28 僕等(ぼくら)の
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僕は別に『負けろ、闘うな』とは言ってない。
勝手に押し付けられたことでも。 それでも七尾さんがやると、彼女自身が決めるなら、 それはそれで彼女の意志となるからだ。
しかし、一生懸命闘おうが絶対勝つとはかぎらない。 野球だって何だってそうだよ。 僕は、彼女がやりたいよう精一杯やった結果負けてしまい、みんな死ぬなら仕方ない、と言っている。*
(463) 2023/08/16(Wed) 10時頃
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[思わず、黒い革張りの椅子の肘掛けを強く掴んだ。 僕には似合わないような立派な椅子は衝撃を吸収して、一瞬バウンドする程度で収まる。ふーっと息を吐いた。
その場にはいつの間にか珊瑚さんが来ていて>>451、なんで!?という顔を一瞬したが、周辺にいるよりもコックピット内の方が安全かもしれない。 僕はまた椅子に沈み込んで、状況を考えた。]
糸に絡めとられてるけど、動ける? 引きちぎれるようなら、糸を引きちぎって。
[とあるゲームの、糸を伝達して炎を伝わせて来る蜘蛛状の敵を思い出してそう言った。 ところどころ戦闘について思う事は口にするが、七尾さんに考えがあれば任せる方向で。]
(464) 2023/08/16(Wed) 10時頃
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[傍らの乾とハロの会話は聞こえていたけど、さすがに口をはさんだ。]
>>463 ───当たり前だろうがそんな事!!!!
お前は、必死で投げているピッチャーに「負けてもいいから!」って試合中に声をかけるのかよ!
勝つために立ち上がっている人間が、 勝つために真剣に戦っているんだ。 負けてもいいなんて言うな、黙って見てろ!!!!
.
(465) 2023/08/16(Wed) 10時半頃
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[乾にそれだけ言うと、僕はまた向き直って敵ロボットの形状を注視した。 リアルで蜘蛛と戦った事なんて無いけど、これまで戦ったゲームの中に出てくる、蜘蛛型の敵を思い出す。]
あいつが腹部を地面に付けたら、突進してくる可能性があるから、気を付けて。
さっきも言ったけど、脚は左右どちらか集中して攻撃するのが有効、ダウン取れたら本体を攻撃するのがいい。核(コア)はほぼ間違いなく、本体の中にあるから───
[とは言え未知の敵だ、次はどう出てくるか分からない。七尾さんが動かし始めたら、集中を削がないよう黙って見守って行く。]*
(466) 2023/08/16(Wed) 10時半頃
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それは考え方の違いじゃないの?
僕は『負けてもいい、精一杯頑張れ』と言って貰った方がプレッシャーから解放されて頑張れるし、勝てる。
七尾さんの事をどういう形で応援するも、僕の自由だ。 僕は別に縁士のやり方も勿論否定しないというか、 縁士のアドバイスは七尾さんの役に立ってると思うよ。
だから君のやり方を否定もしないし邪魔もしない。
人はそれぞれ異なる。そして、自分の主は自分だ。 誰かになにかを強いられるのは、僕は断じて違うと考える。
僕の主は僕だ。だから、申し訳ないが君の言うことは聞けない。>>465
(467) 2023/08/16(Wed) 10時半頃
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[珊瑚が転送されたり、攻撃を受けたりなど状況は刻々変化している。
しかし、僕は縁士や康生みたいに聡明ではないから、的確な戦闘アドバイスは難しいだろう。 その役割は二人が適任と考えている。二人ともそうしたいようだし。
矮小な僕がしたいことは、千映の応援だ。
彼女が頑張った末に負けてしまうならーー共に死ぬことを受け入れて。
縁士は馬鹿ではないから、僕と縁士が言い争いをする方が千映の邪魔になるのは気付くだろう。 だから言い返してこないとは予想するが、もし言ってきたら『戦闘が終わったら話そう』と答える。]**
(468) 2023/08/16(Wed) 10時半頃
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[僕は論破することに興味がないので、乾のスタンスだけ確認すればそれ以降は彼に触れなくなった。 ただ、七尾さんの応援団はともかく、ハロとこれ以上言い合いをするようなら乾をコクピット外に出してもらうことを検討し始めるかもしれない。
──もっとも、彼もいつか戦う事になるのだから、出来るだけここで……七尾さんの戦いを間近で見ていたほうがいい、とは思う。
それからスマホの時計を見て、おそらく七尾さんには大事な情報であろうことを伝えた。]
──国防庁の戦闘機が来てから15分は経ってる。避難勧告はそれ以前に出ている筈だから、十分な避難時間が取れてる……と思う。
[つまり、思いっきり戦っても大丈夫、ということ。]*
(469) 2023/08/16(Wed) 11時頃
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戦わないなら、お前を殺す。 ……そこまで考える人もいるけどね。
[返ってきた言葉>>461に、そう言って。]
乾君にとって、みんなの命の価値は同じなのかな。 そう思わない人は、人でなしなんだ?
