10 冷たい校舎村9
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レン! 今日がお前の命日だ!
2021/06/14(Mon) 00時頃
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見限られないように優等生を演じようとした私。 見限られないように気遣いを身に着けた柊君。 処世術として必死に身に着けたのだとしても、 よく気が付いて気遣える柊君のこと、尊敬するな。 私も割と必死だったけど上手く優等生やれなかったもの。 ありのままの柊君は、 きっと柊君が思ってるほど悪い子じゃないよ。 ……って伝えたら、今度は柊君、どんな顔をするのかな。 広報係一緒にやってくれてありがとう。 いつか、柊君が好きになった人が、 柊君のことを好きになってくれますように。 そんな日はきっと来るよ。大丈夫。
(*0) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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鳩羽君のこと、3-9のムードメーカーだと思ってた。 鳩羽君がみんなのために笑おうとしてたなんて 全然知らなかったな。 それでも、この世界の主じゃないって>>4:21 自信をもって言い切れる鳩羽君は眩しかったよ。 ココア、学校に来たら奢ってあげるって言ったのに、 果たせないままだったね。ごめんなさい。 寄り添いたい、考えたいって思うのに、 自分のことは大丈夫って言っちゃう鳩羽君。 似た者同士だって鳩羽君は思ってくれたけど>>4:89 でも、鳩羽君は本当に限界がきちゃう前に、 ちゃんと大丈夫じゃないって言えるようになってね。
(*1) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ 家に帰ったら、部屋の様子が変わってた。 大きな変化があったわけじゃない。 飾ってた写真が捨てられていた。
机の上に飾ってたの。 文化祭の時、みんなで撮った写真。 楽しかった、私にとって本当に大事な思い出 ]
(0) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ そんなもの、必要ないって言われた。 私には友達とか、仲間とか、必要ないんだって。 友情ごっこをしてる暇なんてないんだって。 友情なんて不要だって言われた。 尊敬され、頼りにされ、 崇拝されるような人間であるべきで、 同級生との対等な友情はいらないんだって。 そんな馴れ合いは害にしかならないんだって。 だから、清算しろって言われた。 そんな、害にしかならない人間関係は、 全部清算するように、って。
それが私に下された判決。 心が軋んで悲鳴をあげた ]
(1) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ 父の言うことは絶対で、私はそれに逆らえない。 だけど、ひとりぼっちで生きていけるほど強くない。 そんな孤独に私が耐えられるわけがない。
文化祭、楽しかったの。みんなで作り上げたから。 みんなで頑張って、それが評価されて、 すごくすごく嬉しかったの。 そういうの、捨てろっていうの? そういうのものを、害悪だっていうの? 私の人生に、それはあっちゃいけないっていうの?
ねえ、それで、 私の人生とやらには、あと何が残ってるの? ]
(2) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ こころが痛い。痛い。痛いよ ]
(3) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ 切らなくちゃ。切って、切って、やり過ごさなくちゃ。 生きるために、切らなくちゃ。 切って、痛いのを忘れて、それで……あれ、まだ痛い。 こころが痛い。痛いよ。 ねえ、まだ痛い。生きなきゃ、いけないのに。 生きる、生きなきゃ、切る、もっと、切って、 生きなきゃ……あれ、なんのために?
わたし、なんのために、いきなきゃいけないの ]
(4) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ わからない。わからなくなっちゃった。 むしろ気づいちゃった。 今死ねば、みんなの仲間でいられるって。 それに、見限られる日を迎えずに済むって。 友達を失わずに済む。見限られる前に消えられる。 これ以上の方法なんてないんじゃない? もう、それしかないんじゃない? だって、私は、みんなの仲間でいたい。友達でいたい。 お願いです。私をみんなの仲間でいさせてください ]
(5) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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……ああ。 あー……そっか。
[ そうだった。思い出しちゃった。 私、自殺したんだった。 この校舎の主は、私だった。 もう一度文化祭を胸に刻み付けたかったのは、私だった。 私だったんだ ]
(6) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ どうしようかな、って私は思った。 みんなには随分わがままに付き合ってもらっちゃった。 そろそろおしまいにしなくちゃいけない。
でも、もしも、もしも……もうちょっとだけ、 わがままに付き合ってもらえるなら、 もうひとつだけ、許してもらえるかな。 私のこと、捜してくれるかな。 私に会いに来てくれるかな。 これで本当に最後にするから ]
(7) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ 私は歩く。3階の廊下を歩いていく。 通り過ぎた部屋の一つを覗いたら、 衣裳部屋に倒れているマネキンが見える。
開いた窓を見つければ、 その下にあるものが私にはわかる。 だって、私この世界の主だから、わかるんだ。
ごめんなさい。私、そんなつもりじゃなかった。 みんなをこんな目に遭わせるつもりなんて、 本当になかったの。 でもこの世界から帰ろうとしたらこうなっちゃうみたい。 それなのに来てくれてありがとう。
そうして、私はたどり着いた部屋の扉を開く ]
