34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、囁き狂人が6人、黙狼が1人いるようだ。
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ごめんね、本物の恋がしたくなっちゃった。
ふたりだけの記念日に待ち合わせ 聖祝日の夕焼けに頬を染めて見つめ合い 歌劇酒場の名優が、君と生きていく明日を歌い上げるよりもなお雄弁に
花飾りにツツジを添えて、今日は寄り道していくの。
(0) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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─ 業務終了後 ─
[営業が終わった後、自室へ戻ろうとしたとき。 煙から声をかけられ、振り向いた。>>0:248 彼は時々こうして声をかけてくれる。 どのように思われているか正確なところは察せずとも 悪く思われていない実感はあった] 今日は、……そう、ですね、 開店直後に苦手な人が。 その後は大丈夫でした……。 [苦手な人とは、ジャーディンを時折指名しては いじめ抜く男性客だ。>>0:10 他のドールにとっても厄介な客なのだろうか]
(1) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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[カコのことを話題に出されると、>>0:249 ジャーディンは彼女と話している間の 緊張感や恐縮を思い出し、表情を少し翳らせた。 確かに悪い客ではないのだろうが、 別種の重圧を感じる相手だった。 決して厄介な相手ではないし、 いくらか穏やかな気分にもなったのだが] 煙さんも親しいんですね、カコ様と。 会話だけを求める方は、僕は慣れなくて……。 でも、いい人だとは思います……。 [彼の評価には同意できるところもあったが、 彼ほど屈託なく接することはできそうになかった]
(2) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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あの、煙さんは。 お話するだけのお得意様、多いですよね……。 何かコツとか、あるんですか。 [相手からすれば、それは“性的な需要が薄い”という 解釈になるのかもしれないが>>0:73 こういった趣旨の店において会話だけを楽しむ客が 複数つくというのは、ある種の才能であろう。 ジャーディンにとっては憧れの存在でもあった。 会話で客を楽しませる能力が自分にもあれば、 性的な奉仕に従事する必要もないのではないかと。 この店で働く限り、そういった手合いから 完全に逃れることはできないだろうけれど]**
(3) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2024/02/22(Thu) 22時頃
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/22(Thu) 22時頃
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[友人とともに初めてこの店に訪れた日。
友人が慣れた様子で、「かわいい子がいいわ」と 女主人に希望を伝えているとき。 私はここがどんなお店かまだわかっていないお上りさんの様子で、きょろきょろと内装を眺めていた。
その際に、このお店――『パルテール』のこと そして注意事項の紙を手渡され>>0:3]
ふ、ふぁぃっ!
[思わず上ずった声で返事してしまったのも 良い思い出というか、恥ずかしい思い出というか。
店に漂う花のような香りと、 一緒に足をはこんだ友人がいなければ 多分初来店は混乱したまま終わったのではなかろうか。 その後1人のドールの美麗さに見惚れることになるのだが。閑話休題。]
(4) 2024/02/22(Thu) 22時半頃
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[今では、友人がいなくても週に一度この店に足を向けて。 緊張は未だ解けないけれど。 週に一度の息抜き、或いは週に一度の楽しみとして。
でも今日は、週に一度のではなく。]
え、えっと。今日は先週の約束通り ドールを1人ほど、買い求めに、っ。
[オーナーのダーラに、緊張した面持ちで来店の目的を告げる。 いつもであれば対応する客席に案内されるのではあるが 今日は書類やら(私視点で)大金の受け渡しがあるため 入り口近くで待機することに。
緊張しいをほぐすためにむにむにと ほっぺを揉んで手続きをする様は、 いつも以上にあか抜けなくみえたかもしれない。 やがてやってくる煙を見ても、その様子はかわらず。*]
(5) 2024/02/22(Thu) 22時半頃
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─ 一週間後 ─
[今日が最後の『パルテール』での勤務日になる。
親しい顧客や、慕ってくれるドール達へも別れの挨拶を済ませ。此処から出る為に荷物(と言っても私物なぞ手に持つこの煙管くらいしか無いが)をまとめて準備も終わらせておいた。
己はあまり支障が無かったとはいえ、窮屈な貞操帯とも今日でサヨウナラだ。
名前を呼ばれ、いつもと同じ調子の。 それでもいつもとは違う意味合いの挨拶をする。]
(6) 2024/02/22(Thu) 22時半頃
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>>5 ご指名、ありがとね! リッキィちゃん……それとも、「ご主人様」とお呼びした方がいいかしら?
これからは貴女だけのドールよ。 末永く、大切にしてね。*
(7) 2024/02/22(Thu) 22時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/22(Thu) 22時半頃
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ひょ、ひょわ! ……え、えっと、煙さんが呼びやすいように……!
[やってきた彼>>7は普段のように気さくに。 されど普段とは違う、挨拶を。]
大事にします。 よろしくお願いします、ね!
[緊張はしてる。いつものように。でも、普段とは違う。 今日から私の従者になる、あなた。 少しだけはにかんだ、あとに――はっと気づいた。 これ、渡したほうがいいよね本人に。
オーナーから渡された貞操帯の鍵を、 なるべく視界から外して煙の方に差し出す。]
(8) 2024/02/22(Thu) 23時頃
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え、えっと。 どうぞ……。
[何が、とかは年頃の娘は口にできないのだ。 ところで、これ渡すの忘れていたらトイレとか大変だったろうし 覚えててよかった!!と本人は思っているのだが、 どういう構造なのかちゃんと理解していないからこその思考。
――普通であれば、主人は渡さないものなのだけれど。 そこらへんははじめて奴隷購入したということで おめこぼしください。あなかしこ。*]
(9) 2024/02/22(Thu) 23時頃
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····もう一回は、勘弁してください。>>0:256
[これ以上は許容量の限界です、と白旗をあげ、目を逸らしました。 自由になった手でコートを脱ぎ、手袋を外せば。 手を軽く上下に振って、顔の熱を冷まそうしたでしょう。]
(10) 2024/02/22(Thu) 23時頃
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[目線を逸らして、呼吸を整えて。 また隣にいる君へと視線を戻した時に。 空のカップを手にしているのに、気付きました。]
···あなたも、頭を冷やしてください。>>0:257
[そちらのカップの上に手を伸ばしますと、指先を軽く動かします。
指の先から水蒸気のような白い霧が現れたかと思うと。 かち、かち。とコップの底を叩く小さな音が聞こえたでしょう。
結晶化した氷が、霧の中から落ちてゆく。 百合の花の上に氷華を降らすと、そっと手を離しました。]
(11) 2024/02/22(Thu) 23時頃
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水は作れませんので、それは給仕の方に頼んでください。 ···それでは、また会いましょう。
[コートを持ったまま立ち上がると、深々とお辞儀をして、再会の約束をすれば席を離れました。
平静を装おっているように見えるだけで、心は冷めそうにない熱に蕩けたまま。 顔に残ったままの動揺を隠そうともせず、今晩は君の元から去ってゆく。
受付で、次回の予約と。]
···後、お冷をひとつください。
[この店を出る前に、水を片手に花のない席に座り、充分な休憩を取ることしました。 この時に誰かに話しかけられたりしたかもしれませんね。
······では、また次の夜に。良い夢を。]**
(12) 2024/02/22(Thu) 23時半頃
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>>8 じゃあ、今まで通り「リッキィちゃん」と呼ぶわ。 こちらこそ、宜しくね。
[相変わらずの緊張しきった姿はいつも通りで。でも、確かに自分たちの関係は変化したのだ。 『客と従業員』から、『主人と従者』に。
――これからどうなっていくのでしょうね?と感慨深く思っていたのも束の間。手渡されたのは貞操帯の鍵である。]
(13) 2024/02/23(Fri) 00時頃
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>>9 ……早速のお誘いの合図かしら? 意外と大胆だったのね……お店じゃ恥ずかしいから、2人っきりで……という事?
[流石に笑みが引き攣った物へと変わった。人前で手渡されると気まずい事この上ない。店の従業員は、この鍵の意味を知っているのだから特に。
冗談めかしてそういう匂わせか、と言ってみたが、無論彼女にその様な意図は無く、純粋に排泄の心配をされただけだろう。
確かに、前だけでは無く後ろも戒めるコレが用を足す時に煩わしいのは事実であったが。そういう困難もドール達は知っているのだから、尚更気恥ずかしい。]
(14) 2024/02/23(Fri) 00時頃
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……冗談よ。 まあ着けっぱなしだと大変なのはそうだから、後で外しておくわね……
[この場で貞操帯を外しても良いというならば、店のお手洗いを借りてさっさと外して行くだろう。そうでないのなら、リッキィ宅に着いてから外すことにした。]
……なんか変な空気になっちゃったけど。気を取り直して……行きましょうか、貴女の家へ。 ご家族の方にもきちんと挨拶しないとね。
[片目を瞑ってから、彼女の手を取る。
従者になって早々主人の手を握るのもどうなのだろうか、いやはぐれず家まで行く為に必要だから。これは正当である。
……言い訳が必要なほど、疚しい行為では、多分無いはず、なのだが。こちらとて『一般的な従者の立ち振る舞い』については初心者なのである。]*
(15) 2024/02/23(Fri) 00時頃
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─ カコとの対話 ─
>>0:255 ……あら。こんばんは、カコちゃん。 調子の方は、まあ上々ね。 今日は嫌な客が少なくって助かるわあ……
そちらこそ、楽しいお時間は過ごせたかしら?
[接客席外で声を掛けられる事は滅多にないので、少しだけ身構えてしまったが直ぐに警戒を解いた。 『パルテール』では仕事中の私語は厳禁ではあるが、相手がカコならば御主人様(オーナー)もお目溢しをしてくれるだろう。]
(16) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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[とはいえ、あまり長話をする訳にはいかない。軽く今日の感想を聞いて、お開きに……する前に。彼女には伝えておくべきだなと思った。]
実はね、あたし来週に買われる事になったの。 いつも指名してくれる子に。
だから、もうこのお店でお話は出来なくなっちゃうのよね…… ただ、すごく良い子だから。お願いすれば、何かの機会でお話しできるかもしれないけどね。
[ふと、初めて会話したあの日をおもいだす。>>0:258 当時は辿々しかった名前の発音も、今では流暢になり。恐らくはあまり表に出せないのであろう、弱音なども吐き出してくれて。
会話相手としては上等な相手だと思われていたのであれば、(性風俗店なのでそちらの方は失格だが)仕事冥利に尽きるというものだ。]
(17) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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来週まではいるから、もう一度くらいお話しする機会があったなら……その時は宜しくね。
じゃあね、カコちゃん。 良い夜を。
[今宵が最後の会話になるかもしれないけど、その時はその時。人の出会いと別れはいつだって突然なのだ。
リッキィに買い取られた後も、縁があったのならば。今度は新しい主人と共に、カコと会話する事もあるかもしれない。]**
(18) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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─ ジャーディンとの対話 ─
>>1 そう。なら、まあまあって所ね……
[口数が少なく、話し上手とは言い難い彼ではあるが。素直な性格をしている為、感情の機微は分かりやすい。
今日については、程々の日だったと察した。]
(19) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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>>2 親しいというか。まあ、大切なお客様ではあるわね。
あら、そう? 少なくとも自分勝手に身体を求めてくる相手よりは、ずっと良いお客様だと思うけれど……そこは人それぞれ、かしら。
そんなに身構えなくても大丈夫よ。彼女、思っているよりは「普通の女の子」だから。
[想定より渋めの返事である。 どことなく高嶺の花といった雰囲気を纏わせているカコは、ジャーディンには少し圧を感じてしまっていたのかもしれない。
多少なりとも慣れてほしいな、と思いつつ。ジャーディンが、カコとこれからどうなっていくのかは自分にはもう知りようが無いのである。外でこの2人と出会う様な事があれば別だろうが、そもそもそんな未来があるかすらも不明瞭である。
無責任な事は言えないので、最低限の激励だけ贈ることにした。]
(20) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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>>3 え? ……まあ、確かにそうだけど……コツ、ねえ。 あたしの場合、出自がちょ〜っと複雑だから、それで身に付いたものもあるにはあるんだけど……
容姿や年齢も、あると思うのよねえ。そういうお戯れを求めるお客様って、若い子が好きな人が多いから。
話術を磨くとか、嘘のつき方を覚えるとか。情交をなるべく避ける方法自体は色々あるわ。でも貴方にそういうのは向いていない気がするの。まだ、「自分の良さ」を活かして佳い人に買い取って貰える様にする方が、現実的だと思う。
[……本当に、これだから。 容姿は性的奴隷としてあまりにも恵まれすぎているのに、性格の方が不釣り合いすぎる。
このまま店で働き続けるのは、きっと彼には苦痛であろうと思う。できれば、誰か佳い人に買い取って貰えれば、だなんて。らしくもない事を考えてしまっていた。
生きにくそうにしている彼を見ていると、あれこれ構ってしまいたくなるのだが。所詮、自分も同じ身分の……それも、来週には此処から離れゆく者なのである。]
(21) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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それでも望むなら。隙間時間に色々と教えてあげる事は出来るんだけど……
あたし、来週で此処からいなくなるの。 買って頂くことになったわ。
[ジャーディンへ、来週には居なくなる事を告げる。
……彼とは、自分がやや一方的に世話を焼いてしまっている、という仲だと思っていたから。これで何を思われるかは分からなかったけれど。]*
(22) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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[懲りた坊ちゃんが上着を脱いだの、内心ぎょっとして 何もないカップ片手にじっと見てしまったわ。 驚いたのよ。貴方でもそうなることがあるのねって 今までにおちょくった時にも そんなことしなかったじゃない。]
珍しい……。
[と感じたのがつい、興味深げな声に。]
[煙が氷になって、カップの中に少しの重み。 それも見つめた。私にはできない作り方。 「どうもありがとう」なんて素直に返事をした。 生業にしているだけあるわねって、感心する。]
(23) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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あなたが出る頃には冷えてるわよ。 えぇ、さようなら。
[いつもの別れの言葉に、いつも通り再会を遮るような 背の押し方をしてしまったのだけど。 瞬間、考えてから]
またね?
