人狼議事


1 冷たい校舎村(別)

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   …… そうね、それはそれとして
 
   お酒はカクテルとかが好きなの ?
 
 
[ 聞き逃そうかと思ったけど
  ゆりちゃんが窘めるなら
  僕は好みのお酒なんて聞いてみようかな。
  好夏ちゃんの答え次第では、お説教タイム。 ]*
 


メモを貼った。


[ シワが増えるとか子宮が衰えるとか、
 十代が言ってたら、二十代以降の先輩方に
 顰蹙を買うしかないと思う。

 結局、ヒナ本人に聞かないとわからないってことよね。
 こんな時だけど、私はそのことに少し安心する。
 だってみんな、ヒナがどうして死にたかったのか
 わかってない。
 みんな、ヒナがどんな気持ちだったのか知らない。

 普通は、人の気持ちがわかる。
 わからない私は欠陥品。
 投げつけられた言葉は、
 ずっと私の心に棘のように刺さっていて、
 ちくちくと痛い。

 だけど、必ずしもわかるわけじゃないってこと、よね?
 みんな、ヒナの気持ちはわからないんだものね? ]



[ 友達が生死の境をさまよっているのに、
 そんなことを気にして、安心してるの ]
 


[ そんなことを気にしている私をよそに、
 サラはノッカのお酒の好みを気にしてる ]

 二十歳まであとたったの2年よ。
 2年くらい我慢しなさいよ。
 その頃にはこのことも、お酒の肴みたいに話せるように
 なってるはずだから。

[ ただしそれは、あくまでも全員が生きて帰ってきたら、
 って条件付き。
 私たちが2年後に美味しいお酒を飲むためにも、
 みんな帰ってきてもらわないと困るんだからね* ]


 
─ いってきます、 ─

[ タオルケット一枚でうたた寝ができるほど
 あたしの家は暖かかった。

 あたしの家は、あたたかい。
 きっと、それなりに、裕福だ。
 好きなスポーツに打ち込めて、
 希望があれば私立の女子校に入れてくれて、
 大学にも通わせてくれる。

 母はすこしぶっきらぼうだし、
 父は中々の仕事人間で、
 弟は生意気なやつだったけど、
 きっと羨ましいほどに問題のない家族だった。 ]
 


 
[ あたしが壊したんだ。 ]
 


 
[ 母はもう眠っているのだろう。
 一階の電気は消えていて、
 あたしは夢と同じコートを羽織った。

 父は出張に出ているし、
 ……弟は、友達の家にでも行ったかな。

 よく言い争いの喧嘩をしていた3つ違いの弟とは
 中学のことがあってから
 だんだんと疎遠になってしまった。
 訳も分からなかっただろう頃は
 ただ泣くあたしを慰めてくれたけど、
 年を取るにつれて、理解していったのだろう。 ]
 


 
[ 彼に思春期が来て、姉の過去の行いを
 恥じ、あるいは憤ってでもいるのだ。
 友達を遊ぶ、を口実に家を空けるようになり
 あたしとの話し方も忘れたのかもしれない。

 あたしも、どんな顔をすればいいのか
 ずっと、ずっと、分からなくなっていた。

 夢のことを、メールのことを思い出して、
 あたしはぼんやりと、弟の鞄を見つめる。

 ……あーあ。
 あいつが嫌ならって、しなかったけど、
 今度、話しかけてみちゃおうかな。 ]
 


 
[ あたしは愚かだった。間違っていた。
 べつに、14歳で子供を授かったことが
 必ずしも愚かで間違っているとは思わない。

 でもあたしは、あたしは、そうじゃなかった。

 ひとりになったあの日、あたしは愛せると思って、
 本当は育てたかもしれない子どもなんだって、
 涙ぐんで、悲劇のヒロイン気取りで、
 取り出したその子を見せてもらった。

 かわいくて、やわらかくて、いとしいもの、
 が、必ずあたしから産み出されると思ってた。 ]
 


 
[ でもさ。
 あたしは、それを見たとき、思えなかった。
 思えなかったんだよ……。 ]
 


 
[ あたし、自分が子どもだったとは言わない。
 ただ、幼かったんだと、思う。
 何もかもが不相応で、バカだったんだ。

 自分で正しいと思っていた感覚が打ち砕かれて
 あたし、人のことばに頷くようになった。
 だから年月が経てば傷も癒えるよって
 そんな甘い言葉を信じたふりしてた。

 恋は冷めた。あたしはひとりの体になった。
 でも、ずっとつらい。
 なんも良くなんない。
 どうすればいいか分からなくなっちゃった。 ]
 


 
[ でも今は、一つだけ、
 はっきりどうすればいいか、
 分かってることがある。

 琴子のいる病院に向かうってこと。
 あと、琴子に「ばか」って言いたいってこと。

 ……これじゃ二つじゃんか。
 ばかはあたしだ。 ]
 


 
[ スニーカーを履いて、玄関を振り返る。
 夢の中の様に、見送ってくれる人は居ない。

 声を掛けようと息を吸って、
 なにも言葉を震わせずに冷たい空気に霧散する。
 結局重い玄関扉を、ただ静かに閉めるだけ。

 外に出れば冬のにおいのする風が吹く。
 深呼吸をひとつして、
 やがてあたしは駆け出した。* ]
 


 
─ おはよう、みんな ─

[ 『はしってる!』
 って、揺れる画面でメールを打った。
 何処に、は書かなくても伝わると思った。

 走って、息が切れて、重い足を引き摺って歩いて、
 そしてまた走って、走った。

 ほんと、きっつい!
 あたし、もうちょっと走れると思ってたのにさ。
 バスケも、また、やってみようかな。
 嫌な顔されても、怒られても。

 そうやって、野を超え山を越えー…ってね。
 ……ごめん。うそ。
 流石に疲れて途中でタクシー拾っちゃった。 ]
 


 
[ だからからか、病院につくのは、遅かったかな。
 夜間の病院の雰囲気に圧倒されながら
 見知った顔を見つけて、そっと息を吐く。 ]


  みんな…
  ……なんか面白そうな話してんね?


[ だって、飲酒とかカクテルとか、
 そういう単語が聞こえたんですもん。
 突っ込まないわけにはいかないじゃんか。

 なんて、いつもの調子にも見える皆に
 あたしは震えていた手をそっと解いた。* ]
 


メモを貼った。


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2020/11/20(Fri) 00時頃


[ 第三者からの声に
 あ、たつみ先生帰ってきちゃった?
 ノッカ反省文?って思ったけど、
 聞こえた声は女の子の声で、
 よく知ってる声だった ]

 ライ。
 2年後にみんなで飲み会しよって話をしてたの。

[ ちょっと違ったかもしれないけど、いいの。
 今私が決めた。
 全員ちゃんと帰ってきて、
 2年後に一緒にお酒飲むの。決定 ]

 それより、おかえり。

[ 走ってるってメールを真に受けてる私は
 ライのズルはもちろん知らないから、
 お疲れ様って労うよ* ]


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2020/11/20(Fri) 00時頃


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