27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
オトサカに3人が投票した。
タバサに1人が投票した。
オトサカは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
タバサが無残な姿で発見された。
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
[〜発生した地震によって、
倒壊 した 美術館 すが、
奇跡的に、犠牲者は 一人で……]
[そして、この不思議な出来事は終わりとなる
表面的には]**
(#0) 2023/08/06(Sun) 00時頃
【業務連絡】
みなさんおつかれさまでした。
これにて、本編終了となり、あとはエピローグとなります。
ここから、中身発言も解禁となりますが、
中身発言は独り言で、そして、RPは表ログで楽しんでいただけますと嬉しいです。
延長もかけておきますので、
みなさま最後までお楽しみいただければと思います。
よろしくお願いします。**
(#1) 2023/08/06(Sun) 00時頃
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──蝉時雨が、聞こえた。
(0) anbito 2023/08/06(Sun) 02時頃
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─ 現実 ─
[あまりにも眩しい光に瞼を開く。 夢見た祝福の光でも夏の太陽の光でもない。 無機質なLEDが温度もなく降り注ぐ。
時間などわからない、白い壁に囲まれた空間。 まるで四角く切り抜かれたその中央に寝かされ 規則正しく生を刻む無常な68回のBPM。 昏睡状態が長かっただけで、 怪我という怪我は一つもなかった。
後に看護師に聞いたのは、居た場所が良かったということ。 カメラだけが四角い窓から降った瓦礫に埋もれ、台無しになってしまったこと。
「本当に運が良かったですね。」
多くの命を守る為に働く人間は、そう言った。]
(1) anbito 2023/08/06(Sun) 02時頃
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[あの世界では聞こえもしなかった蝉が 煩いくらいに鳴いている。 陽が出ているからだろうか、 それとも街灯の明かりを勘違いしてか。
傷ひとつない手を伸ばす。
天井の光にさえ触れられないその手に、 在った筈の指輪はない。 ただ、伸びた影が、落ちる。 身代わりになる事さえ赦されなかった影が。
机に並べられた、畳まれた衣服の中。 白い箱を捻じ込んだポケットには、 柔らかな保冷材が入っている。]
(2) anbito 2023/08/06(Sun) 02時頃
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そうか。
[目を閉じた先は余りに遠い。
本当に数秒前、自分は柄にもない恰好をして つい先程、この手の中にあった愛らしい命は
二人で誓う夢を見て、皆に祝福される夢を見て──]
(3) anbito 2023/08/06(Sun) 02時頃
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.
(4) anbito 2023/08/06(Sun) 02時頃
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[瞼を閉じる。 暗い闇の向こうにある四角い窓が 海に揺蕩うように揺らめいていく。
煩いほどに蝉が鳴いていてよかった。
声にもならない嗚咽など、全て掻き消してくれるから。]
(5) anbito 2023/08/06(Sun) 02時頃
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―― 夢の中 ――
[ 式の進行を見守りながら、 改めて式の出席者を見渡す。
上品なワンピース姿の銀先輩、>>5:+95 大人っぽい雰囲気の仁科ちゃん、>>5:+96>>5:+97 仕事の出来そうな雰囲気が バリバリ出ていそうな高祈先輩、>>5:+101 フレッシュなスーツ姿の柊くん、>>5:+105 慌ててこの世界に連れてこられたような 骨谷先輩の姿を目にとめつつも、>>5:+114
つつがなく進む式は、本当にいい式だなって思うのに、 どうしてこの2人が揃った未来が この先に続くことがないんだろうって、 やっぱり俺は悲しくなった。 ]
(6) JITA 2023/08/06(Sun) 03時頃
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[ 回谷先輩の絵葉書が届いたのは、>>5:201>>5:206 どれくらいだったかな。
葉書に書かれた内容を読みながら、 今までは人間関係では 家事と違って全然力を抜けなったから、 これからはちゃんと気を抜きますよって、 俺はこくりと頷きながら、 ]
回谷先輩、ありがとう。
[ そう一言漏らした俺は、 新郎新婦の2人にそっと拍手を送りつつ、 瞳から一筋の涙を零しながら、小さく笑った。 ]**
(7) JITA 2023/08/06(Sun) 03時頃
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[視野の狭くなっていた成海は、死を求める故にアリババを全く警戒しなかった。 しかし判断自体は間違いではなかったのだろう。
花舞い祝福が捧げられる結婚式は、 この空間が慈悲により構成されているのだと感じさせた。]
(8) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時頃
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[笑みを抑える分かりにくさに、成海は気付ける資質があって。 つい日常に戻ってしまう思考回路。 なんとも変わり者が揃う同期三人でのやり取りを思い起こしていたのは、始まる前。
響く鈴の音とバリトン>>5:180>>5:193 誓いの末に行われる指輪の交換>>5:181>>5:195 名を呼び花咲く、穏やかな微笑み>>5:182>>5:183 そして、──>>5:197
拍手を捧げながら、 大藤久影の同期であり弟である者として 回谷こころの先輩でありその日常の片隅にいた者として。 決して忘れないようにしようと脳裏に刻む。
その一方、新郎新婦の所作や表情から感じ取れる 自分の知らない感情、自分の知らない幸福が 鮮烈に心に焼き付くようだった。]
(9) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時頃
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[成海にも贈られたメッセージカード>>5:204 なんとも彼女らしく、 痛いところを突いてくる言葉に至っては増えてすらいた。
それでも笑みが苦くなることは無かった。 残酷な事実を突きつけられた後に、 明るさと優しさを自分にも向けてくれている。
回谷本来の性格もあるのかもしれないが、 それは彼女が幸せになれたことを示しているように思えたから。
噛みしめるように時間を掛けて文字を追った。 ありのまま接することが出来る人と、幸せに── その文面を読んでいた時だけは 新郎新婦ではない誰かを思い描いていた。
いつか必ず、父の利益のある家の令嬢との縁談が来る。 「ずっと側に」と言ってくれた二人のどちらでもない者と契る未来。 当然の義務だ。今までそう思っていた。そして、]
(10) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時頃
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[巡る四季の絵葉書は、 何も起きていない頃の美術館を描いたもので>>5:206
美しいと、こんな光景にまた戻ればいいと願う一方 ──ああ、回谷は確かに自分達と同じ世界で生きていた。
当たり前で、決して忘れてはならないことを想い 一時目を伏せた成海に、無理をして保つ笑みは無かった。]
(11) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時頃
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[親同士の黒いやり取りの末の和解で、望んでもない兄弟と契らねばいけなくなった令嬢。
地域の自然や伝統を愛する父の変貌に、同じ思想を持つ彼女が何も思うことが無いわけがなかった。 それでも何も表に見せず、温かく接してただの少女の顔も見せてくれていたのに。
未熟な子供は勝手に同情し、可哀想な人だと義務意識を肥大させ 勝手に息苦しくなっているところがあった。 二度連なった悲劇に注目が集まった状態で凪いだ振る舞いを保つ努力の疲弊が、偲ぶべき場所で冷酷な思想を生じさせた。
確かにそこにあった彼女への人間としての好意と思い出を 無いものにしたように、悲しみと共に埋めてしまった。 我が心を憂う前に、自分を変える努力をするべきだったのだ。
自分は、天原真那の花婿には相応しくない子供だった。
真那さん、幸せな花嫁になれなかった人。 貴女もどうか、来世ではもっと温かな関係で幸せに。**]
(12) ガラシア 2023/08/06(Sun) 04時半頃
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―覚醒―
[田端の意識は回復しましたが、すぐに瞼を開くことはできませんでした。 より最後まで彼女たちのことを見ていたいと思っていたからでしょうか。 様々な管が繋がれた状態で、なかなか体を動かせずにいました。
規則的な計測音。 田端もまた集中治療室に入れられていたようです。 覚醒までが長引いていましたから当然でしょう。 大藤と違って>>1頭も打っていたようですから。
そんな田端の耳に届く声があります。 曰く、保険金がどうのこうのと。 そう言えばあの人、学生の間は年金も保険金も払ってあげると言っていたと思い出しました。 若いうちから払っていた方が安くなるからねと。 もちろんその受取人は親になっています。 薄らと瞼を開き、声の主を睨みつけてやれば驚いたような顔をして、途端に涙目になって縋りついてきました。
本当に、最悪な目覚めでした。]
(13) nasca 2023/08/06(Sun) 06時半頃
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[目が覚めた後は看護師たちが色々と動いてくれました。 酸素マスクや点滴はともかく尿道カテーテルはより自分が長い間寝ていたのだと自覚させられましたが、目が覚めて二番目に嫌なことがそれでしたから早々に抜いてもらいました。 自力でトイレに行き、体も清めて、自分のことは自分でやるからと親を追い出して、やっと落ち着いて一人になれました。
そんな風に、研究室の仲間の事を考える余裕もなく、死んでしまった回谷に気持ちを割く余裕すら無い田端には、あの時間は貴重なものだったのかもしれません。 あの時間がなければ死に逝く彼女のことをあんなに考えることはなかったでしょうから。
今は、談話室に一人。]
……………………間違ってなきゃ、良いんだけど。
[懸念が一つありました。 けどその懸念は田端にはどうしようもないかもしれません。 それならそれで、仕方がないことかもしれないし、それを止めてやるほどの情熱も友情もありません。 特に今は、体も心も疲れていましたから。 テレビで事故のニュースを眺めながら、ぼんやりとソファに座っていました。]**
(14) nasca 2023/08/06(Sun) 06時半頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/06(Sun) 07時頃
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>>14
何が間違ってなきゃいいんだ?
[そんな、談話室に座る入院着の女性の横に、 誰にも見えない紳士が座っている]**
(15) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 08時頃
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[誰もいないはずのところから声がして>>15流石に目を見開きました。 隣にいる彼を田端は見ることができるのでしょうか。 他の人は。あの夢のメンバーは? 一先ず田端には見えたようです。見たいと思いましたからね。 隣にいてくれた安堵と、驚かせないでよと言う不満が混ざります。 何よりここで話していては独り言を言うヤベェ奴ではありませんか。]
冥婚のこと。回谷ちゃん的には良かったと思うわよ。 でも、あいつにとってはどうだったのかしらって。 後追い自殺しないか心配。 そうなった時、あいつちゃんと回谷ちゃんのところに行けるの? 宗教的にアウトな気がする。
[それでも、スマホを取り出しながら通話する風に小さく言葉にした後。]
(16) nasca 2023/08/06(Sun) 08時半頃
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……私の心の中読めないの? 私一人で話してる危ない人じゃない。
[そもそもここは通話して良い区域だったでしょうか。 実際には通話してなくても気になって壁の張り紙をチェックしました。]**
(17) nasca 2023/08/06(Sun) 08時半頃
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キミが伝えようとするなら、それは読めるさ。
というか、もっと感動はないのかい? 間違ってなかったことに対しての。
[すぐにこころや他の面子の心配をするところは、 らしいなぁ、と思いつつ]
(18) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 08時半頃
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オートくんがどういう行動をとるか、 それはオレの関与するところではないな。
宗教的な部分も、 もし、オート君がそう言った知識をもっているのなら、 その引力には引っ張られるだろう。
逆に知らないのなら、ただのまっさらになるだけかもしれないね。
残念ながら、オレは彼の守護ではないので、 彼にかかわることはできない。
現実では、キミ以外の人に存在が視える聞こえることはない。
[ちなみに人間以外には気配は感じ取られるかもしでないけどね]
(19) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 09時頃
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[なら、この後の部分は心の中で語りかけるとして、スマホを下ろしておきましょう。]
さっきまで会ってたから、貴方に会えた感動は薄いわね。 良かったと言う安堵はあるけど。 それに"間違ってないかな"は、大藤くんが自死しなければ良いなあ……にかかるからね? あの夢は本当だったんだなぁとは思ってるけど。
[そして説明に耳を傾けます。>>19 成る程、思いの強さや知識が関係するのでしょうか。]
(20) nasca 2023/08/06(Sun) 09時頃
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………それだと、もしそうなったとして私はやっぱり止められないわね。
[願わくば、あの結婚式が区切りになれば良いのですけれど、それはそれとして、どうなるのでしょうか。 もし田端なら願います。恋人に、ひとりにしないで欲しいと。 私の分まで生きてと自分なら言えないのです。 だから。 でもなあ……と、熱量と友情に欠ける田端は思い悩むのみなのでした。 そのあたりは確かに、彼自身の物語となるでしょう。 田端は、自分が生きるのに精一杯ですから。]**
(21) nasca 2023/08/06(Sun) 09時頃
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オート君、そんなに死にそうなのか。 ふむ。 オレは呼ばれてないから、他の何かが彼を迎えにはくるかもしれないが。 わからんな。
しかし、サトミは他の人の心配ばかりだな。 まぁ、構わんが、 現実ではお茶を淹れてあげることもできない。 キミのその姿を綺麗にしてあげることもな。
[さてに、と、じゃ、また用事でもあれば、と立ち上がる。]**
(22) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 09時半頃
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いや、まだ会ってないから知らないわよ。 ただ私が心配してるだけ。 杞憂に終われば良いの。
[そう、まだ、彼に会ってもいません。 ただもし"回谷に付き合ってやっただけ"なんて言うようなら別の意味で殴りそうですから理不尽な悩みですね。]
…………夢で呼ぶわよ、きっとね。 それにどんな私でも守ってくれるんでしょ。
[立ち上がる彼から視線を逸らしました。 耳の先が赤くなりましたが、ツンと顔を逸らしたままです。]**
(23) nasca 2023/08/06(Sun) 09時半頃
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>>23
護るのは、まぁ、そうだけど、 寿命は変えられないからなぁ。
まぁ、精神的に護ってさしあげよう。 あえて、キミが悪しき方向に歩まぬよう。
ああ、用事があるときは呼んでくれ。 他にも仕事はあるからな。
[そして、帽子を被りなおすと、では、しばし失礼、と消える]**
(24) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 09時半頃
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── 再びの覚醒め ──
[──気づけば、蝉の声を聴いていた。 そこにはもうチャペルは無く、幸せな花嫁もいない。 回谷こころは、もういない。
看護師が廊下を横切っていくのが視界の端に入ったが たった一歩踏み出した先の現実が、 まるで見えない壁を隔てているように思える。 足音や患者のものらしき声が遠くに聞こえても 失われた現実感は、すぐには戻ってこなかった。
放っていたスマホでメッセージアプリを起動する。 あらゆる通知の全てを無視しグループを開くと、 今更の起床報告と身体に大事は無い話を送っておいた。*]
(25) ガラシア 2023/08/06(Sun) 09時半頃
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――夢の席で
[>>5:195>>5:197 覚めかけた夢の中で、 指輪の交換と誓いの口づけが行われる。
>>5:196>>5:206 列席している銀の手元に届けられる白い封筒。 中にはメッセージカードと絵葉書が納まっていた。 自身の運命が定まったあとだ、どんな思いで これを準備したのか。じっと、カードに記された 回谷の心を読むようにメッセージを見つめた。]
…………こんな時まで、ごめんね、 なんて
[ランチの約束を守れなかったことを謝って、 ありがとうと感謝の気持ちを伝える回谷は、 銀のなかで最後まで明るくて優しくて素敵な友人のまま。]
(26) yunamagi 2023/08/06(Sun) 10時半頃
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ありがとう。
[気づけることも汲み取れることも少なかっただろう 銀を最後まで気遣ってくれて。 "前向きに生きて"そのメッセージは 今の銀の心に堪えるものだった。
美術館の描かれた絵葉書を見つめる。 この時のままだったらどんなに良かっただろう。 せめて彼女に与えられた死が 少しでも苦しくなく安らかなものであるように、 祈る。**]
(27) yunamagi 2023/08/06(Sun) 10時半頃
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マユミは、会員no.3はガチ勢把握
yunamagi 2023/08/06(Sun) 11時頃
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寿命はねえ。そりゃあ仕方がないでしょう。 怪我や事故からはこれから護って欲しいけど。
[そのあたりはどうなのでしょうね。 でも、一番護って欲しいものはそれではないから良いのかもしれません。 一番護って欲しいのは……と思い浮かべて、二つある、と思い直しましたけれども。
またね、と小さく手を振りました。>>24 そんな頃、成海からのメッセージを受けて>>25溜まっていたかもしれない着信履歴に目が遠くなりました。 もしかしてこんなやり取りがグループチャットで交わされていたのでしょうか。 全部読むのが面倒です。 なので一度それを開きましたが、全ては読んでいません。
……自分からもやるべきでしょうか。 いや、会いたいと思えば会えるでしょうし、無事だったことはみんな知っているはずです。 だってアリババがここにいたのですからあの夢は本当にあったことだとすんなり信じられていましたから。
……ああ、でも。]
(28) nasca 2023/08/06(Sun) 11時頃
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『銀ちゃん
貴方にもらった髪飾り 回谷さんを送る時に一緒に送ろうと思います せっかくくれたのにごめんなさい
でも貴方のおかげで彼女の髪を サムシングボロウで飾ることができたわ
ありがとう』
[これだけは断っておきましょう。 銀に個別のメッセージを送りました。]**
(29) nasca 2023/08/06(Sun) 11時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
nasca 2023/08/06(Sun) 12時半頃
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>>28
まぁ、サトミの寿命に連動したものからは護ることはできないが、 が、その途中、変なものに憑かれないように…と
[言葉に詰まったのは、十分、自分も変なものであるという自覚が多少あったため]
おっほん、まぁ、いい。 とりあえず、キミが求めているのは、 キミを護ってくれるという存在だろう? それは担えるだろうし。
[と指をはじこうとして、 そうそう、ロリポップは幻視の中だけだ]
(30) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 12時半頃
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―― 病院・病室203号室 ――
[ 病室のベッドの上で、あの夢の世界と同じように 一筋の涙を垂らしながら、俺は目を覚ました。>>7
悲しい気持ちはずしんと心に残ってるけど、 予想を超えて盛大に回谷先輩を送り出せたから、 そこまで沈み込まなくて済んだと思う。
そう、既読スルーのメッセージに>>5:+11 いい加減返信しないとな、と頭が回るくらいには 回復はしていたんだけど、
『連絡遅くなってごめん』 『怪我は大したことないけど ちょっとメンタルに来てるから、 元気になったらまた連絡する』 ]
(31) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃
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[ やっぱり、明るく元気な振りができるほどは、 俺の精神は図太くなかったようで。
お見舞いに来られても困るなって思って 俺はスマホを操作して返信した。 頑張り過ぎないって約束したしね。>>5:201>>7
これでしばらくそっとしてくれるはず。 だって俺の友達は空気を読める人ばかりだから。 ]
(32) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃
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大藤先輩と田端先輩は大丈夫かな。
[ 病室でぽつりと呟いた。 大藤先輩は言わずもがなだし、 田端先輩も最期まで立ち会うのって しんどくなかったかなって思ってしまって。
直接顔を合わせるには勇気が足りなかったから、 とりあえずメッセージを送ろうと、 俺は再びスマホを操作する。 ]
(33) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃
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[ まずは、田端先輩にメッセージを。
『回谷先輩の結婚式、素敵でしたね。 本当にお疲れ様でした。
あと、先輩がお米よりパンが好きってこと、 初めて知りました。>>4:156 俺はいつも安い食パンしか買わないのですが、 たまには他の食パンも試してみたいです。
サンドイッチパーティ、先輩が卒業するまでには 開催したいですね。 たまごサンドも絶対作ります!』
これ、労りになってるか? と内心疑問に思いながらも、とりあえず送信を。 ]
(34) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃
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|
[ 続いて、大藤先輩にもメッセージ。
『お疲れ様です。
大藤先輩は疲れたときは ちゃんと休める人だとは思いますが、>>0:127 本当に辛いってなったときは、 俺でよければ力になりますからね。』
大藤先輩がこの後どうしようと思っているのか 俺は全く想像していなかったから、 ただ心配しているという意味を込めての 言葉だったけど。
ちゃんと届くか分からない気持ちを込めて、 俺は送信ボタンをタップした。 ]
(35) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃
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[ メッセージを送った後は、スマホを枕元に置きつつ、 俺は窓から夏の空を眺めている。
夢の世界から日常生活に戻って来たけど、 それは回谷先輩が欠けたもの。
決して戻らないあの世界のことを思い出しながら、 きっと俺はすっかり変わってしまった日常生活に どこか寂しさを感じながらも これからもずっと歩いていく。 ]**
(36) JITA 2023/08/06(Sun) 13時頃
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|
[おや、もう行ったと思ったらまだ声が聞こえます。>>30 貴方も十分変じゃない、と言わなかったのは褒めて欲しいですね。 伝えたい部分ではありませんから伝わらないはずです。]
そうね、……思い切り私を甘やかしてね。 もちろんいけない事をしようとしたら指摘して欲しいし、危ない目に遭いそうなら助けて欲しい。
……やっぱり、保護者的な立場よねえ。
[回谷は深読みしているようでしたけれど、その時に田端が可愛いの女の子の顔になっているのだとしたら>>5:205 やっとそこで普通の女の子になれたのだという事だと思います。 普通の、何も背負わない、誰かに護られる記憶を持っている女の子になるための第一歩。 普通の恋が出来るようになるのはいつの事でしょうね。]**
(37) nasca 2023/08/06(Sun) 13時頃
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『見てました 田端先輩が回谷さんの髪を結って飾るのを 少しでも役立てたならよかった』
[>>29 回谷以外のひとまずの生還が叶って、 確認した田端からのメッセージに返信を返す。]
(38) yunamagi 2023/08/06(Sun) 14時頃
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『小さい頃の田端さんもかわいかったです もう悪夢に苦しめられることがありませんように』
……あ、
[追伸のメッセージを送信した後で。 余計なことだったかと削除を試みる。 うまくいけば既読前に削除できただろう。
銀が覚醒したあとに覗いた夢は断片的で、 >>3:55>>3:56 何かに襲われるシーンを見たのはほんの一瞬だ。幼子の姿についてもそう。 傍にいることはできなかった。 見られているということを彼女が知らなければ 驚かせてしまうだろうから。**]
(39) yunamagi 2023/08/06(Sun) 14時頃
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[何せこちとら暇人です。 親を追い返しましたし、未だ数ヶ月は親元にいなければならないのが口惜しいですが、その話はまた後日のものとなります。 今はぼんやりと、時々アリババと言葉をやりとりするくらいだった田端でしたからメッセージの受信にはすぐ気づきました。>>38 そしてその後に続いたものも。>>39 既読こそつけられませんでしたが、ポップアップされたメッセージはそれだけで破壊力抜群でした。]
えっ?
[メッセージを読もうとしますが消えています。 パチパチと目を瞬かせていましたが、うーん、と小さく唸りました。 今のは幻? それとも…………?]
(40) nasca 2023/08/06(Sun) 14時頃
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『貴方は大丈夫? 一人で泣いたりはしていないかしら。 どんな形で見ていたのかはわからないけれど 一緒に祝福してくれてありがとう。』
[こんなメッセージを、銀だけではなく他のメンバーにもそれぞれ個別で送りました。 勿論、大藤には送りません。 あの場にみんながいた事を田端は知っていましたから。 それには感謝を述べたいと思ったからです。
悪夢に関しては……自分の胸にしまいました。 消したということは、それについて触れたくないか、触れさせたくないという配慮なのでしょうからね。]**
(41) nasca 2023/08/06(Sun) 14時頃
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|
[そうそう、それとは別に福原には返信もしなければなりませんね。>>34]
『そうね、その時はパンを焼くわ。 チーズナンみたいなのもあると楽しいわよね。 カレーも作ってみても楽しそう。 夢の中ではなかなか作ってくれたものを 食べにいけなくてごめんなさい。 でも、卒業までではなくて 毎年この時期に、なんて良い気がしたわ。』*
(42) nasca 2023/08/06(Sun) 14時半頃
|
|
[>>41 大丈夫かと問われると、正直頷き難いものはある。 とはいえ、頭を打って 集中治療室で目を覚ましたばかりの相手だ。 あえて心配させるようなことをいうつもりはなく。]
『前を向けるようつとめます また田端先輩に似合うものが見つかれば 贈りたいです まだ完調ではないでしょうし ゆっくり休んでくださいね』
[彼女から貰ったシュシュは 美術館に持ち込んでいなかった。 銀の身に着けていたものも、バッグの中身も 無事だったから紛失することはなかっただろうけど、 災害のあった場所に持ってこなかったことは 正解だと思っている。*]
(43) yunamagi 2023/08/06(Sun) 14時半頃
|
|
『貴方もゆっくり休んでね。 私のことは心配いらないわ。』
[いつか、田端にまたプレゼントしてくれるのでしょうか。>>43 気にしなくて良いとも、待ってるとも、田端は書けませんでした。 どうしてプレゼントしてくれるのでしょう。 田端にはわからなかったからです。 いただいたものは嬉しかったですが、それでも。 でもその理由を聞くのも違う気がして、田端は銀を労い言葉を締めたのです。]*
(44) nasca 2023/08/06(Sun) 15時半頃
|
|
[そして。少し思うところがありました。 骨ですよ、骨。 あの文面、骨谷はみんなに送っていたのでしょう? 回谷が骨谷にどう返事をしていたのかわかりませんが、気になることがありました。]
『骨谷くん。 本気で骨、使わせてもらう気なの?』
[回谷がお断りしていたら良いのですけれどね。 どんなやりとりをしていたか知らない田端は、なんだか嫌な予感がしていたのです。 個人メッセージを送った後は部屋に戻りました。 色々考えると、傷の残る頭が痛むのです。]**
(45) nasca 2023/08/06(Sun) 15時半頃
|
|
[どのように声を掛けるべきか迷っていた相手の一人から 個別メッセージが送られてくる。>>41
いつもそうだった。 彼女の行動の早さには男二人はついていけなくて 後から調整したり、割り振り自体与えられるのが関の山。
その強さの裏にあるものを垣間見た記憶は、 自分は触れずに閉じ込めるべきなのかなと、思っている。]
(46) ガラシア 2023/08/06(Sun) 15時半頃
|
水商売 タバサは、メモを貼った。
nasca 2023/08/06(Sun) 15時半頃
|
『いいえ、こちらこそ 二人の為に大役を務めてくださり 本当にありがとうございました。 きっと、残ったのが田端さんだからこそ あんな風に綺麗な姿で、大藤君と結婚式をさせてあげて 彼女を送れたのだと思います。』
『田端さんも上品で綺麗でしたよ。 あの天使は、貴方をよく見ていたんですね。』
[自分自身のこと、最後に残った田端のこと 思うものは色々あったけれど
彼女が送った意図を考え、ただ感謝を返し ついでに個人的な褒め言葉と感想も添えた。
人と人外に分かたれる男女にどんなやり取りがあったのか 成海は殆ど知らないことだ。 知っていれば気軽に彼に触れようとはしなかっただろう。*]
(47) ガラシア 2023/08/06(Sun) 16時頃
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|
[もう一人の名前を眺め、結局スマホを置く。
成海と大藤の関係は── あの例外のような時間を除けば、 距離感を意識するべきものの筈だった。
これから成海は彼の言葉を胸に変わるつもりで、 それによって関係も今までと違ってくるかもしれない。 一度話したいとも思っている。
だが少なくとも、生存者で誰より思うことがある青年を 成海は自ら現れるまで、放っておくべきだと感じた。 彼にしか分からない想いに耽らせてあげたかった。**]
(48) ガラシア 2023/08/06(Sun) 16時頃
|
|
[――― 泡沫の夢が、融けていく。]
(49) guno 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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[大藤が、田端がその場から消え。 白と青のチャペルも、降り注ぐ花も、 拍手の音も消えていく。
元通りのがらんとした美術館の中 ただ一人、その場に残された。
名残を惜しむように少し目を閉じ、また開いて。 まだその側に居るであろう黒い羽の男を見る。]
(50) guno 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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ありがとうございます。付き合ってくれて。
正直最初は死神の方がしっくりくるよなあ、 なーんて思ってましたけど 仲人までしてくれるなんて ほんとに天使だったんですね。
[彼もまた水先案内として この世界と自分たちを最初から最後まで見届けてくれた一人。
あたしはこの世界を自分の夢だと思ってるけど 実際の所は彼が作り上げたものなのか、 はたまた色んな人の意識が混在して出来ているのか そのあたりははっきりしない。
ただ、式の神父までやってくれるなんて ずいぶん付き合いがいいんだなあって くすくすとおかしそうに笑った。]
(51) guno 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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これ、あたしからの気持ちです。 受け取ってください。
[皆に贈ったメッセージカードの代わりに、 ぽん、と小さな花束を出して天使に渡そう。 可愛らしいピンクの薔薇。 ここまで共に来てくれた、ささやかな感謝を込めて。]
天使さんは、この後どうするんですか? もう会えないのかな。
[あたしを送り届けたその後は、 また他の魂を導きに戻るのだろうか。 田端と交わした契約の事は知らないが、 恐らくここで彼ともお別れになるのだろう。]
(52) guno 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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[纏っていたヴェールとウェディングドレスは 色だけを残していつしか形を変え、 真っ白なロングワンピースへと変わる。 シンプルで清楚な、けれど少し大人びた服に。
髪は田端から贈られたリボンと 蝶の髪飾りで飾られたまま。 指先には彩られた爪と指輪が光る。
最後に手元に残った飴玉の包み紙を開いて光に透かせば きらきらと青が光った。
それらすべてに眩しそうに目を細め、微笑む。]
(53) guno 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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[21歳の誕生日を迎える少し前。 ここじゃないどこかにあたしは向かう。
もう逃げたいとは思わない。 つまんない人生だったといじけたりもしない。
これから向かう自分の運命を、 穏やかな気持ちで受け入れる。]
(54) guno 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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……死と乙女、か。
(55) guno 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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……行きましょうか。
[ゆっくり天使の方を振り返り。 手を差し伸べ、笑った。**]
(56) guno 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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─夢の終わりに─
[誰も知らない結婚式で 旅立つ人の幸いを祈る。
あまりにも美しく あまりにも切ない結婚式に じわりと視界がにじみそうになるけれど
こころ先輩が幸せそうに笑うから この光景を鮮明に記憶しよう。]
まって、
[途切れ途切れの大藤先輩の誓いの言葉に もう少しだけ もう少しだけと 祈る。
指輪がこころ先輩の細い指で煌めく頃には 大藤先輩の、こころ先輩の夢の終わりがすぐそこに。]
(57) cunnon 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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[誓いのキス。 ヴェールがふわりとあがると微笑む花嫁のかんばせが見える。 愛おしそうに大藤先輩が頬を撫でるのが見えた。
──神様、もう少しだけ
花嫁のくちびるに重なる温度と言葉は刹那、 止めることのできない現実の覚醒に分たれて]
おめでと、ござます ──っ
[泡沫の夢。 けれど、そこに確かにあった幸せに、わたしのことが見えなくても聞こえなくても、笑顔と祝辞を贈った。]
(58) cunnon 2023/08/06(Sun) 18時半頃
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[それから こころ先輩から届いた一枚のメッセージカード。>>5:202
自分のために─きっとひとりひとりに─寄せられた文字列に 晴れ晴れとした青空を背景にした美術館。 四季折々の花が彩る景色は これからも続く私たちの道行き。]
〜〜〜〜ぅー、 っ
[ずっと我慢してたのに、ぽろぽろと涙がこぼれた。 わたしが泣いたらダメなのに。
生きる私たちへこの先を願うこころ先輩の優しいメッセージに、 普段やらないメイクに気を遣えるわけもなく。] ハハ、 姉に叱られそうスね
[目元をゴシゴシ拭って、ぜったいに描きますからね、と音にせず誓った。]
(59) cunnon 2023/08/06(Sun) 19時頃
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─305号室─
[2度目の覚醒。 色素の薄い瞳が、白い天井をふたたび眺める。
抱きしめたメッセージカードは手元にはなく 夢とのつながりは涙の筋だけ。]
はやく退院しないと……
[目覚めて早々に ぽそり、とつぶやき目元を拭う。 あの光景が鮮明なうちに残さねば。
誰も知らない秘密の結婚式のカメラマンとして**]
(60) cunnon 2023/08/06(Sun) 19時頃
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[高祈からメッセージが返ってきます。>>47 それに目を通した田端は少しだけ誇らしく感じました。 あの場に残された意味はないと思っていましたが、意味があると受け取ってもらえたのなら良かったです。 祝福の言葉が彼女に届いたことも。
けれど天使について触れられると微かに眉を寄せます。]
『あいつはきっとみんなを見ていたわよ。 ただ、最終的に私がわがままを言ってしまったわ。
だから何か伝えたいことがあれば ゆっくりで良いなら伝えられるけどどうする?』
[そのメッセージを送り、自分はベッドに転がります。 早く退院して自由の身になりたいような、あの仮面家族に戻ることが嫌なような、複雑な気分です。]**
(61) nasca 2023/08/06(Sun) 19時頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/06(Sun) 19時頃
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[夢から覚める瞬間、ほんの一瞬だけ 現実と幻想の境界線がほどけて、溶けて、 参列していたみんなの気配を感じた。
『どうか、この良き日にさようなら。 また逢う日まで。』
この先に二人が並び続く未来は、ない。
この世界 には。
誰かの懸念を、誰かの心配を、誰も望まぬ選択を 選ぶことでみんなを傷つけるのだとしても。 遠くに行ったアイツを、独りにしておくわけにいかない。 約束も運命も決まっている。 両面裏の硬貨のように、砂粒一つから空の星まで、きっと。]
(62) anbito 2023/08/06(Sun) 19時頃
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[本格的に身体を動かすには少し時間を要した。 長い間眠っていた弊害も多少あるし、何より検査が多かった。 脳波だ心音だMRIだ、実験動物かのように隅々まで確認され 驚くほど何もなく、幸運だ奇跡だともてはやされた。
両親は泣きながら、生還を喜んでいた。 こんなに想ってくれているのに やがて裏切るのだから 自分は本当に人でなしなんだろうなと思う。
ごめんな、母さん。 ごめんな、父さん。
出来の悪い子供で。]
(63) anbito 2023/08/06(Sun) 19時頃
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[スマホを触る頃には多くのメッセージが来ていた。 一つ一つ既読を付けていきながら、最終的に開いたのは研究室グループ。 ゆっくりと打ち込む文字は、やはり少ない文字で。]
『大藤、無事だ。 みんなありがとう。』
[あの式はきっと、いや絶対に。 遠くへ行ってしまった回谷の最期の素晴らしい『現実』になったはずだ。 その感謝を、言えぬ回谷の代わりに。]
(64) anbito 2023/08/06(Sun) 19時頃
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『福原は優しいな。 大丈夫だ。』
[そして一つ、個別にメッセージを返す。 辛くない訳はないが、それは研究室のメンバーと同じ。 自分が特筆して辛いわけではない。 例え回谷にとって自分が特別の存在だったからとしても、その逆としても 哀しみや辛さの分量は人其々であり、きっと変わらない。 友人を、同級生を、先輩を、後輩を。 『回谷こころ』を喪ったという辛さは変わらない。
──そう、あってほしい。 彼女ならきっとそれを願う気がして。]
(65) anbito 2023/08/06(Sun) 19時頃
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─ 仁科の居る場所 ─
[全員の顔を見ておこうと入院着のまま足を向けた、 最初の場所は仁科の所だった。 田端の所は、追加で説教を喰らいそうな気もしたし 高祈の所は、行くなれば最後だろう。 『話しましょう』と約束をした、後輩の元へ。]
話に来た。 言葉で伝えるのは、苦手だけどな。
[305号室のドアを叩けば、その扉は開け放たれるだろうか。 あの夢の最後の、途切れ途切れではない確かな声が 病室の外から中を窺う*]
(66) anbito 2023/08/06(Sun) 19時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
nasca 2023/08/06(Sun) 19時頃
暗黒舞踏 オトサカは、メモを貼った。
anbito 2023/08/06(Sun) 19時頃
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―― 病院・病室203号室 ――
[ スマホには、いつの間にか田端先輩から メッセージが届いていた。>>41>>42
『俺は頭から出血したみたいですが、 縫合も終わってますし、経過も良好です。 こちらこそ、一緒に祝福できる場を用意してくれて ありがとうございました。』
『パンを焼くというのは小麦粉から焼くんですかね? ナンとカレーもいいですね!カレー作りたいです。 いえいえ、夢では俺が勝手に作っただけなので、 全然大丈夫ですよ。
なるほど。たしかに毎年集まって 今日の日を偲ぶのもいいかもしれませんね。』 ]
(67) JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃
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[ 回谷先輩を偲ぶ、とは文字にしてもやっぱり辛くて、 はっきりとは打てなかったけど、 きっとそういう意味合いでの提案だと思うから、 先輩にも伝わるはずと思って、 俺は返信メッセージを送信した。 ]
(68) JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃
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……本当にいい奴で優しい人って こういうときどうするんですかね?
