34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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[ジャーディンは人をなかなか信用しない部分があるが だからといって常々嘘を疑っているわけではない。 彼女が食事に関して告げた言葉に>>*57 今後どうするつもりかの含みがあるかどうかまで 考えてはいなかった。
下半身の貞操帯を露にしてみると 彼女はしげしげと視線を送る。>>*59 初めて見るという言葉で、彼女が こういった遊びをしないのは改めて実感した]
(*66) Siro_neri 2024/03/01(Fri) 15時半頃
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[部屋の配置を主人の隣と聞くと、 ジャーディンは目を丸くする。>>*60 もっともな理由のようには思われたし 奴隷の部屋を隣室にするのにも 彼女は抵抗感がないのだろう。
・・・ だが、寝室に呼んだらすぐに来てもらえるように、 ということは――]
(*67) Siro_neri 2024/03/01(Fri) 15時半頃
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[ジャーディンが想像しかけた内容を 裏付けるような言葉が告げられたが、>>*69 今更何が否でもない。 一人の主人に買われるとは その人に何をされても許さねばならないということ。 ただ、彼女にはそのつもりが無さそうに思えたから それが意外に思ったのだ。 彼女は、彼女がいいと思ってくれる相手が いいのだろうと思っていたから>>0:213]
(*68) Siro_neri 2024/03/01(Fri) 15時半頃
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……いえ、僕はカコ様のものです。 如何様にでも、カコ様のお好きに扱ってください。 [性器を包む革ベルトを撫で上げられると、 ジャーディンは僅かに身体を震わせた。>>*61
錠を外され、貞操帯も外される。
その解放感よりも、 今ここで何かをさせられるのか、 その不安のほうが先立った。 それでもジャーディンはそのままの姿で待った。 衣服を着ていいとも、 性器を隠していいとも許可は出ていないから]**
(*69) Siro_neri 2024/03/01(Fri) 15時半頃
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なるほど、荷物持ちですか。 あまり自信はありませんが…… 頑張ってみます。
[ジャーディンは肉体労働の経験が薄い。
荷物持ちとしてどれだけ役に立つかは不明だが 人手が増えればいいだけであれば貢献するだろう]*
(*112) Siro_neri 2024/03/02(Sat) 12時頃
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[何を想像したかと言われると、 ジャーディンは表情を歪めてうなだれた。>>*105 不適切なことを思い浮かべたのかもしれないと思い、 それを責められたように感じたのだ。 服を着ていいと言われ、急いでズボンを上げる。 補足とばかりに彼女の言葉は続き>>*106] ……その他大勢の客。 [誰にとってのその他大勢であろう、と ぼんやりと考える。 伽とは性的な意味で夜を共にすることだろうかとも]
(*113) Siro_neri 2024/03/02(Sat) 12時頃
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眠れないとき、傍にいるのが 僕でいいのですか……? [さして話がうまいわけでもない、 というのがジャーディンの自己認識だ。 何がそんなに彼女の気に召したのかもわからない。 もし添い寝を求められたなら、 ただ隣で眠るだけの行為に困惑するだろうが>>*106 何度も繰り返せば良さを理解することもあるだろう]
(*114) Siro_neri 2024/03/02(Sat) 12時頃
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[ここで過ごすこれからの日々のことを 彼女に告げられたが、ジャーディンにとっては あまりにも漠然としすぎていた。>>*107 明日から始まる新たな日々には その度に驚き、不安を感じながらも、 少しずつ喜びを見出していくだろう。 奴隷の身でありながら学びを許可されることに 感謝の念を抱く日もそう遠くはないだろう]
(*115) Siro_neri 2024/03/02(Sat) 12時頃
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夜はぐっすりと眠りたいですね。 眠れない夜はあってほしくないです……。 [それがどれほど不安で孤独なものか、 ジャーディンも経験したことはある。
パルテールでは無かったとはいえ 他の場所ではそういう時間を過ごしたことがあった。 身体の痛みに耐えかねて眠れずにいる間 辛い思い出ばかりが頭の中を巡っていたことが。 それが無いだけでもパルテールは幸せな場所だったし この先もずっとそうであればいいと思う]
(*116) Siro_neri 2024/03/02(Sat) 12時頃
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[だが、これから彼女の元で新しい生活を送り始めれば まだ見ぬ幸せの形をたくさん知ることになるだろう。 そして己の知っていた世界の なんと狭く薄っぺらいことかを知るだろう。 その頃には自由も恐ろしいものでは なくなっているかもしれないし、 逐一不安に苛まれることもなくなるかもしれない。 まだ訪れない日々で何が起きるかは未知数だ]
(*117) Siro_neri 2024/03/02(Sat) 12時頃
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[立ち上がった彼女の後に付き従いながら ジャーディンは屋敷の中あちこちを見回す。
