人狼議事


10 冷たい校舎村9

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[ ……もし、これが慎一だったら。
 きっとこの場所はもっと騒がしい。

 どんなに大事な仕事が入ってたって、
 父も母も全部放り出してここに駆け付ける。

 どこか別の場所にいたんだとしても──、
 なあ、黒沢が搬送されてどのくらい経つっけ。

 そんなこと聞けやせずに、
 慎一はじっと番代のことを見下ろしていた。

 人の家族について憶測で何か言いはしないけどさ、
 たぶん、慎一の目はひどく動揺に泳いで、
 似たものを感じ取ったことを番代に知らせるだろう。]
 




  ……俺、やっぱり向こう行ってる。


[ 他人がいても気まずいだろうとか、
 そんな殊勝で冷静な心掛けじゃあなく、
 たぶんその瞬間、そこにいたくなかっただけ。

 鏡もないんじゃ見えやしないが、
 きっと、慎一は顔をひどくゆがめてそこを立ち去る。*]
 


 

 おう、ただいま。
 えっと…… いや、なんでもない。

[そこに居たのは
物言わぬ人形なんかじゃあなくて
ちゃんと生きているマナだったから、さ。

無事帰ってこれてた喜びだとか、
そりゃあ…
言いたいことは山程あったんだけど。
ま、それはあとでいっかな、って。

お嬢様、カフェオレ温めておきました。
お陰様で俺のポケットもほかほかしていて、
俺は、じゃ、またあとで、って売店に向かうんだ]
 


 

[そしてこちらもまあ
無事、売店は開いていたわけで。
(どうしても開いてるわけがねえって?
じゃあ絆創膏の自販機があったことにするからな!)
調達するのは絆創膏だけ。

んで暫く廊下にあった大きな鏡に向かって
俺は格闘することにする。
眦の傷、そんなに大きくなくてよかったな、って。

あっちの世界はさ、
日常なんかとは随分かけ離れていたけれど
確かに、夢なんかじゃないって思い知らされる。]*

 


メモを貼った。


【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 私が父に捨てられたもの。
 捨てさせられそうになったもの。
 ひとつひとつ拾い上げるみたいに、芽衣が頷いてくれる。
 楽しかった。>>219
 いらなくなんかなかった。
 必要なくなんか、なかった。

 そう、私は守りたかったの。奪われたくなかった。
 自分の命を捨ててでも、守りたかった。
 わかってくれて嬉しい。
 芽衣はわかってくれる。友達は、わかってくれる。
 
 私の大事なもの。必要なもの。
 私に必要ないのは、むしろ ]

(229) 2021/06/15(Tue) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 芽衣は、私に心残りをあげたかったって言う。>>220
 全然ダメって言う。>>221
 そんなことない。全然ないよ。
 むしろ私、芽衣の納得のいく演奏を聴いてたら、
 心残り、なくなっちゃってた。
 でも、芽衣は自分の演奏に納得がいってなくて、
 聴いてもらいたかったって、言うから。
 ……そっちの方が心残りになっちゃう。
 でも、そんな迂闊な、2人を期待させるようなこと、
 言えなくて。
 私はそんなことないよ、って
 首を横に振ることしかできなくて ]

(230) 2021/06/15(Tue) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ そして、私の投げつけた質問に、>>212
 真逆の答えが返ってくる ]

(231) 2021/06/15(Tue) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 炭蔵君の返事に、私は笑った。>>216
 きっと涙目で、目じりは赤いけど、笑っちゃう。
 ああそうだったなって思う。
 自分ならこうする、ってはっきり言うけど、
 私の選択を否定しない。
 炭蔵君は、公平な人だった。>>0:650
 そうだった。私、そのことを知ってた。
 こんな時でも炭蔵君は変わらない。

 変わらないなって思ったのに、
 炭蔵君の話はそこで終わらなかった。>>217
 命令じゃなくて、わがままで、お願い。
 父に命令されるばかりだった私に、
 炭蔵君は命令しない ]

 ……炭蔵君がわがままを言うなんて、意外。
 

(232) 2021/06/15(Tue) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 芽衣の答えに、私は笑った。>>224
 これ以上なくシンプルに言い切られちゃった。
 シンプルだったけど、芽衣がその二文字を口にするのに、
 決意が必要だったこと、知ってるよ。
 だって、友達だもの。わかるよ。
 今までずっと私を否定せずに受け止めてくれた芽衣が、
 私に突き付けた初めてのNOだもの。

 まだちょっと歩み寄れただけの綿見さん。>>225
 59点のクレープ。
 辛いだけじゃないかもしれないこれからの未来。>>227
 芽衣は一生懸命、私に心残りを積み上げようとする。
 私の中に、もうそれしかない?>>228 ]

(233) 2021/06/15(Tue) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ


 ……わたし。
 私、は、

[ 父に何か諦めさせられるたび、
 私の中が空っぽになっていく気がした。
 私の中に、まだ何か残ってる? ]

