27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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たまごサンドって、絶対に味噌汁とは合わないよな。
[ とはいっても、色々と動いてくれている田端先輩に お返しはしたいと思ったから、 「了解」という看板を持った犬のスタンプを送って 沸騰したお湯に少しだけ酢と塩を加えた鍋に 冷蔵庫から取り出したいくらかの卵を入れた。
それから、何か別のスープでも作ろうかと、 冷蔵庫を漁っていたら、 ]
あれ、さっきはこんなのあったっけ?
[ 目に入ったのは、 よくある市販の固形タイプのコンソメ。
それが急に現れた気がして不思議に思う俺は、 何かしらの意志の力が働いている可能性なんて>>104 全く思い及ばなかったんだ。 ]
(173) 2023/07/27(Thu) 21時頃
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とりあえず、コンソメスープでも作るか。
[ スープの具材の玉ねぎを櫛型切りに、 ベーコンを1cm幅に切ったところで、 ゆで卵ができたみたいだから、 水を張ったボウルへと卵を取り出した。
さて、ゆで卵の殻を剥いて、潰していくかな というタイミングで、俺は気付いてしまった。 ]
あれ、もしかして厚焼き玉子の方だったりする?
[ たしか、地方によって たまごサンドの形が違った気がするが、 田端先輩のリクエストはどっちなのか 聞きそびれていた。でも、 ]
……両方作ればいっか。
[ とまあ、俺は安易に思うだけだったのだけど。 ]
(174) 2023/07/27(Thu) 21時頃
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[ 鍋でコンソメを入れた玉ねぎを煮込んでいる間に ゆで卵をマッシャーで潰して、 マヨネーズと塩胡椒で味を調えて。
鍋の灰汁を取った後に、ベーコンを加えて、 スープを煮込んでいる間に、 ボウルに割入れた卵をよく溶かして、 味噌汁づくりで余っただし汁と、>>108 砂糖と塩を加えてまた混ぜる。
コンソメスープの火を止めたら、 玉子焼き用のフライパンに卵液を流し入れて、 過熱と余熱で卵が固まってきたら、半分に折り返して さらに余熱で卵を固める。
これを繰り返して、 厚焼き玉子を何個か作り上げる頃には、 キッチン内は甘い香りが広がり始めた。 ]
(175) 2023/07/27(Thu) 21時頃
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食パンは……これ?
[ スーパーの食パンをいつも買っている俺は 1斤丸ごとの大きさの食パンは 見たことがなかったけれど、 パン切り包丁で食パンを切るのは、 少しだけ憧れがあったから。
食パンを切り分けると、 さっくりとした音と共に香ばしい香りが 鼻腔を擽る。
たっぷりとバターを塗った食パンを広げては、 たまごサラダを乗せたものと 厚焼き玉子を乗せたものとを用意して、 2種類のたまごサンドが出来上がると、 それを一口大に包丁でカットして たまごサンドが完成した。 ]
(176) 2023/07/27(Thu) 21時頃
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……さすがに、ちょっと疲れたな。
[ ご飯が炊けた音を炊飯器が鳴らしたのは だいぶ前のことだと思うけれど、 おにぎり作りはちょっと休憩させてほしい。
キッチン内の丸椅子に座りつつ、スマホを開く。 グループLINEには、 その後も続々とメッセージが送られていて、>>135>>144>>154>>171
骨谷先輩の保冷材のこととか、 銀先輩の鼻血のこととか、 返事したかったり気になったりしたことは 色々とあるけれど、
少しだけ気が抜けたのか、俺は座ったまま 脱力したように調理台へと顔を突っ伏せた。 ]**
(177) 2023/07/27(Thu) 21時頃
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― 美術館長室 ―
[どこかしらにあるその部屋。 重厚な応接セットに、蓄音機。 そして、風格あふれるデスク
男はそのデスクの本皮のチェアに腰かけて、 行儀悪く椅子の上に足をあげた。
それから、帽子をなお深く被り、
思案しているのか、ただの居眠りか]*
(178) 2023/07/27(Thu) 21時頃
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ノっくんの味噌汁が飲みたい!!
