15 青き星のスペランツァ
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― 三日目 安置室前廊下 ―
[涙交じりでも、しっかりしたその答え>>166を聞きながら、うんうんと、ケトゥートゥは頷いて。 撫でる手を止めて、両手で彼女の手を握った。]
……イースターは、いいクルーになるヨ。 今もいいクルーだけどネ。もっともっと、いいクルーになるヨ。
[真っ直ぐな彼女の、嘘の感じられない言葉は、とても魅力的だとケトゥートゥは思う。 ずっとそのままでいてほしい。つらさも悲しさも受け止めて、それでも真っ直ぐに希望も信じてほしい。 自分もそうありたいと思うから、一緒にそうあれたらいいと思う。支え合えたら嬉しいと思う。そんな『希望』も、この船に乗せていいだろうか。……誰もきっと、ノーとは言わないだろう。]
どういたしましテ!なんて、言うほどのことじゃないけド。ケトゥートゥも、嬉しいヨ! もう、立てそう?
[少し明るくなった気がする彼女の声>>168に、自分も少し明るい声を出して。首を傾げて訊ねるだろう。 立てたなら、一緒にその場を離れて、ケトゥートゥは自室へと戻るようだ。*]
(172) 2021/11/14(Sun) 22時半頃
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― 四日目の朝・船内ロビー ―
ツァッ、イワノフ! イーヤー! 今日は早いネ!
[朝、探索前にロビーへと立ち寄れば、いつもなら朝にはなかなか顔を合わせない彼>>170の姿があって、まず驚きの声を上げてから挨拶をする。 ケトゥートゥは基本的には早寝早起きで、精力的に探索に出る方でもある。彼が起きてくる頃には既に出掛けてしまっている事も多いのだろう。]
ケトゥートゥは、今日も森に行くヨ! 早めに帰ってきたいから、早めに行くノ! イワノフも、どこかに行くノ?
[聞かれてもいない予定を話しながら、首を、というより、上体全体を傾けるいつもの仕草で訊ねる。*]
(173) 2021/11/14(Sun) 22時半頃
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─ 三日目・夜/談話室 ─
[キランディの普段と違う口調に、え。と視線を上げる。 が、言われた言葉>>160に、また視線をグラスの中に戻す。覆す気はないくせに、叱られた犬のような顔をした。]
……わかってる。 それに、悪いとも思ってる。
[弟分のケトゥートゥとナユタも。 案外繊細なアリババも、やさしいタプルも。 墓守のヨーランダも、律儀なイースターも、新顔のチキュウも。 かぼちゃ頭のジルも、"キャプテン"のイワノフも。
きっとそれぞれ、悲しませることになると思う。怒るやつもいるかもしれない。 でも、一番怒ってるのは目の前のこいつじゃないか?]
(174) 2021/11/14(Sun) 22時半頃
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アンタの種族のことは、おれは知らない。 でも、……そう、おれの一族は、別の種族にとって"死神"だった。
[身に覚えがある。だから真っ先に浮かんだ、そのような意味のことを言う。 "キランディ"のこと>>162を聞く。そういうことか、と得心がいった。]
……ああ、そうか。 アンタは、"キランディ"をずっと背負ってるのか。
[それなら、おれが何か言うことじゃないな、と。 それ以上踏み込むことはしない。きっとそれは、"キランディ"と彼だけの間のこと。]
…………。
[それから、口の中の酒を飲み込み、グラスを置いて。そろそろと立ち上がる。 観念しました。というように腕を下ろして、薄紫の瞳を正面から見た。*]
(175) 2021/11/14(Sun) 22時半頃
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― 四日目-朝/船内ロビー ―
[ロビーに人影>>170をみとめて声をかける。]
やぁ船長さん、具合は如何ですか。 随分と今日は早起きな様子で。
[イワノフへの最初の挨拶はいつもこれと決まっていた。 日々不安定な彼の状態を確認する為に声をかけ、 必要とあれば薬剤を持って対処することもある。 それは医療班としての日課でもあった。]
(176) 2021/11/14(Sun) 22時半頃
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[次いで入ってきた明るい声>>173に少し会釈をする。]
今から探索かい?こちらもまた随分と早い朝だ。 仕事熱心はいいことだが、忘れ物のないようにね。
[モニターを見上げて、少し目を細める。 この字を見ると細胞がざわめいてとめどない。 嫌な気配がするのはタプルもまた同じだ。 心を落ち着かせるように、紅茶をひとくち口に運ぶ。]
(177) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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― 四日目の朝・"海" ―
[オレンジ色の二足歩行探査機が"海"の淵を走っている。
一歩を大きく、跳ねるように。 機体姿勢の安定も何もかも放り投げて、ただ加速度をつけるために。
