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[ 呆然として、携帯に再び手を伸ばせば、
メールの通知に気がついた。
古い順から一通目。琴子。
二通目、担任。三、四、五……通目、めあり。
めありで通知がいっぱいになってたから、
めありのから開こうね。
……めありぃ。今帰ってきたっぽいよ。
[ めあり本人に届くはずのない答えを零して、
メールをひとつひとつ検分していく。 ]
ことめろ、どうして?
[ ねえ、どうしてよ。教えてよ。 ]
[ わかんない。わかんない。わかんない。
携帯片手に固まってたら、もう一通メールが届く。
びょーいん、……いかなきゃ。
[ 救急搬送されたって。
病院に行ったところで何かできるわけでもないけど。
だって呼ばれたわけだから、いかなきゃね。
人間って聴力が最後まで残るってきいたことあるし、
案外呼びかけたら、なあに?って起き出すかもじゃん。
変換する時間も惜しくて、『わたしもいく』と返信。
ベッドから飛び降りた。** ]
メモを貼った。
―― 現在/病院 ――
[ 夜の病院はひとけがなくて、しんとしてる。
なんだか、あの世界で登校した時のことを思い出した。
静まり返った昇降口に戸惑ったっけ。
名前を呼ばれた気がして顔を向けたら、
体当たりするみたいにメアが抱き着いてきた。
私のメールが届いた後、
入口で待っててくれたみたい ]
ただいま……でいいのかな。
[ 「帰ってきた?」ってメアのメールを思い出して、
私はそう言ってみる。
あの世界は、私が見た夢じゃないのよね?
私は、単に夢から覚めたわけじゃなくて、
あの世界から帰ってきたのよね? ]
[ シホも帰ってきたみたい。
「わたしもいく」ってメールが届いてたから
そろそろ来るんじゃないかって、
そのまま入り口で待つことにした。
メアが「みんな帰ってくるよね?」って言う。
私はうんって……言えるわけないじゃない ]
メアが言ったんじゃない。
あの世界を閉じる人は、帰れないって。
[ こういう時、こんな返事をしてしまうから、
私は無神経って言われるのかな。
でも、他になんて答えればいいの? ]
[ 私がそう言ったら、メアは、
あの世界を閉じる人は、
みんなの中の誰かである必要はないって言いだした。
なによその新情報。聞いてない!
そんな大事なこと、どうして教えてくれなかったの! ]
ヒナと関わりの深い、もう亡くなってる人……?
[ 世界を閉じるのは、
世界の主と関わりの深い故人でもいい。
必ずしもあの校舎にいるうちの一人である必要は
ないんだって。
もう一度言う。
そんな大事なこと、どうして今まで黙ってたの! ]
それなら、それなら……、
みんな無事に帰ってきてって、願ってもいいのかな。
[ ヒナも、みんなも、みんな揃って、
あんな寂しい場所に誰も置き去りにならずに済むように。
そうお願いしても、いいかな** ]
メモを貼った。
[ 言いたくても言えない
言える立場とか、言えないとか、
そういう感覚、私にはわからない。
言っていいことと悪いことって
どうやったらわかるんだろう。
みんなはどうしてわかるのかな。
たとえそれが裏とか表があるということだとしても、
無神経ではないということで、
気遣いができるということで、
私にはないものを持ってるっていうことなんだろうな ]
―― 現在/病院・夜間入口 ――
[ 新情報が聞けたけど、正直今更感がすごいと思うの。
みんな帰ってこれる可能性がある。
みんな帰ってきてって願ってもいい。
それは確かに嬉しいけど、
でもその情報を一番必要としてるのは、
帰ってきた私じゃない。
まだあの校舎にいるみんなの方だ。
テレパシーテレパシー。
この情報、校舎のみんなに届きませんか。
無理かー。
ところで、変な姿勢で寝ちゃってたせいか、
肩凝りが酷くて。右肩が痛い。
リコが帰ってきたら、肩揉ませようと思う** ]
メモを貼った。
メモを貼った。
[ 静かで冷たい病院の廊下に、
カツンカツンっていう足音が響いてきた。
