4 【突発R18】痴☆電車
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[椅背もたりに背を預け、ギシリと椅子が音を立てる。 なぜ、もっと早く言い出さなかったのか。]
……言わせなかったのは……俺か。
[歪んだ人間、痴漢という犯罪者。 父親という存在からはあまりにも程遠い、陽子の子の父親になれる様な人間ではない。 だからか。 陽子が父親を不要としたのは。]
(68) 飛行機雲 2021/01/30(Sat) 13時半頃
|
|
……必要なものは全て用意する。
[机に両肘をつき俯く顔を手で覆った。]
認知が必要なら認知もする。 養育にかかる費用も。 全て、何もかも……。
[ここまでの人生の中で、これほどに自分が真人間でないことを恨めしく思ったことはなかった。]*
(69) 飛行機雲 2021/01/30(Sat) 13時半頃
|
|
…………。
[あんなに何度も抱いたのに、有り得ないと言われて>>66女は眉を顰める。 ぐ、と眉間に皺を寄せたのは涙が滲みそうになったからだ。 避妊も何もしなかったのに、有り得ないとはなんだろう。 しかし黙っていると男の言葉が続けられる。
精子がほとんど存在しない。
あの日、孕んだなら産んでも良いと言われた日、何か表情や声音に引っ掛かりを覚えたのを思い出す。 嗚呼そうだったのかと、女は眉間の皺を緩めた。 なら一層、この子は無事に生まれてきてほしいと。]
(70) 卵 2021/01/30(Sat) 14時半頃
|
|
本当です。 あの日から、私を抱いているのは館本さんだけです。
[それはキッパリと言い切った。 こんな事で嘘なんてつかない。つくはずがない。 やろうと思ばDNA判定で親子かどうかなんてすぐに分かるのだ。 すぐにバレる嘘をつくはずも無い。 ただ、俯く彼が失望しているように見えてまた泣きたい気持ちに駆られる。 言わなければよかった。 そんな、責任を負わせたかったわけじゃ無い。]
(71) 卵 2021/01/30(Sat) 14時半頃
|
|
館本さん、違うんです、そんなの求めてるわけじゃ無いの。 産むのは私の勝手だから。 でも、この子を理由に責任を求めたいわけじゃ無かった。 わたしはただ、好きな人の子供を産めるから幸せだった。 だけど、それで責任をとってくれとか、好きになって欲しいとか言えなかった。
……………振られるか、私が諦めるまで。 振られないまま、私も諦められないまま先に子供を授かって、だけど館本さん…………。
[いけない、と女は両手で顔を覆った。 泣くつもりはなかったのに、子供を孕んでいるからか不安定な気持ちが表に出やすくて困る。 ぽろぽろと溢れる涙を両手で必死に隠した。]
(72) 卵 2021/01/30(Sat) 14時半頃
|
|
館本さんに好きになって貰えなかったから………。
[最初からなかった。 館本が自分を好きになってくれるだなんて自信は。 なのに快楽に甘んじて振り払われないから付き纏って、その報いだろう。 けれど子供を報いだなんて言いたくなかった。 それに、セックスを拒み始めたら距離が開いた。 結局女は男の気持ちを捉えることも引き止めることもできず、体だけの関係なのだと気付いた。 気づかないようにしていたのに、妊娠した事でそれを目の当たりにした気持ちになった。]
(73) 卵 2021/01/30(Sat) 14時半頃
|
|
ただ、好きな人の子を、産みたかっただけ、なんです。 …………でも、もしトラブルがあって、私が死んでしまったら、この子の父親を誰も知らないままになってしまう。 困らせるつもり、ないんです。
[勝手に言質を得たとして、孕んだことを幸いとして出産に臨もうとした。 体を重ねなければ離れて行く関係と知りながら、けれど腹の子の母になった。 けれど、心は弱っていた。 周りの人間にも迷惑がられ、部長にも嫌味を言われ、両親は最後までこの子を殺せと言っていた。 なら早くに言えばよかったのに、館本の事情を知らない女は館本にまでこの命を否定されるのを恐れた。 好きでもない女が孕んだだけなのだと。 けれど、出産に対する恐怖が上回ったのだ。]
(74) 卵 2021/01/30(Sat) 14時半頃
|
|
…………好きです、館本さん。
[相手にとって自分は、いきなり出産を知らせた酷い女なのだろうか。 しかし事情が真実なら、子を引き取ろうとしたりするのだろうか。
女の気持ちは変わらない。 ただ、彼を好いているからこそ。]*
(75) 卵 2021/01/30(Sat) 14時半頃
|
|
[ほうと大きくため息を吐いた。 何度目だろうか、陽子が自分のことを好きだと言ったのは。 痴漢とその被害者、それを普通のことに置き換えようとしているのだと、ずっとそう思っていた。思おうとしていた。 普通ではない自分が、普通の男女のようにはなれないと、普通ではないなのだからとそう思っていた様に。]
……部長への説明が難しいな。
[顔を上げて困った様に力なく笑った。]
(76) 飛行機雲 2021/01/30(Sat) 15時頃
|
|
[席を立って陽子の側へ向かう。 いつもの無表情でも、薄ら笑いでもなく、照れたような困ったような顔。]
陽子のご両親に挨拶もしないとな。 籍だけ入れて、式は落ち着いてからにしようか。 やることがいっぱいだな。
[溢れる涙を指で拭う。 こんな風に、陽子に触れたのは初めてだろうか。]
触ってもいいか? 俺の……俺と陽子の子に。
[思いもしない奇跡がここにあった。]*
(77) 飛行機雲 2021/01/30(Sat) 15時頃
|
|
[大きなため息に気持ちが強張る。 両手で隠した顔を上げることができない。 やはり迷惑で、勝手な事だったのだと女は今の告白を恥じた。悔やんだ。全ては自分が墓下まで持って行くべき秘密ごとだったのだろうと。]
……………え、あ、館本さん………………?
