27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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[ 『すみません。今はちょっと忙しいです』 『埋め合わせしてくれるなら、 1時間後より後ならいつでも大丈夫です』
高祈先輩に個別LINEを送って、 俺は館内散策を続けることにした。
別に忙しいわけじゃなかったけれど、 頭を冷やさないと先輩を困らせることを 口走ってしまいそうだったから、 少し時間を空けたかった。 ]*
(380) 2023/07/28(Fri) 21時頃
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── 少し前・ビデオルームへの道中 ──
[一時足を止め、返信をじっと眺めていた。>>380 冗談に乗ってくれたのか流されたのか、判断が難しいような内容。
多分これは礼儀を忘れた口調だったからでは無さそうだ。
若くて、周囲との交流や仕事を頑張っていた彼にはこの状況に多大に思うこともあるだろう。 何かと動いてくれている頼りがいのある後輩なので、本当に忙しくて輪を乱す先輩なんてやり取りでも構っていられないのかもしれない。 ……グループを読む限りでは問題発生は見られなかったが。
近しいとは距離感ではなく一種の同類という認識の話。 そんな枠組みに彼を入れてるからこそ、問い掛けたり手伝いを申し入れる選択が出来なかった。
了解を示す短文のみ送り、再び足を踏み出した。*]
(381) 2023/07/28(Fri) 21時頃
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―― 現在:特別展 ――
お。柊くん。
[ 高祈先輩のことを考えていたからか、 いつの間にか辿り着いていたのは、 先輩が執心だったっぽい特別展。
先客の姿が見えたら、>>292 俺はよおっと手を挙げて。 ]
そっか。快適かあ。 たしかに人が少なくて見やすくはあるけど、 こんな広い空間にこの人数だけしかいねえと、 なんか寂しい気もするなあ。
[ なんて、俺は苦笑を零した。 ]*
(382) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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―回想―
[初めての孤独の記憶は3歳の頃でした。 朝起きたら家に誰もいないのです。 母を呼びました。父を呼びました。何度も両親を呼んでから、躊躇いがちにあいつのことも呼んでみました。 誰からも返事はありません。 悲しくて怖くて泣きました。 けれど、誰も助けてくれません。 そのうち喉が渇いてお腹も空いてきました。 戸棚のおやつには手が届きません。 椅子によじ登って背伸びして、あともう少しで届きそうだったのに椅子から転げ落ちてしまいました。 痛くてまた泣きました。 だけど、誰もそばにいません。 仕方がないのでうがいのコップでお水を飲みました。 お腹が空きました。どうしたら良いのでしょう。 また椅子を引きずって台所に向かいます。 田端はもう知っていました。炊飯器を開ければほかほかのご飯があるはずです。 ぱかりと開けてみました。 そこにはお水と、お米がありました。 確かお母さんはこのボタンを押していたはずです。]
(383) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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[多分コレだというボタンを押しました。 ピーッ、と音がなったので、また音が鳴るまでは待たなくてはなりません。 冷蔵庫を開けてみました。 どうして手の届くところは野菜ばかりなんでしょう。 ソーセージとか、ふりかけとか、そういうのが欲しいのに。 卵はこの家にありません。 だからケーキもこの家では食べられません。 食べられない人が、いるからです。]
(384) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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[悲しくて寂しいから、テレビをつける事にしました。 保育園でやっている歌と同じ歌が流れたので少しだけ声を出して歌います。 ニコニコ笑顔の画面が遠くて、また涙が溢れてきました。 お絵描きして過ごしていたら誰か来てくれるでしょうか。 でも、書いて良い紙がどこにあるかわかりません。 そのうちピーッと音がして、お米の炊ける音がしました。 蓋を開けるとほかほかご飯がツヤツヤとしていました。 ほかほかのご飯はアチチで、なかなか食べられませんでした。 しゃもじの場所がわからなくて、スプーンで直接口に運びます。 お腹が空いていたから、お腹がいっぱいになるまで食べました。 でも、食べ終わっても、お昼寝しても、暗くなってからまた明るくなっても、田端の世界は変わらなかったのです。 ご飯も、食べきらないうちにカピカピに固くなってしまいました。 それでも食べました。 だって、どんなにお腹いっぱい食べても、すぐお腹はすいてしまうんです。]
(385) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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[美味しくない。 お腹すいた。 みんなどこ。 もうお米やだ。 帰ってきて。 どこいったの。
…………助けて。寂しくて怖いよ、怖いよ、こわい………。]
(386) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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[その後帰ってきた両親は、謝ったのは一度だけで、号泣する田端を叱りつけました。 静かにしなさい。 今度こういう時があったらお隣さんに言いなさい。
あなたは何でもできるでしょ?]*
(387) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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──二階特別展──
[二階に到着して展示を眺めていると、声をかけられた。 振り返ると、手を挙げてこちらに近づいてくる福原先輩の姿があって>>382]
ドモ、福原先輩。 いや、イチゴポッキーブラザーズの名に於いて …───、兄さん!
