14 冷たい校舎村10
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狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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逃げるのは得意だけど、花、薬、魚は本物の目が光ってっし、もう売り物ないし…。あーあ。どうしてこうなった。
タップリ川の水を飲んで「丸々と肥った鰊」を売りさばいたときはよかったな、堤で売ってりゃ新鮮に見えるてんで右から左。 斯くして魚屋のゴミ箱は完売御礼、恵まれない子供のお腹も満たされて、鰊を収めたご立腹が堤に来たころには、本物の魚屋しかいませんでしたとさってね。傑作だろ?
ああ、今日は道端に座ろっか。立つほうでなきゃ愛想もいらねっし。
(0) 2021/11/03(Wed) 23時半頃
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冬休みも目前に迫った12月のある日。
君たちの住む町を雪の白色が塗りつぶしていく。
(#0) 2021/11/03(Wed) 23時半頃
この町がこれほどの雪に見舞われるのはいつぶりだろう。
君たちの記憶にそんな日があったかはさておき、
ニュースキャスターが例年にない大雪だと叫んでいる。
もしも君に天気予報をチェックする習慣があるなら、
昨日までの予報に雪などなかったと疑問を抱くかもしれない。
けれど、夢でないことは冷え切った空気が教えてくれるだろう。
奇妙なことに気象警報は発令されていない。
休校の連絡が君たちのもとに届くこともない。
交通機関も止まってはいないらしい。
いつもどおりの朝とは言いがたいが、
君たちは今日も学校へ向かうことに決めた。
(#1) 2021/11/03(Wed) 23時半頃
君たちは望月高校3年1組の生徒だ。
修学旅行や体育祭、高校生活の主なイベントは過ぎ、
特に熱心に取り組んだ最後の文化祭も10月に終わってしまった。
学区内トップの進学校に通う君たちの周囲は今や、
受験ムード一色に染まっていることだろう。
(#2) 2021/11/03(Wed) 23時半頃
さて、話を今日に戻そう。
君たちが学校へ向かう道中のことだ。
聡明な君たちであれば気づくかもしれない。
例えば、同じ学校の生徒がほとんど見当たらないこと。
同じ制服姿を見つけたかと思えば、顔見知りばかりであること。
不思議に思ったところで目的にはもうすぐそこだ。
煌々と明かりの灯った校舎が君たちを待ち構えている。
理由があってか、あるいは何もなくたって、
君たちは見慣れた校舎に足を踏み入れることに決める。
(#3) 2021/11/03(Wed) 23時半頃
ようこそ、冷たい校舎へ。
(#4) 2021/11/03(Wed) 23時半頃
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[ ひめちゃんは、あたしのすべてでした ]
(1) 2021/11/04(Thu) 00時頃
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うっわ、まじー!? [ スマホの目覚ましでいつもの時間に起きたのに いつもよりなんだか部屋が薄暗かった。 あ、天気悪い?その割に雨の音は聞こえないけどって カーテンを開けたら、空はめっちゃ分厚い雲に覆われて ……どころじゃない。 視界がっていうか世界が真っ白じゃん! 犬が喜んで庭駆け回っちゃうやつじゃん!
パジャマのまま、あたしはスマホに手を伸ばす。 立ち上げるのは勿論メッセージアプリで、 開くのは3-1のグループチャット ]
(2) 2021/11/04(Thu) 00時頃
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『おはよー! ねえ、今日学校あるの?まじで? たどり着けなくて遭難するかも。 誰か助けにきてくれよな!』
(3) 2021/11/04(Thu) 00時頃
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[ 雪だるまとかガーンの顔の絵文字をちりばめて そんなメッセージを3-1のみんなに送信! よろしくぅ!ってスタンプも添えといた。
よっし!とっとと着替えて支度しよ。 大雪なんかに怯むあたしじゃない。 いつもより防寒対策は念入りにしつつ、 両親とはおはよー!うん、今日も休みじゃないっぽい! なんて話しながら朝ごはんをモリモリ食べて、 いつもよりちょっと早めに行ってきまーす!って 家を出る。
夏見七星は今日も元気いっぱいです! ……ってことにしとかなきゃ。ね! ]*
(4) 2021/11/04(Thu) 00時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/04(Thu) 00時頃
七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/04(Thu) 00時頃
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[ きみはわたしのこころに春をはこんだ。
あるいはきみは春そのものだった。
互いの熱で溶かしあうような日々は夏。
はらはらと葉の散る秋も過ぎて今、
わたしは孤独な寒さを背負って冬に立つ。]
(5) 2021/11/04(Thu) 00時半頃
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── 現在・通学路 ──
さっぶーい……
[ コートを着込んだ腕をさすりながら。 言葉は何かに吸い込まれるように尻すぼみ。 降り積もる雪か、つんとした冷気か何かに。
わたし──古香路子はマフラーを少し下げて、 かじかんだ手にふうと息を吹きかける。 ほんの束の間、指先に感じる湿った暖かさ。
一体どうなってしまったっていうんだろう。 青天の霹靂──いや、雷ではないけれど。 予想だにしなかった豪雪が日常を脅かしている。]
(6) 2021/11/04(Thu) 00時半頃
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[ スカートから伸びる脚を110デニールのタイツが、 首元を白黒チェックのマフラーが守ってくれている。
それでも、寒いものは寒いのだ。 わたしは出がけに姉に借りたマフラーを、 さらにぎゅうっときつく巻き付けた。
わたしにはあまり似合わないモノトーン。 今年、マフラーを巻くのははじめてだった。]
(7) 2021/11/04(Thu) 00時半頃
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[ だって、きみがくれたのを巻くわけにいかないし。]
(8) 2021/11/04(Thu) 00時半頃
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[ ……普段は自転車で通う道だから、 いつもよりずいぶん早く家を出たけれど、 白色に彩られた街並みがめずらしくて、 風景に気を取られすぎたかもしれない。
少しだけ、歩みを速める。 それは次第にステップじみていき、 わたしは雪にはしゃぐ子どもみたいに歩く。
ゴキゲンに生きるのなら得意だった。 人気のない真っ白な町。そこを歩くわたし。 何かのCMのワンシーンみたいじゃないかと思って、 マフラーの下、小さな声で歌さえ口ずさみながら。
前方の交差点に赤信号を見て、止まった。]
(9) 2021/11/04(Thu) 00時半頃
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[ 手持ち無沙汰にスマホを取り出して、 グループチャットに浮かぶ文字に目を細める。>>3]
(10) 2021/11/04(Thu) 00時半頃
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『※ざんねんなおしらせ※ なんと、学校あるっぽいね〜↓↓ 内申に自信があるならおサボりください わたしは真実を確かめに行きます 続報を待たれよ!』
(11) 2021/11/04(Thu) 00時半頃
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[ もう一度ふうっと息を吹きかけた指先で、 わたしはすいすいとそんな文字を紡いでいく。
送信したとき、ちょうどよく信号が青に変わる。 向こう側から歩いてくる人はいない。
鼻の奥に抜けるような冷たい空気を吸い込んで、 わたしはまた、軽やかな一歩を踏み出そうとした。*]
(12) 2021/11/04(Thu) 00時半頃
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─── 真梛ちゃんは可哀想だねぇ。
(13) 2021/11/04(Thu) 01時頃
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[ お母さんがいなくて。 足が不自由で。 なんて向けられた視線に対して、 私は大抵決まった感情と言葉を返す。 ]
そうか。 君には私がそんな風に見えるんだな。
[ しかしだ。私はそのように感じてはいないよ。
憐れみを孕んだ眼差し。 ふっと唇から息を吐き、柔らかく細めた瞳で返せば。 元より悪意のある発言ではなかったのだろう。 ]
それで、おしまいだ。 ]
(14) 2021/11/04(Thu) 01時頃
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[ 不知火 真梛の朝は早かった。
…… 正確性を追求するのなら。 真梛自身が早く登校する必要はなく。
それを求められているのは、 彼女を送り迎えしてくれている人物で。 必然的に真梛も早く学校に着くことになる。 ]
(15) 2021/11/04(Thu) 01時頃
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私は一人でも通学できるんだが。 相変わらず父は心配性だな。
[ 結局三年間。 そんな主張が聞き入れられることは無く。 校門に降り立つと、 仕事場に向かうべく走り去る父親の車を見送った。 ]
(16) 2021/11/04(Thu) 01時頃
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…… とはいえ、うん。 流石に今日のような日は…… 難しかったかもしれないな?
[ 予報にない雪。 一人になり、灰色にも似た空を見上げれば、 己の無力さを素直に認めた。
昇降口への道行き。 積もった雪を避けるように、屋根の下を選んで通る。
途中、小さく零した苦い笑みは 車椅子のモーターが、 車輪を滑らせる音に飲み込まれた。 ]*
(17) 2021/11/04(Thu) 01時頃
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[ 物心ついた頃から、母は既にいなかった。
だからその不在を憐れまれても、 どうにもピンとこないのが本音だった。
その代わりというべきか。 真梛には、歳の離れた兄が3人ほどいるが。
─── 君には、兄が3人いなくて可哀想だな。
…… そう憐まれれば、 おそらく大半の人が首を傾げるように。 ]
(18) 2021/11/04(Thu) 01時頃
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[ むしろ母との思い出がある分、 兄や父の方が可哀想だと思う。 そしてそれは、不自由な身体のことも同様だった。
歩けた頃の記憶が殆どないのだから、 感覚のない両脚を嘆く必要性を感じない。 しかし、そのフォローをしなければならないのは、
だから、可哀想なのはいつだって。 真梛ではない別の誰かだ。 ]
(19) 2021/11/04(Thu) 01時頃
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[ 慣れた動作で外履きを履き替え、 人気のない廊下を進む。
相棒の車椅子は、大変頼りになるのだが。 残念なことに、車輪は段差を滑らない。 従って教室が階段の上にあった頃は、 誰かの手助けが必要だったが。 三年生になって教室が一階に配置されてからは 自力で辿り着くことができた。 その事実は少しだけ気持ちを楽にさせる。
まだ朝は早い。 皆が登校してくるのはこれからだ。 そして三年生になった真梛は、 教師や心優しい生徒の手を借りずとも教室に着ける。
だから私が静まり返った校舎の異変に気付くのは、 もう少し後のことになる。 ]**
(20) 2021/11/04(Thu) 01時頃
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[潔く、敗者であることを認められたのなら。]
(21) 2021/11/04(Thu) 01時半頃
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—— 自宅 ——
[窓の外を眺めて、しばらく眠い頭を起こしていた。 昨日までとはまるで景色が違っている。 白のグラデーション。
天気予報、なんか言ってたっけ? テレビから流れるニュースの声がなんだか騒がしい。
室内の空気が冷えていて、顎にピリッと痛みを感じた気がした。 指先で撫でながら鏡を見ると、どうやら小さな切り傷があるらしい。 そういやヒゲを剃る時に少しミスったことを思い出した。 空気の乾燥具合をなんとなく噛み締める。]
(22) 2021/11/04(Thu) 01時半頃
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[ほらほら遅刻しますよ、と家事手伝いのおばさんが声をかけてきたので、 重たい体をぶらつかせてダイニングで朝食を取る。
油断してまだ棚の奥にしまい込んでいた防寒着とブーツを、 手際良く準備してくれていたおばさんに感謝しつつ、朝の身支度を整えた。
>>3>>11 3-1のグループチャットに着信が踊っていたので、片手間で確認して、 うちのクラスの女子はいつも元気なのもいるよな、と改めて感心したりしなかったり。
『じゃあ学校あるかどうか確かめに行くぽよ』と返信を飛ばしておく。 (語尾が変なのは、最近ネットで見た芸人の真似事なだけで他の意味はない)]
(23) 2021/11/04(Thu) 01時半頃
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[父親はとっくに仕事に出ている。 こんな雪だからこそ早く車を飛ばして、自社の社員に指示を出すんだということだろう。 名が表す通り石頭の仕事人間。そういうところは文句なしにカリスマがあると息子は思っている。
母親が暖房を効かせた部屋から顔を出して、家事手伝いのおばさんと何かを話していた。 俺を学校まで送ろうか、ということらしいけど。]
いや、いいよ。 友達と待ち合わせしてるし。
[咄嗟にそんなことを言って玄関を出る。 気を遣われるのが少し嫌だっただけ。 待ち合わせというのは嘘だけど、誰かに会えるならそれでいい。]
(24) 2021/11/04(Thu) 01時半頃
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[玄関から数歩、踏み出して、上等な石畳に積もった雪を踏み固めていく。 道路に出るまでに少しの距離がある。
石頭の家は、他と比べるとちょっとした豪邸と言えるのだろう。 丸ごと雪の化粧を被った屋根を見上げれば、それがよくわかる。 幼い頃からこれが当たり前だったせいで、友人たちと感覚を合わせるのに苦労したのも昔の話。
父さんは、風邪薬や頭痛薬で有名な「イシズ製薬」の社長を務めている。 その息子の俺は、その恩恵をただただ享受していただけ。
金持ちだから、ってだけで被る変な目線や妬みも、まあ、よくある話ではあるけど。 俺は別に気にしてないよ。]
(25) 2021/11/04(Thu) 01時半頃
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[敷地の表の門は車が出入りするためのものなので、そこを抜けて脇の扉の鍵を開ける。 通過したら鍵をかけ直し、凍え始めてきた手で施錠確認を数回繰り返す。 こんな身の上なので防犯意識はたぶん人並み以上に高い。
道路に出る手前の木の枝から、雪がドサッと落ちた。 そこに人影はない。 誰かが出迎えてくれることも、今はない。
マフラーを口元まで覆うような気持ちで上げながら、 黙々と、うざったいくらい静かな雪まみれの通学路へ出た。**]
(26) 2021/11/04(Thu) 01時半頃
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――壊れないものなど、何一つとして存在しない。
(27) 2021/11/04(Thu) 06時頃
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―― 朝の自宅 ――
[カリカリに焼けたトーストの上に目玉焼きが乗っている。 それとサラダに、お代わり自由のスープ。 町が記録的な大雪に見舞われようと、朝食のラインナップに変化はないし、 食卓を囲む家族の顔ぶれに異常があったりはしない。 あえて言うなら十個下の妹が外の景色にはしゃいでることが非日常的ではある。 犬かってくらい。
あいにく想像力に乏しいため、 部屋着のズボンの後ろからめちゃくちゃ振られてる尻尾が伸びてる様を幻視することはなかったけど]
(28) 2021/11/04(Thu) 06時頃
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[小学校の方は休校すんのかな。 いいなあ、と思うのもむべなるかな。 こちら側には休校の連絡はない。 ないからには――潔く登校するしかない。 使命感に駆られていたわけではなく、 そうするのが…………うん、日常だから。
ややお行儀悪くもスープの最後の一杯が注がれたマグカップを左手に持ちつつ、 机の上に乗っけたスマホを右手で操作している。 お目当てはクラスのグループチャット。 流れていく文字列やらスタンプやらを目で追う。 見えているのは数人分>>3>>11>>23にすぎないけどみんな行くんじゃんという気分に勝手になった。 スープが美味しい]
(29) 2021/11/04(Thu) 06時頃
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『副委員長的にはサボりは反対かなあ。 せっかくの内申にキズをつけるわけにも行きますまい。 ともあれこの雪だ、みんな落ち着いて登校しような!』
(30) 2021/11/04(Thu) 06時頃
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[そんな真面目っぽいメッセージと、 ロケットでどこかへ向かう宇宙人のスタンプが立て続けにメッセージ欄に並ぶ。 すべらないように落ち着いて、と言いたいところだが受験生的にはそいつは禁句だ。
……準備にすこしだけ時間をかけて、家を出た。 (これは防寒具を引っ張り出してきた分だ) 父からは「送っていこうか?」と言われたがすんなり断った。 そんなに遠い距離じゃないからだいじょうぶだし。
かくして『河合』という表札の掲げられた一軒家から、 高校生と見てわかる少女がひとり、 傘を差しつつ学校に向かう。 制服の上から纏うコートも手袋も傘も黒一色。 黄色と青が多めのタータンチェックのマフラーがただ、 モノクロームの景色にも映える色合いをしている]
(31) 2021/11/04(Thu) 06時頃
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……この通学路、こんな静かだったっけ……。
気のせいかな?
[きっとそうだ、と己の中の都合のいいところだけ見たい面が囁く。 角を曲がること二回、大通りに出ればやっぱり気のせいじゃね? と思う。 車は通ってるし歩いてる人もいる。 学生らしき姿も見える。……コート着てるとぱっと見どこの学校の生徒か分からないが。 自然と見知った姿を探すように視線をうろつかせていた**]
(32) 2021/11/04(Thu) 06時頃
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[ 賑わいはまだ遠い。
誰もいない教室を満たすのは ピンと張り詰めたような冬の空気。 静謐な空間に身を置けば、自然と背筋が伸びた。 ]
…… ふふ。 君達は可愛らしいな。
[ 朝の準備はあっという間に終わった。 点滅するスマートフォン。 手にとって画面を開けば、 クラスメイト達の会話が表示される。 高校生らしい和気藹々としたやり取り。 微笑ましいと、自然と眦が緩んだ。 ]
(33) 2021/11/04(Thu) 19時半頃
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[ 彼らのような気の利いた返しは不得手だが、 せっかくだ。自身も倣おうと。 特に面白みもない、大雪に対する留意喚起を示す文。 したためて、送信すれば、はてと首を傾げる。 ]
………… 圏外?
[ 積雪の影響だろうか。 生憎デジタル関係は浅学非才の身。
自身だけの問題か、ここら一帯の通信障害か。 判断がつかぬまま、どうすることもできぬまま。 迎えを呼ばなければならない為、 放課後には復旧すればいいと思うだけ。 ]**
(34) 2021/11/04(Thu) 19時半頃
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── 現在・通学路 ──
[ 交差点をすいすいと渡るわたしの足取りは、 案の定というべきか軽やかに、踊りだすように。
それはCMごっこの続きでもあったけれど、 チャットへの返信を見たからでもある。>>23>>30
みんな来ないかもだなんて、 わたしの思い違いだったらしい。
このぶんなら万が一休校の連絡漏れだとしても、 一緒に笑い飛ばしてくれる誰かがいるはずだ。
お気楽なわたしの言葉をやんわり制止するような、 副委員長たる彼女の声が簡単に脳内再生できる。>>30]
(35) 2021/11/04(Thu) 20時半頃
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[ ゴキゲンに歩みを進めていけば、 大きなお家のある通りを過ぎて。
目に入った人影におや、と思う。>>26 人通りが少ないから特に目を引いたけれど、 一度視界に入ればどうにも見覚えがある。
ほとんど駆け足みたいな速度で一度追い抜き、 振り返って、それがやはり見知った顔だと確信を得る。]
(36) 2021/11/04(Thu) 20時半頃
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よーっ、おはぽよ? 見慣れないカッコしてるから、 一瞬、ヘータローなのかわかんなかったや。
[ 後ろ歩きを続けながらわたしは言う。
見慣れない防寒着を彼が着込んでいるのは、 わたしがマフラーを巻いたのと同じ理由だろう。 昨日と比べ物にならないくらい寒い。それに尽きる。
さっきチャットで見た語尾を真似ながら、 わたしの口からこぼれるのは砕けた言葉だ。
ココーロコという響きを気に入っているわたしには、 彼の名も長音が多くて口にすると小気味よい。 ……というのは余談にしても、]
(37) 2021/11/04(Thu) 20時半頃
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意外とチャット動いてたねー。 みんな本当に学校行くのかなあ。 えらいなあ、こんな天気だってのに。
[ もしもわたしが委員長じゃなかったら、 果たして登校していたかどうか怪しい。
雪の珍しさと窓越しにも伝わる寒さを天秤にかけ、 最終的にはコインの表裏で決めたかもしれない。
おサボり容認派としての感想を述べつつ、 わたしはしゃくしゃくと足元の雪を均して歩く。*]
(38) 2021/11/04(Thu) 20時半頃
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[ 平塚莉希 はどこにでもいる平凡な 女子高校生だ ]
(39) 2021/11/04(Thu) 20時半頃
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―― 平塚家 ――
いただきます
[野菜たっぷりの温かいお味噌汁に色鮮やかな五穀米。 今日のメインは豚の生姜焼き。 付け合わせに卵焼きとカボチャのそぼろ煮、 刻み葱入り納豆にキュウリの浅漬け、それからフルーツ。
誰かが見たならば、朝からこれを食べるのかと驚かれる くらいのしっかりとした朝食を前に、手を合わせた。 これは私がここで暮らすための条件その1。 朝はしっかりバランスよく。もちろん夜は少な目で。 といっても昔からこの食生活ではあったから、 食べること自体苦ではない。 用意は私がしなきゃいけないのが面倒ではあるが。]
(40) 2021/11/04(Thu) 20時半頃
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[平塚莉希こと私は親元を離れ、母の実家で祖父母と 暮らしながら望月高校に通っている。 私の生活に合わせろと言うのは酷なので、祖父母は 前通りの生活をしてもらっているが、この家で暮らし 始めて三年目ともなればもうすっかり慣れたもの。
―――だったはずなのだが。]
雪、すごいなぁ。
[窓の外に見える景色は一面の銀世界。 ちょっとこれは三年目にしての想定外。 昨日の天気予報ではなにも言ってなかった、はずだ。 知っていたら事前に防寒具の装備を整えたのに。 現代の天気予報もまだまだということか。]
(41) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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[例年にない大雪だと叫ぶニュースキャスターを 侮蔑の目で見ていれば、スマホが震える。
休校の連絡かと思えばママからのメッセージ。 怪我しないように。風邪ひかないように。 身体を心配する文面が並んでいる。
『わかってる』
そんな簡単な返信を打てば、すぐにまたスマホが震えて。 まだ何か?と思ったが、それは七星さんからの元気な メッセージ>>3だった。]
(42) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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[祖母が休校かい?と聞いてきたからゆるく首を振って]
ううん、みんな学校あるのかな?って 確認しあってる感じ。
[送迎の申し出は有難くも断った。 徒歩でそうかからない道だし、雪景色を楽しみながら 登校するのも悪くないと思ったから。 防寒対策をしっかりすれば文句はないだろうと、 少しだけ早めに食事を済まして着替えに向かった。]
(43) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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[タイツは厚めのものに。 濡れた時用にもう一枚鞄に入れて。 タオルとカイロ…はさすがに早いだろうか。 いつもの制服を着こみ、もう少し活躍は先かと思われて いた深紅のコートを羽織って、オフホワイトのチェック柄 マフラーに手袋、レインブーツを履いたら準備万端。 外に出る前にグループチャットの方にも軽く反応を しておくとする。]
(44) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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『おはよう。 私も今から出る。 無事につけたら学校で会おう。』
(45) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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[仮に遭難しても髪色も相まって見つけてもらえやすい だろうと、そんなことを考えながら外への扉に手を かける。]
さっぶ!!!!!
[隙間から吹き付ける風雪に怯み、早速送迎を断ったのを 後悔しかけたものの、今更だと一歩を踏み出した。
少し早めに出たせいか人通りが少ない。 ざくり、ざくりとまっさらな新雪に足跡をつけながら 歩を進める。
こんな日は昔ならママに送ってもらっていたから、 歩く姿は寒いながらも少し楽し気だったかもしれない。]*
(46) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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[お前は、幸せなのか?]
(47) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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[──どうしたって、俺は兄になれやしないのに。]
(48) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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── 通学路 ──
くあー……ねみぃ……。
[大きな欠伸に、視界が白くけぶる。 隙あらば体内に侵入を目論む冷えきった空気を舌に感じ、 ぱくんっと口を閉じた。 裏地がもこもこの厚手パーカーのチャックを上まで上げて、 首元を撫でる冷気を遮断する。]
(49) 2021/11/04(Thu) 21時頃
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[朝にテレビをつける気もなければ 当然のようにニュースを見る習慣もない。
薄暗い空の下、通りを歩く普段より少ない傘の数に これは休校もあり得るんじゃないかとようやく思い至り ポケットから引っ張り出したスマホをつければ。]
……朝から元気だな。
[新着で飛び込んできた、基本放置のグループチャット。
あれは、今年の文化祭の時のこと。 帰宅部で暇なら手伝えと 俺へ主に力仕事な裏方雑用を投げたついでに グループチャットにも引きずり込んだのは、 さて誰だったか。]
(50) 2021/11/04(Thu) 21時半頃
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[まだ半分眠い頭でぼんやり記憶を掘り返しながら。
とりあえず、今日も学校はあるらしい。>>3>>11>>23>>30 雪のせいか朝の喧騒も普段より形を潜めてるようで どこか薄暗い視界は家の中とさして変わらない気がするし。 今更、歩いて来た道を戻るのも面倒くさい。
追加されていく会話にスマホ画面を流し見して>>45 既読スルーはいつも通り。 教室でも挨拶以外自主的に会話に混ざりはしないから リアルでも既読スルーだらけなのだが。 一応話は聞いているのだ。 ただ返事が面倒くさいだけで。
スマホをポケットの定位置に戻し 三年間、すっかり通い慣れた通学路を進んでいき。]
(51) 2021/11/04(Thu) 21時半頃
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[そして。]
……はよ。副委員長。
[黒い傘の下、ちらちら見えた黄色の青のチェックと>>31 見覚えのある眼鏡の横顔が目に入り。
横を通り過ぎながら、ぼそっと挨拶を。*]
(52) 2021/11/04(Thu) 21時半頃
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あったりめえよ! バスケの腕はプロ級! 首都国際大学は主席合格間違いなし! 自分で言うのもなんだけど顔もいいよな! モテるし!
へへへっオレに勝てねえユウトが悪いんですよーだ
[なんてふざけきった通話をしていて寝落ちたのは昨晩のこと。 おかげで寝坊・・・・・・なんてことはなく、今日も真っ先に体育館へと飛び込んだ。]
(53) 2021/11/04(Thu) 21時半頃
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なんでえ だーれも来やしねえの。 引退したオレは来てるってのに、うちの後輩共はなっさけねーな。
[1人じゃまともな練習はできない。つまらない壁打ち。 いつも早い2年のアキラか、真面目ちゃん1年のダイキでも来ないかと待っていたが、今日に限って待てど暮らせど誰も来ない。 小さなため息とともに、壁打ちを続ける。]
(54) 2021/11/04(Thu) 21時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/04(Thu) 21時半頃
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[しびれを切らして文句の1つでも言ってやろうかとチャットを開けば、今の天候を伝えるメッセージ>>3で。]
そうか、雪であいつら来てねえんだな。
[体育館の高い場所についた窓を見やれば、まだ時期にはちょい早い大荒れの白い世界。 早朝にたまに吹雪くことはあっても、この時間までこの状況は珍しい。 早く家を出た自分が馬鹿馬鹿しくなって、教室に戻ることにした。]
こっちのほうが近いんですよーだ。
[登校してきた入口とは逆にある長い渡り通路。軽くインターバル走をしながら校舎へと向かう。 なぜだか今日は、いつもより音が響く気がするな。]
(55) 2021/11/04(Thu) 21時半頃
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おっはよーさん
[いつものようにおちゃらけて扉を開ける。「は」と「さ」にアクセントを置くのが密かなこだわりだ。 そこには誰かいただろうか。*]
(56) 2021/11/04(Thu) 21時半頃
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[金持ちだから、ってだけで被る変な目線や妬みも、偏見も決めつけも、 俺は別に気にしてないよ。
だって、幸せお花畑だったし。]
(57) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[婚約者がいた。 イシズ製薬の子会社の重役の娘さん。 父親が全て話をつけて、物心ついた時から決められていた仲。 会社の間柄を安定させるための、いわゆる政略結婚ってやつだ。 現実にもそんなことがあるんだな。
通う高校は別々だったけど、家は近いし、 通学路の途中までは一緒に歩いていたのを隠したこともない。 聞かれたら正直に答えたし、クラスで恋話が盛り上がるものなら俺は遠くから眺める役。
彼女は口数少なくてお淑やか。理想的な深窓の御令嬢。 高校卒業と同時に結婚する予定だった。 俺の人生設計はそういうもんだと思って疑ったこともない。]
(58) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[ま、もう全部が過去形なんだけど。]
(59) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[——>>36モノトーンのマフラーを巻いた人影が俺を追い抜いて先へ行く。 気にも留めないつもりだったが、振り返って顔が合えば声が綻んだ。]
おはよう。古香さん。
[婚約者がいた身で、女子と接するのは気を遣う。 どんなに親しくても名字呼びが精一杯だった頃の癖が抜けない。 ココーロコ、と舌で転がしやすい音の響きの半分しか口にできずに恐縮だけど、 肩肘張らない気さくさで名前を呼ぶ。]
(60) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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あぁーそうだね、珍しいか。俺だよ俺俺。
[返す挨拶の語尾は普通。 語尾でふざけるのはチャットの文章だけでしかできないんで……。
>>37自分の身を包んでいる黒いコートとダークグレーのマフラーは、普段の制服姿を覆い隠す。 お互いに見慣れない姿で分かりづらかったようだ。 彼女が我らが委員長だと、顔を見て声を聞かなければ確信できなかったかもしれない。]
みんな意外と真面目だね。 自分の目で真実確かめ系?
[チャットで交わした文章を会話に引きずり出す。 自分は確かめに行く気満々だったのでサボる発想は無かった。 寒さは堪えるけど、雪は嫌いじゃなかったし。*]
(61) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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── 回想:文化祭 ─
[ …… 恥ずかしながら、デジタルは苦手だ。
周囲と比べれば。 割と早いうちから買い与えられていたスマートフォン。 だが主な用途は家族との連絡手段。 それ以外は宝の持ち腐れとなっていた。 しかしだ。 いつまでも甘えているわけにもいかないだろう。
文明の力、先人の知恵。 何とも、ありがたい限りだ。 それらの生活を支える叡智は、 私のようなハンデを持った人間こそ 積極的に享受し、使いこなすべきだと考えた。 ]
(62) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[ というわけで。 グループチャットの参加には積極的に挙手した。 ところで、グループチャットとは何だろう? 暫し、ううむと呻き声を洩らし。 端末の画面と睨めっこしていたが。 ]
春満もすまほ≠ェ苦手なのか? ふふ。恥ずかしながら、私もなんだ。
しかし人生は、日々勉強だ。 浅学を嘆くだけで終わらせるのは勿体無い。
[ チャットに参加していないクラスメイトがいる。>>50 なんて会話が聞こえてくれば、耳をそば立てて。 ]
(63) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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君さえ良ければ、一緒に頑張ろう。
[ 車椅子の車輪を転がすと。 にこり。笑いかけた。 ]*
(64) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[ 最初に消えてしまうのは、声の記憶 ]
(65) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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―― 通学路 ――
[ ぴこーん。 ぴこーん。 聞き慣れた音がするたびに、 あたしはコートのポケットからスマホを取り出して グルチャに流れるメッセージを確認する。 手袋はばっちりスマホ対応だし抜かりなし!
