17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[竜のお食事について答えられないタルトでも、 少女の疑問に答えるために、>>8 にせものの竜がどんなものか、タルトなりの言葉で説明することができたでしょう。 しかし、先の疑問を呼び水として、 タルト自身のことについて訊かれたため、>>9 黙り込むような間をつくりました。
彼女の言葉から、鋭さというものを感じはします。 このことを知ってどうするのでしょうか、 そんな思考がちらりと過ぎりはしましたが、 こくこくと黙って二度うなずきました]
(119) 2022/03/08(Tue) 19時頃
|
|
肉の匂いがしない……? ……、それより、鼻が利く、って……?
[まるで犬みたい……。
直後に少女が起こした行動は、>>10 タルトのそんなささやかな思考をあっさりと上書きしました。 目の前で、少女の細い腕が獣のそれに変わる瞬間を見たからです]
す………… すごい……。 ね、ねえ、ちょっとだけ、さわってもいい……?
[タルトが手を伸ばしたのが先か、 少女が獣の手で頬を撫でてくれたのが先か。 そのような順番は些細なことでした。 タルトの感覚はこれを現実だと思いました。 さっき飲んだクリームソーダのように]
(120) 2022/03/08(Tue) 19時頃
|
|
狼男……。話なら聞いたことがあるよ。 昼間は人に紛れて、夜に人を襲うって……。
あなたが“そう”だってもちろん信じるけど……、 背中を向けたらタルトも食べられちゃう?
[こうは言うものの、背中を向けて逃げるそぶりは見せません。>>11 続く少女の言葉には、]
「おいしくないよ?」って言おうとしたのに、 先回りされちゃったなあ……。
[ふんわりした笑みとはやや重ならない、 自嘲めいた言葉を返しました]
(121) 2022/03/08(Tue) 19時頃
|
|
[若葉色の竜が暴れるのではないか、という心配は、>>12 タルトもそんなにしていません。 お腹をすかせたままというのはかわいそうだよねえ、 と、そういう方面での心配はありますが、 どうにかなるような気もします。クリームソーダが目の前にあらわれたように。
そして今、タルトが願った通りにクリームソーダは増え、 手つかずのままのそれは少女へと横流しされました。 彼女が手をつけなければタルトのもとへUターンするだけでしたが、 彼女はタルトの言葉を信じて、あっさり飲みはじめました]
(122) 2022/03/08(Tue) 19時頃
|
|
[そこから先の少女の様子といえば、>>13>>14 実に美味しそうにクリームソーダを飲んでいました]
すごい……、とっても語彙力がなくなっている……。 まるで尊いものを見たオタクのように……。
[小声でさりげなく失礼なことを言ったのは内緒です。 彼女の耳が良ければ内緒にできなかったかもしれませんが。 彼女がグラスを空にする前に、 カウンターの上に願って、紙ナプキンを数枚出させました。 再びタルトと彼女の視線が交わることがあるなら、 「これで口を拭くといいよ……」と言って、紙ナプキンを渡そうとしたでしょう]
(123) 2022/03/08(Tue) 19時頃
|
|
これはね、クリームソーダっていうの……。 わたしの世界の飲み物で、 メロン味のソーダの上にアイスクリームを乗せたもの。 アイスクリーム……は、わかる? 牛乳とあと色んなものを混ぜて冷やしたお菓子。
[そうやってクリームソーダの説明をしたところまではよかったのですが、>>15 顔を赤らめ、ごにょごにょとした調子でお代わりを頼む様子を見て、 タルトの中で何かが限界を迎えました]
む……むり……かわいすぎる……。 かわいいしあまりにも……、 これもとうといのひとつだとタルトは思います……。 ああ……。
[なんということでしょう、 オタク化した発言をする少女(の見た目をした人)が増えました]
(124) 2022/03/08(Tue) 19時頃
|
|
[タルトはしばらくぼんやりと少女を眺めていましたが、 やがて我に返るとおかわりを願いました。
そのグラスともう1枚の紙ナプキンを少女の方に横流ししつつ、質問をひとつ]
そういえば……あなたの名前が知りたいなって。 タルトは……タルトだけど。
[“お人形さん”としての名前を名乗ることにはためらいもなく*]