[ちょっと調子に乗って呼んでみたりして]
人が多くて見づらいよりはずっといいですよ〜 ええっ、寂しいですか? だったら俺、先輩の隣でずっと喋ってましょうか?
[なんちて。ここまで来ると調子に乗り過ぎか]
(388) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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カフェでおにぎりとお味噌汁、作ってくれたんですよね ありがとうございます あとで食べに行きますね
俺、ここに着いて早々に先にケーキ食べちゃったんで まだあまり腹減ってないかな〜って
[寂しいって言いましたね。苦笑を浮かべて。 どこかお疲れにもみえる先輩に、普段よりも饒舌に語りかける。黒翼の天使に遭遇して以降、少しキャラ変したように映っちゃうかな。 むしろ、こっちが本性なんだけどね]
で、気分転換ですか? 折角来たんですから、 一度くらいは一回りしておきたいですよね
[本来、ここへ来たくて来たのでは? 違いましたっけ、と首を傾げて尋ねた。*]
(389) 2023/07/28(Fri) 21時半頃
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―― 現在:特別展 ――
おお、我が弟よ。会いたかったぞー。
[ 館内を歩き回っている間に、>>380 多少は頭は冷えて。
もしかしたら、ぎこちなく思われたかもしれないけど、 冗談には冗談で返す余裕はあった。>>388 ]
あははー。俺なんかにずっと付き合ってていいのー? まあ、俺は寂しくても平気だから、 柊くんが行きたいところに行くといいよ。
まあ、柊くんが寂しいって言うなら 俺が一緒にいてあげてもいいけど。
[ 最後に意趣返しを混ぜつつも、 気を使わなくてもいいよの意を込めて。 ]
(390) 2023/07/28(Fri) 22時頃
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ああ、なるほどな。 まあ、ご飯は無くなってたらまた作るし、 別に今食わなくてもいいぞー。
[ 空腹じゃないのは、 異常事態に巻き込まれて食欲がないから、 とかじゃないのか。
1学年年下の柊くんは、 随分と落ち着いてるんだなあと思いつつ、 つぶつぶイチゴブラザーズで大分懐かれたのかなって 俺はキャラが変わったとまでは思っていなかった。 ]
そうだなあ。俺はここを回るよりも、 少しでも多くの誰かと話しておけたらなあって思う。 だって、確実に1人とはいずれ話せなくなるんだし。
[ この世界には来たくて来たんじゃねえよって、 俺は苦笑してみたけど、 柊くんが回りたいと言うなら止めはしない。 ]*
(391) 2023/07/28(Fri) 22時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/28(Fri) 22時半頃
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B1Fの茶室にて
ええ、どこも仕事はそれなりに大変なものですな。 だから、 弥勒さんもこういうところでまったりしたいのは、 わからないでもないです。
まあ、私は、 そうですね。あんまり、知られてはいないので、 そう騒がれることはないですが、
なんせ悪評だけは先行するもので。 やたら、憎まれはしますかねえ。 でも、それが人の心の思う先としては、正常よりかな。
[そんなお茶の時間を過ごしつつ]**
(392) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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さて、少し、遠くから彼らを眺めますか。
[そして、弥勒を元の展示場所まで送り届けてから、 また、姿を消す]**
(393) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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[ こんなにも、非現実的で、 明日にも、生きるか死ぬか分からない状況で、 ちょっとでも油断すれば狂気に囚われそうなのに、 出来るだけ平静を保って、 軽口を叩いて
残された時間を恐怖に囚われて怯えて過ごさないように、 天使が言った神が示した温情ならば、 出来るだけ楽しい方向で過ごした方が良くないか? ]
(394) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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──二階特別展── アハッ、先輩ノリノリですね
[よかった。 冗談には冗談で返すくらいの余裕はあるみたいだ>>390 こちらはもう少し自然な笑みを返して]
黒い翼バサァっていう男に、 さっき、会ったんですけどね。 そのあと誰とも会わなくて……で、ここでようやく、 先輩に会えたってわけです
俺は寂しいのはイヤなんで、 先輩がイヤというまで一緒に居てくださいッ
[こんな時にも気遣いを示してくれる先輩は、 夢の中で俺が創り上げた偶像じゃなくて、 紛れもないご本人だよな。温かくて優しくて心に染み入る]
(395) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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― カフェ・どこかの時間 ―
[田端がカフェから出ていくのとそこまで間を開けずして これは夢だとかなんとか、 ぶつぶつ何かを呟いていた西門教授が やや怪しい足取りでカフェから出ていく。>>#5
それ死亡フラグなのでは、 とかちょっと思ったけど、そもそも外に出れないし この空間そのものに生死の概念があるのかは怪しい。
銀が田端を心配し、入り口付近で何か声をかけているのが見えた。359]
(396) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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>>391 え、また作ってくれるんですか? 先輩って料理お好きなのでしたっけ。 得意メニューは何ですか?
