31 私を■したあなたたちへ
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――惑星パーティ
……いや、平気だ……、 身体のほうは。
[養護教諭なだけあって慣れているのだろう、 気遣う声に緩く首を振った。 敢えて口にすることで、余裕があるのだと 細やかな意思表明を。 笑みを浮かべるには至らなかったが、 知り合ったばかりの相手なのだ。 極力、平静に映るように努めて。]
(38) 2023/11/21(Tue) 11時頃
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そっちの話も聞きたいところではあるが。
[>>2:387 何故、急にその疑問を抱いたのか。 他に知り得たこと、――――彼女の事情。 興味をそそられる人物ではある。 恐らく、常ならばもっと。]
最初に言いかけた気になること、もアタリだ。 ……妹じゃ、なかったのにな。
[幾らか会話があったろうか、やがて アトラクション終了のアナウンスが流れた頃。 ここに招いたのは己ではないかという、 彼女の推測を肯定する呟きを落とした。]
(39) 2023/11/21(Tue) 11時頃
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……やり始めたことは 終わらせないとな。
[切り上げ時だというように、 立ち上がり、惑星の外へ足を踏み出す。**]
(40) 2023/11/21(Tue) 11時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 11時頃
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[>>48 先日休憩所で顔を合わせた、 るくあの中学時代の担任の名を聞いて得心する。 次いで、己が面談の類についぞ呼ばれることが なかったことも、連鎖的に思い出していた。]
アンタ、 問い詰めたり、怒ったりしないんだな。
[こんな孤島に彼女を閉じ込めた張本人を前に、 密星の声音は変わらない。 淡々と、冷静に、他者の優しさを語っていた。]
(68) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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……心配、俺を? それはさすがにお人好しが過ぎるな。 俺の方が心配になる。
[己のことを情が深いとの言に苦笑して。 そう”見る”ことが出来るなら、彼女も、 情を解する心を持ち合わせているのだ。
改まった呼称に一対の蘇芳を見つめる。 サングラス越し、ただしくその瞳の色は 識別されないのだが、 静かな眼差しは遮られることもなく。]
(69) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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そりゃ、どうも。
[密星の声は淀みない。 己の今までの感情の肯定は、 先刻、卯木からもされていた。>>2:185 どいつもこいつも面と向かって臆面なく。 肩を竦めて素っ気ない返しをしたものの、 不快なわけではない。 本心であることが伝わってくるからだ。]
(70) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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嬢ちゃんに慰められることになるとは、 思わなかったなぁ。
[アトラクションを出て、空を仰ぐ。 律儀に、礼をする姿に目をやって。]
(71) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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いや、礼を言うのは俺のほうだ。 ありがとうよ。 そうか、妹の顔してたか。 あいつとの時間は……、ああ、あったんだよ。
ホントは謝罪も必要なんだろうが……、
[許してほしいとは思ってるわけではない。 しかし、彼女には不要な気がして、言葉を噤む。]
(72) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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じゃあな。
[アトラクションの急な裏切りにより、 予期せぬアクシデントはあったものの これをクリアしたのだから、次は もっと難易度を上げることができるだろう。
そう、次があれば。 ぶらぶらと煙管を揺らして、 密星の元を去るつもり。*]
(73) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 15時半頃
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 15時半頃
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――観覧車前
[観覧車は離れた場所からも視認できる 密星と別れ観覧車乗り場まで移動すると 目に鮮やか極彩色の人物が待っていた。>>81]
よう。 こうして話すのは初めてだな、黒須くん。 その姿だと女の子にしか見えんな。
[名乗りも確認もせず、声をかけた。 己は彼の素顔を知っている。 化粧に詳しくはないが、仕上げるのに 時間はかかりそうだ。そんな感想を抱いて。]
(84) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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んじゃ乗るか。 俺なんかと一緒で悪いね。
[言いながら、受付でアポロを翳す。*]
(85) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 16時頃
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――観覧車
[>>86 見た目とそぐわぬ畏まった礼だ。 付き合っていたと聞いて、目を瞠る。 黒須ワ。るくあの中学時代の先輩。 調査報告にあった彼の行動から推測するに、 るくあに好意、あるいは執着のあった青年だ。 何度か、るくあ自身の口からその名が出たことも あった筈だが、印象は薄い。 それ以上のことは把握していなかった。>>2:77
中学と高校。坂理と時期は被っていないが、 大分、違うタイプに思えたし、 交際については知らなかったからだ。 恐らく、短い期間だったのだろう。]
(91) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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いや、そのままでいい。暑かったら、外せばいい。 キミの好きなようにな。
[ウィッグとカラーコンタクトについて答えた。 地毛を染めてるわけではないらしい。]
つきあっていたとは知らなかったよ。 遊園地には行かなかったのか、 あいつとはどこへ一緒に?
