29 constellation
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
「コウは……コウは、僕を愛してるって、愛してる、って、……ちがう、の?違うの、か?」
言葉が消え入る。彼は僕にまだ語りかけているだろうか。
敵ロボットは両手を広げるようなポーズを取った。 その形状が変化する。 胸の膨らみ二つから無数の鋭いトゲが突き出たのだ。
いらっしゃい、恵一くん。 慰めあいましょ? さあ、私を抱いて……早く。 貴方の太いので貫いて……
(87) 2023/11/19(Sun) 00時頃
|
|
「……雨竜、先輩、……せん、ぱい……」
敵ロボットと雨竜先輩の裸体が重なる。 アストロが一歩踏み出した。 それが僕の意思だからだ。
僕は完全に精神を支配されている。このまま進めば死の抱擁が待っている。
僕を救えるのはたった一人しか、いない。*
(88) 2023/11/19(Sun) 00時頃
|
|
─数年後の俺ら─
[うちの改築が済んで同居が終わっても、ケイは変わらず俺のこと大好きだったし、いっぱい抱かれた。あん時思った通り、抱かれんのが“いつものこと”になるくらいに。ホテルの常連になる頃>>67には、俺はすっかり感じやすくなっちまった。それで困ることもあるっちゃあるけど、嫌じゃない。もし俺がなんか嫌がったら、ケイはやめてくれるだろうし。]
[大学は離れたけど、ケイも俺も実家から通えるとこ選んだから、あんま変わってないと言えば変わってない。一人暮らしも考えたけど、ケイんち行きにくくなっちまうし、父さん母さんにも反対された。やっぱ、うちってちょい過保護じゃね?]
[最初は、ただ「まだ学生やりたいから」って理由で大学行ってたんだけどさ。通ってる内に、俺は「先生になりたい」って思うようになった。カガセンを始め、いい先生にいっぱい会ったのもあるし、学校生活自体に憧れもあった。ケイに勉強教えたりしてたのも、影響してる。俺の知ってること、誰かに伝えられんのって素敵だよなって思ったから。]
(89) 2023/11/19(Sun) 06時半頃
|
|
[幸い、単位をちょっとやりくりすれば教員免許が取れるってことだったから、そっちは問題がなかったんだけど。一番困ったのは、俺の説明下手をどうにかしなきゃならないってことだった。ケイにいっぱい付き合ってもらって特訓して、今は人並み程度には説明できるようになった…と思う。多分。気ぃ抜くとすぐ、前みたいに色々すっ飛ばしちまうんだけどな。]
[そんな頃、珊瑚からW結婚式の提案>>30があった。前に、命と結婚式には行くって約束してたけど、W結婚式(ってかW披露宴?)なら互いに参列したことになる…のか? その辺がわからなかったけど、珊瑚は先に命に話通してるだろうし大丈夫か。]
[俺は形に拘る必要ないと思ってるし、法律上なんか変わるわけでもないから、結婚願望があるわけじゃない。特別なんかやらなくても、ケイが俺のこと一番に考えてくれてるってのはわかってるし。でも、ケイが結婚願望めちゃくちゃ強いのは知ってるし、「大人になってからしたい」って言ってんのも聞いた。今も、ドキドキした顔してる>>68し。そんで今、(内面は兎も角)俺らは年齢的に“大人”だ。]
(90) 2023/11/19(Sun) 06時半頃
|
|
ちょうどいいじゃん。やろうぜ、結婚式。 俺ら、もう大人なんだしさ。
[いつもの感じで了承すると、ケイは真剣な顔で、父さん達に挨拶したいって言い出した>>69。できたら祝福されたいって思ってた俺は、喜んでOKした。]
[その日の夕食後に「ケイが結婚の挨拶したいって言ってんだけど、いつ空いてる?」って訊いたら、父さんは思いっきり噎せた。食後のコーヒーが変なとこに入ったらしい。咳き込むのが治まっても変な顔のままだったけど、日程はちゃんと擦り合わせてくれた。母さんは妙にテンションが上がってた。]