眩しすぎると思った夜明けの"海">>123は、思った通り――思った以上に、きらきらと輝いていた。夜にしようか、とも思ったけれど。ケトゥートゥが見に行くと言っていたから、やっぱり自分も見ておくことにした。]
……綺麗だな。
[輝く"海"の色は、ライジの中ですっかりおぞましいものとなってしまった、眩むような金の輝きとは違っていて、美しかった。
この時間にしてよかった、と思った。]
(178) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[アリババからの通信がある。>>165>>167 音声だけの通信。カメラはすべて切ってある。映像データは、また次に来た時にでも無人機か何かで撮ってくれ。]
おはよう。
[普段通り、淡々とした声で返す。]
なあ、アリババ。 多分だけど、"当たり"を引いた気がするんだ。
[後でデータでも見といてくれよ、と。 それだけ言って通信を切った。]
(179) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[世界は暗転した。
それきり、ハロの世界は終わってしまった。
何が思えるでもなく、何が聞こえるでもなく。
痛みや苦しみを感じられる時間すら、瞬きほどもなかった。
駆け出すキランディの羽ばたきを聞いたかもしれない、というのが最後だ。
ハロという生き物にとって、それは幸福だったと思う。]
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……そろそろか。
[空を飛ぶ影>>171には気付かないまま、操縦桿を大きく捻る。"海の"外周を回っていた機体がその勢いのまま、跳躍して水面に飛び出した。
大きな水飛沫が上がる。 オレンジ色の機体が、輝く泡と共に沈んでいく。
ひときわ深く、濃い青の中に。 水源の奥、"海"の深淵>>0:84に。
もしも発信機のデータを見ている者がいたら、機体の深度位置がぐんぐんと下がっていくことに気付いたかもしれない。]
(180) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[旧型探査機のドームは、衝撃には強いが水没には無力だ。
あっという間に中は水で満たされる。 冷たい水が鼻腔を、口腔を、器官を侵していくのを、ただ受け入れる。 光の届かない深さまでくると、"海"の中は随分暗い。 伸ばした手の先すら見えない、暗く冷たい闇。それでもまだ降下は止まらない。
真っ暗なさびしい場所へ、どこまでも落ちていく。]
(181) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[溺れるのが先だったか、水の重さで肺が潰れるのが先だったか。
その瞬間、人のかたちが崩れ落ちる。 金属の義手に纏わりつくように、ドームの中に砂金が舞った。
多くの人間を欲に狂わせた金色も、 この光無き水底で輝くことはない。
薄れゆく最期の意識は、そのことにただ安堵していた。**]
(182) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[これがもしも、長いしっぽや下半身だけを大岩に挟まれて、意識は保ったまま、もしくは一命をとりとめでもしたら、きっとハロは苦しんだだろう。
自分を見舞うクルーを見るのもつらかったし、タプルの手を煩わせることになるのも嫌だった。
自分のことで悲痛な面持ちになるクルーがいるのは、耐えられなかったと思う。
そんな顔をさせたくない。笑って、採集のお土産を持ってきてほしい。
それで充分だけれど、それだけにならないことも容易に予想がつくからだ。
いっそLOSTしてしまえたら、とすら思うかもしれず、けれどハロ自身は自らの命を断つすべを知らない。手足は短く、自分を害することなどできそうにない。
スペランツァのクルーにとっては、その方が幸福だったとしても。]
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─ 三日目・夜/談話室 ─
[“死神”だったと言うライジに、何かすとんと腑に落ちた心持がした。きっとこいつは、あっち側の人間だったんだろう。] [だからと言って、恨む気持ちは湧いてこなかった。そもそも直接襲われた訳でもないし、互いに素性は明かしてなかったんだから、騙した騙されたの話でもない。襲って来たのがライジの一族であったと仮定してみても、自分にとってはあまりに昔の事過ぎて、今更恨みを掘り出す方が難しい気もする。] [何より、スペランツァのクルーであるライジ・チリガネ個人には、世話になってばかりなのだ。恩も返せぬままさっさと死のうとされてる事には腹が立つが、それ以外には無い。 ……いや、もう少し長く接せば何かしらあったかも知れないが、それも向こうが終わりにする気満々なのだから、考えるだけ無駄だ。全ては、IFにしかならない。]
……そういう事。オレは唯の、マユラ。 忘れていいよ。もう二度と使わない名前だし。 新しい名前を付けてもらう当ても、ちゃんとあるからさ。
(183) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[立ち上がったあなたに合わせて、マユラと名乗った青年もまた立ち上がる。]
そんな犬みたいな顔するなよ。 やりにくくなるだろ。やめないけど。 ……そんじゃ、歯ぁ食いしばれ、よッ!
