27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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[バツン>>#0、そんな音がして、田端の意識は途切れました。 そして次に意識が戻った時には何故か倒れていましたし、あたりにあった人の気配も消えていました。>>#1 体を起こして辺りを見渡します。 やっぱり不自然に人の流れが消えていて、可笑しい、と眉を顰めました。
そんな時に唐突に低い声が聞こえてきたものですから>>1驚いて肩を跳ねさせてしまいました。 ばさりという羽ばたきの音と共に現れたのは先ほど美術館の前で見た男でした。 その羽ばたきの音は男の背中に生えた大きな黒い翼から発されたもののようです。 それはまるで悪魔のようだと田端は思いました。 だから自然と体を引いてしまいます。]
………………は?
[そして告げられる言葉は矢張り悪魔か死神かの宣言のように聞こえました。>>2 誰かが死んだようです。]
(41) 2023/07/27(Thu) 05時頃
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その、天に召される方って………?
[まさか自分がそうであるとは考えたくありませんでした。 まさかその誰かの為に、自分が供物のように慰み者に選ばれたとも考えたくありませんでした。 況してやこの奇妙な状態に研究室の仲間が巻き込まれているだなんて想像もつきませんでした。 思わずそう呟いたからでしょう、男はさらに説明を付け足します。>>3 ヒュッ、と引き攣ったような音が喉から響きました。 災害? 何が起こったのか気になりました。 それにどれだけの人が巻き込まれたのでしょう。 その中で確実に一人は亡くなってしまったのです。 他の人間は死んでもいないし、大事に至ってもいないようです。>>5 それだけを説明すると男は消えてしまいました。>>6]
(42) 2023/07/27(Thu) 05時頃
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ま、待って、行かないで!? どれだけの人が夢を共有してるの? 他のみんな…研究室のみんなは? みなさまって…?
[辺りを必死に見渡しながら声を上げます。 顔は血の気が引いて白くなり、脚に力が入りません。 目の前には先ほどまで見ていた、雨の日に手を繋いだ二人の子供の絵。>>0:324>>0:325 グッと拳を握り締めました。 この絵を、切り裂いてやりたい気持ちに駆られたのです。]
(43) 2023/07/27(Thu) 05時頃
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[こんな事があっでもあの人たちは言うのでしょうか。 "よその子が相手じゃなくてよかった" "お前が受け止めてあげなさい" 体を不意に掴まれたり触られたり、気持ち悪いし力加減も知らないし知ろうともしないから痛くて怖くて堪りませんでした。 着替えには鍵が必要でしたし、鍵をかけていても入浴していると風呂場の前をウロウロされるのです。 いきなり背後から抱きしめられたり、うとうとしていている所を押し倒されて無理やりキスされた事もありました。 時にはそれ以上も。 田端にとって家は決して安住の地などではなかったのです。 親に相談した時にそう言われたその絶望感を田端は忘れていません。 あの時と同じように、田端で良かったと言われるのでしょうか。 それとも、あいつの代わりになった今なら別の言葉をかけるのでしょうか。
いまさらもう遅いのに。 田端は手を引く側ではなくて、引かれる側の妹であったはずなのに。]*
(44) 2023/07/27(Thu) 05時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/27(Thu) 05時半頃
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―現在―
[消えてしまった黒衣の男>>6を引き止めても、返事はありませんでした。>>42>>43 消えてしまったあとなのですから仕方がありません。 田端は震える足を一度拳で叩きました。 一度では力が戻らなかったのでもう一度。もう一度。 何度か叩いてからやっと立ち上がり、辺りを見渡しました。 あの男の口ぶりだと、すでに誰が死んでいるのかは確定されているようです。>>3 そしてそれ以外の、夢に巻き込まれた人たちは大事に至っていないし死んでもいない。>>5 冷静に考えれば死んでしまっている可能性の方が低いでしょう。 大きく息を吸って吐き出します。 そして男の消えた虚空を睨みつけました。]
(62) 2023/07/27(Thu) 09時頃
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悪趣味。
[これくらいの悪態は許して欲しいものです。 そしてできれば人を探しに行く為に歩き始めます。 あの男がもう一度現れて、こちらに確定情報を渡してくれるのが今の田端にとっては一番ありがたい事なのですが、ここにどのくらいの人が居て、どのくらいのあいだ夢を見るのか、確認しなければなりません。 できればここに居るのは知らない人たちであって欲しい。 自分だって死にたくないけれど、知っている誰かが死んで欲しいわけでもないですから。 知らない人たちの方が後で忘れる事も容易いでしょう。 知っている人が相手なら、たとえ自分が生き残れたとしても苦しく思うでしょうから。
ただ、研究室の皆がこの美術館に居たのです。 それなら、どうしたって、知っている人がこの夢にいる可能性は高くなる筈。]
(63) 2023/07/27(Thu) 09時頃
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……………。
[こんな時に、助けて欲しくて名前を呼ぶ相手も、隣にいて欲しい人もいません。 田端はずっと独りで何もかもできないといけませんでしたから。 今までも独りで立ち上がり、立ち直り、行動してきたのです。 そして今回もそうでした。 まだ顔色は悪いですがあたりの探索を始めます。 知っている誰かがいないようにと願いながら。 今は一つ一つの展示品を楽しむ事は出来ませんでした。]*
(64) 2023/07/27(Thu) 09時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/27(Thu) 09時頃
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―現在・一階を移動中―
[スマホが震えてビクッと体も震えました。 教授からLINEの通知が来たようです。>>67 想定外の事態に思ったより動揺していたようで、LINEなどはすっかり頭から抜け落ちていました。 通話もネットも確認してみましたが、そちらはどうにもならないようです。 そうして立ち止まって調べている間に福原からのLINE通知がありました。>>69 確かに外部のことを調べたりする事も、研究室のメンバー以外にLINEを送る事も出来ないようです。>>68 嫌な予感が現実になっているようで眉を顰めました。 本当に、本当に悪趣味です。]
