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──少し前:覚醒──
[目を開けると見知らぬ白い天井が見えた。
って、漫画やアニメでよく見るけどさ、自らそれを体験するとは思わなかった。
カーテンに仕切られた空間は狭くて、目に映るものが殆ど白いから、色彩が消え失せた世界に放り込まれたような錯覚を起こす]
……いっ……って…
[どうしよう。どれだけ寝ていたのかな。
起きたら俺、まず何をすればいい?あっ]
これか
[枕元のブザーボタンを押すと、天井からすぐに声が聞こえてくる。
俺の目覚めを知った看護師がすぐに部屋に来た]
あばら…にヒビ、ですか…
あ、でも、安静にしてたらすぐに治るんですね…よかった
[やたらと息苦しさを感じるのは、患部を覆うようにバンテージでガチガチに固定されているからだ。鎮痛剤が効いているのか、今のところ痛みは感じない]
……えっ?
[カテーテル外しますか?って聞かれた。
カテーテルって何だろう?って思って管が繋がれている部分を見たら……]
えっ、ああ、外しますっ
あっ、今?……あっ
[眠っている間に勝手に用を足してくれていた仕組みを外してくれるコトになって慌てる。
戸惑う俺なんかを無視して、看護師は手際よく装置を撤去してしまった。
さすがプロの仕事。]
[そして、肋骨ヒビだが動けないわけではなさそう。
病室とトイレの移動くらいは出来そうだよね。
体に繋がっていたチューブを外すと、看護師は一旦部屋を出て行った]
……ふぅ
[サイドボードの上に置かれた自分のリュックに気付く。
ある程度汚れは払われているものの、自分の背中にあったものの傷み具合を見る限り、相当な事故に巻き込まれたのだろうと想像する。
体をゆっくりと起こしてベッドに座ると、リュックを取って中身を確認する。
スマホの充電はまだある。
画面を見ると、たくさんの通知が来てた。田舎の『両親』からの不在着信や、友人たちからの安否を問うLINEメッセージ、それに、]
あっ
[同じバスで美術館に向かい、おそらく同じ事故に遭ったであろう先輩たちのメッセージに気付いた。骨谷先輩、福原先輩、銀先輩。『夢』の中で生還を告げられた名前と一致している]
『おつかれさまです、柊です。
今、起きたところです。
取り急ぎ、起床?のご報告まで』
[グループLINEにメッセージを送った後、スマホの充電残量を確認しつつ、俺は両親に電話をかけた。**]
メモを貼った。
―― 病院・2階休憩スペース ――
[ 柊くんのメッセージが届いたことに気付いて、
俺はホッとしたようにため息を吐いた。 ]
おはよう。柊くん。
[ そう言葉にして、
もし、柊くんのメッセージに気付いたのが、
骨谷先輩がイチゴオレを買った後だとしたら、
差し入れにつぶつぶイチゴかアーモンドクラッシュの
ポッキーでも買えたらなあ、
なんて俺は思ったかもしれない。 ]*
福原くん、頭の傷って大丈夫なの?
[
目の前の福原も表面上は元気そうに見えたが、
念のため訊ねた。
紙パックのカフェオレを買う様子には、
二人とも甘いものが好きなのね、という感想だ。]
あ、柊くんも目覚めたのね。
[
スマホを病室に置いてきたため、
柊のメッセージを銀は確認できなかった。
アリババの言葉があったから、無事なのだろうとは
思うのだが、本人からの言葉があるまでは
やはり気にはなるものだから。*]
メモを貼った。
だんす…………。
[あまりに縁のない単語
意味が咀嚼できないまま鸚鵡返しする。]
え、踊るの、シロマちゃんが?
[とりあえず、思いつく限りの様々な踊りを
脳内でシロマちゃんに踊らせてみた。
クラブミュージックから、盆踊りから、
ジャズ、ブレイクダンス、バレエ、社交ダンス。
絵になるのは後者2つかなあ。]
参考までに、どんなの……?
[好奇心はオレを殺すか。
華奢な踝あたりに注いだ視線、
痛ましそうな表情のつもりが、ちょっと引き攣った。]
シロマちゃんお気に入りの絵も、
目覚めるらしいニトちゃんの絵も、
……もう夢の中じゃないと見れないのか。
けどオレもう、夢見るのが怖い、むしろ
次の宣告が永遠になければいい、なんて。
[抑えられない震えは、貧乏揺すりみたいになる。
スケッチブックは、タバたん先輩の頁から
進んでいない。シロマちゃんのリクエストは
LINEで承知していたけれど。
溜息は苦くて苦くて、五臓六腑が捻られるよう。]
―― 病院・2階休憩スペース ――
全然平気っすよー!
お医者さんも特に問題ないって言ってましたから。
[ 銀先輩の問い掛けには、明るく答えつつも、
もし、銀先輩のカフェオレに対する感想を知れたら、
でも健康的な病院食を食べてると
ジャンキーなものとか甘いものとか欲しくなりません?
