで置き、 内側からしっかりと鍵をかければ、そこでようやく安心を得る。 室内を見渡した限り、泥棒が侵入した様子はない。 床に崩れ落ちて肩で息をする。
……ほんと、何してんだろうなあ、俺。]
(86) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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[その時、扉をノックする音が聞こえた。 落ち着きかけていた心臓の音が再び跳ねる。 鼓動のリズムが乱高下して今にも突然死しそうだ。]
「幣太郎、何かあったの?」
[母さんの声だ。 焦って返事をしそうになるが、息はまだ荒い。]
な、なんでも、ないよ。
[何にせよ、母さんがドアを開けるようなことがあれば、 コートを着たままの姿を見られて怪しまれるのは必然なので、 息も絶え絶えに声を返した。]
(87) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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[ドアの向こうで少し沈黙が流れる。 その後、母さんは細い声で言った。]
「家出しようと考えてるわけじゃないよね?」
[どうやら外に出て帰ってきたところであることは気付かれていないらしい。 が、母さんは俺の行動を疑っていることは想像に難くない。 でなければ、家出なんてワードは出てこないはずだから。]
そんなわけ、ないよ。 俺、この家を継がなきゃならないし。
[口をついて出てきたのは、社長令息としての義務感としての返事。 たぶん、そういう答えを母さんも父さんも望んでいるのだと思った。
ドアの向こうの母さんの表情はわからない。 だから、この答えが何点だったのかの答え合わせはできない。 その代わりに、返ってくるのは少しの沈黙と、消え入りそうな言葉。]
(88) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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「あなたがいなくなったら、 私にはもう何もないんだから、お願いね。」
[そして、ゆっくりと足音が遠ざかる音がする。
しばらく耳を澄ませていたが、戻ってくる気配はない。 緊張の糸が切れたように崩れ落ちた。
だけど、そのまましばらく、 まだ着たままのコートを脱ぐよりも、 母さんの残した言葉を考えるのに忙しくて、 とても眠いはずなのに、ずっと項垂れていた。]
(89) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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[母さんと父さんも政略結婚だったと聞いた。
本人たちから直接ではなく、 いつかの日に、父さんの部下から聞いた話。>>1:132
次期社長の座が決まっていた父さんが、 立場の弱い家の娘である母さんを、権力により娶ることになったのだと。]
(90) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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[表面上は何も問題ないような両親だった。 幼い頃は何も疑問に思うこともなかった。
しかし、よく考えてみれば。 俺にはきょうだいがいないという事実が、邪推の入り口になっていた。
会社の跡取りを作るために、俺という息子が一人生まれた。 俺を大事にしてくれたのはいい。 だけど、それだけで終わるなんて、 もしかしたら、と思ってしまうじゃないか。]
(91) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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[だけど今はもう聞くのが怖くて、 問いをぶつけることをせずに飲み込んだまま。
——「母さんは、父さんのことが好きだった?」]
(92) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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[そう、だから、俺はきょうだいが欲しかった。
きょうだいさえいれば、そんな俺のつまらない疑惑を、 一発で吹っ飛ばしてくれたかもしれないのにな。
いつだって、虎次郎の頭をくしゃくしゃにしながら、 勝手に夢を見て、その立場を押し付けていたことを繰り返し思い出す。
ごめんな。]
(93) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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— 後日・失恋者の帰り道 —
なんだ、古香さんか。
[>>63相変わらず冷え込む帰り道、 今日も隣には誰もいないまま歩いていれば、 後ろからやってきた自転車が側で止まるのが見えた。
別にそれは斬新な人物ではないけれど、 日常が続いていく限り、俺の目の前に現れる顔も代わり映えしない。 俺の世界から、俺が好きだった人がひとり、いなくなっただけ。]
(94) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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……何? どういうこと?
[>>64あの世界を作ったのが俺だと心配されていた、 それはいいとして、今その話をされても、 終わったことのはずだろうと俺は思う。 なので、古香さんの話の要点が掴めない。
……なんて、すっとぼけた顔をするけれど、 俺はすぐに思い出す。 そういえば、そんな話もしたなあ。
卒業までにずっと隠し通すのも面倒だし、もう疲れたし。 その辺りはもう投げやりな気持ちがあった。]
(95) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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忘れてたけど、思い出してもいいかな。
[>>65いっそ冗談をかます時のように、 気味悪く笑って見せながら。]
俺、今は独り身だし〜?
[さらりと言えば、 これはただの情けない笑い話なのだと思ってくれるだろうか。**]
(96) myu-la 2021/11/17(Wed) 11時頃
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―― お見舞い ――
[ お見舞いの品、めっちゃ悩んだ。滅茶苦茶悩んだ! 最初はさ、可愛いクッキー缶とかどうかなって 思ったんだよ。だけど気づいちゃった。 石頭君、なんかめっちゃ豪華で凄そうなお菓子 持っていきそうじゃない?持っていくでしょ! どんなお菓子か全然イメージできないけど! だめだ絶対芸術性とか味とか敵わない。
というわけで ]
(97) takicchi 2021/11/17(Wed) 20時頃
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和歌奈ちゃん、具合はどうだいー?
[ ある日の学校帰り、 あたしはひょっこり和歌奈ちゃんの病室に訪れる ]
これお見舞いの品的なやつ! お納めください!
[ はい!ってベッドサイドのテーブルに置くのは、 小さな箱。 気になるなら開けてもいーよ! ]
(98) takicchi 2021/11/17(Wed) 20時頃
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[ 結局食べ物はやめにしたんだ。 箱の中に入ってるのは、猫の形のエッグスタンド。 雑貨屋さんで見つけた時、 これだー!って思ったんだよね。 別にほんとに卵入れなくてもいいし! アクセサリーとか入れてもいいし、 そのまま飾るだけでも可愛い!と思う! ]
(99) takicchi 2021/11/17(Wed) 20時頃
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和歌奈ちゃんの世界にさ、卵あったじゃん。 あれ、あたし一個うっかり割っちゃったんだよねー。
[ 勝手に椅子に座って、あたしはぺらぺらしゃべりだす。 白い卵。まさか喋るとは思わなくて、 思わず落として割っちゃった。 和歌奈ちゃんは? 和歌奈ちゃんの世界には、どうして卵があったのかな? 和歌奈ちゃんも割っちゃったりした? ]
でも、これがあったら安心!っていうかさ、 和歌奈ちゃんが何か割りそうになっても、 みんながエッグスタンドになってくれるっていうかさ、 上手く言えないけど、なんかそんな感じ!
[ あたしがなるから!なんて言わない。 あたしはちゃっかりみんなを勝手に巻き込むのだ ]
(100) takicchi 2021/11/17(Wed) 20時頃
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[ それで――――って、あたしは首を傾げた ]
和歌奈ちゃんは、今も早くひとりになりたい?
[ みんながいるのも、案外悪くないと思うんだけど。 ひとりになりたかったはずの和歌奈ちゃんは、 和歌奈ちゃんの世界にみんなを呼んでくれたんだけど。 ねえ、どう思う?
あっ、ひとりになりたいから早く帰れっていうのは なしだよ!そんなこと言われたら泣いちゃうからな! ]*
(101) takicchi 2021/11/17(Wed) 20時頃
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―― 後日:真梛さんの頼み事 ――
[不知火真梛はスマホが苦手だと、どこかで眼に したり耳にしたことはあったかもしれない。 けれど、そこまでとは思っていなかった。
それが私の誤算。 …いや、敗因だっただろうか。
機械音痴を克服しようと努力した結果、 数日後に発見されることとなったそれ。 和歌奈さんや自分のことで頭がいっぱいで、 送ったことも忘れかけていた矢先の話。
故にそのお願い>>41をされた時は、 時が一瞬止まったかのようだった。 周りの喧騒だってどこか遠く、 箸からおかずがぽろりと零れ落ちる。]
(102) じゃわ 2021/11/17(Wed) 21時頃
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なんで??? ……いや、確かに送ったけどさ。 読み方がよくわからないって何…? ちゃんと日本語で書いたよ私。 文章だから伝えられるものもあってですね…?
[初めは冗談で言ってるものだと思ったよ。 でも曇りのないにっこり笑顔を向けられれば、 瞳はさらに動揺に揺れる。
そんな真梛さんに魔法の言葉を教えたい。 Hey,siry メッセージを読みあげて そういえばなんとsiryが読み上げてくれる便利な 機能があるんです。
対応機種かどうかわからないけど、 ここで読み上げられたら泣くから言うのはやめた。]
(103) じゃわ 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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[いったい何の罰ゲームだろうとごねていれば 趣向が変わる。>>43 まだ読み上げる方が台本読み感覚で出来そうな分 マシだった気すらしてくる。]
うぇぇぇ…そんな大したこと言ってないよ? 改めて言うとなると恥ずかしいなぁ…
[しかも教室でとは難度が高い。 それでも一歩分、圧と共に詰められた車いすは、 どうにも逃がしてくれる気はなさそうだ。]
あ〜〜〜…放課後で、いい…?
[観念してその条件を出せば、一時的に圧を解除して くれただろうか。]
(104) じゃわ 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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[どちらにしても結局う〜とかあ〜とか唸りながら、 恥ずかしさに頬を紅くして、言うことにはなった んだろうけど。]
だから、三階一緒に周れなくてごめんねって話と、 一緒に周れて楽しかった、ありがとうって話。
それから……真梛さんに会えて、良かったって話。 ドラマの話とか、体育の時間の話とか。 凄く嬉しかったし。
[そこで終了でも良かったかもしれない。 「それだけ!」って言っちゃえば、真梛さんも納得 ……してくれたかどうかはわからないけど。]
(105) じゃわ 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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[けれど、あの心から零れた言の葉を思い出して しまえば、それだけではいけないと。]
……あのさ。 真梛さんはさ、役立たずじゃないよ。 いて迷惑でもない。 他の人より手を借りなきゃいけないことも多いと 思うけど、真梛さんにしか出来ないこともあってさ。 そういうの、自分じゃわからないかもしれないけど。
とにかく! 私は心からそう思ってて! 真梛さんのこと、大事な友達だと思ってる! 大体そんな感じのことを書きました!!!
[最後は半ばやけくそになってしまったけど、 しっかりと目を見て言うことは言った。]
(106) じゃわ 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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[望み通り言葉にしたし、読めないのなら元のメール 消してもいいよね?って今度は私がにっこり笑顔で スマホを渡せと手を差し出す番だ。]*
(107) じゃわ 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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── 後日・主じゃなかった君と ──
なんだとはご挨拶だなー わたしじゃ期待外れですか。
[ 文句を言いつつも隣に並び、 冷たい風の吹く通学路を共に歩く。>>94
人通りが特別少ないわけでもない、 雪が降り積もるわけでもない通学路。 彼の代わり映えのない日常の一片として、 わたしが存在するというなら光栄である。
何の話だとでも言いたげな顔で疑問符を飛ばす、 君のために親切に補足しておいてあげようか。>>95]
(108) nabe 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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友だちが落ち込んでたら、 そりゃー気になるでしょー
死にかけたわけじゃなくても、 一晩で校舎を建てたわけじゃなくても。
[ 軽い口ぶりで添えてやるころには、 君もどうやら話の流れを汲んだらしい。
思い出してくれたならこれ幸い。>>96 泣く奴などいないと言ったときの君が、>>3:91 こちとら忘れられずに困っていたのだ。]
(109) nabe 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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[ 例の彼女と何かあったのか。 ──とは、あのとき確かに思ったはずで、 それについて今聞き出そうとしたのはわたし。
つまり、動揺する余地などないはずで、 気の利いた言葉のひとつでも吐ければよかった。
要は、そうはできなかったのだ。 あまりにあっさりとこぼされた言葉。>>96 身構えていなかったわたしは、 面食らってまじまじとその顔を見つめたあと、 ため込んだ空気を吐き出すように言う。]
(110) nabe 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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……そっかー なにかあったのかなーとは、 あのとき、薄々思ってたんだけどー
[ ずんとこころが重くなるようだった。 どうやらわたし、勝手ながら、 多少なりとも共感というのをしてるらしい。
冗談ぽく笑った本人とは裏腹に、 わたしはうまく表情を作り損ない、 自分の足元に一瞬視線を落とした。
歩く速度に合わせて回る車輪。 それが何周かするのを見届けて、 大きく息を吐いたわたしは顔を上げる。]
(111) nabe 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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なんだろうな。 悲しいねっていうのも変だし。 残念っていうのも、妙な感じ。
生まれてから死ぬまで、 何百人と出会うはずなのに、 なんでそのうちのたった一人に、 こんなに揺さぶられちゃうんだろう。
そういうこと考えたの思い出して、 ちーっとも笑えないんですがー
[ そのへらっとした笑み、続けますか? 歓迎できないなあと口をとがらせて、 恐らく君が期待したのとは違う反応を、 わたしは自分の中で模索していた。]
(112) nabe 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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……でも、やっぱり、 残念だったねえ、かなあ。
婚約者っていわれてもピンとこないけど、 好きなんだなーとは思ってたよ。だから。
[ 過剰な感情も好奇心も覗かせないよう、 わたし、努めて口調を変えないように言う。
あくまでそれを失恋と捉えながら、 かといって、具体的な慰めとか、 アドバイスの類はどうにも出てこないのだ。
受け売りでよければお伝えするけど、 あまりアテになりそうにないの。 わたしの実体験に基づけば。だから、]
(113) nabe 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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ねー、 どうやってやり過ごせばいいのかな。 わたし、考えてもわからないの。 ヘータロー、あんまりうまく笑えてないよ。
[ 具体案を何も伴わないまま、 困っちゃうなあとわたしは眉を下げて笑う。*]
(114) nabe 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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[ ─── 重なった。>>83
そんな風に思ったのも一瞬。 直ぐに逸らされてしまったのだけど。
なのに息を吸い込めば。 空気以外のものでも、胸が満たされた気がした。 ]
(115) 希 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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和歌奈。
[ 両手を広げれば、どうだろう。 君が一歩踏み込んでくれたなら。 君の体温を腕の中で感じる事はできただろうか?
君と私の距離の話。 測る術は未だに知らないし。 平行線は交わらない。
それでもその線は、 隣に並び立つことはできるのだと。 ]
(116) 希 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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私も和歌奈が大好きだ。
[ 言わんばかりの想いを込めたなら。 ほんのり色付いた頬で、嬉しそうに破顔した。 ]
(117) 希 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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うん。その風評は心外だな。
[ それから、くるり。視線の向きを変えて、>>77 誰が体育倉庫大好きっ子だろうか。 むむっと眦をあげると、 聞き捨てならないとばかりに否定する。
着ぐるみ越しだろうが予想できる。 呆れた、言わんばかりの眼差し。 面倒くさいとその全身が主張している。 うん。ならば君達はとっとと帰ればいい。 そう笑顔で見送ろうとしたはずなのに。 ]
(118) 希 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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───っ、 君が何をしたいのかわからない!