(72) 2023/07/27(Thu) 11時半頃
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『田端です。夢の中に居ます。 怪我はありません。 現在一階奥側。 ロビーを目指し、入口の確認をしようと思います。』
[田端もラインを送ります。 ただ、無事だと言えなかったのは、そのラインがどこから送られたものか把握しきれなかったからです。 災害があって、難を逃れている夢の外なのか。 それとも、みんながこの夢の中にいるのか。 それがまだ分からなかったですし、分かりたくなかったのです。
ギュッとスマホを握りしめながら、田端は玄関へと向かって歩きます。]*
(73) 2023/07/27(Thu) 11時半頃
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―現在・一階を移動中―
[さらにスマホが震えます。 成海からのLINEです。>>80 また一人、夢に巻き込まれてる存在が増えました。 誰か、田端の書いた"夢の中"に疑問を持ってくれたら良いのにそんな事は何も書いてありませんでした。 だから少なくとも、自分の後にこれを送った成海は夢の中に巻き込まれた側で確定なのです。]
(86) 2023/07/27(Thu) 12時頃
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『私、一回の奥側から反時計回りに回ってるから 君はその逆側見てくれたら効率良いと思う。 勿論、私の見落としもあるかもしれないから 二重チェックしてくれても大丈夫。』
[これは、成海個人宛に送ったものです。 きちんとグループライン以外も届くでしょうか。 その送信が上手くいったかどうかを確認する前にスマホをまた握りしめて歩き始めます。 とは言っても一度少し戻り、自分の歩いていた位置から改めて窓を確認しながら歩くことにしました。 窓は開きません。外の風景はどうだったでしょうか。 これは入り口も絶望的では、と田端は改めて入口に向かい始めます。]*
(87) 2023/07/27(Thu) 12時頃
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―現在・一階を移動中―
[スマホが震えるたび、チラリとその画面を確認します。]
『福原くん、カフェに向かってるんだっけ。 カフェに到着したら設備が使えるか 冷蔵庫とか生きてるかとか確認してもらって良い? 夢の中なら飲食の必要は無いかもしれないけど 温かい飲み物は気持ちを落ち着けるのに役立つと思う。』
(95) 2023/07/27(Thu) 13時頃
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[そして福原に改めてメッセージを送りました。 これも、福原個人に宛てたものです。 福原がそこに居てくれるなら、そこの確認をしてもらった方が良いでしょう。 何もなかったなら仕方がありませんし、設備が使えなくても仕方がありません。 夢の中なら食料品を頂戴しても窃盗にはならないでしょうし、緊急避難と言えば良いと思います。 最悪、緊急避難だったから、と言いながら後でお金を払いましょう。 そんな思考になるのは、今この時を受け入れきれていないからかもしれません。 でも、温かい何かが欲しいな、そう思ったのでした。]*
(96) 2023/07/27(Thu) 13時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/27(Thu) 13時半頃
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[田端も窓を確認していました。 けれどそれが開かなかったのは>>87思った以上に動揺していて、手が震えていたからかもしれません。 なぜなら外には出られるようでしたし>>#3外の風景も変わりなく見えていたからです。 そして、いくつ目かの窓はやっと開く事ができました。 ホッと息を吐き出します。 ただ、空気の入れ替え用のその窓は、人が通る事ができるだけの幅は開きませんでした。 やはり入口に向かって見る必要がありそうです。 そんな時、大藤からも連絡がありました。>>98 外からも来れるのか、そんな気持ちと共に、これで彼らがカフェで合流できなかったら…を考えて、今は何も言えませんでした。]*
(100) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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……あれ、ロータリーからって事は大藤くん出入り口通るんじゃない……?
[何も言えません…>>100と流しかけましたが、ハッとそれに気づきました。 けれど、ふらふらと美術館の中に入ってしまった田端には、ロータリーがどの位置にあったのかを正確には思い出せません。]
『大藤くん、入り口通るなら 自動ドア動くかとか、入った後も出られるかとか 確認しておいてくれないかしら。』
[だから、それに気付いて改めてラインを送ります。 もしそこで確認してくれたなら、田端のやるべき事が一つ減りますからね。 そうしている間にも田端の方もそちらの方に近付いて行ったのです。 外に出られるなら出られるで、どこまで行けるのかは把握しておきたいですからね。 途中、大藤に会う事はあったでしょうか。 それともすれ違いでしょうか。]*
(101) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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―現在・入り口―
[震えるスマホを確認すると、大藤からのメッセージでした。>>104]
…………………手動?
[自動ではなくて、手で開けたら動くと解釈してしまいます。 まだ田端は不思議な世界を自覚し切っていなかったからです。 だから眉を寄せたまま入口に辿り着き、そこに佇む大藤を見つけました。 その様子は落ち着いていて普段と変わりがないように見えます。]
(111) 2023/07/27(Thu) 15時頃
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大藤くん、も、夢の中…か。
[少しだけ。ほんの少しだけ、外に居たという彼が実は夢の外の人で、カフェで合流できないのでは…という可能性を考えていました。 だから田端はつい落胆した声で言ってしまいます。 田端はそのまま自動ドアの前に向かいました。 隣に立つだけでは確かに動きません。 なので、自動ドアが反応するようにと手を大きく左右に振ってみました。これで動くのではないかと。 そうするとその意思に反応したのか、自動ドアが開きます。]
…………大藤くんの動きが鈍くて動かなかった説は無い?
