15 青き星のスペランツァ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
― 前日・船外周辺 ―
[ドームから身を乗り出して、登ってきた毛玉>>2:112から弁当を受け取る。中身は合成肉を固めた携行食。操縦しながら齧るのにちょうどいいのだ。]
おう、ありがとな。 ドジっ子って、おまえなあ…… [大の男がドジっ子呼ばわりされるのはどうなんだ?と流石に微妙な顔になるが、ギロチンのこういった物言いはいつものこと。独特の訛りのある軽快な口調も相まってか、別に悪い気はしないのだ。]
いや船近いんだし、そこは助けを呼べよ。 ……それじゃまあ、お互い今日も適度に頑張ろうぜ。
[ファイティングポースをとる姿を眺めて苦笑しつつ、操縦席に戻る。 閉じたドームの中から軽く手を振って、ぴょんぴょん跳ねる毛玉を横目にやかましい探査機で再び探索へ。 ――まさか、戦うどころか助けを呼ぶ暇もなくなんて、誰が予想できたろう。**]
(1) 2021/11/11(Thu) 01時頃
|
|
― 前日・平原 ―
[ライジの駆る二足歩行探査機の数少ないウリのひとつは、陸上における機動力だ。 本来の機種特長は重量のある荷物を曳く馬力と、落石等の危険のある場所での作業を想定した頑丈さであるのだが、『スペランツァ』に来てから重ねた改造により、移動速度が格段に向上した。 そこに乗り手であるライジの操縦技術が加われば、障害物の多い場所でも安定した速度の移動が可能である。その代償として、機体姿勢の安定と快適な乗り心地は放り投げているわけだが。
がっしょんがっしょんがっしょんがっしょん。
一歩を大きく、跳ねるように。 引っ張られて重心が斜め前に傾く勢いのまま、次の一歩を踏み出す。バランスを崩し切る前に次の姿勢に移動することでどうにか走り続けているような、そんな危うい走行姿勢。もしも袋に詰まった粘弾性流体が同乗しようものなら、零れるどころかドーム全体がビッチャビチャになることだろう。
しかし中に乗っている男は涼しい顔。受け取った携行食>>2:112を齧りながら、片手間といった様子で操縦桿を操っている。低木や茂みを飛び越えつつ、旧型探査機はずんずんと進んでいく。]
(19) 2021/11/11(Thu) 13時頃
|
|
[探索におけるライジの主な役割は、事前調査で作成されたマップと現地の照合作業。 機体性能を鑑みて、主に平原や荒れ地、岩場を担当するのが常である。洞窟のような狭い場所や、森のような高い障害物が密集した場所は不向きなのだ。
そんなわけでできるだけ遠く、広範囲の現地データを拾うため、二足歩行探査機はかなりのスピードで平原を縦断していた。移動しながらも、モニターに表示したマップと現地情報の差異はリアルタイムで『スペランツァ』に送られている。その辺りの簡易解析は積み込んだ機材の仕事だ。]
この辺りはだいたい事前情報と同じだな。 植生は……まああんま高い木はないわな。
[植物についての詳しい調査はケトゥートゥの仕事だが、一応前日までの調査成果で見かけていないものがあれば、サンプルの採取はする。 とはいえ植物にはやはり詳しくないので、後で「それはもう採ったヨ!」なんて言われてしまうかもしれないが。採取されたものは帰り道で破損しないよう、ドームの床に固定された衝撃吸収ボックスに入れておく。