[父さんは最初、ケイの言葉>>69に「康生は私達夫婦の一人息子で、男だ。嫁にはやれない」って言った。それから、食い下がるケイに溜息を一つ吐くと「……恵一くんも私達の息子になりたいと言うなら、嫌とは言わないが」って続けた。]
[つまり、俺がケイの家に入る形じゃなくて、ケイが俺の家に入るって形なら認めてくれるって意味だ。ケイんちには匡先輩も居るしな。俺には好きな仕事してほしいけど、自分の事業を継がす相手もほしい父さんは、ケイに目を付けたらしかった。ケイが頷かない理由は多分無いから、そっからはトントン拍子だったはずだ。]
(91) 2023/11/19(Sun) 06時半頃
|
|
[これは完全に余談だけど。産まれた俺が身体弱かったから、父さんはいろんな趣味を中断してた。俺が普通の生活送れるようになって、まず再開したのがプラモデル作り。そんで10年ぶりにアーマーなんとかの新作が出たのを切っ掛けに、ゲームも再開したらしい。ケイに「君はゲームをするのか?」って聞いてた。どうも、俺が父さんのオタクっぽい話にあんま付いてけねーから、ケイを話し相手にしようとしてるっぽい。顔にも口にも出さないけど、息子が増えたこと実は喜んでるだろ?って俺は思ってる。]
[この頃にはもう、俺は自分がウェディングドレス着ることになるんだろうなって思ってたし、ケイがリクエストして来たのは予想通りドレスだった。父さんは「バージンロードを歩く事になるとは……」って唸ってたけど、反対はしなかった。その代わり会社関係の人とかは呼ばずに、身内と俺らが呼んだ人達だけで挙げたいって希望した。立場とかあるもんな。]
『お姫様抱っこって、ドレスの形によっちゃムズいだろ』 『提案すんのはいいけど、命と珊瑚にもプランあんだから』
[そんな風にLINE>>70でケイを宥めつつ、俺もその日が楽しみでワクワクしてた。*]
(92) 2023/11/19(Sun) 06時半頃
|
|
─乾恵一戦 コックピットにて─
[乾恵一の必死の弁解>>79、そして頭を撫でられた>>81事により、康生は照れ臭そうに笑いつつ機嫌を直した。熱っぽいのもあり、恋する乙女の様な可愛らしさ>>80ではあっただろう。色々と突っ込みたくはあるが。]
[康生は、彼が自分へ向ける嫉妬自体には気付いている>>0:170。つまり、嫉妬の定義は理解していた。ただ、自分が抱いた感情>>75が嫉妬だという自覚は、まだ無いのかも知れない。]
ああ。確か、急に実写になったとこで流れてたと思う。 向こうがレヴァファンってこともないと思うけど……。
[そんな康生の返答は、もう彼の耳に届いていなかった>>82。地面に転がった状態だから、彼の踵くらいしか見えない。康生は見上げようとしたが、体勢が良くないのか、後頭部から首筋に掛けて強く痛みが走った。彼の様子を確認するのは断念し、匍匐前進で近付くと左手を伸ばす。彼が立ち止まるなら、足首を掴んだだろう。]
[その間、彼は過去の出来事を述懐していた>>84>>85。そして“先輩”を呼ぶと、あろう事か康生の気持ちを疑い始めた>>86。高熱に朦朧としながら、それでも彼へと手を伸ばす康生を見もせずに。]
(93) 2023/11/19(Sun) 08時半頃
|
|
「僕のせいで」って、なんだよそれ……。 傷つけたり、迷惑をかける? ……匡先輩、死なねえだろ。
俺なんて、殺すことしかできねーよ。 七尾だって、命だって────ケイだって。本郷だって。 追加でパイロットになる人も、父さんも、みんな。 ……ケイが蛆虫なら、俺なんて蛆虫の餌同然だっての。
[は、と自嘲の笑みが零れた。天道縁士の名が漏れているが、これは無意識だろう。彼の真意を確かめる間も無く今に至ってるから、彼は康生の中で“自分が死なせてしまう相手”に含まれていないのだ。少なくとも、この時点では。]
──……でもさ、ケイは俺を「好きだ」って言ったじゃん。 「愛してる」って、何度も……何度も言ってくれたじゃん。
それなのに……匡先輩や、雨竜先輩んとこ行くのかよ。 いっぱいくれた言葉も……全部、嘘なのかよ。 一つになれたって思ったの、俺だけ……?