(8) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ 最後の心残り、叶えてもらえるかな。 芽衣のピアノを聴かせてほしい。 昨日弾いてたことを、私は知らなくて、 今もまだ、私は芽衣のピアノを知らないままだから。 でも、こんなわがまま、聞かなくてもいいよ。 もう十分だから、帰ってくれてもいいよ。 校舎はもうみんなを閉じ込めない。 出られるようにしてあるから。
でも、もしも、もしも許してくれるなら、 音楽室で待ってるね ]
(9) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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[ 廊下にあった、物騒なカッターナイフは消え失せた。 危なかったよね。ごめんなさい。 ため息ももう聞こえないよ。 もうここに、私への失望は届かないから。
3-9の教室に、きちんとフォトフレームに収められた、 たくさんの写真が飾られている。 文化祭だけではなく、体育祭や修学旅行、 卒業アルバム用に撮った授業風景なんかもある。 もちろんそれらも、 私にとって大切な思い出だったから。>>1:655 でも、みんなで作り上げた文化祭。 その一端に関われた気がしたから、 やっぱり私にとって文化祭は一番特別だった。
3-9の一年の思い出が切り取られたちょっとした写真館。 もし通りがかることがあったなら、 帰ってしまう前に楽しんでいってくれたら嬉しいな* ]
(10) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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―― 音楽室 ――
[ ここには私をとがめる人なんていない。 だから私は窓のそばで外を眺めながら、 立ったまま、お行儀悪くクレープを食べてた。 責任を持って食べなきゃいけない、自己責任クレープ。 冷蔵庫にある全部を食べ切るには まだまだ時間がかかりそうだけど、 大丈夫。ここの時間は止まってるもの。 芽衣は一蓮托生って言ってくれたけど、 責任をもって私が全部食べるから、安心してね。 だって私たち、友達でしょう? ]
(86) 2021/06/14(Mon) 19時頃
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[ 音楽室の鍵は開いてた。>>85 でも、私はこの校舎の主だから、 鍵がかかっていたとしても、きっと問題はなかった。 自覚してしまえば簡単なの。 ほら、自覚してなかった時だって、 文化祭になったり、写真が飾られたり、 屋台が3-9のばっかりになったりしたでしょ? 自覚してしまえば、ため息は聞こえなくなったし、 カッターナイフも消えた。 この校舎は私の意のままだ。 この校舎で、私の思い通りにならないものは ]
(87) 2021/06/14(Mon) 19時頃
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来てくれたんだ。
[ 扉が開く音がしたから、私は振り返って微笑む。 この校舎で、私の思い通りにならないもの。 この校舎に残った最後の2人。 でも、2人はこんな校舎の端っこまで会いに来てくれた。 だから私は嬉しくなってしまう。 炭蔵君は見たことのない髪形をしてて、>>67 最後に珍しいものが見れたなって、 私、やっぱりご機嫌になった ]
(88) 2021/06/14(Mon) 19時頃
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大丈夫、先に帰ったみんなは無事だし、 2人ともちゃんと帰れるよ。 でも、みんなをあんな目に遭わせちゃったのは、 本当に申し訳なかったと思ってる。 私、あんなことになるなんて全然知らなかったの。 だからって、許されることじゃないけど。
[ きっと、2人が一番気になってると思うことを、 私は最初に伝える。 ここに来る途中に、鳩羽君と柊君のことも きっと見つけたよね。 もう、校舎にいるのはここにいる3人だけ ]
(89) 2021/06/14(Mon) 19時頃
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2人が最後になったのは、 きっと私が2人には最後までいてほしいと思ったから。 でも、もうこれでおしまいにする。 長いこと引き留めてごめんなさい。
[ 食べかけのクレープを握りしめたまま、 私は2人に頭を下げた。 私が謝ってたって、みんなに伝えてもらえるかな。 私には、もうその機会はないから* ]
(90) 2021/06/14(Mon) 19時頃
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―― 音楽室 ――
[ 探したぞって言われて>>94 ああ、探してくれたんだなって思うと、 私はやっぱり嬉しい。 だから、私はうん、って頷く ]
そうだよね。 ありがとう。 [ 3階の一番奥。普段の私とは縁のない場所。 私はヒントになるようなものを何も残さなかったし、 ピアノの鍵盤を押してみたりもしなかった。 そんな「ここにいるから会いに来て」って アピールするみたいなこと、 こんな時だってやっぱり私にはできない。 それなのに、こんなところまで探して、 会いに来てくれたんだよね ]
(105) 2021/06/14(Mon) 22時頃
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[ 炭蔵君は、前髪をてっぺんで固定してた。>>67 止めきれなかった前髪が左右に落ちてる。>>78 横に流して止めればまた違ったんだろうけど、 その留め方は私も幼く見えると思う。>>95
私は炭蔵君とあんまり身長が変わらない。 目線の高さも同じくらい。 だから、前髪の隙間から覗く目を、 下から見上げるなんてこともしたことがなかった ]
私はいいと思うな。 炭蔵君の顔がよく見えるもの。
[ きちんとこうして目が合うの、初めてじゃないかな ]
(106) 2021/06/14(Mon) 22時頃
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このクレープは、昨日の夜芽衣と作ったの。 私も芽衣も初めてだったから、ちょっと失敗しちゃった。 でも、すごく楽しかった。
