18 星間回遊オテル・デカダン
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─ 朝/自室 ─
[数日過ごし、漸く慣れてきた個室の寝台で、少女は覚醒する。 嘗て地球に存在した、唐やら琉球やらの文化をモチーフとした調度の多い室内は、他の部屋とはやや趣が異なるだろうか。 然し、少女は其れらに詳しく無かったし、其れらをリクエストした当人は此処には居ない。担当者の苦労が偲ばれる。
昨夜は、考え事や不安の為に、寝入るのが少し遅く為り。 其の分、起床時刻も少し、遅い時間に為っていた。
故に彼女は、早朝に響いた悲痛な声を知らず。 個室の端末で、検査の結果と。追放に至った者が居る事を知る。]
……ギョウブさん。
[話したのは、少しだけだった。 大きな身体、訛りの有る声。快く案内を引き受けて呉れた事。 其の彼が、ポッドの中で冷たく為ったのだ、と、胸の奧が重たくなる。
少女は身支度を終えると、自室を出た。 昨日と同じ面々に、今日も変わらず逢える事を願い乍ら。]
(37) 2022/05/08(Sun) 19時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/08(Sun) 20時頃
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― 食堂 ―
[食欲は其れ程感じなかったが、其れでも食事は必要の筈だ、と。 少女は食堂を訪れると、入口でスタッフのアンドロイドへ幾つか質問し、伴われて食事を選ぶ。 美食に明るくない所か、自身で食事を選んだ事自体が極端に少ない。 加えて小さな足は、効率度外視の華美な食器を持ち運ぶには心許なく。如何しても手助けが要る。
席を選ぶ時、見知った顔が並んで居るのを見つけて。 食事を運ぶアンドロイドを伴って、其方へと足を向けた。]
おはよう、アルクビエレさん。エフさん。 御加減は……エフさんは余り、良くは無さそう、かしら。
[手の付いて居ない食事に、気遣わしげな表情を浮かべる。 其れから、二人が端末を覗き込むのに気が付き。]
それは?
[簡潔に、疑問を口にした。 少女は未だ、ロバートの事を知らない。]
(39) 2022/05/08(Sun) 22時頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/08(Sun) 22時頃
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― 食堂 ―
ええ、お言葉に甘えて。
[勧められる>>40侭、彼の向かいへ食事を置いて貰い、席に着く。 彼の前に在るのがグラス一つきりなのを、食事は終えた後なのかしらと、然して疑問にも思わず。]
然う、なのね。 ギョウブさん。少しだけ、お話しをしたけれど。
[然う云えば、話し掛けたのは、目の前のデザイナーと共に居る時だった。 親しかったのだろうか。ならば、其の心痛は如何ばかりだろう。 少女は未だ、親しい者に限らず(抑々親しい者は此れ迄居なかった)、間近で人の死に触れた事は無い。 否、無かった。此の瞬間迄は。]
ロバートさん、が?
