27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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[綺麗に何も無くなった皿を眺め、ふと思い至る。
あの頃の兄は大きいほうのスイートポテトを弟に譲ったり、 お気に入りの標本コレクションを自慢してきたり。 年齢相応の優しさと可愛らしさがあった。
真那とはホテルのラウンジでケーキを食べたり、 美術館にプラネタリウム、数年間の婚約中に色々な場所に行った。 それを、快い思い出として記憶していた。
どれもこれもちゃんと覚えていた筈なのに。
──どうしても自分自身が受け入れ難くて、 彼等へ、冷たい感情以外何も無いような気になっていた。]
(193) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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……御馳走様でした ありがとう、福原君
[両手を合わせ、食器を運んでおいた。 また洗う気がない。本当に何もしない男である。
そのままカフェより踵を返した。
自分はまだ、この世界に存在している。 未だ連絡が取れない者を探せる時間があった。]
(194) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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── →廊下 ──
[ふと頬に手をやると、もう血は流れていないようだった。
時間経過なのか、大藤が触れたことでも関係しているのか分からない。 少なくとも成海の意志による治癒ではないだろう。
いつ治ったのか、抱き締められる前ならいいと思った。 兄の服に血をつけて許される年齢の弟ではなかったから。
どうにもポジティブな方向性では自分の意志が空間に与える作用は弱いような気がする。 あの時ガーゼが出てきたのが不思議なくらいだった。]
(195) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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もう時間もないか。
[見送れるのなら。 骨谷や柊、銀、福原、西門教授。 その人達の生還も見届けることは叶わなかった。
それは自分が砕けた林檎だからだろうか。
宣告もきっともうそろそろな気がしている。*]
(196) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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[とうに成人した年齢。 誰に何を渡されたとして、 それだけで今までの積み重ねを越えられない。 フィクションのように一瞬で人が変わることはない。
全ては自分の意志、それが人より脆弱ならば 叶えたり報いようと思う努力を第一歩とし、踏み出さねばならない。
それが生きる者たる自分の義務だろうかと、成海は思っている。 死にたがりのままでは駄目なのだろうと、思い始めている。
果たせるのかなど、覚醒める前に確信出来はしない。 けれど貰ったものは全部、捨てないでしまってある。 応えたくなったものも、どこか自分には眩しすぎたものも。]
(197) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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[……田端は、見つからない。
そうこうしている内にいつの間にか知らない場所に迷い込んだようだ。 通った覚えのある通路部屋が見当たらない。 振り返るとそこは、壁。退路を塞がれた。
真っ直ぐに続く道は無機質なコンクリートに変わっており、水で濡れて色濃く変わっている。 湿った香りが、雨が降った後であることを示していた。
その最奥に、絵画が飾られていた 額縁の下の札によれば名前は──「光明」 目隠しをされた白い服の若い男性、小さな台と敷かれた藁。 そして、斧を持っている黒服の女性。
有名な作品によく似ているが 記憶のものとは性別が反転しており、描かれる人物が少ない。 そして、タイトルも違っている。
こんな絵は果たしてこの美術館にあっただろうか? 覚えが無いのは、まるで遠いことのようだからなのか?]
(198) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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[顎に手を添え思考していた時 ──瞬き程度の時間で、周囲の様子が一変する。
スポットライトの当たるステージ、 見下ろすように無数に並んだ赤い座席が後方にある。 芸術劇場、という言葉が浮かんだ。
その舞台上、袖近くで 成海は白い服を着て立ち竦んでおり 傍らには藁の上に置かれた小さな台が存在した。]
(199) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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……まだ、
[続いていたのか。俺の悪夢は。 反対側の舞台袖から現れた天原真那を眺め、微笑んだ。
真那の装いはワンピースから黒いドレス姿へ。 血液ではなく、本来の色のように見える。
年上の彼女も今ではとても頼りない少女にしか見えない。 その細い腕が、斧を引き摺っていた。
自然と膝をつき、首を差し出すように項垂れた。 あの台へ押さえつける司祭はいないのだから。]
(200) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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[一歩、一歩。 固く鋭いハイヒールの足音と 床と斧が擦れる音が、近づいてくる。
彼女は何も言わず、カラスアゲハは舞わない。 全ては成海の意志の変化に影響したことだ。 これから行われる、絵画の再現も。
虐げられ罰せられるのは求めるが故に。 けれど、無意味な夢の中の死は望んでいなかった。 本物の終わりしか、見ていないはずだった。
望みは打ち砕かれ、生きることを誓った。 その上で擬似的な終演を感じ覚醒めるのならば。
もう自傷ではなく。 通過儀礼といってもいいのかもしれない。]
(201) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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[音が全て止まった。
決して顔をあげようとしないのに、 あの黒く丸い目が自分を見下ろしているのだと分かる。
重い斧を持ち上げようとしている。 だから、最後に。本物ではないと知っていても]
(202) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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こんなことをさせてしまってすまない 俺は今も、君に手を引かれていた子供のままだった
……真那さん、ありがとう ──君のことが好きだったよ
[それは恋も愛も熱烈な執着も宿らない。 ただ一人の人間との未来を想って細やかに向けていた。
確かにあった、温度。]
(203) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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[斧が振り上げられ、刃が首に触れたような気がした瞬間。
真の断頭は為されず、成海の意識は白く沈んだ。*]
(204) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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― ビデオルーム周辺 ―
[タイミングはちょうどだったらしく 共にビデオルームから出てくる二人を見遣り―― さっき高祈の背後に見えてたものが 消えていることにほっとした>>175 高祈自身も…まあ表情は普段通りだけど 聊か元気になったように見えて。
あれから何かあったんだろうな。 勿論探るような無粋はしないけど。]
(205) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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……へっ、あっ、ど、どうも???