……飲みたい(エコー)
あ、プロポーズじゃないぞ、念の為。
[バァンとカフェ扉を開け放って突入。]
なんだあのLINEは、実にけしからん。 ノっくんはお母さんか。 嫁にしたいオトコNo.1か。
[なんだってシャレオツなカフェに 米の炊ける匂いが充満しているんだ。 一気に食堂化しているのでは。]
(179) 2023/07/27(Thu) 21時頃
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――B1/カフェ――
LINEにも書いたけど ペットボトル、冷蔵庫に入れておくな。
それと借りてた保冷剤も、 溶けたから冷凍庫放り込んでおく。 返却するモンでもないかもだが、 これから誰か怪我するかも知れんし。
[シロマちゃんの鼻血報告も気になってた。 冷やした方がいいかも知れない。 げーじつ的な絵を見て、えろい妄想でも しちゃったんかね?
ノっくんは調理台に突っ伏して お疲れの様子だったから、 そそくさと横をすり抜けて冷蔵庫前をキープ。]
(180) 2023/07/27(Thu) 21時頃
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うわーたまごサンドまである。 タバたん先輩のリクエストだっけ。 マジでノっくん嫁に欲しい。
[二種のたまごサンドが視界に入って、 思わず生唾を飲む。 つまみ食いしたいけど、最初の一口は タバさん先輩であるべきだよな。 変に恨まれてもヤだし。]
(181) 2023/07/27(Thu) 21時半頃
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[>>159>>160>>161>>162 高祈の声はいつも通り涼やかで、 "本当に驚いた"響きが感じ取れずに。 あの莫迦げた話を受け容れて、 こうも穏やかでいられるのか? という疑問を抱くのも無理はないだろう。
大掛かりな演出というのも非現実的な話だが、 死んだ人間がこの中にいるなどといいのは、 もはや別次元の話である。 彼が言葉通りに受け止めたというのは、だから意外で、 しかし"らしい"ようにも思える相反する感覚が 銀の裡にはあった。]
……今、考えてもすぐに分かることはない、 ということは理解しました。
[暫く考え込んだ後、高祈の言葉を飲み込んだように 頷いた。]
(182) 2023/07/27(Thu) 21時半頃
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[黒い羽根の男の言、全てを是としたわけではないが、 このまま何も起こらないとは思えない。 であれば、今はただ待つしかないのだ。 そう銀は判断する。]
高祈先輩は冷静ですね。 私は無力ってムカついてしまって、 認めたくないもの。
[軽く肩を竦めて苦笑した。 怒りを表明しても得になることはないと気付いてから、 あまり表には出さなくなったものの、 銀は元来短気な人間だ。]
(183) 2023/07/27(Thu) 21時半頃
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そうですね、一旦カフェに行ってみようと思います。 お腹も空いてるし……。 あ、頬のこれは、ホントにお気になさらずに。 私には必要な処置でした。
[今後を問う高祈の言葉に答えてから、 叩かれたことに言及する。 まだ薄っすら赤味は残っているが、銀自身は 気にも留めていない。 機微を読むのが不得手で、人の心の裏を読む気のない銀は 罪悪感を抱かせてしまったことに気付かずにいたが、 感謝と申し訳ない気持ちは時間の経過とともにいや増して。]
(184) 2023/07/27(Thu) 21時半頃
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…………大変申し訳ありませんでした。
[黒スーツの男を否定する材料にしてしまったこと、 己が目を覚まさせる行為に利用してしまったこと、 深々とお辞儀して、高祈の元を後にする。*]
(185) 2023/07/27(Thu) 21時半頃
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―― 現在:カフェ・キッチン ――
あ、LINEに返事してなくてすんません! ありがとうございます!
