人狼議事


28 僕等(ぼくら)の

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――旅行の日――

インフラが戻り買い物が少し不便になった生活だけれどそれでも日々が大きく変化することはなかった。
大きな変化があるのは襲撃の時だけだ。
襲撃さえなければ人は少しずつ傷痕をなおしていける。
ただ心の傷はそんなに早くは治らないもので――。

 あの日よりも元気になった珊瑚を自転車の後ろに乗せて出発した日はいいお天気の日だった。
無事な場所では平日な曜日であったのも幸いしていて電車も込み合ってはいなかったしホテルの値段も一番安くなってる時期だった。

 電車って進行方向に横向きに座るだけかと思ったけれど向かい合う座席っていうのは初めて乗ったので大和が興奮していたのは手に取るようにわかっただろう。
相席の人もいないので道中持っていた自分の荷物と『持つよ』って一緒に持っていた珊瑚の荷物を向かいの席に置いていけた]


  本当にね……夢か幻のよう。


[窓際の席は珊瑚に座ってもらって外の景色は街並みから田園風景に変わっていき、いつまでも眺めていられる。
どこまでも続く田畑はそろそろ黄金色になっていくのだろうか。
ここに来るまでの間の風景はどこも平穏そのものだった。
普段通りの営みがそこにあってどこか遠くの世界にでも来たかのようだった。

 珊瑚と手を繋ぎながら肩を触れ合わせて一緒に外を眺めて、お昼になったら電車でお弁当をいただいた。
旅のお弁当はこれまでのお弁当とはまた違った味わいで、大和は満面の笑顔で美味しいと珊瑚に伝える]


[ホテルに到着するとすぐにチェックインしてお部屋に通される。
洋室と和室チックな部屋のどちらがいいかって珊瑚に尋ねていたから選ばれた部屋に案内される。
和室でもベッドがある部屋もあるし布団の部屋もあるのでそこも選んだ方になっている。
部屋はそこそこの広さで窓から外を眺めるとアスレチックリゾートのエリアが見えていた。
予想していたよりも大がかりで楽しそうな場所だけれど第一の目的はプールだった]


  珊瑚さん、写真撮ろっか。
  お部屋に到着した記念の!


[電車に乗る前とか到着した時とかも駅名プレートの前とかで撮影したけれどお部屋でも一枚。
楽しい思い出は残しておきたいからねと微笑んで貴重品と着替えもかな、必要なものを持ってプールの方へ向かおう。

 プールに入る前にやらなければならないことがある。
どの水着を珊瑚に着てもらうか。
これはとてもとても悩ましい。
ビキニか、ワンピースか、身体のラインが出にくい普段着みたいなやつか。
それに色やデザインもトロピカルなものか単色なものかと――え、女性用の水着多すぎん?
男性用の水着コーナーの10倍以上あるんだけど!

 結局大和はトロピカルなデザインのビキニとワンピースの二択まで絞ったあたりで珊瑚にどちらがいいか尋ねたのだったが、珊瑚が選んだ大和の水着はどんなのだったのだろう*]


メモを貼った。


─七尾ちゃんと天体観測会─

無理は──正直してる。
でもそれでも空元気でも、笑ってると元気が出てくるから不思議だよね。
それに襲撃直後よりはだいぶマシにもなってるんだ。
だからね、命くんには本当に感謝してる。
大量の宿題だってきっとやり方は教えてくれるんだ。だから希望が持てるよ。
担任から宿題を渡された時は露骨に嫌な顔してしまったけどそれはしょうがないよね!
将来的な視野が広がってもいるんだし、勉強もそれなりに頑張らなくちゃ!

あ、でも、今までの宿題はそれなりに出来てたみたい。当社比。ううん私比較だけど。
命くんに色々教えてもらってるんだもん、えへん!
まあでもオンライン授業とかの説明もされたよ。ネット環境にない子たちの説明もあった。
一応うちはWi-Fiある…けど、普段意識して使ってないから分かんない。確認しなきゃね。
建物由来のなんとか回線がうんちゃら〜ってお父さんが契約して契約しっぱなしだから多分大丈夫…?


