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人
狼
墓
少
霊
全
煙は超心理学会 ヒイラギに投票した。
キランディは灰占道士 煙に投票した。
ヒナコは灰占道士 煙に投票した。
キャンディは灰占道士 煙に投票した。
ウツギは灰占道士 煙に投票した。
アルクビエレは灰占道士 煙に投票した。
ヒイラギは灰占道士 煙に投票した。
ミサは超心理学会 ヒイラギに投票した。
ミツボシは灰占道士 煙に投票した。
煙は乗客の手により投棄された。
時は来た。乗客達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!正常さを取り戻したインフラは目覚しいスピードで復興計画を進めていく。やがて救助の通信が響き、皆が歓喜に沸くだろう。
お疲れさまでした。
エピ入りの天声等は特にないです。
(間に合わなかった…)
自由にお話してください。
(#0) 2023/11/22(Wed) 23時半頃
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生きて帰れる算段。>>3:299
SOSは送ったが、か細い糸のようなものだ。 誰かに見つけられる保証もない。
縁起でもないメッセージ。 一転した理由は、単純明快だ。
(0) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃
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「 死なないですよ。 少なくとも、俺に届く刃はない。
…… だって、結局。 ここに誰かを殺したい人なんて いなかったんですから。 」
犯人は罪を告白し。 撃たれることすら許容しようとして。 命を動機にしようとした招待主は、 その武器を手放した。
(1) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃
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「 それとも、実は卯木さんにも、 殺したい人がいたりしますか? 」
役者でなくとも、殺したいと願うのは自由だろう。 『探偵役』が『犯人』。 ここでの彼の役割を、自分は知らないが なかなかに心躍る響きでもある。
「 意外性があって、楽しいかもしれませんね。 でも、それだと月見ハンバーグプレートが 食べられなくなってしまいそうですから。 」
(2) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃
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やっぱり、却下ですね。 裏のない笑みを滲ませた後。 アポロの着信に、おや、と目を瞬かせる。>>*27
「 俺はちょっと遊んでから帰ります。 友達 …… 違う ……? なんだろう …… まあ、とにかく遊んでもらえそうなので。 」
どうして俺は名前の付けにくい 関係しか築けないんだろうなァ。
神様がいるのなら、 かなり意地が悪いに違いない。
(3) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃
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苦笑してから、 アポロの画面から再び向き直り。
「 卯木さんも楽しんでくださいね。 こういうところで目いっぱいはしゃぐのは、 大人になるとなかなか難しそうですから。
やっぱり耳ですね。おすすめは。 」
そう、笑って手を振る姿は。 復讐を題材にしたクローズドサークルには たいそう違和感を覚えても。
夢いっぱいのテーマパークには ふさわしいものだっただろう。**
(4) 希 2023/11/23(Thu) 01時頃
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「僕の『好き』は愛じゃない。
そんな清らかで純粋なものではなくて、 もっとドロドロして、醜い感情もいっぱい渦巻いて、苦しくて、 相手の都合そっちのけで、自分勝手に押し付けて、 "見守って"いるだけで幸せなんて、そんなの嘘で、
――彼女の幸せも、周囲の幸せも、願えない。
愛情でなく欲情だ。 愛着でなく執着だ。
僕がキミしか見えないみたいに、 キミにも僕だけ見て欲しかった。」
るくあの気持ちなんて、本心なんて、これっぽっちも省みることなく、ただぶつけるだけ。だって知ってしまったら、臆病で脆い自分が切り裂かれてしまう。 チューブの道をモナリザと並走しながら、僕は夜空に彼の人の姿を描いて、肌色の指を折った。
(5) りしあ 2023/11/23(Thu) 01時半頃
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「僕はるくあが好きだよ。」
1回。
「サラサラの髪が好きだ。
なんかいい香りもするし。」
2回。
「高すぎない、落ち着いた声が好きだ。 先輩って呼ばれるだけでキュン死する。 ……本当は、いつか名前で呼んで欲しかった。」
3回。
「食べる時、ちょっと多く頬張り過ぎだと思う。 頬が膨れた時の丸みが、好きだ。」
4回。
(6) りしあ 2023/11/23(Thu) 01時半頃
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「髪を掻き上げる時の小指の角度は いっそ芸術的だと思う。好きだ。」
5回。
「キミが宇宙と星が好きだと言ったから、 図書室で小難しい宇宙理論の本を読み漁ったよ。 最初はチンプンカンプンだったけど、 途中から面白くなってきて……、 数学と物理の成績が伸びた。ありがとう。好きだ。」
後142621回。 声が枯れるまで好きだと叫んだら。 灰羅には『証明はできない、想い続けるしかない』なんて言われたけれど。るくあの居ない無彩色の世界で、後何日何か月何年経てば? 具体的な数を示されれば、己の命数を刻むのも一興かと思う。途中でカウントを忘れそうだから、傍らのモナリザに記録しておいて貰おう。
(7) りしあ 2023/11/23(Thu) 01時半頃
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「好きだ、好きだ、好きだ――、すk」
電信柱の影に身を潜めながら、心の中で唱え続けていたそれを吐き出して。モナリザの胸部ディスプレイに表示されたデジタル数字がカウントを重ねていく。
「うん、勿論キミのことも好きだよ、モナリザ。 キミの設計、というかデザインって、
るくあの趣味かな?」**
(8) りしあ 2023/11/23(Thu) 01時半頃
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―― 銀の館 ――
[吐露するつもりのなかった過去だけれど。 復誦されれば、視線だけで静かに頷いた。 私の促しは強引だっただろうか。 癒えない傷痕を暴くような真似だっただろうか。 絞り出すようなその声に、耳を傾ける。 天井プラネタリウムの淡光しかない場所だけれど 時々相槌のように、頷く気配は届くだろうか]
(9) azure_blue 2023/11/23(Thu) 07時頃
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………っ…
るくあさんが亡くなられた傷がまだ新しいのに 血の繋がった妹としての存在があなたから 切り離されてしまったから……?
[ここ、と示された場所を見詰める。 もし、それが契機で苦しみを深めてしまったのなら。 心の空洞が広がって、中身が零れ落ち からっぽになってしまったというのなら]
さっき、あんなことを尋ねなければ ここまでには、ならなかった ……?
(10) azure_blue 2023/11/23(Thu) 07時半頃
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[ならばいっそ、思い出さない方が まだ彼にとって、良かったのだろうかと思う。 彼らに何が起きていたかを 私は正確に知り切れていない。 それ以前に、私は彼のことを何も知らず ほとんどの物事を、推し量って話すしかない。 その無知が事態を悪化させたなら 自分が赦せなくなりそうだった。]
(11) azure_blue 2023/11/23(Thu) 07時半頃
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……いいえ、 謝ることじゃ……。
あなたという人がわからないままよりは、いいです。 ムキになるでも、怒るでも、 吐き出してくれたほうが。 私こそ、物言いがきつく感じたら、許して。
[積極的に死を望んでいるわけではないと知って 緊張から来る身体の強張りは僅かに解ける。
心底から死にたいわけでもないひとが 命を棄てることを良しとは出来ず、 それには肯定も否定もすることができなかったが。 どう考えていたかはわかりました という意味合いで、頷いた。]
(12) azure_blue 2023/11/23(Thu) 07時半頃
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心に怪我をしたり、胸に大穴が空いてしまうと 癒したり、塞がるまでに時間がとてもかかって その間、ずっと……苦しいから。 灰羅さんの喪失感も、空洞も がんばって抱えてなんて、とても言えません。
……でも、だからといって 向こう側に落ちていくなら止めたくなってしまうの。
心にたくさん休息をとって、栄養もとって、 よく考えてからでも遅くはない……って 無茶を言って、捕まえていたくなりますの。
腕一本、伸ばすことしかできないのですが それでもね、
まだ、生きてほしいと、思ってしまう。
(13) azure_blue 2023/11/23(Thu) 08時頃
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…… やっぱり踏み込みすぎかしら、ね。 ただのお節介ばかり言っていること 自分でも分かっていますわ。
[顔を斜めに背けて、目許を擦り。 無理に微笑んでもみせるけれど、ここが 薄暗がりで良かったと思うくらいには失敗している。
アポロを開いていないから、この島全体が るくあの墓標だということは未だ知らない。 でも、確かに彼女の気配を感じる気がしていた。 この島に着いたその時から。 いま、話をすることが出来たらいいのに 声が聴こえているなら力を貸してくれたらいいのに。 と、非現実的なことを強く願ってしまう。 祈るように瞳を伏せた。**]
(14) azure_blue 2023/11/23(Thu) 08時頃
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キランディは、キャンディを不信の目で見た。
steel 2023/11/23(Thu) 12時頃
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── 現在:海のそば ──
ああ、なるほど。そういう意味でしたか。
[ もう誰も死ぬことはない、という話に>>1 合点がいったという風に頷いた。
かくいう卯木は、 自分が殺されるかどうかについては無頓着で、 招待主が確定していない今も、 自分が死ぬ可能性があるのかないのかも 特に気にしてなどいない。 ]
(15) JITA 2023/11/23(Thu) 12時半頃
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私が、ですか?
[ 殺したい人がいるかと問われ、>>2 卯木は目を丸くする。
実際のところ、どうだろうかと考えてみるけれど、 そもそも殺意を抱けるほど、 他人に執着したこともなければ、>>1:178
自分が人間社会から弾き出されることも 許容できないのだ。>>0:217>>0:218
その考えは、自身が煙崎るくあに対して 引導を渡した可能性に思い至ったところで>>3:281 変わることはない。 ]
(16) JITA 2023/11/23(Thu) 12時半頃
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[ そう、結局変わらないのだ。 どんな悲劇が起ころうと、 どんなに罪悪感に押しつぶされようと。
幼い頃から自身に根付いた価値観は、 それが正しいと思っているうちは、 きっと移り変わることなんてない。
だから── ]
(17) JITA 2023/11/23(Thu) 12時半頃
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[ ──もう、いいのかもしれない。
いつまでも罪悪感を抱いていたところで、>>1:182 起こった結果は変わらない。
だったら、自身の罪を背負いながらも 前を向くしかないじゃないか。 だって、卯木の人生はまだ ここで終わったりなどしないのだから。 ]
(18) JITA 2023/11/23(Thu) 12時半頃
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私は誰のことも殺しませんよ。 まだ、人間として生きていたいですから。
[ 坂理に伝わらないと分かりつつも、>>0:217 実にすっきりとしたような朗らかな笑みで、 卯木は断言した。 ]
月見ハンバーグプレート気になりますか? では、来られるのが9月中であったならば、 ほうじ茶と兎型大福と共にお出ししましょう。
(19) JITA 2023/11/23(Thu) 12時半頃
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おや、それはお忙しいところを お引止めしたようで申し訳ございません。
[ 相手は友達、かは分からないけれど、>>3 何となく黒須だろうか、と思ったのは、 アポロでミサンガを受け渡したらしい文面を 見たからで。 ]
……どうぞお楽しみを。
[ 嫌な予感はするものの、>>3:283 結局その懸念を口に出すことはなく、 ]
(20) JITA 2023/11/23(Thu) 12時半頃
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耳、ですか?
[ 「こういうのですか?」と 頭の上に丸めた両手を乗っけては、 どこかのネズミのキャラクターを模したような格好で 小さく首を傾げたけれど、 ]
はい、行ってらっしゃい。
[ 坂理に手を振り返しながら、 卯木はもう少しだけ、 この場所から海を眺めていようか。 ]**
(21) JITA 2023/11/23(Thu) 12時半頃
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――銀の館
……アンタが、悪いと思うことは 何ひとつないだろうに。
[>>10 自身の問いを省みるような呟きに。 深縹色の天井には、淡く光る近くて遠い星々が、 物言わず、温度もなく、ただ、 僅かばかりの光源としてあるだけ。 熱のある存在は、己と向き合う密星のみ。 わからないままよりはいいと言う、 殆ど見ず知らずと言ってもいい彼女。 彼女を爆破することも辞さないと、 のうのうと述べた人間を前にして。]
(22) yunamagi 2023/11/23(Thu) 13時頃
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止めたくなってしまう、 生きてほしいと思う、か。
うん、ああ、お節介だ。
[向けられる彼女の言葉や添おうとする気持ちを 撥ねのける気になれないのは、 己が今、参っているからというだけではない、 やはり、嬉しいのだ。
己の中にあったと信じていた感情が 見失ってしまった今でも、いや、今だからこそ、 本物だと感じられる想いに、 どうしようもなく揺さぶられる。]
(23) yunamagi 2023/11/23(Thu) 13時頃
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…………大丈夫だ。
[長い沈黙の後、吐き出すように呟いた。 瞳を伏せる動作は、暗闇の中、視認できない。 願いも祈りも同様に見ることはできない。 それでも、密星の優しさは伝わってくる。 るくあではない、彼女自身の力で。]
(24) yunamagi 2023/11/23(Thu) 13時頃
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ちょっと、整理するのに 時間はかかるかもしれんが…… アンタが、心配するようなことには、
しないと誓おう。
[ぽつぽつと落とすと。 ありがとう、と己からすると小さな肩を ぽんと叩いた。**]
(25) yunamagi 2023/11/23(Thu) 13時頃
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「 それがいいです。
世の中には自分の命なら殺しても構わないと。 急に無頓着になってしまう人もいるので。 」
それを悪だと断じる権利。 当然自分にはないのだけど。
卯木の言葉は、 十分に満足させるものだっただろう。>>16
(26) 希 2023/11/23(Thu) 13時頃
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「 9月か …… うーん。間に合うかな ……。 」
そういえばと思い出す。 一人、連れ合いに心当たりがあった。>>3:*24 最も、そんな未来が果たされるかどうか。 決まるのは、きっと 己と関係のないところでだろう。
自分の言動で誰かの命運が変わるなど。 そんな恐ろしいことは、端から考えない。
(27) 希 2023/11/23(Thu) 13時頃
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「 とても良くお似合いですよ。 」
成人男性が小首を傾げる愛らしい仕草に。 思わず、ふっとほころんでしまったが。 紡いだ言葉に世辞はなかった。
まだ海を眺める卯木氏を背に。 自身は人口の灯りへと目を向ける。
少々、語り足りないような気もしたが。 続きはいつか、兎坂庵で果たされるだろう。**
(28) 希 2023/11/23(Thu) 13時頃
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[>>3:275 何で諦めるんですか? と言われたけれど返せる言葉がなかった。 脱出して自首すれば、唯一の生きている意味である歌舞伎を失うだろう。 両親が会いに来てくれたとしても何が変わるわけでもない。 それならば、憐れな招待者にここでこの身を殺させてあげて、 無念を晴らしてあげてもいいのではないか、と考えた。 どうせ自分はどの道を行っても詰んでいるのだから。
永遠の別れとも思える”さよなら”。
おそらく本当に永遠の別れになるのだから、 むしろこのまま、自分の事は忘れてもらった方がいいと考えて。
そうして、一人メリーゴーランドへ向かう。]*
(29) steel 2023/11/23(Thu) 13時頃
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──メリーゴーランド『銀河の海賊』
[緩やかに廻るメリーゴーランドを選んだのは、視認しやすさ、射殺しやすさ、からであるが。果たしてどのように復讐が成されるのか、見当はついていなかった。 造り物だけど、白馬の上で死ぬのもドラマティックで、ある意味ファンサかな、などと不謹慎なことを考えながら。
やがて、エレクトリカルパレードが終わったのだろうか。 『月光・第3楽章』が流れ始める。]
坂理君がプログラムしてくれたやつか……。
これが僕のエンディング曲になるのかな。
[緊張感はなく、おだやかな気持ちで待ち続けていたが。 曲が終わりに近づいても、何も、起こらなかった。]
(30) steel 2023/11/23(Thu) 13時半頃
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[招待者は灰羅であろうと思っているが…… アポロでの反応もない。 犯人への復讐のために集められたなら、犯人である自分を放置するわけはないと思ったけれど。 ついに何も起こらないまま、パレードも終わりを迎える。 さすがに小首を傾げた。]
メリーゴーランドじゃ殺しづらい…?
いいよ、ホテルに帰ってあげる。
[そうして、舞台上のような優雅さで白馬からすとんと降り立ち、ゆるやかに上下し続ける馬車や星座の乗り物を潜り抜けて、ホテルの方角に歩いて行った。
パレードのモナリザたちがいつの間にか整列して、 『SOS』を描いている事には、勿論気付かずに。]*
(31) steel 2023/11/23(Thu) 13時半頃
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142627回のうち、何回目かはわからない。 ただ、全部を言い終わる前のこと。
「 ワくん。あーそーびーまーしょ! 」
電柱の後ろから声をかける。>>8 彼が振り返れば。 「何して遊ぶ?」 そう言って笑う、 坂理柊の朗らかな顔面と対面できただろう。
欲情も執着も持たない相手。 共に過ごしたところで、 互いに得る物も、与えるものもないだろうけど。
その間、命のカウントダウンは刻を止める。**
(32) 希 2023/11/23(Thu) 14時頃
|
長期間の足止め。
今思うと、それも、るくあの力の影響なのだろう。
早い救援を望むなら煙崎灰羅の死が必須だった。
しかし、灰羅は知らない。
研究所の優秀な研究員のプログラムを上回る
凄腕の業を。>>3:29
(#1) 2023/11/23(Thu) 15時半頃
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「SOS信号ですね。 了解しました」
応えるモナリザのつるりとした頭部には ファッションリーダーの自負が窺えた―― かもしれない。
(@0) yunamagi-dummy 2023/11/23(Thu) 15時半頃
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SOSの文字は、目で見える原始的なものだけに収まらず、
書き換えられたプログラムの意図を、
小さなロボットたちは正しく理解する。
それは恐らく、設定した坂理柊の思惑も超えて。
然るべき場所にシグナルを放つ。
(#2) 2023/11/23(Thu) 15時半頃
あるいは他の招待客の働きもあって
(それは婚約者の尽力あったり、
予め手配されていたものかもしれない>>0:22)
遅くとも翌々日には銀島に、
救援が駆けつけてくるだろう。**
(#3) 2023/11/23(Thu) 15時半頃
|
[ごく当然のように 「ほうじ茶と大福の伴う今度」を強請る坂理と、 「楽しむことが、るくあの手向けになる」 黒須のメッセージを見たのは、 恐らくまだ少し先の時刻。
綻ぶ口許に皮肉の色はなく。]
(33) yunamagi 2023/11/23(Thu) 16時頃
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[最後の一言に特に含みはない。 るくあが好み、通っていた兎坂庵で。 約束が果たされる日は、きっとあっただろう。**]
(34) yunamagi 2023/11/23(Thu) 16時頃
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ロボット達は使い手の思想を越えて。 求められた意図を正確に理解した。
単なるプログラムされた個体としては、 逸脱した現象。
そこには、存外彼らもあの演奏会を 楽しんでいたのかもしれない?
ロボットと人間の友情。 そんな夢にも似た妄想が入り込む余地くらいは、 あったかもしれない。
当人はそんなことは知るよしもなく。 リミットの決まった遊園地を満喫していただろう。
(35) 希 2023/11/23(Thu) 16時半頃
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ほうじ茶に大福。
煙崎るくあの思い出に、 新たに一品分追加されたこと。 気に留める思考など、双方ともになかっただろうが。
殺す、殺されるの話をしてた先程と比較すれば 頭を抱えたくなるくらい、 日常を思わせるやり取りだったかもしれない。**
(36) 希 2023/11/23(Thu) 16時半頃
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キランディは、キャンディを不信の目で見た。
steel 2023/11/23(Thu) 18時半頃
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一緒に遊んだつみきの話をしたら 不思議そうな顔をされた。 そんなことが何度かあって、
あの子とこの子は別の子なんだと知る。 ひよこの石をもらって、星型の石を渡して。 この”ひなちゃん”が大きくなれることを願った。
(37) まぎお 2023/11/23(Thu) 18時半頃
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|
いつからか、彼らと私の立場が逆転して、 私はひなちゃんの”お父さん”の目を見る。
「 もうやめて 」
”お父さん”のいた場所には、お兄ちゃんを置いた。
(38) まぎお 2023/11/23(Thu) 18時半頃
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|
楽しいのは悲しいことだけじゃないって 知ってほしい。 悲しかったら大きな声で泣いてほしい。 私の知ってるさいごのひなちゃん。
「 幸せになってね 」
私とは違う形で。 私はとても勝手なことを言う。 伝えた言葉が彼女に届いたかわからない。
(39) まぎお 2023/11/23(Thu) 18時半頃
|
|
わからない場所に行ってしまうことが、 そうだね、 ほんとは少し残念だったかな。**
(40) まぎお 2023/11/23(Thu) 18時半頃
|
宇宙原理衆 ウツギは、メモを貼った。
JITA 2023/11/23(Thu) 19時半頃
|
―― 銀の館 ――
[私の“お節介”は、そうと言われつつも そのまま受け容れて貰えたようだった。]
……… ぁ …… よかっ ………
[胸が詰まる心地がした。 思わず両手を胸に置き、細い息を吐く。 少なくとも今ここで、相手の命が 失われることはないということへの。
説得というには嘆願に近い私の言葉を 何故聞き入れてくれたは分からない。 それでも、彼の声が、先刻よりも ほんの僅か落ち着いて聞こえることが嬉しかった。]
(41) azure_blue 2023/11/23(Thu) 20時頃
|
|
…… ありがとう ……ございます。 はい。充分です。
[ふたつの短い礼の言葉がぶつかって、瞬いた。 軽く肩に触れる手に、一瞬肩が跳ねるも 少し間を置いて、小さく微笑んだ。
この人の前に居る時は殆どいつも 緊張や不安で気を張り続けていた私の、 初めての、笑みらしい微笑みだったかもしれない。 これもまた、薄闇に紛れて行く。]
(42) azure_blue 2023/11/23(Thu) 20時頃
|
|
それで、どうしましょう? …戻ります………?
[そこで漸く、館の入り口の方に視線を遣る。 そのこころは、キラ様――中村さんの メッセージに応じて其方に向かうか、それとも、 という確認だったのだが。
どのようにするにせよ、私は首肯すると思う。*]
(43) azure_blue 2023/11/23(Thu) 20時頃
|
|
――銀の館
[それは安堵の響き。 感謝の言葉が彼女のほうから出てくるのは おかしなもので、苦笑を洩らす。 跳ねたあとの彼女の微笑みは、 やはり判然としなかったが、纏う空気の和らいだ。 それで充分だ。]
何だろうな、随分と人の命ってのモノが 希薄な場所にいたからか、
忘れてたよ。 大切なものだったんだと。
[思い出せてくれて。 再度の礼を唱えることはせずに天井を見上げる。]
(44) yunamagi 2023/11/23(Thu) 21時半頃
|
|
外の星でも観に行こうか。
[外へと促した。 長い夜の途中。館の外にも 薄闇が広がっているだろうが、
投影された淡い光源ではなく、 月明りのした、星空の元、 あるいは明るいパレードの灯りに照らされた、 彼女の姿を見てみたいと思ったのだ。*]
(45) yunamagi 2023/11/23(Thu) 21時半頃
|
|
― 回想 ―
[研究所が閉鎖されて、 なぜか『普通』と呼ばれる様な日常生活が始まったけれど、
またいつ、実験が再開されるのか、 そもそも、実験の経過観察中なのか、 実験に使わないなら用済みで、その内『廃棄』されるのか、 分からなくて。
それに、実験で、身体の機能が壊れているかもしれない。 いつ死ぬか分からないと思っていて。
海透の『娘』として、政略か何かに使おうかなんて話も、 漏れ聞こえた様な気がする。]
[遊園地を出られても、いつ、苦痛や死が訪れるか分からなくて。 生きられても、きっと、籠の中の鳥で。 私は、『父』のための道具であり続けるのだろうと思っていた。]
(46) doubt 2023/11/23(Thu) 22時頃
|
|
[るくあちゃんが、その力で、『父』を止めてくれて>>38。 少なくとも、実験からは解放されていた事を、私は知らなかった。]
『幸せになってね』
[るくあちゃんが言ってくれた、最後の言葉。]
るくあちゃんもね。 私はいつも、るくあちゃんの幸せを願ってるよ。
[るくあちゃんの両手を握って、そう言って。 私は最後に、笑んだ。]
(47) doubt 2023/11/23(Thu) 22時頃
|
|
― 現在/園内のどこか ―
[瞼を閉じて、少しの間の後。 瞼を持ち上げると、今はるくあちゃんの映らない、空を見上げて。]
楽しい、って。 生きたい、って。 幸せになりたい、って、思ったらダメなんだよ。 悲しくなるだけだから。
――……でも。
私の幸せが、何かは分からないけど。 私、もう少し、頑張ってみるね。
このままここで遊んで、 るくあちゃんと眠るのも、幸せだと思うけど。 私、もう少し、探してみる。
……幸せに、なるね。
(48) doubt 2023/11/23(Thu) 22時半頃
|
|
――……ありがとう。るくあちゃん。
[そう呟いて笑んだ顔には、涙が頬を伝う。]
[幸せになって、という言葉が、 るくあちゃんの力を伴っていても、そうでなくても同じ事。 貴女が願ってくれた言葉だから、私は。**]
(49) doubt 2023/11/23(Thu) 22時半頃
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|
―― 銀の館 ――
[忘れてた、と告げる彼に、黙って頷き返す。 日常生活でも、なかなか人命を意識する ことは多くない。 務めていたという病理研究所では 身近に扱う分、なおのことそうなのかもしれない]
外の星……… はい。 そういえば、パレードのこと 忘れかけてしまっていました。
[灰羅さんに付いて館を後にする。 途中、一度だけ館の中を振り返ると、 投影盤の向こうに、何かが光っているように見えた。 目に焼き付いた残光かしら、と双眸を瞬く。 そうして、夜風を吸い込む。]
(50) azure_blue 2023/11/23(Thu) 22時半頃
|
|
涼しい。 ……もう、夏も終わりですね。
[プラネタリウムの淡色の光とはまた異なる 遊園地のネオン。熱気よりも清涼に寄った外気。 薄闇に慣れかけた瞳には眩しすぎるそれら。 何処かに足を向けるなら、それに付いて。 なんだか不思議な気持ちでいた。*]
(51) azure_blue 2023/11/23(Thu) 22時半頃
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|
── 中央カフェ厨房 ──
[ しばらく海を眺めていた卯木であったが、>>21 この島が墓標であるならば、>>3:*26 煙崎るくあに最後の挨拶をしたいなと 卯木は思った。
それは罪悪感から出た気持ちというわけではなく、>>2:213>>16>>17>>18 ただ、話したいことがあるから、 という純粋な気持ちだった。
テーマパーク内で、モナリザたちが奏でる 月光第三楽章のけたたましい音楽の中で>>3:30 少々不思議な気持ちになりながらも、 卯木は中央カフェへと向けて足を進める。 ]
(52) JITA 2023/11/24(Fri) 00時頃
|
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[ 中央カフェの厨房にて、 サポートロボットに断りを入れると、 納得したのかは分からないが、 卯木が調理するスペースを空けてくれた。
お供え用に大福を作ろうかと思い、 冷蔵庫の中を見てみるが、 餡子になりそうなものは見つからなかった。 ]
クリーム大福にしようかな。
[ それから、卯木は白玉粉、上白糖、水、片栗粉、 生クリーム、グラニュー糖、氷、苺、ブルーベリーを 用意すると、 ボウルに白玉粉と水を入れて混ぜた後、 穴のあいた平たい生地をいくつか作ると、 生地を熱湯に入れて茹でる。 ]
(53) JITA 2023/11/24(Fri) 00時頃
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[ ふつふつと茹で上がる熱気にあてられて、 生地が浮き上がってくると、 別の鍋に生地を移して、弱火にかけると 木べらで練りながら混ぜて、 上白糖を加えてさらに混ぜ、を繰り返し、 片栗粉をまぶしたバットに生地を流し込んで、 生地の上からさらに片栗粉をまぶして 求肥が完成する。
次は生クリームを氷水に当てながら泡立てて、 ツノが立ったら、生クリームを絞り袋に入れ、 苺を包み込むようにして生クリームを こんもりと丸く絞ると、冷蔵庫で冷やし固める。
求肥で冷やし固めた生クリームを包み込み、 最後に1/4にカットした苺とブルーベリーで 兎の耳と目を作ってクリーム大福が完成した。 ]
(54) JITA 2023/11/24(Fri) 00時頃
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── 現在:ジェットコースター『宇宙遊泳』前 ──
[ この島自体が墓標ならば、 別にどの場所で弔っても良かったのだけれど、 ジェットコースターの前に来たのは、 ホログラムの映像を見たのが、 ジェットコースターに乗った後だったからか、 何となくこの場所に彼女がいる気がしたから。
先ほど作ったばかりのクリーム大福を皿に乗せて、 この場所までやって来た卯木は、 大福の皿を地面に置くと、そっと手を合わせた。 ]
兎坂庵の大福じゃないけれど、 ここだと用意できないみたいだから 許してくれると嬉しいな。
(55) JITA 2023/11/24(Fri) 00時頃
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[ 兎坂庵で作る大福は、中身はこし餡で、 兎の耳と目は甘納豆でできている。
せめて求肥だけは普段通りに作ろうと思ったが、 きっと煙崎るくあが好んでいた大福とは だいぶ違うものとなっただろう。 ]
あの日話したことを、>>0:217 僕は撤回するつもりはないけれど、 でも、従弟のことで君が相談に乗ってくれたことは 本当に感謝しているから。
(56) JITA 2023/11/24(Fri) 00時頃
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[ 彼女に自分の言葉が届くといいなと 心から願いながら。>>0:217 卯木は瞳を閉じて、謝意の言葉を呟いた。 ]**
(57) JITA 2023/11/24(Fri) 00時頃
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――園内休憩スペース――
「あーなーただーけー 見つーめーてるぅー♪」
ハイテンションなキャンディ用裏声でなく、地声で懐メロを口遊んでいたら、不意に声をかけられた(>>32)。
『宇宙遊泳』でのVRゴーグルでの星間ツアーは、3DCGの作り込みもプロ顔負けレベルで、つい乗り物酔いになるまで4周も乗ってしまったり。案内のデフォルメキャラが可愛くて、キーホルダーが出るまで園内ガチャガチャ巡りをしたり。惑星パーリィタイムで、水星に乗ってぐるぐる、ぐるぐるしてたらやっぱり酔って、モナリザに介抱されたり。 独り――否、エアるくあとアトラクション巡りをする内、モナリザに刻まれた『好き』カウントは176回を数えていた。
(58) りしあ 2023/11/24(Fri) 02時頃
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「…………よく見つけたな。」
この広い園内、夜色に紛れそうな無彩色のモブ男性。希薄にツレ合う学友たちでも、見過ごしてしまいそうな印象も存在感もない、初対面の人物を彼は見出したのだ。 こんな風に遊びに誘われたことも、思い出せないほどの遠い記憶にしかない。ツキリ、と心臓が軋む。 観覧車に乗りながら考えていた二つの賭け。脳内で生死の天秤を揺らしながら、休憩していたベンチから立ち上がる。少しまだ地面がふらつく感じがしたが、弱った素振りは意地でも見せない。
女子も、――るくあも、一発でノックアウトだろう爽やかな笑顔を、惜しげもなく自分にまで向けてきて、やっぱり腹の虫が収まらない。VRでもいいから顔面に拳を叩き込みたい欲求に駆られるが、そこは罰ゲームで拝めるだろう、『激マズドリンク飲んだ時の歪んだ不細工顔』で手打ちにしてやろう。 ちなみに、先程独りで遊んだスペースデブリ堕としゲームは、ハイスコアの画面に『SAKARI Score68』と表示されていたので、腕試しにトライしたところ『Score78(0..100)x1』だった。
(59) りしあ 2023/11/24(Fri) 02時頃
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「そうだな、僕はゲーム系は 半分仕事で得意だから。
体動かす系にしようか。」
何故、自分の利を捨ててまで彼に正当な勝負を持ちかけているのだろう。シューティングゲームの側の筐体は、対面して地球を模した円盤を打ち合い相手ゴールに入れる、『ギャラクシーホッケー』なるゲームだ。
「1セット5分、間に休憩挟んで3セットやろう。行くぞ!!」
派手な電飾が瞬くマレットを意気揚々と構え、審判モナリザが見守る中、闘いの火蓋は切って落とされた――。**
(60) りしあ 2023/11/24(Fri) 02時頃
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キャンディは、1セット目 1 点
りしあ 2023/11/24(Fri) 02時頃
キャンディは、2セット目 4 点
りしあ 2023/11/24(Fri) 02時頃
キャンディは、3セット目 1 点
りしあ 2023/11/24(Fri) 02時頃
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――ギャラクシーホッケー――
思ったより乗り物酔いが醒めていなかったのか、足元がフラついて地球パックが思った方向に打ち出せない。坂理のガードがなかなか崩せず、放つシュートは決定打に欠ける。
「そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!」
渾身のショットもまた、相手のマレットに弾かれ宙を舞い、ノーカウントで仕切り直しとなるのだった。じりじり膠着状態に思える、試合の行方は――?
(61) りしあ 2023/11/24(Fri) 02時頃
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――エレクトリカルパレード
[夜風を受けながら、賑やかな場所を目指す。 ごく自然に隣を歩く密星を、 己も当たり前のように受け入れていた。
色とりどり、鮮やかな光を発しながら、 踊り、奏で、行進するモナリザ達。>>3:220 併せて、空に投影された巨大なUFOやロケット、 幻想的な城などのホログラム群に。 花火を模したような爆音とともに打ちあがっては 散っていく星々の演出。 るくあの希望通りプログラムされたものが テーマパーク内を彩る。]
(62) yunamagi 2023/11/24(Fri) 12時頃
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パレードも初めてか?