内申に自信があるなら>>11って 路子ちゃん痛いところ突くなあ。 石頭君は路子ちゃんの続報を待つことなく 自分の目で確かめに行くその意気やヨシ!>>23 落ち着いて登校しような!>>30は和歌奈ちゃん。 お陰であたしは新雪にダイブしたくてうずうずしてるのを かろうじて堪えてるよ! 無事につけたら>>45って莉希ちゃんそれフラグでは? ]
(66) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[ 天野莉希 は人気子役だった ]
(67) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[ どのメッセージももちろん脳内再生余裕だった。 あたしの頭の中で、本人の声で再生される。 石頭君の「ぽよ」だけはちょっと笑えるけど。
今のところ「俺はサボるぜ!」なんてメッセージはない。 みんな真面目に登校するつもりみたい。感心感心。
だけど!だけどさあ! 遭難するあたしを助けに来てくれるって人がいないよ!? いや、今のところ遭難してないけど!無事だけど! 薄情!圧倒的薄情! これは誰かに会えたら雪玉をぶつけても許される! ]**
(68) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/04(Thu) 22時頃
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[そう、だった、だ。
明るい地毛を黒に染めた髪は今よりも長かったし、 眼鏡だってかけていなかった。 (今だってブルーライトカットだけが入った伊達眼鏡 だけど) 10歳の時出演したドラマを最後に芸能界から姿を 消したから、もう誰も覚えちゃいないだろう。 別に天才子役というわけでもなかったし。
と、思ってはいたのだが。
ここに来る条件その2のために入学早々訪れた 演劇部の当時の部長は違ったようで、バレた。 入るつもりではあったから勧誘は断りこそはしなかった ものの、舞台にあがることは、ほぼなかったけど。]
(69) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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─── 教室 ───
[ 静寂を破る音。 独特なイントネーション。 顔を見ずとも、そこに立つ人物がわかった。>>56 ]
おはよう、雄火。 今日は早いんだな。
[ 後輩の指導でもしていたのか? ならば感心だと。 柔らかく目を細めた。 ]
(70) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[ ゆっくりと振り向いて、 声の主を視界に収める。 ]
ところで、君のスマホは動くだろうか? 先ほどから何度か、 グループチャットにメッセージを送っているんだが。
どうにも届いた気配がないんだ。
[ 父と連絡が取れなくなったら 心配をかけてしまうだろう。 放課後までに解決すればいいのだが。 真梛のスマホが壊れた、もとい壊した可能性。
…… 残念ながら、零ではない。 ]**
(71) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[もし他にも覚えている奇特な人がいたら、その時は 他人の空似だとはぐらかせたかな。 バレてしまったらバレてしまったで、過去の栄光だと 乾いた笑いを浮かべただけだっただろう。
だから今の 平塚莉希 は普通の女子高校生だ。]
(72) 2021/11/04(Thu) 22時頃
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[人通りの少ない道を進んでいれば、見覚えのある姿を 見つける。]
おはよ、七星さん。
[いつも明るく元気な七星さん。 傍にいれば暖かくなれそうな気がして少し駆け足で 近づいて声をかけた。
雪玉をぶつけても許される! なんて思っているとは露知らず。>>68 もしぶつけられようものならば吃驚して先ほどのフラグ >>45を早速回収してしまうかもしれない。]**
(73) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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[ところで、我がクラスの委員長がこの記録的雪景色を往くことについて、 CMごっこみたく思っているらしい? とはさすがに分からぬも、>>35 ただ、少なからずお気楽に構えてるんだろうなあとは思った。だいぶ。 あと夏見ちゃん。>>3 さすがに遭難は大袈裟だろうよー、とはちょっと思うし、 万一そうなったらクラスの誰かよりは、 プロの救助隊に助けを求めようかとマジレスしたくなってしまった。
とはいえさっきのメッセージ>>30の末尾で名指しで注意をしなかったのは、 己なりの慈悲……といっていいのかコレ。 ともあれそんな感じだ]
(74) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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[本気でヤバかったら手を尽くす、そんな気概はある。 それくらい、副委員長としても級友としても普通のことだし]
(75) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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[視線をうろつかせている間に、コートのポケットに入れたスマホが静かに震える。 つまり何か新たなメッセージがあったってことだ。 手早く内容を確認する。地味な色合いの手袋は外すことなく。 平塚ちゃん>>45からね、と内心で呟いてスマホをポッケにしまい直す――
などという手順を経ていれば、 見知った顔への接近に気付くのは遅れるというもの。 結果、先に挨拶をしたのは向こうの方だった。>>52]
……おっと、おはよう荒木くん。 いい天気とは言えない、けど、っ、
[言葉の終わりが駆け足気味になったのは、 通り過ぎようとしてる、と思われる姿を反射的に追ったからだ]
(76) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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きみも……、休校かは分からないが確かめにきたってところかな。
[彼の言葉はグループチャット上では見ていない。 ゆえにこうして直で確かめる他ない。 確かめたところで何になるかはさておき、 瞬間的に話題を欲したのだ。 静かに登校することに耐えられなかった、とも言える*]
(77) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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── 現在・通学路 ──
[ 呆気ないくらいにふつうの口調で名を呼ばれ、 何かしらの詐欺のように一人称を連呼されど、>>61 そこに擬音語とも擬態語ともつかない2文字はない。]
あっこら、流すな流すな。 君がはじめたんでしょ。悲しいぽよ〜
[ ふざけた調子でさらに語尾をはやしたけれど、 声音は今日ものんきで、咎める気などさらさらない。
クラスメートとしての距離感が、 わたしと彼では少し──いや、かなり違うのだろう。 ココーサン。呼ばれるたび、九九みたいだなと思う。]
(78) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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[ 後ろ歩きからくるりと前を向き直り、 自然に石頭幣太郎の隣を歩く形になる。
目の前に広がるのは非日常ともいえる白色だ。 会話のなりゆきも、らしい≠烽フになり、]
だとするとうちのクラスは、 思ったよりも探究者が多いなあ。
……なっちんはねー、たぶん、 真実を追求しに行くわけじゃなさそうだなー。
[ チャットの文面を思い出して、つい笑った。 畳みかけるような文面だった。 彼女がどこかで遭難していないことを祈ろう。]
(79) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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でもさー、人も少ないよねえ。 望月の子もだし、ほかの学校の子も。 気のせいかもしれないけど、町がさびしい。
[ そこで改めて周囲を見回してみても、 どうにも違和感がぬぐいきれない。
無人というわけではないけれど、 この時間にしては妙に静かなような──、]
(80) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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少なくとも、うちは連絡なかったけどさ、 よその学校は休校だったりするのかな。 うち、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、 もう社会人だからなあ。
[ 結局、学校に行かなきゃわからないのか。 自分の目で真実確かめ系の一員として、 休むことなく足は動かし続けながら。
ふと、思い出したように尋ねる。 事実、そのとき思い出したのだ。]
(81) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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ヘータローはなにか聞いてないの? カノ……許嫁ちゃん、別の学校でしょー。
[ 当たり前の感覚でカノジョと言いかけて、 どこかで聞いたままの言葉に置き換える。
小説の中でしか見たことのない単語、存在。 それが、自分の生活に当たり前に存在する、 今となりを歩いている男の子にいるというのが、 事実のくせに妙にふわふわとした感覚であった。]
(82) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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おっ、りのきちも行くって。 やっぱみんな真面目だなあ。
[ 再び通知のきたスマホに意識を落とした。 何気ない日常会話の一部として。
再び顔を上げて視線を向けた。 話をするときは相手の目を見ましょう。 その基本を守るように、クラスメートの顔へと。*]
(83) 2021/11/04(Thu) 22時半頃
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[ わたしは3年次の委員長に手を挙げた。 過剰ともいえる自信がそうさせたのだ。]
(84) 2021/11/04(Thu) 23時頃
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[ 進学校のクラス委員長の役割など、 特に3年次においては受験に配慮され、 それほど負担の大きいものではない。
けれど、やらなければならないことはあるし、 時折、集まりに顔を出さなきゃいけない。
年度のはじめにそのことを考えたとき、 わたしはごく自然にわたしがやろうと思う。
きっと、多くの人よりわたしはそれを楽にこなす。 そういう考えが傲慢といわれればそれまでだけれど、 わたしは当たり前にそう考えて、手を挙げた。]
(85) 2021/11/04(Thu) 23時頃
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── 回想・文化祭に向けて ──
はーい、やりたいことある人、 今のうちにちゃんと言ってよー あとから言っても知らないよー
[ 間延びした声で、わたしは呼びかけている。 最後の文化祭、喫茶店をすることが決まって、 それでも決めることはまだまだたくさん残っていた。 コンセプトや役割分担、そのほかいろいろ。
役割分担の日、あがる希望を聞きながら、 頭の中でおおよそのバランスを考えていた。
きちんとした集計は書記の彼女がとっているだろう。 まなち──真梛ちゃんを半端に略して、 わたしは彼女をそう呼んだりもする。]
(86) 2021/11/04(Thu) 23時頃
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[ やりたいことがある人には、 せっかくだからやりたいことをやってほしい。
なんせ、高校最後の文化祭なのだ。 大学の学祭なんかとはまた訳が違う。 できることならみんなに悔いなく──、
といえども、必要な役割というのもあるもので。 わたし自身も人手の足りないところに入るにしても、 まだ足りないとあらば誰かを引っ張っていっただろう。
一緒にやろーよー頼むよーと駄々を捏ねて、 相手が折れてくれたなら、の話ではあるけれど。]
(87) 2021/11/04(Thu) 23時頃
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内装とか、メニューとか、衣装とかー、 コンセプトあると決めやすいよね。 良い案ある人ー、挙手でも耳打ちでもいいよー 思いついたら教えてくださーい。
[ あいにくわたし、アイデアマンではなかった。 そんなこともクラス全体に向けて投げかけながら。*]
(88) 2021/11/04(Thu) 23時頃
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[ 許される!なら来るかもしれないその時に備えて 雪玉を用意しておかなくちゃ。 足元の雪はさすがにちょっと気が引けるから どこぞのお宅の塀に積もった綺麗な新雪にしよう。 ぎゅっぎゅっと力を込めて、心も込めて できるだけ綺麗な丸い球を作ろうね。 そういえば世の中には雪合戦用の雪玉製造器なんてものが あるらしいじゃん。あれちょっとほしい。
そうしてあたしが万全の迎撃態勢を整えたまさにその時 見知った声があたしの名を呼んだのだった!>>73 振り返ったあたしは目を丸くする。 なぜって、莉希ちゃんがこの雪の中、 小走りでこっちに来るんだもん! ]
(89) 2021/11/04(Thu) 23時頃
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莉希ちゃん、走ったら危ないよ!
[ 思わずそう声を掛けながら、 あたしは何の躊躇もなく雪玉を彼女に投げつけた。 人間とは矛盾する生き物なのである! あ、もしかしてこれって莉希ちゃんのフラグ回収? そう気づいたのは既にあたしの手の中から 雪玉が離れた後だった ]*
(90) 2021/11/04(Thu) 23時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/04(Thu) 23時半頃
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[3年ともなればみな見知った顔。あの文化祭では特に絡んだ連中の1人なら当然>>70。 思ったよりも人少ねえな、なんて思いつつ。]
やっほ、マナっち。 オレがはえーのは今日もだっての、今日も。
[物理的に見下ろす視点。そこらの女子生徒じゃ自分と大して変わらないし、誰かさんみたいに自分より高いヤツまでいる始末。 ある意味貴重な存在。]
あー よく分かんねぇけど、この雪だし回線でも悪いんじゃねーかな? ワンチャット(3−1のチャット)のほうはまだ動いてるみてぇだぞ。
(91) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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なんか、今日の教室寂しくね?
[雄火としては人が少ない、って程度の意味でのつぶやきのつもりだが。]
やっぱ、遭難してんのかな。
[ナツミのメッセージを見せてやれば、冗談めかしてにやりと笑う。 案外本当にそうかも知れないだなんて、不安に思っているのは秘密。*]
(92) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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俺のぽよには需要ありません〜。 古香さんが使っといて。次のクラス委員会議とかで。
[>>78この委員長、ノリが良くて大変よろしい。 たしかに俺が始めたものではあるけど、そこまで面白がられる?なんて思いつつ。
>>79隣を歩く古香さんと歩幅を合わせる。 身長差はそこまで大きくないから、歩幅の差も大きくないのは幸いか。]
まあ、雪の中に眠ってるのは真実だけじゃないし。 夏見さんが目指すお宝を求めて遭難するなら、いいんじゃない。
[と、自分でもテキトーさを感じる相槌でも打っておく。 本当に遭難したら助けに行くかな。]
(93) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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雪は音を吸収するし、人の気配も消えてるんじゃ?
[>>80とは言ってみるものの、彼女の言うことは俺も感じている。 町がさびしい。たしかにそんな感じがする。 ああそうか、古香さん以外に人を見ないせいだ。
ぼんやり頭を動かしながら、話を聞いていると、 >>82質問はこちらに飛んでくる。
そういや、そうか。 許嫁と連絡を取れば、他の学校の状況を聞けるかもしれないわけだ、と気付く。]
(94) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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いやー、何も聞いてない。
[事実だけを告げるも、「じゃあ聞きなよ」と言われたら面倒だなぁと考える。 少し間を置いて、言葉を続けた。]
最近いろいろ忙しい時期なんで、連絡取ってないから。
[いろいろあるんだよ。そういうニュアンスを込めて。 >>83スマホから顔を上げた委員長殿に目を向けて、あっけらかんと微笑んでみせる。
無邪気にそういうこと聞くのできればやめてほしいんだよな。 そう心の中で吐き捨てながら、まあ、それも自業自得か、と省みる。]
真面目な探求者揃いで結構なことで。 いやまったく。
[遅れて俺もチャットを確認し、 少なくとも学校に着いても2人しかいないということにはならなさそうだ、ということを思った。*]
(95) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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―― 回想・文化祭準備 ――
はーい、味見係がいいでーす!
[ 文化祭の出し物は喫茶店に決まった。>>86 路子ちゃんの呼びかけに、 あたしははいはいはーい!と手を挙げて言ったけど もちろん却下された。 調理班ならもちろん試食の機会はいっぱいありそうだけど あたしのお料理スキルは6点だ。 大抵のものは消し炭になってしまう。おかしいなあ。
お裁縫は料理程壊滅的じゃないけど、 あくまでも料理よりはマシっていうレベル。 そうなったらできそうなことって限られてくるわけで ]
(96) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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夏見、内装やりまーす! きっと肉体労働でへとへとに疲れるので 試食に参加させてくれたらいいと思いまーす!
[ ここは逆転の発想! 労働の対価として味見の権利を手に入れるべく、 あたしは体を張る機会が多そうな内装に名乗りを上げた。 で、そのついでに ]
(97) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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荒木君もおなかが減って力が出ないっぽいので、 内装兼味見係をやればいいと思いまーす!
[ ほら、荒木君背も高いし力ありそうだし! それなのに無気力だし! 肉体労働味見係ぴったりだと思うんだよね! ってあたし、勝手に荒木君のことも推薦しといた。
荒木君とは中学から一緒だった。 中学の頃の荒木君は、今より愛想がよかった。 むしろあたしが今よりだいぶおとなしかった。 あたしが明るくなるのと比例するみたいに 荒木君から愛想がなくなっていった気がする。 もちろん因果関係があるわけないし、気のせいだけど ]*
(98) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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[そもそも身長に歩幅も比例する。 クラスメイトに後ろから追いついた速度のまま、 横を通り過ぎるつもりでいたのだが。
ちら、と斜め後ろを見れば>>76 何故か追って会話を続けようとする河合の姿に気づき。 訝しげに眉をひそめながらも、少しだけ速度を落とした。]
……いや。途中まできて帰るの面倒だから とりあえず行くところ。
[どうせ向かう場所は一緒なのだ。 さして長い距離でもないので隣と速度を合わせはするが、 端的に状況を答えた顔も声色も通常運転の無愛想さで。
それ以上、会話が続かなくてもさして気にせず。 もし河合が話すなら歩きながら黙々と、 最低限の相槌を返したりする、これが俺の普段通り。]
(99) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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[なのだけど、ふと。]
なんか、今日静かだよな。 制服姿も少ない気がするし……
[校舎に近づくにつれて、人通りがさらに減った気がする。 足音は勿論、声まで雪に吸い込まれてしまうような静寂。 今更ながら河合が俺なんかを追ってまで声をかけてきた、 その理由がなんとなくわかった気がして。]
(100) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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……………。 そういえば、なんで 副委員長は副委員長をやってんの?
[面倒くさがりなりに話題を探してみたが。 ろくなことは思い浮かばなかった。*]
(101) 2021/11/04(Thu) 23時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/04(Thu) 23時半頃
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そうか。 なら君は、いつも偉いんだな。
[ よし。良い子は頭を撫でてあげよう。
微笑みと共に添えた言葉。 軽口に似た響きを持つそれは、実の所、本心だ。 しかしこちらは車椅子に座している姿勢。 近付いて頭を下げてもらわなければ 有言実行は叶わないだろう。 ]
(102) 2021/11/05(Fri) 00時頃
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わんちゃっと?
[ 聞きなれぬ単語。 思わず目を瞬かせた。 それが自身も在籍する グループチャットの略称だとは至れないまま。
とりあえず雄火のスマホは問題ないらしい。 それだけ理解すれば、 へにょり。情けなく眉根を下げた。 ]
そうか …… ついに私は壊してしまったんだな。
(103) 2021/11/05(Fri) 00時頃
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[ 不甲斐ない、と小さく呟いた後。
教室の雰囲気についての言及。 すん、と鼻を鳴らす。 途端にひどく冷たい空気が鼻腔を擦り抜けた。
色のない匂い。 気の所為で片付く程度の違和感。 口に出す前に、話題は別の内容に攫われる。 ]
遭難? ああ、七星か。 そのメッセージは私も読めたんだ。
[ 受信した時刻。 校舎に入る前を指すそれを、指の腹でなぞる。 ]
(104) 2021/11/05(Fri) 00時頃
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ふふ。 七星が本当に遭難してしまったら。 皆、彼女を助けるために走るだろうな。
君はもちろんの事。 このクラスは良い子が多い。
[ なんて、誇らしげに唇を綻ばせば。
─── だから、私が走れずとも問題ないな。 そんな一言は、おそらく不要だろうから。 口にしないまま、ごくんと喉を鳴らした。 ]*
(105) 2021/11/05(Fri) 00時頃
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[近づいていくと注意喚起をしながら何故か振りかぶった ポーズをする七星さん。>>90 この雪景色の中、そのポーズが何を意味するのか私は 知っている。
一瞬ブラフを期待したが相手は七星さんだ。 予想通り綺麗な丸を形どった白い球体が、 こちら目掛けて迷いなく飛んで来た。無慈悲。]
言ってることとやってることがおかしいんだけど!?
[文句ともいえるツッコミを華麗に発しながら、 華麗に避けることが出来ればよかったのだけど。 駆け足気味だったことが災いしたのか、 ずるっと視界はあらぬ方向を仰いだ。]
(106) 2021/11/05(Fri) 00時頃
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いった〜〜〜…くはあんまりなかったな。
[尻もちをついたが幸い柔らかな雪のおかげで衝撃は 少なくすんだみたいだ。 厚手のコートのおかげでコートより下も無事のよう。
まさかフラグを回収することになるとは…と内心 思いながら、このままだと染み込んできてしまうので 素早く立ち上がろうと。 七星さんが近づいてくるようならお返し!とばかりに 近くの綺麗な雪を素早く固めて投げてしまおうか。]*
(107) 2021/11/05(Fri) 00時頃
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── 回想:文化祭/路子 ──
路子が委員長か。 うん。君なら立派に皆をまとめられるに違いない。
[ 躊躇うことなく伸ばされた手。>>85 指の先まで見つめた後。 真梛は花が綻ぶように破顔したと思う。 決定後、路子に近付いて。 ]
私は書記になった。 なんでも、それ以外の役は私では難しいそうだ。 だから私は書記業務を全力でこなそう。 君達の議論の記録は私が請け負った。
(108) 2021/11/05(Fri) 00時頃
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君のまなちに任せてほしい。 [ 最後に彼女だけが呼んでくれる愛称。 小声でそっと添えたなら。 路子しか見えない位置で、悪戯っぽく笑んだ。 ]**
(109) 2021/11/05(Fri) 00時頃
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── 現在・通学路 ──
やだなーこの時期にそんな真似したら、 受験のストレスで気が変になったと思われちゃう。
[ わたしに限ってそうはならないだろうけど、 たぶん、忙しい時期の会議でふざけてみたとて、 他クラスの委員長の冷たい視線が突き刺さるだけだ。
真剣みのない声で提案を却下しながら、>>93 わたしはさして苦労もなく彼の隣を歩いている。
女の子にしてはよく伸びた身長と、 当然それに伴って長いコンパス。 便利なんですよねえ。誰かさんより。>>91]
(110) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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意地の悪いジョークだなあ。 お宝探して駆け出してった友だちが、 雪の中で冷たくなって眠ってるなんてごめんだよー。
[ ちょっと話を大げさにしながら。>>93 大丈夫だよ、なっちん。 冷たくなる前にわたしは助けに行くよ。
漠然とした表現に帰ってきたのは、 なんとも現実的な理屈だった。>>94]
振動を吸収しちゃうんだっけ。それでかー。
[ なるほどと素直に相槌を打つ。]
(111) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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[ そうか。なんてそんな今気づいたみたいな。>>94 心の声が聞こえない以上コメントできないけれど、
連絡を取れば≠ニいうか、 わたしならきっと、連絡をしただろう。 ごく当たり前のことを聞いたつもりであって、]
そっかあ。やっぱ受験? 連絡断ちとはなかなかストイックだねえ。 ……ヘータロー、そんなヤバかったっけ?
[ 成績、と暗に問う。 勉強に困っている印象はなかった。
いろいろ≠ナ真っ先に出てくるのはそれだ。 健全な受験生たるわたしは無邪気に言葉を重ねた。]
(112) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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ま、なんか懐かしいメンツだしさー、 これで休校オチだったら、 せっかくだから雪遊びしてー、 校庭で焚火でもして帰ればいいよ。
[ せっかく真面目な≠ニ冠してもらったけれど、 わたしのアイデアには真面目さも緊張感もない。
相変わらず望月生の見当たらない通学路を行けば、 もうずいぶんと学校も近くなったころ。 さすがにここに来ても人が少ないのは奇妙に思えた。*]
(113) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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── 回想:文化祭と真梛 ──
[文化祭にむけて連絡を取りやすいように クラスのグループチャットなんてものが作られたらしい。 まあ自由参加なら俺には関係ない話だ。 なんて、構えていたら。]
…………はあ?
[唐突に投げられたメカオンチ疑惑に、>>63 思わず語尾が上がった。]
(114) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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[どうしてそうなる。
呆れ果てて眉を顰めた顔で見返せば、 大抵の相手は怒ってるか不機嫌かと勝手に解釈して 離れていくというのに。 何故か逆に、車輪を転がして距離を縮めてくる この予測不能な変人は、現在クラスメイトの不知火真梛。
まだ教室が階段の上にあった頃だったか。>>20 その日はちょうど手助けできる生徒がいなかったらしく 階段下で止まっていたその姿を見て、 「どこまで行くんだ?」なんて声を掛けたのが 今思えば運の尽きだった──気がする。]
(115) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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[にこにこと笑う顔に半目になりながら。>>64]
誰がスマホ苦手だって? 俺が苦手なのは返事……まあ、それはどうでもいいな。
つか、まだ参加もしてないのかよ。 ちょっと見てろ。
[口で説明するより、手本を見せた方が早いだろう。 ポケットから俺のスマホを取り出せば グループチャットの招待アイコンが律儀にも届いていたので。
椅子に座っている今は、首が痛くなるような身長差もなく。 真那に画面が見えるように傾げながら、操作を見せ。]
(116) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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……これでチャットに参加完了だ。
わかったか? だから俺は一緒に頑張らなくても問題ない。
[どうだ、俺はメカオンチじゃないだろ。 証明を掲げて満足気に口端を小さく上げた。
──もっと他にも証明方法があったのではないか。 と、後悔するのはもう少しあとの話である。*]
(117) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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―― 現在・通学路 ――
[ 言ってることとやってることがおかしい。>>106 わかる。わかるよ。 でも人間っていうのは矛盾する生き物なんだよ。 雪道を走ると危ないと案ずる気持ちと 見知った顔に雪玉をぶつけねばという使命感 あたしの中で両立しちゃったんだから仕方ない! でもまさかあたしも、莉希ちゃんのフラグ回収に 自分が関わることになるとは思わなかったよ! ]
わあっ!?莉希ちゃん大丈夫!?
[ すってんと転んだ莉希ちゃん……転んだんだ、 断じて滑ったわけじゃないってことにしとく……に 慌てて手を差し出そうとしたら 返礼品が飛んできた!>>107 ]
(118) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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わぷっ!
[ 莉希ちゃんは雪玉を避けて、転んだ。 あたしは避けずに受け止めた。 顔面で ]
つめたあああああ!!
[ 手袋は偉大だった! ぎゅっぎゅと固めた時はちょっと冷たいなあとしか 思わなかったのに。 顔面に食らうと滅茶苦茶冷たい! むしろ冷たいを通り越して痛い! 慌ててあたしは手袋で顔面をぱたぱた叩いて雪を払う。 和歌奈ちゃんが落ち着いて登校しようなって メッセージくれてよかった。 新雪にダイブしてたらこんなもんじゃなかった。>>66 そのまま遭難してたかもしんない ]
(119) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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……のう、莉希さんや。
[ 顔から雪を払い落としても、 冷たさはそのまま顔面に居座ってしまった。 冷たい。寒い。鼻水出る。 ちょっと鼻をすすりつつ、 あたしは昔話のおじいさん口調で莉希ちゃんに提案する ]
ここはひとつ、コンビニに寄って あったかい飲み物を買って行くのはどうかのう?*
(120) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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── 回想・文化祭準備 ──
そんな係はないでーす
[ バッテン! 大きく腕で×印を作って、 即座に上がった手と声に応える。>>96
立候補のバランスを見ながら、 調理にも入ったほうが良さげだなあとか、 ちょうど考えていたものだから返事は早かった。]
(121) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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試食に参加できるかは、 なっちんの働き次第でーす ハルミチーも同様でーす
[ 試食会なんてみんなでやればいいじゃん。 とは、わたしひとりじゃ決められないので。
否定もせず、はっきりとも受け入れず、 でも内装係に夏見七星と荒木春満をカウントする。
わたしが調理班にどうこう言えそうだったら、 ちゃんと食べさせてあげるからね〜って、 確証のないことをその後なっちんにささやいて。*]
(122) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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[身長差というのは侮れない。>>99 いくら己がぴしゃぴしゃと懸命に雪道を踏んで歩こうが、 向こうのぴしゃぴしゃ歩きの方がより先を行くのだ、 でも案外追いすがれてるってことは、きっと向こうが合わせてくれてるってこと]
め、めんどう…… あー、これはこれで荒木くんっぽいなー
[だからちょこまかとした歩幅で追いかけながらの一言も、 彼の耳には届いていただろう。
その後はというと、和歌奈が適当に昨日見たテレビの話をして、 それに最低限ながらも相槌が返って来る。 こういうところは最低限ちゃんとしてるなあ、なんて思う。 だからって芸能人の口調の真似は要求したらねえ……そういう線引きはある]
(123) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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[そうやって思考がそれても足は十全に校舎へと近づいている。 整わないのは、ただ一つ、]
……いやそんなまさかー、……ってホントだ!?
[周囲の異常じみた静けさを、 受け入れられるだけの心持ちだ。>>100 オーバーリアクションを入れてみせてもだめ。
せめてもの抵抗として――みんなもう寒いから校舎の中にいるんだ、と思って「急ごう」と言いかけて、しかし、 辿り着くまでの間を埋めるかのような問いは向こうから飛んできた。>>101]
(124) 2021/11/05(Fri) 00時半頃
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んーやぁ、俺は平気だから。
[>>112俺の成績がヤバいわけではないので、首を振って否定する。 成績は十分なので志望する薬学系の大学には問題なく進めるだろう。
俺は問題ないので、じゃあヤバいのはもう片方のほう。 ……と、思ってくれればいい。 なるべく嘘をつかずに誤魔化すための狡い会話術。]
(125) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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副委員長はねえ、私がやりたかったからそうしてるだけだよ。 部活との両立もさ、問題なくできそうだったし。
[天文学部といえば、望月高校の部活の中でも緩い方に入る――というのはさておき、 告げた言葉には偽りはなかった――が、 何でやりたかったのか訊かれたらめんどうかな、と思ったために、 意地悪にも質問の後にこっちからも質問することにした]
(126) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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あぁ、そのプランに賛成。 雪遊びしたいよね折角だし。
みんなで雪まみれになってびしょ濡れになって風邪ひいたら、 うちのよく効く風邪薬をお買い求めください。
[>>113奇遇にも、もし休校だったら雪で遊びたい気持ちがあった。 最後には冗談めかしてイシズ製薬の宣伝をくっつけておく。]
(127) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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懐かしいメンツか。わかる。
っていうか成績、古香さんこそ問題なさげ? 遊んでる余裕ある? あるかー。
[俺と同じく雪遊びをしたいということは、切羽詰ってはいないということだけは分かる。 まあ、彼女はノリの軽さからは意外に思えるほど優秀だ、と思っている。 だからこそクラスの委員長の支持を集めているわけなので。
女子だからって特別な目で見ているわけではないけれど、 俺にとって一番身近な“女子”の例は、許嫁だったから。 あらゆる意味で比較をしてしまうところがある。**]
(128) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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……ところで、荒木くんの目から見て、 私は良い副委員長であれたのかな? *
(129) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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[河合和歌奈は高校デビューをすることにした。
だからこそ望月高校を選んだ。 自宅から通えながらも、 己が通っていた小中学校とは真逆にある学区の高校。 かつての己を知る者がいたとしても、でも、ここでなら。 そんな淡い期待を胸にしていた]
(130) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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[やがて問題なく三年生になり、委員会決めの折。 委員長に名乗りを上げた古香路子に続くようにして、>>84 副委員長に手を挙げた。
彼女のことは素直にすごいな、って思ったけどそれだけだ。 羨望にまでは至らなかった。 なぜなら河合和歌奈は、別に一番になりたかったわけではなく、
ただ、普通になりたかったんだ。 誰の目から見ても普通の人に。
そのためには委員長でなくともよかったというわけだ**]
(131) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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あはは! お返し!
[心配して近づいてきてくれた七星さんに雪玉を お見舞いすれば見事に顔面へ。 冷たがる七星さんの様子を見ながら、悪戯な笑顔を 浮かべて立ち上がった。
今の時期、受験生にとっては重大で禁句な事態が 起きてしまったわけだがあまり気にする質じゃない。]
受験失敗したら七星さんに責任とってもらお〜っと。
[転んだんだという気遣いをよそに、そんな軽口を 叩きながらお尻についていた雪を払った。]
(132) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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[七星さんとの初めて出会ったのはピッカピッカの 一年生の記念すべき登校初日だったか。 こんな髪色だから生活指導の先生に捕まっていた時。 いくら「地毛です」っていったって疑われて。 内心やだやだって溜め息をついていたんだけど。 今まで住んでいたところから離れた高校に来たもの だから知り合いもいないし、私は困り果てていたんだ。]
(133) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[そんな昔のことを思いだしながら、コンビニへ寄ろう という提案>>120が出れば]
ふふ、それは良き案ですねぇ。
[おかしそうに口調を揃えて、近くのコンビニへと 向かうのだ。]
良かったらカイロもあるよ。
[予備にといくつかひっつかんで入れてきたカイロ。 必要であれば鞄から一つ取り出して、キョロ、と 辺りを見渡す。]
(134) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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今日もしかして休校になった? 望高生の姿が見えなくない?
[いつもなら賑わう通学路。 みんなもっと早くに家を出たのだろうか。 なにせ望月高校はここら辺ではトップの進学校で あるから、それも否定は出来ないかもしれない。
コンビニなら誰かいるだろうかと少し期待して、 軽快な音楽と共に暖められた空気の中へと足を 踏み入れた。]**
(135) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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── 回想・書記と ──
あはは、委員長ですとも。 最後の機会だからね、やってやりますよー
[ クラス委員を決めたときの話だ。>>108 近くまでやってきてくれる彼女を見て、 わたしはきっと、いつも通り笑っていた。
クラスの委員長をやりますと言っただけだ。 自分にとって負担にならないと踏んで。
別に、誰かに認められたり、 褒められたりするつもりもさらさらなく、 はじめ、不知火真梛のふるまいは不思議でさえあった。]
(136) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[ 彼女の視線がわたしに向けられている。 わたしの挙げた手とはまるで異なる熱量で、 大真面目にわたしたちの言葉を書き留めようと。
いつだって彼女の視線はわたしよりずいぶん低く、 わたしはそのことを特別何とも思ってはいなかった。
けれど、そのときはちょっと遠いなって思ったの。 わたしのまなち。添えられたささやき。>>109
別にさ、わたしだって手を抜く気なんてなかったよ。 みんな忙しいだろうし、よかれと思って手を挙げた。 それ以上のことは特に考えていなかった。けど、 そのとき、ちゃんとやるよって思ったの。覚えてる。]
(137) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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もう、まなちが書記してくれるなら、 なーんの心配もないもん、任せきっちゃうや。
いとしのまなちよ、ハグしちゃう。 ……1年間、よろしくね。
[ ほら、ぎゅっとハグを求めて手を広げるにも、 はにかんでそっとささやこうにもちょっと遠くて、 それでもわたし、膝をかがめてスキンシップを試みた。*]
(138) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[ 真正面から来られると、何事も少し照れ臭い。 何もわたし、斜に構えた覚えはないけれど。 ただ、一生懸命になる必要がなかったの。ずっと。]
(139) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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── 現在・通学路 ──
ふうん。 なら、教えたげたらいいのにー ま、人それぞれだけどさーあ
[ 彼がそう思ってくれればいい≠ニ願ったように、 私はたいして知りもせぬ許嫁ちゃんのほうに、 なんらかの問題があるのだと解釈する。>>125
ありきたりな提案をしかけて留まったのは、 わたし自身に人に教える能がないからだ。 おまえが言うなーって言われちゃう。いけない。]
(140) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[ そんなわけで、今日の話をしましょう。 雪の話。登校してくるらしいメンツの話。
ちゃっかりした発言>>127に、 わたしは思わず小さく噴き出してしまう。]
CM挟まないでくださーい。 残念、わたし賢いわりに風邪もひかないので。
あーでもさ、いいCMになるんじゃない? 受験目前に雪まみれになった高校生たち、 試験当日にはぴんぴんしてまーす、みたいな。
[ 起用待ってまーすとこちらも冗談で返そう。 先ほどのCMごっこが思いのほか抜けなくていけない。]
(141) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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そうそう、チャット見てたら、 文化祭のときもこんなだったなあって……、
わたし? わたしにそれ聞くかあ。 遊ぶ余裕があるというか、 なんとかなるような気がしてますねー なんとわたし、運もいいので。
[ ちょっと真面目ぶった口調で言って、 いえい、とわたしは指を2本立てた。
おそらく許嫁などという肩書を持つ女の子は、 こういう形で自信をひけらかしはしない。 というのは、予想だけど比較してみてどう?>>128 ……なーんて、聞けやしないんだけれど。*]
(142) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[ でもわたし、本当にそう信じてたの。**]
(143) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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―― 回想・文化祭準備 ――
[ ちゃんと言ってって路子ちゃんが言ったのに!>>96 あたしの希望はばっさり却下された。>>121 大きなバッテン付きで。容赦ないね! でも、ここでくじけるあたしじゃないのだ!