あと、先生にもちゃんと説明したよ。
ほら、緊急連絡先がウチになると思うんだ、命くん。
この日々で、緊急連絡先がどれくらい機能するのかは怪しいけど。


「はい、親にも話してきちんとしてます。
 一緒に暮らす許可も得てますし、結婚の約束だって。
 そう、婚約者…です。」


でも婚約者って言葉にすると物凄く恥ずかしくて、ちょっと赤くなって声が小さくなったけどね。
でも背筋を正してキリッと先生を見たから、納得してもらえたみたい。
後でお父さんの方に確認がいったけど、話は合わせてくれたみたい。
ううん、合わせるも何もそうだよね?な顔しといたけど。
そう、私たちはそういう事なんだ。


そんな日常は、また別の話だけど。


「それなら、うちのマンションがベターかな。
 公園の水道が生きてるか確認しに行ってないけど
 生きてた場合、いろんな人が避難してるかも。
 避難してなくても、水を求めてやってきた人が
 ウロウロしてたりしたらトラブルの元かもね。
 トイレはうちのを使って。
 お父さんと私の部屋は入らないでいてくれたら
 …あとリビングも?
 まあとにかく、トイレとか飲み物とかは任せて?」


今、リビングは完全な私と命くんの場所だから、寝室だけじゃなくてそこも入られるのはなんとなく拒んだけど。
トイレなら玄関すぐの廊下だし、リビングも日が決まったら片付けてたならセーフ…かな?
チラッと命くんを見る。命くんとしてはどうだろ?
それにしても生きてるのが奇跡って柊木くんがいうと洒落にならないなあ、割と。
リビング開放されるなら色々作って、寒い人はそこから天体観測したって良い。
ベランダに出れば結構よく見えるし望遠鏡も私のは生きてる…けど。これは屋上メンバーに譲るかな?
だって、部室の望遠鏡無事かどうかまずはそこもだもの。


「マンションでやるなら他の会の人や
 管理人さんに許可取っとくから言ってね。
 時期はそう、七尾ちゃんにお任せしようかな。
 屋上で焚き火はできないけど
 我が家から暖かいスープや飲み物は提供するよ!」


時期は七尾ちゃんに。
場所はうちのマンションを推しつつ柊木くんに。
細かい準備は命くんに託すつもりで話を振っていく。

そんな私は相変わらず命くんの隣だ。


「ポスター作って、何枚か貼ろうよ。
 学校のホームページにもお知らせして良いか
 先生に聞いてみて良いんじゃない?」**


─四回目襲撃の夜─

「ううん、いつも美味しく食べてくれて有難う。
 可愛いって言ってくれて嬉しい。
 もっと命くんのために可愛くなりたいな。
 …うん、私もすごく幸せ。

 あっやあ!? 返して…もうっ。」


優しい言葉に心の傷がじんわりと癒えていく。
まだ、つきつき痛むけど、こうしてゆっくり優しい言葉と温もりで気持ちが穏やかになっていくんだろう。
命くんはまるで私の救急箱みたい。
でも、最後の小さな悲鳴はタオルケットを取られちゃったから。
手を伸ばしたけど間に合わなくて、でも背中を向けてるからそこまで恥ずかしくなくて挑発までしちゃったけど。


「んっ…ふふっ? ん、命くん、…好き。」


即答に一瞬呆気に取られて笑いながら、甘やかな感覚に身を委ねていく。
そう言えば私の胸は大きくはないけど小さくもない。至って普通くらいのサイズだけど…形は悪くないんじゃないかな。なんて。特に誰にも言わないけど。
小さく体を震わせたり、膝を擦り寄せたり。
お尻に硬いものが当たると真っ赤になりながら振り向いて、振り向いたならキスして、キスしたなら──。

その日はそうやって、いつまでも触れ合って過ごした。
シャワーだって二人。ご飯食べるのも二人。
流石にトイレの時は別だけどそれ以外は本当にずっと二人で。

私の部屋にも命くんの色が混じっていった。**


メモを貼った。


――天体観測会――

珊瑚が無理しすぎないようにストッパーとなって甘やかし続けているのが大和である。
大量の宿題も一緒にやっているしわからないところはやり方を教えているからいつもより出来ていたらしくて誇らし気だったからぎゅっと抱きしめておいた。
えへん、してる珊瑚もとても可愛い。
頑張るとまた増える宿題さんは完全にラスボスポジションだった。

 Wi-Fiとかも最初はわからなかったけれど説明書を見たりして、なんとなく理解して設定できるようになる辺り説明書はやはり大切だと思う。
オンライン授業を見るときは多分珊瑚はお膝の上だろうから初めて受けることもあって楽しみで仕方がなかった。
とはいえ緊急連絡先で一緒の住所と電話番号になっているから最早今更みたいな感じかもしれない。
以降悪い虫が減ったならば何もいうことはなかった]


  マンションは一階が店舗だしトイレはそうだね。
  屋上は柵があるし使用許可貰っておこう。
  コンロも持ち込めたら飲み物とかも温かいままだよ。
  テントとかも張るしね。


トイレは屋上からなら珊瑚の家の方が近いしそこまでで、リビングはもう愛の巣ですって説明しておいたらいいんじゃないかなと思っている大和である。
ほら、掃除も大変だしね!

