15 青き星のスペランツァ
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― 前日・タラップ ―
おっ、それは解析が楽しみだな。
[ケトゥートゥがブツの写真を撮っていたらしいことは聞こえていたが、まさかこのイースターが実物を持ってきているなど思いもしないのだ。宇宙には知らない方がいいこともある。]
ん? ああ、そのつもりだが……
[ここで出迎えをするつもりか>>1と問われて頷きながら、ふと違和感に気付く。]
……アシモフが遅いな。 あいつちっちゃいからあんまり荷物持てないし、いつも割と早く帰ってきてたはずなんだが……
[見落としたかな?と首を捻りつつ、イースターが船内に戻るならそのまま見送った。 アシモフの通信途絶は、まだ知らぬこと。]
(5) 2021/11/09(Tue) 01時頃
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― 前日・タラップ ―
[帰ってくるクルー達を出迎える間にも、違和感――不安はだんだん増してゆく。 クルー達の足元を走り抜けていく小さな影はないか。ちゃっかり誰かの肩に乗ってはいないか。 けれど、出かけていた他のクルー達が全員戻ったと思われる頃になっても、アシモフの姿は見つけられなかった。
端末を開けば、彼の通信途絶は知ることができただろう。 そうしなかったのは、無意識にその文字を見ることを避けていたからだ。それが示す意味>>3を、実感として知りすぎていたからだ。だからといって目を背けるわけにいかないことも、わかっているはずなのだけれど。 それでもようやく、重い指先で端末に触れようとしたところで。 何かがタラップを登ってくる音がした。あの軽い足音ではない、無機質な機械音。]
…………。
[無人探査機のアームにすっぽり収まった小さな体と、壊れた通信機を見た。]
おかえり、……アシ公。
[そうかけた声はきっといつになく優しく、少しだけ震えていた。**]
(11) 2021/11/09(Tue) 02時頃
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― 前日・船内通路 ―
[小さな同志を出迎えた後。 そのまま安置室までついていこうとしていたところに、大きな泣き声>>12が聞こえた。]
あー……
[立ち止まる。居心地悪そうに細い目を床に落として、数秒。 男は方向転換して、ロビーの方へ足を向けた。]
(19) 2021/11/09(Tue) 08時半頃
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― 前日・ロビー ―
[重い足取りでロビーに向かうと、立ち尽くすイースター>>10とわんわんと泣くケトゥートゥ>>12。他にも、モニターを見ているクルーがいたかもしれない。 長靴を引きずるように、弟分の横に立つ。 ちら、と横目で見下ろす。]
……そうだな、こういう時は、
[イースターの問いに答えるように、ケトゥートゥの頭にそっと手を置く。]
悲しい時は、素直に泣いちまった方が楽なこともある。
[グローブで弟分の髪を撫でる。普段のわしわしと雑にやる撫で方より幾分優しく、そしてぎこちない。義手は器用に動くが、いつまでも慰め方というものがわからない男が動かせば、まあこうなる。]
おれはあんまり泣けない質だが。 その方が苦しくないなら、そうしちまった方がいい。
(20) 2021/11/09(Tue) 08時半頃
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[視線はモニターの名前を見つめたまま、返答とも独り言とも取れる言葉を呟いて。 ようやく、泣いているケトゥートゥに顔を向ける。頭に載せた手を何度かぽんぽんとやった。]
……アシ公、帰ってきたから。 落ち着いた頃にでも、会いに行ってやれ。
[ケトゥートゥにはそれだけ声をかけて。 彼が落ち着く頃か、他のクルーが慰めに来る頃には、男はのそりといなくなっていることだろう。**]
(21) 2021/11/09(Tue) 08時半頃
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― 探索二日目/安置室 ―
[男が安置室に向かったのは、翌日のことだ。 祈りを捧げるイワノフ>>14を通路から見て、あまり足音を立てないようにそろそろと部屋に入る。 特徴的な祈りの仕草と言葉。きっと祖先も似たような文化を持って宇宙に出たはずなのだが、それも男が生まれる頃には既に失われていた。
部屋の隅、敷かれた毛布の上にいるヨーランダ>>22にもちらりと目を向ける。クルーに犠牲が出た時、彼が安置室で寝起きするようになることは知っているから、驚きはしない。
死者への祈りも、墓を守る職も、ライジの故郷にはなかった。 死んだ者は穴に放り込んで埋めるだけ。墓標に名前も刻まれない、ただ生きている者の場所でないことを示す標が立っているだけ。
故郷の人々に、元々悲しむという感情がなかったわけではないだろう。 ただ人の死にかける僅かな時間と手間すらも惜しい。それほどまでにあの土地は困窮し、人の心は乾ききっていた。
『スペランツァ』に乗るまでは、男自身もそうだった。]
(32) 2021/11/09(Tue) 13時頃
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…………。
[カプセルの近くに少し寄り、改めて小さな亡骸を覗き込む。 勇敢だった同志の最期の姿をしっかりと覚えておかなければ。そう思うのに、視線はどうしても定まらず揺れて、すぐに目を背けてしまう。
弟分のように泣いてしまえればよかったのだろう。 けれど、そうする資格が自分にはないと思う。
仲間が死んでしまって、悲しくて、寂しくて、遣る瀬無く、不甲斐ないから。 そんな理由で泣くことがどうして赦されるだろう。
ライジ・チリガネは故郷の仲間を見捨て、ただ独り逃げ出したのだから。]
……おつかれ。
[それだけどうにか言葉にして、男は安置室を後にした。**]
(33) 2021/11/09(Tue) 13時頃
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― 前日・船内通路 ―
