33 桜森高校同窓会
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[虫の息の大和を横目に、LINEの返信>>90を桐野へ。]
『改めてみんなを集めるほどのものでも、 と思ったけど、外は寒いしね……。
ちゃんとグランドピアノで 室内の方が良ければそれで、よろしくー♪
🐇はどうぞ、お納めクダサイ。 🦅は素人には難易度高いよー。』
[ラッピング用に準備していたギンガムチェックのリボンを、兎ぬいぐるみの首に結んで目印に。]
(136) 2024/02/18(Sun) 14時半頃
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ニジノは、ヤマトの味覚を心配した。チッ(舌打ち)
2024/02/18(Sun) 14時半頃
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[なんてことだ、あの量のマスタード程度、もう克服したというのか!? 慣れって怖いね。 沙羅と野々花の監視()の手前、つい手ぬるい量しか混入できなかったから、奇跡的にガナッシュの甘さとマッチしたらしい。待ってろ次回はあん肝だ。]
幽霊って言うか、異形ナルモノというか、ウン……。
[元はソイツをプレゼントするつもりだったなんて、口が裂けても言えない。乾いた笑いでスルーした。 ついでに、見張ってくれた沙羅ありがとう、派手で凶悪なマスタード色の割に、生命保険のお世話にならずに済んだらしい。]
私は、お手本で沙羅が作ってくれたやつ 食べたから大丈夫だよー。超・美味だった。
……ほんとのほんとに平気? 無理してない??
[SAN値チェックの必要もなくてヨカッタネ。舌は真っ黄色かも知れない。 そんな一幕を経て、朝食へと向かう。]
(139) 2024/02/18(Sun) 15時頃
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――朝食バイキング――
[大和のせいで寝坊したので、野々花のお手伝いには馳せ参じられなかった。むしろ、そのおかげで作業がスムーズだったに違いない。
昨晩と同じ元体育館で、陳列スペースは縮小されている。 佃煮、漬物、お粥も捨て難いが、足を止めたのはオムレツを焼いてくれるサービスだ。中身もチーズにベーコン、ドライトマトや菠薐草、コーン等選べて、半熟トロットロの黄金色。色んな組み合わせを試したくなる。]
ルームメイトのイタリア人がさー 歓迎会にオムレツを作ってくれたんだけど、 なんか日本とぜんっぜん違うんだよ。
白身をお菓子みたいにめっちゃ泡立てて焼いて、 トリュフとか削ってのせちゃうの! そりゃあ普段はそんな高価なトッピングできないんだけど、 たまにトリュフオイル振って食べるようになった。
[自家製パンは我慢。美味しいのがあれば、一口お裾分けを貰おう。 置いてあるミキサーに、新鮮なフルーツをぶち込んで、オリジナルスムージーもヨーグルトと一緒に。試合で泊まるホテルの朝食にも遜色ない、充実の内容に大満足した。]
(140) 2024/02/18(Sun) 15時頃
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ニジノは、ヤマトはあん肝大好きだもんね♪いっぱい食べれて嬉しいね♪
2024/02/18(Sun) 16時半頃
ニジノは、朝食後にUFOキャッチャー、>>1:100 ワンモア・トライ! 3
2024/02/18(Sun) 17時半頃
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日本だとスフレオムレツって言うのかな。 玉子焼きが食べたい時には、ベツモノだけどね。
でも、玉子とバターとトリュフの相性はいいよ。 そうそう、茸。松茸くらい高級? だから トリュフの匂いのスプレーとかある。
[何せ、ホイップクリームがスプレー缶から出てきて、それを直で貪り食う狂人も居る国だ。 日本でも、松茸のフレーバーだけつけて、実質は椎茸とかよくある話。