[ 大藤先輩からのメッセージに>>64>>65 俺は小さく独り言ちる。
無事とか大丈夫とか言われても、 嘘だろって俺は思うけど、 かといって、それを指摘するような勇気もなく。 嘘と誤魔化しで作り上げた福原徳人は ただただ返信もせずに途方に暮れている。
かといって、もし仮に今後、 取り返しのつかないことが起こっても、 きっと俺は身勝手に怒るだけだから始末に負えない。 ]
(69) JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃
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[ もし、大藤先輩の 「自分が特筆して辛いわけではない。」 という内心が分かったのなら、>>65
俺は「少なくとも俺は あなたより辛いと思っていない気がします」って 面と向かって言えたかもしれない。 それが先輩にどういう影響を与えるかは ともかくとして。
でも、結局スマホの文面だけしか分からない俺は、
『分かりました。それなら一安心です。 でも、大丈夫じゃないときは言ってくださいね。』
って送って、きっとこのやり取りを終えるんだ。 ]**
(70) JITA 2023/08/06(Sun) 20時半頃
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『小麦粉からパンを焼くと良い香りがするわよ。 私は偲ぶより、お祝いしたいわ。 今日は結婚式から何年目だねって。
そうできたら良いと思う。』
[福原からの返事>>67に、田端はそう返します。 意味合い的には偲ぶと同列かもしれません。 ただ、あの日あの場面を何度も思い返したいとも思いました。 大藤が他の誰かと結婚したら難しそうですけれど……どうなのでしょうね。 不安はあります。けれどそれへの確信はありません。 何度か文字を打ち込んで、消して。けれどまた書き直して、田端はこんな質問を福原に向けました。]
(71) nasca 2023/08/06(Sun) 20時半頃
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『私のしたことは本当に良かったのかしら?』
『貴方が、大藤くんの立場だったら このまま前を向いて生きていけそう?』*
(72) nasca 2023/08/06(Sun) 20時半頃
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――夢の終わり――
[夢の中だけに夢中で、オレは手を叩き続ける。 ふと、その掌に棘の痛みがないことに気付いた。 そう、ここは夢の中。願えば叶う、痛みを思い出さなければ 頬の無残な鬱血の痕もきっと。]
『 !』
[オレはクリスマスイヴの惨劇となった 兄貴の結婚式を、その時の自分の衣装を イメージしようとしたけれど、もうそんな時間残されていない。 二人の横顔が一つに溶けて、 眩しくて眩しくて、目を開けていられなかった。
手元に滑り込んだカードの 一字一句を読むことすら困難で、 滴る雫に余計に滲む。 叫んだ言葉はもう、誰にも届かない。 もっと。少しでも長く、この祝祭が続けばいいのに。]
(73) りしあ 2023/08/06(Sun) 21時頃
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[心の中だけで囁く「さようなら」は、淡くほろ苦く。]
(74) りしあ 2023/08/06(Sun) 21時頃
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[そうしてオレは、また夢から醒める。
最後にいつもの皮肉げな笑みを唇に刷いた アリババ氏の傍らに、タバたん先輩が見えた気がしたけど ちゃんと彼女もトサカ先輩も目覚めているよな!?]
…………メグココちゃんの夢、 叶ったのかな……。
[少なくとも彼女は35億回ガチャを回さずとも、 ちゃんと運命の1人を見つけられたようだ。
死出の旅路前とはいえ、あんなに素晴らしい 結婚式は今まで経験したことがない。
オレはLINEで最後までメグココちゃんの 夢に留まっていた二人の先輩の安否を確認して、 ホッと肩を落とした。**]
(75) りしあ 2023/08/06(Sun) 21時頃
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>>49>>50
[その挙式が終わり、 彼らが消えていく。 それと同時に白青のチャペルも溶け、 冷たい美術館の床の上、
一人きりの花嫁が振り向いた]
(76) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 21時頃
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>>51 どういたしまして。
[礼にはこちらも腰を折り、返事を返した。 それからの彼女の感想には、にこやかに]
天使でも死司るものもいる。 また、実際の死神は、 正直、かなりえげつない存在だ。
あまり会わせたくはないな。
[そんなことを補足で伝えつつ]
(77) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 21時頃
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>>52
ほう、ピンクの薔薇か。 これは光栄だな。
[そして、手渡された花束は素直に受け取り、香りを嗅いだ]
このあとは、キミを天界に届けるのさ。 そして、お別れだ。 キミは天界で、段々とメグリヤココロだったことを忘れていくかもしれない。 同時に、オレのことも忘れていく。
のが普通だな。
[まぁ、イレギュラーもあると]
(78) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 21時頃
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>>53>>54
ところで、 もうこの夢物語はすべて終わったということでいいかな。 キミの本当の願いはそれでも先があったことだろうけれど。
で、残すべき人々への願いや伝えたいことも もう、終わり、で構わないかな?
[彼女が頷けば、 旅立ちの準備をするだろうが]
彼に残す言葉ももう本当に何もないかい? ちなみに
オレは彼が撮る写真は結構好きだったがね。
(79) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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では、行くか。
[本当に思い残すことはないね、と念をおしてから] **
(80) blueBerry04 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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――帰還後
[感情を殺して削いだ言葉から、 読み取れるものはきっとない。 >>5:-110 有難いことに、自身にも不明だと言い訳も立つ。 >>43 "見つかれば"は仮定のかたちを取った。 いつかという日が訪れるかどうかは――――。]
田端先輩。 今、よろしいでしょうか。
[そんな思考の流れなど関係ないとでもいうように、 どのタイミングであったか、その姿を認めた途端、 声をかけていた。]
(81) yunamagi 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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[反射での声かけのつもりではなかったが、 すぐに次の言葉は出てこない。 表情はさほど変わりはなくとも、瞬きの数は少し増えて。]
田端先輩が生きていて、 また会えてうれしいです。
[>>2:80 あの時から変わらない銀の本心だ。 しかし、ちょっと重い出だしだったかもしれないと、 僅かに首を傾げると、 片側にくくりつけた青いシュシュが揺れた。]
……今は、もう怖くはありませんか? [夢の中の彼女の様子を思い出しながら問う。 "私の悪夢"。そんな言葉を用いていた。 泣きそうな気配をしていた彼女に。]
(82) yunamagi 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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ずっと気になっていて……。 最後に夢で見た先輩は、 ……実はあまり見れてないんですが、
元気に笑って、怒っていたので 大丈夫だと判断したのですが。
[回谷と大藤の結婚式をする流れで。 どちらかというと大藤に対して怒ってる顔のほうが 記憶に残る。しかし、明るく見えた。 銀の記憶にある、以前よりも。**]
(83) yunamagi 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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ええ……?
[田端からの返信に思わず小さな困惑の声が出た。 全ては終わり、天使は回谷を導いた筈ではないのか。 彼女はこれからもあの男に関わり続けるとしか読めないが。
成海の脳裏に過ぎったもの。 彼女は、神の慈悲たる空間で死者を幸せに送った立役者。 そして、神が命じて人間に付けるというのが守護天使。 ──教えに準じた想起は、正誤が入り交じる。]
(84) ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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『私はあまり田端さんとも彼とも一緒にいなかったので 一体どういうことなのか、思考が追いついていません。 ですが、お願い出来るなら可能な時に 下記の言葉をお伝えください。宜しくお願いします。
余計なものが見れる動きやすい身体になりました。 ハールーンにはなれずとも、自分なりに生きます。 祝電を届けていただきありがとうございました。』
[はっきりと説明を求めることはしなかった。 彼女が語っても良いならばいつか聞けて、 秘めたいことならば秘められるのだろう。*]
(85) ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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[その後少し考えて、骨谷へと個人メッセージが送られる。
彼は同期を喪っている。思うことは多いだろう。 しかし目前で泣いているならばともかく、 画面上で相手の想いも知らずに慰めることに 成海は違和感を覚えるのだ。]
(86) ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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『身体の具合はどうですか? お祖父様の件、責任持って私が同行します。 色んなことが落ち着いて、お互いの心が整理出来たら 日程の調整の話をしましょう。
そちらにはやるべきことも出来たでしょうから 焦らないでいいので、覚えておいてください。 誰に何を言われても、辛いことがあっても 己が選んだ道を貫き通してください。 タカナル先輩は、いつでも変わらずに応援しています。』
[彼が今でもボーンチャイナを造るつもりならば。 それをすぐに理解できるものばかりではないのだろう。 いつかの記憶が蘇り、そんなことを思い。>>2:276 今一度励ましを伝えたくなった。
我ながら手紙のようだと感じて、 最後に彼の内心が漏れたような呼び名を添えてみたけれど 骨谷は忘れてほしかっただろうかと後から過ぎる。 だが、一生覚えているつもりである。*]
(87) ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。
ガラシア 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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―― 病院・病室203号室 ――
結婚祝い――その発想はなかったな。
[ さすが田端先輩は天才だ!>>71 っと、感嘆のため息を零しながら、
『すごいですね! 俺、パン作りとかお菓子作りとか 難しそうでやったことないんですよ。 もしよかったら、小麦粉からの作り方 教えてもらえたら嬉しいです!
なるほど。結婚何周年かを祝うんですね。 それなら豪勢なもの用意したいですね。 サンドイッチパーティですし、 洋食メニューにしましょうか』
と、入力していたら、追加メッセージが届く。>>72 ]
(88) JITA 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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[ 普通に当たり障りのない返信をするのは簡単だけど、 どこか切迫感のある問い掛けに見えたから、>>72 俺は真剣に悩んで、 できるだけ誠実に答えたいなと思ったんだ。
『仮に結婚式をしなかったとしても、 きっと大藤先輩は回谷先輩と過ごす時間を 大切にしたでしょうし、 結婚式をしたことで、 回谷先輩への執着が強まったなんてことは 無いと思います。
回谷先輩にとっては、ただ看取られるよりも 結婚式をした方が幸せだったはずなので、 田端先輩がしたことは 間違いなく良いことだったと思います。』 ]
(89) JITA 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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[ 『俺が大藤先輩の立場でも生きはしますが、 それは死にたくないからという理由だけで、 前を向けるかと言われると難しいと思います。
俺なら、生きてさえいて周りの支えがあれば、 きっといつかは前を向く日が来るとは思いますが』 ]
……でも、大藤先輩の気持ちは分からないからなあ。
[ 呟いた言葉はスマホの上で形にはせず、
メッセージをまとめて田端先輩に返信しつつも、 これで先輩の不安を解消できる気は 俺はあんまりしていなかった。
だって、俺が自死に対して嫌悪感があるってだけで、 大藤先輩が生きたいと思える保障なんて どこにもなくて―― ]
(90) JITA 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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[ 大藤先輩を心配をしている気持ちは本当だけど、 そもそも死にたいと思うこと自体を 俺は否定はしていないから。>>2:173
結局、死んじゃう人って 生きていてほしい人の言葉が届かない領域に すでに足を突っ込んでしまっているから、 何言ったところで意味がない気がするんだよなあ、 なんて思ってしまう俺は、相変わらずなドライで。 ]
結婚周年パーティ、普通にお祝いできるといいけどなあ。
[ 一抹どころじゃない不安を抱えながら、 俺はベッドに寝転がる。 ]*
(91) JITA 2023/08/06(Sun) 21時半頃
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それは…あたしも会いたくないなあ…。
[迎えに来てくれたのが穏便な彼で良かったのかもしれない。>>77 贈った花束は受け取られ、ふふ、と目を細めたら。]
え。忘れちゃうんですかあ??? それは困るなあ……覚えとくコツとかありません?
[天国的な所で彼が来るまで 待っているつもりだったので少々誤算である。 イレギュラーもあるらしいけど………。>>79
そうして本当に。伝えたいことは何もないか。 念を押すように、そう問われて考える。
研究室の皆にはメッセージカードで 心残りはあらかた伝えたつもりで。 これ以上は蛇足だと思うのでそれはいいのだが。]
(92) guno 2023/08/06(Sun) 22時頃
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―――……
[ひとつ、彼だけに意図的に言わなかったことがあった。 どうかお元気で、幸せになって。 皆には告げた、この先を希う言葉を何一つ残さなかった。
もう少しだけ、待ってろ。>>-5:162 別れ際に聞いた声が耳にまだ残っている。]
(93) guno 2023/08/06(Sun) 22時頃
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そりゃ、あたしだって先輩の写真は好きでしたけどぉ…… ……なんですか、遠回しに。
[むう、と少し拗ねた顔をした。 彼自身が思っているより、彼を案じる人は多くいる。 同期、後輩、きっと家族だって。 ずっと見てきたんだからそれくらい知っている。
―――言ってあげるべきなのかもしれない。 生きてと、一言。
最後に寄り添って、結婚式までして貰って。 これ以上望むのは酷なのかもしれない。 あたしから解放して、生に縛りつけてあげるのが優しさなのかもしれない。
本当に好きなら、そうすべきなんだろうか。 それが正しいんだろうか。]
(94) guno 2023/08/06(Sun) 22時頃
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……ごめんね。
(95) guno 2023/08/06(Sun) 22時頃
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[誰に届くでもない謝罪を零す。 生憎あたし、そんなに物分かりが良い子じゃない。 他のすべてよりもあたしを選んでくれるなら、 申し訳ないけど嬉しいと思う。
もし彼がさっさとあたしを忘れて 他の誰かと幸せになってりしたら、 比喩でなく呪ってしまいそうだ。
だってあたし、あなたから 愛してるって言葉ひとつ、 まだ言って貰ってないんですけど?]
(96) guno 2023/08/06(Sun) 22時頃
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んー…そうですね、……じゃあ、……
「色々皆と積もる話も、やり残したこともあると思います。 そんなに急がなくていいので、のんびり来てください。 観光でもして気長に待ってるつもりですが、 待ちくたびれたらこっちから迎えに行くのでよろしく。」で。
[だから、あたしから伝えられる言葉は、 これが精いっぱいの譲歩。]
(97) guno 2023/08/06(Sun) 22時頃
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[そうして今度こそ、天使の手を取って。 あたしは天に導かれていく。**]
(98) guno 2023/08/06(Sun) 22時頃
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[そうやって相変わらずベッドで過ごしている時 ドアが開き、成海は自分を呼ぶ切なげな声を聞く。
それは当然のように、肉親のものでは無かった。]
(99) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃
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── 再会 ──
[泣き崩れる女性の背中を摩りながら、申し訳なさげな男性に困ったような微笑みを向けた。
彼女は高祈が自分達の代わりに送った使用人の女性。 同じく、男性は料理を担当している。 最も古くから実家で働いている夫婦だった。]
……かすり傷だ、恵津子さん だからあなた方でいいと父も思ったのだろう?
[成人した当事者が意識を持って字が書けるなら、こんなにも軽症ならば親族はいらない。
両親に五体満足で生きていた子供に使う時間などは無かった。 例え長男を喪って唯一残った息子だとしても。 世話をさせることが選択の主理由だろう。
それは使用人夫婦、主に恵津子には違う受け取り方だったらしく 何でもギリギリまで抗議をしていたそうだ。 全く、彼女でなければ解雇されていただろう。]
(100) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃
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父はおかしくはなっていない 兄の時のことだって、あなたは覚えている筈だ あの人は常に、一貫しているさ……誰よりもね
[恵津子から見た、勤め先のお坊ちゃんは さぞ生きていたことが奇跡のように見えるのだろう。 道路に赤く花を散らした長男を重ねれば尚更なのだろう。
ただ、──高祈はそういう家ではないのだ。 “蔑ろにされた可哀想な成海様”すらも どこか他人事のように淡々と思考を巡らせている。
もっと質の良い個室に移すという彼女を止める。 後遺症の残らない裂傷で一体どれだけ入院するというのやら。]
(101) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃
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[結局、見えた気がしたものはなんだったのだろう。>>0:398 見間違い、他の客、はたまた……天使ではない人外の導き。
蘇った当時の記憶。 あの時揺れを感じて咄嗟に身を引かなければ、 落ちた林檎は二つあったのではないだろうか。
定められている無情な運命は 人間にはほんの些細なことで分岐しているようにしか思えない。
陸が崩れ、天が墜ちたように。]
(102) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃
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[成海は通過儀礼を終え、罰せられる願望から卒業した。 それでも生きていることそのものは、 自分自身のことは、今も肯定出来てはいない。
繋ぎ止める大きな意味をくれた大切な人がいるから、 荷を解くような言葉と抱擁をくれた兄がいるから、 可愛らしいごく普通の少女が得られない物を容易に 捨ててはならないと解っているから。
死ぬ覚悟が無いだけの無価値な存在ではなく 意志を持ち立ち上がろうと思っているだけだ。
誰かが願った、「ただの高祈成海」として。]
(103) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃
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[枝分かれる可能性を想うからこそ、 残酷にもなり得る生還し再会する未来を語らなかった気持ちを忘れて
未だ相手と向き合ってもいない弟は この先を愚かにも無根拠に、信じ込んでしまっていた。*]
(104) ガラシア 2023/08/06(Sun) 22時頃
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─入院中・福原宛─
[お祝いに関しては>>88明るい話題で、楽しげに目を細めました。 けれど、それが完全に偲ぶ会になる可能性だってあるのです。 福原の言葉>>89は嬉しいものでした。 そう、回谷にとってはそうだったと思うし、そうあってほしいと願います。 けれど大藤にとってはどうだったでしょうか。 本人に聞くのが一番だとはわかっています。 けれど、つい福原に聞いてしまったのは、比較的話しやすい部類であり、その中でも大藤と近すぎないように思えたからです。]
(105) nasca 2023/08/06(Sun) 22時半頃
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『私は女子だからね。 回谷ちゃんの気持ちはなんとなく、分かる気がする。 だからあの形を提案したけれど。
男子として、どう受け止めたのかなあって思ったのよ。 大藤くんは責任を感じてないかとか 何か回谷ちゃんと約束してるんじゃないかとか その前にあいつちゃんと回谷ちゃんに好きって言った?とか 言ってなさそうマジ言ってなさそうあの朴念仁 ごめん脱線した
とにかく大藤くん、思い詰めたりしても 何にも顔に出さなそうだし かと言ってどうしたものかしら。 そんな悶々とした気持ちがあったのよ。 こんな話してごめんね。』
(106) nasca 2023/08/06(Sun) 22時半頃
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[途中真面目に脱線しましたが敢えて消しませんでした。 もういいや、てーい、と、少し疲れながら送信したのです。 まだ意識が戻って間がないからでしょうか、少しばかり理性が負けている気がしました。]*
(107) nasca 2023/08/06(Sun) 22時半頃
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─入院中・成海宛─
『私がわがままを言ったのよ。 私は寂しがりだから、無理を言ったの。』
[それだけではますます分からなくなりそうですが、今はそれで良いのです。 一先ず、天使と繋がりがあると分かれば、それで。 成海に対して不親切かと言われたらそうでしょうけれどね。]
『内容については、わかったわ。伝えておくわね。』
……だ、そうよ。
[一応伝えると言ったので、空間に呼びかけてみます。 けれど直ぐにはきてくれると限りませんので、手帳に書き写しておきましょう。 今度の夢の時にこの手帳を持っていけるようにね。]*
(108) nasca 2023/08/06(Sun) 22時半頃
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─帰還後、大学構内にて─
[退院してからしばらくの間は周囲が騒がしかったです。 けれど災害に巻き込まれただけで、事件に巻き込まれた訳ではありませんでしたから、日常は直ぐに戻ってきました。 少しずつ形を変えて、色を変えて、質を変えて。 回谷の式のことは……今は未だ多くを語らないでおきましょう。 田端のところには田端が過去に振った相手が、傷物になったならまた俺がなんて言ってきて田端に無視されたり睨まれたり通報されたりなどはあったようです。 田端自身はあの家族のもとに一度戻りました。 今は未だこの家を立ち去るタイミングではありませんからね。 そんなふうに過ごしていたある日のこと。]
(109) nasca 2023/08/06(Sun) 22時半頃
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あら、銀ちゃん。 私も生きて会えて嬉しいわ。
[銀に声をかけられ>>81足を止めました。 改めて二人で会うことは無かったのでしょう。 こうして言葉を交わすまでに時間がかかってしまったのは、田端の方からはメッセージで済んでしまったと思ってしまったからです。 田端自身、余裕があるわけではないからです。 ただ、怖くはないのかと聞かれるとパチリと目を瞬かせます。 何が。そう質問しかけてやめました。 あの夢の話が出たからです。>>83 確かにあの時、らしくなく怖いのだと弱音をこぼした自分を思い出します。 影に石を投げつけられて、本当に怖かったのです。 それに一人で立ち向かい、避け、なんとかしてきた自負がありました。 二人の間に沈黙が宿ります。 そうね、と小さく田端が言葉を綴り始めました。]
(110) nasca 2023/08/06(Sun) 22時半頃
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そうね、だいぶ、平気よ。 でも油断すると、私の怖いものは平気で距離を詰めてくるものだから厄介ね。
頼れる相手はいるけれど、それでも立ち向かうのは私自身だもの。 でも賢く生きるようにするから、大丈夫。
心配してくれてありがとう、銀ちゃん。
[一つ一つ、言葉を選びながら話していきました。 あの時弱音を吐いてしまったから、優しい後輩は気にかけてくれていたのでしょう。 だからそう言って微笑んで、逆に問い返しました。]*
銀ちゃんは、大丈夫……?
(111) nasca 2023/08/06(Sun) 22時半頃
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[平気だと田端は言う。 恐らくそうなのだろう。 悪夢がやってきたとして、祓うのは自身でしかない。 落ちる沈黙にも、綴られる言葉にも耳を澄まして。]
……そうですね。 まだ、あまり実感が持てなかったり、 大丈夫でいたくないと思ってる部分はあります。
[大丈夫の問いを、夢の中の体験と同期の喪失の 意味と捉えて、言葉を紡ぐ。]
心配はしちゃいますね。 困っていれば助けたいし、 苦しければ慰めたいです。
[いつも微笑っているような顔が、 少しばかり緊張を孕む。 軽くぺちりと自身の頬を叩いた。]
(112) yunamagi 2023/08/06(Sun) 23時頃
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…………そうでない時も傍にいたいです。 あなたが好きだから。
[卒業までの数か月、適切な距離を保った 後輩でいることはそう難くなかったはずだ。
>>2:250 永遠を識って、そして失ったはずだ。 胸の痛みと絶望と。 確かな高鳴りを感じていたから、 彼女に触れた時 抱いた感情に蓋をした。]
(113) yunamagi 2023/08/06(Sun) 23時頃
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[銀は裏読みが不得手で 他者の自身の感情にも疎い。
しかし自覚してしまった自身の気持ちを欺くことは 出来なかった。 そうするには、この心臓はあまりにも煩い。*]
(114) yunamagi 2023/08/06(Sun) 23時頃
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── ある日・とあるダイニングバー ──
カフェのほうが君の好みだったかな? だとしたらすまない、静かに話したかったんだ
[仄暗い照明、流れるジャズ。 柔らかなソファーに身を沈めテーブルを挟んで 福原と向き合うのは個室。
「二人きりで深い話がしたい」と呼び出した相手へと 白ワインが注がれたグラスを手に、問いかける。
両者の退院から暫く経ち、 渦中の人と化していた自分達への目も和らいで 心の整理の時間を置いた為に 季節はすっかり暑さの名残すらも忘れてしまった頃。]
(115) ガラシア 2023/08/06(Sun) 23時頃
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漸く静かに過ごせるようになったね だからといって、何もかも変わってしまったようだけど……
[一時柔らかく細やかに色づく水面を見つめた後、 視線を上げ弱々しく微笑んだ。
皆に共有された衝撃と哀しみは、 言葉にせずともそれぞれの胸の中にある。]
……まずは、ありがとう
生を望んでくれる君の言葉が、俺を繋いでくれました
君が皆に作ってくれた食事で 俺は日常に戻ったように落ち着いたり、 大切なことを思い出すことが出来ました
[あの夢の中で伝えるべきで、出来なかった言葉達。 もう他の誰かを語らずに、自分の想いを告げられる。]
(116) ガラシア 2023/08/06(Sun) 23時頃
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……福原君、なんで今日呼び出されたのか分かる?