[声は震え、途切れがちになっていく。床しか映っていない視界が歪み、ぽたりと雫が落ちた。]
(94) 2023/11/19(Sun) 08時半頃
|
|
っ……やっぱ、なに願ったって、叶わない>>6んだな。 気持ち、疑われて…………き、傷付いてばっかだ、俺。 もう、これ以上やれるものなんて……なんも、ねー…のに。
[足首を掴んでいた手から、力が抜ける。滲んだ視界は閉ざされ、そのまま動かなくなった。]
[鉛の心臓すら持たない幸福の王子が、全てを分け与えてしまったのなら。其処から救われる方法なんて、果たして有るのだろうか。**]
(95) 2023/11/19(Sun) 08時半頃
|
青い星 地球は、メモを貼った。
2023/11/19(Sun) 10時頃
|
──コックピット/僕の闘い──
僕が正気であったなら。
点滴が外れ床に倒れた康生をそのままになんかしなかったろう。
だが今や僕の精神は完全に蝕まれていた。
清らかな音楽に耳を犯され、思考を奪われて。 懐かしい光景を見せられて。
だが、母の言葉はありもしないものだ。
(96) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
確かに兄は怪我をした。それは事実。そしてピアノを辞めたのも指が理由だ。
だがそれで僕を責めるような母ではない。幼い僕が兄にじゃれついてしまったのは仕方ない事で事故でしかない。
むしろ兄も両親も、僕に自責の念を抱かせぬ為に必死に隠してきたぐらいだ。
つまり僕は脳内に偽りの声を聴いた。ただし、外部からその声が実際に送り込まれた訳ではないだろう。何故なら、母の台詞を捏造するには僕の過去を正確に把握する必要があり、そんなのは外部の人間には不可能だから。
僕は起きた事実は把握していたから、母の声の内容は恐らく、僕の深層心理が産み出したものなのだ。
人は勝手に他人がこう思っているんじゃないか、を産み出し思い込むのが得意であるから。
(97) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
それは僕が知らずに抱えていた重荷であった。
では何故それが唐突に解放されたのかーー。
一度、康生に焦点をあてよう。
もし彼が正気であったなら。 聡明な彼は気付いたに違いない。僕の異変と敵ロボットの行動の関連性に。
敵ロボットの発する音色は精神を操る波動であった。 行動を直接的に指示するとか、そこまで絶対的な力はない。しかし、心弱い人間の精神の隙間を突く作用があるのだーー
康生が冷静さを欠いた可能性は二つ、またはその複合が考えられる。
(98) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
1つは、彼もまた敵の精神攻撃に巻き込まれた場合。 音楽は全員に聴こえているからだ。ただし影響はその人間の精神の強さによって変わるだろうし、パイロット以外にはただの音色であり作用はない可能性も考えられる。
もう1つは、彼が僕以外に気を払う余裕を失っているから。 今や僕に対する彼の愛情が限界まで膨れ上がっているのは明白。何度も指輪を嵌めて欲しいと願うところから不安定さ、目に見える確かなものへの依存傾向も窺われる。
彼は僕に愛されたくて。 その愛がまやかしだったり、失われるのを酷く恐れている。
子供のように。
(99) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
僕しか見えない。僕の状態、彼が僕を見ているか以外に興味がなければ敵など気にする余裕はないだろうから。
更に言うなれば体調の影響もある。熱に浮かされながら冷静なら彼はスーパーマン過ぎるとも。
どういう理由にせよ、彼はただ僕だけを見つめていた。 そして絶望に至る。
狂気という沼がすっぽりと僕ら二人を飲み込んで、絡み付く泥が身体を離さない。
蛆虫にはふさわしい最期なのか。僕らはこのまま、敗けてしまうのかーー。
(100) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
ふら、と前に僕の脚が出た。同時にアストロも一歩前に動いた。それが止まったのは、床を這いながら僕に近づき、康生が足首を掴んでくれたから。
僕は一瞬ポカンとして、視線を落として彼の事を漸く眺める。
コックピットの床を腹で拭くように、身体を引き摺り近づいた彼はまるでぼろ雑巾みたいだ。
何故彼はこんなに必死なんだ? 僕は蛆虫で、みんなから嫌われている。必要となんかされないし、価値もないのに。 止めて何をしようと?