[ クレープのことを炭蔵君に聞かれて、>>96 ね?って芽衣に同意を求めたけど、 芽衣は笑ってなかった。>>103 芽衣は楽しくなかった? ああ、そうだよね。 こんなところに閉じ込められて、 他のみんなはあんな目に遭ったのに、 楽しかったなんて、不謹慎だよね。 そう気づいて、ちょっと反省した ]
(107) 2021/06/14(Mon) 22時頃
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[ 反省した私は、ちょっと申し訳なさそうに2人を見る。 私がここを作ったのかって、芽衣に聞かれて、>>104 ああそうか、そもそもそのことも ちゃんと言ってなかったなって気づいた ]
とぼけてたわけじゃなかったの。 私、本当に気づいてなかった。 すっかり忘れてたの。 ごめんなさい。
[ そうだよね。まずはそこからよね。 みんな、校舎の主は誰だろうって探してたのに、 私はそれが自分であることをすっかり忘れて、 素知らぬ顔してたんだもの ]
(108) 2021/06/14(Mon) 22時頃
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[ 帰ろうよ、って芽衣が言う。 だから私はますます申し訳ない気持ちになった ]
ごめんね。 あのメールを送ったのは私。 ……私、自殺しちゃったの。
[ ここに連れてこられちゃっただけの 芽衣や炭蔵君とは違う。 現実世界の私の身体は、もうほぼ死んでるはず ]
だから、私は帰れないの。
(109) 2021/06/14(Mon) 22時頃
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[ 炭蔵君の顔がよく見えるの、いいなって思ったけど、 あ、この顔はきっと怒ってるよねっていうのも>>97 いつもよりよくわかるから、 本当に、申し訳なさしかない。 ごめんなさいって謝ることしかできないよ ] ……ごめんなさい。 私、自分のこと、よくわかってなかったみたい。
[ 約束を忘れたわけじゃなかった。本当だよ。 あの約束は、私にとって拠り所だった。 SOSを出せって言われたの、本当に嬉しかったんだよ。 私のこと、助けてくれるつもりなんだって、 嬉しかった ]
(110) 2021/06/14(Mon) 22時頃
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大丈夫だと思ってたの、本当に。 大丈夫じゃなくなる時って、一瞬だったんだね。
[ 棒倒しの棒だって、積み上げたジェンガだって、 崩れる時は一瞬だ。 そんなことくらい知ってるのに、 私、自分のことはわかってなかった ]
(111) 2021/06/14(Mon) 22時頃
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それに、私、自分で思ってたより馬鹿だったの。 馬鹿だから、助けての言い方もわからなかった。
[ だから、こんなことになっちゃった、って 眉を下げて笑う。 私の右手はクレープでふさがっていて、 左手首なんか握っていないのに、 炭蔵君が手首を握ってるなんて、なんだかおかしいね。 私からも見えるような絆創膏だったら、 私、あれって呟いて眉を寄せるし、>>98 炭蔵君、その手はどうしたの?って聞くよ* ]
(112) 2021/06/14(Mon) 22時頃
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[ 例えばの話。 保健室で芽衣を起こして、>>99 「芽衣、おはよう。あのね、思い出したの。 この校舎の主、私だった」って言ってたら、 どうなってたかな? やっぱりちょっと格好悪い気がする。 最後くらいちょっと格好つけさせてくれても いいじゃない? でも、結局クレープ立ち食いしてるところ見つかったから どっちにしたって格好悪かったね ]
(128) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[ 私、謝ることしかできないと思う。 こんなところにみんなを閉じ込めたし、 先に帰ったみんなはあんな目に遭ったし、 みんなが探してた校舎の主は私だったし、 帰ろうよっていう芽衣のお願いも聞けないし、 炭蔵君との約束だって守れなかった。 謝るしかないって思うのに、 欲しいのは謝罪じゃないって言われても>>116 困ってしまう。 謝る以外に、私にできること、何かある? 私、本当にわからなくて、 心底困った顔で首を傾げた ]
(129) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[ 炭蔵君に非なんてないよ。>>117 クラスの委員長っていうだけで、 クラスメイトみんなの人生背負っちゃうつもりなのかな? 私が隠したかったものを、炭蔵君は尊重してくれただけ。 私は感謝しかしてないよ。 だから、非なんて感じないでほしい ]
(130) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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炭蔵君は、こんな風になっちゃう前に、 助けを求めることができるようになったんでしょ。 その差って、大きいよ。
[ 死ねたらいいなって考えることと、 本当に死んじゃうことくらい違う。 手遅れになる前に言えなかった、 私はきっと馬鹿だと思う。 私と、炭蔵君は違うよ。 ……そう思ったのに ]
(131) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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それは馬鹿なことだよ!
[ 私と同じ気持ちになってみようと切ったなんて!>>119 訂正する。炭蔵君も馬鹿だ。 悪びれた様子もなく、平然と手首を見せる炭蔵君に、 私は開いた口が塞がらない。 柊君もざっくりやっちゃったみたいだったし、 3-9の男子、好奇心強すぎない? ]
同じ気持ちになってみようとしたからって こんなことしてたら、命がいくつあっても足りないよ!