3-1は委員長も副委員長も女の子。 どちらも両方女の子っていうのは ちょっと珍しいかもしれないけど、 3-1はそれでうまくいってたと思う。 実は男子はちょっと肩身が狭い思いをしてたりした? あたしは男子じゃないからわかんないな! ]
(144) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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ちょー働くに決まってるじゃーん! だから美味しいのよろしくお願いしまーす! [ 働き次第!って返事だったから>>122 任せろー!ってあたしは胸を張った。 ついでに美味しいのをお願いしとく。 あたしがやりたいのは味見係であって、 毒味係じゃないからね!
みんなの前ではそんな路子ちゃんだったけど、 後でこそっと食べさせてあげる〜って。 こういうの、飴と鞭って言うんじゃないの? ほんともう、だから路子ちゃんSUKI ]*
(145) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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―― 現在・通学路 ――
[ 因果応報。人を呪わば穴二つ。 斬っていいのは斬られる覚悟のあるやつだけだ。 冷え冷えする顔面を手袋で温めながら あたしはそんな言葉を思い出していた。 雪玉をぶつけていいのは、 雪玉をぶつけられる覚悟のあるやつだけだった。 あたしには覚悟が足りなかったかもしれない…… ]
え。結婚する?
[ そんなこと考えてたら責任を取ってもらうなんて>>132 莉希ちゃんが言うもんだから、 思わずあたし、そんな返事をしてしまった。 いや、あたしも莉希ちゃんも女の子だけど! ]
(146) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[ 莉希ちゃんの髪は綺麗な明るい茶色。 平凡な真っ黒い髪のあたしはちょっと羨ましいけど、 いいことばっかりじゃないみたい。 なにしろ初めて莉希ちゃんと会った時、 莉希ちゃんは生徒指導の先生に捕まってた>>133 ]
先生、証拠もないのに疑うのは良くないと思いまーす! 明日子供の頃の写真とか持ってきてもらったら 済む話じゃないですかー。
[ 実際、染めてる子が地毛だって言い張るパターンも あるんだろうとは思う。 でも、あたしが見た限り、困り切った様子の莉希ちゃんは とてもそんな風には見えなかった。 だからあたし、思わずそんな風に声を掛けたのだ ]
(147) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[ それは、言い換えればちょっとした揉め事。 だからね、こんな言い方するのはどうかと思うけど、 莉希ちゃんが揉めてた相手が先生で良かった。
もしも莉希ちゃんと揉めてたのが同年代だったら 悪いけどあたし、絶対関われなかったもん。 むしろ何かの間違いで巻き込まれたりしないように こっそり逃げ出してたと思う ]
(148) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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あ、カイロはねー、抜かりないよ!
[ 指先温め用にコートのポケットに入ってるし、 体温め用は貼るカイロを背中とおなかに貼ってる。 おばちゃんっぽい? 寒いのには代えられないんだ!
そんな返事をすれば、莉希ちゃんは辺りを見回していて。 つられてあたしもきょろきょろしてみる。 ……言われてみれば ]
んー。でも、休校の連絡ないよね? むしろみんな登校するっぽかったよね?
[ 改めてスマホを確認してみても、 休校の連絡もなければ、路子ちゃんからの続報もない ]
(149) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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『学校着いた人ー! もし休校だったら教えてくれよな! 夏見はコンビニに寄り道してから行くけど、 遅刻はしないから許されよ!』
(150) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[ アプリを開いたついでにメッセージを追加で投下して、 頼むぜ!ってスタンプも送っておいた。 これでもし休校だったら教えてもらえるはず! 休校なのに登校しちゃったから道連れを増やすぜ!なんて お茶目を発揮しない限り大丈夫なはず!
まさか校舎内が電波不通になってるなんて、 そんな可能性を思いつくわけもなく。 スマホをポケットに戻したあたしは、 コンビニの暖かさに思わずほうっと ため息なんかついちゃうのだった ]**
(151) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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── 回想:文化祭と夏見 ──
[高校最後の文化祭には気合いも一塩なのか。>>84 はたまた他の理由でやる気が満ち満ちてるのか。 呼びかける委員長の声を右から左に聞き流し>>86 俺はこっそり欠伸を噛み殺していた。
適材適所、という言葉に則り。 喫茶店はいいが接客なんて当然やるつもりもないから 今年も適当に裏方の手伝いでもすればいいだろう。
味見係に立候補する明るい声に、再び欠伸を催しかけた その時。]
(152) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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………… へ。
[俺?>>98 味見はいいとして、内装とか聞くからに 準備がめちゃくちゃ面倒くさそうな役割じゃないか?
抗議の言葉を口にする暇もなく委員長から却下が降り。>>121 内心ホッとしたのも束の間。 なぜか気づいたら内装係に、俺は名を連ねていた。>>122
いやまて。ちょっとまて。 どうしてこうなった???]
(153) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[ジロリと睨んだ先にいる、この元凶は言わずもがな 中学からの同級生の夏見七星だ。 というか、こんな調子のいい明るい奴だっただろうか。
学区外から引っ越してきたばかりの夏見はおとなしく。 あの頃は優等生風に周囲に愛想よくしていた俺は、 馴染めるよう何かを声を掛けたりしていた気がする。
もし今の光景を中学から知る第三者が見ていたら、 まるで立場が逆転したように見えるかもしれない。 けれど互いに変わった理由は、おそらく全く違うだろう。
──俺は、今思い返しても あの時のなんて滑稽なことをしてたんだろうと 自嘲しか浮かばないのだから。]
(154) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/05(Fri) 02時頃
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[閑話休題。
文化祭の役割分担について物申したいのは山々だが、 委員長の決定に文句を言って接客や調理に回されたら 余計に面倒くさいので、不承不承受け入れよう。
だが。]
……俺まで巻き込むんじゃねぇよ。 味見が消えて、面倒な内装だけになっただろうが。
[とりあえず俺の準備中は裏方で適当に手を抜く予定を 見事にぶち壊してくれやがったお返しに。 あの頃なかった身長差を存分に活かし、 夏見の脳天に軽いチョップをお見舞いしておいた。*]
(155) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[河合らしい、当たり障りのない話題。>>123 かと思えば、妙に驚いたオーバーリアクション。>>124
こういう時に、気の利いた言葉をかける優しさを 生憎俺は持ち合わせていないので。 通学路を急ごうとする隣に歩幅を合わせながら、 話題をひとつ投げたなら。]
……ふーん。
[可もなく不可もなく。 そんな答えに、そういうもんかと思いながら、横顔を見た。 俺の知る河合和歌奈というクラスメイトは。 協調性があって、気のいいお人好しに尽きる。
だから特別なんの感慨もない反応をすると、 何故か聞き返されて、目を瞬かせた。]
(156) 2021/11/05(Fri) 03時頃
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[良い副委員長、と吟味するように繰り返し呟き。 少しばかり考え込んで。]
……俺は、副委員長が別に誰だってよかったから。 良し悪しを評価をしてほしいなら、 他のやつに聞いた方がいいぞ。
[結論、良し悪しはわからない。 ただ、3年1組で過ごしたひとりとして言えることは。]
(157) 2021/11/05(Fri) 03時頃
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でも、やりたくてやってるなら 河合で良かったと思う。
まあまあ過ごしやすかったし馴染んでんだから たぶん向いてるんじゃないか、副委員長。
[これは、ただの感想だ。**]
(158) 2021/11/05(Fri) 03時頃
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[婚約指輪はつけてなかったよ。校則違反だし。
もしつけてたら、誤魔化しようもなかっただろうからぞっとする。]
(159) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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人それぞれなの。 みんながみんな、精一杯がんばってるの。
[>>140ということで、この話に結論付けて打ち切り。 勉強を教えられるものなら喜んで教えたけど、そんな機会は終ぞ無かったな。 ああ、やめやめ。思い出してしまう。]
なんだよ、1回ぐらい風邪ひいとこうよ。 うちの薬の効果がテキメンって身を以て知るといいさ。
CM撮る? あーそれもいいかも。 なかなかいいアイデアだし、うちの会社来る?
[>>141なんとなく食いつきたくなったCM談議。 今もイシズ製薬のCMはお茶の間に流れ続けていて、 その制作現場をちょっとだけ見せてもらったこともある。 将来は父さんの会社を継ぐ気でいるから、広報分野も齧るに越したことはない。]
(160) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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あーでもさ、それならもっと。 マフラーの色合いとか、明るいほうが似合うし映えるよ絶対。 買ってあげようか。ポケットマネーで。
[古香さんと出会ってパッと判断つかなかった要因である、 彼女が普段は身につけない、なんだか似付かわしくないモノトーン色のマフラーのことを、 雑談がてらにさりげなく触れてしまった。 誰がどんなものを使おうが自由だとは思っているけどね。]
(161) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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文化祭の時はチャットの速度がすごいことになってたもんな。 なっつかし。
[>>142そう言っても数ヶ月前のことだけど。 季節は移ろって、もうそれも時間を溶かすだけの思い出話。]
うん、わかってた。さすが。 その余裕、恵まれない者たちに分けといて。
[聞くまでもなく余裕だった彼女が立てた2本指を見つめて、軽薄に笑う。
そうだね、俺の許嫁は自信をひけらかしたりはしない。 いつも物静かで、こちらから問いかけない限りは自己主張をしなかった。 将来の社長である俺を立ててくれていたのだと、そう思っていた。
だから古香さんは、俺にとって身近な女子の像とは異なる。 どちらが世間的に好ましいかという話はちょっと置いといて。]
(162) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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……お。
[>>150通知が来るたびにスマホを確認しようとするけど、 そろそろ手が悴んで、それも億劫になってくる。 並べられた文章から伝わってくる元気さに、心だけでも温まる気はした。]
コンビニに遭難中だってさ。
[夏見さんの救難信号が発信された位置はわかったので、 そこに迎えに行くかどうかは委員長の判断次第。
何はともあれ、雪道を進めば学校まではもう少しのはず。**]
(163) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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―― 回想:入学初日 ――
[先生も七星さんの言葉にようやっと折れてくれたみたい だった。 こんなことならやはり染めるべきだったかと思ったけど、 私は平塚莉希でいたかったからその選択肢はすぐに 脇に追いやって。]
アルバムこっちに持ってきてないんで、 スマホで撮ってもらったやつでもいいですか。 駄目なら郵送してもらうので明日すぐには無理ですけど。
[芸能活動する前のものならば染めてないはずだから それでなんとか信じてもらえるだろうか。 入学初日からあの人を頼らなければならないなんて 出来ればしたくなかったけど、背に腹は代えられない。 事情を話し了解を得られればその場を後にした。]
(164) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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[人という生き物は基本面倒ごとには巻き込まれたくない ものだ。 だから見て見ぬふりをされたって、しょうがないこと。 もしかしたら私が校則違反をしているどうしようもない 不良という線だってあるわけだし。
だからもし、逃げ出したその後姿を見たとしても まぁそうだよなって思ったし、一緒に過ごせば 七星さんがいい子だってことはすぐにわかったから 今と大して距離感は変わらなかったんじゃないかな。]
(165) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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[でも実際は、まるでドラマや漫画の主人公のように 声をかけてくれた>>147から、私の中で七星さんの 好感度はその時から高かったっけ。]
ごめんね、ありがとう。助かっちゃった。 同じ一年だよね? 私、平塚莉希。今度またお礼させて!
[そう言って笑顔を向けて。 後日ジュースの一本でも奢らせてくれたかな。]
(166) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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―― 現在:通学路 ――
え。プロポーズかな? 男前すぎなんだが?
[永久就職…それはそれでいいかもしれない。 なんて真剣に考えちゃうぞ? 慰め会を想定していたものだから思わぬ言葉>>146に 瞳は丸く円を描く。
逆に永久就職して欲しい男子がどこぞにいると思うし、 同性はしっかり身を引くからそこは安心して欲しい。]
(167) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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冷えは大敵だもんねぇ。
[カイロの装備は万全のようだった。>>149 良かったと頷いて、私が休校を気にすれば素早く スマホを操作する七星さん。 すぐに新着のメッセージ>>150が届いて感心した。
この娘、頼りになりすぎである。 思わず悩みとかないの?なんて聞きたくもなったけど、 それはそれで失礼な気がしたから白い息を吐くに止めた。
コンビニ内を見渡しても望高の生徒は一人も 見当たらない。 その光景を少し異様に思いつつ、七星さんが温かい 飲み物を買いに走るのなら、イートインスペースで しばし体の冷えを回復させてもらうとしよう。]**
(168) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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[ 夏見七星の人生は、中学1年の時に一度リセットされた。 知ってる人のいない遠くの街に引っ越して、 あたしは人生をやり直すことになった。
最初はどう立ち回ればいいか戸惑った。 あたしはおとなしかったし、 なんなら少しおどおどしてたかもしれない。
だけど、中学校のクラスメイト達は、 おおむねあたしに親切だった。 気にして声をかけてくれる荒木君みたいな男子もいたし いつの間にか女子の輪の中に自然に入れてた。 そうして過ごした中学の3年間。 卒業する頃にはあたしはすっかりお調子者になって、 クラスのムードメーカーとして教室に君臨してた ]
(169) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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[ 唯一困ったのは、どこ小出身?なんて話題が出た時 ]
あー……実はさあ、あたし長期入院してたんだよねー。 だからあんまいい思い出がない……っていうより、 そもそも思い出がほとんどなくてさ。
あっ、今はもうすっかり元気だから安心してくれよな!
[ へへって困ったような顔して笑ったら、 親切なクラスメイト達はそれ以上触れないでくれたから とっても助かった。 荒木君の耳に入ったこともあったかもね?
嘘は言ってないよ。 その病院の窓に格子が入ってたことは絶対言わないけど。 1年以上入院してたから、実はあたしがみんなより 一個上だってことも絶対内緒だけど ]
(170) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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―― 回想・文化祭準備 ――
アテッ!
[ 文化祭の役割分担が無事決まっての休み時間。 路子ちゃんの囁きにホクホクして>>122 SUKIを噛み締めていたら>>145 脳天にチョップが降ってきた!>>155 ]
えーっ? 味見仲間探してたら、ちょーど荒木君が おなか減ってそうな顔してたからさあ。
[ 荒木君は心底面倒くさそうな顔をして見えるけど、 残念!あたしは全然怖くないもんねー! ]
(171) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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だいじょーぶだいじょーぶ!味見も消えてナイナイ! 路子ちゃん食べさせてくれるって! あ、でも働き次第だからね! サボんなよ!
[ 荒木君がサボるということはつまり あたしの仕事が増えるということであるからして、 そこは路子ちゃんの言葉を引用して>>122 しっかり釘をさしておく ]
ともあれ、決まっちゃったからにはよろしくな!
[ 別に、中学の頃に気にかけてもらった恩返しとか、 そんなことは全然全く考えてない。 あたしは基本ノリと勢いで行動してる。 あの時たまたまつまんなそーな荒木君が目に入ったから 勢いのまま巻き込んじゃった。それだけだ。 運が悪かったって諦めてくれよな! ]
(172) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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[ それから、力仕事のターンになると、 荒木君!あらきくーん!夏見様がお呼びですー!なんて 迷子の館内放送のように叫ぶあたしがいたかもしれない。
ちゃんと路子ちゃんが試食を提供してくれる時は 抜け駆けせずに声をかけたから許してほしい ]*
(173) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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[ 高校の入学式の日、 困ってた莉希ちゃんを助けたことに深い意味はなかった。 ただあたしは、ひめちゃんならきっとそうするって そう思っただけだった。
うん、あの頃のあたしは、そう信じて疑わなかった ]
(174) 2021/11/05(Fri) 16時半頃
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―― 現在・通学路→コンビニへ ――
えっ、責任取るってそういうことじゃないの!?
[ プロポーズしたら驚かれちゃった。>>167 いやあ、慰め会なんかで責任取ったことには ならないでしょ。 いやそもそも莉希ちゃんが受験に失敗するなんて 思ってないけどね!
永久就職してほしい男子? そんな奇特なのいるかなあ……? もしいたら式には呼ぶからきっと来てくれよな! ]
(175) 2021/11/05(Fri) 16時半頃
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[ 悩みとかないの?ってもし聞かれてたら>>168 あたしは失礼だとは思わなかったよ。
だってあたしにとって「悩みがなさそう」って言われるの 最大級の褒め言葉だもん。
夏見七星は悩みのない幸せな人間です。 そう見えてたら大成功! ]
(176) 2021/11/05(Fri) 16時半頃
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[ コンビニの中はあったかくてほっとするけど、 いつもよりお客さんは少ない気がした。雪のせい? でも当然だけどレジに店員さんはいるし、 普通に?通常営業してる。 望高生の姿が見えないのは……サボりか? それとももうみんなとっくに学校に到着してるとか? え、でもあたしはあったかい飲み物を飲む! 断固として飲むんだからな! ]
莉希ちゃん、ココア飲めるー?
[ 莉希ちゃんは買い物をするつもりがないのかな? イートインコーナーに真っすぐに行ったから、 あたしはホットココアのペットボトルを2本持って、 莉希ちゃんの方に掲げてみせた。
いつぞやはお礼なんて言われて ジュース奢ってもらっちゃったっけ。>>166 結婚は断られてしまったので、 これは転ばせちゃったちょっとしたお詫びのつもり ]**
(177) 2021/11/05(Fri) 16時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/05(Fri) 16時半頃
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── 現在・通学路 ──
ははーん、教わるの嫌いなタイプかー それともそれはノロケかい? がんばる恋人はそりゃかわいいよねー それじゃ、彼女の合格をお祈りします。
[ がんばっている子はいじらしくてかわいい。 そういう話なら同意しようと、 わたしはあっけらかんとした声で言った。
言ってから、嫌味という可能性にも気づいたが、 そんなはずないかあ、と数秒にして消える。
わたしは君に嫌味を言われるとは思っていない。 根拠はない。ただ漫然とそう思っただけ。]
(178) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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[ 鈍感力というのが人を生きやすくするらしい。 なるほどわたしはそれにも秀でているだろう。
受験を控えた身にしては不吉な雑談を、 わたしはゆるやかに続けることを選ぶ。]
そりゃあ、雪合戦の結果次第だなあ。 かかってきなよ、わたしゃ手ごわいよー
[ そのあとはきっと、かまくらを作って、 火を焚いて、ホットココアで和解しよう。 そこまですれば次の日にようやく、 鼻を垂らしたわたしが完成するかもしれない。]
(179) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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でしょでしょ。 お薬のCMって会社員とかのが多いしさー
でも製薬会社って文系学部でも採ってくれるー? わたし、文学部志望なんだよねー あはー、企業研究しなきゃいけないなあ。
[ 褒められた、イエイ! とこれにもVサイン。 お茶の間でお馴染みのイシズ製薬。 ご縁があってうれしくないはずがない。 調子のいいことを言いながら、雪を踏む。]
(180) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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[ 受験を飛び越えてその先の未来を見据えた話。 ヤバくない受験生同士ということなので、 そんな話題も軽く混ぜ込んで、わたしは笑う。
焦りのないお気楽な笑い声が、 周囲の雪に吸収されていったんだろう。
寂寥感のぬぐえない空気に響いたのは、 たぶん、冗談だったんだろう。>>161
だからわたしも目を細めたまま、 彼の目を見て口角をゆるやかに持ち上げた。]
(181) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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知ってますー 似合ってないのも、明るい色が似合うのも。
これ、お姉ちゃんの。 マフラーする気、なかったんだけど、 アホかーって押し付けられちゃった。
[ マフラーの裾を指で弄びながら、 簡潔に今朝の経緯だけを説明する。
去年、毎日使っていた淡い色のマフラーは、 今はクローゼットにきれいに畳まれたまま。 封印しているうちに消えちゃえばいいのにとも、 ずっとそこにあってほしいとも思うけど、 そんな思考をどこかに追いやるように茶化す。]
(182) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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しっかし、似合うとかなんとか、 照れもせずさらっと言うねえ。 さすが、許嫁のいる男は違いますなあ。
プレゼントなら、その子に買ってあげなよー わたしみたいなのに集られちゃう前にねー
ほら、クリスマスでしょ。
[ 他人事みたいに言うわたしの恋人事情が、 果たして誰の耳に届いているかは知らないが、 ノーガード・オープンマインドがモットーだ。
隠す気もなく浮かれた話をしていたし、 破局したことだって教室で嘆いた。 だから今も、完全にクリスマス傍観者の構えで。]
(183) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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[ また、スマホが震える。 文化祭のころのやり取りを思い出させるように。
不遜な冗談としてのVサイン。 それに返ってきたのは呆れ顔でもツッコミでもなく、 あまり何を考えているかわからない笑みだった。>>162
恵まれない者たち。 当然そこに自分を含まないような口ぶりに、 当たり前に持つ者≠ニして育った人間の気配がして、 わたしは、理由もわからぬまま口元をゆるめた。]
(184) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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分けてあげたいよー 無限に湧いてくるもんだからさ。
[ 困っちゃうよねえ、と困った風もなく言って、 わたしもまたスマホに視線を落とした。>>163]
コンビニ、いいねえ。 やー、真実を確かめるって言っちゃったからなあ。
[ 本当にわたしの続報を待っている友だちが、 今か今かとスマホを握りしめているかもしれない。
寄り道をしたいところだけど、 ここはひとつ我慢をして、チャットに言葉を落とす。]
(185) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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『遭難者・夏見へ ゆきうさ大福買ってきてほしいなあ(続報まだです)』
(186) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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[ もちっとしてひやっとした例のアイス、 一度、雪を見ながら食べてみたかったのだ。
メッセージが間に合ったか否かは不明。 無茶なオーダーに応えてもらえるかも不明。 話をしながらのんびりと歩いていたが、 もう少し速度を速めれば、もうじき学校だ。]
わたしは先を急ぎますが、 会計殿はいかがなさいますかー
[ スピードアップの宣言をしつつ、 足並みを揃えるかどうかはその人次第。
続報を待っている人は軒並み遅刻だなあなんて、 他人事のように思いながら、つま先で数度雪を叩いた。*]
(187) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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私は誰に迷惑をかけないと生きられない。
(188) 2021/11/05(Fri) 19時頃
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[ ならばせめて人の役に立つべきなのに。 生憎父も兄も、真梛を見る度に。 痛みを伴うような笑みを浮かべるのだ。
どうやら私の容姿は亡くなった母に似ているらしい。
…… そんなお節介な情報は、 いつだって真梛の人生とは殆ど関わりのない 第三者によってもたらされる。
記憶にもいないその人を、 真梛は伝聞でしか知らないが。
楚々とした女性らしい人だったそうだ。 ]
(189) 2021/11/05(Fri) 19時頃
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「 なるほど、私が母に似ていると。 父も兄も苦しいんだな。 」
[ 口調から柔らかさが抜けた理由。 別にそれが全てではない。 手本となるのはどうしたって身近な人間になる。 それが真梛にとっては異性である父と兄で。
父も兄も女子の扱い方を持て余し、 実際に育てた経験のある 息子、弟に接するように真梛に触れれば。
ほんの僅か、私という形が歪になる。 ]
(190) 2021/11/05(Fri) 19時頃
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[ だがそれは別に大したことではない。 指紋をつけるのさえ憚られるような、 絢爛豪華な宝石でもあるまいし。
道端の石ころが雨風にさらされて。 色を失い形を変えても。 気に留めるものなどいないように。
真梛の髪が長いのだって、 1割は母は身近く切り揃えていたらしい ─── と、いうのが理由だが。
残りの9割は何の事はない。 単なる散髪費用の節約なのだから。 ]*
(191) 2021/11/05(Fri) 19時頃
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── 回想:文化祭/春満 ──
ふふ。 また春満に助けられてしまったな。
[ …… そして今日も私は、 私ではない誰かに迷惑をかけながら。
彼の指先とスマホ画面。 忙しなく交互に視線を送れば。 あっさりとグループに参加して見せる春満に向けて 惜しみない称賛の言葉を送った。>>116 ]
(192) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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[このクラスは良い子が多い>>105 本当だ、本当に、
多すぎる。]
へっもちろんよ。 けれど真っ先に駆けつけるのはオレだぜ!
[実際雄火はそうしただろう。 それは誰のためか。]
(193) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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[ 彼の手を借りたのは、初めてではなかった。
いつだったか、まだ階段が立ち塞がっていた頃。 普段真梛を抱えて運んでくれる体育教諭。 その日の彼は、可哀想に。 どうにも胃の調子がよろしくなかったようで。 朝から腹痛でトイレに篭ってしまったらしい。
教職はたいそう多忙だと聞く。 しかしトイレと親交を深める時間くらいは ゆっくり取れるべきだろう。
そんな思考のもと、手持ち無沙汰の状態で 階段の踊り場にいた真梛。 そこに声をかけてくれたのが春満だった。 ]
(194) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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うん。教室に行きたいんだ。 今日は日直なので、朝の仕事をしないといけない。
…… もしかして君、手を貸してくれるのか?
[ きょとん。 漆黒に濡れた瞳を彼に向け、首を傾げる。
頷いて貰えれば、電動式の車椅子は重量がある為 荷物運搬用のエレベーターに乗せて。 それでは頼む、と両手を伸ばした。
お姫様抱っこ、おんぶ、レンジャーロール。 運ぶ方法に関しては、君に任せよう。 ]
(195) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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ありがとう、助かった。 ふふ。君は優しいなぁ。
[ 無事に教室へ辿り着けば、 礼の言葉と共に口元から笑みをはみ出すと。 自分の教室へ向かうだろう背に手を振った。 ]
(196) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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なるほど。 わかった。春満は頑張らなくていい。
では君はそこにいて。 私が一人でも頑張れるのを見ていて欲しい。
[ そんな彼とは、三学年でクラスメイトになり。
グループチャットへの加入方法。 こうして手本を見せてもらった。 招待は真梛のスマホにも届いていただろうから、 あとは彼の手順をなぞるだけ ───。 ]
(197) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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[───オレは一番じゃなきゃいけねえ
いつだって、そうしてきた。過去も、今も、未来だってそうさ。 ただ一度、心残りがあるのなら。それはあの文化祭だ。*]
(198) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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…… なぁ、春満。 私のスマホが動かなくなったんだ。 そして何やら英語の文字がいっぱい出ている。
[ だが結果として意気込みは虚しく。
目的が果たさないスマホを手に、 口元に笑みを浮かべたまま。 真梛は情けなく眉根を下げた。
その後、真梛がグループに参加できるまで もう少し時間を必要として。 文字でコミュニケーションを取れるようになるには、 更に多くの時間を要する事となった。 ]*
(199) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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[ きみは、私立の高校に通う同い年の男の子。 下手したらうち──望月高校よりも進学実績のいい、 とても頭の良い学校に通う、ふつうの男の子。]
(200) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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[ 塾で同じ、一番賢いクラスに振り分けられて、 なんとなくあいさつを交わして、他愛もない話をして、 しめしあわせて自習室に行くようになって──、
先に好きだと言ったのはきみだった。 でも、わたしだってとっくにきみが好きだった。]
(201) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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[ 春だった。]
(202) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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── 回想・味見係と>>173 ──
はい、夏見どん。あーん。
[ 味見係ーズを捕まえて、 わたしはなっちんの口に何かを放り込もうとする。
夏見七星。なっちゃん。拗音が消えてなっちん。 わたしからの呼び名は大概の人に対して、 そんなふうにいい加減な変化を繰り返していく。 あるいはわたしの気分次第でまちまちである。
──まなちは別だ。わたしのまなちよ!
ともかく、わたしは気安く彼女を呼び、 ビニール袋を嵌めた指先をその顔に近づけた。]
(203) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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[ 前日までに準備できるものがあったほうが、 当日の調理がパンクしないよねー、きっと。
そんなやり取りが調理班で交わされた末に、 目下練習中のマドレーヌである。 素直に一口でいくと、口の中がいっぱいになるかも。
日頃から料理やお菓子作りをするわけじゃないけど、 消し炭にはなっていない──というかおいしいはずだ。]
荒木どんもお食べ。ほれほれ。 おいしいかい? おいしいといいなー
[ 自分でもひとつ食べたくせ、感想を強いる。 ちゃんとコツを掴んだ頃に試食を持ってきた。 わたしのやさしさをとんと味わっておくれ。]
(204) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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それとね。 パーテーション、前日搬入になったから、 内装係で前日に倉庫から受け取ってきてほしいなあ。
[ これは、飴と鞭の鞭のほう?>>145
やる気に満ち満ちて見える程度には、>>152 わたしはゴキゲンに取り組んでいたんだろう。
高校最後だから、気合も一塩だった。 やる気が満ち満ちてしまう他の理由≠烽った。**]
(205) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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── 回想:文化祭/路子 ──
うん。 高校最後の年だ。 素晴らしい時間を過ごせるよう頑張ろう。 私も精一杯張り切らせてもらう。
[ にこっ。 浮かべた笑みが、路子の視線と重なった。
身長が高い彼女の目線は いつも私より少し高い位置にある。 合わせてくれたのだとわかれば 自然と心が暖かくなった。 ]
(206) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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[ 広げられた両手。 躊躇いの後、おずおずと飛び込めば。 ]
…… ふふ。路子は暖かいなぁ
私も君が大好きだ。 一年間よろしく頼む。
[ ふわり。 鼻腔をくすぐる甘い匂いと、心地よい温もりに。 くすぐったそうに目を細めた。 ]**
(207) 2021/11/05(Fri) 19時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/05(Fri) 21時頃
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―― 回想・内装兼味見係のお仕事 ――
あーん!
[ あーんと言われたらそりゃあーんって口開けるよね! 路子ちゃんに呼ばれたあたしはそりゃいそいそと わんこよろしく路子ちゃんのもとにはせ参じて あんぐりと口を開けた。>>203 もちろん荒木君も引っ張っていったよ!
お上品に小さく一口なんて発想はもちろんないので あたしの口の中はマドレーヌでいっぱいになる。>>204 甘い中にレモンの酸味がほどよく効いていて、 つまり、滅茶苦茶美味しい。
美味しいんだけど、なにしろ口の中が マドレーヌでいっぱいなので感想が言えない! ]
(208) 2021/11/05(Fri) 21時半頃
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天才か!
[ 何度か食べながら感想を言おうとして失敗し、 結局もぐもぐごっくんしてからあたしは口を開いた ]
美味しい!滅茶苦茶美味しかった! レモンの酸味のバランスが絶妙! だからあと3つくらい食べてもいいよ!
[ それはもう味見じゃない?細かいことは気にしない! ねーっ?ってあたしは荒木君に同意を求める。 あ、そういえば荒木君もあーんしてもらったの? それはないか。路子ちゃん彼氏いるもんね! ]
(209) 2021/11/05(Fri) 21時半頃
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[ しまったなあ。豪快に一口で行っちゃったよ。 口いっぱいのマドレーヌは美味しかったけど、 折角ならもっとゆっくり味わえばよかったかも。 今更そんなことに気づいて残念がってたら、 ハテ?パーテーションですとな?>>205
うん、パーテーションは大事だね! 調理スペースと接客スペースの仕切りに必須! 前日っていうのもいいと思う。 あまり前もってだと邪魔だし。 前日ならパーテーションにも飾りつけできるし。 ただ、ただね。 あれおっきくて重いよね? ]
(210) 2021/11/05(Fri) 21時半頃
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…………えーとぉ、なるほどぉ………… だってさ!
[ マドレーヌ食べさせてから言う路子ちゃんは 策士だと思う。さすがの委員長。 一瞬フリーズしたあたしは、気を取り直して 路子ちゃんに負けない笑顔で荒木君の背中を叩いた。 こういう時、本当は肩ポンするんだろうけど、 なにしろ身長差がね。 背中の方が叩きやすかったものでね!
あ、不肖夏見七星、パーテーション運搬も やれと言われたらやるのはやぶさかではありませんよ! でも多分、あたしが1枚運んでる間に 荒木君3枚くらい運べるよね! よろしくぅ! ]*
(211) 2021/11/05(Fri) 21時半頃
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―― 朝の通学路 ――
[勝手についていって勝手に話しかけてるだけの己である、 置いて行かれてないだけじゅうぶんありがたい……、 なんて、冷たい冬空の下、普段なら思わないことまで思っているとは、 口に出さなければ伝わらない話。>>156
実際に口に出したことといえば、そう、 副委員長になった理由について、である。 和歌奈自身可もなく不可もない理由だと思っている。 「ふーん」で終わるのもむべなるかな。
横合いから視線を感じる。 ちらり、と見返したのはちょうど肩のあたり。 前に向きなおして雪道を踏む]
(212) 2021/11/05(Fri) 21時半頃
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[もう一回、ちらりと視線を荒木春満の肩のあたりに送ったのは、 問いの答えを考えてる辺りのタイミングでのこと。>>157 様子をうかがうような感じで。 心なしかさっきより顔を上げたから風通りがいい。 悪い意味で。 マフラーの隙間から冷たい風が当たる。
……明確な評価ではない、 感想じみた言葉を聞きながら、>>158 和歌奈は首を引っ込めた。かといって心まで縮んだわけではない]
……そっかあ。
[マフラーに顔をうずめながら、 どこか感慨深げにうなずく仕草をしている]
(213) 2021/11/05(Fri) 21時半頃
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……良し悪しは、うん、 気が向いたら他の人に訊くとして。 向いてるんじゃないかーって言われるのは素直に嬉しいよ。
ま、あと何ヶ月もすれば終わる役目だけどねえ。 文化祭終わったあたりからそういうことをすぐ考えちゃう。
[目の前、雪の白をひっかぶっている校舎が見えてきた。 あともうちょっとだなあ、なんて思いながら歩むスピードは変えない]
私はねえ、 文化祭がちゃんと終わってよかったと思ってるんだ。 そしてそれは荒木くん、きみのおかげでもある。
(214) 2021/11/05(Fri) 21時半頃
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[ただの感想――、いや、感謝だ。 それ以上でも以下でもない*]
(215) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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―― 現在・コンビニ ――
[ そんな文化祭準備のヒトコマ>>208を グルチャに増えたメッセージを眺めながら>>186 思い出した。思い出してしまった ]
名指し。 名指しか!
