8 Solo Assembly Letters
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[体感的にはおそらく一晩は経ったであろう頃。 されども明けぬ夜の帳の街は、まるであたかも時が止まっているかのようでもある。
この時、デアドラはその裸足の爪先を、かの聖パトリック大聖堂の屋根の上に着けていた。 ダブリン市街地には、聖パトリック大聖堂の他にもうひとつ、クライストチャーチ大聖堂が存在する。それもかなり近い位置に。 ひとつの都市にふたつの大聖堂が両立してきた経緯についてはここでは割愛するが、ともあれ、大きな方の聖堂に陣取ることをデアドラは選んでいた。]
(15) 2021/04/15(Thu) 18時半頃
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おいで、悪魔なアーチャー。 ううん、きっとあなたは――…。
[初めてその亡霊と顔を合わせた時には思い出せなかった、その正体。 もしかしたらあの聖杯戦争の当時も、バーサーカーは明確にはその真名に辿り着けなかったのかもしれない。 いまデアドラが――カルデアのマスターであるジェニファーがその真名を脳裏に思い描いていたのは、きっと――]
フランツさん、テオドールさん、フィデリオさん。 あなたたちと出会ってなかったら、わたしには永遠に判らなかったかも。
(16) 2021/04/15(Thu) 18時半頃
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譬えホンモノの悪魔じゃなくっても、 あなたっていう「無辜の悪魔」は 教会からお断りされるだろうってさ!
[「悪魔」のアーチャーそのものならぬギミックとしての亡霊は、「苦手な地形」を避けることなく、ただ『問答無用』に大聖堂の敷地に進んでいく。 そしてジェニファーの推測と目論見通り、亡霊の動きは、明らかに鈍った。]
よっし!! キャスター、あいつを一息にぶっ潰して!!
[振るわれた“旅人の杖”から、巨大な風のサルーキが生じ、亡霊へと真っすぐに牙を剥く!]
(17) 2021/04/15(Thu) 18時半頃
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[――地面に影色の黒い塵が舞い、積もる。 夜の闇の中でも不思議と見落とさなかったその塵の元へ、デアドラは近寄り、手のひらで掬い上げる。]
ねえポスト、塵を入れられる袋持ってきて! これ、持って帰りたいの。 妖精の作りモノだとしてもさ、 もしかしたら触媒にできるかもしれないでしょ?
[実際に元の世界に持ち帰れるか否かは兎も角、この時のジェニファーはその気満々であった。]
(18) 2021/04/15(Thu) 18時半頃
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[幾らか塵を防水袋に詰め込んでいた時に、ポストは不意に、投函口からふたつの封筒を吐き出した。 真っすぐに投擲された封筒はデアドラのほっぺを直撃。 なおそのうちの一つには、硬質な物体が同封されていた。]
い゛た゛ッ! アーチャーまだ生きていたの死ね!!!!
[再びの臨戦態勢に入りかけたところで、足元に不時着した白い封筒の存在に気付く。 そこではっと「文通」の語が頭を過り、おおよその正しい状況を把握したのだった。]
もしかしてポスト、わたしを狙ってぶつけてきた? 次にそれやったら令呪でブチ壊すからよろしくね。
[ポストはジェニファーのサーヴァントではないのだが、とりあえず警告はしておいた。]
(19) 2021/04/15(Thu) 18時半頃
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それにしても――。 なんだかあの時のこと思い出しちゃうな。 死ぬほど大変だったし、アイツらの所為で疲れたけれど……。
[文通ブームの時の「郵便局員」は、けれどもただ郵便業に従事していただけではなく、文通の当事者にもなっていた。 こうして実際に封筒の手触りに触れてみて、ふっと湧いた懐かしさから口元が緩む。
落ち着いた状態で手紙を読むため、大聖堂の屋内、椅子のひとつに腰を下ろす。 まずは一通目、赤い百合の封蝋で閉じられた白い封筒。 ペーパーナイフではなく、素手で、びりびりと封筒の開け口をはがして破る。 蝋に捺された赤い百合が、ぼろぼろ、白金のワンピースの上に落ちていく。]
(20) 2021/04/15(Thu) 18時半頃
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ヴィクトーリア。ヴィクトーリア! お墓がある郊外のお屋敷のヒトだ!
