31 私を■したあなたたちへ
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――回想/キミの名は?――
中学2年の夏休み前。一世一代の大告白を経て何故か付き合うことを承諾して貰えた僕だったけれど、人生バラ色お花畑の住人となった僕と対照的に、明らかにるくあは平素のまま、甘いというよりは僕のことを探るような素振りが多かったと思う。 僕は出会った瞬間から、ずっと校内でも彼女の姿を追っていたし、聞き耳を立てたりしていたけれど、るくあにとっては名前も知らないモブ顔上級生が突然告白してきたのだ。知ろうとしてくれるのは嬉しかったから、自己紹介も兼ねて尋ねられたことには何でも答えた。 告白されること自体は日常茶飯事だったろう彼女が、何故"僕"のそれに頷いたのか、結局本人の口から聞くことはついぞかなわなかったけれど。
(89) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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『黒須先輩は、どうしてススリーと呼ばれているの?』
クラスメイトとの馬鹿話を聞かれてしまっていたらしい。アダ名の由来を聞かれて、僕が馬鹿正直に「クロスススムとカタカナで書くと、スが3つ並ぶから」と返すと、珍しくるくあが三日月のように目を細めた。もしかして、笑ったんだろうか。
『私も、そう呼んだ方が良い?』
僕にとって、その場限りの雑談をするクラスメイトと煙崎るくあは別格だったから、それは嫌だと固辞した。それよりも、呼び方は普通で構わないから、「先輩」の響きの方に擽られるものがある。今は「黒須先輩」だけど、いずれは「ワ先輩」と呼んで貰える日が来るといいと、仄かに願ってはみたけれど――別れ話のその日まで、僕は「黒須先輩」のままだった。*
(90) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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――観覧車――
「彼女の方は、あまり付き合ってるって感覚では なかったかも知れませんね……。
いざ付き合うとなったら何するの? って具合で。 僕の方も、遊園地とか水族館でデートする、って 提案してみても、中学生のお財布事情的に 人気のテーマパークとかはとても無理で。
お昼ご飯を一緒に食べながら、 じゃあどんな遊園地に行きたいか、 好き勝手想像して話したり……。」
中学生どころか、幼稚園のおままごとレベルかも知れない。マセた同級生等は、グループで誰が一番に童貞を捨てるかとか躍起に競っていたりしたけれど。明らかに風紀の乱れた連中とつるむことはしなかったし、モブが目立たないためには、ある程度の品行方正さは求められるのだ。
(96) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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「あっ…………そういう、 おにいさんが心配するような 疚しいことは勿論なかったですよ!! 手は(妄想でしか)出してません、誓って。」
とっくに別れたはずの相手なのに、何故か男兄弟に品定めされている気がしてきて、キャンディのままの姿でピンと背筋をのばす。お縄のポーズで両手を上げると、ずれた袖からるくあの髪色をしたミサンガが覗いた。
(97) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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「…………そう、ですか。 遅くなりましたが、お悔み申し上げます。
話し難いことをわざわざ、ありがとうございました。」
彼の眼差しは真摯にるくあを想うもので、淡々と語る内(>>94)にも身内のやるせなさや、理不尽への憤りを秘めているようだった。まだ、こちらを完全に信用しきってはいない――そんな瞳の色は、確かにるくあを髣髴とさせた。 折り目正しく礼をして、ふと外の景色へ目をやった。夏の終わりのうろこ雲。この空の下に、もうるくあは存在していないと改めて聞かされて、もっと衝撃を受けるかと思ったのに、ふわふわした心地だ。
(98) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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「よろしければ、お墓の場所を 教えていただけますか。 弔問にも伺えなかったので、 せめてお花でも手向けさせてください。
……ここから無事に出られるかは、 分からないですけど。
多分他の人たちの中にも、 知りたい人がいると思います。」
『アポロ』にメモをしたら、後で繋がらないスマホの方にも控えておこう。 無意識に手首のミサンガを摩りながら。暫く無言で異色の瞳に空の色を映しこんでいた。黙祷にかえて、るくあの為に。 彼女がどんな花を好きかすら、自分は知らないままだった。懐古する時はいつも、開きかけの向日葵が、彼女の袂で揺れている。
(99) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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ゴンドラが天辺を通り過ぎて下りだすまで、妙に凪いだ心地で想い人を悼んでいた。その静寂が、決して気不味くはない。彼が、それだけの時間をくれたことに、内心感謝して。 眼下の玩具箱みたいな島の外には、見渡す限り紺碧の海。景色を楽しむより、出られない、という牢獄を再認識させられる。
――ここから――れば――るくあは迎えにきてくれるだろうか。
ふと魔が差して、窓の大きさを確かめる。開閉はできるようだが、小柄な自分は勿論、子供だって通り抜けられるサイズではない。アクション映画でゴンドラからゴンドラへ飛び移ったりするけれど、現実にやろうとすると、相当勇気が要る芸当だ。
(101) 2023/11/21(Tue) 18時半頃
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空と海の青に飲み込まれそうになった意識を、現実に引き戻す。
「その、るくあと対面した時、 外傷とかはなかったんですよね?