[ 面倒見のいい炭蔵君だもの。 私が特別じゃないことくらいわかってる。 クラスのみんな一人一人にこんな風に向き合ってたら、 本当に炭蔵君、そのうち死んじゃいそう ]
(132) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[ 私の手首?見たい? 私はあまり見せたくないな。 誰だって自分の汚いところ、見せたくないでしょ。
それにね、現実の私は、こんなものじゃない。 思い出した私は知ってる。 替え刃を何度も折りながら、体中傷つけたこと、 覚えてる。思い出しちゃった ]
(133) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[ ここは、私の気持ちを代弁した世界?>>120 それは、確かにそうだと思う。 ここは私の望みが叶う世界。 だけど、「助けて」と言えない私の気持ち? そんなことは……そんな、はずは ]
……ちがう。違う、よ。 私はただ、文化祭の思い出が大事で、 その思い出を、ずっと大事にできる場所に行きたかった。 [ そのはず。それ以上の意味なんて、ないはず ]
(134) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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炭蔵君には、謝りたかった。 約束したのに、私、本当にあの約束、嬉しかったのに、 守れなくてごめんなさいって、謝りたかったから。 ……それだけだよ。
芽衣は、絶対私の秘密に気づいてたのに、 気づかないふりしてくれたから。 いっぱい、私の嘘に付き合ってもらってごめんねって そう言いたかった。 あとね、芽衣のピアノ、聴いてみたかった。 それが最後の私の心残りだから。
[ そのはず。私の最後の心残りはそれで、 私は、それ以上何も望むことなんて* ]
(135) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[ どうしてって、芽衣が聞く。>>125 そうよね、気になるよね。当然だと思う。 そして、私は2人をこんなに巻き込んじゃった。 2人には……ううん、この校舎に来てくれたみんなには、 「どうして」を知る権利がある ]
芽衣は、お父さんのこと、好き? 炭蔵君は、家族のこと好きって言ってたよね。 私、そう言い切れる炭蔵君が羨ましかった。
[ 夏の日の会話を思い出す。>>0:821 ねえ、炭蔵君、あの時の私の返事を覚えてる? 憎んでるんじゃないかって思うことも、あるかな。 私、そう答えたんだった>>0:899 ]
(136) 2021/06/15(Tue) 00時頃
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私、姉が一人いるの。歳は離れてるんだけどね。 綺麗で、頭がよくて、人望もあって、 みんな、姉のこと完璧だって言ってた。 父の自慢の娘だった。 でもね、ちょっと……事件が起こって、 姉は父を失望させたの。 父は激怒して、姉を追い出して、 そして、私は姉の代用品になった。 “父は間違っていなかった”ってことを 証明するための道具になったの。 ……でも、私じゃ全然姉には及ばなくて。
[ 炭蔵君に顔を向けた。覚えてる?って首を傾げる。 家庭内の問題っていうより、私の問題。>>0:1177 そう、原因は私のスペック不足 ]
(137) 2021/06/15(Tue) 00時頃
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ずっと、怖かった。姉は一度の失敗で見限られたから。 私は、全然姉には届かないから。 私じゃ、姉の代用品にはなれないから。 何かひとつ失敗するたびに、 捨てられるんじゃないかって怖かった。 失望のため息を吐かれるたびに、 今度こそ見限られるのかと思った。 プレッシャーに耐えきれなくて、手首、切っちゃった。 傷口が痛む時は、心の痛みを忘れられたから。
[ でもね、って私は言った。 勘違いしてほしくなかったの ]
だから、死のうって思ったわけじゃない。
(138) 2021/06/15(Tue) 00時頃
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芽衣には話したよね、中学の時はバレー部だったこと。 絵のコンクールで表彰されたこと。 高校になってやめたのは、父にやめさせられたから。 そんなものは何の役にも立たない、 私の人生には不要だって命令されたから。 ……私、父の命令には逆らえなかった。
[ だって、全然父の求める水準に達せないんだもの。 全然姉に追いつけないんだもの。 そんな私が、父に意見なんて、できるわけがない ]
(139) 2021/06/15(Tue) 00時頃
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何か一つ取り上げられるたび、 私の中から何かがなくなる気がした。 どんどんどんどん、 私を作ってるものが消えてく気がした。 それでも、大丈夫だって思ってた。 大丈夫なはずだったの。 だけど……、
[ 俯いたら、クレープが目に入った。 私と芽衣が初めて作ったクレープ。 59点の出来栄えのクレープ。>>4:467 父にとってはきっと生ゴミにしか見えないだろうそれ ]
(140) 2021/06/15(Tue) 00時頃
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私に、友達は必要ないって命令だけは、 どうしても、聞けなかった……。
(141) 2021/06/15(Tue) 00時頃
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[ ぽとぽととクレープに雫が落ちた。 雫が落ちた部分の生クリームが溶ける。 甘いクレープがしょっぱくなっちゃう。 ぽとぽとと落ちる雫と一緒に、私の言葉も落ちた ]
(142) 2021/06/15(Tue) 00時頃
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……今死ねば、父の命令、聞かなくて済む。 みんなと友達のまま、死ねるって、 そう、思っちゃった。*
(143) 2021/06/15(Tue) 00時頃
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[ 手首を切ったらしい炭蔵君は、 すごく困った顔をしてる。>>144 悪びれることなくあっさり手首を見せたから そんな気がしてたけど、 炭蔵君、全然問題だと思ってなさそう。 困った顔をしてるのも、前髪に隠されてたら わからなかっただろうから、 今ははっきり顔が見えるのをいいことに、 私はちょっと炭蔵君を睨んだ ]