[ 思わず叫ぶ。
私に頼られる事が嫌なくせに。 自ら面倒事に首を突っ込もうとする姿勢。>>78
わからない、と言いつつも、本当は知っている。 …… 君は、優しい人間なのだと。 ]
(119) 希 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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わかった、一緒に帰ろう。
[ 自身の選択こそ煩わせているのだと察すれば、 ここでようやく白旗を上げる。
和歌奈と路子と並んで帰りたくなったからだ。 …… それもまた本心には違いないのだけど。 そんな風に自分を納得させて。
そうと決まれば、女子二人に無理をさせる気はなく。 ある一点に視点を定めれば、 知る人は知るよろしく頼むのサイン。 いつかの様に両手を伸ばす。>>0:195 ただあの頃より若干素直ではない口は。 ]
(120) 希 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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だが勘違いしないでほしい! 私が手を借りるのは、見知らぬ猫さんだ。
どうもありがとう猫さん!!
[ そんな言葉を吐きながら、 ぷいとそっぽを向くものだから。 そのまま放り投げられても 文句は言えなかったかもしれない。 ]**
(121) 希 2021/11/17(Wed) 21時半頃
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[誰のもとにも、 夜明けは等しく訪れる]
(122) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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―― 目覚めの時間 ――
[白い……白い景色を見た。 それは朝の陽光に照らされる積もった雪ではなく、 どこかの部屋の天井だった。
眩しいなあ、って思いながら瞬きを繰り返す。 頭は依然としてぼんやりしているし、視界もぼんやりしている。 後者の原因はなんとなくわかる。 眼鏡をしてないからだ。 おかしいな、ちょっと前まではちゃんと、かけてたはずだ。 ……ちょっと前? 今はいつなんだ? そうしてここは……]
(123) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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[和歌奈、と女の人の声が私を呼んだ。 しかもだいぶ泣きそうな、でも嬉しそうな感じだ。 声の主はちゃんと分かる。レイナさんだ。 横たわる私からは見えないところに、妹もいるみたい。声がしている。
ベッドのそばに駆け寄ってきたレイナさんは、 状況を懇切丁寧に説明してくれた。 望月高校の校舎の近くで血だらけで倒れてるのが見つかって、 数時間前まで手術をしていたこと。 手術中、クラスメイトが何人も駆けつけてくれたこと。 みんな、手術が無事に終わったのを喜んでくれたこと。 父は寝ずに見守ってくれてて、 今は飲み物を買いに行っていること]
(124) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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[やがてレイナさんは、父を呼びに行ってくると言って出ていった。 一刻も早くこの良いニュースを伝えたいらしい]
……そっかあ。
[小さくため息を吐いた。 急に情けない気持ちになってくる。 分かってる。私はまた父を苦しめてしまう]
(125) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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[父は……ひとことでいうと責任感の強い人だった。 家族が離婚に至った時も、 仕事に追われ家庭を顧みてなかったから妻も不倫をしてしまったと、 私に向かって謝ったのを、ぼんやり覚えている。
またそういうことをしてほしくはない。 ていうか思いっきり叱ってほしい]
(126) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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[筋道立てて物事を考えられたのはそこまでで、 急にぐちゃぐちゃになった感情が涙として溢れてきた。
病室に残ってた妹が近付いてきて、 「いたいの?」って訊いてくる。 そうかもしれない。身体じゃなくて、ココロがさ。 でも応えるのをためらっていると、 妹は頭を撫でてくれた。 ぐちゃぐちゃになったココロをかき集めてくれるみたいに。
それだけでもちょっと救われた気になっちゃって、 つまりはかえってきてよかったって強く思えた。
そうこうしているうちに誰かが駆け込む足音がして、 その正体は案の定父で(後ろに看護師さんとかレイナさんもいた)、 それから父に思いっきり怒鳴られた]
(127) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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[でも、最後にちゃんと、生きててくれてよかったって言ってくれた]
…………そっかあ。
[心は父に抱きつきたい気持ちでいっぱいだ。 だけどぐちゃぐちゃになりかけた身体はちょっと右手を動かすので精一杯。 あの校舎(せかい)にいた時は自由だった。 想いを伝えるのに、 言葉だけじゃない手段も使えたりして。>>116
……元気になりたいなあ。 そう思う私は確かに生きていて、 いつかココロに来る春を夢見ている*]
(128) Akatsuki-sm 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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── 帰還前 ──
そう言ったからにはー ちっとも呼んでくれないと、 頼りにされてないのかなー? って、 わたしがへこんじゃうからねー
[ 約束。その言葉に頷きながら。>>57 なにも君のピンチを願っているわけじゃない。 ただ、頼り頼られでやっていこうよって話。
それで解決──でいいかとも思ったが、 どうにも話はすんなりまとまらない。
好き。を言うのに照れちゃうわかにゃんは、 なんだかうぶでかわいいなあ、なんて、 静観を決め込んでいたんだけれど、]
(129) nabe 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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まったく君たちはー こんなときにも、 和歌奈お姉ちゃんを困らせてー
[ わかにゃん以外はみんな下の子。 そんな偶然に驚いたのは少し前のこと。
口々に倉庫に残ると言い出す二人に、 わたしはのんきに茶々を入れていた。 手のかからない下の子代表として。
さてお姉ちゃん、どうしましょうか。 ホストたる君に委ねたような気持ちは、 突然の叫び声で少しばかり切り替わる。>>119]
(130) nabe 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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[ そこで折れるのは、まなちの優しさだろうか。 それとも諦めともいえるものだった?
……宣言を覆すや否や、 猫さんをご指名するまなちに、>>121 わたしは目を細めつつも歩き出すだろう。]
──うん。 揃って帰れてうれしいよ。
ありがとうね、まなち。 がんばってねー、猫さん。 おかえりー、わかにゃん。
[ 今だけはそうやって、 前向きな言葉だけを口にしていたいの。*]
(131) nabe 2021/11/17(Wed) 22時半頃
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あー。 落ち込んでるように見えた?
[>>109ごまかして笑っても、まあ、そうだよな。 バレるのはもう仕方ない。 どう話をしたものか困ってしまうので、 やっぱり、できれば放っておいて欲しかったのだけど。]
(132) myu-la 2021/11/17(Wed) 23時半頃
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[それからしばらく、無言で歩みを進めていた。 隣で自転車の車輪が回る音が聞こえる。 俺がずっと言葉に困っているので、 たぶん、彼女もそうなんだろう。
好きだった相手が遠ざかってしまった者同士の、 似ているようで全く違う、2人の空気感に、 ズレがあったとしても、それを埋めようとはあまり思わない。
ふざけたように笑う顔を引っ込めたら、 もう逃げ場が無くなりそうなので、勘弁願いたかった。]
(133) myu-la 2021/11/17(Wed) 23時半頃
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ほんと、わけわかんないよな〜。 婚約者とかって勝手に決められて、 思い入れとか、ほんと筋違いのはずなのに、 なんか、すげーやるせない。
[悔しい、とか、寂しい、とか、悲しい、とか、 そういった言葉を使うのを避けて、やるせないと表現した。 この程度は平気だという精一杯のニュアンス。
でも、たぶん無駄だよな。 隣のこの委員長は、俺がごまかそうとしたこの感情を知っている。 表面上の付き合いでなかったのなら、きっとそうなのだろう。]
(134) myu-la 2021/11/17(Wed) 23時半頃
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まあ、よく言われる話だけどさ、 やるせない気持ちの分だけ、 相手を強く想ってたってことなんだから、 当たり前なんじゃないかって。
[と、古香さんを励ますような意図で言ったけど、 自分に当て嵌めればどうなんだろうか。 これで慰められるなら、俺も今こんなに苦しくないんだよなぁ。]
俺にそれを聞くの。 なんでもできる委員長閣下が。
[>>114こちらにそれを聞かれても、困ってしまう。 うまく笑えてないという指摘にムキになるように、 更に笑おうとして、歪な顔になってきた。]
(135) myu-la 2021/11/17(Wed) 23時半頃
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俺だって分かってたら苦労しないけど、 そうだなぁ。
クラスの奴らと遊んで馬鹿騒ぎすれば、 一瞬だけ、忘れられたよ。一瞬だけ。
[これは経験談。壊れてしまった隙間を埋めてくれたあいつらへの感謝。 だけどそれだけじゃ足りないのも、身を以て知っているから難しい。]
……新たな恋を探せばいいじゃん。 って言ったら、怒るか?
[これは提案でもなんでもないから、 やっぱり冗談の一端として受け取って欲しいのだけど。]
(136) myu-la 2021/11/17(Wed) 23時半頃
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俺は家の事情があるから、 まーた新しい婚約者を見つけて乗り換えないといけないんだよな。 まだ引きずってる最中だってのにな。
だから、羨ましいところあるよ。 ふつーに恋愛できるってのが。
[古香さんにしてみれば、言われても困るって話だろうから。 これは俺のエゴが詰まったぼやきでしかない。
足元の小石が邪魔だったので踏み潰そうとしたけど、 砕けずに靴に食い込んでしまって、 あの校舎の床に転がっていた卵の殻のようにはいかないなぁなんてことを思い出す。*]
(137) myu-la 2021/11/17(Wed) 23時半頃
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[「誰がお姉ちゃんだっての」>>130
河合和歌奈はそこまでツッコミ気質ではないため、 そんなことは逆立ちしても言わなかった。
……でも、あの面々の中でお姉ちゃんをやってるのが私だけって、 荒木君に指摘されて気付いた時には、>>75 ちょっとすごいなって思った和歌奈であった。
それはさておき]
(138) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 01時半頃
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―― お見舞い・古香路子の場合 ――
[目覚めてから何日も経って、 面会も許可されるようになる頃には、 ベッドから起き上がって本を読むくらい、造作もなくなっていた。 眼鏡は飛び降りた時に壊れてしまったので、 去年まで使ってた先代のやつを代わりに使っている。 取っておいてよかったというべきだ。
とはいえ自由に歩き回る方はまだだめだ。 松葉杖をついて歩けるようになるには、 もう少しかかる見込み]
(139) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 01時半頃
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[ともあれ古香路子が紙袋片手にお見舞いに来た時、>>45 読んでいた本をパタンと閉じて、 (ちなみにお気に入りの天体の写真集だ) ひらひらと手を振って迎えた]
ふふ、来てくれて嬉しいよー。 古香ちゃんったら太っ腹だねえ。
[はて、ドーナツの紙袋の他にもうひとつ持ってるのはなんだろう。 さりげなく視線を送っていたが、 やがて降ってきた言葉に、ああ、と納得の頷き]
飯尾先生も手厚いなあ……。 最近様子どう? 白髪とか、眉間の皴が増えてたりしない? って、私の方が質問されてるんだった。
(140) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 01時半頃
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[受験の方はだいたい大丈夫だけど、>>46 塾の資料の横流しは普通にありがたいなあ。 そんな風に答えながら和歌奈は、 奇妙に心がそわそわしているのを感じていた。
訊きたいことがあるならいつでもいいよ、 と言いたいけど、微妙に心の準備がしきれてない。 そういう気分が一番近いだろうか。
あの校舎(せかい)で、誰にも触れさせたくはなかったココロの奥を見せてしまったこと、 今さら後悔しない。 その気持ちがあるなら、君やみんなの方を真っ直ぐ向いていられる。 そう思ってはいるんだけどさ]
(141) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 01時半頃
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はぐ。
[などと内心シリアスしていたらこの様相である。>>47 やっぱり不意打ちには弱い]
どうしたのさ急にー。 今さら不知火ちゃんが羨ましくなったー?
[かえる前に体育倉庫でハグした件のことだね]
別に構わないけど……、
[軽く笑いながら手を広げる。
―――この、決してあったかくはない体温を分け合うこと。 それは和歌奈にとって、ただ思いを言葉にすることよりもずっと簡単だ。 ただ、言葉でないと伝えきれないものもあって]
(142) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 01時半頃
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そうだ。私からもひとつ。
今日から君のこと、 路子ちゃん、って呼んでもいいかな。
[例えばこういうのである。 君はいったいどんな顔をしたんだろうね**]
(143) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 02時頃
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── 後日・主じゃなかった君と ── あの世界では、ねー ……落ち込んでるって思われたくなかった? [ 質問に質問で返すのは意地が悪いかな。 そういうことなのであれば、大丈夫。 きっと日常の中で違和感を覚えさせるほど、 君の態度が不自然だったってわけじゃないよ。]
(144) nabe 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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─ 後日/莉希 ─
[ 放課後の教室。 みんな部活や受験の追い込みで。 残っている生徒は君と私だけ。
換気の為に開けた窓。 冬の冷たさを孕んだ風が、 君の声を私に届けにきた。>>105
しばらく黙って聞いていたが。 話が終わり、君がメールの消去を求めれば。 ]
(145) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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[ 言葉数少ない帰り道。>>133
こういうとき、どう反応されるのが好ましいか。 自分自身に問いかけてみたとて、 何も言われたくなかった、というのが結論で、 沈黙を埋めるものはなくなってしまう。
それでも君が言葉を継いでくれて、>>134 かろうじて会話の形を保っている今。]
……やるせない、かー そうかもしれないねえ。
[ 喜怒哀楽、はっきりとした感情に落とし込めない、 宙ぶらりんのこころにちょうどよく合う気がして、 わたしはその単語を反芻してうっすら笑った。]
(146) nabe 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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でも、筋違いかなあ? はじめ、勝手に決められたんでも、 その子を好きになったんじゃない?
そりゃ、やるせないよ。うん。
[ 慰めのような言葉を掛け合いながら、 わたし、それがさして響かないのも知ってる。
慰めてほしいわけじゃなかったのだ。ずっと。 相手への思いを認めてほしいんでもない。>>135 過去に戻ってやり直したいわけでもなかった。
だから、お互いいびつな笑みを向けるとしようか。]
(147) nabe 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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閣下も時には教えを請いたいのー
それにね、なにかができるってのは、 きっとなにかができないことの裏返しだよ。
でも、うん……そうだなあ。 和歌奈ちゃんを連れ戻さなきゃって、 あのときは、忘れてた気がする。
バカ騒ぎ、とは違うけどさー
[ あの校舎での長いようで短い時間。 それを瞼の裏に浮かべながら。 わたしは少し納得したような思いで言う。]
(148) nabe 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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私はな、莉希。 自分は死んだ方がいいと思っているんだ。
(149) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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忘れたかっただけなんだなー きっと。死んじゃいたいというより。 この、どうしようもなくこころが痛いのを。
[ 言語化できたって、 対処法がわからないのだから困るんだけど。
けれどまあ、わからないままよりは良い。 そんな思いからか、とある冗談に対してか、>>136 わたしはふふふーと目を細めて君を見た。]
(150) nabe 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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[ やがてぽつり。 なるべくなんて事のないように。 張り詰めた空気の中に小さく滑り落としたのは。
私の複雑な事情≠フ話だ。 ]
私の身体は維持するだけで、 人と比べてお金がかかる。 そして負担は金銭に止まらない。 生活する為に必要なケアも同様だ。
それによって苦労を強いられるのは、 いつだって私以外の人間だった。
(151) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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……怒らないよ。 でも、そうだなあ……、 わたし、恋がしたいわけじゃないし。
……ヘータローはしたいの? あの子以外の子と手を繋いで、 キスして──その先のことも?
それなら、しちゃえばいいじゃん。 案外さ、先に相手を見つけちゃったり、 啖呵切っちゃえば許されたりするかもよ。
だって、跡取り息子の結ばれるお相手が、 君のおうちの運命のすべてを決めるの?
