34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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[そして。式場には思いがけない知り合いも出席していて。]
あら、カコちゃん!お久しぶりねえ。 ……ひょっとして、そっちにいるのはジャーディンちゃんかしら。 そう、お店は辞めてカコちゃんの所に行ったのね。……前よりもずっと、明るくなったように見えるわ。
ああ、紹介が遅れたけれど……この子はリッキィちゃん。あたしの今の雇い主兼恋人よ。
[久しぶりの再会に、会話も弾む。その後、連絡先を交換しあって別れた。]
(*179) kuromuwabi 2024/03/04(Mon) 02時頃
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[式の帰り道。隣を歩くリッキィへこっそり囁く。]
とっても綺麗な結婚式だったわね。 あたしたちの式は……あれくらい、華やかなものにする?それとも、もう少し落ち着いた雰囲気の方がいいかしら。
[養父たちからは見えない位置で、しっかりと手を繋いで。これから未来の事も、彼女と沢山語り合って行こうと、心に決めた日になった。]
(*180) kuromuwabi 2024/03/04(Mon) 02時頃
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[震える手は緊張を表していて、 堂々としているように見えた君も、 私と同じ気持ちなんだな、と微笑しい気持ちになりました。]
····大丈夫、私が傍にいますよ。
[囁いた励ましの言葉は、君の耳にちゃんと届いていたら嬉しいです。]
(*181) rururu_966 2024/03/04(Mon) 05時半頃
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·····お揃い、ですね?
[ほんのりと紅の移った唇が笑む。
誓いの口付けが終わると 会場には拍手の音が響き渡りました。]
·····幸せだな。
[晴れ晴れとした気持ちは 永年に渡り、積もり積もった心の悩みを解かしていくようで。
太陽光の下で蒼々と輝く石は、 私たちの指先だけでなく、 未来までをも照らしているようでした。]
(*182) rururu_966 2024/03/04(Mon) 05時半頃
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[その後は、学園時代の友人の挨拶 厳格な女中が思い出を語り、私が遠くにいる父や母への感謝を綴った手紙を読んだりと。 式は順調に執り行わていく。
華のある君には、花が似合います。
庭園に咲いている白い無垢な花も。 左の指に咲いている蒼色の愛の花も たった今、招待客に向かって投げようとしている春爛漫のブーケも。 君の手から離れてゆくのが、勿体ないくらいです。
さて、それを手に取った幸運なお嬢さん 未来の花嫁さんは、どなたでしょうか。]
(*183) rururu_966 2024/03/04(Mon) 05時半頃
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[諸々の演出が一段落すれば 足を運んでくださった人々、一人一人に感謝を伝えようと声をかけてゆく。
ウェディングドレスでは動きにくいでしょうし、 新婦席で休んでいてもいいのですよ?
[その間も君は私の傍から離れる気配がない。 いつもよりゆっくりとした歩みでは、 全員に挨拶して回るのも時間がかかったでしょうね。
せめて、君が気疲れまでしないように
『妻は、とても緊張しているようなので、 挨拶やお褒めの言葉だけで、談笑は控えて頂けると助かります。』
と、いう旨を最初に伝え、各々と会話の花を咲かせました。]
(*184) rururu_966 2024/03/04(Mon) 05時半頃
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[特に、指輪選びを手伝ってくれた貿易商のカコ。 >>24 購入と共に、真っ先に婚約が決まった件について報告した彼女との会話には 大輪の花を咲かせ。 何度も何度も、感謝の言葉を口にしたでしょう。
会場には、貴族や魔術師だけでなく パルテールで目にしたことのある青年らも参列していました。
世間の狭さに驚きつつ、周囲に見劣りしないほど粧し込んでいる姿から、 彼らのこれからが良いものになることが容易に想像でき、 私の頬は自然と緩んでいたでしょう。]
(*185) rururu_966 2024/03/04(Mon) 05時半頃
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− 今宵も、君と共に −
[そんな特別な一日はあっという間に終わり、今日も夜は訪れる。]
·······素敵な式、でしたね。
[自室のソファ そこに君と一緒に腰かけながら、月を見上げていました。
同じ席に座る行為は、あの店での日々を思いだす あの時と違うのは、君の方を向き、重ねた左手に同じ指輪を嵌めているということ。]