[部長に何を説明するのか。デスクに据え置きのティッシュから数枚引き抜いて顔を拭くと、今までにない照れたような困ったような顔が見える。 責任をとってほしいわけではないのに。 そう伝えて尚、何かしようとしてくれる彼の気持ちはどんなものなのだろう。 混乱しながらも、さらにこぼれ落ちてくる涙を拭いてくれる手に相手の顔を見つめた。 此方は驚いた、それでいて信じられないものを見るような顔。]
(78) 卵 2021/01/30(Sat) 15時頃
|
|
…………は、い。 性別、………聞きますか?
[彼の手をそっと取り、丸いお腹に導いた。 性別はもう分かっていた。だからそんな事を尋ねてみる。 生まれるまで知りたくない人もいるだろうから。自分はこだわらなかったが、その分先に用意をしなければ、何せ一人で育てるのだからと躍起になっていた節がある。
彼の掌が触れた場所。 ずにゅうううう、とお腹の内側が何事かと確かめるように動いた後、げしっ、と蹴られた感覚がして「う゛っ!」と衝撃に呻いた。
呻いたけれど、次の瞬間は彼の顔を見て。 嬉し泣きを堪えるようにして、微笑んだ。]*
(79) 卵 2021/01/30(Sat) 15時頃
|
|
[お腹の内側から力強い衝撃。 びくっと手を引いてしまう。だけど、陽子が嬉しそうにしているから、恐る恐るもう一度触れる。]
わかる……のかな。
[父親が触れていると。 それとも母親を取られまいと威嚇しているのか。]
きっと、男の子だな。
[そう予想して、今まで陽子に見せたことない様な、穏やかな笑顔を向けた。]*
(80) 飛行機雲 2021/01/30(Sat) 18時半頃
|
|
きっと、喜んでるんですよ。 パパが来てくれたんだねって。
[彼の予想通り、お腹の子は男の子だ。 目を細めて彼の穏やかな顔を見つめ、女もまたお腹を撫でる。 そうして彼の手を握りしめて見つめていた。]
…………私のこと、すき?
[そして今更ながらそれを確認する。 態度としては、子供のこともあって受け入れてはくれたのだろうと思う。 しかし言葉で伝えてほしい。 そう、願って。 果たしてそれは叶えられたのか。]
(81) 卵 2021/01/30(Sat) 18時半頃
|
|
[どちらにしろ、その後は地味に忙しくなっただろう。 部長や会社内に伝えるタイミングをどうするのか。 入籍するなら会社に黙っておくわけにもいかない。 自分の両親もそうだが、相手の両親にも挨拶は必要だろう。 そもそも、頑なに相手に合わせず気を揉ませた両親の説得自体がとても困難だった。 両親は呆れ、安堵しながらも女を説教していた。 心配させるんじゃない、大切なことなんだから相手ともっと話し合いなさいとのことを、似たような内容で数時間。 ただ、相手が未婚で不倫ではなかったこと、女が意固地になっていた事をメインに伝えていたから、相手に対する怒りはそこまででもなかった………と思いたい。]*
(82) 卵 2021/01/30(Sat) 18時半頃
|
|
さぁ……どうだろうな。
[答えをはぐらかして唇を塞いだ。 濃厚なキス、くちゅくちゅと互いの唾液が混ざり合う水音。]
……どうだと思う?