[ そりゃコンビニに寄り道するって書いたけどさあ! ゆきうさ大福だとう!? 確かに雪の日に食べるって正しい気がするじゃないか! そして路子ちゃんにはマドレーヌの恩がある。 ……いや、その分ちゃんと労働したっていうか 労働させられたと思うけど! ]
(216) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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しゃーねえ。買ってくか。
[ わざわざ「買いました」なんてメッセージは落とさない。 買ったかな?買わなかったかな?って そわそわ気にすればいい! この寒さなら溶けるんじゃないかなんて 心配する必要もないし ]
あたしの分も買っちゃおっと。
[ ホットココアとゆきうさ大福。 相反する買い物を済ませる。 全く、人間って矛盾した生き物だよね! ]
(217) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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お待たせ!
[ のんびりしちゃったけど、遅刻するわけにはいかない。 こんな雪の日にがんばって学校を目指してるっていうのに 遅刻にされちゃうのはなんか悔しいじゃん! ちょっと急いだ方がよさそうって>>187 あたしは時間を確かめた。 授業始まったらゆきうさ大福食べるわけにいかないし! その時間もちゃんと確保しておかないとね! ]*
(218) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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[ ユイ。
それが許嫁の名前。 室家 唯。うちの子会社の重役の娘。 両家の力関係は歴然。
彼女は許嫁であって、恋人ではなかったのかもしれない。 俺はずっと、勘違いしていたけど。]
(219) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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— 回想:クラス委員会での幕間 —
[それは文化祭の準備が本格的に始まる前の頃だったか。 クラス委員で集まって定例の会議をした時のこと。 クラス内の問題解決だとか、要望とかを議題に上げて、一通り話が落ち着いた後に、 雑談のつもりで軽く切り出してみた。]
あのさー、女子が喜びそうな誕生日プレゼントって何があるかな。 参考までに聞いてもいい?
[うちのクラス委員はトップが女子で、その次席も女子で、 他の主要な面子も女子が多いので、必然的にこの集まりでは女子力指数が高いはず。 肩身の狭い男子である俺は肩を竦めて才女たちを支える役割です。]
(220) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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まー、あれですよ、その。 婚約者の誕生日に何をあげればいいか、毎年悩むんだよね。 欲しいものはないかって聞いても、何でもいいですとしか言わないし。
読書が好きな奴だから、ブックカバーとか、 くつろげる椅子とかをあげたりしてたけど、喜んでくれてるか正直わからんのだよね。 あとなんだっけ、美術館に連れてったりもしたかな。
[なので、参考意見を聞かせてもらえれば助かるなーという意図である。 出してくれたアイデアを採用したかはわからないけど。
女子の間の噂にされる段階は通り越して周知の事実とはいえ、 婚約者の話を自分からするのはなんだか照れが混じる。 なんら下心があるはずもないが、男子相手だと自慢だとか言われるので、 それよりはマシな反応が返ってくればいいが。
自分が幸せな身分だという自覚はあった、今年の夏から秋の日の回想。*]
(221) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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── 回想・衣装係と ──
やあやあ衣装さん。 お困りのことはないですかな。
[ 作業の進捗どうですか。 準備中のところわたしが訪れたのは、 どのくらいの時期のことだったか。
明るい髪が照明の光を反射して、 つやつやと健康的に輝いている。
ひょいと姿勢を低くして覗き込めば、 わたしの猫っ毛はあっちこっちに揺れた。]
(222) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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人手がいりそうなら言ってねー お金が足りそうなら……、 一緒に石頭センセーに頼みにいこうか。
[ 頼みに行ってポケットマネーが出てきたら? そのときは秘密の会議をしましょう。なんてね。
どういう衣装にするのか、調達方法。 イメージがあるならそれを叶えたいから、 お困りごとがあれば委員長まで! というふうに、 わたしはにっこり笑って彼女を見るけれど、
もうひとつ聞いておこうかと、 そのまま、少し首の角度を傾けて尋ねる。]
(223) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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[幣太郎の幣は、紙幣とか貨幣の幣。 弊社の弊ではない。
御供物、貢ぎ物、贈り物を意味する漢字の幣。
多くの人々に多くのものを贈ることのできる人となれ、と、親は語る。 贈り物と貢ぎ物じゃ意味が大きく変わるよなあ、と、息子は思う。]
(224) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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……喫茶店でよかった? 莉希ちゃん、演劇部だから。 どうかなーって思って!
[ 珍しく、きちんと名前を呼んでわたしは問う。 ぽよでもにゃはーでもなんでもいいから、 おかしな語尾を付け足したいような、 むずかゆい感じが多少はするんだけど。
誰が投じたのかはわからない票のいくつかが、 演劇≠ノも入ってたという……それだけの話!
見当違いだったらごめんねえ。と、 わたしは軽い声で言って、目を細めた。*]
(225) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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— 現在・通学路 —
[>>178惚気になるのかなあ、と不思議な気持ちで方を竦めた。 自分としては昔からあいつの傍にいるのは当たり前だったので、 どこまでがそうで、どこまでがそうじゃないかがイマイチわからないまま。
そこの感覚を見誤って、冷やかされたり、疎まれたりもよくあった。 婚約者が決まっている身分もなかなか辛い、と言っても基本同意はもらえない。 というより、俺が本気で辛そうな顔してなかったってのもあるけど。 あ、閑話休題。]
(226) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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文系学部か。 営業の人員も必要だし、文系で役立つ仕事もあるから問題ないよ。 本気で考えてみる?
なんつって。まあ、俺が社長になったらコネで採用もありだから、 もし天地がひっくり返って無職になって困ったら言ってよ。
[将来の社長はジョークを飛ばす。 どこまで権力を得られるかなんてまだわからない。 でも、七光りと馬鹿にされないように勉強はしているつもりだし。 自分でなんとかできる範囲のことならまだ気が楽なもんだった。]
(227) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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[>>181>>182冗談を飛ばして、返ってきたのもただの軽口だと疑わなかった。]
そっかー。そりゃあ寒いもんな。 お姉さんの言う通りじゃん。
[むしろマフラーする気が無かったのか。 防寒具はマフラー派ってわけじゃないのか。 あれ? 去年の冬の古香さんってどんな格好だったっけ? と、一瞬だけ思い出そうとして思い出せないモヤモヤが脳裏に走る。]
(228) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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言うなよ、なんか遅れて照れてくる。
[>>183そうやって茶化されると自覚するので困った。 自分から意識的に話さなければまだマシなのだ。]
クリスマス。
[その単語をオウム返し。 あー、そうだな、今年ももうクリスマスだ。 考えないようにしてたけど、今年は事情が違ってしまった。]
……プレゼントって毎回困るんだよなー。 前に相談した時みたいにさあ。 集ってくれたほうが分かりやすくて助かっちゃう。
[だからその話は苦手なんだよね、という顔をしてみた。 古香さんにも恋人はいたって話は耳にしている。破局済みということも。 お互いにクリスマスの素人ってわけではないのだ、たぶん。]
(229) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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[恵まれているか恵まれていないかでいえば、前者であろう我々。 少しは共鳴する部分があってもおかしくはない。]
買う物は間に合ってるんで、急ぐ方に一票〜
[>>185>>187コンビニには寄らずに先を行く委員長殿の決断に頷き、 俺もその後をマイペースについていく。 足並みを揃える努力はしない。滑って危なそうだしね。
学校が見えてくれば、どうせ向かう先は一緒なのだ。**]
(230) 2021/11/05(Fri) 22時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/05(Fri) 22時頃
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―― 回想:文化祭準備 ――
[最後の文化祭のクラスの出し物は喫茶店に決まった。 一人密かにほぅと一息吐きながら委員長が取り仕切る 話し合いを聞く。
七星さんに荒木君は内装係になったようだ。 押しの強い七星さんに容赦なく押される荒木君の 図は眺めていると面白いと思う。]
(231) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[私は二人の中学時代を知らないから、 性格や見た目の変移はあずかり知らぬところ。 だから最初荒木君を見た時の印象は、よほど 必要に迫られない限り話すことはないだろうな、 というものだった。
それを少し覆したのは、いつだったか真梛さんが 階段の踊り場で一人いたのを見かけた時。>>194 声をかけるべきかと躊躇っている間に、 荒木君が声をかけていた。>>115 人を見かけで判断しちゃいけないなぁと密かに 反省したものだ。
だからというわけではないけれど、放課後演劇部の 大道具を運ぶ男手が足りなかった時、たまたま見か けた荒木君に声をかけたことだってあったりする。 荒木君にとって迷惑極まりなかったと思うけどね。]
(232) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[閑話休題。 特段やりたいこと、という訳でもなかったけど 衣装係が決まっていないのを見れば 最後なんだから何かやっておくのもありかと、 そんな気まぐれな気持ちが沸いて。]
衣装係ならやってもいいけど。 コンセプト次第ではあるけど 一応メイクも出来るし。
[演劇部の裏方として縫製をやってきたし、 子役時代は自分でメイクをしたりもした。 そんな裏話はさておき、肝心のコンセプトは何に するんだろうと。 今どきはいろんなコンセプトカフェがあるらしい。 メイドを始め執事カフェ、海賊カフェ、文学カフェ、 エトセトラ。]
(233) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[予算はきっと石頭君がなんとかしてくれる。 社長の息子で婚約者持ちの会計様。 そんな何かの登場人物みたいな彼に、 心の中ではあるものの適当に丸投げして。]
とりあえずあれ、バリアフリーは必須だよね。 車いすでも動けるように。
[1,2年の時はどうしてたのかは覚えてないけど、 どうせならクラスメイトとして一緒に喫茶店を 運営したいと思ったから。 やるつもりがないのなら、それはそれでしょうが ないと思うけど。 そんなことを零してみたが真梛さんの反応は どんなものであったかな。]*
(234) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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―― 現在:通学路→コンビニ ――
真面目か!
[そもそもが軽いノリのつもりだったからさ、本気で 責任取ろうとしてくれるなんて思ってなかったよ。 驚きに驚きで返されて可笑しそうに破顔した。
決して奇特ではないと思うけど、思いを寄せている 男子諸君は名乗り出れば式には呼んでくれるそうだ。 その時はご祝儀奮発して思いっきり泣くといい。]
(235) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[ 誰かさんの背がぐんぐん伸び始めたのは、 小学校も終わりのころだった。
背の順の真ん中くらいだったのが、 みるみるうちに後ろのほうへ。 見晴らしがいいなあと感動してから早幾年。
今もわたしの視界は良好。 わたしより少し小さな男の子の頭越しに。]
(236) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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── 回想・文武両道の人と ──
おすみー、ねーってばー
[ 後ろの席からわたしは問いかける。 机の下の脚を前方へと投げ出しながら。
3年1組女子の元気印が夏見七星なら、 男子では墨鳥雄火という印象さえあるけれど、
その言動に騙されるなかれ。 彼が優秀なのはわたしとて充分承知している。]
(237) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[ ──余談。
意外と∞実は%ェが良いというのは、 人から向けられたとき、賛辞に入るのか否か。 また、そこに性差は存在するのか──なんて、
これまで考えやしなかったことを、 最近、わたしは不意に考えたりもする。]
(238) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[ ……本当に余談だった。 話を戻せばそのとき、手元には小テストの答案があり、 わたしはケアレスミスで一問に×印をもらっていた。
ケアレスミスとわたしといったら、 切っても切れない関係ともいえる仲であり、 わたしが1番にはなれない理由そのものでもある。
いい加減にしろと注意されるのも道理であり、 とはいえ、100点を目指す動機すらわたしにはなく、]
(239) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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ねー、おすみはどうだったよー 100点ですか? この、このー
[ 結果を聞く前からわたしは茶化し、 自分の答案にもう一度さらりと目を通す。 今自分で見ても、くだらない誤答。]
(240) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[ 完璧を目指すような気概はわたしにはなく、 自分の出した結果を充分だとも感じている。
必死にならなくたって今の結果に満足だ。 といえど、進学校の先生方としては、 どうにも生徒のお尻に火をつけたいようで。
面倒だなあという気持ちの傍らで、 わたしはその瞬間思いついたことを口にする。 ねえねえ、とまた軽い調子で、前の席に向けて。]
(241) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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今度勝負しない? テスト。 打倒おすみが叶ったらなんか奢ってよ。 わたしが負けたら購買でなんでも献上するからー
[ そのくらいの面白みがなきゃ、 わたし、やる気になんてなれない。
自分の都合だけでそんな提案を口にして、 ぴらぴらと自分の答案を振って見せたのは──、 ……いつごろのことだったっけな。
なお、わたしとケアレスミスというのは、 切っても切れない関係であり、 やる気どうこうで縁が切れるかは非常に怪しい。*]
(242) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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え、何、奢ってくれるの? 別にいいのに、お返しはきっちりしたし。
[ココアのペットボトル2本を掲げる七星さんに、 振り返りながらそんな反応を示す。>>177 温かい飲み物なら水筒に入れてきたからそれで 十分かな、と思ったのだけど。
それでも奢りの姿勢を崩さなかったら、少し考えて ココアではなくブラックコーヒーをお願いする。 さてはて、その願いは聞き届けられたか。
先ほど名指しで強請られていたゆきうさ大福も きっちりとその手に持っているのを見れば、 律義だなぁと思いながら]
(243) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[気づいたのは、中三の時だった。]
(244) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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「おや。 荒木は兄さんと同じ志望校なのか」
[もう十年近く転任もなくこの中学に居ると噂の 進路志望のベテラン先生の一言で。 俺は、親に勧められるまま志望した高校が 兄と同じであることを知った。]
(245) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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[学年が六つ離れた兄は、絵に描いたような優等生で。 愛想も人当たりも良く、頭もよくて。 俺から見れば何でもさらっとやってのける兄は いつだって自慢で憧れで、ヒーローのような存在で。 いつだって両親から褒められていて、羨ましかった。
だから、兄と同じように何でもできて。 兄と同じ高校を志望することは、 俺にとって何よりも誇らしいことだった、はずなのに。]
(246) 2021/11/05(Fri) 22時半頃
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じゃあ気をつけながらも急いで行きますか。 はぐれて遭難しないように!
[時間を気にする素振りを見れば、学校を目指すため 再び極寒の外へと覚悟を決めて踏み出した。]**
(247) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[ ]
(248) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[ふと浮かんだ疑問。
兄に似せて切りそろえられた黒髪。 兄に似てると褒められて覚えた愛想のいい笑顔。 兄のようにと誰とも仲良く振る舞って>>169 兄のようにできるようにとひたすら努力して。
兄のように、兄のように。
そうして訪れた、中三の半ば。 成長期に伴って、俺は兄の身長を追い越した。*]
(249) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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── 回想・文化祭準備 ──
あ゙ーもーうるせー! 聞こえてるから、何度も呼ぶなっ。
[隣の教室まで響き渡ってそうな音量の呼び出しに 夏見の元へ向かいながら怒鳴り返した。>>173]
(250) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[不承不承受け入れた内装係は、ぶっちゃけ 開催までの時間に対してやることが多すぎて面倒くさい。 サボってやろうかと思ったりもしたが>>172 その度に名指しで叫ばれてはたまらないし、 文化祭を前に、勢いに乗りに乗った夏見なら そのうち拡張器か校内放送まで使いかねない気がする。
今でも呼び出しの度に笑われてげんなりしてるのだ。 校内でリアル迷子の呼び出しなんて、冗談じゃない。]
……で、これ運べばいいんだな。 あ、それと高いとこの装飾も俺がやるから、 準備できたら呼べよ。
[できれば普通に、と注文をつけて。 腹を括り、力仕事要員として黙々作業をしていると。]
(251) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[やる気に満ちた、委員長が現れた。>>203 本日の調理係は菓子の練習中らしい。
別にあの時腹減ってた顔をしてたつもりはないが、 味見係も兼任は本当のようだ。
作業を止めて夏見に引きずられながら、>>208 仲のいい女子のやりとりをひとしきり眺めたあと。>>204 俺もマドレーヌをひとつ掌で受け取り、 無造作に口へ放り込んだ。(当然あーんは遠慮した)
もごもご、もごもご。 口の中に広がる甘さが、体に染みる。うまい。]
……委員長も味見したんだろ。 はいはい、ちゃんとうまいし食べ応えある。
(252) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[小さいと物足りないから、これくらいがちょうどいい。 賑やかな隣との温度差も気にせず、淡々と。>>209 そんな役に立たなさそうな感想を返せば。 ついでのように告げられた搬入予定。>>205 いやこっちが本題だな。さすが委員長、抜け目がない。]
……前日って、もう結構いっぱいいっぱいだぞ。
[でもパーテーションは必要だ。 顔を顰めながら、どうする?と夏見へ視線を向ければ、 いい笑顔と共に背中を叩かれた。>>211 はいはい。やればいいんだろ、やれば。]
(253) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[ため息をひとつ吐いて、腹を括り。 俺は、委員長へ掌を差し出した。]
運搬代ってことで、もう一個。
[追加の飴を要求した。
ちなみに要求が通らなくても、鞭を断る気はないが。 さすがに夏見と二人では重労働すぎるので、 運搬当日には会計辺りを手伝いに巻き込み、 仲良くパーテーション運びをしたかもしれない。*]
(254) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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―― 回想・文化祭の準備をしよう ――
[ところで。 副委員長の役目とは何か?
そのうちのひとつ。 それは会議を取り仕切ることでもないし、 中身を記録することでもない。 円滑な会議の進行の手助けをすることである、と、河合和歌奈は考えている]
(255) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[和歌奈は基本的にはお人好しだが、 規範から外れた動きをする相手には嫌な態度を取ることもままある。 ある日の文化祭にまつわる会議の折もそうだった。 対象はこっそりあくびをかみ殺していた荒木春満――ではなく、>>152 窓の外を見てにやけ顔をしていた、ように見えた日食虎次郎だった。 要はあちらの方が悪い意味で目立っていたというわけ。
和歌奈は告げた。何をよそ見しているんですかと。 返答はあった。猫を見ていたと。 なるほど]
(256) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[3年の教室は1階にある。 校舎の周りを猫がうろついてることもたまにある。 つまり会議の時間中に窓の外を猫が通りかかっても不思議ではないが、 やはり猫を見るには時と場合というものがあるだろう。普通ならね。
しかし彼がすかさず「猫カフェなんてのもいいかな」なんてことを言い出したものだから、 そういう、普通ならざる状況へのツッコミを忘れてしまった]
(257) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[数瞬考えて、]
ほんものの猫カフェみたいなことはさすがにできないかな。
…………でも、えーと、 猫を喫茶店のメニューとか装飾とかのコンセプトにすることはできる。
[そんな感じで会議に一石が投じられたわけだ。 この場にはすでに別の意見があったとしても構わなかった。 異なる意見は戦わせて最終的に多数決に任せるべき。 なんて偉そうなことを言うつもりはなかったけど]
(258) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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[ともかく。 コンセプトが固まっても考えることはまだある。
天文部は一応文化系らしく、自習室のひとつを貸し切って展示をする。 (ちなみに展示内容は、今年あった皆既月食を撮影した写真とか映像とかを適当にまとめたものである) といってもやっぱり展示するだけとなれば、 己が何らかの係に入れる余地はありそうなもの……。
そうして、和歌奈は広報及び撮影係になった。 都合のいいことにカメラは持っていた。 もともと天体を撮影するために手に入れたものだけど、 人間を撮れないこともないんだし*]
(259) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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―― 現在・通学路→コンビニ ――
あたしは真面目なんだよ。知らなかったかい?
[ 真面目か!っていう莉希ちゃんのツッコミに、 大真面目な表情を作って返事してみたけど、 当然そんな表情を長くはキープできなくて 早々にぷって噴き出しちゃった。
ご祝儀奮発してもらえる?やったね! 問題は結婚は一人じゃできないってことだね…… お客様の中に夏見と結婚したい人はいませんか! ]
(260) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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残念ながら莉希ちゃんとは結婚できないから これくらいはね……。
[ 莉希ちゃんはホットコーヒーをご所望。>>243 いいのに、という莉希ちゃんに沈痛な表情でそう言って、 もちろん強引にココアを押し付けたりはしないよ! なにしろブラックコーヒーはココアより安い!大歓迎!
ココアはコートのポケットに、 ゆきうさ大福はビニール袋に入れてもらって ]
莉希ちゃん。
[ コンビニから出れば、途端に切れるんじゃないかって 冷たい空気が襲い掛かってきた。 あたしは赤いマフラーに顔を埋めるようにして、言う ]
(261) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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ここはあたしを置いて先に行けって言った時は、 遠慮なく置いていってくれよな……!
[ だって本当に遭難しそうなくらい寒いんだよ! あたしが遭難したら、気にせず見捨ててほしい ]*
(262) 2021/11/05(Fri) 23時頃
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── 現在・通学路 ──
[ それは惚気ですよ。惚気ですとも。 婚約者のいない普通の女の子代表として、 心の中で強く主張しておきましょう。>>226
疎ましいとも、お高くとまってるとも思わないけど、 ほほえましいなあとは思うよ。なかなかにかわいい。 君の気苦労については考えが及ばないままに。
さて、こちらも閑話休題。]
(263) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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やだー、ガチ勧誘? 光栄ですー
それじゃ、いつか食い扶持に困っても、 ヘータロー社長への代替わりまでは耐え忍ぶね。 あー、持つべきものは友だちですなあ。
[ 社長ジョークに飄々と答えながら、>>227 現実になるとも思っていないIFの話をする。
彼もわたしも優秀だから、 きっと、そこに少なからず自覚があるから。 そこにリアリティが伴うことはないだろうけど。 別に最後のは、冗談ってわけじゃない。]
(264) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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まあね。年長者の助言は聞くもんだ。 ……もっと照れていいのよー、へへ。
[ わたし、ヘータロー氏のこういう話が好き。 どこか非現実的で、ドラマチックで、 けれど等身大の男の子から繰り出される話が。
なぜかわたしのほうもデレデレと頬を緩め、 えいえいって突っつきたくなる感覚。
揺らぐことのないはずの前提のうえに、 人の笑顔が乗っかってるっていいものでしょう。]
(265) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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[ クリスマス。鸚鵡返しにされた単語を、>>229 わたしはうんうんと頷きながらさらに復唱する。]
そーよ、クリスマス。 おねだりのサインはなかったのー?
デート中に何かをじーっと見てるとか、 好きな色、ハマってること、そんな話。 ……あ、連絡断ち中なんだっけ。
それじゃ、なおさら張り切っちゃうねえ。 また臨時で委員会議でも開く?
[ まっすぐ学校へ行く。その方向性は決まり、>>230 わたしはしっかりと雪道を踏みしめ、 歩みを速めつつもぼんやりと思い返していた。*]
(266) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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[ 楽しい幕間のこと。]
(267) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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── 回想・委員会と幕間>>220 ──
っひゃー、誕生日なんだ、許嫁ちゃん!
[ あるいは、にゃはーとか、わはーとも。 クラス委員のこのメンツの中でいえば、 形容しがたい声を漏らすのはわたしの役目でしょうと、 わたしは文字で表しづらい声をこぼしてはしゃぐ。
もう本当に議論すべきことは片づけていた。 石頭幣太郎を含め、我々優秀なクラス委員陣である。
当然の盛り上がりを期待して、 わたしは副委員長や書記の顔を順に見て、 ゆるんだ頬を支えるように片手で抑えた。]
(268) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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プレゼントに美術館デート! しゃれてるなあ、喜ばれたでしょー
本が好きならちょっと足を伸ばせば、 おしゃれで凝った図書館もなかったっけ。 彼女、建築とかには興味ないのー?
モノ、モノだとなんだろうねえ。
[ ねえ、とほかの面々の意見を求めながら。 椅子やブックカバーをすでに贈ったというのだ。 ほかに何があるだろうか、と思案しながら。]
(269) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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[ まだ半袖でも過ごせる気候だった。 制服のシャツから伸びたわたしの腕は、 頬を離れ、腕を組み、口元を抑え、 顔の前で祈るように指を組んだりもしつつ、 やがて、なんとも無難な答えにたどり着く。]
っやー、でも、 好きな人からの贈り物なら、 なんでもうれしいんじゃないかなあ。
……ね、ふたりなら何がうれしい?
[ 勢いよく話題に食いついた自覚はある。 さて、皆さんどう思われますか? と、 HRで意見を促すように、ぐるりと視線を巡らせた。*]
(270) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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── 現軸:教室/雄火 ──
ふふ。それは頼もしい限りだ。
[ 真っ先に駆けつける。>>193 その言葉から感じるのはクラスメイトを想う気概。 真っ直ぐで好ましい姿勢だと 意気やよしとばかりに、胸の内で大きく頷いた。 ]
(271) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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ありがとう、雄火。 君がそう言ってくれるおかげで。 私は安心して、走る君達の背を見守れる。
[ 一番でなければいけない。 彼の心に残る想いも、雁字搦めの想いも 真梛にはわからない。 だから、己には出来ないこと口にする姿。 緩く微笑みながら、眩しそうに見つめるだけ。 ]*
(272) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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―― 回想・内装係はチームワークばっちりです ――
あ、来た来た。
[ お呼び出しに返ってきたのは怒鳴り声だった。>>250 荒木君は今日も元気でとてもいいことだね! 無気力そうなのよりよっぽどいいよ! ということであたしは怒鳴られても 全然!全く!気にしてなかった。 だってさー、怒鳴りながらもちゃんと来てくれるし。 サボらずに手伝ってくれるし。>>251 なんのかんの言って親切だし。
え?拡声器とか校内放送を使いかねない? HAHAHA、よくわかってるじゃないか! ]
(273) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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[ 本当に心底荒木君が嫌がってたり怒ってたりしてたら、 そう、あたしに感じさせてたら、 あたし、こんなことしなかったよ。
あたしね、図々しいし距離なしだしぐいぐい行くけど、 人から嫌われるのは心底怖いんだ。 揉め事を見るだけで胸が苦しくなるくらい ]
(274) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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うん、そー!よろしくぅ! あ、助かるー!さすが高身長! 普通に?あたしはいつも普通だよ?
[ 普通に呼んでるだけだよね? 矢文とかの方が好み? 生憎弓と矢の準備はないなあ。 あ、紙飛行機なら飛ばせそう ]
(275) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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[ 至急来られたし!なんて書いた紙を紙飛行機にして 荒木君の頭めがけて飛ばす図を想像しつつ お仕事に勤しんでると、路子ちゃんからの餌付けタイム!
荒木君はなんというか、感動が足りないと思う。>>253 めっちゃ淡々と感想を言ってた。 その割にお代わりを要求してたから>>254 淡々としてる割に気に入ったっぽい。 ほんと、素直じゃないなあ! でも便乗できるものには便乗する! ]
1個と言わず、2個3個!
[ 並んで手を差し出してみたけど、 さて、路子ちゃんからの飴の追加はあったかな?
パーテーション運搬もがんばったよ! 荒木君が石頭君を巻き込んでくれたら、 よろしくぅ!ってあたし悪びれずに笑ったと思う ]*
(276) 2021/11/05(Fri) 23時半頃
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── 回想:委員会の幕話 ──
そうだな。 先日二番目の兄が、 コンビニで買ってきてくれたかぼちゃプリン。 舌触りが良く、甘さもちょうど良く とても美味しかった。
[ 暫し視線を落として、 歓談の声に耳を傾けながら。 議論を記録したノートを整えていたが。 路子に話を向けられれば、顔をあげ。 少し悩んでから、自身の考えを口にした。>>270 ]
(277) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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しかし、すまない。 あのプリンがどこのコンビニの商品か。 きちんと確認せずに食べてしまった為、 私にはわからないんだ。
[ なんて大真面目な顔で弊太郎に謝罪をすれば、 その頃には周囲から認識の修正が入っただろう。
コンビニスイーツは、美味しいけれど。 婚約者の誕生日プレゼントに贈るものではないと。 ]
(278) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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そうなのか。 では残念ながら、私では力になれそうにない。 生憎と男女交際の経験がないんだ。
君と婚約者の記念日が、素晴らしい日になるよう。 陰ながら応援している。
良いプレゼントが見つかるといいな。
[ 忠告を聞き入れた後はそんな口上で自身の番を終え。 後は他の才女達から寄せられる案を 興味深そうに聞いていた。 ]*
(279) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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── 回想・味見係と ──
どーも、天才ですう。
[ あーん。ぱくっといってくれた彼女の、>>209 なんとも大仰でストレートなほめ言葉に、 わたしはえへん! と胸を張った。]
(280) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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なっちん、食レポの天才。 わたしの鼻がぐんぐん高くなっちゃう。 こりゃ将来はグルメリポーターだね。
[ ひとつ、荒木どんにも手渡しながら、 わたしは目の前の天才を褒め称える。 彼女ほどの食レポを求めはしなくとも、 感想はほしいなーなんて思うわけで。]
(281) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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[ 尚、華麗に遠慮されたあーんの件、 仮に彼がお口でキャッチしていたら、 きみはやきもちを焼いてくれたんだろうか。
それは少し見てみたい気もするので、 わたしとしてはどちらでもよかった。 ──という程度に当時のわたしは浮かれており、]
(282) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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[ ああ、いや。そうはならないか。 あれはもう秋口だった。落葉の季節。 わたしひとりをあたたかな季節に取り残して。]
(283) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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ふんふん、食べ応えは大事だね。 なんせお客様は高校生がメインだし。 ありがとうねー、助かるよ、試食係ーズ。
[ ニコニコと礼を言いながら、 やがてわたしはお仕事をねじこむ。>>253
前日のスケジュールがタイト? 知ってます。わたし、委員長なので。 それでもパーテーションは大事ですので。
いいコンビだなあと、>>211>>253 背中を叩くくだり、無言のコミュニケーションを見て。 目論見が成功したわたしは微笑んでいたんだけれど、]
(284) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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[ 差し出された手。>>254 その意味を理解して、 わたしはこれ以上なく目を細めるしかなかった。]
まーーーったく、 かわいいなあ! 君たちは! もー! 二人まとめでわっしゃわしゃに、 撫でまわしたくなっちゃう。
[ でれでれと形容するのが相応しいだろう。 あまり写真には撮られたくない笑みを浮かべ、 追加のみっつずつを彼女らの手に落とした。
本当はコレ、みんなに意見聞くはずだったんだけどね。 収穫は充分でしたということで調理班には報告します。]
(285) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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[ また持ってくるねーとかなんとか、 甘っちょろいことを言っていたわたしは、 果たして我らが有能な会計殿が、>>254 肉体労働に従事したかどうかはまだ知らない。*]
(286) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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―― 回想・喫茶店のコンセプト ――
[ 猫カフェ風。>>258 提案されたコンセプトに、頭の中にぱああああっと イメージ図が広がる。
入口には猫のパネル飾りたいね! あ、その場合、イラスト?写真?どっちがいいかな? 店内は猫だけじゃなくて、猫じゃらしとか、 肉球マークとかで可愛くしたいね! チョコペンで猫の絵を描いたパンケーキとか、 ラテアートで猫を描いたりできるのかな? 衣装は?猫耳つけるの?猫メイド? それとも猫の着ぐるみとか? 妄想は広がって、どこまで実現可能かわからないけど ]
(287) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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猫カフェさんせーでーす!
[ とりあえず猫カフェに賛成の一票を投じておいた。 女子が可愛い猫メイドになったり、 墨鳥君の猫の着ぐるみ姿が見られたりするかも? なんて邪念があったことは認める ]*
(288) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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── 回想:莉希 ──
いや、大丈夫だ。 喫茶店なら忙しなく、混雑するだろう。 私の車椅子は場所を取る。 客にぶつかったら大事だ。 当日は邪魔にならないよう 裏方作業に従事するとしよう。
[ バリアフリー。>>234 気遣いに溢れたその案は、 真梛を思ってくれたこと。 理解した上で、気にする必要はないと笑って。 ]
(289) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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代わりに、というのは私に都合の良い話だが。 莉希は衣装係だったな。
当日は愛らしく着飾った莉希が見られると。 期待しても良いだろうか?
