18 星間回遊オテル・デカダン
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[死が怖いのは、道半ばの探求を諦めるのが怖いからだと、本気で思っていた。ついこの間までは。 しかし、死に直面して考えを改めた。 死ぬのは恐ろしい。それが、死であるからだ。
最後に残すホームビデオで、馬鹿馬鹿しいと笑ってくれたら、少しは赦してもらえるだろうか。 厚かましいとはねのけられるだろうか。]
(38) 2022/05/10(Tue) 19時半頃
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[パルックも、ロバートも、ギョウブも、アルクビエレも。そして、エフも。この恐怖を感じていたのだろうか。 別に確かめたいとは思わなかったが。
もうひとり、この恐怖を与えなければならない者がいる。]
どうにか、こうにか。なんとか、なんとかね。
[カードを丈夫なケースに収めると、裏側に魔術紋を刻む。『右目』も返そうかと思ったが、これは、今宵も必要になると思い直した。 さて、と準備を終えれば、いつもの服に、いつもの顔で。応接室>>35へと向かった]
(39) 2022/05/10(Tue) 19時半頃
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― 応接室 ―
[表に立っているアンドロイドに、既にふたり、中にいることを告げられる。邪魔をしやしないかといくらか考えたが、まあ、我慢してもらおう。 とんとん、と2回扉を叩く。]
お呼びにあずかりました、ジェルマンでございます。
(42) 2022/05/10(Tue) 20時頃
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[お許しが出れば、遠慮なく足を踏み入れる。帽子を取り、礼をして。]
僕、何かやっちゃいました?
[と、冗談めかす。特に邪魔をしようというわけではない。さっさと適当なソファに腰掛けて]
(45) 2022/05/10(Tue) 20時半頃
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でも、ちょうど良かったです。 お嬢様にはお使いを頼もうと思っておりましたから。
[荷物の中から先程手にしていたカードケースを取り出すと、それをミームに差し出す。そうして、サラを見て。もう一度ミームを見て。]
これを、僕の故郷に届けてほしいんです。サラさんと一緒にね。
(46) 2022/05/10(Tue) 20時半頃
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……まあ、自分のためでもありますからね。 PJさんがいなければ、あなた方を生かすことはできなかったかもしれません。
[礼を言われるまでのことをしているつもりはなかった。生を望んだだけだ。自分が生きてほしいと思うものの。利己的で、個人的な目的]
僕の故郷は人工惑星『ンジ=ミェツカ』、研究と交易の星です。 あそこに行けば、サラさんの頭の中の……あー、何かを。どうにかすることができるかもしれません。 たどり着くまでは、これで。
[そう言って、荷物からもう一つ。液体の入った筒状の注射器を取り出す。]
これを打つと、一時的に仮死状態になります。 事情を説明する手紙を書いたので、サラさんと一緒に僕の息子に渡してください。
(49) 2022/05/10(Tue) 21時半頃
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……必要なら、ですが。 今の僕にできるのはこの程度ですから。
[にこり、と微笑んで。]
あなたの事を『欠陥品』といいましたね。僕はもともと、故郷ではヒトを売り買いしておりまして…… 機械や催眠は僕の専門分野ではありませんが、あそこなら、何か方法があるかもしれない、と。 ヒトはヒト売り。僕の知り合いなら、無下には扱われないでしょう。
[そうして、一度端末を取り出して、目を通す。 一度二人を見てから、何事か送信して。]
危険ですし、その薬品は……まあ、信頼できないならやめておいた方が良い。 本当は今日使おうと思ったのですが……やはり、万が一に備えて術を維持しないといけませんから。
(54) 2022/05/10(Tue) 22時半頃
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それを決めるのは、ミームさんですよ。ね? ふふふ……あまり自分を卑下するのは、『お友達』に失礼になりかねませんよ。
[何もかも差し出すには、彼女たちとの付き合いは浅い。 別に、構わないとも思ったが、それもかえって『失礼』にあたるような気がする。 彼女たちの命と等価になるものなど、決めることはできなかった。]
僕は見返りに、これを息子に届けてもらうことを望みます。 突き返されるかもしれませんが、それは頑張ってもらうしかありません。 一緒に行けず、申し訳ありませんが……
