34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/22(Thu) 22時頃
|
[店を去り際、手隙の煙を見かけて、 何気なく声をかけた。>>16 給仕の際に声をかけるのは控えたが、 顔馴染みと二三言交わせれば良いと思ったのだ。 カウンターに控えるその時も、ドールの私語は 禁じられているという認識はなく。 聞かせてもらった煙の近況には、穏やかに笑みを浮かべ]
それは何より。
私は──…ええ、楽しかった。
[彼に問われるまま、僅かの間の後。 気持ち微かに、首を傾げて。 今宵の時間への感想を答えた。]
(40) 2024/02/23(Fri) 07時頃
|
|
[ジャーディンと過ごした一時。 話が弾んだとは言えなかった。 彼は終始、隣で居た堪れないような 雰囲気を滲ませていた。 席を立つ時に見せた、どこか柔らかな 微笑を除いては。>>0:261
こちらも、どこか彼を探るような接し方になった。 不用意に手を触れるのを躊躇わせるような、 彼の纏う空気と、垣間見たその気質。 それを評するに相応しい言葉は、何だろうか。 無垢とさえ、カコの目には映った。
──彼を粗雑に弄ぶ御仁の気が知れない。 それが、率直な感想だった。]
(41) 2024/02/23(Fri) 07時頃
|
|
[煙の仕事の邪魔をする気はなく、 手短に挨拶を切り上げようとすれば、 近況には続きがあったようで>>17
近々彼を買い上げる相手は『すごく良い子』で、 煙のお願い事すら聞き入れてくれるかも知れない、 そんな人物らしい。]
来週……、そうだったの。 それは── 少し残念ね? 私としては。
[そこまで聞いた上で、敢えてそう言って。 カコはにっと笑ってみせた。]
(42) 2024/02/23(Fri) 07時頃
|
|
[悪巫山戯めいた笑みをすぐに崩すと、 柔らかい微笑を広げて]
でも良かった、おめでとう。煙。 じゃあその前に、一度顔を出してみようかな。 またの機会も、あるといいわね。
[丁度ジャーディンにも、近いうちに顔を出すと 告げたところだ。>>0:255 今この店に在籍するドールの中でも、 煙にはよく付き合ってもらった、という 思いがあるから。]
(46) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
|
|
──回想・煙と──
[その夜、パルテールを訪れたカコは、 珍しく酒気を帯びていた。 微酔いという程度だったが、酒を口にした後に 立ち寄るのは稀なこと。 あまり楽しいとは言えない会食からの帰りだった。
足が赴くままに店に寄れば、既に何度か指名をした 煙が、手隙のようで控えていた。 今日は煙を、と。幾人かのドールの中から指名して]
(47) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
|
|
[調子の良いいつもの挨拶と、気さくな話しぶり。 確かあれは、初対面の折だっただろうか。 話をするなら、こういう事も共有したいと言って、 同じ飲み物を飲んでくれたことを、 ふっと思い出す。>>0:241]
──煙、貴方、お酒は飲めるの?