ああ、答えづらかったら、構わんよ。
[歩きながら話して、カラフルなイラストの描かれた ゴンドラに乗り込んだ。]
(92) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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[向かい合わせて座ると、 間もなくゆっくりとゴンドラが動き出す。 まだ景色の見通しはよくないが、 頂上に近づけば見応えのあるものになるだろう。]
確かに不躾だな。
[>>88 死の証拠を示せという青年に、 しかし不快というよりは苦笑を零す。]
(93) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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墓ならあるし、 俺は火葬にも立ち会っている。 死んだ時は、離れた場所にいて……、 立ち会うのは翌日になってしまったが、
あれは、確かにるくあだったよ。
[左右色違いの瞳を見つめながら、淡々と答えた。]
(94) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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[正直なところ、凶行に走ることはあっても、 ここまで上手に殺害の痕跡を隠蔽することが 出来る人物と見做していなかったが。 判らない。 身近にいた筈の少女の真実にも、 気づかなかったのだ。
――――犯人捜し。 そう、やはり知っておく必要はあった。 彼女の死がどのように齎されたものなのかを。**]
(95) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 17時頃
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[>>96 ”兄”の手前というのもあるだろうが、 微笑ましい交際内容だ。 そこまで踏み込むつもりはなかったので、>>97 またひとつ苦笑を洩らしつつ。
真っ直ぐ伸びた背筋。 面接官にでもなった気分だ。 派手ななりはあくまでパフォーマンス、 または武装に過ぎず、 化粧の下の素顔を知っているせいもあってか、 真面目な性根が見え隠れしているようだった。]
……墓は、この島だ。
[だからだろう、るくあの所在を 警戒もせず明かしてしまったのは。]
(105) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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遺灰はここに撒いた。 だから弔いなら、 この……遊園地ですればいい。
[果たせなかった遊園地でのデートの代わりに。 そこまで口にする気はなく、一度口を閉ざす。 ゴンドラは緩やかに頂上に向かい、 逆側の弧をえがき降りていく。 彼は己を疑う素振りも恐れる様子もなく、 喩えるなら従順な信徒のようだった。 フィードバックする地下室の手記。 勿論、その対象は言うまでもない。]
(106) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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黒須くん? ……おい、
[>>101 窓に触れる彼の様子に不審なものを感じ、 眉を寄せた。開閉の可不可は確認していないが。 彼が出来心を起こしたとて、 止める理由が己にあるかを問う、賤しい時間は 彼が目を覚ますまでのほんの僅かなひと時。 そのことに安堵を覚える。]
(108) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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――――外傷は、 なかったように見えた……が、
判らん。俺もあの時はショックで……、 医者に心臓マヒと言われればね、
死んでいるのは確かだった。 戻ってきやしない。だから、
それ以上は何も。
[るくあは戻ってこない。 黒須の問いに当時の状況を思い出しながら、 理解している筈の言葉を唱えた。]
(109) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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心臓マヒなら病死だろう? 犯人という言葉は使いたくない。 ……黒須くん、あのな、 俺は大分、抑えて答えているよ。
[静かに口にすると、窓の外に目をやった。 天辺は過ぎたが碧い海が見える。 関係性の薄い男二人で眺めるには勿体ない景色だ。]
黒須くんは犯人に心当たりあるかい?