って、俺は返したかもしれないけど。 ]
あ、そうなんっす。柊くんからメッセージが来てて。
怪我の具合とかは書かれてないっすけど、
無事に目が覚めたようで良かったっすよねえ。
[ と言いながらも、
着実に時間が経過しているのを実感して、
アリババさんの最後の宣告ももう少しなのかなと
俺はどこか落ち着かない気持ちになる。 ]*
そうだな、本人の思いはどちらにしろ、
オレたちが死んでほしくなかった、って
思う心は自由だ。
ノっくんもなかなかイイコト言うじゃないか。
[絡まった思考の糸を解くのに苦労しながら、
オレは自分の頭をガシガシと掻き毟る。]
……いやもう、家の台所入ったことないし、
食器以外興味向けたことなかったから
ケーリューダシも電気アツリョクナベも
形状すら分からない呪文みたいだ。
[うわっ……オレの生活力、低すぎ……?
両手で口元を覆って瞠目する例のポーズ。]
あ、教義に反するかもだけど、
小腹用にはオレの好物があった。
[黒のザックから、黒い雷神ファミリーパックのを取り出す。
確かシロマちゃんには、夢の前にあげた気がする……?
それなりに腹に溜るチョコバーは、ちょいと
溶けかかっていたけど、求められればお裾分け。
尚、いちごオレと一緒に食べるのは、微妙。
オレ的ベストマッチはブラックコーヒーかミルクティー。*]
メモを貼った。
サル サ……?
[
一笑に付されることなく、問いの形で返される。
答えつつもサルサって何だっけ?
と首を傾げる程度には踊りとは無縁の身だ。
仁科が絵を描くことは知っていても
夢の中で描く絵について銀は認識していない。]
仁科さんは戻ってくるのだから、
夢から覚めた彼女の、
新しい絵を観ることができるわ。
……きっとね。
[戻ってきた彼女の心境は分からないから、
希望込みの言葉を紡いで。
進捗の芳しくない様子のスケッチブックから
目を上げた。]
[次の宣告。
そう、次のアリババの告げる名で、
運命を知ることになる。
既に決定済みの事項だとして、
それを知ることは酷く恐ろしい。
だから、彼の弱音も震える気持ちも理解できた。]
…………。
[慰めるのは不得手なのだ。
銀は幼くなった後の田端と周りの様子を見ていなかったが、
きっと彼らのようにうまくあやすことはできなっただろう。]
その時が来たら、
思い切り悲しみましょう。
泣きたかったら胸を貸すわよ。
[すぐそばに迫っているであろう宣告の時。
分からない。銀も取り乱して泣きわめくのかもしれない。]
雷神は頂くわ。
私の素昆布とアーモンドフィッシュは
病室に置いてきちゃったから、借りにしておいて。
[
―― 病院・2階休憩スペース ――
あははー、イイことも言える俺、見直したっすかー?
[ 頭を搔きむしる骨谷先輩に心配はしながらも、
軽い口調で返したら、
少しは気楽に考えてくれるかなと思いつつ。 ]
まあ、家事やらなくていい環境なら、
台所に入らないのも仕方ないとは思うっすけど。
顆粒だしは、鰹節とか煮干しを粉末にしたものに
調味料で味付けがされてるんっすよー。
俺はあの夢の中では一から出汁を取ったんですが、
やっぱり顆粒だしを使うのが楽でいいんすよねえ。
電気圧力鍋は、形は大きめの炊飯器って感じすかねえ。
まあ、実際に米も炊けるんすけど。
俺の家にあるんで、機会があれば見せますね。
[ どうやら俺の“かりゅーだし”の言い方は、
口がうまく回っていなかったらしい。
おお、いいっすねー。
俺の持ってたクッキーは、
どうやらぐちゃぐちゃになっちゃったみたいなので、
また別のものでお返ししますね。
[ 黒い雷神のチョコバーをお裾分けに1ついただきつつ
カフェオレと一緒にもぐもぐと。 ]*
[
結局、銀は彼の印象は美術館を訪れる前と変わらないまま。
ひまわりのTシャツは今ではもう着ていない。
銀がフード付きマントではないように。
あれは夢の中へ置いてきたのだ。
10年を超える想いとともに。]
お医者さんが仰ったならよかった。
頭の傷は出血が多いというから……
開かないように気を付けてね。
[柊の怪我の具合は分からないという言葉には
頷きで返して。
雷神を食べ終えて、炭酸飲料で口内を湿らせる。]
二人の無事も分かったし、部屋に戻るね。
[告げて、休憩スペースを去るつもり。*]
ダンスを嗜むなんて、見た目の雰囲気裏切らず
舞踏会的なの慣れてるのかと思いきや、
何故疑問形。
[サルサと言えば赤い辛いソース、
しか思い浮かばない残念なオレ。
後でサルサの衣装を検索してみよう。
(きっとコレをシロマちゃんが着るの!?