いつも私の話を聞いてくれるばかりで、 貴方のことはよく知らない。
[仮初めに手に入れた品々の美しさや、>>0:51 生業が思いがけぬ拡がりを見せた笑い話。>>0:143 女当主として年嵩の使用人達を抱える難しさのこと。
とりとめもない話を引き出すようにして、 軽妙な相槌を打ちつつ、 煙が耳を傾けてくれた、幾つかの夜。]
(48) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
|
|
今日は何かひとつ、貴方の話をして? 何でもいいから。
[煙が装う異国の出で立ち以上に、 奴隷として娼館に身を寄せているにしては 不釣り合いな彼の強かさは、興味深かった。
テーブルに頬杖を突き、少し眠たげに尋ねたカコは、 寝物語をねだる幼子にも似ていた。]**
(49) 2024/02/23(Fri) 07時半頃
|
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 07時半頃
|
[煙の退店までは、一週間ほどの猶予しかないと 聞いていたから。 カコはジャーディンに告げたよりも早く、 パルテールを訪れることとなった。 丁度良く空いていた煙を指名し、最後の夜であろうと、 いつもと同じように他愛のない会話を愉しんだ。
唯いつもと違ったのは、煙との談笑を、 小一時間で切り上げたこと。 その後に指名しようかと思っていた ジャーディンは、接客中のようだった。 何処かで時間を潰して待つには夜も遅かったから。 手近に居たドールに、言付けを頼む。]
(60) 2024/02/23(Fri) 12時頃
|
|
[ドールに手渡すのは、一輪の赤いカトレア。 屋敷の庭で手ずから手折り、 持ち運びがしやすいよう、メイドの娘に 簡素に包装してもらった花。
彼を思わせる花は、もっと素朴な花だろうと 何とはなしに思いはしたが。 先日通された席の意匠と同じ花が、 この時期、屋敷の庭に咲くことを 出掛けにふと思い出したのだ。]
(61) 2024/02/23(Fri) 12時頃
|
|
[この花が枯れる前には会いにくると、 ジャーディンに伝えて欲しいと言付ける。 飲食物の持ち込みが禁止されていることは 知っていたが、贈り物の類は、さてどうであったか。
伝言さえ伝わればそれでいいと思う一方、 “パルテール”と店を名付けるような女主人なら、 花一輪見咎めはしないのではないかと思いはする。]
(62) 2024/02/23(Fri) 12時頃
|
|
[カコが再びパルテールを訪れたのは、その2日後のこと。 手が空いているドールを尋ねることはしなかった。 丁重に席へと案内され、先日予約をしていたドールを、 呼んでもらう。]
今晩は。ジャーディン。
飲み物、何がいいかしら。 カモミールティーでいい?
[否がなければ、彼にはミルクで煮出した蜂蜜入りの、 温かなカモミールティーを。 自身には、ホットチョコレートを頼むつもりで。]**
(63) 2024/02/23(Fri) 12時頃
|
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 12時頃
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 12時頃
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 19時半頃
|
──回想・はなむけの夜──
[煙の退店を祝し、改めて別れを告げに訪れた夜。 二人同じ飲み物を幾度か頼み、寛いだお喋りの一時は、 『おめでとう。元気で。どうか、お幸せにね。』と 別れ際に煙に告げて、締めくくった。 良い引き取り手だと既に聞いていたから、その願いを 言葉にして聞かせるのは、難しいことではなかった。
次いでジャーディンの空きを問えば、 接客中と聞かされた。 懐中時計で時間を確かめ、出直すと告げて席を立つ。 客席を区切るのは、透かし彫りの間仕切りであるから。 帰りしなに、女性と二人、睦み合う恋人同士のように 頬寄せ合って抱き締める彼の姿が垣間見えた。>>71
カコが初めてパルテールで予約をしたのは、 その直ぐ後のこと。]
(78) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
|
|
──新しい夜──
[今宵招いたのは、淡い佇まいの青年。 丁寧なお辞儀の後、 『お待ちしておりました』と ジャーディンは告げる。>>73]
……ああ。 私、このお店で予約をするのは 初めてだったのだけど。
“待たれている”というのは、悪い気がしないものね?
[思わず瞠った目をふっと和らげて、囁いた。 ぽんぽんとソファの隣を軽く叩き。 立ち尽くす彼に、隣に座るよう促す。>>74]
(79) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
|
|
[注文する飲み物を問えば、 『お気遣い無く』『カコ様のお望みのもので』 と殊勝げな言葉が返ってくる。>>73 ふと頭に過ぎったのは、過ぎた夜の煙の言葉>>0:241]
……そうね、では。 当分は、私の好きなものに付き合って頂戴?