[単に自動ドアが反応しきれなかっただけでは、と推察しました。 今もそこに佇んでいましたから、その可能性を考えたかったのです。 自動ドアが開いたのでそのまま田端は外に歩いて行ってみます。 すんなりと、何事もなく自動ドアを通る事ができました。 振り返るとそこには先ほど見た通りの美術館の入り口と、大藤を確認する事ができます。 どうやら普通に外に出られるようです。]
(112) 2023/07/27(Thu) 15時頃
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………出られるんだ。 でも、こういう時一人で車で脱走したりすると死亡フラグだったりするのよね。 そもそも車のキー持ってないけど。 ………大藤くんは、そのままカフェ?
[今まで外に居た彼を無理に誘おうとは思いません。 なのでその行き先を確認します。 けれど、振り返って少し違和感を覚えました。 彼は外に居たからかとても暑そうに見えました。 汗の気配はもう消えていたでしょうか。 そして、外に出たにも関わらず、田端は全く暑くありませんでした。
なんの気温の変化も感じられなかったのです。]*
(113) 2023/07/27(Thu) 15時頃
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―福原くんとのLINE―
[それはどのタイミングで受け取ったのでしょう。 こちらのラインに対する返事>>105に、キリッと正座しているロラえもんの了解スタンプを送ります。
その後暫くしてからの報告>>110はLINEグループで「たまごサンドが食べたい」とリクエストしておきました。 おにぎりを作ってもらっておいてこれですが、だって食べたかったんです。 合流してから自分で作れば良いですが、ついでに作っていてくれたなら美味しく食べられるでしょうから。]*
(114) 2023/07/27(Thu) 15時頃
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わかる。殺人鬼系のホラーものなら私一番に死ぬやつでしょ。 生き残るのは童貞と処女だものね。それと子供。
[好奇心が強かったり恐怖心が皆無だったりするとそうでなくても死にやすいと記憶にありました。 こんな時にお盛んにセックスなんかしたら尚更です。 大藤が童貞かどうかまでは知りませんでしたが、自分が処女で無いのは確実です。隠すことでもありません。 それに好奇心が強い田端と恐怖心がなさそうな大藤のペアなら、殺人鬼はウキウキで殺しにきそうな気がします。 けれど、自分で言っておきながら今回はそれに当てはまらないような気がしています。]
(125) 2023/07/27(Thu) 16時頃
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でも。さっきの。羽の生えた男…会った? 私が会ったそいつは、もう死んでる人は決まってるみたいなことを言ってたのよね。 だから、死亡フラグとかは大丈夫じゃないかしら。 むしろ、ジタバタしても仕方がない気もしてる……。
[彼も同じ男に会ったかどうかは分かりません。 ですから、自分が会ったその男の言っていたことを口にします。 必要があればついてきてくれる>>116と大藤は言ってくれましたが、はたはたと滴り落ちる汗に田端は眉を寄せました。]
(126) 2023/07/27(Thu) 16時頃
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そんなに汗だくで何してたの。 早く水分補給したほうが良いわよ。 私なら大丈夫だから……ただ、吊り橋やトンネルの方に歩いて行こうかと思ったけど……結構距離あったから……。
[歩いて行くとかなり時間がかかりそうです。 だから車を借りたいと思いましたが、車だといざと言う時に詰んでしまう気がしました。 エンストしたとか、無いとは思うけれど化け物に襲い掛かられて……とか。 自転車でもあれば良いのに。 そんなことを思いながら辺りを見渡すと、いつからか自転車がそこにあるではありませんか。 大藤は認知していなかった筈のそれに近づき確認します。 鍵もかかってなければ、パンクもしていないようです。]
(127) 2023/07/27(Thu) 16時頃
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私、このままこれで行ってみる。 だから、大藤くんはカフェに向かって、福原くんたちに入口のこととか伝えておいてくれる? あと、私はこっち確認してくるってことも。
[大藤の水分補給が第一と考えていましたので、田端は自転車に腰を下ろしながら彼にお願いします。 教授がカフェに居ると知っていたならそちらに向かって車のキーをもらったのですが、生憎知らなかったからです。 お願いという形を取りながらもこうして指示のような形になってしまうのは、この二人ではいつも通りだったかも知れません。 物静かな大藤と、自分で何とかしなければと動きたがる田端、穏やかな調整役の成海……なんて図は前からあったかもしれません。]*
(128) 2023/07/27(Thu) 16時頃
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ねー。死ぬわねえ。
[当たり前のように頷いて見せました。>>140 童貞だったら逆に驚いていたと思います。 彼もそれなりにモテていた筈ですから。 ただ、ジタバタする気はないと言われると小さくため息をつきます。]
結果は変わらないと思うわよ、私だって。 でもどうせならどこまで行けるのか確認しておきたいじゃない。 それに、この先に誰かいるかもしれないでしょう。 私たちはグループラインで連絡が取れてるけど、グループラインで連絡が取れる相手だけが残ってるとは限らないじゃない。