(152) nabe 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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それでも私という存在が、 彼らの慰めになるというのなら良かったんだが。
私の周りの優しい人達は。 私を見ると、辛そうな顔で笑うんだ。
[ まあ、これまた複雑な事情というやつだ。>>0:189 そう言って笑う真梛自身も、 彼らと似た顔をしていたかもしれない。 ]
私は幸せだし、現状に不満もない。 だが私がいない世界の方が、 正しい形だとも思っている。
(153) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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……怒った?
[ 畳みかけるように言った末に、 わたしは笑みを浮かべたまま首をかしげる。
その世界を知らないからこそ言える、 能天気な戯言でしかないかもしれない言葉。 別に意地悪な気持ちで言ったわけじゃないの。 わたしのふつうの感覚には不思議だっただけ。
……少し言い返したかった。 そういう気持ちは否定しないでおこう。]
(154) nabe 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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[ 道の凹凸を避けるように、 えいっと踏み出したローファーの先で、 小石のひとつを遠く蹴飛ばしながら。*]
(155) nabe 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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和歌奈はどんな景色を見たんだろう?
(156) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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[ 淀みなく話していたが、そこで一呼吸置いて。 改めて、莉希の顔を見る。 ]
和歌奈が飛び降りたことを聞いて。 私が一番初めに思ったことだ。
[ 友達甲斐がないだろう? 再び口を開くと、ふふっと笑って目を細める。
耳を澄ませば、グラウンドから。 生徒達が騒ぐ喧騒が遠くに聞こえた。 ]
(157) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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だから君の言葉はとても嬉しいが。 首を傾げてもしまうんだ。 どうしたって私は役立たずだし、迷惑だから。
[ スマホを求めて差し出される手。>>107 その要求に応じる代わりに。 君と同じ顔でにっこりと笑って。 ] だがこれは私の意見だ。 君の言う通り。 自分でもわかっていないだけで、 こんな私でも、誰かの役に立てるのか。 それとも、やはり私は不要なのか。
(158) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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君がくれた言葉の意味。 考える時間を貰ってもいいだろうか。
人に迷惑をかけながら ───
[ もう少し。 生きていても、いいだろうか?
小さく呟く頃には、 窓から差す光は茜色を帯びていて。
だからこのスマホは渡せないんだ。 君の言葉を思い返すのに必要だから。 すまない、と謝罪する。 君は引いてくれただろうか? ]
(159) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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大丈夫だ。 これ以上、君に手間はかけない!
放課後になるまでの間、 他の人にも相談したんだが。
尻?に聞けば、いつでもメッセージを 読み上げてくれるらしいんだ!
[ まだ尻の使い方はよくわからないんだが これで大丈夫だな。
夕陽で頬を紅色に染めながら、 得意げに声を張り上げれば。 ]
(160) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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[ 不知火真梛は、誰かに迷惑をかけて。 それでも、今日を生きている。 ]**
(161) 希 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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―― お見舞い ――
[ある休日の昼下がり。 麗らかな陽射しが差し込む病室を私は訪ねていた。
ベッド周辺に可愛い猫型のエッグスタンドが飾って あったなら、祖母御用達のお煎餅屋さんで買ってきた 手土産はちょっと渋かったかな、と思ってしまう。
まぁでも日持ちするし。 可愛い猫型だから妹さんも喜んでくれるかなって。 それに甘いものばかり食べてたら、しょっぱいのが 恋しくなるって聞くし? 同室のご年配の方に配っても喜ばれると思う! そんな言い訳を並べたて、自分を納得させた。]
(162) じゃわ 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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……最初はさぁ 訳わかんなくてこの後誰か一人ずつ消えてくのかも、 とかそんなこと考えたりして多少怖くもあったけど。 結局文化祭楽しんじゃったよね。
[そんな経緯を経て、ご家族が席を外した頃を 見計らいあの世界の話を切り出した。]
答え合わせを、してもいいかな。 私謎を謎のまま置いておけないからさ。
[物語は真相がわかってこそってね。]
(163) じゃわ 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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[といっても私が質問するのは、 あの世界でホストとして自覚が最初からあったのか とか>>4:+62、 和歌奈さんは文化祭を再現して何かしたかったの とか>>4:+38、 卵から聴こえた言葉はなんだったの とか、そのくらい。 私は早めに退場しちゃったからね。
大事な確信は話の流れと和歌奈さんに任せよう。 無理に話してというつもりはないんだ。 でも話してくれるのなら、私は教えてって言って しまうのだろうけど。
和歌奈さんにとって、 居心地のいい世界にするためにも。]
(164) じゃわ 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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―――あ、でもその前に。 帰ってきてくれてありがとう。
退院したらさ、お祝いと打ち上げパーティー 石頭君ちでする予定だから。 石頭君がお見舞い来たら食べたいもの しれって言っとくといいかも? なんてね。
おかえりなさい、和歌奈さん。 またこうして話が出来て嬉しいよ。
[あの日はきっと届かなかった言葉をもう一度。 とびっきりの笑顔と共に贈るんだ。]*
(165) じゃわ 2021/11/18(Thu) 21時半頃
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── 後日・床に伏す君と ──
[ 自由のきく足で軽やかに病室にたどり着き、 わたしは君のもとに顔を見せた。 飯尾先生の近況。そう面白いものでもないと思う。]
白髪が増えたのは単純に年だねー じきにお腹まわりも気にしだすよ。
……つまりー、心配ご無用。 ナオシゲくんはあれでー、 生徒のフォローがオシゴトですから。
[ モーマンタイ。差し入れを受け取っとくれ。 塾の資料は今度持ってくるねって笑って、 わたしは和歌奈ちゃんのそばに腰かける。]
(166) nabe 2021/11/18(Thu) 22時頃
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[ 君の内心の葛藤など知らず、 熱烈にハグを求めたわたし。
君の復唱はなんだかぎこちなくて、>>142 わたしは思わずくすくすと笑ってしまう。]
うん。はぐ。 ……そう、妬いちゃったのかもー でもー、ちょっとだけ機嫌なおったや。
ふふ、もちろんだよー 路子ちゃん。いい響き。
[ ゆるりと広げた手を君に回す。 すんと鼻をすすってわたしは呟く。]
(167) nabe 2021/11/18(Thu) 22時頃
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あのねえ、 顔を見たら泣いちゃうかも。 ……って思って、ひとりで来たの。 和歌奈ちゃん、生きててくれてありがとう。
[ ぎゅうっと力を込めて数秒。 少ししてからその背中を解放し、 わたしは満足げに笑って、何気なく、 ……何気なく聞こえるよう、尋ねる。]
(168) nabe 2021/11/18(Thu) 22時頃
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……妹ちゃんとは、 ドーナツ分けっこできそう?
[ まずはそんな話から少しずつどうだろう。 今すぐ全部話してなんて言わないからさ。>>141 準備ができたことから教えてほしい。
だから、のんびりとした調子で、 少しくらい近況を聞いて帰れたら。*]
(169) nabe 2021/11/18(Thu) 22時頃
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―― 冬の日/放課後 ――
真梛ちゃんー!
[ チャイムの音をBGMに、 あたしは帰り支度をしてる真梛ちゃんの席へと いそいそと向かう ]
あのさ!クレープ屋さん行かない?
[ 駅前のクレープ屋さんは、 ストロベリーにマスカルポーネクリーム、 アーモンドチップとチョコシロップは マシマシで頼むのが路子ちゃんの最適解。>>2:156 だけれども、他のも美味しい。 例えばそう、チョコバナナとか>>1:383 ]
(170) takicchi 2021/11/18(Thu) 22時頃
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[ 実のところ、真梛ちゃんを放課後の寄り道に誘うのは 今日が初めてじゃなかった。 パンケーキとか、パフェとか、かき氷とか、 まあ大体食べ物の話で。 迎えが来るから、って断られて、 そっかあ、残念って引き下がってたんだけど ]
明日!
[ 考えてみれば単純な話じゃん? 当日に誘うから駄目なんだよ! あらかじめ約束しておけば、 迎えに来てもらう時間、一時間遅くしてもらえたり するんじゃないの? 別の場所まで迎えに来てって言い難いんだったら、 別に一緒に学校まで戻ってきたって どうってことないんだし ]
(171) takicchi 2021/11/18(Thu) 22時頃
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たまには真梛ちゃんとも寄り道したいなーって 思ったんだけど、どうかな? やっぱ無理?
[ それでも無理って言われたらごり押しはしないけど、 放課後のスイーツってやっぱり格別なんだよ。 文化祭準備の秋の日、車椅子のバッテリーが切れたのは 日が落ちた後だったはず。 ちょっと寄り道するくらいなら大丈夫だよねえって、 そういうのもちゃあんと折り込み済みだった ]*
(172) takicchi 2021/11/18(Thu) 22時頃
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―― お見舞い・夏見七星の場合 ――
やあ夏見ちゃん。 私は元気だよ。
[夏見七星が来た時にも、 穏やかに笑って迎える私だった。>>98 やがてはお見舞いの品、といって置かれた箱をまじまじと眺めることになる。
贈り物の箱って、 開ける前に中身を確認したくならない? 送り主に「ねえこれ何が入ってるの?」って訊いて。 私はたまになる。 そうして時と場合によって我慢したりしなかったりする。 誕生日プレゼントの箱を前にした時が、 一番我慢しなきゃいけないパターンだ]
(173) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 22時半頃
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[今は……まさにちょっと我慢したパターン]
わ、ありがとう。 ……開けていい?
[許可をもらえたなら、 包み紙をべりっとするために手を動かす。 彼女なら平気で中身をばらしてくれそう―― と思わなくもなかったけど、結局やめた。 箱も小さいし開けちゃった方が早いでしょ]
(174) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 22時半頃
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……、 あっかわいい! ありがとう!
[こんなカタチをした代物には見覚えがある。>>99 修学旅行の二日目くらいの朝食の時に、 ゆで卵が置かれてたやつに似ている。 確かに卵をすんなり置けそうなサイズをしてるし、 そのまま置いといてもインテリアとして使えそうだ。
……置けるのは本物の卵だけ、だけど]
(175) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 22時半頃
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[いつの間に夏見ちゃん、その辺にあった椅子に座ってたから、 気がつけば目線はとっても同じになっていた。 真っ直ぐと視線がかち合った状態で、言葉を交わす>>100]
そっか。割っちゃったんだ。 私も、……夏見ちゃんがかえった後に、 白い卵を踏んづけちゃって。 そうしたらさ、……わかっちゃったんだ。 あの校舎が、大事な思い出を卵の中に閉じ込めたかった私の世界だってこと。 ……まあ、みんな割合かえっていっちゃったんだけど。
[踏んづけた卵の中から、 妹が大事にしてたぬいぐるみの耳が出てきた。 というのが直接的なきっかけなんだけど、 話せば長いし。これで間違ってもいない]
(176) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 22時半頃
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だから、………今なら言えるんだけど。 私の、世界の中に転がってた卵は、 私に関わった誰かのココロ、みたいなもので、 夏見ちゃんのココロから生まれたみたいなやつもあったかもね……。
[夏見ちゃんも何かの声を聞いたのかな。 夏見ちゃんのココロの中にずっと巣食ってた声を。
思い出させてしまったならそれはやっぱり私の咎だ。 あるいは、進路の話をした時には手をかけなかった君のココロを、 私は間接的に転がしてしまったのかも。 たとえ“うっかり転がした”で流せる範囲で済んだとしても]
(177) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 22時半頃
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[だからこそ、君の言葉はあまりに優しい。 うん、優しすぎる。 さらにいうなら鎮静剤じみてもいる。
うまく言えないけど、って言葉を置いてたけど、 要するにさ、ひとりにする気なんかないんでしょ。 しっかりみんなも巻き込んでるし。
放っておいて、なんて言えるわけもなかった。 何せ、私は飛び降りる前とは違って、 私を友だちと呼んでくれるひとを、 ちゃんと名前で呼びたいと思った私だ]
(178) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 22時半頃
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…………、 わかんない。いつかなるかもしれない。
[私は生きる限り、いろんな人と関わって、 その度に、誰かのココロを転がして割ってしまう方に舵を向けるかもしれない。 それをやっちゃって、またひとりになりたくなる前に、 ……つまりはあんまりにも死にたくなる前に、>>101 みんなの顔を思い浮かべて、思いとどまれればいいんだけど。 いや勿論なんとかなりたいけど。
結局、最悪に備える的な感じで考えを巡らせている]
でも、ひとりになろうって思う前に、 後ろを振り向くことはできる。 そんな私のこと、夏見ちゃんはさ、 追っかけてくれるかなあ……。
(179) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 22時半頃
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[卵を割っちゃってから悔やんでも、もう遅い。 それは十分すぎるくらいわかってる。
君もエッグスタンドになってくれるのなら。 私はとっても嬉しい。 みんなを巻き込んでおいて君だけほっとく気にもなれないし。
なんて言わないけど、 感情の赴くままにへにゃっとした笑みを浮かべていた*]
(180) Akatsuki-sm 2021/11/18(Thu) 22時半頃
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そりゃあ、まあ、 ……そりゃあ、なぁ……。
[>>147決められた婚約に、俺が勝手に個人の気持ちを深入りしたこと。 それは本来は筋違いだと戯けてみせたのに、 否定されてしまったら、しどろもどろになる返答。 どれだけ好きだったかなんて、自分が一番知っていたから。]
(181) myu-la 2021/11/18(Thu) 23時頃
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……じゃあ、 人によって向いてることと向いてないことがあったとするなら、 古香さんは、やるせない気持ちを忘れるのが向いてないってことで。 たったそれだけの、普通のことなんじゃないの。
[>>148大抵のことはなんでもできちゃう委員長閣下。 >>150そんな彼女もずっと心を痛め続けているくらい、 不向きなことがあるだけ、ということにしたい。 というか俺はそう思ってしまうんだ。]
(182) myu-la 2021/11/18(Thu) 23時頃
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[>>152そんな古香さんから投げかけられる質問に、 咄嗟に答えることはさすがにできなくて、 痛いところをナイフのようなもので刺された感触を覚えた気がする。
キスの感触。自分からした時の記憶。 あれは、ユイにとってはきっと、どうしようもない支配で。 彼女の心境を何度も想像しては、やっぱ死のうかなと思い返すわけだ。]
(183) myu-la 2021/11/18(Thu) 23時頃
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[うー、とか、あー、とか、 少し唸る声が漏れた後に、それでも結論を出さねばならないと焦るのだけど。]
……わかんないけどさ。
[自分より少し背が低い優秀な委員長は、 ユイと比較すれば十分に高く感じる。 そんな女子に、キスの先のことをしたいかと聞かれて、 素直に胸の内を吐き出してしまうほど、言葉に見境をつけないわけでもない。]
仮にしたくなかったとしても、しなきゃいけなくなるし。 だったら、やっぱ、自分が好きになった相手のほうがいいに決まってる。
だから、でも、 ああ、結局……そうなんだよなー。
[最終的に、同意というか屈服というか、 彼女の言葉に言い負けた感触がした。]
(184) myu-la 2021/11/18(Thu) 23時頃
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[家の事情による婚約に逆らうのであれば、 それによって不利益は生まれるだろうけど、 自分が将来は社長として舵取りをするんなら、 そのマイナスすら跳ね返してやればいい。
そういう選択肢を選ぶ度胸があればよかったことに、 どうして気付かなかったのだろう。]
(185) myu-la 2021/11/18(Thu) 23時頃
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……怒ってねえよ。
[はああ、と息を吐いて。 いつの間にか、自分の歩幅は小さくなっていて、 僅かに古香さんに先を行かれた気がした。]
なんつーか、 お前とうまくいかなかった彼氏さん、 いろんな意味で勿体ないよな。
[古香さんの蹴飛ばした小石を、なんとなしに目で追った。*]
(186) myu-la 2021/11/18(Thu) 23時頃
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―― お見舞いの話 ――
[ 入院患者が「元気」とはこれ如何に?>>173 とも思うけど、元気に越したことはないので あたしはよかったーってにへらと笑った。 とりあえず、経過は順調ってことだよね? よかったよかった ]
もっちろん! もう和歌奈ちゃんのなんだし!
