31 私を■したあなたたちへ
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ええと……… そうねえ……
[メッセージのログを過去に巻き戻し、 招待者の文面を今一度確認し。 額に指を当てるようにして、独り言ちる。
こうしてみると、同じ年頃の男女は二人だけで 後はほとんどが大人なのだ。 私も含め、多くが初対面なのでは?と思える面々。 人選の理由を、もう直接聞くことは叶わない。 そう思うと、自然、胸が痛んだ。
たぶん、私には決め手を見つけることは出来ない。 だから、るくあを手にかける理由が少ないと感じられる 立場の相手から狭めてみようと思って。]
(204) 2023/11/18(Sat) 15時半頃
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[こういうのは、いつだって緊張してしまう。 送信を行った後、こっそりと胸を撫でおろした。
考え事をしたり、立ち止まって通知に気を取られたり ぼやぼや歩いていた所為か、また道が分からなくなった。]
あら?
[再び周囲を見回したところで ワゴンの傍にひとり、青年を見つけて。>>194]
………… あらあら
[情感の違う呟きになってしまった。]
(207) 2023/11/18(Sat) 15時半頃
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[ついさっき彼のことを思い出していたところだから タイムリーといえばタイムリーではあるのだけれど…。 十秒は悩んだ後、意を決して声を掛ける。]
坂理くん。
[お食事時なら失礼かしら、と 少し申し訳なさそうな顔をしながら。*]
(208) 2023/11/18(Sat) 15時半頃
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ええ。こんにちは。 先に全体通信で名乗っていたのもあるけれど 覚えていてくれるとは思いませんでした。 保健室で姿を見ること、殆どなかったのに。
[お世話になりました、という言葉に、 お世話をしたことありましたかしら? なんて微笑みつつ。 一見して、坂理くんに警戒の色はなかった。 在校中の彼は、目立つ外見でいろいろと 女難に見舞われたと噂に聞いてはいた。 そうした話しか知らず、もちろん彼の事情だって 知らない私は、煙崎さんとの交際で 耐性が付いたのかしら、くらいに考えていた。]
(226) 2023/11/18(Sat) 17時頃
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変わらなくてなによりです。大学はどう? …あ、お食事は、こちらに構わずゆっくりね。
聞きたいこと? なにかしら。
[何ということもない言葉をかけながら。 スペースを空けてくれるのには有難く甘えることにして スカートの裾を揃えて腰を下ろした。>>214 元とはいえ生徒と教師、適度な距離を保つのは 努めであるから忘れない。
坂理くんの食事が終わるのを待つ心算とはいえ あまり見ているのは居心地が悪いかもしれないと 視線は前へ投げていたけれど、 どうしても気になってホットドックを示し それ、美味しい?と尋ねたりもしたか。]
(227) 2023/11/18(Sat) 17時頃
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[そうして、坂理から向けられた言葉に>>215 私はひとつ、ふたつと瞬いて。]
…―――
[少しの間の後、 冗談のように彼が言葉を継いだから、 困った顔をして、首を傾げた。]
(228) 2023/11/18(Sat) 17時頃
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坂理くん。存外、直球を投げる方ですのね…… どうかしら。 余程肝の据わった犯人なら、動揺もしないのかも。 皆、きっとすこしは犯人を意識しながら 動いている最中ですから、 聞かれることを想定して、質疑応答も完璧かも。
……困りましたわね?
[微かに聞こえる稼働音は、 先刻見た大型アトラクションのものだろうか。 遠くにそれを聞きながら、少し、迷い。]
(231) 2023/11/18(Sat) 17時頃
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実は私も、あなたに、 そうしようかと思ってましたの。
「どうして煙崎さんを手にかけたの?」 …って。 本当のところをいうと、るくあさんに近しい、 という意味で、もしかしたらの候補だったのよ。 消去法で、後回しにできないうちに ここで坂理くんを見つけてしまったから そう訊ねるしかないかな、って。
犯人は、私ではありませんの。 それで………あなたは、犯人さん?
[まるで一日の終わりに、廊下を歩く 生徒にかける雑談のように、彼へ問う。*]
(232) 2023/11/18(Sat) 17時頃
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[お腹は空いていなくもなかったけれど 遊園地で食べたいと思っていた食べ物の名前を どうも失念してしまっているようで、 お気遣いに感謝しつつ、首を振っただろう。>>240]
そう。
[“犯人ではない” 坂理くんの返答に首肯して、彼を見据える。 互いに何の証拠を出せるわけでもなく ただの言葉だけの確認なのは承知で。
けれど、淡々と聞こえる謝罪の中には 嘘や虚飾は感じられなかったので。]
(250) 2023/11/18(Sat) 19時頃
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あら。私も、大差ありませんのよ? 坂理くんより上手じゃない自信もあるわ。
……というか、天が坂理くんに 『話上手』のスキルまで与えてしまったら 世の中のつり合いが取れなくなってしまわない?
