17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から
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[たくさん、たくさん泣いて、眠った気がする。 夢の中で僕は狼と温かいスープを飲んでたんだ。 すごく温かくて、優しくて、僕の中の冷たく凍った心が解けるように、雪解けと別れの涙が一粒零れた。
さあ、もう行かなくちゃ、旅立ちの時だ。
目を覚ますと、僕が帰る扉へと目を向ける。 蔦で覆われた大きな木の下にある隠し扉。 鍵はもう、目の前にあった。
それを咥えて、ぱたぱたと扉へと向かう]
(204) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃
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[かちゃりと扉を開けて、僕を誘う風を感じながら。 一度だけ、振り返る。
『あなたは今、幸せですか』
舞い散る木の葉のように、紙が一枚舞い降りて。 僕はさよならの代わりに、一声鳴こう]
世界一幸せだったよ。でも、すべて失った。 だからまた、探しに行くんだ。 また幸せになろう。何度でも、何度でも。 僕にはその力がある。 そう、教えてくれた綺麗な狼がいたんだ。
(205) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃
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[花冠をしっかり被り、今度こそ扉から飛び立とう。 僕の世界、ひとりぼっちで闘った、あの星へ。
−−最後の竜を追い出した星は、人間たちの星になっていた。 人間たちは僕の予想通り、人間同士が争い、奪い、憎み合う。 そんな悲しい星になっていた。
それでも、これが人間たちが選んだ道。 人間たちは争いながらもしたたかに生きて、次の命を繋いでいく。 そうして戦争と、平和とをぐるぐる繰り返し続ける]
……なんだ、僕が心身を投げ打って闘わなくてもよかったんだ。 人間って案外しぶとい生き物なんだね。
[宙から星を見下ろしながら、今までの努力が別にしなくてもいい苦労だったのに気付いて『救いようのないバカ』と言われた言葉を思い出しては苦笑い]
(206) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃
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[バサバサと、山よりも大きくなった体を羽ばたかせて、 勢いよく陸地に急降下していく。 目指すは、よく分からないけど人間たちの戦地のど真ん中。
人間たちは突如、急降下してきた僕に大慌てで大砲を打ち込んでくる。 でも僕、それくらい避けれるもん! ひらりひらりと避けながら、ぐるっと戦場を優雅に羽ばたく。 そうすれば、僕が飛んだ後にはたくさんの花が咲く、草木が芽吹く。 人間たちの武器なんかみーんな草花で覆われて動けない!
わあわあと叫ぶ人間たちには目もくれず、 僕は紅に染まる夕日を背に、何処までも何処までも遠く飛び立つ]
さようなら、お母さん。……いってきます!
[夕日に染まる竜は、母の墓標へ一声鳴いて。泣いて。 ひとりぼっち、軽やかに故郷の星を飛び立とう]
(207) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃
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[僕は竜、決して死なない竜。 だから、何度でも幸せを探して飛び立てるんだ。
星を発つ、宙を飛ぶ。 ひとりぼっちだけれど、寂しさは感じなかった。 だって僕は花冠の王様だもの。 人間たちに憎まれた邪竜じゃない。 温かいスープのような約束が胸にじんわり火を灯す。
凍てつく真空も、一億光年の最果ても、なんてことないさ! さあ、これからどこへ行こう。 新しい星に降り立って花冠の王様になるのもいいな! 新天地を求めて飛び立った仲間たちを探すのもいい!
可能性は無限にあるんだ!すごい、世界はとっても広いんだね]
(208) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃
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[広い宇宙をひとりぼっちの竜が飛ぶ。 緑色の流れ星のように、花を深緑を振り撒いて。
ああ、どうしてだろうね。 すべて失ったのに、帰る場所もないのに、ひとりぼっちなのに]
僕はね、今、世界一幸せなんだ。 ああ、とってもとっても、幸せなんだ。
[ひとりぼっちの竜は、とてもとても幸せでした。 緑は優しい、緑は救い。 緑は永遠の幸福。
そう、『くりぃむそぉだ』みたいにね!**]
(209) ゆきぞこない 2022/03/14(Mon) 23時頃
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