[尋ねて、注視しながら返答を待つ。 ゴンドラが地上に辿り着くまでに 彼の考えは聞けただろうか。*]
(110) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 21時半頃
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[>>113 ゴンドラの窓から人影が見える。]
( ひとりか…… )
[表情までは望めない。 屈辱のシューティングゲームの後から、 連絡を取っていなかった。 何かあったら――、つまり何もなかったか あったとして、伝えづらいものだったか。
己はるくあの実の兄ではなかったが、 幼い頃のるくあと、雛子の記憶は確かにあった。 なのに巻き込んでしまった。 その上。>>1:217 すまなかったな、内心で呟いて。その姿を見送った。*]
(124) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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――回想:惑星パーティを下りて
[>>114 つまり、役に立ちたいと思ったのだ。 という聊か都合の良い解釈をする。 一見、冷ややかな造形の相貌に浮かぶ、 表情の真意は読めないまま。
いたずらっことは随分甘い評価ではないか。 ただ、坂理の評価に瑕疵が付いたことに、 少々意地の悪い笑みを浮かべて。 密星の元を後にした。*]
(125) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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――観覧車
[>>120 黒須の見解を聞いて頷く。 残念の意図は解さなかったが、 何故かその単語には同意したい気持ちが浮かぶ。]
賛同者崇拝者ばかり……、 キミの目にも、そうか。
[そう見取っているのなら、案外、冷静さを 持ち合わせているのかもしれない。]
(135) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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……実際に行為に及べるかどうかは、 別の話、という風に取っておく。
[>>121 前言撤回。 続く不穏な発言を幾分抑制された声音で断ち切る。 己を怒らせたいのだろうか。 やがて近付く地上の景色。丁度いい頃合いだ。]
(136) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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は? 俺の評価なんか関係ないだろ。 堂々としてろよ。
[選ぶのは己ではないのだ、 黒須のその質問には答える気も起きず、>>122 緊張して採点を待っている子供ような顔の、 額に指を伸ばし、薄い笑い見て空中で止める。]
…………。 知らん。証明なんてできる筈ねェだろが
[煙管を肩で叩く殆ど癖になった仕草をして、 大仰に溜息を吐いた。]
(137) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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……それでも、想い続ける以外に できることなんてないんじゃないのか?
[止めていた指を、ピンク色の前髪の下で弾いた。 それでも慇懃な礼がブレないのなら、 ある意味、たいしたヤツだと感心しただろう。 首を鳴らし、そのまま背を向ける。 >>119 彼の望みに気付くことはない。]
るくあは死んで、 黒須くんは生きてるんだぞ。
[だから、何故そのようなことを口走ったかは判らない。]
(138) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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[じゃあな、短い挨拶の言葉を締めて、 青年の元を去る。 るくあに信じてもらえなかったと彼は言った。]
信じてなかったのは、誰なんだろうな。
[別れて暫く歩いた後で、ぽつり呟いた。*]
(139) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 23時頃
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――ホテルのロビー
[昨日は管理棟で寝たため、 ホテルに足を踏み入れるのは初めてだ。 手荷物をフロントのモナリザへ預けて 部屋まで運んでもらうことにして。]
コーヒーと、ロビーじゃ 例のオムレツは食えないんだっけか。 じゃあ、カレーにするわ。 甘くないヤツがいい。
[そんな注文をロボットが理解したかどうか、 中村がやってくるまでの間、腹ごしらえをする。*]
(143) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 23時半頃
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[食事をし始めて間もなく、 中村から返信が来ていることに気付いた。 降りてくるなら再度の連絡は不要だろう。
運ばれてきたカレーは、具が全て 星型や球形にくり抜かれたもので、 見た瞬間察したが、やはり子供でも食べられる 辛さになっていた。 >>144 昨日見た時と打って変わった派手な恰好で その男が現れたのは、大方食べ終わった頃。]
中村……キラ様だな、 るくあからよくアンタのこと聞かされてたよ。
[行儀悪くスプーンを揺らして挨拶を。 視線で、向いの席を示す。*]
(145) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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