[ ちょうど猫カフェ、なんて>>258 胸が躍る案も出ていた事だしな。
なんて楽しげ莉希に対して距離を詰め、 圧をかける私は。
大丈夫。きちんと青春を謳歌していたよ。 ]*
(290) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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── 回想・文化祭準備 ──
[ 少しずつ上がるみんなの意見に、 やいのやいのと騒ぐのがわたしの仕事──、]
演劇部仕込みの衣装にメイク、 こりゃあ大成功間違いなしだねえ。
[ また挙がった手に、ゴキゲンに返しながら。>>233 委員長の役目とは何か。その思案の帰結である。 会議の進行、とりまとめ。 そういった類のものになっていればいいけれど、 基本的にお気楽で能天気なわたしである。
いいねえ、やろうやろう。 ──で、とんでもない場所に行きつかないかは、 副委員長の手腕にかかっている、と認めよう。]
(291) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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[ 虎を冠する名を持つクラスメートが、 猫と見つめあっていたなんて知らなかった。>>256
いつ現れるとも知らない猫を見ちゃう気持ち、 つい、わかるわかると言ってしまいそうだから、 それを見つけたのが副委員長でよかった。
わたしが拾い上げたのは、 日食虎次郎のつぶやきというよりも、 河合和歌奈の修正案のほうだった。>>258]
(292) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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──猫、いいねえ。 猫型ならこの世にたーくさんあるし、 パンケーキもクッキーも作れちゃう。
[ いいんじゃないでしょうか。 委員長はそう思います。なんて、 やっぱりわたしは囃し立てるお仕事をする。*]
(293) 2021/11/06(Sat) 00時頃
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── 朝の通学路 ──
……気が向いたらって、じゃあ俺に聞くなよ。
[明らかに人選ミスだ。>>214 どんな言葉を求めてたか見当もつかないが。 副委員長という肩書に対して感慨を漏らす河合の声は 穏やかに聞こえたので、内心少しホッとして。]
(294) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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[ そう。 能天気なわたしの口から吐き出されるのは、 おおよその場合、肯定に偏った言葉であり。]
(295) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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[移っていく文化祭の話題。 そして訥々と続く言葉を受けて、 俺は赤い前髪の下でなんとも言えない顔になった。]
俺のおかげっていうか…… あれは、委員長と夏見の人使いが 荒すぎた結果だと思う。
[やりたくてやったわけじゃない。 ただ勢いに流されるまま巻き込まれ、 飴と鞭に上手く乗せられた感があるので、素直に喜べず。 歯切れ悪く返した言葉は、諦めと愚痴混ざりになった。]
(296) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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── 回想・委員会と幕間 ──
かぼちゃプリン。 そっかあ、そういう季節かあ。
[ ごく真面目なふうにまなちが言うのを、>>277 わたしは、風情だねえみたいな顔で聞く。 四季の移ろいを愛そう。ここは日本だ。]
(297) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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……あー、んー? そーなー。 なかった…………と思う……。
[>>266おねだりのサイン。それを尋ねられてしばし心の海をまさぐってみる。 あったような気もするし、なかったような気もする。
いや、ただ俺が気に留めていなかっただけだった。 あいつは顔に出ないし言葉も少ないからって。 それを考えると胃の中がジュクリと嫌な痛みを立てた、気がする。 なんで今、それを思い起こさなきゃならないのかと。]
(298) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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[サインを見落としていたなら答え合わせが欲しい。]
(299) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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いや、いーや。 これは俺の宿題ってことで。
[臨時の委員会議の提案を、変に笑って受け流そうとした。 っていうかあれ、女子たちが一番盛り上がっていた気がするんだよな。 俺は話題の濁流を必死で聞きながらメモを取っていた。
それも終わった思い出話のひとつ。 そんな話をしていれば、雪にまみれた校舎が見えてきただろう。 辿り着くスピードは古香さんが先だったかどうか。
そして、ここまで来ても相変わらず人の気配がないことに気付けたのも、 彼女のほうが先だったか、それとも俺だったか。]
(300) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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コンビニプリン、食べたことあるかな? これまでのプレゼントがしっかりしてる分さ、 意外なところにヒットが潜んでたりしてー、 ヘータローくん、ギャップに弱い子多いらしいよ。
[ よかったねえ。またひとつ候補が増えたよ。 能天気な顔してそう構えていたら、 さて、ちゃんとまなちの認識は修正されたか。>>278
彼女の結論が真摯な応援に行きつくのを、>>279 わたしはやはりにこやかに眺めている。*]
(301) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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……いないな。なんか。 窓に明かりはついてるっぽいけど。
[昇降口へ向かいながら、3階建てのどっしりした建物を見上げる。 雪が顔に降りかかって冷たさだけを感じた。*]
(302) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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[俺は、3年1組で肩身が狭いと意識したことはないが。 このクラスの女子って図太いよな、なんて 感想を抱くことはたまに。いや、しばしばある。
意外なところ図太いと思うのは、演劇部の平塚莉希。>>232 通りがかりに手伝いの声を掛けられたときは、思わず 「眼鏡の度合ってるか?」なんて聞いてしまったものだ。 平塚の反省とか知るはずもない俺は、 この顔がよく見えなくて声を掛けてきたなら、 まあ納得できる話だと思ったわけである。
そして断る理由を考えるのが面倒だったので、 黙々と大道具運搬も手伝ったあと、 何故か演劇部室でお茶をもらったりしたのは、 受験に突入した今では少し懐かしい話かもしれない。]
(303) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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[そうして程無く着いた、校舎の昇降口。 3年間通い、すっかり見慣れた建物のはずだ。 けれど目の前にすると尚更、 不自然なほど静かさを肌で感じて、眉を顰め。
濡れた傘を畳んで冷えた手をポケットに突っ込むと、 スマホの着信に気づいた。>>150>>186]
良い副委員長としては、 コンビニで遭難した場合も、助けにいくべき?
[隣にグループチャットの画面を見せる。 意見は求めてみたが、俺は当然既読スルー。 通常運転だ。
再びスマホをポケットにしまったあと。 河合が返信をするようならそれを待ってから、 校舎の中へ入ろうか。**]
(304) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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── 現在・通学路 ──
自信なさげですねえ。
[ スムーズに進んでいた会話がとたんに、 ぷつぷつと途切れがちなそれになる。>>298
その様子さえも、 わたしは目を細めて見ていた。 ほほえましい恋物語を見守るみたいに。]
(305) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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宿題。ふふ、 どっちにしても、 もうすぐ答え合わせできるよ。
[ 友だちへのエールとして贈った言葉が、 果たして彼自身にとって、 もらってうれしいものかはわからないけど、
足には自信があるうえ、 ラッキーガールたるわたしである。 滑ることも転ぶことも、 縁起の悪いことはひとつとしてなく、 じきに校舎の入口へとたどり着く。>>300]
(306) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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いないねえ、人が。 道中も思ったけど、 これはなんとも不思議だ。
[ こんなときでさえ、 わたしの声は能天気に響いた。
がらんとした校庭。 窓から灯る明かりは見えるものの、>>302 そこに人影が横切る様子はない。
それでもわたしは前へ前へと進み、 引き返すことなく昇降口の扉に手をかける。]
(307) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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──さて、行きましょうか。 この手で真実を掴むときえすよ。
[ 冗談めかして一声かければ、 わたしはするりとその扉をくぐった。]
(308) 2021/11/06(Sat) 00時半頃
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[ そこにキンと耳鳴りのするような静寂を感じたのは、 果たしてわたしの気のせいだったのだろうか。]
(309) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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── 現在・昇降口 ──
わたし──は、 とりあえず職員室で話聞いてみるよ。
[ 教室へ行こうか一瞬迷って、 わたしはヘータロー氏に行き先を告げる。
その声がやけに静かな校舎に響いた。 まるで、校舎の中でさえも、 降り積もる雪が音を吸い尽くしてしまったみたい。
すごく早いというわけではなくとも、 今はまだ始業時間前である。 ならば教師がいるのは職員室とあたりをつけて、 わたしはその廊下を歩き始めるだろう。]
(310) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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ヘータロー、 ……遭難しないようにねえ。
[ 道を分かつならば冗談として吐いた言葉が、 今は、あまりそれらしく聞こえてくれない。*]
(311) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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─ 回想:文化祭準備 ─
[ 私は皆んなが出来る事が出来ない。 かといって、何も出来ないわけではない。
己でも可能だと判断すれば、積極的に参戦した。 それが功を奏することもあれば、 手酷く失敗したこともある。
そしてこれはおそらく、後者に分類される話。 ]
(312) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ 夏見七星は人の悪意が怖い ]
(313) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ あたしはかつていじめられっ子だった。
仲間外れ。無視。 靴を隠される。教科書を、ノートをぼろぼろにされる。 聞こえるように悪口を言われる。 こちらを見てひそひそしてる。笑ってる。
直接的な暴力はなかったけど、 あたしの心はズタズタにされた。 あたしと仲良くしてくれたのは、 あたしの味方でいてくれたのは、ひめちゃんだけだった。 ひめちゃんだけが、あたしの親友だった ]
(314) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ 喫茶店の準備中。 とある備品が足りなかった。
無ければ購入しなければいけないが 予算は限られている。
そして私はその備品を、体育倉庫で見た気がした。 ]
(315) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ 夏見七星は人に嫌われるのが何より怖い ]**
(316) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ 口にすれば良かったが、 記憶違いという可能性もある。
そしてその場にいたクラスメイトは、 真梛には出来ない作業で忙しそうだった。
─── ふむ。 不確かな情報で皆を煩わせるのは頂けないな。
幸い体育倉庫なら教室と地続きだ。 ふん、と両手で握り拳を作ると。 文化祭の準備期間。 下校時刻はいつもより遅い。 普段学校では見ることのない暗い空に照らされながら。 真梛は一人車椅子を走らせた。 ]
(317) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ さて。結局備品は、あったのだろうか? ]
(318) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ 体育倉庫に来てすぐにその異変は訪れた。
身体を部屋の中に運んだ瞬間。 車椅子の駆動音が、すん…と、失われる。 原因はすぐに思い至った。 ]
む。しまった。バッテリー切れか。
[ いつもより学校に長く滞在していたから、 充電するタイミングを見誤った。
これでは真梛は動けない。 助けを呼ぼうにも。 こんな時に役に立つはずのスマートフォンは 教室にある鞄の中だった。 ]
(319) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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やれやれ。 情けないなぁ、私は。
[ 小さくため息を吐くと、 電気の灯った教室の方向へ視線を向ける。
喫茶店の準備をする皆んなの声。 賑やかなそれを、ひどく遠く感じながら。
柔らかな光から目を背けるように。 室内に備え付けられた小窓から。 唯一見える小さな星を眺めた。 ]**
(320) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ 猫。というコンセプトが上がったことに伴い、 なんとなく、装飾や衣装の方向性が、 かわいらしいものになるだろうと見当をつける。]
(321) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ 接客もやります! なんて、 委員長に立候補したみたく、 挙手しておけばよかったかしらん。 かわいい衣装にそでを通すために。]
(322) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ きみを文化祭に呼んだ。 と、わたしは臆面もなく人に話したし、 ときには浮かれた顔で尋ねたりもする。]
(323) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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── 回想・副委員長と ──
えー、天文部、 プラネタリウムとかしないの?
[ 文化祭デートに壮大な夢を膨らませ、 わたしはそんな無理難題を吹っ掛けた。
本当の話をしよう。 文化祭における学級委員のオシゴトとは、 他クラスとの出し物の確認・調整、 備品の調達、企画内容の説明──エトセトラ、 細々とした事務・雑務というべきものが多く。
本来はその確認のため、 副委員長たる彼女に話しかけたはずだった。]
(324) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ 河合和歌奈は面倒見が良いお人好し。 誰にともなく聞いたそんな言葉は、 実際、間違いではないとわたしは思う。
他のクラスがどうしているかは知らないが、 わたしは彼女とオシゴトをわけっこしていた。 ──つもりである。
わたしのケアレスミスを、 彼女が拾い上げてくれることにも期待して。]
(325) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ これまた余談ではあるけれど、 いいよーわたしがやっておくから。とは、 わたしとてよく口にした言葉のはずだけれど、
投げてもよさそうな相手には、 あれこれと仕事を投げているせいか、
あるいは、わたしがやったほうが早いからと、 顔にか口にか出てしまっているのか、 わたしがお人好しと呼ばれることはまあない。]
(326) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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[ とにかく、他クラスの出し物の話から、 部活のほうの催しにいつしか話が飛んだ。
陸上部は賭けレース──は却下され、 こちらも例年通り、屋台を出すらしい。 らしい、というのはメインが後輩だからだ。
そして天文部はといえば、 なにやら展示をするらしい。ほうほう。ふうん。 そして、冒頭のセリフへとつながる。]
(327) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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ほら、教室の窓に暗幕張ってさ、 黒い布に穴あけてー、電球さしてー、 ぶわーっと広げてー……みたいな?
わかにゃんの力で、なんとかー
[ 猫のアイデアを彼女発と取ったわたしである。 そのころは気に入って彼女をそう呼んだりした。
冗談めかした口調をしながら、 あわよくばなんて気持ちを隠すこともなく、 へにゃっと笑った、秋口の放課後。*]
(328) 2021/11/06(Sat) 01時頃
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―― 回想、あるいは幕間/女子思う故に、 ――
[男子ひとりを女子さんにんで囲む状況とは。 河合和歌奈にとってそれは、 クラス委員で集まる時だ。
……とはいえ、普段であれば、 女子さんにんで男子ひとりに圧を加える状況には、 なかなかならない。
我らが3年1組内の解決すべき問題とか要望とかを洗いざらいにして、 俎上に乗っけて、吟味して、次回に繋げたりもして。 そういうことだけで終わらない場合>>220>>268がね、あったりすると、 河合和歌奈が腕を組んで考え込む状況になるのだ。 文字で表しづらい声。ってやつも表現できずに。 というかそれは専ら、古香路子の役割だと、 己は思ってたわけだが……やっぱりそうだ! ほっぺたゆるゆるなのを押さえてるしさあ]
(329) 2021/11/06(Sat) 01時半頃
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[「ふたりなら何がうれしい?」って問われて、>>270 いい感じに我に返ったけど、さてはて。 和歌奈自身が最近贈られたプレゼントといったら、 単純にケーキだ。己の7月下旬の誕生日に食卓に並んだ。 それもコンビニで売られてるショートケーキではない。 堂々たるホールケーキ。
なんて考えてるところの、 かぼちゃプリンという回答はミスマッチにうつってしまった。。>>277 確かに季節の移ろいには合う……と思うけど]
(330) 2021/11/06(Sat) 01時半頃
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んん、不知火ちゃん、 たぶん、石頭くんが訊きたいのはそーいうことじゃないと思う。 婚約者からの誕生日プレゼントだよ? きっともっと、……そう、コンビニに売ってないものを想像してる。
[そうやって不知火真梛の認識を正しつつ。>>278 しっかし、好きな人からの贈り物ねえ……]
私も、好きな人と付き合った経験はないけど、さあ。 でも、許嫁なんだから、将来浮気されるなんてことはなくって、 ずっと一緒にいるんでしょう?
だったら好きなようにすればいいんじゃないの?
(331) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[……将来を誓い合った男女関係。 それもまた壊れることはあるんだろうか?]
(332) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[ みんなにできることならば、 乗り越えられるものならば、 わたしも容易くそれができる。
それを経験則と呼ぶには、 わたしの人生はあまりに浅かった。]
(333) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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── 回想・文化祭準備 ──
[ 車いすに乗った足の悪い同級生。
そういったカテゴリを通して見るより先に、 不知火真梛はわたしの中に彼女として存在し、 彼女の行動原理の賜物かどうか、>>312 あるいはわたしに配慮が欠けるだけなのか、
まなちは足が悪いから、といったことを、 わたしが強く意識したことはあまりなかった。
喫茶店のバリアフリーの提案もしかり。>>234 なるほど、と聞いていただけのわたしは、 やはり、委員長以前に人として、 配慮に欠けているのかもしれない。]
(334) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[ 少なくとも、共に行動している際に、 階上への移動に手を貸そうと申し出ることはあれど、 (こちとら上背だけなら男子顔負けなのだ。 おまかせあれ、と胸を張りたいところである)
まなちが自発的に行動を起こすことに、 心配を覚えることなどなかったはずだ。
そのときも然り。>>317 文化祭の準備中にひとり教室を抜けたとて、 わたしが気にするようなこともなく、]
(335) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[ おや、と思ったのは、 部屋の外の暗さに気が付いた瞬間。
日が落ちるのが早くなったなあと、 作業を切り上げるよう促すべきかと教室を見回し、 そのいやでも目立つ姿が見当たらないと気づく。]
──まなち、もう帰ったんだっけ。
[ そうじゃないことを確信しながら、 わたしはきょとんとそんなことを呟いた。
いくらか前に出て行ったという声を聞いた。 次の瞬間に遅れてやってくる感覚があり、 わたしは少しだけ上ずった声で、 ちょっと見てくるね、と近くにいた人に告げる。]
(336) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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……まなちー?
[ トイレー? なんて、 真っ先にそうであってほしい心当たりを覗いた。 そうではなかったから、また少し焦りが募る。
それらしい場所を覗くたび、 「まなちー?」とわたしが呼ぶ名は、 状況に似合わずどこかとぼけた響きをしていた。
ようやくその場所に行きついたとき、 わたしは安堵で力が抜けるという感覚を知る。]
(337) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[ 部屋を覗いてそこにいないと知るたびに、 次の扉を引くときに少し怖気づくのだ。
入れ違いになっただけで、 もう教室に戻っているのかもしれないと、 いったん引き返す選択肢が頭にちらつく。
それでも、という具合に扉を引いた先に、 まなちは何かを見上げるようにそこにいた。>>320
その視線の先にあるのが窓で、 そこからは星が見えるのだと、 わたしが気づくのは、その瞬間ではない。]
(338) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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──まなち!
[ 雪崩れ込むように倉庫の中へと駆け込み、 縋りつくようにして彼女の手を取り、 へなへなと車いすの隣に座り込む。]
どうしたの、こんなとこで。 何ちょっと黄昏れてるの、もー……
[ わたしの喉から発される声は、 思いのほか震えがかかっていて、 緊張していたのだとそのとき実感する。]
(339) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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……どこかで倒れてるのかと思った。 もー……、ドキドキしちゃったよ……
[ 不慣れな感覚にそうこぼしながら、 わたし、まなちの顔をようやく見上げた。 そのときようやく、彼女越しに小さな星を見つけて。*]
(340) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[ 幼稚な万能感に踊らされている。]
(341) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[ わたしの人生には悲しみも、怒りも、 わたしを傷つけられるものなど、 なにひとつないのだという根拠のない自信。]
(342) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[ こころに内在するそれが、 今日までのわたしを生かしている。**]
(343) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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[……そうだとしても、それは見たくはないな、 とは思うのだけど。
この時の和歌奈はいささか無責任な言葉を吐いてしまった。 わかっている。今さら取り消すことはできないのだと**]
(344) 2021/11/06(Sat) 02時頃
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―― 現在:コンビニ→学校へ ――
手切れ金ということね……
[フッたのは私?そうだっけ。>>261 ホットコーヒーを差し出されば有難く受け取って しばらくカイロ代わりになってもらうとしよう。
新たな装備をポケットに、コンビニから数歩 出たところで呼び止められた。 冗談なのか本気なのか。>>262 いや、多分本気なんだろうけど。]
(345) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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いやいや、友を見捨てて行けるものか。 「寝るな!死ぬぞ!」ってバシバシ 頬を叩く役は安心して任せてくれたまえ。
[キリッと真面目な顔して言い放った後、 阿呆なこと言ってないで、止まってる分 冷えるんだからさっさと行くよっと、 引っ張るつもりで手を差し出した。
手を繋げたなら、きっと人知れず遭難する こともないだろうと。]*
(346) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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[私が最後に出たドラマは、車いすの少女とそれを 支える相手役の男の子、それから家族の 奮闘と絆を描いたものだった。
私の役柄はもちろんその少女――ではなく、 その少女をイジメるリーダー格の少女。 難しい役ではあったが、一応大人たちから称賛 されるくらいには迫真の演技だったらしい。
そう、大人たちからは。]
(347) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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[真梛さんの車いすを見るたび、あの頃のことを 思い出してしまう。 だから時折真梛さんが困っているところに遭遇 したとして、私が助けても良いものだろうかと、 そんな躊躇いが生じてしまっていた。>>232 決められた台詞とはいえ、私は酷い言葉を口に していたから。 それは私の、勝手な事情。
けれど同じクラスになってからはその気持ちも 薄れてきて、今は普通に話せている、と思う。]
(348) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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―― 回想:真梛と ――
裏方作業するっていうならそれでもいいけどさ、 混雑しない時間帯ならいけるんじゃない? 真梛さん抜きにしてもバリアフリーはあっても いいと思うし。
[車いすのお客さんが来ないとも限らない。 どこかの席一角だけでも、そういう気遣いは あってもいいと思う。
コンセプトは猫カフェに決まりそうな気配。 可愛らしくていいんじゃないかな。 いやぁ、これは是非荒木君の猫耳カチューシャが 見たいなぁなんてチラッチラと視線を送りながら。]
(349) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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[いつぞやの唐突なお願いに黙々と手伝ってくれた 彼>>303の印象は初期値のマイナスからプラスへと 変わり、今や七星さんとのコンビ認識である。
眼鏡の度?合ってないと思いたいならそれで結構。
お礼に出したお茶にささやかなお菓子もつけながら、 演劇部員としてその年の文化祭にやる劇の宣伝も ちゃっかりしておきました。 見に来てくれたかはわからないけど。]
(350) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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[そんな昔ばなしは置いておいて、]
ここは衣装係権限で真梛さんを黒猫に変身させる というのはどうだろうか。 きっと似合うと思う。 文化祭を周れば宣伝にもなると思うし。
[私に関してはまぁ期待を裏切らないよう頑張るよ、 と圧を感じながらもそう答えて。
いい思い出になってたらいい。 私は、もちろん楽しかったよ。]*
(351) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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―― 回想:路子と ――
[文化祭も着々と迫るそんな中。 コンセプトも決まれば自ずと衣装係も忙しくなる。 委員長こと路子さんはしっかりと衣装係も気にかけに 来てくれて有難いばかりだ。 柔らかな毛がふわりと視界で揺れれば]
これはこれは委員長様。 見回りご苦労様です。
[そんな仰々しい挨拶を交わして。]
(352) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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追加資金があるならばありがたいです!
[頼りになる委員長に挙手しながら主張する。 かといって予算にも限界があるだろう。 (ポケットマネーが出るなら話は別だが) せめて猫耳カチューシャはクラス全員分作れたら 嬉しい。 そんな提案をすれば半数くらいには却下されそうな 気もするけど。]
(353) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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[ううーん、と唸っていれば不意に飛んでくる質問。 >>225 きちんと名前を呼ばれたのが珍しくて、少し目を 丸くしてしまった。]
ん、あぁ、演劇部は演劇部で劇やるし。 私は喫茶店に入れたから大丈夫だよ。
[委員長なりに気遣ってくれたのだろうか。 その気持ちは有難く、いい喫茶店になるといいねと にこやかに笑みを浮かべた。]**
(354) 2021/11/06(Sat) 02時半頃
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[>>308普通の昇降口だというのに、 真実を掴むと言われると心なしかドキドキする。 壮大だけど実のところ、問題は休校か否かだ。
そのための手掛かりであるはずの、昇降口の施錠は、 なんらしていなかったことがすぐに判明する。 つまり誰かが開けたということに他ならない。]
(355) 2021/11/06(Sat) 07時半頃
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— 昇降口 —
はいよ。 俺は……他に寄るところもないし、教室直行かな。
[>>310職員室で話を聞くという委員長を見送る。 俺の上等なコートとブーツは内部に一切の水漏れを起こしていない。 替えの制服も必要ないし、他にこれといって必要なものも思い当たらず。
何せ、教室は1階で近いので。 そこへ辿り着けば暖房にありつけるという手軽な欲求が満たされるであろう。]
(356) 2021/11/06(Sat) 07時半頃
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遭難したら後はよろしく。
[かじかんだ手でサムズアップを返せば、冗談っぽさが上がってくれるだろうか。 そう茶化しておきたくなるほど、状況が不穏な気がしていた。
そうして一人、廊下を歩き出せば、 普段よりも一層静かさが身に染みるのがよく分かってしまうのだけど。*]
(357) 2021/11/06(Sat) 07時半頃
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— 回想・虎次郎 —
[よそ見をしながらそのへんをふらついている虎次郎を捕まえて、 フランクに頼み事を聞いてもらうことがよくある。
よし、焼きそばパン1個な。 と、報酬を提示すれば彼はいとも容易く飛びついてくるのだ。
彼が優秀だったかどうかはよくわからないけど、 そのマイペースさは見ていて危なっかしいところもあり、 放っておくと迷子になりそうなのはよろしくない。]
(358) 2021/11/06(Sat) 08時頃
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おい虎次郎、寝癖がひどいぞ。 あっち向け、直すから。
うわ、ここの問題の漢字間違いで点数落としてるの勿体ないな。 間違って覚えてんだろ。ここはこうで……
[いつの間にか世話焼きのようになってしまっていて。
俺は太郎で、お前は次郎。 だから俺の方が兄な。 ……そんなマウントで強引に言うことを聞かせた日もある。]
(359) 2021/11/06(Sat) 08時頃
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[一人息子だから、兄弟ってのはよくわかってないんだけど。]
(360) 2021/11/06(Sat) 08時頃
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— 回想・文化祭準備 —
[そもそも、なんで会計職に就いたのかって話からしようか。
元々クラス委員をするのにも苦にならない成績と素行だったので、 推薦の声が上がれば喜んで引き受けたし、 財務管理の練習みたいなもんで、この立場は気に入っている。
貴重品に対する防犯意識が高いのもあるし、 金持ちだから、任された金を変なことに使う心配もないっていう信頼もあったんじゃないかな。多分だけど。
計算が合わなければポケットマネーでなんとかしそう? いやいや、それはジョークだぽよ。]
(361) 2021/11/06(Sat) 08時頃
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[なので、文化祭の予算の会計も滞りなく。 いろんなアイデアが出たけど予算内で出来る限りは許可したし、 無理そうなら工夫が必要だねと、揃いも揃った才女たちに判断を投げる。 大体のことはなんとかしちゃうんだよな、みんなで知恵を出し合えば。
その日は調理の練習をしていたけど、 どうやら“味見”のほうが捗っていて、材料をたくさん消費していたので、 気持ちは分かるけど、ほどほどにしろよ〜と釘を刺しておいた。 ちなみに俺も1個もらって食った。]
(362) 2021/11/06(Sat) 08時頃
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[文化祭の前日、準備も瀬戸際になってきた時、 >>254>>276呼ばれたほうへ向かえば内装係たちがパーテーションを運んでいた。 見た感じ人数が足りていなかったので、手伝いに巻き込まれてやることにした。]
力仕事は男子の領分だろ。 マンパワーを使わなきゃ。
[内装係たちが時間をかければ運び終えられるだろうけど、 こういうのは効率を追求したほうが全体の利益。 手の空いている男子達を掻き集めようとしたけど、 当然ながらそんな都合のいい人員は見つからない。
故に俺もマンパワーの一部となりて、肉体労働に従事する。]
(363) 2021/11/06(Sat) 08時頃
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[春満も夏見さんもよく働いて、 パーテーションは全て運び切ることができただろうか。 俺が加わっても大変なら、また別の奴にも手を借りたかもしれない。
2人が内装関係をやってる経緯を正しく把握してる自信はなかったけど、 もし味見のしすぎが原因っていうのなら、 俺も予算の紐を握る立場として、食った分は働いてもらわなきゃ困ると思っただろう。]
っていうか春満、 猫耳つけられるところまでは覚悟しときなよ。
[このクラスは女子グループの権力が心なしか強い。 頼み事をされて気安くほいほいと従うような男子には、そういう洗礼が待っている。 そんな気がしたので。
なあ? と、近くにいたであろう夏見さんにもアイコンタクトを飛ばしながら。*]
(364) 2021/11/06(Sat) 08時頃
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―― 現在・通学路 ――
そんなっ!? あたしたちの友情はコーヒー一本ごときで どうこうなるような、そんな安いもんじゃないでしょ!?
[ 手切れ金なんて莉希ちゃんに言われて>>345 あたしは大袈裟にのけぞってみせた。 これは転ばせちゃってごめーん!っていうのと、 コンビニ付き合ってくれてありがと!ってだけだから 気軽に受け取ってくれよな! 大丈夫、これからも莉希ちゃんは大事な友達だよ! ]
(365) 2021/11/06(Sat) 10時頃
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[ 親友はひめちゃんだけだけど。 ……親友って、なんだっけ? ]
(366) 2021/11/06(Sat) 10時頃
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[ それにしても寒い。 コンビニから出たらそれが余計に沁みた。 つい弱気になって、情けないことを言ってしまう。 助けに来てくれよな!なんてグルチャでは言ったけど、 あたしのせいで二次遭難を引き起こしてしまうのは 本意ではないんだ……! みんなはあたしの分も生きてくれ……! って4割くらい本気で思ったんだけど、 莉希ちゃんは頼もしい友達だった>>346 ]
莉希ちゃん……!
[ 手を差し伸べてくれる莉希ちゃん。 あたしは感動で少し涙がにじみそうになったけど、 多分この寒さだと涙も凍って余計寒くなりそうで 慌てて引っ込めた ]
(367) 2021/11/06(Sat) 10時頃
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一緒に学校まで無事にたどり着こう!
[ がしっ。 手袋をした手で、差し出された手を力強く握り返す。 大丈夫、莉希ちゃんのフラグは すでにあたしによって達成されたから、 これ以上無事にたどり着けないような事件は 起こらないはずだ! ]
(368) 2021/11/06(Sat) 10時頃
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[ 莉希ちゃんが長い黒髪じゃなくてよかった。 もし、莉希ちゃんが昔のままだったら、 辛すぎて見れなかったドラマの しかもいじめっ子の役の子だって気づいてしまってたら、 役と本人は違うって頭ではわかってても、 きっとあたしは莉希ちゃんを避けていただろうから ]
(369) 2021/11/06(Sat) 10時頃
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……ねー。なんか……変だよね?
[ 莉希ちゃんと手と手を取り合って なんとか無事たどり着いた望月高校。 校門は開いてる。校舎の窓から光が漏れてる。 つまり、学校は開いてるってことなんだけど、 それにしてはひとけがない。全然ない。
スマホを取り出して、グルチャを確かめる。 休校の連絡は、やっぱりない。 遅刻したわけでもないし、いつもならこの時間は 行きかう望高生でいっぱいのはずなのに ]
人、いなすぎじゃん……?
[ 莉希ちゃんと顔を見合わせて、首を傾げながら 校門を通り過ぎる。 だって、いくら変だからって、 ここまできて引き返すわけないじゃない? ]
(370) 2021/11/06(Sat) 10時頃
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とりあえずー……教室行って、 始まる前にゆきうさ大福食べないと!
[ 耳鳴りがしそうなくらいしんとした昇降口。 それでもあたしは靴を履き替えて、考えるのはそれだ。 授業が始まる前に食べちゃわないと、 さすがに校舎内にアイス放置は溶ける! ]
莉希ちゃんはどうする?
[ 振り返れば、廊下のリノリウムにこすられて、 上履きがキュッて音を鳴るのがやけに響いた。 なんていうか、ちょっとホラーな感じがするからさ、 できれば一緒に教室に行きたかったりするんだけど。 莉希ちゃんに何か用事があるなら 一旦ここで別れることになったんじゃないかな ]*
(371) 2021/11/06(Sat) 10時頃
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── 回想:女子が強い幕話 ──
そうか。コンビニは駄目か。 すまない。 我が家には誕生日を祝う習慣がないものだから。 いまいちピンと来ていなかった。
[ 柔らかく諭してくれる声に。>>331
教えてくれてありがとう。 和歌奈はやはり頼りになるな。 にこりと笑顔を向けてから、頭を下げる。 ]
(372) 2021/11/06(Sat) 10時半頃
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[ 確かに真梛がコンビニプリンを貰ったのは、 何でもないただの日だった。 おそらく彼らが話題にしているのは、 日常ではなく非日常の話。 ]
幣太郎。 君が何を選び、贈ったのか。 よければ今度教えて欲しい。 君が何を持って日常と非日常を線引きしたのかを。
[ そうして興味を示す言葉を幣太郎に寄せたなら。 議論をまとめ終えたノートを閉じ。 板書した文字を消す為、車椅子を黒板に向けた。 ]*
(373) 2021/11/06(Sat) 10時半頃
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── 回想:文化祭準備/路子 ──
[ 色を変えていく空。 脆弱な星明りだけが頼れる中。 どこかで私を呼ぶ声が聞こえた。
その名で私を呼ぶのは、君だけだ。 だから、いいや。そうでなくとも。 そこに誰がいるのかは、すぐにわかったよ。
それまで、吸い込まれるように 天に浮かぶ一つ星を見つめていたが。 視線を外し、くるりと声のする方へ向き直れば。 口元にふわりと微笑みを浮かべた。 ]
(374) 2021/11/06(Sat) 10時半頃
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路子。
(375) 2021/11/06(Sat) 10時半頃
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[ 脱力したように、車椅子の前に座る我らが委員長。 探してくれたのか? 車椅子のバッテリーを切らしてしまったんだ。 心配をかけて、すまないと。 状況を伝える言葉をいくつか並べた後で。 大切なことを言っていなかったと気付く。 ]
ありがとう。 私を見つけてくれて。
(376) 2021/11/06(Sat) 11時頃
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[ 夏の気配が去って久しい空気。 宵闇が更けて行く。
やっぱり、路子は暖かいなぁ。 繋がった手から伝うぬくもりに。 真梛はこそばゆそうに、 無意識に張り詰めていた表情を緩めた。 ]
(377) 2021/11/06(Sat) 11時頃
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[ 歩けない身体と、動かない車椅子。 真梛が教室に戻るまで。 更に誰かの手助けを要しただろうから。 これはやはり手酷く失敗した記憶で。>>312
それだけではない、大切な思い出の話だ。 ]*
(378) 2021/11/06(Sat) 11時頃
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[ 明るくて、社交的で、賑やか。クラスのムードメーカー。 夏見七星の人物評は、大体そんな感じ。 だってそうやって振舞っていれば、 みんなと仲良くしていれば、 いじめのターゲットになるなんてこと、ない、よね? ]
(379) 2021/11/06(Sat) 11時頃
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[ 結局、そういう自己防衛というか、保身なんだよね。 多分、心からみんなのことが大好きで、 気遣ってるわけじゃないんだ。 だからあたしは気づかないんだよ。 誰かの些細な変化とか、 誰かの姿が見えないんじゃない?とか、そーゆーの。
だから真梛ちゃんが行方不明になった時だって、 路子ちゃんが言い出すまで気づかなかった>>336 ]
(380) 2021/11/06(Sat) 11時頃
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―― 回想・文化祭準備 ――
……え、まだいるでしょー?