[覚えているだろうか。
いつか聞いてほしいと語った>>5:+57 福原も、話してほしいと言われたら話すと言った>>5:+70
それが今回呼び出した理由を意味するものなのだけれど。
成海の眼差しには少し緊張が滲んだ。*]
(117) ガラシア 2023/08/06(Sun) 23時頃
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―― 病院・病室203号室 ――
うわあ、田端先輩、めっちゃ怒ってる。
[ 脱線内容に思わずくすりと小さく笑いながら、>>106
俺は結婚について、あまりいいイメージが無いし、 気持ちなんていつかは移ろうものだから、 式を挙げたところで責任を感じることはないし、 ただ、そのとき愛した人を喜ばせることができて 良かったなあって思うだけだけど。
大藤先輩は誠実なイメージがあるから、 責任を重く感じることはありそうだなと。 ]
(118) JITA 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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[ 『大藤先輩なら責任を感じている 可能性はありそうですが、 それは結婚式を挙げなくても 一緒だと思うんですよね。 好きになった時点で変わらないといいますか。
そうですねえ。大藤先輩の思い詰めそうな原因を 1つ1つ確認するしかないのかなあって思いますね。
大藤先輩って顔には出ないですけど、 嘘は言わないと思うんですよね。 だから、「こんな風に思い詰めてないか不安」って 質問して確かめるしかないのかなあって。
いえいえ、一人だけで考えていると 悶々としてしまいますよね。 先輩のお役に立ててるといいのですが』
と書いてメッセージを送信っと。 ]
(119) JITA 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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[ 誠実でない俺には、 大藤先輩が思い詰める原因については 思い当たる節が全くなかったから、 ろくなこと書けなかったんだけど。
俺が心配していたのは、 単に回谷先輩のいないこの世界に未練はないって 大藤先輩が思わないかなあって思ったくらいで。
まあ、仮に先輩がそう思って死にたがったとしても、 先輩がそう思い込んでいる時点で、 俺が何言っても無駄ではないかという気もするから、>>91 なるようになれ、という諦観の気持ちである。 ]*
(120) JITA 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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── 入院中・田端 ──
『本当ならば叶わないことをご厚意で伝達いただき 深く感謝します。』
[はっきり言うと、少しも分からなかった。>>108 無理に聞こうとはしたつもりが無いのでいいのだが。]
『貴方の寂しさを和らげてくれる存在がいて、良かった。』
[一通目から数分後、そう再度送信する。 彼女はよく思わないかもしれない……そう思いつつも。
同行も許されない、戸惑わせることしか言えなかった そんな成海には出来ないことだから。 心からそう感じたのだ。*]
(121) ガラシア 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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─帰還後、大学構内にて─
[大丈夫でいたくないとはどういう意味でしょう?>>112 田端はどちらかと言えばドライと言えるでしょう。 だから夢の中でも咄嗟に動こうとしましたし、夢が終わった後の喪失感もかなり薄かったのです。 それは次に立ち上がり歩いて行かなければという本能にも似た気持ちから出ていたものでした。 それが、大丈夫でいたくない?と、理解が及ばずに眉を寄せてしまいます。 彼女には未だ何かあったのでしょうか。 微かにその表情に緊張が含まれて、それを打ち消すかのようにペチリと小さな音がしました。]
(122) nasca 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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……………。
[普段通りなら、「あら、私も好きよ。」と微笑み返すところでした。 けれど、そのわずかな緊張の表情を、田端はよく見かけることがありましたから、安易にその答えを出すことを一度避けました。 目を微かに見開いてから真っ直ぐに彼女を見つめます。 女子からそうした気持ちを向けられた事は初めてでした。 多分間違っていないと思います。
緊張を孕んだ"好き"という言葉。 それは、単なる友愛のそれとは違うのだと思いました。]
(123) nasca 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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先ずは有難う。 好きでいてくれて嬉しいわ。
[まずはその気持ちに感謝します。 好いてもらえる事は嬉しい事でしたから。 けれど、彼女は女子で田端も女子です。 それだけで拒絶するつもりはありませんが、流石の田端もどうすべきか迷ってしまうのです。 今、田端の髪にあの髪飾りはありません。 あの日から外したままにしていました。 その髪の先を指先でくるりと絡め取ります。]
……うーん。 色々聞きたい事はあるのだけれど。 なんて言ったら良いのかしらね。
それは恋愛としてのもので良いのかしら? それとも、それは私の考えすぎ?
(124) nasca 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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[そして念の為に言葉で確認をとりました。 どちらにしろ嫌ではありません。 だから声音は穏やかなままでした。 けれど、どうしたものでしょう。]
どうしてか聞いても良いのかしらね。
[少し悩んだ末に尋ねてみましょう。 何せ、田端にはどうしてなのか今検討もついていないのです。]*
(125) nasca 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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──二度目の目覚め──
[夢から意識を引き上げ、数刻前に見た天井と対峙する。 俺の服装はスーツ姿から寝間着に変わって、整えたはずの頭だって再びボサボサに逆戻りだ。直前に見た美しくて眩しい光景は、黒翼の天使に導かれて回谷先輩が旅立つ姿だったかもしれない。いや、その光景を目の当たりにしたわけじゃないけど、]
…───ッ
[慌てて両腕を目の上に置いて視界を塞いだけど、遅かった。今まで見ていた光景は、輪郭を象ったまますべて泡に変わり、一瞬にして記憶の中から消え去ってしまう。残されたのは、引きちぎれそうなほど悲しくて切ない感情のみ]
……はっ、
[気持ちが揺さぶられる。 目元を隠すように重ねた手首の下が、じわりと温かく濡れていく]
(126) vitamin-girl 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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[深呼吸を数回して、ようやく両手を顔の脇に下ろすと、少し滲んだ視界に再び天井が映し出された。そこにはもう、煌めきはない。あるのは《現実》のみ。 俺に絵を描く才能があれば、心の向くままに現わせたかもしれないけど、無いものねだりってやつ。記憶に留めておくのは諦めて、手の甲で目元を乱雑に拭った後、充電コードに繋がったままのスマホを掴んで操作する]
『柊です、 追伸 自分はアバラに少しヒビが入ったんで、今腹をガチガチに固められてますけど、普通に動けます。 走ったり運動はできないけど、まあまあ元気です』
[寝落ちる前に入れた連絡では、自分の容態を伝えていなかったので、追伸という形で今の状況を伝える]
(127) vitamin-girl 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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『いい結婚式でしたね。 (ラッパを吹いた天使が飛び交うスタンプ) 感動しました』
[夢での出来事を誰も知らなければ、俺のメッセージは何のこっちゃ、で終わりそうだけど。何となくそうでない予感がして、試しにメッセージをぶん投げてみた。もしかして、誰かも似たようなメッセージを送ってるかもしれないけど。
自分が眠っている間に増えたかもしれないログを遡ろうとすると、両親が再び病室に戻ってきた。 明日には退院できるらしい。 長く留まらなくていいなら、さっさと出てしまった方がいいか。両親の車で一緒に移動できるなら、その方が好都合だった。**]
(128) vitamin-girl 2023/08/06(Sun) 23時半頃
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超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。
vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 00時頃
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[銀の告白に田端の眸が僅かに見開かれる。 真っ直ぐに見つめられれば、頬が上気していくのが分かった。 続く感謝の言葉。 少なくとも嫌がられることはなかったことに安堵して、 短く息を吐く。]
考え過ぎではないです。 ……回谷さんや他の知り合いへの好意とは 違う、ので。
[髪を絡める指先を、目の端で捉えた。 似合うものが見つかればと伝えたまま、 探すことをしないでいた髪飾りのことが少し過る。]
(129) yunamagi 2023/08/07(Mon) 00時頃
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[田端の声音は穏やかではあるものの、 どうやら少し困惑しているようだ。 成程、世の中には性別というものが存在するのだ、 そのことに銀は思い至る。]
どうして……? 夢の中で怖かったというあなたを 抱き締めたくなったからです。 小さな田端先輩を見て、 どうして傍にいるのが自分ではないんだろうって。
あの、これすごく恥ずかしいんですが……!
[どこを好きになったかを聞かれている気もしたが、 具体的などれかを示すのは難しい。 触れた瞬間にこみ上げた想いについて説明することも。]
(130) yunamagi 2023/08/07(Mon) 00時頃
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でも、私のことで先輩が困っているのは……、 申し訳ないと思いつつ、嬉しいです。**
(131) yunamagi 2023/08/07(Mon) 00時頃
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─入院中・福原宛─
『いちばんの問題はね。 もしそれが回谷ちゃんとの約束や願いなら 止めたくないって思ってるところ。
でも大藤くんの独りよがりだったならビンタね。
そうだね、それは聞いてみるしかないわね。 聞いてくれて有難う。』
[そう。……止めるつもりはあまりなくて。 それは薄情ともとれますし、そうでないかもしれません。 でも、女の子の幸せをより考えてしまう田端にとって、それが叶えられるなら……という気持ちもあって、うまく消化できないでいたのです。 ただ、悩みながら今は寝てしまいましょう。 田端もまた、回復して間もないのですから。]**
(132) nasca 2023/08/07(Mon) 00時頃
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── ダイニングバーで高祈先輩と ──
あははー、先輩と一緒にいられるなら どんな場所でも嬉しいですけど、 ここは素敵な場所だから、なおさら嬉しいですね。
[ 落ち着いた雰囲気の店内で、>>115 柔らかなソファーに体を預けると たしかに居心地はいいのだけれど、
「2人きりでの話」というのと 個室で2人きりという状況に、 俺は笑顔を浮かべながらも、 大事な話があるんだろうなって、すごく緊張していた。
俺はそこまでお酒は強くないから、 もしビールがあれば注文したと思うけど、 無ければあまりアルコールの高くないお酒を 頼んだかもしれない。 ]
(133) JITA 2023/08/07(Mon) 00時半頃
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そうですね。 あの美術館へ行く前とは、すっかりと変わってしまって――
[ 実際どれくらい過ぎたかはともかく、 あの夏の日が遠い日のことのように思えて、 先輩の弱弱しい微笑みにつられて、>>116 俺も力なく微笑んだ。
でも、過去を振り返って俺の沈み込んでいた気持ちは 続く先輩の言葉で騒めき立って、俺は目を見開く。 ]
俺の気持ちや言動に そこまでの大きな意味があったなんて驚きです。
夢の中で言ったことはただの俺の我儘だったんですよ。 このまま伝えられない可能性があるのなら、 せめて先輩に俺の気持ちを知っていてほしくて。
その我儘が、先輩を救えたのかなって思うと、 俺もまた救われた気持ちになります。
(134) JITA 2023/08/07(Mon) 00時半頃
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はい、何となく。 あの事故の後、病院で先輩と話したときの、 先輩がいつか俺に話したいと言ってたことと、 俺がまだ先輩に話していないことについて、 だと思っていたのですが。
[ 先輩の問いにこくりと頷きつつも、>>117 すでに緊張していた俺は、さらに緊張が増して 先輩の眼差しに僅かに宿った緊張の色は分からずに。
店内に流れるジャズのメロディを背景に 俺は笑みを外して、表情を少し固まらせながらも 真剣な気持ちで先輩と向き合った。 ]*
(135) JITA 2023/08/07(Mon) 00時半頃
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ここから先はあの事故から四十九日後
回谷こころがこの世界からいなくなったその先の 誰も知らない、少しだけ寂しい話だ。
(136) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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─ 道程 ─
[準備に使えるのは本当に短期間で いつもゆっくりと生きていた自分にとっては 割りと目まぐるしい日々だったように思う。 実際は何日かかっても何年かかっても 回谷は待っていてくれるんだろうけど 人は死ぬと四十九日で三途の川を渡ってしまうらしいから その日までには、と色々な『身辺整理』が必要だった。
まずは大学。 中退の手続きは意外と面倒で 紙切れ数枚だけでどうにかなるものではなかった。 会ったこともない学生指導員との面談があり やたらと引き留めてくるのを押し切った。 理由としては『海外に写真を学びに行きたい』と述べた。 休学を進められたが、帰ってくる気がないことを伝えると しぶしぶといった風に了承を得た。]
(137) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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すまんな。 大学を辞めたから、明日からもう来ない。
[大学最後の日、研究室に立ち寄ってそう落とした声は 別段明るくも暗くもない、やはり『いつも通り』だった。 福原がいつだかに思ったように >>119>>120 嘘を吐かない誠実な人間であれば、 何か違ったのかもしれない。
目的の為なら嘘も吐く。誤魔化しもする。 平等であるべき、兄弟を決める運命のコインを 噯にも出さずイカサマにしたように。
今もそう、普段と何も変わらない様相でいる。]
(138) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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遠くに行く。 見たい景色があるんだ。
[理由を問う声があれば、それだけを口にした。 正しくは『撮りたいものがある』ではあったが 果たして向かう場所にカメラを持ち込めるかどうかはわからない。
病院で目覚めてからこの日までには 研究室の全員と何らかの話はしただろう。 それは他愛もない話であったかもしれないし 核心をついた話であったかもしれないし 時には説教されたかもしれないし 引き留める言葉があったかもしれないし なかったかもしれないけれど。]
(139) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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─ ─
青空は高く、夏の日差しが水面にきらきらと反射している。 真っ向から勝負を挑むような、黒のシャツ。 黒い髪は汐風に揺れ、あの日のように汗が肌を伝った。
一歩、ゆっくりと進む。 砂に足跡が刻み込まれ、 その歩幅は少しずつ広がっていく。
アイツがどこで足を滑らせたか >>5:8 知っていればこうして走って助けに行けたかもな。
そんなことを考える自分の足を、波が絡めとっていく。 生きろと押し返す。 浮かぶたくさんの人間の顔。
(140) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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海に飲み込まれていく身体は、重く 肺を満たしていく潮は只管に苦しかった。 声を上げないように、出来るだけ苦しい死に方を選んだ。 だってきっとアイツも「助けて」なんて言えなかった。
息を奪われ、声も奪われ、 藻掻く苦しみながら見上げた世界は真暗で、真黒な、深い色。 暗室の色にも似て。 ロータリーの光の届かない場所にも似て。>>5:-75
沈みゆく意識の中で最期に見たのは
『生きる』という輝かしくも美しい四角が ゆらゆらと揺れて滲み離れていく そんな景色だった。
砂浜に残った足跡も、漣に消え──…
(141) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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辿り付いた場所で、目を開ける。 濡れた髪を掻き上げれば、肩には黒蝶が留まっていた。 伸びた道は、ひとつ。 その道の先に、待っていてくれる人が居る。
ゆっくりと、ゆっくりと。
あの日のような柄にもない恰好はしなかった。 これからずっと一緒にいるなら仰々しい衣装は必要ない。 まあ、割と恥ずかしかったし。 白い清楚なワンピースのすぐそばに 黒のTシャツスキニーの長身が立つ。
カメラはやはりこの手にはなかった。 だからもう写真を撮ることは叶いそうもない。 ならば、この眼に焼き付けて行こう。
アイツらの『生-みち-』も、自分達の『死-みち-』も。
(142) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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手を伸ばす。 やっと、ちゃんと触れられた手を引き その身体を抱きしめる。
あの時は恰好つけて、 I do. なんて言ってしまったけど。 今ちゃんと伝えよう。
頬に手を添え、その唇に優しく顔を重ね。 わかりにくくても、ふと微笑んで。
(143) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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─ 大学の研究所 ─
[「大藤久影は海外へ旅立った。」 そんな話が噂のように広がり、消え始める頃。 大学の研究所の本棚から、白い表紙のアルバムが見つかる。
他愛もない、美術的価値もない風景が並び ただ一枚、どこかの美術館のロータリーを映した 四角きりとられた窓が暗闇に浮かぶ写真の裏。
「じゃあな」
それが、生きた『大藤久影』の最期の言葉。]
(144) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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夏の終わり。 法師蝉が泣いている。**
(145) anbito 2023/08/07(Mon) 05時頃
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暗黒舞踏 オトサカは、メモを貼った。
anbito 2023/08/07(Mon) 05時半頃
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─帰還後、大学構内にて─
[小さな田端先輩>>130と聞くと、ああやっぱり見られていたのかと田端は頭を抱えたくなりました。 あれは田端にとって失態の一つにもなり得ますからね。 子供時代の自分をどうにかして欲しく、子供時代ではないと素直に助けを求められなかったから起きた事でした。 でも、自分のことで困る田端が嬉しい>>131だなんて聞くと、その頬の赤さからもその想いが本物なのだと理解できた気がしました。 さてどうしましょう。 できれば親しい友人や後輩とはそうした間柄になるのを避けたかったのです。 だって、一度恋人になった後に元の関係に戻るのは至難の業ですから。 特に、あの夢に誘われたメンバーの中からどうこう……という気にはなれていませんでした。 少なくとも今までは考えたことも無かったのです。
では、今は?]
(146) nasca 2023/08/07(Mon) 06時半頃
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…………正直意外すぎて驚いてるの。 私女子にそういう気持ちを向けられると思ってなかったし、まさか銀ちゃんが。
[それなら心配してくれていたのでしょうか。 悪夢に襲われた時も見られてしまっていたのでしょうか。 それは少し申し訳ない気がしましたし、それでも消えなかった思いはより強い気もしました。 片頬に手を当てながらどう答えたものか迷います。 女性同士ならより勇気のいる言葉だと思ったからです。]
(147) nasca 2023/08/07(Mon) 06時半頃
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…………正直、私は女性と恋愛って考えたことなかったのよ。 正直女子には敵対視されることの方が多いからね。 けれど、男子にも恋愛感情はあまり持てないのよ。 それはあの夢で推察できたでしょうけれど…………。
私には亡くなった兄がいて。 兄に乱暴されたけど家族が助けてくれなくて、むしろ兄の事ばかり庇っていたから、誰にも"助けて"っていう気がなくなってしまったし、いつかは誰かと幸せな恋や結婚が出来たらと夢見たこともあったけど、
諦めて、いたから。
[改めて口にすると、今でも心が軋みます。 胸が痛くて眉をキツく寄せてしまいましたが、それでも口元は微笑んでいました。 銀はどんな反応だったでしょう。]
(148) nasca 2023/08/07(Mon) 06時半頃
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今はね、それはだいぶ安定してるの。 信頼できる相手がいて、何かあれば、何かなくても話を聞いてもらったり甘えさせてもらってるから。 保護者のように思っているわね、その相手のこと。
私にはそんな過去があって、そんな相手もいる。 もちろんその相手とは、保護者関係以上にどうこうする気持ちは無いのだけど……今の所。
[何かにつけてはアリババに話を聞いてもらったり、夢の中では幼児化して膝の上に乗せてもらったりをどう説明すべきでしょう。 敢えて名前を出さずにそんなことを話しました。 名前を出したら、今のこの話とは別に話を始めなければならないからです。 隠すわけでは無いのですけれど、話すべき内容の優先度はこちらが高いでしょう?]
(149) nasca 2023/08/07(Mon) 06時半頃
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その相手はね、一生私から離れないのよ。 それでも、銀ちゃんは大丈夫かしら。
[まずはここまでにして、彼女の反応を窺います。 正直彼女の好意は意外でしたが嫌ではありませんでした。 けれど、改めて自分の状況や過去を聞いて、どう思うのか。 銀を見つめる眼差しは少し困ったような、照れているような、少なくとも拒絶の色はありませんでした。]**
(150) nasca 2023/08/07(Mon) 06時半頃
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─少し先、大藤との話─
…そ。
[ああこの時が来たか、と田端は少し思いました。 大学を辞めるではなくて辞めた>>138です。 それで田端が予想できないはずがありませんでした。 だってそれは、目が覚めたら時から懸念していたことです。
けれど田端はそれだけでした。 察していても止めません。 察していたから止めません。 彼が地獄に落ちて彼女と別れ別れになるような、そんな無粋な知識を注いだりもしませんとも。 ただ、小さな紙袋を渡しました。]
(151) nasca 2023/08/07(Mon) 07時頃
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餞別。できれば持ってって。
[紙袋を開けたなら、いつから用意していたのか小さな青い石のペンダントが入っていました。 別に彼のものではありません。それにしては華奢なデザインすぎるものです。 説明はしません。説明されて困るのはきっと大藤ですから。 だから、田端はそれだけで彼に近づこうとはせず見送りの輪から外れるでしょう。]**
(152) nasca 2023/08/07(Mon) 07時頃
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>>97
[天界に連れて行った彼女からの言葉は、 まだ、生きていた頃の彼に届けられた。 それは、まるで、彼女が生きているかのような夢の中で、
彼女に関わることであれば、男は幻視を使い、 彼に夢をみせられる]
(153) blueBerry04 2023/08/07(Mon) 07時頃
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[だが、
彼の存在が、潰えた時、 メグリヤココロに関する事項は終わりを告げた。
ここからは、男は彼らには関与しない。 彼らにどういう采配が訪れたとしても、 それは、ただの一つなら出来事]**
(154) blueBerry04 2023/08/07(Mon) 07時頃
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[そして、>>149>>150 銀とサトミのやりとりには、やれやれと。
サトミもう少し、上手に生きるべきだなあとは思う。 わざわざ言わなくてもよいことで、 ハードルをあげてどうするのかと。
まあ、でも、絵画への異常たる想いを 長らく持っていた銀ならば、 そういうことも軽々と乗り越えれそうだろう。
とりあえずは、 馬に蹴られるのはあまり好きではないので、 呼ばれないなら、男はこの件で姿を現すことはない]**
(155) blueBerry04 2023/08/07(Mon) 07時半頃
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─305号室─
[覚めて、少し。ベッドから起き上がる。 髪ゴムを手探りで探したが見当たらない。
まあいいか──とは言ってられまい。 「身だしなみ程度にちゃんとする」と言ったそばからこれだから。]
売店に売ってるかな。
[なんて思いついたところでラインを見る。 田端先輩のメッセージ>>41には、泣いてましたと馬鹿正直に言ったものかと少し考えたりもしたけれど
『仁科は大丈夫です。 素敵な式に参列できて良かったです。』
[とひとつおくって]
(156) cunnon 2023/08/07(Mon) 08時半頃
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[瞼を閉じればまだ鮮明に残っている。
幸せそうな花嫁の姿と 優しく見下ろす大藤先輩の姿。
『記憶が鮮明なうちに 残したいと思っています。』
と、追加で送信した。 言葉が足りなくても、仁科が何かを残す方法なんて一つしかない。
次いで開いたグループメッセージではみんなの傷の程度を確認したり。 柊くんの「いい結婚式」という言葉にうなづいて
『そうですね。 どう切り取るか悩みます。』
と、田端先輩への個別メッセージの続きのようなナチュラルさで送った。]**
(157) cunnon 2023/08/07(Mon) 08時半頃
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─大藤先輩と─
[その後、いくつかメッセージがあればやり取りをしたかもしれないけれど、大藤先輩のメッセージ>>64に視線が留まる。 無事と言われれば身体のことならそうかと思うが その心情は、自身には到底図れない。
感謝の言葉に目を伏せてどれくらいか考えていたところに、ドアを叩く音。 大藤先輩の声がした。 話にきた、と 別れの言葉を避けたあのメッセージの約束を果たすように、律儀に。 話しましょうと送ったのは自分の方なのに。 慌ててベッドから降りて、扉を開く。]
大藤先輩、あの……きてくれたんスね ありがとうございます。
[どうぞ、と招き入れて自分はベッドに腰掛け椅子をすすめる。 仁科の怪我は左腕の切り傷だけだ。]
(158) cunnon 2023/08/07(Mon) 08時半頃
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こちらこそ、ありがとうございます。
[と、まずはメッセージの返事を言葉で伝えてから数拍。 それは少し躊躇うような間でもあったかもしれない。]
──ご結婚、おめでとうございます。
[夢の中では、こころ先輩は"生きて"いた。 だから、切なくても笑って祝辞が言えた。
いま 現実では人がひとり亡くなっている。 ましてや、花嫁が。
現実の常識では考慮すべき点が多くあろうけど わたしはそんな繊細さを持ち合わせていないのだ。 笑って言えたかはわからないけど メッセージには書けなかったことをことばで伝えた。]**
(159) cunnon 2023/08/07(Mon) 08時半頃
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― その後 ―
[美術館の被害は彼女が死亡した部分だけがひどいものだった。
だが、そのほかの部分は、揺れはひどく、物が倒れたなどで怪我人は出たが、そこまで大きな損壊はなかった。
だが、美術品のいくつかは無残なものになったケースもある。
その後、ボランティアによる募金活動などがはじまった。
修復できるものはされるであろう。
銀が愛していたあの絵画もそんな一枚だったかもしれない]
(#2) 2023/08/07(Mon) 09時半頃
― 西門教授 ―
[最も悲劇的な顔をしているのは、
今回の主催である西門教授だった。
彼自身が責められることはないはずだが、
やはり、責任者としては重く、
亡くなった回谷家の葬儀も出席を要望したが、
かえってトラブルが起きかねないと断られる。
その後、回谷家にお参りを申し出、
それは叶ったかもしれないが、
いずれにせよ、教授が深く傷ついたことに変わりはなかった]
(#3) 2023/08/07(Mon) 09時半頃
忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/07(Mon) 09時半頃
[彼は、その後も大学での教授は続けることとはなるが、
死者が出た研究室ということで、
希望者はその後減り続けたことだろう。
きっと、海外に出るといって辞めていく学生に対しても、
止める力は多く残ってなかった。
すべては自分が呼び寄せた不幸なのだと]
[ということで、そんな陰鬱な研究室が、
それでもまた普段の活気を取り戻していく
そんな未来もあるかもしれないが、
それはまた別のおはなし]**
(#4) 2023/08/07(Mon) 10時頃
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── ダイニングバー ──
そう、なら良かった ここのビールは美味しいと聞いたよ
[福原の返答に頷き穏やかな声でそう言った。>>133
ダイニングバーは、一般的なバーより料理の数が多い。 何か食べるかと、彼がビールを注文する際に聞いたけれど 特に望まないのなら成海が頼んだチーズの盛り合わせがやがて来るだろう。
彼の笑顔や素振りに、皆といる時とはまた違うけれどどこか自然ではないものを感じられる気がする。 あまり緊張されてもと思い敷居が高くない場所を選んだつもりだが、問題はそこでは無かったのかもしれない。]
(160) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃
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[戻らない過去を想う力ない微笑みが、変わる。>>134 その様子が語られる思いを何よりも証明していた。]
俺は皆を本質的には遠ざけていたから。 気持ちを伝える我儘を通そうとしてくれる人は貴重だった
[君だけだった、とは言えない。 繋ぎ止められなかった誰かは、夏と共に去っていったけれど。]
あの時はまだ、自分が死ぬ可能性を見ていた ──正直に言えば、望んですらいた でも君がそう思ってくれていたら 願いが叶わなくても意味が生まれると分かった
戻ってきて君が会いに来て実際に感じたのは、 夢の中よりもずっと強いものだったよ ……無気力ではなく意志を持って生きていけると、思えた
[疎む誰かとは自分自身>>3:164 これもまた、本筋とは違うが打ち明け話だ。]
(161) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃
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……そうか 覚えていてくれて、気づいてくれて良かった
[察していたことが正解だと、様子で分かる。>>135 けれど今は茶化すことはしなかった。 その緊張は向き合おうとしてくれているからだから。]
福原君のことは何でも知りたいと思っているよ。 でも、自分の話をするのは本当はまだ少し怖いんだ。 でも俺は卒業したら……だから、そんなに時間は無いだろう?
それで終わりの仲じゃなくても、 離れない内にお互いをちゃんと知りたい
だから、アルコールの力を借りようかと思って
[語った通りに、ワイングラスを傾ける。]
(162) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃
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……うん、言い出しっぺの俺の話からにしようか
多分知っているのかなと思っていたのだけど 俺は、とある企業主の息子だ
一代で財を築き上げた父と、 かつて務めていた会社の社長令嬢だった母から生まれて 感情の起伏が激しい兄が一人……いた
少し年が離れていてね、俺が小学校に入る頃くらいかな 彼は不自由な身分を疎んで反抗的になってしまった
高祈の家の、元からの教育方針として 感情を抑え身分に相応しく振る舞うように、とされている 兄のようにならないように、俺には一層に強いられた
(163) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃
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……でもきっと、俺の異常は そのことや父の血を引いてるからだけじゃない
[僅かに口籠ることがあっても 昔話をするように何気なく話していた様子が、 その一言で一転する。]
[──高祈成海は語る。
幼い頃から秘めていた冷淡な心を>>4:1 兄と婚約者、度重なった悲劇を>>1:150>>1:151 その裏で抱いた己でも悍ましい想いを>>1:367 願望と、それが生じた経緯を>>4:2]
(164) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃
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誰にも知られたくなかった でも、誰かに罰して欲しかった
[全ては過去形。かつてを想うように、目を閉じる。]
肌を裂いて、首を絞めて…… お前はおかしいのだと、罵って全てを否定してほしかった そうされながら、終わりたかった
[ 鎖骨の間の窪みに触れた指先 ゆっくりと上へ肌を辿り、 首筋に辿り着くと、手で輪を作り絞め上げる真似をする。
薄く開いたままの唇が、少し熱を籠もった息を吐く。 ]
望んだ罰なんて、意味が無いのにね
(165) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃
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[以前から、先輩と後輩として それなりに好かれてはいると思っていた。
夢の中や目覚めてすぐの時 思いが馳せるままに彼に何度も触れたけれど。 それは本来誰にでも受け入れてもらえることではないと、 今は正しく認識していた。]
随分とイメージが変わってしまったんじゃない?
[──でも、聞いた今はどうだろう。 目を開き、明るい声が問い掛ける。 けれど成海は笑っていなかった。
ずっと側にという言葉を信じていても、 自分を晒すことには不安が付き纏うものだ。*]
(166) ガラシア 2023/08/07(Mon) 10時頃
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――帰還後:大学構内
私も自覚したのは最近で、
それに田端先輩が私を 一後輩として見ているのは分かっていたので 伝えるつもりはなかった、です。 [彼女が意外に思うことは何ら不思議ではない。 これまで色気のある話も空気も接触もなかった。 田端が色事の煩わしさを厭っていたことを 銀は本能的に悟っていたし、 銀は現実世界におけるその手の事案とは縁がない人間だ。]
…………お兄さん。
[田端の話に耳を傾ける。 端的に伝えられる乱暴の意味は察せても、 ちょっとした口喧嘩程度しかない平和な家庭で 育った銀に推し量ることしかできない。]
(167) yunamagi 2023/08/07(Mon) 11時半頃
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[夢の中、悪夢のかたちで田端を襲うことになった因は。 それでも、彼女を決定的に壊すことは 出来なかったのだと思う。 助けを求めることができなくて、苦しんで、時に諦念してそれでも。 銀の知る彼女は、決して大切な部分を譲り渡すことなく 田端自身でその場に立っていたから。]
えっ ……あっ、はい。 い、一生……?
["信頼できる相手"その言葉に弾かれたよう肩が跳ねる。 咄嗟に浮かんだのは恋人? という単語だ。 式の際、出来る限り新郎新婦に注視するよう 心掛けていたものの視界に入る光景はあった。]
(168) yunamagi 2023/08/07(Mon) 11時半頃
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[元より絵画に恋する人間だ。 年齢・性別・美醜はもちろん、人外の存在だとしても 障害になるという考えは銀にはない。 では大丈夫、という問いはどういう意味だろう。]
先輩に信頼できる相手がいらっしゃるのは 良いことかと。 離れない……、田端先輩はその状況を 受け入れているんですよね?