(*186) rururu_966 2024/03/04(Mon) 06時頃
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[誓いが、約束が増えてゆく。
それら一つ一つが、 私の生命の糧となり、未来の希望へと繋がっていきます。]
一緒に、頑張りましょうね。
[二人の指で煌めく、ベキリーブルーガーネットは、 蝋燭の灯りに照らされたことで、情熱的な愛色に輝いていました。]**
(*187) rururu_966 2024/03/04(Mon) 06時頃
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[緊張の中でも、あなたの声だけはよく聞こえて そばに居ると言われただけ。そう言われただけなのに あぁ酷く落ち着いて、手の震えは徐々に収まって。 落とすことも無く無事、指輪を収められた。]
[私の紅が少しうつったそれ。 それを小さく動かして幸せだと貴方が呟けば、]
そうね。
[と目尻を下げて微笑み返した。]
(*188) zazakiti 2024/03/04(Mon) 08時半頃
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[少し前は奴隷だった挙句。 心と体の性別がごちゃごちゃな私が お貴族様のお家に、伴侶として入るなんてね。 自分が1番望んだものなれど、今もこの光景が夢みたいで 拍手喝采を見ても聞いても、どこか現実味がないけれど。 ぼおっとする度私の指の、蒼の石の輝きがたまに光って ここは夢ではないのだと、私の目を覚ましてくれた。]
(*189) zazakiti 2024/03/04(Mon) 08時半頃
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[来賓と話すだけの語彙やなにやは持ち合わせていなかった けれど、一人で黙って席に座っているのも 偉そうな上、不躾な印象を与えるのではと思い当たって。 だから、坊ちゃんの腕に手をかけて、共に巡り歩いた。 仕立ての良い服を着ている、育ちの良さそうな面々を見、 ふとそばに目をやると古巣の、パルテールにいた顔も。 彼らは私が男ということには、知っていてもおかしくない でしょう。だって、私の体は男だから…… 風呂やらなにやらは、男用のを使っていたんだもの。]
[でも、彼らを見かけただけで警戒をすることは無かったわ。 色眼鏡の彼は、人の世話を焼いてるのをよく見たから 意地悪な人には見えなかったし。 金髪の彼は……自分からは言いそうにないのではと。 そういう印象を持っていたものだから。 顔を合わせれば、他の来賓にするのと同じように 会釈ぐらいは返して、後は御歓談を静かに聞いて、 必要があらば頷くぐらいの、相槌も返して。 後に、式が少し落ち着いた時にでも 「世間って狭いのね」と、傍らの彼に呟いたとか。]
(*190) zazakiti 2024/03/04(Mon) 08時半頃
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── 夜。 ──
[月が綺麗な夜だった。 私は彼と一緒に夜空を見ながら、今日の事を何度も、 何度も振り返って思い出していた。 ……それだけ、素敵な時間だったの。 式には呼べなかった、妹たちに自慢したいぐらい。 淑女として扱われながら、貴方の伴侶になったあの時は。 今日の素敵なお式のことを、私は一生涯忘れずに。 ふとした時に思い出しては、 口元に弧を描くのでしょう。]
(*191) zazakiti 2024/03/04(Mon) 08時半頃
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[これからの、貴方から話される誓いの言葉を聞く。 少し間を置いてから、私も口を開けて。 視線を合わせて、私なりの誓いの言葉を紡ぐ。]
(*192) zazakiti 2024/03/04(Mon) 08時半頃
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[カコが口先だけでジャーディンを詰れば、 彼は視線を落とした。>>*161 やはりカコの意図したことが、 正しく伝わらなかったようだ。]
…………。
今のは、照れ隠しというのよ。 別に、馬鹿とか本気で言った訳じゃない。
[彼の探るような視線にそう返して、 ついと目を逸らすカコは、何処か むくれている。 だから、カコ自身が表現した彼の気性を 問いただす声にも。>>*162 ただ小さく頷き、「今だってそうよ。」と 短く答えた。]
(*193) eyes 2024/03/04(Mon) 08時半頃
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[整えられた部屋とホットミルクを目にして、 ジャーディンは恐縮したように、 申し訳無さを口にする。>>*163]
いいの。 今日は、貴方を歓迎しているのよ。
[敢えてご馳走を用意させたりはしなかったけれど。 テーブルの上にあるのは、素焼きのマグに入った まだ湯気の立つミルクだけ。]