[ 開けていい?って聞かれたら、>>174 どーぞどーぞって頷いた。 気に入ってくれたらいいんだけど。 実用的ではないけど可愛いと思う!自画自賛! さて、あたしのセンスは和歌奈ちゃんの好みと 一致してるのか――――!? ]
(187) takicchi 2021/11/18(Thu) 23時半頃
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よかったー。
[ 果たして、包みを開けた和歌奈ちゃんの反応は 悪くなかった。と思う。>>175 そりゃ、お見舞い!ってもらったものを 好みじゃない……なんて言わないと思うけどさ! 喜んでくれてる……よね? 猫好きらしい妹ちゃんに取られないでね!? ]
(188) takicchi 2021/11/18(Thu) 23時半頃
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[ 勝手に椅子に座れば、 和歌奈ちゃんと目線の高さが合った。>>176 あたしはお見舞いに来たのであって、 尋問に来たわけじゃないから、へら〜っと笑ってたし 別に探るような顔はしてなかったと思う。 うん、あたしは問いただしに来たんじゃない。 どちらかというと、伝えに来たんだと、思う ]
(189) takicchi 2021/11/18(Thu) 23時半頃
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あ、和歌奈ちゃんも割っちゃった? あたしも白い卵だった。同じだねー。 ……そっかあ、あの校舎は、 和歌奈ちゃんの卵の中だったのかあ。 ごめんねー。とっとと帰っちゃって。 あたしもあんなに早く帰るつもりなかったんだけど……。
[ むしろ自分の世界かも?って思ってたくらいだったし。 でももんどーむよーで帰らされちゃったねえ。 お前の世界じゃないわ! 身の程を知れ!って感じだったりして。 いや、和歌奈ちゃんがそんな風に思ったなんて 思ってないけど ]
(190) takicchi 2021/11/18(Thu) 23時半頃
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[ 転がってた卵は、 和歌奈ちゃんに関わった誰かの心、 だったらしい。>>177 ああそっかあってあたしは頷いた ]
そう言われてみれば、そうだねー。 心当たりあるかも。
[ 卵から聞こえた声をあたしは知ってた。 昔浴びせられたことのある言葉だ。 でも割れてないよー。大丈夫。 昔は傷つくばかりだったあの声も、 今は違って聞こえるんだ。 だってあの声の主も、ひめちゃんに「言わされてた」って 今は知ってるからさ いじめっ子、って思ってた子たちも、 ひめちゃんの被害者だった。 くるりと反転した世界を、 正直まだあたしは持てあましてるところはあるけど、 それは絶対和歌奈ちゃんのせいじゃない ]
(191) takicchi 2021/11/18(Thu) 23時半頃
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[ 和歌奈ちゃんをひとりにする気?>>178 ないねえ。 というか、和歌奈ちゃんの世界にまで 押しかけちゃった前科があるからねえ。 呼んでもらったって思ってるけど、 押しかけたような気もしてるんだよね。 うん、呼ばれなくても押しかけかねないね。 そんなようなこと、既に荒木君に言った 身に覚えもある。>>2:373>>2:374
だってさ、許してくれるでしょ? 無理やり押し掛けたって、仕方ないやつだなーってさ。 だから甘えちゃうんだよ ]
(192) takicchi 2021/11/18(Thu) 23時半頃
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[ わかんないって答えた和歌奈ちゃんは 正直だと思う。>>179 そっかーって言って、あたしはやっぱり にへらって笑った ]
“早く”が取れたってだけで一歩前進だよー。
[ 早くひとりになりたかった和歌奈ちゃんは、 いつかひとりになりたくなるかもしれないらしい。 まあ、和歌奈ちゃんがそう望んだとして、 その願いが叶うとは限らないわけだけど ]
(193) takicchi 2021/11/18(Thu) 23時半頃
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精神世界とやらまで追っかけた実績があるじゃん?
[ 追っかけてくれる?って言う和歌奈ちゃんに あたしはやっぱり笑う。 でも、今回は本当に危機一髪だったからさ、 もし次があるなら、 もうちょっと早めに振り向いてくれよな! なにがなんでもひとりになんてしてやらないからさ! ]*
(194) takicchi 2021/11/18(Thu) 23時半頃
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── 後日・主ではなかった君と ──
……へへ、 好き≠チてなんだろうねー 次があればもう少し見えてくるのかしらー
[ ふんわりとした肯定?>>181 もごもごと口を動かす君を、 追求するでもなくわたしは口ずさむ。 何かの曲の断片みたいに。
今はまだあるとも思えない次≠フ話。 時間が癒すだとか、新たな恋を探せだとか、 先人たちの助言がこころを埋めてくれない理由。 それを君の言葉に見出してもいいかな。>>182]
(195) nabe 2021/11/19(Fri) 00時頃
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[ ぱちぱちとわたしは数度瞬きを繰り返す。
ふつうの、大勢の人に乗り越えられるものが、 わたしに乗り越えられないはずがないと思っていた。 こんなに痛みを伴うものかと驚きながら、 なぜ人々が耐えられるのかが不思議だったのだ。 ……それを、わたしが痛がりなのだとすれば?]
それは──ずいぶん難儀なふつう≠ナ、 ちょっと衝撃的で、笑えちゃうなあ。
[ どうにも力が抜けてしまって、 わたしは言葉の通り、思わず笑っていた。]
(196) nabe 2021/11/19(Fri) 00時頃
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[ なんてふざけたオチだろう。 ケラケラと笑っていたわたしは、 唸る君のことを目元を拭いながら見ていた。>>184
濁された言葉。オブラートに包まれた答え。>>184 そこを掘り下げるなんて野暮なことはよそう。 分別のあるふつうの男の子としての回答に、 わたしはうんと目を細めて言う。]
(197) nabe 2021/11/19(Fri) 00時頃
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……恋はするものじゃなく、 抗いようもなく落ちるもの。
──なーんて聞くし、 幣太郎がそう望むなら、 見つかるといいねえ、次の好き≠ェ。
[ 軽い口調でそう言ったけれど、 繰り返す。わたしは君のノロケ、好きだったよ。
君自身も次の機会を望むのであれば、 またああいう顔をするようになってほしいと思う。]
(198) nabe 2021/11/19(Fri) 00時半頃
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あはー、へータローの心が広くてよかったー
……でー? それ、ほめてるつもりー? 仕方ない──って吹っ切れてないんだから、 未練をかきたてるようなこと言わないでくださーい。
[ きれいな弧を描いた小石が、 数歩先の地面に落ちて一度跳ねた。
君の紡ぐ言葉は答えづらい類のそれで、>>186 わたしは冗談めかして笑っては、 ふらふらとふざけた足取りで地面を蹴った。
君の歩幅も歩くスピードも、 意識することのない自由な振る舞いで。**]
(199) nabe 2021/11/19(Fri) 00時半頃
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── 校舎の中で ──
[え、なんでそんな顔するんだ?>>84 しょぼくれたように見える河合に、 通訳を求めるように古香に顔を向けたが、 着ぐるみ越しにそれが伝わったかは定かではなく。 何故か俺まで、困らせる子認定された。>>130 解せぬ。]
……俺がしたいようにしてるけなのに なんで怒鳴られなきゃならないんだ。
[こちらこそ心外だと顔を顰めながら>>119 真梛の声に両手で耳を塞ぐ。 着ぐるみのせいでほぼ効果ゼロだけど、気分の問題だ。
そうして成り行きを待てば、程なく真梛が折れ。 いつかのように手が伸びてくる。>>120]
(200) SUZU 2021/11/19(Fri) 01時頃
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[さっき、あんだけ拒否してたのにどうしたのか。 着ぐるみ越しに、きょとんとその手を見下ろして ぶ、と思わずふきだした。]
……なんだそれ。 見知らぬひとについてっちゃいけませんって 小学生でも知ってるぞ?
[ひどい屁理屈に肩を震わせながら、 真梛の前にあの時の同じように背中を差し出す。 放り投げられる前に反撃に遭うかもしれない。]
(201) SUZU 2021/11/19(Fri) 01時頃
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[そんなすったもんだの末、 河合と古香と並んでこの世界の出口へ向かおうか。 もう少しの間だけ、猫さんに甘んじて>>131 あの時みたいに背負って黙々と歩きながら。
ぼそりと。]
……悪かったな。
[今更、説明するのは正直ものすごく面倒くさい。 けれど言って置かないとタイミングを逃しそうだし 背中を貸してる相手に聞く気があるのなら。]
(202) SUZU 2021/11/19(Fri) 01時頃
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あれは……頼るなら、俺じゃなくてもいい。 お前は助けてくれるやつ多いんだから、 俺じゃない方がいいって、言ったつもりだった。
[あの屁理屈捏ねたひねくれっぷりは見物だったけど あまり根に持たれたままなのも、きまりが悪いので。
少し言葉を足したが、今度は正確に伝わっただろうか。 なんにせよ、受け取り方が真梛次第なことに 変わりはない。**]
(203) SUZU 2021/11/19(Fri) 01時頃
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―― 後日:放課後の教室 ――
[二人っきりの教室。 愛の告白には持ってこいのシチュエーション。
しかし今私が手を差し出しているのは お付き合いの申し込みをしているわけではなく、 夜のテンションで書いたラブレター(?)を なかったことにするためだ。
朝に読み返すと恥ずかしくなってゴミ箱に 捨てちゃう人の気持ちがよくわかった。 読んでいないのならまだセーフ!
――そんな時、また冷たい風が吹いた。>>149]
(204) じゃわ 2021/11/19(Fri) 14時半頃
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――――――
[にっこり微笑んでいた顔は瞬時に冷えて、 強張ってしまう。]
(205) じゃわ 2021/11/19(Fri) 14時半頃
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[あの日、エレベーターが完備されたあの世界で。 遺書の文面と、屋上というワードに連想して しまったこと。 零れた言葉でさらに強くした疑念。 その答えを、さらりと言ってくれたものだ。]
……ダメ、だよ。泣いちゃうよ。
[過去形ではなく進行形なところがまた、 何とも言えない気持ちにさせる。 今しがた大事な友達と言ったばかりだというのに。]
(206) じゃわ 2021/11/19(Fri) 14時半頃
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[けれど、真梛さんのことを教えて欲しいといった のは他でもない私だ。 そのつもりで話してくれているのではないかと 思い至れば、真梛さんがしてくれたように私も 口を挟まず静かに聴こうと息をつく。
……車いすであることの苦労はね、 私結構理解しているつもりなんだよ。 子供なりにだけど、ちゃんとドラマを見ていたから。
私がそこまで援助はできないし、複雑な家庭事情に までずかずかと足をツッコむわけにもいかないけど、 真梛さんが浮かべる笑みの中に滲ませたもの>>153を 見てしまえば、しゃがんでそっとその手を握った。
2で割れなくったって、 1を足して寄り添えるように。]
(207) じゃわ 2021/11/19(Fri) 14時半頃
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[正しい形だとか、友達甲斐がないだとか、 ところどころ否定したい箇所はあったけど、 話は未来に収束する。>>159 それがわかれば茜色が差す教室で、 茜色に染まる手にぎゅっと力を込めた。]
……そんなの、当たり前でしょ? たっっっっくさん考えて、 ちゃんと答えを導き出してよね。
その時は、私に教えて?
[間違っていたら私が何度だって…… ううん、他のみんなだって花丸がつくまで 言葉を尽くしてくれるはずだから。]
(208) じゃわ 2021/11/19(Fri) 14時半頃
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[――結局何が言いたかったのかというと、 どうやら私のメッセージを消されたくないらしい。 そしてsiryに読ませるつもりらしいことも理解した。
誰だ教えたのは!!なんていうつもりはない。 消去出来たら教えるつもりではあったし。 得意げに張り上げられた声>>160に、 ふふっと力が抜けてしまう。]
ちなみにsiryは電話もかけてくれるし、 メールの文章も打って送ってくれるし。 なんなら冗談とかなぞなぞとかも言ってくれるよ。 使い方わからないなら教えるから。
(209) じゃわ 2021/11/19(Fri) 15時頃
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あ、教えるのは迷惑でもなんでもない というのはちゃんと理解しといてね。 友達が困っていたら助けるのは当然でしょ?
[そこまで言われてしまったなら、消すのは諦める しかないじゃない。 それが真梛さんの為になるのであれば、いくらでも 読み上げてくれたって構わない。
ただその時は 「誰もいない部屋で!!」 「音量を下げるように!!」 ってしつこく言うことにはなっただろうけどさ。]
(210) じゃわ 2021/11/19(Fri) 15時頃
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いろいろと、話してくれてありがとう。 途中まで一緒に帰ろうよ。
[お父さんに電話するなら、早速siryの使い方も 教えてしまおうと。
話し声が聞こえていた教室はいつしか静寂と共に 夜を迎え、また明日を迎える。
そんな繰り返しの日々も、 気が付けばもうあと僅か。]**
(211) じゃわ 2021/11/19(Fri) 15時頃
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テストの暗記問題、できないやつがいるのと同じでさ。 覚えれば簡単じゃんってことも覚えられない奴がいるから、 きっと、世の中の大勢って、いろいろ忘れて生きてるんだろうし。
[>>196テストの暗記問題を軽々とこなせるという前提で、 彼女に語りかけてみた“ふつう”は、どこまでがその範囲なのかはわからない。
どこかぼんやりとした会話の果てに、 納得のいく完璧な答えが見つかるともあまり思えないけど、 少なくとも我々には必要な時間だったのだろうか。 そんなことをどこともなく考えながら、話を聞いている。]
(212) myu-la 2021/11/19(Fri) 19時半頃
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そうね。 次はもうちょっと上手くやるから。
[>>198次の「好き」が見つかるといい。 軽い口調で繰り出されるエールを、ふわっと受け止めて。
見つかるか見つからないかはまだわからないけど、 もし見つかったのなら、次こそは上手く向き合いたいし、 見つからなくとも後悔しないように生きられたらいい。]
(213) myu-la 2021/11/19(Fri) 19時半頃
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そりゃ、まあ。 俺は人の気持ちが分からないからね〜
[>>199俺の余計な一言が彼女の未練を刺激したようで。 なんとなく口にしてしまった心からの感想だったのだけど、 冗談ということにしてこちらも笑ってしまおう。
俺が人の気持ちがわかるような人間であれば、 今頃、ユイはまだ隣を歩いていたのかもしれない。 けれど、そうはならなかった。
俺の未練を上書きしてくれたのは、新たな恋ではなく、 こんな何気ない同級生の縁であるということを、 ようやく噛み締めているのだけど。**]
(214) myu-la 2021/11/19(Fri) 20時頃
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── 後日・主ではなかった君と ──
次が見つかれば──ふふ、 プレゼントに悩んだときは、 いつだって招集してくれていいのよー 臨時委員会で思いがけない意見が出るかも。
プレゼントに悩んだときだけじゃなく、 うまくいかなくなりそうかも? って、 いやーな予感がしはじめたときにも。
[ うまくやるなんて気負いが、>>213 君の口から発されたものだから、 わたしはいつかのプレゼント談義を思い出した。]
(215) nabe 2021/11/19(Fri) 20時半頃
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[ うまくやる、というのは難しい。 なんせわたしたちには、 人のこころというものが見えない。>>214]
へータローの鈍感めー とっととどこかの女の子にメロメロになって、 夢中になってのぼせて振り回されちゃえ
[ 次があっても、なくっても、 わたしたちの前に続く道に、 優しい追い風が吹いていますように。
そんな祈りを胸に、 春の気配もまだ遠い寒い日の放課後、 友だちたる君の隣で、なにかの縁を噛み締めている。*]
(216) nabe 2021/11/19(Fri) 20時半頃
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── 初めての道草/七星 ──
七星か。 うん。せっかくだが …
[ 迎えが、と続くはずの定型文。 あらかじめ予想していたのだろう。 君の言葉があっさりと上書きすれば。>>171 きょとんと瞳を瞬かせてから。 ]
明日?