(42) 2022/05/08(Sun) 23時頃
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[自身の口から出た言葉が震えて居た。 撫でさせて貰ったふわふわの感触 挨拶をして呉れた穏やかな声。 老女の傍に寄り添う、頼もしく凛々しい姿。 良く揺れる尻尾が少し微笑ましくて。
其れ等に、今日は、明日も、もう此の先、逢えないのだと。 宛を無くしてふわり浮いた心が、一拍置いて、哀しみへ着地する。]
……ええ。 とても。残念、ね。
[細波の様に、落ち着きなく心が揺れる。 長く過ごす程、親しい程、此れは嵐に為るのだろうか。 PJとエフの悲しみを、少女は想像しようとして。 想像しきれる事では無いのだろう、と思った。]
死んだ人って、何処かに行くのかしら。 其れとも、ずっと此処に、居るのかしら。
(43) 2022/05/08(Sun) 23時頃
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― 食堂 ―
ええ、少しだけ。 カジノ迄の案内を、引き受けてくれたの。 私は歩くのが遅いから、と言っても、気に留めずに。 気さくな人だったと、思うわ。
[其の時、何となく、セジ族の事を話して。 反応は――如何だったか。其の時は未だ余り、周りに興味も無かった。
然う云う話を、もっと先に出来ていたなら。彼は、ポッドへは入らなかったのだろうか? 判らない。今は只、昨日話題に上った様に、ポッドが彼にとって、安全で在る事を願うだけ。]
(58) 2022/05/09(Mon) 00時半頃
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[其れから、ロバートを語る言葉へ>>51、小さく頷いて。 彼の話へ、耳を傾ける。 最後の苦笑へ、私が、訊いたのだもの。と、僅かに微笑んで。少し、考えるように俯く。]
私の信じたい事は、未だ、判らないけれど。 行きたい所へ、行けたら良いとは、思うわ。 望む侭、自由に。
[或いは、其れは。 自分が然うなりたいと云う、無意識に拠る物かも知れないが。]
アルクビエレさん、御自身は? 何も、信じては、居ないのかしら。
[語り口から、何となく、然う思って。 失礼だったら御免なさい、と。最後に言い添えた。]
(59) 2022/05/09(Mon) 00時半頃
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私も、良いの? 其れなら、是非。
[端末を傾けて貰うが、実の所、少女は画面を"見"るのは得意では無かった。 けれど其れは、敢えて伝えなくても良い様に思って。]
此れは、何の時? 此の時は、如何云う話を、したのかしら。
[画面の方へ顔を向け乍ら、話を促すように問い掛ける。 語られた思い出を、確りと覚えて居ようと思った。 彼等が此処に居て、何んな風に過ごしたかを識る事が、彼の望みなら。 誰かの望みを、自分が叶えられるなら。]
(60) 2022/05/09(Mon) 00時半頃
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沙羅は、話を聴きながら、少しずつ、食事にも手を付けている。
2022/05/09(Mon) 00時半頃
儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/09(Mon) 00時半頃
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― 食堂 ―
[話してみないと解らない>>64、と云う言葉に頷くも。其れ以上はもう、少女から語れる事も無い。 何時か何処かで、また話せる日が在るだろうか?]
ええ。然う言って呉れた事、覚えて居るわ。 後で少し、お話しても良い?
[彼には未だ、自身の事情>>1:181>>1:182を話しては居ない。 果たして、其れを聞いても。助けに為りたいと、言って呉れるのだろうか。匙を投げずに居て呉れるだろうか。 其れが知りたくて。けれど流石に、此処で話す様な事では無い。]
(72) 2022/05/09(Mon) 01時半頃
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優しい訳では、無いと思うわ。 地獄の様な人は屹度、地獄の様な場所が好きでしょう?
[くすくす。と、少女は少し、可笑しそうに笑った。 然う云う人は、勝手に然う為て居たら良い、と思う気持ちも在るのだ。
勿論、大事な人の傍に、寄り添いたいと願うなら。 幾らでも、何時までも、然うして欲しいとも、思って居る。 ロバートは。今、誰かの傍に居るのだろうか?]
[彼が少し考える間>>65、沙羅は食事を続けつつ、静かに待っていた。 軈て其の口から紡がれた言葉は、教祖としてではない、彼自身の物に聞こえて。]
教えて呉れて、有難う。 私は、貴方の方が、優しいと思うわ。
[苦しんで、悔やんで、失意の裡に果てれば良いと。 願う相手が、少女には居るのだから。]
(73) 2022/05/09(Mon) 01時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/09(Mon) 02時頃
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─ 食堂 ─
[個室の場所を聞き、連絡先を受け取る。>>78 個室に二人きりに為る事には、少女は消極的だった。後でスタッフアンドロイドへ、都合の良い場所を訊ねるだろう。 劇場のバルコニー席や、利用者の多くない昼間のバー等を教わるだろうか。
彼自身へ向けられた物では無いとは云え、少々の毒程度は気にも留めない様子>>79へ、ふと。 如何してなのだろう、と思った。] 救いを求めるのなら、誰にでもと。 然うして居るのは、如何して?