[返す、という物言いに一瞬だけ 先程まで感じていた恐怖心が飛び。 裏返った声で答えてしまう。
むろん大藤は別に己の所有物ではないし、 言葉のあやだろうとは思ったけれど。 動揺する自分を他所に先輩二人は平然としている。
ともあれ、軽く頭を下げて高祈を見送った後 大藤の方を見て。]
(206) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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あ、はい。行きます。 仁科ちゃんならまだエントランスに居るんじゃないかな。 田端先輩は……えっと……返事返って来ないのは たぶん今こどもになってるからじゃないかなって……
[あの幼児がスマホを使えるとは思えない。 生憎今田端がどこにいるかどうかはわからないのだが 二人について自分が知っていることを話し。
先程顔を合わせてきた自分とは違い、 彼も話をしたいのだろうから。 大人しく着いていくつもりでいる。**]
(207) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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素っ頓狂な声だな。
[高祈の言葉に上がった、裏返る声には >>206 聞こえるか聞こえないかの大きさで呟いた。
エントランスに仁科が残っているらしいことを聞けば 顔を見るくらいは出来るかもなと、一二歩歩を進めて。]
………繋ぐか?
[唐突に、手を差し出す。*]
(208) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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―現在: ―
わたしを 。
[そこはどこだったのでしょうか。 元の声で、朗々と響かせるように紡ぐ声。 それは一遍の詩でした。 小学生の田端が胸に抱えていた詩集にあるうちの一つ。 新川和江という女性詩人の、広く未来に拡がる詩だと田端は思っていました。 私を決めつけないで欲しい。 何かの型に当てはめないで欲しい。 私は自然と共になる。 私の価値は私が決めるのだと言う、田端自身の決意にもにた歌に思えていたのです。 5連あるうちの四つまでを読み上げて、田端の声はそこで途切れました。]
(209) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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…………四年が三人残ればよかったのにね。
[後輩が一人、最後に残ってしまったからこぼれた言葉でした。 生き残りたい。生きていたい。 もし生き残って、その価値を譲ってあげたくても譲りたくはないのです。 けれど、後輩の女の子が残るのは少し可哀想でした。 だからと言って大藤が死ねば良いとも思えません。 でも、年下が苦しい思いをするよりも、同じ年齢の奴ら三人残るのなら受け止め方も違うのにと、残される側なりに考えてしまいました。 死にたくない。死なせたくない。でも、変わらない。 結末は変わらない。 それなら、やっぱりこれは本当に慈悲なのでしょうか。 だから、田端から別れの挨拶をしに行ったりはしません。 死は残す方も残される方も辛いのだと知っているからです。 それなら。 多くを知らない方が良い気もするのです。]
(210) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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[声はそのまま消えてしまいます。 それはとても穏やかなものでした。]*
(211) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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へっ!?!?