[続く言葉>>463には、こくりと頷いて。]
大事な人の命、仕方ない、で諦められるんだね。 そっか。
[だから……と続く言葉は言わずに、七尾さんの方へ行って。 伸ばされた腕>>439。 彼女が手放さない限りは、彼女の腕の中に収まった状態で、今回の戦いをサポートをする事にする。
前方の敵を、見据えた。]
(470) 2023/08/16(Wed) 11時頃
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[七尾さんに>>441私の言葉がどのくらい伝わったかは分からない。 その笑顔はちょっとぎこちないものではあったけれど、椅子に戻って七尾さんの様子を見つめた。 外に視線を戻そうとして、彼女の言った事>>445に、目を開いて顔を向ける。 そういう事は、言ってほしくなかった。]
そんな事言って、どこまでっ……
(471) 2023/08/16(Wed) 11時半頃
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………危ない!!
[再び立ち上がって声をかけかえけた一瞬の間に、飛来した糸が巻き付き、自機が膝をつく>>448。 さすがに期待が大きく揺れたから、座り直すけれど、キャスター付きはこういう時えらく不便。すぐあらぬ方向に転がってしまう。
キャスターを固定し直してから、改めて七尾さんの方に体を乗り出したまま、声をかける。
天道君が>>460>>462色々考えてくれていることの中には、私も考えていたことがあり、気づかなかったこともある。重複するようなことはあえて言わない。でも、口論>>463>>465となれば見過ごせなかった。
私の意見は、多分天道君と大体同じ。それでも乾君を諫めなかったのは、その気持ちはわからないでもなかったから。いや、あるいは私の方が…]
(472) 2023/08/16(Wed) 11時半頃
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七尾さん。
[ともかく、口論は収まったよう>>468>>469だけど、これ以上放っておくのは彼女の集中の妨げになる。だから、もう一度声をかける。]
二人が言いたかったのは、多分ね。 勝とうと思って一生懸命頑張ったなら、 たとえ結果がどうでも構わない、 誰もあなたを責めたりしない。 きっとそういう事だと思うよ。
[負けたら地球がなくなるんだから責められようがない。 そんな考えが頭に浮かんで、とどめた。 それは、私の中に留めておかなければいけない考え。]
(473) 2023/08/16(Wed) 11時半頃
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[いつの間にか瑠璃川さんが>>451この場に来ていて、少し…いや、大分驚く。 どうやって来たんだろう。誰かがハロにお願いしたのかな。 瑠璃川さんが仲良かったのは、大和君だったっけ? それはまあ、後で聞けばいいかな。]
主兵装がレーザーだったよね…
[なら、うん。糸の攻撃は何とかなるかも。 他に絡め手があるのか、コアがどこなのか。 天道君が思いのほか司令塔っぽくなっているのを頼もしく思いつつ、 七尾さんの姿をもうしばらく見守る事にした*]
(474) 2023/08/16(Wed) 11時半頃
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ーーコックピットーー
価値は同じではないが、それにより何を望むかするかで僕基準の人でなしにはなる。>>470
自分の大切な人を護る為なら他者を殺めても良い、お前はシネというのは人でなしだと思うよ。
まあ強要全般が僕の価値観でNGだ。
諦めるわけではない。むしろ諦めていない。僕は、僕の努力範疇で大切な人を全力護る。
が、それを他者に強要はしない。それだけだよ。
[とても穏やかに答えた。ハロはその後七尾さんの腕に収まった。]**
(475) 2023/08/16(Wed) 12時頃
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[僕は真弓に黙って感謝を捧げた。>>473]
(476) 2023/08/16(Wed) 12時頃
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大和先輩がそれに乗って 操縦するとしたら、それは、ちょっと…
[言いかけて止める。 ちょっと面白いかもしれない、なんて。>>453 ほんの僅かな時間だけど緊張も解れる心地もして。
ふと気付いたら 瑠璃川先輩がコックピット内にいて。>>451 え??なんで?って驚いたけど、 理由を聞く暇は敵が許してくれなかった。**]
(477) 2023/08/16(Wed) 12時半頃
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―― コックピット;戦闘 ――
