15 青き星のスペランツァ
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――翌日――
[ハロはケトゥートゥの出発準備が整うまで、腰に採取瓶のベルトを巻いたまま、データ管理区域のあたりとロビーのあたりをふよふよ行ったり来たりしている。 今日は珍しくアリババが外に出ているらしいので、"お土産"の情報更新は遅くなるとわかっていても、なんとなく、なんとなく自分の持ってきたものの成果は気になるのだ。調査隊たるもの、皆そうだろう。 なにせ昨日は水を持ってきたのだ。それも木々に溜まる朝露のようなものでなく、岩の間から吹き出すもの。 マーレ10は水資源の多い星とわかっていても、やはり収穫としては大きい。加えて鉱物や生体のサンプルも、となれば、初日にしては上々も上々。 いっぱい褒めてもらえるのはいつになるだろうとうろうろしてしまうのもしかたないというものじゃないか。
うろうろ。うろうろ**]
(85) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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雲水 ハロは、メモを貼った。
2021/11/10(Wed) 02時半頃
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― 夜中 タラップ ―
[暗い中、小柄な影が、タラップを降りる。降りきらず、途中で立ち止まって、腰を下ろす。 船体外部にも明かりは灯されているが、内部のそれに比べれば乏しい。
もう、夜も遅い。そろそろ、ちゃんと区切りをつけなくちゃいけない。 お別れの為にケトゥートゥがしたいことは、三つある。
泣くこと。 対面して手を合わせること。 そして、歌うことだ。]
♪ ツィートゥム ナ ムヤスィデ クレシュシュ タ アム ターマ ツレィア ……
[夜を見つめて、小さく歌い出す。それはケトゥートゥがよく口ずさむ歌の、普段は歌わない部分だ。 スペランツァに乗り込んで暫く経つ、一緒に誰かを見送ったことのある仲間なら、知っているかもしれない。それが、別れの歌であるらしいことを。]
(86) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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[歌う。少しずつ声を張って、次第に全身を使って、夜中には似つかわしくない大きさで。 とはいえ、中で眠っている誰かや、静かに過ごしている誰かを起こすほどでは、もちろんない。そうならない場所を選んだつもりだ。 見かけて気になってついてきたとか、ちょっと外の空気を吸いたくて出てきたとか、外から今、帰って来たとか。そういう誰かが聞くことは、あるかもしれないが。
これも、泣くことと同じような、発散の一つなのかもしれない。 シュトゥレクの民たちが歌い継ぎ、受け継いできた、死に心折れない為の手段なのかもしれない。 そう思わせるほどに、レクイエムとは思い難いほどに、その歌は躍動感に溢れるものだった。 最高潮に達して、伸ばしきり、ふっと、一瞬間が開いて。]
♪ ウェーウェ ツャリィ ラァラ キュシュトゥリリ テ ……
[最後の一節だけは、祈るように、差し出すように。
歌い終えたケトゥートゥは全身を開閉するように、大きく息を吸って、吐いて。 それからもう少しだけ、夜を見つめていた。**]
(87) 2021/11/10(Wed) 02時半頃
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― タラップ ―
[イースターは再び準備を整えて『マーレ10』へと降り立つ。今日もその場に居ればヨーランダに、何らかの要因で居ないのならば他の機材担当者か、或いは自分で探すか。 昨日申請を忘れていた設置型のカメラ>>1:160も、今日はきちんと鞄の中に仕舞う事だろう。
本日の予定は、昨日例の足跡と排泄物を見つけた個所の近くへのカメラの設置。 そして、その地点からは少し遠回りになるが。"海"を見たいと、イースターは考えていた。 無論情報が少ない以上、水に近付くことは考えていない。調べるのは、遠くの景色に海が見えるかもしれない、そのぐらいの地点だ。]
(88) 2021/11/10(Wed) 03時頃