[ 更におうむ返しに繰り返して。 私はようやく、君の意図を理解する。 ]
(217) 希 2021/11/19(Fri) 21時半頃
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…… そうだな。 父と相談してみる。 ありがとう。七星。
[ ふふっと笑ってその日は案件持ち帰り。 意外にも許可はすんなり降りた。 ここで締め付けて、2度目の悪い事の時のように 勝手に行動されるよりはマシだと。 そんな家族会議の裏側は知らないから。
うん。悪い事もしておくものだと、 幸いにして不知火真梛が学ぶことはなく。 ]
(218) 希 2021/11/19(Fri) 21時半頃
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[ なんと! …… どうやらホイップましましは、 しまうまとは無関係らしい。
少女がそんな真実に至る前日の話。 ]
(219) 希 2021/11/19(Fri) 21時半頃
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[ 更にその数日後。 ]
七星。 私も、君と行きたい場所があるんだ。
─── その、明日。
[ 君の言葉を少し借りて。
頷いて貰えたのなら、その翌日。 向かう先は、何てことないコンビニ。 期せずしてその日は、空からちらほらと、 白色が大地を薄ら染めあげて。 ]
(220) 希 2021/11/19(Fri) 21時半頃
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君と半分こしたかったんだが。 …… 少々自殺行為だったかもしれない。
[ 私には車椅子があるけれど。 君を立たせっぱなしというわけにもいかないから。 どこかの公園のベンチにでも腰をかけて、 白い息と共にすまない、と一言吐き出せば。
雪を見ながら食べるゆきうさ大福。 正直死ぬほど寒かったけど。 いつかと同じ優しい甘さがしたらいい。>>1:26 ]**
(221) 希 2021/11/19(Fri) 21時半頃
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―― お見舞い・古香路子の場合/つづき ――
[傍から見れば薄情な話だろうけど、>>166 飯尾先生に白髪が増えようがお腹周りを気にしだそうが、 実はそんなに心配してないわけで。 加齢には勝てないしね。
お仕事ほんとにご苦労様です。 そう応えて紙袋を受け取った。 甘い香りが僅かに漂ってくる。 ちょっとだけ袋の口を開けて中身を見たら……いろいろあるね。 誘惑にはいい感じに耐えることができた]
(222) Akatsuki-sm 2021/11/19(Fri) 22時頃
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[ぎゅうっとハグされる前でも最中でも後でもいい、 君がわんわん泣いちゃってたら、>>168 とってもあたふたしてただろう。 そんなことにはならなかったけど。
妬いちゃったのかもか、そっかあ。>>167 ……それは不知火ちゃんには内緒にするよ]
む……、 泣いても別に気にしないよ。
[みんなはどうだかわからないけど、私はそう。 とはいえこういうのは泣いちゃうかもしれない路子ちゃんのココロの問題かなあ。 私だって、泣いてるところ、 もう一回見られたくないなあ、って思うし……]
(223) Akatsuki-sm 2021/11/19(Fri) 22時頃
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[ともあれ、満足げに笑ってた君と、 他愛もない話をした。 そういう話からでいいのかい路子ちゃん。>>170 病室でする話としてはあまりにもそぐう、と思うけれど。 もう一度甘い匂いの漂う紙袋を見た]
……うん。
[そうして、素直に頷いた]
あの子、フレンチクルーラー好きだから。 喜んでくれるよ。
…………この前、誕生日だったから。 メッセージカードも書いて、 お見舞いに来た時に渡せた。
(224) Akatsuki-sm 2021/11/19(Fri) 22時頃
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[何気なく返事できてるように聞こえててほしいな、 って思いながら私は応える。 なんせ妹の誕生日が来る前に死んじゃおうって思ってたから。 まさか普通にお祝いできる、なんてさ……]
そうしたら、笑ってくれたから。
君の言ってた通りに。 ……なんとかなりそうな気がする。 来年も、この先も。
[そうして時を重ねれば、 私がしてしまった酷いことも、過去のものになるのかもしれない。 妹との間にあったことだけじゃなくて。全部まとめて]
(225) Akatsuki-sm 2021/11/19(Fri) 22時頃
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[過去は消えないって? それはそう。 過去に絶えたはずの光も今を照らすけれど……]
……かえってこれてよかったなあ。
[とにかくしみじみと呟くのだった*]
(226) Akatsuki-sm 2021/11/19(Fri) 22時頃
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─ 夢の終わり/春満 ─
見知らぬ人≠ノはついていかない。 だが君は猫≠セからな。
[ ノーカウントだ。 そんな主張の着地点はどこだったか。 よいしょと背中に体重をかける。 三年生になってからは、 君に運んでもらう機会も殆どなかっただろう。 そのまま無言で、 微かな揺れと着ぐるみの体温を感じていれば。
それを破った謝罪。>>202 心当たりなんてあるはずもなく。 ]
(227) 希 2021/11/19(Fri) 22時頃
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そうか。君の言葉はわかりにくいな。
[ だから暫し君の言葉に耳を傾けてから、 もっとわかりやすく頼むと苦言を返す。 それから、ぽふり、猫の肩に頭を預けたら、 誰にも顔を見られないようにして。 終わりに向かう星明りの下。 小さく小さく囁きを返す。 ]
私は、君がいい。 [ それ以上言葉を足す事はしない 受け取り方は君次第だから。 再び天を仰げば、それが合図かのように。 ]
(228) 希 2021/11/19(Fri) 22時頃
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[ 世界は閉じ。 夢は静かに終わりを迎える。>>24 ]**
(229) 希 2021/11/19(Fri) 22時頃
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─ 未来/莉希 ─
駄目だな。 莉希に泣かれてしまうと、私が困ってしまう。
[ これは愛の告白ではないから。 頬を染めるのは夕焼けの色だし。 語られる内容も、ロマンチックとは程遠い。
─── だけど。 ]
(230) 希 2021/11/19(Fri) 22時半頃
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[ 君の指先に込められている想いが。>>208 世間で尊いとされているそれらに負けぬくらい。 優しくて暖かいものだと。
─── 言葉なくとも理解できれば、 張り詰めた顔を崩して、 目線を合わせてくれた君の瞳。 覗き込んでからふにゃりと笑う。 ]
うん。考えたらきちんと君に教える。 ふふ、未来を想うというのは、 なんだか少し、くすぐったいなぁ。 [ 向かう道がどこに繋がるかはわからない。 だが瞬間の私は、きっと。 君の言葉を胸に抱きしめるのだろう。 ]
(231) 希 2021/11/19(Fri) 22時半頃
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[ ちなみに私はまだバーチャルアシスタントの存在を 理解できていないので。 君の言葉は全て尻で変換されている。>>209 最近の尻は凄いんだな。 少々圧倒されながら。
…… まあ、君が教えてくれたなら。 きっと卒業までに音量の下げ方くらいは マスターできただろうと信じて。 ]
(232) 希 2021/11/19(Fri) 22時半頃
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愉快な話ではなかったと思う。 聞いてくれてありがとう。
うん。帰ろうか。
[ 人気のなくなった教室は静寂だけが満ちて。 ただ廊下を進む私の隣には、 君がいてくれただろうから。
真梛はふわりと微笑むと、 いつかのように片手を伸ばし。 大切な友人の手を取った。 ]**
(233) 希 2021/11/19(Fri) 22時半頃
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— 打ち上げにて —
[河合さんが退院してから、どれくらいの時間が経ったかは置いといて。 病院で夏見さんと話した計画の通り、 だだっ広い我が家で打ち上げが開かれただろうか。
時期的には受験シーズンでもあったから、 何人かの合格報告も聞けただろうし、それのお祝いも兼ねている。
何かしたいことがあれば準備はそちらに任せるとして、 俺は客間のテーブルにもてなし用のお菓子を並べていた。
目玉が飛び出るほどの高級品! ……というわけではないけど、 コンビニで売っているようなものよりは、1段階グレードが上のものたちである。]
(234) myu-la 2021/11/19(Fri) 23時半頃
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あっ虎次郎、先に食うな。 乾杯の用意してんだろ。
[ジュースを注いだグラスを持ちながら、 さて乾杯の音頭を委員長にでも頼もうか。
今日の主役は河合さんだ。 こっちの世界に帰ってきて良かったと思わせる手厚い歓待を頼むよ、みんな。
と思ったはいいけど、みんなはもっと肩肘張らない集まりを御所望だったろうか。 会社の創立記念日のパーティーを参考にしたところがあるので、 そこはまあ、ごめん。]
(235) myu-la 2021/11/19(Fri) 23時半頃
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[グラスを掲げて、 その時に声を合わせて交わした言葉は、 「退院おめでとう」だったか、「おかえり」だったか、それとも。
冷え切った校舎では決してできなかった、 心の隙間を埋めるための賑やかな時間が始まる。*]
(236) myu-la 2021/11/19(Fri) 23時半頃
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―― 放課後デート ――
[ 明日!という放課後デートの予約は、 おっけーが出た!>>218 こんな簡単なことだったんじゃん! 気づくの遅いよ!
実は真梛ちゃんの悪事の効果だったとは、 あたしも真梛ちゃんも知らないまま。 知ってたら悪い顔で真梛ちゃんの過保護をゆるゆるに しちゃうぞ大作戦とか考えるところだったから、 知らないままで良かった ]
(237) takicchi 2021/11/20(Sat) 00時頃
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[ マシマシをシマウマの親戚だと思ってた?>>219 違うんだなあ、これが。 マシマシとはプラス100円の誘惑で、 うっかりあれこれマシマシしてしまうと お会計の時にあれ?こんなに高かったっけ?って 予算オーバーに気づいたりする罠なんだなあ! でも美味しいんだよねえ! 味とお値段のバランスを考えようね! クレープは奥が深いんだよ! と店先で力説するあたしがいたとかいなかったとか ]
(238) takicchi 2021/11/20(Sat) 00時頃
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[ 真梛ちゃんとの初めての放課後の寄り道は とっても楽しくて、 すっかり味を占めたあたしはまた行こ―ね!なんて 言ったわけだけど ]
おお? もっちろんいーよ!
[ まさか数日後、真梛ちゃんの方から誘ってくれるとは 思わなかった!>>220 ]
(239) takicchi 2021/11/20(Sat) 00時頃
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[ あたしと行きたい場所ってどこだろう? あたしには心当たりがなくて。 どこ行くの?って言いながら、 ちらちら舞う雪を見上げる。 あの世界に行った時みたいな大雪じゃないけど、 それでもやっぱり思い出すね。 真梛ちゃんに傘を差しかけながら、 そんな話をしつつ、ついた場所はコンビニだった ]
……あー!
[ アイスコーナーで真梛ちゃんが選んだそれを見て、 あたしはなるほど!って頷く。 それならあったかいカフェラテも買って行こう。 紙コップのやつ。 残念ながら猫のラテアートはないけどね! ]
(240) takicchi 2021/11/20(Sat) 00時頃
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── 後日・床に伏す君と ──
[ いろいろな甘さがごちゃ混ぜになった、 幸せの詰め合わせみたいな紙袋。>>222
わあわあと会話をしながら、 それぞれが好きなのを選んで食べること。 君がそれを家族とすることを想像すると、 わたしはうれしいなって気持ちになれる。
わたしが泣いても気にしない君。>>223 耳のうんと近くでわたしはくすくす笑う。]
(241) nabe 2021/11/20(Sat) 00時頃
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……わたしもー、 和歌奈ちゃんには見られてもいいよ。 ほかの人にはちょっと嫌かなー?
[ この件については、まあそんなところ。
話は移ろい、君とその家族の話。 わたしは頷く君を目を細めて見つめ、>>224 よかった、の思いを懸命に視線に込めている。]
……うれしかったんだねえ、妹ちゃん。 お姉ちゃんにお祝いをしてもらったのが。
(242) nabe 2021/11/20(Sat) 00時頃
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わざわざ覚えてくれてて嬉しいな! ありがとね!
[ あたしと半分こしたかったって。 あたし、嬉しいなあってにまにましちゃう。 カフェラテ、真梛ちゃんの分も買ったから、 遠慮しないで飲んでね! カフェラテを奢ってもらったらお礼にならない? いやいや、あの日のゆきうさ大福に支払ったお金、 なかったことになってるんだよねえ。 なにしろあれは和歌奈ちゃんの世界の出来事だからさ。 あたしのお金は減ってないの。 だから遠慮はご無用! あったかいカフェラテ飲んだら、 死ぬほど寒くてもさ、ゆきうさ大福の美味しさ、 堪能できるはずだからさ! ]
(243) takicchi 2021/11/20(Sat) 00時頃
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和歌奈ちゃんがかえってこなきゃ、 その笑顔は存在しなかったわけだ。
……かえってきてよかった! ねー
[ しみじみとしたふうに君が言うから、>>226 わたしは被せるように強く断定する。
過去は消えない。けれど、 生きている限りそのうえには、 様々なものが積み重なっていくから。
君が振り返って笑えるようになるまで、 どこまでも新たな今日を重ねていこう。]
(244) nabe 2021/11/20(Sat) 00時頃
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なんとかできるよ。 和歌奈ちゃんなら。 わたしが言うんだもん。 間違いない……でしょ?
[ 冗談めかした言葉に希望を込めて、 君の未来への祈りとしてこれを贈ろう。**]
(245) nabe 2021/11/20(Sat) 00時頃
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えー! でも正しいでしょ! 雪を見ながらゆきうさ大福。 この上なく正しい!
