23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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>>*47 うん。だってアレすげえツボったもんよ。
[見られている。 何となく、落ち着かない。]
いや聞きたいよ。 でもなんか、 ……言いたくないのかなって、
[思うじゃん。と語尾を窄めた。何だろうな。調子が狂う。──そうだ、連絡先を聞かないと。筆記用具を取り出そうと腰を浮かせたところで、唐突に思える単語が飛び込んできた。]
ボーズ? ああ…………なるほど。
[案外可愛いんじゃないかとも思ったが、口にはしない。俺は似合ったかな。益体もないことを考えながら、紙とペンを引っ張り出して桐堂の目の前にずいと差し出した。]
書いて。*
(*48) jps 2023/05/01(Mon) 22時頃
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>>*49
……………………。
[何その笑顔。 言わせたいのか、言わせたくないのか、自分でもわからなくなってきて困った。番号だけが書かれた紙を受け取って、丁寧に折り畳む。]
すぐ買う……。 明日買う……。 一番にする……。
[月に届きそうなくらい折り畳みそう。]
あのさ、 …………また会いたい。です。*
(*50) jps 2023/05/01(Mon) 22時半頃
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>>*51 [何とか成層圏くらいに留めた紙をいそいそと仕舞って、プリンを開ける。電源の落とされたスマホに、どきりとした。いやなんか、始める前みたいじゃない? ってのは、俺の遍歴に問題がある訳だが。]
うん。する。
[どれくらいの間隔でどれくらいの頻度だったら掛けていいんだろうか。用件がある時しか電話を使ったことがなかったことに気付く。]
えーっと…………。
ああそうだ、 まだ聞いてなかったな、お前の活躍。
型番ってどうやって見つけたの?
[直接届いたのは俺の下じゃなかったが、桐堂がそれに貢献していない筈がなかった。その内容はとても楽しみだったが、ただそれより何より、もう少し話をしていたかった。]*
(*52) jps 2023/05/01(Mon) 23時頃
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>>*53 へえ。カプセルから出られたんだな。 アレを思い付いたのはキリノだったけど、 ああいう抜け道考えるのって楽しかったな。
[それをクルーエル側が咎めなかったという事実が驚きではあったが。卓袱台の上に放り投げていたサンストーンの裸石を手に取って眺める。]
…………うん。 伝えられる方法、渡せてたら良かったな。
[ぴん!と立てられた指を視線の端にだけ捉えて、それから幾つか質問しながら"帰還後"の話を聞いた。途中で思い出して、柊の連絡先も改めて尋ねる。どうでも良い話もして、それでもやがて、話題は尽きてしまう。外はそろそろ暗くなる頃だった。]
今日、帰んの。*
(*54) jps 2023/05/01(Mon) 23時半頃
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>>*55 ああ、それな。
基本的にはあの"システム"の臨床データを 収拾してるって話だとは思うけど、 あれを使って何をしたいのかは謎だよな。
[桐堂の言う通り、俺達がこうして自由に帰されている以上、どう考えても何らかの権力の庇護下にあるのは間違いないだろう。まあ監視くらいは付いているのかもしれないが。]
そうだな…………。
[死、という言葉を聞くと少しだけ瞼が疼いた。]
(*57) jps 2023/05/02(Tue) 01時頃
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>>*56 えっ、あっ、うん。勿論。 ──泊まって。
[念の為、というか。コンビニでこっそり買っておいたものを思い出して動揺するなどする。ん゛ん゛っ。]
あ、バスタブはなくて、 シャワーブースだけなんだけど。 タオルと適当な着替え出しとくな。
[そうだ、歯ブラシも要るか。 確か替えはまだ残ってた筈────]
ッ痛え、!?
[建具に足の小指をぶつけた。暫し悶絶する。小指と言えば欠けた爪、なんかしといた方がいいかな。まあいいか。それより痛え。
何やら無駄にドタバタしながらも諸々を整えてやると、水音ばかりがやけに耳についた。
そわそわする。]*
(*58) jps 2023/05/02(Tue) 01時頃
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[図書室の話>>103>>114に笑みが漏れた。 あの時教わったタイトルを思い浮かべる。本を読む時間ならば、きっとそのうち作れるだろう。]
そうだね、また輪になって手を繋ぐ?