そこまでするくらいなら安定した調査車などに乗ればいいのだが、何故かそこについては異様に頑なだった。]
(20) 2021/11/11(Thu) 13時頃
|
|
……お、でけえ鳥。 いや、ありゃうちのクルーだな。
[上空を飛んでいくキランディ>>3:2を遠目に見上げる。 空を飛ぶってのはどんな気分だろうとは思うが、羨ましいかというとそうでもない。多分酔ったりはしないが、地面に近いところの方がなんとなく落ち着く。
キランディ個人については、面倒見のいいやつだとは思っているが、どうも寄ってこられると後じさりしてしまう節があった。 あとは、案外と自分のことはあまり話さない。その点についてはライジも人のことは言えないし、詮索するつもりもないのだが。 明るく華やかな雰囲気からするとやや意外に思えて、印象に残っているのかもしれなかった。]
(21) 2021/11/11(Thu) 13時頃
|
|
あれ、あいつ外に出てんのか。>>2:39 大丈夫かな……お、イースターが合流する>>3:3ならまあ、心配することもないな。
[時折、他のクルーの位置情報も確認している。 アリババが船外にいるのを見て、珍しいこともあるもんだと思ったが。そういやそういう悼み方をするやつだったな>>2:72、と思い直した。
悼み方はそれぞれだ。彼は亡骸を見ず、その死を無駄にしないために動く。それが一種の逃避であるかどうかは、ライジにはわからないが。
多分、本当は自分もそうした方がいい気質なのは、自覚している。]
(22) 2021/11/11(Thu) 13時頃
|
|
[仲間達の亡骸を見るたび、少しずつ何かが削れていく感覚がある。 けれど、それ以上に、恐怖に足が竦む。 死ぬことも怖いは怖いが、それとは違う。 もう動かない体を見るたび。息の絶えた人を見るたび。
それが別のものに変わるのではないか。 そんな恐怖が、眩むような黄金の輝きと共に、こびりついて離れない。]
(23) 2021/11/11(Thu) 13時頃
|
|
…………、そろそろ戻るか。
[頭を振って、操縦桿を握り直す。 気がつけば日も暮れかけている。あまり戻りが遅いと心配する者がいるかもしれない。 誰かが気にかけてくれるというのは、これまである種の命綱だった。多分、それがなければとうに死んでいただろう。]
ありがたいよな、本当に。
[だからできるだけ、帰ってこようと思う。 できるうちは。**]
(24) 2021/11/11(Thu) 13時頃
|
|
― 前日夕方・タラップ ―
[オレンジ色の二足歩行探査機が、がしょんがしょんと『スペランツァ』へと戻ってくる。 今日予定していたエリアの探索もだいたいは終わった。明日は反対方向の平原に行ってみようか、なんて考えながらタラップを登ろうとして、今しがた戻ってきたばかりらしい無人探査機が足元にいることに気付く。]
お、悪い悪い。
[先に行けよ、と横にどけば、無人探査機はそのままタラップを滑るように登っていく。なんとなくその姿を見送ろうとして、それが運んでいるものが見えた。]
(38) 2021/11/11(Thu) 20時頃
|
|
……は?
[力の抜けた毛の塊。>>2:127 ただの毛皮のようにも見えるそれは、あまりにも見覚えのある毛色をしていた。]
ギロチン……??