『殺された』ように見えましたか?
心臓麻痺なら、自殺は考慮されなかったかも知れませんが。 その場合の犯人って、るくあ本人になるんですかね?」
矢張りどうにも血生臭くなってしまう話題を、再びふるのは気が重い。自分が興味があるのはるくあの生死のみと思っていたが、いざ灰羅を前にすると、幾つもの燻っていた疑問が勝手に口をついて*出てしまった。*
(102) 2023/11/21(Tue) 18時半頃
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「えっ――ここが?」
思いもよらぬ答えに鸚鵡返しして、ガタンとゴンドラが揺れる勢いで立ち上がる。先程開けようと試みた窓に張り付いて、近付きつつある地上に、島の全景に、目を落とした。 るくあの"好きなもの"がぎゅっと詰まった、楽しく賑やかなテーマパーク。あのホログラフの言を鵜呑みにはできないけれど、彼女が親しい人たちと遊びたかったのは、嘘ではない気がした。或いは、あの時語らった架空の遊園地のことを少しでも覚えていたから、中学生の自分宛に招待状を出したのでは、――などと奇妙な符号に瞳が輝きを取り戻す。
(118) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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この島が煙崎るくあの墓であるなら、 自分の墓標も同じ場所が良い。
(119) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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「ああ、すみません、言葉が過ぎました。 ミステリ小説の話ではなかったですね。
……菊水先生と密星先生とやらには ここでは会ってませんけど、 誰も――おにいさんも、 怨恨や害意で、るくあを『殺せるかも』 と思える人が居ないんです。 そもそも昔から、るくあの周囲にはいつの間にか 賛同者崇拝者ばかりが集まってましたし。
真剣に探していないのもありますけど。 僕が言えるのは、残念なことに 坂理は違う、くらいですね。 あまりお力になれないようです。」
『残念』がどちらに掛かるかは敢えて言及しない。
(120) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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「後、もしも僕が折角……するなら、 心臓麻痺と診断されるような状態では済まないです。」
抑えている、という灰羅に免じて、具体的な破壊衝動については濁して口を噤んだ。ここで挑発して、あわよくば殺して貰えないかとも過ったけれど、それより色々計画を練る余地がある。
もう空色は、雑多に絡まるチューブ通路や建造物の間に、僅かしか見えない。終わりが近い。
(121) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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「わざわざ、ありがとうございました。 話せて良かったです。 僕はおにいさんの眼鏡には適いましたか?」
緊張した面持ちで合否を問う。結果はどちらでも、何が変わるでもない。 ゴンドラを降り、別れるだけ。答えの返る前に、ふふっと諦念を漂わせる薄笑いを浮かべて。灰羅に認められれば、それはそれで慰めにもなるだろうが、本当に認めて欲しかった人の死を、真実を突き付けられたばかりだ。
「悔しいですけど、結局僕は、 最後までるくあに信じて貰えなかったみたいですね。 彼女に心酔する者からは、離れようとする。」
(122) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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「悪魔の証明は難しいです。
必死に好意を伝えて、他の連中とは違うって訴えても 心を取り出して見せることはできないし。 恋に堕ちるのは理屈ではないから、 どんなに言葉を尽くしても説明するには足りない。
どうすれば、証明できるんでしょうか。」
高く高く、ゴンドラの輪の天辺を仰ぎ見て、そこにるくあが居るかのように恍惚と呟く。 最後は来た時と同じ、慇懃な礼で灰羅を見送った。*
(123) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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――観覧車下――