[デアドラは紫色の冊子内の「お墓がある」という文面まできちんと把握していながら、その先の肝心な情報を見落としていた。 『女の潰えた場所』。 そのことを頭に過らせることなく、癖の強い筆記体のカタチを為すブルーグレイを読み進めていく。]
うぃ? ほむ! へぇー! 他の世界のマスターだ! っていうかわたしの他にもマスター呼ばれてたんだ。 これなら妖精殺しにいく戦力はばっちりだね!
[このデアドラ、脳内で勝手にグラーツィア討伐隊の構想を描いている。]
(21) 2021/04/15(Thu) 18時半頃
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ふむふむ。うぃ? ……ほむ。 正直楽しくはないや。 怪我したら手紙も書けなく――… ……。
[亡霊に負わされていた肩の怪我は、いつの間にか、かさぶたになるどころか跡形もなく完治していた。痛みのひとつすらない。 人間・ジェニファーとしての生を歩んで以来、生じてこなかったこの現象。 デアドラは、苦虫を嚙み潰したような顔をした。]
…………、書くか。
[“宿命の女”。 譬え望まずとも、どう足掻いても衰えることのない美貌。「完成された女神」が如く変わらない風貌。 その「変わらなさ」故に、負傷してもすぐに修復されてしまう肉体。 そして、周囲の人間の意識を絶えず引き付け、魅了・悪意の増幅といった効果を齎す美貌。 そんな“宿命”の再来に対しての不愉快さを、一時でも大人の理性によって抑えられたのは、本音(だとデアドラは思った)の部分を二重線で消すというヴィクトーリアの対応を目の当たりにしていたからだろう。]
(22) 2021/04/15(Thu) 18時半頃
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[ちなみにこの“宿命の女”>>22、魅了や悪意の増幅といった効果は、あくまで相手が“宿命の女”当人と対峙して目視しなければ発動しない。 故に顔写真を見るという行為だけで、そうした効果が発動することはないだろう(「絶世の美少女」に見える、ということはあっても)。 そしてこの世界において、ジェニファー/デアドラと実際に対峙した者がそうした効果を受けることも(おそらくは)無い。 それにも関わらず「身体の急速な修復」がそのまま発動してしまっていたのは、おそらくバグの所為だろう。]
ちょっと減っちゃったけど、触媒には十分だよね? じゃあポスト、これ持っといて!
[相手がマスターや魔術師だと知らなければとても送ろうとは思わないだろうお土産を同封した封筒を投函した後、デアドラは黒い塵を詰め込んだ袋をポストにぽんっと押し付けた。]
(23) 2021/04/15(Thu) 19時頃
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[続いて、二通目の手紙。 「ジェニファー・バトラーズ」と「デアドラ」の両方を清流を思わせる筆記体で記した、やや青みがかった白封筒。 手触りからして上質な紙と判るその封筒の開け口を、全く惜し気もなく、素手でびりびりとはがして破って開封していく。 破いた時の勢いで、封筒の中のもの(さっきほっぺに封筒越しに当たって痛かった物体を含む)が軽くがさごそと音を立てた。]
あ。 これ、百合? そういえばさっきのも――。
[そう気づいた時には、封蝋は見事に砕けてワンピースの上に散らばっていた。 先程のヴィクトーリアからの赤い百合の封蝋の欠片と合わさって、蝋の百合は無残な姿になっていた。]
(31) 2021/04/15(Thu) 21時頃
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そういえばキャスターが言ってたっけ。 「あいつは百合で優美に見えても、 そこまで優しくはない」って。 やっぱり百合って武闘派のシンボル? このヒトも?