(146) 2023/07/27(Thu) 17時半頃
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[結果が変わらなくても、田端は動きたかったのです。 何もできないにしてもそれを自分の手で自覚してからではないと納得できないのです。 理解は出来ても、心が騒めいてしまうのですから。 それに、研究室のメンバーだけとも限りません。 研究室のメンバーでも助かった子がいるかもしれません。 またスマホが震えます。見ると、やり取りの最中に来ていたのか気づかなかった骨谷のもの>>135と仁科のもの>>144。]
『夢から?それとも、どこかに倒れてた?』
[そう、咄嗟に仁科にグループラインで尋ねます。 眉間の皺が深くなったのは、後輩の女子からメッセージがあったからです。 同輩だから、年上だから、男子だから良いとは思いません。 けれど、年下の女子は特に居てほしくないと思えました。 思ったところで巻き込まれてしまったのは仕方がありません。]
(147) 2023/07/27(Thu) 17時半頃
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一先ずどこまで行けるのか。 誰かいないのかも含めてみてくる。
……もし連絡つかなくなったらよろしくね。
[だから、殺人鬼や未確認生物がいる可能性がゼロではないかもしれないことには肩を竦めて>>145その労いの言葉を受け取りました。 自転車に乗り込み颯爽と吊り橋やトンネルに向けて漕ぎ出します。
田端には、外の風がヒンヤリとして感じられました。 美術館の中よりも、ずっと。]**
(148) 2023/07/27(Thu) 17時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/27(Thu) 17時半頃
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―現在―
[田端は自転車を走らせていました。 暑いのが嫌いだからでしょうか。 それとも心の奥底に宿る不安がそうさせるのでしょうか。 あたりの空気が肌寒く感じられるほどです。 夏だと言うのに。大藤はあんなに汗をかいていたと言うのに。 それでも、吊り橋に辿り着くまでに他の人影を見る事はありませんでした。 そのまま自転車を止める事なく吊り橋の先へと進んでいきます。 ペダルを漕ぐ脚を止めたらそこで立ち竦んでしまいそうな恐怖感はありました。 そう、何をしても変わらないのでしょう。 例えばここで誰かが倒れていても、泣いていても、笑っていても、あの男の言う通りなら田端には何をする力もないのです。 或いは人数を増やすことで自分の生き残る可能性を上げたかったのかもしれません。 結果が変わらずとも、人数が多ければ、知らない人がいたのなら、薄情だとは思いますがそれだけ気分が楽になる気がしたからです。 けれど、新しく綺麗に作られただろう吊り橋を渡っていると変化がありました。]
(163) 2023/07/27(Thu) 19時半頃
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…………………………………えっ。
[確か、吊り橋の先にはトンネルがあった筈です。 けれど、誰かいないかとあたりに視線を巡らせて再び前を見た時、目の前にはトンネルではなくて美術館が見えました。 自転車を止めて田端は呆然としてしまいます。 立ち止まり数十秒してから、もう一度吊り橋の向こう側に向けて走り出しました。 今度はまっすぐ前を向いたまま。 けれど結果は同じでした。 いいえ、今度こそ明確に変化がありました。 一瞬空気が歪んだような、立ちくらみをしたようなそんな不快感があったのです。 思わず自転車を止めて頭を軽く振ると、もう目の前には美術館の姿が見えていました。]
(164) 2023/07/27(Thu) 19時半頃
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………………………まあ、そうよね。
[一先ず、この辺りが移動の限界のようです。 美術館の周囲の森も似たようなものなのでしょう。 探せば逃げ道がある可能性もありますが、おそらく同じように戻ることになるだろうと理解は出来ました。 なので、グループラインで連絡を入れます。]
『辺りに人が倒れたりしてないか見てきたけど 吊り橋を越えようとするといつの間にか戻されちゃう。 その途中で倒れてる人だとかは見当たらなかった。 これから美術館の周囲を自転車で回ってから 美術館に戻ろうと思う。』
『あと銀ちゃん鼻血ってどう言うことなの。 ちゃんと安静にしてね。』
(165) 2023/07/27(Thu) 19時半頃
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[研究室のメンバーはもうほぼ全員がこの夢に巻き込まれていると言って良いのでしょうか。 それにしても銀の鼻血>>154が気掛かりです。 小さくため息をつき、自転車に乗ろうとして田端は動きを止めました。 何か、黒い物が視界を横切った気がしたからです。]
(166) 2023/07/27(Thu) 19時半頃
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[それは、なんだか嗤っている気がしました。 それは、なんだか荒い呼吸を繰り返している気がしました。 それは、何かを握りしめているような気がしました。 それは、
悍ましい目付きで此方を見ているような。]
(167) 2023/07/27(Thu) 19時半頃
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来ないで!!!