[ コンビニの近くの公園にはちょっとした東屋があった。 屋根がある!素晴らしい! 椅子に腰を落ち着ければ、 真梛ちゃんが自殺行為だったかもなんて言うから>>221 そんなことないよー!って首を横に振る。 ちらちら降る雪を眺めながら、 ゆきうさ大福と温かいカフェラテ。 隣には真梛ちゃん。 完璧ではないでしょーか! ]**
(246) takicchi 2021/11/20(Sat) 00時頃
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―― 後日談:雪が舞う朝 ――
[この世界にも、雪が降った。 休校の心配なんてする必要のないくらいの雪だけど、 窓の外を見つめる私の顔は、あの世界を思い出して ふふっと笑ってしまうんだ。
今となっては得難い経験だったと。 そう思えるのはHAPPYENDを迎えられたからこそ。 といっても、物語と違って私たちの人生まだまだ これからなんだけどね。
冷えないようにあの時と同じ格好をして、 行ってきますの言葉をチラチラと雪が舞う 空に溶かした。]
(247) じゃわ 2021/11/20(Sat) 01時頃
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[同じ方向へ向かう望高生を眺めながら、 その中に見知った背中を見つければ。]
おはよ、七星さん。
[今日は雪玉なんて作れっこないから、 安心して白い息を切らす。 そしたら元気をもらえるような笑顔と声が 返ってくると、私は信じてやまない。]
……ね、ちょっとコンビニ寄って行かない?
[しばらく歩いたところで、転んだわけでも 寒さに耐えれなくなったわけでもないけど、 そう言ったなら七星さんは付き合ってくれたかな?]
(248) じゃわ 2021/11/20(Sat) 01時頃
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[付き合ってくれたなら私、ホットココア二本分 買ってさ、「一緒に飲んでくれない?」なんて 頼んでみるつもり。 その時はママが決めたルールを守り続けて、 ずっと甘い物我慢してきた話もしちゃおう。
七星さんにはよくわからない感覚だと思うけれど、 一緒に飲んでくれたら飲める気がしたんだ。 少し、手は震えてしまうかもしれないけど。 きっとそれは甘くて、罪深い味がするのだろう。
そうやって少しずつ、絡んだ糸を解いていけたら。 怯えることなく、求めることなく、 ちゃんとママと向き合える日がくるだろうか。]
(249) じゃわ 2021/11/20(Sat) 01時頃
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[とりあえずそれは、七星さんの返答次第。
でも出来ることがあったら呼んでくれよな!>>4:+56 って言ってくれた言葉に嘘偽りはないよね? なんて、瞳で訴えていたかもしれないね。
雪が降った日に思い出すのはあの校舎の出来事と、 それから―――]**
(250) じゃわ 2021/11/20(Sat) 01時頃
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―― 一寸先の話 ――
[ あたしの好きなことって何だっけ?>>2:353 そんなことすらわからなかったこともあった。
みんなのことは、好き。>>2:238 認めざるを得なくなった。
あたし、死にたくない。>>2:413 極限状態になって、やっと気づけた。
だからね。だから―――― ]
(251) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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先生、あたし希望の進路あるんだけど。 今からでも間に合うかな?
「うおおおおおおおおおおい!?」
(252) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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[ 飯尾先生に悲鳴をあげさせたのは年末。 今から!?今になって言うか!? このタイミングで!?って先生は叫んでたけど、 仕方ないじゃん!
ギリッギリだけどさ、 やっとあたし、大学で勉強したいことってやつ、 見つけられたんだよね。 あたし、別に頭よくないけど、 こう見えて成績は悪くないんだよ。 両親を安心させるためなんて動機で割と勉強してたし、 持ってる路子ちゃんにヤマ張ってもらったりしたし。 だからさ、この内申ならなんとかなるでしょ? ねっ?ねっ? ]
(253) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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[ あたしの世界は反転して、まだ片付いてない。 やっぱり行った方がいいのかなあって、 カウンセリングにも通い始めた。
それでね、思ったんだよね。 心理学勉強したいなあって。 ひめちゃんのこと理解したいなあって思ったから ……じゃない。 あたしはまだそんな段階じゃなくて、 なによりもまず、自分を理解しなきゃいけない。
あたしは、あたしを理解したい ]
(254) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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[ あたしが、みんなが、 これからも生きてくこの世界で、 ちょっとでも息がしやすいように、 ちょっとでも居心地がいいように。 そう思ってるけどさ、 それって結局どうしたらいいのかな?
まず、自分のことを理解しなくちゃ。 そうしなきゃ多分何も始まらない ]
(255) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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[ 自分のことがちゃんとわかったら、 みんなのこともわかるようになるんじゃないかな? そうしたらきっと、みんなのためにあたしができること、 見つけられるようになるんじゃないかな。
そうしたら、いつか。いつか、 ひめちゃんのことがわかる日だって 来るのかもしれない。
これはきっと、そのための最初の一歩 ]
(256) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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[ あたしはみんなが大事だし、 絶対みんなをひとりにしたりしないよ!>>194 お呼びじゃないよって言われても、 バリケードぶち破って突撃するから!>>192 あたし、自分のことまだよくわかんないけど、 それだけははっきりわかってるからさ!
だからこれからもよろしくしてくれよな! ]
(257) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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[ やっとやりたいこと、見つけられはしたものの、 別に将来の仕事につながったりしないから、 また数年後うんうん悩むことになったり するのかもしれない。 まあその時はその時だし、 きっとその時になれば、 進みたい道はまた見つけられるんじゃないかな。 ギリッギリかもしれないけど! ]
(258) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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[ ひめちゃんは、あたしのすべてでした ]
(259) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時頃
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[ だけど、今のあたしには、 大事にしたいものが他にもあって。 好きな人たちがたくさんいて。 これからも、生きていきたくて。 そして、そんな人生を、 案外悪くないって思ってるんだ ]
(260) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時半頃
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[ 夏見七星は今日も元気いっぱいです!>>0:4 正真正銘、嘘偽りなく、元気です!! ]**
(261) takicchi 2021/11/20(Sat) 02時半頃
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── その後・打ち上げ ──
おかえり、和歌奈ちゃん。 それからー……、これからもよろしくね。 えー、わたしたちみんなの輝かしい未来にー?
[ 乾杯のご発声を──というフリそのものが、 高校生の打ち上げらしいのかどうか。
おいしそうなお菓子。 紙コップではなくグラスに注がれたジュース。
そういう場の空気にあてられながらも、 しまらない乾杯の合図とさせていただこうか。]
(262) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[ グラス片手にあちらこちらと歩き回り、 わたしは楽し気な話ばかりをした。
まだ春からの行き先が不透明な人にも、 わたしたちの抱えるすべての問題が、 春の気配とともに溶けて消えるんじゃなくても。 わたしは笑ってグラスを打ち鳴らす。
否が応でも季節は移ろい、 長かった冬が終わろうとしていた。*]
(263) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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── 春 ──
手はかからないし、 合格実績には貢献するし、 いやあ、良い生徒だよねー
もっと褒めてくれてもいいよー
[ ──春立ちぬ。 良い知らせを携えて、 世話になった塾を訪れていた。
緊張で実力を発揮できないということも、 その日に限って凡ミスを連発することもなく、 いたって順調に進学先を決めたわたしだった。]
(264) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[ 尊大な物言いに塾の先生は苦笑いをして、 面談ブースでいくつかの書類を眺めている。 わたしはその指先をなんとはなしに見ている。
そのとき、人影が二つ背後を横切った。 きみが別のスタッフとともに、 別のブースへと入っていくところだった。
表情までは見えなかった。 顔を上げてそちらを見ていたわたしに、 どうかしたのかと尋ねる声がある。]
(265) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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……ううん、なんでもー
[ さらりとわたしは答えて、 再び視線を机上の書類へと落とした。
季節は巡る。 もうじき春がやってきて、 桜の花が散る頃、わたしは大学生になる。
きみがどこで春を迎えるかは知らないし、 暦の上ではもうとっくに春だった。]
(266) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[ サクラサクって。 言いたかったなあ、きみに。]
(267) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[ 思ったよりも、あの頃のわたしは幸せで、 それを失ったことがショックだったんだろう。
書き出してしまえば、これ以上なく単純なのに、 いったいわたしは何を読み落としていたんだろう。 気づくのにずいぶんかかってしまった。
恋をしたかったわけではなくて、 ただきみに恋をしていたの。
この痛みを忘れてしまいたいと願っても、 きみのことまで忘れたいわけじゃなかった。
次≠探す理由も今はなく、 こころに埋められない穴がある代わり、 君たちとの思い出を積み重ねて今日を生きている。]
(268) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[ もう、きみの姿は見えなかった。
ただブースの入口に引っ掛けられた、 使用中≠フ赤い札がゆらゆら揺れていた。
おめでとう きみに言いたくて言われたかった言葉を、 きみではない誰かから手向けられながら、
そこに確かに優しさとあたたかさを感じて、 わたしはきみではない人に、 ありがとう≠ニ目を細め、やわらかく微笑む。]
(269) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[ 吹く風の優しさが春だった。 きみの不在にも季節は巡る。**]
(270) nabe 2021/11/20(Sat) 11時頃
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―― 冬の日/雪の朝 ――
[ 大雪は降らなくても、雪は降る。 だけどこの程度じゃきっと積もらないなあ。 まあ積もったら積もったで色々大変だとは思うけど。 いつもの景色がうっすら白くお化粧してるのを見ながら、 行ってきまーすって家を出たあたしは傘を開いた。
この程度じゃ積もらないだろうし、 雪合戦もできそうにないねえ。 学校に向かう人波はいつも通りで、 あれ?なんか少なくない?なんてこともない。 非日常はやってこない。 まあ、滅多にやってこないからこそ非日常なんだよね ]
(271) takicchi 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[ だから、まるであの日みたいに、 莉希ちゃんがあたしの名前を呼んでくれた時>>248 当然ながらあたしの手の中に雪玉はなかった。 だけど、油断は禁物なのだよ! ]
莉希ちゃん、危なーい!
[ えーい! 声を掛けながら投げるのは、雪玉じゃなくてのど飴。 空気が乾燥してるからね! 風邪も流行ってるからね! ちゃんと山なりにふわっと投げたから、 キャッチはしやすかったはず! ]
おはよ!
[ のど飴がキャッチされても地面に落ちても、 あたしはにぱっと笑って挨拶するよ ]
(272) takicchi 2021/11/20(Sat) 11時頃
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お、いいねいいね!
[ 寒いねーなんて話しながら歩いてたら、 ほどなくして莉希ちゃんからコンビニのお誘い。 遅刻が危ぶまれるような時間でもないし、 一も二もなくあたしは賛成した。
だけど、うん? たかがコンビニに寄り道するだけなのに、 莉希ちゃんはなんだか切実そうっていうか、 訴えるような目をしてる。気がした。>>250 トイレかな?なんて思ったあたしは 情緒とかデリカシーとかやっぱりないかもしれない ]
(273) takicchi 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[ あたしは察しが悪いから、 莉希ちゃんはブラックコーヒー派だって 本気で思い込んでたし、 だからホットココアを差し出されたら、 ちょっと目を丸くすると思う。
もちろん断らないし、大歓迎だよ! お母さんの話を聞いたら、 なにそれ横暴!ってぷんすこするけど。 それが莉希ちゃんのやりたいことなら応援するけど、 莉希ちゃんの人生は莉希ちゃんの人生だ。 お母さんの夢を叶えるためのものじゃない。
あたしが何の躊躇いもなく美味しく飲んでるココア。 でもココアを持つ莉希ちゃんの手は震えてて。>>249 莉希ちゃんを縛ってるお母さんの言葉の呪縛に、 やっぱりあたしは腹が立つけどさ、 だけど、莉希ちゃんが一歩踏み出すその時に、 あたしを隣にいさせてくれるのは嬉しいって思うよ ]
(274) takicchi 2021/11/20(Sat) 11時頃
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よーし!じゃあ次のステップは放課後クレープだね!
[ 甘くて罪深い味を知ってしまった莉希ちゃんに、 そう言ったあたしはきっと悪い笑顔を浮かべている。 クレープはやっぱりまだハードル高い? ホイップクリームマシマシなんて卒倒しちゃう? 無理にとは言わないよ、でも、そうだなあ。 卒業までには莉希ちゃんにも知ってもらえたらいいな。 放課後のスイーツは格別だってこと!>>172 ]**
(275) takicchi 2021/11/20(Sat) 11時頃
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[油断大敵。とはまさにこのこと。>>272 あの日のように空に放り投げられたのは 雪玉よりもさらに小さなものだったけど。 油断による状況把握が遅れを生み、 あわや地面に落とすところだった。]
キャッチに失敗してたらまた 責任取ってもらおって言う場面だったよ。
[受験生の禁句、気にする質じゃないけどね。>>0:132 可笑しそうに笑いながら、気遣いの塊は 返すことなくポケットに突っ込まれた。]
(276) じゃわ 2021/11/20(Sat) 17時半頃
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[のど飴を貰ったからというわけじゃない。 でもその朝はどうしてもあの日を彷彿とさせたから。 断ってしまったココアを思い出してしまって。 思い出したら飲みたくなってしまって。 またあの日をなぞるように、今度は私がコンビニに 寄ろうと提案するんだ。
私の純真な瞳がトイレの訴えだと間違われてる>>273 なんて心外だけど。 心が読めない私は賛成してくれた七星さんに、 そんなツッコミじゃなくお礼を返すんだ。]
(277) じゃわ 2021/11/20(Sat) 18時頃
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[蓋を回せば甘い香りが鼻腔を満たす。 それだけで、ママの怒った顔が脳裏を掠めるけど、 七星さんは笑わずにぷんすこ怒ってくれたから。 飲みたい気持ちと飲みたくない気持ちの鬩ぎあいは 無事に前者が勝利を収めた。]
……うん、美味しい。
[温かい甘さが冷えた体によく沁みる。 罪悪感が湧いてこない訳じゃないけど、 そんな感想は素直に零れたんだ。]
(278) じゃわ 2021/11/20(Sat) 18時頃
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[普通の学生生活に憧れていた。 友達と放課後の寄り道。ファミレスでお喋り。 カラオケやティータイム。 ……いや、学生の本分はそこではないんだけどさ。 心残りっていったら後はそれくらいだったから。]
放課後クレープ…!
