8 Solo Assembly Letters
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[ 何度目かのやり直しの末に漸く 持ち手に指絡めたティー・カップを口に運びます。
( 二通目を書き終えたあと、 ちょぉっと” ひと仕事 ”を終えたつもりで いったん筆を置いたのですが... )
ぽとん、と抜けた音を立てて 手紙をポストが吐き出します。 その数、三通。 ]
あ、 ───ほんとうに届くんですねぇ。
(13) 2021/04/15(Thu) 16時半頃
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( ......と言うことは、ボクの手紙も そろそろ届いているころでしょうか? )
[まぁ。届いていても、いなくても。
・・・・・・・ 『一通目』のことはなぁんにも変わりありませんが せーっかく”こころを込めて”認めたお手紙ですから。 届いて下さったほうが嬉しいものですよねぇ。
( 届いた相手は ” どうか ” は知りません )
七分目まで注がれていた紅茶を半ばほどまで 静かに飲みくだし。ソーサーに返すと、それから・・・ 椅子の上に落ちた手紙をていねいに拾い集めたのでした。]
(14) 2021/04/15(Thu) 16時半頃
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ええっとぉ... これも、お手紙ですか?
[ いちばん最初に手に取ったのは ほかの手紙とは毛色の違うものでした。 (なんと言うか、お手紙と言うよりは────── ボロボロの『紙片』のようでしたけれども、ね? )
それでもところどころ穴の開いた 長さの違う二枚の紙切れをイタズラだと 捨ててしまうことにしなかったのは、
そこに踊るのがまるで小さな子が書いたような おさなさのある字だったからでした。 ]
(50) 2021/04/15(Thu) 22時頃
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( ひともばけもの好きじゃあありませんけど... ボク、こどもは好きなんです。 ...だぁって、無垢ですから。 )
・・・・・ [ 時と場合と────── いい子に限りますけれど、ねぇ。 ]
(51) 2021/04/15(Thu) 22時頃
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うーんと...。 これはこの字でしょうか? こちらはこうで.... っと...
[...書かれているおことばが理解できたとしても 虫喰いのように穴が空いていたり、 文字が反転していると文面を読むのも まるで暗号解読のよう。
あれでそれで、と二枚分の文量としては少ない文字を ようやく読み解くともう一度最初から読み直して... すこうし考え込むように。
羽根ペンのはじっこを口元に宛てがったのです。]
(52) 2021/04/15(Thu) 22時頃
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[ 投函し終えてから、一冊目の送り主について パラパラと本を捲ってみます。
フィールドに書かれた『妖怪』と言う文字、 これはボクはナイトウォーカーに近いものだろうと 思っていたのですが───────。 ]
...かれらのようであっても。 主の威光を忌避しないものもいるんですねぇ?
(ひとの血でも混じっているのでしょうか、と独りごち。 彼女のご両親がどういう存在の”それ”か、 このときのボクはまぁったく知りませんでしたから。 わずかに持ち上がった興味をそこそこに。 ]
(58) 2021/04/16(Fri) 03時半頃
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( 手に取ったふたつめのお便り。 クローバーが漉き込まれていることに気付くと、 ステンドグラスを通して差し込む月明かりに 翳したりなんかして────────。 )
これは────、 .....うーんとぉ。 彼女からでしょうか?
[ 便箋の上に踊る真っ青なインクの中に 赤い『蹄と模した一筆書き』は ひときわ目に飛び込んできます。
添えられたサインといっしょに冊子と 照らし合わせながら文面に目に通しました。 ]
(59) 2021/04/16(Fri) 04時頃
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[ ───────こぼれ落ちるのは、凍りついた笑み。 ]
(60) 2021/04/16(Fri) 04時頃
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( ええ、見た目によられませんよね! .......ほんとうに。 )
[飲み残していた紅茶をもう一口、口に付けようとして すっかり冷めていることに気付いてしまったものですから 嘆息と同時に筆を執ることになるのでした。
...残念ながら、こういうことに嬉々として賛同しそうな 脳筋のウリエルじゃあないんですよねぇ。ボク。]
(61) 2021/04/16(Fri) 04時頃
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・・ [ 書面にかかれた『それ』が相手に どう見えるか疑念が残る出来と言うことに この天使は気付かないまま、二通目を投函した。 ]
( では残りのもう一通を───── ... と 手に取り掛けた封筒をまじまじと見ると いちど、ゆびを止めかけました。 )
(62) 2021/04/16(Fri) 08時頃
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[ 送り主によって「問題ない」と判断された、 常夜の国の空を彷彿とさせるような闇色の封筒と その封を封じる凶兆の月のようでありながら 欠けた月がしつらえられた封止めのシールの─────
まるで魔女の宴《サバト》のようないでたちの手紙は しかし御使いの目を引くには充分だった。 ]
(──────ボクの正体もしらないで。
『大魔術師』に影の英国の魔女や 魔術師たちが送ってくるもののなかには この手紙に良く似た『招待状』のようなものを 受け取らせていただくようなこともありましたけれど...
たいていは暖炉の炎の中。 )
(63) 2021/04/16(Fri) 09時半頃
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[とは言え、 せっかくこのような場で頂いたお手紙ですから。 見た目だけじゃあそのようにしませんよぉ?
( ...いまのところは。 )
ていねいを封を切って、 それから─────三通目への筆を執るのでした。]
(64) 2021/04/16(Fri) 09時半頃
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