 私、は、自由になりたい。
 もう、父に雁字搦めにされるのは嫌。
 見限られるかもしれないって怯えるのも嫌。
 私は、……捨てられる前に、捨てたい。

[ 私が本当に捨てたかったのは、自分の命じゃない。
 父による支配だった。
 恩知らずと言われようと、私は、あの人と、
 もう家族でいたくない ]

(234) 2021/06/15(Tue) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ


 芽衣のピアノが聞きたい。
 みんなと一緒にいたい。
 みんなともっと仲良くなりたい。
 みんなと、これからも、思い出が作りたい。

[ 私、もう空っぽだと思ったのに。
 ひとつわがままが出てきたら、もう止まらなかった。
 ぼろぼろ、涙と一緒にわがままが止まらない ]

 みんなの未来の中に、私もいたい……。
 

(235) 2021/06/15(Tue) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 差し出された手は二本で、>>228
 私の手も二本しかない。
 左手を差し出すのは、特に勇気がいった。
 そして右手にはクレープが握られたまま。
 ここで格好よく両手を差し出せたらよかったんだけど、
 やっぱり私、格好つけられないみたい。
 だから私、ちょっと待ってね、って二人を待たせて、
 べそべそ泣きながら涙トッピングのクレープを食べた ]

 ……私のわがまま、全部叶えてくれるって、約束して。
 そしたら、帰る。

[ 少しくらいって炭蔵君は言ったけど、>>194
 なにしろ私、生死の境をさまよってるんだよ?
 少しくらいなんかじゃ気が済まない。
 うんとわがままを言うけど、それでも叶えてくれる?
 約束してくれるなら、私、2人の手を取ってあげる* ]

(236) 2021/06/15(Tue) 22時頃

― 綿見と ―

そっか。だろーなとは思ってたけど、
やっぱ姿見るとほっとする。

え、あ、そう!?ごめん。
ついつい気になっちゃって……
でも恥ずかしがってる綿見ちゃんなんて
レアだからちょっと役得。なーんて。

[勿論なんか変な気持ちで見てたわけじゃない、が、
確かにちょっと不躾だったかも。
謝罪を交えつつ、軽口を叩く綿見に笑いかける。
元気そうで何よりだ。]


[続いて、黒沢の容体に水を向ければ
ちらりと綿見の視線が集中治療室に向く。
まだ状況は何も変わっていないようで、
笑っていた顔を物憂げに曇らせた。]

………そっか……

九重ちゃんが来てるのは聞いたけど、
番代ちゃんも来てるんだ。

[番代家の厳しい門限を知っている身としては
よく親が許可してくれたなって思ったけど、
それだけ必死に頼みこんだのかもしれない。
やっぱり皆、じっとしていられないのだ。]


メモを貼った。


[他の奴も来ているんだろうか、
なんて思考の端に過った所で
ちょうど鳩羽が戻って来たか

おっすおっす、って軽く手を上げて挨拶し
飲み物俺の分はねーの?とか、てかその傷どしたん、とか
ちょっとした戯れ(ウザ絡みとも言う)をしたのち
売店に去っていく友人を見送る。]



 ……忙しいだけ、なら、いいんだけど。

[可能性を考えるならいろいろある。
元々父親はいなかった、とか、いろんな事情もあるだろう。
私は乃絵ちゃんの家庭については知らないんだから、
どう足掻いても余計な推測になってしまう。

私の両親だって、私が自殺未遂を起こしたなんてことがあれば、
絶対に、全速力で、何があっても駆け付けてくれるという確信がある。
だから、そうじゃない家庭について想像を巡らせる能力が足りていない。]


[だけど、だけどね。
もし父親が来ない理由が、
乃絵ちゃんが自ら命を絶とうとした理由と何か関係があるなら、って。
少しでも思ってしまったせいで、歯止めが効かない。

無言で視線を向け合えば、
同じ発想に至ったかどうか、目に走った動揺を感じ取った。

そのまま向井くんを見送って、
心の中に引っ掛かったその違和感と向き合いながら、
過ぎていく時間を待ち続けるだろう。

ポケットの中に重みを与えているコーラ缶の、
プルタブ部分を指でなぞる動きを繰り返す。

……うん、少し落ち着く。*]


[んで、聞かれた話の続き。
校舎内で綿見とあんまりじっくり話す機会は無かったけど、
そう言う風に思うってことは、
やっぱり彼女の中でも何か変化があったのかな。
そこまでは分からないにせよ。

何せ、成り行き上とは言え、
唯一俺の中学時代のごたごたを零した相手ではある。
ちょっとだけ気恥ずかしいような気持ちで
眉を下げて苦笑を浮かべた。]

………うん、


なんてゆーかさ、あっちでいろいろ話して、
人の話も聞いてみてさ、
俺視野狭かったんかなーって。思って。

過去言われたことは変わんないし、
俺がやらかしたことも変わんないし、
新しい彼女が出来たわけでもないけどさ。

[現実が何か大きく変わったわけでも、
根本的に解決したわけでもない。

…俺が実の親に棄てられた事実が
変わるわけじゃない。けれど。]