[ぽつりとつけ足して。軽く手でも振って。]
(24) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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私、同僚に水汲ませる程偉くないわ……。
[って、貴方がいなくなってから呟いた。]*
(25) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 01時頃
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[お客様がお帰りになったら、 席をずっと占有してるわけにもいかない。 ……給仕、足りてそうよね。 座りながら向こうの様子を伺って、やおら席を立つ。 お仕事なんか率先してやりたいわけでも無し。 お片付けだけして、今日の所はさっさと 裏に引っ込ませてもらいましょうという気持ちで。 さっきまで私のだったカップを大事に抱え持つ。 お客様からの頂き物も、あることだから。]
[氷は食べたいけど 一気に全部齧ったらお腹が冷えちゃう。 とはいえ高価なカップごと持っていくわけには。 片付けの時に、氷だけ……あたりを少し見渡して 適当なコップに移し替えてから戻る。]
(26) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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[持って帰ってからも、その辺の水を入れるのが 何だか嫌で。結局半分ほど解けるのを待って やっと口に運んだ。 煙みたいなのからできた氷が、柔らかなお水に なって喉を落ちていく。……つめたくっておいしい 一息つく。……特別な効果は無いのだろうけど。 なんだか、心が鎮まる。 今日あった嫌な事、全部忘れるみたいに。]
[昔の家より狭い部屋で、今日の夜も過ごす。 次って、何時かしら。明日?明後日?もっと先? 今別れたばかりなのにもう待ち遠しくて。 「おやすみ」なんて呟いても誰も返す相手はいないのに。 編んでいたのを解いた髪をベッドに寝かせて、私も。]**
(27) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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−『パルテール』退店後−
···涼しいと思ったのは久しぶりですね。
[未だに厚手のコートを腕に抱き、夜の星を眺めながら道を歩いていました。
照れた頬は熱い、夜の風は冷たい。 きっと他の人には当たり前であろう体温の変化を感じ取れるのが。···楽しくて、嬉しくて。
つい寄り道をしたくなってしまいますが。 屋敷のものたちに心配をかける訳にもいきませんので、今晩は大人しく帰ることにしましょう。]
(28) 2024/02/23(Fri) 01時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 01時頃
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それにしても、勢いで作ると約束してしまいましたが。 指輪の形状を理解しないことには、話が始まりませんね。
···後は、デザイン。 どんなものが流行っているのでしょうか。
[身なりに気を遣うことはあれど。 装飾品の類いを身につけるほど、お洒落をする訳でもない私は困り果てていました。]
···指輪なら、宝石商でしょうか。 母が好んでいた店の名は、···流石にそこまでは覚えてませんね。
宝石商が難しそうなら、貿易商。 幅広く取り扱ってそうな人は、···あぁ、彼女がいましたか。
(29) 2024/02/23(Fri) 01時半頃
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[以前に食器類を購入した、貿易商の女性を思い出しました。>>0:53
屋敷の中で、自分たちが使うものならともかく。 お客様にお出しするものならば。 皿一枚にも気を遣うことが礼儀だと、両親に教りました。 そのこともあり、食器類への拘りが強い女中も少なくありません。
そんな彼女たちを唸らせ、首を縦に振らせたのが。 『カコ』という貿易商が輸入した外の国のものでした。]
···そういえば、あの店のティーカップ。 絵柄は違いますけど。 屋敷にあるものと、形状が似てる気がしますね。
[まさか、真面目そうなカコさんが、 同じ晩に同じ店の中にいるとは思っておらず。
私は屋敷に帰ると手紙を書き、連絡を取ることにしました。]
(30) 2024/02/23(Fri) 01時半頃
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[これは余談ですが。
···誰かさんのおまじないのお陰なのか。 虫に食われるようなこともなく、無事に屋敷に帰れたようです。]
(31) 2024/02/23(Fri) 01時半頃
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−カコ様へ −
先日は、綺麗な花々の食器を譲って頂き、感謝申し上げます。 女中たちも喜んで使用しており、屋敷の中もいっそ華やかになったような気がいたします。 お伺いしたいことがありまして、筆を取りました。
そちらで宝石で彩られた装飾品。 指輪の類いを、取り扱っていたりしますか?
もし取り扱っているのならば。 貴女様のお時間の都合の良い時に、見せて頂けたら嬉しく思います。
あの時のように素敵な品との出会いがありますことを、願っています。
− フェルゼ・リュミエル −
(32) 2024/02/23(Fri) 01時半頃
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[今晩も私は出掛けてゆく。 君が、待っていると約束してくれた『パルテール』へ。
····次の予約の日は。明々後日、明後日、明日。
どんなに確認しても日付も変わらないのに、何度も見返して。 誕生日を待つ子供の頃の私のように、高鳴る胸をぐっと抑え、眠るのことに苦悩する、 贅沢な悩みを抱えてた日々でした。]
[いつもより早まる脚と鼓動は、期待と不安が半分、半分。 店につく頃には、息が乱れていて、自身の体力の無さに呆れてしまったでしょう。]
(33) 2024/02/23(Fri) 02時頃
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[扉に手を掛け、店内に足を踏み入れました。
·········君は、約束を守ってくれていますか?]**
(34) 2024/02/23(Fri) 02時頃
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─── 少し前 ───
──様……。
[この間私の口やのどを汚した人でもあり、 固定客でもある人にまた呼ばれて、卓に着く。 基本的には、性的な快楽を得させるのは……好きな方。 相手が私を害さないつもりあれば。 目の前のはルールを守りつつ、害する事をするから嫌い。 詳しいことは言わないけれど。 私のすまし顔が歪む瞬間が特に好きなんですって。]
(35) 2024/02/23(Fri) 04時頃
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[またお買い上げの話をほのめかされて、笑顔がひきつる。 どうも今日は本気らしいのが尚、顔を強ばらせる。 予約があるにしろ本当に買われたらどうしようもないから 私に出来るのなんか必死に、貴方が好きな表情を見せて やめてと頼み込むだけ。 でもそれだけじゃ決め手にならなくて]
ねぇ、見たくはなぁい……? 私が目当ての男のものにならなくて。 崩れ落ちて、みっともなく泣くところ。
[ならないのならと猫なで声で甘えて、腕に強くすがりつく 「引渡しの日に貴方がより多くの金を出して私を買って」 そう懇願して、貴方に利がある提案もして。]
見て欲しいの。私が泣いて、喚いて、這いつくばって 貴方に必死に、お慈悲を請う所…… 貴方の手ずから 貴方の可愛い私の、 この取り繕った仮面をはいで? ここの"ドール"としての最後のおねがい。
(36) 2024/02/23(Fri) 04時頃
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聞いては、くれないの……?
[悲愴をにじませた、言えば靴でも足でも どこでも舐めそうな、必死なさまを面白がられたのかしら? 何とか飲んで頂けて。 予約の日を教えたら、満足していただけたみたい。 ……教えたのはえぇ、予約の1日後。 何で教えてもらってないのに来る日を知ってるかって? 私、もてなす側よ。お客様が来る日に向けて体調を 整えないといけないから って…… カーラか店番に、少し頼み込んだの。]
(37) 2024/02/23(Fri) 04時頃
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[最後に面白がらせてあげたから、彼も本望でしょう。 私に逃げられたぐらいで凹むたまでもないわよ。 この客との話はこれでおしまいにしたいわ。 私はこの日以降、仕事以外は坊ちゃんとの予約のことだけ 考えて過ごせた。]
[素敵な時間だった……。 時が近づく度どきどきして、そわそわして。 坊ちゃんがくれるものも気になるけど。 次は坊ちゃんに、直に触れてもいいのでしょう? それもたまらなく……楽しみよ。]
[坊ちゃんのお家に行くのに、 全く気がかりな事が無いわけでは無いけど。 それも振り切って、楽しみでいられた。]
(38) 2024/02/23(Fri) 04時頃
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[私のお店でのお召し物は 修道服と、黒くて長いドレスとがあって 今日はドレスの方。こっちも、首まで布で隠してあるの そんな出で立ちで、化粧はいつも通りで。]
──お待ちしておりましたわ、フェルゼ様。
[受付の所。扉を開いてすぐ前で待っていた。 顔が見えたら、他の人に応対するのと同じ様に。 あなたの顔を見据えて、綺麗に整えた笑顔を見せて。 初めての時みたいに丁寧に、頭を下げた。]**
(39) 2024/02/23(Fri) 04時頃
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[店を去り際、手隙の煙を見かけて、 何気なく声をかけた。>>16 給仕の際に声をかけるのは控えたが、 顔馴染みと二三言交わせれば良いと思ったのだ。 カウンターに控えるその時も、ドールの私語は 禁じられているという認識はなく。 聞かせてもらった煙の近況には、穏やかに笑みを浮かべ]
それは何より。
私は──…ええ、楽しかった。
[彼に問われるまま、僅かの間の後。 気持ち微かに、首を傾げて。 今宵の時間への感想を答えた。]
(40) 2024/02/23(Fri) 07時頃
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[ジャーディンと過ごした一時。 話が弾んだとは言えなかった。 彼は終始、隣で居た堪れないような 雰囲気を滲ませていた。 席を立つ時に見せた、どこか柔らかな 微笑を除いては。>>0:261
こちらも、どこか彼を探るような接し方になった。 不用意に手を触れるのを躊躇わせるような、 彼の纏う空気と、垣間見たその気質。 それを評するに相応しい言葉は、何だろうか。 無垢とさえ、カコの目には映った。
──彼を粗雑に弄ぶ御仁の気が知れない。 それが、率直な感想だった。]
(41) 2024/02/23(Fri) 07時頃
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[煙の仕事の邪魔をする気はなく、 手短に挨拶を切り上げようとすれば、 近況には続きがあったようで>>17
近々彼を買い上げる相手は『すごく良い子』で、 煙のお願い事すら聞き入れてくれるかも知れない、 そんな人物らしい。]
来週……、そうだったの。 それは── 少し残念ね? 私としては。
[そこまで聞いた上で、敢えてそう言って。 カコはにっと笑ってみせた。]
(42) 2024/02/23(Fri) 07時頃
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[関係性は変わっても、かわらないものもある>>13 そのことに、少しだけほっとする心地があった。
これからはお客様ではなく。 彼の主人として、頑張らねば。 決意新たにしたところで、鍵の存在を思い出し、 忘れる前にと渡したのはいいのだけれど。]
……? ………。……!!!!
えっあっ!?ちが、そうじゃなくて!?
[あっあっ、お顔ひきつってる!よくよく考えたら 人前で渡すものでもなかった!?ごめんなさい!? 慌てる私。トイレ行きたくなったら大変そうだから! と、言い訳をすうRのだけれど、さっそくやらかす主人であった。]
(43) 2024/02/23(Fri) 07時頃
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[やらかした主人をフォローしてくれる、できた従者さんは 未だ混乱している主人の手を繋ぎ 一緒に歩いてくれることで落ち着かせようとしてくれてるのだろう。]
ふ、ふぁい。 か、鍵はごめんなさぁい……。
[鍵を店のトイレで使用するなら少し待って そうでないなら手を引かれるまま退店し、 大通りを通って我が家――この都市にある、老魔術師の 拠点の1つに案内する。
なお、ふわふわなりすぎて石畳に躓いて何度かこけそうになったのは余談で、ある。]
(44) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
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[家についた私たち。 丁度この時間は義父は仕事で不在なので 従者のために用意された部屋へ先に案内しようか、尋ねようか。 荷物、は、見る限りほぼなさそうなのだけれど それらを置いたり、少し休憩する時間も必要かなと考えて。
養父は、はやめに帰宅するとは言っているけれど。 今のところは帰ってくる気配がないようである。**]
(45) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
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[悪巫山戯めいた笑みをすぐに崩すと、 柔らかい微笑を広げて]
でも良かった、おめでとう。煙。 じゃあその前に、一度顔を出してみようかな。 またの機会も、あるといいわね。
[丁度ジャーディンにも、近いうちに顔を出すと 告げたところだ。>>0:255 今この店に在籍するドールの中でも、 煙にはよく付き合ってもらった、という 思いがあるから。]
(46) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
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──回想・煙と──
[その夜、パルテールを訪れたカコは、 珍しく酒気を帯びていた。 微酔いという程度だったが、酒を口にした後に 立ち寄るのは稀なこと。 あまり楽しいとは言えない会食からの帰りだった。
足が赴くままに店に寄れば、既に何度か指名をした 煙が、手隙のようで控えていた。 今日は煙を、と。幾人かのドールの中から指名して]
(47) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
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[調子の良いいつもの挨拶と、気さくな話しぶり。 確かあれは、初対面の折だっただろうか。 話をするなら、こういう事も共有したいと言って、 同じ飲み物を飲んでくれたことを、 ふっと思い出す。>>0:241]
──煙、貴方、お酒は飲めるの?
いつも私の話を聞いてくれるばかりで、 貴方のことはよく知らない。
[仮初めに手に入れた品々の美しさや、>>0:51 生業が思いがけぬ拡がりを見せた笑い話。>>0:143 女当主として年嵩の使用人達を抱える難しさのこと。
とりとめもない話を引き出すようにして、 軽妙な相槌を打ちつつ、 煙が耳を傾けてくれた、幾つかの夜。]
(48) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
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今日は何かひとつ、貴方の話をして? 何でもいいから。
[煙が装う異国の出で立ち以上に、 奴隷として娼館に身を寄せているにしては 不釣り合いな彼の強かさは、興味深かった。
テーブルに頬杖を突き、少し眠たげに尋ねたカコは、 寝物語をねだる幼子にも似ていた。]**
(49) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 07時半頃
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[店に入り最初に瞳の中に飛び込んできたのは、私が会う約束をしていた君の顔。 まさか扉を開けてすぐの所で会えるだなんて思っていませんでした。 ほんの一瞬だけ思考と身体が固まった後に、口から零れ落ちたのは]
·······綺麗だ。>>39
[飾り気のない、陳腐な言葉でした。
いつもの修道服とは違う、漆黒のドレス。 すらりとシルエットは、君の女性らしい魅力を引き立てており。 この店内と同じ色香を感じさせるもの。 それでも上品に見えるのは、白い肌をできる限りの隠したデザインだったから。 その長い裾の先にあしらわれたレースたちは、愛らしさを添えていたでしょう。
(50) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
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[···そんな君の姿に見惚れて、私はまた熱くなる。]
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(51) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
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[高鳴る鼓動を、自身の手で押さえつけ。 深々としたお辞儀をすると、挨拶を返しました。]
お出迎え感謝いたします、ロイエ様。 ···あなたに会えるのを、楽しみにしておりました。
[君に雰囲気を合わせた言葉と共に顔をあげ、赤みのかかった笑みを向けてから。 革製の手袋を外し、手のひらを上にして君に差し出します。]
(52) 2024/02/23(Fri) 08時頃
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こちらに、お手をどうぞ。
エスコートさせてください。 ···お席は、いつもの百合の花でよろしいですか?
[残念ことに、背丈は君の方が高く。 そのドレスに合わせてヒールまで履いているのなら、その差は広がっていることでしょう。 ······様になっていれば、良いのですが。
もしこの手を取ってくださるならば。 冷えたきった手の奥に、僅かばかりな熱があることに気付くかもしれませんね。]**
(53) 2024/02/23(Fri) 08時頃
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[ドール購入に際し、どのような過程を踏むかは 人それぞれだ。
初指名して早々、即金で買っていく者もいるし 数回の指名を経てから購入を決意する者もいる。
その間に他の客に先を越されることも当然ある。
返品は受け付けないルールだ、 慎重に選びたい者もいるだろうが こればかりは縁というしかない。]
(54) 2024/02/23(Fri) 08時半頃
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[購入に当たって特別な品を用意する者も 決して珍しくはない。>>0:232
肉体労働させるだけの奴隷であれば わざわざ奴隷に物品を与える者は稀少だが、 性奴隷となると話は変わるようだ。
好みの衣装や下着を着てほしいだとか 髪型を変えたい、化粧をさせたいなど 外見の要望を抱く者がかなり多い。 単に使用人としての雇用の場合も 制服はこれだと提示する例が多い。]
(55) 2024/02/23(Fri) 08時半頃
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[購入するドールをどう扱うかは客の自由とはいえ、 物品を与えたいという客に、女は好感を抱く。
そのような客がドールを使い捨てるとは 考えにくいからだ。 購入したドールの使い道に関知することはないが ドールたちは女が手塩にかけた花々。 大切に扱ってもらったほうが気分が良い。 店の趣旨に反するようではあるが 無碍に扱わせるために育てているわけではないのだ。
奴隷たちに人権をなどと高尚な考えは抱いていないが 人間ひとりを道具のように使い捨てるのを 女は好まない。]**
(56) 2024/02/23(Fri) 08時半頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 08時半頃
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─ 営業時間終了後・煙と ─
それは確かに、そうなんですが……。 ……ふつうの、おんなのこ……
……『普通』って、 例えばどんなふう、ですか。
僕は……奴隷としての暮らししか、 知らないので……。
[ジャーディンはドール仲間に自分の過去を 問われる機会があれば隠さず伝えただろう。>>0:9 しかし煙は出自が大分異なるようである。 『普通』の内容もきっと随分違うものだろう]
(57) 2024/02/23(Fri) 09時頃
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[コツを問うと、彼は返答に悩んだようだった。>>22
自分の良さを活かして佳い人に買い取ってもらう…… それは確かに理想的な未来のようには思えるが、 客に自分から売り込むのも、駆け引きをするのも ジャーディンには思いつかない部類のことだ。 彼が店を去ることは、カコを見送ろうと傍にいた際 彼女に告げるのを聞いて知っていたが>>17 彼にとってあれは『カコに告げたこと』なのだろう。
律儀さを感じて僅かに微笑ましく感じつつ、 馴染みのドールが減ってしまうことは寂しく思った]
(58) 2024/02/23(Fri) 09時頃
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そう、なんですね…… 次のご主人様はいい人そうですか。
[いつもの、こういう店に来るには幼く思える あのお嬢さんだろうか、と 彼が今日話していた客を思い浮かべる。 彼女――リッキィと会話する機会はあっただろうか。 互いに会話が盛り上がりそうにない、と思うのは ジャーディンの一方的な感想かもしれない。 この店に居続けるのと、新たな主人ができるのと どちらが幸せかは主人次第であろう。 ジャーディンは内心、煙の幸福を願っていた]**
(59) 2024/02/23(Fri) 09時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 09時半頃
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[煙の退店までは、一週間ほどの猶予しかないと 聞いていたから。 カコはジャーディンに告げたよりも早く、 パルテールを訪れることとなった。 丁度良く空いていた煙を指名し、最後の夜であろうと、 いつもと同じように他愛のない会話を愉しんだ。
唯いつもと違ったのは、煙との談笑を、 小一時間で切り上げたこと。 その後に指名しようかと思っていた ジャーディンは、接客中のようだった。 何処かで時間を潰して待つには夜も遅かったから。 手近に居たドールに、言付けを頼む。]
(60) 2024/02/23(Fri) 12時頃
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[ドールに手渡すのは、一輪の赤いカトレア。 屋敷の庭で手ずから手折り、 持ち運びがしやすいよう、メイドの娘に 簡素に包装してもらった花。
彼を思わせる花は、もっと素朴な花だろうと 何とはなしに思いはしたが。 先日通された席の意匠と同じ花が、 この時期、屋敷の庭に咲くことを 出掛けにふと思い出したのだ。]
(61) 2024/02/23(Fri) 12時頃
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[この花が枯れる前には会いにくると、 ジャーディンに伝えて欲しいと言付ける。 飲食物の持ち込みが禁止されていることは 知っていたが、贈り物の類は、さてどうであったか。
伝言さえ伝わればそれでいいと思う一方、 “パルテール”と店を名付けるような女主人なら、 花一輪見咎めはしないのではないかと思いはする。]
(62) 2024/02/23(Fri) 12時頃
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[カコが再びパルテールを訪れたのは、その2日後のこと。 手が空いているドールを尋ねることはしなかった。 丁重に席へと案内され、先日予約をしていたドールを、 呼んでもらう。]
今晩は。ジャーディン。
飲み物、何がいいかしら。 カモミールティーでいい?