[なんで、という疑問が思考を埋め尽くす。 だってあいつは、今日はずっと船の傍でヨーランダから引き継いだ積み込み作業をしていて、そりゃうっかりコンテナに潰されないかとかは思ったが、危険なんてほとんどないような場所にいたはずで、だから朝のやりとり>>2:112>>1だって、それほど深刻に心配していたわけではなかったのに。]
(39) 2021/11/11(Thu) 20時頃
|
|
[呆然とそれを見つめているうち、異変に気付いた他のクルー達もやってくる。 タラップの周囲がざわざわと騒がしくなるのを、どこか遠くに聞いていた――のだが。]
アリババ、
[人だかりの向こうに黒い男の姿>>33を見つけて、口の中でその名を呟く。 情報の早い彼ならば、何か知っているかもしれない。そう思った瞬間。
きっちり着込んだ黒いスーツの人型が、 文字通り崩れ落ちた。]
(40) 2021/11/11(Thu) 20時頃
|
|
……、…………。
[いろいろなことに、衝撃を受けている。 今日はなんか、色々ありすぎだとおもう。
操縦桿に突っ伏すように顔を伏せた男は暫くその場から動かず、当然と探査機もその場に突っ立ったまま。 邪魔くさいことこの上ない。もしもドームの中で背を丸めて震えている姿が見えたとしたら、珍しく泣いているように見えたのかもしれない。**]
(41) 2021/11/11(Thu) 20時頃
|
|
― 前日夜・安置室 ―
[夜もかなり更けた頃になって、男は安置室を訪れた。ヨーランダはまだ起きていただろうか。 アシモフの隣の台座に横たわる毛玉は、なんだか一回り小さくなったような気がした。]
……大丈夫っつってたじゃねえか、おまえ。
[近くに寄ると、視線はやはり正面から亡骸を捉えることはできない。毛の先とかカプセルの隙間とか、その辺りをうろうろ彷徨い、そして近くにある造花の台>>3:12に目を留めた。]
おまえの星じゃ、"女王"様しか弔われないんだっけか。 けど……まあ、別にこれくらいいいよな。
[造花の山に手を伸ばす。よく口にしていた合成血液のような、真っ赤なひとつを選び取り、アシモフの台に置かれた花>>2:93>>2:95に倣ってそっと置いた。 ギロチンは不死の"女王"から分かれたものだと、以前聞いた。それは死んだら"女王"の一部に戻るということなんだろうか。そこまでは聞いていなかったが。 けれどここは『スペランツァ』だ。ここにいる皆は、それぞれのやり方でギロチンを弔ってくれるだろう。]
(63) 2021/11/11(Thu) 23時半頃
|
|
[それから、アシモフの台座にも白い造花を置く。 並べられている一対の大きな羽根>>1:106に、背中から羽を生やして飛び回るアシモフの姿を思い浮かべて、僅かに口元を緩めた。ああ、きっとそんなことになったらもっと騒がしかったろう。
もっと話しておけば。>>34 そんな後悔はきっと誰にでもあって、いくらしてもし足りないのだが。 もし叶うなら、亡骸を直視できないぶん、その手触りは覚えておきたかったと思う。 アシモフもギロチンも撫でたことはあるけれど、いつもグローブ越しだった。外したところで、金属の義手では毛皮の柔らかさもぬくい体温もわからないだろう。 それでも、じかに触れていたならば、何か残る感触があったのかもしれない。
そんなことを思いながら、男は安置室を後にした。]
(64) 2021/11/11(Thu) 23時半頃
|
ライジは、何やら悪寒>>76がして、通路でぶるっと震えた。
2021/11/12(Fri) 00時半頃
|
― 朝・談話室 ―
[探索に出かける前に、談話室に足を向ける。 かぼちゃ頭のジルはもう出勤しているだろうかと入り口から覗いて、その姿を見つければのそりと近付いていく。]
よお、ジル。今日も立派な頭だな。 ……ちょっと、撫でてもいいか?