 それに折角集まるなら別れるよりも防寒対策をしておいてみんなで眺めたらいいなって思う。
その方が一枚の思い出におさまる気がする。

 ところで柊木の生還物語に対抗して爆撃されてました物語を披露しなかったのは別に競るものでもないし、話すと珊瑚が哀しみそうだから――あと寝てたらしいなんて言えない]


[珊瑚がマンションの管理人に許可を貰うなら、大和はキャンプセットの準備をする。
大丈夫って隣にいる珊瑚の手を握って伝えておこう。

 場所がどこになっても暖を取るキャンプセットは必要だし、そちらの準備は恙なくやっていこう]


  来年の合宿の予行演習みたいだね。
  ほら、今年は花火に比重がいってたし。
  来年になったら新一年もいるだろうしさ。


[最後にしないようにしよう。
だから七尾も落ち着いたら戻ってきてほしいねと、また未来のお話をするのだ。

 希望があれば人は生きていけるのだから*]


メモを貼った。


【見】 公安部 カガ

―― 戦闘の後 ――


[学校は崩壊とは行かないまでも
 その周辺はもはや焦土と化している。
 飛んで来た瓦礫で校庭は埋まり玄関は吹き飛び、
 食べかけのケーキのように校舎は抉れ半壊の状態だ。
 むしろ、あれだけのレーザーの余波や直接のダメージを
 受けて未だ校舎とわかる形を留めているのが驚きだ。

 とはいえ所々崩落の危険があったし、
 立ち入り禁止にしている場所も多い。
 安全な一部の教室を使い、有志持ち回りで
 授業や補講を行うこともあるようだが―――
 なお、天文部の部室は配置が幸いしたか無事らしい。

 補講に出ているのだろうか、時々生徒と行き会うのには
 「走るなよ」と声を掛けて歩く。

 本当に危ないからな。]

(@1) 2023/08/21(Mon) 15時頃

【見】 公安部 カガ

[次のパイロットは乾に決まった。>>4
 簡潔なその報告がLINEで届くや、
 「了解」と返答する。


 短いが、そこに込めた心情は重いもの。
 無機質な文面に反映されないことが
 有難いような気持ちにもなっていた]

(@2) 2023/08/21(Mon) 15時頃

【見】 公安部 カガ

―― 数日の後:柊木の葬儀 ――

[乾から柊木の葬儀の連絡を受けたのは何日後だろう。
 玄関口で柊木の母親に深く頭を下げ
 それから柊木宅の中へと足を踏み入れる。
 参列者に黙礼し、案内された席へ座った。

 遺影の中の柊木は生前の生き生きとした姿そのままで。
 いい写真を選んだな、と目を細めた。
 横に並ぶ遺影は、柊木の父親のものだろう。
 コックピットの中には柊木と共に確かにいて
 しかし顔を知るのは今が初めてだ。
 柊木を慈しんだ両親の顔を目に焼き付ける。

 息子と父と、二人で一台を操縦し、
 もう一人のパイロットとして奮戦してくれた彼へも。
 感謝と尊敬を伝えるよう、静かに手を合わせた。*]

(@3) 2023/08/21(Mon) 15時頃

【見】 公安部 カガ

―― 数日の後:何処か ――

[幸い、というわけでもないのだが
 殆ど授業が行われなくなっていたこともあり
 また、度重なる戦闘を経験したことで住民が
 『避難』から『退去』へと向かいつつあった為に
 ひっきりなしに届いていたLINEは徐々に減っている。

 本郷から届いた個別LINEを開き>>41
 少し考え、返信する。]

(@4) 2023/08/21(Mon) 15時頃

─旅行の日─

私も、新幹線とかでは進行方向や逆に回転して座ることは知ってたけど、普通の電車でこういうのは初めてだった。
でもこれだと自然と半個室みたいになって、なんか特別な感じがしてまた楽しい。
本日のお弁当は旅なのもあって、荷物を減らせるように使い捨てのお弁当箱を用意した。
スパイシーチキン、ブロッコリーとツナのサラダ、アスパラベーコンにきんぴらに甘い卵焼き!
おにぎりは今日はゆかりご飯。
今日も満面笑顔の美味しいが貰えて私は大満足です!