[片膝をついてしまったけど、 それ以上期待が傾かない様に…と、念じる。 その思考が通じたのか機体はその場に留まり、 視界端に捉えている糸はぎちぎちと音を 立てそうな程ピンと張りつめていた。]
糸を…、切る。 引きちぎる。
[それぞれの方角から上がる言葉に頷き>>457>>464 まずはぐっ、と力いっぱい腕を引かせてみた。 糸は千切れる気配もなく、敵も動く気配はない。]
(478) 2023/08/16(Wed) 12時半頃
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[次にまだ自由な腕を振り下ろして、 糸が切れないかを試してみた。これは…、 糸はびぃん、と音でも立てる様に腕を弾き返した。]
切れない…し、千切れない。
[どうしようって弱音を吐きそうになって、 途端天道先輩と乾先輩の口論が響いた。 びくり、と肩を震わせる。>>465>>467 だけどそのやり取りは長くは続かなかった。 二人の間を縫うように、本郷先輩の言葉が あたしの肩を叩く。>>473]
(479) 2023/08/16(Wed) 12時半頃
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[その内容に声を発する余裕が無くて ただ無言で頷いてみせて。 側に寄ってきてくれたハロを抱き留めて>>470>>439 再度、前に向き直る。 続いた本郷先輩の言葉にレーザーの存在を思い出す。] >>474
レーザーで焼ききれないっ…かな
[口で言いながら念じて試す。 一本の細いレーザーじゃ糸の周りに繊維の切れ? を作るのが精いっぱいだった。 なら、と自由な左腕を糸にピッタリとくっつけて 全力でレーザーを打つよう念じてみた。]
(480) 2023/08/16(Wed) 12時半頃
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[少し間を置いてからようやく糸が焼き切れる。
レーザーで、これくらいすれば切る事はできそう。 …だけど時間が少しかかるし、たとえば 両腕を塞がれでもしたら…?
考えるのが怖くなって頭を振る。 なら、早めに倒せばいいんだって考えて。]
…レーザー、で糸は切れました。 でも、時間が掛かりそう。 捕まらないように、一気に近付いて。
(481) 2023/08/16(Wed) 12時半頃
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[一人で考えてると抜けがありそうで、 考えた作戦を口にする方に切り替えた。]
装甲が、柔らかい…なら、 やっぱり近付いて、 潰しちゃえばいいのかなって 突進…も、潰せる?
ひなん…建物、避難は間に合って…。 動いても、もう、大丈夫…?
[伝えられる情報を飲み込み口に出して、まとめる。 >>460>>466>>469 大丈夫。できる。やっていい。 ……本当、に?]
(482) 2023/08/16(Wed) 12時半頃
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[その思考の隙を狙うかの様に、敵は再度 糸を飛ばしてきた。 咄嗟に避けてって念じて避ける。 けれど今度は連続で糸を飛ばして来て。 3発ほどが胴に巻き付き、 こちらの機体を引き寄せ始める。
慌てて両腕で一本ずつ掴んで、 一本ずつ糸を焼き切り落としていく。 けれど全部を落とす間に機体は引きずられて 軌道上にある建物を、道路を、―――街を、 紙のパックみたいにぐちゃぐちゃと 圧し潰してしまった。 あたしは、]
(483) 2023/08/16(Wed) 12時半頃
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[必死で嗚咽をかみ殺した。
発狂しそうになるのを堪えなきゃ。 落ち着いて、冷静に。泣いちゃだめ。 ハロを抱く腕に自然力を込めながら。*]
(484) 2023/08/16(Wed) 12時半頃
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[僕は静観するつもりだった。アドバイスは縁士や康生の方が得意だ。しかし、今千映がピンチだ。僕はーー。]
追い詰められている、と考えるから、追い詰められているように余計に感じるんだよ。
距離は最終的には詰める必要がある。 じゃないとトドメはさせないからだ。
引き寄せられるなら近づくんだから、悪くもない。 短期決戦に持ち込める。
向こうも狙ってくるかもだが、 やられていると見せ掛けて、 フェイントかけて隙をついたらどうだろうか。
……野球でもフェイントは大事だよ。
(485) 2023/08/16(Wed) 13時半頃
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[蜘蛛型の敵。 天道君のアドバイス>>460>>462に頷いていると。]
七尾さん! 前!!