こないだ貴方が教えてくれたダーラこだわりの ホットチョコレート。 一緒に飲んでみたいと思ってたの。
まずは此処で、と思って。 あのショコラティエには、まだ足を運んでいないから。
[ジャーディンにはカモミールティーをと思っていたが、 気が変わって。自分と同じものを、と。 ホットチョコレートを2つ、給仕のドールに頼んだ。]
(80) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
|
|
[先日、他のドールに言付けたカトレアは、 無事にジャーディンの手に渡っていたらしい。>>74 本物を見るのは初めてだったと、彼は言う。 あれはカトレアかと確かめるような口ぶりに、 小さく頷いて]
受け取ってもらえたのね、良かった。 ちょうど先夜居たのが、カトレアの席だったから。 出掛けに、庭先に咲いているのを思い出して。 あれは、私が摘んだものなの。
[何かを懐かしむよう、カコは目を細める。]
(81) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
|
|
[程なく運ばれてきた、2杯のホットチョコレート。 ひとつはジャーディンの前に。 もうひとつは、カコの前へと。 熱いより一歩手前、程好く温かなカップで掌を温める。]
うちの庭はね。花が好きだった母のために、 父が他所の国から持ち帰ったものまであって。 これからの季節、なかなか見事なものよ。
春先には牡丹、初夏には薔薇が咲いて、 次は百合。 温室には、手のかかる蘭もあるの。 カトレアも、蘭の一種ね。 『蘭の女王』とも呼ばれている。
[いずれも、パルテールの意匠にも使われている、 多くの人々に愛されてきた花々だ。]
(82) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
|
|
最近は、人に任せきりだけど。 小さい頃は、園丁の爺やに教わって、 木花の世話の手伝いをするのが好きだった。 あとは木苺を食べたり、 蔓苔桃のジュースをもらったり、ね。
[そちらの方が目的だったかも知れない、と笑って]
ジャーディンは、花はあまり見たことがないの?
──貴方の好きなものは? 食べ物でも、物事でも。同僚でも。…何でも。
[この店で働く彼に、如何ほどの自由時間があるかは 知れない。 ここに来る以前、過酷だったであろう外界での日々に、 好きなものを見つけるだけの時間があったかも知れない。 けれど。気づけば、そう問うていた。]*
(83) 2024/02/23(Fri) 20時半頃
|
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 21時頃
|
──回想・或る日の手紙──
[自室に籠もり、輿入れ前の品々を検めていた折。 可愛がっているメイドの娘が、捧げ持つように 美しい封筒を届けにきた。送り主は、以前可憐な花々の 食器を迎え入れてくれた貴人。 いかにも穏和な彼らしい、丁寧な文面。>>32]
フェルゼ様が、指輪を…?
[高貴な血筋のフェルゼの人となりは、一介の商人である カコには深く知る由もなかったが。 実のところ、パルテールに彼が通っている事は、 かねてより気づいていた。 生真面目そうな雰囲気を纏う彼のこと、 顔を合わせれば気まずかろうと、見かけた時には 極力遠い席に通してもらうよう頼んではいたが。 知り合いが来店の際は、そう取り計らってくれるよう、 日頃から店側にお願いもしている。]
(87) 2024/02/23(Fri) 21時半頃
|
|
[貴人のご婚約とご婚礼の噂は、 いち早く耳に届くよう、種々の伝手がある。
薄絹の天蓋付きの寝台、 熱帯の採石夫が掘り出した宝石、 貴婦人の花傘にも似たステンドグラスランプ。 華美で典雅な品々は、やんごとなきお家柄の 婚礼には付き物だ。 だが、リュミエル家の喜ばしい噂は、 これまでのところ耳に届いていなかった。
メイドに申し付け、用意してもらったのは、 柔らかく百合の香を焚きしめた、 透かし模様の真白い百合が浮かぶ便箋。]
(88) 2024/02/23(Fri) 21時半頃
|
|
[時候の挨拶から始まり、まずは先日 食器を買い上げてくれたことへの御礼。 代筆は頼まず、流れる文字で綴っていく。
選りすぐった美麗な食器が、フェルゼの邸宅で 重用されていることを知れたのは、 心浮き立つことだった。
次いで、お問い合わせを心より歓迎すること。 舶来の宝石をあしらった装飾品も 一通りの取り扱いがあり、それで事足りなければ 宝石商もご紹介できること。 ご都合の良い日時にお伺いさせていただく旨を、 礼を尽くした文面でしたため、封蝋をする。
百合の香薫る封筒は、その日のうちには、 リュミエル家に届いたことだろう。]*