室内、廊下、どこを見ても目新しい。 これからここで暮らし続けるのだと、 実感はまだ湧いていなかった。
寝て覚めたら別の場所にいるのではないか。 そんな気さえするのだった]**
(*118) Siro_neri 2024/03/02(Sat) 12時頃
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[「馬鹿ね」と言われて、>>25 ジャーディンは視線を落とした。 彼女の声音に嘲るような雰囲気は無かったが、 彼女の言葉に込められた意図を探るより前に 彼女にまた叱られた、と感じてしまったのだ。 彼女は己の態度に思っていることが出やすいと言うが 今思っていることも伝わるのだろうか、と 彼女を探るような視線を向ける] ……はい、いずれは慣れていくでしょう。 [ジャーディンとしても慣れてもらわなければ困る。 いちいち気後れしていては疲れてしまう]
(*161) Siro_neri 2024/03/03(Sun) 20時頃
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……僕に素直さや純粋さがあるのですか……? [それがどういったものかもピンとこず、 ジャーディンは首を傾げた。>>*153 見て飽きないというのは、 つまりは気に入っているのだろう。 それは喜ばしいことだと思え、安堵する]
(*162) Siro_neri 2024/03/03(Sun) 20時頃
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[部屋に案内してもらうと、予告通りの場所で 部屋の中には当然のようにベッドがあり、その上、 ホットミルクまで用意されているという>>*154]
そんな、お気遣いいただいて申し訳ございません。 本来なら僕が自分で 用意するものだったでしょうに…… [新しい屋敷のことだから慣れた人に任せたほうが、と 用意してもらうがままにしてしまったが、 本来それが正当ではなかろうか、と ジャーディンの内には今更ながらに罪悪感が浮かぶ]
(*163) Siro_neri 2024/03/03(Sun) 20時頃
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[しかし今更その点を騒ぎ立てても仕方ないのは ジャーディンも理解していることで] ……はい、ありがとうございました。
おやすみなさいませ、カコ様。 カコ様も良い夢を。 [主人の見送りに礼をして、彼女が去っていけば 改めて室内を見渡した。 パルテールでは窓のある部屋に暮らしていたし ベッドで眠ってもいたが、それはあの店に 勤める間だけの特典だと思っていたのだ。 この先もこういう暮らしが続くのは落ち着かない]
(*164) Siro_neri 2024/03/03(Sun) 20時頃
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[落ち着かない思いはその後もたびたび感じた。
朝、目が覚めて夢ではなかったと気付いたときにも、 室内に身の回り品が揃えてあると気付いたときにも、 また別の機会に主人と食卓を共にしたときにも、 園丁に庭仕事を学び始めたときにも。 だが庭仕事は思いの外ジャーディンの興味を惹いた。 生き生きとした庭木や花々が、手入れによって より美しく育っていく。 ほんの少しの手入れで庭全体の景観が 見違えるほど大きく変わっていく。 自分の手で何かを変えられる、と感じるのは 初めのうちは恐れ多いことだったが、 次第にそれを楽しめるようになっていった]
(*165) Siro_neri 2024/03/03(Sun) 20時頃
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[仕事の荷物持ちとして 彼女の取引先に共に向かう機会も増えていた。 屋敷について早々に品物を届けに向かった先は パルテールの顧客の家だった。 なんと結婚指輪なのだという。 結婚式への参列は、ジャーディンは固辞したが カコが命令すれば行かざるをえないだろう。 そこで思わぬ再会を遂げることもあるかもしれない]
(*166) Siro_neri 2024/03/03(Sun) 20時頃
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[かつて奴隷として虐げられてばかりいた日々と カコの元で暮らす日々とは それぞれが異世界の物語のようにかけ離れていた。 だが、次第にジャーディンも実感するに至った。 これからの日々で紡がれていくのは 夢物語ではなく現実なのだと。 現実ゆえに過酷なこともあるかもしれないが 今の自分は孤独ではないと思えた。 カコという主人がいるからだ]**
(*167) Siro_neri 2024/03/03(Sun) 20時頃
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照れ隠し……? [何に照れたというのか、なぜそれを隠すのか。>>*193 そして彼女はなぜむくれたのか。 ジャーディンがその辺りの機微を 自分の事として理解するようになるには 時間がかかるだろう。 今はただ「人は本心を隠したいことがある」と 学ぶのみに留まった]
(*203) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[彼女には礼を言われたが>>*194 ジャーディンはその言葉に何も返せなかった。 この家に来てよかったのかどうか 今はまだ答えが出せていなかったからだ。 良い扱いを受けているとは思う。 が、このように扱われる価値が自分にあるのか。 自分に何か返せるのか。 不安に苛まれながら素焼きのマグに口をつけると ホットミルクの素朴な味わいが喉を温めた]*