……うちに来てくれてありがとう。 ジャーディン。
[『カコ様も良い夢を。』と告げられて、 カコの顔に、素直な笑みが上る。 ──今宵は、よく眠れそうだった。*]
(*194) eyes 2024/03/04(Mon) 08時半頃
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[それからのカコは、ジャーディンが早くこの家に 根を張れるようにと、何くれとなく心を砕いた。 共に働く通いの使用人と、住み込みの使用人。 彼らの顔と名前を一致させるだけでも 時間はかかったことだろう。
一方でカコは、時折気侭に振る舞いもした。 如何に己を律しようと、カコの性根は、 蝶よ花よと傅かれてきた奔放な一人娘だ。 ジャーディンが本気で嫌がりはしないようなら、 必要以上に気を回すのは、お互いを疲れさせるだけだと 止めにした所為もある。]
(*195) eyes 2024/03/04(Mon) 08時半頃
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[疲れた折には、ソファの上でジャーディンの膝を求め、 髪を撫でるようにと強請った。彼の膝は柔らかくは なかったが、カコは満足そうだった。
天気の良い日には、庭を見渡せるパーラーに、 紅茶のカップと仕事片手に引き籠もる事もある。 疲れが溜まれば、カモミールティーを啜りながら、 庭仕事をするジャーディンを視界に収める。>>*165
それは、カコにとって憩いの一時となった。 春の庭先で、花木の間に憩うジャーディンの姿は、 何時か見た夢に似ていた。>>1:189 ]
(*196) eyes 2024/03/04(Mon) 09時頃
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[その日は、暖かい日だったから。 カコは東屋のガーデンソファに寝そべり、 庭園で一人作業を終えたジャーディンを 呼び寄せ、戯れにまた膝を求めた。]
……こうするの、慣れないでしょうね?
慣れて。
[彼の顔を見上げて、カコはあっさりと言い放つ。 使用人達が見れば誤解されかねない光景だが、 愛妾の一人や二人囲うのは当たり前のご時世だ。 どうということもない。 それ故、特に誤解を解いて回ることもしなかった。 『お嬢様は最近表情が柔らかくなられた』というのは、 幼少の頃から仕える使用人達の囁くところだ。]
(*197) eyes 2024/03/04(Mon) 09時頃
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[小さく欠伸を漏らして、カコはすっと手を伸ばし、 金色の毛先を弄ぶ。 こちらを見下ろす紅い瞳。>>0:227]
貴方の髪、陽に透けてる。 瞳も、陽の下だと紅く見えるのね。…綺麗。
パルテールで見た、暗褐色も好きだったけど。
[白い頬に指先を滑り落として囁くと、 柔らかく目を閉じた。 それはジャーディンを自邸に引き取って以来、 カコが初めて彼の肌に触れた、何気ない一瞬だった。
そうして、目まぐるしくも穏やかに、 日々は過ぎていった。]**
(*198) eyes 2024/03/04(Mon) 09時頃
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[やがて、慶ばしき日が訪れた。 フェルゼ=リュミエルと、伴侶となる人との 婚儀の当日。 自邸にてメイドと共に、ジャーディンを礼服で 着飾らせるカコの姿があった。]
これはね、場にふさわしいように着飾るの。 こういうのは、お芝居と同じ…、 ああ、お芝居にもそのうち、付き合って頂戴。
芝居に集中している耳元で、気障な愛を 囁きかねない男より、幕間に気取らない 感想を聞かせてくれそうな貴方の方が、 連れとしてはよっぽど上等よ。
[気障は構わないとしても、せめて時と場所は 選んで欲しいというのがカコの持論だ。]
(*199) eyes 2024/03/04(Mon) 11時半頃
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[シャツにベスト、フロックコートで装うジャーディン。 彼の首元を飾るタイは、手ずから締めながら]
背筋を伸ばして、顎は少し引いて…、 堂々と、視線を遠くに置いて。
ダーラが仕込んだだけあって、 貴方の所作は、元々美しいのだから。
[ドレスからアクセサリーまで品よく整えたカコは、 少し身体を引いて、今日の連れの立ち姿を、 頭頂から足先まで検分する。]
(*200) eyes 2024/03/04(Mon) 11時半頃
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[見込み通り、正装姿のジャーディンは、 贔屓目抜きでも美しかった。 その仕上がりに、カコは満足げに頷く。]
うん。いいわね、とても。 貴方の価値がわからない人間に、 わざわざ侮る隙を与えてやることなんかない。
自分の値は高くつけるものよ。 貴方、私の私物としては一番高い買い物だったもの。
[カコが叩く軽口にも、徐々にジャーディンは 慣れてきただろうか?]
