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――心配しなくても、俺はちゃんと生きてますよ。
幻でもなんでもなく、先輩と同じ世界で。
[ そこに実体があるかを確かめるような先輩のしぐさが
何だかいつもより幼く見えて、俺はつられて微笑んだ。 ]
頑張ってもらえるのは嬉しいですが、
あまり無理して倒れないでくださいね。
俺にできることがあるなら何でも協力しますから。
[ まだお互いに話せていないことの多い関係だけど、
力にならせてほしいという
俺の気持ちを信じてほしくて、
俺は先輩を見つめながら、頬に添えられた先輩の手に、
自分の手のひらをそっと重ねたのだった。 ]*
メモを貼った。
[両親といっても、元は伯父伯母夫婦だ。
彼らには子どもが居なかった。
事件で実の両親が殺害された後、父親の姉夫婦に引き取られて養子縁組をした。
名前を変えて素性も上書きして、他者からの好奇の目に晒されないように、周囲から守ってくれたと思う。
誠実で優しくて、本当にいい人たちだから、俺も殻に閉じこもらず、ひねくれずに真っ直ぐに成長できたんだよな。今となっては本当に、感謝してもしきれない、大切な家族だ]
──病室:208号室──
[両親に直接電話をして連絡
家は遠方なのにすぐに来た理由を問えば、事故の連絡を受けて病院に駆けつけ、その後近くの宿泊施設に滞在しているらしい。
二人とも俺に会うなり、無事を喜んで泣き出してしまった]
……ごめんなさい、心配かけて。
[実の子でない俺に対しても、これほどまでに泣いてくれるなら、生還できて良かったと感じてしまう。後ろめたさを伴いながら。
俺は既に、夢の中の出来事が現実とリンクしている事を知っている。同じ大学で同じバスで美術館へ向かったまでは条件は一緒なのに、今回の事故で亡くなるのは、この中のたった一人だという事も。その人の名を聞く前に、目を覚ましてしまったわけだが、]
[ようやく落ち着きを取り戻した両親が、ここへ来る途中で聞いた話を伝えてくれる。
亡くなったのは、…───。>>*0]
……、そうなんだ…
うん、…知ってる。
同じ大学の、……先輩。
[学年は違うし研究室に所属しているわけでもないから、本当に顔を合わせた時に数回言葉を交わすくらいだけだったかもしれないけど。
来る途中はバスでお菓子をお裾分けしたかな。
夢の中でも、カフェで会った時には言葉を交わした。
それ以上でもそれ以下でもない関係だけれど、亡くなったと聞けばやはり胸が痛む]
……ちょっと、一人になりたい。
うん、……後でね。
[両親は一度部屋から出て行った。
先生と話す事もあるらしい。
枕元に伏せていたスマホを取ってグループLINEを眺める。
それを知ってか知らいでか、流れは止まってしまったようにも見える]
……。
[スマホを充電器に差し込み伏せると、再び体を倒してベッドの上に横たわる。
片手で掛け布団を引き上げ、頭の上まで被った。
目を閉じればもう少し、…───あの夢の続きが、見られるだろうか。**]
骨折してないし、指も全部ついてるよ。
大したことは無い。比べるなら、君のほうが
[思ったよりは酷くない、それは無傷とは違うから。
明るさから一転して、気遣わしげに頭部の包帯を見た。
未だ第一歩も踏み出す前、そう人が変わったりはしていない。
或いは夢の中で何度も何度も傷付いて、鈍感になっている面もあるかもしれない。]
……うん。ニュースを見なくても確実そうだね
[頷き合い確かめ合った事実。
科学的方法で確かな情報を得る必要は無いだろう。
それに、第三者の冷静な声で淡々と語られる状況を受け入れるにはもう少し時間が欲しい。
直接口に出さないことは二人共同じ。それ以上は語らず、一時目を伏せるのみだった。]
[──それから福原は
重ねるように意味を与えてくれて
応じて手が届くところに来てくれて
不必要な心配を邪険に扱うでもなく、拭うような言葉に
一方的ではなく相手の意志で伸ばされた感触に、頼もしさを見出した。]
うん、……うん。
ありがとう、福原君
[一つ一つに、ただただ深く頷いて。
安心出来る場所を見つけた子供のように、身体の力を抜いていった。
見つめる栗色を映す黒は、一度も逸れることはない。
頼り方など分からなくて、助けを求める方法も知らない筈だった。
だけど今は、それを理由に拒んではならない気がしている。]