[ 路子ちゃんの声に顔を上げて きょろっと教室を見回してみれば 確かに真梛ちゃんの姿が見当たらない。
もう帰っちゃったクラスメイトもいたけど、 書記の真梛ちゃんは今日はもう終わり!みんな帰ろ! ってなるまで残ってることが多かった気がした。 でも教室にいない。 トイレかな? ]
(381) 2021/11/06(Sat) 11時頃
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あたしも行くよ!
[ 見てくるって言う路子ちゃんに名乗りを上げる。 別に内装の仕事がサボれるって思ったわけじゃないよ! もしかしたら、何か取りに行ってくれて、 予想外に重かったとか量が多かったとかで 途方に暮れてたりするかもしれないじゃん?
トイレ?って思ったのは路子ちゃんも同じだったらしい。 一緒にトイレを覗いたけどそこに真梛ちゃんはいなくて、 それなら一緒に動くより手分けした方がきっと早い。 路子ちゃんと別れて、あたしは廊下を走りだす ]
(382) 2021/11/06(Sat) 11時頃
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[ 真梛ちゃんが一人で行ける行動範囲はあんまり広くない。 2階より上を探すのはもちろん後回しで、 あたしは1階の教室を見て回る。 他のクラスを覗いては、真梛ちゃん見なかった? って聞くけど、文化祭の準備で忙しいのはどこも一緒だ。 目立つはずの車椅子の目撃証言はなかなか得られない。
結局、あたしがそこにたどり着いたのは、 路子ちゃんに遅れること1分後 ]
あ、真梛ちゃん!と路子ちゃん! こんなとこにいたんだ! 見つかってよかったよー!
[ 路子ちゃんみたいに、 床にへたり込んじゃうくらい安堵したりもしない。 あたしはよかったーってへらへら笑うだけだった ]*
(383) 2021/11/06(Sat) 11時頃
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── 回想:莉希 ──
[ 莉希は提案した。 真梛は断った。 ならば話はそこで終わるはずだ。
少なくとも、莉希が体裁を整えるために バリアフリーを提案したのなら。 一度話題に出した時点で、その役割は果たされた。
真梛の否定を受けてまで、食らいつく必要はない。 それに、 ]
(384) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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すまない莉希。 正直に言おう。 君は私が苦手なのだと思っていた。
[ 何か言いたげなのに、結ばれたままの唇。>>348 視線を感じて振り向いても、 互いの眼差しが交わることはなく。
学年が上がるにつれ、希薄になっていったが。 ただでさえ真梛の存在は、 誰かが迷惑を被る事で成り立っている。
だから君が私を嫌いでも。 それは仕方のない事だと、飲み込もうとしていた。 ]
(385) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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[ だが、その思考は、 早計だったのかもしれない。 ]
だから君が私に話しかけてくれた事。 気遣ってくれた事。
とても、とても ─── 嬉しい。
[ 君は、とても素敵な女の子だな。
心からの言葉を述べた後。 今度は重なったであろう瞳で。 柔らかな曲線を描いて。]
(386) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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黒猫、任せて欲しい。 宣伝の札と共に校舎内を回りながら、 にゃあと鳴けば良いのか?
生憎、階上には行けないので、 一階と校庭が中心になるが。
ふふ。君の猫も楽しみにしている。
[ 絶対に可愛らしいに決まっているから。 普段より興奮した口調を隠そうともせず。 ]
(387) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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良い文化祭にしよう。
[ 膝の上に置いていた手を伸ばす。 莉希の両手を自身のそれでぎゅっと包むと。 ぶんぶんと大きく振った。 ]*
(388) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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── 現在・昇降口 ──
りょーかい。
あはー、そんなことになったら、 この足で飛んでってあげるから、 一緒に火でも起こして助けを待ちましょうや。
[ ぺちんと太ももをはたいて見せれば、 今度こそそれは軽口らしく聞こえただろうか。
ぐっと作られたサムズアップが、>>357 新雪に埋もれてしまわないことを祈りつつ、 わたしは小走りで1階の逆側にある職員室を目指す。]
(389) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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── 現在・1階職員室 ──
こんにちはー ナオシゲくんいますかあ?
[ 最低限の礼儀として、 マフラーを首から引っぺがして、 わたしは何の躊躇もなくその扉を引いた。
いつもであれば入室と同時に、 入り口近くの自席からナオシゲくんが立ち上がり、 小言とともに近寄ってくるんだけど──、おや。
がらんとした室内にわたしの声だけが響いた。 不自然なまでにそこは静かで、 それだけでなくどれほど目を凝らせど無人だった。 おやまあ、とわたしはそこに立ち尽くす。]
(390) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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[ 飯尾直茂──我らが担任である。 ナオシゲくんという呼び名が似合うような、 かわいらしい風貌をしているわけではない。
先生、お父さんみたーいと、 なにかの拍子に言ったときには、 そんな年じゃないと憤慨していたけれど、 わたしは彼の実際の年齢を知らない。]
(391) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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[ とにかく、飯尾教諭はそこにいなかった。 それどころか職員室が無人とは、 いったい何事だというんだろう。
わたしはずかずかと室内に立ち入り、 その奥にある職員会議室さえ覗いたけれど、 やはり、そこにも人っ子ひとりいない。]
あらまあ。
[ 休校だとしても、間違って登校した生徒のため、 ひとりやふたりくらいは待機するんじゃなかろうか。 この部屋の電気や暖房はついているというのに。]
(392) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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[ ちょっと想像がつかないなあ。 どうすればこんな状況になるのか。
考えたって仕方がないと判断したわたしは、 ひとまずスマートフォンを手に取った。
グルチャを開いて、文字を打ち込む。 ねえ、先生教室にいるー? 情報求む。 そんな文面がいつまで経っても送信されない。]
(393) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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……圏外ぃ?
[ 少し待ってから気づいたその二文字。 いよいよこれは奇っ怪であると、 わたしは職員室の中央で思わず足を止めた。*]
(394) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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―― 回想・文化祭前日 ――
[ パーテーションをそのまま使うのは 味気なさすぎだからね! ちゃっちゃと運んで飾りつけしないと! むん!とあたしはやる気をみなぎらせて 相変わらずやる気のなさそうな荒木君に相対する ]
荒木君、覚悟はいいか! 話によると赤い人の専用機は通常の3倍の速さらしいよ! つまり赤い髪の荒木君の速さはみんなの3倍!
[ うろ覚えのアニメ知識にこじつけて、 荒木君を働け働け!とけしかける。 やるしかないんだ。やるならやらねば。 いざいかん!と出陣しようとすれば ]
(395) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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おお、石頭君。手伝ってくれんの!?
[ 3-1の金庫番が手伝いを買って出てくれた。>>363 ありがたし!だけど味見のし過ぎで 内装をやらされてるって思われるのは不本意だ! あたしはただ、肉体労働に従事すれば、 疲れた時には甘いものという口実を得て 試食にありつけると思っただけだ! あと不器用すぎて調理にも衣装にも 名乗りを上げられなかった! おなかが空いてそうな顔をして見えたからという理由で あたしに巻き込まれた荒木君と一緒にしないでほしい!
グルメレポーターの才能に目覚めたとか>>281 すっかり餌付けされてわんこと化したとか>>285 そんなのは後からついてきただけだ! マドレーヌのお代わりはとっても美味しかったです! ]
(396) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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[ やっぱり男手ってすごいね! あたしがえっちらおっちら1枚運んでいる間に、 さくさくと複数枚運ばれていく。 お陰で思ったよりずっと早く運び終われた! ]
石頭君ありがとねー! 本当に助かっちゃった!
[ 運び終わったら飾りつけしなくちゃ! 大きな布ですっぽり包んで隠しちゃって、 その上から猫の写真を散りばめる予定。 あっ、上の方は届かないから荒木君よろしくね!
大きな布はやっぱり買わないとなかったから、 その時は石頭君と予算を巡っての攻防戦が あったりもしたかもしれない ]
(397) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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[ 攻防の末に得た布の品質はどうだったかなー。 ともかく、そんなかつての戦利品で パーテーションを覆って留めようとしてる時だったかな、 猫耳の話を石頭君がし始めたから>>364 あたしは首を傾げた ]
何言ってんの? 猫耳は全員装着っしょ?
[ 莉希ちゃんが全員分作るって 張り切ってたと思うし。>>353 作ってもらっておいて、つけないなんて そんな莉希ちゃんに申し訳ないことしないよねえ? 使われた予算も無駄になっちゃう ]
(398) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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石頭君の彼女……じゃなくて婚約者さんだっけ? 文化祭は来てくれるの? 猫耳姿見てもらうの楽しみだねえ!
[ 来ないっていうなら写真だ写真。 いや彼女さんの連絡先なんて知るわけないし、 写真を送りつけようもないんだけど。 にしし、と悪い顔であたしは笑った ]*
(399) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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── 回想:文化祭準備/七星 ──
[ 路子から時を遅れるほど60秒。 飛び込んできた明るい声。>>383 いつも場を笑顔にしてくれる。 陽だまりのようなクラスメイトの姿を 視界に収めれば、ぱちりと睫毛を震わせて。 ]
七星か。 君もありがとう。
車椅子のバッテリーを切らしてしまって 立ち往生していたんだ。
(400) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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[ 簡単な状況説明の後。 さて、どうしたものかと。
真梛は小柄な方だが、幼い子供ではないし。 相棒の車椅子の重量はかなりのものだ。
だが、それらの問題は、 ひとまず捨て置くことにして。
ちょいちょいと。 入り口で笑みを浮かべる七星を招くように 指先を動かした。 ]
(401) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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えい。
[ 七星が招待に応じてくれたなら。 広げた手を彼女達に向けて伸ばす。
路子と七星へ。 ありがとうだけでは足りない気持ちを伝えるように 二人を包み込めば。
いつの間にか増えていた星空の下。 抱き寄せる両手に力を込めた。 ]**
(402) 2021/11/06(Sat) 11時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/06(Sat) 11時半頃
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── 回想・衣装係と ──
いかにも委員長であるぞ、平伏せい。 ……あはー、りのきちもご苦労様です。
[ 喫茶店という空間をつくるうえで重要な要素。 衣装係様はそれはそれは丁寧に迎えてくれた。>>352 冗談めいた口調で返しながら、彼女の手元を覗く。
──とはいえ、彼女のご所望は、 人手というより追加資金であるらしい。>>353
そりゃあそうだ。 衣装は持ち寄りではなかなかうまくいくまい。 当然それなりのコストがかかってくるだろう。]
(403) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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オッケーオッケー、 石頭の旦那に掛け合ってみましょー
[ まる! っと指でサインを作りながら、 わたしは頭の中で大雑把に算盤をはじく。
内装や宣伝のほうはどうなっているだろう。 調理班は材料費以外は持ち寄れるものも多い。 材料費が嵩んでいる? 必要経費ですねえ……]
(404) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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大丈夫大丈夫、 最後だもん、かわいい衣装作ってほしいし。 あわよくばわたしも着たいなあ、なーんて。 ま、ヘータローがなんとかしてくれますよ。
[ にゃははーと笑うわたしの口からは、 あまり保証のできない言葉があふれるけど、 大丈夫、交渉する気はちゃんとある。
お伺いその1の方向性は固まり、 続いて投げかけた問いへの返答に>>354、 わたしはそれならよかったって目を細める。]
(405) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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ん、それならよかった。 多数決は今更ひっくり返せないけどさ、 ほーんのちょっとばかり気になってて。
……部活でやるか、そりゃそうだよねえ。 文化部、引退まだか。りのきちは出ないの?
[ 彼女が裏方担当だとは聞き及んでいたが、 ほら、最後だし。とわたしは目を細める。
それこそ、立ち上がる間際に、 ほんの気まぐれに尋ねるみたいに。]
(406) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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……それじゃ、 会計様にお伺いにいきますかあ。
[ うーんとひとつ伸びをして、 わたし、彼女の頭を見下ろした。
そこに宿る自然なツヤが、 その明るい色こそが彼女の持って生まれたものだと、 表しているような気さえして、]
──いい色だねえ、相変わらず。
[ 何気なく、わたしは頬を緩める。*]
(407) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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[ 細くて頼りのない猫っ毛。 ぷつぷつと切れやすく、湿気に弱く、 雨の日にはしょんぼりしてしまうわたしのそれ。
反骨精神など持ち合わせてはいないから、 少しやわらかい色をしたこの髪も、 わたしの持って生まれたものであり、
入学早々、地毛証明とやらをするべく、 写真を握りしめて向かった先に、 自分よりも明るい色の頭があったなら、
わたしはそのときものほほんと笑って、 「いい色だねえ」などと言ったことだろう。
次の瞬間には生活指導の教員に向かって、 「とくと見るがいいですよー」と、 持参した写真をひけらかしながら。*]
(408) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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[ 持参した写真は母と姉と選んだ。 せっかくならかわいく写ってるのがいいと、 アルバムを1頁ずつめくったというのに、 わたしも、共に写る姉や兄も、 得意げに変顔ばかりしているので笑い転げた。
結局、なんでもいいだろうと兄が言うので、 兄が思い切り鼻をほじってる写真にしてやった。 その隣で、両頬を手で挟み込み、 ぶちゃいくな顔をしているのがわたしである。]
(409) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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[ わたしには、両親と兄と姉が揃っており、 就職に伴いアパートを借りたはずの兄が、 頻繁に食事を集りに帰ってくる程度に仲がいい。
わたしの人生に不穏な要素はひとつもなく、 たとえきみに出会わなくたって、 わたしは充分に幸せだと思っていた。]
(410) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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[ けれど違った。 凍った大地を少しずつ溶かす春のように、 きみはわたしのこころに花を咲かせた。]
(411) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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[ 季節は巡る。]
(412) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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── 回想・文化祭準備 ──
[ なっちんと別れてからも、>>382 いくつかの場所を覗いたあとだった。
黒い髪がさらさらと揺れて、 まなちがこちらを振り返る。目が合う。>>374
ロコ。 聞きなれた音が君の口から発せられ、 座り込んだわたしに事情を語る。>>376
それを受けて何か言おうとしたわたしを、 彼女の付け足した言葉が遮った。>>376]
(413) 2021/11/06(Sat) 12時半頃
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当たり前じゃんかー……
[ また「もー」と言いそうになったわたしは、 うまく言葉を見つけられずにいたのだろう。
一度大きく息を吐きだすころには、 わたしのこころも少し落ち着いていて、 先ほど言い損ねたいくつかの言葉を、 座り込んだままに口にする。]
(414) 2021/11/06(Sat) 13時頃
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あのねえ、 そりゃ、見つけるよ。 見つけますけどさあ、
こういうときくらい、 大きい声でも出せばいいの。 立派なお口がついてるでしょー ちょっとなっちんを見習ってよー
[ 文化祭準備期間、風物詩みたくなった呼び出し。 内装係のコンビネーションを指して言ったとき、 少し遅れて、当のなっちんが駆け込んでくる。>>383]
(415) 2021/11/06(Sat) 13時頃
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──ほら、なっちん! お手本見せてあげて、わー!って。
[ そんな無茶を言ったりもしたけれど、 まなちから伸ばされた腕を見たら、>>402 わたし、遠慮なしにそこに飛び込んだ。
日が落ちて、肌寒さを感じる季節に、 やわらかなあたたかさを感じながら。]
(416) 2021/11/06(Sat) 13時頃
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[ ──その後、急浮上する問題については、>>401 真面目な顔でまなちと車いすを見やり、 「どっちが重い?」と思案に耽り──、 重いほうがわたしの手におえるといいんだけど。**]
(417) 2021/11/06(Sat) 13時頃
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―― 回想・体育倉庫 ――
あー、そっか。 今日はちょっと遅くなっちゃったもんねえ。
[ 真梛ちゃんは車椅子のバッテリー切れで 立ち往生してたらしい。>>400 とっくに日の沈んだ小窓の外の様子をちらっと見て、 あたしはなるほどと頷いた。 真梛ちゃんの足になっている車椅子。 すっかり体の一部として真梛ちゃんは使いこなしてると 思ってたけど、そういうことも考えなきゃいけないのか。 災難だったねえ。
納得してあたしが頷いてると、 路子ちゃんがお手本を見せてあげてって。>>416 え?大声のお手本とな?任せなさい! ]
(418) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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狼が来たぞー!
[ 大声といえばこれかなと思って叫んでみたけど、 これじゃ助けに来てもらえないね。逃げられちゃう。 ええっと、そうだなあ、こういう場合は…… ]
ん?どしたのー?
[ 火事だー!も駄目だよね。逃げられる。 となると、シンプルに助けてー? いや、それも芸がないよな……芸がいるのかはさておき。
くだらないことを真剣に考えているあたしを、 真梛ちゃんがちょいちょいと手招いたから>>401 あたしは考え事を中断すると、 呼ばれるままに近づいて ]
(419) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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わ。
[ 伸ばされた腕。包まれる体。 柔らかくていい匂いのする真梛ちゃんと路子ちゃん。 あたしはちょっと目を白黒させた後、 伝わる体温に思わずちょっと目を細めて、 同じように腕を伸ばした2人の身体に回した。 だけどさー ]
やっぱり真梛ちゃん、ちょっと冷えてるよー。 いつからここにいたのさー?
[ 路子ちゃんの体温に比べて、 やっぱり真梛ちゃんの体温が低い気がする。 こんなところに長いこといたから冷えちゃったんだろう。 あたしと路子ちゃんの体温で、 ちょっとでもあったまってくれたらいいんだけど ]
(420) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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[ あ、運搬問題?>>417 一度に両方運ぼうとするから難しいんじゃないかな! まずは2人で真梛ちゃんを教室に連れてけば いいんじゃない? それから、車椅子は教室にいる誰か男子に 回収をお願いしようよ。 あたしはそんな風に提案したと思う ]*
(421) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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— 回想:不知火さんはいずこ —
[望月高のバリアフリー化は生徒会でも議題に上がると聞く。 学校にも金がないのだろうことは想像がつくから、難しい。
例えば足が不自由で車椅子の生徒が2階以上に上がるなら、 教師や他の生徒たちが手を貸さないとままならない。
そんな不便さが、生徒同士の助け合いの心を育んでいるのである。 ……と、一言でまとめてしまうのは怠慢でもあるだろう。難しい。 だけどそういう一面もありそうな気はしている。 何も言わずとも困っている車椅子の生徒を手助けする光景は、珍しくない。]
(422) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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[不知火さんのことだって、彼女を支える女子の友達は多いように見えているし、 俺も、見かけたら率先して車椅子を持ち上げることにしている。
というか——男子の間で、こんな声が上がったのを耳にしたことがある。 「あいつ、不知火のこと好きなんじゃねーの」と。
誰が誰を冷やかしたかは分からないけれど、 完全な善意による手助けが、勝手な噂によって下心に変えられてしまうという不条理。 学校という小さな社会では、それが起こる。
なので。 男子の中では、許嫁が確定している俺が先に動けば角が立たなかろうという気持ちがある。 余計なお世話かもしれないけど。]
(423) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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[>>317文化祭の準備期間のとある夕方のこと、 不知火さんがいつの間にかいなくなっていたらしいという声を聞いて、 俺も捜索隊に加わることにした。
委員長をはじめとした何人かが無事に見つけてくれたらしいので、 それについては安堵して、もし車椅子を運ぶ要因が必要だと連絡を受けたなら手伝っただろう。
どうして一人でいなくなってしまったのか、 その理由を聞くことができたなら、一言だけ声をかけたと思う。]
備品を探してるなら言ってくれればよかったのに!
[もちろん予算の問題はあるけど、相談してくれれば工夫ができる。 予算について帳尻を合わせるのは俺の仕事だから、気を遣わなくていいんだよと。]
(424) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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[——と、そこまで言って、ふと思うのだ。 もし彼女が自分一人だけの足で歩けたなら、相談うんぬんの話も違ってくるし、 俺たちが代わりにやるという姿勢も、傲慢に映るのかもしれないと。]
自由に動けないのって歯痒いに決まってるよな。 ごめん、気付けなくて。
[勝手な推測で口から出た言葉。 哀れみでもないし、同情でもないつもりだったのだけど、 でもこんな言葉でしか表現できなくて、ただ、責めたくもなくて。
可哀想、と俺が思っている、と思われても仕方なかったかもしれない。]
(425) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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[あいつの両足を切って自由を奪えば、 今も俺のところに居てくれただろうか。
そんな最低の発想を一度もしなかったかというと、嘘になってしまう。*]
(426) 2021/11/06(Sat) 14時半頃
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— 回想:クラス委員たちのプレゼント談議 —
[軽い気持ちで切り出した話題で、才女たちの会話に火をつけたらしい。 次から次へと提案が出る。 ありがたい気持ちと同時に、気圧されながらメモを取った。]
建築かーどうだろう。 読んでる本のジャンルもよくわかんないんだよな、俺。
[>>269図書館、建築、と。 図書館は俺は退屈なので発想になかったけど、それもありか。]
なんでもいい、って言うからには、 まーそういうことなんじゃないかと思うけどね〜
[>>270本当にそうならいいなって、鼻の下を指でこする仕草。 何しろ何も確証が無いので、喜んでもらってる自信がない。]
(427) 2021/11/06(Sat) 15時半頃
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[>>277>>278不知火からかぼちゃプリンの提案が出てきて、 少し吹き出してしまったけど、そうだね、それは日常すぎて思いつかなかった。]
いやーいいよいいよ、笑っちゃったけど。 参考になる。お菓子とかでもいいかもね。
[プリン、スイーツ、コンビニ、と書き取りながら。 >>301横から口を出される古香さんが、提案に昇華してくれたのを聞いていた。]
コンビニのプリンはどーだろ。 何食べてても黙々ともぐもぐしてたっけ。
[好き嫌いが無いのはいいことだ、と思っていたので。 よく考えると食の好みがわからない。 女子はみんな甘いものが好きだって言うんなら、そうなんだろうか。]
(428) 2021/11/06(Sat) 15時半頃
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なはは。 あまり高級志向でもさ。背伸びしすぎかなって。
[>>331河合さんは俺の視点に合わせて考えてくれてありがたい。 コンビニとまでいかなくても、なんか、参考になる話さえ聞ければいいと思っていた。]
そうだね、一緒に家庭を育む相手。 俺の人生は会社の都合に取り込まれてるようなもんだから。
[そう、彼女の言う通り、浮気なんて疑うこともない。 そんなことがあれば許嫁の家、つまりうちの子会社に致命的なダメージがいくので。]
そりゃあ好きなようにしたいんだけどさー。 だから困ってるんだよ、な〜。
[両手を肩まで上げて困ったのポーズ。 勝手に相談を持ち込んだのはこちらなので筋違いではあるのだけど、 こっちはこっちで大変なんだよとアピールしてみる。理解はされなくともいい。]
(429) 2021/11/06(Sat) 15時半頃
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[何はともあれ、参考にはなったので礼を言う。
許嫁、ユイの誕生日まではまだ少し時間があったから、 クラスメイトの他の女子とも話す機会があれば、同じ相談をしてみようか。 そんなことを思って、メモ帳を閉じた。]
(430) 2021/11/06(Sat) 15時半頃
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[ユイが好きなものは、読書と、美術館と。 聞かれて答えられるようなものは本当にそれぐらい。
この相談事が長引けば、誰もが察することができたかもしれない。
「この男は、婚約者の趣味嗜好をまるで知らないんだな」と。**]
(431) 2021/11/06(Sat) 15時半頃
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[日常と非日常の線引き。 といっても、婚約者との日々は俺にとっての日常の範疇だから、 >>373不知火さんに問われても、首を捻るしかなかった。]
非日常って言うほど壮大なものじゃない気がするけど。 そーね。 決めたら教えるよ。忘れてたらごめん。
[相談に乗ってくれたので、それくらいはね。 忘れたらごめん、という免罪符は一応つけておいた。**]
(432) 2021/11/06(Sat) 15時半頃
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[なので、その件の後日談は、ずっと忘れている。**]
(433) 2021/11/06(Sat) 15時半頃
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―― 現在:通学路 ――
[凍てつくような風が吹けば思わず叫びたくなる けれど、手切れ金、改め友情の珈琲は手袋越し でも熱を伝えてくれる。 そしてほっこり暖かいのは、珈琲を持った手だけ じゃない。]
それ新たなフラグ生んでない?
[私のフラグは回収されたけどさ。 まぁいいや、と握り返されたその手を引いて、 フラグをへし折る気概で学校までの残りの道を 突き進んだ。]
(434) 2021/11/06(Sat) 16時半頃
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[はてさて、無事に学校にはつけたものの、 様子がおかしい。 いくつかの足跡が昇降口へ続いてるのは辛うじて 確認は出来るものの、生徒数を考えれば明らかに 数が少なすぎる。 雪の中煌々と光を漏らす校舎はなんだか私たちを 誘っているようで。]
なんかちょっとだけ不気味。 みんな自主休校してるだけならいいけど。
[七星さんと顔を見合わせたら、一緒に校門を くぐった。 少なくとも、グルチャに返信のあった人は 来ているはずだと。]
(435) 2021/11/06(Sat) 16時半頃
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[昇降口の扉を開ければ、温度差で曇った眼鏡を 一旦外して上履きに履き替えた。 いくら耳を澄ましてもいつもの賑わいはなく、 シンと静まり返った校舎内。]
いや、これ授業あるかなぁ…?
[呑気だなぁ、なんて考えながらあははと後に続く。 少しだけ失敬していくつか覗いた靴箱には、 靴が収められている様子はなかったものだから。 本気で集団自主休校か連絡漏れの線を疑いだした。]
(436) 2021/11/06(Sat) 16時半頃
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[けれど内心、普段とは違う非日常な雰囲気に、 ドキドキしつつもワクワクしていたりもして いるのだけれど。 文化祭の準備で遅くなった時の学校とちょっと 似てるのかな。 そんなことない?]
ん、一緒に行くよ。
[確かめるのならそれが一番手っ取り早いだろうと、 七星さんと一緒に教室に向かうことにした。]*
(437) 2021/11/06(Sat) 16時半頃
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―― 現在・朝の通学路 ――
[そう、本気で和歌奈自身の評価が知りたいのであれば、 人選をミスってるのは明らか。>>294 ツッコミには苦笑を返す他ないが、 さりとて落ち込んじゃうわけでもない。 むしろポジティブに、あんまり訊けない層の意見が聞けたとでも思うことにした。
その後話題が移り変われば、 和歌奈の放った感想を受けて、>>296 見上げた横顔の様子が変わる。なんとも言えない、を体現したみたいに]
(438) 2021/11/06(Sat) 18時頃
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あのふたりはうちのクラスの中でも特にハチャメチャだからなあ……。 そう、ハチャメチャに人をその気にさせるのが上手い的な。
[言葉の選び方はアレだが彼女らを悪く言ってるつもりはない]
いいように踊らされたと思ってる? でも実際いてくれて助かったし、それに、アレよ、 踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損という言葉もあるし。 ……あ、決して荒木くんを阿呆と言ってるんじゃあなくってね。
[要は考え方だなー、としんみり思いつつ]
そも、踊りたくなかったのにー、っていうなら、 文句くらいは聞くがね。ハチャメチャガールズのかわりに。
(439) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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[そんな風に、文化祭の思い出話をする声は弾んでいたが、 校舎の昇降口までたどり着いた頃には、 すっかり意気消沈……とはいかないものの不安そうではあった。 何せ本当に人がいない。
せっかく過去にロクに履いたことのない冬用ブーツを引っ張り出して、 念の為に靴下とかの代えも用意してここまで来たというのに、 肩透かしを食らった気分]
……コンビニで遭難?
[一足先に傘をしまって、 スマホを見ていた荒木からかかる声。>>304 こんな天気のコンビニなどむしろ山小屋じみているが。 スマホの画面――グループチャットの様子を見せられればぱっと思う、 この委員長だいぶちゃっかりしておる、と。>>186]
(440) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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…………ふむ。 良い副委員長はクラスメイトのことを信じているからね。 余計なおせっかいをせず見守るのもまた、有り。
[少なくとも救助要請は出てないしね。 和歌奈も自分のスマホを取り出し、]
『ゆきうさ大福で雪見とはシャレオツじゃないの。 こっちは昇降口まで来た。荒木くんもいっしょ』
[当たり障りのないことだけを電子の海に放り込んでから、 昇降口をくぐった。あくまでいつものように]
(441) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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[その時、まさに、 日常と非日常の境目をくぐったとは露知らず]
(442) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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[ブーツから白い上履きへと履き替えた後の決断は早かった]
よし決めた。 職員室に行って人がいない理由の説明を求めよう。 荒木くんはどうする?
[教室とはおおよそ逆の方向>>389に足を向けながら、 ここまでの同行者へと訊ねる。 返事がどうあれ和歌奈は有言実行をするわけだが]
(443) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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[言葉を告げるために吸った息が通り抜けて、 鼻の奥が少しつんとした。 マフラーはしばらく巻いたまんまがいいな、そうしよう*]
(444) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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お、大きい声?
[ 助けを呼ぶ選択を後回しにしていただけで。 声帯には異常ない。 我ながら呑気だと自覚はあったため、 何と返したものか考えているうちに 早速お手本が示されるものだから。>>419
予想外のセリフのチョイスに面食らった後 次第にふつふつと込み上げて来た感情のままに。 ]
(445) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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うん。わかった。 今度何かあったら、狼を呼ぼう。
[ ふふっと小さく笑みを吐き出して。
抱き寄せた柔らかい身体。 冷えていると言われれば、 すまないと、慌てて距離を取ろうと。
それから、七星と路子に両端から支えてもらって。 車椅子は幣太郎を頼っただろうか。>>424 ]
(446) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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[ 今でもきちんと覚えている。
あの日の外気の冷たさと。 共に歩いてくれた身体のぬくもりを。 ]*
(447) 2021/11/06(Sat) 18時半頃
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―― 現在・通学路→学校 ――
え゛っ!? い、いや、これはセーフでしょセーフ!
[ 新たなフラグを生んでるという指摘>>434に ぶんぶんと首を横に振った。 あたしたち、無事に一緒に学校までたどり着いたら、 ゆきうさ大福一緒に食べようね……!なんて 言っちゃってたらアウトだったと思うけど、 たどり着こう!という決意だけならセーフだセーフ! そんな主張を莉希ちゃんに繰り広げつつ、 それもいいかもと手を引かれながら考える。 フラグになっちゃうから言わないけどさ。 ゆきうさ大福って2個入りなんだよね ]
(448) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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[ フラグを立てなかったおかげか、無事に到着したけど たどり着いた学校はなんだか様子がおかしかった。 あたしが感じたのと同じ違和感を 莉希ちゃんも感じたようだった。 そうだよね。ひとけがないだけじゃない。 足跡だってほとんどないんだ。>>435 少なすぎるけどゼロじゃないってことは、 無人ってことはないみたいだけど。
……なんて、当たり前だよね。無人なわけない。 門は開いてるし明かりだってついてるんだから ]
(449) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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[ いつもなら賑やかな昇降口もやっぱり静まり返ってる。 莉希ちゃんが靴箱を覗くのを>>436 その手があったか、と見守った ]
えー。あんなに確認したのに、 結局休校だったってオチ……?
[ 休校に気づかずに登校してきちゃった おまぬけさんのために当直の先生が待機中、みたいな? えー、あたしたちおまぬけさんじゃないよねー。 それを言うなら連絡ミスした先生がおまぬけさんだよー ]
(450) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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[ 言われてみれば、どんよりと薄暗い天気のせいで、 朝っていうよりまるで夕方みたい。 でも、文化祭準備で遅くなったあの時だって、 こんなに静かじゃなかったと思う。 他のクラスだって遅くまで残って準備してたし、 ここまでひとけがないってほどじゃなかったよー。 ……であるからして、あたしがこの状況に ちょっとしたホラー味を感じてびびっちゃうのも 仕方ないと思うんだな! だから一緒に行くって言われて嬉しくなっちゃっても 仕方ないんだな!>>437 ]
ほんと? じゃあさ、教室着いたらゆきうさ大福半分こしよ!
[ もう学校に到着したから遭難フラグは立たないし! ゆきうさ大福は2個入りだからね! ビニール袋をぶんぶん振って、 あたしはゴキゲンで教室に向かう ]
(451) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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おはよー! ……おお、少ない。でも人いた。やったね!
[ 教室が無人だったら、さすがにちょっとメゲてたかも。 あのグルチャはなんだったんだよー!って なってたかもしんない。 でも、教室は無人じゃなかった。 いや、めっちゃ少ないけど! だからあたしはやあやあってゴキゲンのまま挨拶して、 自分の机に鞄をおろした ]*
(452) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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── 回想・体育倉庫 ──
[ まなちとなっちんが、 思ったよりも冷静に会話をするから、>>418 わたしは少しだけ照れ臭かった。
勢いのまま振った無茶ぶりが、 想像だにしない言葉で実演されるから、>>419 拍子抜けして笑えてきちゃった。
わたしはここだよーとか、 そういうシンプルなのでいいと思うけれど、 狼が出たとあらばわたし、 ついつい見に行くだろうからそれでもいい。]
(453) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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わおーーーん!