[初めての遊園地と言っていた彼女に、 視線はロボットの楽隊に向けたまま尋ねる。
休憩所に卯木の姿が見えれば、視線を投げて。 こちらに気づいたようなら、 煙管を持ち上げての挨拶を交わした。]
(63) yunamagi 2023/11/24(Fri) 12時頃
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[>>3:222 やがてハンドベルの響きが、 音楽の調べを一転させ、 夜本来の静寂さを取り戻す。
モナリザの数と配置に、園内の人数とるくあ、 その符牒に気付かないわけにはいくまい。]
皆と一緒に遊びたかったんだよな。 ……満足だったか? るくあ。
[これは、己からの最後の呼びかけだ。 ふ、と息を短く吐いて。 傍らに立つ、生身の存在へと向き直った。*]
(64) yunamagi 2023/11/24(Fri) 12時頃
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キャンディは、中身予想頑張ってるゆなまぎさんは可愛いof可愛い**
りしあ 2023/11/24(Fri) 13時頃
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[やがてフィナーレを迎えると、
ロボットの楽隊のもとに、 他のモナリザ達も集ってきて、 当初の予定になかった演出が行われる。>>3:29
誰の仕業かまではさすがに判らずに、 目を瞠った。 もう暫くは島での生活を余儀なくされると、 皆に告げるつもりでいたが、 思いのほか早い帰還になりそうだ。
まるで最後のセレモニーのような遭難信号を 見届けると、アポロにメッセージを送る。]
(65) yunamagi 2023/11/24(Fri) 15時頃
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(音声による一斉送信)
『 お呼び立てした客人諸君。 ……こんな言い回しは大仰だな。 るくあの名を使って、 キミたちを招んだの俺だ。
先ほど、どうやら自白もあったようだが。 巻き込んだキミらには申し訳なく思ってる。 今、誰の手配か知らんが遭難信号が発せられた。
明日かあさってには救援が来るだろう。 それまで、 ここでの時間を楽しんでほしい。 』
(*0) yunamagi 2023/11/24(Fri) 15時頃
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『 ああ、俺に文句のあるヤツは いつでも殴りに来てくれ。』
(*1) yunamagi 2023/11/24(Fri) 15時頃
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[勝手な言い分を伝えて、通信を切った。 夏の終わりを実感させる、 涼しさを孕む風が吹いていた。**]
(66) yunamagi 2023/11/24(Fri) 15時頃
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思うように動かない身体を持て余しながら、2セット目の休憩中に大きく屈伸したところで、アポロに着信。初回の自己紹介と同じく、音声データを聞いていくと、運動と勝負に高揚していた頭の一部に、ヒヤリと冷水を浴びせられたよう。
熟慮するよう数秒瞑目してから、緩慢に指を動かした。
(67) りしあ 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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(灰羅へ個人送信)
『黒須ワ個人としては、 お招きいただいてむしろ感謝しています。
未だ、故人のことが全て 理解できたわけではないですけど。 診断が心臓麻痺だったことを思えば、 るくあ本人が遺書等を残してはいなかったんでしょうし、 彼女の死を知り、悼み、眠る地も分かったことで この島に来た当初の目的の殆どは達成されましたから。
ありがとうございました。 どうぞ、お 兄さんも、ご健勝であられますよう。』
(*2) りしあ 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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── 現在:天の川ロード前休憩所 ──
[ 煙崎るくあへのお供えが終わった後、 クリーム大福の皿を持って 園内をぶらぶらした卯木は、
最終的にたどり着いた休憩所のベンチに座り、 アポロを操作していたら、 新たな音声メッセージが届いていることに気づいた。>>*0>>*1 ]
……そっか。
[ 煙崎灰羅が犯人でなかったのなら、 ほぼほぼ招待主だろうと思っていた卯木は、 特に驚くこともなく、ぽつりと言葉を零す。 ]
(68) JITA 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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[ 遅くとも明後日には救援が来るらしいが、 それまでに招待主と犯人の間で、 何かしらの決着がつくのだろうか。
いや、卯木が煙崎灰羅のメッセージに 気づいたのは、 届いてからしばらく時間が経った後だったから、 もう既に決着がついた後なのかもしれないが。 ]
(69) JITA 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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[ 改めて、中村から届いたメッセージを眺める。>>3:*19>>3:*20>>3:*21 「”招待者”に確実に届ける」ための一斉送信。
招待主が犯人に何をするつもりなのかは、 あのホログラムが話した言葉を覚えていたら、 きっと容易に想像はつくはずで。
中村が毒薬を所持していた理由や、 死を受け入れる理由、 煙崎灰羅が煙崎るくあの復讐をしようとした理由。 仮に全てが理解ができるものであったとしても、 卯木にはきっと受け入れられそうにない。
だけど── ]
(70) JITA 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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あまり後味の悪い結末は、 僕は好きじゃないんだよね。
[ 物語のハッピーエンドのように>>3:224 現実はそう上手くはいかないけれど。 やらなかったことで後悔するということは したくはなかったから。
今後どうなるかは分からないし、>>3:279>>3:280 すでに決着がついた後かもしれない。
それでも、アポロを操作する卯木の指は 止まることはなかった。 ]
(71) JITA 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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(中村への個別メッセージ)
『あなたが煙崎さんを死に至らしめた旨、 かしこまりました。
では、あなたが兎坂庵にご来店いただけるのは 全ての片がついて落ち着かれてから、 ということになりそうでしょうか。
私はもうしばらくは現役で店長をしておりますので、 いつでもご来店お待ちしておりますね。』
(*3) JITA 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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(煙崎灰羅への個人メッセージ)
『そっか。君が僕たちを招いたんだね。 それについては、僕は特に気にしていないけれど。
今後、君はどうするつもりなのかな? 君の答えによっては、 僕は君を殴りに行くかもしれないけれど、 正直に答えてくれると嬉しいな。』
(*4) JITA 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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さてと、どうなるかな。
[ まあ卯木にできることなんて、たかが知れてるし、 どうなろうと文句を言うつもりもないけれど。
二人にメッセージを送った後、 卯木は一つクリーム大福を含む。
柔らかい求肥が綻んだ場所から、 コクのある生クリームがあふれ出すが、 苺とブルーベリーの爽やかな香りと 甘さ、かすかな酸味が影響してか、 くど過ぎず、なかなか食べやすい。
慣れない場所で作ったにしては上出来かな、 と自画自賛しつつ、 卯木はもう少しこの場所で休んでいようか。 ]**
(72) JITA 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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宇宙原理衆 ウツギは、メモを貼った。
JITA 2023/11/24(Fri) 16時半頃
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―― エレクトリカルパレード ――
…… すごい……!
[移動式装置を取り巻く光の粒が、 ひらひらと舞い踊り、辺り一帯を照らしている。 近付けば近づくほど美しく、楽しく、眩しいそれに 思わず息を呑んで、距離を保って近づいた。
モナリザはスタッフ役とダンサー役を兼任し、 前進しながらパフォーマンスを行っている。 彼らの動きは可愛らしく、時にコミカル。
賑やかに空を彩るホログラムのひとつひとつにも 視線を移して、一心に見詰めていた。]
(73) azure_blue 2023/11/24(Fri) 17時半頃
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…… 綺麗……。 はい。遊園地で、こうやって観るのは初めて……
[初めての遊園地。 もちろん、初めてのパレード。
宣伝広告などで目にすることはあったが パフォーマンスや演出、音楽は 想像するしかなかったのだと 傍らからの問いにはそう返答を返す。]
(74) azure_blue 2023/11/24(Fri) 17時半頃
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こんなに心躍るものだとは、知りませんでした。 ……ふふ。モナリザさんたちも頑張ってますのね。
[灰羅さんが誰かに合図をする様子に気付けば>>63 私もそちらに視線を向けて。 他にも、招待客の姿が見えるなら私も会釈を。 ―――パレードも終盤だろうか。 スポットライトの元、モナリザ達の描く幸福な物語。 おしまいに、舞台出演者挨拶のように頭を下げる彼らに ぱちぱちと小さく拍手を送った。]
(75) azure_blue 2023/11/24(Fri) 18時頃
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[るくあへ向けた言葉を耳が捉えてしまうと>>64 何も言わずに傍らに在りながら、 私も目を伏せ、生前の彼女を思い描く。]
―――… るくあさんも、 きっと、一緒に見ているわね。
[此方を向く気配を捉えたから>>64 彼の方へ、彼と同じく向き直る形で 静かにそう口にして、微笑んだ。**]
(76) azure_blue 2023/11/24(Fri) 18時頃
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「 アッ スミマセン。 ヒトチガイデシタ …… 」
声をかけた背中が振り向いた拍子に、 思いがけず、素朴な相貌の青年と視線が絡む。 予想外である、視界の先の広がりに。 ぱちぱちと長い睫毛を震わせた。
しかし、ぺこり、素直に謝罪の会釈をして 踵を返そうとした足は、>>59 決してご機嫌愉快ではないだろう 男性の声に縫い留められた。
(77) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃
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「 じゃないね。やっぱりワくんか。
安心して。別に運命を気取るほど 烏滸がましいつもりはないよ。 ただ『好き』を数える声が聞こえたから。 」
辿ったら、君がいただけ。>>8
耳もとを掠める夜風に毛先を遊ばせながら、 穏やかな顔で目尻を下げた。
(78) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃
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「 じゃあ、さっそく遊ぼうか。 どうやら遭難信号なんてものを送った 無粋な輩がいるせいで。
夢から醒めるリミットが決まってしまった。」
移動中に確認したアポロは、>>*0 この時間の終りを告げるものだった。
俺が触ったのはSOSによる原始的な手法だから。 野暮な真似をしたのは、他の誰かだろうね。うん。
(79) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃
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「 ホッケー? いいよ。 …… 言っておくけど、
そう簡単に、 俺が勝てると思わない方がいい。 」
なお、誤字ではない。
万年帰宅部の自信を裏付けるように>>3:277 俺は不敵に微笑んだ。
(80) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃
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ヒイラギは、1セット目 6 点。
希 2023/11/24(Fri) 18時頃
ヒイラギは、2セット目 4 点。
希 2023/11/24(Fri) 18時頃
ヒイラギは、3セット目 2 点。
希 2023/11/24(Fri) 18時頃
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「 …… 実はね、ワくん。 ここだけの話だけど。
俺の顔に当てても、 残念ながらポイントにはならないんだ。 」
今後のための、重要なアドバイス。>>61
殺意、もとい強い感情にはどうしても隙が生まれる。 それを証左に、呼吸が落ち着いてきた後半は なかなかいい勝負だったと思うが。
結局前半の結果が、最後まで響く形となった。
(81) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃
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本当はとっくに負けていたこと。>>59 まだ、気付いていなかったから。
「 ありがとう。とても楽しかったよ。 」
それでも打ち合うことで生まれた刹那の数々は 心躍るものだったから。 滲む汗をぬぐった後。
本心からの気持ちで、 裏のない笑みを浮かべた後。
(82) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃
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浮かべる笑みを、いっそう深めて。
「 あ。モナリザ? オーダーいいかな。 」
近くにいた機体を呼び止めると。 そのまま『ギャラクシードリンク』を注文した。**
(83) 希 2023/11/24(Fri) 18時頃
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[その後、ホテルのロビーに戻り、灰羅の食べていた星型の野菜が入ったカレーを食べて、モナリザのおすすめワインを飲んで。 ほろ酔いのまま部屋に戻ってベッドに倒れ込んだ。
───まだ殺されてないな。
いつ世界が真っ白になるだろう、 覚悟を決めていたのだが ついぞ刺客は現れなかった。
このまま、部屋の扉を少し開けておいて眠ってしまう?と、横向きに寝がえりを打った時、デバイスに通知が入っていることに気が付いた。 何件かあったが、真っ先に目に入ったのは、 灰羅からの一斉送信。>>*0]
(84) steel 2023/11/24(Fri) 18時半頃
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─── えっ?
[思わずベッドから起き上がる。
招待者が灰羅なのは予想通りだったけど。 ”巻き込んだキミらには申し訳なく思ってる”の キミら は まさか犯人である自分も含むのだろうか。
考えるより先に、文章を打ち始めた。]*
(85) steel 2023/11/24(Fri) 18時半頃
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(灰羅へ個別送信)
灰羅殿。
一斉送信のメッセージは、見た、けど
僕の処遇は。
法に任せる
そういう解釈でいいの? *
(*5) steel 2023/11/24(Fri) 19時頃
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[法に任せる。
通報されているなら甘んじて受け入れるし、されていなくても自首する意志がある。 そういう意味で書いた。
キラが、灰羅の境遇を知って、気が変わったように。 彼にも 心境が変わる出来事があったのかもしれない。]
(86) steel 2023/11/24(Fri) 19時頃
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[他にも何か言う事があるかもしれないが、 それだけを送信した。]
犯人が死んだらみんなを出してあげるって 最初に言ってたから 待ってたよ。
……… ……そうか。 生きなきゃいけないのかな。 *
(87) steel 2023/11/24(Fri) 19時頃
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[>>73 モナリザ達のパフォーマンスを 密星は夢中で見つめている。 追悼の念があったからこそ、感慨深く 眺めてはいたものの、演し物自体は、 然程己の興味を惹く類ではなかった筈だ。
隣でこうして喜色をたたえて、 パレードを鑑賞している存在がいて、初めて実感する。]
――そうか。 パレードってのは、心躍るものなんだよな。
[音にすると、確かに楽しい時なのだと思えた。 パレードが終わると、ロボットに 頭を下げて拍手を送る姿に、律儀だな、 もう何度目かになる感想を抱き、目を細める。]
(88) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃
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そう願うよ。
[>>76 向けられる微笑みに、己も笑みを返すだろう。]
(89) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃
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[それから、密星に断りを入れて アポロに音声での一斉通信を済ませると、 間もなく黒須から返信が届く。>>*2
不適当と思われる感謝の言葉は、 しかし、あまりにも彼らしい。]
黒須くんもな。
[問答の必要はなさそうだった。 短く呟くことで返信とする。]
(90) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃
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色々廻りたかったが、もう時間も遅い。 明日、また付き合ってくれるかい?
アンタもジェットコースターに 乗りたいだろうしな。 それとも、夜のうちに行きたいとこ、あるか?
[密星に問うて、彼女の希望があれば汲むが、 なければ、ホテルの部屋まで送るつもり。*]
(91) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃
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(中村へ個別送信)
『 アンタが聞いたという、 るくあの言葉を信じるよ。 』
(*6) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃
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[先刻の中村とのやり取りの中で、 彼の人となりを正直掴めたとは言い難い。
彼は隠し事をしていた。 腹を割っての会話ではなかった。 信じるに足る人物か、現時点では判別つかない。
ただ、研究所の実験によって生み出された るくあの能力によって、 他者の意志がどれだけ介在できたのか 判らなくなっていた。
会って話せば、少しは伝わるだろうか。 彼の真実が。]
(92) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃
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『 気が変わった。 ホテルにいるんだな? 』
(*7) yunamagi 2023/11/24(Fri) 20時半頃
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[他の多くの関係者と変わりない洗脳対象者である己が 今さらどの立場で対峙するのか、 意味を見出せず、今の今まで 顔を合わせる気を失っていた。
だが、やはり向き合っておくべきなんだろう。*]
(93) yunamagi 2023/11/24(Fri) 21時頃
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[途中、傍らの人がアポロを操作すると 予想した通りに間もなく私の方にも通知が入った。 モナリザによるSOS>>3:29は、 地上に居た私にはそれと察することは出来ない。 ただ、首謀者としての告白メッセージを 重い気持ちで見つめ、端末を閉じた。]
ジェットコースターはまだハードルが…と 言いたいところですけれど。 この際、何でもお付き合いします。 ……行きますのね、終わらせに。
[恐らく、キラ様―― 中村さんの所と予測を付けて。]
(94) azure_blue 2023/11/24(Fri) 21時頃
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[ふたりの文面からも、彼らが互いを 害し合うとは思えないけれど、自然、 案ずるような眼差しになるのは隠せない。]
私も、今夜は戻ります。 眠れなくてロビーくらいには降りるかもしれませんが。
明日、楽しみにしていますから…… どうか恙無く、無事で。 約束、です。
[何時の間に天秤が傾いてしまったのか、 自分でも分からないままに、そう言って。 送ると言ってくれるのは素直に受け入れるだろう。*]
(95) azure_blue 2023/11/24(Fri) 21時頃
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(灰羅に個別送信)
ホテルの503室にいるよ。 ドアストッパー嚙ませてるから開く。ご自由に。
必要ならロビーのカフェに降りる。
(*8) steel 2023/11/24(Fri) 21時半頃
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誓うと言ったろ? 心配しなくていい。
[>>95>>25 己を見上げる、 気遣わし気な眼差しを見つめ返して。 手を伸ばし、白皙の頬を指でなぞった。]
それがいい。今夜は、 できることならゆっくり休んでくれ。 おやすみ。
[音楽が鳴り止み、ホログラムも消えて 静まり返った園内を密星と歩いて、 部屋へと送り届ける。]
(96) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時頃
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[扉の向こう側に見えなくなる姿に、 離れがたいな、過る感情を諫めて、 「また明日」告げて、背を向けた。]
……明日の楽しみがあるってのは、 いいもんだねェ。
[歩きながら呟きひとつを落とす。*]
(97) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時頃
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[中村の返信を確認したタイミングで、>>*8 卯木からのメッセージが届く。>>*4
地下で己に説いた時の、フランクな語り口。 眇めても、文章では、彼の感情は見え辛かった。]
(98) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時半頃
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(卯木へ個別送信)
『 あまり、驚いちゃなさそうだな。
どうするかねえ、 今となっては、何も行き先が決まっていない。 今から中村に会ってくるが、 それで何か変わるものかも判らない。 アンタには文句を言う、首謀者を殴る資格がある。 ヤツとの話が済んだら会おう。 』
(*9) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時半頃
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[卯木のメッセージに返すと、 中村の待つ503号室に向かう。
ノック二回ののち、一拍の間を置いて、 ストッパーを噛ませてあるドアを押した。]
よう、キラ様。待たせたかい? 聞かせてくれるか、アンタの口から。
るくあの望みを。 アンタがそれにどう応えたのかを。
[問う己の声は、平坦で聊か感情に欠ける。 質したいのでも、意識して振る舞っているのでもない。 どんな感情がこの場に相応しいのか、 判らなかったからだ。*]
(99) yunamagi 2023/11/24(Fri) 22時半頃
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[デバイスへの返事は無い。 ならばこの部屋に来るだろう。さすがに寝た姿勢で迎えるのはどうかと考え、ベッドから身体を起こした。
開けっ放しだったカーテンを閉め乍ら、ギャラクシーランドの夜景を見下ろす。 遠くに見えるモナリザ隊の灯かりに目を凝らした時に、ノックが聴こえた。]
──いらっしゃい。
そうですね。 ていうか。
昼に会った時は誤魔化して御免なさい。
[窓際にある椅子に座って、 緊張感からか、ふう…、と一息ついた。 向かいの椅子を勧めるが彼は座るかどうか。]
(100) steel 2023/11/24(Fri) 23時頃
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まあ、形式的なものは置いといて…。
LINEの連絡先を教えた流れを覚えていないのは、 話した通りです。
僕は基本、ファンの女の子のLINEは、読むだけで 返事をしないのですが。
ある時、るくあちゃんがぽつりと
───”私、…………し にたい”
と。
[スマホは手にあるから、実際の文章を見せてもよいのだが。 その文字列を、身内が見たがるかどうかは分からない。 今は口頭だけで、続けた。]
(101) steel 2023/11/24(Fri) 23時頃
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どういうわけか、るくあちゃんのその一文を見た時、 反射的に返事を送ってしまったんです。 自分でも驚いたんですが…
その後少しやり取りをして… 何だろうな…
彼女に自分の持つ毒薬を渡さなければ。 渡してあげたい。 使命感みたいなのに駆られて。 ───次の日に、件のブックカフェで会いました。
[そもそも何故、致死量の毒物を所持しているのかは 話すと長くなる上に脱線なので置いておく。
あとは、事実のままに。 煙崎るくあとのやり取りを、詳細に伝えた。]
(102) steel 2023/11/24(Fri) 23時頃
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[ブックカフェに、おしゃれをして来た彼女が現れて。
>>2:146 本名をまず教えて、雑談をしたこと。 >>2:147 幸せそうに見える?と聞いたら、 >>2:159「幸せならいいなと、思います」と返された事。
>>2:148>>2:149 それから毒をそっと手渡して。
>>2:162 「ありがとう。私、今 とっても しあわせ」
最後に彼女に言われた言葉────………。]
……… 一緒に居た時間は少ないかな。 カフェを出てその場でお別れしたけど、 ……僕は彼女の笑顔しか思い出せないです。
(103) steel 2023/11/24(Fri) 23時半頃
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その夜のLINEは、おやすみなさいだけ……
会ったのはそれきりで、日常に戻りました。……が、 だんだんるくあちゃんからのメッセージが 途切れて来て、 ……最後は人づてに聞きました。
[そこまで一気に話しきって、 ため息にならないよう薄く息を吐いた。
最後に。]
自分が原因だと自覚出来たのはこの島に来てからです。 心臓マヒと聞いていたので。
(104) steel 2023/11/24(Fri) 23時半頃
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毒を渡した時の自分の精神状態は 至って普通だったと思います。
変な高揚感はあったかな…。 自分だけが彼女の望みを叶えてあげられる、 背中を押してあげられる……みたいな。
これで全てです。
[突然殴られても仕方ない、何なら初志貫徹で殺される可能性も考えてはいたが。 真っ直ぐに目の前の灰羅と向き合っていた。]*
(105) steel 2023/11/24(Fri) 23時半頃
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── 天の川ロード前休憩所 ──
行き先、かあ。
[ 届いた煙崎灰羅のメッセージを読みながら、>>*9 彼の目的は犯人を殺すことだったのだから、 そこから先にどうしたいかについては、 今すぐには分からないだろうなとは思いつつも。
もし彼が煙崎るくあの兄ではなかったということを 卯木が知れば、さらに悩むことになりそうだが、 そんなことになりそうな可能性については、 この時点では想像もしておらず、 ]
(106) JITA 2023/11/24(Fri) 23時半頃
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(煙崎灰羅への個別メッセージ)
『そうだね。あまり驚いてはいないかも。 灰羅さんの反応が、 あのノートを見るまでは、 あまり混乱しているように見えなかったから、かな。
了解。 僕は今からテーマパークから移動して、 一旦ホテルのロビーで待っているから、 中村さんとの話が終わったら、また連絡ください。』
(*10) JITA 2023/11/24(Fri) 23時半頃
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まあ、死にたいとか言わない限りは、 文句言うつもりも殴るつもりもないんだけどね。
[ 今回この島に呼び出されて、 全く被害がないわけではないが、 当初考えていたほどは 理不尽な状況には陥らなさそうだし、>>0:121
そもそも罠だと気づきつつも>>0:22 この島に来た卯木にも否はあるから、 その点に怒りはない。 ]
さてと、そろそろホテルに戻ろうかな。
[ もう一つクリーム大福を食べつつ、 卯木はベンチから立ち上がると ホテルへと足を動かした。 ]**
(107) JITA 2023/11/24(Fri) 23時半頃
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宇宙原理衆 ウツギは、メモを貼った。
JITA 2023/11/24(Fri) 23時半頃
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――305号室
[迎える声に軽く会釈して、勧められた椅子に座る。 男は緊張感のある面持ちをしていたものの、 告白の後だからだろうか、昼間会った時よりも 造り込まれていない素の印象を受けた。
生前のるくあを語る中村を注視する。 その言葉は真実のものか、 彼にとっての真実の記憶を、 誤魔化すことなく話しているか。 見定めなければならない。]
(108) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃
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文字を見ただけで? ……本当なら……、凄まじいな。
[それは独白するように。 あまりにも荒唐無稽で莫迦げた話だと、 一笑に伏すことができないのは、 地下で見た日記、己の記憶、 集大成であるギャラクシー・ランドの存在が あったからだろう。]
(109) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃
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毒を持っていなかったら、るくあは死ななかった。 ……しかし、解放されることもなかった……。
[中村とるくあの想い出を、記憶を聞いて、 そのやり取りを、るくあの存在を、口ぶりから思い描く。]
……笑顔。 ああ……、るくあも、アンタの話をする時は、 いつも笑っていたよ。楽しそうに。
[死を幸せだと称した彼女が、 生の只中にも、幸せを感じる瞬間があったのだと 信じてもいいだろうか。 あの笑顔は嘘ではなかったと信じても。]
(110) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃
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[話し終えると中村は、 己と向き合い、真っすぐに目を向ける。
人殺しと詰って、 責め立てるような熱は、疾うにない。 あるいはその方が楽だったかもしれないが。]
……そうか。 ひとつ聞かせてくれ。
アイツの望みを叶えて、アンタは――――。
[幸せだったか? 満足だったか?]
(111) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃
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…………いや、
話を聞けてよかったよ……。
[無慈悲な問いは、すんでの所で押し留める。 サングラスの奥の目を瞑り、
暫く、男の言葉を心中に沁み込ませる時間を 幾らか要した。]
(112) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃
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そうだな、アイツの死因は公的には心臓マヒだ。 アンタが法的に罰せられるとしたら、 毒物の所持だろうな。 俺はそれには関与しない。
[中村にこれ以上、話すことも問うこともないのなら、 話を切り上げるように立ち上がる。]
アイツが、るくあが死を欲して、 与えたアンタが人殺しなら、 俺だって大差ない。無知ってのは毒なんだよ。
[呟いて、部屋を出ていこうとしただろう。**]
(113) yunamagi 2023/11/25(Sat) 00時頃
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[本当なら凄まじい、とは。 卯木の話していた、特異体質のことだろう。
キラの話をする時はいつも笑っていた、 と言うのには、じわじわと悲しみを覚えた。
──観客の皆様には、ひとときの幸せを。 ──とびきりの笑顔を与えたい。 観劇の間は、 日常の苦しさや悩みから解き放たれて欲しい。 いつも、そう考えながら舞台に立っている。
舞台が終わった後、出待ちで見かけた彼女、 煙崎るくあの、高揚した、幸せそうな顔。
カフェで僕を見つけた時の、眩しそうな笑顔。
毒を渡されて、やわらかく微笑んだ顔]
(114) steel 2023/11/25(Sat) 00時半頃
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[思えば、最初から最後まで己は。 煙崎るくあの笑顔と、眩しそうな顔しか知らない。
彼女はずっと。 光に向かう目で、僕を見つめていた。
今さらに、 涙が零れ落ちて、 灰羅の手前、細い指先で拭う。]
(115) steel 2023/11/25(Sat) 00時半頃
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ミツボシは、/* 思う所、じゃないな、裏話!海透さんとすれ違っちゃった、おやすみです**
azure_blue 2023/11/25(Sat) 00時半頃
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[話を聞けてよかった、と灰羅は言う。 法的なことには関与しない、と。 それが彼のアンサーなのだろう。
”アイツの望みを叶えて、アンタは――――”、
聴きたいことは伝わっていたが、 今は、答えが出せなかった。
立ち上がる灰羅の背中は、復讐に燃える男ではなく、 ただ、妹を失くした寂しい男の背中だった。]
(116) steel 2023/11/25(Sat) 00時半頃
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………灰羅さん。
僕の方こそ。話しに来てくれてありがとう…
[無知、というのは。 煙崎るくあの希死念慮を気付いてやれなかった事だろうか。 部屋から出ようとする灰羅の背に、告げた。]
きっと、僕は彼女からとても遠い存在だから 言えたのだと ……思います。
[流されるかもしれなかった、小さな呟き。 きっとそれは、海に流す小瓶に入れたメッセージのような ものだったのだろう。]
(117) steel 2023/11/25(Sat) 00時半頃
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[それを僕が、拾い上げてしまった───。
灰羅が部屋を出て行った後も、 しばらくそこに立ち尽くしていたが。
突然、力が抜けたように、ベッドに座り込んで そのまま後ろにぱたっと倒れ落ちた。]
(118) steel 2023/11/25(Sat) 00時半頃
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………死ななかった。
[これから──帰還してからどうするのか、 考える事は山ほどあるが。
脳裏にはずっと、 走馬燈のようなメリーゴーランドが 緩やかに廻っている。]*
(119) steel 2023/11/25(Sat) 01時頃
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[――……私は、どうしたらいいんだろう。]
[何度目かの疑問を空に浮かべた所で、アポロから灰羅さんの声>>*0>>*1が聞こえた。]
[灰羅さんがここに招いたのだろうとは聞いていたから、驚く事は無かったけれど。 瞼を閉じて、考える間の後、メッセージを送った。]
(120) doubt 2023/11/25(Sat) 01時頃
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[その文面から、私が灰羅さんに怒る事も、文句が無い事も、 そして、灰羅さんの『この先』を望んでいる事も伝わるだろうか。 灰羅さんはるくあちゃんの本当のお兄さんじゃなくても、 灰羅さんと私の関係が変わる事は、 ……少なくとも私が変わる事は無い、という事は伝わるかどうか。
今、灰羅さんはどんな気持ちで、どうしているんだろう。 そんな事を沢山考えながら、短い文章を送った。]
(121) doubt 2023/11/25(Sat) 01時頃
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[そして。思った。 灰羅さんは亜綺羅さんを殺さないだろうから、亜綺羅さんは生きてる。]
……よかった。
[瞼を閉じて、微かな声で呟いた。]
[この島に居られるのは、あと数時間か、1日と少し位?*]
(122) doubt 2023/11/25(Sat) 01時頃
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── ホテル・503号室 ──
[灰羅との話を終えてから、どれくらいの時間が経っただろうか。数時間か、数十分か。窓の外ではまだアトラクションの光が点滅している。
死ぬつもりでいたけれど。 生きている。 生きて行かなければ、ならない。]
────………
[考えていたのは、雛子とのやり取りだった。>>3:270 一斉送信でのメッセージは全て見ているだろうけれど、 灰羅との最後のやり取りを、 一時でも味方しようとしてくれた彼女に 伝えないままなのは不誠実だと思って。
文章に迷いながら、デバイスにメッセージを入れた。]
(123) steel 2023/11/25(Sat) 01時半頃
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キャンディと黒須ワが同一人物だと結びつかない、そんな「人違い」の反応は正常だ。むしろ自身の確かなメイクの腕に自惚れながら、「運命?」と彼の不穏な単語に渋面になる。
「もしかしてキャンディの顔がタイプだったりするのか!? るくあというものがありながらっ!!!?」
半分冗談、半分は本気で凄んで見せるも、深入りする話題ではないと判断して、ついと視線を逸らす。相手はモブ顔と対極の顔面国宝様だ。妙技で塗りたくった擬い物の顔に、そこまで惹かれるとも思えない。
(124) りしあ 2023/11/25(Sat) 02時頃
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「救難信号……リミット……、 そうか、急いだ方が良さそうだな。」
全アトラクション制覇の目標を掲げた以上、達成前に強制中断は避けたい。 その一環としてのギャラクシーホッケーだったが、正直言って相手を舐めプしていた。有難いアドバイス(>>81)が耳に入っても、つい憎しみ全乗っけの地球は、回転のかけすぎでゴールでなく壁や正面の防護にぶつかってばかり。苛々と歯噛みするも、またしても相手のシュートが此方のゴールに突き刺さったファンファーレが鳴り響いた。
「――――っくしょう、神様は不公平だ!!」
敗北を悟り、天を仰いで膝をつく。真っ白な灰の如く燃え尽きた闘争心。スッピンの顔を汗の珠が転がり落ちる。 坂理は汗を拭う所作すら、一端のアスリートみたいな爽快さを伴うのに。敗残兵の自分は肩で息をしながら、渇いた喉を潤すのは水でなく、容赦ない追撃の『ギャラクシードリンク』。中央カフェでしか提供されないそれを、モナリザが粛々と運んで来た。刑執行待ったなし。
(125) りしあ 2023/11/25(Sat) 02時頃
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「くそっ、思ったより酷い臭いだな……!?」
ドロドロとした辛うじて液状のダークマター。醗酵というより腐敗したプルーン的な悪臭。ロケット・ランチとは別の意味で、人間の飲物ではない。もしかするとこれを呷れば、るくあのところに逝けるのでは、と思わせるだけの劇物である。 味音痴な自覚はあるから、例え自分が飲むことになってもほぼノーダメージ、相手は悶え苦しみ息絶える。そんな筋書きだったはずだが、ギャラクシードリンクは想像以上にヤバそうだ。
余裕の勝者をチラ見する。最早るくあの笑顔とカブることもない、悪魔だ、悪魔がここに居る……!! 息を止めて、南無三と心で念じると、グラスを思い切り傾けた。
(126) りしあ 2023/11/25(Sat) 02時頃
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「〜〜〜〜〜〜〜〜っっっぶはっ!!!?!?
ダダダメだダメだコレはダメだ!!!!! お前に負けて飲むと思うと、 激烈にマズくて猛烈に苦々しい!!!!」
うげええぇ、とお聞かせできない異音と共に、胃から迫り上がる酷い臭いが鼻に抜けていく。一瞬、涅槃でるくあがオイデオイデと手を振っていた気がする。
「み、……水、を。みずぅ……。」
霞む視界の中、白い機体へと弱々しく手を伸ばして。パタリと地へ伏す黒須ワ19歳、最期のことばがそれであった――。**
(127) りしあ 2023/11/25(Sat) 02時頃
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[残りの時間をどう過ごそうか、帰ったらどうしようか、と考えていると、 アポロにメッセージが届いて>>-353>>-354>>-355。
――……一瞬、アポロを、海に投げ捨てたく、なった。]
[だけど、思いとどまって、メッセージを作る。]
(128) doubt 2023/11/25(Sat) 02時頃
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[心を寄せない様に、適切な距離を保ったまま、ここまでは書けたのだけれど。 続くメッセージへの返信は、書きかけて、途中で手を止めて。 もう一度書いて、送信した。]
(129) doubt 2023/11/25(Sat) 02時頃
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[誠実に対応してくれただけだろう報告には、返信できた。 私は亜綺羅さんには必要無いのだろうから、応援の言葉だけを書く事も。だけど。]
[さよなら、って言ったのに。 また話したいって、楽しかったって、言われてしまうと。 また、心が揺らいでしまって。]
…………ばか。
[分からない。だから、アポロを海に投げたくなった。 私には興味がないのでは、なかったのかな。*]
(130) doubt 2023/11/25(Sat) 02時半頃
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[メッセージを送信すると、アポロをベッドの上に投げ出して、そのまま横向きに蹲る。 刑務所なんて穏やかじゃない単語を使うべきじゃなかったな、相手は高校生なのに。 でも、ここを出たら当分会えなくなる可能性は伝えておきたくて。 ……当分会えなくなるって何だろう? 会う予定はそもそもない…嫌われているだろうし。
そんな事をぐるぐる考えていたら、通知が入ったので、手に取って。
届いた返事をぼんやり眺めていると、2通目が入って、 そこで初めて上体を起こした。]
え? 待ってるって、今から会えるって事?