あはは、じゃないよ。 もっと自分の身体を大事にして。
[ 自分のことを棚に上げてる? でも私、自分の心を大事にしてるつもりだった。 私が手首を切ったのは、私を守るためだった ]
(152) 2021/06/15(Tue) 01時半頃
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……もう、手遅れでしょ。
[ 約束。>>146 普通SOSって、手遅れになる前に送るものでしょ。 私はもう一線を越えちゃったのに。 受け取る方だって困るでしょ。
今更、何言ってるのかな。 私が炭蔵君にどれだけ弱みを見せたと思ってるの? 大丈夫じゃなくなったらSOSを出す、なんて約束、 私は炭蔵君にだからできたのに。 そして、私がため息が怖いことを知ってるのは芽衣だけ。 私がこの校舎に最後までいてほしかったのは、 炭蔵君と芽衣の2人。 とっくの昔から、私にとって2人は特別だった ]
(153) 2021/06/15(Tue) 02時頃
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[ 私がずっと抱えていたもの、全部。 芽衣は「教えて」って言ったから、>>126 私は全部隠さなかった。 だって、これが最後だもの ] ……正しくない。 私、ずっと理不尽だって、思ってた。
[ 私は姉じゃない。 私は姉の代用品じゃない。 私は姉にはなれない ]
(154) 2021/06/15(Tue) 02時頃
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[ 「優しくない人」の定義を聞かれて、浮かんだイメージ。 自分勝手で、 自分の思い通りにならないと気が済まなくて、 自分のことを気を使われる側だと思ってて、 自分の思い通りにならないことを、 他人のせいにできる人。>>2:278>>2:279>>2:295 私はずっと、父をそんな人だと思ってた ]
(155) 2021/06/15(Tue) 02時頃
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そんなこと、知ってる。知ってたよ、炭蔵君。 姉に期待を裏切られた途端、 ずっと出来損ない扱いしてた私を 姉の代わりにしようなんて、 そんな無理を通そうとする人が、正しいわけがない。 [ 自分が間違ってなかったことを証明するためだけの道具。 そんな扱いをされて、父だから正しいなんて、 そんな風に思えるほど私はおめでたくなんかない ]
(156) 2021/06/15(Tue) 02時頃
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……でも、父が間違ってたから、何なの? 私がどんなに白いって言っても、 父が黒だって言ったら黒なの。 それが我が家の、ルールで、命令。 結局、私はまだ子供で、 父がどんなに理不尽な暴君だとしても、 そんな父に依存して生きてるの。 逆らったら、生きていけないの。
[ 早く大人になりたかった。>>2:606 大人になったら、自分で別の場所を見つけて、 生きていけるかもしれないって思った。 でも、間に合わなかったね。 大人になるより、私の限界の方が早かった ]
(157) 2021/06/15(Tue) 02時頃
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……だから、もう手遅れ。 自殺を図るような娘は父の人生の汚点だから。 私はきっともう捨てられてるし、 私が生きていける場所なんて、 現実のどこにももうないの。
[ そのままの私が好きって、>>151 もうちょっと言葉を選んだ方がいいと思うよ。 口説き文句みたい。勘違いされちゃうよ。 でもそれも炭蔵君の不器用なところだったね ]
(158) 2021/06/15(Tue) 02時頃
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言ったでしょ、私、炭蔵君の不器用なところ、 嫌いじゃないって。 炭蔵君は、そのままの炭蔵君でいいんだよ。
[ 炭蔵君よりストレートじゃない私は、 ずっと嫌いじゃないって言ってたけど、>>0:1174 炭蔵君の言い方を借りるなら、私はそういう 不器用なところがある炭蔵君のことが好きだったよ** ]
(159) 2021/06/15(Tue) 02時頃
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[ 芽衣が自分の手を大事にしてること、私は知ってた。 そんな芽衣にとって、自分で手首を切るなんて、 きっと考えられないことだろうと思う。 自分のことは棚に上げてたけど>>152 芽衣が炭蔵君に向ける言葉は、>>164 私にも刺さった。 何か言いたげな顔で、それでもこちらを向いた芽衣は 私には口を噤む。>>165 でも、目は口ほどにものを言ってて、 私は申し訳なくなって、ちょっと目を伏せた。
でも、炭蔵君には全力で自分を棚に上げる。>>186 心が壊れて死んじゃったら、 結果的に身体も駄目になっちゃうでしょ。 だから、あれは必要な犠牲だった。 まあ、最終的に私はこんなことになっちゃったから、 どうしようもないんだけど。 ここ笑うところだけど、笑えない? やっぱり私に冗談は言えないね ]
(200) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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[ 私は冗談が言えないけど、 炭蔵君はもっと酷いと思う。>>190 冗談じゃなくて真面目にそう思ってるのが むしろ質が悪い。 これで愛想を身に着けたら人たらし間違いなしなので、 やっぱり炭蔵君はそのままでいいと思う。 物腰柔らか仕様は一生身に着けない方がいいよ。 勘違いに誘導する悪質さが身につくだけだから ]
(201) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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[ 芽衣はお父さんが好きだって言った。>>166 芽衣が私のことを知らなかったように、 私も、芽衣の抱えているものを知らない。 だから、躊躇いなく好きだと言える芽衣のことが、 私はやっぱり羨ましい。
落ち着いて話そうと思ったのに、 やっぱり私は冷静にはなりきれなかった。 感情的な人間は、父が嫌うものだ。 いつも冷静に落ち着いているべきだって言われた。 ……父自身は、あんなに感情的な人なのにね ]
