28 僕等(ぼくら)の
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公安部 カガは、メモを貼った。
2023/08/11(Fri) 15時半頃
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『夜空と星達の物語』って本です。 本というか、写真集に近いんですけど 星の神話も綴られてたりしてて。
[載っている写真も綺麗だったけれど、 中に綴られていた神話にも興味を惹かれて ペラペラと捲っていた。]
神話って言うよりおとぎ話みたいなのが多いなー て思うんですけど、なんか面白くって。
(86) 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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…先輩は本とか興味あるんです? なんて、こういう部活だから 興味無いワケ無いですかね…?
[あれ?と聞いておきながら自問自答して。 それでも本に興味を持たれたみたいだから、 そうなのかなって尋ね返すのでした。*]
(87) 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[天道と永が見ているスマホを、空中に浮かびながら一緒に見て、小さくこくこくと頷いて。 再び、永の肩の上に着地した。]
(88) 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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─合宿前のとある日・部室にて─
そう、恵一くんとそのお兄さんのことは知っていた。とは言っても、親同士が話しても子供同士は特に遊んだりする仲じゃなかった。 >>73恵一くんは引っ込み思案だったし、私も私で男のこと何して遊んだら良いかなんてわからなかったしね。 お兄さんが仲良くしたら、なんて言っても曖昧に笑ってたと思う。 今でこそこうして普通に話しているけれど、それは成長して余裕ができたからだ。 周りを見る余裕。家事をしても自分のしたいことをする余裕。勉強する余裕、には使わなかったけれど。 私も、改めてあそこのレストランの息子さんだって見たらカッコよくなっていてビックリした。 ははん、これはモテますなぁ…?とか思っていたら同じ部活でそこでもびっくりだったよね。
そんな風に私たちは知ってるようで知らない、知らないようで知っていた二人。 今も、部活の仲間であってそれ以上でも以下でもない。 >>72乾先輩と恵一くんの間に何があったのかを知らないくらいの仲だ。
(89) 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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「あー、雨竜先輩…がいないなら大丈夫かな。 ふふ、それなら何焼こうかな。 楽しみに待っててね!」
恵一くんは何が好きだっけ。 >>74改めてそんなこと言われるとくすぐったいけど、私は軽くそれを受け止めた。 さーて、恵一くんには何を焼こうかな!
「うんうん、七尾ちゃんはクッキーね。 ココアのと普通の、どっちも焼いちゃおう。 ステンドグラスクッキーにもチャレンジしちゃおう。」
>>81可愛い後輩のリクエストにももちろん応えるつもり。 約束ね、と笑って。 その辺りでなでなでから解放してあげたかな。*
(90) 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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─クラスメイトの本郷さん─
そう言えば、クラスメイトの本郷さんも今回の合宿に参加するらしい。 生徒会副会長で、優等生!って感じの彼女ともまあクラスメイトとして普通に話してたけど。 >>47ほら、私の成績は(察し)だからね…。 そこはかとなく近寄り難い感じはしてたかな。 私自身部活以外だと放課後はさっさと帰っちゃうし。家のことやらなくちゃだからね。 だけど、何と言うか…。
本郷さんは、天道双子の見分けはついているんだろうか。 うちのクラスの天道くんは天道弟の縁牙くんで、 今回合宿に参加してるのは天道兄の縁士くん。 見分けがついてるならすごいなあって思う。 間違えてたら…まあでもそこを確認するのもねえ。 私も今回間違えたわけだから、それも仕方がないよね…なんて思ってる。
本郷さんはクラスの男子からすると高嶺の花って感じらしい。わかる。わかりみしかない。 加賀先生が声をかけたらしいけど。 …。 う、疑ってなんかないよ!二人の仲とかね!*
(91) 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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― 少し前/加賀先生と ―
弓道部の練習は、 主将とか先輩達が教えてくれたり、見てくれるから、 顧問が居なくても困らないんですよ。
――……それなら、良かったですけど。
[助かってる>>@17、と言ってもらうと、困った様な笑顔になってしまう。 これから自分は、みんなに酷い事を強いるのだから。]
[よろしく、と言うのには、小さく頷いた。**]
(@19) 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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――……はるかっ!