それなら……。
[思案する。 悪しきものではなくて、彼女を守護する存在なら。 そして彼女がそれを望むなら、 銀に否ということはできないのだが。]
(169) yunamagi 2023/08/07(Mon) 11時半頃
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私の心配より、田端先輩の気持ちでいいんですよ。
[少し表情を和らげる。]
……でも、大丈夫ではないと言ったら、 私の手を取ってくれますか?
[気のせいだろうか、僅かに照れているような反応は。 手を差し出して、彼女のおもてを見上げた。*]
(170) yunamagi 2023/08/07(Mon) 11時半頃
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――病院2F/休憩スペース――
[結婚式の――メグココちゃんの死の、 余韻も冷めやらぬまま。
夢から醒めれば当然右掌はズキズキ痛んで、 それがオレなりのメグココちゃんを悼む心の 傷みと重なるようだった。]
(171) りしあ 2023/08/07(Mon) 12時半頃
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『本人には別に構わないって言われたんで 後は遺族の説得だけかと思ってました。 そんなに変ですか、骨でカップ焼くの。
夢の結婚式を見たから、トサカ先輩に 渡すつもりなんだけど、
……なんかオレ、普通の人と 感覚ズレてるってよく言われるんで 不安になってきたな……。 タバたん先輩的にはナシなやつです??』
[左手でのろのろとスマホを操作し、>>45返信する。 それから、忘れぬ内にと右手を酷使して デザイン画を纏めあげる。 メグココちゃんのカップと、トサカ先輩のカフェオレボゥルと。 大きさは差があるけど、相似形のシルエット。 互いにソーサーを交換しても使える仕様にして。]
(172) りしあ 2023/08/07(Mon) 12時半頃
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[キリがいいところまで描けたら、 ぐるんと肩を回してから病室に戻った。
余計な負傷を増やして医師にこってり怒られた後、 外科で処置をして貰った右手。 メグココちゃんの葬儀の頃には、 自由に動かせるようになっているだろう。**]
(173) りしあ 2023/08/07(Mon) 12時半頃
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ニトカは、ログの海に沈んでいった
cunnon 2023/08/07(Mon) 13時頃
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――病院/207号室―― ――続・ニトちゃん整形疑惑――
……さすがにもう、見れないか。
[包帯の巻かれた右手では、 鉛筆を握っても不自然な線しか引けない。 デザインは諦めて、寝台に転がって目を閉じる。
意識がぼんやりしても、もう美術館も式場も 浮かんでこなかった。 アリババ氏の姿や声も。 つまり、夢の主メグココちゃんはもう――、]
オレだけ場違いだったかなあ。
(174) りしあ 2023/08/07(Mon) 13時頃
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[思い出す、非現実的な結婚式の一幕。 未だ留まっていた二人の先輩だけでなく、 夢を共有していた研究室の各々も 見事にフォーマルで決めて本当の挙式のようだった。 特に以前シロマちゃんにも零した通り、 整形でなくメイクらしいニトちゃんは別人のようで。 ――花嫁姿のメグココちゃんも、 ビシっと和装の(ちょっと姐さんみたいな)タバたん先輩も 素敵だったけど、普段とのギャップは ニトちゃんに及ばない。]
(175) りしあ 2023/08/07(Mon) 13時頃
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……後で顔確かめに行こうかな。 いや、夢でアレなら、逆に素顔 見られるの嫌がるかな……。
[女性への御見舞いや、メイク前後の諸事情について、 ヤロウの10倍くらい配慮しないといけないのは、 それなりの女性遍歴から学んでいる。
どちらかと言うと、シロマちゃんに近い感覚で、 表面上を飾る努力には感嘆するけれど、 顔面より骨格とか姿勢とかに惹かれてしまう。 いや、オシャレ心を無下にしてるんじゃないけど! ある程度身形に気を使うことは、本人のためにも 良いことなんだろう。]
(176) りしあ 2023/08/07(Mon) 13時頃
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思い出した。 ミスコンで優勝した、ミス議事の子だ。
[斜め後ろから見ていた、丁寧に編み込まれた髪、 華やかなメイクとワンピースを纏う 項から肩のライン、その立ち姿と佇まいは――。
漸く重なったのは、普段のニトちゃんからは 全く想像もつかない人物だった。
ミスコンには当時の彼女も出場していて、 五位だったとかで恨めしそうに トロフィーを手に君臨する勝者を睨んでいた。 オレは勿論恋人を応援していたから、 「骨格なら断然キミの方が美しいよ」と慰めたら、 思い切り平手が頬に炸裂していて、 翌日には別れ話になった苦い思い出。
一皮剥けば頭蓋骨なのに、 みんな本質じゃない部分に随分拘るんだなあ。]
(177) りしあ 2023/08/07(Mon) 13時頃
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…………ニトちゃんは仁科、だっけ。 確かそんな名前だったな。
[はて、ミスコン以外にも大学でその名が 大きく騒がれた記憶がある。
割と学内の世事にも疎いオレは、 顎を枕に埋めながら、 ぼうっとLINE画面を見ていた。**]
(178) りしあ 2023/08/07(Mon) 13時頃
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―― ダイニングバー ――
へえ、それは楽しみっす!
[ ビールが美味しいと聞けば元気に返事するけど、>>160 緊張で何が食べたいか分からなかった俺は、 食べ物については先輩におまかせした。 ]
たしかに、みんなを遠ざけていたら、 みんなとする会話は 当たり障りのないものになっちゃいますよね。
[ 嘘や誤魔化しで流していた俺だから、>>0:9 貴重という話は分かる気がした。>>161
ただ、よほど空気を読めない人だっていただろうし、 それでも俺のことを先輩が肯定的に捉えてくれたなら、 もしかして特別視されてたのかなって、 嬉しい気持ちになる。 ]
(179) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃
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あのときは、なんとなくですけど、 先輩は本意じゃないけど死ぬべきって考えているのかな、 と思ってました。
先輩の死は自身の本意だったんですね。
[ 先輩の気持ちが“生きるべきじゃない”ではなく、 “死にたい”だったことは、 俺に少なくない衝撃を与えたけど、>>161 ]
でも、今は違うんですね。 生きることに意味を見いだせて、 ちゃんと先輩の意思で生きていけるのなら、 俺にとってこれほど嬉しいことはありません。
(180) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃
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「これからやりたいこと」とも迷ったんですが、 他の人に聞かれたくないことだとしたら、 もう少し内密な話かと思いまして。
[ ワイングラスを傾けて、>>162 まだ平気な顔して話せるわけではなさそうな先輩に 「無理しなくても大丈夫ですよ」と零しかける喉に 唾を押し込んで無理やり言葉を飲み込む。
先輩のここまでの決意を無下にしないように、 俺はこくりと頷くだけ。
それから、俺は先輩の話を黙って聞いていた。>>163>>164>>165 たしかに、ショッキングな内容はある。 ありはするけど―― ]
(181) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃
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まず前提として、子供の価値観って 物心つく前からの周囲の大人の言動に 影響されるらしいんです。
だから、普通じゃない思考だと思っていても、 それは先天性でなく、物心つく前に 刷り込まれたものの可能性も大きいんですよ。
先輩の家庭環境を考えると、 その可能性は尚更高いと俺は思います。
[ まずは、気休めにもならないかもしれないけど、 先輩自身が異常とは思わないですよ、という 意思表示を示して、>>164 ]
(182) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃
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俺は使用人はお金を貰って仕事をしているのだし、 雇用主の子供が怪我したら当然だと思いますし、
世話をサボることがあった子が 金魚が死んだ途端に泣いたのなら、 「お前のせいで死んだんだよ、 泣く前にまずは金魚に詫びろよ」って思います。
俺も子供の頃は家族に不自由を強いられることがあって、 何かと俺に気に掛けてくれたことが分かったから、 俺は家族を愛することができました。
でも、そういうのが分からずに、 ただただ窮屈な生活を押し付けられているとしか 感じられなかったら、 きっと俺は家族を恨んだと思いますし、 お葬式で悲しむことなんてできないでしょう。
(183) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃
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婚約者さんの死については…… どこか俺の母さんと父さんを重ねてしまうので、 さすがに同意は出来ませんが。
でも、愛してもいない婚約者と過ごすのは 気苦労が絶えないという気持ちも分かりますから、 別に先輩を非難しようとも思いません。
[ 先輩のエピソードの一つ一つに、 丁寧に俺の冷めた本音を語っていく。 でも、死にたいと思った経緯に話が移れば、>>4:2 ]
今は、ちゃんと自分の存在に価値があるって 思ってくれていますよね?
[ どうしても確かめたくなって、 俺が必要としている先輩のことを、 先輩自身に否定されたくなくて、 俺は必死になって問いかけたんだ。 ]
(184) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃
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まあ、たしかにイメージは変わりましたね。
[ こんな淡白な人だったんだ、とは思った。>>166 けど―― ]
でも、そんなこと言ったら、俺もじゃないですか? 俺の話聞いて「コイツめちゃくちゃ冷めてるなあ」って 先輩思いませんでした?
俺は先輩のこと異常だなんて思いませんし、 罰を受けるべき人とも思いません。
俺のことを必死になって助けてくれた ずっと側にいたい 俺の大事な人だって気持ちは変わりません。
[ 先輩に手を伸ばして、もし叶うなら、 その手をぎゅっと握れたら、 先輩も笑顔を浮かべてくれるかなって思ったんだけど。 ]*
(185) JITA 2023/08/07(Mon) 13時半頃
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[回谷こころの葬式は粛々と行われた。 特に派手でもなく、地味でもない 親族や友人が参列するごくごく一般的な式である。 恐らく研究室の面々にも正式な訃報と共に 招待が届いたのだろう。
遺影にはで在学中に撮ったであろう笑顔の写真が使われ 事故だったって。まだ若いのにね。 もうすぐ誕生日だったのに。可哀そうに。
そんな声が囁かれる式だった。]
(186) guno 2023/08/07(Mon) 14時頃
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― XXX:回谷はのんの語り ―
…落ち込んでるかって? ――うーん、正直まだ実感ないです。嘘みたいで。 家出てからは殆ど帰ってこなかったし、 連絡も殆ど取らなくって。 お姉ちゃんが今どうしてるのかもよく知らなかったんです。
正直お姉ちゃん、 お母さんとは昔からあんまり相性良くなくって、 喧嘩ばっかりしてたし。 お父さんも下の子のあたしばっかり可愛がってて……
ハッキリ言われたことはなかったけど… あたしのこと…、煩わしく思ってたんじゃないかなって。 何となく分かりますよ。姉妹だから。
(187) guno 2023/08/07(Mon) 14時頃
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……でも………こんなことになるなら、 もっとちゃんと話しておけばよかったな。
お父さんもお母さんもはっきりとは口に出さないけど 多分後悔してるんだろうなって。
変ですよね。 お姉ちゃんが出てったのはもう何年も前で、 今までと何か生活が変わるわけじゃないのに、 急に家の中にぽっかり空白ができたみたいになってて。
ああ、家族がいなくなるって こういうことなんだなあって思いました。
………今更、遅いのにね。
(188) guno 2023/08/07(Mon) 14時頃
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………あの。 お姉ちゃん、苦しまずに逝ったと思いますか?
(189) guno 2023/08/07(Mon) 14時頃
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* * *
(190) guno 2023/08/07(Mon) 14時頃
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─帰還後、大学構内にて─
[それを言い始めてしまうと、田端は研究室のメンバーを全員"研究室のメンバー"で括っているきらいはありました。 その中での細かい区別はありましたけれど、総じて恋愛対象外として自分を取り扱うメンバーです。 そのつもりでしたとも。 だからこそ、意外だったのですけれどね。 そして肩を跳ねさせる相手を見て>>168そのまま続く言葉たちを聞いていました。>>169]
そう、一生。そう言う"契約"をしたの。 だって私、私が絶対的な味方が欲しかったの。 受け入れてると言うより、私がそう望んだ。
私には家族があるようで、なかったの。 だから寂しくて仕方がなかった。 だから私は……本当なら親からもらえるような庇護を、彼に望んだのよ。
[彼女の言葉を最後まで聞いてから>>170そう説明を始めます。 差し出された手を見て、少しだけ寂しげに微笑みました。]
(191) nasca 2023/08/07(Mon) 15時頃
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ごめんなさい。 私は、銀ちゃんを好意的に思ってるし、その想いは嬉しいわ。 きっと一緒にいられたら良い関係が築けると思う。 銀ちゃんなら、若しかしたら私も初恋というものを知ることができるのかもね。
でも、契約は生涯続くもので、取り消せないし、取り消すつもりもないの。
[だからその手は取れません。 彼女の指先を見て、目を見て、言葉を続けます。]
(192) nasca 2023/08/07(Mon) 15時頃
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あいつの事を知るあなただから説明したのだけどね。 あいつと仲良しこよし……と言うわけではないけど、例えるなら仲の良い家族を引き離すような感覚ではないかしら。 銀ちゃんの家族がどうかわからないけど、あなたの親は受け入れられないけど、手をとってほしいと言われたら……どう?
[あいにく田端は親を切り捨てようとしている身です。 だからこの例えが妥当かどうかわかりませんでしたが、首を傾げました。 そしてゆるりと視線を宙に向けます。]
……もし、あなたが受け入れてくれたら。 あなたの守護は銀ちゃんにも届くのかしらね?
そうしたら、みんなで家族みたいじゃない。
[どうなのかしら、と今は見えないアリババに問いかけます。 勿論、銀の承諾無くそんな事はできません。 でもそうなったとしたら……。]
(193) nasca 2023/08/07(Mon) 15時頃
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アリババが舅かしら。
[つい想像を巡らせて、真顔で呟きました。]**
(194) nasca 2023/08/07(Mon) 15時頃
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――参列
[回谷の結婚式に参列したのはつい数日前の出来事だ。 彼女は笑っていた。 なのに、今、彼女は棺の中にいる。紫の蝶とともに。 整えられて、だが、もう笑ってはいない。
>>187>>88>>189 妹とはあまり似ていない気がした。 家族仲が良好ではなさそうなことは伝わってきて、 それも銀の知らない側面だ。 きっと他にも色々あるのだろう。
彼女のメッセージカードは消えてしまった。 手紙のやり取りなんてものはしたことがなくて、 ランチもおやつも胃の中でなくなった。 知らないことも多くて、形に残るものもない。]
(195) yunamagi 2023/08/07(Mon) 15時頃
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皆に、思われて逝きました。
[知らないことが数多くあるように、 最後の瞬間の彼女の気持ちは銀に語れるものではない。 おかげで、回谷の妹への返答は若干ずれたものとなる。]
回谷さん。 あなたのメッセージ嬉しかった。
……ええ。ずっと覚えているわ。
[形に残るものがなくても。 >>5:196 前向きに生きて。 あの時、銀はそれなりに落ち込んでいたのだ。 彼女のメッセージがなければ、田端への告白という行動を 為すことはなかっただろうというくらいには。]
(196) yunamagi 2023/08/07(Mon) 15時頃
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あちらでも元気でね。
[死後の世界は分からないが、天使がいるのなら きっとこの言葉も不適切ではないだろうと。 空を見上げた。*]
(197) yunamagi 2023/08/07(Mon) 15時頃
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――49日目以降
そうですか、寂しくなります。 良い景色が見られるといいですね。
[>>138>>139 大学を辞めたとの報告に、 ただしく一後輩としての挨拶をした。 トレードマークだったカメラは首にない。 良い景色が撮れるといいですね、ではない理由だ。
回谷と大藤の挙式を見届ける前も、それ以降も、 銀の目に大藤に変化があったかは分からない。
彼らがいつ、そのような間柄になったか それさえも知らない銀に 手持ちの言葉―ぶき―は至極少ない。]
(198) yunamagi 2023/08/07(Mon) 15時頃
|
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青も似合ってましたよ。
[ぺこりと頭を下げて見送った。 ――――大藤の行方が判らなくなった。 その報が、銀の耳に入るのはどれ程経ってか。
この世界には幾つもの手違いと不条理と運命が 転がっている。 夢の続きを辿っているのだ――――、 寂寥の代わりに甘い願いを抱いたとて 構わないだろう。**]
(199) yunamagi 2023/08/07(Mon) 15時頃
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――帰還後:大学構内
なかなか歪な関係ですね。 [>>191>>192>>193 絶対的な味方との生涯の契約。 庇護が欲しかったと田端は言う。 もう幼子でも少女でもない、彼女の微笑みが映る。]
分かりました。
私はどんなに仲が良くても 家族は別物ですが、それは別にいいです。
[田端の視線が虚空に向く。 其処にいるのだろうか、銀には奥にある校舎の壁や 足元の花壇しか見えない。]
(200) yunamagi 2023/08/07(Mon) 16時頃
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――――うん。 田端先輩は家族が欲しいんですね。 私はいいですよ。
[家族ごっこ。 好意を持たれてることは分かったし、 想いは嬉しいと言われた。 今は芽吹いていない恋心の種子。 まだ彼女が識らないのなら、育つ胤があるのなら 見守っていきたいと思ってしまったのだ。]
あの、ひとつだけいいですか。 私は取り立てて守護や加護は必要ないのですが、
[見つめ返す銀の顔も真剣みを帯びる。]
(201) yunamagi 2023/08/07(Mon) 16時頃
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私は、婿がいいです。**
(202) yunamagi 2023/08/07(Mon) 16時頃
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─帰還後、大学構内にて─
そうねえ……否定しないわ。
[確かに歪な関係かもしれません。>>200 本来なら巣立つはずの親を、大人になってから求めたようなものですから。 ただ、家族が欲しいのか>>201と言われると少し違う気もします。 家族や親の形がいちばん喩えやすそうだからそうしただけで、アリババをパパーなんて呼びませんし呼んだらパパ活と間違われてしまいそうですもの。 だからと言って信仰しているわけでもありませんし、では何と言ったら良いかわかりません。 だから、微笑みで受け止めるに留めました。 そして、一つだけ良いかと言われたので頷きます。]
ええ、なにかしら。
[守護や加護は要らない。 そう言い切る銀の顔が真剣味を帯びたので、こちらも背筋を正します。]
(203) nasca 2023/08/07(Mon) 16時半頃
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…………………………?
[けれどそれを受けて>>202 田端は数秒、動きが止まりました。 表面上の動きだけでは無くて頭の中もです。 そして、遅ればせながらその意味を理解するために頭の中が動き始めました。 そして、ボッ!と火がつくような勢いで田端の頬が真っ赤に染まります。]
(204) nasca 2023/08/07(Mon) 16時半頃
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えっ、………ちょっ???
[頭の中をいろんな疑問が駆け巡ります。 お婿で良いの?とか、銀ちゃんの方が可愛いわよ?とか、てっきり諦めるかと思ったのに、とか。 けれどそれらの言葉は喉に支えて出てきません。 真っ赤になった顔を片腕で隠しながら顔を背けて、ストップをかけるように片手を銀に突き出しました。]
(205) nasca 2023/08/07(Mon) 16時半頃
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>>193>>194
おやおや
[ここは、あえて、放っておこうとも思ったのですが]
残念ながら、オレの守護はサトミだけだな。
[告げて、また、口は噤む。 残念ながら、決まり事です。 どんなに望んでも、男の姿は、サトミ以外には見えませんし、聞こえません。 でも、それは、そうあるべきなのです]
(206) blueBerry04 2023/08/07(Mon) 17時頃
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[子供の頃、誰かと話している。 イマジナリーフレンド、なんて、こと、 聞いたことがあるだろう。
それは、中には、 守護者と話しているケースも実はあって。
で、年をとるとそれが消えてしまうのは、 消えるのではなく、 そういう相手としての役目を終えただけ。
きっと、そっと、見守っているだろう。
で、ともすると、 もし、 彼女がなんでも話せるような大切な人ができたのであれば、 それは、とても喜ばしいことだ]**
(207) blueBerry04 2023/08/07(Mon) 17時頃
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[>>204>>205 ――――あ、可愛い。]
(208) yunamagi 2023/08/07(Mon) 18時半頃
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[それが思春期の少女のような反応であると、 瞬時に及ぶ経験則は備えていなかったが。
>>203 つい今しがた見せた余裕のある微笑みは 跡形もない。 銀の前で、こんなに焦る様子の、 赤い顔の、震える声の彼女は見たことがなかった。]
ダメです、先輩――……。
[手を伸ばす。先ほど受け取られることのなかった手。 もう一度、今度は自身へと突き出された腕へ。]
(209) yunamagi 2023/08/07(Mon) 18時半頃
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─帰還後、大学構内にて─
(わかった、けど、わかんない……っ!)
[アリババには心の中で八つ当たり気味に叫びました。 自分から問いかけておいて申し訳なさはありましたが、一杯一杯だったからです。>>206 守護を願い、きっとこれからも彼の存在が田端の中で消える事はありません。 今日だってきっと夢の中、ジタバタ暴れる予感がします。敢えて言うなら、姉や母にこう言う時どうすれば良いの!?と話を聞いてもらう(そして話を聞いてもらっておいて拗ねたり恥ずかしがったり自己解決したりする)お騒がせな妹、といった風でしょうか。
一先ず守護については理解しました。 ただ反応しきれないので、後で詫びようだとかすら今は考えられません。]
(210) nasca 2023/08/07(Mon) 19時頃
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ぅ…………。
[ダメ>>209とは何のことでしょう。 そう疑問を抱いていると、突き出した指先に、顔を隠す腕に、触れられた気配がしました。 ビクッ、と体が震えてしまいます。 こう言う弱い自分は見せたくないのです。 何かに照れたような恥じるような、いやそのものだという顔だなんて、弱みを見せてるようなものではありませんか。 けれど銀の指先にそんなに力が籠っていないから、逆に促すような動きに抵抗はしません。 優しい動きで顔から腕を退かされてしまって、田端は真っ赤な顔を見せることになってしまいました。 唇はキュッと弾き結ばれ、長い睫毛に縁取られた瞼はわずかに伏せられています。 視線はそれに伴い下へと向けられていました。]
(211) nasca 2023/08/07(Mon) 19時頃
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>>210
はいはい
[さてはて、 これは、さすがに危険が及んでる、 わけではないので、 静観です。 むしろ、気を使うべきかと考えたりします。 本当に危機ならば、 ギャアギャア呼びつけるでしょう]
まあ、じゃ、オレは所用すましてくる。
[顔が真っ赤なサトミを眺め、銀の背後から、 緩やかに手を振り、その場から消えました。
いずれにしろ、今夜の夢の中は嵐の予感。 ま、それはそれと]**
(212) blueBerry04 2023/08/07(Mon) 19時半頃
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[一面の花畑の中にいた。]
(213) guno 2023/08/07(Mon) 19時半頃
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[時間の感覚も、場所の感覚もなく。 広い道の先がどこに繋がっているのかも分からない。 抜けるような空を眺め、成った果物を食べ、水を飲んで。 時々通り過ぎていく人を眺めながら ぼうっと木に凭れ掛かって佇んでいた。
空は抜けるように青く、どこまでも広がっていて その中に混じって融けて行きそうだ。
あの天使は次第に メグリヤココロだったことを忘れていくと言った。 この道はきっと魂の巡り路。 時間をかけていろいろなものを洗い流していく。
この先でまた新しい生を受けるのか、 はたまた無へと還るのか。 それは今のあたしには分からないけれど。]
(214) guno 2023/08/07(Mon) 19時半頃
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[ ―――ただ、待っていた。]
(215) guno 2023/08/07(Mon) 19時半頃
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[眠ると時々夢を見る。 あちらに遺してきた誰か。いつかのこと。
瞼の裏、まるで切り取った写真のように 断続的に光景が映った。 別にあたしが何を出来るわけでもないけれど、 まるで懐かしいアルバムを振り返るような気持ちでそれを眺めた。
そうして少し髪が伸び、 肩よりも下になった頃。]
(216) guno 2023/08/07(Mon) 19時半頃
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[ ――――― ]
(217) guno 2023/08/07(Mon) 19時半頃
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[いつからそこにいたんだろう。 思っていたより早かったような、そうでもないような。
黒に身を包んだ長身が側に立っていた。>>143
ぽかん、とその顔を見上げているうちに 手が引かれて腕の中に収まる。
頬に触れる手が、落ちる口づけが、柔い微笑みが。 あたたかくて、優しくて、愛しい。 背にしっかりと腕を回して、胸に顔を埋めた。]
(218) guno 2023/08/07(Mon) 19時半頃
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……あはは。やーっと言ってくれた。
[遅いですよ、なんて言いながら。 くしゃり、と泣き笑いを浮かべる。]
(219) guno 2023/08/07(Mon) 20時頃
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[研究室に置かれたままの、白い表紙のアルバム。>>144
美術館が撮られた写真の上に 一体いつからまぎれ込んだのか、 白薔薇の花びらが一枚、挟まっている。
あの日の花嫁が持っていたブーケであり、 新郎が胸に挿していたのと同じ花。>>5:141
相思相愛を謳うその花が何を意味するのかは、 けれどあの夢の共有者以外が理解することはないだろう。]
(220) guno 2023/08/07(Mon) 20時頃
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[夏は終わり、季節は巡り、 天使の加護は既にない。
ただ、久に影と共に在る。
―――この先、光挿す路で、共に。**]
(221) guno 2023/08/07(Mon) 20時頃
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―― 回谷先輩のお葬式 ――
[ お葬式のお知らせが届いたら、>>186 俺は葬儀場へと足を向けた。
回谷先輩に手を合わせながら、 俺はカードに書かれた文面を思い出して、>>5:201 『もしいつか、また会うことがあれば、 きっと話しましょうね』 と心の中で呼び掛ける。
この時俺が着ていたのは、 夢の中の結婚式での格好を>>5:+108 ネクタイを黒いものに変えたくらいの変化しかなくて、
もしかしたら、あの夢の中で会った人には、 見覚えがあって気まずく思われたかもしれないけど。 ]
(222) JITA 2023/08/07(Mon) 20時頃
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[ それはどのタイミングだったか、 回谷先輩の妹さんと話す機会があった。>>187
訥々と語られる話に頷きながらも、 あまりうまくいっていなかっただろう家庭環境に、 ふいに、いつかの会話が思い出された。>>0:63>>0:154>>0:155
気楽で自由生活を満喫できる一人暮らし。 あのとき、俺が心にしまった言葉を話していたら、>>0:110 もしかして、こんなことが起こっても 後悔しなくて済んだのかなって思ったその時、>>5:+7
「もっとちゃんと話しておけばよかった」なんて>>188 俺の心を読んだみたいなことを言うものだから、 ]
(223) JITA 2023/08/07(Mon) 20時頃
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……そうですね。きっとお姉さんも同じように ご家族と話したかったこと たくさんあったと思いますよ。
[ 少しだけ言葉に詰まりながらも、 俺は何とか同意の言葉を紡ぎだす。
あの夢の中で、回谷先輩が家族と話したいと 言っている場面は、少なくとも俺は見ていないけど、 とりあえず、俺は話を合わせるように頷いて、 ]
当たり前じゃないですか。 ご家族にも俺たちにもこんなに愛されていたんです。 きっとお姉さんにも神様のご加護があって 苦しまずに天国に向かったと思いますよ。
[ 人当たりのいい柔和な顔を作って、 俺は妹さんの問い掛けに、また頷いた。>>189 ]
(224) JITA 2023/08/07(Mon) 20時頃
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[ 実際のところ、俺が夢の世界で見たのは 結婚式の終わり際までで、 その後、どのようにして、 どこへ向かったのかまでは知らなくて。
それでも、余計なことまで話す必要性も感じずに、 ただ、聞き心地の良さそうなことを零して、 俺はその場を辞した。
事故に巻き込まれ、慈悲の世界を見せられるという 非現実的な体験をしようとも そんなに早く俺は変わることはないのだ、と 実感する出来事だった。 ]**
(225) JITA 2023/08/07(Mon) 20時頃
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─入院中・骨谷宛─
『変じゃないわよ。調べたわよ。 海外でそう言う事業あったわよ。 でも個人的には恋人でもない男に 骨で陶器つくります、くださいなんて言われて はいどうぞ、ってならないと思うのよ。 だから、骨谷くんはどんなプレゼン説得をするの? って気になったわけなのよ。』
[骨谷からのメッセージに返信する際、"人骨・陶器"で検索したら出てきたURLを添付しました。 骨そのものより、遺灰を使ったサービスです。 見つけた時にはこんなモンあんのかマジか……と思いましたが(田端は心の中でも結構口が悪いことがしばしばあります)、なるほどそう言うものに骨谷も興味があったのかもしれない、と田端なりに納得したのです。]
(226) nasca 2023/08/07(Mon) 20時半頃
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『どう言った経緯で骨谷くんが骨で陶器を作るの 興味持ったのかは知らないけれど 恋人にあげるより先に 家族に渡す、をメインにした方が説得しやすいのでは? その中で、実は恋人がいて……の方が そちらにも渡して良いですか、なんて できそうだと思ったのよ。
何も、作品は一つで無くて良いのでしょう? 勿論、最終的にどうするかは骨谷くんが決めるのだけど あの夢の場面が今は脳裏にあるだろうから 彼女の家族の気持ちや想いにも 少し想像を巡らせて欲しいと思ったし もしこれがお節介の杞憂なら問題ないわ。』
[そう、これは田端のお節介です。 自分だったなら家族に渡して欲しいなんて思いませんからね。 ただ、それが欲しいと思う家族であって欲しいと言う、回谷への願いもあったのかもしれません。]*
(227) nasca 2023/08/07(Mon) 20時半頃
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『あ、でも、私的には無しだわ。 遺骨は海に撒いて欲しいもの。変わらずね。』
[思い出したように骨谷にそんな追伸をした田端でした。]*
(228) nasca 2023/08/07(Mon) 20時半頃
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─参列─
[お葬式に参列した時は無難に黒いスーツを着ていました。 同じ研究室の仲間であり先輩だったからと参列しましたが、田端は多くを語りません。 ただ、あの髪留めを棺に入れて欲しいと頼みました。 これをあげる約束をしていましたと話して。 その髪留めと一緒に、折り紙で作った小さな蓮を紙箱にたくさん敷き詰めて。
だから、式に関して田端が語る事は特にありません。 だって田端はあの時、すでに精一杯送り出したつもりでしたから。]*
(229) nasca 2023/08/07(Mon) 21時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
nasca 2023/08/07(Mon) 21時頃
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[>>210 視えない姿と話している間はおとなしくstay。 田端の身体が震えるのが分かると、 怖がらせていまいか心配になる。 二度と恐ろしい思いはさせたくはないから。
伏し目になった目許の下 熟れた果実のよう真っ赤な頬は、 怯えゆえでないと 自惚れて構わないのだろうか。]
あ、私もさっき恥ずかしかったです。 おあいこですね。
はい、私とのやり取りで 赤くなったり、狼狽えたりする先輩を見るの ……正直言って、楽しいです。
[それに、何だか擽ったくもあった。 今までにはない感覚に、銀の頬も微かに染まる。]
(230) yunamagi 2023/08/07(Mon) 21時半頃
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─帰還後、大学構内にて─
…………銀ちゃんって、S?