こっちに向かってくる足音だってわかったから、
顔を向けたら、たつみ先生だった ]
先生、こんばんは。
ヒナは、
[ 頭を下げて、夜の挨拶をすると、
先生は渋い顔をしてた。
それでなくても愛想のない顔なのに ]
[ 高校生がこんな時間に出歩くのはとか、
受験生なんだから帰って寝ろとか、
渋い顔で始まったお説教を私は遮る ]
父に車で送ってもらいました。
帰りも迎えに来てくれます。
夜更かしは慣れてます。受験生なので。
大体、こんな状況で、
家に帰っても寝れるわけがないです。
それで、ヒナは、
[ 外部受験なので受験勉強頑張ってます。
ゆーえーにー、夜更かしにも慣れっこです。
おとなしくのこのこと家に帰るわけないです。
畳みかけるように言うと、
先生は諦めたようにため息をついた ]
[ ヒナは、一酸化炭素中毒で、
予断を許さない状態、らしい。
お母さんも病院に来てる、そうだ。
一酸化炭素中毒。どうして、そんな。
助かっても深刻な後遺症が残ることもあるって、
聞いたことがある。
どうして、どうして、
……って、ヒナは死ぬつもりだったんだものね。
助かった時の後遺症のことなんか、
考慮に入れる必要、ない。
ああ、メアがまた泣いちゃう。
鞄からハンカチを出してメアに渡しながら、
私は唇をかみしめた* ]
──現実世界──
[ ばたばたと準備。
着替えている最中に、首にも蚯蚓腫れを発見。
こわー。こわいね。
ハイネックに、ぐるぐる巻きのマフラーで隠す。
これでかわいい志帆ちゃんの完成です。やったあ。
顔は、しんでるけど。
無理でしょ、この状況で。可愛くいられるわけない。 ]
[ 準備がうるさかったのかな。
自室の扉が控えめのノックの後に開いて、
パパがそろりと顔を出した。
なにしてるんだって。なにしてんだろうね。
これから病院にいくんだよ。 ]
びょーいんに行ってくる。
……友達に呼ばれてるから。
[ 理帆ちゃんのこともあるし、
あんまり詳しくはいいたくなかったよ。
怪訝な顔をしたパパ。わかる。
こんな遅くに呼ぶのは非常識だな、って。
わかるよ。ほんと非常識だよね。
なに勝手に死のうとしてるんだろうね。 ]
[ なんで勝手に死のうとして、
勝手に人の事を精神世界に呼んでるんだろ。 ]
[ 後半はいいけど、前半は許しがたい。
月に代わって、ご案内☆
じゃなくてお仕置きしちゃうよ。 ]
[ どうしても行かなきゃいけない。
パパを説得して、タクシーを呼んだ。
明日も仕事あるだろし、
出来の悪い次女の事なんか置いといてゆっくり寝てね。
きっと起きているだろうママにもよろしく。 ]
──病院──
[ メーターが思ったよりも早く回るのを見ながら、
無言ではやくはやくって、携帯を握りしめる。
深夜の病院って思ったよりも、怖いね。
辿り着いた先、釣銭はいりません。
お札を何枚か取り出してタクシーの運転手に渡す。
開いた扉を閉めずに、早足で目的地に向かう。
どこかな、ここ? きょろきょろして。
知ってる顔をみっつ見つけて、寄る。
めあ、って声を掛けたら、素早く動くめあり。 ]
……めありぃ、生きてるね。
[ どん、って体当たり。めありの洗礼。
抱き着かれながら、重力に抗えずに地面に尻もち。
受け止めきれなかったね。ごめん。
ゆりのハンカチも落ちたかも。
立ち上がって、コートのすそを払った。 ]
ゆりーのも、息してるね。
……うん、よかった。
[ なにがいいのか具体的にはすぐ言えないけど、
でもさ、百合亜がここにいてうれしいよ。
かしこがいると百人力じゃん!
かしこの力で琴子をどうにかして。どうにか、* ]
メモを貼った。
メモを貼った。
[ シホからはメールが届いてた。
届いてたから、シホが帰ってきてるのは知ってたのに、
実際に顔を見たらほっとしたの。
わかってたことを目視してから安心するなんて、
全く非効率だと思う。
非効率な、私の心 ]
シホも無事だね。
よかった。
……シホも、
[ メアのマネキンは見た。
私も多分、あの後マネキンになったんだと思う、
だったらやっぱり ]
シホも、あの世界で死んで、マネキンになったの?