(@20) 2023/08/11(Fri) 16時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2023/08/11(Fri) 16時頃
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[機材のセッティングを見守っていると、 茜色が混ざっていた青空は、段々と夜の闇に色を変えていく。
ふと、聞き慣れた声が聞こえた気がして、隣に視線を向けると、 一瞬、満面の笑顔で笑いながら俺の名前を呼ぶ、少女の姿が見えた様な気がした。]
(@21) 2023/08/11(Fri) 16時頃
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─現在・天文台への道中─
[「独りの身体じゃないんだよ」という言葉>>37に、康生は一旦足を止めた。荷物を持ってもらって空いた手を、胸元に当てる。考え事をする際のいつもの仕草。それほど長い時間ではなかったが、蝉の声だけが響く間を挟んでから口を開いた。]
────……そうだよな。 独りの身体じゃないんだから、しっかり気を付けねぇと。 心配してくれてありがとな、ケイ。
[微笑みながら、しみじみと呟く。その響きからは、言い回しを怪訝に思った様子は感じ取れない。言葉を言葉通り受け止め、真っ直ぐに感謝を伝えたといった雰囲気だ。同性の親友が掛ける言葉としては、かなり不自然な言い回しだったにも拘らず。本当に、何も気付いていないのだろうか。言葉や態度から、心中を窺い知る事は恐らく出来ないが……。]
(92) 2023/08/11(Fri) 17時頃
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ケイ、野球やってたのかー! やっぱ、基礎体力が全然違うんだろうな〜! え、いいのか!? するする! しごくって言っても、俺が付いてける範囲でだよな? な?
[念押しする様に、重ねて問う。「しごく」と言っても出来ない事を強要したりはしないだろうという信頼が、言葉にも態度にも強く滲み出ている。右手を差し出されれば>>39それはますます強まり、屈託の無い笑顔へと変わった。]
へへ。サンキュ、ケイ。
[左手を差し出し、握り返す。まだ暑い時間帯だし、外を歩いているのだから相応に汗ばんでいる。体温だって上がっているけれど、伝わってくるそれは心地の良いものだった。少し体が軽くなった様な気さえする。やや遅れていたペースも戻り、隣を並んで歩けるくらいには。]
[こうしてサポートしてもらいながら、無事に天文台に辿り着いた。この合宿が終わっても同じような日常が続いて行くのだと、この時はまだ信じていた。*]
(93) 2023/08/11(Fri) 17時頃
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[暑い夏の日々が続いている。 汗水流して部活動に励む生徒もいれば部室で活動している生徒もいる。
その中で大和もまた汗水を垂らしていた。 自転車に跨り今時珍しく新聞やチラシを配達して回る。 肌はじりじりと焼かれ日除けの帽子の中は暑く群れていて気持ち悪い。 口を開けて肩で息をしペダルを漕ぎ続ける中でふらりと学校に寄ったのはただの気まぐれで、掲示板を見たのもただの偶然だった。
夏合宿という言葉に視線が釘付けになった。 自由のない時間、拘束され続ける日常から一時でも解放されるのではないかと予感する。 予感というよりは希望と言い換えたほうが本質には近いのかもしれない。 苦学生をしている大和からすると喉から手が出る程に欲しいものだった。
少し二の足を踏んだのはそれが天文学部のものだったことだ。 所属してからすぐに幽霊部員となったしそろそろ除籍されていてもおかしくはないかもしれない。
それでも、僕は――]
(94) 2023/08/11(Fri) 17時半頃
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――展望台への道――
[皆が楽しそうに展望台への道を進む中で大和は最後方からついていっていた。 体力がないわけではなく余裕はありあまっているが敢えてその位置でいる。 時折振り返られてもそっぽを向く。
天文学部幽霊部員は合流するのも気まず過ぎたが一緒に活動するのも気まず過ぎた。 話せる内容も思い浮かばないのでその場所にい続けている。
忙しない日々から解放された一時は予感通り清々しいものだったが、予感よりも清々しさは少なかった。 それでも星空を見ていればまた少し違うかもしれないとただついていくだけに徹している*]
(95) 2023/08/11(Fri) 18時頃
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……そ?