[咄嗟に田端は叫びました。 それが何だったのか分かりません。 確認したくありませんでした。 ただ、がしゃん!と、自転車に衝撃が走ります。 カツ、コロコロ……と、自転車に衝撃を与えた物が吊り橋の上に転がり落ちました。 それは、拳大の石ころです。 どこから飛んできたのでしょう。 田端の顔が青褪めます。 石が飛んできただろう方向を睨んでも何もいませんでしたが、その虚空を睨みつけました。]*
(168) 2023/07/27(Thu) 19時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/27(Thu) 19時半頃
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―現在―
[どのくらいあれから>>163>>164>>165>>166>>167>>168そこに佇んでいたのでしょう。 虚空を睨みつけた後は足元に転がる石を見ました。 石をぶつけられた自転車を見ました。 今のあれを、田端は知っていると直感的に思いました。 そんな時にまたスマホが震えたのでビクッと大袈裟に肩を震わせてしまいます。 随分前に福原からのスタンプ>>173があって、他にもちらほらと連絡が入っていました。 興奮して鼻血が出るのは漫画だけと思っていましたが、銀は何に興奮したのでしょう。>>189 追及されたくなさそうな気配を感じて、それは既読をつけただけに留めました。]
………………………気色わる。
[それは、研究室の誰かに言ったわけではありませんでした。 ただの独り言で、ただの愚痴。 先ほど此方に石を投げてきた何者かに向けてでした。 不幸なことに、あそこには悪意はないのだろうと思いました。 下手に反応したら、もっと弄ばれてしまうでしょう。]
(212) 2023/07/27(Thu) 22時半頃
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[それから、田端は共通ラインでの宣言通り>>165美術館の周囲を巡ってみました。 蝉の声も聞こえません。夏なのにやたらと薄寒いです。そして、人の気配もあれきりありませんでした。 いいえ、何かしらの視線を感じる気はします。 それが先ほどの男のものなのか、それともまた別の存在のものなのか、田端には分かりません。 視線を感じる、その事自体が気のせいかもしれません。 ただ、視界には別の存在は入り込みませんでした。 矢張りここに残されたのは、災害に巻き込まれた美術館の客という括りではなく、研究室の皆になってしまうのでしょうか。 それ以外はあの黒い男しかいないのでしょうか。 あの、悪魔のような、死神のような男のことです。]
(213) 2023/07/27(Thu) 22時半頃
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……あの男、一体どこに消えたのかしら。 かと言って、あの男殴ったところで何も変わらないでしょうし何とも出来ないかもしれないけど殴りたい。ぐーで。
[この理不尽に暴力が有効的では無いのは分かります。 だからこれもただの愚痴で独り言でした。 ただ、入口に戻ってきた時に思ったのです。 あの男にまた出会ったなら。 きっと、文句を言ってやろう。 グーで殴ってどうにかしろと言ってやろう。 実際にできなくても想像の世界だけは自由ですから。 そう、あの男にあったら…。]
(214) 2023/07/27(Thu) 22時半頃
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…………………………………………えっ。
[そう思いながら視線を伏せて美術館に再入館した筈でした。 けれど、顔を挙げるとそこは先ほどの入り口近辺ではありません。 ここがどこか分かりませんが、田端は見知らぬ部屋に移動していました。 重厚な応接セットに、蓄音機。
そして、風格あふれるデスク。 そして何よりも、思案しているのか寝ているのかわからない例の男。>>178 この男のことをブチブチ考えていたからでしょうか。 それにしてもいきなりのことに頭が追いついていませんが、頭が真っ白になっているところに新たなメッセージを告げるためにスマホが震えて>>203田端はまた体を震わせたのでした。]*
(215) 2023/07/27(Thu) 22時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/27(Thu) 22時半頃
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―現在―
[この部屋が、どこにある何の部屋なのか分かりません。 ただ目の前にあの男がいる。 はく、と唇を震わせて何か言おうとしましたが咄嗟に声が出ませんでした。 相手にも気づかれて>>229こちらはキツく睨みつけます。]
色々と文句を言いたいのだけれど……。 文句を言っても、きっと仕方がないのよね。
[確認するように口にしました。 全てを受け入れたわけではありませんが、この不可思議な状況で、不可思議な現象を二度も三度も味わって、夢でないと言うのなら何なのでしょう。 だから先ほどまではグーで殴ると息巻いていましたが、拳をぐっと握りしめると細く長く息を吐き出しました。 感情を抑え、今は聞くことを聞くべきです。]
(231) 2023/07/27(Thu) 23時半頃
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……再確認させて欲しいの。 ここに集められたのは、研究室のみんな。 その中に一人死亡した人がいて、それ以外の人は無事。
その、死亡してしまった人はすでに確定していて変えられない。
[そうよね?と、小さく付け足しながら問いを重ねていきました。 そしてさらに質問を重ねます。]*
誰かが身代わりになる事はできない。 では、その人以外の人がここで死ぬようなことになったらどうなるのかしら。 追加で死んでしまったりするの?
(232) 2023/07/27(Thu) 23時半頃
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―現在―
……じゃあ、モルジアナとでも呼んで?
[相手の名乗りが偽名だろう事は推測できました。 名乗っておこうか>>234なんて言われたら当然です。 それでも名乗りは名乗りだろうと、一応答えておきました。 相手が名乗っているのに名乗らない無礼者にはなりたくなかったのです。 だからアリババにちなんだ名前にしてやりました。 物語のモルジアナほど賢くもなく機転もききませんけれど。 どうせ、こんな事をしでかしている相手です。 名乗らなくても偽名を使っても此方の名前はきっとわかっているでしょう。そう思えたからこそです。 そして、返される答えに耳を傾けます。>>238>>241]
(243) 2023/07/28(Fri) 00時頃
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……なるほど、少しだけ安心したわ。 一人で死ぬのが寂しいからと誰かに殺されても死なないし、私がそんな気持ちになって誰かに暴力を振るっても相手は死なない。 万が一を考えると、それはある意味助かるわね。 死んだ夢も殺す夢も見た事ないけれど。
[あの手帳は、これから死ぬ誰かのことが書かれているのでしょうか。 そしてルールのことも書いてあるからこそ、ページが捲られるのでしょうか。 そこに視線を向けながら、静かに言葉を紡ぎます。]
段々と元の世界に戻っていくと言ったわね。 その戻る順番は変えられないの? 正直、一人一人返っていくのだとして、最後に残された二人はキツいじゃない。 最後に二人だった場合は、その時点でどちらが……残ってしまうのか、分かってしまう物なの?
