1 冷たい校舎村(別)
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[ 絶対喜ぶってシホは言った。
シホには、ヒナの気持ちがわかるのね。
絶対って確信を込められるくらい。
私にはそういうのわからない。
私は、言われないと人の気持ちなんてわからない。
そういうところ、欠陥品なんだなって。
そういうところ、普通ではないんだなって。
こういうことか、って淡々と理解する。
あの日、指摘されるまで、
私、全然気づいてなかったなあ* ]
[ 瞼を開ける。いつも見慣れた、部屋の天井。
布団の中で、そっと胸に触れてみる。
指先に感じるのは、心の鼓動。
じゃあ、やっぱり夢 ?
ベッドから上半身だけを起こし、
薄いカーテンのかかった窓に目を向けた。 ]
まだ、夜なのかしら …… ?
[ 部屋の中は暗く、
カーテンの隙間から差し込む光も 弱々しい。
何時だろうか、と
僕は、枕元に置いてあるスマホを手に取った。 ]
[ メール着信は ───沢山来ていた。 ]
雛川さん ……?
[ 既読済のマークがついているけれど、
彼女からのメールに覚えが無くて。
もう一度、本文を開いてみる。
表示されたのは ─── ]
え、ちょっと ………
[ サァと血の気が引いた。" 夢 "ではたしか、
送信者が文字化けしていたメール。
其れが空想ではなく、現実として此処にある。 ]
[ 慌てて、次のメールを開く。
ここからは未読で、たつみ先生からだった。 ]
雛川さんが緊急搬送 …
そんな ……
[ その後に続く、
花内さんからの大量のメール
ゆりちゃんからのメール
回谷さんからのメール
みんな" 夢 "で僕より先に帰った人達だ。 ]
じゃあ、本当に
僕は" 帰ってきた "の …… ?
[ 慌ててベッドから飛び起きて、制服に着替える。
この時間に制服はどうか、なんて頭になくて。
『 帰ってきました向かいます 』
クラス全員に送信する方法は教えて貰ってたから
不慣れな操作でメールを打てば、
すぐさま送信した。 ]
[ 僕が慌ててバタバタ音を立てても
母の部屋の扉が開く気配はない。
僕は声を掛ける事も無く、家を出た。 ]
[ 大通りに出て、タクシーを拾って。
病院に着けば、花内さんが駆け寄ってきて。
いつもなら
抱きつかれて少し困った顔をする僕だけど
彼女に負けないぐらい強く抱きしめた。 ]
[ 缶コーヒーが半分くらいになった時だったかな、
サラからメールが届いたのは ]
出迎えに行く?
[ 私の気持ちは相変わらず非効率で、
メールが届いたからサラは帰ってきたんだって、
わかってるのに、顔を見て安心したくなった。
メアは行くって言ったけど、シホはどうしたかな。
夜間出入口で待ってたら、
こんな時間に制服を着てるサラの姿が見えた。
と思ったら、
メアがまた体当たりの洗礼をするから、
こんな時なのに少し笑っちゃった ]
おかえり。
[ サラに労いの言葉を掛けながら、
かしこが二人とも帰ってきちゃったね、なんて
そんなことをふと思う。
でも、今あの世界に、ヒナに必要なのは、
私みたいな勉強しかできないかしこより、
人の気持ちがわかる普通の人の方かもね* ]
[ 志帆はねえ、
相談されたのに力になれなかった方が辛いかな。
どうしようもなく、
自分がちっぽけだなって感じちゃうでしょ。
相談に乗っても、なんも変わんないんだもん。
貴女にとって、志帆はちっぽけな存在です。
って突き付けられてるじゃんか。 ]
[ ご先祖様。何卒よろしく。
蝶を追い払って、花を踏ん付けてでも、
子孫が困ってるから、やってきてほしいよ。
お線香だってたくさん供えるから、どうか。
もやしなら、お手軽に手に入るらしいよ。
もやしがもしご希望なら言うてね。たくさん供えるよ。
栄養もたぶんあるよ。 ]
[ よくみたら、確かにスカートもだね!
ゆるふわっとしたミモレ丈。
みんなのお衣装もだけど、よい生地使ってるよね。
きれーにふわっと広がるんだもん。 ]
そぉなんだ。
片月に服飾系?の学部ってあったっけ。
[ 担任には勧められた記憶もないし、
勧められたところに希望をだすだけだから、
ほかにどんな学部があるか、忘れちゃった。 ]
ことめろが本気出したら、
きっとブランドになっちゃうよ。ふふ。
3年1組以外の子にも、きてほしーね。
[ だから、本気出してもらわなきゃね。
本気出しに、帰ってきてもらわなきゃね。
そんなことをベンチに座って話しながら、
いつのまにやら手に入れたコーヒーを一口含もう。
そして、携帯が新たなメッセージを知らせた。* ]
[ 次に帰ってきたのは、咲良だったみたい。
おかえり、さらら。おかえり。 ]
めありぃがまた体当たりしないか、
見張りにいく〜。
[ 出迎えにいこうと提案にはうんと頷く。
めありが大丈夫っていうけど、怪しいと思います。
きっと感情昂ったら体当たりしちゃうでしょ。
そーいうところ、すきだよ。
だから三人で連れ立って、
また病院の出入り口まで舞い戻る。
すこし緩めたぐるんぐるんのマフラーはまた装備。 ]
[ ほらね。言ったとおりでしょ。
倒れなかったことに小さく拍手して、
咲良を出迎えました。やったね。 ]
さらら、おかえり!