(89) 2024/02/23(Fri) 22時頃
|
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/23(Fri) 22時半頃
|
[ソファの横へおずおずと腰かけ、やがて届けられた カップを両手で包み込むジャーディン。
それを見てから、ホットチョコレートを口に含む。 濃厚で、けれどしつこくはない上質な口当たりを楽しむ。
庭園の由来の話をすれば、彼は呟くように 相槌を返す>>90 カコは、軽く頷くに留めた。 隔たりのある立場、ジャーディンの生い立ちを鑑みれば 互いの身の上話をしあって打ち解けられる期待は できないだろうと、理解している。]
(122) 2024/02/24(Sat) 16時頃
|
|
[カコが聞かせた、幼き日の思い出話。 無邪気で無欲だった日々のこと。 思い出の味をジャーディンに問いかけられる。>>91]
木苺は、よく熟した赤い粒を選ると、 甘酸っぱくて美味しい。
蔓苔桃のジュースはね? 実際、飲めたものではないわ。 そのままでは酸っぱすぎて。 だから、蜂蜜を垂らして飲むの。
[先の夜に飲んだ蜂蜜入のカモミールティーのように。 蜂蜜の癖のある甘さが、尖った酸味と中和しあうのだ。]
(123) 2024/02/24(Sat) 16時頃
|
|
[『昔勤めていたお屋敷』>>92 何気なく口にされたその言葉。 性的搾取の対象というよりは、使用人として仕えた過去も あるように聞こえる。] そう。…そのお屋敷では、何の仕事を?
[女主人がパルテールと名付けたこの店に、 時折花を携えてくるらしいというのは、 いかにも頷ける話だ。]
(124) 2024/02/24(Sat) 16時頃
|
|
[ジャーディンの好きなものを尋ねれば、 先日飲んだカモミールティーが真っ先に上がった。>>93 惜しむように飲んでいた姿はしっかりと記憶にある。]
やっぱり好きだったのね、 カモミールティー。
私も、香りが爽やかで好き。
[やはり注文はそうすれば良かった。 と声にしなかったのは、 また恐縮される気がしたから。]
(125) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
|
|
[次いで挙がった、『好きなもの』>>93 カコが贈った赤い花。]
カトレア。飾ってくれてるの。 ありがとう。…嬉しい。
[ジャーディンにと言付けた花を、 彼の自室に飾ってくれている。>>93 それは、予想のつくはずのことだった。 けれど、思いも掛けなかったこと。 自分の隣の居心地は、 彼にとって良さそうでないのは察している。 しかし、その花が生気を失い始めていると聞けば]
切り花だから、どうしても。ね。 持ってきて大丈夫そうなら、 鉢植えにしたのだけど。 今度はそうしようかな。
(126) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
|
|
[不意に、ジャーディンの視線がカップへと落ちる。 微かに震える、カップを持つ掌。 身を縮め、竦むような彼の佇まい。>>94]
……口に合わなかった? もしそうでなければ。
『お客様がいる時だけの贅沢』だと 思って、一緒に飲んでくれると。 ……嬉しいんだけどな。
[彼と初めて時間を共にした夜、 彼本人が口にした言葉を用いて>>0:117 少し崩した口調で、一応お願いはしてみる。]
(127) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
|
|
[ふうっと。吐息にしては少し長い それが、溢れた。
彼と居ると、はっと胸を突かれる思いがする。 そうして───酷く、苛々する。
誰が、彼をこうしたのだ? 或いは、誰も彼もが?
一度なりと買い手がついたというのなら、 何故彼は今、ここにいるのだろうか。 この店に辿り着くまで、名を失っていた青年。 長年に渡るのだろう、利用と搾取の歴史。 その成れの果て。]
(128) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
|
|
[泥水を啜り、それでも咲く花はある。 世界は醜くも美しく、 人は脆くも逞しい。
カコが見てきたパルテールのドールは、 煙やメイドの娘のように、そう思わせる者も多かった。
けれど。水を吸い上げ葉を繁らせ、 空へと枝を伸ばし、蕾を膨らませるための根が、 先に育っていなければ。
ジャーディンは、根を育てるだけのささやかな土壌も、 授からなかったというのだろうか?]
(129) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
|
|
───ジャーディン。
外の世界に、興味はある? それとも、このままここで暮らしていたい?