(202) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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[ 涙がトッピングされちゃったクレープに、 芽衣の手が添えられる。>>170 顔を上げた私に、芽衣はこの世界から帰ったみんなの、 私の知らなかった話を教えてくれる>>171 ]
……文化祭、楽しかったの。
[ 伝えてもらった言葉に、私はそう返して、 でも、と首を横に振った ]
でも、写真、捨てられちゃった。 私にはいらないものだって。
[ データはもちろん残ってる。 でも、飾ってる写真を捨てられて、 私は思い出を汚されたと思った ]
(203) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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文化祭そのものだけじゃなくて、準備から、全部。 みんなで作っていくの、楽しかった。 みんなで作り上げたから、楽しかった。 でも、私にそんな馴れ合いは必要ないって。
[ 一番大事だと思った思い出を否定されたの。 それが許せなかったから、 私はメールに残したんだと思う。 持っていたい思い出はそれだけ。 家族の思い出なんてない。そんなもの、いらない* ]
(204) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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[ 私の知らなかったみんなの言葉を伝えてくれた芽衣は、 まるで私を力づけるみたいに笑って、 私の頭を撫でる。>>172 ため息が怖いって打ち明け話をしたあの時みたいに ]
うん。聴きたい。
[ ピアノに向かう芽衣に>>173 眼鏡を外して涙を拭ってから、私は頷いた。 ちょっとこすっちゃったから赤くなっちゃってたかも。
芽衣のピアノを聴くこと。私の最後の心残り。 それが、今叶う。 全部叶って、もう私、思い残すことなんかないかな。 ……そう、思ったのに ]
(205) 2021/06/15(Tue) 20時頃
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[ 芽衣がピアノの話をする時、 それって過去形だったと思う。 今でも芽衣は自分の手を大事にしてて、 それでも芽衣の語るピアノの話は過去だった。 だから私、聴いてみたいなって、言えなかった。
それなのに、芽衣の選んだ曲は明らかに難易度が高い。 私は音楽に詳しくない。それでも、 この曲がとても難しいことと、>>176 芽衣の指がそれについていけていないことには気づいた。 叩きつけられるような激しい音は、 そのまま芽衣の思いがこもっていた。
演奏を終えて、顔を上げた芽衣と目が合う。 その目から――――涙がこぼれた ]
(206) 2021/06/15(Tue) 20時頃
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なんで……なんで謝るの、芽衣。
[ 私は首を横に振る。 芽衣のピアノを聴いてみたい。それは最後の心残りで、 それを叶えてもらったっていうのに。 これで私、もう思い残すことなんて、ないはずなのに。
困ったな、って思う。だってわかっちゃうんだもの。 これは、芽衣にとって不本意な演奏で、 芽衣は、それが悔しいんだって。
心残りなんて、もう何もないはずなのに。 困る。とても困る。 芽衣の納得のいく演奏、聴きたくなっちゃうじゃない。 心残り、増えちゃうじゃない。 芽衣は魔法を見栄を張ったって思うかもしれないけど、 これは立派な魔法だよ。 でも……でも! ]
(207) 2021/06/15(Tue) 20時頃
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……私、ずっと死ぬつもりなんかなかったけど、 でも、死ねたら楽だろうなとは、ずっと思ってたんだよ。
[ 私、死ぬつもりなんてなかった。 それは、私には死ぬ勇気も覚悟もないと思ってたから。 生きたかったから、じゃない ]
死ねるのに。楽になれるのに。 このまま楽になっちゃ駄目?駄目なのかな? 私、もう頑張りたくない。 そんなわがままは言っちゃ駄目なの?
[ 手遅れなんて言わせないって炭蔵君が言う。 でも、わがまま言っていいなら、>>194 このまま死なせてって私はわがままを言いたい ]
(208) 2021/06/15(Tue) 20時頃
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綿見さんと、父は、違うよ。 綿見さんは、私を見てくれた。 それが嫌いって感情でもね。 だから私は綿見さんと仲良くなりたいって思ったの。 父は違う。あの人にとって私はお人形。 マネキンと話をしようなんて思わないでしょ。 母は、父には逆らえないよ。 姉が縁を切られた時だって、母は何も言えなかった。 ……お姉ちゃんは、妊娠してたのに。
[ 綿見さんと話せたって芽衣は励ましてくれるけど>>182 私は、綿見さんとは、なんとかなりたかったんだよ。 気づかないふりをしてた時だって、 これ以上嫌われたくなかったから、 そうしてたつもりだったの。 私は父と対話する勇気なんかないし、 そうしたいとも思えない ]
(209) 2021/06/15(Tue) 20時頃
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[ そう、私、ちゃんと綿見さんと話せたんだよ。 ちょっとだけ仲良くなれたの。 この結果はどうかな? 炭蔵君を失望させずに済んだかな?>>0:181 でも私、それでも父と話す気にはなれないの。 あの人は、人の話を聞かないから ]
(210) 2021/06/15(Tue) 20時頃
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[ 生きてって、>>183 思い出にしたくないって>>195 芽衣も、炭蔵君も言ってくれるけど ]
自殺して、死に損なったら悲惨って、 綿見さんだって言ってたよ。 私、身体中を滅茶苦茶に刺したの。 どうなってるのか、私にもわからない。
[ 特に左手首は何度も切った。 うっかり助かったとして……まともに動くかな? もう、無理なんじゃないかな ]
(211) 2021/06/15(Tue) 20時頃
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ねえ、それでも生きなきゃ駄目? 楽になっちゃいけない? [ 炭蔵君が頭を撫でてくれる。>>196 どうしたい?って芽衣が聞いてくれる。 一蓮托生の友達だって言ってくれる ] 現実は……怖いよ。
[ 楽しいことばかりじゃないその場所が、>>180 私は怖い。 終わる方がずっと楽。 楽に流されることは簡単で、 苦しい望みを認めることが、まだ私には難しい* ]
