18 星間回遊オテル・デカダン
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─ 早朝/廊下 ─
[其の日の眠りも、深くは無く。早い時間に目を覚ます。 支度を整えた少女は、部屋を出て廊下を進み、大きな窓の在る一角まで遣って来た。 其処は追放者の部屋とは離れた区画だ。移動の時間が重なって居たとしても、顔を合わせる事は無かっただろう。
窓の傍に佇み、想像する。 幾億の星が輝く闇の中を、ポッドが往く所。 其の中で、今日の追放者が、冷たく為る所。
『此の女なら然う言うだろうと思い』振る舞って居た、と。言っていた事を、思い返す。其れから、彼女と接して居た間の、人間としての振る舞いに。恨む部分は無い事を、心をなぞって確かめた。 故に。ポッドの中身の想像を、肉色の不定形に置き換える。 親切に為て呉れた事への感謝は。擬態の為に喰われてしまったのであろう、女軍人への物として、覚えて置こうと思った。
放たれたポッドが離れていく。 自分の中の、感覚が告げている。
此の船に、『星喰いアメーバ』は、もう居ない。]
(8) sleepingxalice 2022/05/15(Sun) 11時頃
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─ 補給港到着前/自室前 ─
[小型の乗客の来訪>>6を、少女は意外に思いつつ出迎えた。 彼自身の身の丈の半分ほども在りそうな反重力装置を、小さな前足で差し出されれば、驚きを表情に出す。
其れが自分の移動を随分助けて呉れるだろうと、予想しては居たし。今後に機会が有れば、類似の物を手に入れたいとも思って居たけれど。 此うして差し出される事は、想像して居なかった。]
とても、有難いけれど。ハロさんが、困ってしまわない? 其れに、私。"見返り"に為る物は、何も──
[咄嗟に遠慮し掛けるも、スペアが届く事を始め、断る理由を失くす様に言葉を重ねられ>>7。少女は一度、困ったように眉を下げたが。 互いに生き残った祝い、と云う言葉に。再び驚いた様に、小さく息を吸った。]
(9) sleepingxalice 2022/05/15(Sun) 13時頃
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[己の誕生日すら知らぬ少女の此れ迄には、誰かと何かを祝った経験は無く。 其の初めてには、今差し出されている装置は。此れからの新しい歩みさえも助け、祝って呉れる、無二の物に思われ始める。]
お祝いの品、なんて。 私、初めて貰うわ。
[徐にその場へしゃがみ、膝を付いて身体を支え。地面に立つ小型の宇宙人に、出来るだけ高さを合わせて。 少女は円盤形の装置を、宝物に触れるような手付きで受け取った。]
有難う、ハロさん。 大切に、使うわ。
(10) sleepingxalice 2022/05/15(Sun) 13時頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/05/15(Sun) 13時頃
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─ 補給港到着前/ロビー ─
[補給港が近付くと、惑星間通信の電波も繋がり出し。船内にも船外の情報が届き始める。ロビーのモニターでも、寄港予定地の報道映像が提供されていた。
高級回遊客船に星喰いアメーバが侵入した事件は、決して小さくなく取り扱われて居るが、少女が耳にした番組では、侵入した個体は全て追放されたと伝えつつも、死者や追放者についての具体的な報道は為されて居なかった。 様々な権や財の持ち主が集まる船であるから、乗客の情報開示にも特段の配慮が必要なのだろう。
そして、別の話題として。 銀光教団の信者達が突如、各地で行方を眩まして居る事も、報道されて居た。]
──っ……。
[背筋が、凍る様な思いが為た。]
(13) sleepingxalice 2022/05/16(Mon) 13時頃
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[関係者故に、教祖が星喰いアメーバの犠牲と為った事が、先んじて知らされたのだろうか? 其れなら、まだ良い。けれど彼らが、予め知って居て動いたのだとしたら。客船に侵入した星喰いアメーバは全て追放された、其の報だけで教祖の死を悟ったのだとしたら。 教祖は、何れ程前から星喰いアメーバで。教団の内情は、如何為って居たのだろう?