(60) 2022/05/10(Tue) 23時半頃
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…………。
[星喰いアメーバ>>59の話について、男は語る言葉をもたなかった。 慰める事はできたかもしれないが、これまで『選ぶ側』だった自分が何を言っても、嘘のように聞こえるかもしれなかった。 そう、自分はアルクビエレが死んだと聞いても、悲しいとは思わない。ただ、こちらが生きたと言うだけ。逆でもおかしくはなかった]
僕が。
[だから、事実だけを告げる。]
僕が昨日の、前の夜に『封印』を施したのは、あなたの部屋ですよ。
(61) 2022/05/10(Tue) 23時半頃
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おやおや、泣かせてしまいましたね。>>63 これでは僕が怒られてしまいます。
[困ったような、呆れたような言葉で済まそうと考えてはみたが、この場を逃してはくれないらしい。 言葉を選んでいられる状況ではないが、ふむと考えて。 端的にわかりやすく、自分の経験と印象を述べてみる。>>64]
…………正しくは『研究成果』を、ですね。 ヒトはその入れ物に過ぎません。もちろん綺麗な方が喜ばれますが。 サラさんがどの様な経緯を辿って此処にいるかの詳細はわかりかねますが、『みたいな子』というのは違うかもしれませんね。
買い付けてきた子供や、つくった子供、もしくは買い手本人やその子供に。僕は魔術を付与し、もしくは付与したヒトを引き渡し、代金をいただいておりました。
そんな『研究者』ばかりですよ、あの星にいるのは。 しかし、だからこそ。『奪い合う』事はありません。手順を踏めば、対等な取引ができるでしょう。
(67) 2022/05/11(Wed) 00時頃
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僕の星では当然の価値観でしたからね。 ヒトも資源のうちですよ。 理解できない星の方が多いのもわかりますけれど、研究には資源も金も時間も必要で、僕たちは研究こそがよりよい未来、生の目的だと……まあ、この話はおいておきましょうか。
[罵倒がとんでくると思っていたところに案外かわいい疑問がとんできたので、ちょっと拍子抜けをした。端末を荷物に戻そうとしたのを、もう一度見て。 出てきた名前に、ふむと。]
僕はその、ミツボシさんをこそ疑っているのですがねぇ…… 昨晩、本当に廊下を見張ってくださっていたのなら、PJさんの部屋を襲おうとした者に気づかないはずはないと思いますし……彼女、軍人さんでしょう? なにより。昨日PJさんの追放を望んだうちのひとりですから。
(73) 2022/05/11(Wed) 01時頃
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― 応接室 ―
まあ、検査先については今日もひとつ提案をするつもりではおりますよ。僕は。 それで、明日の投票先ははっきりするはずです。 今宵全員が生き残るのは難しいでしょうけれど。
…………。
[本当は、自分が連れて行ってやるべきだとわかっているが、それが難しいことも理解している。自分であればそうする。 この驚異に対し、『交渉』が通じる相手だとはあまり思っていない。 渡すべきものはまとめてテーブルに。]
お父様にも相談なさい。それに、驚異が去れば他に相談できるヒトも増えるでしょう。
(94) 2022/05/11(Wed) 12時半頃
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― 応接室→ロビー ―
[ちら、と端末に送られてきたメッセージを見て。]
PJさんもロビーに向かわれたようですし、そうですね。移動しましょうか。 ああ、ほら。道すがら、目元は冷やしておくといいですよ。
[給仕アンドロイドに冷却用のジェルパックを2つ用意するように言いつけて、先に扉の方へと向かう。『許すかしら』>>95との言葉には、表情筋が緩む]
僕が言うと白々しいと感じられるとは思いますが…… 親は子供が大事なものですよ。本人が思っているよりね。本気だとわかれば、きっと、わかってくれますよ。
(105) 2022/05/11(Wed) 17時半頃
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― 応接室→ロビー ―
もちろん。サラさんのエスコートは任されましょう。
[少し意外そうにその様子を見るも、急かしはせず。 ならば邪魔をするのも悪いだろう。サラを伴ってロビーへと。]
(114) 2022/05/11(Wed) 19時半頃
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ご機嫌よう、PJ。ご無事で何より。 僕も一切れいただきましょう。サラさんにもお取りいたしましょうか?