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[マップを開けば、先に調査に向かったアリババの印>>37が、アシモフの遺した×印とすぐ近くに有るのが見えた。 ざわざわと、不安を覚える。死の危険がある地である事は彼方も承知しているだろう、間違いなく慎重に行動をしている筈だ。意図としては、アシモフと同じ事例を起こさない為の行動なのだろうという予測も立てられる。 けれど、それでも頭の中に"もしも"を過ぎらせてしまう。前例が、あったのだから。]
……いえ。 イースターは、イースターのやるべき事を成しましょう。
[その"もしも"に捕らわれ過ぎていては、動けなくなる。それではこの地に降り立った意味がなくなってしまう。その結果は誰も望まない事だろう。 イースターは呟いて。過ぎった想像を振り払い、タラップを降りて行った。]
(89) 2021/11/10(Wed) 03時頃
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― 安置室 ―
[夜深い時刻、探索に出たクルー達が寝静まる頃合い。 ちいさな棺を開ける者がいる。造花を一輪携えて。]
……眠っているところをすまないね。
[力なく横たわる小さな体を抱きかかえるようにして 無数の肉の芽が、柔らかな食指が、触れる。
かつて早鐘のように巡った心の音はもうどこにもない。 薄い毛並みに覆われた身体は、無情なまでに強張って冷たい。
新たな地平を開くため 先陣を切る彼らの命は儚く短い。 いつの時も科学は数多の犠牲を払い切り開かれてきた。 ……そう、いつだって。]
(90) 2021/11/10(Wed) 05時半頃
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[くったりとうなだれる頭、細い髭、見慣れた白い毛並み。 食指がその首筋触れて、薄い皮膚を僅かに割いた。 傷口は最低限。器用な手先は血管を探り当て、その奥へと潜り込む。]
[サンプル採取、実証、研究、被検体。 それは弔いとは程遠く、命への冒涜なのかもしれない。 けれど自分も研究者のはしくれだ。生命を紐解く探究者のひとりとして、その目を背けることは許されない。 彼の命を価値あるものとする為にも、けして。]
[変質した血と肉の感触、身体に残る残留物。 タプルはその身をもって、彼の肉体の一部を受け入れる。 そうして得られた生体情報は、研究結果と名を変え、永遠に刻まれる。それは、傲慢な研究者なりの弔いだ。]
……ありがとう、今度こそゆっくりとおやすみ。
[引き抜かれた食指の痕を隠すよう丁寧に毛並みを整える。 これ以上、彼の眠りを妨げるものはいないだろう。 再び閉じられた棺の傍に、一輪の花を添える。]
やはりこういうのは……苦手だな。
(91) 2021/11/10(Wed) 06時頃
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― 夜・船内通路 ―
[部屋を出るとどこからか歌声が聞こえる。>>86 その声音は耳をすますまでもない。遠く響く歌声。 タプルは立ち止まって、しばし耳を傾ける。]
[肉の星に歌はない。 神経を通じ繋がり合う生命体の星『タプル』 彼らは歌うまでもなく共にある、ひとつきりの命。 声は言葉を紡ぐための伝達信号でしかなかった。]
[星から分かたれて幾年月。 あの頃は気付き得なかった声の形。 それも今はこの身に深く刻みこまれている。
遠く響く言葉の意味をタプルは知らない。 けれど、その声はほんの少しだけ掠れて聞こえた。**]
(92) 2021/11/10(Wed) 06時半頃
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― 安置室 ―
[ギロチンに花を渡し>>82やり方を教える。といっても、仰々しいものは何もない、ただ一言]
はな あしもふ みる ほうこう おく。
[アシモフに見えるように花をカプセルに向けてほしいと言った]
ぼく ほんとう しごと する。 てつだい できる しない ごめんなさい。 ここ ぎろちん いってらっしゃい する。 あぶない いっぱい きをつける する。
[ヨーランダの本来の仕事は安置室の管理だ。そのため、この部屋に誰かがいるときは、清掃や誰かの手伝いなどは行わないし、この部屋を離れることもない。 だから今、ここで調査に向かうギロチンに見送りの言葉をかけた。願わくば、この部屋に眠る人が増えないことを……]