[左手で拳を握り、頬を狙って思い切り振り抜く。手加減をしたつもりはないけれど、人を殴った経験自体がほぼ無い。利き手でもないし、片腕が固定された状態では動きも制限される。加えて体重が無いから、その一撃はケトゥートゥの全力パンチと大差無い威力しか出なかっただろう。*]
(184) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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ケトゥートゥは、ライジに物理攻撃するなら、頭突きで腹部を狙う。>>184
2021/11/14(Sun) 23時頃
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― 四日目・朝 船内ロビー ―
タプル、イーヤー! 夜遅くに、ちょっとしたいことがあってネ。その前に、お仕事はちゃんとしておかないト。 忘れ物がないかも、ちゃーんとチェックしてあるヨッ。
[タプル>>177が居るのを見れば、少しだけ声のトーンを抑えつつも、やる気満々の様子を見せる。 その『やりたいこと』を、今まさに、一足先にライジがしている>>178とは知らずに。 二人の目線がモニターへ向いているのを見て、ケトゥートゥもそちらを見てみる。LOSTの下に記されたハロの名前から目を逸らすように、マップの方へ視線を動かせば、赤丸が動いている。誰かもう、探索に出ているらしい。 それが誰のものかまでは、ケトゥートゥのいる入口近くからでは、はっきりとは見えなかった。*]
(185) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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― 三日目/安置室前廊下 ―
[手を握られれば、ゆっくりとその手>>172を握り返す。 体感的には温度が低い筈の>>126手は、イースターには暖かく感じただろうか。]
そう言っていただけると光栄です。 ケトゥートゥ様の期待を裏切らない様、努力していきたい……ですね。
[この世界にはまだ知らない事が沢山あり、中には目を背けたくなるようなつらい事も存在している。 けれど、そんなこの船の中で自分に『希望』を感じて貰い、支えてくれた人の事を。いつか今度は自分もまた支えたいと、イースターは思ったのだった。]
はい、お陰様で。
[一度目を擦って、涙を拭い。イースターは立ち上がる。 そうして一緒に廊下を歩き、ケトゥートゥの自室前まで付けば。イースターは「また明日」と挨拶をして、自身も自室に戻っていくだろう。*]
(186) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[>>>164背を撫でられて、かぼちゃ頭がぶよぶよ揺れる。]
ウウン、だてこれがオでのお仕事だもの、おしごと。おしごと……。 みーんなお仕事でここにいる、おでもそう。 ……もっとたくさん、おかえりて言いたかった。 ずっと、ずっと、これからもずっとみんなに、みんなにおかえりて言ってたかったよ。
[傾げた頭のなかで灯がゆらめく。]
おデ、ほんとはほんと、もっと役にたちたい。 でもむずかしいんだ、難しいんだよイーワノフ。 みーんなつらくて悲しい、だけどそれって、おでが邪魔していいこと? ……あのねえだって、必要だからみんな、かなしむんだ。 オではそのこと知ってる……。 だからときどき、ときどき、近くにいられたらいいンだけどな。 すごく難しいよ……。
[意識してか無意識からか、イワノフの目に浮かぶ光に働きかけるようなことを言う。頼りながら、その信頼で慰めようとする言葉を。**]
(187) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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ランタン ジルは、メモを貼った。
2021/11/14(Sun) 23時半頃
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─ 三日目・夜/談話室 ─
[そう、お互いに最後の一人で、過去に関わりはなくとも、きっと立場は真逆だった。 もっと長く、深く関わっていたら。それはどうしたって仮定の話になるけれど。]
……マユラ。
[告げられた名前を、ゆっくりと発音する。 忘れていいと言われても、首を横に振る。]
覚えておくさ。 使わないんなら、おれが持ってってもいいぜ。
[これから行くのは、そういうところだから。 冗談のようにそう言って薄く笑う。ここまでのやりとりで初めて見せた笑みだったかもしれない。]
(188) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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……、
[それから握られた左の拳を見て、ぎゅっと口を引き結ぶ。 やめないのかよ、と思いながら腹筋に力を入れる。素直に殴られはするが受け身を取らないとは言っていないのだ。]
(189) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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……!?