灰羅の姿が見えなくなるまで、ずっと腰を90度直角に曲げていた。無事、「妹さんを僕にください」タイムは終了。途中、坂理に対して妙な連帯感で通じ合った気がしたが、概ね緊張しつつも有意義な時間であった。結果の額の烙印は、ファンデーションで隠せないほどの赤だろう、情け容赦なさすぎて頭蓋にズキズキ響く。
顔を上げると、肩に莓の飾りをつけたモナリザが、履き忘れた厚底ブーツを捧げ持っていた。
「ありがとう。これはお礼ね!!」
蛍光黄緑のマニキュアで、モナリザの胸部ディスプレイ脇に三日月と金星を描いてみた。脱いだスリッパを再び託すと、業務に戻るロボットに手を振って、大きな観覧車を振り仰ぐ。無人であっても、ゆったりと回り続ける円環は惑星軌道のよう。今度は撮影用に単身乗るのも悪くない、向いの空間に座るるくあの幻を思い描けば、あの日の約束が果たせる気がするから。
(152) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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「以上!」で〆たのは何だったのか。その場の勢いだ。もう忘れた。
(坂理へ個別送信)
『なんだよまた自慢か。 ボクなんて最後まで「黒須先輩」だ。 キミだってボクと同い年なのに、なんだこの差は。
どうぞ、存分に優越感に浸るがいいさ! 全敗は気に入らないから、後で ボクが勝つまで何かで勝負しろ!!!!!👊』
(*16) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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『幼稚園が最後、つまりるくあには 「好き」って言ったことがないのか!!!? どんだけ口下手で淡白野郎なんだ ボクなら142627回でも囁くのに!! なんでるくあはこんな顔だけ朴念仁の方がry
いや、多分予測はついてる。 るくあは、自分に好意を向ける人がダメなんだ。 だからボクは逆立ちしたって選ばれない。
愛情より、もっと根本的なものが欠けていた。 承認と、信頼だ。
……信じて貰うには、どうすれば良いと思う?』
最後は灰羅に投げたのと同じ問いを。
(*17) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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――夕方/観覧車――
ついに頭から爪先までキャンディのフル装備が整うと、暮れ始めた空を背景に廻るゴンドラに再度乗り込んだ。
「そういえば、今夜ってパレードがあるんだっけ? ここからでも見えるかな。
……るくあと一緒に見れたら、楽しかっただろうな。」
(211) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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「キミに好きになって貰いたくて、 キミに見つけて貰うために、 色々頑張るついでに配信者なんて始めちゃったけどさ。
どんなに奇抜で目立つ格好で 『ここにいる!!』って叫んだって、 珍しいイキモノを見る目で動画を楽しむ人たちは、 本当の僕を見てないし、知りたくもないだろうね。
るくあも、同じだったのかな。 本当に欲しいのは、信者の崇拝じゃない。 でも、僕のこともずっと"そっち側"だと疑ってただろう。 或いは、"そっち側"になっちゃうかも、って不安だった?」
先程は面接官灰羅が座っていた向いのシートに、中学生の頃のるくあを座らせる。あの頃、遊園地のデートに無邪気に夢を膨らませていたのも、砂上の楼閣だったのだろうか。 『自分は酔ってない』と喚く酔っ払いのようなもの。自分は正気だ、一目惚れだと言ったところで、狂気じみたこの妄執が本当は何なのか、自分でも分からないのに。
(212) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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エアるくあに話しかけながら、カメラはもう回さない。彼女は遊園地で親しい人が楽しんでくれるのを、開園の暁には大勢の観光客で賑わうのを、望んだかも知れないけれど。ここが彼女の墓標なら、誰に紹介してやる気もない、独り占めしたい。るくあを知らない"その他大勢"の連中に、無粋に踏み荒らされたくない。ずっとずっと側に居て、誰にも邪魔をされずに二人きり。