(93) 2021/11/10(Wed) 08時頃
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[この部屋にいる限りヨーランダは自分から声をかかることはしない。この部屋を訪れた人>>83.>>84に頭を下げて見送り、ダブルの行動>>90を見咎めたりはしない。
この船にいる船員には皆それぞれの文化がある。だから死の悼み方はそれぞれでいいと、ヨーランダは思っている。 スペランツァの暗黙のルール 他人の文化を尊重する、自分の文化を押し付けない ここに眠る人を悼む気持ちがあれば、それでいいと思っているのだ**]
(94) 2021/11/10(Wed) 08時半頃
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— 安置室 —
死んでもこうして綺麗にしてもろて、 あいつあんなんやったなあ、って言うてもらうの、ええかもな。 [白い毛に薄く覆われたまぶた一枚で隔てられる、ちいさな眼の向いているだろう先に見様見真似 >>93 で造りものの花を置く。 献花台の上にアシモフのなきがらと同じように転がって、 視線を合わせてみたりして、これでええんかなあとか、言いながら。]
(95) 2021/11/10(Wed) 10時頃
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― 安置室 ―
これがほんとの仕事なら、謝ることいらへん。 ……ほな、今日はヨーランダはんの代わりに機材渡すやつ、やったろか。 そいたら危ないもあんまないやろ。
[『スペランツァ』に乗り込んでからというもの、こうして"女王"以外のものが《弔われる》ことに、はじめはひどく戸惑った。かつては無礼な口も聞いたかもしれない。 なにせこの毛玉は亜空間航行技術が開発されたばかりの閉ざされた小さな星の出で、星間研究者の教育もあまりろくには受けていない。 だから、そう、"誰にでも出来る仕事"をやるほうが、勝手がいい。そう判断する。 モサモサとヨーランダの足にしばらくまとわりついてから、飛び出していった。]
(96) 2021/11/10(Wed) 10時半頃
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― 探索二日目・朝 船内 ―
[眠るのが少し遅かった分、少し遅く目覚めた朝。 船内のサンプルたちの様子を一通り確認して、探索の支度を整える。 約束を交わした友人を探して船内を歩けば、何だか行ったり来たり、うろうろ>>85していた。]
イーヤー、ハロ! お待たせだヨー! 誰か探してル?? 大丈夫なら、出発しよウ!
[ケトゥートゥも軽く周辺をきょろきょろ。 データ管理区画といえばアリババだが、きっと今日は出かけているだろう。
タラップを降りたら、早々にホバーを展開する。昨日調査した草原を抜けて、その先の森まで行くつもりだ。 森。森は連鎖と調和の世界だ。高木から苔類に至るまでの階層構造を思うと、自ずと心が浮き立ってくる。 この『マーレ10』では、どんな生態系が築かれているのだろう?]
ハロは、一緒に乗ル?
[ホバーに頼らずとも浮遊できる仲間へ訊ねる。 一緒に乗れば多少の体力温存になるかもしれないし、そうせずに道中、先に見えるものを教えてもらえても、とても助かる。]
(97) 2021/11/10(Wed) 10時半頃
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―2日目 船外/船周辺―
よっしゃ。いつでも来いや! [ギロチンは、自分の身の丈以上もあるコンテナを曳いて……?押して……?船周辺で新たに調査に出発するクルーを待つ。声をかければ初日にヨーランダのやっていたように、 >>1:42 さまざま手伝いをするだろう。**]
(98) 2021/11/10(Wed) 10時半頃
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― 探索二日目 スペランツァ付近 ―
[いざ出発しようかというところで、小さな体でコンテナを用意する、もふもふの仲間>>98を見かけた。 手を挙げ近づいて、声を掛ける。]
イーヤー、ギロチン! 今日はギロチンがお手伝いなノ? ヨーランダ、今日からは出てこないからネ。ミンナきっと助かるヨー!