[ちらりと時間を見ると、そこそこ遅い。けれど。]
(131) steel 2023/11/25(Sat) 02時半頃
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[あまり余計な事は書かずにメッセージを送信した。
デバイスと、スマホを胸ポケットに入れて、それから さっきちょっと泣いちゃったのでサングラスをかけて。 居場所が分かったらすぐに向かう心算。]*
(132) steel 2023/11/25(Sat) 02時半頃
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[待ってます、と返信をしたけれど、来るとは思っていなかった。 灰羅さんと話をしたばかりで、まだ混乱していたり、疲れているだろうと思ったから。
だから、連絡はいつでもいい、というつもりで。 どこで待ってる、とも書かなかったのだけれど。]
…………。
[書き方が悪くて、待たせている様な気にさせてしまったかな。 すぐに返信が来たので、ぱちぱち瞬いて、それから辺りを見回した。
観覧車を後にしてから、ずっと考え事をしながら、あても無く歩いてきてしまって。 今居る場所が、どの辺りか、分からなかったので。]
(133) doubt 2023/11/25(Sat) 03時頃
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[返信をすると、近くのロボットに、道案内をお願いして。 無事、中央カフェまで案内してもらうと、テラス席に座る。
ロボットに注文を聞かれたので、 星型と丸型の、チョコレートのコーティングで惑星の模様に彩られた、色とりどりの一口ドーナツのセットと紅茶を注文した。*]
(134) doubt 2023/11/25(Sat) 03時頃
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[返事が来たので、中央カフェに向かう。 ロビーを急いで走り抜けたので、モナリザとぶつかりそうになって”ごめ〜ん!”と謝りつつ。
まだここに来て、2日しか経っていないけど。雛子と待ち合わせをするのは何回目だろう。彼女や特定の相手を作った事がないので、これほど同じ女の子と待ち合わせたのは初めてかもしれない。
アトラクションの光と街灯だけの道を走って、中央カフェに着くと、仄暗いテラス席で一口ドーナツを前に座っている姿を見つけた。
前面から走ってきたので、こちらもすぐに見つかっただろうか。走るのをやめて、手を振りながらテラスに近付く。]
(135) steel 2023/11/25(Sat) 03時半頃
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お待たせ… 遅いのにありがと。
[お待たせといっても、返事を貰ってすぐに走ってきたので、あまり待っていない筈ではあるが。 テラス席は丸いテーブルを囲んだ4人席だったので、向かいの椅子に座る。 雛子の前に置かれたドーナツをじっと見て。]
惑星ドーナツ? 僕もそれ貰おうかな。
[こんな時間に甘味を摂取することはあまり無いのだけど、同じものを注文しようとモナリザをちょいちょいと呼んだ。]
(136) steel 2023/11/25(Sat) 03時半頃
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[それから、雛子の顔を見つめる。カフェの灯かりに照らされた表情は、何を考えているのか読み取れない。 勢いで会いに来たけど、何を話そうかな……、 と考えていると、注文した黒烏龍茶が来た。
ストローをぐるぐる回しながら呟く。]
……灰羅のメッセージで見たと思うけど、 明日か明後日には救援が来るんだって。
僕は帰って、出来る事をするよ。 まだどうなるか分からないけれど……、
(137) steel 2023/11/25(Sat) 03時半頃
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……雛子ちゃんは、
[聞いた言葉をひとつひとつ思い出す。 役者なのでその手の記憶力は自信があった、が。]
いつ死ぬか、殺されるか分からない毎日だった ……って言ってたけど。
それって今は大丈夫なの?
帰っても大丈夫な家、ある……?
[結局、ずっと気になっていたことを聞いた。]*
(138) steel 2023/11/25(Sat) 03時半頃
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[席に着くと、間もなく、待ち人の姿>>135が目に入る。]
……全然、待ってないですよ。
[そう言いながら、向かいの席に座る>>136のを眺めて。 続く言葉には、少し頬が膨らんだ。]
……夜遅いし、沢山あるから、 一緒に食べよ、って言おうと思ってたんです。 ……ばか。
[ぽつ、と呟いて。 プラスチックのフォークを、水色をした海王星ドーナツに刺すと、亜綺羅さんの口元に持っていってみて。]
[亜綺羅さんは、どうしたかな。 私は、飴細工の輪が付いている、土星のドーナツを食べながら、話に耳を傾けた。]
(139) doubt 2023/11/25(Sat) 03時半頃
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できる事……。 出頭するつもりだった、って言ってましたね。
……るくあちゃんの死因は、心臓マヒになっていて、 もう遺体も無いですから。 どうなるでしょうね。
[そうして、私の事を問われる>>138と、ぱちりと瞬いて。] ……今がどういう状況かは、 私も、正確には分からないんですけど。
――……逃げようかな、って、思って。
[そう言うと、ふふって、笑った。*]
(140) doubt 2023/11/25(Sat) 03時半頃
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[頬が膨らむ様子を見ると、ちょっとキョトンとして。 口元に差し出された海王星ドーナツを、ぱくっと食べた。]
そうだね。遅いから半分この方がいいね。
[ようやく、ふっと笑って。 ───それから。
雛子の返事は、答えになっているようで、 なっていないようで、 しかし。確かな事は。]
────……逃げる必要がある家 って事なのかな。
(141) steel 2023/11/25(Sat) 04時頃
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[頭の中で、繋がっていない単語が渦を巻く。 人体実験の被験者。 特異体質。 幼馴染。]
君の境遇も、るくあちゃんの境遇も、 僕には量りかねる部分があるんだけど……
[少し考えて、星型のドーナツにピックを刺す。]
……行くとこないなら、うち来る? *
(142) steel 2023/11/25(Sat) 04時頃
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ヒナコは、混乱しつつ、やっぱり明日にするね!(ぐるぐるぐる)**
doubt 2023/11/25(Sat) 04時頃
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「 うーん。どっちかと言うと。 ワくんの顔が一番タイプかな? くるくる変わるのが良く見えて楽しいし。 」
怒気を孕んだ視線を受け止めながら>>124 顔面国宝の顔でこてんと首を傾げる。
なまじ自分が整っているせいだろう。 煙崎るくあの端正な顔よりは、 飾り気のない相好に温かみを抱く。
しっかりメイクを施されている時は、 どちらかと言うと作品としての印象が強い。
(143) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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「 まあ、好きな人の顔が一番タイプだよね。 」
最後には自身にも当てはまる一般論を口にして。 場は勝負の瞬間へと移る。
(144) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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「 Heyモナリザ!ミミズってある? えっ 違う? ごめん水をくれる? 」
ノーメイクのおかげで表情がよくわかる。 『ギャラクシードリンク』は飲んだことがなかったが。 飲まなくてすんだ心からの安堵と開発者への罵倒。 二つの相反する感情を抱かせるのに十分だった。
しばらく頬杖をつきながら、 のたうち回る様子を見守っていたが。 やがて届いた水を、ワくんの傍らに置いた。
怒りも、悲しみも、愛おしさも、苦しみも。 …… 最後はドリンクのせいかもしれないけど。 彼が見せる表情の全ては、 煙崎るくあのためなのだろう。
(145) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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それは、
「 …… 眩しいね、とても。 」
口にした言葉をなぞるように、目を細めて。 ふ、と零れた吐息は存外柔らかい。
呑み込めない感情を ただ腹の底に溜めるしかなかった あの頃とは違い。>>1:65
そこにあったのは、不思議なことに 清々しいまでの敗北感だった。
(146) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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「 俺と煙崎さん。 付き合ってなかったよ。 」
だから俺は、自分が唯一得意とする 『つまらない話』を掲げると。 撫でるような眼差しを、青年へと向けて。
(147) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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「 煙崎さんは俺を愛していなかったし。 俺も煙崎さんを愛していなかった。 」
(148) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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「 君が彼女へとそそいだ愛は、 まごうことなく君だけのものだ。 」
(149) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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咥内を満たす粘液と戦うのに忙しく 耳に入っていなかったかもしれない。 それならそれで別に構わない。
届いたところで、どうせ俺の話など、 誰かを怒らせることしかできないのだから。
(150) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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「 というわけで俺の負け。 だからこれあげる。 」
勝つまで続ける勝負。>>3:*16 その終わりを告げる。
置かれた水の更に横。 ことん、と音を立てるのは。 煙崎灰羅より押し付け、もとい託された。 この地の権利書。
ここが煙崎るくあの墓標というのなら。>>*26 どう考えたって、俺の手に余るものだ。
(151) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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「 …… ああ。 ただ若干、つり合いが取れてないかな?
その分は、貰っておくか。 」
かたん。 揺れる天秤がどちらに傾いたのかは、わからない。 体勢を屈めて、指先からそっとワくんの頬に触れると。 最期のことばを言い終え、塞ぐ必要のない唇に>>127 自身のそれを重ね、彼の呼吸まで奪いとる。
時間にしてどれくらいだっただろう。 最後に軽く上唇を噛んだ後、ゆっくり離すと。 味わうように、己の唇をぺろりと舐めて。
(152) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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「 なるほど。 クソ不味いな。 」
肩を竦めた後。言葉とは裏腹な、 どこか満足げな笑みと共に背を向けて。 ひらひらと手を振りながら、その場を去る。**
(153) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃
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――503号室
[生前のるくあを追想しているらしき中村の、 整ったおもてに一筋の涙が零れ落ちる。 静かな、温かいものが。]
……アイツの死を、 悼んでくれて、ありがとうよ。
[会話の最中、ずっと適切な表情を見失っていた。 やっと今、微かな笑みが浮かんだ。]
(154) yunamagi 2023/11/25(Sat) 11時半頃
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[去ろうとする背に投げられた、小さな声は>>117 海流に呑まれることなく、己の元へと届く。]
……――――っ
莫迦やろう。俺まで泣かせる気か。
[小さく毒づいた呟きは、笑み混じる 柔らかな響きを帯びていた。*]
(155) yunamagi 2023/11/25(Sat) 11時半頃
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[ホテルの部屋を出てロビーに向かう。 熱いコーヒーが飲みたかった。
ソファに腰かけ、 アポロでコーヒを頼もうとして、 気づく雛子からのメッセージ。 彼女から”にーちゃん”その変わらない呼びかけに。 目頭が熱くなったのは、 今しがたの中村との会話で生じた情感が、 彼女の言葉を引き金に、溢れそうになったためだろう。]
(156) yunamagi 2023/11/25(Sat) 12時頃
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[研究所にいた小さな子供。るくあの”友達” 彼女を死なせてしまわなくてよかったと心底思う。
るくあが人体実験にあっていたように、 彼女にも何らかの実験が施されていたのだろうか。 夜の時間に相応しい、落ち着いた調光した ロビーの天井を見上げて、考えるように息を吐いた。 それを考えるには、感情が定まらずに。
今はただ、彼らが平穏に帰還できることを 祈るのみだ。*]
(157) yunamagi 2023/11/25(Sat) 12時頃
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(卯木に個別送信)
『 待たせたな。 今、ホテルのロビーに……、と 』
(*11) yunamagi 2023/11/25(Sat) 12時頃
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あれか?
[中途半端な所でメッセージを送り付けてから、 ロビー内にいる影に目を細める。
中村との話の余韻で、 周囲に気を配る余裕を失っていたらしい。 向こうは気付いていただろか。]
待たせたなマスター。 まだ、起きてられるかい?
[片手を挙げて呼びかけた。**]
(158) yunamagi 2023/11/25(Sat) 12時頃
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── 現在:ホテルロビー ──
[ ホテルのロビーに到着した後、 ソファーに座り込みながら、 本日3個目のクリーム大福を食べていたところ、>>54 中途半端な文面のメッセージが届き、>>*11 辺りをきょろきょろと見渡していたら、 煙崎灰羅から声を掛けられた。>>158 ]
うん、まだ起きていられそう。
[ ふにゃりと目を細めながら、 卯木も彼に向かって手を振る。
普段は喫茶店の朝の準備が早いこともあり、 卯木は早寝早起きをモットーとしているが、 いつまでゆっくりと話せるか分からないからと、 多少の夜更かしならする覚悟はあった。 ]
(159) JITA 2023/11/25(Sat) 15時頃
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[ それから、煙崎灰羅が側に来たなら、 もし彼がクリーム大福に興味がありそうなら 「食べる?」なんて言いながら まだ残っている大福を勧めただろうが、
いずれにせよ、 向かいの席に座ることを勧めつつ、 ]
中村さんと話して、何か変わることはあった?
[ 漠然とでもいいから 行き先は決まっただろうか、>>*9 と思いながら彼に尋ねてみる。 ]*
(160) JITA 2023/11/25(Sat) 15時頃
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――ホテルロビー
[己の目に卯木はこれまで、 柔和ながらも整然とした様相を崩さずにいたから、 眠たげな顔は少々新鮮に映る。>>159
卯木が勧めたのとどちらが先か、 そこにあった大福に手を伸ばし、口許に運んでいた。 先ほどのカレーは遅めの昼食といった認識で、 それから食事を摂っていなかった。 甘いものは不得手だったが、 腹が減っていたのと、仄かな酸味の 控え目な甘さのせいだろう、 その甘味を好ましく感じる。 ]
(161) yunamagi 2023/11/25(Sat) 16時半頃
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うん、美味い。 和菓子もメニューにあるのか。
[よもや男の手作りと思わず、咀嚼すると、 向かいの席に腰を下ろす。 先ほど注文したコーヒーを モナリザが運んできて、目の前のテーブルに置いた。]
ああ、 ヤツと話して……そうだな、
[卯木の問いに口を開いたものの、一度言葉を切った。 カップに手をかけて、一口黒い液体を啜って。]
(162) yunamagi 2023/11/25(Sat) 16時半頃
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アンタ、マスター何を知ってるんだっけな、 るくあが、どうやら人を操ることができて、 俺とは血の繋がりがなくて、
……まあ、こんなことは アンタには関係ない話か。
[薄く笑う。 彼は、己を断罪するつもりなのだろうか。 卯木が受け入れるにせよ、撥ねのけるにせよ、 この男に、己の身の上話を経緯を聞かせる―― 「聞いてもらう」のは、 己にとっていかにも都合の良いことのように 思えたのだ。*]
(163) yunamagi 2023/11/25(Sat) 16時半頃
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彼の言は正しい。るくあに出会う前は、学友と下世話な話に花を咲かせても、乾いた笑いの奥で心はずっと凪いでいた。五感も鈍り、無味乾燥とした世界を死んだように生きていたあの日々。るくあを失って、またあの灰色の生活に戻るかと思いきや、嫉妬や激情の発端はるくあでも、今は間違いなく目の前の宿敵にあらゆる負の感情をぶつけている。プラスマイナスの違いはあれど、平然とした顔で流されるのまで、るくあと同じような。
るくあが、そしてるくあの隣に並び立つ存在が、殺したいほど憎らしくて羨ましくて眩しくて、自分は"その他大勢"の傍観者に過ぎないのだと、痛感させられる。
(164) りしあ 2023/11/25(Sat) 16時半頃
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ギャラクシードリンクによって瀕死の淵で喘ぐ身では、彼の敗北宣言もネタ晴らしも、意味為さぬ音が右から左の耳穴に通り抜けていくだけ。増して、どんな表情をしていたかなんて、確かめようもなかった。
謙遜しているのか、憐れんでいるのか。連絡も取れず会えなかった夏休みを挟んですら、半年に満たない交流を、手を数度繋いだだけの拙い関係を、付き合っていた元彼だと主張するしかない自分に対して、彼は幾つものお揃いをあれだけ見せびらかしておいて、交際ではないとあっさり否認する。
(165) りしあ 2023/11/25(Sat) 16時半頃
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切れそうな命の糸を繋ぐため、口腔を漱ぐ水を含み、飲み下そうとして咳込む。涙目で滲む視界に、立派で分厚い装丁の冊子状のもの(>>151)。仰々しい書体を判読する前に、一方的に不足分を請求される。 付け睫毛を外した切れ長の双眸が、スローモーションのように開閉する合間に。焦点を結べぬほど近く、坂理の明るい髪色が飛び込んできた。
「ん゛っ――……っ!?」
悲鳴が喉奥でくぐもる。何が起きたのか理解が追い付かぬ内に、窒息の危機に晒されていた。鼻呼吸なんて忘れている。 水で幾分薄まった苦みに、別のナニかの味が重なった。生暖かくて濡れた感触。るくあとなら、幾度も夢見たそれは――、
(166) りしあ 2023/11/25(Sat) 16時半頃
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「……ちょっ……待っ……おま、 っ……な、ナニ、が、
…………!!??????」
ちくりと棘のような痛みを残して去り行く一点の熱に、はくはくと空気を噛むこと数秒。わなわなと生娘のように肩を震わせて、余裕の舌舐めずりすら凄絶な色香を放つ美貌の宿敵を涙目で睨みつけた。 当然、反射で唇をゴシゴシ拭おうとしたが、直前ではたと硬直。
「え、も、もしかして、るくあと間接キスなのでは……!?」
それ以前に自分にとってはファーストキスなのだが。急にドキマギ赤面し始めるモブ男に、飄々と立ち去る彼が回答をくれたかは、風のみぞ知るところ。**
(167) りしあ 2023/11/25(Sat) 16時半頃
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[逃げる必要がある家>>141、というのには、こくりと頷いて。]
[訪れた、少しの沈黙。 境遇については、聞いても気持ちの良いものではないと思うから、少し話にくいなと思いながら。
亜綺羅さんが、星型のドーナツにピックを刺すと、 私は、地球模様のドーナツにピックを刺して。]
ゑ!?
[予想外過ぎた言葉を聞くと、変な声が出て。 ピックで持ち上げかけた地球が、ぽろっとトレイに落ちた。]
…………。
[色々考えてしまって、色々な疑問が次々湧いてしまって、何も言葉にならなくて。 目を丸くしたまま、かなりの間の後。]
(168) doubt 2023/11/25(Sat) 17時頃
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――……よ、ろしく、おねがい、します?
[半ば放心気味に、シンプルな言葉を、ぽつりと零した。]
(169) doubt 2023/11/25(Sat) 17時頃
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あ、でも、一人でもどうにかするので、大丈夫ですよ。 ……逆境には強いんです。
[そう言うと、目を細めて、えへへって笑う。 本当に死ぬかもしれない事を思えば、 死ぬ気になれば、何でもできるのではないかと思って。**]
(170) doubt 2023/11/25(Sat) 17時頃
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── ホテルロビー ──
ホテルのメニューは分からないけれど、 少なくとも中央カフェには 和菓子のメニューはなさそうだったかな。
おかげで作るのに苦労した。
[ 話の流れ的に、メニューとは>>162 おそらく兎坂庵ではなく、 ホテルのメニューのことだろうと思いつつ。
それから、彼がコーヒーを啜って話し始めるまで 卯木は黙って見つめつつ、 ]
(171) JITA 2023/11/25(Sat) 17時半頃
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るくあさんが人を操ることができたっぽいことは なんとなく想像はできたけれど…… そっか。血の繋がり、なかったんだ。
[ 続く言葉に、卯木は目を見開いた。>>163 話の流れとしては、 元々血が繋がってないことを知っていたのではなく、 あのノートを見た時と同様に、>>2:214>>2:215 この島に来て初めて知ったのだろうと推測する。
彼は煙崎るくあの復讐のために、 ここまで大掛かりなことをしたというのに、 その根幹が揺らいでしまっては 行き先を見失っても不思議ではないなと、>>*9 卯木は眉根を寄せる。 ]
(172) JITA 2023/11/25(Sat) 17時半頃
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そうだね。僕自身には関係ない話だ。 でも、僕が気になっていることには関係あるよ。
僕が聞きたいのは、 『君がこれからどうしたいと思っているのか』 ということだから、 君自身には関係あることも できれば知っておきたいかな。
まあ、話したくないことなら 無理に聞こうはと思わないけれど。
(173) JITA 2023/11/25(Sat) 17時半頃
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[ 断罪したいでも、受け入れたいでも、 撥ねのけたいでもなく、>>163 卯木はただ現実が上手くいくために>>71 自分に何ができるかを考えたかっただけで。
仮にそれが、煙崎灰羅にとって 都合のいい展開であったとしても、 それはそれで構わないと卯木は思う。 ]**
(174) JITA 2023/11/25(Sat) 17時半頃
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[逃げる必要がある家。 雛子は確かに頷いた。>>168
うちに来る?という、かなり突拍子もない提案に、しばらくの沈黙の後、出てきた言葉>>169を聞いて。 星ドーナツをピックに突き立てたまま、少し身を乗り出した。]
分かった。 ここを出たら、うちにおいで。
[真剣顔で告げた後、ピックに刺していた星型ドーナツを口に運ぶ。 そのまま咀嚼して、黒烏龍茶で流し込んだあと、一息ついてから話し始めた。]
(175) steel 2023/11/25(Sat) 18時頃
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……少し唐突な話だったと思うけど、 要は僕の付き人になる?って話なんだよね。 正直かなり忙しいけど、それでもいいなら……。
[面接官みたいだけど、むしろスカウトなのだろうか?]
年齢制限はないから学校行かなくてもいい。 住み込みもあるし…… 今の僕の付き人も、家出人の子だよ。 お弟子になりたいみたいだから、丁度いいな。
[それから、水色にコーティングされた水星っぽいドーナツを口に放り込む。
付き人である麗(れい)の顔を思い浮かべて、長らく会っていないような気になった。 基本的に付き人は役者に付きっ切りなので、一緒にいる時間がとても長い。]
(176) steel 2023/11/25(Sat) 18時頃
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[雛子の家の事情は今はまだ分からないけれど、 『逃げる必要がある家』 という事が確定しているのなら。>>168 何ら迷うところは無かった。]
帰還後に僕自身がどうなるのかなんとも言えないけど… まぁどうにかなるでしょ。
……雛子ちゃんが死ぬのは嫌だから、 僕に出来る事があるならさせて欲しい。
[それは、いつか言われたこと>>231に呼応するように 自然に出てきた言葉だった。]*
(177) steel 2023/11/25(Sat) 18時頃
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[卯木の言葉で、これが彼の手作りであることを知る。 喫茶店を営んでいるとはいえ、 こんな場所でまでわざわざなァと、 それが手向け故とは至らない身には、 半ば呆れ混じりの感想を抱く。]
……どうしたいか。
[卯木の言葉を反芻する。 彼の心中を理解しない己には、 それこそ関わりのないことでは? と、過りもしたわけだが。]
(178) yunamagi 2023/11/25(Sat) 18時頃
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別段、話したくないことなどは、ない。 俺のいた研究所が具体的に何をやっていたか 知る必要がある。 まだ何処かで、得体の知れない実験なんぞを 続けているのなら、それは潰しておきたい。 ……まあ、るくあが「止めさせた」可能性のほうが 高いとは思っちゃいるが。
それでも、知っておく必要があるだろう。
[研究所のデータの粗方は処分されているだろうから、 関係者を探して。 彼らの記憶に残っている真実を 拾い集めねばならない。]
(179) yunamagi 2023/11/25(Sat) 18時頃
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身の振り方って話なら、 俺はこれでも優秀な研究者なんだ。何とでもなるさ。
[肩を竦めて言うと、ガラス外に広がる 夜の暗闇に目を向けた。**]
(180) yunamagi 2023/11/25(Sat) 18時頃
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[一人でも大丈夫、と笑んだのだけれど。 近付いた距離、真剣な顔>>175に、ぱちりと瞬いて。 それから、脳内にあった疑問の、答えを貰う。]
……付き人。
[続く説明を、頷きながら聞いて。 出来る事があるなら>>177というのには、眉が下がって、少し俯きがちになってしまう。]
私は、何もできなかったのに……。
[ぽつって呟いたけれど、顔を上げて。]
……分かりました。 この御恩は、一生懸命、お仕事でお返しします。 頑張ります!
[できれば、お仕事以外でも。 私も、亜綺羅さんに、何かできるといいといいな。 そう思いながら、小さく握り拳を作って、笑んで。頷いた。**]
(181) doubt 2023/11/25(Sat) 18時半頃
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[>>181 頑張ります、と言われてこちらも微笑んだ。]
御恩も何も、こちらも助けてもらう感じになるし。 歌舞伎の付き人は諸事情で求人も出しづらくてね。
うん、じゃあ、決まり。 島を出たらそのまま一緒に帰ろう。
[無断外泊して稽古もサボって…… 帰宅したらまず義父とひと悶着になるだろうけど。 叱られるのは別に初めてでもない。 生きてさえいれば何とかなる。]
(182) steel 2023/11/25(Sat) 20時半頃
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[それよりも、やっと雛子の笑顔を見ることが出来て 心から嬉しくなった。 しばらく微笑みながら彼女の顔を見つめていたけど、 残りの烏龍茶を飲み干して、口を開く。]
ここに居られる時間もあと少しみたいだし、 何か行きたいとこ、やりたい事ある…?
[煙崎るくあが眠るというこの島───。
ふたたび訪れる事は難しいかもしれない。]*
(183) steel 2023/11/25(Sat) 20時半頃
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── ホテルロビー ──
なるほど。 るくあさんが人体実験した研究所には 灰羅さんも所属していたのかな。
当面は研究所のことを調べるって感じかな? たしかに、そういう実験を潰したいというのは きっとるくあさんも望んでいると思うし、 いいんじゃないかなって僕も思う。 まあ、あまりに過激なことをすると言われたら ちょっと賛成はしかねるけれど。
[ 特に隠し立てもなさそうに話される内容に、>>179 卯木は納得したようにふむりと頷いた後、 ]
(184) JITA 2023/11/25(Sat) 21時半頃
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身の振り方、かあ。
僕個人としては、今回に限っては 警察とかから何かしら聴取を受けても 適当に誤魔化してもいいかとは 思ってはいるんだけれどねえ。
[ 卯木の中では、 心が離れてしまうような案件ではなかった為、>>0:218 自身に火の粉が掛からない限りは、 請われれば協力しようとは思っているが。 ]
まあ、死ぬつもりだとか言わないのなら、 そこは君の判断に従うつもりだよ。
[ 彼の目線につられるように、>>180 卯木も夜の暗闇を眺めながら、 ]
(185) JITA 2023/11/25(Sat) 21時半頃
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こんなに真っ暗に見えてもさ、 いつか夜は明けるんだよね。
[ ぽつり、と一言呟いた後、 すでに夜明けの気分になっていた卯木は、>>17>>18 ほんの少し自分語りをしたくなり、 ]
僕にはね、一回り年の離れた従弟がいたんだけど、 4年と少し前に事故で亡くなってね。 僕は兄気取りで接していたんだけれど、 きっと彼から見て僕はいいお兄ちゃんじゃなかった。
従弟が亡くなってから、どうして僕は 従弟を支えられるような人間になれなかったのかなって ずっと後悔していたのだけれど。
(186) JITA 2023/11/25(Sat) 21時半頃
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この島に来て、君も含めて色んな人と接するうちに もう少し前向きに生きていけるような そんな気持ちになったんだ。
だからといって、お礼を言うのは違うと思うから 言わないけれど。
でも、僕はこの島に招待されて、 いいこともあったよって、君には知っていてほしいんだ。
[ 少しでも彼の心が軽くなればいいと思って、 ふわりと微笑みながら、卯木は語りかけてみた。 ]*
(187) JITA 2023/11/25(Sat) 21時半頃
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[求人も出しづらい>>182には、小さく首を傾げたけれど。 一緒に帰ろう、と言ってもらうと、眉を下げて。]
――……はいっ。ありがとうございます。
[とても嬉しそうに目を細めて笑んで、頷いた。]
(188) doubt 2023/11/25(Sat) 22時頃
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[それから、行きたいとこ、やりたい事>>183を問われると、少し考える間の後。]
……亜綺羅さん。
亜綺羅さん、亜綺羅さん、亜綺羅さん。
……これから、お仕事の時も、他の方が居る時も、 本名は呼ばない方が良いのかなって思って。 ここを出たらあまり呼べなくなると思ったので、 今の内に、沢山呼んでおきました。
[そう言って、笑う。
役者になってからどこにも出してなくて、初めて教えた>>3:232と聞いた本名。 島を出たら、仕事の時は勿論、みんなの前では呼ばない方が良いのかなと思って。]
(189) doubt 2023/11/25(Sat) 22時頃
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あと、私、るくあちゃんと遊びたいなって。 この場所を、ちゃんと、 心から楽しんでから、帰りたいなって思います。
……亜綺羅さんは?
[亜綺羅さんは行きたい所、やりたい事あるかなって、問いを返した。*]
(190) doubt 2023/11/25(Sat) 22時頃
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――ホテルロビー
[お節介だな、前にも抱いた感想を苦笑混じりに。 密星にも感じたが、少しでも関わった人間に 心を砕ける性質なのだろうか。 己には不足気味の細やかさに、 若干面映ゆい心地になりながらも。]
多少、危険なことはあるかもしれんが、 死ぬつもりはない。今はもうな。
そこを心配してくれてるんだったら、 はっきり言っておくよ。
[明言して、 視線を交えるように対面の男を見つめた。]
(191) yunamagi 2023/11/25(Sat) 22時半頃
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[今度は何の歌詞だ? >>186 混ぜっ返すようなことを言いかけて、 語り始めた卯木の過去に、口を噤む。]
そりゃあ良かった。
[浮かぶ微笑みから、 己を慮ってのものだと理解しつつ、それでも、 後悔していたという卯木が、 ここに来て、前向きな気持ちになったという そのことに対して、短く相槌を打つ。]
(192) yunamagi 2023/11/25(Sat) 22時半頃
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[紡がれた言葉からは、 男と従弟との関係性まで覗けない。 年の離れた従弟、この男のことだ、 優しく見守って、彼の優れた洞察力で 見えるもの教えられるものを与えたんだろう。]
どうだろうな。 アンタは出来のいい兄貴だったろうから。 反発することはあったかもな。
[朧な推測の元、それでも彼の兄としての像は 容易に想像できる気がした。]
(193) yunamagi 2023/11/25(Sat) 22時半頃
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……まあ、それだけじゃなかったと 俺は思うがね。 勿論、実際のところは判らんが、
アンタは、そうだな、少なくとも俺の目には、 ソイツにとってデカくて有意義な存在だった。 そう思わせる人間だ。
随分、余計なことを喋ったが、 巻き込んじまったサービスだとでも思ってくれ。
[そこで言葉を結ぶと、ガラス越し、 まだ夜明けには遠い景色を一瞥する。 それから席を立っただろう。*]
(194) yunamagi 2023/11/25(Sat) 22時半頃
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[>>189 予想外に名前を何度も呼ばれて、にっこりした。]
身の回りに居る人はさすがに本名知っているけど、 アキラさんて呼ぶ人は居ないな。 みんなキラさんって呼ぶ。 でも、なんかいいね。
[頬杖をついて、残り2個になったうち、赤い粉のかかった 星ドーナツを食べてみる。火星だろうか。 赤い粉は粉末ラズベリーで、甘酸っぱい味がした。]
2人きりの時は ずっとアキラさんでいいよ? 付き人してもらうとなると、互いだけの時間多いし。
[他意は込めずに、そんなことを言って。]
(195) steel 2023/11/25(Sat) 23時半頃
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[行きたいところややりたい事、と聞かれたので 少し考え込んで、しばらくしてから。 ぱあっと明るい顔を上げた。]
じゃあ、全部乗っちゃお! もう乗ったやつも、まだのやつも。
取り敢えずメリーゴーランド行こ。 僕、まだ一人でしか乗ってないんだ、あれ…
[そうして、最後のドーナツを雛子が食べ終わったら、椅子から立ち上がった。]*
(196) steel 2023/11/25(Sat) 23時半頃
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―園内―
パレードの後、ホテルに戻り、ベッドに寝転がりながら、 犯人だという彼からのメッセージ>>3:*20とは別に、 自分の端末に届いたメッセージ>>*0>>*1を見つけた。 これも全員に一斉に発されたものらしい。
「まあ…それしかないとは思ったけど。」
外のパレードの残影の灯りを眺めながら暗い部屋の中で一人、呟いて メッセージを短く打ち込む。
(197) solitude 2023/11/25(Sat) 23時半頃
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『ええ、そうだと思った。 別に殴りに行きたいとかは思っていないけれど。 犯人もわかったわけだし、もう構わないわよね?』
どうして煙崎さんが殺されなければならなかったのかはわからなかったけれど。 私は探偵ではなかったし、それ以上深く関わり合いになりたい気持ちは起きなかった。 犯人だという彼をどうするかは、「お兄さん」が決めてくれるだろう。 私に危害が及ぶわけでないなら、別にいい。 婚約者の彼には、一応行先と、念のため数日不在の時に言伝をしておいてある。 まあ、でも「お兄さん」の話からすると、それと前後くらいで救援も来るだろう。
それなら…やる事は一つか。
(198) solitude 2023/11/25(Sat) 23時半頃
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「明日はもう少し気軽に楽しませてもらおうかしらね。」
そう口に出すとふっと気分が軽くなる気がして、 ああ、やっぱり煙崎さんの死は私にはやっぱり本質的には関わりのない事で。 私はやっぱり教師を辞めて正解だったのだろうな、とそう思った*
(199) solitude 2023/11/25(Sat) 23時半頃
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―1月後 卯月庵―
「こんにちは。」
そうして、ずっと後になって。私はそのお店を約束通り訪れた。 服装はあの時と同じ、黒のワンピースで。
「婚約者の彼…一緒に連れてこようかと思ったんだけど、 あいにく予定が合わなくて。 どうせ来月は式で… その後はもういつでも一緒に来られるんだし、 今日は一人で。下見って感じになるかな。
…白玉クリームあんみつと焙じ茶、お願いします。」
店主の卯月さんにそう告げた**
(200) solitude 2023/11/25(Sat) 23時半頃
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[本名を知っている人も、キラさんと呼ぶ>>195と聞くと、やはりそうした方が良いかと思ったけれど。 なんかいい、と言うので、嬉しそうに目を細めて。
最後の一個、飴色の金星ドーナツを口に含む。 表面がキャラメリゼしてあって、中にカスタードが入っていて。 とても甘くて、顔が綻んだ。]
分かりました。
[2人の時はアキラさんで、というのには、こくりと頷いた。]
(201) doubt 2023/11/26(Sun) 00時頃
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[行きたいところ、やりたい事の問いに、少しの間の後、返ってきた言葉は>>197。]
全部!? 今から、乗れますか!?
[目を丸くしたけれど。]
……分かりました。行きましょう!
[そう言って笑うと、残りの紅茶を飲んで、立ち上がって。]
……夜のゴンドラも、楽しみです。
[メリーゴーランドの方へ歩きながら、そんな事を言うと、 昼間とは大分違うのだろうか、と、想像しながら、楽しそうに笑んた。*]
(202) doubt 2023/11/26(Sun) 00時頃
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── ホテルロビー ──
そっか。それなら良かった。 死にたいなんて言われたら、 僕はきっと君のこと殴ってただろうから。
[ 「死ぬつもりはない。」>>191 そう明言されると、心から安堵して、 軽く冗談めかしながらも、 卯木は小さくため息を零す。
それから、自身の過去の話をした後、 短い頷きが返ってくると、>>192 卯木もまたこくりと頷いて、 ]
(203) JITA 2023/11/26(Sun) 00時半頃
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やっぱり出来がいい兄がいると 反発しちゃうのかなあ。 僕ひとりっ子だったからか、 そういう感覚よく分からなかったんだよね。
[ まあ、そういう意味だと、 兄としては出来は良くなかったのかな、と 自虐の笑みを浮かべようとして、 続く言葉に卯木の顔は目を丸くした きょとんとしたものに変わる。>>194 ]
デカくて有意義……?