[ いつものふざけた調子を取り戻すみたいに、 わたしは狼役を担ってまなちに抱き着こう。
ヘータローが駆けつけるころには、>>446 人間に戻っていることでしょう、きっと。]
(454) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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あはー、まなち斜めってる。 なっちんもうちょっと大きくなってー
[ 共同作業になったのならば、 10cmの目線の差をそんなふうに笑って。 それが君たちにとっても、 おもしろおかしい思い出になってたらいい。*]
(455) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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── 回想:不知火さんはこちら ──
[ 私が皆に迷惑をかけてしまった日。 その、後日談。 幣太郎と少し話をした時の事。
厚意を下心にすり替えられてしまった男子諸君には 大変申し訳ないのだが。 春満の眼光で一瞥でもされようものなら 軽く吹き飛んでしまうような噂話。>>423
気に留める必要性を感じず、ただありがとうと。 微笑んだ回数は、決して少なくはないだろう相手。 その名前を口にした。 ]
(456) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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幣太郎。
[ その話を聞き終われば。>>425 黒く澄んだ瞳を向け。 その中に君の姿を閉じ込めた後。 少しだけ困ったように、眉を下げて笑う。 ]
まず今回の件は、私の浅慮が招いて。 私に咎があるものだ。 もし君が其の責任まで感じようとするのなら。
(457) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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君は案外、欲張りだなぁ。
[ 少しだけ笑って。 謝罪に対し、不要だと首を横に振る。 それから、憐れみでも同情でもない言葉に向けて。]
(458) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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それに君から見れば、 この身体は不自由に見えるかもしれないが。 私だって割と好き勝手に動いているんだ。
ほら、今回だって あっさりと行方不明になってみせたからな。
[ ドヤっと。 どう考えても、胸を張ることではないけれど。 両足を断たれた娘による、一つの答え。>>426 果たして君に伝わったか。 そもそも伝わる必要性があるのかもわからない。
君の日常と非日常。 線引きする物差しを、未だ知らぬように。>>433 ]
(459) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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そんな事より。 今回は皆に随分心配と迷惑をかけてしまった。
それを償う為の罰則を考えているんだが、 なかなか良い案が浮かばないんだ。
[ せっかくなので、頼らせて貰えないだろうか? いや本当に困っているんだ私は。 と、真剣な口調で。 そんな方向へと話題を向けているうちに。
不知火真梛行方不明事件。 ささやかな日常の一幕は、静かに下りていく。 ]**
(460) 2021/11/06(Sat) 19時頃
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[去年も、一昨年も、オレが委員長だった。 今年委員長職も副委員長職でもなく単なる店番だったのは、投票負けしたからでも、譲ってやったからでもない。 最初から立候補しなかったからだ。]
(461) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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[ きみとわたしのはじまりは去年のクリスマスで、 蠍座であるわたしの誕生日を迎える前に終わった。]
(462) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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── 回想・委員会と幕間 ──
ヘータロー氏、本読まないっけ。 なんかねー、有名な建築家の人が手掛けてて、 がっつり本読まなくても楽しいと思うよー
[ のほほんとわたしは補足する。>>427 読まない人は読まないからなあと、 漫画しかない兄の部屋を思い出しながら。 それは人それぞれ。個人の自由なんだけれど。
メモを取る様子が健気で、 満更でもなさそうな仕草がかわいいなあって、 わたしはうんうんと頷いて聞いていた。]
(463) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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自分を思って選んでくれたんだなーって、 伝わったらなんでもいいんじゃないかなー
[ えへえへとわたしの頬は緩みっぱなしだ。 全肯定マシーンと化したわたしが言わずとも、 まなちの認識は副委員長の手で修正された。
次期社長も大変だねえ、なんて、 実感の伴わない相槌を打ったりしながら、
話の収束を見届けて、 わたしもまなちに便乗して言う。>>373]
(464) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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わたしもー、報告求む。 知りたいなあ、許嫁ちゃんがどんな顔したか。
[ その後の話は未だないまま、>>433 今日、彼はまた宿題を持ち帰ったのだろうけど。]
(465) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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[ おや、とは思った。]
(466) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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[ きみはチョコレートが好きだった。 勉強中、難問に行き当たると無意識のように、 チョコを一粒口に放り込むのがかわいかった。]
(467) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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[ 犬か猫かなら、断然猫派だった。 なのにきみの家には胴長短足の犬が3匹もいて、 よく顔中を眼鏡ごと舐めまわされていた。
本なら歴史小説が好き。 わたしときみは別々の棚を散策しながら、 1日全部だって図書館で過ごせた。
子どものころからテニスをしていたけど、 本当はサッカーがやりたかったんだって、 サッカーのテレビゲームをたくさん持ってた。
そう、蒐集家の気もあった。 お小遣いでスニーカーを買い集めたり、 自室によく似たロボの模型をずらりと並べていた。 それぞれの名をすっかり覚えたわたしを見て、 うれしそうなのを隠し切れてなくてかわいかった。]
(468) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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[ ねえ、ヘータローはその子のどんなところが好き?]
(469) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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[ 次期社長も大変だねえ。>>464 実感も理解も伴わない軽い相槌が、 浮かんだ言葉の代わりにわたしが紡いだ言葉だ。*]
(470) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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―― 回想・体育倉庫 ――
[ 狼召喚、まさかの採用。>>446 その上路子ちゃんが狼になってしまった。>>454 男は狼らしいけど路子ちゃんは女の子だよね!? ]
ちょっと待て!待てしばし! もうちょっといいやつ考えるから! ほら、真椰ちゃん長い黒髪が綺麗だからさ、 和のお姫様風とかどうよ!? 誰ぞ!誰ぞおらぬか!とか呼んでくれたら こちらに!って馳せ参じるから!
[ 真椰ちゃんをオオカミ少年にしてはいけない。 真椰ちゃんも女の子なのだし! というわけで対案をひねり出してみたけど、 これもビミョーだったかもしれない ]
(471) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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[ 冷えてるって指摘すれば、 真梛ちゃんってば慌てて離れようとするから>>446 そーじゃないでしょ!ってぎゅっとくっついた。 ここはあたしたちで暖を取るところでしょうよ! ]
牛乳飲んだけどだめだったー! 10cmヒール持ってきてー! あ、駄目だ絶対転ぶー!
[ 路子ちゃんとの共同作業に立ちはだかる10cmの壁。 ちょっと真梛ちゃんに快適さは提供できなかったかも。 路子ちゃんの無茶振りにそんな返事をしながら、 それでもあたしたち、3人とも笑ってたんじゃないかな ]*
(472) 2021/11/06(Sat) 19時半頃
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[それがなぜなのか、自分でもよく分かっていない。 やったことないものにチャンレンジするオレ! なんて冗談めかしたけれども。
──お前らしくねーな
本当にそうだと思う。 けれどもやっぱり、あの時手を挙げる気にはならなかったんだ。]
(473) 2021/11/06(Sat) 20時頃
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[文化祭当日までずっと心ここにあらずだった。 友人にも気付かせはしなかったけれど、多分ね。オレ的にはそのつもりさ。 準備の時の事件>>320で、真っ先に飛びつきそうなオレが登場しないのはなぜか分かるか?
居なかったんだオレ、その時。 そんなの普通の話だけれども。
当の本人から頼もしい限り>>271との言葉に、また小さな引っかかり。]
(474) 2021/11/06(Sat) 20時頃
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[今年の委員長になったあいつ。
──回想・こころとの一幕──
あん? 今度は何やらかしたんだよ。
[幾度目かも分からない後ろから掛けられた声>>237 呆れたように振り返れば、おおよそ予想できた内容だった。]
ああ、天下の雄火様がたったの97点だなんて。もうお嫁に行けませーん
[なんて茶化しながら見せる答案用紙には、まさかのこころと同じミス。
クソが]
(475) 2021/11/06(Sat) 20時頃
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勝負ぅ?
[そういうのは嫌いじゃない。勝負が好きというよりも、勝つことが好きだ。 もっとも、いつだって自分の成績がちょっと上。負けそうになっても、どうせ下らないことでこころは点数を落とすから。 多分負けないだろうな。 という失礼な言葉も浮かびつつ。]
言ったなー? がはは! このワシが全力で相手してやろう!
[そう言って約束を取り付けてしまった。]
(476) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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ったく。買いすぎだっつーの。オレはお財布じゃねえっつーの。
[負けた。余計な事は言うもんじゃねえな。 よりによって今回かよ、とため息くらいはついてもバチは当たらないだろう?*]
(477) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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──時は現在に戻る──
あれぇ? 全然人増えねえじゃん。学校あるっての、もしかしてガセ?
[不安になって窓の外を見れば、ようやく見えた数名の人影。 ほっとしてバスケで鍛えたジャンプを魅せながら全力のピースサインでアピールをする。]
やっほー! 待ってたぜい! ・・・・・・んだよ、聞こえてねえじゃん。
[今ほど、夏頃から立て付けが悪くなって開かなくなった教室の窓を恨んだ時はない。*]
(478) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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[現場の雰囲気はとても良いものだった。 監督や他の役者―――それからママも。 いい演技だったと、褒めてくれた。
けど子供はさ、役だと、演技だと、割り切れない。 主人公を応援して、同調して、悪を糾弾する。 酷いやつだと、そんな眼で見る。 誰かの心を、抉ることだってあったかもしれない。>>369
別に芸能界から姿を消したのはそれだけが理由 じゃないけれど、切欠ではあるから。]
(479) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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―― 回想:真梛さんと ――
[だから唐突に謝られれば>>385、少し言葉に詰まる。 あぁ、私が煮え切らないから、そんなことを 思わせてしまっていたのかと。
バリアフリーを提案したのは迷惑とか邪魔とか 無理だとかで、諦めて欲しくはなかったから。 真梛さんが接客をやりたくないなら引っ込める つもりではあったけど、聴こえた言葉は周りを 気遣うものであったから。>>289 だからちょっと食い下がってみたりもしたんだ。]
私は真梛さんが苦手というわけじゃない。 ちょっと複雑?な事情というものがあるだけ。 なんかゴメンね。 嫌な思いさせちゃったかな?
(480) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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[瞳を真っ直ぐ見つめ言われた真っ直ぐな言葉に、 少し気恥ずかしさがつのる。>>386 つられるように相貌を崩して。]
そこは任せるよ。 素敵な黒猫が宣伝してくれるなら 一階と校庭だけで十分十分。
[私が可愛らしくなるかどうかはさておき、楽しみに していてくれるのはその口調で伝わったから うん、と首肯して。>>288 両手はされるがままに、上下に振られていた。]*
(481) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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―― 回想:路子さんと ――
[ははー!なんて冗談めかして上半身だけ机に ひれ伏して。 軍資金の追加要請は快く協力を得られたようだ。]
さすが委員長。 頼もしい限りであります。
路子さんも接客してくれる感じ? ならばより一層頑張らねばなりますまい。
[きっと可愛く着こなしてくれるだろう。 真梛さんも着てくれるのだからここは副委員長の 和歌奈さんも着るべきではないだろうか。 いや、着るべきだ。 あとでそちらもお伺いを立てに行こうと決意した 瞬間だった。]
(482) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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[しかし作る数が多くなれば必然的に人手も要る。 そこはまぁ、あとからヘルプを出せばいいかと。 とりあえず今はどこまで予算を勝ち取れるかだ。]
引退は文化祭終わったらだねぇ。 私は出ないけど良かったら見に来てね。 みんな頑張ってるから。
[以前の部長は勿体ないと言ってくれていたけど、 舞台に立つと息が苦しくなる。 あのドラマ以降、レッスンでもオーディションでも。 それは仕事を勝ち取る上で、致命的なものだった。 だから一年の時も、二年の時も、エキストラで ちょろっと出たことはあったけど基本裏方だ。
それでも別に演劇自体が嫌いなわけではない。 だから劇の話には、なんでもない顔で路子さんに 宣伝もつける。]
(483) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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[七星さんが助けてくれた翌日だったか、実物を 所望されたならさらに数日後だったか。 指導教諭に地毛証明の為の写真を持っていった時。 その言葉>>407は聴こえた。
同じく地毛証明をしに来たと思われる柔らかな 色味を持った女生徒は、写真を先生へと呈示して。 ちらりとその像>>409が見えたなら、可愛らしい 写真に思わず吹き出してしまっただろう。 幸せを感じられる微笑ましい写真だと、そう弁明を しながら。
かくいう私は子役デビューを果たしたのが4歳ごろ。 求められるイメージの為黒に染め始めたのが5歳 ごろだったか。 だから提出したのは小さな時の写真。 ママと一緒にすました顔して写っている、彼女と 比べれば面白みのない写真だ。]
(484) 2021/11/06(Sat) 20時半頃
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[懐かしさで思い出が蘇る。 いい色だと、言ってくれる言葉が嬉しい。]
路子さんの髪色も優しくて私好きだよ。
[ふふっと微笑って言葉を返したら、その柔らかな 髪色を見ながら会計様の元へ向かったんだ。]
(485) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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[幼い頃といえば「イシズ製薬」が出す風邪薬のCMに 有名女優の子役として起用されたことがある。 だから石頭君がその会社の社長の息子だと知った 時はちょっと顔が引きつったし、指摘されたなら 「いつもお世話になっております」なんて思わず 頭をさげた。 まぁ風邪薬でお世話になってるのだからそれは 間違いない。 そんな不審者ムーブをかましたのもいい思い出。
もし誕生日プレゼントの相談>>430を受けることが あったならば、それはもうきっちりしっかり 考えましたとも。]
(486) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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会計様〜〜〜! 最後の文化祭の思い出に全員に猫耳を!! つけたいです!!!
[そんな嘆願ははてさて通ったのだったかどうか。]**
(487) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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── 回想・文武両道の君と ──
んー? 何って……なんだろうねえ。 当時のわたしは何考えてたんだか。 わたしにゃさっぱりわかんないよー
[ 隠す気もなく答案用紙を指先で摘み、 誤答を眺めてみたんだけれど、
憎たらしい言葉に登場した点数に覚えがあり、>>475 えいっと体を前方へと乗り出せば、あらまあ。]
(488) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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あーらー どーしちゃったのユーカ様あ、 わたくしめなんぞと同じミスだなんてー
……ね、これって何のやらかし?
[ 形勢逆転! とばかりに得意げなわたしだけど、 勝ってません。そこにはまごうことなき同点。
ついでに、これが何をどうしたやらかしなのか、 思い出せるのなら教えてほしいです、ユーカ様。
そんな具合で首をひねった先に、 提案したのが、件の勝負であった。>>476]
(489) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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[ 勝負という名のもとに、 わたしは君と遊びたかっただけなのかもしれない。
快諾された申し出と豪快な笑い声に、 わたしもにんまりと笑って指を一本突きつけた。]
なーに、甘く見てもらっちゃ困りますなあ! わたしの真の実力に震えて眠るがよいよー
[ 大口をたたいてみたはいいけれど、 勝算など当時のわたしにはなく。
どうせ、結局はいつも通りに、 わたしの少し上をゆくのだろうと思っていて、]
(490) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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[ ──とはいえ、勝負は勝負である。 手を抜くつもりもさらさらなく、 勝負の舞台となったテストでは珍しく、 ちゃんと答案の見直しだってした。
さっき解いたばかりの問題を、 もう一度確認のために解きなおしながら、 無意味なように思ったりもしたんだけれど、]
(491) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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やはー、わたしってば、 やーっぱり持ってる≠だなあ。
へへ、勝負は勝負ですから! 何があったんだか知らないけれど、 約束は守ってもらいますぜー
[ 購買の棚からチョコレートをつかみ取り、 わたしは、はいとそれをおすみに渡した。 尚、すでに菓子パンやジュースも見繕っている。
天下のユーカ様……いいえ、 今日だけはわたしの天下と言わせてもらいましょう。
ケアレスミスの減った答案を、 得意げに掲げたのが少し前。そして今。]
(492) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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[ ほれほれとその背をレジのほうに押し、 約束通り支払いを持ってもらったなら、
早速、チョコのパッケージを開けて、 一包みを自分の口に、それから、 もうひとつを彼に、ありがと! と手渡して、]
──にしたって、 本当にどうしちゃったの? おすみ。
[ いつも通り締まりのない笑顔で、 尋ねてみることは叶っただろうか。*]
(493) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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── 回想:真梛という同級生 ──
べつに優しくない。普通だろ。
[クラスが違っても全校集会や廊下で遠目に見た>>196 車椅子の女子生徒が、同級生だと言うことは知っていたし。 誰もいなかったから背負って階段を上がっただけだ。>>195 なぜおんぶにしたかと言えば、 無難に顔を合わせそうな体勢を避けたに尽きる。]
そもそも、行く方向もそう変わんねぇし。 他に手を貸す誰かがいたら、通り過ぎてる。
[手を貸してる間も、口にしたのだって名前程度で 話題を振られても適当に相槌をうつだけだっただろうに。 優しいとか、言われることをした覚えはない。]
(494) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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[これが、優しい兄だったなら。
普段から率先して手を貸すだろうし、 間を持たせるように話題を振ったりするんだろう。 そうする気もない俺は、優しいとは程遠いはずだ。
どうしたって俺は、兄になれやしない。]
(495) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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[辿り着いた教室から、律儀に見送る真梛へ 表情を変えず手を振り返しながら。 ああして笑顔で礼を言って、周りに頼れるやつなら 手を貸す生徒や友達だって多いはずだ。>>423
だから俺が、もう関わることもないだろう。 なんて、思っていたのに。]
…………。 俺が見てるってそれ、なんか意味あるのか。
[居ても居なくても変わらなくないかそれ。>>199 ぼやきながらも動かないのは、 単に今座っているのが俺の席だからだ。]
(496) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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[3年1組のクラスメイトになってから 顔を合わせることが増え、たまに話すようにもなった。 といっても、大体振られた話題に応えるのが精々で 噂話が湧いたとしても俺の一睨みで消える程度のもの。>>456
屈託ない称賛。>>192 自然と零れたような笑み、素直な感謝。>>196 礼儀正しくしっかりしてるように見えるそれが、 両脚にハンデのある生活故のものなのか。 単に彼女生来のものなのか、俺は知らない。 知ってるのは毎度素気なく返しても、 懲りずに声を掛けてくる変なやつってことくらいだ。
見張り役って何すればいいんだと思いながら、 真剣にスマホと奮闘する姿をぼんやり眺めていれば。]
(497) 2021/11/06(Sat) 21時頃
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……うわ。 何をどうやったらそんな画面になるんだよ。
[真梛の手元には、 見たことない画面が鎮座していた。>>199]
とりあえず、電源落として再起動してみれば。 そしたら最初からやり直せる。
[ため息をついて、電源の落とし方からレクチャーして 結局ひとつひとつ、グループ参加までの手順に口を出す。 ついでに絵文字とスタンプの出し方も。]
(498) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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お前は、もっと周りに頼ればいいんじゃないか。
[いつだって礼儀正しく周囲へ振る舞うその口で言えば 喜んで助けてくれるやついっぱいいるはずだ。*]
(499) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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── 朝の通学路 ──
[言葉はアレでも、 河合が悪口を言ってるようには聞こえないし。>>439 ハチャメチャ評価には全面的に同意するが。]
……副委員長って、フォロー下手なんだな。
[わざわざ言い直す様子には思わずツッコミを入れながら 苦笑に口元を歪ませた。 荒く使われたことも、阿呆と言われても、 俺が怒っていないことは伝わっていると思う。たぶん。]
(500) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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―― 回想・お人よしの副委員長 ――
和歌奈ちゃんさー、
[ あたしがなんで話そうと思ったのかっていうと、 和歌奈ちゃんが面倒見のいい性格だっていうのもあるけど 気の迷いっていう部分も大きかったと思う。 うん、気の迷い。 その時あたしは多分あたしにしては珍しく、 ちょっとばかし弱音を吐きたい気分だった ]
もう希望の進路とか決まってんのー?
[ そう、その日は進路希望調査票なんてものが 配られたのだ。 ご丁寧にも第一希望から第三希望まで 書く欄があって、見ただけでちょっとげんなりした ]
(501) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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みんな、どこの大学に行きたい―とか、 どこに就職したい―とか、 もう決まってるのかなあ……。
[ あたし、そういうのないんだよね。 あたしはなんていうかさ、 両親に心配かけなかったらそれでいいっていうか。 幸せそーに、悩みがなさそーに見えたら、 それでいいんだよね。 でも、希望の進学先も就職先もなかったら、 きっとお父さんとお母さん、心配するんだよね…… ]
(502) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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将来のことなんて考えられないなー。 和歌奈ちゃんはさ、将来の夢って何? ……って聞いていいー?
[ 高校までは良かったんだ。 頑張って勉強して、 充実してるっぽい学生生活を送ってれば 両親は安心してくれた。 学区内トップの進学校である望月に入ったのだって、 その副産物みたいなもん。
あたしの将来、って何だろう。 だってあたし、今こうして生きてる今だって、 余生を生きてるような気分なんだよ ]*
(503) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[そうして校舎前。 返信を打つ河合を待って、俺も昇降口を潜る。>>441
直後、外の風音が少し遠くなった気がした。
建物の中に入ったからか? 若干の違和感は覚えても、あまり気に留めることはなく。 靴を履きかえたなら、河合の声に振り返り。>>443]
んー……職員室に生活指導いると面倒だし。 俺は教室行く。
[髪を染めたのは高1の半ば。 地毛で通せるわけもなく、さすがに親を呼び出された。 結局現在進行形で、注意されても適当に流し続けているが 以来、生活指導しっかりと目をつけられているので 必要最低限以外、職員室には近寄らないようにしている。]
(504) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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じゃ、またあとで。
[手をひらひら振り。 河合と別れれば、静かな廊下を教室へ歩き出した。*]
(505) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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── 回想・衣装係と ──
[ ノリがいいなあなんて、 自分でやらせておいてわたしは笑う。]
もうよい。面をあげよ。 ……あはは、りのきち最高〜
接客はどうだろー 調理のほうも忙しそうだからなあ。
でも、彼氏が来るから、 わたしもかわいい格好したいー
[ 煩悩を隠すことなくわたしは頬を緩める。 えへーと頬に手を当てて数秒。 いえ、委員長らしいことも言っておこう。]
(506) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[渋い顔をしたのは別に手渡されたチョコ>>493がビターチョコだったからではないだろう。 真面目にどうしちゃったの、と聞かれても困るんだ。]
調子悪かったんだよ、調子が! あと運!
[無理矢理話をぶった切る。
そうだ。 単なる悔しさへの照れ隠し。 俺はいつもと何も違わねえ。]
(507) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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あ、でも、ほら、 耳つけて教室と調理室の間走ってたら、 ある意味宣伝にならない? だめ?
[ きっと当日は調理室との往復になるだろう。 そう考えると、全員猫耳案はありじゃないか?
全員猫耳姿になったら女子はかわいいし──、 ハルミチーに注目したいのはもちろん、 個人的には会計殿もなかなかおもしろいと思う。
おすみは似合っちゃいそうだし、 コジローは虎だ。たぶん似合うだろう。]
(508) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ なんて、交渉前から妄想を膨らませて。 わたしたちは立ち上がる。資金確保のため。]
じゃ、最後の舞台かあ。 りのきちは裏方に専念するのねー うんうん、集大成、見に行くー
[ もしやチケット制ですか? 前売りください! そんな勢いでうなずきながら、 わたしも会計担当の元へ向かおうとして、]
(509) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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……ふふ、ありがとー わたしもね、気に入ってるんだー
[ か細くて頼りのないわたしの一部。 ほめ言葉を素直に受け取って、わたしははにかむ。*]
(510) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ 校則に縛られるわたしたちには、 少しばかり不便なこの一部分たち。
見るがいい! と言わんばかりに提出したソレが、 お仲間の笑いを誘ったならば幸いである。>>484
噴き出す音が聞こえてわたしは振り返り、 これがお兄ちゃんでー、こっちがわたしでー、 皺くちゃ顔でベロ出して見切れてるのが姉ですと、 面白おかしく説明してみせたことだろう。
代わりに君のも見せてよって、 ねだれば見せてもらえただろうか。
であれば、ちっちゃーい! と彼女を指し、 続いて傍らの女性を指して楽し気に問うた。 これ、お母さん? どことなく似てる気がするー*]
(511) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ さて、話を現代に戻せば、 我らが衣装係が勢いよく宣言している。>>487
ここはわたしも頭を下げるべきだろうが、 どうしよう、言葉にされると結構おもしろい。]
は、ひひ、 会計様〜〜!! 委員長からもお願いです! 会計様の猫耳が見たいんですー!
[ 演技慣れしていないもので、少し笑っちゃった。*]
(512) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ 結論から言えば、きみは文化祭に来なかった。 直前のことではあれど、事前にきちんと申し出があり、 しきりに謝るきみはどうにも苦しそうだった。]
(513) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ きみが来なくても文化祭は楽しかった。]
(514) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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── 回想・文化祭当日 ──
っひゃー、予想以上の客入りだねえ。
焼き菓子が余ったら、 打ち上げに回そうと思ってたのにー うちの宣伝にゃん達がかわいすぎたかにゃー
[ 黒猫まなちに──我らが広告塔は、 一体どんな猫になりきってくれたんだっけ。 会計様の審査が下りれば猫だらけの我がクラスである。
当日、調理に回っていたわたしは、 調理室と教室とを駆けずり回っていたはずだ。]
(515) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ ぷっくり肉球の浮かんだマドレーヌ。 猫型クッキーはいくつかの生地を合わせて、 いろんな模様の猫ちゃんにチョコペンで顔を描く。 市販のシートを使ってラテアートにも挑戦した。 にゃんこパンケーキは少しお時間をいただきます。
ええ、わたし、自慢の俊足で、 調理室と教室を往復いたしますので。 (※廊下は走っちゃいけません)
かわいく出来上がった試作品を写真に撮って、 かわいいメニューを作って! だなんて、 わかにゃんに強請ったりもしたかもしれない。]
(516) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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どうしちゃったのはこっちの台詞だっての。 ろこにしちゃ随分しっかりしてんじゃん。何か良いことでもあったん?
[ある意味酷い台詞だ。古香だって、徹底的にやる時はある・・・・・・のか?
心許なくなってしまったサイフを見やるのだった。]
(517) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ 忙しなく過ぎる一日が順風満帆に終わったか、 事件のひとつでもあったかは神のみぞ知る。
教室での出来事は、 これからおいおい思い出すとして、 ここでするのはそれ以外の時間の話。
部の屋台に顔を出したり、 よそのクラスの様子を覗きにいったり。 みんなの部活も見に行っただろう。
ずっと陸上部の輪に混ざっていたり、 あるいは休憩時間のかぶったクラスの誰かと、 出し物巡りをしたってよかったんだけれど、
めぼしいところを回り終えたころ、 わたしはなんとなく上階へと向かった。 文化祭の賑やかさから距離を置くように。]
(518) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ 3階の隅にある物置みたいな部屋や、 たまの授業でしか使われない教室の並びは、 ほとんど文化祭の気配がなく、人気もなかった。
人の目のない道とか廊下とか、 見るとつい適当なステップを踏んでしまう癖。
それでも、壁や床、窓で一枚遮られて、 くぐもって聞こえる喧噪に、 わたしはふわりふわりと窓への近寄って、 校庭の特設ステージがよく見えることに気づく。]
(519) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ カラカラと窓を開いてみれば、 風と一緒にステージの音が廊下に流れ込む。]
──お、特等席。
[ いい場所を見つけたと言わんばかりに、 窓際にあった大きな箱にえいっとよじ登る。 ……避難用のシューターが入ってるんだっけ。
その上に乗って見下ろす光景は、 天気に恵まれたこともあって本当に気持ちよかった。 目を細めて、わたしはただそこにいた。]
(520) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ 願わくば誰かと。 ……叶うのならきみと分かち合えたら。 一瞬よぎった思考を吹き込む風がさらっていく。*]
(521) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[河合和歌奈が坂を転がり落ちるように『普通』じゃなくなってしまったのは、 小学校四年生の時だった。
両親が離婚して、母が家を出ていった。 そのことが和歌奈の生活の何もかもを変えた。 当時小学校でそのことが大っぴらになることはなかったが、 授業参観に親が来ないことを訊かれはしたし、 まあ、結局、子供らしい好奇の眼差しからは逃れられなかった。
和歌奈はそれらから逃れるように本の世界へと逃げ込んだ。 家のことを自分でやらなきゃいけなくなったから、 友達と遊ぶ時間もめっきり減った。 そもそもこんな状態の私と遊んでくれた友達はいたんだっけ]
(522) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[だから、五年前に父が再婚して、料理を日常的にやらなくなった今も、 それなりにできる自負はある。 ただ一点、卵を綺麗に割ることを除いては。 力加減を間違えて、中の黄身をしょっちゅう潰してしまう。
調理を手伝おうという気になれなかった理由はそれだった。 喫茶店で出すメニューの味見にありつきながら、 誰かに零したことはあったかもしれない。卵のことを。 ……たかが卵ととるか、されど卵と取るか。 これも考え方の違いというやつだろうか]
(523) 2021/11/06(Sat) 21時半頃
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[ 人のココロというやつは、よくよく卵に似ていると思う ]
(524) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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―― 回想・委員長の無茶振りの顛末 ――
[猫カフェの滑り出しは良好と言えた。 何せハチャメチャガールズそのいち、もとい夏見七星が諸手を挙げて賛成すれば、>>288 そのにもとい古香路子もアイディアの一欠片をもたらしてくれた。>>293
そうして一度走り出したなら、なるべく止まらないように見守ること、それだけが仕事……なわけがない。 和歌奈自身にも役目がある。それもこなしつつだ。
ともあれ広報を担当しつつも他の係の様子も見に行っては、 困ったことはないか、進行に遅れはないか、 そんなことをしょっちゅう訊ねたり、 他のクラス委員と出し物のことで話し合いを展開したり、 ちょこまかと動いていた記憶。 学級委員のお仕事とはそういうものだからだ。>>324]
(525) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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[出会い頭の「進捗どうですか?」を、 もっともぶつけた相手は誰だったろう。 やっぱり委員長かなあ。 役割分担というか仕事の分散は、>>325 いい感じにやってたと思う。文化祭以前から。
ちょっとしたうっかりを目ざとく拾い上げてしまう河合和歌奈は、 古香路子の目にはどう映っていたんだろうか。 記憶が正しければ、叱るにしてもちょっぴりではあったけれど。……ちょっぴり]
(526) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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[とにかく。 例え彼氏ができて浮かれ気味だとしても、それが手加減をする理由にはならなかった。 彼氏そのひとのことを語る様子は微笑ましいと思えど]
プラネタリウム…… ははーん。 さては一緒に行きたいってやつかな。彼氏と。
[だから、 いつものお仕事の延長線上でその話題が出た時も、>>324 微笑ましい気持ち半分、「あっこれ何か目論んでるやつだ」という気持ち半分。 河合和歌奈には異性とのおつきあいの経験はないが、 プラネタリウムがデートスポットに適しているというのは知っている。 適度に暗いし。ロマンチックだし]
(527) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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わ、わかにゃん……。
[頃は抜群にいいが、なんとも気の抜けるニックネームが爆誕したものだ。>>328 委員長だったらろこにゃんになるのかなあ……って違うそうじゃない]
言っておくけど私は何の力もない平の部員だよー。 そういう話は部長とかを通したほうがいいんじゃないかなあ。 いやそもそも、そういう話はもっと早めにしてくれれば根回しとかできたかもしれないってのに。
[へにゃっと眉を下げながらボヤいちゃう。 今さらだってことはわかってるけど]
……でも、一応私の方からも頼んでみるけど。 クラスメイトの高校最後の思い出作りにご協力お願いしますって。
[プラネタリウムをやることじたいは、実はそう難しくない。 春の新入生歓迎シーズンにやってるのでノウハウはある。 難しいのはたぶん、必要な備品の確保とか、部長との交渉]
(528) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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[その後えいやっと手を尽くした結果、 最終日の午後にちょっとだけ、 プラネタリウムをやることができるようになった。 結局他者の願いのために余計な仕事をひとつ負った形だが、 後悔はなかった。
文化祭当日。 とあるカップルが来なくとも、>>513 つくりものの星空はそれなりに人気を博していた*]
(529) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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―― 現在:学校 ――
動いてるのグルチャだけだったしねぇ。
[他のクラスメイトたちから連絡は一切ない。 こちらから送ればよかったのだろうけど、 委員長や副委員長が行くっていったから あるのかと納得してしまった節はある。
もし連絡ミスなら責任は飯尾先生にあるだろうか。 そんなおまぬけさんには車で家まで送り届ける くらいしてもらわねば腹の虫も収まりますまい。
もう学校についてしまったものだから 直接確かめるが早かろうと、スマホが圏外に なってるのはまだ気づけない。]
(530) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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── 文化祭の一幕 ──
[前夜祭でステージに乱入して、猫カフェが開店すれば全部猫語で接客しようとして流石にやり過ぎだと普通に注意され。 1年4組のオバケ屋敷でも、2年2組の屋台でもあったような思い出。オレは全力で馬鹿やるのが信条。今年もそれは変わらないはずだけれども。]
何か、違えよな。
[そんな呟きは届いたか。拾われても、髪のことだよと適当言って流してしまうだろう。]
(531) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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[とりあえず真実を確かめに教室へ向かおうとして]
え。
[提案されたゆきうさ大福半分こ。>>451 フラグ回避のためにここまで言わなかったなんて 知る由もなかったけれど、 それはとても魅惑的な響き。 だけど、ご機嫌で歩を進める七星さんの後ろで その思いとは裏腹に、少し困ったような顔を 浮かべていた。]
(532) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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── 現軸 ──
[ 文化祭当日。 盛り上げ役だろう君の不在に気づく事。>>474 果たして真梛にできただろうか?