[ぼそっと呟かれた言葉は聞こえなかったものの 唐突に差し伸べられた手に 更に変な声が出た。>>208
いや、彼の方から言われるとは 思っていなかったもので。 むずむずと口元が緩むのは許してほしい。]
………… 繋ぎます…………
[おずおず、その手に自分のそれを重ねて、 先程彼がそうしたようにきゅっと握る。*]
(212) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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>>184
オレは、死神みたいなものだ。 キミの思うような色で間違いないと思うよ。
[嬉しそう彼女に微笑みかけた]
迷わないように、だな。 間違っても、彷徨わないように、
(213) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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>>185 そう もし、彷徨ったとしても、連れていくまでは見守る存在。 それでいいと思う。
[彼女の心に浮かぶ存在が視える。 確実に迷わないように、そう、彼女も]
いいね、そういう風に考えるのは。
[そ、その時。>>185 零れた言葉には返事はあえて返さない]
願うことは、叶うことだよ
(214) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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素直だな。
[隠しているつもりか、そんなつもりも無いのか 素直に口元がムズムズしているような表情が見て取れた。 一瞬吹き出しそうになって顔だけ逸らして耐え、 手を繋いだならそのまま、生還する仁科に会いに行こう。
言葉も多く交わすことは出来ないだろう。 会いに行くことさえ、置いていく側としては重荷かもしれない。 それでも仁科は「話しましょう」と言ってくれたから。]
(215) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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>>188
まぁ、偽名だね。 だが、キミに教えるわけにはいかないんだ。
だから本当のオレが描いてもらえないのは残念だが、 許してくれ。
[そして、彼女に近寄り囁いた]
(216) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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─ エントランス ─
[目覚めてしまう前に、顔を合わせるくらいは間に合ったろうか。 林檎は自分が見た時よりも数多く樹に戻っている。 あと三つ。いや、残るはあと二つ。]
話すのは上手くない。 大したことは、伝えられないが。
[普段、口数の少ない自分が言葉を選び真っ直ぐに向ける。]
ありがとう。
[メッセージから読み取れる、仁科なりの気遣いへの感謝。 また会えるか、これが最後か。 自分か、回谷か、田端か。 天使の宣告はきっとすぐそばで*]
(217) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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どーせ顔に出ますよ。
[今ちょっと笑いそうだったでしょ。 咄嗟に顔を逸らす大藤をジト目で見上げたものの。>>215 やはりこうして手を繋いでいると 感じていた心もとなさが解けていく。
ほ、と少し緩んだ表情になりつつも 再びエントランスにとんぼ返りしたろうか。
仁科が還るまでに間に合えば 空いている方の手を振りさっきぶり、と言ったものの。
基本的には口を挟まず、大藤の見送りを聞いているつもり。**]
(218) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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[そういえばあまりに普通に聞こえたからスルーしてしまったが。 田端が今、子供になっている…? >>207
一体どういうことなのか。 自分の生死がどうであれ、探し出さねばなるまい。 向こうに会う意思が無ければそれも難しい世界かもしれないが**]
(219) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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アリババは、狐は役目を終わると、駆けていく。*
2023/08/03(Thu) 23時半頃
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─夢の終わり─
[スケッチブックに描かれた白黒の絵。 色つきの絵具があればよかったけど、骨谷先輩や田端先輩のような魔法はやっぱり使えなかった。]
どうか 安らかに
[だれに向けてか、なんだか宗教画みたいだと思う。 塗りつぶされた逃れられぬ死の運命。 身体と魂を切り離す刃。 黒翼の紳士が手を差し伸べて連れて行くのは魂の在るべき場所。
満足したせいか、意識がどこかに引き戻されていく感覚。 それは逆行して眠りに落ちるようでもあり。]
(220) 2023/08/04(Fri) 00時頃
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[寸前に見えた大藤先輩とこころ先輩に手をあげる。 手を繋いでいてびっくりしたけれど。
大藤先輩の、不器用な声が届く。>>217 話しに来てくれたことに喜色を乗せて、お辞儀する。
再開を祈ることも別れも告げず“よかった、話せましたね”と、言ったはずだが消えかかっているものだから、それは音になったかどうか。
視界は白く塗りつぶされた**]
(221) 2023/08/04(Fri) 00時頃
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[林檎のそばに、ぱたりと落ちたスケッチブック。
何枚も書いた美少女のラフ。 黒翼の紳士も、ラフとして何カットか描かれているけれど それはちっとも恐ろしい絵ではなく、 模写の対象として描かれたもの。
教えるわけにはいかないと 彼の囁きには、「それは残念」と笑ったと思う。
裏表紙にこっそり描いた絵は、モデルに差し上げよう。 死神と少女を仕上げた後に、 時間の許す限り描いた、ちょっと優しい紳士の姿を**]
(222) 2023/08/04(Fri) 00時頃
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