[質問すべきはこれくらいでしょうか。 頭の中に疑問を探すけれど、この状況をほぼ受け入れてしまった田端には、あとはあまり質問が思い浮かびません。 思い浮かびません、けれど。]
(244) 2023/07/28(Fri) 00時頃
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…………あなたを殴ったらペナルティはある?
[そんな質問くらい、許して欲しいと思いニコリと笑顔の仮面を被りました。]*
(246) 2023/07/28(Fri) 00時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/28(Fri) 00時頃
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―現在:美術館長室―
なるほど、これは本当に夢の中。みんなで見ている夢の中。 だから、誰から目を醒すかわからない……。
[彼の言葉>>251には合点がいきました。 確かにアリババが指定するのではなく、それぞれが目を醒すのならどんな順番になるのか彼が今知る事はありません。 彼の言葉が正しいのなら、田端たちはどこかに保護されているのでしょう。 病院のベッドに寝ているのかもしれません。 けれどノーコメントとされてしまった事については「ケチね」と腕組みしました。 その最後の組になってしまった場合、どんな顔をしているのか想像ができません。 研究室のみんなも、田端自身も。
そして、殴ることにペナルティがあっても無くても田端は男を殴らないでしょう。 誰かを殴る事はとても恐ろしい事ですから。 相手が男性なら尚更です。 それを見透かしたかのようなアリババの言葉>>257と、かけられた曲>>266に貼り付けた笑顔がすぐに剥がされます。 弦楽四重奏曲第14番 ニ短調。シューベルトの『死と乙女』 それに気づいてハッと鼻で嗤いました。]
(283) 2023/07/28(Fri) 06時頃
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本っ当に悪趣味ね。
[田端にはこの時間も空間も慈悲には感じられませんでした。 できるなら、何も感じないまま死なせて欲しかったし、すぐに全てがわかる状態で誰かの死を受け止めたかったです。 そうしたら、もう終わったこととしてただ哀しめるではありませんか。 でも、そう考えるとこの空間はきっと自分のためのものではないのだろうと変な自信も湧いてきます。 だって、田端にとっては慈悲にはならないこの夢は、誰かにとっては慈悲となるのでしょう? 逆説的に自分は死んでないのではないのかと言う根拠のない自信となりました。 メンバーの誰かが死んでいるのは残念ですが……自分が死んでいるよりはよほど良いのでは。 そう思う田端が薄情でしょうか。 可哀想だとは思いますが、自分が死にたくはないのです。 たとえ此岸が地獄より辛くとも。]
(284) 2023/07/28(Fri) 06時頃
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……聞きたい事はこれくらいかしら。 あなたが本当は何者で、どうしてこんな事をって聞いても仕方がないでしょうから。 時間をとらせて悪かったわね。
[ここで八つ当たりをしても良かったのですが、きっと受け流されて終わりでしょう。 爪痕の一つでも残してやれれば良いのですが、と思ったところで一つだけ意趣返ししてやりたくなりました。 だから扉の方に向けかけた足を一度男に向けて歩み寄ります。 もし叶うなら男のネクタイを引いて、キスの一つでもして唇に噛みついてやりましょう。 そんな事を男が田端にさせるかどうかはまた別の話です。]**
(285) 2023/07/28(Fri) 06時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/28(Fri) 06時頃
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―現在:美術館長室―
シューベルトも楽曲も悪くないわよ。 この状況でそれを持ち出すセンスが悪趣味って言ってるの。
[こんなところで乙女の祈りを出されても笑うしかありませんが、死と乙女とは笑えないではありませんか。 同じタイトルの絵画は不気味だったと記憶しています。 不気味だけど何故か惹かれる絵。 椅子に座る彼が意外そうにしているのを見て田端は軽く肩をすくめました。]
(321) 2023/07/28(Fri) 14時頃
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貴方の手の上であんまり無様に右往左往するの、自分で気に入らないもの。
[だから質問する事を打ち切りました。 また何か聞きたいことが出れば聞きにきますが、何故とかなんでとかはきっと全く意味のない問答になるでしょう。 少なくとも田端の納得できる理由は無いでしょうから。 だから、意趣返しする事にしたのですが。 噛みついてやろうとしたそれは、指先で制されました。>>287 あともう少し遅かったら、唇が開いてガリっと指先を噛んでやる事だってできたのに。 男の笑顔が見えた気がしました。 そして次の瞬きの瞬間には。]
(322) 2023/07/28(Fri) 14時頃
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………………っとにムカつくわね。
[口の中には甘いもの。棒付きロリポップ。 ガシャンという音は何かが倒れた音です。振り返ると先ほど乗っていた自転車がありました。>>288]
殴らせてくれないどころか、これじゃただキスを迫ったみたいじゃない。
[本当にムカつく、と田端はガリッとロリポップに歯を立てました。 それは甘いイチゴミルク味で、お子様はこれでも舐めてろと諭されたようでより腹が立ちます。 けれど、今起こった事を先ずはラインで共有させましょう。 以下のラインを共有メッセージで送ってから、カフェに向けて移動を始める予定です。]
(323) 2023/07/28(Fri) 14時頃
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『私が確認した一階窓は一部開かない窓があったけど 私自身が手に力が入らなかった可能性はあるわ。 開く程度は高祈くんと同じね。』
『周囲に私たち以外の人は居なかったけど あの男殴ってやると考えながら歩いてたら いきなりあの男の部屋にいたわ。 だから会いたければ何らか念じながらなら また会えるかもしれないわね。 会いたくなくてもまた出てきそうだけど。』
(324) 2023/07/28(Fri) 14時頃
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『あの男がアリババと名乗るから 私はモルジアナと名乗ったわ。 どうせ此方の名前も知ってるでしょうけど。』
『質問は受け付けてくれたわ。 この世界は夢だから、この世界で死んでも死なないし 段々とみんなが元に戻っていくと言うのは 現実世界というべきかしらね? そちらの私たちが起きた順番に帰るらしいわ。 あの男の言うことが真実正しいなら ジタバタしても仕方がないとは思うけど そのあたりは個人の考えよ。』
『私に石を投げつけてくる存在あり。 きっとあれは、私の悪夢ね。』**
(325) 2023/07/28(Fri) 14時頃
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―現在:入り口近辺から移動中―
[そういえば、一つ思いついたことがありました。 成海のメッセージ>>203から思いついたことです。 なんで素手で窓を破るに至ったんだよと言うツッコミをしたいところではありますが、確かにそれを通常時に行えば単純に成海の手がひしゃげて終わるでしょう。 とてもお勧めできたことではありません。 ましてやそれが一瞬で元通りになるだなんて、夢のような摩訶不思議な世界ではないと無理ではないでしょうか。 そして、逆に言えばそれは夢のように摩訶不思議な事を実現できる世界なのではないでしょうか?]