一口齧らせて貰ったクロワッサンも、バターの香りが芳醇でジュワっとして、程よい塩気が上品だった。お礼に、ベリーたっぷりのスムージーをどうぞ。とても目が良くなりそう(てけとー)
朝から822gくらい肥えた予感。これから温泉で泳いでカロリー消費だ! ――と、その前に。]
ごちそうさまでしたーっと。 大和、土産物の売店に行くよ。 そのダッサイ呪いのTシャツを、 少しマシなやつに着替えておいで。
[さすがに自分みたいに棄てて行け、とは言わないから。]
(161) 2024/02/18(Sun) 20時半頃
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[クルーエル社グッズにうへぇ、と渋面になりつつ、学校関連のステーショナリーやらを手に取る。ご当地Tシャツはなかったが、代わりに生徒が居た頃の桜森高校の制服や体操服、通学鞄まで陳列してあった。]
大和の見た目なら、 まだ体操服でもイケるんじゃない。
少なくともフラワーちゃんよりは、全然イイ。
[何故か水着にキャップ、学校には不要そうな浮き輪の類まで売られているのを見つければ、温泉プールの仕様にも気付けるだろう。デカデカと『レンタルでき〼』の貼り紙もあるし。 虹乃は旅館サイトを下見済みなので、ちゃっかり水着も持参している。]
(162) 2024/02/18(Sun) 21時頃
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[沙羅からのLINE>>154に気付き、哀愁(?)漂う仔犬のと目が合った瞬間ノックアウトされた。保護せねば!!(使命感)今朝がた誰かさんを、犬のぬいぐるみと間違えてしまったし。]
『沙羅に教わったフォンダンショコラ、 驚くことに(?)大和はすっごく美味しいって あっと言う間に食べて、褒めてくれたよ!
そのお礼ってワケじゃないけど、 ワンちゃんこの子とトレードしない?』
[添附した写真には、ギンガムチェックのリボンを首輪代わりに飾った狼のぬいぐるみが鎮座している。隣に置いた、桐野にあげる予定のお揃いのリボンを着けた兎が、見切れて映り込んでいたり。]
(163) 2024/02/18(Sun) 21時頃
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[強引なる世界の修正力と、PL都合と、虹乃様の機転により、無事フル〇ンマンは回避された🔞🔞🔞]
よーし泳ぐぞー!
めっちゃ寒そうだけど。 昨日なんか雪ちらついてたよね? 風邪ひかないかなぁ……。
[一旦部屋に水着を取りに戻って、昼食までにひと泳ぎする予定。午前中、明るい内から温泉なんて、贅沢ここに極まれり。
新たに増築されたらしいピッカピカの更衣室は、ちゃんと男女別になっていて、ホッと胸を撫で下ろした。 最近は学校の水泳の授業にも、ラッシュガードがあるんですよ。安心して下さい。 誰得か分からないけど、大和の水着も選んであげよう。 1.スクール 2.パンダ柄 3.星条旗 4.豹柄 5.牛柄 6.ブーメラン 7.葉っぱ 8.アヒルちゃん 9.ガチョ……ウ? 10.褌]
(164) 2024/02/18(Sun) 21時半頃
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ニジノは、ヤマトは(社会的に)命拾いしたな……🐤
2024/02/18(Sun) 21時半頃
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〜〜〜〜やっぱりさっぶぃ! 早く入ろう!!
[更衣室から飛び出すと、自分の肩を抱きながらプールサイドを小走り。 夢と希望と期待と下心にwktkしているだろう大和を冷ややかに一瞥して、入湯を促す。
用意していたのは、フロントクロスデザインのホルターネックビキニで、胸の谷間深くから括れた腰、臍のピアスも内腿のタトゥーも、全部見える水着だった。が、]
…………誰かさんが、 キスマークあちこち付けまくったせいだからね!