(125) 2022/03/08(Tue) 19時頃
|
|
[タルトの世界には奇跡も魔法もありません。 しかし、伝承ならば未だ廃れずに残っています。
少女が口にした狼男の伝承もそうですが、 タルトが伝承という言葉を聞いて強く思い浮かべたのは、 “妖精の目を持つ者”という伝承でした。
左右で違う色の瞳を持つ者のおはなし。 その左目は運命を見通すこともできたそうです]
(126) 2022/03/08(Tue) 20時半頃
|
|
[それ、に強く憧れたこともありましたが――――
むかしの話です。 伝承は伝承にすぎないという諦めも、 自分は物語の主人公などではないという諦めも、 こどもの頃からすでにこのちっぽけな心の中にありました]
(127) 2022/03/08(Tue) 20時半頃
|
|
[生まれつき、左右で色が違う瞳。
この目は■■にほとんどいいことをもたらしませんでした。 両親は互いに不貞を疑って仲が険悪になり、 やがて母の方についていって、 いろんな場所を点々とする暮らしをするようになりましたが、 どこに行っても向けられるものは同じでした。
奇異の眼差し。
いかに瞳の色を隠そうとも、 誰かに見られているという意識はずっとつきまとい離れない。 陸に打ちあげられた魚のような気分がずっと続いているようなものです。 窒息死こそしなかったものの、がんじがらめでした]
(128) 2022/03/08(Tue) 20時半頃
|
|
[すべての人が■■に優しくなかったわけではありません。 幼い頃、家を抜け出してひとりで訪れた喫茶店の店主は、 無一文の■■に事情を訊かずに、クリームソーダをただで飲ませてくれました。
幸せな記憶は色彩とともに心に焼き付いているけれど、 現実の世界はただただ灰色に見えていました。 景色も、人の姿も、すべて]
(129) 2022/03/08(Tue) 20時半頃
|
|
[だけどタルトは違います。 タルトの目を通して見た世界は、色に溢れています。
電脳世界の極彩色、だけではなく。 眠る竜の春めいた色も、 狼少女の纏う毛の色も、 それから――― あちらに見える色とりどりの扉のうちのひとつ。 本能的にタルトが潜るべきだと理解している扉の、 晴れた日の海のような蒼も]
(130) 2022/03/08(Tue) 20時半頃
|
|
[あの蒼を見ると目がちかちかする。 鏡のむこうの自分を見ている時のように。
そっと扉に流していた視線を戻すと、 目の前に手紙がありました。 ただ一文だけを記したシンプルなもの。>>1:65
完全に廃れたわけではないとはいえ、 紙に書いた文章のやりとりとは、ずいぶんとアナログな光景です。 タルトの目は自然と細められました。
それに、これはどこからきて、どこへと向かうのか。 興味も尽きません]
(131) 2022/03/08(Tue) 20時半頃
|
|
[目がちかちかするような蒼とも他の極彩色とも違う、 ミルクチョコレートのようなふんわりとした茶色のペンで、 タルトは手紙を書きました。
その書き出しは――]
『 扉のこちら側の樽兎より、 どこかのだれかさんへ 』
(132) 2022/03/08(Tue) 20時半頃
|
|
『望みは、少しでも楽に息ができる場所にいくこと。 それは叶いました。
苦しい時に潜っていられればいい、 それだけの場所だったのに。 いつからだったのでしょう。 そこから出られなくなってしまったのです。』
[ログアウトができなくなった、 という言葉を使った方がわかりやすいでしょうか。 相手がどのような者なのかさっぱりわからないので、 結局誰にでも伝わるような言い回しを選ぶにとどまります]
『今の望みは、わからないです。 外に出たい気持ちはあるけれど、 外での息の仕方を、もうとっくに忘れちゃったかもしれなくて。』
(133) 2022/03/08(Tue) 21時頃
|
|
[灰色のひとりぼっちの部屋の中。 クリームソーダ。 「現実が苦しくても生きたい」という誰かの言葉。 そんなものたちがぐるぐると頭を駆け巡り、 やがて一つの言葉に集約されました]
『あなたにとって生きるって何ですか?』**
(134) 2022/03/08(Tue) 21時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る