1 冷たい校舎村(別)
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12月の終わりのことだ。
君たちの住む町は白一色に染まった。
(#0) 2020/11/04(Wed) 19時半頃
住み慣れた町に降り積もる雪。
例年にない大雪だと朝のニュースが告げていた。
前触れもなくやってきた異常気象が、
今この瞬間も町並みを白く塗り替えていく。
昨日までのニュースに大雪の予報はなかった。
奇妙なことに今なお気象警報は発令されず、
君たちの元に休校の連絡が届くこともない。
交通機関も止まってはいないらしい。
どうやらいつも通りとは言い難いが、
君たちは今日も学校へ向かうことに決めた。
(#1) 2020/11/04(Wed) 19時半頃
君たちは、片月女子高等学校に所属する生徒だ。
修学旅行や体育祭、高校生活における大きなイベントは過ぎ、
特に熱心に取り組んだ最後の文化祭も終わってしまった。
内部進学と外部受験。
どちらを選ぶかで多少の温度差はあれど、
残り数か月は進学準備に充てようという頃合いだった。
(#2) 2020/11/04(Wed) 19時半頃
さて、今日の話に戻ろうか。
大雪の中、学び舎に向かう道中のことだ。
周囲に注意を向ければ気付くこともあるかもしれない。
例えば、極端に人通りが少ないこと。
例えば、同じ学校の生徒がほとんど見当たらないこと。
例えば、同じ制服姿を見つけたと思えば顔見知りばかりであること。
不思議に思ったところで、目的地はもうすぐそこだ。
理由があってか、あるいは何もなくたって、
君たちはその校舎に足を踏み入れることに決める。
(#3) 2020/11/04(Wed) 19時半頃
ようこそ、冷たい校舎へ。
(#4) 2020/11/04(Wed) 19時半頃
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