[今は全て厳重なラッシュガードの下。濡れれば多少は透けるだろうが、見える肌色は膝から下のみ。 ただ、鏡で確認できなかったうなじにも、戯れの痕は残されていたから、隠蔽工作も詰めが甘い。
ガッカリ肩を落とす大和の前を素通りして、飛び込み台に立つ。 プールに背を向け、力強く地を蹴る。爪先の描く奇跡は、完璧な円。華麗な一回転を披露して、飛沫を上げながらプールに吸い込まれていく。]
――っぷは。うわぁ、いい湯だぁ〜。
[頭だけ水面から出すと、屈託なく笑った。]
(182) 2024/02/18(Sun) 22時半頃
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……って、なんか雪降ってきてない!?
いくら温泉とは言え、屋外寒中水泳なんて、 物好きじゃないとやらないか……。
[鼻先に落ちてきた六花の花弁は、すぐに水滴に変わってプールに瀝る。]
しかもなんか、だんだん冷たくなるよ!?
[湯口から遠ざかるとぬるくなって、端っこは水に近いのでは。 湯気のたつ付近をゆらゆら漂いながら、粉雪が舞っては消えるのを瞳を眇めて眺めている。*]
(183) 2024/02/18(Sun) 22時半頃
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――温泉プール――
[ちらほら舞う雪を見ると、つい口を開けて待ち構えてしまう、子供じみた仕種。大半は、皮膚に辿りつく前に透明な雨粒に戻っていく。]
え゛ぇー、折角来たのにー。 学校のプールなんて、小学生ぶりだよ、懐かしい。
[確かに降雪には驚いたが、湯口の側は十分に温かい。結局、高温を保った範囲に集まってしまうのでは、広々としたプールの有難みは薄いかも知れないけれど。 不服そうに唇を尖らせて、最後の悪足掻きに大きく酸素を取り込むと、ぶくぶく湯の底へと沈んでいく。 25mの泳ぎ出しは、大腿四頭筋を活かしたドルフィンキック。クロールは息継ぎをせずともグングンスピードを増し、あっと言う間に端に到達する。壁を蹴り半回転、雪を見ながらの背泳は、真ん中あたりで足を止めて、ぷかぷか浮遊するに任せた。]
(216) 2024/02/19(Mon) 10時半頃
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まだ、朝食べたオムレツ分も、 カロリー消費できてな――っくしゅ!
[暫く風流な雪見風呂を堪能していたかったが、ほぼ水の中を潜航したせいか、大きなくしゃみが出た。 濡れ髪は冷え切っているし、顔面もピリピリしてくる。 同行の彼は派手な黄色の海パン一丁なので、余計に寒そうだ。
不本意ながら、更衣室へ撤退する。最後までう゛ーう゛ー唸りながら、名残惜しそうに恨めしそうに、湯気と雪で白むプールを振り返り振り返り。]
(217) 2024/02/19(Mon) 10時半頃
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うん、急がなくていいよ。 ちょっと冷えちゃったから、 私はサウナ入って来る。
[更衣室のついでのようにサウナが併設されていたのも、ちゃっかりチェック済みだ。 準備とやらのため大和が雪の中を駆け回る間、小さな窓から銀世界を拝みつつ汗だくになるまで蒸されておいた。これでホカホカ、湯冷めの心配もないだろう。]
……私の荷物の中に、 折り畳み傘持って来てたのに。
[わざわざ、本館に戻る道中虹乃が雪に濡れないように、傘を買ってきたのだろうか。エスコートにしても大袈裟だな、と早とちりで鼻白む。 どうやら、別に目的はあったらしい。大人しく従い、肩を抱かれるようにして均されたグラウンドに足跡を残して行く。 途中でまんまと、その先に何があるか気付いても、無言で続いた。]
(218) 2024/02/19(Mon) 11時頃