[ ただ、鸚鵡返しに繰り返す。 正直、あまりピンとはきていない。 けれど、もう必要以上に 自己を卑下することはしないと決めたから──>>18 ]
(204) JITA 2023/11/26(Sun) 00時半頃
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あの子もそう思ってくれてたなら嬉しいな。
[ 苦味など一切ない微笑みを浮かべながら、 ]
これからも、君やみんなから デカくて有意義な存在だって 思ってもらえるように頑張るね。 ありがとう、サービス精神旺盛な招待主さん。
[ 礼を言わないといった舌の根も乾かぬうちに>>187 手のひらを反すこととなったが、 これは招待されたことに対する礼でないから、 と内心で言い訳しつつ。
席を立つ煙崎灰羅に「じゃあ、またね」と 手を振りつつ、彼と別れた後は 卯木は自室の305号室へと戻っていった。 ]**
(205) JITA 2023/11/26(Sun) 00時半頃
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よし、じゃあアトラクション動いてるうちに行こ!
[揃って足早にメリーゴーランド『銀河の海賊』まで辿り着く。 雛子が乗るものを決めたら、乗る時に手を貸して。 それから、”僕はやっぱこれにしよー!”と言いながら、 既にお馴染みの立体起動装置付き白馬に跨った。
1回目に乗った時はただのんびりしていたけど、 2回目に乗った時は。走馬燈が見えた。 そして3回目は。
近くの何かに乗っている雛子の方を見て、手を振った後、 アポロを出して写真を一枚撮る。]
動き遅いから、写真撮れていいね。 ただ廻ってるだけなのに楽しーな、これ。
[そんな風にして何周かゆったりと、乗り続けた。]
(206) steel 2023/11/26(Sun) 00時半頃
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――深夜/メリーゴーランド『銀河の海賊』前――
「どーすんのコレぇ……。 坂理め、しれっと厄介事押し付けやがって。」
ダークマター・キッスの衝撃から、幾つのアトラクションに揺られただろう。最初に『宇宙遊泳』4周で飛ばし過ぎたせいか、そろそろ三半規管の限界が訪れていた。宇宙海賊が船酔いとは、残念な結果だ。 ベンチで休憩withモナリザ。ブーツ運びをさせてしまった月星マークの機体を、心で勝手に『ヒデヨシ』と呼んでいる。手には先程の坂理の置き土産。よくよく読めば銀島の権利書で、自分の手にも終えないが、棄てるわけにもいかず途方に暮れている。そもそも、どこで入手したのだろう。灰羅あたりから盗み出したのだろうか?
「配信者稼業は廃業する予定だったけど、 コレで不動産王になれるわけでもないしなァ。」
まともに遊園地経営に乗り出してみれば、存外軌道に乗るかも知れないが、やっぱりるくあは静かに眠らせてあげたい。 どこかにちゃんと慰霊碑を建てて、銀河ギャルキャンディとモナリザ'sがお出迎えするギャラクシーランドを賑わせる未来も、あったかも知れないけれど。
(207) りしあ 2023/11/26(Sun) 00時半頃
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「こんな嵩張るモノ持ってちゃ、 観覧車よじ上るのも一苦労だよね……うぅん。」
モナリザのディスプレイに表示されたデジタル時計は、既に日付が変わっていることを伝えている。救援はいつ頃来るのだろう。それまでに決めなければ。自分の居場所を。
「るくあ、好きだよ、好きだ――。」
星空を見上げながら心で慟哭する。カウントは728回を刻んでいた。**
(208) りしあ 2023/11/26(Sun) 00時半頃
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[遊園地は本当に初めてだけど、幼いころから厳しい稽古と躾、文武両道でなければならないと剣術に学業に明け暮れていたキラは、そもそもそんな場所に行く発想すら無かった。 知識はあったけど、せいぜい公園の遊具に毛が生えた程度のものを想像していたかもしれない。
だけど。 こんな緩やかな乗り物すら、舞台上のようにキラキラとして幻想的で。なんて軽やかに夢の世界に連れて行ってくれるのだろう──。]
ジェットコースターも刺激的だったけど、 僕はこれが好きなのかも。 世界観も速度も、絵本みたいに子供向けでやさしい感じ。
雛子ちゃんはどれが好きだった?
(209) steel 2023/11/26(Sun) 00時半頃
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[そうして、しばらくの間──おおよそキラの気が済むまで乗った後は、雛子の希望するアトラクションへと向かう。
乗物から降りる時にはふたたび手を貸して、 『夜だしね』、と その手を繋いだままで歩き始めた。]*
(210) steel 2023/11/26(Sun) 00時半頃
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── 帰還後の兎坂庵につきまして ──
[ 銀島に救援が来た後、>>#3 もしかしたら怪我などがないか調べるため 病院で簡単な検査などをしたかもしれないが、 特に問題のなかった卯木は 早々に自宅に帰宅できたと思う。
兎坂庵にて、今回の事件について 従業員から「何があったのか」と尋ねられても、 卯木は特に多くを語らず、 迷惑を掛けたことを詫びるに留まった。 ]
(211) JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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[ そんな風にバタバタとした日々を過ごしながらも、 あっという間もなく9月になったため、 期間限定の月見ハンバーグプレートを 出す時期になる。>>3:300 ]
お待たせいたしました。 月見ハンバーグプレートでございます。 ごゆっくりどうぞ。
[ 本日もお客様から入ったオーダーに応えて、 料理を出す。 ]
(212) JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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[ 月見ハンバーグプレートは、 真っ黒な皿の真ん中にはハンバーグが鎮座し、 そこに牛ひき肉、トマト、玉ねぎ、人参、セロリ、 赤ワインなどを煮込んで作った デミグラスソースがかかり、 その上に半熟の目玉焼きが乗っていて、
月見ハンバーグの左側には、 兎の顔型に盛り付けた五穀米が、 右側にはこれまた兎の顔型に盛り付けた ポテトサラダが、 上側には、白髪ねぎのバター炒めが すすきに見立てて添えられている。 ]
(213) JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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[ そういえば、9月中に間に合えば 月見ハンバーグプレートを食べたいと 坂理が言っていたなと、>>2>>3>>27
ほんの少し前のことを思い出しては、 はたして間に合うかな、 と卯木は自然と笑みを浮かべるのだった。 ]*
(214) JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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── 兎坂庵にて菊水との再会 ──
いらっしゃいませ。 菊水さん、ようこそお越しくださいました。
[ 菊水の姿を見れば、>>200 懐かしさに卯木はふわりと微笑んだ。
あのテーマパークで出会った時のような 黒のワンピースを纏った彼女と違い、 こちらは制服である 常盤色の着流し姿ではあるけれども、>>0:12
こうして再会すれば、 あのテーマパークで過ごした日のことが、 昨日のことのように思い出せる。 ]
(215) JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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ふふ、下見ですか。 それでしたら、次はご主人と共に来ていただけるよう、 精一杯おもてなししないといけませんね。
[ 冗談めかしながら、注文を承ると 一旦厨房へと引っ込みながら、 白玉クリームあんみつは他の従業員に任せ、 卯木は焙じ茶を入れる準備をする。
温めた急須と湯飲みを用意し、 茶葉を入れた急須に 沸騰したばかりの熱湯を一気に入れて、 30秒ほど蒸らすと、 焙じ茶独特の香ばしい香りが辺りに漂う。 ]
(216) JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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[ 焙じ茶が出来上がったちょうどいいタイミングで、 白玉クリームあんみつの盛り付けが 完成したようだ。
白玉クリームあんみつの器には、 兎形にカットした林檎や白玉団子、 苺、キウイ、蜜柑、粒餡、黒糖ゼリー、 抹茶アイスが乗っていて、
その横に黒蜜の入った小さな器を添えてある。 ]
(217) JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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お待たせいたしました。 白玉クリームあんみつと焙じ茶でございます。
[ 白玉クリームあんみつと湯飲みに注いだ焙じ茶を 菊水の座るテーブルに運びながら、 ]
それにしても、お互い無事に帰れてよかったですね。 結婚式の予定などに、 支障が出なかったのであればよいのですが。
[ 観覧車での会話を思い出しながら、>>1:296 こうして島の外で再会できたことに 人心地がつく気分になる。
まあ、卯木に良い出会いは>>2:58 残念ながら未だに訪れてはいないが、 今のところそれは些事な問題であるから。 ]**
(218) JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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宇宙原理衆 ウツギは、メモを貼った。
JITA 2023/11/26(Sun) 02時半頃
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[それ以上、問いを重ねることもなく、 卯木は曇りない微笑みを浮かべる。>>205
年の離れた従弟と、目の前の武侠めいた男が 重なることはさすがにないだろうが。 彼が己の先行きを、心底案じたゆえのものだと すんなり得心がいったから。
こちらも、親し気な笑みで返す。]
じゃあな。 今度、店に飯でも食いに行くよ。
[感謝の言葉は、やはり己には過分と思えたが、 素直に受け取って。 手を振る姿に別れを告げた。*]
(219) yunamagi 2023/11/26(Sun) 10時半頃
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(密星に個別送信)
『 おはよう 』
(*12) yunamagi 2023/11/26(Sun) 11時頃
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――311号室
[ホテルの部屋に戻ったものの、 昼間睡眠を取ったたためか、目も思考も冴えていた。
シャワーを浴びて一度寝支度をするも、 横になる気にはなれず。
指先は密星にメッセージを投げていた。 今頃彼女は深い眠りに就いているだろうか。 (それは己が望んだことでもなるのだが) 彼女のとってのおはようがどのタイミングになったか。
ホテルの窓から星の瞬く夜空を、 眠気が訪れるまでは眺めているだろう。**]
(220) yunamagi 2023/11/26(Sun) 11時頃
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― メリーゴーランド/銀河の海賊 ―
[メリーゴーランドに着くと、どれにします?って問いながら、今回も私は、るくあちゃんをイメージする流れ星を選んだ。 手を貸してくれたので、ありがとうございます、って言いながら乗ると、亜綺羅さんはすぐ近くの白馬を選んでいて。]
……亜綺羅さんも、王子様です。
[先程、卯木さんも白馬を選んでいた事を思い出して>>3:164、呟くと、ふふっと笑う。]
[メリーゴーランドが動き始めると、こちらへ手を振っている>>206事に気付いて。 視線を向けたら、写真を撮られた様で、ぱちりと瞬き。 私もアポロを操作すると、亜綺羅さんをぱちりと撮る。]
(221) doubt 2023/11/26(Sun) 12時頃
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……あっ。
[そうして、撮った後に、気付いた。 私は『亜綺羅さん』を撮りたかったのだけれど、役者さんなのだから、撮ったらダメだったかなって。 でも、キャンディさんとも撮っていたし。 私、付き人になるのなら、ここを出たら、一応関係者?になるのかな? それなら、大丈夫、かな?とも思って。]
……これ、消さなくても、いいですか?
[少ししょぼんとした顔で、一応、確認はしておいた。]
(222) doubt 2023/11/26(Sun) 12時頃
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[それから、ゆったりと何週かして。 亜綺羅さんの表情を眺めていると。>>209]
……そっか。 そうですね。緩やかで優しい、夢の世界。
……役者さんの舞台も、こういうものでしょうか。 眩しいライトの下、 観客の方を、非日常の世界に連れて行って、 楽しませて、夢を与えてあげる。
[その夢の世界で、亜綺羅さんは、別の誰かを演じている。]
[私の事を問われるのには、少し眉を下げて。]
私は……。どれかな。 ずっと感情が動かない様に、生きてきたので。
[正直に言ってしまうと、まだあまり分からないのだと。 少し困った様に、笑った。]
(223) doubt 2023/11/26(Sun) 12時頃
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[それから、何週しただろうか、その後。 降りる時、ふたたび手を貸してもらうと、ふふっと笑って。]
……ありがとうございます。王子様? 私には、恐れ多い様な気もしますけど。
[流れ星少女が王子様の手を取らせてもらうのは、恐れ多い様な気がして、そんな風に冗談めかして言ったけれど。]
…………。
[その手は、離される事は無くて。ぱちぱちと瞬いて。]
[手を繋いだまま、メリーゴーランドを出た後、ぽつりと。]
……舞台から降りた、他の誰でもない亜綺羅さんは、 私が見てますね。
[舞台で誰かを演じるキラさんも、亜綺羅さんの一部だけれど。 観客の居ない、現実の亜綺羅さんは、私が見てるって。 小さく呟いた。]
(224) doubt 2023/11/26(Sun) 12時頃
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― 休憩所 ―
[メリーゴーランドの後、ゴンドラに向かっていると、途中、休憩スペースを通りがかる。 そこには、自動販売機と一緒に、園内限定のカプセルトイ が並んでいた。>>0:131]
あ、これ、やってみませんか? 思い出に、何か持って帰りたいかも。
[そう言うと、沢山並ぶ筐体を順番に見て、私は、惑星に顔の刺繍がしてある、ふわふわのマスコットキーチェーンを選んで回した。]
[コロン。と、カプセルが落ちてきて。 出てきたのは、地球の模様で。>>-503]
……地球。
[にっこり笑顔の地球さんには申し訳ないけれど、 片方の頬が少し膨らんで、もう一回挑戦。]
(225) doubt 2023/11/26(Sun) 12時頃
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……火星。
[にっこり(ryの火星さんには(ry。 もう片方の頬も少し膨らんでしまって。]
……シークレットなんて、出ませんよね。残念。
[るくあちゃんのお星さま、欲しかったなって内心に。 2回で我慢しました。*]
(226) doubt 2023/11/26(Sun) 12時頃
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―― 昨夜 ――
はい。おやすみなさい。
[605号室の前まで送り届けてくれた彼に、 一度挨拶はしたものの、暫くドアを開けたまま 言葉を探してしまった時間があったと思う。 出来るならドアの前で見えなくなるまで見送りたいと 思っていたが、この後にキラ様との大事な会話が 控えているのだからと、私の方からドアを閉めて。]
………〜〜〜
[自動ロックのカチリという音とともに 顔を覆ってその場にへたり込んだ。]
(227) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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[自分の身に起きつつある変化に、 とても理解が追いついていない。 確かに、此処に来てからたった1日半ほどの間に 心境もジェットコースターの如く坂を上ったり 落下したり蛇行したりしていたけれど――…]
っ、と、とりあえず……お風呂と 寝る準備しないと……
[よろっと立ち上がって、夜の準備。 折角お風呂まで楽しめる設備が>>2:25 あるのだからと湯を溜めたものの。 思考の渦ばかりでなく文字通り湯舟の中にまで ぶくぶく沈んでばかりになってしまって 宇宙というよりは海に居るような気分だった。]
(228) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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[今ごろ、当事者たちは話をしている最中だろうか。 そう思えば再び不安が頭を擡げてくる。
どのように応えたら良いか直ぐには分からなくて、 キラ様の告白にはまだ何もメッセージを入れていない。 アポロを開き、今一度文面を見詰めて >>3*19>>3*20>>3*21]
(229) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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(キラ様へ個別送信)
「 本当のことを教えて下さって、ありがとうございます。 彼女にも、あなたにも、どうしようも出来ない 事情があったのだろうと推察します。 煙崎さんと個人的なつながりがあったことですら 先日知ったばかりの私からでは、 何をお伝えすることもできないですし あなたを責めるつもりもありません 」
(*13) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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[考え考え、ゆっくりと、送信を行った。 可愛い教え子の死の真相を知りたいと願ったけれど 当事者ですら与り知らない何かが起きていたことは この二日で察することが出来たために。 また、少しであっても言葉交わした彼の印象からも 殺人犯として見るなどということは出来ない気がした。
あまり眠れるとも思えなかったが 二日目は殆ど一日中園内に居たためか 少しは疲弊してもいたようで、寝台に入れば 眠りに誘われるのは、存外早かった。]
(230) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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[個別メッセージ>>*12に気付いたのは 目が覚めてすぐ、アポロを確認した時のこと。]
……おはようございます。
[ほ、と息を吐いて目許を和らげ、 ついつい画面の文字に向けて挨拶をしてしまう。 約束は違えないと信じていたが、それでもやはり 何事もなかったことに安堵する自分が居た。]
って…… えっ、送信時間…!
[ただ、タイムスタンプは思ったよりもずっと遅い時間。 この後に寝入ったとして、少しでも休めているかしら。 時計を確かめて、それからアポロを操作した。]
(231) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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(灰羅さんに個別送信)
「 おはようございます。 昨日は、お疲れさまでした。 ロビーに降りて、窓際の席で何か飲んでいますね。 ゆっくりしていますので、いつでも大丈夫です。 灰羅さんのご都合の良いときに、会いましょう 」
(*14) azure_blue 2023/11/26(Sun) 12時半頃
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―― ホテル・ロビー ――
[身支度を整えて自室からロビーに降りる。 朝から規則正しく動き回るモナリザさんに あたたかいカフェオレをお願いする。 夏の終わりの日差しは柔らかく ギャラクシーランドを照らし出していた。]
ありがとう。
[モナリザさんに礼を言って注文品を受け取る。 お砂糖をひとさじ溶いたカフェオレを一口含み 暫くの間、外に見える人やロボットたちの 行き来を見詰めているだろう。**]
(232) azure_blue 2023/11/26(Sun) 13時頃
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俺は凡庸でつまらない人間だ。
例えば、帰り際に見たシューティングゲーム。 自分の上に他人の名前がそびえること。>>59 忌々しさより安堵感を感じてしまうような。
その非才も、軽く肩を竦めて 不満をこぼすことなく許容する程度の器。
ならば平凡な人生を歩ませてくれればいいのに。 神様はたったひとつ、不釣り合いなものをあたえた。
(233) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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9月の約束。>>-143 果たされても果たされなくとも。 対面で謝罪したか、今はアポロを用いずに送る 文面で告げるかの違いだろう。
更に加えるなら。 シェフに賞賛の言葉を惜しむことなく。 牛肉の旨みが最大限に引き出された肉塊が、 口の中でホロッと崩れる感触に相好を崩す。
そんな坂理柊が見られるかどうかの。
(234) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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元より大学生は長い休みだった。 家族に出かけることも伝えている。
誰かの告白がメディアを騒がすようなことがなければ 銀島の一件が特に何かをもたらすこともなく。 俺はするりと日常に回帰する。
煙崎るくあはもういない。 唯一無二の事実と共に。
(235) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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── 坂理くんって。 今、誰とも付き合っていないんだよね。
ゼミ飲みの帰り道のこと。 たまたま向かう方角が一緒だった。
赤くなった頬に、うわずった声。 流れるような艶やかな長い髪。 綺麗に形を整え、丁寧に色を塗られた指の先。 時間経過を考えるなら、多少は崩れているはずなのに 一部の隙も無かった。 ナチュラルメイクで色を刺す淡い桜色が よし、と。意を決したように引き結んだ後。
(236) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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『 好きです。付き合ってください。 』
まだ眠らない街の一角。 灯りに照らされて、大きな瞳が揺れる。
文句なしに可愛らしい子だった。 なのに、何も感じない。 つきりと胸を刺す痛みは、凪いだ心にだけ向けられて。 自身の異質さを思い出させられる。
付き合っている彼女がいる。 それならば頷く人も多かった。 しかし彼女は死んでしまった。
単に好きになることができないから。 そんな断りが許容されない時間の再来。
(237) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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「 …… 悪いけど。
恋人を失くしたばかりで。 そういうことは当分考えられないんだ。 」
思いついた。 だったら煙崎さんには生きてもらおうね。 俺の心の中あたりで。
(238) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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まるで痛みを堪えるかのように。 悲しげに苦笑をもらし、曇る瞳を伏せたなら。 相手はズキュンと何故かときめきに耐える顔で、 それでも謝罪と共に去って行ってくれた。
去る背を見送りながら 学内中に広めてもらうのを期待する。
「 よし。上手くいった。
というわけで、死んじゃったところ悪いけど。 もうしばらくよろしくね、煙崎さん。 」
(239) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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そう隣に向けても、当然返る声はないのだけど。 もし聞くことが叶うなら。
それは、呆れたように憤慨する声か。 仕方ないと許容する微笑みか。 恋人でもない、先輩後輩でもない、友達でもない。 それすらも、分からない間柄。 …… 代わりに浮かぶ怒声もあるのだけど。 俺はいつも片想いばかりだと。 いつかのとんでもないキスの味。 過ると、月夜に照らされ、ふ、と柔く息を吐いた。
(240) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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ここにモナリザはいないけど。 家に帰りベッドに寝転がると、 惰性のようにスマホを起動する。
決して音質の良くないスピーカーが吐きだすのは、 ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』。 捧ぐ様に、偲ぶように。
スマホが生むのは重さのない音色。 それでも重なれば旋律となり、余韻を生む。
最初から、最後まで。 俺達の間には何もなかった。
(241) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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『 私を▪したあなたたちへ 』
空白を埋める言葉がなんであれ。 確かなのは、そこにいるのは、俺ではない。
俺は君を殺さない。 俺は君を愛さない。 俺は君を穢さない。 俺は君を癒さない。 …… 煙崎 るくあ、
(242) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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── 俺は君を忘れない。**
(243) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃
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― メリーゴーランド/銀河の海賊 ―
>>-221 「も」? ってなんだろ。
[卯木と乗っていた事は知らないので小首を傾げつつ。 馬を選んだのは乗馬が好きという理由だった。 うちに来るなら一緒に本物の馬に乗る機会もあるだろうか。
それから、写真を撮られたことについてはくすっと笑って。]
写真なんかいくらでも撮っていいよ。
[要はプライベート写真が流出しなければ構わないのだが 雛子はSNSなんてやってなさそうにも見える。]
(244) steel 2023/11/26(Sun) 13時半頃
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そうだね。 ジェットコースターは速いし高いし、 ワケわからなくなるけど これは緩やかで、周囲を見る余裕があるから 少し舞台上に似てるかもしれない。
[感情が動かないように生きてきた>>223、と言うのには 少し首を傾げつつ。]
そうなの? 僕の振る舞いで随分怒ってたみたいだし、 若い女の子は難しいな、なんて思ったくらいだけど…。
逆にジェットコースターは、僕ほど騒いでなかったものの 楽しそうに見えたよ。
[眉を下げて笑った彼女は、そう見えたけど>>1:120 一緒に遊んだから、贔屓目なのだろうか。]
(245) steel 2023/11/26(Sun) 13時半頃
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[降りる時に手を貸すと、王子様、と呼ばれるので ”どういたしまして、お姫様”と返しつつ。
手を繋いだままゴンドラに向かって歩く。 こんなとこ写真に撮られて流出したら週刊誌に載っちゃうな なんてことも思いつくけど、 どうせ独身だし別に問題ないか。と気にしない事にした。
歩きながら、頭ひとつ小さい雛子の呟き声がする。>>224]
ふふ。 僕は歌舞伎が無いと、空っぽの人間だけどねぇ。
[深刻さを出さないように明るくそう言うと、 雛子の手を握ったまま、くるっと周囲を回った。 勢いで雛子も一回転するので、あははごめん、と笑って。]*
(246) steel 2023/11/26(Sun) 13時半頃
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んぅ……、
[取り留めのない思考や感情を眠気が遮りはじめたのは、 もう明け方も近い時分。 時間は短かったが、深い睡眠を取れたようで、 目覚めはすっきりとしていた。
島にやってくる「救援」の上層に、 先んじて連絡をつけておく。 戻れば、己は事情(幾らか虚偽を交えたものであれ)を 説明・報告する必要があるが 彼らが事細かに追及されることはなく、 望むならあっさり身柄を解放されるだろう。]
(247) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃
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――――さて。
[アポロからの通信に目を通して、 転換の詞を、ぽつり。]
(248) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃
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――ホテル・ロビー
[生きた人間よりロボットの数が上回るロビーで。 いや、恐らくそれ以外の場所でも。 その姿はすぐに見つけられただろう。>>232
そんな甘味の効いた考えを過らせたことが 可笑しくて苦笑しつつ、近づいていく。]
おはよう。ご相伴にあずかっても?
[軽く首を傾げで、向かいの席に腰かけた。*]
(249) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃
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彼の本心は結局最後まで知ることはなかった。 ただ、私を見る彼の瞳が 愛しい相手を映したのものではない、 そのことは知っていたから。
周りから向けられた感情に見合うもの、 返すことができなかった私にも。
私を愛さない。穢さない。癒さない。殺さない。 あなたには同等のものを返せていた。 だから、私はいつかと同じ言葉を 遠く離れた場所からおくる。
(250) まぎお 2023/11/26(Sun) 14時頃
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「 私たち、これからも、お揃いね 」 **
(251) まぎお 2023/11/26(Sun) 14時頃
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―― ホテル・ロビー ――
もちろん。 ……おはようございます。
[近づく気配に顔を向け、 待ち人の姿を見つけたなら小さく微笑んだ。 今度は文字ではなく、言葉での挨拶。
椅子を引いて席に着く灰羅さんの表情を つい、じ…っと見詰めてしまうのは 昨夜のメッセージのタイムスタンプの所為。]
(252) azure_blue 2023/11/26(Sun) 14時半頃
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飲み物と食べもの、リストがあるみたい。 灰羅さんはどうするかが分からなかったから 私もまだ朝食は摂っていなくて。 フレンチトーストが美味しそうで、見てました。
……遅くまで起きてましたのね。
[キラ様との会話が長引いたのか。 それとも単に寝付けなかったのか。 でも、昨日広場で顔を合わせた時を考えれば 私の目には彼の調子は悪いようには見えなかった。 メニューを彼へ向けて差し出しながら。*]
(253) azure_blue 2023/11/26(Sun) 14時半頃
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――深夜/中央カフェ――
最後の晩餐がギャラクシードリンクなのはさすがに御免被りたい。深夜まで遊び歩く中、さすがに空腹を覚えてカフェの隅っこで一息。 子供が喜びそうな見た目の拘りメニューがずらりと並ぶ。彩り豊かなオムライス・プラネット(>>2:17)を注文してみたけれど、三色のオムライスの味の違いが分からない、残念な結果になってしまった。
「不味さだけ分かるのって、 苦行以外のナニモノでもない……。」
口元を汚す無味のチーズソースを舐め取って。存外柔らかかった他人のくちびるの感触なぞを思い出す。混乱は未だ晴れず、黒髪をガシガシ掻いてから、テーブルに突っ伏した。
「仮眠とる。誰か来るか、3時間経ったら起こして。」
モナリザに見守られながら、起きたら関節の痛み必至な姿勢で、夢のない眠りへ落ちていく。**
(254) りしあ 2023/11/26(Sun) 14時半頃
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― 回想:メリーゴーランド/銀河の海賊 ―
さっき、卯木さんと一緒に乗った時、 卯木さんも白馬に乗っていたので。
[『も』の理由は、そう返答をして。 いくらでも撮っていい>>244、と言ってもらうと、目を細めて笑んで頷いた。]
[それから、好きな乗り物の話>>245には。]
――……そうですね。 ここに来てから、久しぶりに心が動いてしまって、 驚いたり、戸惑ったりしてました。
……主に、亜綺羅さんのせいで。
[せい、と言いながら、咎める口調ではなくて。 冗談めかして、ふふっと、笑って。]
(255) doubt 2023/11/26(Sun) 15時頃
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俺は夕べ食いそびれてな、 腹は減っている。
……黒烏龍茶と、ピザにするか。
[メニューリストからペパロニとドリンクを選んで、 彼女のものと一緒に注文するつもりで。 質すような視線の意味は、 彼女の差し出すメニューとともに 落とされた言葉に解がある。]
(256) yunamagi 2023/11/26(Sun) 15時頃
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……ああ、遅くに送ってしまってすまなかった。 あれから……中村と話して、 卯木とも会ってたんだ。
[就寝の遅くなった理由を、昨夜の遣り取りを 思い起こしながら。]
なかなか寝付けなくてね、 ……アンタの顔が浮かんだ。
そっちは、ぐっすり寝れたかい?
[密星を見つめ返して、尋ねる。 その面に疲労の後がないか見定めるように。*]
(257) yunamagi 2023/11/26(Sun) 15時頃
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[お姫様>>246には、私では役者不足だな、なんて思ってしまうけれど。 少し頬を染めて、笑んで。]
[メリーゴーランドを出た後。 亜綺羅さんが、私の手を握ったままくるっと回ると、私の身体も引っ張られたので、目を丸くしたまま一回転して。 バランスを崩して、空いている方の片手で手をついたのは、亜綺羅さんの胸元辺りだっただろうか。]
[頭一つ分高い顔を見つめる様に、顔を持ち上げると。]
本当に空っぽなら、これから沢山詰められますね?
[なんて、笑う。 空っぽなのは、自身でそれを望んでいるからか、そうではないのか。 もしも後者ならば、 これから、楽しいもの、素敵なもの、沢山詰めていかれたらいいのではないかと思って。*]
(258) doubt 2023/11/26(Sun) 15時頃
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──休憩所──
[ゴンドラに向かう途中の休憩所で、カプセルトイを見つけて。 思い出に何か持って帰りたい、という言葉に微笑む。 お土産が欲しくなるのは、ここに来てよかった、という意味に解釈できて。
雛子が回すのを見守っていたが、一つ目、二つ目、と 希望しないものが出てきたので頬が膨れてしまった。 見てて飽きないな……、と思いつつ。]
シークレット? ああ、お星さま欲しいんだ。
よーし、お兄さんが出してあげようじゃない。
[そう言ってしゃがみ込み、アポロをカードリーダーにセットして勢いよく回した。コロン、と天王星のマスコットが出る。]
(259) steel 2023/11/26(Sun) 15時頃
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あー惜しい。もう一回!
[全く惜しくはないが、悔しそうに、続けて回した。 天王星、火星、水星。]
うーん、出ないな〜。 アポロで無料なんだし、ここは数の暴力で……
[次に出たのは、水星、地球、火星、水星、天王星。 掠りもしない。 ムキになって回し続ける。 金星、海王星、太陽、海王星、地球、太陽…… 地球、土星、水星………、 気が付くと腕の中が惑星マスコットで一杯になっていた。]
……手強い!
(260) steel 2023/11/26(Sun) 15時頃
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[さすがに持ちきれなくなって、モナリザをちょいちょいと呼びつけ、『これ503号室に運んでおいて…』と惑星マスコットをどっさり渡す。]
シークレットってこんな出ないんだ…… 全然やった事なかったから知らなかった。
でも、惑星いっぱい出たから全部持ち帰ろ!
[そうして、モナリザに渡したマスコットの中から火星だけ取り出して、スマホに括りつけ、ゴンドラに向かった。]*
(261) steel 2023/11/26(Sun) 15時半頃
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それなら、朝食もご一緒に。 私は今見ていたフレンチトーストと サラダのセットにしようかしら。
[モナリザさんを探して合図すれば すっかり見慣れたロボットは滑るようにテーブルへ。 一緒に注文してくれるのには、お礼を言ってお任せして]
いいえ、その時間はもうぐっすりでしたし。 気付いたのは朝なので、 …… ……もっと早くに気付けばよかった。
お二人と会っていたのね。遅くまでお疲れ様です。
[メッセージを送った後、店長さんからも 何らかのアクションがあったのかも知れない。 私の顔が浮かんだというのには、ぱちりと瞬く。]
(262) azure_blue 2023/11/26(Sun) 15時半頃
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私?
[なぜだろう…と、僅かに動揺が走るも、 昨日は日中から怒涛だったから、 強い印象を残してしまったのだろうと思い直して]
……ええ。 眠れないかも、とも思ったんですけど 意外と疲れていたみたいで、ベッドではぐっすり。
(263) azure_blue 2023/11/26(Sun) 15時半頃
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ふふ。心配しなくても、体調は万全ですの。 ジェットコースターでもどんとこい、です。
[純粋に案じてくれているらしき眼差しに 少し嬉しくなってしまうから不思議だ。 モナリザさんが彼と私の前に配膳を済ませ、 去っていくのに手をひらひら振りながら。]
……おいしそう。
[ね、と微笑んだ。*]
(264) azure_blue 2023/11/26(Sun) 15時半頃
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[出してあげよう>>259というのに、小さく頷いて、場所を替わる。 軽く握り拳になっている手には少し力がこもって、内心で応援しながら、見ていたけれど。]
[ガーン!!!]