[だからその魅惑的な響きには思わず大層な 反応をしてみせる。 確かにココアの次のステップとしてはだいぶ 飛んだなって思うけど、ここで乗らなきゃ どうするって私意を決して「行く!」って 勢いよく宣言しちゃったよね。]
(279) じゃわ 2021/11/20(Sat) 18時頃
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[一歩と言わず二歩三歩。行ける気がしたんだ。]
……甘そうだなぁ。
[ショーケースを前にすれば、思わず弱気な言葉が 出てしまうけど。 おかず系クレープに逃げちゃいそうになったら その時は止めてくれるかな。 ホイップクリームマシマシは、罪深すぎて頭も胃も 受け付けないかもね。
それでも放課後のスイーツが格別なのは しっかりとこの身で体験して。 やっと普通の女子校生になれたかも、 なんて呟きながら、私はきっと笑っている。]
(280) じゃわ 2021/11/20(Sat) 18時頃
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[ 雪が降った日に思い出すのは あの校舎の出来事と、 それから甘くて罪深い、ココアと君の顔 ]*
(281) じゃわ 2021/11/20(Sat) 18時頃
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―― お見舞い・平塚莉希の場合 ――
[長いこと病室にとどまっていると、 ちょっとばかり普段の感覚が曖昧になるらしいと知った。 たとえば曜日の感覚とか。
とはいえ昼下がりの今、>>162 クラスメイトがお見舞いに来ていることを変だとは思わなかった。 妹も午前中から、レイナさんに連れられてお見舞いに来てたし。
お見舞いの品は、ドーナツと違って日持ちのしそうな代物であった]
わっ、可愛いじゃん。
[すでにベッドの横には、 可愛い猫型のエッグスタンドがちんまりと置いてある。 けっこうあれと合うんじゃないかな。 和洋折衷という便利な言葉を感じさせた]
(282) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 20時頃
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[二人っきりになれたきっかけは実にシンプルで、 家族が席を外してくれたからだった。 そんなわけで静かな病室で、ふたりっきりで向かい合う。 思い出すのは、君がジャンルについて探ろうとしていたこと]
まあ、状況からしてホラーだったもんね。 むしろすこしふしぎ…… 略してSF、みたいなやつだと今は思うけど。
[トリックも何もない。 深層心理が悪戯したようなもの。 それでも答え合わせ、したいですか。なるほど>>163]
(283) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 20時頃
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えっ? ……ああ、うん。 どうしたしまして。
[「帰ってきてくれてありがとう」>>165 ――その言葉で、後のことを考えて引き締まってた表情は一気に緩んだ。 色んな意味で。 石頭くん主催のパーティーのことといい、 なんだろう、急に普通の会話に引き戻されたって気がした。 とにかくついつい頬が緩んでしまう。 パーティーで食べたいものについては考えておくね、と答えて]
恐れ多くも帰ってまいりました、なんてね。 こっちこそ、ありがとう。 飛び降りた夜に病院に来てくれたんだよね。
(284) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 20時頃
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[すでに一線を踏み越えた身だから、 飛び降りた夜の話をすると表情もシリアスになりがちだ。 ああ平塚ちゃんの笑顔がまぶしい……]
……それで。 何から答えればばいい?
[彼女の訊きたいことは私には問題なく答えられる。>>164 最初はぜんっぜん自覚がなかったこと。 文化祭の日そっくりの世界ができたのは、 その思い出が私の中に焼き付いていたから。 未だ自覚なかった時に、自分で墨鳥くんに言ってた「あの素晴らしい時をもう一度」>>2:381 というのが、図らずもしっくりときた]
(285) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 20時頃
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[それから卵から聞こえた声のこと。 私のココロから生まれたもので、私が聞いてきた―― 思いを割らないようにしてきた人たちにちなんだ声なんだって。
それから呼んじゃったみんなのココロから生まれたものも、 そこには落ちていたかもしれない。 そう話すときは苦々しい表情になった。 断定できなかったのは、自分の卵しか拾えてなかったから]
私はひどいやつなんだ。 “卵”を踏んじゃっても悲しいとも思わない。 それを知られたくなかったからいっしょうけんめい優しくしてきた。
もしあの世界に長くとどまって、卵の正体に気付いてたら、 わざと踏みたくてしかたがなくなってたかも。 誰の世界であろうと。
[たとえ話はうまく伝わるかな。 ベッドの上で膝を抱えたい気分になったけれど、 足はまだギプスで固定されているからできない]
(286) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 20時頃
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ちゃんとやれてると思ったけど、 文化祭の後、妹のこと泣かせちゃって……、 それで、あ、もう駄目だなって思った。 だから、死にたかった。 誰にも私の後ろ暗いところを知らせずに。
そのつもりだったんだけどなあ……。
[遠い目になって窓の外を見た。 空がきれいだ。 ……あ、でもお先真っ暗って気分じゃない。 むしろしみじみしてるんだ]
(287) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 20時頃
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……死んじゃうとさ、好きってことも伝えられないんだ。 それがココロの奥ではわかってたから、 みんなも呼んじゃったのかなあって。
……私の世界の文化祭、 楽しんでくれてありがとう。
[彼女を心配させないように、今度はちゃんと、朗らかに笑えたはず*]
(288) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 20時頃
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―― そしてこれは余談 ――
[退院してからの楽しげな予定―― お祝いと打ち上げパーティーの話を聞いた日の夜に、 食べたいものについては思いついた。
『不知火ちゃんのつくった目玉焼きが食べたい』
石頭くんのおうちのキッチンを使えるかどうか、 そのあたりはなるようになればいい、と思いつつ。 この意向はちゃんと伝えることはできたはず。 彼女がお見舞いに来たならその時に。 病院で会えなくともグループチャットを通じて*]
(289) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 20時頃
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君達と過ごした三年間は得難いものだった。 どうもありがとう。 卒業後も頑張ってくれ。
[ ─── やがて雪溶けの季節を迎えて。 白い雪は白い花弁に姿を変える。 鼻先をかすめる春に包まれて。
旅立ちを迎える子供達は、 写真を撮ったり、 アルバムに寄せ書きを書きあったり、 心臓に近い位置のボタン奪取を目論んだりと。 皆それぞれの目的に忙しい。
その中には車椅子の上で変わらぬ微笑を浮かべる 不知火真梛の姿もあった。 ]
(290) 希 2021/11/20(Sat) 20時半頃
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[ 放課後の寄り道。 2回より更に増える事はあっただろうか。 コンビニプリンは美味しい。 そして放課後クレープも美味しいのだと、 君が教えてくれた大切な事。
君はいつだって優しく笑っていただろうけど。 何かの折に名前を呼んで、 ぎゅっと抱きしめる手に力を込めれば 君の思い出を彩る一部になりたいと願う。>>268
目玉焼きをお見舞いに持ってこようとして 止められた女子高生の話は、 しばらく看護師の間で語り草になり。
メッセージは聞きすぎて暗記してしまったけど。 siryが紡ぐ声は今日も私に、 いなくなる以外の選択肢を与えてくれた。 ]
(291) 希 2021/11/20(Sat) 20時半頃
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[ 昇降口付近で別れを惜しむ級友達。 その横を車椅子で通過した時、 春の風が校庭を渡った。
乱れる髪を片手で押さえながら顔を上げれば、 チラリと視界の端に屋上が映って。 その景色を瞳に収めながら、 しばらく動きを止めていたら。
どうしたの? そんな姿を見て、 不思議そうに声をかけてきたクラスメイトへ 大したことではないと断りを入れる。 ]
(292) 希 2021/11/20(Sat) 20時半頃
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いや。 屋上に行ってみたかったんだが。 結局行けずじまいだったと思ってな。
[ 和歌奈の作った屋上と私の手が届かないあの場所。 違いはあったのだろうかと考えて。 彼女が見せてくれた星の空を脳裏に浮かべていたら。
クラスメイトは納得したように。 嗚呼、車椅子だと屋上に行くの大変だもんね。 そっか。行った事ないんだ。 痛むような表情と悪意のない眼差しを向ける。 ]
(293) 希 2021/11/20(Sat) 20時半頃
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不知火さん、可哀想だったね
─── ああ、いや。
[ 何度も何度も耳にして。 この身と心に馴染んだ言葉と感情>>0:13 自身もいつもと同じものを返そうとして。>>0:14 少し考えてから、首をゆっくりと横に振る。 ]
(294) 希 2021/11/20(Sat) 20時半頃
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私は、幸せだよ。
[ 桜と共ににっこりとほころべば。 ]
(295) 希 2021/11/20(Sat) 20時半頃
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[ 卒業おめでとう!それでは! 別れの挨拶と共に背を向けて 向かう先はいつだったか春満に背負われながら 路子と和歌奈と通った道。
車輪を滑らせて。 卒業証書を手に誇らしげな顔で進む。 ]**
(296) 希 2021/11/20(Sat) 20時半頃
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[ 幣太郎の家はお金持ちだから。 キッチンも広いだろう。 車椅子でも問題なく行動できるスペース、 確保できると確認すれば。
パーティに目玉焼き? 不釣り合いではないか、なんて意見は。 お見舞いに目玉焼きをチョイスする娘には>>291 当然のように通用しなかった。 ]
(297) 希 2021/11/20(Sat) 21時頃
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[ 二つ返事で頷くと楽しげに笑う。 君にお願い事をされるのが嬉しいのだと。 ]
和歌奈は妹がいるんだったな。 私は末っ子だから妹なんだ。
ふふ。 私を姉と呼んでくれても構わないぞ。
[ 君ができるけど、私ができないこと。 おそらくたくさんあるだろうけれど。 その逆は珍しいだろうから。 ─── この小さな瞬間くらいは、と。
たまには立場逆転もいいだろう。 そんな台詞でお姉さんぶろうと目論んで。 ]
(298) 希 2021/11/20(Sat) 21時頃
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[ そして迎えた当日。 油を熱したフライパンに コツリ、丁寧に罅を入れた卵を割り落とす。 頃合いを見て蓋をすれば、 白身はカリッと揚げるように 黄身は触れればとろりと流れるくらいに。
─── その前に、 ]
(299) 希 2021/11/20(Sat) 21時頃
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和歌奈。 君も割ってみないか?
[ 本日の主役に対して、白い卵を差し出した。 ]
(300) 希 2021/11/20(Sat) 21時頃
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何、卵はたくさんある! 潰れたらこれはスクランブルエッグにしよう!
[ そう言って笑うと、大きめのフライパンの上では 綺麗に割れた目玉がこちらを見ていて。 その横にはあらかじめ用意されたかのように、 スペースが一つ分空いていた。 ]*
(301) 希 2021/11/20(Sat) 21時頃
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— 3年後 —
[冷たい校舎の中にいなければ、必然と時は流れる。
卒業後、俺はユイの結婚式に参列した。 そこで死んでやろうと思ったのはもう遠い昔のことみたいで、 彼女の将来を純粋に祝福することができたと思う。
まあ、もう会うこともない。 会社同士の付き合いという義理も、これで終わるのだ。
式場を後にした俺に、もう未練は残ってなかった。 そして——]
(302) myu-la 2021/11/20(Sat) 22時頃
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「ちょっと、ぼんやりしすぎじゃないですか?」
[目の前の女性が、不機嫌そうにこちらを見ている。 小柄だけどキリッとした目つきは、こちらの寝ぼけ眼を射抜くよう。]
「顎のところのキズ。 はしたなく見えますよ、それ」
[俺の顔を覗き込んだ後、辛辣に言葉を投げて背を向けていった。 顎のところを撫でると、小さい傷があることを思い出す。 どうやらヒゲ剃りの時にミスっていたらしい。]
(303) myu-la 2021/11/20(Sat) 22時頃
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[彼女は紙の束を取ってくると、無言で俺の膝に乗せた。 今日の研究発表で使うための欠かせない資料だ。 ぼんやりしている間にこれを準備してくれた手腕には敵わない。]
「困りますよ。しっかりしてもらわないと」
[心の底から呆れた顔で、最後に釘押しをして立ち去っていく。 その背中に、笑って声をかけた。]
いつもありがとう、セイカ。
[資料を持ち上げて、さて、と背伸びをした。]
(304) myu-la 2021/11/20(Sat) 22時頃
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[進学先の大学で——紆余曲折あって一緒になった、 イシズ製薬の協力会社の社長の娘さん。
父さんからの紹介により巡り合って、そして婚約する羽目になった。 結局、俺は拒否をしきれなかったのだけど、 今回はユイの時とは違って、関係性は対等。
新たな婚約者のセイカは優秀で、何事もストレートな物言いをしてくれる。 高いヒールを履いてよろけたりしないし、夏祭りに浴衣を着てくれることもない。 優しい言葉をかけてやれば、「気味悪いんですけど」と返してくる。
だけど、何を考えているのかを逐一伝えてくれるから、とても助かっている。 たまにうるさい時もあるけど。]
(305) myu-la 2021/11/20(Sat) 22時頃
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[今のところ、セイカは俺のことを恋愛対象として見てはいないようだし、 俺も、そういう目で見れているわけじゃない。 それでも俺たちは婚約をすることになった。
……上手くいくかはわからない。 けれど、前よりは上手くやれているといいな、と思う。
もし上手くやれたなら、いつか結婚式の招待状を、 あの時の校舎に共に閉じ込められたみんなに送るよ。]
(306) myu-la 2021/11/20(Sat) 22時頃
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[結婚とは、恋愛の末にするものではありません。 結ばれてから相手に慣れていくことを言うのです。
父さんの部下に言われたいつかの言葉が、何度も反響する。
俺の人生は、やっぱり少し特殊で、 どこかに恋愛を差し挟む機会は巡ってこないらしい。
それでも、その時に抱いてしまった余計な想いが、 何かの役に立つ日が来ますようにと願って止まない。
人を好きになれることが、 素晴らしいことだと言うのならば。]
(307) myu-la 2021/11/20(Sat) 22時頃
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[先に行ったセイカをゆっくりと追いかけるように、 資料を抱え直して大学の廊下を歩いていく。
足元には卵が落ちていることもないが、 落ちていたとしたら、今は見落とさない視界の広さで。]
(308) myu-la 2021/11/20(Sat) 22時頃
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[敗者は誰にも求められず、ただ消えるのみ。 そう思っていた。
潔く、敗者であることを認められたのなら。 その時、誰が見てくれていたのかを、ようやく知るのだろう。**]
(309) myu-la 2021/11/20(Sat) 22時頃
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―― 退院して、それから ――
[退院してからしばらくは、 松葉杖をついて校舎の中を歩き回った。 通学路は歩き回れなかった。 完治するまでは車で送り迎えをすると、父が頑として聞かなかったのだ。 過保護か。いや、しかたがないか。
かくしていつかの不知火真梛のように反抗したりせず、 昇降口のそばで迎えを待つ。 和歌奈はスマホを普通に取り扱えるので、 家族用のチャットに「学校終わった」というメッセージと、 宇宙人が手を振ってるスタンプを送信する]
(310) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 22時半頃
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―― お見舞い ――
[私たちの思い出には切っても切り離せない猫の影。 その切欠は日食君だったけど、和歌奈さんの提案が あってこそだったと思う。
だから猫型のお煎餅なんてものを 見つけちゃったら即決してしまったよね。 喜んでくれたならなによりって>>282、 私は和歌奈さんの反応にほっとするんだ。 日持ちするからとおススメしてくれた祖母に 感謝しなくては。]
(311) じゃわ 2021/11/20(Sat) 22時半頃
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[あとは待つだけだ。 これが案外長い。 猫のたまり場でも見に行こうかな、と思ったが、 ちょうど近くをでかい人影が通りかかったのでやめた。
おーい、と言ってその人影こと、 荒木春満を呼び止められただろうか。 なんとなく知りたいことがあったのが半分、 もう半分は、]
お父さんくるまで暇なんでねえ、 それまで暇つぶしの相手になっちゃくれないかな。
[腰を低くしてぺこ、と頭を下げる。 あるいはまた人選ミスと思われてもしかたがない……かもしれないが、 いたって本気であった]
(312) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 22時半頃
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[やっぱりこういう話を改まってするのは しんどいかなって。 緩んだ表情>>284にそんなことを思うから 私は出来るだけ明るく努めて話した。
だって責めたいわけじゃないんだよ。 私だって息苦しくて。生き苦しくて。 完全に締め付けられる前に死んだ方が楽かなって 思ったこと、ないわけじゃないから。 下手をしたら、あそこは私の世界だった可能性 だってあったんだ。]
(313) じゃわ 2021/11/20(Sat) 22時半頃
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[だから今はただ、こうして答え合わせが出来る のが嬉しい、って言ったら変かな? 和歌奈さんが一人抱えて隠してきたことを教えて もらったら>>286、やっぱり表情はシリアスに なってしまうけど。]
……じゃあ私の卵も踏みたいって思う?