[否がなければ、彼にはミルクで煮出した蜂蜜入りの、 温かなカモミールティーを。 自身には、ホットチョコレートを頼むつもりで。]**
(63) 2024/02/23(Fri) 12時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 12時頃
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 12時頃
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>>43>>44 気にしないで。 誰にだって失敗はあるものよ。
[諸々を済ませた後、手を繋いで『新しい家』への道を行く。どうやら手を繋ぐ行為はセーフであるらしい。
安堵したのも束の間、途中でなんども転びそうになる彼女を、その都度フォローするのにもちょうど良かったので。次からも積極的に手は繋いでおこうそうしよう。無論、なるべく家族や知人のいる場では控える事にするが。
むやみやたらと主人と距離の近い従者、それも異性となると。周囲から余計なこと誤解を招きかねない。『従者』という立場になれはしたが、前までの肩書きは『奴隷』である。
人によって『奴隷』に対する扱いは千差万別。当人達が気にしなくても、周囲が気にする事だってあるだろう。程よい距離感を保つべきだろうな、と思案した。
……初動で「手を繋いで歩く」をしている時点で距離感を測れていないとも思ったが、気にしないでおこう。]
(64) 2024/02/23(Fri) 13時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 13時半頃
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[坊ちゃんが入ってきて、あっけに取られたような顔までを 微笑を讃えたまま迎えて。]
お褒め頂き光栄です。
[なんて誰にでも言う言葉に、少しの真実味をたらしいれて この服でお出迎えして正解だった、なんて。]
[今日が、ここで働く最後の日になるかも しれないんでしょう?だったら最後くらい 丁寧にしてあげなきゃって思ったのが、 これを着た理由の1つ。 お屋敷に仕える使用人になるのなら…… こういう服も着納めなのだからというのもあって。 あとは、そうね。 最後くらい好きな男に綺麗な姿を見て欲しいじゃない? ……という気持ちも、あった。]
(65) 2024/02/23(Fri) 14時半頃
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[手を腹の前に組んだまま。 差し出された手を見てから、一度坊ちゃんの方を見て 貴族様が奴隷をエスコート、しかも娼館じみた所で。 おかしな話ねって、くすりと笑ってしまったけれど。 坊ちゃんがそうしたいのならそれに従ってあげる]
なら、お手をお借りします。 ……そちらで構いませんことよ。
[差し出された手を取って歩き出す。ヒール? 勿論履いてるから、あなたの方が小さく見えただろうけど けれど、きちんと私を導く坊ちゃんは それを気にさせないぐらい、男前だったでしょう。 手の冷たさの、前は容赦なく私の体温を奪うのだったのが 今日は少し違うみたい。冷たいのは同じだけど…… 奥の奥の方に、私へと返す温もりが あるような気がして。]
(66) 2024/02/23(Fri) 14時半頃
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私と会うのを、お心待ちにしていただけたのならば ドール冥利に尽きますわ、フェルゼ様……
[卓の前までやってきて。 引く椅子はないから、ソファに腰を下ろして。 お飲み物の書かれたメニューぐらいは私に差し出させて 元はと言えば貴方をおもてなすために、 この服を着てきたんだから]**
(67) 2024/02/23(Fri) 14時半頃
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ふふっ、やっぱり可笑しいですか? でも、こういうのも、たまにはいいじゃないですかね。>>66
[社交の場はならともかく、ここは艶やかな店の中。 周りから見たら、私たちは変わりものなんでしょう。 周囲の目を気にするなく、温かな君の手を優しく引いて、百合の花までご案内。
周りにどう見られていようと構いません。 ···今の私には、君の姿しか映ってませんから。]
(68) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[君が座ったのを確認してから、隣に腰掛けました。 エスコートは終わりましたが。 その温もりを手離すことが名残惜しいので、緩く重ねたままにしておきましょう。
私の手はまだ冷たいままかもしれませんが。 時間をかければ、君の熱と混ざりあり、丁度いいくらいの温度になってゆくでしょう。]
こちらこそ玄関でお出迎えして頂き、ありがとうございます。>>67
··· 本当にお綺麗ですよ。 上品なドレスも似合うんですね、その服も好きです。
オーナー様のご趣味ですか、それともロイエさんが選んだのでしょうか?
[せっかくおもてなししてくださるなら、あなたのオススメを頼んでください。 なんて。最もな理由を口にしましたが。
······君から視線を逸らすのが、嫌だっただけです。]**
(69) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[あれから一週間ほど経って、カコは再び パルテールを訪れ、煙を指名した。>>60 初めはジャーディンも手が空いていたが、 彼女が煙と話している間に 他の客が訪れ、指名されていた。 その日の客は女性だった。 特定のお気に入りドールはおらず、 幅広くいろんな相手と遊んでいく女性だ。 ドールの身体をいじり回すことより、自分に対し 愛撫を求めるタイプで、ジャーディンにとっては いくらか接しやすい相手である]
(70) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[ジャーディンは複数の客に仕込まれたとはいえ、 客の好みは千差万別。 その上、こういう店ならと素人らしい下手さを 求めてくる客もいて、変に慣れていると かえって幻滅されることすらありえた。 が、このときの女性客にはウケがよかった。 あれこれリクエストが多く、楽しそうでもあった。
諸々済んだあとには頭を撫でられ、休憩がてらに 二人で飲み物を飲みながら寄り添うことになって、 彼女の退店まではリクエストに応じて 恋人同士のように抱き締めていた。 相手が満足しているのが伝わってきて、 店を訪れる客がこういう相手ばかりなら 幾分か気楽に過ごせそうだと考えもした]
(71) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[その女性客が帰った後、カコからの言付けを聞いた。 カトレアの花を一輪手渡され、>>61 花が枯れる前に会いに来ると。>>62 まるで物語の一幕のような気取ったシーンである。 その上、初めて彼女と話した席に咲いていた花だ。 察しの悪いジャーディンも慣れない高揚を感じた。
その一方で、期待しすぎないようにと 念を押す声も彼の内にはあった。 オーナーには部屋に飾っておけばいいと 一輪挿しを貸してもらい、>>62 その赤いカトレアはその後数日間、 ジャーディンの自室の窓際に咲き続ける]
(72) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[2日後、自室の赤いカトレアが少し元気を 無くしているのを見て寂しくなったその夜。 カコからの予約が入っていた。>>63 予約をされた経験は初めてではないが 彼女なら目的は話し相手だろう。 それはジャーディンにとっては新鮮な経験だった。 彼女が選んだ席へと向かい、ぺこりとお辞儀をして] お待ちしておりました、カコ様。 僕のことはお気遣い無く……、 カコ様のお望みのもので結構です。
[ドールにもと飲み物を頼んでもらえるだけでも 光栄なのだ。それ以上の希望はなかった]
(73) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[ドールには足元に侍るよう求める客も少なくない。
彼女が許すならば隣に腰掛けるつもりはあったが どうすればいいか戸惑い、 手持ち無沙汰に彼女のそばへと佇んだ] あの、お花、ありがとうございました。 カトレアですよね。 本物を見るのは初めてでした……。 [ジャーディンは多くの花を店の意匠でしか知らない。 オーナーがバックヤードに生花を飾ることはあるが 店内と違って気まぐれに行われることだ。 全ての客席の花が網羅されるわけでもない。 だからカコの贈り物は、様々な意味で ジャーディンに貴重な経験をもたらしていた]**
(74) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[座ってもまだ重ねられている手に (振り払わないのね)なんて 引っ込める様子も気まずげにする様子も…… 身を縮めて照れる様子もないのを、珍しく思って]
服?そうね、用意したのは店主だけど、 数ある中から選んだのは私でございます。 ふふ……似合いますでしょう?お客様は運がいいわ 私がこれを着るのなんか、特別な日ぐらいしかないから。
[品のあるパーティドレスはベーシックな形で。 すそのフリルもお気に入り。女性らしさが出るから。 おすすめと言われて、少しメニューとにらめっこして フルーツの盛り合わせと、あとは温かい飲み物……。 お紅茶でいいわよねって尋ねて、 坊ちゃんはいつもそれを飲んでいらっしゃるから。 見られているのに気づけば 「そんなに見られては顔に穴があきそう」って 冗談っぽく笑ってみせた。]**
(75) 2024/02/23(Fri) 17時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 19時半頃
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そうでしたか。 ロイエさんは、きっと見る目があるんでしょうね。
···そうだ。>>75 もしあなたが私の元に来てくれるなら、一緒に服を買いに行きませんか?
用意されたものだけじゃない。 自分の足で店まで行って、自分で気に入ったものを探すんです。 ···きっと、あなたは綺麗だから、何でも似合ってしまうんでしょうね。
[今晩も、私が君に会いに来た目的は変わらず。 『あなたを自分の元に誘うこと。』
でも、その内容は主人と従者より、もっと近しい関係のものに変化していました。]
(76) 2024/02/23(Fri) 20時頃
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·······すみません、見惚れてしまいました。
[冗談には、真面目な言葉を返して、目を細めました。
···重ねた手が、布越しじゃない温もりが愛おしい ずっとこうしていたかったけれど。 ···紅茶が届いてしまっては手を離すしかありませんね。残念です。]
···それと、いつまで、その話し方なんですか? 物珍しくはありますが、少しだけ寂しく感じます。**
(77) 2024/02/23(Fri) 20時頃
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──回想・はなむけの夜──
[煙の退店を祝し、改めて別れを告げに訪れた夜。 二人同じ飲み物を幾度か頼み、寛いだお喋りの一時は、 『おめでとう。元気で。どうか、お幸せにね。』と 別れ際に煙に告げて、締めくくった。 良い引き取り手だと既に聞いていたから、その願いを 言葉にして聞かせるのは、難しいことではなかった。
次いでジャーディンの空きを問えば、 接客中と聞かされた。 懐中時計で時間を確かめ、出直すと告げて席を立つ。 客席を区切るのは、透かし彫りの間仕切りであるから。 帰りしなに、女性と二人、睦み合う恋人同士のように 頬寄せ合って抱き締める彼の姿が垣間見えた。>>71
カコが初めてパルテールで予約をしたのは、 その直ぐ後のこと。]
(78) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
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──新しい夜──
[今宵招いたのは、淡い佇まいの青年。 丁寧なお辞儀の後、 『お待ちしておりました』と ジャーディンは告げる。>>73]
……ああ。 私、このお店で予約をするのは 初めてだったのだけど。
“待たれている”というのは、悪い気がしないものね?
[思わず瞠った目をふっと和らげて、囁いた。 ぽんぽんとソファの隣を軽く叩き。 立ち尽くす彼に、隣に座るよう促す。>>74]
(79) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
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[注文する飲み物を問えば、 『お気遣い無く』『カコ様のお望みのもので』 と殊勝げな言葉が返ってくる。>>73 ふと頭に過ぎったのは、過ぎた夜の煙の言葉>>0:241]
……そうね、では。 当分は、私の好きなものに付き合って頂戴?
こないだ貴方が教えてくれたダーラこだわりの ホットチョコレート。 一緒に飲んでみたいと思ってたの。
まずは此処で、と思って。 あのショコラティエには、まだ足を運んでいないから。
[ジャーディンにはカモミールティーをと思っていたが、 気が変わって。自分と同じものを、と。 ホットチョコレートを2つ、給仕のドールに頼んだ。]
(80) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
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[先日、他のドールに言付けたカトレアは、 無事にジャーディンの手に渡っていたらしい。>>74 本物を見るのは初めてだったと、彼は言う。 あれはカトレアかと確かめるような口ぶりに、 小さく頷いて]
受け取ってもらえたのね、良かった。 ちょうど先夜居たのが、カトレアの席だったから。 出掛けに、庭先に咲いているのを思い出して。 あれは、私が摘んだものなの。
[何かを懐かしむよう、カコは目を細める。]
(81) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
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[程なく運ばれてきた、2杯のホットチョコレート。 ひとつはジャーディンの前に。 もうひとつは、カコの前へと。 熱いより一歩手前、程好く温かなカップで掌を温める。]
うちの庭はね。花が好きだった母のために、 父が他所の国から持ち帰ったものまであって。 これからの季節、なかなか見事なものよ。
春先には牡丹、初夏には薔薇が咲いて、 次は百合。 温室には、手のかかる蘭もあるの。 カトレアも、蘭の一種ね。 『蘭の女王』とも呼ばれている。
[いずれも、パルテールの意匠にも使われている、 多くの人々に愛されてきた花々だ。]
(82) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
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最近は、人に任せきりだけど。 小さい頃は、園丁の爺やに教わって、 木花の世話の手伝いをするのが好きだった。 あとは木苺を食べたり、 蔓苔桃のジュースをもらったり、ね。
[そちらの方が目的だったかも知れない、と笑って]
ジャーディンは、花はあまり見たことがないの?