まともな判断力を欠いた僕は混乱する。
(101) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
「違うよコウ……最低最悪なのは僕だけだ。意気地無しで中途半端で、君を殺すと約束したのにそれすら出来ない役立たず。
君は違うだろ。だって人を殺せるなら……みんなをパイロット席に送り込んで殺せるなら、地球を護れるじゃないか。
死にたくないと喚き、逃げようとし、他人が死ぬことも許容出来ず、ただ我が儘を叫んでだだを捏ねた僕とは雲泥の差がある。
君は立派で勇猛果敢な人間だよ、コウ。 蛆虫なんかじゃない。
……だから。」
僕はふ、と寂しそうな表情を浮かべる。諦めきったような、それでいて唇にだけは弧を描く。
「君に相応しくないんだ、僕なんか。」
(102) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
幾ら僕が彼を愛しても、僕には愛される資格はない。 そしてこんな僕を彼が愛するなんてやっぱりないんだ……
すると不思議な事に、彼も僕の気持ちを疑う言葉を口にするのだ。
「……僕の気持ちは、ずっと変わってないよ。 ただ自分がどんな人間かを思い出したに過ぎない。
赦されない罪を抱えた人間であるのを……
行かなくちゃ。彼女が待ってる。抱いて欲しいって言ってる……。」
彼の手が僕から離れた。嗚咽も聴こえたが、それは更にボリュームを増した音楽が消してしまう。
脚が動かないまま床に蹲る彼は蛆虫というよりは芋虫みたいだ。
(103) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
僕は彼を置いてきぼりにして前に進んだ。スクリーンの方へ。 アストロも同じように歩き、敵ロボットとの距離をどんどん縮めていく。
ーー恵一くん、早く。 セックスしましょう? 抱いて……。
「うん、今行く……僕のおちんちんが欲しいんだね?」
うっとりした表情を僕は浮かべる。
そしてーーアストロの身体に変化が起きた。いや正確にはロボットなんだから変形と呼ぶべきか?
アストロの下半身、股間の部分が両引戸のように開き、四角い窓が出来る。そこから現れたのは細長い形状のーー黒光りするもの。
形は男性の性器にそっくりだ。金属のような材質感からそのものよりは大人の玩具に近い。
(104) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
アストロの変形は始めてではない。大和戦の時も起こった事だから、元々そういう決まった機能や武器が内臓されているというより、パイロットの思念に応じて変わるというのが正しいか。
瞬間に行われる分子的な構造変化はこの地球の化学レベルでは不可能だが、アストロが瞬間的に現れたり消えたりするのを考えたら、アストロの存在する次元では可能なのだろう。
僕が抱きたいと望んだからそれに必要なものが現れたのだ。
ーー逞しくて素敵よ、恵一くん。
敵ロボットは股を開くようなポーズはしていない。 ただ両手を広げ立っているだけだ。アストロを串刺しにする武器を胸に露出させながら。
それでも僕は恍惚の表情で両手を広げる。
(105) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
アストロも両手を上げ敵ロボットと熱い抱擁を交わそうとーー
「あッ!」
ガタッとまた大きな揺れがコックピットを襲う。
スクリーン内のアストロはまた、右側に傾いて倒れる。膝をつく。
「?!……な、……」
びっくりした僕は一瞬正気に返った。
なんだ、何が起きている? 敵はーーもう目の前にいるじゃないか!