[一度に何でもかんでも飛び越えるのは難しい。 伝えられた奇跡を受け入れることで今夜は精一杯。 いつか普通の恋人の様に、いつか普通の夫婦の様に、愛を口にする日がくるかもしれないが、きっとまだそれは先のこと。]
(83) 飛行機雲 2021/01/30(Sat) 20時頃
|
|
[部長にはネチネチと責められた。 部下に手を出したこととか、孕ませておいて今の今まで認知してなかったのかとか、余りにも煩かったので『産休とりますよ』と脅しておいた。
陽子の両親には思い切り白い目で見られた。 お叱りは主に陽子の方へと向かったが、終始ニコニコと営業スマイルを貼り付けて見守った。 なお、その場での痴漢行為はやめておいた、もしも陽子のお腹が大きくなければ……という妄想だけにしておいて。
逆にうちの両親のことを聞かれれば。 『とうの昔に縁を切った』とだけ。]
(84) 飛行機雲 2021/01/30(Sat) 20時頃
|
|
[それから、痴漢はすっぱりとやめた。 いや、とうにやめていた。 陽子のことが好きだと自覚したあの時から、電車に乗っていても、女に視線をやることは無くなり、その手が他の誰かに触れることはなくなっていた。
未だ自身の歪みは強い。 だが、それも少しずつ普通になりつつある。 大切な妻と子が、真人間へと変えてくれる。
ふと、駅で見上げた智閑線の案内。 かつての居場所に二度と戻ることはないだろう。 そこは、洋子と出会った場所としてだけ記憶に残される。
ただ、それだけ────]**
(85) 飛行機雲 2021/01/30(Sat) 20時頃
|
|
ん………………、ふ、ぁ…………っ。
[久々の口付けに甘く声が漏れる。 はぐらかされての事とは思ったが、今までとは違った心持ちなのは、今まで一人で背負おうとしていた事を受け止めてもらえたと分かったからだ。 口付けが解かれ、ツウと二人の唇を銀糸が繋ぐ。 久々のことに恥ずかしくなって頬を染めた。 もう、泣きながら不安に暮れる女はここにはいない。]
…………ふふ、言いません。だから、いつか応えてくださいね。
[もう答えを急がない。 その代わりに微笑みかけて、またもう一度唇を重ね合わせた。]
(86) 卵 2021/01/30(Sat) 21時頃
|
|
[ちなみに、皆には詳細を伝えていないのはもちろんのことだ。 表向きに相手にも"こう言うことにしている"と説明したのは、付き合ったが酷いケンカをしてしまい、その後に妊娠が判り伝えるに伝えないまま一人で産む決心をしたが、流石に落ち着いて話し合いになり………と言ったもの。
そして、相手が実の両親と縁を切っているのならと、婿入りの話が出たりもした。 女が館本になったのか。 男が古平になったのか。 女としては拘りはない。それに入籍したなら館本の部屋に移動するか別に部屋を借りるなどして実家から離れるつもりだった。 勿論、館本が此方の実家で暮らして良い……などと言うのなら要相談だ。 娘としては親から離れたい反面、これから出産する事を考えると離れすぎるのも辛そうだったからだ。 そうして産休を迎え、出産準備に念を入れながらのひと時を過ごしていた頃。]
(87) 卵 2021/01/30(Sat) 21時頃
|
|
[ある平日の昼間の事だった。 仕事中の相手の元にメッセージが届く。
臨月に入り、あと数日で予定日という日。 破水したので病院に向かうという事と、慌てなくて大丈夫だろうという予想のものだった。]*
(88) 卵 2021/01/30(Sat) 21時頃
|
|
[慌てなくても大丈夫と言われて慌てずに済むのなら、世の中から慌てて失敗するような人間はいなくなる。 その知らせを受け、それでも務めて冷静に抱えている仕事を引き継ぐと、大慌てで病院へと向かった。
陽子は無事だろうか。 お腹の子は。 病院へ向かう間、悪いことばかりが頭をよぎる。
これまで真っ当に生きてきたとは言い難い。 その報いが、陽子や子に行くのではないかと。
そんな漠然とした不安ばかりが募っていく。 病院へ辿りついたとき、陽子の様子はどうだったのだろうか。]*
(89) 飛行機雲 2021/01/31(Sun) 09時半頃
|
|
[彼が辿り着いた時、此方は陣痛の真っ最中だった。 長く息を吐き出し、その合間の一瞬に息を吸う呼吸法は、ラマーズ法のそれとは違うが痛み逃しに産院で教えられたものだ。 点滴が繋がっているが、破水が先だった為の感染予防。痛みが一時遠のいてふと意識を周囲に向けると彼の姿に気づいた。 肩で息をしながら安堵に頬が綻ぶ。]