[暗に『手を出すな』と、やんわりとした 拒絶のようなものを感じ取りはしたのだが 然程気にした様子なく、乾へは頷いた。>>78 彼が己の姿に何を連想したのかなど知る由もない。 天文部員としての責任感や矜持に由来するものか、 それとも単なる苦手意識か、予測はつかないけれど]
じゃあ、まあ、 頼りにさせて貰うとするかな。
[乾にはゆっくりしろと言われたが、流石に 生徒たちが集まる場で もう一服。とは行かぬ。 何とはなしに観測の準備を進める手際のよい手元を 暫く見詰め、あるいは宵めく空を見上げることで 手持ち無沙汰を埋め合わせることになる。]
(@22) 2023/08/11(Fri) 18時頃
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[さて、頼まれて引き受けた副顧問という立場だが、 天文部の顧問との仲は特段悪くはない。 相手は、兄――下手をすると父子と呼べるほど先輩であって、 だからこその甘えなのか何なのか、今年の春先頃から 顧問の嘆きは耳タコになるほど聞かされていた。 曰く、3年が卒業して所属人数が大幅に減ったとか。 曰く、天文部なんて今日日人気落ちだからなぁだとか。 また曰く、せめて合宿だけは存続に足る人数が 集められたらなぁぁ だとか。]
(@23) 2023/08/11(Fri) 18時頃
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それは何です、俺に参加者募れということです? ………先生、いい歳のオッサンが 察してちゃんはウザがられますよ。
はっきり言えばいいのに。 一般参加者用紙配ってこい、って。
[歯に衣着せぬ物言いも今は許されたい。 「参加者が一定数集まったら、いいものあげる」 机に突っ伏しながらそんな言葉を放つ教授を だから、おい、おっさん、と胡乱げに見つつ、 ――それでも、情や恩がないではないから 部員たちに友人を誘うよう頼んでみたり、 手ずからポスター張りなどをしたり、出来ることは協力し。]
(@24) 2023/08/11(Fri) 18時頃
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[本郷に声をかけたのは、 合宿の月日が迫った頃だったか。>>65>>66 教師とは、成績優秀者ほど関わりが薄く、反して、 手のかかる生徒ほど印象も関わりも深くなるもので。 少なくとも己の目には、本郷は試験の結果も振舞いも 模範的な生徒だった。関わりの薄い生徒でもあった。]
あぁ、これから生徒会か。 引き留めてすまない。
……夏にな、天文部で合宿があるんだ。 わりと廃部の危機だもんで、一般参加も募っているんだが 本郷、星に興味あったりしないか、と思って。
[先週のレポート提出の課題が偶々星に纏わるもので。 彼女の提出物が、星や天体のことを 知らずに書いたとは思えない出来だったために、 もしかしたらと思って声掛けをしたのだが。 意外に色よい返事が返ってきて、逆に驚いたものだ。]
(@25) 2023/08/11(Fri) 18時頃
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[本郷の事情をよくは知らないが、 参加する気になってくれるのであれば渡りに船だった。 礼を告げ、一般参加者用の用紙を1枚彼女に手渡す。
天文部員には2年の参加者が多い。 ひょっとしたら、同性のクラスメイトも居ることで 参加の敷居が下がったのかもしれない。
ともあれ、無事に参加者を得て顧問の機嫌もアップ。 己は、顧問がデスク周りに大量に並べている 趣味のぬいぐるみコレクションの中から 離れて暮らす娘に送るための――なんともいえない、 バクのような、耳のないネズミのような、ともかく、 可愛いと言えなくもないふにふにしたものをひとつ 手に入れたのである。**]
(@26) 2023/08/11(Fri) 18時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2023/08/11(Fri) 18時半頃
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ーー合宿前/部室/主に珊瑚ーー
[夕暮れに焼かれた公園のジャングルジム。 小さな男の子と女の子が仲良く遊ぶ。 家に帰る時間も忘れて。
やがて女の子は男の子に言うのだ。 『ねえ、大きくなったらお嫁さんにしてくれる?』
ーー…なあんてのは。 最近見たドラマの話で、僕と珊瑚にはそんな甘い思い出はない。
中学の3年を経ての再会は多少ドラマティックではあったが、事実は小説より奇なりなんて、それこそ小説の話なんだ。
ーー僕と、珊瑚は友達。 ただーーもし僕が高校入学時、雷に打たれるように彼女に恋をしていたら。 そのまま付き合いでもしていたら。
去年の合宿での悲劇は起こらなかったかも、しれない。]>>89
(96) 2023/08/11(Fri) 18時半頃
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……あんまり好き嫌いはないけど。>>90 リクエストを聞いて貰えるならフィナンシェ。 抹茶味とか。
というか、頼んでおいてなんだけど、大変じゃない?