[数の暴力に、屈する事は無く。 いつしか、亜綺羅さんの腕の中は、にこにこ笑顔の惑星達で一杯になっていて。 それらをモナリザに回収してもらうのを見つめて。]
……こんなに、出ない物なんですね。
……あはは。亜綺羅さん、惑星だらけ。
[全部持って帰る、というのに笑って。 私も最後にもう一度やってみたら、太陽が出たので、赤いもじゃもじゃのそれを鞄に付けた。*]
(265) doubt 2023/11/26(Sun) 16時頃
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[卯木と中村から受け取った、 己の在り様を肯定する数々を、 殊更口にする必要はないだろう。 お疲れ様の言葉には、緩く頷くに留めて。]
休めたのなら何よりだ。 それなら、あちこち廻れそうだな。
[思いの外、感情豊かに瞬く瞳。 彼女の蘇芳を確と映したくて、 サングラスをテーブルの上に置く。]
(266) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃
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[間もなく、モナリザが二人分の料理を運んでくる。 ロボットに手を振る密星、パレードの際には お辞儀もしていたことを思い出して、 笑みを浮かべつつ、ピザに手を伸ばした。]
あァ、料理は外れがない。
[一片を摘まみ上げ、口に入れると同意を示す。 それから、微笑む顔に目を向けて。]
(267) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃
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口説いてるんだよ。
[寝付けない一人の夜に。 るくあでも他の誰でもない、 会いたいと思えた相手に、 常と変わらぬ様子で告げた。*]
(268) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃
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― ゴンドラ/ミルキィウェイ ―
[鞄に付けた、赤いもじゃもじゃの太陽を揺らしながら歩いていくと、やがてゴンドラに辿り着く。
ゴンドラに乗り込み、動き出すと、水面は無数の星の光で淡く煌いて。 あたかも、銀河の川をゴンドラで渡っている様。]
……とても綺麗。 ……それに、風が、気持ち良いですね。
[緩やかな風に髪を靡かせ、瞼を閉じて。 そしてまた、緩やかに開くと。]
さっきの、好きなアトラクションの話ですけど。
……私はまだ、こういう、 みんなの世界から切り離された、 音の無い、暗闇の中の方が落ち着く様な気がします。
[そう言いながらも、今傍にある暗闇は、きらきらと淡い煌めきを孕んでいて。]
(269) doubt 2023/11/26(Sun) 16時半頃
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……私が聞いた、るくあちゃんの最後の言葉は、 「幸せになってね」だったんですけど。
私の幸せって、何かなって考えて。 ここでるくあちゃんと眠るのも、幸せかなって思って。
でも。私は貴方に、犯人について問われる度に、 どうなっても構わないから怖くない、 って言いましたけど。 あれは、少し、嘘でした。
私は、ここに来てから、やっぱり少し、 死にたくないって思ってしまって。 その事に、気付かない様にしていて。
だから、私にとっての幸せは、 死ぬ事ではなくて、楽しい事なんだと思いました。 ……少なくとも、今は。
[この先、私にとっての幸せというものが、変わる事もあるかもしれないけれど。]
(270) doubt 2023/11/26(Sun) 16時半頃
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――……だから、ありがとう。亜綺羅さん。 私も、楽しかったですよ。
[メッセージ>>-355を貰った時は返せなかったそれを、少し遅れて、言葉で返して。]
これからも、よろしくお願いします。
[そう言って、目を細めて笑んだ。*]
(271) doubt 2023/11/26(Sun) 16時半頃
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── 回想:深夜の中央カフェ ──
[ 煙崎灰羅と別れ、自室に戻る前、>>205 クリーム大福を乗せた皿を 中央カフェに返さなければならないことに気づき、 卯木は再びテーマパーク内へと足を進める。
煙崎灰羅とは テーマパーク内で待ち合わせても良かったかも、 と若干の後悔をしつつ、中央カフェに辿り着くと、 テーブルに突っ伏して眠る青年の姿が>>254 目に入った。
その格好と顔つき、 そしてホテルラウンジで話した時の声を思い出して、 束の間の常連客に思い当たる。>>2:289>>2:290 ]
(272) JITA 2023/11/26(Sun) 16時半頃
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ああ、そういうことか。
[ 招待客とは全員顔を合わせたが、 彼と似た風貌の人物はいなかった。 おそらく彼は黒須なのだろう。
合点がいったように卯木は頷いた後、 皿を厨房にいるサポートロボットに渡し、 それから、卯木は惑星の透かし絵の入った便箋を 用意してもらうと、文字を書き始めた。 ]
(273) JITA 2023/11/26(Sun) 16時半頃
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[ 続けて書く文章に、卯木は少し悩む。 すげなく断られた誘いを思い出し、>>3:36 余計なことは書かない方がいいかもと思いつつも、 結局、卯木は自らの希望を書き記した。 ]
(274) JITA 2023/11/26(Sun) 16時半頃
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彼が目を覚ましたら、こちらをお渡しください。
[ 黒須を起こそうとするサポートロボットを 卯木はやんわりと止めつつ、
真っ白な封筒に先ほどの便箋と お釣りの硬貨を入れ、 月模様のシールで封筒の口を留めると、 サポートロボットに手渡す。
一方的な話を終えると、 今度こそ卯木は ホテルの自室へ向けて足を動かした。 ]**
(275) JITA 2023/11/26(Sun) 16時半頃
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宇宙原理衆 ウツギは、メモを貼った。
JITA 2023/11/26(Sun) 16時半頃
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『星の夢』と『銀の館』以外だと、私まだ 『惑星パーティ』しか乗っていないので――… なので、どれでも新鮮です、きっと。
[灰羅さんに対し、態度の固さが 多少なり取れているのだとすれば。 暫く一緒に居て慣れたから、というのもあるし。 なりふり構わず詰め寄った昨夜の対話で 吹っ切れたという理由もあるのだろう。 …なるべく普通に努めよう、という心の働きも。]
……それ、外しているところ、初めて見ました。 何度も顔を合わせているのに、何だか不思議。
[置かれたサングラス。 島で会った時からずっと掛けていたと記憶している。 ついまじまじと彼を見詰めてしまう。]
(276) azure_blue 2023/11/26(Sun) 17時頃
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[幸いにか、最初に頼んだ特製ドリンクの レモネードは特段ハズレでもなかった。 ぴりりとしたスパイスが、人を選ぶかなというくらい。 罰ゲームの如き悪魔のような飲み物が存在することを 私はまだ知らないので、ハズレがあるらしき 彼の言葉には少し首を傾げたりもして。
届いたピザを口に運ぶ様子を見ながら、 私も追加で頼んだ紅茶のティーカップを持ち上げて] ―――…
[口元に運ぶギリギリのところだったから、 彼の発したことばに、 噎せる羽目にならなかったことに感謝しつつ。
――ただ、唇を開いて、音にならず閉じた。]
(277) azure_blue 2023/11/26(Sun) 17時頃
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……… っ、 朝から、そんな冗談、
………
[辛うじて絞り出せたのは、それだけ。 彼を伺うも、平然とした様子に見え、 軽口に違いないと思うのに。でも、何故、とか。 上手く処理できない感情の渦が再び頭を擡げてきて。 それなのに、顔は勝手に熱くなって行くからもう、 どうしようもなくなって、両手で自身の頬を覆った]
……ずるい、です。
[冗句だろうとそうでなかろうと。 こんな風に揺さぶられると為す術がない。*]
(278) azure_blue 2023/11/26(Sun) 17時頃
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―兎坂庵―
「ありがとう。 …落ち着いたいいところね。」
こうして喫茶店のマスターとして見る彼の姿は、 普通にこの場所に馴染んでいて、 お互い本当にあの島で会った事が嘘のように思えた。 というより、あの島が本当にあったものなのかもよくわからないのだけれど。 あれから数日後に救援が来て、いくつかの検査があって、 私はかなり早めに解放された。
他の人達とは、密星さんとは連絡を取ったりしたかもしれないけれど、 男性陣とはどうだったか…向こうでほとんど関わり合いがなかった人もいるわけだし。
(279) solitude 2023/11/26(Sun) 17時頃
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内装を眺めながら物思いに耽るうち、 注文された品が届けば、注意はそちらに向く。 ほうじ茶特有の芳醇な香りに…想像したとおりの見た目に楽しく愛らしい一盛り>>217。
「ありがとう。 へえ、兎型のリンゴまで。なるほどね…かわいい。 いただきます。」
スプーンで抹茶アイスを掬い、口に運んでから淹れたてのほうじ茶をほんの一口。 熱さが次の一口の冷えた甘みを際立たせる。
(280) solitude 2023/11/26(Sun) 17時頃
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「うん、美味しい。来てよかった。 ああ、そうそう…」
卯月さんの手が空いているなら、一声かけてから島では使えなかったスマホを取り出し、 画面に映し出した写真を見せる。 自分と、もう一人眼鏡の年若そうな青年が映った写真。
「これが…そう。婚約者のキリノ君。 男前だけどかわいいでしょ? 今度は二人で来させてもらうわね。
…あれから、島の誰かと…灰羅さんとか、坂理君とか…連絡取ったりとかは?」
抹茶アイスが融けないうちに、口の中でほうじ茶と合わせて アフォガードのようにしながら、尋ねてみた*
(281) solitude 2023/11/26(Sun) 17時頃
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[そう、遊園地は初めての彼女なのだ。 単純な遊興と言い切るには取り巻く想いのある場所だが、 それでも残りの時間を楽しんで欲しかった。
サングラスのない顔を見つめる様子には肩を竦めて、]
これな、武装だよ。 女の化粧と似たようなもん。
[研究員としてはいかにも似つかわしくないだろう、 サングラスに煙管、三つ編みに衣装めいた格好について 端的に述べた。]
(282) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃
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[彼女に投げる己の視線は、多分に意味の含む、 そうと意識させるものだったろう。
彼女の抑制された、それでも動揺の滲む反応に、 満足そうに笑みを浮かべる。]
面倒ごとは嫌いなんだ。 このテの冗談をいう趣味はないんだが……、
[両手で頬を覆う姿を視界に収めて。 まあいいと、笑みを湛えたまま、食事を進めた。]
(283) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃
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先ずは例の宇宙遊泳に乗るか。 どんとこいって話だったよな?
[食事を済ませた頃に、 果たして落ち着きを取り戻しているかどうか、 ホテルの外に出ようと水を向ける。**]
(284) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃
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武装――… ええと、身だしなみとしての化粧の方ではなくて、 戦闘服のようなもの …ということなのですね。
[其々の舞台に向かうための。 何をしている人か分からなかったのは間違いがなくて しかしそれは演出のためだったのなら納得も行く。]
それじゃ、こちらの方が “素” に近いのね……?
[ついつい、興味が湧いて来てしまう。 不躾かと気付いて時折視線外しつつも、 きっともっと素になれる彼も居るのだろうと思えば 今ここで垣間見えるものがないかと、自ずと探して。]
(285) azure_blue 2023/11/26(Sun) 18時半頃
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…そっ、 ……そうなの……? それなら……少なくとも、先刻のは。 冗談じゃない、って、受け止めますけど……
[朝いちばんに不意打ちを受けてしまったら 彼の直球をそのまま受け止められるだけの 適切な言葉を紡ぐ用意が今の私にはないし。 この後の園内観光で必要以上に意識してしまいそうで やっぱり彼はズルいと思う。
むう、と何かをこらえる顔は まだ朱に染まったままだったかもしれないが 今は食事を、と、フレンチトーストを残さずに頂いた。]
(286) azure_blue 2023/11/26(Sun) 18時半頃
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宇宙遊泳から…!? 最初からクライマックスですのね! ……わ、わかりました。覚悟してご一緒します。
[彼の方から一旦保留のような形にしてくれたために 食事を終える頃までには、一見 落ち着いていていられたと思う。 けれど心は当然ざわざわと落ち着かない。
食事が終われば、モナリザさんが 彼と私の食器を回収してくれた。
身の回りを整える時間を貰ってから、 彼について宇宙遊泳のアトラクションへと足を運ぶ。**]
(287) azure_blue 2023/11/26(Sun) 18時半頃
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― ゴンドラ/ミルキィウェイ ―
[ゴンドラに乗るのは2回目だけど、前回は昼間だった。 夜の湖面は、ライトアップが必要ないほどの数の星が煌めいている。]
やっぱり夜のほうが綺麗だったね。 また来れてよかった。
[向かい合わせに座って、髪を靡かせて瞼を閉じる雛子を眺める。 職業柄、女性の仕草を観察する癖が昔からあるのだけど、 こういった自然な可憐さは到底真似できないな、などと考えつつ。 話に耳を傾けた。]
そっかー…
死にたくないって思ったのだったら、よかったな。
(288) steel 2023/11/26(Sun) 19時頃
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………僕も、
[星空を映す湖面を眺めながら、ぽつぽつと呟く。]
静かな暗闇のほうが落ち着くタイプだよ。
だから、今の仕事は、自分の内面と対極というか…… 煌びやかで騒がしくて、派手な世界だからね。
[くすりと笑って、 ゴンドラの中に落ちていた小石を拾って湖面に投げた。 水きり遊びのように、石が水面を何度か跳ねて飛ぶ。]
でも、舞台に上がって、光を浴びて笑顔で演じてると それも自分の人生であるかのように感じてね。
また、あそこに戻りたいなと思う。 僕の幸せはそれかなって。
(289) steel 2023/11/26(Sun) 19時頃
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雛子ちゃんにとっての幸せが、楽しい事なら これからたくさん楽しい事していこう。
るくあちゃんもそれを望んだみたいだし。 それに… 僕も君が楽しそうだと嬉しいな。
[銀河を渡るゴンドラの上。 よろしくお願いします、という彼女に あらためて微笑んだ。]*
(290) steel 2023/11/26(Sun) 19時頃
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── 兎坂庵 ──
ありがとうございます。 他のお客様からも 「何も考えずにホッと一息つきたいときによく来る」 と、よく言われるのですよ。
[ 菊水の言葉に卯木はぺこりと頭を下げる。>>279
兎坂庵は、祖父母の代から華美な装飾はせずに、 お客様に安らぎを与える場所にすることをモットーに 店を営んできたから、 落ち着くという言葉は素直に嬉しかった。 ]
(291) JITA 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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はい。店の内装は和風の家具で統一して そこまで兎を押し出してはいないのですが、 料理にはところどころに兎を入れているのです。
ふふ、お口にあったようで何よりです。
[ かわいいという言葉に、>>280 にこりと微笑みながら、 口に含んだ後の感想には、>>281 相好を崩して、安堵のため息を一つ。 ]
(292) JITA 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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おや、こちらが婚約者さんですか。 たしかにお若いですが男前ですね。 それに誠実そうな印象を受けます。
ええ。ぜひ次はお二人でお越しください。
[ スマホの写真を眺めつつ、>>281 幸せそうな姿を見ると、 こうして無事に帰れて良かったと 改めて卯木は思った。 ]
(293) JITA 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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……本当に、また一緒に来られて、良かったです。
[完全な、別離のつもりだった。>>3:275 亜綺羅さんは、死を覚悟していた。 それなのに、今、こうして一緒にこの景色を眺められるのは、奇跡みたいな事に思える。]
[それから、亜綺羅さんの言葉>>289を、頷きながら聞いて。 石の跳ねる水面、暗闇の銀河に、波紋が広がるのを眺め。]
……そうなんですね。 それなら、私は、亜綺羅さんのお仕事、 一生懸命サポートしますね。
[一生懸命頑張るとは、先程も言ったけれど、改めてそう言って。]
……ありがとうございます。 私も、亜綺羅さんが楽しそうだと、嬉しい。
[微笑む亜綺羅さんに、こちらも微笑みを返した。]
(294) doubt 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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島の誰かですか? そうですね──
[ それから、先日に坂理が来店して、>>234 月見ハンバーグプレートを 美味しそうに頬張る姿を眺められたこと、 惜しみない感想をもらえて嬉しかったこと、 そのとき坂理が座っていた席は、 ちょうど菊水が座っている隣の席だったことを 卯木は思い出深く話す。
もし来店時に同伴者がいたり、 島にいた誰かと連絡先を交換したりしたならば、 その旨も合わせて菊水に話しただろう。 ]
(295) JITA 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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あの島では色々なことがありましたが、 こうしてまた出会うことができ、 お客様にもなってもらえるなんて、 私は幸せ者だなとつくづく思います。
[ しみじみとした気持ちになって、 卯木は嬉しそうに目元を細めると、 こくりと小さく首を縦に振った。 ]*
(296) JITA 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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[そうして、しばらく銀河の船旅を楽しんで。 発着所に着くと。]
お付き合いいただいて、ありがとうございました。
……今日は、ここまでにします? それとも、オールナイト?
[乗り物を全部制覇すると言っていたけれど。 この島を出られるのが明日なら、オールナイトで乗らないと無理だろうか。 それとも、今日はホテルへ戻って、続きはまた明日? そんな事を考えながらも。
次のアトラクションへ行くのでも、ホテルへ戻るのだとしても。 昼間に一緒に乗った時とは違って、この後も、二人並んで次の場所へと移動した事でしょう。*]
(297) doubt 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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[素の自分。 少なからず精神へ影響を及ぼしていた力の存在。 知った今では、己の自由意志について 若干の揺らぎが生じていた。
とはいえ、性分というのは生来のものだろうし、 何より彼女が己に興味を惹かれているという事実に、 喜色が浮かぶ。]
嬉しいねえ。 結構素直な反応するよな、アンタ。
[ラウンジチェアのアームに片肘ついて、 にやにやと。]
(298) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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[白い貌に滲む赤に気を悦くしながら、 食事を続けた。 ピザを全て平らげて烏龍茶を飲み干して、 彼女が食事を終えるの待つ。
一度ロビーで別れてから、再びまみえると、 その足でアトラクションへ向かった。」
(299) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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――宇宙遊泳
そら、ゴーグル。
[>>0:66 遊園地の目玉のアトラクションである ジェットコースターは、VRでの宇宙旅行をしながら アトラクンションを楽しむというものだ。 ゴーグルを手渡して席に着くと、 自動的に安全装置が装着される。
昨日一昨日は殆ど意識しなかったが、 己としても遊園地に客として訪れるのは 学生の頃以来だ。 初デートを思い出すな、という余計な感想は 無論口に出すことはせず。 懐かしいなという一言に留めた。]
(300) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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[>>0:116>>0:117>>0:117
造り込んだ宇宙船からの広がる壮大な銀河の景色と、 スピード感のある演出に、急降下のスリリングさ。 己からすればあっという間で、 しかし充分に楽しめるひと時だったが。 さて彼女は――――。
二人を乗せた車体が停止すると、 隣に座る彼女の様子を窺った。*]
(301) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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煙は、チップの力だけで80人…?
yunamagi 2023/11/26(Sun) 21時半頃
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―― 宇宙遊泳 ――
ジェットコースターって、屋外をごく普通に 駆け抜けるものしか知りませんでした。 VRだと、どうなっちゃうのかしら。 ゴーグルが飛んで行ってしまったら大変ですし、 さかさまに反転したり、はそんなにしない……?
[コースターはおろか、VRだって初めてだ。 渡されたVRゴーグルもしげしげと眺め、>>300 コース想定で心の準備をしようとした。]
…遊園地は、定番だって言いますものね。
[傍らから零れた一言は耳ざとく拾いつつ 特段何のとも言わず。自分はそれでも 遊園地は無かったな、と思いながら。 ただしい位置に装着すると、世界は一気に宇宙船に跳ぶ。]
(302) azure_blue 2023/11/26(Sun) 22時頃
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[元生徒の悪戯のお陰もあってアトラクションに 対してのLVは少し上がったとは思っている。 それでも、足が地から離れる感覚にヒヤリとした。
壮大な宇宙旅行>>115>>116から、 突然のアクションへの布石。>>117 周囲が見えない分声は抑えたものの、 急激な降下・落下には思わず小さく悲鳴が洩れた。 宇宙船を掠める隕石の演出など、余りにリアルで 映像だということを忘れて身を竦めたり。
速度を落とした宇宙船が目的地とされる場所に 辿り着き、半分放心状態だったかもしれない。 音声案内にハッとして、VR装置を外し、 ようやっと見慣れた遊園地に戻ってきて。 隣からの視線に気づくと、急におかしくなってしまった。 くすくすと笑いが込み上げて、止まらなくなる]
(303) azure_blue 2023/11/26(Sun) 22時頃
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…… ふ ふふふっ。 こ、こわかった……! 小隕石がすぐ脇を掠めるんですもの。 わた、し、 当たるかと思って! あの急カーブ、避け切れていたのかしら。
[最近の映像は本当にリアル、と、 涙目になったのを軽く押さえつつ]
あ、でもね? スピードは案外大丈夫でしたの。 昨日の宇宙パーティでレベルアップしたみたい。
[あれも一人では対処できなかったけれど。 ぐ、と拳握ってみせて、安全装置が外れたなら そろりと地面に降り立つだろう。*]
(304) azure_blue 2023/11/26(Sun) 22時頃
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[>>294雛子の言葉にはにっこりと微笑んで。 発着所から降りる時は、また手を差し出した。]
うーん、そうね。 もうだいぶ遅いけど、観覧車だけ乗ろうか。 救援がいつ着くか分からないけど、残りは明日でもいいかな。
[そして、ライトアップされた園内を並んで歩き、 やがて辿り着いた観覧車に乗り込んだ。 最後になるであろうギャラクシー・ランドの夜景を ゆっくりと眺める。]
(305) steel 2023/11/26(Sun) 22時頃
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[観覧車の一番高いところに来て、 園内ほぼすべてが見渡せるようになると。 特に何も言わずに眼を取じて、黙祷を始めた。
この島に眠ると言う彼女に。
───あの時、本当に
”幸せ”だったのか。
もう聞くことは叶わないけれど。]
(306) steel 2023/11/26(Sun) 22時頃
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── 兎坂庵 ──
「そうね、それはわかる気がする。 何も考えずにほっとできそうな…そういう場所だっていう事、わかるもの。」
粒あんと白玉は合わせて口に運ぶ。 白玉の微かな優しく弾力ある触感に、 粒あんのしっかりした甘みがうまく合わさっている。 それぞれに切りそろえられた果物を口に運んでから、 黒蜜を全体に回しかけた。 それから、ほうじ茶をもう一口。
(307) solitude 2023/11/26(Sun) 22時頃
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「たしかに…内装は古き良きって感じ。 メニューの方で兎を押し出していくの、結構好きよ。 いわゆるインスタ映えみたいなのは、あんまり好きじゃないんだけど、こういうのなら。
……ふふ、そう、割といい感じでしょう。 婚活の時にたまたま再会してね… 数日連絡が取れなくなって、凄く心配してた。
…無事に帰れてよかったわね、お互いに。」
(308) solitude 2023/11/26(Sun) 22時頃
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それから、あんみつを口にする傍ら、卯木さんから他の来客のこと>>295も尋ね聞いた。 坂理君が来ていたというのは、聞いていてなんだけど、ちょっと意外な気もした。 私がこうして来ているのだろうし、他の招待客も、ここになら顔を出しやすいだろう。 そういう意味でも、時々顔を出すのはありかもしれない。
「そうね。あそこでは散々だったし… 私には結局よくわからず終わった事も色々あったけれど。 ここのお店を知れたのだけは、少なくとも良かったかもしれないわね。」
器に残った黒糖ゼリーを口に運びながら、そう呟いた*
(309) solitude 2023/11/26(Sun) 22時頃
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……いつか落ち着いたらでいいから、 雛子ちゃんとるくあちゃんの話聴かせてね。
[”幸せになってね”という言葉は、重みがある。 ただの幼馴染ではない絆がありそうな二人。
観覧車を降りたら、ホテルまでゆっくり いろんな話をしながら帰ろう──。]*
(310) steel 2023/11/26(Sun) 22時半頃
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── 兎坂庵 ──
ありがとうございます。 メニューで兎を取り入れるのも 可愛らし過ぎないかと悩みはするのですが、 そう言っていただけますと励みになります。
[ 菊水の好みに合ったようで、>>308 安心したように、ふわりと微笑みながら、 ]
ふふ、仲がよさげで微笑ましいです。 婚約者が急に音信不通になっては心配しますよね。
ええ、本当に。 こんな日常を送ることができて良かったと思います。
(311) JITA 2023/11/26(Sun) 23時頃
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そうですね。 今でこそ思い出話として話せますが、 あの島では辛いこともありましたから。
ただ、平穏な暮らしができる今だから、 奇妙な縁ではありましたが、 あの島で皆さんと出会えたことを ありがたいなと思えるのだなと思います。
いつかまたこの店で あの島であった誰かと再会できるといいですね。
[ それまで、兎坂庵の経営が下り坂にならないように 自分が努力しないといけないなと思いつつ、 ふと、いつかはあの島にいたみんなで集まれたら、 などと、そんな未来のことを卯木は想像してみた。 ]*
(312) JITA 2023/11/26(Sun) 23時頃
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― 観覧車 ―
[ゴンドラを降りる時は、また手を貸してもらって。>>305 観覧車に乗って、残りは明日、というのには頷いた。] 分かりました。そうしましょう。
[そう言って笑むと、ライトアップされた園内を並んで歩く。 観覧車に乗り込むと、外の夜景を眺めて。]
――……綺麗。
[観覧車に乗るのは三回目だけれど、初めて、心から感嘆の声を漏らす。]
[眼下には、遊園地の、楽し気にキラキラ煌めくネオンサイン。 るくあちゃんが来たかった場所で、今は、眠る場所。
ポケットから、るくあちゃんの星型の石を取り出すと、膝の上に置いて。 観覧車の一番高い所に到達すると、瞼を閉じる亜綺羅さんに倣って、私も瞼を閉じた。]
(313) doubt 2023/11/26(Sun) 23時頃
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……るくあちゃんと私の思い出話なら、いつでも。
……背景まで、となると、 聞かなければ良かったと思う様な、 気持ち悪い話だと思うので。
……でも、それも、いつでもお話しますよ。 ……亜綺羅さんになら。
[そう言って、小さく笑んで。 観覧車を降りたら、ホテルまでの道を、色々話をしながら歩いた。
通りがかった休憩所で、最後の一回と決めて、もう一度カプセルトイに挑戦してしまったりもしたけれど。*]
(314) doubt 2023/11/26(Sun) 23時頃
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――宇宙遊泳
[拾った一言にたいしての呟きに、 ちらと声の主を見やる。 既にゴーグルを装着した表情は読めずに、 今や宇宙船と化した車体は動き始めた。
演出や落下の度に、隣で小さな悲鳴や 身体が動く様子が伝わってくる。 急降下による内臓の浮遊感。 怖がる彼女は、ある意味このアトラクションを 満喫できているともいえる。]
……何だ、騒いだ割に随分余裕が、
[突然笑い出した密星に声をかけようとして、 続く言葉に、一瞬呆気に取られたように。]
(315) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃
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――――っ、 おっもしろいなあ、アンタ。
[一拍の間を置いて、声を上げて笑い出した。 涙目になって笑う彼女の、 こんなふうに声上げて笑う姿は初めて見る。 怖いと口にしながらも、 その響きは楽し気なものとして耳に快い。]
そんなふうに、怖がってもらえたなら 開発者も大喜びだろうよ。ほら。
[もう放心状態ではなくなっていただろうか、 そろりと立ち上がる彼女に手を貸そうとする。]
(316) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃
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よし、次。 生憎、俺はメリーゴーラウンドはパスだ。 観覧車とかにしとくか?
[ジェットコースターで、緊張などもあったろうと。 今度はゆっくり出来る所を提案したが、 希望があれば沿うつもりで。*]
(317) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃
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──それから・帰還後のはなし──
[救援の船で帰還した後の話。 迎えの車で帰宅途中、とあるマンションの前で止めてもらう。 そこで雛子を一度降ろした。]
僕はちょっと義父に叱られてくるね。 ここは歴代付き人さんに使ってもらってるマンション。 後で僕も来るから、待っていてくれるかな。
[そうして、現付き人の麗に雛子ちゃんをお願いする。 心配そうな顔をしていたかもしれないけど、手を振って。]
(318) steel 2023/11/26(Sun) 23時半頃
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[和風造りの実家に戻ると、義父の部屋に通される。 稽古を二日ほど無断で休んだが、綺羅之介の出番がない場面に集中させたので特に進行に問題は無いとのことだった。 捜索願は意外にもまだ出されていなかった。が、あと一日遅ければ大々的に捜索されただろうと言う。
ホッとすると同時に、それほど心配されもしなかったのか、と複雑な胸中だったが。]
『お前は昔から不良だから。』
『しかし、無断で稽古を休む事は今まで無かった』 『とても心配したが、信じたかった』
(319) steel 2023/11/26(Sun) 23時半頃
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『………大切な身体だ。あまり心配をさせるな』
[低く重たい声で義父が言葉を発する。 正直に言って、容赦なく殴り飛ばされると考えていたので、これだけの叱責で済んだ事にも驚きだし、 何より。 ───”大切”って今言った?
初めて使われる言葉だった。
正座をして、膝の上に置いた両の手に雫が零れ落ちる。]
───……はい、義父さん。 申し訳ありませんでした………。
(320) steel 2023/11/26(Sun) 23時半頃
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[今後も精進して稽古に打ちこみなさい、とだけ言い残して義父が去った後も、なかなか立ち上がれずに、しばらくその場で肩を震わせていた。
雛子と麗の待つマンションにようやく帰ったのは、数時間後の事だっただろうか。]
*
[そして───、
結局、自首はしなかった。]
(321) steel 2023/11/26(Sun) 23時半頃
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[義父と、懇意にしている弁護士さんとも協議した末の決断であるけれど。 自身でも納得していた。 雛子を預かったことも大きく関係していたが。
償う方法は、きっと色々ある。]*
(322) steel 2023/11/26(Sun) 23時半頃
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──観覧車の後で──
聞かなければ良かったと思うような、か。
僕もなかなかハードな人生歩んできたけど… 聞きたいならいつでも話すし、 話してくれるなら何でも聞きたいな。
[ホテルへの帰り道、雛子が最後の一回!と言いながらカプセルトイに挑戦するのを見て、続いて回してみる。 コロンと出てきたのは木星だったので、二人して笑った。]
星は出なかったけど、惑星マスコットたくさん手に入っちゃった。 お揃いいっぱいだね、ふふ。
[そんな風に話して、手を繋いでホテルまで帰った。 明日は何から乗ろうか、なんて話しながら──。]**
(323) steel 2023/11/26(Sun) 23時半頃
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私も、話してもらえる事は、何でも聞きたいです。
[そうして、ホテルへの帰り道。 最後の一回と決めて挑戦したカプセルトイは、火星が出てきて、しょんぼりしたけれど。 亜綺羅さんは木星で、二人で笑って。]
……お揃い沢山。 ……そう考えると、嬉しいですね。
[そうして繋がれた手には、小さくびくっと反応してしまう。 頬が熱くなってしまって。 明日の話をしてるのに、ちょっと、話に集中できなくて。 私、何か、変だ。*]
(324) doubt 2023/11/27(Mon) 00時頃
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[ホテルの部屋に戻ると、 地球、火星2つ、太陽の4つのマスコットを枕元に並べて、目を細めて笑む。
ストラップで首にかけていたアポロを外すと、灰羅さんから返信>>-384が届いていた事に気付いて。 ぽちぽちと返信をした。]
(325) doubt 2023/11/27(Mon) 00時頃
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[灰羅さんと、また会う約束をしたから、 メッセージでは、今後の所在も告げておいた。]
[それから、シャワーを浴びて、布団に寝転ぶと、 枕元のにこにこもこもこ惑星達を見て、目を細めて笑む。 けれどもまた少し、頬が熱を持ったりもして。 そんな事をしながら、やがて眠りについた。**]
(326) doubt 2023/11/27(Mon) 00時頃
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―― 宇宙遊泳 ――
だって……! はー……もう。 くるしい!
[私の笑い声に、彼の声も重なって。>>316 恐怖を乗り越えたことによる笑いだけではなく 徐々に違うもの――安堵のような――も 微かに混ざっていたかもしれない。 彼が本当に楽しそうに笑う、こんな姿を、 私も初めて見るものだから。
そんな風にしていたおかげで、なかなか 降りることが出来なかったけれど、 招待客以外に人のいない遊園地なのだ。 一つのアトラクションでゆっくりしていても 誰も困りはしない。]
(327) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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ええ。怖かったし、たのしかった。 ……ふふ。 灰羅さんは、さすがに余裕そうでしたね。
[手を伸べてくれるのには、少し瞬いた。 今朝のことも影響して、刹那躊躇うけれど。 私からもそっと掌を彼に預けて。]
――…ありがとう。
[微かに惑ってしまう心は、そっと押し留めて。 静かに礼を伝えると、とん、と、爪先を地に付けた。]
(328) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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それじゃ、次は観覧車。
[彼の提案に否やはなかった。 惑星パーティのように不意打ちがあるわけでもなく 間違いなくゆっくりした乗り物と信じられる。 どちらからともなく歩き出しながら。]
メリーゴーランドは、灰羅さん的にはいまひとつ? 私も、通り過ぎるだけで満足してしてしまったから 乗ろうと思う気持ちはなくて……
――ネオンやフェイクジュエリーのきらきらした世界で 馬や流れ星や、馬車に見立てた惑星がくるくる…って。 誰かが綺麗な世界で楽しそうにしているところを 遠くから見ているのが好きなのね、きっと。
(329) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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[それはきっと、保健室で談笑する 生徒たちを眺めている時と同じ。>>2:96 でも、一昨日の夕暮れ時は、楽しさよりも どことなく切なさを連れて来ていたように思う。 あの時にひとり メリーゴーランドに乗っていたのは――…
―― そこで、ふと思い出した。]
(330) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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…メリーゴーランドといえば 一昨日にね、白馬の王子キラ様を 写真に撮らせて貰ったのですけど、
……煙崎さん……、るくあさんへの 手向けや、お供えのようなことは やっぱり、しないほうが良いかしら……?
[まだるくあの名を出すべきではないのではと 躊躇う気持ちはもちろんあったのだが。 しかし、今日明日には救援が来るのなら、と 遠慮がちに灰羅さんの方を見上げた。
死の淵で最後にキラ様を頼ったるくあさんが、 彼を厭うことはないと思っているけれど。 灰羅さんとしては複雑かもしれないと。
観覧車はもうほど近くに見えてきていた。**]
(331) azure_blue 2023/11/27(Mon) 00時半頃
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― 帰還後 ―
[救援の船で帰還した後は、亜綺羅さんを迎えにきた車に一緒に乗せてもらって、移動した。 やがて車は、マンションの前で止まって、そこで降りて。>>318]
……私も一緒に、は、ダメなのは分かってます。 ……分かりました。待ってますね。
[傍に居たいけど、それができないのは分かっているから。 叱られてくると言う、亜綺羅さんの手を取ると、ぎゅうって握ってから離した。 そうして、車が見えなくなるまで見送る顔は、とても心配そうな顔になってしまっただろうけれど。] [お帰りなさい、を言えたのは、それから数時間後の事だった。>>321 亜綺羅さんの表情をじっと見つめるのは、見送った時と同じ、心配そうな顔で。]
(332) doubt 2023/11/27(Mon) 01時頃
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[その後、亜綺羅さんが、自首する事はなくて。 それは私を預かったせいもあるのだろうかと、内心で思う。
自分のせいだから、というだけではないけれど。 これから先、亜綺羅さんが、辛かったり、自責したり、思い悩む事があるなら。 話を聞きたいし、傍に居たいし、できる事は何でもしたいけれど。 ――……私に、何ができるだろう。**]
(333) doubt 2023/11/27(Mon) 01時半頃
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――中央カフェ――
「ん……? ふぁーあ……ねむいな……寝てていい?」
ピピピッ、――ピピピッ、 微かなアラーム音。
目を擦りながら大きく両手を天に突き上げる。無理な体勢で寝たから、予想通り全身がゴキゴキ軋みをあげていた。半覚醒の頭で、アラーム発信源のモナリザを見て、おふぁよぅ、と欠伸を一つ。 窓から見える空は薄らと明るい。そこで漸く、寝入る前にはなかった、机上の封筒(>>275)に気が付いた。預かりものをしかと届けたと、胸を張る代わりディスプレイを明滅させるモナリザに、うん、と目を眇め頷く。
「誰か来たら起こして、って言ったのに。 寝言で変なこと言ってなかったかな……あ、卯木さんか。」
ころん、と落ちてくる硬貨。便箋を読んでも、それが何なのか理解するのに数分を要した。頭を抱えて呻く。
(334) りしあ 2023/11/27(Mon) 10時半頃
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「これ、マジで言ってる……? あんな短期間行ってただけで、客の顔を、 僕のことを覚えてるなんて……。
マスターってそんな記憶力あるの? あの時は変装だってしてたのに。 もしや卯木さん、本業は探偵かナニか??」
封筒ごとパーカーのポケットに捻じ込む。しがらみが、また増えてしまった。誰の記憶にも残らない、取るに足りない存在に自らを貶めたいのに。
「世界にはお人好しが多過ぎる……。」
朝食代わりに、太陽に見立てたブラッドオレンジが飾られたスムージーを飲み干して。モナリザを従えて、「次はどこ行こうか。」とエアるくあに問いかける。マップに表示される、未体験のアトラクションは、後8つ。**
(335) りしあ 2023/11/27(Mon) 10時半頃
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[種石がランダムにちりばめられた連絡通路を並び歩く。 違う世界に紛れ込んだような人気のない遊園地。 きっと、今後、体験することはないのだろうと 感慨に耽る一瞬。]
このナリで、あんなファンシーなものに乗るのは 気が引けるってだけだ。
……うん? 中村の?