ホテルの部屋は…ちょっと奮発しちゃった。
和室なんだけど、お部屋に個別の露天風呂があるの。
だって、ちょっと恥ずかしいけど…なるべく一緒にいたいじゃん旅行中だし!
最近は普段から一緒だけど、やっぱり一緒が良い。
夕飯もお部屋で食べれるようにしてもらったんだ。朝ごはんはホテルバイキングだけどね。


「うん、写真撮る!
 ラインでみんなにも伝えてみる?」


そう言えばみんなはどうしてるかな?
柊木くん辺りにはお土産買って行っても良いかも。前回ギディちゃんお願いしてたしね。
駅や電車内、ホテル前でも写真を撮る。
二人の写真が増えるのは楽しいよね、たくさん撮るし、命くんが良ければ天文部のラインにも"旅行デート!"なんて浮かれたものが送られるかもしれない。
時々は私もみんなに見せびらかしたくなるんです。命くんカッコいいでしょ?ってね。
ちなみに窓の外からアスレチックも見えるけど、眺めた方の反対側には露天風呂施設がある。
自分でお湯を張って抜く方式らしいから、入る前に後で準備しようね。


ちなみに男性水着は少ないから割とサクッと決めたよ!
膝上のサーフパンツ…って言うのかな。
葉っぱ模様が全体についた全体的に緑っぽいの。多分これも南国の植物なんだろうなあ。
対して命くんが選んでくれたのは、トロピカルな柄のビキニとワンピース。両方ともトロピカルな感じだけど色合いもそれぞれ違う。
確かにこの量だもんね。悩んでくれたんだろうなあ…。
私はマジマジとそれを見てたけど。


「…ふふっ。先に更衣室行ってて?
 直ぐに向かうから!」


ね、とウインクしてみせる。
だってここまで選んでくれたんだもん。
どっちを選んだのかは、実物を見てほしいなって思ったから。
だから、命くんを更衣室に送り出してから手早く水着を選んで、私も更衣室に急ぐ。
私がその時選んだのは。


「命くんお待たせ〜!」


縁取りの部分がオレンジになっている、ペパーミントグリーンの水着。
オレンジや黄色の花が描かれていて、色が結構私の好みだったの。
そしてそれはビキニの方。
形も胸の間がリボンみたいになってて可愛かったし、腰の両側で紐で結ぶのは少し恥ずかしいけどまあ水着だし!
今日は平日だからそんなにプール自体混んでないからちょうど良いかも。
美琴くんに声をかけながら大きく手を振って近づいて行く。駆け寄りたいけどプールサイド、滑ったり転んだりが危ないからね。


「ど、どうかな? こんな感じだったよ!
 …かわいい?」


でも一応聞きたくて、見つめながらそんなことを。
くるっと回って全身を見せて、やっぱり照れ臭くてはにかみ笑いが浮かんだ。**


【見】 公安部 カガ


 『構わない』
 『急ぎの話か?学校なら国語準備室に、と言いたいけど
  俺は今日から2日間、アストロ関係の
  別の会議に呼ばれてて学校には居ないんだよな』

 『外なら、A町の派出所横にある喫茶店が
  広いうえ空いているから、午後で都合のいい時間を
  指定してくれれば行くよ』 


[校内に不便があることで少し迷ったが
 公園など開けた場所を指定するのは避けた。
 ある程度の警護があるとはいえ外で無防備に
 アストロの話などしたらどこで何があるか分からない。
 周辺を警戒しやすく人目の少ない所を選んだ心算だ。
 時間指定があれば、それに合わせて向かうと送信した。*]

(@5) 2023/08/21(Mon) 15時頃

メモを貼った。


─柊木くん─

それは多分、部室に集まってる最中のお話。


「そう言えば恵一くん見てないなあ。
 柊木くんの方には連絡あったりする?」


多分その答えはノーなんだけど。
だって連絡マメな恵一くんだもん。連絡するならグループラインとかに色々現状を教えてくれそうな気がするんだ。
それがないって事は…やっぱり心配。天文部の仲間だもん。
ちなみに私も、恵一くんの思いを知ってるかは恵一くん次第になる。もしかして親友かもしれないし、既に恋を自覚してるかもしれない。
知っていても知らなかったとしても、男子同士だからって恵一くんのこと知ってるかなって思ったんだけど…。


「本当、ネットワーク混乱しすぎだよね…。
 むしろ、学校あること知らなかったりして。」


基本的にみんな生きてるよね、を前提に話してる。
そうじゃないと心が折れそう。
何せ混乱期でもあるから怪我しました、混乱してます、今は疎開中です、なんでもありかなって思って、生きてる可能性を考えたい。