[本日のナイト気取りである。その場にいる皆の顔、もしくはまぁるいフォルムを見てにこりと微笑み。 昨日までと変わらない、むしろ機嫌よく鼻歌など歌いながらパイを取り分ける。必要であれば少女の分と、あとからくるだろうもうひとりの分も]
(119) 2022/05/11(Wed) 20時頃
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ハロさんも、お変わりないようで。 あなたと同じ星の方にはお会いしたことがございませんが、変わった形態をとられているのですね。こんな状況でなければ、住居や文化についてゆっくりお聞きしたかったのですが……。
[クモミズ星について、詳しくはないようだ。この船は様々な星の住人の生活様式に合わせられているようであるが、それ故に特有の形状の部屋などをあまり見ない。 男にとっては今回乗り合わせている中で、一番興味がある姿のヒトである。この際、聞けることは聞いておこうと思ったようだ]
(125) 2022/05/11(Wed) 21時頃
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[アップルパイを手掴みで口に運ぶ。元来上品な質ではないようだ。 このアップルパイという食べ物は形がしっかりしていて溢れにくく、機能的に思える。 そうしながら、一口目を飲み込んで。]
ああ、そうですね。 僕はミツボシさんを検査先に推薦しますよ。 理由としましては……アルクビエレさんが『一度検査を断った』ことで疑いを深め、事実アメーバであったなら。 同様に一度検査を断ったミツボシさんが検査を受けることで、双方の疑念を晴らすことが可能であると思うからです。
[もっともらしい口振りでもっともらしい事を告げると、もう一口、アップルパイを口にする。ちょっと端から皿の上にこぼれた。]
(127) 2022/05/11(Wed) 21時頃
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よいのですか、譲ってしまって。 潔白、いいですよ。この僕でさえ、お陰様でいくらかの信用を得られていますし、それに…… アメーバを撃退できる、と仰るあなたなら狙われても恐ろしくはないのでは。それは、ハロさんがアメーバであったとしても同じこと。では……
[アンドロイドに頼んだ紅茶を一緒に口にする。甘みが緩和されて、口の中が落ち着く。美味しいものに価値を見出すという感覚を味わっている気がする。 視線はミツボシへ。]
では、あなたは一体何を恐れておられるのです。
(140) 2022/05/11(Wed) 23時頃
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これはデリクソンさん。役得ですねぇ、お嬢様方の、一応護衛役ですから。 そういえば、こちらではイザカヤ企画なるものをおこなわれていたのだとか。ふふ、伺えなかったことを後悔するばかりですよ。
[カップを置いてそちらへと顔を向ける。これまでそう話すことはなかったが、オテル・デカダンの記録を確認した際に見つけた話をもちだして。]
(145) 2022/05/11(Wed) 23時頃
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あ、ミームお嬢様もいかがです?アップルパイ。 美味しいですよ。
[と、今しがた到着した少女に近くの席をすすめて]
(146) 2022/05/11(Wed) 23時頃
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[胡散臭い>>149との言葉に軽く笑って]
ええ、よく言われるんですよ。本当によく。 僕の星では、自分のペースを維持できずに狼狽えたえたりすることを、恥ずかしいことである、と思う文化がありましてねぇ。 こうして……なんといいますか、理屈っぽく?話すのが一般的なんです。
[無論、この男が特別胡散臭いだけかもしれなかったが、それはそれとして。 すすめられた方へ視線を移すと、お腹に優しそうな形状のものを見つけて取皿へと。この形は故郷の固形食に似ている気がした。 今の状況でそういう事を思ってしまう自分には、少し呆れてしまう]
信用していただけるのはたいへん光栄ですよ。 そちらの『卵焼き』をいただきましょうか。
(152) 2022/05/11(Wed) 23時半頃
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…………。
[人食いアメーバに殺されたのは、ただ、いまのところロバート氏のみであった。 その、おそらくは最も親しかったであろう彼女の決めたことであれば、異論はない。
昨晩、もらったメッセージのことを思う。
そして、己のことを思う。]
……そう、ですねぇ。 『追放』の際に、『冷凍』の手順を省略すれば、死ぬことはない……のでしょうか。