[其れはまるで、御伽噺の女神様や、魔法使いの様だけれど。 彼等の理屈は、御伽噺の中では語られない。]
貴方にとっての"見返り"は、何処にあるのかしら。
(83) 2022/05/09(Mon) 09時頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/09(Mon) 09時半頃
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─ 食堂 ─
ふふ。 楽しそうな事、沢山していたのね。
[説明される思い出>>100の面白可笑しさに、少女はつい、くすくす。と笑う。 "見"てみたかった、と幾ら思っても、もう二度と、再現されない。其れは、解って居たけれど。 其れでも、想像の中で、彼らは笑って居た。楽しそうに、笑って居た。 少しでも、然う云う風景を知れて良かったと、思った。
見えて居れば解りそうな事迄、詳しく説明して呉れる様子に、気付かれたのだな、と悟って。 少女は、微かに苦笑した。]
御免なさい。形は"見"えるのだけれど。 色は、其れ程判らないの。
[物の凹凸に関しては、それこそ睫毛の1本1本まで、触れずとも判別出来るが。 平らな画面に表示される画像は、如何しても難しく感じるのだと。 少し申し訳無さそうに、少女は言ったが。何方かと云うと、黙って居ようとした事を、謝ろうとした様だった。]
(107) 2022/05/09(Mon) 18時頃
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[眉を下げる様子>>88へ、少女は小さく、首を横へ振った。]
信じられないと、思った訳では、無いの。
[少女の此れ迄の世界に、嘘は無かった。誰も少女へ嘘を吐く必要等無かった。 騙し欺く迄も無く、少女は何も持たず。如何する力も持っては居なかった。 助けを求めた事も無い。助けを求められる様な他者が周りに居なかったから。 少女は色々な事に、余りにも不慣れで。知らない事が、沢山有る。 時には、自分の気持ちの言い表し方、一つさえ。]
ジェルマンさんが、"見返り"と云う言葉を使ったから、真似して居たけれど。 違う言葉に、するなら――私を助ける事が、アルクビエレさんにとって、如何云う意味を持つのか。其れを、聞いてみたかったのだと、思うわ。 身の回りに起こる事を、知って。決めると良いと思う、って。PJさんが、言って居たの。
[口に為ながら、此の船での僅かな日々が、如何に自分に影響したかを思う。
彼の返答は、少女の『知りたい』を、十分に満たす物だった。 世界が然う云う場所で在れば、確かに素敵だと思って。 有難う。と、答えて呉れた事への感謝を告げながら、微笑んだ。]
(108) 2022/05/09(Mon) 18時頃
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沙羅は、柱時計を不思議そうに"見"上げてから、二人と共に、ロビーへと向かった。
2022/05/09(Mon) 18時頃
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─ ロビー ─
[前日と同じ様に、腰を下ろして。少女は暫く、黙って話を聴いて居た。 ハロの。エフの。ジェルマンの。ミツボシの。アルクビエレの。 其れから。思わず、とでも云う様に。 くす、と。笑った。]
ふふ。羨ましいわ。 逃げたいなら、逃げても良い、なんて。
それに、エフさんも、ミツボシさんも。とても、優しいのね。 アメーバで無い人を、ポッドで逃がすと云う事は。 其れだけ、アメーバが此の船に残って。 其れだけ、誰かが食べられるのに。
(118) 2022/05/09(Mon) 19時半頃
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先に食べられるなら。検査を受け終えている、私や、ジェルマンさんだと。 然う思っているから、平気なのかしら? 然うでないなら。冷静に為った方が、良いわ。
[飽く迄も穏やかに、少女は小さく首を傾げて、話す。]
ねえ、エフさん。 『自分が代わりに死ぬから、逃げたら良い』って。 貴方、PJさんに、言える? PJさんは、其れに。 有難う、って、応えるかしら。
[其れから、背の高い教祖を、仰ぐ様に顔を向け。]
然う云えば、アルクビエレさん。 ギョウブさんの魂、見たんでしょう? 其の事。もう、誰かに話したかしら。
私は、皆の前で、一緒に話すべきだと思ったから。 まだ、伝えていないのだけれど。
(120) 2022/05/09(Mon) 19時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/09(Mon) 19時半頃
― 2日目/夕方から夜 PJの部屋の前 ―
[ロバートはたびたび、PJの部屋の前まで様子を見に来ていた。
危険生物相手に自分の鼻が役に立たないとわかっている。でも、なにか異変があればドア越しに、気がつけるだろうと思って。
PJの検査の邪魔をしないように、呼び出したりはしなかった。