──貴方の好きなものは? 食べ物でも、物事でも。同僚でも。…何でも。
[この店で働く彼に、如何ほどの自由時間があるかは 知れない。 ここに来る以前、過酷だったであろう外界での日々に、 好きなものを見つけるだけの時間があったかも知れない。 けれど。気づけば、そう問うていた。]*
(83) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 21時頃
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[わたしは、あなたのことをほとんど知らないように思う。 自分のことは、週に一度の来店でよく話したように思う。 相談だってかなり、した。
――パルテールでの、それ以前での彼の交友はどうだったのだろう。 友人でもいれば、或いは先輩、後輩でもいれば。 別離は寂しかったのではなかろうか。
ふと、思い出すのは。指名したことはないけれど 煙の席に案内される際に何度か目にした青年のドール>>59
会釈やらはしたことがあったと思う。 或いは、飲み物をテーブルに持ってきてもらったりとかも。 その際には多分こう思ったと思う。
多分、会話の盛り上がりは難しそう。 というか私が緊張しっぱなしで終わりそうだ。時間が。]
(84) 2024/02/23(Fri) 21時頃
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[彼以外にも、あのお店には多くのドールが働いている。 友人のように一目で即決することもあれば。 私のように時間をかけてゆっくり選ぶこともある。>>54 共通するのはきっと。どちらも。
選んだ、という、こと。]
(85) 2024/02/23(Fri) 21時頃
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ふぇん……。 な、なるべくびしっと、きめたかった。
[主人が大層ドジ娘で本当にすまない。 頼りがいのある主人になろう。という決意は屋敷に向かう途中ではがれ。 ちょっぴりぺそりながらおてて繋いで道を歩くのであった。
無論。距離感やら何やらも考える余裕はなかった。 指摘されたら顔を真っ赤にして 慌てたり謝罪したりのオンパレードになったろうけれど。
彼の内心思案していたことを私は、知らないのだ。>>64]
(86) 2024/02/23(Fri) 21時頃
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──回想・或る日の手紙──
[自室に籠もり、輿入れ前の品々を検めていた折。 可愛がっているメイドの娘が、捧げ持つように 美しい封筒を届けにきた。送り主は、以前可憐な花々の 食器を迎え入れてくれた貴人。 いかにも穏和な彼らしい、丁寧な文面。>>32]
フェルゼ様が、指輪を…?
[高貴な血筋のフェルゼの人となりは、一介の商人である カコには深く知る由もなかったが。 実のところ、パルテールに彼が通っている事は、 かねてより気づいていた。 生真面目そうな雰囲気を纏う彼のこと、 顔を合わせれば気まずかろうと、見かけた時には 極力遠い席に通してもらうよう頼んではいたが。 知り合いが来店の際は、そう取り計らってくれるよう、 日頃から店側にお願いもしている。]
(87) 2024/02/23(Fri) 21時半頃
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[貴人のご婚約とご婚礼の噂は、 いち早く耳に届くよう、種々の伝手がある。
薄絹の天蓋付きの寝台、 熱帯の採石夫が掘り出した宝石、 貴婦人の花傘にも似たステンドグラスランプ。 華美で典雅な品々は、やんごとなきお家柄の 婚礼には付き物だ。 だが、リュミエル家の喜ばしい噂は、 これまでのところ耳に届いていなかった。
メイドに申し付け、用意してもらったのは、 柔らかく百合の香を焚きしめた、 透かし模様の真白い百合が浮かぶ便箋。]
(88) 2024/02/23(Fri) 21時半頃
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[時候の挨拶から始まり、まずは先日 食器を買い上げてくれたことへの御礼。 代筆は頼まず、流れる文字で綴っていく。
選りすぐった美麗な食器が、フェルゼの邸宅で 重用されていることを知れたのは、 心浮き立つことだった。
次いで、お問い合わせを心より歓迎すること。 舶来の宝石をあしらった装飾品も 一通りの取り扱いがあり、それで事足りなければ 宝石商もご紹介できること。 ご都合の良い日時にお伺いさせていただく旨を、 礼を尽くした文面でしたため、封蝋をする。
百合の香薫る封筒は、その日のうちには、 リュミエル家に届いたことだろう。]*
(89) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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[隣に座るようにと促されて、>>79 ジャーディンはおずおずと腰を下ろした。 好きなものに付き合ってとホットチョコレートを 頼まれると、やはり気が重くはなったが、>>80 上質な飲み物を楽しめる貴重な機会と思おうとした。 カトレアの花について語る彼女を見つめながら、 ホットチョコレートのカップに手を伸ばした。 両手で包み込むように持って彼女の話を聞いて] お母様のために、お父様が庭を作られたんですか。 仲のいいご夫婦だったんですね……。
[呟くジャーディンには実感が乏しかった。 両親という存在も、その二人が親しいというのも]
(90) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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庭のお世話、昔はされてたんですね。カコ様も。 木苺……蔓苔桃……、 どういう味がするんですか……? [彼女の語りはジャーディンにとっては およそ現実離れして、物語の中の世界のようだった。
きっと彼女にとっては、 ジャーディンの語る内容がそうなのだろう。 溶けたチョコレートは恐る恐る口をつけてみると、 想像するより甘さが控えめだった。 しかし濃厚で滑らかな味わいは 相当に上質なものなのが窺えて、 やはりジャーディンは気後れした]
(91) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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僕は、花は…… 昔勤めていたお屋敷に飾られていたもののほかは オーナーが時々持ってくるものぐらいしか……。 名前もほとんど知らなくて、この店で覚えました。 好きな、もの…… [好きなものと問われると、答えを探すのに苦労した。
休日ぐらい存在するが、奴隷が自由に町中を歩いては どんな目に遭うか知れず、外出はしない。 外出せずとも不自由のない暮らしではある。 多くを望まないから、であろうけれど]
(92) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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ええっと……、 あのカモミールティーの香りは好きです。 それから、……ううん……、 ……カコ様にいただいた、あのカトレアの花。 部屋に飾っているんですけれど…… だんだん元気がなくなってきてしまって……。 [好きなものというより、気に入ったものの話だろう。 問いに答えているうちに近況のようになっていく。 話題がズレているのではと思うと 言葉を続けてはいけない気がし始めて、 ジャーディンは困ったように視線を落として カップの中身をじっと見つめた。 僅かに震える手がホットチョコレートを揺らす]
(93) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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[やはりこういう場は自分には合わないのではないか。 一番に浮かぶのがどうしてもそういう思考なのだ。 カコを嫌っているわけではないものの 彼女に自分は相応しくない気がしてしまう。 隣に居続けることがいたたまれず、 かといって勝手に席を立つわけにもいかず、 そばで縮こまることしかできなくなってしまった。 頼んでもらったホットチョコレートにも 口をつけていいのかさえわからないまま]**
(94) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>40>>41 そちらこそ、素敵な夜を過ごせたのなら。 接客冥利に尽きるわあ。
[飲料を運んだ際に少しだけ様子は伺えたが。ジャーディンと過ごす時は、彼女にとって悪くはなさそうだと思っていたので。カコからの返答に改めて喜色を滲ませる。]
(95) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>42>>46 ええ、とっても……名残惜しいわ。 貴女と過ごす時間は、とても楽しかった。
……門出を祝ってくれてありがとう。 そうね、またの機会。 あるとしたら次は、あたしの新しい「ご主人様」と一緒に会えるといいわね。
[微笑むカコに、こちらも笑顔で応答する。名残惜しいのも楽しかったのも事実。 それに、新しいご主人様……リッキィが、この店の什器を気に入っている事も知っていたから>>0:195きっと出会えれば良い友人になれるだろう、とも思っていた。実現できるかはさておき。
その夜は其処で、彼女と別れた>>18]
(96) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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─ 回想・いつかの日のカコと ─ >>47 [いつの日だったか。珍しく酒気を帯びて現れた彼女に指名された事があった。店内でのアルコールは、騒動の元になるからと御主人様(オーナー)は禁じていたが、カコなら節度を保ったままであろう。
幾度か指名されるうちに、御主人様(オーナー)がカコを信頼する理由はよく分かった。自分の前では多少なりとも崩した姿も見せるが、如何なる時でも品位を落とす事はなく、誰に対しても公平に接してくれる。この若さで貿易商の主をやっていける器を持つ人物なのだ。]
(97) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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>>48>>49 此処に来てからは飲まなくなったけど、まあ嗜む程度には。
……あたしの昔話? 別にいいけれど、そんなに面白くは無いわよ〜?
[兄弟弟子たちと過ごしていた時は、良い契約ができた時などは酒盛りをしたものだ。無論、上等な物などではなく安酒で。彼らに付き合って飲んでいるうちに、悪酔いしない飲み方なども覚えていった。少なくとも溺れない程度には強い自負はある。
しっかりしているとはいえ、やはり酔いが回っているのだろう。自身の身の上に興味を持たれたのは意外であったが、大切なお客様の要望を無碍には出来ない。眠そうにも見えるカコへ。静かに、優しく語りかける様に話す事にした。]*
(98) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 22時頃
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……、服を? 使用人用の制服とか……、以外のものを?
[はぁ、と目を丸くして。 掃除婦を連れ歩いて、掃除婦自身の服を買わせる…… 使用人にしては、待遇が豪華な気がするのに やや不思議そうなのを見せながら]
畏れ多いような気が致しますけれど……
[なんて言うけど、 響きに満更でもない様子が混ざっているのは 坊ちゃんなら、分かってしまうのかもね。]
(99) 2024/02/23(Fri) 22時半頃
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うふふ、嬉しいお言葉…… フェルゼ様は褒めるのがお上手ね。
[口に手を翳して笑って。 手が離れていくのに名残惜しい気持ちが無いわけじゃ ないけれど。 ……でも、まだ来たばかりなのだから。 まだまだ、触れるチャンスなんていくらでも。 こうできるのも最後かもしれないんだから、 今日は、めいっぱい…… あなたの肌に、温もりを差し上げるつもり。]
(100) 2024/02/23(Fri) 22時半頃
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あら、もういいの? せっかく、お店らしい私が見られる 最後のチャンスなのに。
もったいないわ、お坊ちゃん
[最後のはわざとらしく付け足してあげて。 呼び方もいつも通りに戻せば。 いつもの感じに戻ったのはお分かりいただけるでしょう]
私、ちゃんと買われず待ってたわ。 坊ちゃんが待てって言うから、待ってたの。
[って、微笑んで。]
……何を頂けるのかって、楽しみにしてたのもあるけど?
[……と、冗談めかしながら物欲の方も見せていった。 だって欲しいもの。坊ちゃんからの贈り物。]**
(101) 2024/02/23(Fri) 22時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 22時半頃
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>>57 ああ、『普通』ってそういう意味じゃあないわよ。 貴方が思っているよりはずっと、親しみやすい方だっていう事。
……あたしもちょっと『普通』ではないからね。 そこまで気を張りすぎなくても大丈夫。
[『普通』の意味を問われてしまったので訂正しておく。
ジャーディンの経歴は少しだけ耳にした事があった。ずっと奴隷として生きてきた彼にとって『普通』とは難しい概念なのだろうか、なんて。おおよそ『普通』とは言い難い経歴の己が思うのも妙な話である。]
(102) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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>>58>>59 [伝授したコツ、については難しそうな顔をしていた。それはそうであろう。一朝一夕で身につく物ではないし、これ以上を授ける事も出来ない。
己が去る事を告げれば、主人はいい人そうかと問われたので返答する。]
ええ、とても。 優しくて、可愛い子よ。 あたしには勿体無いくらいに、ね。
[寂しそうに、だけども精一杯に己の門出を祝ってくれる姿にどうしようもない気持ちが込み上げてきて。]
(103) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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ジャーディンちゃん。ちょっとごめんね……今から少し触れるわ。
[先に了承を取ってから、彼の額に触れる。そして、手にした煙管で印を結んだ。]
……幸運のおまじないよ。 あたし、元は魔法使いだったからね。効果は保証するわ。
貴方にも、これから良い事が起こりますように。
[店では魔法を禁じられ、魔力も封じられるという事はジャーディンも知っているだろうから。気休めの励ましだと受け取られるだろうか。
それでも、だ。少しでいいから、気持ちが楽になってくれればいいと。そう思って『魔法』をかけておいた。
己も、この不器用な青年の幸福を願っていたから。
そうして彼と別れた。]**
(104) 2024/02/24(Sat) 00時頃
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─回想・店でカコに告げた事─ [店を去る少し前。カコとは二度ほど接する機会があった。
いつもより早めに接客を切り上げられた日>>60は、席を去る前にジャーディンへ何か事付けているのが聞こえたから。]
ジャーディンちゃんが気になるの? ……もしも、があったなら。 優しくしてあげてね。
[そう頼んでおいた。
最後に接した日は>>78暖かい門出の言葉を頂いたので。恭しくお辞儀をして、別れた。]**
(105) 2024/02/24(Sat) 00時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 00時半頃
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−回想・とある日の晩−
[暖炉の炎が明るく灯る自室の中。 私もいつも通り、暖かなその場所でお気に入りの椅子に腰掛け、本を読んでいました。
この手に持つのは。 著者の努力の重みがある魔術書でも、見慣れぬ言語で書かれた文献でもありません。]
·······なる、ほど?
[緩く小首を傾げながら、指輪について書かれた商品書の頁を捲ってゆく。 傍らには、他にも宝石の種類や意味などが書かれた本が積み上げてありました。
これらの本を購入した際に、屋敷中がざわついたことを覚えております。 特に幼少期から付き合いのある女中や執事は、まるで自分のことのように喜んでおりました。
きっと、私を自身の子供と同じように思っていてくださっているのでしょうね。]
(106) 2024/02/24(Sat) 08時半頃
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[私もそのことを喜ばしく思いますが。
···それはそれとして。 皆様、勘違いをしておられませんか?>>88
私はまだ意中のお相手に、想いを伝えることすら出来ておりませんよ。]
(107) 2024/02/24(Sat) 08時半頃
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[戸を叩く音が聞こえ、中に入るように促すと、女中がひとつ手紙を持って私の元にやって来ます。 送り主の名は私がつい先日に、手紙を綴ったお相手のもの。]
ふふっ、早すぎませんか? >>89 ···カコさんに頼んでよかったです。
[手紙を開いた際に香った花の香り。 何処かで嗅いだように感じましたが、なんの花までかは分からず。 『好きだな』とぼんやりとした感想を頭に浮かべました。
お礼と共に綴られていたのは、私の望んだものより良い返事。
早速、筆を手に取ると。 都合のよい日付と時間を複数ほどと、感謝の言葉を綴り。 またカコ様に手紙を送り返したでしょう。]**
(108) 2024/02/24(Sat) 08時半頃
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···あなたの指に似合うのは、紅色でしょうか。
[暖かな灯りに照らされたに視線を戻すと、そんな気の早すぎることを呟いたそうです。]**
(109) 2024/02/24(Sat) 08時半頃
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はい。 そもそも使用人と同じものを着せるつもりはありませんよ? ···あなたが着たいと思うなら、別ですが。
[不器用な私でも、心中が察することが出来るくらい。 この提案を良く思っている君を見て、嬉しさが込み上げてきます。]
···デザインの違う黒色のドレス。 今と違う雰囲気の、紅や白のものを見に纏ったロイエさんを見てみたくあります。
···ただ普段着なら、ブラウスやスカートなどでしょうか。 今は女性が男性と同じでズボンを履くことも、流行っていると耳にしたことがあります。
[お洒落に性別は関係ない時代なのでしょうね。 ···あなたも好きなものを選び、好きなものを着れば良いと思います。]
(110) 2024/02/24(Sat) 09時半頃
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[いつもの雰囲気に戻ったら、頬を緩ませたでしょう。]
えぇ、人に仕えるあなたを見るのは、今日で最後でしょうから。>>101 少しだけ惜しいこと気持ちもあるのですが、私は普段のロイエさんが好きなんです。
[私からの贈り物は待つことができない君に急かされ。 コートの中から取り出したのは、手持ちサイズの小さな藍色の箱でした。]
(111) 2024/02/24(Sat) 09時半頃
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[あなたに見えるようにその箱を開けます。 中には全体が氷で造られた半透明の指輪、それは店内の灯りを反射して柔らかく煌めいていました。]
お望み通り、氷の指輪です。
本や知人の力をお借りして、それなりに見栄えがするように努力しましたが。 ···ただ、ここまで小さいと細かな模様を形成するのが難しくて、ですね。
[よく目を凝らせば、小さな花が一輪だけ咲いていることが分かるかもしれません。 宝石が散りばめられた指輪を比べると、とても簡素なものでしょう。]
気に入って頂けると良いですが。
···あの、これをロイエさんの左手の薬指にはめてもいいですか?**
(112) 2024/02/24(Sat) 09時半頃
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[私にお金を使っていただけるのは嬉しい。 それだけ重用されている気がするから。 誰かから物を貰えるのだって、やっぱり嬉しい。 この身分では尚更、滅多にあることではないから。 そして買い物中は坊ちゃんのお傍に居られるのだとしたら これも、嬉しい。 茶の時間以外でも、会える時間があるという事だから]
(しかし……) (屋敷の掃除婦として雇うという話はどこへ?)