(164) 2022/05/12(Thu) 00時半頃
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ジェルマンは、卵焼きをもぐもぐ。
2022/05/12(Thu) 00時半頃
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[ロバート氏が死に、アルクビエレも死に。これで、互いに痛み分けだ。 この場でアメーバの者が名乗り出れば、『これ以上死者が出ることはない』。]
…………名乗り出てもらえることを、僕は望みます。 でも、そうできないほどに、飢えておられるなら。 その時は、僕にしてください。どうか……
どうか、お願いします。僕は、此処にいる誰も、失いたくない。
[握りしめた白い手袋に、赤が滲んだ。]
(167) 2022/05/12(Thu) 00時半頃
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ふふ……ありがとうございます、デリクソンさん。
[いただいた卵を手元に寄せて。 ああ、これはだいぶ『恥ずかしいこと』であるなぁと思う。]
(170) 2022/05/12(Thu) 01時頃
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ええ……少し、星を長く離れすぎましたかねぇ……いや、これが『歳をとった』と、言われるものなのかもしれません。
[ふと、手元を見下ろして。参ったなと苦笑い。]
今は、でもね。滑稽だと思わずにすみます。自分をね。
(174) 2022/05/12(Thu) 01時頃
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ええと、そうですね……あなたの星、クの年齢でいうと……60から70歳くらいかと。 子供は18人、ひとりを残して売れていきましたが……ああ、そうだ、お伝えした息子の名前はハルトヴィン。2248-933-525区のハルトヴィンです。
[『2248-933-525区』というのは、ジェルマンの星における『ファミリーネーム』のようなものらしかった。]
(180) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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僕の子供、そこそこ評判が良くてですねぇ……育て方が良かったのかもしれません。 それに、70と言っても、細胞の分裂数と活性頻度からいえばまだまだ現役ですよ。最近は計測しておりませんが……意外でしたか?
[ここでいう『育て方』には、無論適切な運動量や食事なども含まれる。文化の違い、にしてもなかなか理解は難しいかもしれない。 少女たちの反応から察するのは、よほど驚いたのだろう、ということだ。くすくすと笑って。]
あなたがたくらいの年齢まではなかなか残りませんから、いろいろお話できて嬉しかったですよ。
(188) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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明日、あなた方のどちらかがいなくなっていたら、僕は……僕は、きっと""カコイチ""恥ずかしい姿をお見せすることになってしまいます。 そうなりたくはありませんから。これは、年寄りの我儘と思って。ね。
[手袋を外し、両手で少女たちの頭をそれぞれわしわしと撫でる。]
あなた方の未来が明るいことを祈ります。 明日、生きていたら……
はは……それもたいそう恥ずかしいですね。これだけ言っておいて。
(191) 2022/05/12(Thu) 02時頃
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僕はその言葉を聞けて嬉しいです。本当に。 この船に乗船していてよかったです。これも、本当。
[少女達の言葉>>195 >>197に優しく微笑んだ。]
それでは、今晩の『封印』の準備をしてまいります。 朝になったら解けるよう、別の術式を組み込まなくてはならないので、少々時間がかかりますし……
皆さんがお休みになったのを確認してから最終作業に入りますので、どうかご自由にお過ごしください。
(198) 2022/05/12(Thu) 03時頃
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おやすみなさい。 皆さんも。
[短くそう言うと、ロビーを後にした。]
(202) 2022/05/12(Thu) 03時頃
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