[赤くなったり狼狽えたりする姿を楽しまれていたので>>230思わず眉を顰めました。 何だかとても悔しいです。 確かに銀の頬が染まる様子は、微笑ましくもありましたけれどね。 でも、少し距離を開こうとしただけなのに追ってこられて目を見張りました。 少し俯き気味だったからでしょうか。 11センチ差でコチラが背が高い物ですから、避けようと思えば避けられた筈です。 けれど、目を丸くした瞬間に唇が重なりました。 ぶつかって痛い、なんて事になる事がなかったのは、咄嗟に彼女の細い肩を掴んで勢いを殺したからでした。 けれど、唇を止めるには至らずに。]
(231) nasca 2023/08/07(Mon) 21時半頃
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[なお、かつてのアリババに対しては本気で歯を立てて流血させてやろうの心意気でしたので、
この行為に名前をつけるのなら矢張り口つけや接吻、キスになります。]*
(232) nasca 2023/08/07(Mon) 21時半頃
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[今度は事故ではない口づけが得られただろうか。 どちらにせよ、そっと身を離して。]
エス、のつもりはないのですが……。 私の性癖はおいおい、解明していくと思います。
[微笑むと。 何も飾っていない髪に目をやった。 病院では求められることも、要らないともいわれなかった 彼女に似合う髪飾りをもう一度贈ろうと心に決める。*]
(233) yunamagi 2023/08/07(Mon) 22時半頃
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…………………そうねえ。 お手柔らかに頼むわ?
[これから解明されると言う銀の性癖>>233は、どんな形で知る事になるのでしょう。 ……というか、これからの自分達は、恋人という事になったのでしょうか。 少なくとも先輩後輩以上、となったのは否定できません。 まだ熱い頬を隠すこともできないまま、田端はすっかりいつもの調子を出せずにいます。
それから銀に出会う度に顔を赤くすることが増えた田端でしたが、どちらが早いのでしょうね。 銀の送ってくれる髪飾りが髪を飾るのが先か。 それとも、田端の贈った髪飾りと同じものを田端がつけているのが先か。]*
(234) nasca 2023/08/07(Mon) 23時頃
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……ごめんね。そんなに利他的な奴じゃないんだ むしろ、その逆をいっている
[福原の様子に責める色など無かった。>>180 それでも一時声が小さくなったのは 自殺を語る言葉が刺さった記憶が蘇ったから。>>2:173]
全部、一人では出来なかったことなんだ ……福原君に、会えてよかったな 君にはこれからも沢山頼ってしまう気がするよ
[──この先の話で変わらなければ、とは 心の中で呟いたこと。]
(235) ガラシア 2023/08/07(Mon) 23時頃
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[「そっちの話はもう少し待って」 なんて、朗らかに返せる余裕は無くて。>>181 決意のままに全てを語った。
静かに聞き役になってくれた福原が口を開いた時。 何を言われるのか少し身を固くしてしまった。 相手の心が動きは様子からは分からなかったから。]
……そう、なの? そんな風に考えたこと、一度も無かったな
[しかし、与えられたのは胸の痛みではなく 長らく抱えた思考の根源を揺るがされる発言。>>182 声には驚きと戸惑いが現れる。安堵も否定も、今は無い。
フラットな目線で見ているような冷静な言葉に、無根拠に卑下して否定をする気は起きなかった。 誰にも言えないばかりに、自分の思考は停滞していた?]
(236) ガラシア 2023/08/07(Mon) 23時頃
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[語る前提が何を伝えようとしているのかは分かった。 けれど、理由があれば罪が無くなるわけではない。 一つ一つの話に何を思ったのかも、聞かないといけない。
そうして語り部と聞き手は反転する。
冷えた温度で語られる言葉は>>183>>184 理解すらも、善意や感情で芯を失わない徹底した本音。 最も伝えることに抵抗があった どこか彼の過去を投影出来る婚約者の話にすらも。
他にも同じようなことが沢山あったんだよ、なんて 話したところでどうなるのか想像が出来る。 強く責める声など絶対に向かないのだろう。]
(237) ガラシア 2023/08/07(Mon) 23時頃
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[そんな彼が、どこか必死に問いかけてくる様子に 胸が締め付けられるような知らない心地を感じていた。
けれど、表には出すことはなく。]
自分自身のことは、今も好きじゃない
でも、心に変えられないものがあったとしても 父の道具から、ただの人間になりたいと思ったから
──君といつまでも一緒にいたいから そんな意志が存在価値なのかなと、今は思っているよ
[自分は好きじゃない、行動する意志が存在価値。 彼が望む答えではないのかもしれないと懸念する。
しかし、価値が喪失した理由が 己の選択は全て無意味だと思わされた為である以上 成海自身にとっては大きなことだった。]
(238) ガラシア 2023/08/07(Mon) 23時頃
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[触れた手は、温かい。夢の中とまるで変わらない。 この感触はこれからも、離れていかないらしい。
口許を緩めてみたけれど、 多分不格好な笑顔になってしまった気がする。 きっと、まるで泣きそうな顔に。 もっと強く感じたくて、指を絡める形に握り直した。]
君のあまり知らない姿を見せてもらえて、 全て知っても変わらない言葉をくれて──本当に、嬉しい
君の目の中では俺は人間でいられるんだね ……少しづつ、自分でもそう見れたらいいな
[イメージを変えたのはお互い様。それは肯定するが。>>185
思えば夢の中の彼は、 薔薇の部屋の件を除けば冷静な様子が多かった気がする。 予想外は不快や嫌悪に繋がらない。想いは、語った儘に。]
(239) ガラシア 2023/08/07(Mon) 23時頃
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[店員が近づく足音に、手を離す。 少し名残惜しく思い、膝に引くまで時間がかかった。
福原の注文のビールが個室に届けられた。 もう少しすればチーズもくるだろう。]
……福原君の話、聞きたいな
[乾杯しようと言い出したのは成海 大きさと形の違うグラスを合わせた後、ぽつりとそう言った。]
(240) ガラシア 2023/08/07(Mon) 23時頃
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確かにこんな話を聞いたら 普通はもう少し感情を出すとは、思う でもこれも福原君の一面なら、嫌じゃないよ
それに君は君なりに俺を受け止め、理解してくれた
俺が知らない福原君って、きっとまだ沢山いるよね ……教えてくれる?
[自分も酷い人間で嘘吐きだと言った。>>5:+70 遠ざけていた話に共感を示していた。>>179 記憶に残る中庭での出来事が思い起こされる。
強いられた不自由とは>>183 日頃のやり取りや親の話から思うことはある。
気になることは沢山あって、どれも聞かなければ確証は持てない。*]
(241) ガラシア 2023/08/07(Mon) 23時頃
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至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。
ガラシア 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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はい。楽しみです。 ……今日これだけで、こんなに田端先輩の かわいらしいところ見れて、
どきどきしますね。
[>>234 キスひとつで、いつもと調子の違う田端に 銀もそわそわしてしまった。 恋人の名を冠せるならば、銀は勿論喜んだし、 そうでなくても、彼女に受け容れられた事実だけで 今は満足だった。]
(242) yunamagi 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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[間もなく、白い林檎の花とワインレッドの紫陽花の コサージュが田端に贈られることになるが、
お揃いのふたつが髪を揺らすことがあれば、 恋人の名がなくても、周囲も何かを察することになったと思う。**]
(243) yunamagi 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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今の両親は二人とも教育者で、父親は県内の中学校の校長で、母親は現在教育委員会長だ。 十年前に彼らに引き取られた時も、県内の学校でそれなりの地位に居たのだろう。田舎にも関わらず、余計な噂が広まらなかったのは、彼らの尽力と影響力のおかげと言える。 ゆえに、俺にとっては田舎の不便さ以外に不都合はなかった。
加えて、俺はこの見た目なので。 県の人口が東京の某区よりも少ない地においては余程目立つらしく、自分で言うのもなんだけど、高校を卒業するまでに相当モテたよ。 常に誰かしらが隣に来て彼女を名乗り、しばらくして去っていく。 俺の隣が空いたと聞きつけて別の誰かが来る。この繰り返し。
「先週と変わったところはどこでしょう」さぁ、わからん 「私の欲しいもの分かる?」わかるわけないだろ 「私と──どっちが大事なの?」──
勝手に思い込んで注目してほしくて勝手に大騒ぎして。 今だって地元には自称遠恋の彼女がいるけど、……あれ、最近LINE見たかな
(244) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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行きのバスの中で『ポッキーゲーム』の話題が出た時、やった事ない風にして照れてみせたけど、あれはウソ。本当は毎年11月11日になると、誰かしらに持ちかけられていたんだ。先輩たちの手前、慣れてる感じを出すのはイヤだったから、知らないふりして誤魔化したけど。ただ、よく覚えてないんだけどね。
で、そいつはさておき、 俺が絵画を見てプロファイリングを始めたのは、事件を起こした犯人の絵を見たのが始まりだって言ったっけ。絵画から犯人の心理を探って理解して許そうとは思わないけど、犯罪を起こす原動を知りたいと考えたのがきっかけ。 大学はこのまま心理学専攻に進む予定だけど、色々な絵画を眺めている内に、芸術に触れる機会も増えて、少し関心を持ったんだっけな。その流れで、西門教授の研究室を訪れて、今に至る。
(245) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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──夢の中で(回想)──
[黒翼の天使から生還の宣告を受けて、カフェで肉じゃがを始めとしたスペシャルメニューを堪能した後、俺は再び一人になって美術館二階へと足を運んだ。 特別展だからといって、何がテーマなのかはよく知らん。 順路通りに作品の前に立っては多少なりとも刺激は受けるけど、タッチとか構図とか、じっくり見て回るには時間が足りなくて]
(やっぱり回りくどいんだよね) (色んな《サンプル》を見て作者の心を読み解くなんてさ)
[思考のトレースは学びたい技法だけど、今知りたいのはそれじゃない。 結局は奴の絵そのものを改めて検証すれば、
…───なんて思っていたら、]
(246) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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[この世界では、生死以外は何でも実現するんだっけ。 ご丁寧にホラ、例のあの絵が拡大されて、わざわざ額縁に入って目の前に現れるんだからさ]
……。
[初めて目にした時は、意外に絵が上手いと思ったけれど、名だたる美術品の後ではどうしても見劣りするな。たったこれだけで、失望したような気持ちになるから不思議だ。 目の前に立つと、手を伸ばして絵に触れる。指先が少し《沈む》感触。 ああ、この枠の大きさなら、……入れるわけだ。絵の中の世界に]
(絵そのものに入れば、見えてくるか……?) (奴の当時の考えが。)
……行ってやるよ
[覚悟を決めて、絵の世界を覗き込む。額縁をまたいで入ると、俺は絵の中に溶け込んでいった。]
(247) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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犯人は、当時十七歳の少年だった。 すっかり話を信じ込んで家に上げてしまった両親は本当に愚かだと思うが、最期まで善人だったと分かれば、無事に天国へ導いてくれたんだろうな、……あの時目の前に現れた白い翼の天使が、さ。
(248) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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[その後どうやって抜け出したかは覚えてないけど、こうして現実で目を覚ます事が出来たのだから、疑似体験は無事に出来たという事だろう]
……回谷先輩、 俺は長年探していた答えを見つけたよ、ありがとう
[去り際に残してくれた言葉>>5:203 この美術館の中で起きた事が、この後生きていく上でプラスになるようにって望まれた。 ずっと犯人の心理が知りたくて、供述の裏にも何か別の感情が存在したかと思って探った。けれど、結局は言葉通りの動機と犯行だったというわけだ。 誰でも良かった。刺してみたかった。 死を目の当たりにして恐怖と絶望に塗り替わる顔を見るのが快感だった、てさ。]
(249) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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[───ぶっ殺してやる]
(250) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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[とはいえここは日本だ。 自分で手を下すわけにはいかない。 これからも遺族として、今の両親と一緒に犯人の死刑を望んで訴える側として、活動は続けないといけない。 それとは別に、俺の一生をこれだけに注ぐわけにもいかないから、自分のこれからについても考えないと。
心理学は興味を持ち始めたジャンルだから、やっぱり続けたいかもな。 将来もそっちの道へ進もうか。 あ、西門教授の研究室か……後日、悲しい噂を耳にする事があれば、来年ひょっとしたら、……あるかもしれない?(未定だよ)]
(251) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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とりあえず、 道を示してくれた回谷先輩に、お礼を言いにいかないとな
[腹に巻いたバンテージをきつく締め直した後、上からシャツを着て喪服に袖を通す。 黒いネクタイはコンビニでも売ってるって、教えてもらったっけ。 行きがけに立ち寄るとして、スマホで集合時間と場所を確認すると、部屋を後にした。**]
(252) vitamin-girl 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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[それから、毎日田端の髪を飾るようになった、銀からもらったコサージュ>>243は銀のつける物とお揃いになったようです。 田端の印象では女子の友人は少ないようでしたし、ましてや恋人にすぐ結びつく人も少なかったかもしれません。 人によっては、Sの関係のようだと思ったかもしれませんね。 昔の女学院などにあったその関係は、姉と妹、シスターのS。 もし二人の関係を誰かに聞かれたら田端は頬を染めてしまいます。 けれど、きっとこういうのです。]*
…………お付き合い、してるのよ。
(253) nasca 2023/08/07(Mon) 23時半頃
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── 回谷こころの葬式 ──
[式場は悲しみを表すような静けさに包まれていた。
招待を受けた研究室の者達の一人である成海もまた、式場に足を運んでいる。>>186 入り口で静かに頭を下げ、式場の奥に進んでいく。 その途中でいくつもの、記憶に重なる囁きを聞いた気がした。
中央には自分が知る彼女と寸分違わない見目の、笑顔の遺影が置かれている。 彩る花の控えめな色合いが幻想のように美しかった式で見たそれによく似ているのに、全くの反対の意味を示しているなんて。
その記憶に重なる姿の福原が目に映れば一層に、酷い運命に思いを馳せてしまうのだ。>>222]
(254) ガラシア 2023/08/08(Tue) 00時半頃
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[ごく普通の、可愛らしい子。 それは何も目に止まらない雑花というわけではなく。
このような若さで死んでいい筈がない 誰もが思い描くような、大きな山も谷もない穏やかな幸せを 得る権利があるべき女の子だった。
夢から醒めてそれなりに経った今思い返せば 不安な状況に置かれた女性の前でなんて姿を見せていたのか。
けれど彼女は声を掛けてくれて、 突き放す対応をされても考えを変えなかったのだ。
──その言葉を素直に受け取れなかった。 本当は、成海自身が分かり合おうと思えたのなら きっと、方法はあったのかもしれない。
あの夢の中では時間が足りなくとも、 回谷こころは日常の中で生きていたのだから。]
(255) ガラシア 2023/08/08(Tue) 00時半頃
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[研究室の者達の一部が遺族と話をしていた。
けれど喪に服す黒を纏った成海は、 正しくも有り触れたお悔やみの挨拶をして場を辞したのみ。
他の者が知らない回谷こころの姿や思い出を語れない。 意図してなかった言葉で動揺させた時すらも、 最も彼女を知っていそうな男が側にいたのだから。
美しい花嫁の姿と共に、細やかな後悔は胸に残るだろう。*]
(256) ガラシア 2023/08/08(Tue) 00時半頃
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『タカキ先輩へ 災害での負傷はほぼなかったですが、 別の事情で利き手を怪我して、処置を受けました。 先輩の方も、早く快癒されますように。
夏休み中には集中して 回谷さんのカップをまず仕上げたいので、 先輩のお宅に伺うのはそれ以降にお願いしたいです。 折角なので、タカキ先輩のことも 周囲の環境ももう少し知ってからの方が 良いデザインもできそうですし。
卒業までには間に合わせるんで、 ちゃんと受け取ってくださいね。 From ヘータ』
[オレが退院前にしたためたLINEの返事その1。 タカ『キ』先輩とがっつり強調太字にしてみたものの、 また対面して言い間違わないとも限らない。 むしろ諦めて腹を括るべきか……。]
(257) りしあ 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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[最後は「それまで死なないで」と打ちかけて、 マイルドな表現にしておいた。
とりあえず目下の遺骨ゲットミッションの際、 難航するようであれば、オレよりオトナで 大人との交渉事にも長けてそうな タカナル先輩の助けを借りるかも、 と勝手にアテにしつつ。
駆け付けた両親に抱き着かれ、 親族への説明と会計待ちの傍ら。 オレは「両親は多分来ない」と零していた タカナル先輩にしばし思いを馳せた。**]
(258) りしあ 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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── ダイニングバー ──
まあ、究極的に見れば 利他的も「他人が喜ぶと自分が嬉しい」ってことで 利己的に含まれるとも言いますからね。
人間きっとみんな利己的なんですよ。
[ 一瞬声が小さくなった理由は、>>235 このときの俺は思いつかなかったけれど、 最終的な大雑把な結論を言えば、 少しは先輩の懸念も少なくなるかなと思って。 ]
俺にも先輩と出会えていなければできなかったことが たくさんありますよ。 ぜひ俺のこと頼ってください。 その分、俺も先輩に頼りますから。
(259) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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俺もそこまで詳しくはないのですが、 たとえば愛着障害とかって、 1歳くらいまでに愛着の形成がされないと 大人になっても自己肯定感が低くなるとかって 言うじゃないですか。
だから、そういうのの一種なんじゃないかなって 俺は思ったんです。 [ 実際のところ正解かは分からないけど、 やっぱり俺には先輩が異常だって思えなかったから、 先輩が安心できるのなら、 可能性の話はどんどん出していきたいと思いながら、>>236 ]
(260) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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そうなんですね。
[ 自分のことが好きじゃないという話には、>>238 なんとなくそんな気はしたから、 特に驚きはなくて、 ]
俺も自分のことそんなに好きじゃなかったんですけど、 高祈先輩が、俺のこと頑張ってるって褒めてくれるから、 最近は自分のこと好きだなって思えるんです。
ちなみに俺の高祈先輩の好きなところは、 俺を気に掛けてくれるところと、 大事なところの価値観が合う気がするところと、
あとは、今日知ったことですけど、 先輩も父親の期待に応えるために 頑張ってきたんだなって分かったし、 きっと大学でも気を張ってたんだなあって思うので、 頑張り屋なところが好きです。
(261) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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そんな風に俺が大好きな先輩なんですよ。 存在価値が無いわけないじゃないですか。
もちろん、俺といつまでも一緒にいたいって 思ってもらえることも嬉しいですし、 俺にとって価値あることですよ。
[ 俺が先輩の好きなところを言ったら、 少しは自信を持ってもらえるかなって思ったけど、 どうだったかな。>>238
先輩の不格好な笑顔が崩れてしまわないように、>>239 俺は絡められた指に、ぎゅって軽く力を込める。 先輩に勇気を与えられたらいいなって。 ]
(262) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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そうですよ。先輩は人間であって道具じゃありません。 だから、これからも色々と話し合って、 たまには意見が食い違うこともあるかもしれませんが、 そのときは妥協し合いましょう。
[ そんな日々を過ごしていく中で、 先輩の価値観も変わればいい。>>239
誰かが近づく足音とが聞こえると 繋がっていた手が離れ、 一瞬の冷気が手のひらを覆う。>>240
一抹の寂しさを感じながらも、 ビールと白ワインで乾杯していたら、 今度は俺が話す番が来たようで、 ]
分かりました。 そうですよね、俺のこと冷静すぎるって思いますよね。
(263) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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[ 問い掛けには、どこから話したものかと思いながらも、>>241 届いたばかりのビールを一口飲んでから、 ]
そうですね。 まず、俺の実家は、母方のお爺ちゃんが立ち上げた 貿易会社をやっていて、 お爺ちゃんが社長で、入り婿の父さんはそこの重役で、 俺はいずれ跡を継ぐって言われてました。
あ、社長っていっても、 高祈ホールディングスと比べたら、 全然大きなところじゃないですよ。
でも、結構な教育熱心な家庭で、>>0:112>>1:24 特に外国語は必要だって言われて 複数言語を習っていたので、 子供の頃は遊ぶ暇なんて無かったんですよね。
(264) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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俺があまり感情的にならないのは、 これが先天的なものかどうかは分かりませんが、 子供の頃からだったと思います。 これは父さん似だって、よく言われてたんですよ。
小さい頃は、勉強のし過ぎで遊べないのが嫌で 泣いたこともあったらしいですが、 両親も祖父母も懇々と諭してくれたので、 それからは泣かなくなったようです。
生きる為に諦めるということは、 無意識のうちに子供の頃からしていたと思います。
勉強ばかりの毎日で、付き合いも悪かったので 同級生からは煙たがられていることは 子供心に分かっていたのですが、 立場が違うから仕方ないかと諦めるような子供で。
(265) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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でも、家族から愛されているというのは 子供ながら分かってたんです。 だから、不自由なことは多かったですが、 特に辛いなんて思わなかったんですよね。
[ と、いつかの思い出話も付け加えつつ、>>1:25 ]
まあ、そんな日々が続いてたんですが、 5年前に父さんの不倫事件が起きたんです。
[ あらましについては、夢の中でも説明したけど、>>124>>125 遺書のことや>>1:26>>1:27 責任感の無さの考察についても新たに話して、>>146 ]
父さんから愛されていないと知った母さんは、 心を病んでしまって、 一緒に住んでいられなくなって、 高校1年生になったら、俺だけ一人暮らしを始めました。
(266) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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[ 母さんが俺を仇敵でも見るような態度になったこと、>>1:28 家を出るにあたって 生前贈与を受けたことを話しながらも、>>1:29>>1:30 ]
高校からは俺の実家のこと知ってる人がいなくて、 それから父さんとは全く違うような 明るくて元気な福原徳人を演じて 頑張ってはいたんですけど、
でも、ほぼ家族から捨てられたようなものって言うの すごく惨めじゃないですか。
だから、テキトーにそれっぽいことを言って 誤魔化してたんです。
そうしたら、友達付き合いは増えたのに、 いつの間にかあまり深い話ができなくなって、 当たり障りのない会話で終わらせることに 慣れてしまったんですよね。
(267) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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それに、その場をうまく収めるために、 嘘を吐くことが増えました。 共感した振りをして誤魔化したり、 何かを隠すために、それっぽい嘘を言ったり。
[ あの夢の中でもあったなあ、と>>1:370>>2:328 思い出しつつ言葉にしてみた。 ]
俺、嘘つくことに対して、 あんまり罪悪感なかったんです。 キャラを作っているのと似たような気分でした。 それに、嘘がバレて友達を失っても 別にいいやって諦めてたんです。
(268) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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でも、先輩から俺が今まで頑張ってきたって言われて、 その先輩の言葉を無下にしないように、 少しでも誠実に生きたいなって今は思っています。
俺が今日先輩に話したことに、嘘は一つもないですよ。
あとは……そうだ。 お婆ちゃんと和解した話は病院でしたと思うんですけど、 お爺ちゃんとも今は、会う約束をすれば 普通に会えるようになりました。
母さんは今では精神は落ち着いたと聞いています。 俺はまだ会うのが怖くて、 本人から直接話を聞けてはないんですけどね。
と、俺から話せることはこれくらいかなと思いますが、 他に何か話した方がいいことありますかね?
[ 話し過ぎたと、喉をビールで潤しながら、 先輩に何か質問がないか尋ねてみる。 ]*
(269) JITA 2023/08/08(Tue) 01時半頃
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―― 大藤先輩との最後の挨拶 ――
そうなんすね。
[ 大藤先輩が大学を辞めた旨を話したとき、>>138>>139 俺が言葉にしたのはその一言だけだった。
別に嘘とは思わなかった。 大学を辞めたのも明日から来ないのも本当だろうし、 見たい遠くの景色だって、地球上のものとは限らない。
選別を渡して去っていた田端先輩は、>>152 回谷先輩の願いを聞けたのか、 それとも、結局ビンタすることになったのか、>>132 なんて考えつつも、人の波が落ち着くまで 俺は一旦その場から離れることにした。 ]
(270) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃
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大藤先輩。
[ それから、おそらくは そんなに時間は経っていないと思うけど、 大藤先輩と2人きりで話せそうになれば、 俺は先輩に近寄って話しかける。 ]
前に食堂で話したこと覚えてます? 疲れるけど楽しいって俺が言ってたやつなんですけど。
[ から揚げ定食と焼きさば定食を食べながら 先輩と話したことを思い出しながら、>>0:47 ]
本当はね、俺、楽しくなかろうが疲れようが、 明るく元気に振る舞っていた面もあるんですよ。 だって、そうすれば誰かから必要とされるから。
暗くて覇気のない俺は、 誰からも必要とされなさそうで、 そんなこと、俺には耐えられそうになかったので……。
(271) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃
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大藤先輩は遠くに行っちゃうってことは、 俺のこと必要じゃないってことですよね。 まあ、それ自体は別に構わないんですけど。
ただ、やっぱり傷ついたので、 今後の俺の大藤先輩に対する評価って、 先輩にとっては 不本意なところに落ち着く可能性が高いんですよね。
だから、もし先輩が納得いかないってことがあるなら、 直接口で反論してもらえないと、 俺が自分で評価変えるつもりはないってこと、 一応先輩に知っておいてほしいなって思って 呼び止めたんです。
[ それから、何か会話があったかもしれないけど、 どちらにせよ、俺が「お疲れ様でしたー!」と 元気な福原徳人の挨拶をしたのが、 きっと俺が大藤先輩と話した 最後だったんじゃないかなと思う。 ]
(272) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃
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[ 別に反論なんて求めてなくて、 ただ、恨まれる覚悟があるか確かめたかっただけ。>>2:173
ちゃんと覚悟があるのなら、 先輩がどこへいこうと俺は否定するつもりはないし、
この世の中の“正しさ”なんて所詮、 生きる人間の最大公約数のマジョリティが “正しくないと反論しない・できないもの”だって 俺は思っていて、>>2:173
世間に“正しい”と思われなくてもいいのなら、 それが犯罪行為で迷惑をかけないのであれば 勝手に好きに動けばいいと思っていたから。 ]
(273) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃
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[ でも、大藤先輩がいなくなったら、 きっと俺は父さんの時のように、>>1:378 また身勝手に怒りをぶつけるんだろうなって そう思ってたんだけど―― ]*
(274) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃
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―― ある秋の日 ――
[ 入院中に田端先輩とメッセージのやり取りをして、 早い間に覚悟ができていたからか、 それとも、あのときのように>>1:29>>1:30 独りぼっちじゃなかったからか、
大藤先輩が音信不通となったことには 思いのほか心は波打たなかった。 ちなみに海外に行ったなんて話は、 俺は全く信じていない。>>144
すっかり涼しくなった夕暮れの中、 大学の構内を歩いていると、 道端に夏を象徴する虫が転がっているのが見えた。 触ってみたけど、既に亡くなってしまっているようで。
夏の日々に縋りつくような季節外れの虫の亡骸は、 あの非現実的なことに巻き込まれた夏の日のことを 俺に思い起こさせた。 ]
(275) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃
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俺が回谷先輩の死を悲しいと思ったのは、 生きたがっている人が死んでしまったから。 このひと夏を越すことすら叶わない虫たちもそう。
ですが、死にたい人が死んだのなら、 それは俺にとって悲劇でもなんでもないようです。
[ 虫の亡骸を眺めながら、俺はぽつりと呟いた。
父さんのように怒りが湧かないのは、 心が進化したのか、それとも退化したのか、 あるいは、この出来事を2人の物語として見て 当事者意識が欠けたのか、 いつものように「仕方ない」と諦めてしまったのか、
そのどれもが正解で、 どれもが不正解な気もするけど。 ]
(276) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃
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こんな出来事、早々忘れられませんよ。
[ さして悲しいとも思えない俺は、 あの日に届いたメッセージを思い出しつつ、>>4:16 小さく苦笑を零しながら、
そっと虫の亡骸を抱えて、 近くの木の下の土を少しだけ掘り起こして、 亡骸を横たえた後、再び土を被せていく。 ]
さようなら。
[ 手を合わせてから目を閉じる。 俺の瞳からはもう涙は零れなかった。 ]**
(277) JITA 2023/08/08(Tue) 02時頃
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[そして、退院前にもう一通>>226 実際にオレが遺骨の使用を遺族に申し出た時、 何度も直面した問題だった。 本人の遺言なり一筆なりがあれば話は早いのだが、 確かにメグココちゃんとは夢の中での口約束のみ。 現実でいきなり遺骨を分けて欲しい、は不審だろう。 呪術やいかがわしいことに使うと思われそうだし。
そして、有難いことにタバたん先輩のLINEには 解決へのヒントも記されていた。
遺骨の量にもよるけれど、今までの依頼を鑑みて カップを1脚でなく4,5脚つくることは可能だ。 基本的には遺族に、内1脚をこっそりなり堂々なり トサカ先輩に、の方が話は通じ易いだろう。]
(278) りしあ 2023/08/08(Tue) 02時頃
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『タバタ先輩頭いい! ありがとう! そしてありがとう!!
遺族の気持ちを蔑ろにしない程度に、 そっち方面から提案してみます。
オレの配慮が足りない部分のフォロー 感謝してます、さすがです!