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[枯れ木の黒と雪白が織り成す、寒々しいモノトーンの世界でぽつり、目を惹く鮮やかな色彩。これまで幾度も、自身の恋心を託してきた、くれなゐに灯る華。 まるで、椿色の衣装を纏い、広大な銀盤の上に凛と立つ己の姿を写し取ったよう。凍てつくほど清澄な寒気の中、恋の炎はまだあかあかと燃えている。]
……うん、……大和。
[真正面から挑む彼の眼差しは、VRの頃から変わっていない――否、瞳に篭る熱量はあの時の比でなく、この一身を焦がすほど。 白い息を吐きながら、彼の左手の動きを目で追っていた。*]
(219) 2024/02/19(Mon) 11時半頃
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[椿の植栽の傍らで、その恋は始まった。正確には、此処をモデルにした擬似の世界で。 所詮、現実でない架空の体験だと、児戯に等しいと片付けるのも容易いけれど。痛みなく動く脚と、自分の醜聞を知らぬ同年代の生徒たちと。あの時は、ずっとそこに留まっていたいと思えるほどに、貴重で、一縷の望みの煌めいた時間だった。]
…………えっと、
[ずっと片恋のままでもいい、現実に戻ったら封じてしまうつもりの、仮初めの恋慕。 それが期せずして通じ合った時、彼の手中には同じ小さな箱があった。彼はその時から、一足飛びに未来を見据えて、想いを示し続けていてくれる。一途に、只管に、真っ直ぐに。 会話の端々に混ざる、結婚を意識させる単語を、察していながら躱し続ける罪悪感。未だ自分に、それを受け容れる資格が整っていないから。]
(242) 2024/02/19(Mon) 15時半頃
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[指輪だったら、また返さないといけない、気が重い。 けれど彼も、二度同じ轍を踏んで、虹乃が捕まるなんて思ってないだろう。有無を言わさぬ剣幕に負けて、そっと包みを開いた。]
綺麗な石、だね。
…………っ、
[暴走列車ヤマト、なんて揶揄したこともあったっけ。多分、寂しがり屋なのと同じくらい、大和は待つのが苦手だ。それを四年も強いてしまったことが、ずっと心苦しかった。なのに、傍で過ごす月日よりスケートを選んでしまうのは、エゴ以外の何物でもなくて。
そんな我儘も全部、彼が"待つ"とはっきり宣言してくれるから。 揺らがぬ想いは止り木のよう、いつか翼を休めるその日まで、自由に羽搏くことが赦される。
流すまいと堪えていた一筋が、とうとう頬を伝って小さな結晶を濡らした。]
あり、がと……、 ……っうぅ、
[洟を啜る音が混ざるのは、寒くてたまらないからであって。断じて泣いてない。]
(243) 2024/02/19(Mon) 15時半頃
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[多分、一度プロポーズを阻んでしまってから、彼なりに色々考えたのだろう。女心には疎そうだから、どこかに妹の入れ知恵もあるのかも。 ぐし、と目元を袖で雑に擦って、贈られた宝物を翳す。紫水晶は、VRのチョーカーにつけていた灰簾石より、赤みがかった葡萄酒色。 婚約指輪はダイヤモンドで、なんてデ〇アス社とティ〇ニーの広告だから、この際気にしない。]
大和の誕生日は5月、……エメラルドだっけ。 どうせなら、クルーエル社に貰った原石(ルース)も 並べて使おうよ。お互い交換する?
旅行から帰ったら、すぐにでも。
[笑おうとするのに、どうしても唇の端が強張る。 彼が現実的な通帳なんて見せてきても、視界が歪んで0の数も数えられない。そこに並んでいるのは、ただの数字かも知れないけれど、漫然と待つだけでなく、彼が努力で以って周到な準備を整えている証明だった。
返す言葉を失って。深く一呼吸、二呼吸、白々と重ねる。]
(244) 2024/02/19(Mon) 16時頃
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…………ところで。
ここで良い報せと悪い報せがあるんだけど、 どっちから聞きたい?