[大きな体を畳むようにしゃがんで、右手のグローブを外した。 そうっと手を伸ばし、濃い色の毛皮に触れる。見た目につやつやした毛並みの、手触りはやはり感じることができないけれど。]
(84) 2021/11/12(Fri) 01時頃
|
|
おまえ、やわらかいなあ。
[操縦桿や探査機の外装に触れる時とは少し違う、押した時の反発の強さのようなもの。グローブ越しよりもほんの僅かだけれどはっきり感じられるような、生き物の肌の柔らかさに触れられたような、そんな心地があった。 そうやってぎこちなくジルの背を撫でてみるうち。かぼちゃ頭に空いた穴の奥、目のようなオレンジ色の光を見ているうち。 何故だか少しずつ、じわりと心が落ち着いていくような感覚になる。
このオレンジ色の光には以前にも――まあまあの頻度で――お世話になっているのだが、じかに撫でてみたのは初めてだった。 もっと前に、色んな相手に、そうしていたらよかったのかもしれない。]
……ありがとうな。
[暫くそうやって撫でさせてもらってから。またグローブを嵌めて、談話室を出る。 出たところで、ものすごい泣き声が聞こえた。>>72]
(85) 2021/11/12(Fri) 01時頃
|
ライジは、安置室の方をそーっと伺った。
2021/11/12(Fri) 01時頃
ライジは、安置室前のワチャワチャエライコッチャを見て、そーっと回れ右した。**
2021/11/12(Fri) 01時頃
|
― 朝・談話室付近 ―
[回れ右をすると、かぼちゃ頭を安置室の方に向けたジルが佇んでいる。>>102 セラピストとしてこの船に乗っているやさしいいきものも、聞こえてくる泣き声は気にかかる様子。それでも安置室の方へ向かわないのは、ジルなりの気遣いだろう。 おれですか。なんかアリババとキランディがてんやわんやしてるのが見えたので逃げました。ゴメンナサイ。]
多分、あいつにはあれが一番、いい方法なんだと思う。
[思い切り泣いて、直接別れを告げて、夜に歌う。>>2:86 それが彼の弔いであることを知っている。だからきっと、そんなに心配はいらないと思っている。]
おれみたいに情けない顔してるやつがいたら、また慰めてやってくれ。 おれはすごく……助かったから。
[頼まずとも、それがジルの仕事なのだから、ジルはそうするだろう。だから多分、本当に伝えたかったのは後半だ。何となく付け足すような風にしか言えなかったが。
それじゃあな、と一旦ジルには別れを告げて、男はロビーの方へ向かった。]
(119) 2021/11/12(Fri) 12時半頃
|
|
― 探索に出る前・ロビー ―
[ロビーに入ると、モニターを見つめるイワノフの姿>>103がある。]
経験豊富なアンタでも、そう思うかい。
[イージーなミッションというほどの自信はなかったものの、それほど危険の多い場所だとも思ってはいなかった。現状でも、ガス噴出地帯などを避ければ、居住は不可能ではないとは見ているが。 隣というほど近くでもなく、さりとて声が聞こえないほどでもない。そんな位置に立ってモニターを眺めていたが、ふと視線をイワノフに向ける。]
……アンタに海の話を聞きたいと思ってたんだ。
[いいかい?と首を傾げ。海と同じ色をしているらしい、青い目を見つめる。
『マーレ10』の"海"とはきっと少し違う、本物の海の話。 そこに住む生き物と、その上を渡っていく船と、その下に広がる世界の話。 あの砂塵の故郷にはないものだったから、そんな話を聞いてみたかった。]
とてつもなく深い水の底ってのは、どんな景色なんだろうって思ってな。
[そうして、話の途中で、ぽつりとそんな問いを投げた。]
(120) 2021/11/12(Fri) 13時頃
|
|
― 平原 ―
[イワノフとの会話を終えた後、探索に出たライジの機体は平原を走っていた。 昨日とは別方向の平原を突っ切って森林の手前までを探索するコース。目的は昨日と同じ、地図と現地情報の差異の収集だ。
アシモフやギロチンのこともあるし、岩場の他にもガス発生地帯がないとは言えない。この機体は気密性が高くないので、降りないとしても対策は必要だ。タプルの用意してくれた医療キット>>7はすぐ使えるように操縦桿の近くに吊り下げてあるし、念の為ガスマスクなんかもちゃんと――多分操縦席の裏とかその辺に放り込んだ気がする。 そんなわけで、遠くに見える森に向かって概ね最短距離を爆走中……であったのだが。]
ん?