[ 言っていいことと悪いことがわからない私は、
オブラートになんて包まないで直球で聞くよ。
普通の人なら、ヒナが生死の境をさまよってる病院で、
“死んだ”なんて口に出すのは
憚られるのかもしれないけど。
私にそんなデリカシーはやっぱりないの。
たつみ先生にはきっと意味不明な会話だったと思うけど、
そういう配慮もやっぱりない。
説明するつもりもないので、
こんな夜中にクラスメイトのために駆け付けた
可愛い教え子たちのために、
何か温かい飲み物でも奢ってくれないかな。
というか奢ってください* ]
ハンカチは涙を拭くのに貸した時点で洗濯確定だから、いいよ。許す。
[ 現代っ子はデジタル依存!てよくいうけど、
やっぱね。顔と顔を合わせるのは大事だよね。
顔を見て、声をきいて、体温確かめてって。
ま、手紙とメールなら、
どっちもどっちじゃんね〜とおもうけど。へへ。 ]
うん、元気。
[ なんなら、ここで月うさポーズをしてもいいくらい。
かおはしんでるけど、
きっと64(0..100)x1点くらいの出来になるよ。 ]
[ あ、だめ。−10点くらいの出来になるかも。
かなり微妙な出来になっちゃう。
中央くらい。志帆らしいね。
オブラートなしの直球ストレート。
一瞬だけどうしようかなと目を逸らした。
……そぉだよ。
みてみる? まだ腫れてるの。
[ コートの裾をまくりがてら、
担任に視線が行って。
じょしこーせーの瑞々しい身体を見たいなら、
たつみんさあ、コーヒーかコンポタ奢ってよ。と言う。
あほらしくて付き合ってらんねーとおもったのか、
担任は病院内に消えていく。まったねー。 ]
[ 担任が視界から消えたのを確認してから、
コートと、ニットを捲れば、蚯蚓腫れがみえた。
傷にはなってないから、まだ見れるでしょ。 ]
あの世界で、
切ったところがこんなんになってんの!
びっくりだよね。
……ゆりーんやめありぃは?
誰かの声が聞こえた? 手首とか切った?
[ 二人はどうだったのかなあって、首を傾げる。
いや、ほんとにね。
どうして琴子の精神世界で、
理帆の声が聞こえたのかなって、ふしぎだよ。* ]
メモを貼った。
[ 元気って、元気じゃない顔でシホは言う。
ああ、同じだねって私は思う。
私もね、体は元気なの。
メンタルは、メアとシホを見てちょっと浮上したけど、
まだわりとグロッキーかもね。
オブラートに包まない私の質問に、
シホは目をそらしたけど、
返ってきたのは肯定だった。
やっぱり帰ってくるためには、
あの世界で死なないといけないみたい。
あの世界に残ると現実では死んじゃうのに、
現実に帰るためにはあっちで死ななきゃいけないなんて、
変なの。
まったく論理的じゃない仕組みだと思う。
どちらかの世界でしか生きられないってこと?
生きていく世界を選べってこと?
その割に、私に選択肢なんてなかったけど。
容赦なく殺されたよね ]
[ え、先生、シホの身体見たいの? むっつり?
って視線を向けたら先生は背を向けた。
私はブラックコーヒーがいいです。
長い夜になりそうなのでそうリクエストしたけど、
先生は買ってきてくれるのかな。
ヒナのお母さんのところに戻っただけかも。
買ってきてくれたら、
それはシホの身体を見たいってことで、
それはそれで問題よね ]
わ、なんでそんなことに。
[ シホが服を捲ったら、そこには蚯蚓腫れ。
雪は降ってないけど寒いんだから、もういいよ。
風邪ひくよって、私はすぐに戻してもらおうとする。
私? 私はね…… ]
[ 思い出して、私は渋面になったと思う。
さっきのたつみ先生に負けないくらい ]
私は何も聞いてない。どこも切ってないよ。
[ なんだかすごく平和に帰ってきたみたいじゃない。
でも、そんなことなかった ]
私は現代文のテストやらされて……、
[ 屈辱。言いたくない。言いたくない!
でも「ゆりーのだから100点取れたんだよね」なんて
シホに言われたらもっと惨めになる ]
…………0点だったことしか覚えてない。
[ あーーーーーー!
でも、まだシホでよかった。
これがリコだったら指差して笑われそう。
私、屈辱で憤死する。
八つ当たり気味に私はメアからハンカチを取り返して、
自分の鞄に突っ込んだ ]
だから、痕とかそんなのは全然ない。
肩は凝ってるけど。
[ それは、勉強机で寝てたせいで、
私の死に方は関係ない……はず
[ かしこの考察。合ってるね。
精神世界にまだ居たら、
かしこパワーで琴子のことも、みんなのことも、
きっといい方向に導けたでしょうに。
へんな仕組みも、絡まった糸をほぐすように、
どうにかいい糸口がある、のかもしんない。
しんないけど!わかんないけど! ]
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