ロバートが眠ってしまったのか、ある時間を境に訪問は途絶えた。]
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─ ロビー ─
[先に語られた教祖の言葉>>122に、少女もまた頷いて。]
私も。 『星喰いアメーバ』は、まだ三匹、居るままだと思うわ。
[だから、昨日追放された、大柄で毛むくじゃらの彼は。 星喰いアメーバに、乗っ取られては居なかったのだろう。]
でも。アルクビエレさんもまだ、誰にも話して居なかったなら。 矢っ張り、エフさんは冷静じゃないと、思うの。
だって、さっき。図太いから、冷凍追放位じゃ死なない、って。 あの人が、星喰いアメーバじゃ無かった、って。知って居た様にも、聴こえるわ。
親しい、お友達だから。然う、思ってしまう気持ちは、解るけれど。 其れでも、気を付けた方が、良いわ。 『星喰いアメーバ』だって。自分達と、其の他の区別は、付くし。 PJさんが、此処を去る事は。『星喰いアメーバ』にとっても、都合の良い事だと、思うから。
(128) 2022/05/09(Mon) 21時半頃
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[ふう、と、息をついてから。立ち上がった軍人>>123へ、少し困ったように、微笑った。]
いいえ。御免なさい。 何も本気で、然う思われて居ると、思った訳じゃないの。 然うだったら、厭だな、と。思っただけなのよ。
──其れに、大人な訳では、無くて。 犠牲に為って欲しく無い人が、違うだけ、と云うのが……本当の所かも知れないわ。
[矢張り、困った様に言い乍ら。 明らかでも、目線を友人へ向けない様に、気を付けていた。]
(129) 2022/05/09(Mon) 21時半頃
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― ロビー ―
[ロビーを後にする男>>131の方へ向け、申し訳無さそうな表情を浮かべてから。 困り果てる様に、長く、息をついて。]
――若し、其れでも、誰かを逃がすために、冷凍ポッドを使うなら。 私は。アルクビエレさんが、良いと思うわ。 PJさんとは、違う理由でしょうけれど。
[何も今の遣り取りで、デザイナーの男を追い出したい訳では無いのだ、と云う様に。 自ら、別の意見を、示し始める。]
私が、特に助かって欲しいと、思う人の中では。彼が一番、良い選択だって、思うの。 アルクビエレさんが、居なくなってしまっても。『星喰いアメーバ』には、都合が良いのは、然うなのだけれど。
誰もが、救われる世界を。 本当に、作って欲しいから。
(134) 2022/05/09(Mon) 22時頃
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私自身が、助けて貰うには。 時間も、手段も。足りるか、解らないもの。 其れなら、貴方を、助けて。此れからも、沢山の人を、救って貰う方が――屹度、良いわ。
[救われたと思う方が、いつか他の人にも手を差し伸べてくれれば。 然う語った彼へ、微笑みかける。 如何かしら?、と。]
(135) 2022/05/09(Mon) 22時頃
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沙羅は、話し疲れたので、鳥渡、休憩。
2022/05/09(Mon) 22時頃
沙羅は、ハロのお腹辺りへ、顔を向けて居る。撫でてみたいのかもしれない。
2022/05/09(Mon) 22時半頃
沙羅は、ハロの行動に少し驚いてから、そっとお腹を撫でた。
2022/05/09(Mon) 23時頃
儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/09(Mon) 23時頃
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─ ロビー ─
[積極的に、為れない。>>139 其の言葉に、先ずは頷いて。]
教団を、率いる立場だから。 貴方のポッドは屹度、誰の物より熱心に探されると、思うの。 見附かった後も、丁寧に扱われる。 私は、然う、思うのだけれど。
[其れに、と。少し、困ったように微笑う。]
若し、貴方が。『星喰いアメーバ』に、乗っ取られて居たら。 凄く、怖い事に為ると思って。
[教団を、率いる立場だから。
結局、助ける為と言い乍ら、完全に信じては居ない事に。 自分自身、呆れる様な、表情だった。]
(146) 2022/05/10(Tue) 00時頃
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ふふ、然うね。 誰かを助ける為なら、の話は。 本当に、決まらなかった時、ね。
……怪しい人が、誰か、を話すより。 ずっと、気持ちは、楽なのだけど。
[小さな乗客の意見>>143を、すんなり受け入れて。 用意された飲み物>>141を受け取り、渇いた喉を潤す。 其れから、サンドイッチと、唐揚げと、フライドポテトの方へ、顔を向けて。]
沢山、作ったのね。 此れは、何んな料理なの?