──わたくしは、誰にでも救いが与えられて欲しいのです。 ──世界がそのようであって欲しいと、願っています。 ──誰であろうとも、助けを求めて手を伸ばした時に、その手をとる者があって欲しいと願っています。
然う語った声>>3:88が、耳元に蘇る。 嘘だとは、感じなかった。星喰いアメーバだったと知った今でも、嘘では無かった気が為ている。 或いは、嘘で無かった事こそが問題なのかも知れない。『誰にでも』に、初めから星喰いアメーバが含まれて居た事だけでは無く。 捕食と侵略を行いながら、本心から其れを語れる事こそが──。]
貴方の求めていた、救いって。 私に呉れようとした、救いって。 何だったのかしら、ね。
[少女の、酷くか細い独り言を。 聴く者は恐らく、誰も居ない。**]
(14) sleepingxalice 2022/05/16(Mon) 13時頃
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― 六日目・朝/ロビー ―
[離れていくポッドを送るように、暫く廊下に留まった>>8後。 朝食を追えてしまうと、特に向かう宛も無く。結局は今日も、ロビーへ足を向けてしまう。
未だ、緊急事態が終わった実感が、足りないのかも知れないし。事態が終わっても尚、顔を合わせられたらと思ったのかも知れない。或いは、誰も居ないのを確かめる事で、終わった実感を得たかったのかも知れないし、何れでも無かったかも知れない。 少女自身も、はっきりとは判らなかった。
其れでも。 同じようにロビーを訪れる友人の姿を"見"附ければ、自然と、表情は綻ぶ。]
お早う、ミームさん。
[根回しをしなければ、と意気込んでいた友人>>21には。 当事者の癖に、随分呑気だ、と、思われるかも知れない。]
(28) sleepingxalice 2022/05/16(Mon) 23時半頃
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─ 六日目・朝/ロビー ─
調子は、悪くないけれど。 目元は、確かに、何時もより重いかも。
[されるが侭で確かめられ乍ら>>35。御揃いね、とは思ったけれど、口には出さない。 只、可愛いし。と言われれば、有難う、貴方もよ。と返した。教わった『作法』に則るなら、否定迄はせずとも、黙って微笑む程度で、礼で受け止めたりはしないのだけれど。可愛い友人が然う言って呉れるからには、と。]
然うね。 手伝おうにも、恐らく、頭が痛んでしまうし。
[余り遣る気に為れない事がもどかしい。受け取った注射薬さえ、自力で投与する事は難しいだろう。 然うで無くとも、注射は難しそうだと思うが。]
でも、計画の相談くらいは。 一緒に、出来るんじゃないかしら?