って仰天するヤツ)]
ニトちゃんと言えば、ちらっと夢で見た時
なんか…………整形? してなかった?
[歴代彼女たちは、頑にメイク前の素顔は
隠し通してきたから、女子がメイクや髪形で
どこまで化けるのかなんて把握しきれていない。]
むしろ、どっかで見たことあるなあって
思ったんだけど……う〜んわからん。
あっちで傑作が描けても、
持ち帰れないからなあ。
[戻って来るなら、またいくらでも描ける。
シロマちゃんの言う通りだ、小さく首肯。
そして、]
…………お、漢前!?
[ノっ君と肩を抱き合い
噎び泣く準備は万端だったけど、
女子に胸を貸すなんて
生まれて初めてだ。
いや、そんなこと言われたって……なあ……、
(タバたん先輩のボリューム感を
思い浮かべるなオレ!)]
さすがに、オレも男としてそれは
サマにならないっていうか
……いいの? 色々?
いざ実行したら、頬に追撃くるやつじゃない?
[むしろオレの胸でよければ、誰にでも
レンタル0円でオーケーなんだけどな。]
ん、酢昆布も美味かったよ。
[素早い動きに失笑して、白い手に2つ、
個包装のパックを置いた。お納めください。
献上した品を口にして、やがて去るシロマちゃんに
オレは軽く手を振った。*]
メモを貼った。
―― 夢の世界 ――
[ それはどのタイミングで見た夢だったかな。
ビデオルームを後にして以降、
全く見ていなかった
(から、もちろん大藤先輩との抱擁シーンも
俺は見ていなかったのだけど)
高祈先輩がカフェにいる姿が見えた。
スイートポテトしか食べない様子に
本当に少食なんだなあと、
少し前の会話を思い出した。
お粗末様でした。
[ 食事後の挨拶に、
聞こえないにも関わらず返して、
俺の体も廊下に移動した。
……9日間の王様?
[ 高祈先輩が見ている絵画を見て、
そんなことを思ったのは、
その元女王の頑なな印象が、
なかなか俺を頼ってくれない先輩の頑なさと
何となく重なったからかな。
改宗すれば命は助けると言われた元女王は、
その申し出を断って、処刑されることとなった。
もちろん、日本人の俺の宗教観と
彼女のそれは違っただろうから、
ただ頑固だったという話でもないんだろうけど。
絵画を見ている間に、いつの間にか先輩は
俺からは見えなくなっていたから、
その後に何が起こったのか俺は知らない。
先輩、俺はね、9日間の女王は
処刑されるべき人間だったとは思えないんですよ。
ただ、周りに担ぎ込まれただけで、
彼女自身は何の罪もなかったって思うんです。
先輩はどう思いますかね?
[ 届かない俺の独白が、
光明という名の絵画の前で霧散した。
[
ダンスの話は察して欲しいばかり、こほんと
軽く咳をして。]
整形…………?
ああ、田端先輩が仁科さんに
メイクしていたわね。
[服装やアクセサリーなどの好みはあるものの、
人間に顔かたちというものに、正直興味が持てない。
自然、淡泊な反応になったが。]
それ、直接言ったら、相手によっては
新しい手形を残すことになると思うよ。
[親切な忠告を落としたあと、
誰かと比べるような視線を胸部に感じたのは
気のせいだろうか。
微笑みながら、骨谷を見る眸に険を含ませる。]
…………その時に、
そんな気になれるのなら、むしろ安心するわ。
[溜息混じりの言葉を吐いた。
手にした二つの献上品をその場で胃に納めると、
僅かに足を引き摺りながら二人の元を去り、
エレベーターへ乗り込んだ。*]
――屋上
[エレベーターは三階の病室に向かうことなく、
屋上で止まる。
解放されているか不明だったが、入ることは叶った。
目を閉じる。夢の中に降り立つイメージ。
きっとそれで叶うんだろう。
その場に居なくとも、
鮮やかな音と色が蘇る。**]
見直した見直した。
[時を刻む秒針の音が、ちりちりと焦躁を積もらせる。
重く沈みがちなオレは、ノっ君の軽妙な声音
お互い、空元気でしかないことも。
タカナル先輩とニトちゃんを、真に明るい気持ちで
出迎えるなんて無理だろうことも。
承知の上で、オレはノっ君の説明に、
母と祖母の立つ、自宅のキッチンを思い出そうとする。]
米は土鍋の方が美味しく炊ける、
とか言った元カノに、
焼いてあげたことがあったな。
[勿論骨入りではないし、専門外だから
蓋のサイズが合わず綴じきらない不格好なものだった。
使って貰えたのかもう知りようもないし、
自己満足で粗大ゴミ押し付けてただけなのかも。]
でも、きっと電気アツリョクナベには
便利さとか色々敵わないんだろうな……。
[変な対抗心は封印して、料理の師匠に
色々教わるとしよう。近い未来の、約束だ。
分け隔てなく、黒い雷神をブラザーの片割れにも進呈。*]
メモを貼った。
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