「犯人でも誰でも、人死にが出たら、 遊園地は閉鎖されるかな。 逆に警察とかマスコミとか押し寄せてくるかな。」
ままならない、と物憂げに溜息を吐いて、夕焼けの茜色した窓に映る自分を見た。誰も一見では黒須ワと思わないだろう、プロ顔負けのメイクと変装。悪目立ちして個を主張する、全身蛍光ビビットカラー。
「この恰好見たら、キミは何て言ったかな。 るくあが好きなもので全身粧えば、 今度こそ好きになってくれる……? それでもやっぱり、キラ様や坂理には敵わなさそうだけど。」
(213) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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『 あなたは、何も知らない 』
それが、黒須ワに向けられた最後の言葉。
目の前が真っ暗になったけど、知れば再び彼氏の座に返り咲けるのかと、ポジティブに曲解してるくあの"見守り"を開始した。世間一般にはストーキングと呼ばれる行為。 手始めに彼女の好きなものを調査した。星が好き、歌舞伎が好き、ほうじ茶が好き、流行には興味なさそうに見えたのに、ある時急に同年代に人気のCDを漁り出したのは、一過性のブームだったのかな? るくあと交流がある者なら誰でも知ってそうな情報でも、積み重ねれば何かが起こる気がしてた。
(214) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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「ごめんね、るくあ。 僕はあの時も、今も、 やっぱりキミのことが分からない。
――知れば、何か変わっていたの? 今更知っても、キミは生き返ったりしないのに?」
ゴンドラが最高度にさしかかる。黄昏の空の果て、水平線に沈みゆく太陽が、波間をキラキラと黄金色に輝かせている。
(215) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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「……違うな、知りたくないんだ。 キミは知って欲しかったんだろうけど。
表面的な情報で組み立てた 虚像に恋してる方が楽だから。
真実を知るのが怖い。
だから、ごめん。 あの日、キミは確かに僕を見つけてくれたのに。 僕は本当のるくあを見つけられそうにないよ。」
彼女の髪で編まれた腕輪を撫でて、ごめんと心で繰り返す。 それから、窓枠に手をかけ、えいやと一気に開け放った。途端に、一陣の風がゴンドラ内に吹き込んでくる。髪先が、大振りのピアスが、衣装の裾が、びゅうびゅうバタバタうるさいほどにはためいて。
(216) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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「園内にお花屋さんはなかったから、 キミのお墓に手向ける花はコレにするね。
……そういえば、るくあの好きな花は知らない。 だから、コレだけは僕の好みなのかも。
るくあと、るくあに纏るもの以外、 僕自身の好きなものとか何もない、 薄っぺらで空っぽな人間だけど。」
ウィッグの髪を束ねるコームには、デフォルメされた向日葵が咲いている。引き抜いて、ぽいっと窓から放り投げた。園内のどこに落ちたかも、目で追わず。
「向日葵の花言葉は、『あなただけを見つめる』だよ。
……太陽の方を、ずっと、ずっと、 追い駆けて"見守って"る花だ。」
ゴンドラが地に着くまで窓を開けたまま、風が頬を撫でるに任せ、甘やかな感傷に*浸っていた。*
(217) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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――夜/ホテル――
園内スピーカーから大音量でパレードの曲が流れてだす(>>219)。アップテンポの明るい曲調、心踊る軽快なメロディとリズムは、単純な繰り返しですぐに観客も巻き込めるように計算されている。合奏に時折ピコピコ電子音が混ざるのが、モナリザたちの動きと絶妙にマッチして、整然と進むパレードを盛り上げていた。 そんな華やかな行列を逆行して、並行二輪車はホテルの方に向かっていた。一瞬目を奪われはするけど、観客も疎らなパレードは、どこか虚ろで寒々しい。闇夜にクッキリ浮かび上がるようにライティングされたギャラクシーランドの、なるべく暗い箇所を偲び行く。