[スキル不均衡です、と、 こちらも冗談めかして、二つの企みの結びに替えた。
勿論、彼が彼の天賦によって すべてが上手くいっているなんて すこしも思ってはいないのだけれど。]
(251) 2023/11/18(Sat) 19時頃
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煙崎さんがあなたにそう言ったの? なかなか、辛口なことを言うのね。
[ごめんなさい、と断り入れながら、くすくすと笑って]
高校生同士のお付き合いって、 なんて言ったらいいか…… 初々しい話を多く聞くから 勝手に貴方たちもそうなのかと思ってたけれど。 気兼ねのない仲、というのも、良いと思うの。 [呆れられた、と言いながらも 過去を懐かし気に振り返るような坂理くん。 柔らかな表情から、彼にとってその思い出は 悪いものではないのでしょうね、と思った。
少し意外な思い出語りではあったけれど、 るくあにとっても、そうであったらいいと 二人の関係性においては他人ながら、願ってしまうのだ]
(252) 2023/11/18(Sat) 19時頃
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思い出……? ……そうね、お友達や、 恋人のあなたとのような関わりではないから 保健室で、お話した記憶ばかりなのですけど。
煙崎さんったら、意外とお茶目でしたし。 興味の幅が広いのかしら、喫茶店の楽しみも この年で高校生の彼女に教えてもらったくらいで。 知ってる?卯坂庵の―――…
[などなど、坂理の言葉に応じるように るくあのことを幾つか話す。 彼とるくあとの思い出も、語ってくれるなら 時々相槌を入れながら傾聴したはず。]
(253) 2023/11/18(Sat) 19時頃
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あっ、そうでした! 坂理くんを見込んで、お願いがあるの。
遊園地経験LV1でも乗れそうな乗り物を いくつか教えてくださらない? アトラクションでもいいわ。 じぇっとこーすたーは研鑽を積まなければ いけないみたいなので、レベルアップしなくちゃ…!
[場がお開きになれば、話の終わりに。 そんな問いかけをして、ぐっと拳を握った。**]
(254) 2023/11/18(Sat) 19時頃
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妖精さん…… て。 …それ、前、煙崎さんも言っていたわ。
[文脈的に、るくあの口にしたそれと 坂理くんのそれが同じ意味かは少し首を傾げつつ]
ふふ。ごめんなさい。主語が大きかったかしら。
……不均衡や、不条理ばかりなのは分かっているの。 ……みんな、それぞれ、色々抱えていることも。 だからこそ、最後の最後には 天秤が釣り合っていると思いたいだけなのよ。 [坂理くんは、なかなか誌的な言い回しをする。 気の利いた返答をする語彙が私にはないけれど、ただ]
(275) 2023/11/18(Sat) 22時頃
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……坂理くんは、 本当は沢山考えているのに 一部しか口に出さない、と言う風に見えるわ。 考えすぎてしまうのか、気遣いなのか。熟慮型なのか。 「下手」ではないのじゃないかしら。
[他に何か言い表す単語がある気がする。 ついつい話を先刻の話題に巻き戻させて 彼の応答から受ける印象を伝えてみたりしつつ]
……どうなさったの?
[不自然に止められた言葉。>>257 先を促すよりも前に、掻き消すように首を振るので 私もそれ以上は問わなかった。>>258]
(276) 2023/11/18(Sat) 22時頃
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[妙な質問をしてしまった気がしたのだけど 坂理くんはきちんとお勧めを選んで返してくれる。>>260]
わあ、ありがとう……! コーヒーカップね。カタログや写真で、よく。 あれは、上に乗って、 動きに身を任せていれば良いの?
[形状は分かる。動きも何となく。 こちらで何かすることはあるのかしら、と 真剣な面持ちで坂理くんの説明を聞いた。 惑星パーティ、という名も脳内にメモして。]
(277) 2023/11/18(Sat) 22時半頃
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まわしますのね……… 思いっきり……
[こくりと頷く顔はさらに真剣みを帯びる。 経験を積んだらというのは、時間経過で 慣れたらってことかしら?と、推測する。 唐突にアドバイスを求めてしまったのに、 丁寧に乗り方まで教えてくれて。なんて 良い元生徒……!と感激していたのだ、
―――この時は。
そして、おまけの爽やかスマイルで応援をいただく。 なるほど、これが学内学外問わず 老若男女数多の女性を虜にした坂理スマイル ……と何かに納得しつつ。 確かにつよい。]
(278) 2023/11/18(Sat) 22時半頃
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[通り魔的なそれに、少しだけ邪気を感じたのは気のせい? でも、まぁそこは生徒たちの慧眼通り>>240 わたし、先生なので。 ]
…… どうもありがとう。 時間のある時に、頑張って乗ってきます。
[ぺこり、と手を揃えてお辞儀をして親切への礼を。 そうして、くるりと踵を返して場を辞去した。**]
(279) 2023/11/18(Sat) 22時半頃
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