[少女は、唐揚げを、知らなかった。]
(147) 2022/05/10(Tue) 00時頃
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─ ロビー ─
からあげ。
[復唱。 差し出されたフォークを受け取ると、刺さった歪な球体を前に、少し考えるように為て。 そっと、口元へ運び。小さな口で、噛り付く。
カリッと、良く揚がった衣の、スパイシーな香り。 弾力有る鶏肉と、滲み出す肉汁が持つ、旨味と熱に、驚いて。 垂らしてしまいそうに為って、慌てて残りを口へ入れれば。 暫く、もごもごと。咀嚼し終える迄、口を利けずに居た。
ごくん。]
少し、味が濃い、けれど。 美味しいと、思うわ。
[唐揚げは、其れなりに良い評価を得た。]
(153) 2022/05/10(Tue) 00時半頃
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沙羅は、皆が度々端末を見るので、不思議そうに為て居る。
2022/05/10(Tue) 00時半頃
儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/10(Tue) 00時半頃
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─ ロビー ─
……其れが、全てでは、無いのよ。 本当に、貴方に、助かって欲しいし。 貴方が作りたい世界の事、心から、素敵だと、思うわ。
[離れて行く姿>>157へ、俯きがちに然う言い乍ら。言い訳染みている、と思った。 助ける為、だとしても。彼自身が、積極的には為れないと言って居る事を、身勝手に押し付けたがって居るだけだ。
正しさが無いことは、判って居る。 違う。本当は、何も。解らない。
一つだけ。 只一人、誰よりも、生きて欲しいと。願う気持ち、以外は。
少女は、老女が、普段とは違う様子乍らも、ロビーへやって来た>>154事に、何処か安堵した様な表情を為て。 自分からも、教祖から離れる様に。友人の隣へ、場所を移した。]
(166) 2022/05/10(Tue) 01時頃
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[頼もしく思って来た老女が、形振り構わず涙する様>>171に、少女は面食らって、且つ、気圧されていた。 人が悲しさの為に激しく嗚咽するのを、自分の其れ以外では、碌に聞いたことが無かった。 だから、心配の気持ち以上に。其れだけの感情を引き起こす、"大切な者の死"が。益々、得体が知れず、恐ろしい物に思えて来て。
如何して、此んな恐ろしい想いを、為て居るのだったか。 豪華絢爛な船を、悪趣味と。嗤っていた数日前が、酷く遠い。]
私、は。 私が、言い出した様な、物だから。 エフさんの、潔白が、知りたいわ。 ……謝りたい、もの。
[沈んだ声で、伝える。 握られた手>>173を、握り返す手も、震えて居る。]
(178) 2022/05/10(Tue) 02時頃
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沙羅は、レモンを掛けた唐揚げ>>174は、さっぱりして食べやすそう、と思った。
2022/05/10(Tue) 02時頃
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[然うして下さい、と、彼が言ったことで。>>181 少女は、少し、安心して。酷く、罪悪感を抱いて。 助けて、と。今すぐ言える物なら、言いたかった。 其の手を取ることを選ばなかったのは、自分なのに。
御免なさい。 私が検査を譲って貰わなければ。
御免なさい。 昨日こそ、もっと強く、推していれば。
御免なさい。 恐れたく無いのに、捨て切れもしなくて。
其れでも。 貴方の無事は、祈りたい。
何れ一つも、口には出来ず。今更の自己嫌悪に沈み乍ら。 少女は、黙って、俯いて居た。**]
(183) 2022/05/10(Tue) 02時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/10(Tue) 03時頃
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