(*204) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[住み込みの使用人は、顔を合わせる機会が多いのと そう数がいないこともあってすぐに覚えられたが、 通いの使用人たちを覚えるのには手間取った。>>*195 奴隷の一人が主人にやたらと気遣われているのでは 周りから奇妙な目で見られやしないか、と ジャーディンは常々不安に駆られた。 彼女の表情が柔らかくなったという噂を 年輩の使用人たちから聞いたが>>*197 ジャーディンからすると出会ったばかりの頃との差は あまり感じ取れなかっただろう]
(*205) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[彼女がジャーディンの庭仕事を時々見ていると ジャーディンは聞かされるまで気付くまい。>>*196 彼女の元で暮らすうち、やせ細っていた膝も いくらかは肉付きがよくなるだろう。 庭仕事を終えた後に東屋で、彼女に膝を貸す。 初めて彼女に膝を求められたときは少々戸惑ったが、 それが主人の望みなら叶えないわけにはいかない。 それに] いえ……、僕はこういう触れ合いのほうが 言葉を交わすだけよりは慣れています。 [パルテールで膝枕を求めた客はいなかったが、 抱き締めていてほしいと言われるようなものである]
(*206) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[東屋は日陰だろうが、 パルテール店内よりはよほど明るい。 そのせいだろうか。彼女に瞳の色を言われた。>>*198 ジャーディンは驚いて、彼女をしげしげ見つめた] 気味が悪いと言われることもあるんです。 気に入っていただけて安心しました……。 [ジャーディンはこの瞳を好む者を知らない。
かつての主人のひとりは、暗がりで見たときには 気付かなかったジャーディンの瞳の色に気付いて 忌まわしいと言って売り払った]
(*207) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[頬を撫でていった彼女の指先は滑らかで>>*198 触れられたことを気負う隙も与えなかった。 彼女の元で過ごす日々は、 忙しくはあるし新しい経験ばかりで目まぐるしいが、 周りの者たちに人間として扱われる日々でもあった。 周りの者たちに暴力を振るわれることも、 慰み者にされることもない。 初めのうちはそれが慣れず、落ち着かずにいたが 慣れてくればこれほど心地よい環境に 身を置いたことはなかった。 佳い主人に恵まれたと、今なら言えよう]*
(*208) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[やがて慶事に招かれ、 否応なく主人に飾り立てられることになって、>>*199 ジャーディンは戸惑いつつもされるがままになった] お芝居、とは、どういったものですか……? [演劇なるものも、それを観るという行為も ジャーディンは知らずに育ってきた。 場に相応しい服装という概念も理解していない。 今はただ主人に従っているだけだ]
(*209) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[所作が美しいと言われ、目を瞬く。>>*200 言われてみれば、確かにダーラに買われた後 しばらくは訓練を受けたのを思い出す。 相手は貴族や富豪なのだから、と パルテールで接客するにあたって必要最低限の礼節を 叩き込まれたのだ。 外の世界でどれだけ通用するものかはわからないが、 あの頃を思い出せばいいのかもしれない、と カコの指示を聞きながら姿勢を正した。 タイを主人に締めてもらうとはとんでもない無礼だが 主人が望んだ行動なのだからやむをえない]
(*210) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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僕に、そんなに価値があるのですか……? [ジャーディンは未だに自分自身の価値なるものを あまり理解していなかった。>>*201 だがあまり遜っても彼女の見る目を 貶めることになってしまう。 彼女の気に入りの存在だというのならば 堂々とするのが彼女のためでもあるのだろう]
(*211) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[花嫁を元同僚と聞かされると目を見開く。>>*202 そんなことがあるものなのか。 パルテールの客がドールを娶るなどと。 フェルゼのことは店内で何度か見かけたし 彼のお気に入りのドールも記憶にある。 そのドールが少なくとも身体は男性であることは、 同時期に働いていたドールなら知っている。>>*190 しかしまさか婚礼を挙げようとは。 そういう状況で花嫁の身分や性別を 積極的に明かすわけにはいかないだろう、と ジャーディンは己の身分を含めて隠す心算を固めた]
(*212) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[ジャーディンは式場で見知った顔を見かけても 自分から声をかけることはなかった。 あくまで主人に連れられて来た従者の立場である。 主人を差し置いて私語など交わすものではない、と ジャーディンは思うからだ。 だが向こうから声をかけられたのを 無視したいわけではない。 声をかけてくれた煙には微笑んで礼を返した。>>*179 それに着飾らされたジャーディンを見れば、 主人から良い扱いを受けているのはわかるのだろう]
(*213) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[初めて目にする婚礼はとても華々しく美しかった。
愛する人に花嫁衣装を着せて、 あのように愛の誓いをする光景というのは ジャーディンにとってはあまりにも縁遠い。 しかしながら憧れのような思いは 浮かばぬでもなかった。 自分の隣で花嫁姿となってくれる人は 生憎思い浮かべられはしなかったのだが。 奴隷に結婚など夢のまた夢、 思い描くだけでも恐れ多い。 フェルゼの例は特殊なのだ]**
(*214) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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