[切り出すのは、心持ち低い、決然とした声。 ジャーディンにずっと聞かせてきた、 柔らかで落ち着いた声音とは違う。]**
(130) 2024/02/24(Sat) 16時半頃
|
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 20時半頃
|
[他愛のない話に、束の間。 ジャーディンが覗かせた笑顔。>>138 それはまた、はっとさせられるものだった。 雲の晴れ間に一瞬覗く、金色の光のように。 かつての奉公先での仕事を問えば、 その表情はさっと曇った。>>139 彼の性根は、素直で柔らかに見える。 雇われ先で何があったことか。 カコの思う範疇にあるかは知れない。
鉢植えは世話の仕方が分からないと 聞けば、庭園の世話の経験はなさそうだと 記憶に留めておく>>140]
(158) 2024/02/24(Sat) 21時頃
|
|
[唐突にカコが切り出した問いかけ。>>130 ジャーディンは、外の世界は怖いと溢した後に。
『でも、このままここへいたくは……――』 曖昧に、途切れた言葉。>>143]
それが聞ければ、充分。 うちへ来ない?ジャーディン。 仕事は──…そうね。 少し考えさせて欲しいけど。 待遇は、不自由をさせるつもりはない。 その気があれば、後々正式に取り決めを。
[告げる声音は再び、穏やかで、平静なもの。]
(159) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
|
|
[彼の居ずまいが、自分の隣では一段と所在なげに 見えることは気づいている。>>141>>142 もう少し、打ち解けられていればと 思いはするが。]
……雇い主を特段好く必要はないわ。 実際顔を合わせることが多いのは、 先に屋敷で仕えてくれている者達になるでしょうから。
これは機会よ。ジャーディン。 読み書きや奉公の心得を身につける機会も約束する。 それは貴方がこの先、外で生きていく術になる。
(160) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
|
|
──とはいえ、まともに会うのはまだ2回目だから。
私の言うことが信用できないのであれば、 断ってくれたらいい。無理強いする気はないから。
[我ながら、性急な申し出だと思いはしたが。 使用人の雇入れであれば、然るべき筋からの紹介状と、 一度の面通しで大体は事足りる。 女主人による選別と、先夜と今夜の邂逅。 それで代替とするほかない。 ここは無論、斡旋所ではないのだ。]
(161) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
|
|
[日頃慎重に、手許に置くものを絞り込むカコが、 思いつきのように行動した動機。 きっと単純なことだろうと、カコ自身は認識している。
その価値を理解せぬ輩が、美しいものを 手垢に塗れた手で扱い、傷め損なうのを 目の当たりにするのは。単純に。
────胸が、悪くなる。]
(162) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
|
|
よく考えてみて頂戴。 返事は、次に来た時で構わない。
[一方的にそう伝えると、懐中時計を取り出す。 まだ、持ち時間は残っているようだ。]
……少し、休むわ。 もし寝ていたら、時間が来たら起こして? 人の気配がする方が、よく眠れることもあるの。
[店内で、ドールに添い寝をしてもらう客を 見かけることはあった。 仮眠程度ならば許されるだろうと、 深く座り直し、ソファの背もたれに背を預け、 肘掛けに身を寄せる。
瞼を緩く閉ざす間際に見たジャーディンは。 どんな表情を、浮かべていただろうか。]*
(163) 2024/02/24(Sat) 21時半頃
|
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/24(Sat) 21時半頃
|
──回想・フェルゼ様への手紙──
[リュミエル邸へと、使いに急ぎ手紙を持たせた後。 そう日を経ずして、返信が届いた。>>108 薫る珈琲のカップを遠ざけて、 ペーパーナイフで開封し、一読する。
フェルゼの都合の良い日時が幾つかと、 相変わらず丁寧な感謝の言葉。 驕り高ぶったところのない方だ、と 改めて思う。]
フェルゼ様、どんな方にお贈りするのかしら…?