[この時デアドラは、まさかこの手紙の差出人がその「あいつ」だとも、また異なる世界における似たような存在であるとも、微塵も思わなかった。]
(32) 2021/04/15(Thu) 21時頃
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[ともあれ、まずは手紙の文面に目を通しはじめ――
ある一語を目にしたその瞬間
力いっぱい、便箋を横に引っ張って破いた。]
(33) 2021/04/15(Thu) 21時頃
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殺すか。
[破かれた便箋は、はらはらとモノクロームの床の上へ。 大聖堂で「天の御使い」からの手紙が破り捨てられるという凄まじいシーンである。]
よし、妖精と一緒に纏めてころ――――…。
( 似たようなこと、 言っていたやつ、いた、かも。 )
[ふっと、未だ思い出せない「誰か」への引っかかりを覚え、暫しの沈黙。 ややあってデアドラは身を屈め、椅子の下に落ちた紙片を摘まみ上げ、割符のように合わせた。 届いた言葉を「無意味なもの」の如く切り捨てることはせず、努めて冷静を保って、未だ読んでいなかった文面を辿っていく。]
(34) 2021/04/15(Thu) 21時頃
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天の御使い。御使い―――…あ。 ガブリエル。 そっか。あなたって、そのガブリエルか。
[紫色の冊子の中にあった名前のひとつを思う。 顔写真だけでは「ただのロンドンっ子」としか特に思わなかった、神父服の青年。]
キャスターが呼ばれてたら話が弾んだかな。 いや、一悶着になってたかな。 ……ううん、そもそもあいつの知ってる「ガブリエル」じゃないか。
[紫色の冊子の中の『月明かりの倫敦』の情報は、よくよく読めば所々「変だ」とジェニファーにも思える内容だった。 異界の存在を思わせる「表の世界」「双生の月」は無論のこと、21世紀の人類の知識として、19世紀の英国女王は「エリザベス」ではないと思っている。 つまりガブリエルの世界はそういう「色んな世界」ということなのだ、と理解していた。]
(35) 2021/04/15(Thu) 21時頃
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[便箋を一旦おいて、他に同封されていたものの存在を確かめる。 一つは百合のレリーフのあしらわれた無銘のカード。 もっともここまでくれば、「百合」が事実上の署名なのだろうだと理解できた。 (だからといってヴィクトーリアまでこの御使いなのかと考える程、この時のデアドラの思考はぶっ飛んではいなかった)
そしてもう一つは――神秘の籠ったチャーム。 封筒の奥にあるのを一目見ただけで、これが神秘を宿したものなのだと、魔術師でありサーヴァントでもある者には判った。 摘まみ上げてよくよく形状を確かめれば、それは柄が黄金で誂えられた小さな剣。 封筒に入る程度のごく小さな、聖なるものから送られた剣を、まじまじと眺めて――]
(36) 2021/04/15(Thu) 21時頃
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……なにこれ?
[元の世界への帰還後、アザリアをはじめとした各方面の関係者、及び魔術師たちによる『ローランの歌』の講義が始まるか否かは定かではない。]
(37) 2021/04/15(Thu) 21時頃
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……、……。 とりあえず、ありがと、って言っとくべき?
[いまいち素直に喜べない中、小さな聖剣のチャームをワンピースの腰帯の辺りにぎゅっと差し込む。 ちなみにその複雑な感情の中に、相手が「19世紀の大英帝國」のロンドンっ子だから、というものは特に無かった。これは相手が「天の御使い」だと知らずともおそらくそうだっただろう。 デアドラとしてもジェニファーとしても、「英国の一部」としてのアイルランドを生きた身ではない。 ――人類史の記録を知る者として、そしてその時代の文学者に題材として取り上げられた存在として、まるで何も知らない、という訳ではなかったのだけれど。
そして素直に喜べないこの「不運」の伝承の主役は、「アルスター」の存在を把握しているこの御使いに向けて、大分ぐずぐずとした態度で筆を取り始めるのだった。]
(38) 2021/04/15(Thu) 21時半頃
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[……ところでジェニファー/デアドラは、紫色の冊子の一体どこに「エリザベス」の語を見たのであろうか>>#6>>35。
今のバーサーカー・デアドラは、おのれの契約下のサーヴァントの武器を使役する。 その中には、契約下とはいえ、完全に御せる自信のない相手もいる。 具体的にはライダーとかライダーとかライダーとかライダーとかライダーとかライダーとかアーチャーとかライダーとか。
そんなライダーの「武器のレプリカ」が今のデアドラに紐づけられた結果、その「武器」が誤作動を起こして幻のエリザベスが見えてしまっていた――。 これは多分、そんなオチなのだろう。 ……この詐欺めいたうっかり勘違いにジェニファー/デアドラが気づくのは、億劫な手紙を書き進めていく最中でのこと。]
(53) 2021/04/15(Thu) 22時半頃
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[紫色の冊子を側に手紙を書き進めながら、しっかりちゃっかりポストには命令を出しておいた。 「ここのお土産も全部持ってって!」と。
この時ポストが大聖堂のショップからかき集めたメダイや靴下(やはり、なぜかあった)を、けれど特にこの時手紙に同封しなかったのは、別に東洋で言う「釈迦に説法」を意識したからではない。 先ほどのカレッジでかき集めた土産物すら詰め込まなかったのは、未だ燻る不愉快さの所為だったのだろう。 『ケルズの書』の天使の挿画を印刷したポストカードに変な細工をして封筒に詰め込まなかった辺り、結果的にではあるが、良心的だった。]
(65) 2021/04/16(Fri) 09時半頃
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