[たっぷり17秒は返答を焦らしてから。いただいた貴石を丁寧にポケットに仕舞い込んで、代わりに二つの封筒を取り出した。**]
(249) 2024/02/19(Mon) 16時頃
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[そっちを選んでしまったか。 どちらでも結果は変わらないが、ハイ、と右手の封筒を差し出す。
中から出て来た紙は、何やら英語と数字が連なって、辛うじて判別できるのは"Nijino Takaba"の名前くらい。]
それ、前期までの成績表。
[日本の大学は(秀)優良可不可で評価されるが、アメリカの大学はABCDだ。最高でB-、ほとんどがCかD、4分の1がE――即ち不合格で単位が貰えない。御世辞にも模範生とは言い難い、メッタメタである。
覚悟を決めて拳を震わせ、一瞬腰を落とす。 ――以前はこの場所で、彼に蹴りを入れる寸止めで宙返りしたけれど。
大きく振りかぶった両手を、顔の前で合わせてから、]
ごめん!!!!
[流れるように身を屈め、雪で濡れた地面に両膝をついた。]
(271) 2024/02/19(Mon) 20時半頃
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[いわゆる、 DO☆GE☆ZA である。]
(272) 2024/02/19(Mon) 21時頃
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[さぁ、懺悔のお時間です。]
そのー……不肖鷹羽虹乃、大変言い難いのですが、 ちょこーっと今期の卒業には 単位が足りないって言うか、そのっ、
りゅ……留年? みたいな?
[実はこの旅行から自宅に戻ったら、両親にも同じく土下座会見をするつもり。]
(273) 2024/02/19(Mon) 21時頃
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[冷たい地に額を擦りつけて、大和がどんな顔をしているか見られないまま、大声で「ゴメン!」と繰り返した。]
四年も待たせておいて、 いい加減呆れられるというか、 またお預けとか、本当にね、酷いよね。
……じ、自分が情けなくてたまらない、けど。 もう半期、死に物狂いで勉強するから、 十二月にはちゃんと卒業できてる、 はず……はずデス……。
お待たせしすぎて、申し訳ない。
[下げた頭、半乾きの髪に、ちらほら雪が纏わりつく。]
来年一月には、あちらを引き払って 日本に戻って来てると思う。
(274) 2024/02/19(Mon) 21時頃
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[言った。言ってしまった。
はあぁ〜〜〜〜っと全ての蟠りを吐き出しきると、雪の上に正座で畏まったまま、ちらりと顔を上げた。
盛大な肩透かしを食らった彼の、失望した表情を確かめるのが、何より憂鬱だ。*]
(275) 2024/02/19(Mon) 21時頃
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――――大和ぉ、 ……っごめ、
ちがっ ……ありがと、ぅ、っう。
[先程、「泣いてるお前も云々」言われた時には、気丈にも「泣いてないっ」と返したけれど、さすがにこれ以上は無理だった。涙声で短く嗚咽して、スンスンと鼻を鳴らしながら肩からしゃくりあげる。 目線の高さを合わせてくれた大和の首っ玉にかじりついて、彼の溜息を背で受ける。一頻り落ち着くまで、静かに溢れる涙も泥で汚れた顔も見られたくなくて、ぎゅうっとしがみつき。]
ん。 もう謝らない。
[以前彼に同じことを言った。思い出して、また鼻がツーンとした。]
…………………… すきだよ、やまと。
[わざと聞こえ難いように呟いて、照れ臭くて俯いた顔を彼が手で拭ってくれる。その手が、雪と泥で汚れるのも厭わずに。 心で詫びながら、手を引かれ立ち上がる。その頃には何とか、涙腺の決壊は治まっていた。]
(285) 2024/02/19(Mon) 21時半頃
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ニジノは、🦅がレア過ぎて全く出てこない件。入ってないのかも?