「天体観測会の話が決まって
 日付近くなっても連絡取れなかったら
 お店の方行ってみない?」


恵一くんの家に行った事はあるかな?柊木くん。
どんぐり亭の場所はわかるしその隣が家だった気がするから、そこまでして連絡とれなかったらどうかなって誘ってみた。**


メモを貼った。


――旅行の日――

[ところで珊瑚の家に居つくようになってからは家事は分担するようにしてもらっている。
全部してもらうのは悪いし何より珊瑚と一緒に暮らすのだから協力していきたい。
ご飯は珊瑚に任せてしまっていて大和は掃除や洗濯、力仕事系を担当している。
珊瑚の下着は別で洗っているかもしれないけれど大体そんな感じで旅の朝も珊瑚がお弁当を作っている間に洗濯をして部屋干ししてある。
洗濯しないまま出ると帰ったら臭くなってると嫌だしね。
ご飯が珊瑚任せなのは珊瑚のきんぴらと甘い卵焼きは珊瑚に作ってほしいっていう我儘からだったりする。
当然、ホテルの露天風呂の準備も大和が担当する]


  うん! 伝えておこう!
  楽しい話題があったほうがいいよね。
  それに……外はこんなにも平和なんだし。


お部屋の様子も露天風呂も撮っておこう。
特に個別の露天風呂はまるでお二人でお楽しみくださいっていう感じのサイズの木製の湯舟だった。
夕食もお部屋に持ってきてもらえるからそれも楽しみの一つだ。

 お土産屋も充実しているようなのでお土産を買って帰るのはいいと思うけれどどういうのを買えばいいのかは大和は疎かった。
お土産を買って帰るのも初めてだからお土産屋に行くのも楽しみにしている。
そんな楽しんでいる旅行の写真がLINEにあげられるらしい。
可愛い珊瑚を拝めるなんて皆幸せだね。

 また話は変わって大和はずっとガラケーを使っているけれど流石にそれで連絡がつきにくくて珊瑚に心配をかけたこともあって買い替えを考えている。
ファミリープランがいいらしいみたいに聞いたけど――未だファミリーではないのが残念だった]


[大和が悩みに悩んだ水着だけれど珊瑚はわりとすぐに水着を選んでくれていた。
サーフパンツ仕様らしくて南国の植物がわさわさしている。
先に行っててと言われたので――ウィンクする珊瑚も可愛いと顔を赤くしてそそくさと更衣室に向かった。
男性の着替えは一瞬である。
全部脱ぐ! 水着サポーターを履く! そしてサーフパンツを履く!
以上である。
水着サポーターが黒のTバックなので少しむずむずする。
サーフパンツはずっと自転車を漕いできて太くなってる太腿を隠してくれていた。
ロッカーの鍵を腕につけておく。
何と貴重品を持っていなくても後で清算できる仕様らしく鍵は腕輪型でキャッシュレスで使えるらしい。超便利]


[そして、待つ――。
女性の更衣室の出口近くで待ってるのは変だろうか。
でも早く見たいしと出てきたらすぐわかるようにその位置になっていた。
プールは広いが時期がずれているから人は疎らだった。

 そわそわして待っていると珊瑚の声がきこえてきて、そちらを振り向くと大和は思わず声を失った。
選んでくれたのはビキニの方で色合いもデザインも珊瑚によく似合っていた。
特筆すべきは胸の間のリボンのところと腰ひもだった。
結んでいるのはエロ可愛いと思う。
そして何より大きく手を振ってくれると揺れる。
何が揺れるかなんて毎日見ていても触っていても全然飽きないものが揺れるのがよくわかって大和は天を仰いだ。
そのまま両手で片目ずつを押さえてぷるぷる震えている間に珊瑚が傍にきて――押さえていた手を解き視線を向けるとモデルのように一回転してからすごくいい笑顔をくれたから大和は耳まで真っ赤になってしまった]


  あの……すごく、似合ってる。
  珊瑚さんはいつも可愛いけれどね。
  今日はキラキラしていて綺麗だよ。

  あ、可愛いのは可愛いんだよ。
  生きていてよかったって想ってるもの。


[大袈裟かと言えばそんなことはないと思う。
大和も照れ臭そうに笑って、手を差し伸べた。
手を繋ぐと、ひょい、と珊瑚を引いて抱きしめる]


  ホントに、綺麗で、可愛すぎて……。
  誰にも見せずに僕一人で独占したいくらい。


[そう耳元で囁くと身体を離してニッて笑った。

 どこから回ろうかって声をかけて、流れるプールやウォータースライダー、普通の大きなプールとか飛び込み用の深いプール、海のように波がくるプールとかいろいろあるねってゆっくり回ろう*


メモを貼った。


メモを貼った。


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