少なくとも、真梛との会話で生まれたらしい 晴れない心は見通せないまま。 ]
おはよう七星。 無事に辿り着いたようで何よりだ。 あと少しで雄火に救出を依頼する所だった。
[ 開かれた扉と、元気のいい挨拶。>>452 意識はそちらに奪われて。]
(533) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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[ 生徒の数は普段より少ない。 しかしそれは予定にない大雪のせいに違いなく。 スマホがメッセージの送受信をしないのは。 機械オンチの自分が壊してしまったから。
ならば真梛は、悲しい現実を受け入れながら。 背筋を伸ばすと、HRに備えて前方へと視線を向ける。
まだ日常から逸してはいないのだから。 ]*
(534) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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[甘いものは嫌いじゃない。 むしろ好きだよ。 珈琲も嫌いじゃないけど、ココアの方が好きかな。
――もし今まで放課後にどこか食べに行こうとか そんな提案があったなら、誰に誘われたとて 私の付き合いは悪かったと思う。]
(535) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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おはよー。 うん、少ないね。
[七星さんに続き3−1を掲げた扉をくぐったら 教室内を一望してそんな感想を。 けれどグルチャに反応のなかった真梛さんや 墨鳥君の姿も見えた。
先ほどぴょんぴょん跳ねていた影が見えた>>478 気がしたけど、あれは墨鳥君だったのかな。]
(536) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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もしかしてこんな日も部活? 偉いねぇ。 他に誰か来てた?
[バスケ部と演劇部の活動拠点は同じ体育館だ。 といってもバスケ部と違って演劇部は毎日 体育館に行くわけではないけれど、 何かと見かける機会は多かった。
引退後もバスケ部に顔を出してるのを見かけて 後輩の指導?と尋ねたこともあっただろうか。
自分の席に向かいながら他の生徒の姿があったか 気になって、そんな質問を投げたんだ。]**
(537) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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[文化祭の終わり。撤収作業が進む中で、何となしの会話に。]
終わりって感じがしねえよな。 来年は何するかって考えたくなるわな。
[演劇も展示企画もいいな、なんて思ってしまって。 ふと来年はこの高校にいないと気が付く。
永遠に高校生活が続くような、そんな錯覚に陥る時がある。そんな訳、ねえってのによ。*]
(538) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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— 1F:3-1教室 —
[さて、教室につけば暖かな暖房が出迎えてくれたかな。 何番乗りかはさておき、先客は既にいたらしく。]
雄火じゃん。おはよう。 窓辺で何やら蠢く影があった気がしたけど、お前だったのね。
[>>478校舎に入る前にチラッと見えた気がしたのは間違いじゃなかった。 声は聞こえてなくとも、全身で元気なようで何より。
そうしてゆるゆると、俺も自分の席へ着く。*]
(539) 2021/11/06(Sat) 22時頃
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── 現在・職員室 ──
[ 首から外したマフラーを、 何とはなしにぶんぶん振りながら、 わたし、職員室の中を歩き回っていた。
教員が今日学校に来ていた感じがしない。 勝手に机の上や下を覗きながら、
とある机の前に立ったとき、 わたしはそこに置かれた固定電話を手にした。 迷いなく自宅のにかけようとして──、]
(540) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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……あーれー、
[ ……通じないのだ。 電話線が切れた? 雪の重みで? 答え合わせのしようのない問いがまたひとつ。]
困っちゃうなあ。
[ わたしのとぼけた声が部屋に響く。 いったん教室に戻って様子を確認しようか。 少なくとも、グルチャに反応していた面々は、 この雪の中学校に向かっているはずだ。]
(541) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[ ううむ。と唸って、 ぶんぶんとマフラーを振り回しながらも、 再び出入口のほうへと向かおうとするけれど──、 そこに第二の来訪者が現れることはあるだろうか。*]
(542) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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―― 現在・登校時間の終わり ――
………… バレたか。
[仁王立ちでドヤっと言うことではない。>>500 あいにく、舌を出して「テヘッ」と笑って済ませられる程度のかわいげの持ち合わせはないので、 苦笑には苦笑を返しておいた。 怒っていないことはちゃんと伝わった]
(543) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[さて、静かな校舎に足を踏み入れた後、 行き先を訊ねれば教室に行くという。>>504]
あー……それもそうか。 もし生活指導の先生と会ったら荒木くんこの雪の中登校してきて偉かったです、って言っておくよ。
……うん。またあとで。
[手をひらひらと振り返した。>>505 それから静かな廊下をひた歩く。 途中で手袋は脱いで、よっつくらいあるコートのポケットのうち、空いてるひとつへ]
(544) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[ アイスが好きじゃない人がいるかもしれないなんて あたし全然想像してなかった。 あ、でも半分こに抵抗感がある人はいるかも? でもゆきうさ大福は2個入りだから、 一つのものを二つに切り分けるわけじゃないし。
想像力の乏しいあたしは、 好きなのに断りたい人がいるかもしれない>>535 なんてそんなこと、 もちろんチラとも頭をよぎりはしなかった ]
(545) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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―― 現在・教室 ――
途中で莉希ちゃんと出会えたからね! 協力し合って、なんとか無事にたどり着けたよ!
[ 真梛ちゃんに声を掛けられて、 あたしはそう言って胸を張る。 実際は雪玉をぶつけたりぶつけられたり、 協力の前には足の引っ張り合いがあったりもしたけど それは言わぬが花ってやつでしょ!
ぴょんぴょん跳ねてた影には気づいてなかった。>>478 ほら、あの時は足跡少ないねえって方に 気をとられてたもんだからさ ]
(546) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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ほら莉希ちゃん、HRの前に食べるぞ!
[ 断られるなんて微塵も考えてないあたしは、 いそいそとゆきうさ大福のパッケージを開ける。 教室はほどよく暖房が効いてて食べないと溶けちゃうし。 っていうかHR始まったら食べられないし ]
真梛ちゃんも食べる?
[ 路子ちゃんにリクエストされた分が、もうひとつ。 2個入りなんだから半分残しとけばいいでしょって あたしはそんな算段をして、 路子ちゃんのやつも開封する気満々だった。 早い者勝ちだよ! ]*
(547) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[確かに人は少ない。それでも、このまま人増えないのじゃないかと思っていたところに新顔は朗報。 おいっすと片手を挙げれば。]
何だよ、見えてたんなら手くらい振り返せよー
[このやろっと冗談めかして幣太郎の肩をこづく。 やっぱり、人と群れているほうがオレの性に合っている。]
(548) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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── 回想・文武両道の君と ──
ふんふん。 天下のユーカ様とて、 わたしの豪運には勝てなかったかあ。
[ 勢いよくかえってきた返答に、 わたしは冗談まじりに頷いてみせた。
チョコ、お嫌いですか? なんだか苦々しい顔をしている。 わたしは好きです。 人のお金で買ってもらったものなら殊更。>>507]
(549) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[静寂を保っているのはスマホもおんなじで、 校舎へ入る前に投げたメッセージに返事がないどころか既読がつかない。 あれ、と小さく呟いたその時、 片隅に「圏外」の文字があることに気付く]
おっかしーなあ……。
[だが、職員室の扉はもう目の前だ。 コンコン、と二度ノックしてから取っ手に手をかける。ガラッ]
失礼しま―――、す?
[入室の言葉はしりすぼみになった。 すなわち、マフラーをぶんぶん振り回している古香路子の姿が視界に入ったことで。>>542]
(550) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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それじゃあ、 おすみが本番では力を出せるよう、 後ろの席からパワーを送っときましょー
[ 念! みたいないい加減なことを言ったわたしは、 投げ返された問いにも、ふふんと笑って答えた。>>517]
そりゃあ、打倒ユーカ様だからねー ちょっとくらい張り切りましたとも。
テスト勝負、おもしろかったしねー ……リベンジ戦ならいつでもいいよ?
[ 良いこと、といえばそんな具合? あははーと調子よく笑った、そんな思い出。*]
(551) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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── 回想/春満 ──
成程。 ならば君と私では判断基準が違うんだな。
[ 普通と切って捨てられた言葉。>>494 拾って返すように、彼に背負われた体勢で 耳元に小さく囁いた。 ]
君は私を見ないふりすることもできたはずだ。 打算なく、他者に手を差し伸べる。 うん。私からすれば尊く得難い行為だ。
だがそれを普通のことだと認識する君の価値観も また、好ましいと思う。
(552) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[ところが皆も人は見ていないらしい。 体育館に部員が居なかったかと問われれば>>537]
それがだーれも来やしねえの。雪くらいでなっさけねーな。 今日の放課後はしごいてやる。
[今朝方見てきた様子を語るのだった。 特に疑問は抱いていない。実際「くらいで」という域の雪ではないのだから。 チャイムが鳴る頃になれば、他の連中もナオシゲパピーもやってくるだろう、と。]
(553) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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私からすると。 君は優しい人間だよ、春満。
[ 教えられたばかりの名前を伴って。 浮かべた笑みは、 そちらからは見えなかっただろうが。 ]
私は不知火 真梛だ! よろしく頼む。
[ 張り切って返したこちらの名乗りは、 君の耳にも届いたと思っている。 ]
(554) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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…………どうしたの。 こんなところではしゃいで……るようにはあんまり見えないけど。
ていうか先生は? 飯尾先生は?
[職員室が明らかに空っぽなのも、 眼鏡の度数に問題はないから見えてるけど、 何か別のことを訊かないと延々ツッコミに回りそうなので、 無理矢理気持ちを切り替えた*]
(555) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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誰かに見守ってもらうと。 こう …… ぐわーみたいな気持ちにならないか?
[ 問いに答えながら。 自分ではどうしようもなくなったスマホ。 アドバイス通りに再起動する。 さい、きどう …… ?]
長押し、だな。よし。 [ 念を押すように繰り返し。 指先にぎゅうと力を込めた。 ]
(556) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[ その後、春満に見守られて。 グループには参加できた。 絵文字は愉快で楽しいな。 スタンプはまず購入の仕方から。
ありがとう! そう言ってにこにこ笑っていた口元が。
彼の言葉を受けて、 きょとん。見開いた瞳と共に、 何とも不思議そうに、疑問符を紡ぐ。 ]
(557) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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…… 頼っているだろう?
(558) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[ スマホの使い方を教えてもらった。 階段は抱えてもらわなければ進めない。 それ以外も─── 、
それは、人に頼らなければ生きていけない娘の 本心からの言葉。]*
(559) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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── 回想・文化祭前日 ──
[委員長の、君「たち」という複数形には疑問しかないが、 追加の飴が3つに増えたのでよしとしよう。>>276>>285
ついでに、夏見とコンビを組んだ覚えはまったくない。 というか高校に入ってから変わった俺に対して>>274 遠慮なくぐいぐいきて、最初はちょっと驚いたくらいだ。 中1の頃のおどおどしていた記憶があるせいで>>169 今の俺みたいなやつを、夏見は苦手だと思っていた。
なんてのは、さておき。]
(560) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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幣太郎、ちょうどいいとこにいるな。 手空いてるならコレ手伝えよ。
[専用機って本人と関係なくね、とぼやきながら>>395 パーテーションを3つ抱えながら、声を掛けたのは 我がクラスの会計係。>>363 気安いのは3年に上がった直後から苗字並びのせいで 出席番号順で割り当てられたりする度に、 一緒に行動することが多かったという所以があった。]
(561) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[というわけで、巻き添えにした協力者と共に バーテーションを無事教室まで運びこみ。 内装の最終チェックや上の方の装飾を担っていたら 幣太郎に話を振られて顔を顰めた。>>364
べつに、なんでも気安くほいほい受けてるわけじゃない。 断るのが面倒くさいだけだ、なんて 幣太郎にぼやいたこともあったかもしれないが。]
……俺の猫耳とか誰が見たがるんだ? そういうのは雄火に振っとけよ、広告塔なんだろ。
[当日手伝いはしても裏方だけのつもりだし、 接客とか表に出るつもりは毛頭ない。 というか、俺が接客したら客が減るんじゃないか。
と、至極当然のことを言ったつもりだった。が。]
(562) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[いやまて、全員つけるとか聞いてないぞ。>>398 いや、単に聞き流してただけかもしれないが。>>487 そんな注目することじゃない、絶対に。>>349>>508]
猫耳つけるくらいなら、 まだ猫の着ぐるみのがマシだぞ……。
[ぼやいた結果、 どこかから調達された着ぐるみが当日待ち受けていることを 俺はこの時はまだ知る由もなかったとか。*]
(563) 2021/11/06(Sat) 22時半頃
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[ こんにちはー、進捗どうですか?
副委員長と手分けをして、 それぞれの係の進行具合を確かめたり。
あるいは、お互い顔を合わせれば、 誰よりもその言葉をぶつけあったものだから。>>526]
これはもうあれだね。 わたしたちの合言葉みたいなものだね。
そんな軽口を打ち合わせの合間に挟みつつ、 わたしが「ははー、すぐ確認してきます」と、 すっかり忘れていた作業に走ること2回ほど。]
(564) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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[ わたし、なかなかちゃんと働くじゃないか!]
(565) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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── 現在・職員室 ──
やほー、進捗──じゃなくて、 おはようわかにゃん。 どうにも緊急事態だよー
[ 緊張感のない声が、 ふたりきりの職員室に響く。
手持ち無沙汰ゆえの奇行が、 大はしゃぎと誤解されなくてよかった。>>555
わたしはそれを振り回すのをやめ、 やってきた副委員長のもとに歩み寄る。 それから、指を2本立て──もう1本増やして計3本。]
(566) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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ひとつ、 先生がひとりもいません。 奥の会議室も空っぽ。 ナオシゲくんもご覧の通り。
そもそも来てない気はするけど、 電気はついてたんだよねえ。
[ ぐるりと室内を見回す。 マフラーをつけたままじゃ顔が火照るくらい、 暖房のほうも正常に機能しているのだ。]
(567) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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ふたつ。 スマホが圏外なんだよねー いつからなのかわかんなくて。
なっちん、無視されたと思ってたけど、 わたしが返事見れてないだけなのかなー
[ すらすらとわたしは疑問を並べ立てる。
ゆきうさ大福、ほとんど諦めてました。 わたしには無茶ぶりに応えてくれる友だちが、 なんとたくさんいることだろう。
感謝感激雨あられ──だから、 まだ食べないで取っといてね、なっちん!]
(568) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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[ 1本ずつ折っていった指も残り1本。 わたしはちらりと机上を見やった。 そこには固定電話が乗っかっている。]
みっつ。 さすがに変だなーって思って、 そこの電話使おうとしたんだけど、 それも通じないんだ、これが。
以上──なんだけど、 いやーこれ、説明つきますかねえ。
[ 良い仮説があるならばぜひと、 わたしは彼女に発言を促した。 少なくとも、わたしの頭には何も浮かばない。]
(569) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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……だから、 少なくとも何人かは来るっぽいし、 とりあえず教室戻ろっかなーって。 思ってたところに、わかにゃん登場だ。
……どーする?
[ ことりと首を傾げ、わたしは目を細めた。*]
(570) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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─ 現軸:七星 ─
うん。協力し合うのは素晴らしいな。 七星も莉希もお疲れ様だ。
アイス? 心は惹かれるが、 それは君達が勝ち取った戦利品だ。 私は車で来てしまったからな。
[ 申し出は辞退する。 君が美味しそうに食べている姿。 見せてもらえればそれに満足して。 ]
(571) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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どうもスマホを壊してしまったらしく。 父に謝罪する言葉を考えないといけないんだ。
[ うーんと大きく呻いたら。 務めをはたさない端末を、鞄に入れた。 ]*
(572) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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── 朝の教室 ──
[教室前の廊下に着けば、中から数人の話し声がちらほらと。 なんでもない人の気配に少しばかり安堵を覚えたのは、 きっとここまでが静かすぎたせいだ。]
……ぅはよ。
[いつものように短い挨拶をしながら、教室の入口を潜り。 返ってくる声があってもなくても気にせず。 上着と鞄を置いて、いつもの席に腰を下ろす。
既にいつもと違うことに俺は気づかないまま、 くぁあ、と大きな欠伸をこぼした。*]
(573) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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── 回想:文化祭当日 ──
よく似合っている! 愛らしい。猫じゃらしを振り回したくなる。 この耳は君の髪の色合いとよく合っている。 うん。これは莉希の功績だな。 君は …… 大丈夫か?可愛すぎないか? 保護しなくていいのだろうか?
うちがペット禁止でなければ ……
[ とりあえず猫耳を装着した全員。 慌ただしく巡れば、じぃと少々不躾な視線を送った後 にこーと微笑んで。 ]
(574) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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それでは。 私は宣伝に行って来る。
[ 自身も黒い耳をピンと伸ばしたなら。 心なしか勢いよく、車椅子を走らせた。 ]**
(575) 2021/11/06(Sat) 23時頃
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―― 現在・教室 ――
[ 食べる?って真梛ちゃんに聞いたら辞退されちゃった。 でも、心惹かれるってことは、>>571 アイスは好きってことだよね! ]
えー、そんなの気にしなくていいのに。 じゃあ仕方ない、路子ちゃんのはしまっておくとして、
[ 路子ちゃんのゆきうさ大福の開封は免れた。 今のところ無事だよ!>>568 あたしは自分の分のゆきうさぎを、 ピックで容赦なく真っ二つにした。 あたしに情緒なんてあるわけないのだ ]
あたしのゆきうさ大福を一口しんぜようではないか!
[ ぷすっとピックに刺して、真梛ちゃんに差し出す ]
(576) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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はい、あーん!
[ さて、食べてもらえたかな? 断られたらピックの先の大福は、 あたしの口の中に収まることになっただろう ]
(577) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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え、スマホ壊した? 落としちゃったとか?
[ 暖かい教室で食べるゆきうさ大福は格別だった。 もちふわの触感とアイスミルクの優しい味がたまらない。 もぐもぐと租借しながら首を傾げる ]
再起動とかしてみた? 案外それで直っちゃったりするよ?
[ ああそういえば、真梛ちゃんスマホ苦手だっけ。 ほらこんな風に、ってあたしはスマホを取り出して また首を傾げることになった ]
あれ?圏外になってる。
[ 眉を下げたあたしは、クラスメイト達を見回した ]
(578) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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ねーねー、あたしのスマホ圏外なんだけど! みんなは?使えるー?*
(579) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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── 回想・副委員長と ──
[ 3年1組の準備は概ね順調に進んだのではないか。 だとすれば副委員長の叱責あってのことだ。>>526 へこたれないわたしはそのたび謝ったけれど、 けろりとした顔で無茶なお願いをしたりもする。]
へへー、お見通しですなー うん、あのねー、文化祭デートするー
[ 恥ずかしげもなくわたしは頬を緩めた。 そう、プラネタリウムは良い。適度に暗いし。]
(580) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ とはいえ、一応冗談めかして言ったのは、 今更出し物をどうこうというのが、 かなり難しいというのがわかっていたから。
委員長──もといろこにゃんも、 企画の申請や、備品の割り当てや、 そういった諸々の面倒な作業を、 今年身をもって知ったものだから。>>528
わかにゃん(にゃん!)の言うことはもっともで、 彼女の眉がハの字に下がるのを、 わたしは正面から見ていたわけだ。]
(581) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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わかにゃんにだから頼めるんだよー 今さらなのはごもっともだけども
ぜひ! 聞いてみるだけでも! 何卒よろしくお願いします。
[ あはーと能天気な笑みを浮かべながらも、 言いたいことは言う、がわたしの常であり、 そしてわたしがそのとき頭を下げたのは、 人呼んでお人好しの彼女だったという話。]
(582) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ それについては少し反省している。 ──とはいえ、わたしにとっては喜びが大きく。]
(583) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ 文化祭当日の午後。 わたしはひとりでそこを訪れた。 プラネタリウムが現実になっていたのだ。
どうやらそこは盛況で、 他の客に混ざってわたしは夜空を見上げた。 心地良い暗がりで、ひとり。 丁寧な解説に耳を傾けていた。
彼女も店番をしていただろうか。 していたとして、忙しそうだっただろうか。
そのとき声をかける機会がなかったとしても、 わたしは次にわかにゃんの顔を見たとき、
思いきり勢いよく地面を蹴って、 飛びつかんばかりに彼女のもとに駆け寄った。]
(584) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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──わかにゃん! プラネタリウム、すーっごくきれいだった! 思ってたのの100倍すごかったよー!
本当にうれしい。 わがまま聞いてくれてありがとう。
わかにゃん大好きー お礼にわたし、もうなんでもしちゃう。
[ ハグ! 彼女はさせてくれたんだっけか。 無邪気にわたし、両手を大きく広げた。*]
(585) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ 二番目に忘れてしまうのは、顔なんだって ]
(586) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ 中学1年の時にリセットされたあたしの人生。 いじめられないように。 お父さんとお母さんを心配させないように。 明るく楽しく、悩みなんかない幸せな女の子。 夏見七星がそんな人間に見えるように。 そんな風に過ごしながら、 あたしはなんだか余生みたいだなって思ってた。
みたい、じゃないな。 あたしは実際、余生を生きてた ]
(587) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ それなのに、ねえ。 それなのに、困ったねえ。 あたし、時々普通に楽しんでることに気づいちゃうの。 楽しく見えるように振舞ってるはずが、 あたし、本気で楽しんでたの。
いじめられないように、明るく社交的に。 そんな理由で愛想を振りまいてるはずなのに、 友達のこと、本当に好きだなって思ってたりするの。
そんなの。 そんなの、だめなのに。 あたし、そんな資格ないのに。 ああ、困った。 困ったなあ ]
(588) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ 文化祭も、そう。 準備も文化祭も、楽しかった。 うん、楽しかったんだ。 楽しかったから、楽しんでしまったから、 あたし、このままじゃいけないと思って ]
(589) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ 過去と、向き合おうとしたの。 それがとんでもないパンドラの箱だって気づかずに ]*
(590) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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―― 回想・煮え切らない未来の話 ――
[もしもあの日の夏見七星の心の中を読めていたら、>>501 和歌奈はこう答えただろう。 「奇遇だね、私も誰かに弱音を吐きたい気分だった」――と。
実際、配られた進路希望調査票を見て、 どうしてこんなに欄がたくさんあるのだろうとはぼんやり思っていた。 それでも、普段は思わないようなことを思って疲れる心を隠して、 彼女からの問いに笑って答えた]
……だいたいはね。 もともと星を見るのは好きだし、天文部も楽しかったから、 宇宙のことを学べるところに入れたらなあ……って。
(591) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[夏見の考える「みんな」と和歌奈の考えるソレは、>>502 一致しているようだと推測できた。 未来に何をしたいかが定まっている、キラキラした学生。 和歌奈としては夏見もそのカテゴリに収まっていると、 勝手に思っていたのだけれど。 (何せ名前からしてキラキラしている。“ななつぼし” って) 目の前にいる彼女は何かを抱え込んでいるように見えた]
将来ねえ。……私にもわかんない。 宇宙の勉強はしたいけど、 だからって学者とか、宇宙飛行士になりたい! って強く思ってもない。
ただ、……。
[ふと窓の外を見た。 まだ陽は沈んでいないというのに月が白々と浮かんでいて、 その時和歌奈は己の中に言葉を見出した]
(592) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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……はやくひとりになりたいなあ、って。
[遠くの大学に入ってひとり暮らしでもすれば、 叶わない願いでもないだろう。 それだけだった。他のビジョンなんてこの時は浮かんでなかった。
もっと欲張りを言うなら。 真昼には見えない星々の近くへ、 だれも人がいない世界へ、行けたら最高だ。 叶うはずもない夢ばかりがあった*]
(593) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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[ 圏外のスマホを握りしめたまま、 そういえばってあたしはもう一度教室を見回した。 なんだか見慣れた面子。 いやクラスメイトだから当たり前なんだけど、 それだけじゃなくて ]
なんか文化祭準備のこと思い出しちゃうな!
[ そう、そうなんだよ。 文化祭準備に遅くまで残ってた主力メンバー。 その時の面子が揃ってる ]
……文化祭、楽しかったなー。
[ これはただの独り言。ぽつんとあたしは呟いてた。 うん、文化祭。準備も含めて楽しかった。 あの頃だって悩みはあったけど、それでも。 それでも、今ほどじゃなかった。 なかったんだ ]*
(594) 2021/11/06(Sat) 23時半頃
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オレのも圏外みたいだぜ? クラスチャットって、圏外でも使えたっけ? 科学の力ってすげー
[そんなはずはないのだが。 首を傾げるのだった。]
(595) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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―― 現在・職員室 ――
[空っぽの職員室で、 我らが委員長と進捗――ではなく現状を確認する。 なんせ緊急事態ということで。>>566 その時ようやく気付いたんだけど、 己ときたらマフラーをしたまま部屋に入ろうとしていた。 異常な事態にビビっちゃってたかな。なんて。
この部屋は寒くない。 きっと冷たい息を取り込んで鼻の奥がツンとすることもない。 暖房最高! そりゃ古香ちゃんだってマフラーも振り回したくなる。違う? ……違うか。
内心の現実逃避はここまで。 彼女に倣って指を三本建てて、 事実があげつらわれる>>567>>568>>569ごとに一本ずつ折っていった]
(596) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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なるほど。 まず伝えるべきことがひとつ。
スマホだけど、昇降口ではまだ使えてたよ。 グループチャットにメッセージは送れてたし。 ただ届いてはいないかな、この様子だと。 つまり、校舎の中に入った途端に使えなくなりました! って仮説は立てられる。 でもなんでだろうねえ。ミステリーだ。
電話のことも先生がだーれもいないのもそう。 でもそれにしてはあったかいし。 古香ちゃんが暖房付けたわけじゃないよね?
結論から申し上げますと、 さっぱり説明つきません。
[そうしてすかさずお手上げのポーズ]
(597) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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[ 息が し辛くなったのはいつからだっけ ]
(598) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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だから、うん。 とりあえず教室行くって言うのは賛成。
他に誰か来てる子にも挨拶したいし。
[お手上げのポーズからレッツゴーと背中を押すようなポーズに。 ついでにマフラーも外しておく*]
(599) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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[少なくとも最初は楽しかった。 頑張れば頑張った分だけ、ママも喜んでくれたから。 それまで帰ったことのなかった母方の実家にだって、 活躍し出してからお正月には時間を捻出して帰る ようになって。
私の話題で盛り上がりながら親戚に囲まれて、 ママは嬉しそうだった。 私は聞いてるだけはつまらなかったから、 きちんと挨拶した後は抜け出して、近くの公園に 一人遊びに行ったわけだけど。
そんなことが数年続いて、 それも10歳で、途切れた。]*
(600) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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── 現在・職員室 ──
なるほどなるほど。 つまり──この校舎内での異常なのかな? じゃあ、もう帰っちゃうのも一案かあ。 ひとまずはみんなに説明しなきゃだねー
[ さて、ひとつ新たな情報が増えども、>>597 現状が不可解であることは変わりなく。
教室に向かう同意が得られたそのころ、>>599 わたしはふいに壁の時計を見て、 ああっという顔でわかにゃんに向き直る。]
(601) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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あらー、 このままじゃわたしたち、 重役出勤コースだよ。
続報はどうしたーって言われちゃうなー
……──ほら!
[ そう言うなりわたしは、 わかにゃんの手を取って走り出した。 大丈夫、速度の加減はするからね。
途中でコジローの姿を見かけたら、 彼のことも首根っこ掴んで連れて行こう。 こんな日に窓の外見ても猫はいないよ。]
(602) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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── 現在・教室 ──
[ かくしてわたしたちは──滑り込みセーフ? 委員長・副委員長および虎ちゃんも? 揃って重役出勤でございます。
するりと体を教室に滑り込ませれば、 わたしは後ろ手に教室の扉を閉める。]
……み、みんなー 緊急事態なんだよー
[ 言い訳がましくわたしが言ったのと、 チャイムが鳴るのはきっとほぼ同時だった。*]
(603) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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— 回想:猫耳が増える日 —
[さて、会計が頭を抱えた話をするわけだが。 >>487衣装担当の平塚さんが、とんでもない懇願をしてくるので。]
なんで!?
[第一声でツッコミを入れてしまう。 最後の文化祭の思い出、の、猫耳、が繋がらない。 いやうちのクラスはたしかに猫風カフェだけど、 どうして全員が猫耳にしなければならないのかと。 接客組だけでいいじゃないかと。
>>512抵抗の姿勢を見せていたら、古香さんからも追撃が飛んできた。 あっクソっ、これ女子たちの間で相当盛り上がっているな。察する。 男子から見て、どうにもこういうことへのテンションには差があるらしい。]
(604) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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── 回想・真梛と ──
[あの時は背中から聞こえた べつに大きくもないのにやけに響くその声が。>>552>>554 今日は隣から聞こえてくる。>>556]
いいや、まったくわからん。
[ぐわーという謎の擬音に、怪訝そうに答えながら。 ただ見守っていたら夜になるんじゃないかという懸念から 順を追って、スマホ操作を指示していく。
さすがに、自分で一通りやれば覚えるはずだ。 クラス委員で書記をやってるのは伊達じゃないだろう。]
(605) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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っていうか俺かよ!! なんでよ!! 需要ありませんし〜〜〜〜〜〜
[予算は厳しいけど、それはなんとかするのが俺の仕事だからいいとしても、 俺まで巻き込まれるとあっては首を縦に振りたくない。公私混同。]
予算的にはやりくりできなくもないけどさ。 統一感が大事と言っても、やりたくない奴らもいるだろ? 無理強いすんの?
[クラスの連帯感と自由を天秤にかけて、徹底抗戦。 ……そうしながらも、半ば諦めて男子を説得したほうが早い気もしていた。]
(606) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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[そんなこんなで意見を戦わせたりしたものの、 衣装の平塚さんは提案も熱心で良いと思う。 演劇部の経験を役立ててくれているらしい。
>>486イシズ製薬の昔のCMは、自分自身が幼かったこともあって、 誰が出演していたのかを正確には覚えていない。
ただ、改めて過去のCM映像を見る機会があった時に、 あの子役と平塚さんはなんか面影が似ているなあ、と思わないでもなかったので、 「もしかして?」と冗談交じりに聞いてみたら、変な反応が返ってきた。
まあ、昔から芝居が好きだったんだな、って、それだけ思うことにしている。*]
(607) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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— 回想:文化祭前日の —
[>>397大きな布を使ってパーテーションを包み込む計画があったならば、 少しでも節約するために、すっぽり被せるんじゃなくて、せめて表側に貼り付ける形で頼みたい。 見えないところはギリギリまで削る方向でよろしく。
>>562パーテーションを運び終わった後の春満との会話で、 だよなーと彼に同意の頷きをしながら、ぼやき合い。 頼み事を気安く受けているつもりじゃなくても、女子たちから見てそう見えるんならもうアウトだぜお前。そういうもんだぜ。]
ほんとなー、雄火ならノリノリでやるだろ。 あと虎次郎も。
[俺らは関わりませんのスタンスでいたい。 気持ちは目の前の男と通じただろうか。
しかし、>>398夏見さんは無慈悲にもそれを粉々に否定してくる。]
(608) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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[そんなわけで、 スマホ操作講義はまあ順調だったと思う。 けれど、その後の余計すぎるお節介な言葉は、 正確に伝わった気がしなかった。>>558]
……だから べつに俺に頼らなくてもいいだろ、お前なら。
[不思議そうな色を乗せた漆黒の瞳。>>557 さりげなく目を逸らしながら、鞄を持って立ち上がる。]
用が済んだなら、俺は帰るぞ。 じゃあな。
[言い直した言葉を真梛がどう受け取ったか確認せず、 俺はそのまま背を向けて教室を出ていった。*]
(609) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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需要ありませんから〜〜〜 なんでそうなるかな〜〜〜
模擬店なんだからニーズを意識しろよな〜〜〜 商売の基本〜〜〜〜〜〜
[おいおいおいおい、と肩がずり落ちてパーテーションに頭をぶつける。 先日、衣装さんに抵抗したものの、やはり無意味らしい。 予算的にはギリギリオッケーって言っちゃったしなあ。 開催前日にこんな様子なら、もう諦めた方がいいんだろうなあ。
はぁ〜〜と溜め息を腹の底から吐き出して。 春満の肩に無言で手を置いた。]
(610) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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……来るよ。 来てくれって言ったし。 はぁ〜〜〜なんかな、もう……。
[夏見さんの悪い笑顔を見てぐったりする。 >>399婚約者は文化祭に来る予定だ。 来て欲しいと誘ったら、わかりました、と返事があった。 ……それだけ。いつものことだ。
猫耳姿を見せて、あいつが笑ってくれるならそれでもいいんだけど、 そういった反応を見せてくれた試しはない。
昔から、そういう女だと思っていたので。*]
(611) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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―― 教室 ――
[なんだかんだで委員長副委員長コンビ、 途中で遭遇した日食虎次郎を伴って重役出勤を決めましたとさ。 元陸上部の足をこの時ほど頼もしく思ったことはない。>>602]
おはよう、緊急事態だってー
[少しばかり間延びした調子で、委員長の言葉を繰り返す*]
(612) 2021/11/07(Sun) 00時頃
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