2024/02/19(Mon) 21時半頃
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[汚点でしかない壊滅的な成績表を、大和の手から奪い返して、]
良いおしらせはこっち。
[残った封筒も手渡す。 四月に地元のスケートリンクで開催される、学生オープン大会の観覧チケット。小規模なので、最前列――というか、親族用の特別招待席だ。]
(288) 2024/02/19(Mon) 22時頃
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[荒れた心を深呼吸で整えて、少し早口で捲し立てる。]
勉学を犠牲にスケートを頑張った甲斐ありまして。 今期の全日本はまあまあのデキだったんだけど、 先月アメリカの結構大きな公式試合でね、 日本代表で派遣される予定だった子が、 インフルで渡米できなくなっちゃったんだ。
急だったから、その時シアトルに居た 補欠の補欠だった私にチャンスが巡ってきて。
優勝候補だった選手の棄権や何や、 ラッキーに次ぐラッキーで三位表彰台、 胴メダル穫ったんだよね。
[じゃーん、と今までLINEでも送らなかった、表彰式の写真を自慢げに見せた。]
(289) 2024/02/19(Mon) 22時頃
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[URLを送っておくので、今度動画ででも渾身の演技と快挙をご照覧あれ。 日本語でのエゴサーチは未だに誹謗中傷がやまないけれど、数年もすれば忘れられていくだろう。代わりに"Raptor NIJINO"は、アメリカでちょっとばかり注目を浴びて有名になった。]
多分今までで最高の成績。 有終の美ってことで、 アマは今期で引退することにした。
……まぁ、勉強がヤバすぎて、 来期は滑ってる場合じゃなかったりしつつ。 もう三年続けて次のオリンピック、は さすがに無理だからね。
(291) 2024/02/19(Mon) 22時頃
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それで、この会場で良い成績を、 頑張りましたって褒めて貰えるらしくて。
試合みたいに順位はつかないけど、 ちゃんと4分滑る演技は、これが最後。
久しぶりに椿姫を演じるから、大和に見て欲しい。
[背後には、恋の訪れを告げる椿が数輪、雪の舞い散る中咲き誇っている。
じぃ、と真正面から大和の瞳を見詰めて、固唾を飲んだ。指先が強張るのは、冷気のせいだけでなく、ガラにもなく緊張しているのだ。]
――それから、
(292) 2024/02/19(Mon) 22時頃
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引退発表で、花束贈呈とかあるんだけど、 そっちはワカナさんと清佳に打診するつもりで、
大和からは、……っ、その。
(293) 2024/02/19(Mon) 22時頃
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[おねだりの後、漸く本心からの笑顔になれて、紅唇が綻ぶ。
と、連続で3回くしゃみをすると、お互いについた雪を払ってから、一つの傘で屋内へと急ぐのだった。**]
(299) 2024/02/19(Mon) 22時半頃
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ニジノは、飯盒でお赤飯を炊く準備。
2024/02/19(Mon) 23時頃
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[篝火が焚かれると、ぽつぽつと校庭に人影が見え始めるだろう。
炎焼はグラフィックの処理負荷が高いとか、VRの廃校を燃やそうとか、思えば無茶苦茶言っていた気がする。四年前の、奇異な因縁と希有な出遇い。
どうにか腫れぼったい目も見れる程度のメイクを施して、諸々の準備を終えて、昇降口すぐの階段から広いグラウンドを眺めている。 あの時は、モニタの向こうで燃え盛る炎の熱気も臭いも、感じることはできなかった。遠くから手を翳す。]
――――、よし。
[近付くにつれ、火の粉の爆ぜる音がパチパチと耳を打つ。 早まる足は、肉の匂いに釣られた猛禽の如く。 空きっ腹をくぅくぅ鳴らしながら、まずは3の串を手に取った。]
(314) 2024/02/19(Mon) 23時半頃
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ニジノは、芋と南瓜。美味しく焼けるかなー?2
2024/02/19(Mon) 23時半頃
ニジノは、ちょっと生っぽいけど、ホクホクうまうま♡
2024/02/19(Mon) 23時半頃
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