[なんか構えが高いなとは思った。]
〜〜〜〜っ、顔、かよ……
[ぶん殴られた頬を押さえる。いやあんま痛くない。ケトゥートゥに殴られた時と同じくらいの威力だ。そういやこいつ、めちゃくちゃ軽かったな……そう思いながら、キラ……マユラの方を見る。]
……拳、大丈夫か?
[なんか骨も軽そうだし、うっかり折れてたりしないか心配になってきた。
――そんな風に、いくらかやりとりがあったかもしれない。 そうして夜は更けていって、開けた酒の瓶が空になる頃には、お開きになっただろう。
それが、最後の夜。**]
(190) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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― 四日目-朝/船内ロビー ―
[耳を揺らして、不格好に いーやー と返す。 少し抑えられた声が微笑ましくありがたい。
…しかし、この不安定な気配はなんだろう。 知らぬ間に何かが形を変えて歪んでいくような そんな気配を漠然と感じている。]
…おや、どこかいい場所でも見つけたのかな。 だったら手土産に映像のひとつでも寄越してくれるとうれしいな、私はなかなか外には出られないのでね。
[またひとくち、紅茶を含んでからモニターを見る。 マップにはふたつの赤い点が浮かんでいる。 タプルが目を覚ました時、既にキランディの姿はそこにはなく、それがより一層タプルの不安を掻き立てた。]
……彼らも無理をしていないといいが。
(191) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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― 四日目・朝 船内ロビー ―
見つけたのはケトゥートゥじゃないけどネ! 映像は、……ちょっと、わからないかモ。自分の目で見るのに集中したいかラ。ごめんネ。
[いつもなら気軽に請け負う依頼>>191を、申し訳なさそうに断る。カメラを構えると、どうしてもそちらに意識が向いてしまって。目の前の景色に集中しきれないことがある気がするのだ。 それに……何度も見直せるように残してしまうのは、今回は、何だか違うような気もしていた。]
ミンナ、無茶ばーっかりするからネー。 誰が出掛けてるノ?
[モニターの方へ近づく。動いているのがライジと、キランディの赤丸であることを確認する。 あまりちゃんと聞いてはいなかったが、キランディは昨日、結構ひどい怪我をして帰ってきたんだった筈だ。それなのに朝早くから出掛けているとあれば、位置が艦からそれほど離れていなくとも心配だろうと思ったその時、
ライジを示す赤丸が、"海"の中を示す地点へと、移動した。]
(192) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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─ 三日目・夜/談話室 ─
[二度と使う気は無かったし、名乗る気も無かった。それなのに名乗ってしまったのは、死ぬ気しかないコイツが悪い。でなきゃ酒のせいだ。もしかしたら自分のせいも少しあるかもしれないけど、今日は色々あり過ぎて参ってるんだよ本当に。]
……いいけど、一文の得にもなりゃしないよ。 持って来たいって言うなら、止めないけど。
[笑うライジに対して、自分は憮然とした表情になってたんじゃないかと思う。“キランディ”なら、まずしない顔だ。互いに、らしくないなと思う。] [顔に来るとは思ってなかった癖に、随分と余裕のある態度だし、此方の拳の心配までしてくる始末だ。それにまた、腹が立つ。]
平気に決まってる。 こんなので折ったりなんかしてみろよ、タプルを驚かせるじゃ済まないだろ。
[右腕を折ってる身で言う事じゃないが、どれだけ脆いと思われてるんだろうか。]
……もういいよ、バカライジ。 アンタなんか知らない。何処へでも、好きにいっちゃえ。
[杯を重ねて、最後の夜を過ごす。別れた後は、処置室へ戻り、そのまままんじりともせずベッドに座っていた。] [ライジを示す座標が、動き出すまで。*]
(193) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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─ 四日目・朝/??? ─
[予想通り、オレンジ色は速度を上げて、蒼の中心へと飛び込んだ。大きく上がったであろう飛沫も、この高さからだと小さなものにしか見えず。輝く泡もやがて消えれば、水面は平穏を取り戻す。どれだけ目を凝らしても、目立つ補色である筈のオレンジは見えない。]
[発信機のデータは、敢えて見なかった。其方は、きっと誰かが見てるだろうから。自分は、自分だけは、最期の最後までこの光景を見ると決めていた。] [この様子だと、きっと『成功』したのだろう。してしまったのだろう。その身体が、バイタルがどうなったかまでは知らないい知りたくもないけれど。]