珊瑚は、人に尽くすのを厭わないよね……いつも。
[レストラン経営をする両親は当たり前に料理がうまいのだが、家庭では凝った料理や菓子は作らない。
だから、珊瑚のお菓子は純粋に嬉しい。
女子の手作りを食べる機会など、恋人がいない歴=年齢の僕にはバレンタインの義理チョコぐらいなのだから。
僕は大してモテはしない。
モテる男は康生みたいな明るくてカッコいいコミュ力がある男である。
そしてモテる女子は、誰にでも優しくこんな風に笑顔を振り撒く珊瑚みたいな女の子であろう。]
(97) 2023/08/11(Fri) 18時半頃
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[やはり、二人は。 僕とは違う、二人は。
仄暗くじめついた感情が僕の中でざわめく。
[ーー眩しすぎて。素敵すぎて。 惹かれて止まなくて。
ーー酷く疎ましい。]*
(98) 2023/08/11(Fri) 18時半頃
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[星空アプリを早速ぽちぽちと導入するAの操作を眺めつつ。>>@18]
そうだね。ライトな星好きの集まりって感じで。ガチガチの勉強会なんかじゃなくて、過ごしやすかったよ。
[天文部員でありながらしっかりアプリを導入している七尾さんが見えたので。>>83 同意して微かに笑った。 彼女がスマホを向ける方角の空に、自分もスマホをかざし、アプリを通して見る。]
………あ、あれが蠍座なんだ。
[ぼそりと呟くと、蠍の尻尾に煌々と赤く光るアンタレスを、目を細めて眺めた。]*
(99) 2023/08/11(Fri) 19時頃
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─合宿前・部室─
一言多いって〜。 アホはアホだし、許してくれたのは有難いけどさぁ。
[アホだと言われてしまった>>40のに対する返答は、言葉とは裏腹に、表情も声色も笑い混じりだ。さっきのしょげていた様子>>32は、もう見受けられない。基本的に前向きだし根明なのだ。花火の件に限らず、幼少期の話をほとんどせずとも友人に恵まれるくらいには。]
[瑠璃川珊瑚。彼女に対する康生の印象は「ケイと仲が良い女子で、同じ天文部の仲間」といった感じだ。「仲が良い」と括るには、二人の関係は些か微妙なものではあるが。幼少期を共有する同世代の友人が居ない康生の目には、充分仲良さげに映っている。来れないから、と残念そうに彼が言う>>36くらいだから。]
[興味度合いによっては、もしかすると星の話題を一番共有している相手は彼女かも知れない。康生にとって星は、興味の対象でもあるが、それ以上に“友達”と呼べる様な存在だ。星々が幼馴染だと言っても、過言ではない。康生にとって星の名を覚えるのは、友人の名を覚えるのと同じ事だ。夜空を見ながら「今日もみんな元気だな〜」と笑う姿を、きっと幾度か見られている筈だ。]
(100) 2023/08/11(Fri) 19時頃
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[花火についての諸注意>>41を聞くと、腕をかざして敬礼のポーズを取った。]
イエス、マム! 火と煙に気を付けて、水バケツの傍に陣取るであります! もちろん、楽しむのは当然としてな。 ……あ、そうだ! なんか欲しい土産とかある? 俺、買って来るよ。あんま高いもんは無理だけどさ。
[都市部を離れるのだから、馴染みの無い菓子や工芸品等も売られている。康生はバイトはしていないが、十人並みに小遣いは貰っているから、高額品でなければ買えるだろう。*]
(101) 2023/08/11(Fri) 19時頃
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─合宿前のとある日・部室にて・恵一くん─
>>96その心の中が読めたら言うだろうね。 特に私にはその遊ぶ時間がなかった!!! お母さんが亡くなったのは幼少時代。 朝一から夜一番遅くまで私は保育園で育ったもんだ。 みんなが後から来て、みんなが先に帰るのには慣れちゃってたよね。 その代わり、よそのお母さんやお父さんにかまって欲しくて話しかけてたりはしてたけど。 お父さんは仕事が忙しい。 私を育てるためだ、仕方がない。 小学校では学童にも通ってたし、誰かと幼馴染だなんてなれなかった。 仲が良い子たちもみんな、先に親に迎えに来てもらってる。 寂しくないかと言われたら寂しかったけど、おかげで誰もいない時に一番人気のおもちゃを独り占めにできたんだ。 だからまあそれなりに楽しかったし──慣れた。 一人で遊ぶこと、一人で過ごすこと。
(102) 2023/08/11(Fri) 19時頃
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でも恋に落ちなかったのはお互い様だからね? でも私が恵一くんに恋に落ちて告白とかしてたら? ──分かんない。 ただ、今現在普通にお友達で、普通に部活仲間だ。 たとえバレンタインに義理チョコあげたりしてもそれは部活のみんな全員になのだ。
(103) 2023/08/11(Fri) 19時頃
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「フィナンシェ抹茶味、と。 了解!って、恵一くん大袈裟〜。 お菓子作るのは好きなの。 でも一人じゃ食べきれないから、 みんなに作って私も食べるんだよー。」
>>97尽くすだなんて大袈裟、ってあははっと笑っちゃった。 本当に尽くしてる人はお父さんみたいな人なんだと思うよ。 自分のやりたいことを犠牲にしてまで、人一人を育ててくれているんだから。 仕事を一生懸命やってさ。 再婚だって気配も無い。 そりゃあそれはある意味義務みたいなものなのかもしれない。自分の子供を育てるのって。 でも、本当だったら誰かを頼って良かったのにね。 行政とか自分の親とか、意固地に頼らない頑固者って事なんだってこともわかってるけど。でもね。
(104) 2023/08/11(Fri) 19時頃
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「だから、これくらいいつでも作るよ?」
そんな風に恵一くんに笑いかける。 なら家庭科部にでも入れば、って話なんだけど。 だってお父さんが言ってたの。 勿論今はそんなことはないと思うけど。
お空のお星様の中にお母さんがいて見守ってくれてるって。 そんな夜空を一人で見上げるより、みんなで見上げたいんだ。*
(105) 2023/08/11(Fri) 19時頃
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