[突如、敵から何かが放たれて>>446。 絡め取られ、引っ張られて、機体が傾く。]
[大和君>>457と天道君>>464が、糸を引きちぎれないかと提案したけど、強度が強く切れないらしい。>>479。 本郷さんの言葉>>474を受けて、レーザー>>481で焼き切るのを確認して。]
[頭の上に落ちてきた言葉>>482に。]
(486) 2023/08/16(Wed) 13時半頃
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私も、天道君が言った通り、 本体にコアがあると思う。
でも、昆虫の蜘蛛みたいに、 糸でぐるぐるにされちゃったら、逃げられないと思うから。 今近付くのも、危ないと思うの。
糸の射程外から、 少しづつダメージを与えられたら、いいんだろうけど。 ……どうにか、糸を出す場所を、潰せないかな。
[あと、天道君がアドバイスしていた蜘蛛の足。 レーザーは効くのだろうか。糸の射程は?]
(487) 2023/08/16(Wed) 13時半頃
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千映ちゃん!!!
……あ、ごめん、間違えた。
[思わず名前を呼んでしまって、慌てて謝罪しつつ。>>484]
みんなきっと、もう逃げてる。 建物は、壊れても直せる! 大丈夫!
それに、七尾さんは、壊してるんじゃない。 守ってるの。 ……それじゃ、だめかな?
[抱き締め返すと、また痴漢行為になってしまうかもしれないから。 強く抱き締められたままで。*]
(488) 2023/08/16(Wed) 13時半頃
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[>>487ハロが千映にアドバイスをしている。
僕とは意見が異なるが、千映が良いと思う方法を取ればいいと考えるので、特に口を出すことはない。
先程、僕が千映に対して言った事にハロが反応してきた。前に呼び出した時もサッと消えた様子から、僕はハロに嫌われているらしい、
全く構わない。僕は、僕らを騙したAとハロに最初から好感を抱いていないから。お互い様…とはまた違うけど。
さっきの絡みは子供が噛みついてきたようにも感じた。 ハロを生物だと大和は言った。僕は、遠隔操作のロボットと考えている。操縦者が音声を送っているのだ。 あのでかいロボット技術を考えたらハロ規模は簡単に作れるはずである。
ちなみに僕はハロの中身がAと双子であることや、女の子であるのを知らない。]
(489) 2023/08/16(Wed) 13時半頃
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[もう1つ考えているのは、ハロは何故僕らに協力しているか、である。
ハロはそも、Aと同じ地球に属するのか、または、Aグループや僕たちにこんな酷いことをさせる側に属するのか、ハッキリしていない。
前者と仮定するなら、ハロが協力する理由は仮定としてこうなる。Aが死ぬだけでは、A所属地球はまだ救われていなくて、ハロが僕らを勝たせるのまでが、救われる条件なのでは。
後者の場合は、よくいる黒幕の手下である。 僕らを闘わせ、そのショーを黒幕、つまり高位の存在に見せたいなら、協力姿勢も頷けるのだ。]**
(490) 2023/08/16(Wed) 14時頃
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─現在、コックピットへ─
>>425私には視線の向きはわからない。 でも、あれに大和くんたちが乗ってるんだと思うとキュッと唇を引き締めた。 あれは味方だ。 地球を守るためにやってるのに、軍が攻撃している様子が視界の端に映る。
「やめて…っ!!!」
あれは味方だと、みんなに知らせたい。 みんなが命をかけて戦ってくれてるんだと。 だけど私の声はか細くて、大通りの雑踏に消えてしまっただろう。 >>451グッと硬く拳を握っているところに突然視界を遮るものが現れて目を見開いた。 >>438あの日転送してくれると言っていた、確か"ハロ"と呼ばれていたゆるキャラ…ゆる生物? その子が呼びかけてくれる。
(491) 2023/08/16(Wed) 14時半頃
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「あ…!?」
有難うとか、ちょっと待ってとか。 何かを言いかけたけど言い切ることができないまま、私の視界が切り替わる。 固まって棒立ちになってしまったけれど、周囲に交わされる声は…!
「大和くん! みんな! …っ。」
まるで状況がわからない。 でも、半円の卓?みたいな状態にクッションやベッドや自転車が並ぶ中で、その中央部分に座する人物に言葉を失った。 どうして。いや、それは合宿に参加したメンバーがそうなんだろう。 顧問教師や部長がいないのはなんらかの理由で別行動したから? グッと胃液が迫り上がってくる感覚を根性で堪える。 苦しいのは彼らだ。特に、七尾ちゃんだ。 私が泣いたり取り乱したりするのは彼女の士気にも関わる。だから。
(492) 2023/08/16(Wed) 14時半頃
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