回谷さん以外のカップは勿論 骨を入れずつくるのでご安心ください(?) なんというか、あの世界を通してオレなりに考えて、 勝手に記念品みたいにつくりたくなっただけなんで。
From ヘータ』**
(279) りしあ 2023/08/08(Tue) 02時頃
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─卒業間近のある日─
[それは、卒業間近のある日のことでした。
本当は、田端は卒業したら海外に移住しようと計画していました。 それはゆっくりと両親を捨てる為の計画の一つです。 なるべく遠くで彼らの影響を断ち切り、連絡も最低限にして接触を減らすつもりでした。 完全に縁を切る計画もありましたし、将来的に彼らが困窮したり支援が必要になったりした場合、必要最低限未満の支援のみを送り生活保護を受けられないようにする計画もありました。 後者の場合は、彼らが何かしらで貧する必要がありましたので難しいですけれど、世間様に迷惑をかけない程度に老人ホームに叩き込んで放置する予定は今でも考えています。 けれど、海外に行く予定は保留にしました。 だってそうしてしまうと彼女と離れてしまうではありませんか。 それは、……少し嫌でしたからね。]
(280) nasca 2023/08/08(Tue) 07時頃
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………銀ちゃん。
[今日は銀を昼間にカフェに呼び出しています。 大学の近くにあるそこはある程度賑わっていて、学生たちの明るい声が行き交っていました。 銀の姿を見つけたなら小さく手を上げて場所を知らせます。 田端の前には蜂蜜入りのミルクティー。 その頬はほんの少し緊張を孕んでいます。 髪を飾るのは勿論彼女にもらった髪飾り。 こんな風に田端から彼女を呼ぶ事は、これまでに数えるほどだったと思います。 その時は美術展のチケットを貰ったとか、教授を励ます会をやろうだとか、どこかに行く予定の延長線上にあるものばかりでしたが今回は少し趣が違います。 話したいことがある、と伝えていました。]**
(281) nasca 2023/08/08(Tue) 07時頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/08(Tue) 10時頃
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――ある日
[>>280>>281 卒業式が間近に迫っていた。 ひとり欠けてしまった研究室の四年生に キャンパスで会えるのもあと僅か。]
田端先輩ももうすぐ卒業なのね……。
[この頃には、彼女の家族についても もう少し詳しく聞いていたかもしれない。 卒業後の予定についてはどうだったか。 ともかく、今日は彼女とのデートだ。 『話したいことがある』 何だろう、気にかかる言い回しに。 極力、悪い想像をしないように努めても どうしても騒めく胸を抑えきれない。 それでも顔を会わせるのは当然嬉しいのだ、 複雑な心地で待ち合わせ場所に向かう。]
(282) yunamagi 2023/08/08(Tue) 12時頃
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はい。
[緊張を孕む田端の対面で背筋を伸ばした。 テーブルにはニルギリのブラックティ。 彼女の髪を飾るのは銀が贈った髪飾りだ。 贈ったものを見に付けてくれるのなら、 銀に対してネガティブな気持ちになったわけではない そう判断してよいのだろうか。
「もう会わない」「嫌になった」「別の人が」 脳内をぐるぐるしていた不吉な単語を追い払う。**]
(283) yunamagi 2023/08/08(Tue) 12時頃
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季節巡回 こころは、メモを貼った。
guno 2023/08/08(Tue) 13時頃
暗黒舞踏 オトサカは、メモを貼った。
anbito 2023/08/08(Tue) 14時頃
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─こころ先輩の葬儀で─
[あの夢のような祝宴とは正反対のその場所は、 ごくごく一般的な、仁科もよく知るお葬式だった。 参列者は一様に悲しみの黒を纏う。
”──どうか、この良き日にさようなら”
普通ならありえない分かれの言葉>>5:209。 目を閉じると、こころ先輩の幸せそうな顔が浮かぶ。
今日はあの日の華やかな参列ではなく、華美ではなくしかし無造作でもない身だしなみをきちんと整えた黒で参列した。]
(284) cunnon 2023/08/08(Tue) 14時半頃
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[もっと話しておけば良かったと語る女の子>>187は、こころ先輩が話していた>>4:182妹さんだろうか。 ・・・少し耳が痛い。
優秀で、可愛くて、皆に好かれて── 言ってることは美点ばかりに見えるそれが、妬みや劣等感に転化されるのは姉妹特有のものかもしれない。 他人であれば、可愛いね綺麗だねと言えるのに、残酷にも周囲はそれを他人事にさせてくれない。 年子なら尚のこと。
家族の絆や愛情と好悪は別物だ。 確かに好きだった人のことも、周囲の"雑音"でだんだんと感情がわからなくなる。
でも、そうか。 負の思いは相手も察知するのだと知る。 やたら構ってきたり寂しそうな顔をしていた姉の顔を思い出して苦笑いだ。]
(285) cunnon 2023/08/08(Tue) 14時半頃
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[先輩が何を願っていたのか>>0:10 大藤先輩といつからそうだったのかも知らない。
でも、 "回谷こころ"ただひとりを愛してくれる人と出逢い結ばれたことはきっと、周囲の"雑音"をはねのけるほどの奇跡の一つに違いなく。 だってあんなにも、しあわせそうだったから。]
あの、失礼かもしれませんが──
[参列者との会話が途切れた頃に、何枚か書いたこころ先輩単独のラフを一枚差し出す。 "一番最近の先輩の笑顔です"、と。 先輩は怒るかな。
両親の後悔を語る妹さんも、幸せそうに笑う先輩の顔はきっと知らない。 語れることは多くないけれど、先輩が幸せだったことを知って欲しいと思った**]
(286) cunnon 2023/08/08(Tue) 14時半頃
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─卒業間近のある日─
改まってごめんなさいね。 あ、ケーキ食べるかしら。
[田端の前には甘いミルクティーがありますので、今回はケーキはありません。 それでも彼女に勧めてみました。 この頃には家族はあの悪夢の源であることや、いつも助けてくれなかった両親を棄てる気でいることも話していたでしょう。 隣にいる同じ子供なのに、いつだって兄の為に動かれていた、庇ったり守ったり気遣ったりして貰えなかったことが悪夢の源なのだと。 だからこそ家族のような守護が欲しかったと、そんなことも打ち明けたでしょう。 弱いところは見せたく無いことも言いました。 だから人前でお酒は飲まないとも言いました。 確かに、田端は下戸ではありませんが人前でアルコールを嗜みません。飲んでるふりをしてノンアルコールばかり飲んでいます。 むしろ"アルハラって知っている?"と、アルコールによるトラブルを防ぐ立場をとっていましたので、田端の参加する飲み会はそう言った騒ぎは少なかったようです。]
(287) nasca 2023/08/08(Tue) 14時半頃
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あのね、話っていうのは……。 ほら、私そろそろ卒業してしまうじゃない。 新社会人になるから仕事を覚えるまで大変だし、これからなかなか会えなくなるの。 特に、平日が休みの仕事だし……。
[両手でカップを持つと指先がほんのりと温まります。 就活はだいぶ前に終わっていましたから、その時にも会って話はしているでしょう。 ブライダル関連の仕事に落ち着きました。 けれど田端の視線は少し落ち着きません。 彼女を見たり、手元を見たり。カップの中で揺る水面を見たり。 ソワソワと落ち着きがない様子はあまり見られない物です。 けれど意を決したように唇を引き結ぶと、自分の鞄からあるものを取り出しました。]
(288) nasca 2023/08/08(Tue) 14時半頃
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これ。よければ受け取って欲しいのだけど………。
[取り出して相手の前に置いたものは二つありました。 特徴的な布貼りの小さな小箱と、一つの鍵です。 その小箱はそう、ちょうど指輪が入るような大きさでした。 田端はそっと視線を横へと向けます。]
……………もしよければ、だけどね。
[切り捨てるという選択肢が取れない時、田端がこうして何重にも防衛線を張っているのを彼女は気づいていたでしょうか。 断られても傷つかないように。諦められるように。
けれどそれがやっぱり怖くて、今は直視することができませんでした。]**
(289) nasca 2023/08/08(Tue) 14時半頃
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─教授をはげます会─
[それを思い至ったのは、回谷の葬儀の後でした。 西門教授の姿は絶対にあると思っていたのになかったのです。>>#3 どうしたのかしら、と不思議に思いながら教授と顔を合わせた時に思わず言葉に詰まりました。 あれは事故でしょう。しかも、地震という名の、予測し難い出来事と重なってのもの。 教授に非があるとは思えず、本当に不幸な出来事だった、誰も悪くなかったと言えるはずなのです。 それなのに"参列を断られてしまった"と言う教授は疲れ切っていました。 だからお参りの時には私もお供しますよ、と教授を励まし実際にお参りの時にはお供させてもらうでしょう。 死者が出たということで何だかんだと言う者は確かに居て>>#4それでも教授は胸を痛めていたようでした。 けれど、言葉を詰まらせたのはそれだけではありません。]
(290) nasca 2023/08/08(Tue) 16時頃
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……教授の、薄くなってなかった……???
[何がとは言いませんとも。 ヒソヒソ、と、教授に同時にあったメンバーに確認しました。 誰だったでしょうね?ヒイラギ[[who]]でしょうか。 だよね、と言う空気がお互い流れたのは事実です。 顔もやつれていましたし憔悴しきっていましたが、薄くなったその部分が哀愁をさらに加速させました。 だからこそ、お参りをした日とは別の日に教授を誘って、教授を慰めるだか励ますだかの会を執り行ったのです。]
(291) nasca 2023/08/08(Tue) 16時頃
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[会場は小さな個人経営の居酒屋を貸し切りました。 その時には大藤はまだ居たのでしょうか。 居なかったのなら、大藤の写真と回谷の写真を並べて飾り、そこにも麦茶と枝豆などを置いておきます。 何が並ぶのかは他の皆にもよるでしょう。 本来こう言うのはあまり得意ではないのですが、言い出しっぺとして田畑が取り仕切ります。]
ええと、いろいろなことがありましたがお疲れ様でした。 慰労会みたいなものになるとは思いますが、一先ず気楽に飲み食いできたらと考えています。 皆さん、お疲れ様でした。
[田端の手にあるのはオレンジジュースです。 簡単な挨拶をすると、教授にお酒を注ぎました。 お疲れ様でしたと労いの言葉をかけつつ、そっと海藻サラダを取り分けたりするのです。]**
(292) nasca 2023/08/08(Tue) 16時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
nasca 2023/08/08(Tue) 16時頃
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――ある日:カフェ
[今日は少し遅めの昼食を採っていた。 ブラックティーなのもそれが理由で、 だからケーキの類は「大丈夫です」と断りを入れる。
カップに両手を添えてぽつり話を切り出した 田端の様子を見守る。 卒業後の話。 この時期だ、予想していた話題のひとつ。]
はい。 里実さんと大学で会えなくなると思うと、 やっぱり寂しいですね。
[季節が冬に移った頃、銀の呼び方も変わっていった。 彼女がブライダル関連の仕事に就くことは聞いている。 マイペースな性格は接客部分でどう対応するのか 想像がつきにくい部分もあるが、 彼女には適した分野にも思えた。]
(293) yunamagi 2023/08/08(Tue) 17時半頃
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[田端の家族についても、 この頃には色々聞き及んでいて、 既に憎悪の対象ですらない切り捨てるべき存在と 彼女が見做していることも知っていた。 近くにいても、彼らは彼女の心が其処にないことに 気付かないのだろうか。 何故、気づこうとしなかったのか。 銀には不思議でならない。
そんな話を聞いた折には必ず、 髪を撫でて、優しく額や頬にキスを落とした。 貰えるはずだった愛情のひとつひとつを取り戻すように、 それ以上を与えることができるように。
弱いところを見せたくないという彼女に 「かわいいところは見せてくださいね」と 微笑みながら。]
(294) yunamagi 2023/08/08(Tue) 17時半頃
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指輪……?!
[置かれた小さな二つの箱と鍵がひとつ。 開けるよりも先に、フライングで声を上げる。 違っていたら恥ずかしいな、と田端を見ると、 どこか素っ気ない口調で呟いたあと、銀を直視しようとしない。 予防線というよりも照れているように映って、 銀は破顔した。]
いいんですか? ……開けますよ。 え、と、こっちの鍵は? 箱の鍵ですか? ……それとも一緒に暮らすためのもの?
[鍵を手に取って、首を傾げると ちらとカップの水面に揺れる朧な像を覗くように 視界に入れて、それから像の主を見上げる。**]
(295) yunamagi 2023/08/08(Tue) 17時半頃
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─卒業間近のある日─
[彼女に下の名前で呼ばれるのはまだ恥ずかしいです。 だから田端はいまだに彼女を銀ちゃんと呼んでいました。人前では。 二人きりの時にはいつの頃からか"檀ちゃん"と呼ぶようになっていました。 今は、カフェに居るのでこちらは人前の仕様になっています。 そんな田端でしたが、家族のことを語った後に甘やかすように髪を撫でられたり額や頬にキスされると>>294いつも泣きそうになって困っていました。 本当は自分が年上だから手を引く役目のはずです。 だけどそうして受け止められると、涙が滲んできてしまうのでした。 でも、その手も唇も心地よくて止める事はできません。 素直に甘える事はできませんが、頭を預けるのが田端の信頼の証でした。 頬に唇が触れると視線を上げて、涙がこぼれないように自分から唇を寄せてみた事もありました。
「可愛いところなんてわからないわよ。」
そんなところを見せてなんて言われて、拗ねたような声で呟いたこともあります。 そう言いながら、彼女の細い肩に額を預けたりしていました。]
(296) nasca 2023/08/08(Tue) 19時頃
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──某月某日──
[研究室の先輩方と最寄り駅の前で待ち合わせして、回谷先輩の告別式会場へ向かう。 初めて降りた駅、初めて見る光景。 手元のスマホに映した地図と、周囲の景色を交互に見ながら、先輩はかつてこの道を通学路にしていたのかな、などと想いを巡らせる。
会場に着いたら先輩たちの見様見真似でお辞儀をして、香典を渡して記帳する。 夢の中の結婚式もだけど、葬式に参列するのも初めてだ。 両親の葬式の時は、入院中だったんだよね。 だから、柩の中を見るのも初めて、……]
(297) vitamin-girl 2023/08/08(Tue) 19時頃
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(……本当に眠ってるみたいなんだなぁ)
[手をかざせば呼吸が当たるんじゃないか? そのくらい、生きているのと何ら変わらなくて。なのに、二度と目を覚ます事はないのだと考えると寂しさとか切なさが胸に押し迫ってくる。 俺ごときでも結構クるから、先輩方はもっと、……特に大藤先輩は余計に辛いよな]
(これ、お菓子のお裾分け) (先輩の分ですよ)
[声に出さずに語り掛ける。 事前にお伺いを立てて許可を得たので、持参したつぶつぶイチゴポッキーのパッケージをそっと入れた。ご存知ですか?このポッキーの断面、ハート型なんですよ。ぜひ確かめてみてくださいね。]
(298) vitamin-girl 2023/08/08(Tue) 19時頃
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そう、指輪。……職場で着けていた方が良いんですって。 強制ではないのだけどね。 ……鍵は家の鍵だけど。
[箱を開けたら、そこにはたしかにゆびわがありました。 銀に光る華奢なもの。波のように緩やかな線を描いたそこに、小さくアクアマリンがいくつか嵌められています。 それに沿うように、小さなダイヤも。 それが銀のもので、田端のものは同じデザインですが石がより濃い青のサファイアが使われています。 多分、彼女のものの方が細いでしょう。]
いっ…………つでも遊びにきてね、の鍵よ。 1LDKだもの、二人暮らしには狭いでしょう?
[うっと言葉に詰まりましたが、なんとか言葉を繋げました。 頬が赤くなってしまうのは、それはその、同棲と言うもので、自分たちにはまだ早いのではと考えたからです。 指輪も自分がつける必要が見えたからついでに買っただけで、深い意味はありません。 ………田端の建前では。]
(299) nasca 2023/08/08(Tue) 19時頃
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[で、俺はといえば、先輩と妹さんの確執?とかもよく知らないから、遺族の方と言葉を交わす事もなく。 それより、……]
大藤先輩、……?
[会場のどこか片隅か、あるいは中庭的な場所だったか。 大藤先輩が一人で佇んでいるのを見かけて、何となく近づいた。俺だって悲しいけど、比で言ったら先輩の方が全然苦しいだろう。 俺から敢えて今、何て声を掛けられるか分からないけど、]
すみません、……いいですか?
[遠慮がちに声を掛けて、隣に立つ。 何か眺めているようだったら、何を見ていたか訊ねようか。二言三言、言葉を交わした後に切り出す]
(300) vitamin-girl 2023/08/08(Tue) 19時頃
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回谷先輩、……眠ってるみたいでしたね 俺、…まだ、信じられなくて、……。 言葉はもう、…交わしてきましたか?
[尋ねはしたけど、答えは期待していなかった。 見知らぬ土地、見知らぬ場所で一人で居るよりは、知っている誰かと一緒に、仲間を失った悲しみを共有したかった。 あと、一瞬だけ。ほんの一瞬だけど。 大藤先輩までどこか行ってしまうような予感がしたんだった。*]
(301) vitamin-girl 2023/08/08(Tue) 19時頃
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超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。
vitamin-girl 2023/08/08(Tue) 19時頃
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―― 教授をはげます会 ――
お疲れ様です! 乾杯!
[ 田端先輩の開始の挨拶の後、>>292 お酒が注がれた教授のグラスに、 俺はグラスを両手で持って重ねた。
ちなみに俺が飲んでいるのは烏龍茶。 教授をはげます会なのに、 俺が酔っ払ってしまっては 逆に迷惑を掛けてしまうから、 俺は細心の注意を払っていた。 ]
(302) JITA 2023/08/08(Tue) 20時頃
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そういえば教授、チキン南蛮好きでしたよね。 注文しましょうか? それともお酒に合わせるなら、別のものがいいですかね?
[ 田端先輩セレクトの居酒屋は、>>292 ご飯もののメニューも豊富で、 俺はいつかの食堂でのやり取りを思い出しながら、>>0:46 メニューを開いて、 追加で何か注文しようか提案しつつ、 ]
大丈夫ですよ。 俺は卒業するまで、教授のところで学びますから。
[ なんて言いながら、 学生の希望者が減り続けることを>>#4 嘆く教授を俺は励ましていた。 ]**
(303) JITA 2023/08/08(Tue) 20時頃
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─退院の日─
[目覚めてからの検査で左腕の傷以外には問題がないと認められた。 様子見を含めてあと2、3日の入院は余儀なくされたが、その後の退院の許可はおりた。]
ぬーん、たった数日でもからだ不自由〜
[ぐーっと伸びをして、イタタと左を庇うまでがセット。 当日迎えに来た両親が残念な子を見る目でわたしを見ていた。 やめたまえ。]
じゃあ、挨拶だけしてくる。
[そう告げて、入院が続く人がいれば挨拶にまわる。 今日でもそれ以前でも、もしラインの意味>>157を尋ねられることがあればあの日の絵を描きたいと告げただろう。
西門教授も訪ねたかったが、精神的な負担の方が大きいようで難しそうだったので、看護師さんに自身の無事と退院の旨の伝言だけお願いした。]
(304) cunnon 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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[帰って一番にしたことは画材……ではなく、 姉の希華について両親と話をした。 桃華の変化に気づいていながら、姉との関係の溝を見つめるしかなかった両親は、以前の心境や今の心境についてゆっくりと耳を傾けてくれた。
外見は少し気をつける(今はそれが精一杯)と言っただけで母が泣いたのはたいへん驚いた。]
……のっかのお墓参り、行きたいな。
[ぽつ、とつぶやくと、怪我が治ったら行こうということになった。 今までも行っていたけど、前とは違う気持ちで会えると思うから。
─それまでに、もう一度彼女を描きたいな。 ─あの日のスケッチブックは夢の中だから。
でも、先に描きたい……残したい絵があるから、 もう少し待ってね、と心の中でつぶやいた**]
(305) cunnon 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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── ダイニングバー ──
[自分がどこまでも利己的だという考えは 成海の罪悪感の根源に近い部分にあった。
他者も含まれるところまでその認識を広げる言葉。 どれ程に衝撃的だったか。 そういうものなのかと目を白黒させていた。>>259
でも、それだけじゃない。 頼り頼られる、それも互いの利己で成り立つのならば もう情けないなんて思わずに素直に頷けたのだ。]
(306) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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[成海の心の形に関する話も視野が広がるようだった。
確かにそうした症状は聞いたことがある。>>260 けれど、自己を肯定出来ないのは こんなにも歪んでいるのだから当たり前なのだと思っていた。
一人では気づけなかった角度からの言葉に 感謝を述べ、自分でも調べてみると告げた。
福原はいつか賢くないと言っていたが、間違いだと思う。 あの時は成海についてろくに知らされていないのだから、分からなくて当然だっただけだ。]
(307) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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[この答えは彼にとって望ましくないだろうか? そんな不安に気を取られていた成海は、 まさか褒められると思わず、>>261>>262 少し驚いた後に笑い声を零した。]
ふふ。急に褒められて恥ずかしい。でも、ありがとう
本当に二人はよく似ているということだね 君にそう言われると、拒絶する気が起きない ……なんだか魔法みたいだな
[当然の義務であり、頑張っているだなんて思っていなかった。 けれどそれがこの青年との類似点だというなら 否定よりも悪くはないという思いが勝るのだ。
絡められた指を握る強さが、 前向きな二人の未来を語る言葉が、>>263──心強かった。]
(308) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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[惜しみながら手を離し、乾杯を終える。
彼の語りの合間に届いたチーズも手を付けずに、 時折相槌を打ちながらも、黙して話を最後まで聞いていた。 >>264>>265>>266>>267>>268>>269 なんとなくそうじゃないかと思っていた内容、本当に知らなかったこと。その言葉の多さに準じて成海の思考も多く揺れた。]
大丈夫、沢山の話をしてくれてありがとう。 福原君のことが知れて、満足したよ。 貿易会社だとうちとはあまり関わりが無いかな。 だから知らなかったけれど、 なんとなく近い生い立ちなのかなとは思っていたんだ。
[自己否定に繋がる醜悪さ、家庭事情により抱いた惨めさ。 形は違うがどちらも頑なに秘めてきたもの。 打ち明ける約束から季節は流れども過去とするにはまだ浅い その中で充分に話をしてくれた福原に感謝し、思考を述べる。]
(309) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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福原君なら分かってると思うけれど、 感情的にならないことは悪じゃない。 一つの個性として、認められるものだ。 少なくとも俺にとっては君の一部でしかない。
でも生きる為に諦めるというのは少し悲しいし、 同級生の話は俺も似た経験をした記憶がある。
だから君が愛されて育っていたのが嬉しくて、 捨てられたようなものだと思うようになったのは、悲しい。
お母様のことは、あの時しか話に出てこないからなんとなく。 彼女はとても深い傷を負って、 お父様にも色々な思いがあった
……でもやはり俺には、一番の被害者は君だと思える 子供にとっての家庭は世界だと言ってもいい程に重要だ
(310) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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最初から与えられない、与えられていたものが消えたり変わる。 どちらがより酷なのかなんて決められないし、 同じものでもない。
だから簡単に同調して良いとは本当は思えないのだけど、 やっぱり俺と似ていると感じたのは間違いじゃなかったんだね。
君の自分を守るような振る舞いが通用しなかった時、 側にいられて本当に良かったと思う。
今思えば少し俺の言い方がきつかった気がするけど、 ごめんね、そういうところがあって。
でも今の君なら言われなくても適度に気を抜くことが出来るよね。 親の被害者な子供からそんな風に成長した福原君が 俺はとても、誇らしいな
(311) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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冷静さを人より保てる性質であること、 周囲の様子に合わせて言葉を変えられること。
本当に深く関わりたい相手には 後者は向けるべきではないかもしれない。 確かに俺は君とお互いに、誠実でありたい。 嘘を付かれる心配は最初からしてなかったけどね。
でも君が身につけてきたものは、場面が変われば 社会人になれば当たり前のように求められることもある。 ただ嘘は使い方を見誤り乱用すれば、 いずれ必ず露呈するけれど、福原君は賢いから。
つまり、俺はそんな君も好ましく思うよ
俺が出会ったのは幸せに愛されている子供じゃなくて 辛い経験をして一人で頑張ってきた君だから。
(312) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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今の君が持っている性質は、 誰かと共に生きる時、相手によってはその役に立つスキルだ
[それが自分だとは、なんだか恥ずかしくて言えなかった。]
勿論、俺の言葉で前向きになってくれるところも嬉しいし これから変わっていく姿も楽しみにしてるけどね。
話してくれて、ありがとう お祖母様とお祖父様のことは、本当に良かった。
お母様については、無理はしなくていい。 どちらか一人でも心に負担がある状態では 本当に正しい再会が出来るのか、危ういからね
[そこまで述べれば、チーズを食べるかと勧めた。*]
(313) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃
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── とある日・大学にて ──
おはよう、仁科さん
[少なくとも軽症の者達は学業に復帰した頃のこと。 その日午前中は講義を取っていない成海は 昼時に現れ、メッセージアプリの個別に連絡し 二人で会えないかと聞いた。
一人でいるのならそこに赴き、違えば中庭のベンチに呼び出した。 差し出す袋にはとある洋菓子店専門店の名前。 中には保冷剤とスプーンと、瓶入りのティラミス。]
上着を買って返す必要は無かったわけだから 俺なりに考えたお礼だよ
形が崩れなくて家以外でも食べやすいものはこれかなって ……大丈夫?嫌いじゃない?
[女性に甘いものは安易な思考ではある。ただ、形に残るものは重いと考えた。]
(314) ガラシア 2023/08/08(Tue) 21時頃
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本当にあの時はありがとう、そしてすまなかった
年下の女性が不安になる時に、 俺は一体何をしていたのだろうね
[少しだけ自嘲をするけれど、 そこに思いつめた深刻さは無く。]
結婚式の時の仁科さん、素敵だったよ ……お姉様にそっくりだった
話したことはろくに無かったけど、 とても綺麗な人だったね
[あの頃学内で聞いた彼女の死因や噂には 自分からは触れないことを選んだ。 それが真実かどうか不確かで、 話した通りの関係性しかなかった以上は 「大学の先輩」が踏み込んでいい範囲は限られている。]
(315) ガラシア 2023/08/08(Tue) 21時頃
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例え夢の中だったとしても 仁科さんが助けてくれたこと、忘れないよ
もう誰かに辛い顔をさせないように生きる
[仁科の泣きそうな顔が未だに焼き付いている。 本当に自分は、自分のことしか考えていなかった。
回谷が生きられなかった世界で不要な血は流さない。 そんな思いも語った理由にはあったけれど、 未だ彼女のことを容易に口に出すには日が浅い。]
本当にありがとう、……それじゃ
[それからどんな話をどれくらいしただろう。 貴重な時間を使わせている以上、 最初から長居をしないつもりであったが。
終わりにはもう一度お礼を言って立ち去った。*]
(316) ガラシア 2023/08/08(Tue) 21時頃
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至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。
ガラシア 2023/08/08(Tue) 21時半頃
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[回谷先輩の告別式に出た後、西門研究室から少し足が遠のいてしまったと思う。 絵画のプロファイリングは、夢の中で犯人の動きを再現したら、必然ではなくなってしまったし(興味は持ち続けているけれど、)試験の準備に忙しい時期と重なったので。 ただ、研究室のグループLINEにはまだ入ったままだから、時々情報は入ってくる。 (ビバ☆ゼミ縁故>>-531)
仁科サンが描こうとしている絵の完成を待っているし、 ヘータせんぱいのカップ製作工程も気になるし、 あとは大藤先輩が大学を中退するって噂を聞いて、心落ち着かなくなったり。
そこへ、実家から菓子折りが届いて、皆さんで分けなさいって母親から連絡が来た。 事故に遭ってはじめて、俺が研究室に出入りしているって知ったもんな。 お世話になった教授や先輩方にちゃんとご挨拶しなさいって確かに。 こうして、敢えて理由を作らずとも向かう口実を引っ提げて、久々に西門研究室を訪れた。]
(317) vitamin-girl 2023/08/08(Tue) 21時半頃
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──はげますに至るまで──
[研究室に差し入れたのは、地元では有名な洋菓子店のフルーツゼリー。 ゴロッと丸ごと果肉が特徴で、特にお勧めは桃かびわ]
お好きなのをどうぞ。
[先に西門教授に一つお勧めしてから、この場に居合わせた田端センパイにも箱を差し出す。その時だったかな、]
……んっ?
[急に前屈みになった先輩にヒソヒソと耳打ちされたのは。>>291]
……薄く?……えっ、…アッ
[近づいた時、視界には入ったけど認識はしていなかった。 けれど、改めてさっき見た辺りに素早く視線を送って確認すると、はわわ確かに]
(318) vitamin-girl 2023/08/08(Tue) 21時半頃
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やっぱりお疲れなんでしょうね…… あれから眠れてないのかな…
[コソコソ。心理学専攻したら催眠術を学んで教授に試してみたい。 何となくこの場で《はげます会》を催す事が決まった。*]
(319) vitamin-girl 2023/08/08(Tue) 21時半頃
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─HAGEますに至るまで─
……ねー。ショックだったでしょうし……。 ストレス性だとは思うけどね……。
[うんうんと頷きながらこそこそヒソヒソ。 もちろん教授に聞こえないように振る舞いながら、柊から桃のゼリーを頂きました。 その場に銀が居なければ、貰って良いか尋ねてからもう一つ頂いたはずです。]
(320) nasca 2023/08/08(Tue) 21時半頃
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こう言う時、お酒で……とかはよく聞くけれどね。 一人で飲むと辛そうだし、こう、みんなで労ってあげながらならお酒の席も良い……かしらねえ?
[そんなこんなで、ハゲマスの会は開催されるに至ったのでした。 生徒たちには "教授、ストレスがひどくて大変そう。励ましてあげない?" "特にその、薄くなってる。" と言う説明が軽くされましたが、もちろん当初のことなんて教授には伝えません。 意気消沈した教授を連れ出すのは難しかったかもしれませんが、"みんな教授のことを心配しています"と言う言葉で彼を場に引き出すに至ったのでした。]*
(321) nasca 2023/08/08(Tue) 21時半頃
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――某日/葬儀――
[オレは最高気温を更新しそうな酷暑の炎天下を 黒い礼装に身を包み全速力で駆けていた。 事前に最寄り駅で研究室の面々は待ち合わせ していたようだけど、到底間に合いそうにないので 単身現地に直接向かわざるを得なかったのだ。]
――っは、っは、っは、……!