[ホログラムを投影し終えて、自分の得意分野とは、と煙を上げるチキュウ>>25を眺めていたが。]
おわっ
[『火山モード』を披露される>>26と、突然現れた火の玉にびくっとする。確かに、即席で火を用意できるのは便利かもしれない。多少場所と火力には注意が必要そうだが。]
そうだな、いいと思うぜ。 ただもうちょっと小さい火の方がデモンストレーション向きだと思うね。 びっくりするやつもいるかもしれねえし……
[例えば植物好きのケトゥートゥなんかは結構驚くんじゃないだろうか。杞憂ならいいが。 探索組が帰ってくるまではそんな調子で、自己紹介への助言などをしていたのだった。]
(64) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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― 前日・ロビー ―
[ケトゥートゥの頭に手を置いたまま>>34、アシモフのことを考える。 天井近くのパイプをちょろちょろと走り回っていた小さな姿。そのまま頭の上に飛び乗って、足場代わりにされたことも何度もあった。力加減を間違えたら潰してしまいそうで、金属でできた指の背で軽く撫でてやるくらいしかできなかった。 クルー達の頭上を行く軽快な足音は、もう聞こえないのだ。またあいつ、なんて笑いながら見上げることも、もうない。]
……ん。
[涙を拭い、頷くケトゥートゥ>>35からそっと手を離す。 まだ少しぐずっているようだが、きっと大丈夫だろう。]
(65) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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そうだな。おれも、聞きたかったよ。あいつの報告。
[目を閉じるイースター>>23の言葉に、男も少し目を伏せる。 報告と言っても本人はちゅーちゅー鳴くだけで、データ解析の得意な者が持ち帰ったデータの詳細を読み上げる、といった風なものだったが。主にアリババとか。 同志アシモフの最後の成果も、アリババ>>39やタプル>>17が役立ててくれることだろう。その犠牲を無駄にしないために。次の一歩に希望を繋ぐために。
視線を上げる。イースターの白い頬に流れる涙に、ごく僅かに目を見開いた。震える触角も静かに落ちる涙も、ケトゥートゥよりは控えめだけれど。どうしてかその涙を見て少しだけ、よかった、と思った。
チキュウがやってくる頃には既に男はロビーを後にしていて、残念ながら猫とネズミのケンカショーは見られなかったのだが。]
(66) 2021/11/09(Tue) 22時半頃
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― 格納庫 ―
[安置室を出た後、その足で真っ直ぐ格納庫へ。 相棒の二足歩行探査機のドームを開けて、中に荷物を積み込んでいく。 探査機のモニターには、『マーレ10』に数多存在する水源、"海"の中でもかなり大きなもののひとつがマーキングされている、のだが。 勿論、水遊びは控えてくれたまえ>>1:4、と言われたのを忘れたわけではない。]
ま、今日のところはやめとこう。
[この機体で水中の調査はできない。 かと言って機体を乗り換える気があるかというと、実のところあんまりなかったりするのだが。]
(77) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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[パネルを操作し、目的地を切り替える。 平原を突っ切って、岩場の多いエリアに向かう進路。途中、小さな水源もちらちらあるようだが、このくらいなら問題ないだろう。別に潜るわけでもなし。
脚部を伝ってドームに体をねじ込み、操縦席に座る。固定用のベルトを締めて、操縦桿に手を伸ばす。 その上を、小さな白い影が走っていったような気がしたけれど。]
…………。
[ゆっくりと瞬きをすると、その姿はもうどこにもない。 苦笑交じりのため息をついて、振り切るように操縦桿を握る。 唸るような低い駆動音。 旧型特有の乗り手を一切考慮しない振動。 間違っても今時、こいつの乗り心地がいいなんて言う操縦手はいないだろう。 それでも、体に馴染んだこの感覚が一番落ち着くのだ。]
(78) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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― タラップ ―
[数分後には、タラップに丸いシルエットの機体が現れる。 がしょんがしょんと大きな足音を立てながら二足歩行する探査機が、危なっかしい足取りで――これでも随分安定しているのだ、この機種にしては――器用にタラップを降りていく。]
さてと、それじゃ行きますか。
[モニターに映した目標地点に向かって、オレンジ色の二足歩行探査機は上下に揺れながら移動を開始した。**]
(79) 2021/11/10(Wed) 00時半頃
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― 船周辺 ―
[やかましい足音を立てて、出て行ったばかりのオレンジ色の旧型探査機が戻ってきた。ドームが開いて、中から背の高い男が顔を出す。]
ヨー……そうか、あいつは安置室だったな。 弁当忘れちまったんだが、ギロチンわかるか?
[いつも船の近くで手伝いをしていた彼は、今は本来の仕事に戻っている。>>93 同じ場所で跳ねる姿を見るに>>98、どうやら彼の仕事はギロチンが引き継いでくれているらしい。 体格通りよく食べる男は出かけて早々腹を減らして早めの食事をとろうとして、弁当がないことに気付き情けなくも戻ってきたのであった。腹が減ってはナントカって言うし。]
しかし、おまえもちっちゃいからなあ。 この辺は危険もあんまりないはずだが、気をつけてな。
[ドームの中からギロチンを見下ろして、やや心配そうな顔。]
(102) 2021/11/10(Wed) 12時頃
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