…………バーカ。
[それは、誰に向けた物だっただろうか。ライジだったかも知れないし、“マユラ”にだったかも知れないし、先に死んでしまったハロやギロチンやアシモフ、或いは今頃大騒ぎしているであろう他のクルー達へだったかも知れない。] [緩みかけた涙腺を、昨夜殴りつけた左拳で雑に拭って。気付かれない内にと、静かに地上へ戻る。]
[これから、何食わぬ顔をしてスペランツァへ戻らなければならない事を思うと、吐き気がした。 ……自業自得でしかないけれど。*]
(194) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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― 四日目:スペランツァ船内 ―
[普段通りの声、日常の挨拶、変わらない物。]
うん? そうか、ならよかった
[何らかの発見報告と思しき言葉。>>179 "当たり"とは何の事だろう。少し考えて、数日前の会話を思い出す。
"海"の一番深い場所。>>1:72>>1:73 それは何処かと聞かれ、まだ早い、分からないと言うのがその場の結論。>>1:84 片っ端から調べれば"当たる"、そう冗談を言った覚えがある。>>1:85
さてはまた水遊びで足でも突っ込みに行くではあるまいな。もしくは自分で別の測定を行ったか。 流石に昨日のアレで反省し耐水改造でも施したのだろうか、彼の現在座標は"海"の淵だ。]
(195) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[どちらにせよ、彼の望んだ物はそこにあったたしい。 良い事なのではと、純粋に思った。
何故か口数が少ない相手に首をかしげながらも、任された仕事の内容それっきり、切れた通信に声を投げかけても返事は無い。
任されたなら最後まで責任をもってやるのが自分の役割。 通信を切られてもマップに座標は残って居る、何を見たいかは此方でも分かる。 カメラ…、は切られていた、現在受信できるのは座標のみ。 深い場所をあさって何をするのか、地層探査か、生態調査か。
水底に沈んでいるであろう物を幾つか思い浮かべ――…]
(196) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[瞬間意味を理解した。
"海"の深い場所の"当たり" 深淵、水底、耐水性能のない機体、監視役すら連れず一人で行った事。]
ライジ!!
[名を叫ぶものの、通信は切れている。彼に切られた。 マップの点は"海"の淵から更に内側へ移動している。反射的に別の座標データを引き出し数値を確認。 これは、耐水性能のある機体が"海"へ潜った際の管理システム。何処まで行ったら底に"当たる"か、サンプルを拾って帰って来れるのか、少しでも限界に差し掛かれば安全の為に警告が出る。
現在の彼の深度は、スペランツァに乗せている耐水機体ならギリギリ拾える位置。だと言うのに、今も鋼の重さのままどんどんと下に降りている。 今丁度『WARNING』の数値を越えた。
彼の求めた、みなそこ。
水圧、耐久、沈む速度。それら全てを計算し照らし合わせても間に合わない。持つ酸素の量、肺への圧迫、水に耐えられない操縦席。 昨日は何も考えず部屋から飛び出せたのに、今日は足が動かない。
拾いきれない場所まで落ちて行く彼の数値を見つめたまま。]
(197) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[それでも初めは、異常には気が付かない。珍しいなと思うだけ。何か気になるものでもあって、機体を降りて、潜るのだろうかと。
けれどずっと動き回っていた筈の赤丸は、その地点からぱたりと動かなくなる。 得も言われぬ不安に駆られて、或いは何かの予感があって、モニターに位置情報の数値が表示されるように操作した。X、Y、Zの三つの数値が、各赤丸ごとに表示される。 それぞれ、東西方向、南北方向、そして高度。
キランディの高度を示す数値は、とても高く。 ライジのそれは、マイナスを示したうえで、尚ぐんぐんと数値を下げていた。
やがて、通信途絶を示すエラー音が響き出す。 MISSINGの下へ、ライジの名前が表示される。
ケトゥートゥはその間、ずっと黙って、モニターを見上げていて。]
……。森に、行ってくるネ。
[静かな声でそれだけ言って、ロビーを後にした。*]
(198) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[静かに、ライジの沈んだ"海"を、危険区域に設定する。 現在のスペランツァでは探しきれない物であるとして。*]
(199) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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