[見たいと仰るなら、もちろんと首を縦に振って笑むけれど 掃除婦として雇うつもりにしては、待遇がやはり良すぎる ……ような?と、疑念を抱きつつ。 とはいえ、私にとっては願ってもない好機。 お洋服を着替えて坊ちゃんの前で、坊ちゃんのお好きな 私の美しさを見せる機会があると言う事。 ……ここを出たあとでも 惚れさせられるチャンスが、まだあるって事。]
(113) 2024/02/24(Sat) 11時頃
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楽しみ。色んなのを着てみたい。
[黒と赤と白のね……と頭の中で反復して。 それが坊ちゃんの好みだとしたら記憶しておくべきと思い そして一連のお話を聞く限り、何か。 私を買うにあたり何か、お心変わりがあったらしいのは 今察せた]
(114) 2024/02/24(Sat) 11時頃
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何をおっしゃるの。この店でのお勤めが終わったら 次は坊ちゃんに仕えるんでしょう。
[お心変わりがあってもそこは変わらないだろうと たかを括って口を挟みつつ。 件のプレゼントらしいのが目に入ってきたら、 そちらに注意が行った。 ……プレゼント。貴方が私にくれるもの。]
氷の、指輪?
[おうむ返しにして、箱の中身を眺める。 坊ちゃんから私への絆の証と仰るもの。 お花の形は何かしらとまじまじと。 この店にありそうなお花なら 少しは勘づくこともあるかもしれないけれど。]
(115) 2024/02/24(Sat) 11時頃
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綺麗、ガラスよりきれい。 すごい、すごいわ坊ちゃん。こんな風なのも作れるの?
[あなたにはただの絆の証だとしても。 私の中では愛の証明のそれを貴方から貰えたのが嬉しくて 気に入ったって肯定する声はどうしても弾んでしまう。 溶けちゃうのが惜しいって、貴方の方に顔を向けて 眉を下げて少し幼げに、はにかんでしまったけれど。 次の言葉を聞いたらその顔ごと、少し固まって]
(116) 2024/02/24(Sat) 11時頃
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ちょっと、はめるのは構わないけれど。 場所は考えなさってよ。 ……左手の薬指って、婚姻の時の場所でしょう?
[うちの親はそうしていたから、多分貴族様もそうのはず。 知らないの?と片眉をあげて。 この坊ちゃんはどこまで世間知らずなの……って 徐々に顔に出てきた呆れを隠さなかったりね。 わざと言ってる可能性なんて、考えもしなかった。 そこまで……好かれている自覚は、なくて。]**
(117) 2024/02/24(Sat) 11時頃
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仕えて貰おうと思っていました、この前までは。>>115
[意味ありげな言葉を口にしつつ、指輪を見やすい位置あげました。 さらに見つめるならば。 歪な氷華は、この席を飾っているものと似ていることが分かるかもしれません。]
百合の花···に見えますかね?>>116 あなたに似合う花は、やはりこれだと思いまして。
何度精製しても百合の花に見えなくて、これが一番上手に出来たものなんです。 ···ふふっ、でも、頑張ったかいがあったみたいですね。
[はにかむ顔、弾む声。 君の喜ぶ姿が見られたのですから。]
(118) 2024/02/24(Sat) 12時半頃
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···ふふっ、あははっ。 意味を分かって贈っているに、決まってるじゃないですか?
[初めて入店した時みたいな呆れ顔に、懐かしさを感じてしまって。 私は子供みたいに無邪気に笑ってしまいました。]
呆れられるのも仕方ありませんね。 私だって、君に向ける想いが他のものたちと違うことに気付いたのは。 ····この前のことですから。
[でもきっと、私が気付かなかっただけで。 最初から君に心を奪われていたのでしょう。>>0:18 ···そうであると仮定すると、君を誘うこと必死だったことに説明がつくのです。]
(119) 2024/02/24(Sat) 12時半頃
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···三歩後ろをついてゆく従者ではなく、私の隣を歩いてくれる存在になってくれませんか?>>117
[流石に、こんなに人がたくさんいる場所で結婚を申し込むほど世間知らずではありませんので。 ここを出て、二人きりの時にでも。
···その代わりに、君の耳元に近付いて。]
(120) 2024/02/24(Sat) 12時半頃
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[君にだけ聞こえるように、囁きました。 照れくさそうに笑う頬は、誰から見ても明らかなくらい赤く色付いていたでしょう。]
···では。 改めて、受け取ってくださいますか?
[そうして、箱の中から。 君の人差し指にぴったり嵌まる、君の為に造った指輪を手に取りました。]
急な申し出で、混乱する気持ちも理解できますから。 返事は保留して頂いても構いません。
でも、たった一回では諦めるつもりはありません。 ···私の諦めの悪さは、君がよく理解しているでしょう?**
(121) 2024/02/24(Sat) 13時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 14時半頃
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[ソファの横へおずおずと腰かけ、やがて届けられた カップを両手で包み込むジャーディン。
それを見てから、ホットチョコレートを口に含む。 濃厚で、けれどしつこくはない上質な口当たりを楽しむ。
庭園の由来の話をすれば、彼は呟くように 相槌を返す>>90 カコは、軽く頷くに留めた。 隔たりのある立場、ジャーディンの生い立ちを鑑みれば 互いの身の上話をしあって打ち解けられる期待は できないだろうと、理解している。]
(122) 2024/02/24(Sat) 16時頃
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[カコが聞かせた、幼き日の思い出話。 無邪気で無欲だった日々のこと。 思い出の味をジャーディンに問いかけられる。>>91]
木苺は、よく熟した赤い粒を選ると、 甘酸っぱくて美味しい。
蔓苔桃のジュースはね? 実際、飲めたものではないわ。 そのままでは酸っぱすぎて。 だから、蜂蜜を垂らして飲むの。
[先の夜に飲んだ蜂蜜入のカモミールティーのように。 蜂蜜の癖のある甘さが、尖った酸味と中和しあうのだ。]
(123) 2024/02/24(Sat) 16時頃
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[『昔勤めていたお屋敷』>>92 何気なく口にされたその言葉。 性的搾取の対象というよりは、使用人として仕えた過去も あるように聞こえる。] そう。…そのお屋敷では、何の仕事を?
[女主人がパルテールと名付けたこの店に、 時折花を携えてくるらしいというのは、 いかにも頷ける話だ。]
(124) 2024/02/24(Sat) 16時頃
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[ジャーディンの好きなものを尋ねれば、 先日飲んだカモミールティーが真っ先に上がった。>>93 惜しむように飲んでいた姿はしっかりと記憶にある。]
やっぱり好きだったのね、 カモミールティー。
私も、香りが爽やかで好き。
[やはり注文はそうすれば良かった。 と声にしなかったのは、 また恐縮される気がしたから。]
(125) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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[次いで挙がった、『好きなもの』>>93 カコが贈った赤い花。]
カトレア。飾ってくれてるの。 ありがとう。…嬉しい。
[ジャーディンにと言付けた花を、 彼の自室に飾ってくれている。>>93 それは、予想のつくはずのことだった。 けれど、思いも掛けなかったこと。 自分の隣の居心地は、 彼にとって良さそうでないのは察している。 しかし、その花が生気を失い始めていると聞けば]
切り花だから、どうしても。ね。 持ってきて大丈夫そうなら、 鉢植えにしたのだけど。 今度はそうしようかな。
(126) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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[不意に、ジャーディンの視線がカップへと落ちる。 微かに震える、カップを持つ掌。 身を縮め、竦むような彼の佇まい。>>94]
……口に合わなかった? もしそうでなければ。
『お客様がいる時だけの贅沢』だと 思って、一緒に飲んでくれると。 ……嬉しいんだけどな。
[彼と初めて時間を共にした夜、 彼本人が口にした言葉を用いて>>0:117 少し崩した口調で、一応お願いはしてみる。]
(127) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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[ふうっと。吐息にしては少し長い それが、溢れた。
彼と居ると、はっと胸を突かれる思いがする。 そうして───酷く、苛々する。
誰が、彼をこうしたのだ? 或いは、誰も彼もが?
一度なりと買い手がついたというのなら、 何故彼は今、ここにいるのだろうか。 この店に辿り着くまで、名を失っていた青年。 長年に渡るのだろう、利用と搾取の歴史。 その成れの果て。]
(128) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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[泥水を啜り、それでも咲く花はある。 世界は醜くも美しく、 人は脆くも逞しい。
カコが見てきたパルテールのドールは、 煙やメイドの娘のように、そう思わせる者も多かった。
けれど。水を吸い上げ葉を繁らせ、 空へと枝を伸ばし、蕾を膨らませるための根が、 先に育っていなければ。
ジャーディンは、根を育てるだけのささやかな土壌も、 授からなかったというのだろうか?]
(129) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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───ジャーディン。
外の世界に、興味はある? それとも、このままここで暮らしていたい?
[切り出すのは、心持ち低い、決然とした声。 ジャーディンにずっと聞かせてきた、 柔らかで落ち着いた声音とは違う。]**
(130) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
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……。
[どんなお心変わりがあったのかしら……? 買い上げの目的が使用人で無くなったのはわかったけれど じゃあなぜお買い上げなされるのかって、 氷の指輪に咲いている、百合の花を見ながら考えた。]
……意味を分かって送ってたら大問題でしょう。 [それ以降は 頂いた言葉達を整理するのに黙りこくってしまって。 従者では無くて人として。これは前も言われたけれど。 後ろでなく隣を歩けと、今日初めて仰られて。 ……喜びより混乱が大きいわ、さすがに。 それが、最終的にはそうなりたいと 私が思って、目指す予定だった道だったとしても。]
(131) 2024/02/24(Sat) 17時頃
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いや、でも……?
[歯切れの悪い返事。動揺してから未だに平常心が つくれなくて、困惑した表情を向けてしまったわ。 指輪は欲しい。薬指に嵌っているところも見たい。 ただ、身分の差には気後れする気持ちが。 ……婚姻相手としても、この体は。 考えることは色々あって、でもあなたを沢山 待たせる訳には……って、何も考えのまとまらない 頭のまま、口を開いて。]
坊ちゃんのお申し付けたことに、今返事をするのは 難しいのだけれど……。 指輪は、欲しいの。
[右往左往と目が泳いで。だからと区切ってようやっと 坊ちゃんの方を、むず痒いような気持ちを抱えながら 向いて。]
(132) 2024/02/24(Sat) 17時頃
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……頂戴?
[貴方の前に左手を差し出して。 気恥ずかしいような思いを困ったような眉に。 どこか期待を隠せない視線を、あなたに向けて。]
(133) 2024/02/24(Sat) 17時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 18時半頃
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[現実は本の世界のように上手くはいかないもの。 当たり前ですよね。 私と君は、文字で作られた住人ではなく、現実の世界を生きる人なのですから。]
···やはり困惑しますよね。>>131 今日会えるのが最後、もう後がない、と知ってしまったら。 立ち止まって悩む時間すら、惜しくなってしまったんです。
玉砕覚悟でしたので、お気になさらず。 ···むしろ、私の覚悟を聞いてくださり、ありがとうございます。
[隣を歩いて欲しいなんて言いながら。 君の気持ちを置いて、一人で突っ走ってしまったことを反省して。 席に座ったまま、軽く頭を垂れしました。]
(134) 2024/02/24(Sat) 18時半頃
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[『頂戴』と手を差し出されれば。 瞳をぱちりと大きく開く、てっきりお断りされると思ってたので驚いてしまいました。]
構いませんよ。 そもそも、あなたの為に造ったものですから。
では、今は『絆』の証ということで。受け取ってください。>>133 ······これからも、よろしくお願いします。
[そうして、君の左手の薬指に指輪をはめました。 銀よりもひんやりとした氷の装飾は、君の手元で淡く輝く。
その煌めきを見て。 君の顔を視線を移すと、私は柔らかくはにかみました。]**
(135) 2024/02/24(Sat) 18時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 20時頃
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─ 回想・業務終了後(煙) ─
親しみやすい、方…… ……煙さんにとってはそうでも、僕は……。 [彼は話術に長けている。>>102 少なくとも、ジャーディンの自己評価よりは。 彼にとっては気軽なものでも、 ジャーディンにとっては重荷になるものもあった。 そして恐らくは逆もあるのだろう]
(136) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[彼を買ってくれた人は佳い主人であるらしい。>>103 それを聞くと安堵が込み上げ、 ジャーディンは満足げに微笑んだ。 けれど触れると言われて目を瞬いて、>>104 それから額に触れられて、少し仕草を挟まれ、 それがおまじないだという。 彼がかつて魔法を扱えたのだとしても、 今は封じられているはず。だから本当にそれは 気休めの『おまじない』なのだと理解して] ありがとうございます。 煙さんにもいいことが起きますように。 [去っていく彼を見送り、自室へ戻った]*
(137) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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─ 現在(カコ) ─ [木苺と蔓苔桃の味を説明してもらって、>>123 ジャーディンは意外と言わんばかりに目を丸くした] 蔓苔桃ってそんなに酸っぱいんですか。 でもジュースにするんですね。 [木苺程度の味わいなら進んでジュースにするだろうが そのままではとても飲めないのに蜂蜜を垂らしてまで ジュースにして飲む、というのが可笑しく思えて ジャーディンはくすくすと笑った。 人前でそんな笑顔を見せたことは今まで無かった]
(138) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[が、その笑顔も以前の屋敷での仕事を問われると 幻のようにかき消えた。>>124 言いづらそうに視線を迷わせ、 ラグの縁やテーブルの縁に視線を向けながら] 掃除、とか、そのぐらい……です。 あまり長くいなかったので……。 [かつてのジャーディンは、誰かに買われても 馴染みきらないうちに嫌われてしまい、 追い払うように市場に出される、その繰り返しだ。 仕事らしい仕事を任せてもらった経験は無かった]
(139) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[『やっぱり』と確認するような問いかけには>>125 素直な頷きを返して、カトレアを飾ったことを 喜んでもらえて気恥ずかしそうに頬を染める。>>126 だが鉢植えと言われると、困ったように眉を寄せ] 鉢植えは……世話の仕方がわかりません……。 [切り花はいずれ枯れゆく運命、 ゆえに花瓶に挿しておくだけでいい。
だが鉢植えとなれば、枯れてしまえば 世話が悪かったことになる。 放っておける植物ならなんとかなろうが、 こまめな手入れが必要ならば難しいだろう]
(140) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[気後れして縮こまっていると、 どうやら彼女に気遣わせてしまったらしい。>>127 かけられた言葉でそのことに気付いて慌て、 申し訳なさを表情に露にしながら頷いて] そんな、口に合わないわけがありません。 とても美味しいです……。
こんな風に、贅沢をさせていただくのは 恐れ多くて……。 でも、カコ様に失礼でしたね、 ……申し訳ございませんでした。
[お客様を悲しませてしまった。そう思うと恐縮は より強くなるが、ジャーディンとて店員である]
(141) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[気持ちを新たに彼女の話し相手になろうと 姿勢を正してカップに口をつけてようとしたとき、 彼女の溜息が聞こえて>>128 ジャーディンはびくりと身を震わせた。 何か思いを巡らしているようではあっても それが何かなど察することはできはしない。>>129 やがて彼女が切り出した声は、 随分重い響きを持っているように感じられた。>>130 それだけでない。 問われた内容が、恐ろしかった]
(142) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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…………外の、世界は怖いです。 [外は、奴隷を人と思わぬ者が多数を占める世界だ。 働かされ暴力を振るわれ踏み躙られて息絶える、 そんな展開が容易に想像できる。 だが、]
……でも、 このままここへいたくは……―― [このままここで暮らし続けたいとは思わない。>>0:11 ここにはここの苦痛がある。 それでも外に出るよりは庇護されているのも事実だ]
(143) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[結局、はっきりとした言葉を返せないまま、 ジャーディンはホットチョコレートの味で 自分の喉を誤魔化した。 ここへいれば、少なくとも暴力からは守られ 命を奪われる心配もない。 性奴隷扱いを受け続けることにはなるが 行為はある程度制限されているし、 辛いことばかりがあるわけでもない。 今までの人生では一番マシな環境にいる。 ジャーディンにとってはそれが全てで、 他の暮らしなど想像すらできないのだ]*
(144) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[買われるお話を出した時からの焦りはそういう事。 合点が行った。……そうよね。 坊ちゃんはお体、悪いのだものね。 最近は坊ちゃんが、普通の人よりは冷たいけれど 暖かい肌を持って振る舞うから、半分忘れてた。]
それにしたって……階段は飛ばしすぎだけどね?