[児戯にも似た空想、遊びの計画だと、自分自身に言い聞かせて。 彼女一人に、本当に全て任せるのは申し訳無いし。何より此れから起きる事を、出来れば自分も知って置きたかった。]
(36) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 01時頃
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[視線を逸らす様>>37を、微笑ましいと思い乍ら、其の言葉の通りに微笑む。 友人の、此の素直な反応──と、少女は思って居る──が、何れ程自分を安心させて呉れる事か。]
ふふ。然うだったわ。 私、拐われるんだったわね。
[だから、口では然う返しても、怯える事は出来そうに無い。 其れから、心配そうな目線を感じて、ゆっくり頷いた。心配して呉れる彼女に報いる為にも、無理に繋がりそうならば、きちんと表明しようと思う。
然し、意を決して放たれた質問には。少し間を置いてから、首を傾げた。 少女は抑、貨幣価値に明るく無い。船内での払いは部屋に付いて居るので、現状特に困ってないが。通貨の数え方は判っても、物価の相場については多分に不安が残る。]
さあ──幾らなのかしら。 知らないけれど、安くは無さそう。
[さらりと言う。が、自惚れ、とは少し違う。単に、『旦那様』の御好み通りを用意する為に、恐ろしく手間が掛かって来たのを知って居る。 経費として、事前に支払われて居る分も有るだろう。]
真面目に払う事、無いと思うわ。 死んだ私の価値は、相応に下がるでしょうし。
(38) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 02時頃
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[星間取引法。字面通りの印象しか浮かばない言葉>>39に、少女は曖昧に頷く。兎に角、何かしらの心配事が有るらしい事は理解して。 改めて、面倒事を頼んでしまって居る、と、眉が下がる。]
最悪、に、為らないと良いけれど。 若し、本当に、困ったら──。
[言い掛けて、止めた。此処まで来て、『無理なら諦めて良い』なんて。其れこそ、失礼かも知れないと思ったから。 自分に其処までの価値が有るとは、未だに信じられず、咄嗟に否定しがちだけれど。其れを決めるのは友人の方だと、魔法使いが言って居たのを思い出す。 ならば。無事に、目覚められたら、其れから自分に出来る事を探すしか無い、と、心に決める。]
──でも、意外と。深くは、追われないかも知れないわ。 良く知らないけれど、『旦那様』は、表向きは立場も有る人でしょうし。
[妾だと云うなら未だしも、現状では縁もゆかりも無い筈の少女の遺体を、強く求めたと在れば、大醜聞は必至だ。況してや此の船は今、普段以上に注目を浴びている最中である。 『商人』側がどう動くかは、不確定だが。現状の放置振りを考えると、何かしらの勝ち目の様な物が、有るかも知れない。]
(40) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 09時半頃
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……ええ。 此うして、二人とも。生きているんですもの、ね。
[握られた手>>44を、握り返す。伝わる温度が、心まで温めて呉れる様だと思う。 『温もり』という言葉の意味を、実感する。其れが示すのは、単なる温度では無いのだと。
あの時、明るい未来を祈ると言って、撫でて呉れた手にも。其れが在った。屹度、ずっと忘れない。 生きて。自由を得て。若しも自分に出来るなら、何処かに、誰かに、繋げられたら良いと思う。 そんなささやかな願いは。夢と言っても、良いのだろうか。夢を見る日が来るなんて、と、其れこそ夢の様に思ってしまう自分だけれど。]
――ふふ。
[蹴っ飛ばして置くから。 其の響きに、くすくす。と、少女らしい笑みを零して。]
ミームさんはやっぱり、最高に素敵ね。 其の時には、是非。やってしまって。
[今回は、自分の気持ちも、付け加えて。 改めて、然う、賛辞を送った。]
(45) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 23時半頃
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あら。もう、ポッドの準備が為てあるのね。
[少女は、少し意外そうに言う。 屹度、邪魔が入らない様に。不測の事態が起きない様に、と。急いで用意して呉れたのだろう。 友人の行動力を、少しばかり侮って居た、と言うべきか。促されて立ち上がる少女の側は、歩き出そうとする友人へ向けて、やや躊躇いがちに口を開いた。]
御免なさい。私、出来れば。 あの薬を使う前に、皆とお話、しておきたくて。 何も言わずに、と云うのも。何だか、寂しいもの。
[駄目かしら?と小さく首を傾げるが。恐らく、駄目だとは言われないだろう。 だから少女は、世界が一変する日を、もう少しだけ、先伸ばしにして。未来へ進もうとする友人に、少しだけ待って貰うのだ。 共に生き延びた人達に、何処かで思いを馳せる時。少しでも、笑顔を思い出せる様に。