そ〜らを自由に〜…とか。 わったしはサイキョー…とか。 どこだかドア〜!…みたいな。
[小さい声ですがいちいち声真似が入ります。 田端は昔から一人で過ごすことが多かった分、アニメを見せられて過ごす時間もかなりありましたから、懐かしアニメはそこそこ知っています。 そんな事が可能になるのかしら。と、つい考えてしまいましたが、今この空を自由に飛んだところでとつい現実に戻ってしまうくらいには大人になっていました。 このつぶやき、誰にも拾われていませんように。]*
(326) 2023/07/28(Fri) 14時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/28(Fri) 15時頃
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[もし、田端の推察が外れて、田端が死んでしまうとしたらどうしましょう。 やりたい事はあるでしょうか。 これだけはと思える事があるでしょうか。 この世界は何でも叶うと言うのなら、叶えたいと思うものがなくはありませんでした。 けれど、それは全て過去の改変。 変えてしまったら、今の田端は全く変わってしまうでしょう。 生まれてこなければよかったと言うのも癪でした。 ただ、死にたくありませんでした。 あいつと並んで賽の河原で石を積むだなんて、それこそ地獄ではありませんか。]
(333) 2023/07/28(Fri) 16時頃
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―現在:カフェ―
………みんな大丈夫?
[そこにいる面々に声をかけます。 たまごサンドを貰いにきたのですが、みんなの精神状態はどうでしょうか。 きっといつも通りの大藤のことはあまり心配していません。 目の前に空いた食器が並んでいたなら>>282相変わらずすごい量食べるな、と思うくらいです。 むしろ後輩の女子の銀>>295や回谷>>320、先に来ていたかどうかはわかりませんが仁科が心配です。 もちろん男子の後輩も心配ですが、男子の同輩は多分大丈夫だろうと……思っていたのですけれど、成海>>331はここにいないけれど何をしているのかと。 実験とは言えそう言えば窓を割っていたのでした。 仁科からの救急箱を求めるライン>>267もありましたし、自傷行為に至ってるのは成海本人では無いでしょうか。 福原が救急箱や医務室を探してくれたのに>>303…まあ治ったのは良いのだけれど…と、内心複雑になります。]
(334) 2023/07/28(Fri) 16時頃
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まあ、現実世界の私たちが目を覚ますまで、何ともし難いわよね……。 開き直って、楽しんでしまうのもありかもしれない? あ、これ貰ってくわね。
[福原が作ってくれた卵サンド>>176は、まさか二種類あると思っていなかったのでそれを見つけた瞬間は少し目を見開きました。 けれど、次には僅かに嬉しそうに目元を緩ませます。 厚焼き卵のサンドイッチをいくつかラップに包みます。 そして戸棚を開けるときに"ここにはスープジャーがある!"と念じながら開けると、きちんとスープジャーがありましたから、それにコンソメスープ>>174も入れました。 都合よくあったバスケットにそれらを入れて、更に魔法瓶にお茶を入れる事にします。 お湯を沸かして焙じ茶を入れる事にしました。 我ながら調子良くこの世界を使っている気はしますが、せっかくなら都合よく使わせてもらおうではありませんか。]*
(335) 2023/07/28(Fri) 16時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/28(Fri) 16時頃
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―現在:カフェ―
[まだ卵サンドもコンソメスープも、焙じ茶も口にはしていません。>>335 だって口にはまだロリポップがありましたから、だからバスケットに入れさせて貰ったのです。 魔法瓶にあたたかい焙じ茶を入れて、それもバスケットに入れました。]
ええ、私の方は大丈夫。 グループメッセージの通りよ。 ご馳走食べ放題……も良いかもしれないわね。 でも、この時間が何なのだろうって少し考えるのも良いかもしれないわ。
[そちらを見ていればそれなりに何かあった事は分かるかもしれませんし、分からないかもしれません。 けれど大丈夫と言い添えて、田端は早々にカフェから出て行こうとします。 教授も疲れてるかもしれませんが大丈夫そうですので、それならば長居しなくても良いでしょう。 実際に大丈夫じゃないとしたら、ラインででも良い、伝えてくれたら良いのですけれど。]
(351) 2023/07/28(Fri) 18時半頃
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せっかくだから外で食べてくるわ。
[そう言って、背中を向けたのです。 特に何もなければそのままカフェを抜け、また吊り橋の方に行ってみるつもりでした。]*
(352) 2023/07/28(Fri) 19時頃
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―現在:カフェから出て―
……………教授?