「コイツッ!……アストロ、脚を払えッ!」
立ち上がる暇はない。アストロは片膝をついた姿勢から脚を伸ばして敵ロボットの足首を狙う。それは見事にヒットし、敵ロボットが仰向けに倒れる。
(106) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
ーー何するの?!恵一くん!
ーー恵一おいやめろッ! お前は大人しく死ね、死ぬんだッ!
雨竜先輩と兄の声が交差する。
「黙れッ!兄さんの声で騙るな、この下衆がッ!」
そうだ、僕は操られたんだ、この敵ロボットに。 僕の大切な兄や、心の負債である雨竜先輩を利用しーー
「ふざけやがって……! そんなに犯されたいか?ああ? なら、くれてやるよッ!
アストロ、その薄汚い牝をーー犯せッ!」
カッとなった僕はめちゃくちゃな命令を下した。 アストロはすぐに立ち上がると、倒れている敵ロボットにマウント姿勢を取る。
(107) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
そしてーー貫いた。
正しくは、股間の武器を寝たままの敵ロボットの下腹部辺りを突き刺した。
「あ?上手いかちんぽは、このアバズレがッ!
死ね、死ね死ねッ!
よくも僕を操り、僕とコウを引き裂こうとしたなッ!
赦さない、絶対赦さないッ!」
僕は喚いた。ロボットでロボットを犯す様は滑稽でもあり地獄絵図でもある。
先程出現した黒光りするものは武器であった。よく見ると先端が鋭く尖っている。 アストロが腕立て伏せをするように動けば、自然攻撃となった。
(108) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
カーテンに護られていない敵ロボットの胴体は、ぐさぐさと刺されて地面を鈍く跳ねる。ぴく、ぴくと痙攣する死体みたいに。
装甲が剥げて、コアの一部が露出した。
「はあ、ッ……はあッ」
コアはへその裏辺りに隠れていて、丸み帯びた形をしている。 後一突きしたら、完全に破壊できる。
怒り狂う僕はまだ、床に伏した康生の傍に駆け付ける事は叶わない。真っ赤な瞳でスクリーンを睨み据えているが。
ーーこれで闘いは終わるのか。*
(109) 2023/11/19(Sun) 11時半頃
|
|
──数年後の私たち──
『私はマーメイドラインのにしたよ! 私も綺麗だと思ったし 命くんも似合ってるって言ってくれたしね。
あ、もし康生くんがドレス着るなら プリンセスラインかAラインが似合うかなあって。 どうかなあ? それとも、タキシードドレス?とかにするの?』
>>70式の前、恵一くんから送られてきたメッセージにはそう答えた。 一緒に、ドレスを選んでいた時に命くんに撮ってもらったドレス写真も送る。 マーメイドドレスで身体のラインがよく出てるそれは、レースもたくさんでとても綺麗。 髪型とかはいつもの私だけど、ちょっとお澄まし顔で写ってた。 康生くんはどんなの切るんだろうなあ。 なんとなく、恵一くんがドレスじゃない気はしてるんだけど。
(110) 2023/11/19(Sun) 12時頃
|
|
結婚式当日は、式の前にお互いに顔を合わせる機会があったから、その時に嬉し恥ずかし──だってとっても命くんカッコいいもん。 だから褒められたなら、私も命くんカッコいいよ、と小さくも素直に伝えていた。
ヴァージンロードを歩く。 父さんと一緒に、きっと母さんもそばにいる。 義理のお母さんはもう家族席にいて──知ってる人も知らない人も沢山チャペルに座っていた。 モニターだから、写真を撮るプロの人たちも多い。 ちょっと恥ずかしいけれど、一緒にヴァージンロードを歩いて、命くんのところにたどり着くと両親に守られていた私はそこで終わり。 私は、涙涙の倒産から手を離して微笑みを返し、そうしてから命くんの隣に向かっていく。