あったかいね、福原君は
それに凄く頼もしくなって、なんだかどっちが先輩なんだか
俺が見守る必要あるのかな、なんて……ふふ
[一度はシーツを握った手は、今は解かれて白の上。
自嘲的に歪んでしまった笑みだけが、この身に残る強張りだった。
それは何も、本当に先輩としての矜持を憂いたわけではなくて。]
俺はね──ずっと、こうやって覚醒めることに怯えていた
君がいなくなった後すら、そうだったと思う
……きっと重たくて苦しくて、孤独に感じると思っていた
[緩めた包帯の下の傷から滴る血のように。
ぽつりぽつりと、奥底の想いが溢れ始める。]
メモを貼った。
……そうだよね
俺達は、生きていたんだから
自分を傷つけないで、命も粗末にしないで
最後まで全うしないといけないよね
[回谷こころが本当にそれを望むかどうかに関わらず。
道理としてそれが生者の義務である筈だ。
そういう思考は中々抜けないから。
適度に正してくれそうな後輩が側にいて、幸せなのだろう。*]
――病院2F/休憩スペース――
[新生ニトちゃんの正体が
整形でなくメイクだった事実とか。
有難い助言
寛容なシロマちゃんの姿は既になく。
土鍋のプレゼントを受け取った元カノの笑顔が、
建前か本音かなんでもうオレに知る由もなく。
電気アツリョクナベVS土鍋の軍配は
圧倒的前者有利のまま、ノっ君も去った。]
――――っ、 ふっ、 …………ぅー、
[嗚咽を堪え切れないのは、勿論
掌の傷から滲みる血潮のせいではない。
告げられた名。走馬灯のように脳裏を過る、
夢の世界で、夢の主と交わした会話が表情が、
どうしようもないのに、ジタバタ喚き出したい気分にさせる。]
[お金持ちとか、ナイスバディとか、
押し殺した本願とか、メグココちゃんが
叶えられたかも分からないけれど。
垣間見た夢の欠片で、
誰かが寄り添っていてくれた気がする。
オリエント系美術に興味があるメグココちゃん。
今も夢の中であの時
「おたんこなす」って不貞腐れていたりする?
デザインしたカップ、見たいって言ってくれたのに、
オレは迂闊に約束も交わせず、そして、
――もう、永遠に果たせない。]
――――っ、う、
[ずび、と洟を啜ってから、オレは誰かに
見咎められるのを恐れて、休憩スペースの隅の方に移動した。
顔は窓に向けるけど、瞳に景色は映らない。]
メモを貼った。
[もしもオレの名が告げられたのが、
最初でなく最後だったら、
同じように
「良かったじゃん」なんて言えた?
何故メグココちゃんだったんだろう。
何故なんてない、最初から運命は
決まっていたとアリババ氏は謳っていた。
実年齢より幼く見える、
感情に素直に変わる表情。
怒って、拗ねて、笑って、雲って、
あの顔はきっと、最期の宣告で
絶望に歪んだのでは。
ぱたり、とスケッチブックに
赤黒い染みが落ちる。]
メモを貼った。
――キミが生きていたら嬉しい、なんて。
軽々しく言って、ごめん。
[もう届かない、意味のない謝罪だ。
その代わりにオレの命も、
他に生還した誰の命も、
差し出せやしないのに。
仮にオレが死んでいたなら、
彼女に対して同じことは言えなかったに違いない。
そんな、器が小さくて自己保身に塗れた
汚く矮小な存在だ。何度もフられるのも当然――。]
メグココちゃん……。
[真新しい頁が透明な滴で濡れる。
オレの血と涙で描かれる水彩画。]
『……君なら、あたしがもし――』
[せめてあの吐息と耳打ちは、
確かに覚えてる、憶えてる。
メグココちゃんが、俺に願ったのはそれだけだから。
生者の責務とやらで、叶えるまでだ。
オレに骨を託して死んでゆく、
ジイさんや、依頼人や、誰かの大切な人たち。
看取り、背負い、砕き、捏ね、焼き、
オレの手でつくりあげ、甦らせるカケラ。
霞む記憶上のメグココちゃんは、いつかの
穏やかで儚い微笑みを浮かべている。**]
―― 病院・病室209号室 ――
でも、包帯を巻かれている箇所が多いと気になりますよ。
骨折や指の切断がないのは一安心ですけど。
俺も出血が少し酷かっただけで、
内出血もないし平気ってお医者さんも言ってました。
[ 気遣わしげな視線には、
安心させるように
俺の笑みの苦さは少し和らいだのだけど。
ニュースで確かめなくても分かる事実には、
俺は少しだけ目を閉じて、
ただただその出来事を悼んだ。 ]
これくらい、お安い御用っすよ。