[こういった品を紹介する時は、好みを把握している 既知の顧客が多い。 婚儀の品であれば、婚礼の噂とともに、 お相手の情報も併せて耳に入っているものだ。 全く事前情報のないことは珍しかった。]
(186) 2024/02/25(Sun) 07時半頃
|
|
[雪白の銀髪の下、女性が夢見るような瞳をもった 線の細い青年。穏やかで柔らかな人当たり。 かの貴人に選ばれた幸運な人は、 どのような人だろうか。 思いを巡らせれば、唇に笑みがほの浮かぶ。
書かれていた日時の中で、 一番直近の日に伺う旨。>>108 そして希望の有無を尋ねる。 宝石の色や種類、 何か取り入れたい意匠はあるか、 伝統的なものか流行りのものか。
特にご希望がないようであれば、 幅広い品揃えをご紹介する旨を 添えて、丁重に手紙を締めくくる。]
(187) 2024/02/25(Sun) 07時半頃
|
|
[呼び寄せた使用人に、在庫品の確認を頼む。 付き合いのある宝石商人にも連絡をとった。
やがて訪れた、約束の日には。
幾つかの箱を捧げ持つ下男を伴い、 時間通りにリュミエル邸に参じる カコの姿があった。]*
(188) 2024/02/25(Sun) 07時半頃
|
|
[───夢を、見ていた。
不意に、『時間ですよ』と静かな声が響く。 開いた眸は、まだとろりと惚けた飴色。 隣に座る男を確かめて、ゆっくりと瞬く。 小さく頷いた。>>169]
ええ、帰るわ。その前に。 貴方に、花を──……
[鞄からそっと取り出し、差し出すのは、 切り花にしても日持ちのする、 白いマーガレットのごくささやかなブーケ。 野にも咲く素朴な花。 不要に大ぶりな鞄に隠すようにして持ってきたのは。 少しばかり、気が引けたから。]
(189) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
|
|
貴方には、こういう花も。 似合うと思ったの。
……来てもらえたら、お庭の花を、 少しずつお願いできればと思ってた。 園丁は年嵩で、もう長くは居てもらえないけれど。 引退までに、あなたが一緒に覚えてもらうだけの 時間はあるだろうから。
[それは、さっきは口にしなかったこと。>>159 彼の希望を聞かないことには、と。]
(190) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
|
|
あなたは若くて、健康で。 それはお金で買えない資産よ。 だから勿論、他のことだってできるでしょうし…、
[連想するのは、鉢植えは世話の仕方がわからないと、 困ったように眉を寄せていた顔。>>140 知らずカコも、僅かに眉間を寄せた。]
……私、不慣れなあなたが失敗したからって、 別に怒ったり、まして罰したりしない。 それで放り出したりもしない、 あなたが出ていきたいと思わない限りは。
[テーブルの上のカップに視線を落とす。 ダーラが選りすぐったチョコレートは、 温かく味わえるうちにと飲み干してあった。>>169]
(191) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
|
|
[視線を持ち上げる。 ゆるりと、ジャーディンを捉えて]
あなた、ずっと怯えてるみたい。 何が怖いの。 あなたにとっては。
なにが、一番つらいこと?
[言い募る声音は、何処か切実なもの。 外の世界は怖いと打ち明けた彼へと。>>143]
(192) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
|
|
[束の間でも、傍にある時は身を休めて欲しかった。 だが努めて穏和に接しようとすればするほど、 彼は気疲れするようだった。]
ジャーディン。
……私、そんなにこわい?