[時折スマホのナビ画面をチラ見しつつ、 走って走って走って、ようやく 短い坂の上に鯨幕を確認できた。 樹と勘違いしたのか、幕に留まって鳴いていた蝉が 凶悪な陽光に向かって飛び立つ。
葬儀にすら遅刻寸前ギリギリ滑り込みセーフとか。 もう少し余裕のある男に、オレはなりたい……。]
(322) りしあ 2023/08/08(Tue) 22時頃
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…………この度、は…… …………お悔み、を、 ぜぃ、
[ダラダラ滝のように流れる汗を スポーツタオルでぐいっと拭うオレの左頬には そろそろ消えつつある手の形だった鬱血痕。 が、今回の遅刻の原因は、新たにクッキリ 刻まれた右頬の紅葉だった。 さすがに、別れ話の直後に死者も出るような 災害に巻き込まれ病院に運ばれたとあっては 寝覚めが悪かったのか、あの日のことには 触れぬまま、オレとアカリんはよりを戻した、のだが――]
…… っつううぅ、 相変わらず威力が、
[今日の葬儀の出欠を巡ってまた朝から 一悶着あったのだ……。 メグココちゃんが、研究室の同期で可愛い女の子だから、 色々勘繰られ荒ぶる彼女を宥めようとして このザマだぜ……真っ白に燃え尽きたい。]
(323) りしあ 2023/08/08(Tue) 22時頃
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[あまり礼を欠いては、この後の本題交渉に 支障を来してしまう。 極力丁寧に記帳をして不祝儀を渡し、 粛々と参列した。 数年前のジイさんの葬式より、 圧倒的に平均年齢が若く、悲壮感も一入だ。 メグココちゃんは、オレと同い年なんだから。
平凡な親族や友達の別れの儀式。]
……オレはずっと憶えてるよ、メグココちゃん。
[歴代カノジョとは別の意味で、大事な大事な友人。 キミが忘れないでと望んだから、ずっとずっと。 遺影の中の普段の笑顔でなく、 青と白の冥婚の場での、一番綺麗な姿を。 9人で共有したあの夢の世界の出来事を。
それは、ニトちゃんが描いたスケッチ>>286が、 きっと一番近いはず。]
(324) りしあ 2023/08/08(Tue) 22時頃
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[線香の匂いが参列者の身に染みついた頃、 告別式の終わりにオレはメグココちゃんの ご両親に例の遺骨についての説得を試みる。
唐突にオレが祖父の遺骨でカップをつくった 話を始めると、相当怪しまれたが。 生前、メグココちゃんも興味を示し、 遺骨の提供に否定的ではなかったこと、 (時系列と因果を誤魔化すのに苦労した) 今までこなしてきた依頼も幾つか例を交えて、 とりあえず焼き場まで同行させて欲しい旨を、 切々と訴え続けて。
そしてオレは、困った顔を見合わせる彼等が 渋々了承するまで、何度でも頭を下げるのだった。**]
(325) りしあ 2023/08/08(Tue) 22時頃
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――ある日:カフェ
[彼女の職種と思うと、指輪を着けていた方が よいのは分かる。それでも彼女が 自分の気の進まないことをすると銀は思わない。 だから二つ並んだ指輪には、 彼女の気持ちが籠められている。そんな解釈を。]
わ…ぁ、可愛い……。これ、本物の石ですよね。 貰ってしまっていいんでしょうか。
[苦学生ではないが、装飾品に金をかける性分ではない。 どちらかといえば経済観念はシビアなほうでもある。 就職が決まったとはいえ、同じ学生の身。 やはり気にはしながらも。]
でも、とても嬉しいです。 ……素敵なデザイン……嵌めてもいいですか?
[そっと手に取ったのは、濃いブルーの指輪。]
(326) yunamagi 2023/08/08(Tue) 22時頃
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[彼女は気づいてないのだろうか。 弱みを見せたくないという言葉が、 銀の愛撫に滲む眸が、 可愛いところがわからないと拗ねる様が。 どんなにかわいくらしく銀の目に映ることを。]
(327) yunamagi 2023/08/08(Tue) 22時頃
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[今もそう。 銀の言葉に想像するものがあったのだろう、 言葉を詰まらせて、取り繕うように繋ぐ様が。 美術館を訪れる前に見せることのなかった反応と表情で。]
あっ、里実さんの部屋の……合鍵、ですね。 うわぁぁ。
行きます! お仕事忙しいと思うので、 邪魔にならないようにしますね。
[一緒に暮らす、は銀の早とちりだ。 少し気恥ずかし気な様子を見せながらも、 力強く頷いて鍵を受け取った。*]
(328) yunamagi 2023/08/08(Tue) 22時頃
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─卒業間近のある日─
勿論。……一緒に着けたくて買ったのよ。 それに、そこまで高くないし……。
[田端も、特にブランドに拘ったりはしていないので高いものを買い揃える事はありません。 ただ、これを買うために密かにアルバイトをしたのは秘密です。 無理をしたとは思われたくありませんからね。 宝石がついていると言っても小さなものですから、そこまで高価でないのも本当なのです。 けれど、彼女に指を出してと言われるとびっくりして一度彼女に振り返りました。]
(329) nasca 2023/08/08(Tue) 22時半頃
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なっ……!?
[どうしよう。 一応二つ用意していたのは説明のためでしたが、その意味を察すると指先まで熱くなってしまったようです。 視線が泳ぎます。彼女を見て、テーブルの上を見て、やっと差し出したのは左手です。 そして右手では自分の口元を押さえていました。 指輪はお互いの薬指に合うように作りました。 ……きらりと煌めく色が、なんだかとても面映いです。 でもなんだか誇らしくもありました。 きらりとひかる指輪を見て、目元を綻ばせてしまいます。 誇らしくて、嬉しくて。]
……わたしも、嵌めて良いかしら?
[ね、と首を傾げて銀の左手を求めます。 差し出してくれたら嬉しげに薬指にお揃いの指輪をはめるはずです。]
(330) nasca 2023/08/08(Tue) 22時半頃
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受け取ってくれて、良かったわ。 お構いできるかはわからないけれど、いつきてくれても良いようにしとくつもりよ。 どうしてもこれからの生活パターンが読みきれないから……。
[そうして、また姿勢を正します。 こほんと咳払いをしてから、今度こそまっすぐに彼女を見つめました。 そっと彼女に手を伸ばしてその手を両手でそっと包みます。 きゅ、と唇を一度引き結びました。]
(331) nasca 2023/08/08(Tue) 22時半頃
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――ある日:カフェ
[田端が驚きの声をあげる。 当然のように彼女の方の指輪を手に取ってしまったが、 思いの外大きな反応に、性急だっただろうか と、一瞬心配になる。
目を泳がせたあと左手を差し出す様子に、 ほっと胸を撫でおろした。 浮かぶ表情も嬉しそうで、銀の心も浮き立つ。]
勿論です。
[彼女に求められたら、自身の左手も差し出して。 互いの指に指輪を嵌めた。]
(332) yunamagi 2023/08/08(Tue) 23時頃
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ほんとに素敵。 会えない日も、指輪を見て 里実さんを思い浮かべますね。 [就職して生活時間が変われば、今までのように 会うのは難しくなる。 忙しい時間は気が紛れるだろうけど、 ふとした瞬間、ひとりを感じたら指輪を見て、触れて、 銀を感じて欲しいと思う。
気付けば真っ直ぐな目が銀を見つめていた。 伸ばされる手に、両手を包み込まれる。]
(333) yunamagi 2023/08/08(Tue) 23時頃
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―― ダイニングバー ――
はは、魔法じゃないですけど、 そう思ってもらえるのは嬉しいですね。
[ 俺の誉め言葉が拒絶されないのが嬉しいし、>>308 きっと先輩の内心でも 否定されていないんだろうなって なんとなく分かるから、それも嬉しい。
こうして先輩と過ごしていたら、 嬉しいが増えていくのかなって思うと、 これから先の日々がどんどん楽しみになる。>>263 ]
(334) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃
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あはは、この5年間は割と庶民的にしてたのに 生い立ちもなんとなく分かってましたか。 地方も違うので、高祈ホールディングスとは 関わりはなかったんでしょうねえ。
[ 俺の長い打ち明け話の後、 先輩が静かに語り掛けたことに、>>309 俺は相槌を打ちながら、 ]
そうですね。大人になったら諦めることも 色々あるとは思うんですけど、 せめて子供の間は、我儘が言える環境で育ってたら、 少しは違う性格だった可能性もありますよね。
[ 夢の世界で骨谷先輩と話したことを思い出しながら、>>1:276>>1:306 あんな人間らしい性格になれたかもしれない 人生の分かれ道に思いを馳せて。>>310 ]
(335) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃
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たしかに。 特に俺は中学生までは友達も少なかったし、 俺の世界は家族で全て出来上がっているといっても 過言ではなかったんですよね。 だから、やっぱり独りになったときは悲しかった。
[ 子供にとって家庭は世界だという話に>>310 同調しつつ、 ]
そうですね。 同じではないですけど、やっぱり俺たち似てますよね。
はい。あの大学の中庭での件は、本当に助かりました。 言い方がキツかったとか、そんなことはないですよ。 俺、本当に嬉しかったんです。
[ どこか似た境遇の先輩の言葉に頷きながら、>>311 高祈先輩のことを 初めて格好いいと意識した記憶が蘇る。>>0:253 ]
(336) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃
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そうですね。まだ、完全に気を抜くのは 先輩の前くらいではありますが。
[ 誇らしいと言われれば、>>311 照れ笑いを浮かべながら頭を掻いて、 ]
たしかに、社会人になれば 噓も方便になる場面も多そうですね。
好ましい、ですか。 そう言われると、過去の俺も救われます。
辛い経験をするのも、一人で頑張るのも、 なかなかに大変な経験でしたが、 その結果、先輩に出会えたのなら、 それも悪くない経験だったなと思います。
[ 先輩と出会えてよかった、と>>312 心が晴れやかとなって、俺の顔は自然と緩んだ。 ]
(337) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃
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あはは、誰かの役に立てればいいんですけど。
[ 共に生きたい人は今のところ先輩しかいないし、>>313 他の誰かというのは思い付きはしないけど。 ]
はい。先輩が側にいてくれたら、 俺も前向きに変わっていけますから。 ぜひ楽しみにしててくださいね。
こちらこそ、話を聞いてくれてありがとうございます。 そうですね。母さんと会うのは、 折を見てという感じになりそうです。
[ それから、俺は少しだけ口籠りながら、 ]
……先輩のご家族も、 どこかで折り合いをつけられたらいいんですけど。
[ ぽつりと零しつつ、 勧められるまま俺はチーズに手を伸ばした。 ]*
(338) JITA 2023/08/08(Tue) 23時頃
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─卒業間近のある日─
[人のざわめきが田端と銀のやりとりを隠してくれます。 二人きりでこんな話をしていたら、何かあった時にそのまま崩れてしまいそうですから、今は緊張の中でこのざわめきが有り難くもありました。 >>-562返事を聞けてほっと肩の力が抜けます。
自分のことを好いていてくれるのだとしても、受け止めてくれるのだとしても、しっかりと言葉にした事はありませんでした。 だからもうそのつもりだったと言われると笑うしかないかもしれません。 でも、こうして一つ一つ、ゆっくりと道を辿ることが田端にとっては大切なのでしょう。 自分の着けている立ち向かうための仮面を、どこまで外して良いのかと理解するために。]
(339) nasca 2023/08/08(Tue) 23時頃
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うん………これからもよろしくね、銀ちゃん。 改めて、恋人として………。
[指輪の近くにキスされると、そこから甘やかな痺れが生じた気がして指先が震えました。 もうこの頃には、拒絶するのではなくて緊張からの震えという事は伝わっていたかもしれません。 でも、今更になって、自分が偉そうに言っていた言葉を思い出しました。 たぶん、田端はまだ彼女にそれを伝えていません。 だから、それとなくメニュー表をとりました。 周囲から自分たちの間にメニュー表を広げて隠すようにしながら、そっと腰を浮かせて彼女に顔を寄せました。]
(340) nasca 2023/08/08(Tue) 23時頃
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……………ええと、それでね。 今日、もし良かったら………私の部屋、来る?
[そして、そんなお誘いも初めてでした。 今まではどちらかの家に泊まったり、どこかに泊まりに行くという事はなかったと思います。 意識的にそれを避けていたからです。それをしたら、キス以上に発展してしまう気がして。 若しかしたらそれは急なお誘いかもしれません。 どこかにお泊まりしたところでそれ以上のことなんてないかもしれません。
けれど、こうした誘いを自分からした、という事が、田端の大きな一歩なのでした。
ああ、勿論実家ではなくてこの鍵を使う先の方ですよ。]**
(341) nasca 2023/08/08(Tue) 23時頃
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── ダイニングバー ──
バイトとその理由が大きかったかな、 言語学に熱を注がれたことは無いけど重なった。 といっても裕福な家庭だろうと思ったくらいだ。
あと君、明るくしていても粗雑さがあまり無いよね それは性格面のこともあったのかもしれないけど。
でもあんまり深く考えてなかったよ。 生い立ちなんて関係無く、 福原君っていう可愛い後輩と接してるつもりだったから
[福原にとっては疑問があることだったかもしれない。そう思い至り、相槌を一度拾った。>>335
思いを馳せるような様子は、黙して見ていた。 可能性を話しても仕方ない。 それでも思考してしまうのが人間というものだ。 当人にはより多く、思うことがあるだろう。 自分のことは自分自身が一番気になるものだと、成海はよく知っていた。]
(342) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時頃
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[危惧の否定の言葉には、少し安堵し力を抜く。>>336 あの後彼がどうしたのか、知らなかったから。
こちらが聞く側の筈なのに、語ってくれた相手に安心させられているなんて。 そう思えども憂うことはないのは、告げた通りに今はただの可愛い後輩なんかじゃないからだ。 照れ笑う姿を、微笑ましく見守った。>>337]
そうだね、辛かったことは忘れなくていい でもそんな風に思ってくれていたら、俺は嬉しいよ
もし、自分が自分らしくなっている なんて感じることがあったとしたら、 昔の話だって今の話だって、沢山聞くからね
[会えて良かった、そんな話は両者病院でもした。
もしかしたらこれからも何度だって繰り返すのかもしれない。 それはきっと、素晴らしいことだと思う。 緩んだ顔を見ていると一層に成海にはそう思えた。]
(343) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時頃
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[最初はお互いあんなに緊張していたのが嘘のように 二人の空気は明るくなった気がする。>>338
自然な微笑みで一つ一つの言葉に頷いていたが、 口籠った後に零れた言葉には思考の間が空いた。]
……そのことは、うん。伝えておこうかな あまり何もかも待たせるのは悪い
折り合いをつけるというには余りにも乱暴なのだけどね 君の卒業後にも関わる話だ
[チーズはビールともワインとも合う、そう告げてから
残ったワインを全て飲み干した。]
(344) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時頃
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俺はね、高祈の城を破壊しようと思っている
母親は問題じゃない、全ては父親だ
正直に言えば、今更歩み寄ろうなんて思えない あの人と俺は似ているけれど同じではない。
[曰く。 不正取引、裏金、後ろ暗い類との関わり 把握している黒い情報は数多に。
数年で証拠を揃え、父の影響外の地域から後援を付け 各種メディアに訴え出るつもり。 甘い汁を吸いに傘下に入った親戚筋共に裁かれる。 ──天原真那の父親も、恐らくは。]
(345) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時頃
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……君と一緒に生きやすくする為だけじゃない。 それだけで沢山の人間の人生に影響を与えたりしない。
腐り切った土台の上の玉座を受け継いでも あの人と同レベル、いやそれ以上の手腕が無ければ いずれは倒壊するだろう。
形ばかりの継承の末の斬首刑は御免だ。
[夢から醒めさせたあの絵画は、調べた限り架空のものだ。 しかし、意志を持った今は重ねずにはいられない。]
その後どうなるかについては 多くの人間が関わるから、断定は出来ない。
クーデターを起こした本人を持て囃す者が出てくるだろう それ以上に、沢山の恨みを買うだろう。
ホールディングスが何らかの形で残り、望まれるのなら 残る罪の無い人達と尽力するつもりだけどね。
(346) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時頃
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[少しだけ首を傾けて、苦く笑った。
大胆な話を唐突に打ち明けた内心は不安。 その想いをきっと、長らく感じ続ける。 混沌とする地に招くより自由にさせてあげたかった。 けれど、離れ離れになりたくなかった。
──感情の名前に、検討がついていた。
父親の支配から脱却しなければ、 かつての少年を苦しめた男と変わりない。 重なる要素を持ち合わせるからこそ、 堂々ともう一度抱き締められる時までは。
今言えることはただ、 不安定な未来で側にいてくれることへの願いだけ。 ほんの少し、狡い言い方で。*]
(347) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時頃
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──HAGE☆HIKARU──
[そんな名前の店だっけ(違うかも) あの時に勢いで決めた慰労会。田端先輩が店を決める流れで、俺も手伝いで皆の都合をアンケートで聞いてまとめる事になった。 そして開催が実現した、西門教授をはげます会。 教授の顔色は相変わらず死人色に近いけど、ちょっとは表情が明るいみたい。 楽しんでくれるといいな。 田端先輩を見て頷くと、まずは先輩からのご挨拶>>292 なるほど、これが慰労会の挨拶。 まずは乾杯だ]
おつかれさまでした〜
[自分はジンジャエールのグラスを掲げて、回りの皆さんとコツンこ。 実は研究室の飲み会(?)に参加するのははじめて。 酒が入ってくると皆さんそれぞれ、急に笑ったり、と思えば泣いたり。 誰かに抱きついたり、急にいちゃつきだしたり]
(348) vitamin-girl 2023/08/09(Wed) 00時頃
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酒の力ってすげーな
[先輩方が豹変していく有様を目の当たりにして、未成年ズはビックリ。 トイレに行きたいけど一人で立てない人が居たら肩を貸したり、蹲って動けなくなった人がいたら、膝枕してうちわで風を送ったり]
教授も楽しんでますか〜? あ、酒をお代わりされます?
[田端先輩も海藻サラダをお勧めしてたっけ。 教授自身も気になってたのかな。彼が言う酒を、代わりに注文する]
すみませーーんん ワカメ酒をひとつ、くださーい。
[そんな酒、メニューにあったっけ。**]
(349) vitamin-girl 2023/08/09(Wed) 00時頃
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── 西門教授をはげます会 ──
[元から神経が太くはない教授について心配はあった。
成海は注目を集めることに慣れていたが、種類が違う。 責任者である彼は学生達と違い矢先に立たされていた。
しかし部外者の勝手な言葉に最も有効なのは、 全てが過ぎ去り興味を失われるのを待つことである。
彼に何が出来るのか、それは悩ましい問題だ。 お疲れではないですかと珈琲を差し入れたりしたけれど むしろ成海にそんなことをされるのが心苦しい、 そんな風に見える様子だった。
動いたのはやはり田端だ。>>290>>291 彼女は、思考が長く無難な行動を取る成海の前を征く。
それを当たり前のように思ってはならないのだけれど。 後手に回る性質は中々変わらない。]
(350) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時半頃
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お疲れ様でした
[田端に続いて皆の後に声が重なった時。 成海の手には度数の低い酎ハイがあった。 近くにいた柊とグラスを合わせ、微笑む。>>348
己の力量は他人に醜態を晒す前に弁えた。 教授の為の場だからではなく、見せたくないからだ。 酒は選ぶし、多くは飲まない。
そうして教授を取り巻く様子を見ていた。 田端が気遣って>>292 福原が励まして>>302>>303
ああこんなにも愛されているじゃないか、と。 どこか安堵した気持ちでいたのだけれど。]
(351) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時半頃
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わかめとシュリンプの和え物をください [問答無用で柊の口を覆って、 成海にしては大きな声で無理な誤魔化し方をした。>>349
酔ったらしい教授単体ならまだしも、無邪気な後輩との連鎖は止められなかった。*]
(352) ガラシア 2023/08/09(Wed) 00時半頃
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―― ダイニングバー ――
あー、たしかに翻訳のバイトできるぐらいには 他国の言語に詳しいのって、 一般家庭ではなかなか見られないですよね。
あはは、先輩が俺の事情を探ってこなかったことと、 深く考えるような人が俺の周りにもいなかったことに ちょっと安心しています。
おかげで、裕福かもしれないって 目を付けられずに済みましたから。
[ バイトの話は 他の人に話すのは控えようかなと思いつつも、 先輩の可愛い後輩として過ごせたことを>>342 幸運だと噛みしめながら、 ]
(353) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃
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自分らしさというのは、 まだちょっと分からないんですけど、 先輩の前だと何でも話せるので、
昔の自分とも、 明るく振る舞ってた自分とも違う気がして、 すごく楽だなあって思えるんですよ。
俺も、先輩が本来の先輩らしく過ごせるのだとしたら 話をたくさん聞きますし、何だってできますよ。
[ すっかりと空気が明るくなった頃、>>343>>344 先輩の家族について聞いてみたんだけど、
何やら不穏な感じがする返事か返ってきて、 ワインを飲み干す先輩を眺めた後、 ]
(354) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃
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なるほど。 まあ、それが先輩のお父さんの子育ての結果ですから、 父親なら甘んじて受け入れるべきとは思いますが。
[ 先輩の話を聞きつつ、>>345>>346 俺の言葉尻が少し濁るのは、 先輩の身が危険ではないのか、と思ったから。
でも、形ばかりの継承の末の斬首刑>>346 と言われれば、俺はあの夢の中で見た絵画を思い出す。>>4:+75 あれは、周囲に乗せられるまま王位を継承し、 好き勝手に動く周囲の暴走を止められず、 最終的に処刑された元女王の絵画と 似ているようだと俺は思った。 ]
俺は先輩が危ないことにならないかが不安です。 ただ、高祈の城を壊さなくても 破滅する可能性があるのなら、 ――俺は先輩のやりたいことを指示します。
(355) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃
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俺に出来ることがあれば、何でも協力しますよ。
[ 俺は実家の力は使えないと思うし、 せいぜい、卒業後に仕事を手伝うくらいしか できないと思っていたけれど。
先輩の囁きは、俺の言葉に対する問いだったのか、 俺はこくりと一つ頷いて、 ]
(356) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃
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[ たとえ先輩のお父さんの支配から逃れるために 様々な困難があろうと、 たとえ誰に恨まれることがあろうと、 ずっと側にいたいと思った。
激動の中へと足を進める先輩を ずっと支えたいと思った。
だから俺は、苦い笑みを浮かべる先輩を>>347 安心させるように、 もう一度頷いて、にっこりと笑ったんだ。 ]*
(357) JITA 2023/08/09(Wed) 01時半頃
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――西門研究室/海藻会――
かんぱーーーーい!
[タバたん先輩の鶴の一声で、あの大変な 課外授業からメグココちゃんの葬儀以来 初めて研究室のメンバーが集合することになった。
名目は心労激しく頭髪にまで影響出まくりの 西門教授を禿げ増す……もとい禿げ減らせたら会?]
ぅうーっす、 お疲れさーん!
[この日のオレはここ最近のイベント事としては 珍しく、ほんっとーーーーに珍しく 遅刻していない&両頬に手形がない。
何故なら一週間前に結局アカリんと 二度目の破局を迎えたから……。 そしてその時の手形はやっと消えたから……。]
(358) りしあ 2023/08/09(Wed) 03時半頃
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[ぶつける勢いで合わせたジョッキをグビリと呷る。 オレはアルコール得意な方じゃないが、 呑みたい気分なんだアンチクショウめ!!
お題目通り、西門教授を慰めるのは 女性陣や気の付く方々にお任せして、 むしろオレが失恋を慰めて欲しいくらいだ。]
(359) りしあ 2023/08/09(Wed) 03時半頃
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[「タバタん先輩は酔うとスゴイらしい」 何がどうスゴイのか知らないけど、 大学でまことしやかに友人が耳打ちしてきた噂。 真実を確かめようという使命感(と1割の下心)で さり気ない風を装い、タバたん先輩の隣の席を確保する。
が、先輩のグラスにはオレンジジュース。 しかも早々に西門教授にお酌しに立ち、 注文した大皿を取り分けたりと甲斐甲斐しく 動き回り、ほとんど席に戻って来ない。
おまけに彼女の反対隣に陣取るシロマちゃんが すんごい形相でオレを睨んでいる気がする。 ……なんなんだろう、オレに見惚れてる……? って温度でないのは、さすがに分かる!]
(360) りしあ 2023/08/09(Wed) 03時半頃
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[三口ほど飲んだビールは半分くらい泡のはず。 なのにオレはなんだか、とても陽気な気分になってきた。 取り分けられる料理にやたらワカメやコンブや 海藻が多いなあとか、ワカメ酒ってなんだ、 ワカメをビールに突っ込めば美味しいのか? 日本酒か?? 思わず箸でワカメを摘まんでジョッキにinしてみたり。 うっかり箸を一本落としてしまって、机の下に転がるのすら、 ああ可笑しい。え、オカシイのはオレの方だって?]
だいたいなー またアカリんにフられたから 慰めてくれるかと思いきや、みんなして じゃあ35億回目指して次のガチャいきましょーだと!?
そりゃあちょっと手が早いかも知れないけど、 アカリんにだっていっぱいカワイイとこが、 ……あって ……ああもう、笑いたきゃ笑えー!
(361) りしあ 2023/08/09(Wed) 04時頃
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[むしろ嗤ってるのはオレか。ハハハ、アハハハ。 あまりの恒例行事&今回の主旨から外れるので 誰にも相手して貰えなかったオレは、 ジョッキを傾けながらメグココちゃんの遺影に 切々と語り掛け管を巻いていた。**]
(362) りしあ 2023/08/09(Wed) 04時頃
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─教授をはげます会─
[海藻類が多いのは魚介系が強いお店を選んだからですが、誰ですか、ワカメ酒>>349を注文したのは。 田端がいるのに良い度胸ですね。 けれどそのタイミングでは真横には田端はいなかったようですので、田端には柊が注文したように思えました。 教授もこちらにストレートに言ってこないあたり田端の恐ろしさはわかっているのかもしれませんし、何なら無邪気な柊にあわわわとまた頭皮にストレスを与える結果になっていたかもしれませんね。 ギョッとしてそちらを見ましたが、成海が柊の口を押さえてくれたので>>352もう任せることにしました。 ちなみに田端が知っているのは順当?に先輩からのセクハラを喰らったからなので、若しかしたら成海もその時に知ったのかもしれませんね。同じ飲み会に参加していた、などで。
そして、今まで人前でアルコールを飲んでこなかった田端ですが、何故かそのせいで逆に「酔ったらすごいらしい>>360」という噂が立っていました。 そして今の田端はと言えば……?]
(363) nasca 2023/08/09(Wed) 07時頃
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んー………。
[酔っていました。と言うのは、あれこれ動いているうちにグラスを間違えてしまったようなのです。 自分のだと思って口にしたものにアルコールの香りがしました。でも、さほど強くないと思いましたし一度口をつけてしまったので飲み干したのです。 その後更に水で埋めようとしましたが其方は日本酒でした。 飲み会なのですから、飲む前に匂いで確認すべきでした。 もしかしたら意図的に、骨谷と同じように動いた誰かがいたのかもしれませんね。 そんなわけで少し酔い、少し呻きました。]
……………………ちゅーしたい。
[行動に移す前にそんな呟きが出ましたが、その時誰が横にいたでしょうね?]**
(364) nasca 2023/08/09(Wed) 07時頃
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─退院後の数日─
[災害の後で左腕の通院もあるので大学を数日は休んだ。 安静を期待する親には悪いが、キャンバスの前に座る。 何せ切り取りたいシーンは記憶にしかないのだ。
──思い描くのは夢の結婚式。 目を閉じて、幾つものシーンを思い出す。
照れながら歩くバージンロード。 誓いの言葉と指輪交換。 ──誓いのキスとお花のシャワー。
神父役のアリババさんと黒留袖の田端先輩に、 華やかな参列者と拍手の音──ゆっくりと目を開ける。]
・・・きれいでした。 とても。
[ぽつり、と自室でこぼす独り言。 すん、と鼻をすすりまだ真っ白なキャンバスを撫でた**]
(365) cunnon 2023/08/09(Wed) 07時半頃
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――西門研究室/海藻会――
そうそう、お蔭様でメグココちゃんのカップは もうすぐ仕上がりそうなんだ。
その後は骨は入れずに、みんなの分 順番に焼きたいけど、まずは卒業までに 先輩方の分かなあ。 2脚以上欲しい時や、デザインについても 何かあればお気軽に相談連絡どうぞ。
[そういえば、西門教授の分も来年以降だけど つくるとしよう。もともとオレがこの研究室を選んだのは、 西門教授がオレのジイさん骨谷雷門と旧知の間柄だからだ。
まあ、今日話したことは、オレの酩酊具合からして、 ちゃんと後日まで覚えていられるかアヤシイものだが。]
将来本当に遺骨でカップがつくりたければ 発注は50年後から受け付けるよ。
(366) りしあ 2023/08/09(Wed) 10時半頃
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――検査の日――
[オレは比較的軽傷だったため、両親の迎えで 即日帰宅し、後日検査と相成った。 被害の程度によっては、まだ入院している 人も残っていたかも知れない。
次第に薄れゆく夢の記憶とアリババ氏の姿。 そういえば、と思いあたってオレはスマホを取り出した。]
(367) りしあ 2023/08/09(Wed) 10時半頃
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『ニトちゃんへ 夢の中でスケッチブックに 描きたいものは描けた?
結局オレよく見れなかったから、 どうせなら現実でも描いて欲しいな。 急がないんで、デザインの参考までに できたら見せて貰えたら。 おにぎり🍙や絵筆🖌もいいけどね?
――メグココちゃんたちの絵も、見たい。
P.S.夢の中で見た目結構変わってたんで 正直ビックリした あれ、整形でなくメイクなんだって……!? 話したいことあるので、それもいずれ。 From ヘータ』
[LINEでも、オレはニトちゃん以上に 空気は読まない、吸うものだ。**]
(368) りしあ 2023/08/09(Wed) 10時半頃
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――カフェ:ある日
[そう、はっきりと言葉にすることも大事なのだ。 田端のほっとした様子に、彼女とは別の方向で まともな恋愛と縁のない銀は自身の不明を反省する。
指先からの震えで彼女の緊張するのが伝わると、 銀も引き締まった気持ちになって、静かに顔を上げた。 急ぐ必要はない。 ゆっくりと彼女のペースで、幾重にも覆った鎧を 外してもらえばいい。
そう思っていたのに、]
(369) yunamagi 2023/08/09(Wed) 12時頃
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今から?