[メリーゴーランドに密星が興味あるのなら、 一人で楽しんでもらうつもりでいたのだが。 紡ぐ密星の、憧憬にも似た瞳から目を逸らせずに。]
(336) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃
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手向け、いや、全然構わない。 アイツも喜ぶだろう。
供える……つっても、墓はないんだ。 どこかいい場所があるかねえ。
[見上げる密星の表情は、 己を慮った、気遣いの色が浮かぶ。
るくあから聞いていた密星は、その口ぶりから それなりに身近な(謎めいた相談事をする程度には) 気を許した存在だったことが窺える。 ――――オマエの人選に間違いはなかったよ。 密星だけではない、ここに招んで、 言葉を交わした面々を思い浮かべながら、胸中で。]
(337) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃
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[そうして話しているうちに、観覧車前へたどり着く。 >>335 途中、誰かと顔を合わすことでもあれば 言葉を交わすこともあったろう。 昨日黒須と乗ったことを思い出しながら、 慣れた手つきでカードを翳した。**]
(338) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃
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―― 園内 ――
そういうもの? 中村さんも、卯木店長も楽しそうだったのに。
[背を押すわけではないが 見たままを伝えるだけはしておく。 メリーゴーランドを見詰める私の眼差しに 彼が何を見て取ったかは気付かずに。 手向けについては、危惧したようなことはなかったようで 内心でほっと胸を撫で下ろしながら、頷いた。]
(339) azure_blue 2023/11/27(Mon) 11時半頃
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よかった。ありがとうございます。 でも、そうですね、ここにお供えの場所はないのね。 この島そのものが墓標だということを知らない時に お家の近くにお墓があればと考えたことだったから。
[キラ様はこの遊園地に来ているのだから 一緒に遊びたかったとしたるくあの願いは ある意味叶っているのかもしれない。 事態が大きくなっている今、 写真を残したらのちのち却って不都合が あるだろうかとも思いを巡らせて。]
お供えが難しかったら。 何か別の形を考えますわ。
るくあさんのお好きな花が分かれば、 島の片隅に植えさせていただいたり ね
(340) azure_blue 2023/11/27(Mon) 11時半頃
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――→ 観覧車 ――
[途中、誰かと出会うことがあったなら ひらひらと片手を振り、連れ合いに倣うのだろうし。 なにかしらの会話もあったかもしれない。
近くに見えてなかなか近づかなかったのは、 観覧車が私の想定よりも大きいものだったからか。 ついつい、入口で説明書きを覗き込んでしまうのは 惑星パーティでの惨事が浮かんだためでもある。]
……あんぜんな乗り物。確認OK。
ここから乗るのですね。 こうして近くで見ると、ゴンドラまでカラフル。
[アポロを使って受付を通り、搭乗口前へ。]
(341) azure_blue 2023/11/27(Mon) 12時頃
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(密星へ個別送信)
密星さん、丁寧にありがとうございます。 灰羅さんともお話しました。 今後の身の振り方は考えるところがありますが… るくあさんと個人的交流があった先生に、 そのようなお言葉をいただけて救われます。 一生をかけて向き合っていくつもりです。
(*15) steel 2023/11/27(Mon) 12時頃
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──遊園地・503号室──
[遅い時間ではあったが、日を跨ぐよりはと 密星にメッセージを送信した。 犯人にかける言葉なんて難しかっただろうに 配慮されたメッセージを紡いでくれた彼女に感謝しつつ。
眠れるだろうか、ベッドに横になって。 少し考えてから、もう一度アポロを手に取った。]
(342) steel 2023/11/27(Mon) 12時頃
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(灰羅へ個別送信)
雛子ちゃんと色々話したのですが、 彼女の境遇を聞いて(とはいえ詳細は分かっておりません) 僕の元に引き取ることにしました。 家出人受け容れる事もよくある世界ですので 細かいことは問題ないのですが、 帰還してから僕が刑務所に入った場合には 出てくるまで、懇意にしている役者に預けようと思います。 いずれにしても彼女のことは僕がすべて引き受けます。
必要あるか分かりませんが連絡先を記します。
中村屋一門 中村綺羅之介 ×××-× ×-××
(*16) steel 2023/11/27(Mon) 12時頃
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[メッセージを送信して、ふうっと一息ついて横になる。
今日一日で、あまりに色々な事があった。 頬をぴしゃりと叩く。]
……しっかりしよ。
[雛子を引き取る事にしたのは、彼女の境遇もあるけれど、 ”煙崎るくあが、雛子に幸せになって欲しいと告げた” と言うのも大きかった。 償いのひとつになれば、と。
だけど今は、帰還しても雛子が自分の傍に居てくれる事実に、とても安堵している。 どういう感情なのか分からないけど、そこだけ光が射したように。
眼を閉じると、走馬燈のようにメリーゴーランドが見えた。]*
(343) steel 2023/11/27(Mon) 12時頃
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[眩しい日差しを避けるようにそっと睫毛の上に掌を かざしつつ、ごくゆっくりと回るゴンドラの連なりを 興味深げに見上げた。 乗ってしまえばどれでも同じだと思うだろうか。 でも、折角乗るのだからと、少し考えて。]
あれに乗りましょう。
[一台を選び出す。 指し示したゴンドラが、下からは落ち着いた色に 見えていたのに、実際は金だったことに気付くのは 実際に目の前に来てから。]
(344) azure_blue 2023/11/27(Mon) 12時頃
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?? 思ったよりも……派手……? あっ、乗り込むために、止まってはくれないのね…!
[当たり前のことを口にしながら、 タイミングを見極めてゴンドラに乗り込んだ。**]
(345) azure_blue 2023/11/27(Mon) 12時頃
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――三日目――
カフェの片隅のカプセルトイを、景気付けに5回ほど回してみた。最後に、シークレットがくる予感はビンビンしていたけれど、結果はやたらと毛足の長い太陽。う〜ん残念無念。
「キミは僕の太陽だ――なんて思ってたけど。 るくあのイメージはやっぱり星かな。 でも、空に輝くあの小さな光も、 実際は恒星なんだから太陽も同じ、かも。」
ボールチェーンの先、眼前で赤い毛玉を揺らしながら、口角を歪めて苦笑する。
(346) りしあ 2023/11/27(Mon) 13時頃
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まず足の向いた先は、『星の夢』と掲げられた貸衣裳館。キャンディの衣装に勝るとも劣らない、そこはかとなく宇宙的なコスプレ衣装がずらりと並んでいる。試しに手に取ったのは、耳にタグのついた白鼠の着ぐるみだった。人間サイズだと、かなり巨大な鼠になってしまう。
「実験動物的なヤツかな。早々に投棄されそう……。 この遊園地のマスコット的存在なら、 モナリザで十分だよね。 るくあは、こっちなんてどう?」
一見すると、手術に臨む医者のような白衣とマスク。だがセットに、顕微鏡のレンズが複数くっついたようなゴツいゴーグルが付属している。さながら、怪しい人体実験でもしてそうな科学者のコスプレ。
(347) りしあ 2023/11/27(Mon) 13時頃
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「女医さんやナースもいいけど、 もうちょっと宇宙風味足さないと 園内で浮いちゃうかなァ。
こっちの、金属の全身覆うみたいのも、 神秘的で恰好いいね。 どうせなら、僕が衣装に似合うメイクとか してあげたのに……いくらでも……。」
一通り、あれこれと見回ったけれど、そもそもキャンディの姿がコスプレのようなものだ。今は中学生の頃の気持ちで、るくあとのデートを妄想しているのだから、担当のモナリザに頭を下げて、モブスタイルのまま建物を*出て行く。*
(348) りしあ 2023/11/27(Mon) 13時頃
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プラネタリウムで星を鑑賞したり、遊覧船に揺られたり。 のんびりと満喫していたら、結局は全部乗りきらないままに、その時はやってくる。
救援の船が到着する頃。地味な青年の姿は桟橋になく、尚回り続ける観覧車の下に。
「きっとあの天辺が、この島で一番宇宙(そら)に近いね。
――楽しかったよ、るくあ。 きっと、キミが一緒に遊びたいと思っていたみんなも、 楽しんでいたと思う。
でも、もうじきに、夢は醒めるんだ。
キミの居ない、灰色の現実に、かえる時間だから。」
眩い陽射しに手を翳しながら、一心に円周上の最高地点を、様々な絵の描かれたゴンドラが過ぎていくのを眺めて。覚悟を決めたように、固唾を*飲んだ。*
(349) りしあ 2023/11/27(Mon) 13時半頃
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[>>339 中村のみならず卯木も乗ったのか。 むしろそれを観ているほうが楽しそうだ、 という感想を胸に留める。]
花は何でも好みそうだが…… ああ、でも確か、そうだ、 クリスマスローズと言っていた。好きなんだと。
[花束にして"キラ様"にも贈ると言っていたこと。 花の種類には詳しくない。何て花だ? 尋ねて、 もう一度聞き返した思い出。
島の片隅に供えるという彼女の提案に、 もう一度喜ぶよ、と応えた。]
(350) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃
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――観覧車
[用心深く注意書きの有無を確かめていた 密星が選んだゴンドラは、陽が照り返すと 眩しく光る金色。星柄のペイントと相まって、 夜ならばさぞ映えたと思われるもの。]
観覧車は昨日も乗ったんだが、 内装も外に合わせてあってね、 多分、中のシートも金色だぞ。
[己は特に気にならないが、案外派手だったと 戸惑う様子の密星に、予め伝えて。
タイミングを計ってゴンドラに乗り込む様子を 微笑ましく見守って、彼女のあとに乗り込んだ。]
(351) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃
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[腰を下ろす間にもゆっくりと動くゴンドラは、 地上から少しずつ遠ざかっていく。]
そういや、一昨日、あの貸衣装館で、 変わった服手にしてたろ。 生徒の土産にするっていってたヤツだ。
[紐だけの服と、己が勘違いした物だ。 初めて会ったときの彼女の顔を思い出す。]
写真、撮ったんなら、 俺にも見せてくれないか。
[対面に座る密星に身を乗り出して、要望を伝える。*]
(352) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃
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――昨夜未明
[雛子と中村からの通信に気づいたのは、 深夜に密星へメッセージを送るより前のこと。]
付き人?
[先ずは雛子のメッセージに目を瞠る。 研究所の元所長の元から逃げるという雛子。 逃げるというには何らかの事情がある筈だ。 しかし、なぜ中村の元へ? 疑問符が浮かびながらもアポロを操作して、 続く中村からのメッセージに目を通す。]
(353) yunamagi 2023/11/27(Mon) 15時半頃
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(中村へ個別送信)
『 雛子から、アンタの付き人になるという 連絡なら来たよ。 俺はあの子の保護者じゃないが、 あの子のことは妹みたいな存在だ。
俺からいえるのは、 泣かせるようなことはしないで欲しい。 それだけだ。よろしく頼む。 』
(*17) yunamagi 2023/11/27(Mon) 15時半頃
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[すぐに返事はすることなく、 夜が明けてのものになった。
驚きはあったものの異論はなかったのは、 中村が、るくあの為に流した 一筋の涙を覚えていたからだ。**]
(354) yunamagi 2023/11/27(Mon) 15時半頃
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―― 園内 ――
クリスマスローズ。 薄い花弁の可愛いお花だから るくあさんのイメージにもぴったりですのね。
種を手に入れて、落ち着いたら ……私、またここに植えにきます。
[好きな花はなかなか話題に上るものでもない。 るくあの好む花を彼が知っていたことに 助けられた気分で、ありがとうございます、と 礼を口にして微笑んだ。]
(355) azure_blue 2023/11/27(Mon) 16時半頃
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―― 観覧車 ――
[灰羅さんの言う通り、 ゴンドラは内装の色も金になっていた。 茶金の座席シートは単独でならシックと 言えなくもないと思ったけれど……]
本当。全部同系色に統一されてる…… これそのものが、クリスマスの飾りみたい。 派手だけど、面白いかもしれませんね。
[宇宙コンセプトとは少々趣が異なるが ツリーのオーナメントの中に居るようで 物珍しくもあって、きょろきょろと見回し。 座席の片側にそっと腰を下ろした。]
(356) azure_blue 2023/11/27(Mon) 16時半頃
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[初めての観覧車。 足はゴンドラの床に付いているのに、 ゆらゆらと覚束ない浮遊感があるのは この島への船や遊覧船とも似ていた。]
え…っ……あれを…? ええ、生徒のリクエスト通り撮りましたけれど。
[彼の要望に瞬いた。 生徒に見せるものなのだから、彼相手に 躊躇するのはおかしいとは思いながらも、 データを保存した私用端末を取り出す。]
(357) azure_blue 2023/11/27(Mon) 16時半頃
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…。 データ送信ならまだしも、こんな風に 直接ひとに見せるのって、恥ずかしい…… …はい、これです。 ……ちらっと見たら返してくださいね…?
[写真を表示して、彼に向けて手渡した。 もぞ、と足を揃え直して、視線を逸らす。 間近で見える反応は、羞恥しか生まない。]
謎だったあの紐、衣装のコードだったみたいです。 なにか大がかりな宇宙艦隊モノの 女スパイのような役どころの衣装なのですって。
[一応、の説明を付け足しつつ。 端末が返ってくるのを落ち着かなげに待った。*]
(358) azure_blue 2023/11/27(Mon) 16時半頃
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──翌朝・遊園地──
[最後の日になるかもしれないので、朝ご飯を食べた後に雛子ちゃんと待ち合わせて、残りのアトラクションを順番に乗っていく。 ジェットコースター『宇宙遊泳』は2回目だから少しは余裕があってもいいのだが、相変わらずきゃーきゃー声を出しつつ。 貸衣装館『星の夢』で、1日目に着た衣装をもう一度借りて雛子ちゃんと写真を撮ったり。『惑星パーティ』でコーヒーカップをぐるぐる回して騒いだり。 それから、園内の片隅にこっそり建っていたお化け屋敷『宇宙病棟』。病院の地下室で人体実験が行われているというコンセプトで、入り口には血まみれナースの服を着たモナリザが建っていた。 キラは怖がりではないけど、雛子ちゃんが怖がるかもしれないしと、ぎゅっと手を握って回った。
最後に、もう一度カプセルトイに挑戦しようと休憩所へ。]
よーし大盤振る舞いで回しちゃお!
[アポロで無料なのだが、大人の財力っぽい掛け声で一気に10回チャレンジした。 海王星、火星、土星、金星、木星、海王星、地球、星、水星、火星………]
………あっ、
(359) steel 2023/11/27(Mon) 18時頃
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で、出たーーー!!! シークレット出たよ!!やった!!!
[連続して出てきた10個の中に、シークレットの星マスコットが入っていて、大喜びした。 カプセルを開けて星を取り出すと、雛子に差し出す。]
はい。これは雛子ちゃんのお土産ね。 よかったーー。
[当たりの星マスコットも大量の惑星ぬいぐるみも、みんな微笑んで”おめでとう!”と言っているようだった。]*
(360) steel 2023/11/27(Mon) 18時頃
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[薄い花弁をした花と。 名を聞いただけで思い浮かべられるのかと、感心する。 彼女の持つるくあのイメージは 可愛いらしいものだったらしい。 大人びた一面もあったるくあだが、 彼女からすれば高校の生徒で。 するりと出てきたその形容を嬉しく思えた。] 感謝するのはこっちのほうなんだかなァ。
[僅かに眉下げて、同様に笑みを返す。]
(361) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃
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――観覧車
[クリスマスシーズンにはまだ遠い夏の終わり。 しかし、言われてみると金地に星の散る内装は クリスマスの飾りを彷彿させる。
物珍しそうな密星の様子を眺める目は、 どうしても楽し気なものになった。]
携帯、使えるようにしとかないとな。
[端末を渡されて思い出したように。 外部と連絡ができない状態を。 救援が来るまであと数時間ほどであるならば、 タイミングがあれば解除しておこう、 と心に留める程度。]
(362) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃
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へえ、アレがこんな感じになるのか。 つか、どうなってんだ、このコード。 着替えるの大変だったろ。
[画像を眺めて、感想を口にする。 貸衣装館「星の夢」で衣装を手にしたときには どうなるものかと思ってたいたのだ。
日常的とは程遠い服装だが、 彼女の一見、硬質な雰囲気と近未来的な装束は よく似合っていた。]
(363) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃
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うん、似合ってる。 ここまで突拍子ないものじゃなくても、 も少し着飾ったら映えるだろうな。
[テーマパークにやって来るのにも飾り気ないのだ、 普段もきっとそうなんだろうと。 上るゴンドラ。少しは景色を眺めるべきなんだろう。 しかし、視線は落ち着かない様子の密星に 向かったまま。]
……ありがとう。 一度、ちゃんと礼を言っておきたかった。
[それから、手にしていた端末を返す。]
(364) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃
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今回のことで、 アンタは完全に巻き込まれただけだ。 まあ、他のヤツらもそうだが……、
だってのに、真剣に……なんだ、 案じて、声を届けようとしてもらった。 みっともないところを見せたが、 感謝してるんだよ。
[養護教諭とはいえ、やはり教師の性だろうか。 それとも。 通じる過去が彼女にもあったからだろうか。>>3:292]
(365) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃
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アンタ、”今”は、大丈夫なんだよな?
[確認するよう、深い赤色に問う。**]
(366) yunamagi 2023/11/27(Mon) 18時半頃
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―― 観覧車 ――
[携帯端末が使えなくなっていることを忘れていた。 元々、無くても困らない程度の使用頻度だから 数日電波が入らなくてもさして問題はなくて。 ただ、無断欠勤ともなれば学校からの連絡が 入っているだろうからそこだけは少々心配か。]
ふふ。大変でした。 着方の見本があるわけでもないので、もう、 コードも飾りもそれらしく付けるだけにしてしまって。
[似合っていると言われても 喜んで良いもの……?と悩んでしまう。 まぁ、生徒に請われたとはいえコスプレをすることも 人にそれを見せることも最初で最後だと思うので。 有難く受け止めつつ――続いた言葉には はた、と首を傾げた。]
(367) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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[もう少し着飾ったら、と言われて む、という顔になる。]
……暗に、地味って言ってます? これがスタンダードですの。
テーマパークといったって、 いい大人がひとりで来るのに 浮かれた格好、できないわ。
[失敗があったとしたらロングスカートで来たことだ。 遊園地にはもう少し動きやすいほうが良かった。 ぷくぷくしていたが、礼と共に端末を返されて、 それを受け取りながら、視線を彼へと戻した。]
(368) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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………いいえ。 ……何、でしょうね。 こう言ったら失礼かもしれないですけど。 灰羅さん、…最初から、ずっと、 なんだか危なっかしかったですし。
[貸衣装屋での短いやり取り。 互いに初対面にも関わらず、あの応酬だけで 「もしや」と直感的に感じるくらいには。]
あなたの抱いていたそれと同じではないけれど、 私は、昔、似た性質の情念に 長く触れていたことがあって。 だから、……放っておきたくなかったんです。
(369) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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[続いた問いは>>366 直ぐには意図が伝わらず、数度瞬く。 昨日のやり取りを辿ってみて、漸く得心した。]
……もしかして。昨日の銀の館で、 私が口を滑らせたこと……?
[彼の確認は、そういうことだろうか。 大丈夫かと問われたら答えは『大丈夫』になるが 詳しい話を自ら口にするのは躊躇われた。 今ならば虐待として議論を呼ぶ話になってしまいかねず あまり気持ちの良い話ではないと思われたからだ。]
(370) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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―――…、 私は、大丈夫。 もう、終わったことだから。 全部、昔に置いて来たことです。
……自我を持つことが赦されない、 自由のきかない環境に、18まで居たの。 長く、そうやって雁字搦めだったものから 突然突き放されて、私がわたしではなくなって。 世界のすべてがなくなったように思えて――…
[悩んだ末に、抽象的な表現にとどめた。 詳しく、と言われれば別だが、今は このくらいの表現が適当だろうと。 何となく、彼の表情を伺うことが出来ず、 視線は随分と高くなった外に向いた。]
……
(371) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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灰羅さんの傷とは、決して、“同じ” ではないんです。 状況も、きっと全く違います。
でも、あのとき、あなたの心が どういう場所に居るのかだけは なんとなく、分かる気がしてしまって。 それで、色々言ってしまったのね。
[見誤れば見当違いもいいところのそれに、 感謝している、と言われてしまって。 改まってのその言葉に、何と言っていいか 言葉を探し、探し、ぽつぽつと。]
(372) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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……灰羅さん、昨日よりもずっと 落ち着いているように見えるから。
それだけでも、 よかった、と、思って――…
[昨日の今日なのだ。 傷はまだ真新しいまま其処にあるのだとしても。**]
(373) azure_blue 2023/11/27(Mon) 20時半頃
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――観覧車
そうか? 一人で洒落込んでも構わないと思うが。 まあ、そのままでも十分――――、
[恰好への口出しに、むくれた顔を見せる密星に。 終いまでは音に乗せず、 代わりとばかり口角を上げた。
朝から彼女は豊かな表情を見せてくれる。 顔を覆う仕草も、案外すぐに膨れるのも、 常に見せる顔なのだろうか、 気にする己のことなら疾うに自覚済だ。]
(374) yunamagi 2023/11/27(Mon) 22時頃
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危なっかしい……、俺が? ……そうか。
[似た性質の情念と聞いて、 真っ先に浮かぶのは復讐の念だ。 ここに来た当初の目的がそれだったように。]
………………、
[昔に置いて来たという彼女の事情は、 勿論察せるものではない。18までの彼女。 同じ年の”妹”をまだ子供と称したものの 18年という時間は長くて貴重な歳月だ。 判る筈もない、しかしその年月に思いを巡らせる。]
(375) yunamagi 2023/11/27(Mon) 22時頃
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当たりだ。助かったよ。
[もう一度、短く感謝の念を示した。 18歳の、己の知らない彼女。 彼女の世界が消え失せて、 自由という孤独を知ったばかりの頃、 手を貸せる場所にいなかったことを、残念に思う。]
ん。おかげ様でね、落ち着いてるよ。 まァ、中村に卯木に雛子に……色々話せて、 判ったもんもあって…………よかったよ。
[途切れる語尾に。幾たびかの、彼女の気遣いを見る。]
(376) yunamagi 2023/11/27(Mon) 22時頃
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[苦笑して、ゴンドラの外の景色を眺めた。 既に、海もよく見える眺望。]
――――大丈夫だよ。
[密星に、それから自身に向けて呟いた。 それから、まだ小さく遠くではあるが、 船影らしき姿を認めて。]
そろそろ、お迎えが来たみたいだな。
[青海原を望みながら、口にした。*]
(377) yunamagi 2023/11/27(Mon) 22時頃
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── 兎坂庵 >>311>>312──
「そう?こういうかわいさは好きよ。 ちょっと意外って言われてしまう事もあるけれど。
…ええ、随分心配されたわ。 しばらくは…いえ、結婚するわけだし、 もうああいう遠出の一人旅なんてことはないかもね。
そう思えば、私自身は危険があったわけじゃないし… そう悪くもなかったのかもしれないけど、なんて。」
事件の顛末は島でいる間にある程度聞き知ったが、 それでも全てを理解したわけではない。 特に動機の部分は… でも、多分それはもう私には知る由もない気がするし、 下手に知らない方がいいだろうという気持ちの方が強い。 ただひとつ、卯月さんの言うように島での縁については、 悪くなかったかもしれないという気持ちが浮かんでくるのだった。
(378) solitude 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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「…そうね。 全員で集まろうとは思わないけど、 また会えたら、いいわね。
…ごちそうさま。 すごくおいしかったわ、ありがとう。 …やっぱり、悪いことばかりではなかったわね。 それがわかってよかった。」
スプーンですくった黒蜜を黒糖ゼリーの一辺と共に全て空にして、 少し冷めた焙じ茶を口の中に含み味わいながら、呟いた*
(379) solitude 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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みんなで遊ぶなら、 宇宙みたいな遊園地がいいな。
(380) まぎお 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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宇宙旅行気分を味わえるジェトコースター。 館の中なのに星の散りばめられたプラネタリウム。 夢見るような衣装をまとって、 月基地で宇宙人と戦って、 スカっとしたかったらデブリを撃ち墜とす。 海水を引いての遊覧船でゆったりとして、 鮮やかな彩りのゴンドラで上空からの景色を眺めるの。 趣向を凝らした惑星のコーヒーカップに、 白馬から宇宙船までより取り見取りの メリーゴーランドでぐるぐると。
つい集めたくなるトイカプセルの、 惑星や宇宙人、宇宙飛行機モチーフの玩具たち。 そうね、シークレットの確率は少し厳しすぎたかも。
(381) まぎお 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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ドリンク類は見た目が華やかなものがいいな。 ちょっとサプライズがあると楽しいかも。 ご飯は美味しいものが食べたいから、 味にもこだわってほしい。 オムライスは鉄板で、気軽につまめるワゴンも必要。
(382) まぎお 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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いつも飾り気のない格好のしのぶ先生は、 着飾ってはしゃぐ姿が見てみたい。 アンニュイな菊水先生――私へ向ける瞳は 強い関心のないもので、そこに安心できた―― プラネタリウムや遊覧船が絵になりそう。
ひなちゃんには石のお守りより、 もふもふのマスコットが似合うと思う。 卯木さんとメルヘンチックな乗り物は、 想像つかなくて、だから余計に見たくなる。
(383) まぎお 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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黒須先輩はサバゲーやシューティングやると 好戦的な顔見せてくれそうな気がしてる。 どこにいても絵になる坂理くんは あなたに気のないロボットたちに囲まれて 寛いでもらえるといいな。
キラ様はきっと遊園地を舞台にしてくれる。 いつもの劇場よりずっと広い場所で輝く”推し” 思い浮かべるだけで胸が高鳴る。
(384) まぎお 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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―― 観覧車 ――
……… うん。
[無理に引き留めたようなものに、 私の出来たことに対して見合わないほど、 十分すぎる礼の言葉をいただいてしまっている。
だから、大丈夫だと告げる彼へは、 視線を合わせての微笑みに留めた。]
(385) azure_blue 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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みんな、楽しんでくれた?
私、私はもちろん――――
(386) まぎお 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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■しかった。**
(387) まぎお 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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空が近い ――… 生きてきた中で、今が一番高い場所に居るのね。
[視線のほとんどを前方に据えていたし 時折逃れるように窓の外に向けた視線も形だけ。 いつの間にかゴンドラを囲むのが 空の蒼と海の碧になっているのに、息を呑む。 いつか焦がれた空だ。 高い高い所に行けば 手が届くと思ったこともあったのに。]
(388) azure_blue 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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あ……。 あの船がそう? 思ったより随分早く、 …。
[島に閉じ込められたことに 特に不都合も不便もない。 どことなく、夢の終わりが近づいているような 残念そうな声になってしまう。]
灰羅さんは、 この後、どうしますの?
[遥か向こうの点から、すぐ目の前のひとへ。 先延ばしにしていた問いを向けた。*]
(389) azure_blue 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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(一斉送信) 『ボクはるくあとずっと一緒に居たいから、 ここに残るよ。
キミたちは気にせず、日常に戻って。』
(*18) りしあ 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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――観覧車――
遺書にも満たない短い文を、『アポロ』に打ち込んで送信して。デバイズを外すと、最後まで付き合ってくれたモナリザの首にかけた。ついでのように、権利書一式も押し付ける。
「桟橋に行って。何なら救援の船に乗せて貰うといい。」
ポンポン、と優しく頭を撫でてやると、モナリザは聞いたことのないピルピルした電子音を発した。そのままじっと、岩のようにその場を動かない。島から出られないよう、プログラムに組み込まれているのだろうか。 離れ難さに2つほどゴンドラを見送ったけれど、意を決して空に溶ける青い地球色のゴンドラに向かう。開いた扉の隙間に手と足をかけ、ゴンドラ本体の上に飛び乗った。
(390) りしあ 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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「――行ってったら。」
どんどん小さく遠ざかっていく、此方を見上げるモナリザの姿。緩慢に見える回転速度も、風を切るゴンドラの天井に座れば、結構早いのだと体感する。太陽に灼かれたゴンドラの表面は熱く、お尻が焦げそうだ。 バイバイ、と手を振っても、追い払う仕種をしても、眼下のモナリザは去ってくれなかった。困った子だ、と呆れた失笑。緊急停止でもされたら、自力でゴンドラを攀じ登るらなければ、未だ高度が足りない。
「…………夢みたいなひとときだったね。」
風に煽られる短い髪を抑えながら、隔てるものなしに足元に展開するギャラクシー・ランドの全景を収め、うっとりと呟いた。*
(391) りしあ 2023/11/27(Mon) 22時半頃
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――観覧車
[彼女の声に含む名残惜しそうな響きを聞き逃しはすまい。 問いを投げるその瞳は、真っすぐ己に向けられている。]
この後? 戻ったら、後始末をするつもりだよ。 あァ、マスターにも言ったが、莫迦は真似はしない。 まだ、色々調べて、 やらなきゃいけないこともあるだろうからな。
[首を捻って鳴らしながら、答えて。 向けられた、彼女の瞳を捉える。]
(392) yunamagi 2023/11/27(Mon) 23時頃
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……何だ? それとも……。 会ってくれるんだろう? 戻ってからも。 11月になったら花の種を蒔いて、俺はてっきり、 その時は隣にいるものだと思っていたんだがね。
[笑みを湛えたまま、しかし、 心臓の音はいつもより大きく聞こえはしまいか。]
まだ、遊び足りなかったんだろう。アンタも。 今日の続きをしたいんだよ。 こうまで揺らされて、 世話になったな、じゃあさよならなんて、 簡単に手放す気は――――ない。
(393) yunamagi 2023/11/27(Mon) 23時頃
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[密室のゴンドラの中だ、だからここでは、 今までは触れずにいた。 ゆっくり手を伸ばし、彼女の腕に触れる。]
はっきりした言葉が必要か? アンタが欲しい、そう言っている。
[力を籠めないように、彼女の腕を掴む。 ただ、己の熱さえ伝わればいい。*]
(394) yunamagi 2023/11/27(Mon) 23時頃
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── 兎坂庵 ──
ああ、いえ。意外と思ったわけではないのですが。 でも、そうですね。 出会ったばかりですし、 お互いにまだ知らないことも多いので、 今後意外だと思うこともあるかもしれませんね。
[ さり気なさのあるかわいいものは好きらしい。>>378 そんな情報を店長モードの卯木は 頭のメモに書き留めつつ、 また夫婦揃ってでも、 何度か来店いただけると嬉しいなと思いつつ、 ]
(395) JITA 2023/11/27(Mon) 23時頃
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たしかに。 次に遠出するときは、 ご夫婦で一緒に、ということになりそうですね。
そうですね。危険もなかったですし、 のんびりと非日常めいた休暇を それなりに楽しめたなと、私は思います。
普段お話ししないような方たちとの会話は、 なかなか面白かったですし。
[ 悪いことばかりでなくいいこともあった。 あの日、煙崎灰羅に言った言葉は、>>187 今もまだ卯木は撤回する気もなく、 ]
(396) JITA 2023/11/27(Mon) 23時頃
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もし兎坂庵で年越しパーティとか何かを開催すれば、 お客様が集まって、結果として全員と会える なんてこともあるかもしれませんね。
お粗末様でした。 いえ、こちらこそありがとうございます。
[ 「悪いことばかりではなかったわね。 それがわかってよかった。」>>379 菊水の言葉に卯木も「そうですね」と同意して こくりと頷いて。
それから、いくつか会話を交わしたかもしれないが、 菊水が帰宅するタイミングになると、 卯木は「またのご来店をお待ちしております」 と頭を下げただろう。 ]**
(397) JITA 2023/11/27(Mon) 23時頃
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― 真夜中/ホテルで ―
[この島へ来て、たった2日間の間に、本当に色々な事があった。 殆ど動かなくなっていたはずの感情が、せわしなく動いて。 これからの人生が変わってしまう様な事まで。
ベッドに横になって、にこにこ惑星達を眺めながら、 これまでの事を思い起こしていると、アポロが着信を告げて。>>-656]
(398) doubt 2023/11/27(Mon) 23時頃
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[返信をした後、そんな事を書いた自分に、驚いてしまって。 涙が零れて、頬を伝った。]
[また明日、なんて、翌日が来る事を信じられることと。 明日が来る事を、楽しみだと思っていた自分に、驚いて。]
[誰かに、おやすみ、って言ったのも、いつ以来だっただろう。]
(399) doubt 2023/11/27(Mon) 23時半頃
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[亜綺羅さんに返信をした後、間もなく、灰羅さんからも返信>>-677が届いて。 付き人については、亜綺羅さんからも連絡がきたというのには、目を丸くしたけれど。]
(400) doubt 2023/11/27(Mon) 23時半頃
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― 翌朝/遊園地 ―
[朝、目を覚まして身支度をすると、今日は朝ごはん?朝草?にサラダを食べておいた。 この後遊ぶのだから、何か食べておいた方が良いと思って。]
[それから、亜綺羅さんと待ち合わせて、残りの乗り物を制覇していく。 2回目の『宇宙遊泳』は、やっぱり、1回目よりも素直に目を丸くしたり声が出たり、笑ったり。 亜綺羅さんの反応は、女の子みたいで、ちょっと可愛くて、それにも笑ってしまう。
貸衣装館『星の夢』では、亜綺羅さんに合わせて、和服に黄色い羽根が付いた服を借りて、一緒に写真を撮る。 私、名前の通り、ひよこみたいだなって思った。
『惑星パーティー』は、結構激しい動きをする上に、亜綺羅さんがぐるぐる回すものだから、目を丸くしてきゃーきゃー言ったり、笑ったり。]
(401) doubt 2023/11/28(Tue) 00時頃
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[『宇宙病棟』は、人体実験というのが自分の過去と重なって、既視感もあったけど。 怖がらせるために作られたお化け屋敷というものは違うし、でも、自分と重ねてしまう所もあって。 ぎゅっと握ってくれる手を、ぎゅって握り返して、空いている方の手は、亜綺羅さんの腕を掴んで。 くっつきながら移動して、びく!って何度も身体を跳ねさせていた。]
[そうして最後に、休憩所へ行くと。 無料なのに大人の財力っぽい掛け声の亜綺羅さんに笑いながら、もう一度、カプセルトイにチャレンジするのを見守る。]
[やっぱり、昨日と同じ惑星達が沢山出てきて。 シークレット、入ってないのでは、って笑っていたのだけれど。]
……えぇぇえ!! や、やった!!すごいです!