(212) 2021/06/15(Tue) 20時頃
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[ 私が父に捨てられたもの。 捨てさせられそうになったもの。 ひとつひとつ拾い上げるみたいに、芽衣が頷いてくれる。 楽しかった。>>219 いらなくなんかなかった。 必要なくなんか、なかった。
そう、私は守りたかったの。奪われたくなかった。 自分の命を捨ててでも、守りたかった。 わかってくれて嬉しい。 芽衣はわかってくれる。友達は、わかってくれる。 私の大事なもの。必要なもの。 私に必要ないのは、むしろ ]
(229) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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[ 芽衣は、私に心残りをあげたかったって言う。>>220 全然ダメって言う。>>221 そんなことない。全然ないよ。 むしろ私、芽衣の納得のいく演奏を聴いてたら、 心残り、なくなっちゃってた。 でも、芽衣は自分の演奏に納得がいってなくて、 聴いてもらいたかったって、言うから。 ……そっちの方が心残りになっちゃう。 でも、そんな迂闊な、2人を期待させるようなこと、 言えなくて。 私はそんなことないよ、って 首を横に振ることしかできなくて ]
(230) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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[ そして、私の投げつけた質問に、>>212 真逆の答えが返ってくる ]
(231) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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[ 炭蔵君の返事に、私は笑った。>>216 きっと涙目で、目じりは赤いけど、笑っちゃう。 ああそうだったなって思う。 自分ならこうする、ってはっきり言うけど、 私の選択を否定しない。 炭蔵君は、公平な人だった。>>0:650 そうだった。私、そのことを知ってた。 こんな時でも炭蔵君は変わらない。
変わらないなって思ったのに、 炭蔵君の話はそこで終わらなかった。>>217 命令じゃなくて、わがままで、お願い。 父に命令されるばかりだった私に、 炭蔵君は命令しない ]
……炭蔵君がわがままを言うなんて、意外。
(232) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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[ 芽衣の答えに、私は笑った。>>224 これ以上なくシンプルに言い切られちゃった。 シンプルだったけど、芽衣がその二文字を口にするのに、 決意が必要だったこと、知ってるよ。 だって、友達だもの。わかるよ。 今までずっと私を否定せずに受け止めてくれた芽衣が、 私に突き付けた初めてのNOだもの。
まだちょっと歩み寄れただけの綿見さん。>>225 59点のクレープ。 辛いだけじゃないかもしれないこれからの未来。>>227 芽衣は一生懸命、私に心残りを積み上げようとする。 私の中に、もうそれしかない?>>228 ]
(233) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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……わたし。 私、は、
[ 父に何か諦めさせられるたび、 私の中が空っぽになっていく気がした。 私の中に、まだ何か残ってる? ]
私、は、自由になりたい。 もう、父に雁字搦めにされるのは嫌。 見限られるかもしれないって怯えるのも嫌。 私は、……捨てられる前に、捨てたい。
[ 私が本当に捨てたかったのは、自分の命じゃない。 父による支配だった。 恩知らずと言われようと、私は、あの人と、 もう家族でいたくない ]
(234) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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芽衣のピアノが聞きたい。 みんなと一緒にいたい。 みんなともっと仲良くなりたい。 みんなと、これからも、思い出が作りたい。
[ 私、もう空っぽだと思ったのに。 ひとつわがままが出てきたら、もう止まらなかった。 ぼろぼろ、涙と一緒にわがままが止まらない ]
みんなの未来の中に、私もいたい……。
(235) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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[ 差し出された手は二本で、>>228 私の手も二本しかない。 左手を差し出すのは、特に勇気がいった。 そして右手にはクレープが握られたまま。 ここで格好よく両手を差し出せたらよかったんだけど、 やっぱり私、格好つけられないみたい。 だから私、ちょっと待ってね、って二人を待たせて、 べそべそ泣きながら涙トッピングのクレープを食べた ]
……私のわがまま、全部叶えてくれるって、約束して。 そしたら、帰る。
[ 少しくらいって炭蔵君は言ったけど、>>194 なにしろ私、生死の境をさまよってるんだよ? 少しくらいなんかじゃ気が済まない。 うんとわがままを言うけど、それでも叶えてくれる? 約束してくれるなら、私、2人の手を取ってあげる* ]
(236) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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[ 私のわがままを全部叶えて。>>236 傲慢な私の要求に、 芽衣は上手じゃないけど、って言う。>>240 芽衣は、自分の手を大事にしてた。 芽衣は、ピアノを弾いた後、悔しくて泣いてた。 芽衣は、自分のピアノにきっとプライドを持ってる ]
私は、芽衣のピアノだから、聴きたいの。
[ 上手なピアノが聞きたいんじゃないの。 悔しくて泣いた芽衣の、納得のいくピアノが聞きたいの。 大丈夫、芽衣が自分の演奏に満足できる日が来ても、 もう私、心残りがなくなったって言ったりしないから ]
(246) 2021/06/15(Tue) 23時頃
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いつか、遠い未来でもいいよ。 少なくともそれまでは、 ずっと一緒にいてくれるってことでしょ?