[そう尋ねた声も言葉も、どこか拗ねた少女のように、 心細げにカコの耳には響いて。 年甲斐もないことだ、ときゅっと唇を噛む。]
(193) 2024/02/25(Sun) 08時半頃
|
|
[───ずっと、優しくしたいと思っている。
だから、煙への惜別を告げた夜。 ジャーディンに『優しくしてあげてね。』>>105 と声を掛けられた時。 「勿論。“もしも”のご縁があれば、必ずそうする。」と 微笑んで頷いたのだ。
けれど、どうにも上手くいかない。 さっき瞼を閉ざした瞬間、『おやすみなさいませ』と 彼が発した声は、不安げに震えていた。>>166 “もしも”の機会を得られるかは。 甚だ雲行きが、怪しかった。]**
(194) 2024/02/25(Sun) 09時頃
|
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 09時頃
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 15時半頃
啓明結社 カコは、メモを貼った。
2024/02/25(Sun) 19時半頃
|
[差し出した素朴な花のブーケ。 存外素直に受け取ってもらえて、 カコは内心ほっとする。>>195
丈高い茎は少し短めに切り揃えられ、 伸びやかに広がる白い花弁と黄色い花芯。
まじまじと眺めるジャーディンの姿。 カトレアの花を初めて見ると言っていたから、 マーガレットも初めてなのかも知れない。]
(205) 2024/02/25(Sun) 20時頃
|
|
[寝入りばなに感じとった、ジャーディンの 不安めいたものを和らげたくて。 敢えて言葉にしたのは、カコにとっては ごく当たり前の使用人の扱いだった。>>191
物心つく前からカコにとって、 使用人の多くは同じ邸宅内に 住み込んで、自分たち家族のために 何くれと世話を焼いてくれる存在だったから。
一つ屋根の下、生活を支えてくれる存在に 辛く当たる理由がなかったといっていい。 規律を保った上で厚く遇せよというのが、 亡き父の教えでもあった。>>196]
(206) 2024/02/25(Sun) 20時頃
|
|
[つい口を突いた問いかけを、 ジャーディンは慌てたように否定する。 首を振る仕草が、可愛らしかった。>>197]
そう…?なら、いい。
[どこかむくれていた雰囲気を潜めて、 カコは頷く。]
そうね、変わるのは怖いこと。 誰だって。 既にある現状を捨てて、 新しい環境に身を置くのは。
[吐露されたジャーディンの恐怖。 それは十分頷けるものだった。]
(207) 2024/02/25(Sun) 20時頃
|
|
[しかし、その反面で。 彼がこの瞬間は念頭に置いていないように聞こえる 懸念を、少し躊躇ってからカコは切り出した。]
──…けれどね?ジャーディン。
いつまでも、ここで働ける訳ではないわ。
[既に成人近く見える彼。 ダーラのドールの雇用基準は計りかねるが、 娼妓としての生というのは、凡そ短いだろうと。]
(208) 2024/02/25(Sun) 20時頃
|
|
外で自分を試す機会があるなら、 より若いに越したことはない。 それが私の所であれ、他の雇用先であれ。
……うちは、悪い選択肢ではないと思う。
[彼の不安を払拭するために、メイドの娘を 店に連れてくることも考えないではないが。 他に保証の術もないから、自己申告以上の ものにはなり難い。]
(209) 2024/02/25(Sun) 20時頃
|
|
[彼からの反応があれば、それに応じて。 そうして、伝えたいことを伝え終えれば、 静かに席を立つ。]
……ごめんなさい。 引き留めてしまったわね? 今夜もありがとう。 行きましょうか。
[ご馳走様、とカップを一瞥して告げる。 いつものようにドールに見送られるのだろうと、 ジャーディンを促し、出口の方へと足を向けた。]*
(210) 2024/02/25(Sun) 20時頃
|
|
──回想・とある『魔法使い』の昔話──
[微酔いの勢いを借りてねだった、煙自身の話。 始まったのは。彼の数奇な半生の物語。>>149 その語り口に引き込まれ、静かに耳を傾ける。
奴隷の多くがそうであるように、彼もまた、 過酷な生い立ちだった。 それをこうして滑らかに口にできるということは、 彼自身の中で整理がついているのかも知れない。 頷くだけで、敢えて触れはしなかった。
煙が携えている煙管の出所。 このあたりのものとは形状が違うから、 娼妓の彼が持つものとしては 不思議に思っていた。]
(215) 2024/02/25(Sun) 21時頃
|
|