[思いもかけずシークレットが出たので驚いて、目を丸くしていると、その星を差し出してくれて。]
えっ……!? あ、ありがとうございます……。
[るくあちゃんのお星様で、亜綺羅さんが出してくれた、大事なそれを両の掌で受け取ると、ちょっぴり涙目で、ふにゃって、嬉しそうに笑んだ。]
(402) doubt 2023/11/28(Tue) 00時半頃
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[それから私も、最後に、って10回挑戦してみる。 結果は、土星、海王星、天王星、地球、太陽、金星、金星、土星、火星……。]
……わ!私も出ました! それでは、これは、亜綺羅さんに。 ……星、とても嬉しかったんですけど。 やっぱり、星も、お揃いが良かったから。
[だから私も、頑張ってみたのだと。嬉しそうに笑った。*]
(403) doubt 2023/11/28(Tue) 00時半頃
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時折風に揺れ、軸の繋ぎ目でガタンと傾ぎ、曲面に座った身体はバランスを崩しそうになる。その度に冷やりとしながら、爪を立ててしがみ付いて、体勢を立て直して。本能的に四肢は震えてくるけれど、胸中は次第に解放感と清々しさが充ちてくる。味覚と同じように、恐怖心すら次第に麻痺してしまうのだ。
死への畏れを凌駕するそれは、ただの脳内麻薬の作用に過ぎない。愛と錯覚するには、狂い過ぎている。
予行演習は終えていた。窓から落とした向日葵のコームのように、自分もまた誰にも見つからず、掃除ロボットの手だけ少し煩わせてしまうだけ。 弧の軌道が天に差し掛かる。上昇は緩まったから、作業のようにゆっくりと確認しながら。一本一本指をゴンドラから剥がし、腰を上げ、不安定な足場に二本の足で、まるで初めて立ち上がった赤子のように。
(404) りしあ 2023/11/28(Tue) 00時半頃
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世界が あお で埋め尽くされる。
るくあの居ない世界の色。
あおが沁みて眼球を覆う水分が、粒になって散っていく。
(405) りしあ 2023/11/28(Tue) 00時半頃
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蒼穹の果てに、あるはずのない星を一つ、見つけた気がした。 その輝きを手中に掴もうと腕を伸ばす。上体が泳ぐ。何の変哲もないスニーカーの足が、トントンと踏鞴を踏む音。
「――――――――っ」
吸わずとも肺に飛び込んでくるほど、風が強い。悲鳴も出せない。
人は高所から落下する時、途中で失神すると謂う。 けれどそれより更に高みから、スカイダイビングなら地表まで意識はハッキリしていると。
落下速度のせいなら、自分は前者だろうか。
ただ、放り出された空はどこまでも広くて広くて高くて優しい。
その青空の抱擁に委ねる刹那は、 自由と存在と実感が、 ちっぽけな命とともに、確かにあった。*
(406) りしあ 2023/11/28(Tue) 00時半頃
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― 翌朝/遊園地 ―
[シークレットの星のマスコットをあげると、嬉しそうにしてくれたので、同じように嬉しそうに微笑みながら。 雛子ももう一度回すと言うので、後方で見守る。 シークレットが出た瞬間は、思わず『えっすごい!!』と声が出た。]
すごいすごーい!! 2人ともシークレット出すなんてツイてるなぁ。
[お揃いが良かった、と言って手渡されると、ふふ、ともう一度嬉しそうに笑って受け取った。]
本当、全部お揃いになっちゃったね。 まさかのシークレットまで。
(407) steel 2023/11/28(Tue) 01時頃
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なんだか、色々うまく行きそうな気がして来た。 単純かもしれないけど。
[昨日、人生を終える覚悟をしていた事なんて嘘のようだ。 帰宅してからどうなるかはまだ分からないけど。 今こんな風に笑っていられるのは。]
……色々ありがとう。
灰羅は君を妹みたいに思ってるんだって。 『泣かせるようなことはするな』って言われちゃった。
泣かせる事なんて勿論しない……というか、 君の笑顔が見ていたいから。 僕も頑張るね。
[そうして、二人で揃いの星マスコットを付け、 休憩所を後にした。]*
(408) steel 2023/11/28(Tue) 01時頃
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――9月XX日/カモメ荘108号室――
ピピピッ、――ピピピッ、 耳慣れたアラーム音。
頭が割れるように痛くて、ガンガンコンクリ壁にぶつけられてるよう。歪む視界は完全に宿酔のそれで、天井と自分の間に割り込む音の発信源の白いロボットを胡乱げに見上げた。
「…………っつつ、……またイけなかった?
やっぱり市販薬程度じゃ、どれだけ混ぜてもダメかぁ。 ―――― っう゛ぅぅ、ぇえ゛、」
敷きっぱなしの薄汚れた布団から、苦労して身を起こす。途端に頭痛が酷くなって、ユニットバスまで這って行った。 ギリギリ間に合って、迫り上がってくる胃液や何やを、床にぶちまけずに済んだ。洗面台に凭れながら嘔吐する。 曇った鏡には、幽鬼のように痩せこけて尚薄い顔立ちの青年が、窪んだ眼窩に虚ろなまなこを置いて、佇んでいた。傍らに、タオルを差し出す白い機体を*伴って。*
(409) りしあ 2023/11/28(Tue) 01時頃
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― 帰還後のはなし ―
[帰宅した日。義父との話が終わってから、雛子と麗のいるマンションに帰ったのは少し遅めの時間だった。 とても心配されていたけど、大丈夫だよ、とだけその日は告げて。
最初に考えていた通り、雛子には付き人が使っているマンションで暮らしてもらう事になった。 キラも自宅からそれなりの頻度で顔を出していたが、雛子が来て以降は以前にも増して頻繁に現れるようになり。
役者の化粧道具と演技用の小物は、基本的にお弟子が担当する。 付き人の仕事はほぼ雑用だけど、しばらくは麗に教えて貰いつつこなしているだろうか。
───女形の姿を雛子に見られるのは、何故か少し気恥ずかしいな、という気持ちになったけれど。それも一度舞台に立てば、別人になる。
舞台を降りて、出待ちの女の子たちに迎えられる時、 つい、煙崎るくあの姿を目で探すこともあった。
もう、彼女はどこにもいない。]
(410) steel 2023/11/28(Tue) 01時半頃
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……以前はよく見かけていたから、 今でもつい、るくあちゃんの姿を探すんだよね。
[ふ、と楽屋で雛子に漏らした事もあるかもしれない。
自首しなかった事で、心の中で晴れないモヤがいつまでもあった。 消化するのがとても難しくて。 舞台に打ちこんでいる間はよいけれど、時折、深い霧の中にいるように不安定な精神状態になる。 そんな時、いつも雛子の元に訪れた。
手を握って話を聞いてもらうと落ち着くことが出来た。
それは、彼女が数少ない”事件の真相をすべて知る人”だからに他ならない、と思っていたのだが───。]*
(411) steel 2023/11/28(Tue) 01時半頃
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[私が出した星を、嬉しそうに受け取ってくれたので>>407、嬉しそうに笑んで。]
……じ、実は。 私、まだ水星と木星が出てないんです。
[全部お揃い、には、そう言ったら、水星と木星をくれたので、それで全部お揃いになった。 色々うまく行きそう>>408というのには、頷いて。]
……はいっ。うまく行きます。きっと。 [そう言って、笑んだけれど。 ありがとう、と言うのには、むしろこちらの方がありがとうなので、小さく首を傾げて。 灰羅さんが言っていたという言葉には、胸がとても暖かくなって、嬉しくて。 続く言葉には。]
(412) doubt 2023/11/28(Tue) 01時半頃
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――…………。
[すぐに言葉が出てこなくて、頬が赤くなって、ぱちりと瞬いたけれど。]
……私も。 だから私も、頑張りますね。
[少し赤い頬のまま、笑んで。 そうして二人、お揃いの星を付けて、休憩所を後にした。*]
(413) doubt 2023/11/28(Tue) 01時半頃
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── ある日の楽屋 ──
[いつものように、楽屋で一息ついている時間。 今日は珍しくお弟子の麗が発熱していて自宅で休んでいるので、雛子に化粧道具の手入れを頼んでいた。 鬘を脱いで頭に羽二重を巻いただけの状態で、化粧台の椅子に腰掛け一息をつく。]
ごめんね、全部やってもらっちゃうと忙しいでしょ。 少し座って休まない?
[そう雛子に声をかけると、隣の空いている化粧椅子に来るよう彼女を促した。 隣に彼女が来たなら、じぃ、と見つめて、口を開く。]
……雛子ちゃん、お化粧してみない?
(414) steel 2023/11/28(Tue) 01時半頃
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[雛子は驚いたか、遠慮するだろうか。 ずいっと前に出て、彼女の柔らかい頬に触れる。]
若いから肌も綺麗だし、薄化粧でも変わりそうだな。 あ、僕、お化粧のプロだから。 じっとしてて?
[そう言ってウインクをすると、自分用の化粧箱を傍に置いて、雛子の顔に手を掛けた。 歌舞伎役者は基本的に、自分で化粧をする。キラがプロであると言うのは嘘ではなかった。化粧水をつけて、下地を塗り、牡丹刷毛で薄く白粉をはたく。 舞台用の化粧はわざと大雑把に塗るものだが、これは普通の化粧なので出来るだけきめ細やかに丁寧に。]
綺麗な二重だからこれは手をかけなくていいね。 少し目を瞑って……。
(415) steel 2023/11/28(Tue) 02時頃
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[眉を整えて薄くシャドウを乗せ、目元を作り上げると、 最後に唇に紅を差した。 唇に触れる時、あまりの柔らかさに少しドキドキしてしまう。]
……はい、出来た。
[そう言って、自身の手鏡を雛子に手渡す。]
思った通りだ。……綺麗だな。
(416) steel 2023/11/28(Tue) 02時頃
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[ずっと雛子にお化粧してみたいな、と考えてはいたのだが。 ”思った通り”というのは実は嘘で。 思った以上に綺麗な彼女が目の前に現れたので、瞬間少し動揺してしまった。]
雛子ちゃんは、人の見た目に興味ないって言ってたけど。 僕は美しいものが好きなんだよね。
[目の前の彼女の美しさに素直に降参して、そんなことを言ってしまってから、慌てて付け加える。]
……あっ、でも。 雛子ちゃんは素顔でいいよ。お化粧した顔、とてもきれいだけど……
(417) steel 2023/11/28(Tue) 02時頃
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……なんだろ。 あんまり他の人に見せたくなくなっちゃった……
………、 ……なんてね、あはは。何言ってるんだろ僕。
[何も考えずに思い付いた順に喋っているから、声になって外に漏れた自分の考えに、己で驚いた。 自身も化粧した姿だったから、頬に紅が差してもきっと彼女には気付かれないだろう。]
(418) steel 2023/11/28(Tue) 02時頃
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[別に今初めてすべてを自覚したわけではなかった。
ただ、そんな独占欲が自分にあった事に驚いたのだ。
彼女に持ち続けている感情を、 もはやどう表現したらいいのだろう───。]*
(419) steel 2023/11/28(Tue) 02時頃
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── とある春の日・兎坂庵にて ──
[ 夏が終われば秋が来て、秋が終われば冬が来る。 当たり前のように月日は流れ、 煙崎るくあの命日も通り過ぎて。
季節は暖かい春になり、 お昼寝するのに心地よい時期になった頃、 店休日の兎坂庵にて、 卯木は煙崎るくあの特等席だった>>0:14 中庭がよく見える席に座りながら、 窓の外で咲き誇る満開のツツジを眺めている。 ]
(420) JITA 2023/11/28(Tue) 02時半頃
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それにしても、君の好みを聞いていてよかった。>>1:*11 じゃないと、お供えに困るという 従弟のときの二の舞になるところだったから。
[ いつも通りに淹れたほうじ茶と、>>216 こし餡を求肥で包んで兎型にし、 小豆の甘納豆で兎の目を 大福豆の甘納豆で兎の耳を表した大福を>>56 向かいの席に用意した。
当然、向かいの席に座る者など誰もいないけれど、 卯木は煙崎るくあに語りかけるように言葉を紡ぐ。 ]
(421) JITA 2023/11/28(Tue) 02時半頃
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人として生きる意志が無いなら、 それは死人と同じ。 その考え自体は僕の中では変わっていないけれど。
[ どんなに月日が流れようとも、 彼女の生前に話したことを>>0:216>>0:217 撤回するつもりはないけれど、 ]
君は亡くなるその瞬間まで、 一生懸命頑張って『生きていた』と僕は思うよ。
(422) JITA 2023/11/28(Tue) 02時半頃
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誰かは自殺なんて罪だと糾弾するかもしれないし、 誰かは逃げたと嘲るかもしれない。
でも、自分ではどうしようもない状況の中で、 君は必死に藻掻いて頑張っていた。 少なくとも僕はそう思うから。
[ あの島にいた中でも ある程度でも真実を知った人なら、 きっと同意してくれんじゃないかなって、 卯木は少しばかり期待しながら、 ]
(423) JITA 2023/11/28(Tue) 02時半頃
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……こんな話を、君が亡くなる前に しておきたかったな。
[ 一瞬、後悔の感情が心に滲んで、 卯木は目を伏せてしまったけれど、
窓の外できらめく陽光が顔に射し込んで、 卯木の顔は小さく綻ぶ。 ]
(424) JITA 2023/11/28(Tue) 02時半頃
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もうこんな後味の悪い思いをしたくないからさ、 似たような失敗を繰り返さないように たまには僕のことも見守ってくれると嬉しいな。
[ いつかこの春の心地よい温もりが 過ぎ去ることがあろうとも。
身を焦がして心が焼け果てるような夏も、 凍てつく寒さに心が塞ぎ込みそうな冬も、 いつまでも続くわけじゃないから。 ]
(425) JITA 2023/11/28(Tue) 02時半頃
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[ 苦い思い出も後悔も抱えながらも、 卯木はまた前を向いて歩き出す。 ]**
(426) JITA 2023/11/28(Tue) 02時半頃
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― 帰還後 ―
[島を出た翌日から、私は、付き人さん用のマンションに住まわせてもらうようになった。 亜綺羅さんは、自宅が別にあるみたいだから、こちらにはあまり来ないのだろうと思っていたけれど。 頻繁に顔を見せてくれた>>410ので、嬉しかった。]
[お仕事は、麗さんに教えてもらって。 楽屋のお掃除、洗濯、アイロン掛け、お食事の用意……その他色々。 初めての事ばかりで、体力もあまり無かったけれど、何かを一生懸命頑張る事は新鮮で、楽しくて。]
[舞台の眩い照明の下、役を演じる亜綺羅さんは、とても綺麗だなと思った。]
――……そうなんですね。
[今でもつい、るくあちゃんの姿を探す>>411というのには、眉を下げて。 気持ちが不安定な時は、いつも、ぎゅって手を握って話を聞いていた。*]
(427) doubt 2023/11/28(Tue) 02時半頃
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― ある日の楽屋 ―
[その日は麗さんが熱を出してお休みされたので、私が化粧道具の手入れをさせてもらっていた。>>414 ごめんね、と言ってもらうと、ふるふる首を振って。]
……いいえ。全然。嬉しいですよ!
[一生懸命頑張る事も、亜綺羅さんをお手伝いできる事も、嬉しくて楽しいのだと、笑むけれど。 休まない?と、亜綺羅さんの隣の化粧椅子に促されると、そこに座って。 見つめられると、ぱちり、瞬いて。]
……え?
[近付く距離。頬に触れられて、ぱちぱち瞬く>>415。]
……それは、知ってますけど。 ……はい。
[お化粧のプロなのは知っているけれど、プロの方にしてもらうなんて、恐れ多いのでは?と内心で思ってしまったりはしたけれど。 されるままに、任せて。言われた通り、目を瞑った。]
(428) doubt 2023/11/28(Tue) 03時頃
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[出来たという声と共に、鏡を差し出してくれたので、受け取って、鏡に映った自分を見ると。]
……何だか、私じゃないみたいです。 すごい。ありがとうございます。
[そう言って、笑んで。 けれども、お化粧をしてくれて、美しいものが好きと言いながらも、素顔でいいと言われると。 何でだろう、好きじゃない方がいいのかな?なんて思って、小さく首を傾げたけれど。 他の人に見せたくない、という言うので>>418。]
…………。
[ぱちぱち、っと瞬いて、小さく首を傾げた。]
何ででしょう……。 でも、それなら、誰にも見せません。
[見せたくない、の理由は分からないけれど、亜綺羅さんがそう思うなら、そうするだけなので。 笑んで、そう、宣言しておいた。*]
(429) doubt 2023/11/28(Tue) 03時頃
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─ その後・とあるカフェ ─
[あの遊園地から、どれほど経っただろうか。 雛子と外のカフェでランチを食べている時に聞いてみた。]
ねぇ、そういえば。 雛子ちゃんは兎坂庵、行きたいよね。
僕はあの場に居た人には、まだ顔を合わせづらいから… 一人で行って来る? お休み取っていいよ。
[自分なりの償いを、とずっと考えてはいるが。 まだ答えは見つかっていなかった。
雛子は1人だと遠慮するかもしれないな、と思いつつ。 星座のクリームソーダのストローをぐるぐる掻き回す。 ミルキーウェイという有名な星座モチーフのカフェは、どことなくギャラクシーランドを思い出させる。]
(430) steel 2023/11/28(Tue) 04時頃
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[自分なりの償い。 それはまだ深い霧の中にあるけれど。
そういえば、雛子を幸せにすることが煙崎るくあに対する償いではないかと考えた日も、確かにあった。]
──……
……雛子ちゃん。
[ストローで遊ぶ手をふと止めて。 星座モチーフの何かを口に運ぶ彼女をじっと見つめ呟いた。]
(431) steel 2023/11/28(Tue) 04時頃
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今、雛子ちゃんは幸せ……?
(432) steel 2023/11/28(Tue) 04時頃
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僕は……、 雛子ちゃんを幸せにしようと思って うちに連れてきたんだけど……、
[また、考えながら話している。 生まれて初めて、自分が現在進行形で話している内容を恐ろしく感じていた。似た経験をしたことがないからだ。]
……そうじゃないな、って思って。 いや。幸せにしたいのは本当なんだけど。
(433) steel 2023/11/28(Tue) 04時頃
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僕は、自分が幸せになりたくて君を連れてきたんだと思う。 最初から。
……出会った時、君がまだ高校生だったから、 考えないように自覚しないようにしてたけど。 君といると楽しくて… 何をしてても可愛く見えて…
……って、カフェでしていい話じゃないな……。
(434) steel 2023/11/28(Tue) 04時頃
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……か、帰ろうか。
[そう言うと、慌てて残りのソーダを飲み干して、傍らに置いたサングラスを掛けた。 雛子が食べ終わるか飲み終わるのを待ってから、手を繋いでカフェを出る。 もしかしたら、こんな風に手を繋ぐのもあの遊園地以来だったかもしれない。]
(435) steel 2023/11/28(Tue) 04時頃
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[繋いだ手から伝わるほど心臓が早鐘を打っていることに、彼女は気付くだろうか。サングラスの下で仄かに頬を染め、無口で手を引いて歩く。おそらくそんな亜綺羅を見るのは初めてだっただろう。
この出来事、というよりは、雛子との出会いで、綺羅之介の舞台での演技が大きく変化することになる。
つまり恋を知ったのだ。]*
(436) steel 2023/11/28(Tue) 04時頃
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― その後・とあるカフェ ―
[亜綺羅さんとカフェでランチを食べていると、ふいに、兎坂庵の事を問われて。>>430 ふるふる、と首を振った。]
……行きたくないです。 亜綺羅さんと一緒じゃないなら。
[行きたいとは思っているけど、一緒にじゃないなら、行きたくない。 遠慮する様子は見せず、はっきりそう答えると、カラフルな星型のお砂糖が添えてある、紅茶を飲んで。]
[名を呼ばれる>>431と、紅茶の水面に落としていた視線を持ち上げて、見つめ返し。]
(437) doubt 2023/11/28(Tue) 05時頃
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――……幸せですよ。
とても幸せ、って、顔に書いてあるって、 よく言われますけど。
[何も感じない様に、感情を抑えていて、無表情に近かったあの頃とは違って。 今は、分かり易い位、それが表情に現れている様で。 周りの人には、そんな風に言われてしまうのだけれど。]
(438) doubt 2023/11/28(Tue) 05時頃
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[続く言葉>>433>>434は、口を挟まず、小さく頷きながら聞いていて。 楽しい、と言ってもらうと嬉しくて。 可愛い、と言ってもらうと、頬が熱を持ってしまったけれど。 帰ろう>>435、というのには、ぱちりと瞬いて。]
あ、はいっ。
[頷いて、紅茶を飲み終えて席を立つと、手を取られて。]
…………。
[そのまま、手を繋いで歩く。 自分の心臓が煩いので、繋いだ手から伝わるものも、どちらのものかは分からないけれど。 無言で歩く亜綺羅さん>>436に。]
……私が、亜綺羅さんを幸せにできるなら。 亜綺羅さんの幸せになれるなら、嬉しいです。 ……とても。
[先程は言いそびれてしまった言葉を落として、笑んだ。**]
(439) doubt 2023/11/28(Tue) 05時頃
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―― 観覧車 ――
後始末……
[大々的に救援を呼んだことが 外部にどう受け止められるかという危惧はあった。 孤島での数日間が彼等――彼に、不利益を齎すのではと。 説明を付けられる用意があるのなら 全て任せるしかないのだけれど。]
…… 口裏は合わせるつもりです。 灰羅さんにも、キラ様にも。
私に出来ること、なにか他にあったら 遠慮なく言ってください。
[危ない事はしないと約束してくれているから。 彼の返答には、ゆっくりと頷きを返す。>>392]
(440) azure_blue 2023/11/28(Tue) 07時頃
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[遠く眼下に見えるキラキラとした夢世界。 救援が来て、遊園地を後にして島を出たなら ゆるやかに現実に戻ってゆくのだろう。
一歩踏み出せば夢は終わる。 きっともう、会うこともないのだろうなと。 そう、どこかで思っていた。]
……… え
[だから、灰羅さんの言葉の意味が 私にはすぐには飲み込みきれなくて。 彼が捉えた私の瞳は、どこか呆けたような 色をしていたかもしれない]
(441) azure_blue 2023/11/28(Tue) 07時半頃
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……っ、
[私の反応を待たず連ねられる言葉に 明確な彼の意志を見取り、瞳が揺らいだ。 彼の声は、穏やかな海に白波を立てる強風の如く 無意識に遠い世界に境界を引くことで 一時の凪を得ていたこの心にまで小波を立てる。]
私、 は ……
[腕を取る彼の手が、大きくて、熱くて。 何か口にしなければと思うのに、 声がまともに出てこない。 泣き出しそうな心地ですらあった。
心彷徨わぬように繋ぎ止めるこの手に 重ねても良いのだろうか。僅か先の未来を。]
(442) azure_blue 2023/11/28(Tue) 07時半頃
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………あと数時間で、 忘れる準備を していたの。 たぶん、無意識に。 ………でも、
[一歩でも近づこうと、シートに浅く腰掛け直す。 我彼の距離はそれでも意外と遠く感じられて 意を決したように腰を浮かせると、彼の隣へ。
ゴンドラは僅かに傾いてしまうだろうか、 この数日間で、揺れて傾き続けた私の天秤のように。
そうして、そっと肩に額を預けた。]
(443) azure_blue 2023/11/28(Tue) 07時半頃
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私も、また、あなたに会いたい。
のぞみは出来る限りで叶えてあげたいし ……応急手当が必要な時は、できたら頼ってほしい。
………ふしぎね。
[たった数日で、こんな気持ちを抱くことが あるなんて思ってもいなかった。ぽつりと呟く]
もっと深くまで、あなたを知りたい。
[空に二人きり。 誰に聞こえているはずもないのに 囁くほどにまで声を落とし伝えるのは――『是』。]
(444) azure_blue 2023/11/28(Tue) 08時頃
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教えてくれる?
[私の腕を取るその手に、 もう片方の掌を重ね置いた その意図が伝わるだろうか。
寄り添う身体を少し離して僅かに目を上げれば きっと、視線は再び交わって。小さく微笑む。*]
(445) azure_blue 2023/11/28(Tue) 08時頃
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煙崎灰羅より救助が来るともたらされた後。
ホテルの自室でくつろいでいた。 ちかちかと、ベッドの上に放り投げていたアポロが 自身の存在を主張したのは、
何をするわけでもなく。 窓越しに、今も眠らない 遊園地の灯りを眺めている頃合い。
(446) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃
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ストーカーには釈迦に説法だっただろう。 もっともその事実を、己は知るよしもなかったが。 それでも、知ったような口をきいてしまったとは思う。
煙崎さんとはお似合いではないよ。 勝負は君の勝ちだった。 ワくんを見つけられたと、自惚れてもいない。
他に言葉を加えようにも、 どうにも否定が並んで参った。 拒絶の羅列ばかりでは、良い心証を与えない。 怒らせてしまうかもしれない。
(447) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃
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だから、返せる唯一の肯定を。
…… もしかしたら、 一番怒らせてしまうかもしれないと。 小さく笑みを含みながら。
(448) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃
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送信を終え、再び窓の外へ視線を送ったのは、 誰かがゴンドラを大きく揺らしたのと 時を同じくした瞬間だったかもしれない。
きらり、瞬いて。 遠くで星がひとつ。尾を引いて墜つ。
思わず、見上げた空に伸ばした手。 嘆息の後、そのまま引く。
誰かを楽しませるために作られた 人口の星も綺麗で楽しかったけど。
決して届かない綺羅星は、やはり美しいと。 そんな陳腐な感慨を抱きながら。**
(449) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃
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─ その後・カフェの帰り道 ─
[手を引いて、人混みを掻き分けるように歩いていきながら。 彼女の声が微かに聞こえる。>>439
雛子の幸せとは何だろうか、と、引き取ることに決めた時から考えてはいた。衣食住に不自由しないことは、おそらく最低限の下地で、人間の幸せはもっと別のところにある。それは身を以て知っていたから。
だけど雛子は今、幸せだと言った。
顔に書いてあると言われる、と。
元よりキラ目線では、彼女は感情の揺れが分かりやすい子だったのだけど、毎日をほぼ共に過ごすようになってからは、少し感想が変わった。彼女の感情が揺れるのは自分、キラが原因のことが多い。 最初から、特等席で彼女を見つめていたらしい。]
(450) steel 2023/11/28(Tue) 10時半頃
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[そして知れば知るほど、他の表情も見たくなって。 移動しながら少しずつ、ぽつりぽつりと、言葉を落としていく。]
──……僕は、素の自分がそれほど好きでは無くて。 舞台に上がっている時だけが幸福な時間だったんだ。 だって、舞台上の僕は幸福な役を演じているんだからね。
[だから不幸な役の時は不幸なんだけど、と、くすりと笑って。]
でも、不幸な役を演じていても、御客さんが観て、同情して、涙を流してくれるから、独りではないと感じられて。矛盾してるようだけど、不幸でもやっぱり幸せなんだ、舞台の上なら。 独りじゃない、という感覚は舞台の上でしか得られなくてね。 そこを降りたら、僕はただの空っぽな人間だった。
だけど、雛子ちゃんが来てから、舞台を降りたあとに会えるのが楽しみになった。
(451) steel 2023/11/28(Tue) 10時半頃
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最初は、女の子の付き人だから細やかにお世話してもらえるのが嬉しいんだと自己解釈してたけど。 お疲れさまでした、と声をかけてもらえて嬉しい。 僕の着付けを手伝ってもらうようになってからは。舞台に上がる時の気持ちに張りが出るようになって。 それから──……
[手を繋いで、駅とは反対方向の公園に辿り着いて。ひと気が少なくなった頃、足取りが緩やかになる。木漏れ日の下を、ただ話をするために歩いた。]
……普通に、会いたくなってた。
舞台と無関係に、普段の僕で、君と一緒に過ごしたい。
あの遊園地の時みたいに、笑い合って……
(452) steel 2023/11/28(Tue) 10時半頃
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[そこまで話を終えると、ふと、足を止める。 誰からも聞かれない木陰で、引いていた手を握り直して、彼女と向き合った。]
……そんな風に、誰かに対して思ったのは 僕は生まれて初めてなんだ。
だから、何て言うのが正解なのか分からないけど…
[眉をハの字に下げて、先刻の言葉への返事を。>>439]
……君と居たら、 舞台を降りた僕も、幸せになれる気がする。
……… 一緒に、幸せになってくれる……?*
(453) steel 2023/11/28(Tue) 11時頃
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[閉鎖された研究所は政府機関とも関わりがある。 どれ程の繋がりがあったか不明だが、 研究の内容を明るみに出したくはない筈だ。 できる限り揉み消そうとするだろう。
己が招待主という痕跡は残していない。 あとはアポロシステムをシャットダウンして、 遣り取り等のデータを消去すればいい。
とはいえ、招待客に口止めをするつもりはなく、 拘束や追及を受ける可能性は大いにある。 そんな場合だというのに。]
(454) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃
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ああ、中村のことは黙ってもらえると有難い。 雛子を預かることになったらしくてね、 俺が言えることじゃないが、 できれば平穏に暮らして欲しい。
だから、というだけでもないんだが、
……どうしようもないことも、ある。
[沈思する顔つきになったが、すぐに浮上し、 事件についての話を切り上げる。]
(455) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃
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アンタには迷惑の及ばないようにする。
[少し、バツの悪い顔になった。 暫くは心身共に慌ただしくなるかもしれない。 そう、それなのに、だ。]
(456) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃
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[どこかぼんやりとした彼女の顔。 心に言葉が追い付いていないように、 切れ切れの音が彼女の唇に乗る。
性急であったとは思っていない。 己に必要だと思えたものを欲しただけだ。]
……忘れる、つもりだったのか。 何だ、自由を求めた割に、 随分諦めがいいんだな。
[不意に移動し、隣に座る姿に。 重心が傾いてゴンドラが揺れる。 いくらでも傾いてしまえ。乱暴な思考が過る。]
(457) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃
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[肩に感じる彼女の重み。ほんのりと伝わる温かさ。 己にしてもこんな感覚は久しぶりだった。 ここのところ忘れていた、人の熱、その心地良さ。]
頼りにしてる。
[肩口に乗せられた頭部に向けて、囁きを落とす。 それから、安堵したように息を吐いた。]
(458) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃
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…………良かった、 これでも心臓バクついてたんだ。 ああ、俺もアンタをもっと深く知りたい。 俺のことも、な。知ってもらおうか。 ――――だが。
[小さな囁きに呼応するように潜めた声は、 しかし力強い意志を伴って。 顔を見たいなと思った直後、彼女は少し離れ、 己に微笑みを向けてくる。
重ねられた小さな手を取って、身体ごと引き寄せた。]
(459) yunamagi 2023/11/28(Tue) 11時半頃
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今は、これだけだ。
[そう言うと、彼女の唇に己のそれを重ねる。 二人を乗せたゴンドラが緩やかに下降していった。**]
(460) yunamagi 2023/11/28(Tue) 12時頃
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――9月XX日/カモメ荘108号室――
島を訪れたあの日から、キャンディ🌟チャンネルに新着動画が投稿されることはなかった。配信用のウィッグも衣装も化粧道具も、今は一切破棄して室内は簡素なモノトーン。ブロック型の栄養補助食品と爪とを交互に齧りながら、デスク上のモニタに映っているのは動画編集ソフトでなく、裏掲示板の書き込みだった。
「心臓麻痺に誤診される毒物ってどれかなァ。 できればるくあと同じのがいいけど、 キラ様に訊くわけにもいかないし……。 2度も幇助させたら駄目だよね。
……うぅん、どれも高い……。」
三つほど約束を取り付けてから、ネットバンクで支払いを済ませる。全ては画面越しで実感に乏しく、あの遊園地での出来事もまるで夢のように遠く記憶の底に霞む。現実は、灰色の水槽を搖蕩うようで、その乖離感を越えるのは痛覚だけになっていた。
(461) りしあ 2023/11/28(Tue) 12時頃
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「早くしないと、――もう随分キミを見ていないから、
好きなのに、大好きなのに、――だったのに、 忘れてしまう。顔も声も思い出せなくなってしまう。
……だから、はやく、し ないと、……」
半分以上赤黒く染まってしまったミサンガごと、左腕の蚯蚓腫れを掻き毟る。圧し掛かる不安に、眩しい彼女の笑顔を必至で思い出そうとするのに。いつしか柔和な表情は、よく似た坂理の風貌と重なって、脳内のるくあを上書いていく。だからモナリザのカウントは、5桁に入る前に停滞してしまっていた。
甘い毒の染入る感触をなぞるように、罅割れたくちびるを指先でなぞる。
(462) りしあ 2023/11/28(Tue) 12時頃
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準備も計画も整って、後は実行を待つばかり。ラップトップとモナリザをコネクタで繋いで、遊園地の管理とは異なるプログラムを流し込む。
「キミったら、銀島の外の地図すら組み込まれてない 超カスタマイズ仕様だもんなァ。 色々調教するの苦労したけど、 最新にアップデートしておいたから、暫くは大丈夫。
死亡届けも火葬予約もオンラインで仕込んだから、 後は大家さんを呼ぶのと、兎坂庵にお使いね。 何ならそこでまた、給仕の仕事するのもいいんじゃない。 ……和風の店構えと、やっぱりぜんっぜん合わないけど。ふふ。」
遺書はなく、全ての指示はモナリザへ。
巡り巡ってきた銀島の権利書と。 自分だけ異なる苗字の同居家族を疎んじて、十八歳で分籍した『宗美ワ』と書かれた謄本と。 時限で手続きされるはずの、各種届出のコピーと。 『お手数をおかけしますが、銀島に眠らせて下さい』と添えた骨壺と。
向日葵の枯れる季節から、数週間遅れて。木々が紅に染まる前に、プログラムされた通りモナリザが兎坂庵へと全て届けてくれるだろう。**
(463) りしあ 2023/11/28(Tue) 12時頃
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[雑踏の中、人ごみをかき分ける様に、手を引かれて歩く。 どこへ向かっているんだろう、と思いながらも、問うことはしなかった。]
[歩きながら、ぽつぽつと、落ちてくる言葉>>451>>452に耳を傾けて。 そうしていると、いつの間にか、駅とは反対方向の公園に辿り着いた。
ひと気の少ない公園、木漏れ日の下を、緩やかな足取りで歩いて。 やがて、その足はぴたりと止まる。 手を握り直されて、向かい合わせになると、頭一つ分、顔を持ち上げて。 じっと見つめながら、続く言葉を聞いた。]
――……はい。 その言葉を貰えた今が、私、とても幸せです。
[そう言って、赤い頬で、とても嬉しそうに目を細めて笑んだ。]
(464) doubt 2023/11/28(Tue) 13時半頃
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……あの、遊園地のゴンドラで、 私の幸せは、楽しい事だと思うって、言いましたけど。 それは、確かにそうで、 忙しい毎日も、一生懸命頑張る事も、 新しい事を勉強する事も、とても楽しいですけど。
でも、その、揺れ動く感情の傍には、 いつも亜綺羅さんが居て。 私は、亜綺羅さんが居ると幸せなんだと思います。
それに、亜綺羅さんが楽しそうだと、私も楽しい。 亜綺羅さんが幸せだと、私も幸せな気持ちになる。
――……だから、私にとっての、一番の幸せは、 亜綺羅さんを幸せにできる事なんだと思いました。 [だから私は今、とても幸せなのだ、と。]
(465) doubt 2023/11/28(Tue) 14時頃
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これからも、よろしくお願いします。
[そう言って、笑んだ。*]
(466) doubt 2023/11/28(Tue) 14時頃
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[目を細めて微笑む雛子に。同じように嬉しそうな微笑みを返して。人目もない場所だから、改めてサングラスを外した。]
そうか…。何となく感じ取ってはいたんだけど。同じ気持ちでいてくれて嬉しいな。
………触れてもいい?