[にこにこしながら、小さな仲間をもふもふ、なでなで。 ケトゥートゥもギロチンも、仔細は違えど、大きく纏めれば、絶対的な存在に命を授かって生まれる種族だ。親近感があるし、話の中でお互いの文化の似たところを感じるとちょっと嬉しい。 あと、もふもふの手触りが気に入っているので、つい撫でてしまう。**]
(99) 2021/11/10(Wed) 11時頃
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―2日目 船外/船周辺―
お、ケトゥ―トゥはん。一番乗りやな〜。精が出るやん。 ヨーランダはんも、根詰め過ぎひんとええんやけど。 おべんと詰めてあるで。ご安全に〜。
[手を振る代わりにぴょんぴょこ跳ねて挨拶に応じる。>>99 ホバーに近づくと、背中を器用に使って調査機材や試薬類、クルーの食性に合わせた簡易携帯食を入れた荷物を積み込む手伝いをする。 同じく"母"を戴く種族として、お互い大変やな〜なんて話もした。 撫でられても特に気を悪くする様子もなくケトゥ―トゥを見送るでっかい毛玉は、例えるならそう……ホコリをごっそり取ってくれる手持ちタイプのモップに似ている。ついでに抜け毛が結構つくだろう。**]
(100) 2021/11/10(Wed) 11時半頃
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― 探索二日目・スペランツァ付近 ―
[探索に出かける少し前の時間。再び『マーレ10』に降り立ったイースターは、本日以降の手伝い担当と思われるギロチン>>98の姿を見つけ、そちらに声を掛ける。]
本日の手伝い担当はギロチン様なのですね。お疲れ様です。 イースターは採取用キットと薬品、手袋。そして設置型カメラをいくつか、申請したいです。
[今度は忘れずカメラも申請する>>88。小さな体で探すのが大変そうに見えた場合、一緒に探したりもするだろうか。]
(101) 2021/11/10(Wed) 12時頃
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― 船周辺 ―
[やかましい足音を立てて、出て行ったばかりのオレンジ色の旧型探査機が戻ってきた。ドームが開いて、中から背の高い男が顔を出す。]
ヨー……そうか、あいつは安置室だったな。 弁当忘れちまったんだが、ギロチンわかるか?
[いつも船の近くで手伝いをしていた彼は、今は本来の仕事に戻っている。>>93 同じ場所で跳ねる姿を見るに>>98、どうやら彼の仕事はギロチンが引き継いでくれているらしい。 体格通りよく食べる男は出かけて早々腹を減らして早めの食事をとろうとして、弁当がないことに気付き情けなくも戻ってきたのであった。腹が減ってはナントカって言うし。]
しかし、おまえもちっちゃいからなあ。 この辺は危険もあんまりないはずだが、気をつけてな。
[ドームの中からギロチンを見下ろして、やや心配そうな顔。]
(102) 2021/11/10(Wed) 12時頃
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― 安置室 ―
[置かれた花を見て頬を緩ませる]
きっと あしもふ うれしい してる。 ぎろちん あしもふ おぼえる ずっと。 あしもふ いきてる ぎろちん いっしょ。
[アシモフのことを覚えている限り、アシモフは思い出として生き続ける。 今までの、少なくはないここで眠っていた船員たちのことを、ヨーランダは覚えている。だから、彼らはまだヨーランダの中で生き続けているのだ]
しごと ぎろちん する くれる。 うれしい ありがとう。
[墓守の仕事はない方がいいのだ(犠牲者は出ないに越したことはないから!)。だが、本来の仕事が生じたとき、自分がしている仕事を誰かがやってくれるのはとても助かる。 誰でもできる仕事 は 誰かが気持ちよく仕事をできるようにする仕事 なのだから**]
(103) 2021/11/10(Wed) 12時半頃
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─ 安置室 ─
…………、……。
[キランディがスペランツァに戻って来たのは、随分と遅くなってからだ。それこそ、アシモフの遺体が船へ戻る、ほんの少しだけ前の話。近くを飛んでいたのに戻りが遅くなったのは、こうした悲痛な空気にどうも馴染めないからだ。モサモサの毛玉が飛び出して行くのと入れ違いに、安置室へと足を踏み入れる。墓守の姿(>>103)を認めると、微笑んで湯気の上がるマグカップを差し出した。中身はコンソメスープだ。]
此処は冷えるでしょう? お口に合うかはわかんないけど、よかったら飲んでもらえないかしらん♡
(104) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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― 通信中:タプル宛てに ―
[パチンとタプル宛ての音声通信コードを開く。昨日のサプライズウチュウ君の時とは違い、カメラは開いていない。
音声には黒がゴポゴポ泡立つ音と、遠くさざ波の音が混じるだろう。 先まで居た岩場からは遠く離れ、アリババの現在地を見れば"海"の付近であると言う事が分かる。]