結局、其の先延ばしが、何だかんだで船が寄港地へ到着する前夜まで続く事は。 此の時は未だ、知る由も無い。]
(47) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 01時半頃
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― 寄港地到着前夜/ミームの部屋 ―
[皆の好物ばかりを集めた、楽しいパーティー>>31>>32は。此の船での最後の思い出として、最高の一時だった。 此の船で少し前まで、血腥い事件が起きていたなんて、信じられない位に。誰もが笑顔で、楽しそうで。 或いは皆、意図的に然う振る舞って居たのかも知れない。 "最後"は笑顔で在りたいと、誰もが思うものなのかも知れない。
そして、何処かふわふわとした気持ちの侭。 其の夜は自室では無く、友人の部屋へと揃って向かった。 いよいよ、あの薬を使う時が来たのだ、と思う。
緊張して居ない、と言えば、嘘に為るが。 同じ位か其れ以上に、目の前の友人は緊張して居るのでは、と思って。何時も通りに、微笑んで見せる。]
次に目が覚めたら――私、自由に為っている、のよね。 何だか、不思議な気持ちだわ。
(48) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 01時半頃
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[不安かと、問われて>>49。少女は少しだけ考えて、素直に頷いた。期待と不安に両面から押されて、心はずっと、落ち着かず中空で揺れている。 けれど、何れ程に不安でも。止めよう、とは思わない。 何もかも未だ定まって居ない、宇宙程も広大に思える未来の中へ。少女の手を引き、背を押して呉れたのは、目の前の友人ばかりでは無いし。 誰より、自分自身が。其処へ向かうことを望んでいる。
痛み出す頭を、然り気無い所作で、ポッドの縁へ預ける。逃げるのか、と鋭く問われる様な、少女の意志を責め立てる様な痛み。 其れでももう、諦めて手放したりはしない。目の前の友人の手へ、自身の手を添える様に重ねた。 逃げるのではなく、進むのだ、と。其の決意は、痛みに折れずに居る為に、何より役立った。
少女自身の持ち物は殆ど無い。 円盤形の反重力装置だけ、大事に傍らへ置いて。]
ええ。 先に。未来の夢を、見て居るわね。
──有難う。 私、貴方と逢えて。本当に、良かった。
[何度言っても伝え切れない感謝を、少しでも伝えたくて、言葉にして。 後は友人に、タイミングを任せる。]
(50) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 09時頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 10時頃
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[抱き締めて呉れる腕と、返される言葉>>51へ。黙った侭、抱き締め返して応えた。 違和感無く言葉を紡ぐには、頭が痛み過ぎているのも一因だったが。
其れに比べれば。注射の針の痛み等、無いも同然だった。
徐に、身体が重く為って行く。"見"えて居た景色の輪郭が曖昧になり、指先の感覚も、頭の痛みも遠退いていく。 何故だか少し、肌寒いと思った。死が寒くて暗い物として物語に描かれるのは、案外的を射て居るのかも知れない。
御揃いと、言えるのかしら、と。 夢うつつの思考で、一瞬だけ考える。
冷たく為った少女を抱いたポッドは、然し、星の瞬く闇の中を彷徨うのでは無い。友人と共に、恩人の故郷へ。新しく生きる為の旅路を往くのだ。 故に、何も同じでは無く。何も、解りは為ない。 少女は、少し長めに、眠るだけだ。]
ええ。 ──おやすみ、なさい。
[最後に然う、囁いて。 少女の意識は、深い、深い眠りの底へと、落ちて行った。]
(52) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 22時半頃
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[繭の様なポッドに収まる、小柄な人影。 その身に纏うは、金糸銀糸で緻密な刺繍が施された、艶やかな光沢の有る布。袖が長く優美に垂れ下がる衣装は、嘗て地球の極東で、若い娘の晴着とされた物らしい。 裾から覗く足下は、同じ意匠の小さく可憐な、先の尖った布靴で覆われている。 豪奢な内装に劣らぬ、豪奢な装い。此の回遊客船では珍しくも無い、無駄に溢れた懐古趣味。
丸で人形の様に、息も立てずに眠る少女は。 良い旅に、満足するかの様に。 或いは、幸せな未来を夢見るかの様に。 *柔らかく、微笑んで居る。*]
(53) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 22時半頃
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