[ 精神世界のみんな、お元気でしょうか。
みんなの帰りを、志帆は待ってます。** ]
[ 花内さんの後ろから
二人分の" おかえり "が僕の耳に届く。
顔を上げれば、そこには
のっぺらぼうじゃない、二人の顔。 ]
ただいま、ゆりちゃん しほちゃん
[ それを聞いた花内さんが、
自分も名前で呼んでってふくれっ面するから
「 ただいま、めありちゃん 」って
もう一度ただいまを添えて。
再度の体当たり抱きつきには、こかされた。 ]
それで、雛川さんは ……
状態 変わらず … ?
[ 笑顔を消して、声のトーンを下げながら。
精神世界での決着がつくまでは
状態は変わらないんだろうな、と思いつつ。
ひとまず、お出迎えに感謝して
病院の中に入るように促しましょうか。
待つしかない事が分かれば
僕はホットココアでも飲みながら ───
補完する様に
2人が帰ってからの話をしたでしょう。 ]**
[ 相談されたのに力になれなかった方が辛い、のに
教えてくれたらとも思う。
矛盾してるなって思うの。
だけどね、
多分、私もそうだな、とも思うの。
教えてくれたらっていうその気持ちに、
教えてくれたら止められるっていう自信なんてなくて、
もしも教えてもらっていて、それでも止められなかったら
きっと無力感に苛まれるのに、
それでも思うの。
踏み切る前に、教えてほしかった ]
[ 相談されたのに力になれなかった無力感。
相談すらしてもらえなかった無力感。
どっちの方がしんどいのかな。
わからないな。
どっちもしんどいな ]
[ 片月に服飾系の学部あったっけ?
内部進学なんて全く考えてなかったから、
どんな学部があるのかすら把握してない。
でも、ヒナは内部進学予定みたいだったけど、
なんだかはっきり明言してなかったから、
ないなら進路希望変えちゃえばいいじゃない、
くらいの気持ちだった。
あの話をしたのはまだ文化祭準備の頃だったし、
進路希望変更なんて、なんとでもなるでしょ? ]
でしょ? 向いてると思ったの。
ヒナ、その人に似合う服を作る才能があるよね。
[ ヒナ自身はロリータファッションが好きみたいだけど、
文化祭の衣装はそれぞれ違ってた。
スカートの丈も違ったし、
形もフレアだったりタイトだったり、
ヒナの趣味の押し付けじゃない、
一人一人に似合うデザインになってたと思うの。
あ、“可愛い”という一点では、
いかんなくヒナのこだわりが発揮されてたけどね! ]
[ ヒナには未来があると思うのにな。
このままじゃ、ヒナ、
可愛くもなんともない喪服姿の人たちに
囲まれることになっちゃうじゃない。
ヒナ、みんなの可愛いところが見たいって、
全員分の衣装を縫っちゃうような子なのに。
本当にそれでいいの? ]
[ 出迎えに行く?って聞いたら、
メアが体当たりしないか見張りに行くって。
今のところ、体当たり確率100%だものね。
メアは大丈夫って主張してるけど、
確率はそうは言ってないもんね。
ホットコーヒーで体は温まってたけど、
私も上着のボタンを閉めた。
服装をおろそかにして風邪をひくなんて、
馬鹿のすることだものね。
案の定体当たりするメアに、
確率は100%のままだったね、って
シホと顔を見合せたかもね ]
やりすぎ。
[ それどころか、二度目の体当たり。
転ばされたサラに、手を差し出した。
メアへのお説教はシホに任せるね。
雛川さんは、というサラの言葉に、
私の顔からも笑みは消える。
うん、って頷いて、
たつみ先生に聞いた話や、
メアからの新情報なんかを
サラに伝えることにする。
私とシホが帰ってからの話も聞いたよ。
情報共有は大事だものね。
リコが私の肩を壊した話は聞けたかな。
聞けたなら、この肩凝りはそのせいか!って、
リコに肩を揉ませる決意を新たにしたことでしょう** ]
[ メアに新情報を聞いてから、
私、二通りの展開しか考えてなかったの。
みんな帰ってくるか、
それともヒナが帰ってこないことを選ぶか、
その2パターンしか想像してなかった。
ヒナは帰ってきても、
他の誰かが帰ってこないかもしれないなんて、
そんなこと、考えてもみなかったの。
だって、自殺を図ったのはヒナでしょ?
ヒナと関わりの深い誰かがあの世界を閉じてくれるなら、
みんなの中の誰かが残る必要なんてないでしょ?
その情報が校舎のみんなに届いていないことだけは
心配だったけど。
自殺を図るタイミングがヒナの方が早かっただけで、
他にも死にたかった誰かがいたかもしれないなんて、
そんな可能性、考えてもみなかったの* ]
─ おはよう、世界 ─
[ 勢いよく起き上がる。
その拍子、携帯電話が床に落ちた。 ]
うわっ
[ タオルケットを蹴り飛ばして、床に跪いて、
慌てて画面を確認する。割れてない。
光る液晶から、たくさんのメールがあったのが
一瞬だけ見えて、また画面が暗転する。 ]
[ 暖房の効いた、温かい部屋の中
暗くなった画面を、あたしは見つめている。
髪は乱れ、乾燥した唇もそのままに
なにもうつさない画面だけを見ている。
じわじわと不安が広がっていく。
同時に、見ていた夢を思い出す。
閉じ込められた生徒たち。雪。蝶。花。釘。
間違いなく、夢。……そう、夢、であれ。
精神世界なんて、突拍子のない話
現実に起こるわけがないじゃんか。 ]
ああ……そっか…、
…そうなんだ…
[ 体が重い。重いなあ。
そのまま項垂れれば、
フローリングの冷たさが滲んでいく。
校舎での琴子を思い出す。
文化祭の思い出の彼女と同じように、笑ってた。* ]
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