そうっすね。保冷剤は冷やしてた方がいいっすよね。 あと、怪我したときのことを考えると、 館内に医務室とか仮眠室とかみたいな場所が あるといいんすけど。
[ 作業台から顔を上げつつ、 飲み物を冷蔵庫に、保冷剤を冷凍庫に 入れてくれる骨谷先輩に頭を下げつつも、>>180
怪我云々については、 せめて救急箱くらいはほしいなと思う。
まさか、この場所で怪我をしても、 治れと思ったら治るような場所とは 俺は思っていなかったから。>>#3 ]
(186) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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あははー、さすがに俺はかわいい女の子じゃないんで 先輩の嫁さんにはなれないっすよー。
[ 嫁に欲しい発言は、笑いながら軽く流して>>181 ]
あ! そろそろおにぎりも作ろうと思うんすけど、 骨谷先輩は具材のリクエストとかあるっすか? おかかだけは用意したんで、他に何かあれば。
[ いつかのおにぎり大会に>>0:242 骨谷先輩は参加してたっけと頭を巡らせつつも、 好みの具材はないかどうかを尋ねてみた。 ]**
(187) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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えーっと、カフェってどこだったかしら。
[呟きながらスマホを触る。 ついでに外部連絡や検索も試みてみたが、 LINEでの情報にもあった通り接続できなかった。 気になるのは味噌汁とおにぎりだ。 まだ残っているだろうか。
それから。>>165]
元に戻る?
[どういうことなのだろう。本気でSFなのだろうか。 落ち着きを取り戻したつもりでいたが、 胸の辺りがざわつく。]
(188) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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『鼻血はもう大丈夫です ちょっと興奮してしまって 心配かけてすみません(汗の絵文字)』
[田端に心配させてしまったらしい。 グループLINEに急ぎ返信して。 カフェへ向かう道すがら、視界に入るのは 見慣れたシルエット。>>171]
回谷さん……!
[姿を認めると近づいて、彼女の様子を窺う。*]
(189) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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なんでノっくん女の子じゃないの。
[オレは割と真顔で言い放った。]
オレの10人目のミューズ候補 間違いないのに、残念が過ぎる。
[残念なのはオレの頭か。]
そうだな、腹拵えして みんなの無事な顔見たら 救護室みたいの、探しに行くか。
(190) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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おにぎりの具? ノっくんが握ったやつなら何でも食べるし、 冷蔵庫にある食材でいいよ。 何なら塩だけでもイケる。
[まさか、念じれば出てくる魔法の冷蔵庫とは露知らず。 好みはツナマヨ、高菜、明太子あたり、ぶつぶつ呟く。]
足りなかったら、シロマちゃんの 酢昆布入れてみたら?
(191) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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[冬の似合いそうな白肌と黒髪の少女、沈黙と共に思考を回し 静かに頷き偏らない答えを口にした様子に、冷えた温度の理知を感じる。>>182
そう。彼女は別に愚かなどではない。 そんなことは成海も最初から分かっている。むしろおかしいのはこっちなのだろう。]
そのほうが人間らしい反応だとは思うよ
俺は感情を出さないように乱さないように、親に躾けられた ……兄が荒れていたから、尚更にね
[苦笑する銀の言葉に、自分なりにフォローしたつもり。>>183
先程まで成海へ疑心を向けていた少女が内心を吐露したのは、多少なりと見方を和らげてくれたのだろうか。 自意識過剰かもしれないがそう思った為に、こちらも普段口にしない家庭の話を告げた。]
(192) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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次があったら、 今度は鼻血が出ない威力に必ず調整するよ
[此方の提案に準ずる返事には頷いて。>>184 言及にはやはり、目が泳いだ。 しかし銀は心からそう思っているように見えるから 「普段の高祈先輩」らしく冗談で応じて終わりにすることにした。]
大丈夫 俺のほうこそ、不安な女の子に配慮が足りてなかったよ
[そうしたのだから彼女が謝る側になった時は、 此方の非を認めつつも気にしてないことを示すべきだろう。
気持ちが良い快活さがあるわけではない、 粘着質で陰気なわけでもない。不思議な子だ。 お互い出たがりの性質でもないので、そんな一面は今更実感した。
ただ素直なのはよく分かった。小さな背中を眺め、見送る。*]
(193) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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── 行動 ──
……本当は思いついていたけど、怖かったんだよね