(235) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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部屋に戻ると、軽くシャワーを浴びて服を着替えた。あのウィッグはもう被らずに。中学校の制服は、さすがにサイズが合わなかったから、黒いシャツにデニム、鉛色のパーカーという無彩色の装束(ストーキング時の基本スタイル)で、顔にも余計な色は一切のせない。 街の雑踏なら周囲に溶け込めるのに、賑々しいネオンとレーザーライトの中では、キャンディの姿より浮いてしまいそうだ。
宛がわれた部屋をざっと片付けて、キャンディの衣装一式は纏めてクローゼットの隅に。カメラとタブレットを取り出すと、遊園地を訪れてからの動画を全て削除した。
「――――ごめんな。」
準備が整うと、黒須ワはひっそりとホテルを*抜け出した。*
(236) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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――夜/園内通路――
「ほら、やっぱり知らない方が良かった。」
パレードが終わる前に届いた、キランディこと中村某からの自白。本人にはさぞかし葛藤もあったろうが、犯人探しの幕切れは呆気なく、真相は予想の範疇内だった。他の誰でもなく"推し"に片棒を担がせたこと、何故死にたかったのか、その他信奉者に囲まれたるくあ本人の事情は、何一つ分からなかったけれど。
――まあ自分がるくあに「死にたい」なんて言われたら、あっさり「じゃあ一緒に死のう」って快諾した挙句、凄惨な殺害事件現場が出来上がってしまう。賢明な判断ではある。
復讐の故ではなく、るくあに選ばれ頼られたという点で、殺したいほど羨ましくはあったが、それは招待主や他の脱出したい者が考えればいいことだ。るくあが死んだ事実は何も変わらない。
(262) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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(一斉送信)
『お兄さんに聞いたけど、 遺灰の撒かれたこの島が 煙崎るくあの墓標なんだって。
楽しむことが、るくあへの手向けになるなら。 とりあえず僕は、全部のアトラクションを制覇してから いこうと思う。
後、るくあの眠るこの地を、他の人に あんまり騒々しく踏み荒らされたくはない。』
犯人云々のことには敢えて触れず、送信ボタンを押した。
(*26) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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(坂理へ個別送信)
『僕は適当にアトラクション巡ってるから、 見つけられたら何でも勝負してやる。 罰ゲームは『ギャラクシードリンク(>>1:195)一気飲み』な。
メイクの腕以外、勉強並、運動並、容姿も並、 何やらせても平々凡々な僕からしたら、 顔だけでもソレなら贅沢だ。そして贅沢は敵だ。
だから両方。と言いたいところだけど。
血嘔吐が出る程悔しくて認めたくないけど、 キミの方が、多分るくあの本質を 理解できてる。
よってその案、採用してやるよ。』
(*27) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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送信ボタンを押した瞬間、遠く背後で水柱が上がった(>>259)。ドォンと地響きの後、産毛がピリッとする程度の空気の震え。
「……パレードのラスト、 花火でも打上げ損なったのかな。」
もしくは、異星人の侵略的演出なのだろうか。エアビームセイバーを握って、近くのモナリザを袈裟斬りにする仕種。ノリの良いロボットは、数秒停止した後、プシューと蒸気を噴いて倒れる演出をしてくれた。
「上手上手。キミ、パレードのメンツに 何で選ばれなかったんだろうね?
さて、ウィッグが吹っ飛ぶ心配もなくなったし、 これでやっとジェットコースターにも乗れる!」
演技派モナリザを助け起こしてから、眩しい夜の遊園地をのんびり移動する。あわや全滅の危機が誰かの手によって回避されたことなど、知りもしないまま。
(301) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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