[大人だから大丈夫だろう。 そう安易に考えていましたが、カフェから出て入り口に向かおうとすると教授もカフェから出て歩き始めていました。>>#5 これは全て夢だ。帰る。 そんな事を言いながらどうやら車の方向に行く教授に不穏なものを感じて、田端はその傍に立ちました。 そして隣を歩いていきます。]
(357) 2023/07/28(Fri) 20時頃
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落ち着いてください、教授。 車に乗っても多分………。
[ダメだとはこの状態の教授を見て言えませんでした。 チラリとカフェを振り返ります。 誰かと目があったなら、大丈夫、と言いた気に笑って軽く手を上げました。 そのまま教授についていくつもりです。 何か危ない事をするようなら止めた方が良いのです。 だって成海の実験では、痛いものは痛いようですから。]*
(358) 2023/07/28(Fri) 20時頃
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―少し前:カフェ―
ええ無事よ、大丈夫。 殴れなかったわね……唇を噛んでやろうとしたら、これ突っ込まれたわ。 石は投げられたけど当たらなかったし。ちょっと怖かったけどね。
[矢継ぎ早に向けられる質問>>359に、簡潔に答えていきます。 コレ、と示したのは口の中にあるロリポップです。指先で突いて見せました。 アリババによって入れられた忌々しい物であるはずなのにまだ捨ててはいません。 飴に罪はないからでしょうか。 それとも。 不覚にも、そのせいである事に気づいてしまったからでしょうか。 それはまだ話せません。 田端は、手を引かれる妹でありたかったのだと、どうして後輩たちの前で言えるでしょう。]
(361) 2023/07/28(Fri) 20時半頃
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[あいつの存在も決して口にしたくはないのです。 だからただ、ほんの少しだけ寂しげに笑いました。 甘えられる時期なんてとっくに過ぎているのです。 お米は悲しくなるから嫌いです。 甘えて頼ってしまったら弱くなってしまいます。 そんな田端は田端では無いのです。 だって誰も助けてはくれないでしょう。 自分を助けるのは自分でしか無いのです。 だって誰も助けてはくれないでしょう?]
(362) 2023/07/28(Fri) 20時半頃
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心配してくれてありがとうね、銀ちゃん。 ………ありがと。
[助けを呼んでください。>>360 その言葉にはただ、感謝の言葉を向けて。
田端は、強くあろうとしていました。 今まで通りに、夢の中でも。]*
(363) 2023/07/28(Fri) 20時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/28(Fri) 20時半頃
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―回想―
[初めての孤独の記憶は3歳の頃でした。 朝起きたら家に誰もいないのです。 母を呼びました。父を呼びました。何度も両親を呼んでから、躊躇いがちにあいつのことも呼んでみました。 誰からも返事はありません。 悲しくて怖くて泣きました。 けれど、誰も助けてくれません。 そのうち喉が渇いてお腹も空いてきました。 戸棚のおやつには手が届きません。 椅子によじ登って背伸びして、あともう少しで届きそうだったのに椅子から転げ落ちてしまいました。 痛くてまた泣きました。 だけど、誰もそばにいません。 仕方がないのでうがいのコップでお水を飲みました。 お腹が空きました。どうしたら良いのでしょう。 また椅子を引きずって台所に向かいます。 田端はもう知っていました。炊飯器を開ければほかほかのご飯があるはずです。 ぱかりと開けてみました。 そこにはお水と、お米がありました。 確かお母さんはこのボタンを押していたはずです。]
(383) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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[多分コレだというボタンを押しました。 ピーッ、と音がなったので、また音が鳴るまでは待たなくてはなりません。 冷蔵庫を開けてみました。 どうして手の届くところは野菜ばかりなんでしょう。 ソーセージとか、ふりかけとか、そういうのが欲しいのに。 卵はこの家にありません。 だからケーキもこの家では食べられません。 食べられない人が、いるからです。]
(384) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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[悲しくて寂しいから、テレビをつける事にしました。 保育園でやっている歌と同じ歌が流れたので少しだけ声を出して歌います。 ニコニコ笑顔の画面が遠くて、また涙が溢れてきました。 お絵描きして過ごしていたら誰か来てくれるでしょうか。 でも、書いて良い紙がどこにあるかわかりません。 そのうちピーッと音がして、お米の炊ける音がしました。 蓋を開けるとほかほかご飯がツヤツヤとしていました。 ほかほかのご飯はアチチで、なかなか食べられませんでした。 しゃもじの場所がわからなくて、スプーンで直接口に運びます。 お腹が空いていたから、お腹がいっぱいになるまで食べました。 でも、食べ終わっても、お昼寝しても、暗くなってからまた明るくなっても、田端の世界は変わらなかったのです。 ご飯も、食べきらないうちにカピカピに固くなってしまいました。 それでも食べました。 だって、どんなにお腹いっぱい食べても、すぐお腹はすいてしまうんです。]
(385) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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[美味しくない。 お腹すいた。 みんなどこ。 もうお米やだ。 帰ってきて。 どこいったの。
…………助けて。寂しくて怖いよ、怖いよ、こわい………。]
(386) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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[その後帰ってきた両親は、謝ったのは一度だけで、号泣する田端を叱りつけました。 静かにしなさい。 今度こういう時があったらお隣さんに言いなさい。
あなたは何でもできるでしょ?]*
(387) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/28(Fri) 22時半頃
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