[頭が下がっていくのに 呆れと、躊躇いながらの言葉をひとつ。]
言われて 悪い気持ちは、しなかったけれど。
(145) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[なんで驚かれたのか分からなくて、首を大きくひねる。 だって欲しいでしょう。坊ちゃんからの贈り物は。]
私、あなたの気持ちはともかく…… 大抵の"もの"は貰うって言ったじゃない。 この手の指にはめると、1番綺麗にはまるんでしょ? なら……、そこにはめるしかないでしょ?
[薬指にぴったりあうなら、貰うのも当然そこでしょう それがその指輪を1番綺麗に付けられる場所だもの。 私、坊ちゃんから頂いた物はちゃんと綺麗につけたいの]
(146) 2024/02/24(Sat) 20時半頃
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[恭しく手を持たれて、私の指にすうっと冷気が滑っていく その瞬間は周りの雑音が一切耳に入ってこなくて。 聞こえるのは私の心臓の音ぐらい。 見えるのは貴方の手と私の手と、指輪。 ……たかだか指輪をはめてもらうだけで浮かれすぎって 後で自分に呆れた。指輪が収まるところに収まったら、 手を自分の近くに持っていって、色んな角度から眺めて そちらに手の甲ごと、嵌った指輪を見せて。 「似合う?」って上機嫌に。]
ちょっと冷たいけど、悪くはないわね。
[絆、絆。坊ちゃんが私に抱える絆は友情だと思っていた けれど、今はあの時言っていた絆の真の意味が分かって。 私と同じ気持ちを持っていてくれたのが分かって 嬉しいって気持ちが、じわじわと困惑を超えてくるから。 困惑したまま断んなきゃ良かったって後悔したけど。 まぁ、時間はいくらでもこの先作れるだろうから…… 氷が溶けてしまっても、 貴方に貰った絆は解けず、永遠に続くと思っているの]
(147) 2024/02/24(Sat) 20時半頃
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はい。お買い上げ後も、どうぞよろしく
[なんて言葉が出たのが、ひとしきり つけられた指輪を眺めはしゃぎ終わったあと。 はにかんだのに、柔らかい笑顔を返して。 少し時を置いてから、さっき保留にしたのが心配に なって。……保留してもお買い上げ、頂けるのよね? って少し首を、傾げた。]**
(148) 2024/02/24(Sat) 20時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 20時半頃
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−とある男の昔話−
生まれた場所は、ここよりもっと遠い場所。 多分、東方の地の、どこかの路地裏。
物心ついた時から親なんていなくって、手元にあったのはこの煙管だけ。 どうして煙管なんて持っているのかなんて分からないけれど。多分、母親だった人があたしに持たせておいたのでしょうね。子供に煙管、だなんて。それも、ピカピカの新品。 形見のつもりなんだか、路銀のつもりだったのかどうだか。
その頃は毎日ゴミを漁ったり、モノを盗んだりして過ごしていたわね。まあ当然、子供一人で生きていくなんてことはできないから。あっという間に力尽きちゃって。ボロボロの状態で道端にへたりこんじゃって。「もうすぐ死ぬのかな」とか思っていたわ。
……そんな時に、『師』と出会ったの。
(149) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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『師』は、如何にも仙人みたいな見た目のおじいちゃんでね。
あたしを見つけるなり「君には選ばれた者の後光がさしておる」とかなんとか言われちゃって。手を差し出してくれた。変な人だな、と思ったけれど。死にかけの状況で他にどうする事も出来なかったから。迷わずその手を取ったわね。
そうそう、『煙』って名前も『師』から頂いたものなの。煙管を持っていたから、『煙』。単純でしょ? 『師』曰く、この煙管はあたしにとっての幸運の護りだから、大切にしなさいって意味で付けてくれたらしいけどね。
それからは。『師』の元で立派な『魔道士』になるべく、修行に励むことになったの。
(150) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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……ていっても、『師』が本当に正規の『魔道士』だったかなんて、今でも分からないわ。
それっぽい道具と、それっぽい術書を用意して。意味の分からない修行メニューをこなす日々だったわね。 修行の内容?……まあ滝行とか、行脚とか、断食とか。その時で色々よ。 おかげで読み書きには不自由はしていないし、生活の知恵とか、一通りの家事なんかは出来るようにはなったけど。
あたしの他にも、弟子たちは沢山いたわ。年齢は様々だったけど、男しか居なかったわね。 なんでも『師』曰く「煩悩、とくに女に対する欲望は、魔道において邪道である。純潔を守ってこそ、真なる魔道士の証拠」だそうだけど……まあ、ただの方便だったのでしょう。
『師』は生まれてこの方、女性と縁が無かったみたいだったから。弟子たちにも『同じ事』を強要していただけっぽかったからね。
(151) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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数年過ぎて、あたしは『師』から『免許皆伝の証』を頂いたわ。それが、いま身についけているこの色眼鏡ね。『師』曰く、「物事の真髄を見通すことの出来る魔力の籠もった色眼鏡」らしいけれど…… 実際ちゃんと見えてるのかって? ……それは、ナイショ。
そうしてまあ、『師』から認められたあと……だけど。弟子たちは独立とかはしないで、ずっと師匠の元にいたわね。あたしもだったけど。 「一人前になったからといって、慢心はいかぬ。修行を怠るな」って言われてたから、怪しい修行を続けつつ。
身につけた『魔術』で外に出稼ぎにいく『免許皆伝』の弟子達が何人か、って感じだったわね。
彼らが外で何をしてたのかって?……さあ?興味なかったから知らないわ。まあ、碌な事はしていなかったということだけは、確か。
(152) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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で、それからまた数年後…… 『師』は病に倒れて亡くなったわ。
残った弟子たちは各々悲しんだり、慌てたり。まあ当然ね。『師』の導きなくしての生き方なんて知らない人がほとんどだったから。
そこに、さっき述べた『出稼ぎに行っていた、先に免許皆伝を貰った弟子たち』が音頭を取り始めて。 「もう師はこの世には居ないのだ。これからは、我らで師の教えを広めようぞ」って言い出して。
……反対する理由もなかったし、そのまま乗っかったわ。彼らに。
『師』は性欲を禁じてはいたけれど、物欲……特に金銭欲を禁じることはしていなかったのよね。多分だけど、先に出稼ぎに行っていた兄弟子たちの行為を咎めなかったのも、それが理由じゃないかしら?
(153) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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兄弟弟子たちみんなで、協力して商売をしていった……って言うと聞こえはいいけれど。実際はほぼほぼ詐欺集団だったわねえ。 『師』の教えを元にした教本を売ったり、ちょっとしたおまじないや占いで路銀稼ぎ……まではまあ、って感じだったけど。その辺の中古品店で買った壺とか置物に『魔法』をかけて、それを『お守り』にして売ったりとか。 悩んでる人たちに『奇跡を見せてあげる!』とかなんとか言って、妙ちきりんな儀式を行ったりとか。 まあ、色々。
……本物の『魔法』が使えるんじゃなかったのかって? それがねえ、あたしたちが当時拠点にしていた場所って、あまり『魔法』についての研究が進んでない土地だったのよねえ。『師』はあんまり積極的に『魔術の実践訓練』みたいな事をしなかったから。ぶっちゃけ弟子の半数くらいは自分が本当に『魔道士』だなんて思っていなかったんじゃないかしら。
一応、それっぽい事が出来てた子も何人かはいたけれど……そういう子たちは、いつの間にか本当に外から来た人に見初められて、いつの間にか遠くへ行ってしまったみたいね。
(154) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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あたしは『魔道』の中で占術……特に『灰占』ってヤツが得意だったから、それが主の収入源だったわねえ。他にも、兄弟弟子の商売の手伝いをしたり。お客様と色々『お話』したり……これは今でも役に立つ技術になったわね。
で、まあ。 『本物の魔道士にはなれなかった弟子たち』が色々と悪事に手を染めていった結果。流石に怪しいぞって住人たちにバレちゃってねえ。危なくなったら拠点を変えて逃げて、を繰り返して。 最終的には多くの『お客様だった人たち』から告発があって、全員御縄になっちゃった。
警吏もそんな品の良い土地じゃなかったから、そのまま牢屋どころか奴隷屋にぶち込まれちゃって。……所持品を奪われたりもしたけど、あたしはこの煙管と色眼鏡はなんとか死守したわね。 長年の相棒と、一応『師』の形見だから。
(155) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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で、その後は。 たまたまやってきた御主人様(オーナー)が、あたしを買い取って。それで『パルテール』のドールになったってワケ。
……え?東方と此処じゃあ距離が遠すぎないか、ですって? どうも行脚と夜逃げを繰り返しているうちに、この街の近くまで移動しちゃってたみたいなのよね。まあ、あたし達が売られていた奴隷屋が、ここからどれだけ離れた場所にあるかなんて、知らないけど。
……こんな所かしら。 さほど面白くもない、ただ流されるままに生きてきた、『魔法使い崩れ』の男の話よ。**
(156) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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>>98 ……おしまい。 長話に付き合ってもらって、ありがとうね。カコちゃん。
[ここまで長い話だとは思っていなかったかもしれない。眠そうにしていた彼女が最後まで聴いていたかどうかは、分からない。]*
(157) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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[他愛のない話に、束の間。 ジャーディンが覗かせた笑顔。>>138 それはまた、はっとさせられるものだった。 雲の晴れ間に一瞬覗く、金色の光のように。 かつての奉公先での仕事を問えば、 その表情はさっと曇った。>>139 彼の性根は、素直で柔らかに見える。 雇われ先で何があったことか。 カコの思う範疇にあるかは知れない。
鉢植えは世話の仕方が分からないと 聞けば、庭園の世話の経験はなさそうだと 記憶に留めておく>>140]
(158) 2024/02/24(Sat) 21時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 21時半頃
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[唐突にカコが切り出した問いかけ。>>130 ジャーディンは、外の世界は怖いと溢した後に。
『でも、このままここへいたくは……――』 曖昧に、途切れた言葉。>>143]
それが聞ければ、充分。 うちへ来ない?ジャーディン。 仕事は──…そうね。 少し考えさせて欲しいけど。 待遇は、不自由をさせるつもりはない。 その気があれば、後々正式に取り決めを。
[告げる声音は再び、穏やかで、平静なもの。]
(159) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
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[彼の居ずまいが、自分の隣では一段と所在なげに 見えることは気づいている。>>141>>142 もう少し、打ち解けられていればと 思いはするが。]
……雇い主を特段好く必要はないわ。 実際顔を合わせることが多いのは、 先に屋敷で仕えてくれている者達になるでしょうから。
これは機会よ。ジャーディン。 読み書きや奉公の心得を身につける機会も約束する。 それは貴方がこの先、外で生きていく術になる。
(160) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
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──とはいえ、まともに会うのはまだ2回目だから。
私の言うことが信用できないのであれば、 断ってくれたらいい。無理強いする気はないから。
[我ながら、性急な申し出だと思いはしたが。 使用人の雇入れであれば、然るべき筋からの紹介状と、 一度の面通しで大体は事足りる。 女主人による選別と、先夜と今夜の邂逅。 それで代替とするほかない。 ここは無論、斡旋所ではないのだ。]
(161) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
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[日頃慎重に、手許に置くものを絞り込むカコが、 思いつきのように行動した動機。 きっと単純なことだろうと、カコ自身は認識している。
その価値を理解せぬ輩が、美しいものを 手垢に塗れた手で扱い、傷め損なうのを 目の当たりにするのは。単純に。
────胸が、悪くなる。]
(162) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
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よく考えてみて頂戴。 返事は、次に来た時で構わない。
[一方的にそう伝えると、懐中時計を取り出す。 まだ、持ち時間は残っているようだ。]
……少し、休むわ。 もし寝ていたら、時間が来たら起こして? 人の気配がする方が、よく眠れることもあるの。
[店内で、ドールに添い寝をしてもらう客を 見かけることはあった。 仮眠程度ならば許されるだろうと、 深く座り直し、ソファの背もたれに背を預け、 肘掛けに身を寄せる。
瞼を緩く閉ざす間際に見たジャーディンは。 どんな表情を、浮かべていただろうか。]*
(163) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 21時半頃
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[「うちへ来ない?」>>159 その誘いはあまりに突拍子がなく、現実味がなく、 そして、不安と恐れと魅力あるものだった。 彼女はきっと佳い主人だろう。 彼女がかつてここから買ったという メイドの話を聞いたときに思ったことだ。 性的奉仕を強いられることもないのだろう。 まして暴力に晒されることなど、まずありえまい。 けれど、では、何をさせられるのだろうか?>>159 自分に何ができるというのだろうか?]
(164) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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[ジャーディンは会話には苦手意識が強く、 語彙も不充分な自覚があった。 飲食物を運ぶ程度の給仕はできようか。 飲み物も店内で提供される程度の、オーナー曰く 『手間がかかりすぎないもの』なら用意できる。 掃除の類もできるようには思う。 だが今から新しくそういった仕事を担う者を 彼女が必要としているとは想像しづらかった。 読み書きや奉公の心得を教えてくれるという。>>160 それはいずれは外に放り出すということだろうか。 自分の元へずっと置きたいという話ではなさそうだ]
(165) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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[あまりにも急な話に戸惑いを超え混乱しつつある間、 彼女は語るだけ語って休息を望んだ。>>163 『人の気配がするほうがよく眠れる』 その気持ちをジャーディンは理解できそうにない。 だが、店内で仮眠を望む者はきっと 皆そういう思いなのだろう] 承知いたしました。 おやすみなさいませ……。 [彼女へかけた声は情けなくも震え、 不安が滲み出ていた。 何をどうすれば良いというのかわからなかった]
(166) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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[これがもし、もっと違う申し出だったら、と ジャーディンは彼女の寝顔を横目に見つめて 思いを馳せた。 あなたにずっとそばにいてほしいから、 屋敷に来てほしい―― そういう誘い文句だったらどう思っただろうか。 そのときにはもしかしたら、今よりもずっと、 不安や混乱は和らいでいたのではないか。 そこまで考えてから思ったのだ。 彼女と同じ欲を自分も抱いているらしいと>>0:213]
(167) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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[彼女とは言葉を交わすようになってから日が浅い。 信用できない、とはあまり思っていない気がするが 特別に彼女を望む思いは薄かった。 おそらくは彼女もそうだろう、と ジャーディンは勝手な推測をして、 ホットチョコレートが冷めて固まってしまう前に 飲み干そうとカップを傾ける。 その間に少しずつ動揺は落ち着いてきて、 焦って答えを出す必要は無いのだ、と 己に言い聞かせた]
(168) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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[頃合いになって、彼女は自然と目覚めただろうか?