ステンドグラスからキラキラと光がこぼれ落ちる中、私たちの誓いが始まった。
(111) 2023/11/19(Sun) 12時頃
|
|
「はい、誓います。」
>>74司祭の言葉に私も誓いを返す。 少し緊張するけれど微笑みを浮かべて。 互いに向かい合い、命くんがまず私の手を取って指輪をはめてくれた。 選んだ結婚指輪は星座や星をモチーフにした指輪ブランドのものが気に入って、その中でも南十字星をテーマにしたと言う指輪にした。 四角のダイヤをレールの様に並べたデザインは普段使いがしやすいらしいし、引っ掛かりがないからこれからの生活にも支障がなさそう。 それに人生の航海を迷わず進める様見守る南十字星というテーマに惹かれてしまった。 そんな指輪を左薬指にはめてもらい、今度は私の番。 命くんの手を取り、指輪を手にする。 ゆっくりと彼の左手薬指に嵌めて──少し視界がぼやけたのは、本当に嬉しかったから。
誓いのキスを。そう言われて、命くんを見つめる姿勢からそっと俯いて軽く膝を曲げる。 彼がヴェールをあげれば、普段とは違ってしっかりとメイクされた私の顔があって。
(112) 2023/11/19(Sun) 12時頃
|
|
姿勢を正すと、私は命くんに微笑みかけてから瞼を下ろす。 少し顎を上げて、誓いの瞬間を待った。**
(113) 2023/11/19(Sun) 12時頃
|
|
――数年後の僕ら――
[珊瑚と結婚式を挙げることを伝えた乾は>>68諸手を挙げるように祝福してくれた。 何度も何度もおめでとうと言われるとこっぱずかしくなってしまうので程々で止めてもらえたろうか。 W結婚式の誘いにも応じてもらえて式は別々だが披露宴は一緒にする感じになっているはず。 式は別々と言っても命は乾と柊木の結婚式に参列するつもりだし、二人にもこちらの式には参列してほしいので招待状は送るつもりであった。
>>70数年の間に命もちゃんとSMSを脱却しSNSを使えるようになっていたのでLINEにも参加できるようになっていた]
『登場はお義父さんが一緒にヴァージンロードを 歩いてくるスタイルでやるからお姫様抱っこは 披露宴でかな』
[>>90柊木はちゃんと結婚式には参列してくれるだろうから命側の最前列に並んでもらおう。 乾がアクセルとすれば>>92柊木はブレーキ役らしい。 きっといい夫ー夫になるだろう。 仲がよくて何よりだと思う。 >>110珊瑚も楽しそうにメッセージを送っているし良い式になるといいなと命はてるてる坊主を作って吊るしていた]
(114) 2023/11/19(Sun) 15時半頃
|
|
[そんな準備期間の思い出が走馬灯のように過ぎ去っていき、 >>111本当はもっと少ないであろう参列席が知らない人で埋まっているのはこの際は見ないことにした。 気にしたらきっとずっと気になってしまうから珊瑚だけを見つめている。 この舞台で一際綺麗で輝いている珊瑚から目が離せない。 式の主役はやはり妻の方にあるのだろう。
指輪も命は聞き伝えられるように銀のものを選ぼうと思っていたけれど、>>112珊瑚が一目惚れしたものを選んだ。 南十字星というテーマで人生の航海を迷走することがないように見守ってくれるらしい。 ただ、命には珊瑚という女神がいるので迷うことはないのだけれど祝福はいくつあっても困らないだろう。
左手の薬指にその指輪が嵌められる。 ヴェールの向こうに見える碧の瞳が潤んで見えた。 命もまた優しく微笑んで、軽く膝を曲げた珊瑚の被るヴェールをあげた。 長いヴェールは綺麗で天の川のよう。 それを上げた先には碧の瞳が命を魅了するように在り、しっかりとメイクをした珊瑚はとても綺麗だった]
(115) 2023/11/19(Sun) 15時半頃
|
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る