そうね、東方のものに見える。 どこで手に入れたのか、不思議に思ってたの。
……今の煙には、よく似合ってる。
[かつての奉公先で下賜されたとか、 実は没落した商家の息子であるとか。 どの想像もしっくりこなかったから、 作り話めいた由来に、寧ろ納得する。]
(216) 2024/02/25(Sun) 21時頃
|
|
[幼い煙を拾い育てた『師』の話。>>150 煙管に因んだ名付けと、込められた理由。
『君には選ばれた者の後光がさしておる』 その台詞は、思い描いた師の姿に似つかわしくて、 カコは小さく肩を揺らして笑った。 『魔道士』としての修行の日々は、 遠い異国のお伽噺のよう。>>151
「滝行ってなあに?」 「断食ってほんとに食べないの?」 そんな具合に、微酔いのカコは少々、 話を脱線させもした。]
(217) 2024/02/25(Sun) 21時頃
|
|
[会う度に煙が装着している、目元に妖しく色を 添えもする眼鏡。その由来。>>152 “物事の真髄を見通す”とは、 いかにも魅惑的な魔術具の触れ込みだ。 「実際何がみえるの?」と問えば軽くはぐらかされて。 教えてくれてもいいのにと詰り、胡乱な目で見遣った。
やがて身の上話は『師』を失った 弟子たちの転機へと差し掛かる。>>153 頭を失えば、組織の瓦解は早いものだ。 残された者たちが生きるためにとった方策は、 多岐に渡ったようで>>154]
…段々雲行きが、怪しくなってきた。
[眉根を寄せて「それで煙達はどうなったの?」 と、佳境に入った話の続きをせがむ。]
(218) 2024/02/25(Sun) 21時頃
|
|
[『灰占』という耳慣れない単語が出れば、 また煙に説明を求めた。>>155 彼の巧みな話術の基礎が、商いで培われたと いうのは頷ける。
そうして導き手を失った『魔道士の弟子たち』は、 薄っすら予想のついた結末を辿ったらしい。 摘発された彼らが押し込まれたのは、奴隷屋だった。
煙が何とか師の形見である煙管と色眼鏡を死守した 臨場感ある下りには、良かった、と安堵を漏らす。]
(219) 2024/02/25(Sun) 21時頃
|
|
[そうして煙の、国を跨ぐ長い足取りは、 ここパルテールで一旦の終着を迎える。>>156 煙は、ただ流されるままに生きてきた “魔法使い崩れ”だと自身を称して話を締めくくる。]
……“さほど面白くもない”? とんでもない!
煙、貴方。字が書けるのでしょう? 本を書くと良いわ。 どこを切り取っても読み手がつくでしょうね。
[手放しの称賛は、あながち酔っ払いの冗談でも、 まして世辞でもなかった。]*
(220) 2024/02/25(Sun) 21時頃
|
|
[ジャーディンの指摘は、もっともだった。>>213 無論、カコも認識していることだったから。 少し高い位置にある顔を見上げて]
そうね、貴方の言う通りよ。 分かっている。
……ではどうして、私はあなたに。 こんな話を、急に持ちかけたのでしょうね? 使用人として買い上げるには、 決して安くもないでしょう花に。
[緩く首を傾げて問うのは、彼にか。 或いは、自分自身にかも知れなかった。]
(221) 2024/02/25(Sun) 21時頃
|
|
[ジャーディンが紡ぐ、余所行きの改まった台詞。 浮かべた微笑は、お定まりのものだろうと 何とはなしに、見てとれた。>>214]
ええ、また。 その花が、枯れる前には。
[ジャーディンが抱えた花束。 マーガレットは、切り花にしても数週間は保つ花だ。 先の誘いの返事は、次に来た時にでもと告げはしたが。 “次”がいつ訪れるかは、定かではない。]
(222) 2024/02/25(Sun) 21時半頃
|
|
[預けていた薄手の外套を纏えば、 カコの足首までがすっぽりと覆われる。 扉を潜る間際。 ふっと肩越しに、ジャーディンを振り返り]
そうそう。 もし生けてくれるなら、水はできれば、 毎日替えてあげて。
最初のうちは水をよく吸い上げるから、 水が減りすぎないよう気をつけてあげると、 長く咲いてくれるの。
(223) 2024/02/25(Sun) 21時半頃
|
|
……もし、萎れかけてきたら。
切り口を、水中でもう一度、 切り直してあげて? 水揚げをしやすいように。
そうすれば、また元気を取り戻してくれるから。
[先夜に贈った、カトレアの一輪。 元気がなくなってきたと気にかけてくれた彼に。 もうひとつだけ手入れの秘訣を伝えて、 店を後にした。]*
(224) 2024/02/25(Sun) 21時半頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る