[ 芽衣が、自分で納得のいく、聴かせたいって思える ピアノが弾けるようになるいつか。>>241 ずっと、とかいつまでも、なんて言うのは 私にはまだ難しくて「それまでは」なんて言っちゃう。 言い慣れない私のわがままは、 まだまだ付け焼刃なのかもしれない ]
(247) 2021/06/15(Tue) 23時頃
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[ 意外だと思った炭蔵君のわがままは、>>243 珍しいどころか人生初なんだって ]
初めてをこんなところで使っちゃっていいの? そんな貴重なの、 叶えてあげないとばちが当たっちゃうね。
[ 炭蔵君の初めて、私がもらっちゃうね。 誤解を招く表現?知りません ]
(248) 2021/06/15(Tue) 23時頃
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[ 絶対叶えるって言った後、>>245 善処するって言い直す炭蔵君は、 とっても正直者だと思う。 その正直さに免じて、死ぬのは諦めてあげる ]
(249) 2021/06/15(Tue) 23時頃
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[ 私は差し出されたふたつの手を取って、ぎゅっと握る* ]
(250) 2021/06/15(Tue) 23時頃
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[ 「それまでは」って言った私に、>>247 「それまでしか」って芽衣は返した。>>251 私にはまだ難しいことを、 芽衣は軽々と飛び越えてしまう。 だから私はうんって頷いた ]
うん。「それまでは」は、取り消し。
[ 私にはもうないって思った未来が、 遠く広がっていく気がした。 やっぱり、まだ怖い。 足が竦みそうになるような、そんな気持ちもある。 でも、私の両手を握るふたつの手が温かいから、 私、歩けるよ。 名前を呼ぶ芽衣の声に促されて、>>252 私、もう一度頷いた ]
(257) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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帰ろ。昇降口から、出られるから。
[ もう、この校舎は誰も閉じ込めない。 だから私たちは手を繋いだまま、 昇降口からきっと帰れる。
先に帰ったみんなは、あんな目に遭ったのにね。 この仕様、本当に酷いよね。 でも、みんなは無事に帰れたけど、 私は帰ったら瀕死だから、 それに免じて許してくれないかな。 ここ笑うところなんだけど、やっぱり笑えない? 帰ったら私、冗談のセンスも磨くね ]
(258) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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[ 帰る前に言っておきたいわがままは?>>255 炭蔵君に促されて、 私、きょとんと目を見開いた。 そうだ、私、わがまま言い放題の権利を手に入れたのに、 やっぱり言い慣れてない。 そうだなあ、って考えて、決めた ]
お見舞いに来てもらえるようになったら、 私が退屈しないように、会いに来てね。 それで……、
[ 私の目線、ちょっと上を向いた。 正確には、炭蔵君の前髪を留めてるヘアピンを見た ]
(259) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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それまでに、前髪切ってきて。 現実でも炭蔵君の顔、ちゃんと見たいから。
[ さて、私のこのわがままは、 炭蔵君の難易度的にはどれくらいなのかな? お見舞いに来てくれるまでに、 わがまま他に一杯用意しておくね ]
(260) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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[ 音楽室は3階の一番奥。昇降口からだいぶ遠い。 廊下を歩いて、階段を下りて、 私たちは明日を目指す。
廊下には、文化祭の写真。 横切る教室は、お化け屋敷に喫茶店、 楽しかったあの日の思い出がここにある。 そして、ここに来て増えた思い出も ]
(261) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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[ 自己責任の一蓮托生59点クレープは、>>4:504 まだ食堂の冷蔵庫に残ってる。 責任を持って食べようねって言ったけど、>>4:523 食べる時間はどうやらなさそう。 私と芽衣のワルイコトは、 文化祭の思い出と一緒にここにいつまでも残る。 思い出がひとつ増えたということにして、 許してもらおう ]
(262) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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[ 昇降口の扉は、嘘みたいに簡単に開く。 そこから外へ足を踏み出すのは、 やっぱり少し足が震えるけど。 私、笑って2人に言うよ ]
(263) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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来てくれてありがとう。 また、明日ね。*
(264) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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炭蔵君は不器用な人だと思ってたけど、 私、少し認識を改めた。 私、炭蔵君は天然だと思う。天然な上に人たらしでしょ。 綿見さん、本当の天然は私じゃなくてここにいるよ! 怖くなくなるまで手を離さないって、>>217 そんな安請け合いしていいのかな。 私、一生怖いままかもしれないのに。 委員長ってそこまで責任取らなきゃいけないものなの? 絶対違うと思うんだけど。 でも、炭蔵君のわがまま、嬉しかった。 炭蔵君の言う通り、この校舎は私のSOSだったよ。 助けに来てくれてありがとう。
(*2) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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ずっと何も言えずに、何も聞かずにいた私たち。 それでもその関係は心地よくて、私たちは友達だった。 でも、この校舎で、 私はずいぶん芽衣にいろんなこと喋っちゃったから、 今度は芽衣の番だと思う。 芽衣が私を助けてくれたみたいに、 私にも芽衣が助けられるかな? 芽衣のピアノも聴きたいけど、芽衣の話も私は聞きたい。 これからも、私と芽衣は友達だから。 59点じゃないクレープも作ろう。 でも私、59点のクレープも悪くなかったよ。 芽衣とワルイコトするの、楽しかったもの。
(*3) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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