[ 先輩が安心できるなら、
俺の体は好きにしてくれていいと思いながらも、
俺たちはじっと見つめ合う。 ]
えっと、実は母方のお婆ちゃんと
和解、というと大げさですけど、
仲直りっぽいことができたんです。
父さん関連のゴタゴタで父方の祖父母とは
疎遠だったんですけど、
お婆ちゃんがこの病院まで来てくれて――
だから、少しだけ俺も成長したのかもしれません。
[ 少し前に起こったことを思い出して、
俺は小さく照れ笑いをしながら、 ]
でも、お婆ちゃんと話し合うことができたのは、
きっと先輩があの薔薇のエリアで
俺の話を聞いてくれたからだと思います。
だから、もし俺が頼もしくなったのなら、
それは先輩のおかげです。
これからも、俺のこと励ましてくれると嬉しいです。
もちろん、俺だって先輩のために
何かしたいって思いはありますけど。
[ シーツを握って強張っていた先輩の手が
緩んでいくのを眺めつつ、
俺は先輩がぽつりと話す言葉に頷きながらも、
今は重くもなくて苦しくもなくて
孤独でもないのなら、それでいいなと思った。 ]
そうですね。せっかく生きていたのだから、
最後までこの人生を全うしないとですね。
今はあまりはしゃげるような状況ではないですが、
時間が経って色々と落ち着いたら
やりたいことを少しずつ達成できたらなって思います。
先輩もやりたいこと考えておいてくださいね。
[ たしかに、俺のやりたいことが
回谷先輩の望むこととは限らないけど、
少なくとも命を粗末にされると、
いつかの骨谷先輩が言ったように
「代わりに死んだら良かったのに」なんて
恨まれたって仕方なさそうだ、と内心思いつつ。
少なくとも高祈先輩が
自分を傷つける意思が無さそうなことに、
俺は安心して柔らかく笑った。 ]*
メモを貼った。
[本当に大丈夫だと手を動かしても外れるわけではない包帯。
対して相手の言葉は安堵させる為に適切だ。
それは良かった、と。
苦さが少し和らぐ笑みに微笑んだ。
二人の間に一時沈黙が流れる。
相手が何を考えているのか、きっとお互い分かっていたと思う。
胸のつかえがなく彼女について語れるまで、どれだけ時間がかかるだろう。]
……そうか、そんなことがあったんだね
本当に良かったね
傷ついた君に駆けつけてくれる人がいて、良かった
[だって、家族が知らない女性と寄り添う絵の前で彼は血を流して一人だった。そこから好転したというのならば。
噛みしめるように相槌を打ちながら、
手は頬から膝に、触れていた福原の手を握りながら
照れ笑う彼の話を聞いていた。
父親がいなくなった子供と疎遠になる祖父母
その意味について成海は密かに考える。
聞いた時はただ、自分のように事情があるとだけ認識し
深く考えることのなかった話が過る。
…きっと、誰も悪意があったわけではなかったのだろう。]
ふふ、そんなに真っ直ぐに言われるとなんだか恥ずかしいな
励ますだけで後輩を立派に出来るなら、いつまでも
[少しだけ戯けながら、応じる言葉を告げる。
それから、生還について感じていたことを少し語ったのは
「何かしたい」と言われることで
この子があの時言葉をくれて、覚醒めた自分に会いに来てくれたからそうではなくなったのだと理解した為に。]
はしゃげない内は、好きなだけ落ち込んだらいいんだよ
それで沢山思い出して、忘れないようにしたらいい
[何度だって君が、手を差し伸べる言葉をくれていたと今は分かっている。
だから、柔らかい笑みが安堵からのものだと気づいた。
心配してくれたが、上手く応えられなかった相手を思い出す。
視線は後輩から窓へ、雨の降らない景色を一時眺めた。]
それにしても、やりたいことか
やらなくちゃいけないこと、じゃ無いんだよね
難しいな……
[本心からの嘆息が零れる。
そんなもの本心では今まで一度しか考えたことがない。
度重なる悲劇で注目の集まる状況に耐えかね、高祈から逃れられる望まれない大学を選んだつもりで、結局全て無意味と分からされた。
ああ、でも。]
……頑張って考えるから、気を長くして待っていてね
これからも福原君といられるなら
いつか、思いつくと思うんだ
[この青年の成長を見ていたいと思ったのは、まだ誰にも希望を折られていない本物の気持ちだ。*]
メモを貼った。
―― 病院・病室209号室 ――
はい。本当に良かったです。
やっぱり、傷ついたときに側にいてくれる人の存在って