[聞けたらそれをリクエストしちゃおうかなって]
少しでも多く誰かと、……ですか。 俺もそうしたい、な。 最後に居なくなるのが俺だとしても、悔いは残らないようにしたいっスね… じゃあ、しばらくの間でいいんで、 他の先輩探し?ご一緒させてください
[展示は合間に見るのでいいか。この世界に於ける時間的猶予が、どれだけあるかは知らないけど(前は一晩だったしな)一人になった時間にまた、見ればいいわけだし]
(397) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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ふふ、違いますよぅ この世界には俺だって来たくなかったです 貸切って言いましたけど、本当にいいわけないじゃないですか〜
来たくてって、この美術館の事ですよ 俺は授業でもないのに、連れてきてもらった立場なんで
[また苦笑を浮かべる先輩に、ちがうちがうと首を振って笑って]
そういえば、ここへ来る途中のバスの中で、 虫の知らせがと不安がってたの、銀先輩でしたっけ。 来る途中、雷には打たれなかったけど、 まんまと事故には巻き込まれちゃいましたね、……。
[自分はまったく不安を感じなかった鈍感なので、話半分に受け流してしまったコトを後悔した。反省]
(398) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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銀先輩とか、みんなも無事かな あ、福原先輩!探検するなら付き合いますって〜
[やや賑やかにしながら、彼の後ろについていった。*]
(399) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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――――……
[だんだんと状況に慣れ始めたのか、 少しずつ皆が動き始める中、 あたしだけが何も出来ていない気がした。
誰かを励ましたり慰めることも、この世界の謎を明かすことも 割り切って残された時間を謳歌することも、 自分なりに今やるべきことを見つけることも、 おいしいご飯を作ることも。 ただ状況に翻弄されておろおろしているばかりで、なにも。]
(…………無能………)
[改めて思い知らされたくなかった、こんなこと。 自嘲じみた笑みを打ち消すよう、ひとつため息をついた。**]
(400) 2023/07/28(Fri) 22時半頃
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―入り口付近・高祈先輩と―
[血は怖い。 日常の切り傷とか怪我とか、数分で止まるようなものにまで過剰に反応することはないけれど、苦手だ。 でもみんな大なり小なり日常で怪我をする。 仁科とて、やらかす時はあるのだ。ざっくりと。
しかしそれが少量ずつでも大量でも、"止まらない"ことはとても怖いことだった。 ましてそんな状態で目を閉じていたら。 どきりとするのはいたしかたない。
先輩が、やめてほしいとか情けないとか>>269そんなことを考えてるとは知らず必死だったが、「死なない」との微かな声は聞こえた。 先輩はこちらを見て微笑んでいたけれど、わたしは泣きそうな顔で先輩を見た。
わたしは識っている。 人は死ぬのだ、簡単に。]
(401) 2023/07/28(Fri) 23時頃
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[仁科が傷口を見失ったあと、念のため救急箱を尋ねるグループラインを送ったが>>267、どうやら先輩も傷口を見失ったらしい>>272。 むしろ不思議そうにしていて、その一瞬に年相応の表情を見た気がした。
先輩が立ち上がるのに連動して、見上げる。 支えようかと伸ばしかけた手は所在をなくし後ろで手を組んだ。]
大大丈夫なんスか? 休んでたってことは・・・
[しんどかったはずでは、と言いかけて止まった。 急に頭を下げられてびっくりしたから。]
や、見苦しくなんて・・・ でも 迷惑ではないです 心配、はしました。
[とりあえず大事なことなのできちんと目を見て言いました。当社比で。]
(402) 2023/07/28(Fri) 23時頃
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[もし視線がジャージに向いていたなら迷惑とはこのことだろうかともよぎるが。 これ綺麗だよって意味で言った「おニュー」とは、相手にとって変なプレッシャーを与えるだけの余計な一言だったのではなかろうかと今更思うが後の祭りだ。]
もしコレのことなら気にしなくていいスよ。 すぐなら水洗いでも落ちますし、 仮に残ってもまあこの色なんで
[わかんないスよ、と胸を張っていったがどんどん余計なことを言ってる気がしないでもない。けど本音だ。]
それに・・・夢です。 わたしの個人的な夢ではないみたいスけど・・・
あ、傷は無くなっても血もなくなってるんスから きちんと休みませんか?