[前方に地面でも岩でもないものが見えて、眉を顰める。マップデータ上は何もないことになっているのだが……]
(121) 2021/11/12(Fri) 13時頃
|
|
水……だな。
[回り込むような軌道を描きながら速度を落とし、停止。ヤケクソ気味な走り方のせいでスピードを出すと急には止まれないのだ。 改めてモニターの表示と外の景色を見比べる。データの上ではただの平原。しかし、目の前にはそこそこの大きさの水場がある。直径は10mちょっとといったところか。これはまあまあ大きめの差異だ。
通信機のマイクをオンにして、データ管理区域に通信を送る。アリババも仕事をしている頃だろうか。昨夜の光景>>34――今思えば、彼も相当に動揺していたのだろう――がよぎり、一瞬の躊躇があったが。]
……あー、こちらライジ。 事前調査の地図にない水源を発見した。そこそこの大きさなんだが、何で見つからなかったんだか……あーいや、でもこれ相当浅いな。でけえ水溜まりみたいな感じだ。
[ゆっくりと"水溜まり"の外周を回りながら、ドーム前方についたカメラを起動。やや縦揺れする映像も送られてくるだろう。周囲には岩や低木がいくつかある以外は見通しもいい。]
(122) 2021/11/12(Fri) 13時頃
|
|
うーん、何もいねえなあ……
[機体が前傾姿勢をとり、カメラが水面に寄る。 水は透明で、薄い色の水底がかなりはっきり見える。目視した限りの水深は足首くらいまであるかどうかといった程度、ケトゥートゥやジルがちゃぷちゃぷ遊べそうな深さだ。 底に石などはなく、柔らかそうな土が堆積しているような印象である。生き物らしいものは、少なくとも肉眼で見える大きさのものは見当たらない。]
真ん中の辺りがよく見えねえな。 浅いし、ちょっと入ってみるぜ。
[そう言うと、ざぶんと機体の片足を水面に突っ込んだ。 ずしん、と鳥のような足が水溜まりの底に、]
(123) 2021/11/12(Fri) 13時頃
|
|
[……つかなかった。]
……あ?
[ずぶずぶずぶずぶ。 底のように見えていた堆積物は思ったより柔らかく、重量のある機体はどんどん沈み込んでいく。送られる映像もなんか斜めになる。]
(124) 2021/11/12(Fri) 13時頃
|
|
うわっやべえ。 あーこれ多分、泥で埋まっててスキャンに引っかからなかったとかじゃねえかなー。 あーーーーっやべえちょい待って、
[なんてこった。硬い地面についている方の足がまだ踏ん張っているが、これ以上傾けばひっくり返ってドームごと泥中に沈んでしまうだろう。いやわかってるこれはおれが迂闊だった。完全におれが悪い。完全におれのミスなんだがそれはそれとして今から入れる保険はありますか。**]
(125) 2021/11/12(Fri) 13時頃
|
|
― 平原 ―
[そう、アリババからの制止の声>>134をちゃんと最後まで聞いていればこんなことにはならなかったのだ。反省とか謝罪とかはとりあえず置いておきます。今は。]
……クソッッこんなの"海"とは認めねえぞ!!
[ドームを開けて、積み込んでいたワイヤーガンを手近な岩や地面に向けて手当り次第ぶっ放す。うまく固定できたワイヤーを引っ張り、機体の外側についているフックに引っ掛ける。 前の探索で崖を登った時に固定用のフックを増設しておいたのが幸いだった。この二足歩行機、完全に想定されている使用用途を逸脱している。故障してメーカーに問い合わせても保証してもらえないやつである。もうメーカーないけど。]
(139) 2021/11/12(Fri) 20時頃
|
|
はーっ、はーっ、ひとまずはこれで……
[何本かワイヤーを固定すると、どうにか機体の沈み込みは止まった。 地についている方の足も斜めに傾いたかなり危ういバランスではあるが、とりあえずは止まった。陸に上がれるかどうかはまた別の問題だが。いやかなり難しい気がする。詰んだわ。]
……ん?