って、ああ── 来たかな。
[こちらにやってくる二人>>144に、軽く手を上げた。沙羅ちゃんは背負われてはいるけれど、桐野がここに連れて来る判断をしたのであれば危険な状態ではないのだろう。]
うわーって。 はいはい、初めまして鮫島でーす。
[なるほど、言われてみれば少し桐野の目線の高さが違うか? いやでもおんぶ状態だからいまいちわかんねえな。沙羅ちゃんにも笑顔を向けて、その無事を確認した。]
(145) jps 2023/05/02(Tue) 13時頃
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…………。
顔見れて、良かったよ。 何とかなったみたいだな。
[いざそう口に出してみれば、野々花ちゃんが声を詰まらせた>>75気持ちが、とても、よくわかった。]*
(146) jps 2023/05/02(Tue) 13時頃
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サメジマは、>>-966 買います!!!!! またなー!
jps 2023/05/02(Tue) 17時頃
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>>157 [泣かれると焦る。 桐野の様子をつい伺ってしまった。]
あー、うん。大丈夫。 ほらこれ、
[ちょい、と立てて欠けた小指の爪を見せる。]
こんくらいで済んだ。 サラちゃんが守護してくれたお陰だな。*
(158) jps 2023/05/02(Tue) 20時半頃
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[>>160随分と念入りに確認されてしまった。 流石にこちらは涙ぐんだりはしなかったけれど、心配そうにはしてくれる桐野>>161にも軽く頷いておいた。
俺自身、覚悟をして臨んだのは確かだったけれど、一番重要な場面を担うことになった三人には、その分の不安も大きく残ったままだったんだろう。安心させるように微笑む。]
んにゃ。 これくらい平気。
[てか絆創膏持ち歩いてんだな、とか。 女の子らしさに感心してしまった。]
それよりほら。
[と、隣でこちらもまた泣きそうになっている>>159野々花ちゃんに視線を送った。その隙に桐野のアドレス>>162でもパンフにメモっておいてやるか。]*
(163) jps 2023/05/02(Tue) 21時頃
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[ここに虹乃ちゃんが居たら「可愛いの渋滞」なんて言い出すのかもしれない。実にあたたかな光景に目を細めつつ、設定ほやほやのIDを書き記した。
改まったようにお礼を述べる>>173沙羅ちゃんに言葉を返そうとしたところで、思ってもみなかった提案をされる。]
あー賞金……そんなものもあったな。
[どうしたものだろうか。 俺は必要無いと言えば無いんだが、もしかしたら桐堂の役に立つことはあるのかもしれない。そんなものは要らないって言い出す可能性もそれなりに高くはあったが。]
んー……。 じゃあ、そうだな。
一度受け取っておいてもいい? あいつらに聞いて、 不要ってことになったら返すよ。*
(174) jps 2023/05/02(Tue) 22時半頃
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サメジマは、桐野の眼鏡に指紋を付けた。
jps 2023/05/03(Wed) 00時半頃
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お前もかよ、桐野。>>179 ……じゃあまあ、預からせてはいただく。
[使い道なら将来に幾らでもあるんじゃないの、とは思った。沙羅ちゃんとの結婚式の費用とかさ。まあ言わないでおく。
それからうまい棒パーティの話をして、めんたいこ味の用意すべき本数について見解を述べてから、桐野が沙羅ちゃんを送る流れで自然に解散となった。
同窓会のようなものに俺が参加するかどうかはわからないが、何人かとは連絡を取ることもあるだろう。こんな風にまた誰かと繋がりを持つとは、参加前には思っていなかったことだ。]
また本の話しようね、ノノカちゃん。
[最後にもう一度お辞儀をしてくれる野々花ちゃん>>189を見送って、受付に戻って手続きを済ませるところまで大和に付き合ってもらった。]
…………。 んじゃ、ヤマト。
またな。
[頷くのを見届けてから、俺はひとりになる。 待ってくれている筈の姿を、探しに向かった。]**
(195) jps 2023/05/03(Wed) 08時半頃
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>>*59 [ぐふっ、と緑茶が気管に入る。 途中で水になっちゃうってことはボイラーがどうでこうでとか考えようとしてみるけど無理でした。咳き込んで涙目で睨み上げて、ちょっとだけぶかぶかの塩梅にまた落ち着かなくなる。
気になるなら確認してみる? だとか、いつもなら言ってんのに。何だよもう。]
っ、けほ…………、 …………繊細で悪かったな。
[湯上がりの肌とか髪から、嗅ぎ慣れた匂いがしてくんのもなんか。こう。俺の家のソープ使ってんだから当たり前なんだけどね?]