(*201) eyes 2024/03/04(Mon) 11時半頃
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[結婚指輪をリュミエル邸に届けた際にも、彼を伴った。 フェルゼは、カコの様子に何か感じるものがあったのか、 結婚式には、是非彼も一緒にと言ってくれていた。]
そういえば…、花嫁はおそらく、 貴方の元同僚よ。 フェルゼ様は、他に心に決めた人がいるのに、 娼館に通うようにはとても見えないから。
そういう方だから、あまり恐縮することはないわ。
[直にわかる事だからと、主役の一人の身元を明かす。 あの後パルテールで、フェルゼの姿を見かける ことはなかった。彼にいつも侍っていたドールの姿も。 それも、ジャーディンを帯同すると決めた理由の一つだ。 三つ目の理由は、単純に。こんな機会でもなければ、 彼を盛大に着飾ることもそうないだろうから。]**
(*202) eyes 2024/03/04(Mon) 11時半頃
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照れ隠し……? [何に照れたというのか、なぜそれを隠すのか。>>*193 そして彼女はなぜむくれたのか。 ジャーディンがその辺りの機微を 自分の事として理解するようになるには 時間がかかるだろう。 今はただ「人は本心を隠したいことがある」と 学ぶのみに留まった]
(*203) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[彼女には礼を言われたが>>*194 ジャーディンはその言葉に何も返せなかった。 この家に来てよかったのかどうか 今はまだ答えが出せていなかったからだ。 良い扱いを受けているとは思う。 が、このように扱われる価値が自分にあるのか。 自分に何か返せるのか。 不安に苛まれながら素焼きのマグに口をつけると ホットミルクの素朴な味わいが喉を温めた]*
(*204) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[住み込みの使用人は、顔を合わせる機会が多いのと そう数がいないこともあってすぐに覚えられたが、 通いの使用人たちを覚えるのには手間取った。>>*195 奴隷の一人が主人にやたらと気遣われているのでは 周りから奇妙な目で見られやしないか、と ジャーディンは常々不安に駆られた。 彼女の表情が柔らかくなったという噂を 年輩の使用人たちから聞いたが>>*197 ジャーディンからすると出会ったばかりの頃との差は あまり感じ取れなかっただろう]
(*205) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[彼女がジャーディンの庭仕事を時々見ていると ジャーディンは聞かされるまで気付くまい。>>*196 彼女の元で暮らすうち、やせ細っていた膝も いくらかは肉付きがよくなるだろう。 庭仕事を終えた後に東屋で、彼女に膝を貸す。 初めて彼女に膝を求められたときは少々戸惑ったが、 それが主人の望みなら叶えないわけにはいかない。 それに] いえ……、僕はこういう触れ合いのほうが 言葉を交わすだけよりは慣れています。 [パルテールで膝枕を求めた客はいなかったが、 抱き締めていてほしいと言われるようなものである]
(*206) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[東屋は日陰だろうが、 パルテール店内よりはよほど明るい。 そのせいだろうか。彼女に瞳の色を言われた。>>*198 ジャーディンは驚いて、彼女をしげしげ見つめた] 気味が悪いと言われることもあるんです。 気に入っていただけて安心しました……。 [ジャーディンはこの瞳を好む者を知らない。
かつての主人のひとりは、暗がりで見たときには 気付かなかったジャーディンの瞳の色に気付いて 忌まわしいと言って売り払った]
(*207) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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[頬を撫でていった彼女の指先は滑らかで>>*198 触れられたことを気負う隙も与えなかった。 彼女の元で過ごす日々は、 忙しくはあるし新しい経験ばかりで目まぐるしいが、 周りの者たちに人間として扱われる日々でもあった。 周りの者たちに暴力を振るわれることも、 慰み者にされることもない。 初めのうちはそれが慣れず、落ち着かずにいたが 慣れてくればこれほど心地よい環境に 身を置いたことはなかった。 佳い主人に恵まれたと、今なら言えよう]*
(*208) Siro_neri 2024/03/04(Mon) 14時頃
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