[こっちはこっちで慌てていたため聞き流したが、アリババ"今行く"とか言ってなかったか? え、行く? 行くって、来るってことか? あいつが????]
ちょい待て待て待て、行くってアンタ、
[通信機に向かって今度はこちらが制止の声を上げようとして、]
(140) 2021/11/12(Fri) 20時頃
|
|
あ?
[落ちる巨大な影、響き渡るプロペラの回転音。>>136 見上げると、見覚えのある無人飛行探査機が飛来するところ。整備されてたっけとか使用申請はとか細かいことが走馬灯のように頭を駆け抜けていくが、猛スピードで飛んできたと思えば空中で鮮やかな急停止。やたら精密な飛行姿勢。]
(141) 2021/11/12(Fri) 20時頃
|
|
……何だその操縦技術!!?
[完全に状況にそぐわないツッコミが第一声だった。]
(142) 2021/11/12(Fri) 20時頃
|
ライジは、ぽかんと口を開けてアリババIN無人飛行探査機を見上げた。
2021/11/12(Fri) 20時半頃
|
……助かった……
[ともあれ、天からの助けとはこのことである。 ドームの縁に立ち、無人飛行機の下部から下がっているワイヤーを掴む。グローブをした義手はワイヤーがぶち当たろうが痛くも痒くもないが、頭はそうもいかないので注意深く、かつ素早く、フックを自分の機体に引っ掛ける。 しっかり固定されていることを確認して、大きく手を振って引き上げてくれの合図をした。
と、飛行機の胴体部分に何かいる。目を細める。 激しく揺れる黒い粘性流動体を認識して、そんな無茶苦茶な……と乾いた笑いが漏れた。]
まさかアンタが真っ先に自分で来るとはな。
[少し意外だ、と零しながら。 機体が引き上げられ始めれば、操縦席に戻ってドームを閉めた。**]
(143) 2021/11/12(Fri) 20時半頃
|
ライジは、ケトゥートゥには後で一緒に怒られます。と神妙な顔をした。
2021/11/12(Fri) 20時半頃
|
― 平原 ―
うわッ声でけえ……
[暗記している、と大声で返ってきた返事>>161にヘッドフォンを少し遠ざける。丸暗記とかそういう問題か?とも思うが、そういうもんかと納得することにした。とりわけこの船において、自分にとって無茶なことが相手にとっても無茶とは限らない。実際、アリババの情報処理能力はライジより格段に上だ。 だから、実はすごく無茶をしている、ということには思い至らない。]
……まあ、こいつも一緒に引き上げてくれたのは、マジで助かった。 ありがとう、アリババ。
[操縦桿に目を落とす。 オレンジ色の二足歩行探査機。そもそもは探査機ですらなかった、旧型で量産型の運搬用機械。人生の半分以上を共に過ごしてきた、替えの効かない相棒。
迅速かつ的確な判断で、命と相棒の両方を掬い上げてくれたアリババには感謝しかない。]
(167) 2021/11/12(Fri) 23時頃
|
|
お、……っと。
[無事探査機の足が地面につくと、操縦桿を握る。少し歩いてみる。沼に突っ込んだ方の脚の関節から泥がびちゃびちゃ落ちたが、可動にはそこまで影響はなさそうだ。ドーム部分が水没しなくてマジでよかった。
そうして、改めて助けに来てくれたアリババ(無人飛行探査機のすがた)を見上げて、サンプル採取用のポッドに収まって沸騰しているのを見た。別に間抜けとは思わないが、仮にも命の恩人に向かってそんな恩知らずなことは思わないが、ちょっとおもしろい。
けれど、そう、怒っているな……というのは流石に察したので。]
(168) 2021/11/12(Fri) 23時頃
|
|
……や、その。
[頭を掻く。スッ……と目を逸らす。]
悪かったって。
[マジで水遊びで済むと思ったんだもん。 とは、流石に口に出さなかった。]
(169) 2021/11/12(Fri) 23時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る