ありがたいんだなあって思いました。
[ 良かったと言ってくれる高祈先輩に笑いかけながら
ふと、先輩の家族はどうなんだろうと思った。
話に聞く限りでは、
大企業の御曹司であることを差し引いても、
抑圧された関係のようにも思えたけれど。
先輩が握った手が膝へと動いて、
その動きに俺はぎこちなさとか
そういった変な感じはなさそうと思ったから、
こうして俺の家族の話題を出す分には、
大丈夫そうかなと勝手に思って、 ]
言葉や動作の力って大きいんですよ。
それが大切な場面でされたものなら猶更。
だから、俺にとっては“だけ”じゃなかったんです。
そうですね。今の間に目いっぱい落ち込みます。
そして、いくら悲しくなっても忘れないようにします。
[ 視線を窓の外へと動かした先輩が
何を思っていたのか胸中は知らないまま、
俺が目を伏せて考えていたのは、
もう回谷先輩と話すことができないんだなあって
心にしこりのように残りそうな後悔で。
だから、生きている内にやりたいことは
潰しておきたいなって思ったんだけど、
やらなくちゃいけないことだったら、
考えなくても出てくるものですからねえ。
俺も具体的にやりたいことって
すぐには思いつきませんが、
先輩よりは早く見つかるかもです。
[ 先輩の嘆息に苦笑を零しつつも、
分かりました。ずっと先輩の側にいて
先輩が素敵なものを思いつくようにって
願いながら過ごしてますね。
[ その“いつか”は、
早く来るに越したことはないとは思うけど、
先輩のやりたいことが見つかるようにと
気長に近くで見守るのも悪くないなと思って、
俺はこくりと頷いた。 ]**
メモを貼った。
[本当に心から思っているのだろうと
感じられるような笑顔だった。
ただの一つも快い記憶が無いわけではなかったと、夢の中のスイートポテトのお陰で思い出すことが出来たけれど
自分が家族について語りそんな顔をする日は、来るとは思えない。
思えないからこそ、可愛い後輩は祖母と仲直りが出来て良かった。
そう思い向けた言葉や仕草に違和感など無いだろう。
きっと、これからも。]
……それは、うん。そうかもしれないね
夢の中で何回か感じたよ
[戯ける場面ではなかったかもしれないな。
相手の返しに思い至るものがあるからこそ、同調しつつ少し反省した。
例えば未だ本人は望めていない生に意味をくれた後輩の言葉だったり。
はたまた以前から何かを知っていたように触れる同期の言葉だったり。
すぐに目に見えて一人の人間を変えたわけではなくとも、
確かに力を持って自分にだけ渡されたものがあった。
互いに目を伏せた時は、具体的な内容は違えども同じ少女を思い描いただろうと考えていたけれど
受け取った言葉は自分だけのものだから、そうして得た感覚は共有出来ないのかもしれない。]
ずっとか……
そんなこと、また言われる日が来るなんて思わなかった
[頷いてくれた福原の言葉は
成海が口にしたそれとよく似ているが違う。
何一つ重なるものが無い筈の、黒く丸い瞳を想う。
彼の話と家の為の結婚は、大きな隔たりがある別物だけど。
そんな未来があったらいいなと、思えたのは同じだった。]
俺はね。君が思っているよりずっとずっと酷い人間だ
誰にもバレないように本当の自分を隠していた嘘つきだ
……でも、いつか福原君には聞いてほしいな
君のことを知りたい分だけ、知られるべきだと思っている
[それがあの時福原が語る手段に本当になるかはともかく
さよならをする気がないのだと、よく分かった。
だから、知られるという最も恐怖していた筈の道を、
今でも全く躊躇いが無いとは言い難いそれを選ぶべきだと思っている。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
─病院・305号室─
[意識が浮上したり沈んだりするのは、意識的なものか肉体の損傷による疲労からくるものかはわからないけれど、もう少し、夢の続きを見ていたようで。]
・・・まだ、いきてる。
[ぽそ、とつぶやく。
自分が?
ちがう。
夢の中で。
こころ先輩はまだ生きている
己が関与できない夢で見る一方的な映像は、
まるで映画のワンシーンのようだった。
夢との境目にいたせいか、途切れ途切れでコマ送りのようだったけど。]
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