[意地悪でそんな質問をしてみた。 踏みたいなら踏んでいいよって。
ママに言われる酷い言葉の数々より、 私を壊す言葉があるか思いつかなかったから。 ストレス?発散にならないかなってバカな考え。]
(314) じゃわ 2021/11/20(Sat) 22時半頃
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そういえばさ、 荒木くんって誕生日いつだったっけ?
[なんとなく知りたいことに触れるきっかけとして、 ともかく話を振った]
名前的には春っぽいけど。 春満くん、って。
[私の知らない君のきょうだいのことを知りたかった。 どさくさにまぎれたみたいに名前を呼んでもいた。一度。 君の兄、それが君のなろうとしてなれなかったものってことも、 あるいはいつか知ることができるのかな。
未来にはなんにもないってことはないし、 他の誰の真似でもない君もやっぱり、 私の世界を構築したひとりなのだ*]
(315) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 22時半頃
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[けれど最後は笑ってくれたから>>288、路子さんや 真梛さんや荒木君がちゃんと話を聞いてくれた おかげなんだろうなって安心するんだ。]
そっかぁ、じゃあ私のことも好きってこと? 今伝えてくれてもいいんだよ?
ふふ、冗談。 私もいろいろ考えられたからさ。 ちょっと進路も、変えようかなぁって思ってたり。
[白髪を増やそうとする生徒がここにも一人いる など飯尾先生は知る由もないだろう。]
(316) じゃわ 2021/11/20(Sat) 22時半頃
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[だって、しょうがないじゃん。 今までの希望は私の希望じゃなかったわけだし。 そんな吐露をすれば私はまた笑みを浮かべて、]
だから、私も呼んでくれてありがと。
[話してくれたことのお礼も含んだ ぎゅって抱きつきたい気持ち。 和歌奈さんは受け止めてくれたかな。]**
(317) じゃわ 2021/11/20(Sat) 22時半頃
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── 夢の終わったあと ──
[目を覚ました時には、俺の部屋だった。]
…………帰ってきた、のか。
[スマホを探し、時間を確認しようとすれば 新着メッセージの多さに若干げんなりしつつ。 俺は、現実世界の状況を把握する。 夢が終わる直前、昇降口までの他愛ない会話だとか あった背中の重みとか。 もうないそれらにほんの少し、名残惜しさを感じながら。 全員戻ってこれたことに、安堵もして。
たぶん、もう大丈夫だ。きっと。
いつものようにグルチャの既読人数だけ増やして スマホをポケットに突っ込めば上着を掴んだ。]
(318) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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[階段を降りれば、薄暗く静まり返ったリビング。 テーブルの上に置かれた封筒とメモを一瞥して 玄関に向かおうとした、その時。
ふと真っ黒なままのテレビ画面の脇、 少し埃をかぶったフォトフレームが目に入って 足を止めた。]
(319) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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[仲良さそうに並んだ兄弟の姿。 こんな場所に置かれてたなんて、気づかなかった。
久しぶりにしっかりと見た兄ちゃん姿は、 思っていた以上に小さくて幼い顔で笑っていて。 記憶とのずれに、戸惑いを覚えながら。 当然だって、どこか納得してる俺もいる。
兄にはなかった、先の未来。 その世界で3年過ごして、やっと。]
いってくるよ、兄ちゃん。
[久しぶりに口にしたその言葉は薄ら白くけぶり、 シン、と冷たい室内に響いて消えた。**]
(320) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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── それから ──
[病院で、手術が無事終わったことを聞き。 あの世界から無事戻ったクラスメイトらの顔を確認して ホッとした後。
喉が渇いて売店に向かう途中。 見覚えのある小学生らしきチビがいた。]
(321) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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……河合妹?
[名前は思い出せなかったが、苗字を呼ばれたチビが 振り返って見上げてきたので、目が合い。]
…………。
[数秒の沈黙のあと このままじゃ、ただの不審者だと気づく。]
(322) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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えーと 姉ちゃんと同じクラスの……つっても怪しいよな。 ちょっと待て、今証拠出すから。
[誰かが撮ってくれた文化祭の写真データ、 スマホに送られてきたそれを 消すのが面倒でとっておいてよかった。 準備や当日の風景の写った何枚かを探し出し。]
ほら、一緒に写ってるだろ。
[さすがに着ぐるみの中身だとは名乗らなかった。 わざわざ子どもの夢をこわす必要はないだろう。]
(323) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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[とりあえず不審者じゃないと理解した様子を待って。 親と一緒じゃない事情を聞けば、 トイレに行って帰り道がわからなくなったらしい。
しょうがない、と一息つき。 売店に寄ってペットボトルを買う間だけ待たせて、 病室の辺りまで連れて行くことにする。 おまけでついてた猫のキーホルダーに視線を感じて 欲しいならやるよ、とチビに渡したなら。
なんでか立ち止まったので、俺も足を止め。 邪魔にならないよう廊下の端に寄りながら どうしたのかと身を屈めた。]
(324) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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……姉ちゃん、よかったな。戻ってきて。
[その言葉に、チビはどんな反応をしたただろう。 それが病室に戻るのを躊躇ってるように見えたのは 俺の勘違いかもしれない。]
(325) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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お前らから見たら、高校生とかすげー大人で なんでもできるように見えるかもしれないけどな。 ……なってみると、そうでもないもんだよ。
喧嘩したのかなんなのか知らないけど、 やったことに姉ちゃん自身が傷ついてるし また傷つけないかこわがってる。 だから戻ってくるのも、すげー頑張ったと思う。
[小学生には、難しいかもしれないし。 そもそも、半分くらいわからない内容だろう。]
(326) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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[──半分はたぶん、9年前の俺に向けたもの。]
(327) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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だから姉ちゃん、大事にしてやれよ。
[じゃあ戻るか、と立ち上がり。 チビに合わせてゆっくりと、 病院の廊下を再び歩きだした。**]
(328) SUZU 2021/11/20(Sat) 23時頃
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[私の女友だちは軒並み強いなあ、 って、病院に閉じこもってた時のことを回想すると、 しみじみ思ってしまう。 おこがましくも私が勝手に友だちって呼んでる向きが多いんだけど。
私が呼んだんじゃなくて、 追っかけたってとらえてくれた夏見ちゃんも、>>194 たとえ冗談めかしてたって、 私が言うから間違いないって言える路子ちゃんも、>>245 「卵を踏みたい?」って訊く平塚ちゃんもさ。>>314
ほんとにさ、 頑張って生きて見たけどもう駄目でした、なんて言えない気がしている。 ココロそのものや縁、そういうものが壊れた悲しさをわかれなくても、 分け与えてくれるあたたかさだけで、 冬を越せそうな気がするくらいだ]
(329) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 23時半頃
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[それでまあ、退院してからというもの、 ちょっとずつだけど、路子ちゃんだけじゃなくて、 女の子みんな名前で呼ぼう、っていうのを実行している。 男の子たちはちょっとハードルの高さを感じつつ、それなりに頑張った。
時は少しずつ進んでいって、 私は自分の足で、石頭くんのおうちの床を踏んでいる。 松葉杖もギプスもない。 久しぶりの自由、というものを感じていた。
あとは、うん、経済差というものも]
私の家のキッチンと違う……。
[なんて言いながら見ていたのは、 フライパンに、綺麗に割れた卵が到達する場面。>>299 豪勢さに反して実に庶民的だけど、 私が望んだ光景だ]
(330) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 23時半頃
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[そういえばこの日を迎える前にこんな光景もあった]
…………???
[私は妹がいる。君は末っ子で妹。>>298 だから君を姉と呼んでもいい……?
どういうことなの、とツッコまなかったし、 実際、わざとらしく咳払いしてから]
えーと、……ま、真梛おねえちゃん。 頼りにしてますよー。
[呼んでみた。 もっと恥ずかしいものかと思ってたけど、 ふふっと笑っちゃうだけですんで、それで最初のハードルを越えることができた。 下の名前で呼ぶための]
(331) Akatsuki-sm 2021/11/20(Sat) 23時半頃
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[ぱらりぱらりと 糸は緩んで落ちていく。
けれどママと向き合う覚悟はまだ出来ない。 首を絞めつける糸はまだ、反論する声を奪う。 長年苦しめた糸は、そんな簡単に緩んではくれない。
――それでもいつかって思う。 やっぱり血の繋がった親子だから。 あの人にも私しかいなかったのだから。 見捨てるなんてことは出来ないんだ。
そんな考えは、甘いかな?]
(332) じゃわ 2021/11/20(Sat) 23時半頃
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[ともあれ話を打ち上げの日に戻そう。>>300]
………。 わ、私も!?
[差し出されたまっしろな卵と、彼女の顔を交互に見た。 ぶっちゃけ予想外だ。 当然ながら練習はしてない。
そこはかとなく高級な感じがする卵を手に取った。 黄身が潰れても無駄にはならない、とはいえ、 変に手に力が入ってるなあこれ]
(333) Akatsuki-sm 2021/11/21(Sun) 00時頃
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|
わたし [ 平塚莉希は 貴女の どこにいますか? ]
(334) じゃわ 2021/11/21(Sun) 00時頃
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|
[ そんな質問が出来た時、
貴女はなんと答えるのだろう ]
(335) じゃわ 2021/11/21(Sun) 00時頃
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|
[……あ、そうだ。 変に力んで「綺麗に割る」ってことにこだわらなくってもいいんじゃないなあ。 私という人間はどこか壊れてて、 それでも自分を綺麗に見せるって目標は潰えたけど、 そんな私のことも友だちと呼んでくれる人がいる。 追いかけてくれる友だちもいる。
妹とも、肩肘張らないでいっしょに遊べてるし……]
(336) Akatsuki-sm 2021/11/21(Sun) 00時頃
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[その答えを考えるだけで今は怖い。
そんな状態なものだから、このまま祖父母の 世話になる方向で話は進んでいる。 もうしばらく距離を置いた方がいいだろうって。 ママには二人が話をつけてくれた。
3年間ママの言いつけを律義に守って、 子供らしい一面を見せなかった私のことを 二人は随分と心配していたらしい。 だからあの日を境に少しずつ、自分の我を出して いる私にそんな話をぽろりとしてくれた。
ちゃんと見ていてくれる人がいることって やっぱり嬉しいなって思うんだ。]
(337) じゃわ 2021/11/21(Sun) 00時頃
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|
[とにかく行動あるのみだ、って、 私はフライパンの縁にコン、と卵を当てた。 フライパンの上に卵を移動させて、ひびを押し開けばぱかっと割れて]
あっ……、 見た? 今の見たよね? いい感じに割れたの!
[先に割られた卵も巻き込んでスクランブルエッグにしないですんだ。 ついついはしゃいじゃったよねえ。
おかげで乾杯の時もちょっとテンションが高かった、 というのは余談である*]
(338) Akatsuki-sm 2021/11/21(Sun) 00時頃
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|
── ある日の放課後 ──
……はあ? まあいいけど、暇だしな。
[昇降口で呼びとめてきた、副委員長。>>312 そういえば、あの世界から帰ってきてから こんな風に二人で話すことはなかった気がする。 通学も、松葉杖の間は送り迎えらしいし。>>310
俺で暇が潰せるのかは、まあ人選ミスを疑うが。 話を聞く相手くらいになれるかと、横に立てば。]
(339) SUZU 2021/11/21(Sun) 00時頃
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|
[何故か、誕生日を聞かれた。>>315]
あってる、春生まれ。 結構安直だろ、うちの親。
[なんでまた、と怪訝な顔で見下ろして。 何か聞きたそうな様子に気づけば、 面倒くさそうなのを隠さず、顔を顰めながら。]
……何が聞きたいんだ?
[促した先で、聞かれたなら。 今はいない兄の話を、訥々と話すのだろう。 兄の名前も安直で、秋生まれだったこと。 先週、墓参りに行ってきたこと。 河合が知りたいことは、話した中にあっただろうか。]
(340) SUZU 2021/11/21(Sun) 00時頃
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[俺が壊してしまったものは、やり直せるかわからない。 ひとの価値観なんてそう変わるもんじゃないし 今でも時折、兄と比べてしまうのが嫌になる。
けれど もうここは、兄の辿ったはずの未来じゃなくて。 俺がいいと、受け入れてくれるやつもいる。>>228 こうして話を聞こうとする、お節介もいる。]
……で、 そっちはその後、妹とどうなんだよ。
[なろうとしたものにはなれなかったけれど。 とりあえず生きてみようかくらいには、 今の俺は前向きだ。**]
(341) SUZU 2021/11/21(Sun) 00時頃
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|
[私これでもママには感謝しているんだよ。 姿勢やマナーはどこでだって活用出来るし、 食事法だって間違ってはいないと思ってる。 他にも沢山。 教育の賜物ってやつ? やりすぎな部分は多々あるけどさ。 あとそう、演劇部に入ったのもね。]
服飾系、行ってみたいなって。
[部員やクラスメイトや和歌奈さんの妹さんが 喜んでくれたの嬉しかったなって。 そう思えたから。]
(342) じゃわ 2021/11/21(Sun) 00時頃
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[ 冬から春へ、季節は移ろう。 誰かに零した言葉も、桜咲く。 ]
(343) じゃわ 2021/11/21(Sun) 00時頃
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[ 平塚莉希 はどこにでもいる平凡な 女子高校生 ]
(344) じゃわ 2021/11/21(Sun) 00時頃
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[ に、なれたよね? えぇ、なれましたとも。 ]**
(345) じゃわ 2021/11/21(Sun) 00時頃
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うん。見事だ、和歌奈。
[ 卵の殻からこぼれ落ちたのは、綺麗な満月。 着地した先を見守ると、満足そうに頷いた。 ]
(346) 希 2021/11/21(Sun) 00時頃
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|
[ 誰のことも名前で呼ぶ私と。 誰のことも苗字で呼んでいた君。
屋上から飛び降りた君と。 屋上から飛び降りたい私。
似ているようで決して同じでない私達。 重なることはなかったとしても。 ]
(347) 希 2021/11/21(Sun) 00時頃
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よし和歌奈。 完成したら真梛お姉ちゃんと一緒に食べようか。
[ いつになくはしゃぐ君の姿。 その隣に並び立ち、 少しだけ大人ぶった笑顔で微笑めば。
同じく並んだふたつの目玉が、 不思議そうにこちらを見ていた。 ]**
(348) 希 2021/11/21(Sun) 00時頃
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[私のうみだした卵の中で。 私を追いかけてきた“きみたち”について考える。
屋上は寒かったよね。 私もそうだった。 私に入った罅を誰とも分かち合えないまま、 消えていくにはもってこいだった。
冬の空はね、星が綺麗に見えるんだ。
だけど私はお星さまにはなれなかった。 それでいいって思ってるよ]
(*0) Akatsuki-sm 2021/11/21(Sun) 00時頃
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[大好きだよ。 そして、*いつかまた会う日まで*]
(*1) Akatsuki-sm 2021/11/21(Sun) 00時頃
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