そうでなければ、ジャーディンは彼女に 静かに『時間ですよ』と呼びかけるだろう。 彼女のカップの中身がもし残っているなら、 温め直しを提案もするだろう。 生活が変化する可能性は、 ジャーディンにとっては喜びよりも 不安や恐れを強く感じるものだった。 それを抑えて彼女の手を取れる理由が 何かしらあれば、迷いながらも応じるだろうけれど、 このままであれば色好い返答はできそうにない]**
(169) 2024/02/24(Sat) 22時頃
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···昔から向こう見ずで。 一度こうと決めたら、とことん突き進んでゆく悪い癖があるんですよね。
最近は特に焦ってしまうみたいで。 ···心残りがないように、前向きに頑張っている証拠ですかね。
[最後に言葉の響きは、とても穏やかなものでした。
こうして喜んで貰えるなら。>>145 この癖も良いものかもしれないと考えだす私がいるもので。 この先も、自分はこうやって生きて続けていきましょう。]
(170) 2024/02/24(Sat) 22時半頃
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[騒がしい店内も。 指輪をはめる瞬間だけは、静まりかえっているように感じました。
まるで二人だけの世界に閉じ籠って。 君の息遣いと私の息遣いだけが聞こえみたいに錯覚してしまいます。
緊張で微かに手が震えていたことは、君にはバレているでしょうね。]
ふふっ、ぴったりでしたね。 お気に召したなら、何よりです。
···綺麗ですよ、一番。
(171) 2024/02/24(Sat) 22時半頃
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[ほにゃりと崩れた私の表情は、 自分が贈ったものを、喜んで身に付けてくれた優越感に浸っていたでしょう。
好きな人を他の男に譲る男がいますか?安心してください。]
こちらこそ、お店から出た後もよろしくお願いします。 ここを出たらあなたのことをもっと教えてくださいね。
段階を踏む、とのことでしたが。 まずは友人からですか、···それとも恋人からでしょうか?
[今度はこちらが首を傾げていました。 君に選択肢を委ねる問い、 どちらでもお好きどうぞ、なんて雰囲気で話していますが。
『後者が良いです』と期待する声と瞳が強く主張していました。]**
(172) 2024/02/24(Sat) 22時半頃
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そうなの?……そんなイメージはなかった、けれど。
[今日の熱い思いも、そこに紐づくものなのだとしたら それを知ろうとしなかった私に気づけるはずもないか。 お店の中でしか会えない人、私が貴方に抱く印象は全て このお店で見せる顔から作られたもの。 お店の外では、きっとまだまだ知らない一面を 見る事になるのでしょうね。 ……それも、あなたのお家に行く中で 楽しみにしているもののひとつ。]
悪い癖がでていたら、 私が散々おちょくって差し上げますから 遠慮なく、おみせになって構わないわ?
[くすくすと笑ってから告げたの。冗談よって。 前向きなのには「きっと、そうよ。」って 背中を押してあげる。]
(173) 2024/02/25(Sun) 00時頃
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[たかだか指輪を収めるだけで、お互い緊張しすぎよねって 目の前の出来事に緊張しすぎて どこか現実逃避ぎみの脳内は、他人事のようにそう思う でも、手を震わせるだけ。それだけ私達にとっては この絆を確かめるような行いは、 大事な物だったと言えるのかもしれない。 少なくとも私にとっては、 私に彼の絆の意味を気づかせた、大事なものだった]
そうでしょう?私、なんでも一番似合うから。
[褒め言葉には、きっとこれもいつもの通り。 高慢なのを返してから…… いつもとは違ってそのままでなく、少し付け足した。]
(174) 2024/02/25(Sun) 00時頃
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でも、これは特に、わたくしに似合うと思いますわ? 私の事をよく知る貴方が……特別に見立ててくれた 私への。私だけへの特注品、だからかしら。
[ふふんと自慢げに鼻を鳴らして。 くどいくらいに"これは私の"と主張してしまったのは ……それだけ嬉しかったと言うので、ご容赦頂きたいわ]
ありがとう、坊ちゃん。私、これ好きよ。とっても。
[心からの感謝も、たまには付け足してあげる。]
(175) 2024/02/25(Sun) 00時頃
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えぇ、私のわかる範囲であれば。 なんでもお聞きになっていただいて結構ですわ。 お買い上げになったらば。
[二つ返事で了承する。思えばまだ教えてないことばかり。 仕事以外の目的で人を買うならば尚気になるだろう、 性別ですらまだ秘密。 ……私が率先して隠しているのが、悪いけれど。 それでも気にしないといって、お買い上げになる貴方は やっぱり少し、変わっていると思うわ。]
[そうね……。と段階の度合いについて尋ねるのに、 自分の顎を手で撫でながら。 ふと先程頼んだフルーツたちが卓の上でみずみずしく 輝いているのが見えて。 微笑を湛えたまま、そちらに手を伸ばして。 ぶどうを1粒ちぎりとっては坊ちゃんのお口の前に運ぶ。 「はい、あーん」なんて言葉付きで。]
(176) 2024/02/25(Sun) 00時頃
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今まで通り、こうやって遊ぶのならば…… 恋人のほうが自然かしらと、思うけど?
[かわいこぶって、小首を傾げてあげる。 私が友達で終わらせたくないと言うのもあるけれど。 坊ちゃんの期待の目にも気づいていたし。 そうでなくても、せっかく高い金を払って頂くのだから 恋人扱いぐらいはさせて頂きますわ。 今まで行っていた接待という名のものは 少し様子が変わるし、いちゃつきなんて言葉にも 変わるのでしょうけれど。……ひとまず良かったわ。 新しい場所でも。ちゃんと今までに培ってきたスキルは 活かせそうな予感がするから。]**
(177) 2024/02/25(Sun) 00時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 01時頃
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ふふっ、そうですか。 ···では、今夜から恋人ですね。>>177
そうですね、現状に満足するつもりはありませんが。 ···これだけでも嬉しいものですね、ふふっ。
·······ぅえ、あの。···あ、ぁーん?
[きらりと輝く指が近付いてきたら。 疑問符をつけながら、控えめに口を開けてみます。>>176 明らかに慣れてない不器用な動き。
学生時代にお付き合いした女性がいたことはありましたが。 この体質を気にして。 こういった近しい触れあいは避けてきましたので、恋人らしいことをした経験はないに等しいのです。
···ですので、指まで食してしまったら、申し訳ありません。]
(178) 2024/02/25(Sun) 02時半頃
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········。 ············あまい、んだと、···おもい、ます。
[ゆっくりと噛みしめて、恋人らしい行動も味わいました。 ···赤くなった私は、味覚まで分からなくなってしまったようです。
···君が、私に悪戯したせいですよ。]
(179) 2024/02/25(Sun) 03時頃
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[···こういった恋人らしい行動も、教えて貰いましょう。 と自分の知識不足を補おうと、少しズルいことを考えていました。
その後は。 紅茶を飲んだり、果物を食べさせることに挑戦してみたりしたそうです。 百合の席には、いつもより甘い香りが漂っていたでしょう。]
(180) 2024/02/25(Sun) 03時頃
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[そんな触れあいが終わると。 あっという間に人々が寝静まっているだろう時間になってしまいました。 私は君の方を向いて、質問を投げ掛けます。]
···もうこの場所に、心残りはありませんか?
[心残りがないのならば。 また君の手を引いて受付まで行くでしょうし。
心残りがあるのならば。 いくらでも付き合うし、ゆっくり待つつもりです。]**
(181) 2024/02/25(Sun) 03時頃
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上手に食べられたじゃない。 ……あら、急に味覚音痴なの。 もったいないわ、坊ちゃん。せっかく私手ずから、 美味しそうなのを選んで食べさせたのに……
[にやりと口元に弧を。指を食われたとて、 涼しい顔をして揶揄るぐらいで、怒りはしないわ。 話が一段落したら、お茶を飲んで。 坊ちゃんから食べさせてくれるのは初めてだったから 瞬きを4、5回挟んでから、カップを置いて そちらに向き直って、付き合ってあげた。 冷えた指でつままれた果物に口を近づけて食む。 触っていた所がちょっとだけ冷えている気がして…… おいしい。 美味しいから、もう一度って何度もお強請りしたの 私は坊ちゃんと違って慣れているから 指を食うのはしなかったけど…… たまに、貴方の指先や爪先に、私の唇が当たることが あったり。]
(182) 2024/02/25(Sun) 03時半頃
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えぇ、ない。
[ここ以外でもこうやって話せるというのなら。 もうここに括る意味もないわって、 百合の花のあしらいを見た。 部屋に荷物もないし、何時でも立てる。 坊ちゃんが手を伸ばしてくれるなら、 私はそれに手を乗せて]
行きましょうか……
[なんて、またねでもさよならでもない台詞を 初めて貴方に吐いて、手を引かれるまま]**
(183) 2024/02/25(Sun) 03時半頃
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一緒に帰りましょうか、私の屋敷へ。
[君の手を引いて受付まで行くと。]
ロイエさんが欲しいのですが、取引をお願いいたします。
[一度手を離し。 店の奥で、ドール購入の手続きを済ませます。]
[その際に受け取った貞操帯の鍵は。 前回の時に頭の中を過った、気恥ずかしいことを思い出したため。 動揺を隠すかのように、薄いバックの底に仕舞いました。
········後で、こっそり渡すことにしましょう。]
(184) 2024/02/25(Sun) 07時頃
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ただいま、戻りました。 ···外は寒いでしょうから、これでも着てください。
[そういうと自身のコートを脱いで。 それを君へ、ドレスの上から少々強引に羽織らせようとしたでしょう。 ···体調を崩されては困りますから、使ってくださいね。]
·······それでは、お手をどうぞ。
[そうして私たちは、『パルテール』に別れを告げました。]
(185) 2024/02/25(Sun) 07時半頃
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──回想・フェルゼ様への手紙──
[リュミエル邸へと、使いに急ぎ手紙を持たせた後。 そう日を経ずして、返信が届いた。>>108 薫る珈琲のカップを遠ざけて、 ペーパーナイフで開封し、一読する。
フェルゼの都合の良い日時が幾つかと、 相変わらず丁寧な感謝の言葉。 驕り高ぶったところのない方だ、と 改めて思う。]
フェルゼ様、どんな方にお贈りするのかしら…?
[こういった品を紹介する時は、好みを把握している 既知の顧客が多い。 婚儀の品であれば、婚礼の噂とともに、 お相手の情報も併せて耳に入っているものだ。 全く事前情報のないことは珍しかった。]
(186) 2024/02/25(Sun) 07時半頃
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[雪白の銀髪の下、女性が夢見るような瞳をもった 線の細い青年。穏やかで柔らかな人当たり。 かの貴人に選ばれた幸運な人は、 どのような人だろうか。 思いを巡らせれば、唇に笑みがほの浮かぶ。
書かれていた日時の中で、 一番直近の日に伺う旨。>>108 そして希望の有無を尋ねる。 宝石の色や種類、 何か取り入れたい意匠はあるか、 伝統的なものか流行りのものか。
特にご希望がないようであれば、 幅広い品揃えをご紹介する旨を 添えて、丁重に手紙を締めくくる。]
(187) 2024/02/25(Sun) 07時半頃
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[呼び寄せた使用人に、在庫品の確認を頼む。 付き合いのある宝石商人にも連絡をとった。
やがて訪れた、約束の日には。
幾つかの箱を捧げ持つ下男を伴い、 時間通りにリュミエル邸に参じる カコの姿があった。]*
(188) 2024/02/25(Sun) 07時半頃
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[───夢を、見ていた。
不意に、『時間ですよ』と静かな声が響く。 開いた眸は、まだとろりと惚けた飴色。 隣に座る男を確かめて、ゆっくりと瞬く。 小さく頷いた。>>169]
ええ、帰るわ。その前に。 貴方に、花を──……
[鞄からそっと取り出し、差し出すのは、 切り花にしても日持ちのする、 白いマーガレットのごくささやかなブーケ。 野にも咲く素朴な花。 不要に大ぶりな鞄に隠すようにして持ってきたのは。 少しばかり、気が引けたから。]
(189) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
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貴方には、こういう花も。 似合うと思ったの。
……来てもらえたら、お庭の花を、 少しずつお願いできればと思ってた。 園丁は年嵩で、もう長くは居てもらえないけれど。 引退までに、あなたが一緒に覚えてもらうだけの 時間はあるだろうから。
[それは、さっきは口にしなかったこと。>>159 彼の希望を聞かないことには、と。]
(190) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
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あなたは若くて、健康で。 それはお金で買えない資産よ。 だから勿論、他のことだってできるでしょうし…、
[連想するのは、鉢植えは世話の仕方がわからないと、 困ったように眉を寄せていた顔。>>140 知らずカコも、僅かに眉間を寄せた。]
……私、不慣れなあなたが失敗したからって、 別に怒ったり、まして罰したりしない。 それで放り出したりもしない、 あなたが出ていきたいと思わない限りは。
[テーブルの上のカップに視線を落とす。 ダーラが選りすぐったチョコレートは、 温かく味わえるうちにと飲み干してあった。>>169]
(191) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
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|
[視線を持ち上げる。 ゆるりと、ジャーディンを捉えて]
あなた、ずっと怯えてるみたい。 何が怖いの。 あなたにとっては。
なにが、一番つらいこと?
[言い募る声音は、何処か切実なもの。 外の世界は怖いと打ち明けた彼へと。>>143]
(192) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
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[束の間でも、傍にある時は身を休めて欲しかった。 だが努めて穏和に接しようとすればするほど、 彼は気疲れするようだった。]
ジャーディン。
……私、そんなにこわい?