……………………。
俺も浴びてくる………………。
(*60) jps 2023/05/03(Wed) 11時半頃
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[最後に水浴びをするなどして、部屋に戻った。 下着とスウェットのパンツだけを履いて、がしがしと頭を拭きながら、桐堂からはちょっとだけ離れたところにどっかり座り込む。
粗方の水滴を飛ばし切った辺りで口を開いた。]
…………なあ、キル。 俺はさ、ほんとに……、
お前がいてくれて、良かった。
わかってくれてる奴がいて、 先に行ってやることやりながら 信じて待っててくれると思えたから、 しんどくても、踏ん張れた。
ありがとな。
…………会いたかった。*
(*61) jps 2023/05/03(Wed) 11時半頃
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[側にいてやりたかった、と聴こえて弾んだ胸が、続く言葉に塞がれる。刹那、視線を奪われてから、彷徨わせた。]
あーまあ……、そうだな。 目ぇ離すと心配だったから。あいつ。
[心なしか責められているように感じるのは気の所為だろうか。カメラオフは……いや、まあそれでもわかるもんはわかるか。気を配っている余裕のなかった時だってあった。そもそも、見られて何かを想ってくれると、考えていなかった。
…………。 何か、想ってくれたのか?]
(*65) jps 2023/05/03(Wed) 13時頃
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ん? ああ。 俺が無事なのを確認させた後、 玄関で他の皆と会ってから別れたよ。
お前とホーリー以外はニジノちゃんが居なかったかな。 あああと、少女Aもか。
…………ま、もう大丈夫なんじゃない。
[ぽつり、溢れた声は、溜め息に似ていた。]*
(*66) jps 2023/05/03(Wed) 13時頃
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連絡先は、聞いてあるけど。
あいつの一番不安定だったとこは 取り除いてやれたと思うし。
[もういいんだ、と呟いて、タオルを首に滑らせる。両端を握って頚椎を支えるように仰反ると、見慣れた天井の染みが目に入った。日常に戻ってきたんだな、と思うと同時、あいつを殺すことだけを考えて過ごした時間が、既に喪われたものなのだと改めて気付く。]
…………お前のさあ、 「最大限の説得」でね。
わかったんだよね。
俺は殺したかったあいつにだけじゃなく、 ヤマトにも間違えたんだって。
[俺が傷付いたこと、不満に感じたこと、全て押し殺して相手の欲しいものだけ与えるような真似をした。その上、恐らくそれは、本当に相手の欲しがるものですらなかったのだ。
もう、そんなことは止めるべきだった。]
(*69) jps 2023/05/03(Wed) 14時頃
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あいつと俺は恋人同士じゃなかったし、 ────これからも、そうはならない。
だからもう手を離すんだ。
[す、と視線を下ろして、居住まいを正す。 桐堂に向かい合う位置に、膝でにじり寄った。]
で。
予約、覚えてんでしょ?*
(*70) jps 2023/05/03(Wed) 14時頃
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[大和と今後のことについて話をした訳ではなかった。だけど納得はしてくれる。それは何故だかはっきりとわかっている。だからという訳じゃないし、桐堂とのことはそれとはまた別の話だった。
のは、いいんだけど。]
……え…………と、
[いいの? とか思わず間抜けに訊きそうになって慌てて口を閉じる。いや俺、当時色々限界だったとはいえ、相当酷い誘い方した自覚くらいはあんだけど。]
…………。 ……。
[何か言え俺。そうか初物か。そうじゃない。そういうことじゃない。いやそこは嬉しくない訳でもないけどそうじゃないんだ。]
………………あん時さ、 すげえ、欲しいと思ったんだ。お前のこと。
だから、
(*74) jps 2023/05/03(Wed) 16時頃
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[頂戴。
囁いて、その薄い唇に唇を重ねた。]*
(*75) jps 2023/05/03(Wed) 16時頃
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[でも、と動いて止まった吐息をそのまま吸い込んだ。 受け入れるかたちにひらいた隙間に、躊躇わず侵入する。 首に回された腕をもっと絡ませたい。頸動脈を掴む位置で、その頭蓋を支えた。
粘膜。唾液の味。 質量というものを思う。 歯並びを裏側から確かめて、舌先から舌根までを舐る。知らない肉を覚え込むように、或いは覚え込ませるように、繰り返した。]
…………ふ、……
[息継ぎのもどかしさが、妙に可笑しかった。 上着の裾に手を掛ける。]*
(*77) jps 2023/05/03(Wed) 17時頃
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サメジマは、無関係な桐野の胸大活躍。
jps 2023/05/03(Wed) 17時半頃
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[止まれるかな俺。 あんま自信はなかったけど、頷いてはおく。]
俺、どんな顔してる?
[ふっ、と息で笑って、それを吹き掛けるみたいに首筋に埋まる。同じ匂い。ソープの。嗅いでから、舌を這わせた。額の辺りに熱を感じる、形の良い耳たぶ。そんなささやかな反応が嬉しい。
裾から潜り込ませた手で、膚に触れた。ちょっとだけ湿っているのを、指の腹に吸い付かせて少しずつ辿っていく。どこまでゆるしてくれんの?]*
(*79) jps 2023/05/03(Wed) 20時半頃
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[悪い顔、ねえ。だとしたら悦んでいるからだ。 趣味はどうだかわからないが、欲しいと思うことに正直に在りたいとは思った。]
好きにしていいなら勿論好きにするけど。 ……約束だから、なんだ?