[物理的なもの夢と片付け、人には現実に心配を向ける。 カフェへの誘いであったが、ちょうどスマホが震えた。]
(403) 2023/07/28(Fri) 23時頃
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[開いて、ノリくんのライン>>300に うーんと悩み
「要ると思ったけど傷が消えて」 「どうしようかと」
など実に半端な返事をしたものだから、きっとこのあと電話がかかってきたのだろう。 結果的に、高祈先輩に不要と言われてしまえば、傷口がない以上それを求める理由もなくて。]
あの、証明が終わったならいいですし、 怪我はもうしないで欲しいけど、実験だったんスよね [自傷だと考えていなかったから、仁科は本件を事故的なものだと思っていた。 だから、怪我をしているのに、ガラスが修復されたことしか書いてなかったことを怒っていたのだ。]
怪我したり、しんどくなったら言ってください。 誰でもいいんで。
[のぶりすなんちゃらの精神は仁科にはわからないし、先輩の矜持についても知らないけれど、なんだかすごい家の人ということは知っている。 人の噂って食堂でうどんすすってるだけでも耳に入るから。 けれど自分は、良い意味でも悪い意味でも、目の前の高祈成海という一個人を見るだけだ。]
(404) 2023/07/28(Fri) 23時頃
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[誰かと共にいることを促しておきながら、自身は一人で見回ると言う。 けれど、引き止めるわけではない。 世界の仕組みは先輩方が積極的に行動して次々と情報が届いている。
いい加減、コレが自分の個人の夢ではないことに気づいている。 だから、先輩の言葉は先輩の意思だし、他の人だってそう。 死神のような男性の言葉が事実なら、これは共同幻想だ。]
気をつけてくださいね
[と声をかけたけど、なにに気をつけるのかは少し曖昧だ**]
(405) 2023/07/28(Fri) 23時半頃
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――カフェ/>>368〜―― 死ぬ実感なんて、オレもないよ。 LINEで冷静に報告してる人だって、 内心は分からない。
そもそも信じきれてないし、 ……ただ、本当なら
[カフェに人影が増えてきたから、 オレは続く言葉を飲み込む。 味噌汁を飲んだ喉に、渇きを覚えて。
「オレじゃなきゃいいな」
ってのは、間接的に誰かに死を押し付けたい、 オレ以外の死を願う、醜い本音だから。
みんなが惜しんでくれれば満足? 上辺だけの綺麗事にしろ本音にしろ、 後輩のくせに九十過ぎたジイさんみたいなことを言う。]
(406) 2023/07/28(Fri) 23時半頃
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相性かー……。 このまま相性いい相手と巡り合うまで、 付き合ってフりフられを繰り返すのか。 キッツぃな。
[5年やそこらで9人は多い、とみんなは言う。 勿論、付き合うまでに至らなかった子だっている。 最初の段階でもっと吟味すればいいのか?]
35億回は試したくないなあ。 その前にさすがに死ぬだろ。
まあちょっと元気出たわ。 晩餐リクエスト思いついたらLINEするから とびきりの作ってくれ。
[果たしてオレは、ノっ君に励まされ、 少し前向きに図案に向かうことになる。*]
(407) 2023/07/28(Fri) 23時半頃
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[実のところ、その確認には この空間のルールを理解したり、天使の言葉を確証に変えたり、皆を安心させたりする力はない。 自傷のほうが余程意味があるような細やかな事柄。
成海がただ一人納得し、自分の中の疑問を解決することだけは出来るだろう。 終わりの見えない段を踏み続ける脳裏には、ただ一つの光景だけが浮かんでいる。]
(408) 2023/07/28(Fri) 23時半頃
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── 美術館棟二階・階段付近 ──
……っ、はあ
[背を曲げても未だ大きく見えるだろうその身体。荒い呼吸。
空間の主の目的は成海を階段に閉じ込めることなどでは勿論無い。 けれど漸くと目的フロアを踏んだ結果、呼吸を整える為にすぐ動き出すことが出来ずにいた。
やはりあの長さはおかしいのではないだろうか。 だとすれば、何の嫌がらせだ。 心は他人より動きが鈍いが、身体は何一つ皆と変わらない筈だ。 夏場にこれはきついだろう。髪の毛が鬱陶しい。*]
(409) 2023/07/28(Fri) 23時半頃
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