[彼女を見送ってすぐのこと。
その声は独り言で、恐らくは彼女には届かなかっただろう。]
(194) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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[成海は男性としてそこまで逞しいとは言えない。
だが衣食住に何不自由なく育っていた。 華奢で背が低い女性と比べるならば、 これだけの身長があれば肩幅が広く胸が厚く 腕だって太く掌は大きいと言える。 体重もまた同じことだろう。
躊躇いは無い一瞬の出来事。 背にしていた窓へと向き直り拳を握ると、 銀の頬を張った時とは違う全力の振りかぶり。 体重を乗せた一撃がガラスを打てば、 耳障りな高い音を立てて──割れた。]
(195) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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[しかし見ていない僅かな時間に、 無残な姿になっていた筈の窓ガラスは、まるで何もなかったような佇まいに戻っている。
肩で息をし引き攣った笑顔の成海の右手には、 破片が無数に突き刺さり今も赤を流させているというのにだ。
そもそも、暴力に慣れない成海が一撃で割れたこと自体も一体どうなのか。 車のそれは脱出の為に割れやすくなっているが、貴重な品を貯蔵する美術館ならば防犯の為に分厚く強度の高いものを使うのではないか。
今巻き起こったことは、陰謀の一言で済まされない不可解の筈だ。]
(196) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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想像通りになったのはいいんだけど 皆に知られたら、恥ずかしいな……
[冷静になれと論した男が一番、衝動的と取れる行いをしたなんて。 集まった学生の中で最年長の一人だというのに。
無事な左手で汗に濡れた額の髪を退け、照れ笑った。
なに、素直な銀に謝られて少し己を恥じたのだ。 ろくな材料も揃えずに超常の中にあることを受け入れすぎだろう、と。
目撃者はいないが完璧な佇まいのガラスについている血液と、無残な手を証拠として撮影しておこう。 それも自分で塗ったと言われたら終わりなのだけれど。]
(197) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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[その時、ゼミの彼女らのものではない若い女性の笑い声が聴こえた気がした。 笑顔を完全に崩したのは激痛ではなく、その不確かな音色だ。
黒いタオルハンカチを噛み締め悲鳴を殺しながら雑にいくつかの破片を除去した後に 血も止まっていない手をぶら下げたまま残りの窓の確認へと進んで行く。*]
(198) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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[カフェを探して歩く間にも 時折通知が鳴る音がして 時々立ち止まって確認した。
田端先輩は持ち前の行動力で 美術館周囲を散策しているらしい。 吊り橋の外から出られないとは、 ますます非現実じみている。>>165 何もないといいんだけど。
――と。]
マユちゃん!!
[聞きなれた声にぱっと顔を上げる。 スマホをしまい、たたっと彼女の方に駆け寄って。]
(199) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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――B1/カフェ――
[そしてオレは、部屋の隅の席で項垂れている 西門教授>>#4の背中に向かって言った。]
えーっと、課外授業がこんなことになって ご愁傷様です……? なんか違うな。
一応聞きますけど、こういうドッキリ企画 だったりしませんよね? 黒いスーツの人と知合いだったり……、 ――死んだ、人とやらに心当たりがあったり。
[結局、新しい情報は何も得られなかった。 ここに居る以上、西門教授も、 『死んだかも知れない人』の1人なんだろうか。]
(200) 2023/07/27(Thu) 22時頃
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……ってなんかちょっと顔腫れてない!? 大丈夫!?あっそういえば鼻血出てたって…
取りあえずカフェまで行こ! 冷やせるものとかあるかもだしっ。
[大量のログの中でやや見流してしまっていたが、 うっすらと赤みが残る頬に慌てる。 骨谷の平手痕を見た時と対応が違うのは仕方ない、 だって女の子の顔だもん。
必要な処置だった、なんてことも 高祈先輩の罪悪感も知りようがないあたしは 心配しながらひとまず横に並んで歩こうか。**]
(201) 2023/07/27(Thu) 22時半頃
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[そう、状況を受け入れるのだけは得意だった。
大きな流れに逆らえはしないとすぐに諦め、 思考を停止しさも心を乱していない賢い者のように、自身を偽らんとするのだけは。
成海のその特徴は、決して良いことなどではない。 企業主に留まらない権力を持った親の下で、その道具の一つのように扱われて培われただけの特徴だ。]
(202) 2023/07/27(Thu) 22時半頃
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