[じゃあなんで、約束してくれたの。耳許に囁く。
胸の頂きの皮膚の薄くなっている部分を探り当ててから、捲れ上がるに任せて上衣を剥ぎ取った。露わにさせたそこへ唇を合わせる。空いた腕を下腹へと向かわせ、兆しを確かめようか。
俺自身はもう、かなり準備万端です。]*
(*81) jps 2023/05/03(Wed) 21時半頃
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心配だと、抱かれてくれんの。 お人好し過ぎねえ?
[揶揄ってはみたものの、我が身を顧みると人のことは言えないのか。まあいいや。 ていうか、タコって言われた。可愛いな。
ちゃんとその気になってくれている部分にほっとして、手のひらで布地の上から撫で擦る。それなりに立派なもの。]
慣れ……過ぎてるってことも ねえと思うんだけどなあ。
[拙いよりは安心しないものだろうか。 これから、ひらかれるんだし。]*
(*83) jps 2023/05/03(Wed) 22時頃
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……………………。
…………馬鹿じゃねえなら、 言ってよ。
なんで抱かれてくれんの。
[手は止めずに声を低くする。 力の抜けた身体の、太腿を抱えるように下着ごと全部、邪魔な布を取り去って、さっき買ったばかりの潤滑剤を取り出す。指先に纏わせて、体温で温まるまで待ってから中心の窄まりに円を描いた。]*
(*85) jps 2023/05/03(Wed) 22時半頃
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甘い言葉は、 ……要らねえけど。
[上がった声に、速度を僅かに緩めて、だけど遠慮はせずに指を進めた。第一関節。引いて、今度はもう少し奥まで。 使ってない方の左手を伸ばして前髪を漉く。丸みを帯びた額に口づけると、ちょぴりしょっぱかった。]
…………いいや。 甘えたかっただけかも。
なんかさ、 俺だからだって、言わせたかった。
[でもいいや。止めないでいてくれんなら。それで。 内側を徐々にまさぐる。見つけた場所があるなら、弾くように。]
息、あんま詰めんなよ。*
(*88) jps 2023/05/03(Wed) 23時頃
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[ ──他のやつとは、しない。
うん。と頷いた。 そっか。と思った。
それだけがこんなにも嬉しい。 そっか。 簡単なことだったんだ。]
うん?
[小さく漏れた声の後、嫌、と言われて指の動きを停止させた。見つけたと思ったんだけどな。 顔を覗き込んで、様子を伺う。]
しんどくなった?*
(*90) jps 2023/05/03(Wed) 23時半頃
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ッ、 ────…………
[揺れる腰と、焦ったみたいな声に、瞬間煽られる。 止めていた指を何度か往復させてから引き抜いた。まだるっこしくて雑にずり下ろしただけのスウェットパンツから自身を取り出して、辛うじて残っていた理性でスキンの封を噛み破る。
掴んだ膝を強引に割って、真っ直ぐに宛てがう、先端が音を濡らす。]
キル、
[一言だけ掛けて、返事は待たずに圧し拓いた。]*
(*92) jps 2023/05/04(Thu) 02時頃
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─ 翌日・都内某所 ─
[昼過ぎだったか夕刻に差し掛かっていたか、立ち寄ったショップで型落ちのスマートフォンを契約する。キャリアは何処でも構わなかったが、ロゴカラーに気を引かれてアルファベット二文字のところを選んだ。
充電サービスのある珈琲スタンドでフリーのWi-Fiに繋ぐ。 何より真っ先に、ひとつの電話番号を登録した。指先で一度、そっとその表示をなぞる。]
…………。
[瞼を閉じれば、赤の名残。胸を刺す喪失感はこの先も消えはしないだろうけれど、薄れてはいくんだろう。きっと。
幾つかのアプリを落としたり削除したりして、落ち着いた頃に2件のLINEを送った。]
(273) jps 2023/05/04(Thu) 10時半頃
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[奥に届かせるまでは夢中だった。 どっかのタイミングで、漸く世界が戻ってくる。
桐堂は目も口も覆って何かに堪えている。 何かじゃねえか。俺か。
反省、まではしている余裕はなかったが、腹と腹の間に挟まれて萎れ掛けてるものに手を伸ばす。軽く握り込んで、ゆるゆると擦り立てる。そのリズムに合わせるように、腰を揺すった。]
…………悪ィ、トンでたわ。
[顎先にキスを落とす。]
苦しくねえの、 そんな塞いじゃって。
声、出してもいいよ。
[つか、聴きたいだけだけど。]*
(*95) jps 2023/05/04(Thu) 11時頃
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