やか…………、進さん。来てくれたんですね…………。 ふふ、この子も頑張ってますよ。 …………私も、頑張りますね。
[彼に伸ばした手。きっと握り締められるだろう。 ただもう陣痛の感覚が狭く、そうこうしている間にもまた「うぐぐぐぐ………!」と痛みに呻いて余裕がなくなってしまうのだが。 どうやら進行は良好。看護師が来て様子を見ると、分娩室へと連れていかれる。
それから、バタバタと慌ただしい。 彼は外に居ただろうか、中にいただろうか。 元気な産声が聞こえるまで、もうすぐ。]**
(90) 卵 2021/01/31(Sun) 10時頃
|
|
[陽子の手を握りしめた。 かつてはあれ程に自信があった自慢のこの手も、今はこうしてただ握りしめることしかできない。
漏れそうになる本音を噛み殺す。 頑張らなくていい、子はまた作ればいい。 それがたとえ奇跡のような確率でも、陽子を失うことに比べれば。 子ができたから陽子との関係を変えたのではない、陽子への想いが変わったから父親に寝ることを決めたのだ。普通になることを決めた。
だけど、自分の無力感も、その不安感も全て押し殺して言葉を絞り出す。]
……頑張れ……
[祈るように、縋るように。 誕生の瞬間まで陽子の側に居続けた。]*
(91) 飛行機雲 2021/01/31(Sun) 11時頃
|
|
[きっとその飲み込んだ言葉を聞いたなら、女は馬鹿と男を睨んだことだろう。 好きな人の子だから産みたいのだ。大切にしたいのだと。 目を閉じてはいけないと指示され、まだいきんではいけないと指示され無理だと思った。 もう塊が降りてきている。妬けるように熱い命の塊。 男の応援に頷いて、その手を握り返す。 良いですよ、の言葉とともに何度かいきむと、ずるりと脚の合間から出ていく感覚がして。
一拍遅れて、ほにゃああ、うにゃああ、と声が響く。 元気な男の子ですよ、との声にホッと力が抜けた。]
はぁ、はぁ、…………よかった……………。
[赤ん坊は直ぐに生湯に浸かり身を清められる。 テキパキと処置をされていくのを深く呼吸をしながら受け入れ、女は男に微笑みかけた。]
(92) 卵 2021/01/31(Sun) 11時半頃
|
|
進さんが隣にいてくれて、嬉しい。
[処置がひとまず済んだ後、生まれたばかりの我が子を恐る恐る腕に抱える。 心の奥底から愛しさが込み上げてくるのを感じた。]
…………進さんも、抱っこしてあげて?
[ね、と笑いかけて我が子を差し出した。 二人の子。元気に生まれてきてくれた愛しい子。 約3キロと軽い筈なのに、緊張しているからかとても重く感じる命。 彼はどう感じただろうか。 名前は、彼につけてもらうつもりだった。]*
(93) 卵 2021/01/31(Sun) 11時半頃
|
|
[我が子が腕の中にいる。 想像できないような確率を超えて生まれてきてくれた小さな命。 頬を触ろうとしたらキュと指を掴まれた。]
……陽子……見ろよ、指を掴まれた。
[今自分はどんな顔をしている? はっきりとわかることは、今まで一番幸せな顔をしているだろう。]*
(94) 飛行機雲 2021/01/31(Sun) 14時半頃
|
|
ふふ、本当。可愛いですね………。 生まれてきてくれて、ありがとう。
[我が子と、幸せそうな夫とに涙が出そうなほどに幸せを感じている。 寄り添ってこれから生きていく。 母として、父として、夫婦として親子として。 出会い方は褒められたものではなかったし、ここまでの経緯もあまり人に言えるものではなかったけれど、今確かに女は幸せだった。]*
(95) 卵 2021/01/31(Sun) 15時半頃
|
|
[そうして、数年。
子供はすくすくと成長し、女も母として不慣れながらも懸命に子育てをしていた。 仕事に戻り、時に人を頼りながらも懸命に家庭を守っていく。 ある晩、すやすやと眠る子供を隣に、男へと囁きかけた。]
進さん。…………好きです。
[ささやかながらも毎日毎日愛を囁く。 そんな穏やかな日々が、これからも続きますように。]**
(96) 卵 2021/01/31(Sun) 15時半頃
|
|
ああ……好きだ、陽子。
[いつからかそう素直に言えた。 何よりも誰よりも大切な二人。 いつまでも守り続けると胸に誓って、最愛の妻に口付けた。]**
(97) 飛行機雲 2021/01/31(Sun) 15時半頃
|
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る