タプル君、先ほどからスペランツァ宛てに 私名義で流れている岩場のデータなんだが
[発信元は岩場に設置した観測機材。 座標はアシモフがロストした地点付近だと言う事が一目で分かる。]
色々取った、 欲しい情報があれば好きに持って行ってくれ、 かなり毒性が強い物だったよ
[入り組んだ岩盤、足場もかなり悪い。無謀な遠出だ。 付近情報には生身で近寄るのは危険であると、警告が既に入っている。>>39 今後は無人機もしくは密閉型探査機に任せよう。]
(105) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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─ 安置室 ─
[そうして、アシモフが眠る方へと歩み寄って行く。キランディが親しんで来た死生観だと、死した魂は風になる。自らの翼で、空を往くのだ。だからいつだって其処に在るし、見えないだけで悲しむ必要は無い。 ……けれど、アシモフを始め、此処には翼の無い者達が多すぎる。]
……そうね。 アシモフちゃんくらいなら、何とかなるかも知れないわね。
[常よりかは幾分抑揚の少ない口調でそう呟くと、キランディは背中に手を回し、己の羽根を二枚抜いた。何分、翼自体が大きい。抜いた羽根も、それぞれアシモフの体長の倍はあるだろう。そのまま、花の傍へと供えた。]
アタシの羽根をあげるわ。 だから、自由に飛んで頂戴ね。
[風は気紛れだ。傍に居る時もあれば居ない時もある。それでいい。自分達の傍に居るかどうかはアシモフが決める事だ。]
(106) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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アシモフ君は身体が小さかったからな 一瞬で致死量、結果、即死…、
[苦しまずにいけたのではないか。>>1:#4>>1:#5 そう言う事が言いたかったのだが、淡々と告げる言葉が虚しい。
タプルが行うであろう遺体からのサンプル接種。 それと此方で検出した毒性反応、付近で拾った鉱石が幾つか。 サーモグラフで計測した現地の温度変化、ガスの噴出頻度。
総合すれば色々と纏まるだろう、 一部はアシモフの死に関する報告書と言った形で。
噴出した有毒ガスを近距離まで取りに行く行為は無謀だが、付近に漂う物程度であれば気体サンプルも取った。 収めるポッドには警告ラベルが張られている。
計測機材自体は、熱で破損しても破損しなくとも、 後日決められた日付に拾いに行く。]
(107) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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詳細は帰ってから纏めようと思って居る
[自分には病気もしくは負傷と言う概念が無い。>>1:17 滑落や火傷、それらに対しての心配は無用である。 ヒトガタでありはするものの、本来関節も骨も存在しない。
無論、高所から落ちた結果、探索用スーツが裂ける、頭部ドームヘルメットが破損等があれば死亡はする。
だが外界との遮断が完璧に出来ていれば生存可能。 それさえ注意して居れば良い、それさえ。]
(108) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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ああ、そう言えば、 今丁度、"海"の近くに居るんだよ
[話題の切り替えと同時、此方の音声通話をカメラ付きの物に切り替える。 アリババの姿は映らない。水資源の表面がさらさらと移動し、それに環境音や鳥類と思しきモノの鳴き声が混じる。ただそれだけの動画だ。]
何か拾ってきてほしい物はあったか? あー… "海"を探索できる装備は詰んで来て居ないんだが
[かえりみちによっただけなので〜。]
…船の外は奇麗だなぁ
[初日はかなりうかれぽんちであったが、アリババが船外に出る事は滅多に無い。 ほとんど独り言のような感想がポロリと出た。**]
(109) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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― 探索二日目 船外・スペランツァ付近 ―
[手に毛が付く>>100のを特に気にせず存分に撫で、むしろ抜け毛が落ちるよう指で全体を軽く梳いてから満足げに手を下ろし、積み荷をしっかり固定する。 ケトゥートゥの場合、分析はあとあと研究室でするため、機材はそれほど使わないが、採取したサンプルを入れる容器がたくさん必要になる。特に今日はたくさん必要になりそうだ。]
うーん、たぶん、早い人たちはもっと早かったんだヨ。 あんまり眠れなくて、そのまま早起きしたのかもネ。
[一番乗り、の言葉には、首(と言いつつ、もはや上半身全体)を傾げる。やりそうな顔が、いくつか思い浮かぶ。 案の定、そのうちの一人>>102を乗せているだろう旧型探査機が戻ってくるのが見えて、ほらネ!とケトゥートゥは笑った。]
お弁当、ありがとうだヨー! 気を付けていってくるネ!