いつも笑ってなきゃ駄目だって思い込んでたんだ。
でも、なんかさ、皆優しいんだよ。
優しくしてくれたんだと思う、ずっと。

だからもっかい信じてみたいなって。
今度はちゃんと向き合いたいなって。思った。


[求めた愛を得られたわけではないけれど。
俺の周りにはたくさんの人がいて、
少しずつやさしさや愛をくれていた。

闇雲に欲しがるばかりで、
ずっとまともに見ていなかったんだって。
ようやく気付いたから俺は、
やり直したくて帰って来たんだ。

いつか俺も俺をちゃんと好きになれるように。]



……俺の方はそんな感じ。

[なんか語っちゃったな。
素に戻るとちょっと照れ臭くて、
あははと笑って軽く頭をかく。]

綿見ちゃんは?
ちょっとは気持ち、楽になった?

[いつかのやり取りを思い出して。
お返しに聞いてみるんだ。**]


 ── 現在・病院外 ──

[ 「忙しいだけなら」って、
 番代の言葉がやけに頭に残った。

 そうやって少ない言葉を交わして、
 その場を離れた慎一は、
 待合室にいる人と混ざる気分でもなくて、
 結局、またなんとなく外にいる。

 たぶん、寒いくらいのほうが、
 頭の中がぐちゃぐちゃになったり、
 あるいは手に汗を握りそうなとき、
 少し落ち着ける気がしてよかった。]
 



[ そう。可能性はいくらでもある。

 いろんな家族の形があることも、
 慎一は知らないわけじゃない。
 そう頭では理解しているはずなのに、
 今は、無性に落ち着かないから。

 病院の外、入り口から少し離れて、
 邪魔にならないようなところに立ち、
 時折冷めたミルクティーを口にしながら、
 ペットボトルの蓋のぎざぎざを、
 短い爪でじっじっとこすってた。

 誰かが似たことしてるとも知らず、
 ただ、自分を落ち着けるために。]
 



[ 慎一がここでそうしている間にも、
 病院の中がわあっと明るくなりますように。
 どうか、また会えますようにと祈りながら。*]
 


【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 私のわがままを全部叶えて。>>236
 傲慢な私の要求に、
 芽衣は上手じゃないけど、って言う。>>240
 芽衣は、自分の手を大事にしてた。
 芽衣は、ピアノを弾いた後、悔しくて泣いてた。
 芽衣は、自分のピアノにきっとプライドを持ってる ]

 私は、芽衣のピアノだから、聴きたいの。

[ 上手なピアノが聞きたいんじゃないの。
 悔しくて泣いた芽衣の、納得のいくピアノが聞きたいの。
 大丈夫、芽衣が自分の演奏に満足できる日が来ても、
 もう私、心残りがなくなったって言ったりしないから ]

(246) 2021/06/15(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ


 いつか、遠い未来でもいいよ。
 少なくともそれまでは、
 ずっと一緒にいてくれるってことでしょ?

[ 芽衣が、自分で納得のいく、聴かせたいって思える
 ピアノが弾けるようになるいつか。>>241
 ずっと、とかいつまでも、なんて言うのは
 私にはまだ難しくて「それまでは」なんて言っちゃう。
 言い慣れない私のわがままは、
 まだまだ付け焼刃なのかもしれない ]

(247) 2021/06/15(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 意外だと思った炭蔵君のわがままは、>>243
 珍しいどころか人生初なんだって ]

 初めてをこんなところで使っちゃっていいの?
 そんな貴重なの、
 叶えてあげないとばちが当たっちゃうね。

[ 炭蔵君の初めて、私がもらっちゃうね。
 誤解を招く表現?知りません ]

(248) 2021/06/15(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 絶対叶えるって言った後、>>245
 善処するって言い直す炭蔵君は、
 とっても正直者だと思う。
 その正直さに免じて、死ぬのは諦めてあげる ]

(249) 2021/06/15(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 私は差し出されたふたつの手を取って、ぎゅっと握る* ]

(250) 2021/06/15(Tue) 23時頃

明仄∴暁星 クロエは、メモを貼った。

2021/06/15(Tue) 23時頃


【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 「それまでは」って言った私に、>>247
 「それまでしか」って芽衣は返した。>>251
 私にはまだ難しいことを、
 芽衣は軽々と飛び越えてしまう。
 だから私はうんって頷いた ]

 うん。「それまでは」は、取り消し。

[ 私にはもうないって思った未来が、
 遠く広がっていく気がした。
 やっぱり、まだ怖い。
 足が竦みそうになるような、そんな気持ちもある。
 でも、私の両手を握るふたつの手が温かいから、
 私、歩けるよ。
 名前を呼ぶ芽衣の声に促されて、>>252
 私、もう一度頷いた ]

(257) 2021/06/15(Tue) 23時半頃

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