[雛子の許しが得られれば、そのまま目の前の細い肩を引き寄せて、抱き締める。 静かな時間は、あの夢のような遊園地で燥いだ日から、とても遠くまで歩いて来たことを感じさせた。 だけど独りではなく、一緒に歩いて来たのだ。
柔らかい髪をしばらく撫でて、囁いた。]
……ところでさっきのは、 告白じゃなくて、
(467) steel 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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プロポーズだけど、分かってる?
[抱き寄せた身体を一度離して、肩に手を置いたまま、告げる。 それから、くすりといつもの顔で笑って。]
順番間違えちゃった。 こういうの初めてだから許してね。 好きだよ、雛子ちゃん。
[そしてもう一度、木漏れ日の下で細い肩を抱き締めた。]*
(468) steel 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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――ある日の兎坂庵
[青年との約束が果たされた頃には、 残念ながらというべきか、9月のメニューも とっくに月替わりしていた。]
お。久しぶりだな坂理くん。
[特に日程を約したものではなかったため、 その日顔を合わせたのは全く――では なかったかもしれないが、大枠において偶然だ。]
(469) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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[>>463 彼の計画が予定通り遂行されていたなら 己もそれを認識していただろう。 黒須と坂理の交流は知り得ないことで、 この件に己から口を入れることはない。
寄せる想いの質も量も知らず、 知っても理解し難いものだったろう。 そこに人為的な力が介在していたかさえも、 確かめる術はないのだ。 あるのは、ただ、悼む気持ちだけ。]
(470) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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大福をご所望だったかな? マスター、俺にも同じものを。
[坂理が兎型の大福とほうじ茶を頼んだかは兎も角、 注文を済ませる。 島から戻り、ここに足を運ぶのも幾たびか。 卯木とも顔を合わせては言葉を交していただろう。]
坂理くんにも世話になったな。 いや、ピンと来たんだよ。 こいつは爆発物の処理がうまそうだとな。
[我ながら良い人選だったと、笑みを浮かべて。]
(471) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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……キミは、あァ、大丈夫だな。
[真っ直ぐに見つめて、 増えた死を掘り起こすつもりはなかった。 しかし、やはり幾らか影を落としていたのだ。 両手を顔の前で組み合わせて、確認するように。
暫く見つめたまま、それから、深く息を吐く。]
(472) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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ん、美味い。 ここのメニューは飲み物まで外れがなくてね。 余計なものまで頼みすぎちまうのだけが、 欠点だ。
[注文したものを平らげ、ぶらり立ち上がる。]
じゃあな、坂理くん。 社会人になったら、俺にも一杯奢ってくれよ。
[まだ当分先の事象を口にして、ひらと手を振ると。 二人分の会計を済ませて、店を後にした。*]
(473) yunamagi 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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[キラ様のことも、元より口外する心算はない。 彼等を取り巻く事情についても、 私は良くは知らないために、静かに首肯した。
私に課されるものがあるとすれば、 無断欠勤への学校への説明義務だけ。 救援要請が発されていたことを加味すれば 必要以上に責を負うこともないだろうから。 大丈夫ですと首を振ってみせただろう。]
(474) azure_blue 2023/11/28(Tue) 14時半頃
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………そうなの? あんなに 余裕そうに見えていたのに。
[顰めた声で、くすくすと。 内緒話でもするかのように、笑う。 昨夜。空っぽだと切実な響きを以てして 彼が口にしたその箇所にも、 叶うならそっと指先を添えて、するりと撫でた。]
(475) azure_blue 2023/11/28(Tue) 15時頃
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[いつの間にか天辺を越えたのだろう。 彼の腕に引き寄せられた瞬間、その肩越しに 陽を受けた水面が白く輝くのを見る。]
―――…
[近づく顔が重なる前に、そっと瞳を閉じた。 高度を下げるゴンドラ、身も心も 空に居られる時間はあとわずか。 短い間に、繋がった箇所から どれほどのものが伝えられたことか。]
(476) azure_blue 2023/11/28(Tue) 15時頃
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――――― ―――――
……涼しい。
[ゴンドラを降り、風に身を浸す。 夏の終わりの日差しは今日も変わらず、 けれど空の高さや雲の形は間違いなく 季節の移り変わりを示している。
彼は先に降りただろうか、後に続いたか、 ふと思い出したように、その顔を見上げて]
(477) azure_blue 2023/11/28(Tue) 15時頃
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……そうそう。 わたし、『密星 偲風』と申しますの。
以後お見知りおきを?
[敢えてなのか、口にしたくないのか。 嬢ちゃんだのアンタだの呼ばれていたこと 忘れてはいないのだ、と、ふふりと笑った。*]
(478) azure_blue 2023/11/28(Tue) 15時頃
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[触れてもいい?>>467と問われると、頷いて。 どこかに触れるだけだと思っていたら、引き寄せられたので、目を丸くして。 亜綺羅さんの腕の中、撫でられる髪。 心臓が、とても煩い。]
――……え?
[先程の言葉は、プロポーズどころか、告白とも受け取っていなかったので、目を見開いてしまった。]
[私は実験の道具から、やっと人間になったばかりで。 亜綺羅さんと私の間にあるものも、人としての繋がりで、想いだと思っていて。 恋愛については、まだ、考えた事も無かったけれど。]
…………。
[もう一度抱き締められると、身体全部が心臓になってしまったみたい。 おそるおそる、そっと、その背に腕を回してみて。
伝わる熱を、愛おしいって。 こうしている事もまた、幸せ、なのだと知って。]
(479) doubt 2023/11/28(Tue) 15時頃
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……プロポーズ、とは、思ってませんでしたけど。 ――……私も、亜綺羅さんの事が、好き。
[気付いていなかっただけで。 私の胸にある感情の名前は、『好き』だったのだと、知った。*]
(480) doubt 2023/11/28(Tue) 15時頃
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[>>475 既に無様な姿なら晒している。 余裕そうに見えていたと言われれば 朧な納得をするものの、 忍び笑い、悪戯めいた含みを感じたのも確かだ。
撫でる指先の動きも相まって、 秘め事を共有するような空間が醸される。 ――瞳の閉じられるまでのこと。]
(481) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃
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[金色のゴンドラを降りて、彼女の視線を受ける。 名乗りなら、初めてまみえた時に。>>1:39 いや、その前から。]
知ってる。 俺が招待して……ああ、
[密星の名を、一度も呼んでいない自覚ならあった。 半ば意識的に。 しかし、彼女がそれを気にしているとは 思いもよらず。]
(482) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃
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いい名だよな。 アンタが気に入ってるかどうかは知らんが、 俺は好きだよ。偲風。
[舌の上で転がすように、その名を呼んで。 船が港に着くまでの、残り僅かな時間を 過ごすつもり。**]
(483) yunamagi 2023/11/28(Tue) 17時頃
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プロポーズ通じてなかったの?
[少し笑っていたかもしれない。髪を撫でながら、彼女の心臓の音を心地よく感じ取る。背中に回された腕は、細く小さいけれど。]
歌舞伎の台詞だと何でも遠回しに言うのが粋というか。直球は無粋な世界なんだけどね。 現実はやっぱり違うな。勉強しなきゃ。
[指先で髪を梳くように撫でつつ、時折耳やうなじに軽く触れた。 様子を注意深く見ながら、頬に手を添えて、上を向かせる。]
(484) steel 2023/11/28(Tue) 17時頃
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再会は予定より遅かった。 季節限定プレートは一人で食べることになる。 そのくせ悪びれない軽口に、端正な顔で同じ口を返す。
「 お久しぶりです。お兄さん。 随分な遅刻ですよ。 」
本当は煙崎るくあの兄ではなかったのだと。 知る機会すら怪しい身だが。
真実を得ようが得るまいが、 そこに意義を見出さなかったなら。 どちらにせよ紡ぐのは、 彼自身の個を排除した呼び名だろう。
(485) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃
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付き人ではなく、僕の伴侶になって。 ずっと傍で手を握っていて欲しい。 僕も、もう死ぬまで離さない。
[雛子の返事を貰えるか、貰わないか、そのまま首を傾けて唇を重ねて。 そっと顔を離すと、ふたたび手を繋ぐけれど、ここに来た時とは違う繋ぎ方で、木漏れ日の中を歩いて帰った。]**
(486) steel 2023/11/28(Tue) 17時頃
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「 どうか次回があるなら、 自分の手のひらに収まるものだけに。 旅行に持って行く荷物の鉄則ですよ。」
走らされたこと、忘れてはいないのだと。 眼差しはじとりと、湿り気を帯びるのだが。 そんな空気も、真っ直ぐな視線に散らされる。
「 ええ、俺は大丈夫ですよ。
…… そういえばあそこは、 飲み物のハズレが多かった。 」
何が、とは問わなかった。ただ事実だけ持って笑う。
(487) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃
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視線は逸らさないまま。 別の話題を続けたのは。 この話を続ける気がないという意思表示。
俺が知るだけでも2種。 地雷ドリンクが埋まっていたと。
語る口調は、自身でも気付かないうちに、 懐かしむようなものとなる。
「 そういえば俺。 ほうじ茶も甘味も好きじゃないんです。 」
なら何故この時間をねだったのか。>>1:86 俺は言わないし、きっと彼も聞かないだろう。 そんな、捻くれた信頼感。
(488) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃
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「 そうですね。 また会う機会があれば。 」
彼の指先で重なる伝票に向けて。 意外なことに「また」の予感はあった。 しかしそれは必然ではなく、偶然を標にしたものだ。
月見ハンバーグが反故にされたように。 その日ではなく、いつかの約束。
一人になれば、静けさが舞い戻る。 ぽっかりと空いた時間は、 物事を考える隙を与えてしまう。 店内を、そして順に、窓の外を眺める。
(489) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃
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汗が滲むどころか。 月見や南瓜を主軸とした商品も、 木枯らしが攫ってしまって久しい。
視線の先には、 枝にたっぷりと花をつけた薄紅があった。 心地の良い柔らかい風が、幼い緑をゆすり、 冬眠していた虫たちが目覚めて這い出てくる。 文句のつけようがないほどに、 美しい季節だった。 「 ああ …… そうか。 」
(490) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃
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「 夏は、もうとっくに 終わっていたんだな。 」
なのに、ぽつりと思い出したかのように。 呟きに哀愁をまとわせたなら。
煙崎灰羅が去り、空席となった場所。 しばらく沈黙を共に見つめていたが。 やがて瞳の奥で揺れる光を閉ざすように、 坂理柊は、自らの睫毛を伏せた。**
(491) 希 2023/11/28(Tue) 17時頃
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[プロポーズ通じてなかったの?と言われると>>484。 亜綺羅さんの腕の中、少し俯かせた頭で、小さく頷いた。]
……だって、亜綺羅さんが、 そんな風に思ってくれてるなんて、思いもしなくて。
……私が、勉強します。
[粋な言い回しを理解せず、直球でないと分からないなんて、歌舞伎役者の付き人失格だと思う。]
[私の髪を、亜綺羅さんの指先が梳って。 耳やうなじに触れられると、その度、小さく身体が跳ねた。 頬に触れられて、上を向くように導かれると。]
(492) doubt 2023/11/28(Tue) 18時半頃
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――……はい。嬉しいです。
[直球でくれた言葉に、今度はちゃんと意味を理解して、返事をして。 赤い頬で嬉しそうに笑んだら、唇が重ねられて。 繋ぎ方の変わった手には、また、心臓と、繋いだ手が跳ねた。
明日の命の心配をする必要がない、平穏な日々を手に入れられたと思ったのに。 今の私は別の意味で、死んでしまいそうだなって、思った。**]
(493) doubt 2023/11/28(Tue) 18時半頃
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[ 卯木が気付いた時には、全ての片が付いていた。>>463 いや、片が付く前に気付いたところで 卯木にできることなどきっと何もなかっただろう。
だって、卯木は黒須ワの命を救うことなど、 とうの昔に諦めていたのだから。>>2:389>>2:390 ]
(494) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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── 冬の銀島 ──
まったく、 お互いに厄介事を押し付けられたものですよね。
[ 傍らにいるモナリザに苦笑を零しながら、 卯木は久しぶりに銀島へと足を踏み入れる。 ]
まあ、私の手が後ろに回らないなら 別に協力は惜しむつもりはありませんが。
[ 骨壺を両手に抱えながら、>>463 卯木はモナリザが初めて 兎坂庵にやって来た日のことを思い出していた。 ]
(495) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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[ お月見のシーズンが終わり、 茸の煮込みハンバーグや鯖といくらのお茶漬け、 和栗のモンブランやサツマイモの茶巾絞りなど 兎坂庵の期間限定メニューが変わる頃、
大量の書類と骨壺を抱えたモナリザが、>>463 兎坂庵を訪れた。
和風喫茶の趣にはお世辞にも似つかわしくない 近未来型ロボットに、お客様と従業員が 困惑の声を上げる中、
慌ててモナリザを兎坂庵の奥にある 自宅スペースに招き入れた卯木は、 そこで何が起こったのかを知ることとなる。 ]
(496) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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色々と大変でしたねえ。
[ 予約は事前に行っていたとしても、 黒須が亡くなった後に 実際に人とやり取りするのは生きた人間なわけで。
おそらく黒須の家の者には 一応は形ばかりの報告はしただろうが、 当然の如く役に立たない彼らに 期待できることはなく。
卯木か、もしかしたら彼の住んだ家の大家かが、 対面でのやり取りに 駆り出されることになったと思う。
そうして、諸々が落ち着いた頃、 店休日に卯木は銀島を訪れて 散骨することとなった。 ]
(497) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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[ 黒須の死については、 誰彼構わずに言いふらすことはなかったが、 何かの話題で黒須の話になったなら、 彼が亡くなったことと、 銀島の権利書を託されたことを話しただろう。
もし黒須の死を伝えた人がいたならば、 銀島に散骨する旨も伝えたため、 この日は卯木とモナリザだけでなく 他に同行者もいたかもしれない。 ]
(498) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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[ 卯木はモナリザと共に園内をひたすら歩く。
ジェットコースター『宇宙遊泳』、 プラネタリウム『銀の館』、 サバゲーアトラクション『月面大戦争』、 貸衣装館『星の夢』、 メリーゴーランド『銀河の海賊』、 コーヒーカップ『惑星パーティ』、 お化け屋敷『宇宙病棟』、 カプセルトイのある休憩所、 中央カフェ、天の川ロード前休憩所、ホテル、 もしこの日がクリスマスローズの種を植えた後で>>355>>393 卯木がそれを知っていたのならその近くにも、 少しずつ黒須の粉骨を振りまいた。
こうして歩いていると、初めてこの島を訪れた 夏の終わりを思い出しては、楽しさともの悲しさが 心の中で混ざって落ち着かなくなる。 ]
(499) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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[ 最後に訪れたのは観覧車。 黒須が眠りたかったのは、 きっとこの場所なのだろう。
卯木は瞳を閉じて、 帰還した日のことを思い出した。 ]
(500) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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[ メッセージの着信に気付いた卯木は、>>*18>>-720 嫌な予感がして、近くにいた救援に来た人に 一緒に黒須を探すように頼み込んだ。
もしかしたら、卯木よりも早く行動を起こした人が 他にいたかもしれないが、 いずれにせよ、卯木は観覧車の前で倒れ込んだ 黒須の姿を見つけることとなった。>>406 ]
(501) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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[ 「死ねば煙崎るくあに会える」と信じている人間に 『会えるわけない』と言ったところで意味はない。
卯木には全く理解できないけれど、>>0:217>>0:218 たとえ死者に会えなくて、触れられなくて、 自身の言葉が届かなくても、 会いたくて、触れたくて、言葉を伝えたくて、 それだけを信じて命を擲つ者も世の中にはいる。
黒須の思考がどうだったかは卯木は知らない。 けれど、何かしらの彼の信念を打ち砕けるとは 卯木には思えなかったから、>>2:390 彼が心変わりするかもしれないという、 蜘蛛の糸のような可能性に縋るしかなかった。 ]
(502) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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|
君はここから何を見られたんだろうね。
[ 呟いたところで、 あの日黒須が見たものは>>405>>406 結局のところ分からない。
卯木が観覧車から見つけたのは、 こと座のようなシンボルマークだけ。>>2:28 まあ、そもそもこれはこと座ではなく、 あの隠し階段が開いたのは>>2:70 偶然だった可能性も大いにあるのだが。 ]
どうかな? これで君は満足できた?
[ 最後の粉骨を観覧車前に振りまくと、 ざわめく木枯らしが辺りの景色を揺らす。 ]
(503) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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あと、これはお供え。
[ 観覧車の側の、風が当たらない場所に 青薔薇と黄色いパンジーが飾られた 鴇色の箱のボックスフラワーを置きながら、 ]
じゃあね、黒須さん。
[ 最後に誰にともなく手を振ると、 卯木はモナリザを連れて、銀島を後にした。 ]**
(504) JITA 2023/11/28(Tue) 19時半頃
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―― それから ――
[救援により銀島での一件は幕を下ろし、 きっと各々、ゆるやかに日常に戻って行ったのだろう。 ギャラクシーランドのカプセルトイの景品たちが コスプレ写真とともに保健室常連の女生徒達に 好評を博したくらいで、私も何も変わりはしない。
少し違うのは、携帯端末に何件か 招待客だった面々の連絡先が増えたことと。 『彼』に逢うための外出が増えたこと。 相手の多忙を縫っての予定だから、 そう頻度が高くはなかったかもしれないけれど 出来る限りで時間を作り、逢うようにはしていた。]
(505) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時頃
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―― 秋の銀島 ――
[クリスマスローズの種子は、 本来はポットに蒔いて植え付けを行うものらしい。 地植えをするなら、この時期までに蒔いて 二月から三月にかけて、植えたい場所に株を植えこむ。
ただ、銀島は船で渡る場所で、 居住地からの利便性も良くはない。 直接蒔いて、現地のモナリザにある程度を任せ 時折様子を見に来ることにはなりそうだった。
その頃には、土地の権利書は巡り巡って 卯木店長の手に渡っていただろうか。 彼の手にまだそれがあるなら、彼に。 手を離れていたなら、その時の権利者に。 手続きをとって行き来することにはなるのだろう。 >>463>>495]
(506) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時頃
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クリスマスローズを植える場所は 真夏の間に、太陽が強く当たらない 半日陰の場所が良いのですって。 ――…繊細で控えめなお花なのね。
[るくあが好んだというこの花の花言葉が 『追憶』『私を忘れないで』『慰め』 『私の不安をとりのぞいてください』など 儚げで切ないものであること、 いつかの折に彼にも話しただろうか。]
できれば、島の出入り口にも植えたいんです。 成長すると、こんもりとしてお花をたくさんつけるから 並べて植えると絵になって素敵かしら って。
それに、この島に降りてすぐに るくあちゃんに迎えて貰えている気持ちになれそうだから。
(507) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時半頃
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[大体の場所は、最終日に選定してあった。 そこに加えて、彼女の遺灰が多く蒔かれた場所へも。
さらには大観覧車の近くにも。 黒須くん――キャンディちゃんと名乗っていた彼が あの日助け出された場所でもある。>>500>>501
アポロで連絡をしたことがあったとはいえ、 救援直前のその時が初対面になってしまった 彼の事情は私には知り得るはずもなかった。 ただ、灰羅さんを始めとして、彼を知る人々から 黒須くんを含め、るくあを取り巻く人間事情の 一端でも聞くことが出来ていたら―――
そこにるくあの花を植えることで 失われた魂への慰めにならないかと考えて。]
(508) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時半頃
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[半日近くの時間は要したけれど、 スムーズに種植えを終えることができて ほっと安堵の息を吐いて胸を撫で下ろす。 一人では難しかった、と、微笑み湛えた礼とともに 傍らの人を振り仰いで。]
…… うん ……これで大体完了、ですね。 手伝ってくださって、ありがとう。
丈夫に育って、綺麗な花を見せてくれますように。 花盛りを迎えるまでにはまだ数年かかるんですって。
また定期的に、様子を見に来られたらと思うわ。
[土の上をそっと撫で、植えたばかりのこの種子たちが 純白や薄桃の花弁を花開かせる日へと思い馳せた。**]
(509) azure_blue 2023/11/28(Tue) 21時半頃
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── それから ──
[あの遊園地の一件から、かなりの月日が経ってから、 ひょっこりと、サングラスに和柄のシャツ、紫色の髪をした男が現れた。 歌舞伎役者の中村綺羅之介だ。 一緒に着ていた小柄な女性と店内に入ると、カウンター席に並んで座って、メニューを眺め始める。 しばらく迷ってから、口を開いた。]
すみません、ほうじ茶と大福ください。 あ、大福はおすすめの種類があればそれで。
[マスターがこちらを見たら、卯木さんだ!という顔をしてしまう。]
(510) steel 2023/11/28(Tue) 21時半頃
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[どんな顔をして伺えばよいのか分からなくて、随分と時間が経ってしまってからの来店だが。 ひっそりとでも約束を果たしたくて。
卯木がこちらに気付いても気付かなくても、勝手に話を始めた。]
……随分前に、マスターと会って、ここに来ると話していたので…… ……やっと来れました。
[ほうじ茶と大福が出てきたら、隣にいる雛子の注文したものが出てくるのを待って、一緒に食べ始める。]
(511) steel 2023/11/28(Tue) 22時頃
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――それから
[大方の予想通り、研究所で何が行われていたか、 明るみに出ることはなかった。 ”遭難した旅行客、無事帰還”そんなニュースは 有名な歌舞伎役者がいたにも関わらず、 然して話題になることもなく消えていく。
死者でも出ていればまた違ったのだろう。 しかしその期間、島は平和だったのだ。 少なくとも表向きは。]
[島には調査が入り、己も研究機関の関係者として、 暫くの間質疑を受けたものの、 実質的な被害や捜査機関への申告もなく、 遭難者たちの素性や関係性からも、 危険はなく事件性はないと判断されるに至った。]
(512) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃
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――――RMKUP。
[逆洗脳プロジェクト。 調べていくうちに得られた情報はごく僅か。 研究所が閉鎖された時に、るくあが「終わらせた」 からだろう。 島の研究所に残るデータ以外に見つかるものはなく、 当時の関係者に尋ねても、連絡を取れた者は 核心に触れる情報を持ち合わせていなかった。]
頭打ちだな。
[息を吐いて、自宅の――島から帰った時に、 使っているビルの一室だ――書斎スペースを後にする。]
(513) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃
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偲風? ああ、お疲れ。 島に行くの来週だったよな。 その日、人と会う予定があるから、直接港まで行くよ。 いや、話はそれだけだ。 声が聞きたかった。
[慌ただしい日々は、探すべき対象の不在により、 思いのほか早く落ち着きそうだった。 解決という形ではないにせよ。 己もそろそろ日常に戻る頃合いだろう。
あれから連絡を取り合って、時折逢瀬を重ねていた 『彼女』 声を聴くと、安堵と高揚を感じさせてくれる相手。 『彼女』との未来のためにも。*]
(514) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時頃
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えっ美味しーい!!
ねぇこれ美味しすぎるよ!一口食べる?
[一見、女友達同士のような雰囲気ではしゃぐけど、隣に座った女性に一口分けてあげる時の顔は、明らかに恋人同士だった。 実際は恋人ではなく婚約者であるが。
もしも卯木が気付いたら、少しずつ、帰還後にどう過ごしているのか。難しいけれど、聞かれれば心境も。本当に少しずつ、話すつもり。]**
(515) steel 2023/11/28(Tue) 22時頃
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──数年後・歌舞伎座──
[歌舞伎座に並ぶ紅紫色の旗。 その日は、綺羅之介の代表作となった演目『寒芍薬血染めの十字架』千秋楽だった。
内容はこうだ。 花魁・夕狐は姿見る者すべてを魅了する狐の妖怪。 位は座敷持で、結いは伊達兵庫。紅紫色の寒芍薬柄の着物を着ている。 町一番の美丈夫から、村はずれに住む若衆まで、皆が夕狐に恋をして求婚してくるが、夕狐は「私(わっち)の術に浮かされておるのであろう」と、誰も信じる事が出来ない。ある者は殺し合い、ある者は夕狐が手に入らぬことに絶望して自害していく。
寒芍薬が寂しく咲く林下、孤独に耐え切れず悪鬼と化す寸前の夕狐を、兄狐が毒殺する場面で舞台は終わる。]
「 有難う。 私、今 とっても しあわせ 」
[煙崎るくあの放ったあの言葉を、あの表情を 模していることは、綺羅之介本人しか知らない。]
(516) steel 2023/11/28(Tue) 22時頃
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[幕切れ前のこの台詞の名演技により、夕狐に魅せられた客足は途絶えず前例のないロングランになった。 その後も末永く再演され、愛される演目となる。
一度だけ、夕狐演じる中村綺羅之介がインタビューで答えたことがある。]
僕の演じる夕狐には、モデルとなった女性が居ます。 いえ、そういう意味では御座いません。 僕は妻以外の女性に恋したことがありませんので。
その方は……そうですね。 ずっと心の中で花を手向け続けているひとです。
[綺羅之介が夕狐のモデルとなった女性について語ったのはこの一回のみ。]
(517) steel 2023/11/28(Tue) 22時頃
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それじゃあ行って来るね、雛子。
[舞台に立つ前の中村綺羅之介はいつも、傍らで世話をする妻に声を掛けてから、光の中に歩み出していた。
尚、妻となった女性の名前は固く秘匿され、世に知れ渡る事はなかったけど、いつも一緒に居て笑い合っている、幸せそうな夫婦だったと記されている。]**
(518) steel 2023/11/28(Tue) 22時頃
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― それから ―
[あの遊園地で、卯木さんとメリーゴーランドに乗った時、私は『いつか行かれたら』>>3:183と言ってしまったけれど。 亜綺羅さんと一緒にこの場所へ来る事ができて、嬉しく思う。]
[メニューを眺めていた亜綺羅さん>>510は、大福とほうじ茶を頼んで。 卯木さんがこちらを見たら、嬉しそうに目を細めて笑む。 そうして、亜綺羅さんとの話>>511が終わった後に。]
……私も、ここに来られて、 また卯木さんに会えて、嬉しいです。
るくあちゃんが一番好きだったメニューって、何ですか? それと同じ物を、お願いします。
[るくあちゃんがこのお店で一番好きだったメニューを私は 知らないので、そう言ったら、亜綺羅さんと同じになってしまったけれど。 大福の中身は、別だったかな?]
(519) doubt 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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[程なくして出てきた兎型の大福には、感嘆の声をあげて。]
か、可愛い……! それに、とても美味しいです。 [隣に座る亜綺羅さんからも感嘆の声が上がり、一口食べる?と問われると、笑んで頷いて、私のも一口差し出して。
そうして、卯木さんと亜綺羅さんの話には、口は挟まずに。 るくあちゃんが眺めていたという中庭、窓の外に咲く花を、眺めていた。**]
(520) doubt 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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|
── いつかの兎坂庵 ──
いらっしゃいませ。
[ 来店した2人連れのお客様に、>>510>>519 卯木は目を見開いた。 帰還後は中村とも海透とも会わずじまいだったため、 二人の仲は知らないままだったのだ。
兎坂庵のお客様は 皆年齢も高く落ち着き払っているため、 有名人のお客様が来ようと、 節度を保った態度で、 特に騒がしくなることもなく、 ]
(521) JITA 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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|
ご来店ありがとうございます。 お忙しかったでしょうし、 来ていただけただけでありがたく思いますよ。
[ おすすめの種類と言われ、>>510 何にしようかと迷いはしたものの、 海透の注文に合わせて、>>519 結局、煙崎るくあの好きだったほうじ茶と大福を>>421 彼らに振舞うことにした。
中村綺羅之介関連でニュースになったのは、 帰還したときの件だけで、>>512 おそらく煙崎るくあの件では お咎めなしとなったのだろうと卯木は推察しつつも、 卯木は特に何も尋ねることなく、 初対面のときと同様、 にっこりと柔和な笑みを浮かべている。 ]
(522) JITA 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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お口に合ったようで何よりです。
[ 海透に大福を一口分ける姿に>>515 色々と察した卯木は楽し気に顔を綻ばせながらも、 ]
ここ、兎坂庵は、 お客様にホッと一息ついてもらう場所ですから。 まずは日常の疲れを癒しながら、 落ち着いてごゆるりとお過ごしいただけましたら。
[ 何か話そうと思案しているように見える姿に、 話したいタイミングでいいのですよ、とでも言うように ふわりと微笑みながらも。
もし彼が一言二言でも何か話し始めたら、 卯木は黙ってそれを聞き入るつもりだ。 ]**
(523) JITA 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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――銀島
数年? そんなにかかるのか。
[クリスマスローズという名の示すように、てっきり クリスマスの時期には花が咲き誇ると思っていた。 半日近くをかけて、銀島のあちらこちらに種植えをして、 此度は二人で園内を歩き廻る。]
手伝って……というか、こちらこそ、だ。 ありがとう。そうだな、また訪れよう。
[花言葉の類をるくあが知っていたものかどうか。 彼女から聞いたその意味は、 るくあを想起されるもののように思われた。]
(524) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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[――――忘れないさ。胸中で呟く。 思い描く。 島のそこかしこに咲き乱れる淡い色合いの花弁を。 きっと届くだろう。そして喜んでくれるだろう。 だから己も、この島に今日植えた花が咲き乱れるのを 楽しみにしよう。
花盛りの遊園地。 そう、遊園地は見ているだけでも心躍るものなのだ。**]
(525) yunamagi 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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CAST
中村 綺羅之介(歌川 亜綺羅) … steel
海透 雛子 … doubt
黒須(宗美) ワ … りしあ
卯木 宙太 … JITA
坂理 柊 … 希
菊水 三紗 … solitude
密星 偲風 … azure_blue
煙崎 灰羅 … yunamagi
煙崎 るくあ … まぎお
and
423体のモナリザ
(#4) 2023/11/28(Tue) 22時半頃
私を■したあなたたちへ
END.
(#5) 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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― ×年後/銀島 ―
[兎坂庵に行って、卯木さんと話をした時、今、銀島の権利書は卯木さんが持っていると聞いて>>498。 るくあちゃんの命日のこの日、私は、卯木さんに頼んで、この島へ来た。 鞄には、あの日亜綺羅さんが出してくれた、お星さまのキーチェーンを付けて。]
[全部制覇しよ、って、亜綺羅さんと沢山乗ったアトラクション。 結局、制覇はできたっけ?
あの3日間の出来事を思い出しながら、アトラクションを一つ一つ巡ると、あの日の私が、そこに居る様に思える。]
[中央カフェに着くと、今は何も映らない、青い空を見上げて。]
――……るくあちゃん。
私は、最後に会ったあの日、 『私はいつも、るくあちゃんの幸せを願ってる』って、言って。 るくあちゃんは、るくあちゃんの願う、 幸せを叶えたのかもしれないけど。 ……私は、やっぱり、貴女に生きていて欲しかった。
(526) doubt 2023/11/28(Tue) 22時半頃
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音もない暗闇の中、八方塞がりに思えたとしても。 その時は、一つの道しか、無い様に思えても。 生きていたら、突然、光が射して、 別の道が見える事もあるから。
――……私は、貴女と、もっと一緒に遊びたかった。 貴女の笑顔が見たかった。
私に初めて、 『楽しい』を、『幸せ』を、『悲しい』を、 『生きたい』という気持ちを、教えてくれたひと。
貴女が死を選ぶ前に、 何か力になれたれたら良かったのにって、 一緒に、別の道を探せたら良かったのにって、 そう、思ってしまうけど。
[そう言って、瞼を閉じると。また、緩く持ち上げて。]
(527) doubt 2023/11/28(Tue) 23時頃
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……そう思うのは、私が今、 生きている事が、とても幸せだからなんだと思う。
ありがとう。るくあちゃん。 亜綺羅さんに、会わせてくれて。
(528) doubt 2023/11/28(Tue) 23時頃
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―― 銀島への再渡航前日 ――
……灰羅さん。 今日もお疲れ様。
ええ、来週の土日を使う予定で――… そうなの?じゃあ、港で待ってます。 種はとってもいいものが手に入ったの。 土はあらかじめ島に発送しておきました。
あとは、…なにかあったかしら……?
[予定確認の何気ない通話にも ついつい表情が綻んでしまう。]
(529) azure_blue 2023/11/28(Tue) 23時頃
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…………うん。 私も、寝る前にあなたの声が聞けて良かった。
[声を聞けば幸せで。 名を呼ばれれば鼓動が早まって。 抱き締められると、私の最奥が ほわほわと温まる心地になる。
多忙な彼だ。 長話になってしまってはいけないと思うのに ついつい、通話を長引かせて。 得難いものを得ていることに、瞳を細めた。]
(530) azure_blue 2023/11/28(Tue) 23時頃
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[随分ストレートな物言いだ。 一瞬、驚いたように息を呑む声が、 携帯越しに伝わったかもしれない。]
(531) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃
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[声を聞くと会いたいと、それ以上を求めたくなる。 幾つになっても、抑えられないものがある。
それを彼女が教えてくれた。]
(532) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃
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[耳に残る彼女の甘い言葉の余韻で、 今夜は良い夢が見れただろう。**]
(533) yunamagi 2023/11/28(Tue) 23時半頃
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――銀島。
一体、また一体と欠けてゆき、辛うじて動き続けるモナリザたちは、今日も園内を掃除し、点検し、ホテルの客室も整えて、水やりもこなしながらお客様を待っている。
冷たい潮風が島を渡る頃、そこかしこに植えられたクリスマスローズが可憐な花をつけ、白、薄紅、淡橙、黄、緑、桃色から濃紫まで、グラデーションの波を描いて揺れていた。それはきっと、この地に眠る魂を、優しく慰撫するように、寄せては返し、幾度も、幾度も。
誰も目に留めることのない、観覧車脇の一株に隠れるように、添うように。端が罅欠け錆びついた向日葵の飾りが、置き去りにされていた。
(534) りしあ 2023/11/28(Tue) 23時半頃
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