[ちなみにケトゥートゥは、肉はあまり好んでは食べないが、豆類を加工して肉に近づけたものは大好物だ。何でだと笑われたこともあるが、そちらのほうが美味しいのだから仕方がない。**]
(110) 2021/11/10(Wed) 14時頃
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― 2日目/船外周辺 ―
まいど〜。イースターはん。 ギロチンさんの出張お手伝いサービスです〜。 イースターはんもおべんといるヒト?いれとくで。
[生真面目な申請にぴょんと跳ねて冗談めかして返す。 コンテナの中はギロチンのサイズにして 5 体ほど入りそうな大きさだ。 遠慮なくイースターに手伝ってもらいながらカメラを探し出す。 もちろんデータを吹き飛ばしかねない静電気には充分気をつけた。]
ほな、ご安全に。 そのぴろぴろしたやつもぎ取られんようにな。
(111) 2021/11/10(Wed) 17時半頃
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― 2日目/船外周辺 ―
[旧型探査機がどすどす近づいてくるとタラップのギリギリまで素早く移動して轢かれないように距離を取る。>>102 顔を出した男に向かいモサ!と跳びはねて自分がいることを主張した。]
あいあい。ライジはんはドジっ子やな〜。 そんなんでうっかり遭難してもうたらコトやで。
[引き継ぎはきちんとされているようだった。 ヨーランダの仕事は誰にでもできることだったのかもしれないが、それをスムーズこなすための整理が行き届いていたのだろう。 ライジのタグが付けられた荷物を背に載せて、よじよじと探査機を上る。]
流石に大丈夫やわ〜。心配性やなぁ。 いざってときはこう……闘ったるさかいな!
[荷物を受け渡すと、シュッシュっとファイティングポーズして見せた。]
(112) 2021/11/10(Wed) 18時頃
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ギロチンは、ケトゥートゥにたっぷり撫でられたおかげでつやっっっっつやのさらっっっっさら毛玉になっていることだろう。心なしか毛先が輝いている。
2021/11/10(Wed) 18時半頃
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― 探索二日目・スペランツァ付近 ―
お弁当。……成程、きちんとした食糧を用意するのも良いですね。お願いします。
[前日は保存が効くようなスティック型の携帯食糧を持ち歩いており、本日もそうする気でいた。機能性を見るべきと思っていた為である。が、外で食べるお弁当というのにも、また魅力を感じるのだった。 そうしてカメラの捜索を手伝った後>>111、無事にそれを鞄に詰めて改めてギロチンに礼をする。]
はい、十分に気をつけます。 イースターに取って、この触覚は重要な器官でありますので。 ギロチン様も、機材に挟まれたりしない様にお気をつけ下さい。
[仮にもがれても命に別状があるわけではないのだが、イースターは調査や普段の生活にこの触覚にかなり頼っている。故にこの器官を失った場合、様々な事が困難になる事を把握していた。 小さな体であるギロチンにも、注意を促しつつ。改めて足を進め、イースターは『スペランツァ』を後にした。]
(113) 2021/11/10(Wed) 19時頃
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― 荒れ地・乾燥地帯 ―
[先日原生生物のお排泄物と足跡を発見した>>1:138箇所に到達し、持ち出してきた設置型のカメラをその近辺に向けて設置する。一つ、二つ。カメラはもう一つ持ってきているが、本日のメインの場所に使う可能性も考え、そちらは設置しなかった。 置いた後に電源を入れ、そして端末の方でも映像を確認。問題なく機能している事が分かれば、船内に待機している面々に対し通信を送る。]
こちらイースター。先日の調査地点付近、二箇所にカメラを設置しました。 映像の受信は問題なく行われているでしょうか。
[上手くいっていれば、二箇所の砂地の映像(と言っても今は砂埃しか見えないが)が船内の方からも見えるはずだ。]
(114) 2021/11/10(Wed) 19時半頃
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