[そう尋ねた声も言葉も、どこか拗ねた少女のように、 心細げにカコの耳には響いて。 年甲斐もないことだ、ときゅっと唇を噛む。]
(193) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
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[───ずっと、優しくしたいと思っている。
だから、煙への惜別を告げた夜。 ジャーディンに『優しくしてあげてね。』>>105 と声を掛けられた時。 「勿論。“もしも”のご縁があれば、必ずそうする。」と 微笑んで頷いたのだ。
けれど、どうにも上手くいかない。 さっき瞼を閉ざした瞬間、『おやすみなさいませ』と 彼が発した声は、不安げに震えていた。>>166 “もしも”の機会を得られるかは。 甚だ雲行きが、怪しかった。]**
(194) 2024/02/25(Sun) 09時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 09時頃
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 10時頃
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花? …… [彼女は鞄から小さなブーケを取り出した。>>189 ジャーディンはそのブーケを素直に受け取り、 まじまじと物珍しげに眺めた。 店の内装で目にするマーガレットのように思ったが 想像よりも遥かに大きいのだ。 内装では花の大きさは知れない。 だからどの花も同じぐらいの大きさに思えていた。 以前見た百合が大輪であったことから どれもそのぐらい大きな花かと思っていたし カトレアも想像とそこまでの差異は無かった。
だからマーガレットの実物と想像の差に驚いたのだ]
(195) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[ジャーディンに任せたいと思っていた仕事について 彼女は詳しく聞かせてくれた。>>190>>191 尋ねたわけでもないのに知りたかったことが語られ、 ジャーディンは驚いたが、不快ではなかった。 思ったことが通じたような気がしたのだ。 後々放り出されるのかと思ったが、 そうではなかったらしい。 望むならばいさせてくれて、 望まないならば離れることも許容する、 ということなのだろうが…… 奴隷の自主性をそこまで認めるというのは あまりにも奇妙で、信じがたい主張だった]
(196) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[次いで、何が怖いのかと問われた。>>192 怖いのは彼女なのかとも。>>193 ジャーディンは慌てて首を左右に振る] そんな、カコ様が怖いわけじゃありません。
僕は、…… 働く場所が変わるのが、怖いです。 今と、同じじゃなくなるのが。
知らないところで、 やったことのないことをするのが…… [それは言うなれば未知への恐怖なのだろう。 失敗や馴染めないことへの不安ももちろんある]
(197) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[パルテールに勤め始めたばかりの頃、 ジャーディンは常に暴力に怯えていた。 客は暴力を振るってはならないことになっている。 だが、客が常に決まりを守るのだろうか? 客が暴力を振るわなくとも、 裏でオーナーに殴られることはあるのではないか? だが、そのようなことは起きないままに日々が過ぎ やがてジャーディンのその不安は減っていった。 だが、客やオーナーの怒りを買うかもしれないという 不安感は未だに消えずに残っている]
(198) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[それでも今までの積み重ねから、 今の生活で起きやすいこと、起きにくいことの 区別ぐらいはつくようになってきた。 だが新しい環境にはそういった情報がない。 いかに人に説明されようとも、自分で経験して 知ったことではない以上、信じ切れなかった。 カコのことは、少なくとも店内の様子からは 佳い主人であるように思える。 だが、店を離れてもそうなのだろうか? 彼女に対する恐怖感は今のところ強くはないが それが欺くための態度でないと言い切れるだろうか? かつてジャーディンを見切った主人たちも 来客の前では可愛がってくれたのだ。 人は複数の顔を持つ。彼はそれを実感してきた]**
(199) 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[うんってうなづいたら、手を引かれるまま歩いて。 自分が買われるのを、坊ちゃんの少し後ろで ぼうっと眺めて。 無事、何事もなく取引が終わって。 お買い上げの際に渡される貞操帯の鍵。 それを坊ちゃんがそそくさとしまったのに 不思議に思って、少し眉を寄せたけど。 お坊ちゃんは悪い事をする人では無いし。 多分、何か勘違いして面白いことを考えてらしているのね ……とも思ったから、不思議の感情を口から出すことは しなかったわ。 そのまま、泳がせておく。微笑をたたえながら。]
(200) 2024/02/25(Sun) 15時頃
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あら、どうもありがとう
[この時期、これでお外に出るのは、堪えるかしら と丁度、外への扉を見て考えていたところだったから。 羽織らせていただけるなら遠慮なく。 上等な素材で作られた、厚手のコートは暖かい。]
(坊ちゃんの匂いがする……)
[貸して頂いた服に私の匂いが移るまでは、 ふと鼻に入る香りを楽しみながら 歩いていたのでしょうね。]
(201) 2024/02/25(Sun) 15時頃
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−回想・カコ様への手紙−
[昼が過ぎ、お茶に丁度いい時間帯。 淹れた紅茶の香りが漂う自室で、日も立たずに戻ってきた手紙の封を開けました。]
···ご丁寧にありがとうございます。 事前にこちらの要望を把握することで、顧客の希望に沿うものを用意すると。
···なるほど、顧客を第一に考えていらっしゃるのですね。 私みたい、彼女に再度依頼をする方も多いのかもしれませんね。
[暫し悩んだ後に。
宝石の色は、紅や碧。>>108 意匠は、花の模様が好みなこと。]
(202) 2024/02/25(Sun) 15時半頃
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[その後は。 『購入するあたって独学で勉強してみましたが、種類が多くて分かりませんでした。』と正直に白状し。 そちらにお任せする旨を綴り。
最後に『心待ちにしております』と。 期待を隠せない言葉を添えて、送り返しました。]
···どうのようなものを見せてくれるのでしょうか、楽しみですね。
[先の約束を考えると、自然と口角が上がってゆく。 華のあるティーカップを手に持ち、すっかり冷めてしまった紅茶に口をつけました。]
(203) 2024/02/25(Sun) 15時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 15時半頃
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[約束の日。 私は屋敷の正面にある大扉の先で、あなたの到着を待っていました。
仕事の取引とはいえ。 こちらまで、わざわざ足を運んでくださった客人。 当主、自ら出迎えるのは当たり前のことでしょう。]
···カコさん、お待ちしておりました。 急な申し出を受けて頂き、感謝いたします。
[扉を開き、あなたが顔が見えると。 挨拶と共に軽く礼をしたでしょう。]
···早速、客間にご案内します。
商品を並べやすいように。 平らで大きめの机を用意しましたので、よかったら使ってください。**
(204) 2024/02/25(Sun) 15時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 19時半頃
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[差し出した素朴な花のブーケ。 存外素直に受け取ってもらえて、 カコは内心ほっとする。>>195
丈高い茎は少し短めに切り揃えられ、 伸びやかに広がる白い花弁と黄色い花芯。
まじまじと眺めるジャーディンの姿。 カトレアの花を初めて見ると言っていたから、 マーガレットも初めてなのかも知れない。]
(205) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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[寝入りばなに感じとった、ジャーディンの 不安めいたものを和らげたくて。 敢えて言葉にしたのは、カコにとっては ごく当たり前の使用人の扱いだった。>>191
物心つく前からカコにとって、 使用人の多くは同じ邸宅内に 住み込んで、自分たち家族のために 何くれと世話を焼いてくれる存在だったから。
一つ屋根の下、生活を支えてくれる存在に 辛く当たる理由がなかったといっていい。 規律を保った上で厚く遇せよというのが、 亡き父の教えでもあった。>>196]
(206) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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[つい口を突いた問いかけを、 ジャーディンは慌てたように否定する。 首を振る仕草が、可愛らしかった。>>197]
そう…?なら、いい。
[どこかむくれていた雰囲気を潜めて、 カコは頷く。]
そうね、変わるのは怖いこと。 誰だって。 既にある現状を捨てて、 新しい環境に身を置くのは。
[吐露されたジャーディンの恐怖。 それは十分頷けるものだった。]
(207) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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[しかし、その反面で。 彼がこの瞬間は念頭に置いていないように聞こえる 懸念を、少し躊躇ってからカコは切り出した。]
──…けれどね?ジャーディン。
いつまでも、ここで働ける訳ではないわ。
[既に成人近く見える彼。 ダーラのドールの雇用基準は計りかねるが、 娼妓としての生というのは、凡そ短いだろうと。]
(208) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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外で自分を試す機会があるなら、 より若いに越したことはない。 それが私の所であれ、他の雇用先であれ。
……うちは、悪い選択肢ではないと思う。
[彼の不安を払拭するために、メイドの娘を 店に連れてくることも考えないではないが。 他に保証の術もないから、自己申告以上の ものにはなり難い。]
(209) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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[彼からの反応があれば、それに応じて。 そうして、伝えたいことを伝え終えれば、 静かに席を立つ。]
……ごめんなさい。 引き留めてしまったわね? 今夜もありがとう。 行きましょうか。
[ご馳走様、とカップを一瞥して告げる。 いつものようにドールに見送られるのだろうと、 ジャーディンを促し、出口の方へと足を向けた。]*
(210) 2024/02/25(Sun) 20時頃
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[使用人にも奴隷とそうでない者がいるだろうが 奴隷をまともに人間扱いする人物は珍しい時代だ。 彼女の家がどういった家か、 彼女がどのような教えを受けて育ったかを ジャーディンは知らない。 知らない以上は、今まで見てきた屋敷を 一般的な例として考える以外ないのだ]
(211) 2024/02/25(Sun) 20時半頃
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[怖さを受け入れてもらえただけで それがいくらか和らぐのを感じた。>>207
けれど彼女が続けた言葉は、 ジャーディンの新たな不安を呼び起こす。>>208 いつまでもここで働けるわけではない。 誰かに気に入られて買われれば当然そうなる。
オーナーがドールをお払い箱にしたところは ジャーディンは見たことがない。 皆、買い手がついて店を去っている。 だがもし長い間買い手が着かず、 とうとうドールとしても働けないような 年齢になってしまったら……。]
(212) 2024/02/25(Sun) 20時半頃
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[彼女の元でしばらく世話になるのは、彼女の言う通り 悪い選択肢ではないのかもしれないが>>209] カコ様は、庭仕事を引き継いでくれそうな 新しい使用人がほしいんですよね。 だったら、既にそういう経験がある人のほうが 手っ取り早いんじゃないですか。 [「あなたが連れて帰りたいのは『僕』ではなくて、 『誰か都合のいい使用人候補』なんでしょう」 そう馬鹿正直に言葉に出すのはさすがに問題発言だと いくらジャーディンでも察しがついた]
(213) 2024/02/25(Sun) 20時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 20時半頃
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お客様がご満足されるまでお付き合いするのが ドールの務めですから。 またのご来店をお待ちしております、カコ様。 [謝る彼女に薄い微笑みを返したが、 それは言うなれば営業スマイル。 先日彼女に見せたものとは異なっていた。 ジャーディンは意識してそういった表情を 浮かべることは少ないが、客とのやり取りで 気分が和めば今のように微笑むことはあった。 出口で彼女を見送ると、バックヤードにブーケを置き また次の指名までは給仕をして過ごすだろう。]*
(214) 2024/02/25(Sun) 20時半頃
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──回想・とある『魔法使い』の昔話──
[微酔いの勢いを借りてねだった、煙自身の話。 始まったのは。彼の数奇な半生の物語。>>149 その語り口に引き込まれ、静かに耳を傾ける。
奴隷の多くがそうであるように、彼もまた、 過酷な生い立ちだった。 それをこうして滑らかに口にできるということは、 彼自身の中で整理がついているのかも知れない。 頷くだけで、敢えて触れはしなかった。
煙が携えている煙管の出所。 このあたりのものとは形状が違うから、 娼妓の彼が持つものとしては 不思議に思っていた。]
(215) 2024/02/25(Sun) 21時頃
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そうね、東方のものに見える。 どこで手に入れたのか、不思議に思ってたの。
……今の煙には、よく似合ってる。
[かつての奉公先で下賜されたとか、 実は没落した商家の息子であるとか。 どの想像もしっくりこなかったから、 作り話めいた由来に、寧ろ納得する。]
(216) 2024/02/25(Sun) 21時頃
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[幼い煙を拾い育てた『師』の話。>>150 煙管に因んだ名付けと、込められた理由。
『君には選ばれた者の後光がさしておる』 その台詞は、思い描いた師の姿に似つかわしくて、 カコは小さく肩を揺らして笑った。 『魔道士』としての修行の日々は、 遠い異国のお伽噺のよう。>>151
「滝行ってなあに?」 「断食ってほんとに食べないの?」 そんな具合に、微酔いのカコは少々、 話を脱線させもした。]
(217) 2024/02/25(Sun) 21時頃
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[会う度に煙が装着している、目元に妖しく色を 添えもする眼鏡。その由来。>>152 “物事の真髄を見通す”とは、 いかにも魅惑的な魔術具の触れ込みだ。 「実際何がみえるの?」と問えば軽くはぐらかされて。 教えてくれてもいいのにと詰り、胡乱な目で見遣った。
やがて身の上話は『師』を失った 弟子たちの転機へと差し掛かる。>>153 頭を失えば、組織の瓦解は早いものだ。 残された者たちが生きるためにとった方策は、 多岐に渡ったようで>>154]
…段々雲行きが、怪しくなってきた。
[眉根を寄せて「それで煙達はどうなったの?」 と、佳境に入った話の続きをせがむ。]
(218) 2024/02/25(Sun) 21時頃
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[『灰占』という耳慣れない単語が出れば、 また煙に説明を求めた。>>155 彼の巧みな話術の基礎が、商いで培われたと いうのは頷ける。
そうして導き手を失った『魔道士の弟子たち』は、 薄っすら予想のついた結末を辿ったらしい。 摘発された彼らが押し込まれたのは、奴隷屋だった。
煙が何とか師の形見である煙管と色眼鏡を死守した 臨場感ある下りには、良かった、と安堵を漏らす。]
(219) 2024/02/25(Sun) 21時頃
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[そうして煙の、国を跨ぐ長い足取りは、 ここパルテールで一旦の終着を迎える。>>156 煙は、ただ流されるままに生きてきた “魔法使い崩れ”だと自身を称して話を締めくくる。]
……“さほど面白くもない”? とんでもない!
煙、貴方。字が書けるのでしょう? 本を書くと良いわ。 どこを切り取っても読み手がつくでしょうね。
[手放しの称賛は、あながち酔っ払いの冗談でも、 まして世辞でもなかった。]*
(220) 2024/02/25(Sun) 21時頃
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[ジャーディンの指摘は、もっともだった。>>213 無論、カコも認識していることだったから。 少し高い位置にある顔を見上げて]
そうね、貴方の言う通りよ。 分かっている。
……ではどうして、私はあなたに。 こんな話を、急に持ちかけたのでしょうね? 使用人として買い上げるには、 決して安くもないでしょう花に。
[緩く首を傾げて問うのは、彼にか。 或いは、自分自身にかも知れなかった。]
(221) 2024/02/25(Sun) 21時頃
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[ジャーディンが紡ぐ、余所行きの改まった台詞。 浮かべた微笑は、お定まりのものだろうと 何とはなしに、見てとれた。>>214]
ええ、また。 その花が、枯れる前には。
[ジャーディンが抱えた花束。 マーガレットは、切り花にしても数週間は保つ花だ。 先の誘いの返事は、次に来た時にでもと告げはしたが。 “次”がいつ訪れるかは、定かではない。]
(222) 2024/02/25(Sun) 21時半頃
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[預けていた薄手の外套を纏えば、 カコの足首までがすっぽりと覆われる。 扉を潜る間際。 ふっと肩越しに、ジャーディンを振り返り]
そうそう。 もし生けてくれるなら、水はできれば、 毎日替えてあげて。
最初のうちは水をよく吸い上げるから、 水が減りすぎないよう気をつけてあげると、 長く咲いてくれるの。
(223) 2024/02/25(Sun) 21時半頃
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……もし、萎れかけてきたら。
切り口を、水中でもう一度、 切り直してあげて? 水揚げをしやすいように。
そうすれば、また元気を取り戻してくれるから。
[先夜に贈った、カトレアの一輪。 元気がなくなってきたと気にかけてくれた彼に。 もうひとつだけ手入れの秘訣を伝えて、 店を後にした。]*
(224) 2024/02/25(Sun) 21時半頃
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え…… [彼女は問いに問いで返してきた。>>221 確かに使用人を求めるだけなら パルテールより安く買える場所は存在するだろう。 なのにここで買おうとするのは、 ……それだけ気に入ったから……?]
(225) 2024/02/25(Sun) 22時頃
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[都合のいい思い上がりはよそう、と ジャーディンは首を左右に振った。 彼女は花が枯れる前と言いながら>>222 花を長持ちさせる方法を伝える。>>223>>224 花が長持ちするなら、その分 次の来訪は遅くなるのではないか。 そんなことを思ってから、 ジャーディンは自嘲したい気分になった。 これでは彼女の来訪を心待ちにしているかのようだ]
(226) 2024/02/25(Sun) 22時頃
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[だが、営業終了後。
ジャーディンはオーナーからもうひとつ花瓶を借りて マーガレットを新たに部屋に活け、それから、 カトレアの茎の切り口をもう一度切り直した。
彼女に教えられた通りにしたつもりだ。 そうして翌日、窓辺を見てみれば、 そのまま萎れていくかと思ったカトレアは まだかろうじて咲いていた。
元気を取り戻すというよりは なんとか延命したという程度だが]
(227) 2024/02/25(Sun) 22時頃
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[このように花を贈られるのは彼女からが初めてだが 彼女はドールによく花を贈る人だったろうか? 記憶をたどってみても過去にそのような姿を 見た気はしないが、個人的な贈り物だ。 人目につかないように渡していたかもしれない。 都合よく考えては期待に裏切られるし 思い上がっても馬鹿を見るだけだ、と ジャーディンは己を戒めた。 次に彼女が訪れるまでは、 またいつも通りの日々が続くのだ]**
(228) 2024/02/25(Sun) 22時頃
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