[部屋への誘いに、少し目を見開く。 銀は一人暮らしだが、田端は今まで泊まるのはおろか ほんの少しの時間立ち寄る程度の訪れしかなかったし、 銀も彼女の元を訪れたのは米を貰いにいくような 明確な用件がある時のみだった。 口調は先ほどより改まったものではなかったから、 一瞬驚いたものの、おかしなことではないと思い直す。]
じゃあお邪魔してよろしいですか。 手土産も用意していませんが……里実さんの部屋、 行きたいです。
[目に入る部屋の鍵。 会おうと思えばいつでも訪れることのできる 合鍵の存在をやけに意識してしまう。 今の彼女はきっと、ただ部屋に呼んだだけだろうに。 気を落ちつけようと、カップに残った最後の紅茶を飲み干した。*]
(370) yunamagi 2023/08/09(Wed) 12時頃
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── ダイニングバー ──
[普通以下の限界を気にし、 ちびちびと口に運んだ残りだったワインの温さに対して。
最早慰めや肯定だけで済まされない話に返った言葉は やはり冷え、広い視野を持って語っているようで 重い打ち明け話をした時と違うものもある。
濁る言葉尻、案ずる様子。>>355 それでも支持してくれるという彼だからこそ 好ましい存在で、これからも共にいたいと思える。]
(371) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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[何でも、そう彼は言った。>>356
──成海は、当然のことながら 父が自分にしようとしているように、 福原を目的の為に利用したいわけではない。
それでも狡い問い掛けをしなくてはいられなかった。
その将来の何もかもまで口を出すつもりは無くて 彼が選んだ道相応のことを求める気だけれど。 孤独な戦いを一人で続ける心の負担を、 甘んじて駒となる以上に会えなくなる日々を想えば。
あの時は本気だと思っていなかった言葉を、 こちらから希わずにはいられなかった。
相変わらず弱い男のままで もうすっかり彼を頼ってしまっていた。]
(372) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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――西門教授HG慰労会
[久しぶりに皆が集い、元気な声が聴けた気がする。 いつもよりテンションの高い様子の骨谷に手形の跡はなく、 ゆえに、慰める理由もないだろうと判断した。>>358>>361 結局、9人目の彼女とは破局したらしいが、>>362 笑ったり泣いたり定まらない様子だったので、 気のすむまで放置することにした。 時には思い切りぶちまけることも必要だものね、 と銀なりの優しさだ(微笑み)。
>>349 ところで柊くんってこんなキャラだったかしら? 美術館内であまり話すことのなかった銀にとって 彼の印象は課外授業前のもののようが強かったのだ。]
(373) yunamagi 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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[その言葉だけを聞けば、 唯の健気な後輩とも取れる範囲だった。>>-585
これまでの話が、二人の重ねた時間が、 意味を正しく受け取らせ、 語られない重みを確かに感じさせる。
手を取らせた責任を、取らなくてはいけない。]
…………ありがとう 応えてくれた君に、今保証出来る未来は少ない。 でも、泣かせない為に誠心誠意努力すると誓うよ
[噛み締めるような少しの沈黙の後、 成海の表情から苦さは消えている。>>357]
(374) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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へえ、そんなお酒が……え、た、高祈先輩ぃ? わかめとシュリンプ美味しそうですね。
[>>352 今まで聞いた高祈の声で一番声量があった気がする。 夢の中でも冷静な彼が、そんなに好物だったのだろうか。 口を覆われた柊は具合でも悪かったのかもしれない。
そんな銀はレモンサワーを飲んでいる。 酒は弱くもないが強くもない。 そも、酔うほど飲んだ記憶がないので 自身がどうなるのかも理解していない。 ――この時はまだ(*何も考えていません)。]
(375) yunamagi 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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[>>363>>364 田端の様子がおかしい。 >>360 田端の隣に陣取る骨谷を対面から睨んでいたのだが、 彼は気付いてるのかそうでないのかどこうとしない。 田端は席を立つことが多かったので、特に暴力行為に 手を染めることもなく、ちびちびと西門教授の 寂しげな顔と頭部を見守りながら杯を重ねた。]
……先輩、大丈夫ですか、お加減が……。
[田端が手に取ったグラスは確か日本酒だった筈だ。 彼女は酒を飲まないと聞いていたが、今日は確実に飲んでいる。 そして酔っている。 少し崩れた姿勢と、蕩けた眸が色っぽい。 は? ちゅー??]
(376) yunamagi 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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[それからは、合間にチーズを摘んで 再び度数の低いワインを頼んだりしながら、 努めて何気ない話をした。
重いことばかり語り合ってしまったけれど、 残り少ない大学生活を彼と楽しみたいのもまた事実。
好きな食べ物は、休日の過ごし方は そんな随分些細すぎることから、 田端のお陰で西門教授をはげますことが出来た話とか、 あの時飲んでなかったけどお酒はどうなのかとか。
少しでも気軽な話でも笑い合えたのなら幸いだ。]
(377) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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[田端が手に取ったグラスは確か日本酒だった筈だ。 彼女は酒を飲まないと聞いていたが、 今日は確実に飲んでいる。そして酔っている。 蕩けた眸が色っぽい。]
骨谷くん! どいて……!!
[行儀悪くも卓をまたいで、隣で泣き笑う骨谷を 突き飛ばす。大丈夫、命までは取らない。]
わ、私がその役目を……!
[ずざっと隣に滑り込んだが、 受け止めることは出来ただろうか。
急に激しく動いたせいで、少し頭がくらりとした。**]
(378) yunamagi 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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──―やあ、二日酔い大丈夫? 昨日は飲みに付き合ってくれてありがとう、徳人君
[翌日の大学構内。 一目で分かった後ろ姿に追い付けば、 そんな声と笑顔を向けて通り過ぎて行った。
少しづつ互いを変えていきながら、 二人はまだ、大学生という平穏の肩書を負っていた。*]
(379) ガラシア 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。
yunamagi 2023/08/09(Wed) 12時半頃
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―― ダイニングバー ――
[ あの夢の世界で、 卒業後に先輩の地元へ行きたいと言ったとき、>>3:184>>372
高祈ホールディングスの お世話になるつもりがないと内心で思っていたのは、 先輩のコネ目当てで近づいていると 思われたくなかったからで、
もし先輩が求めてくれるのなら、 上司部下の関係でも俺は良かった。>>5:+69
まあ、俺が仕事で役に立てるとしたら、 語学力を活かしたことくらいしか 今は思い付きはしなかったんだけど。 ]
(380) JITA 2023/08/09(Wed) 13時半頃
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どういたしまして。 俺は多少の失敗くらいじゃ泣かないので、 お互いに誠心誠意努力すれば、 どんなことでも乗り越えられる気がするんです。
[ 先輩の笑顔から苦さが消えると、>>374 俺は安心して、気の抜けた笑顔になる。
それから、チーズを摘まみながら、>>377
好きな食べ物はから揚げだけど、 自分で揚げるのは大変だから、 市販の総菜や冷凍食品をよく買うこと、
休日は友人と遊ぶ予定がなければ、 料理や掃除をしたり、 翻訳のバイトをする時間に充てたりすること、
お酒はあまり強くないこと、なんかを話して、 実に大学生らしい会話を満喫したと思う。 ]
(381) JITA 2023/08/09(Wed) 13時半頃
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[ 翌日。大学構内を歩いていると 先輩から声を掛けられた。>>379 ]
あ、はい! そこまで飲まなかったので大丈夫っすよー。
こちらこそ、ありがとうございました! えっと……成海先輩。
[ 急に下の名前で呼ばれたものだから、 俺は戸惑いながらも、 笑顔で通り過ぎる先輩に 初めて下の名前で呼び掛けたんだ。 ]**
(382) JITA 2023/08/09(Wed) 13時半頃
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[海沿いにあるとある市。 都会と呼ぶには何か一つ足りない、自然に囲まれた土地。
豪邸が立ち並ぶ住宅街の一角 重厚な造りの門を通り抜け、純和風建築の邸宅が近づく。 木材と瓦が使用されたガレージに駐車した高級車 そのドアが外側から恭しく開かれる。]
大丈夫、よく似合っているよ。 どこに出しても恥ずかしくない、立派な大人の男性だ
[この時の為に一緒に買いに行った服を着た骨谷へ 安心しろと言うように肩を叩いた。]
(383) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃
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[成海は意思を尊重し相手からの連絡を待った。 骨谷が高祈家を訪れることとなったのはいつだろう。>>257 冬季、春季、はたまたそれ以降? 成海は卒業が控えていた都合上、 場合によっては空港で迎えてからの同行となる。 仕方ないことだ。 高祈ホールディングスの本拠は北海道なのだから。]
それに話した通り今日は父はいないからね
[事前に話したが、不本意だったら申し訳ない。 骨谷の希望する日程と父のスケジュールを合わせ、絶対に会えない日を訪問日とさせてもらった。
しかし会っても良いことなど無い筈だ。 あの男は骨谷の思いなど理解せずに、金を積んで祖父と同じ道に進ませたがるだろう。]
(384) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃
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── 高祈邸 応接間 ──
[畳張りで襖で区切られる座敷。 差し込む光を目で追えば、その先は日本庭園。
緑茶と和菓子が用意された木製のテーブルを挟み 座布団に腰を掛けて向き合った。
息子に少し似た面立ちの高祈夫人は 夫が会えなくて残念がっていたこと、彼の雷門氏の作品への想いを静かに語った末に下がっていった。 彼女は元から男性の後ろに静かに控えている性質だが、ここ最近は加えて病に伏せることが多くなっている。]
(385) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃
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さあ、骨谷君。 もう此処には俺達しかいないよ 作法のことは忘れて、どうぞ近くで
[二人がいる場所から奥手にある床の間 掛け軸の前にかの花器は鎮座している。 いつだってあの男は両者を隔てる襖を開いて 雷門氏の逸品を来客に見せつけていたのだ。
一度促した以降は彼がしたいままに行動させて、 その様子を少しの間じっと見ていた。 それから邪魔にならなさそうなタイミングを見計らい、 近くに寄れば声を潜めて問い掛ける。]
(386) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃
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もし、この花器が高祈の手を離れる日が来たら ──君はお祖父様の作品にどうなってほしい?
……可能性の一つとして、考えて 君が思うままに答えてほしい
[申し訳無いが意図は話せない。
その代わり、何と返ってもその答えを尊重しよう。*]
(387) ガラシア 2023/08/09(Wed) 14時頃
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―― 教授をはげます会 ――
[ それは飲み会が始まって どれくらい経った頃だったかな。
烏龍茶しか飲んでいない俺は、>>302 当然、酔っ払うことはなかったけど、
いつの間にか、そこかしこで出来上がってて、 西門教授が柊くんに何やらボソボソと言った後、 柊くんがワカメ酒を注文し、>>349 それを慌てて高祈先輩が誤魔化していた。>>352
ちなみに俺は、交友関係はそれなりに広い方で、 お下品な知識を披露する友人もいるから、 ワカメ酒というものが、 お酒にワカメを突っ込むという>>361 そんなモヒートのようなものでないことも知っている。 ]
(388) JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃
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[ おい、教授……という思いはありつつも、 きっと相当な心労で、アホなことでも言わないと やってられないんだろうなって、 俺は呆れながらも、苦笑を零したんだけど、 ]
……?!
[ 田端先輩はオレンジジュースを飲んでると思ったのに、>>292 いつの間にか酔っ払っていた。>>364 実はスクリュードライバーとかの カクテルを飲んでたのかな、と思っていたら、
銀先輩が猛突進していた。>>376>>378 銀先輩の必死さを見れば、 おっと、そういう関係だったのかな、なんて邪推する。 ]
(389) JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃
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[ 田端先輩と銀先輩 (と突き飛ばされたらしい骨谷先輩)が その後どうなったかは特に凝視することなく 俺も何か食べようかなとテーブルを眺めていたら、 今度は隣に座る西門教授が 「俺もちゅーしたい」とか言い出した。 ]
ちゅーは無理なので、 今日のところは、俺のお酌で我慢してください。
[ と言いつつ、瓶ビールを持って 教授の空いたグラスに注いだけど、 それでも教授は不満そうな顔をしていたから、 ]
じゃあ、俺が元気が出る とっておきの魔法をかけてあげますから、 それで満足してくださいね。
[ なんて言いつつ、教授と向かい合うと、 ]
(390) JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃
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元気になぁれ♡ 萌え萌えキュン♡
[ 69(0..100)x1点のぶりっ子声を出しながら、 顔の前で人差し指と中指でハートマークを作ると、 俺は教授に向かって、ばちこーんっとウインクした。
ちなみに、先ほども言ったが、 俺は烏龍茶しか飲んでいないので酔っ払っていない。 つまり、これはシラフの行動である。
教授はこれで元気が出て満足したのか、 はたまた気持ち悪くなって 欲求を満たしたいどころではなくなったのかは 分からないけど、
とりあえず、これ以降は「ちゅーしたい」なんて 言わなくなったから、 これで良しと思うことにしよう。 ]**
(391) JITA 2023/08/09(Wed) 14時半頃
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─日常─
[大学に行き始めて数日は、心配する言葉もあったし、ミーハーな声もあったかもしれない。 しかし、人がひとり亡くなったのだ。 そして自分も、研究室の他の人も、来場者の誰かだって、死んでもおかしくない状況だった。 開眼した仁科に睨まれて、すごすごと去る者もいたが、今まで自分も空気を読んでこなかったので、これは無視できないことなんだと己の過去の所業も反省してため息をついた。]
ふー、静かになった。
[とはいえまだ居心地が悪い。 お昼に教室を抜けると、高祈先輩からのメッセージに気づいて中庭に向かう。 2人でなんて珍しいとは思いつつ、今は行き先があるのはありがたかった。]
おはようございます、高祈先輩。
[中庭で挨拶をして、席をすすめられれば失礼します、とベンチに座る。]
(392) cunnon 2023/08/09(Wed) 14時半頃
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[差し出された袋は反射的に受取ったものの、中を確認するやきょとりと先輩を見つめる。]
上着・・・あ、
[夢の中の出来事。 先輩のせいでは汚れても失ってもいないのに、"お礼"をもらってしまった。 尚、現実のジャージは左腕とともに裂けた。 最近は、ジャージ以上おしゃれ未満な一般的な服装が多いかもしれない。]
ありがとう、ございます。 ・・・好きスよ、ティラミス。
[おおうどうしようと思いつつ嬉しいので口元がゆるむ素の仁科である。]
いえ、こちらこそ なんかえらそうというか・・・ただ夢中で
[夢中すぎて未だに傷がなくなったのが自分の祈りと気づいていない。 流血へのトラウマと、"死ぬ予定の人間が夢で死んだ場合"を考えれば不安がどうしてもあった。 物体と人を分けた理由もそこにある。]
(393) cunnon 2023/08/09(Wed) 14時半頃
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[先輩が謝ることではと言いかけたが、常々いらんことを言いがちだなだと一瞬止まったところで思わぬ言葉に瞬く]
ぅえ あ ありがとうござぃま――
ぁ 姉 に?
[色んな意味で驚いて、姉と同じグレーブルーの瞳が高祈先輩を見つめた。]
ええ、きれいでした。 すごく。 きれいすぎた のかも しれません。
[と、寂しそうにこぼしてぷるぷると首を振る。。 姉は自分の魅力を知っていて他人には少し狡猾なところもあったから、ストーカーなんて出来てしまったのだろうと思う。 入学前の出来事。死因や噂は誇張もされていただろうが、根源は事実だ。]
(394) cunnon 2023/08/09(Wed) 14時半頃
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[先輩の前向きな言葉に顔を上げて]
助けられて、よかったと 思ってます ・・・姉は、助けられなかったから
[と笑ったけど、余計なことを言ったかと口を押える。 チラ見して、苦笑して]
あー・・・ティラミス、今食べていいスか? 教室、居心地わるくて。
[去り際の先輩を捕まえるKYです。 ティラミスを食べながら、興味本位の話題がちょっぴり辛かったりする話(愚痴)とか、スケッチブックに描きためているラフや進捗の話なんかしただろうか。 ちなみに自宅のキャンバスの進捗は3割ほど。 再度礼をされればティラミスの礼を言って見送った**]
(395) cunnon 2023/08/09(Wed) 14時半頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/09(Wed) 15時頃
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─S教授HG会─
[まだ、田端は"ちゅーしたい"と言う欲求を口にしただけで、誰かに同行していたわけではありませんでした。 ただ、とろんと蕩けた眼差しに染まった頬、くてりと脚を崩した座り方は人によってはある種の衝撃はあったかもしれません。 隣に座っていた骨谷はどうだったやら。 けれど、目の前には直ぐ銀が来てくれました。>>378 そしてその役目を、と口にしてくれたのです。]
銀ちゃん。
[目の前に来た彼女をそっと抱きしめます。 よいこよいこ、と撫でてからこめかみに唇を寄せました。]
(396) nasca 2023/08/09(Wed) 15時頃
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ふふふ。銀ちゃん。来てくれたのね。
[こめかみに、鼻先に、頬にとリップノイズを響かせます。 ご機嫌に抱き締めて撫でて唇を寄せて、とうとう田端の唇は銀の唇と重ねられました。 今までの箇所とは違ってゆっくりと押し当てた後、鼻先を触れ合わせながら唇を左右に触れ合わせます。 唇を悪戯に甘く食んだり、舌先で唇を突いて誘ったり、銀の唇が開いたなら意外そうに目を開いた後に楽しそうにそれを細めて、より深くを求めました。]
ん………♡
[舌先を潜らせることができたなら、舌先を絡めてみたり、それを軽く吸ってみたりと濃厚なキスが続きます。 もしそれができなかったなら、ふふふと楽しそうに笑うだけ。]
(397) nasca 2023/08/09(Wed) 15時頃
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銀ちゃん、きてくれた♡
[ぎゅ、と抱き締めてまた頬にキスします。 でももし他の誰かに交代を求められても、「いやよ」と即答するのでした。]**
(398) nasca 2023/08/09(Wed) 15時頃
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─卒業間近のある日─
そう、今から………あのね。 いつでも遊びに来てほしいし、いつでも泊まっていってほしいの。
[熱い頬で心地よいのは田端も同じでした。 気恥ずかしいのに、それが嫌ではないのです。 そしてそっとそんなことを付け足すと、メニュー表をやっとおろします。 真っ赤な頬ですが、それをあえてもう隠しませんでした。]
私ね、銀ちゃんなら……大丈夫……ううん。 銀ちゃんと、……先に進みたいのよ。
[少しずつ。でも確実に。 もじ………と指先がテーブルの上で絡まります。 田端も最後に残されたミルクティーを口にしました。]
(399) nasca 2023/08/09(Wed) 15時頃
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だから、その。 ………まだゆっくりとかもしれないけれど。 よろしくお願い、するわね。
[最後の言葉はかき消えそうになりましたが、立ち上がると二人分のお会計をまとめて持っていこうとします。 顔を見せられなかったのは流石に恥ずかしかったからですが、お会計を済ませてカフェの外に出たなら、おずおずと遠慮がちに彼女に手を伸ばすのです。 だって、手を繋いで歩きたいですから。 大好きな人と一緒に。]**
(400) nasca 2023/08/09(Wed) 15時頃
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――S教授HG会
[>>396>>397>>398 慌てて飛び込んだ銀がした行為は 田端の"ちゅーしたい"にストップをかけることでなく、 自身で受け止めるのみならず、助長させるものだったようで。]
田端先輩……どれだけ飲んだんですか、 こ、こんな……な、なまめかしい……!
[慌てる銀を意に介さず、抱きしめられ、撫でられる。 仄かに、香水と酒気が混じった匂いがした。]
え、え、ちゅーって……そ、そんな? そ…………んぅ……っ
[これを他の誰かが受ける可能性もあったのかと思うと、 顔が赤らみながらも青くなる。 合わせるだけでなく、食まれ、啄まれ、舌を取られる。]
(401) yunamagi 2023/08/09(Wed) 17時半頃
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[酔っぱらってなければ、最高なのに。 若干涙目になりながらも、濃厚なキスを浴び続けた。 まあ楽しそうだからいいかな。
笑う田端が可愛らしいことには違いない。 一応銀のことは認識しているのか、 他の誰かに応じない様子にほっとして。 しかしこの状況、周りはどんな様子で見ているのか。 >>378 急な動きと脳まで溶けるキスと酒とで 徐々に銀の頭もぼんやりしてくる。]
たばらせんふぁい……、わたしも……っ
[どこかの時点でリミットを越えた酒精に、 今まで知らなかった酒癖がむくり顔を出て、強く抱き着いた。*]
(402) yunamagi 2023/08/09(Wed) 17時半頃
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─S教授HG会─
だってぇ、わたしがちゅーしたいのは、……んふふ♡
[にこにこ、くすくす、上機嫌です。 どのくらいお酒を飲んだのでしょうか? 日本酒が地味に効いていた気がします。 何せ、水と思ってクイッといきましたからね。 抱きついてきた銀>>402を受け止めながら良々頭を撫で、ちゅっちゅっとこめかみや頬にキスを繰り返しています。]
[なお、酔いが醒めて正気に返ったあとは、田端は誓ったようです。 そして銀に宣言したでしょう。
『私、銀ちゃんと二人だけの時しかお酒飲まないわ!』
でも出来れば銀にも、あまり別の場所でお酒を飲んで欲しくないことをお願いしたかもしれませんね。]**
(403) nasca 2023/08/09(Wed) 18時頃
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―教授をはげます会・前編―
[西門教授をはげます会、と銘打たれた会。 未成年なので当然ウーロン茶です。]
かんぱーい
[そういえば次の誕生日でお酒が飲める年齢になるんだなあなど思いつつ。 この会の頃には絵は仕上がった。 大藤先輩に渡すための、絵。 スケッチブックにもたくさん切り取ったけれど、わたす絵は、きちんとしたものを描きたかった。]
ごはんものも多いスね
[そして海藻・海鮮も多い。 それに何か意味があったのかは仁科の知るところではない。]
(404) cunnon 2023/08/09(Wed) 18時頃
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[何か注文するというよりは、出ている料理の皿からつまむ。 酒の席のお作法諸々は知らないけれど、未成年の柊くんはもちろん田端先輩もノリ君も飲んでいないようだから何となく安心していた。]
うん? わかめ酒――
[上書きするかのような、そして高祈先輩にしては大きい声で新しい注文が入る。 骨谷先輩を見ればわかめをビールの中に入れていたので、なるほどわかめさえあればいいのだなと勝手に理解をした。 遺影を相手に管を巻いていたので、てか、あれ?ジョッキ全然減ってない気がするんだけど・・・ おお、これが酔っぱらいなど関心しつつ。]
あー・・・ あの
[いつも通りよしよししてあげたい気持ちと、酔っぱらいを潜在的に怖いと思う乙女心がせめぎ合い、一度は声をかけようとしたものの遠巻きに眺めるに留まる]
(405) cunnon 2023/08/09(Wed) 18時頃
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[この会の現状がまだまだ序の口であることを 後に知ることになるのだが――**]
(406) cunnon 2023/08/09(Wed) 18時頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/09(Wed) 18時半頃
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─退院の日に─
[骨谷先輩からのラインが届いたのは、家族と退院の手続きを終えた頃だろうか。
骨谷先輩からもらった魔法のスケッチブックには、死神さんのラフと記憶の姉のラフがたくさん。 ──鏡で笑顔を見たことで描けたものもある。
完成したものは、夢の中に置いてきた。 姉の魂が迷わないように願いを込めて、死神(仁科にとって善神)に看取られることを望んだ宗教画のような絵。]
『先輩のおかげで描けました。』
『私も、描いて残したいなと思います。』
[結婚式の絵が描けたら、夢の中で描いた絵をもう一度描きたいと思っていた。 できれば姉の墓参りまでに描きあげたい>>305が、焦ってクオリティを下げる気はない。 どちらの絵も。]
(407) cunnon 2023/08/09(Wed) 19時半頃
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『急がなくてよければお見せできるかと。』
[ぽつぽつと短文を投げるタイプである。 メグココちゃんの絵、と見れば]
『完成したら、ぜひ。』 『シーンはたくさん思い浮かぶんですが 色々悩みますね。』
[スケッチブックにはたくさん描いていきたい。 こころ先輩と大藤先輩との大切なメモリーだから。 でも、キャンバスに──本番として描く絵をまだ決めていない。]
(408) cunnon 2023/08/09(Wed) 19時半頃
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─────んん? え?
[今はこざっぱりした素の髪と顔でありすっかり忘れていたが、 そうだったみんないたんだよねなんて口を押さえる。
が、まさか整形疑惑>>368をかけらているとはびっくりだ! いや、姉と田端先輩の魔法だったならよもや顔ごと変わってたんだろうかと青くなり今度は頬を押さえた。
どうりで印象が・・・など自分への疑念がてんこ盛りにはなったが、メイクだったんだね、で打ち消されたちめ、解決するとともに色んな意味で恥いった。
百面相する娘に母が「桃華どうしたの」って聞いてくるまでくるくるしていたと思う。]
(409) cunnon 2023/08/09(Wed) 19時半頃
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[落ち着いて、このひとだからフラれるんじゃなんて女子力のないKY仁科に言われたら終わりだけれど。
もはやありがとうと言えばいいのかさえわからなくなり やっとのおもいでうちかえしたのは、 『どうも🔔』だけであった。(絵文字で誤魔化す)
遅れて、『はい、いずれ』と返したのは話したいことへの返答。 実際の心境は、この流れで何の話を戦々恐々だったとか**]
(410) cunnon 2023/08/09(Wed) 19時半頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/09(Wed) 19時半頃
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──はげます会続き──
[俺はただ、教授から聞いた酒の名前をそのまま口にした、だけなのに]
…────!! (しまっ…クロロホルムか?!)
[…な訳なく、何故か高祈先輩が慌てて俺の口を手で塞いだんだった。>>352 しかも、聞き返す店員に対してわざわざ別の名前を伝える。 わかめとシュリンプ和え?何故エビだけ英語?! でも、店員が頷いて厨房にオーダーを入れたので、メニューにあったのか、などと思ったところで手が離れる]
……で、何か俺ミスしました? わかめ酒って?
[注文した時よりはいくらか低い声でコソコソ尋ねるも、高祈先輩から返ってくるのは戸惑う気配ばかりで答えは得られなかったかも?なので、スマホでサクッと検索する]
…………、へぇ……なるほど
[また大人の知識を一つ身に着けてしまった。そして、高祈先輩はこれを知ってるから慌てたんだな。さすが大人だ]
(411) vitamin-girl 2023/08/09(Wed) 20時頃
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─教授をはげますかい・中編だか後編─
[さて、それからはどうであったろうか。 烏龍茶、オレンジジュース、コーラとぐびぐびのみつつ、戦況の変化を見守っていた。
田端先輩がどうやら酒を飲み始め、ちゅーしたいと言い出した。 骨谷先輩を突き飛ばす銀先輩。 ちゅーしたいと言い始める西門教授。
ノリくんの"萌え萌えきゅん!"が炸裂する。 はて彼はシラフではなかったか
カオスだ あまりにもカオスだ
そこまではまだよかった。 隅っこに避難はしていたがまだ見ていられたのだ。]
(412) cunnon 2023/08/09(Wed) 20時頃
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[しかし目の前で繰り広げられる 田端先輩と銀先輩の軽いちゅっちゅからの濃厚なちゅーに
持っていたコーラを落とした。
──ガシャン
テーブルに落としただけだから、中身はこぼれたがグラスは割れなかった。 セーーーフ いやちがうまって]
ひ
ひいらぎくーーーん!
[とりあえず、いま絶対酔っ払ってなくて錯乱もしていない後輩の名前を呼ぶ私も シラフながら錯乱してたかもしれない**]
(413) cunnon 2023/08/09(Wed) 20時頃
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でも西門教授、確かに言ったんスよね。 ……あ、これでいいんじゃね?
[俺の目の前ではちょうど、骨パイセンがジョッキにワカメを突っ込んだところで。>>361]
ハイハイ、先輩飲まないならこれもらっていーっすか? 教授、とりあえずこれでも飲んどいてください、ハイ
[骨パイセンは箸が転げて大笑いしているので、わかめin酒を飲む所ではなさそうだから、さっと横取りして教授の前に置く。というか、]
えっ、ついに振られたんですか? ご愁傷様です。でも結構ビンタくらったんでしょ?DV彼女と別れてよかったんじゃ…? いや、割と未練あるんスかね。 ちなみにその、アカリさんってどんな感じの人?写真あるなら見せてくださいよぅ
[話の調子を合わせつつ、元カノの写真を見せてもらう事はできたかな。 突っ伏して嘆くなら、頭をよしよしと撫でてあげよう。なるほど、これも酔っ払いの介抱の内か]
(414) vitamin-girl 2023/08/09(Wed) 20時頃
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[そんでいつの間にやら、酔っぱらった田端センパイと銀センパイが濃厚なキスをしだして、回りが騒然としたんだっけ。これは貴重な光景、……じゃなくて]
仁科サンは見ちゃダメ
[って思わず、仁科サンの後ろから両手を回して、目隠ししようとしたかもしれない。 いや、刺激が強いよなぁ、って思ってさ。*]
(415) vitamin-girl 2023/08/09(Wed) 20時頃
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[おっと、目隠しするまでもなかったか。 助けを求められたら、敏腕マネージャーとしてはヘルプせざるを得ない]
コーラ、こぼしちゃいました? 服は濡れなかったかな おしぼり集めて、これでふいとこ、とりあえず。ね
[手元に集中して、キスシーン鑑賞はお預けとなった。*]
(416) vitamin-girl 2023/08/09(Wed) 20時半頃
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超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。
vitamin-girl 2023/08/09(Wed) 20時半頃
ニトカは、離席マークつけ忘れてたーっ 夕飯タイムです**
cunnon 2023/08/09(Wed) 21時半頃
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── はげます会 ──
[銀が驚いて自分の名を呼んだようだったが>>375 本当のことなど言えず、曖昧に笑って頷くしかなかった。
本来の名前はわかめとエビの中華和えなのだが 何を言ってるのか理解出来ない程の違いではなく、 店員の繰り返しで訂正され少し恥を抱き終わる。
そして柊を解放した結果、困惑と動揺に襲われたのだ。 柊からすれば疑問に思い問うのは当然だろう。>>411 声を抑えてくれただけマシだろう。 しかし突発的行動は、そこまで考えたものではなく。]
(417) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃
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え、いや……それはだね……
[戸惑い言い淀んでいる内に、自力で調べてしまった。 此方と比べて彼の冷静さときたら。 少年と呼んでも未だ良さそうな可愛らしい容姿に対し こちらは腹黒だプライド高いだと言われる大男だというのに。
知ったのは飲み会で田端にセクハラする先輩から>>363 それとなく両者を引き離そうとしたり 性に関わらないものに話題を変えようと苦心した記憶。
そうした事が彼女以外とも何度もあって、 自分自身も巻き込まれそうなら上手く流してきたけれど。 真っ向から発言させられそうになった事は無かった。]
(418) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃
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…………ッ
[口許を手で覆い、伏し目がちに視線を逸らした。 酎ハイを一杯しか飲んでいない、殆ど平静の様子から一転 隠されない目元は赤く染まっている。
柊が教授と骨谷に絡みに行っても暫くそのままだった。>>414
恥じていた。 発言を求められて当然の状態に自らしてしまったことを、 柊は何も気にしていないのに一人で狼狽えていたことを。
敬虔な教会信徒の家の娘である母に禁欲を教えられ 将来の結婚までそうした事柄とは無縁であることを 成海は別段不満にも思わず、当然として受け入れていた。 自分とは違う者達に囲まれる大学生活でも それを変える気はなく、他人事としていた。
──要するに、耐性と経験が無い身体であった。]
(419) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃
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[そんなこんなで心中は穏やかさと平静を見失い。 元から賑やかな場では、多少の騒動は耳に留まらない。
その状態から我に返らせたのは 誰より可愛がってきた後輩の、やや作ったような声で。]
……萌え萌えキュン?
[仕草と表情を傍から確かに確認し、>>391 未だ赤い顔のまま、表情だけがいつものものに戻った。 あんなことをする福原は見たことがない。
萌え萌えキュン、未知の言葉である。 口上からして他者への応援を意味するらしい。 しかし使われた場面を見たのはこれが初めてだ。
今度二人でいる時に、もう一度見せてもらおう。 そしてその発祥や使用に適した状況について教えてもらおう。 高祈先輩は密かにそう決めた。]
(420) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃
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[教授が、田端が、酔っ払いの言動行動を始めたのならば しっかりしないといけないのは成海だった筈なのだが。
衝撃、狼狽、羞恥、驚き、思考 ずっと頭は使いっぱなしでいた為に。
タイプの違う美女二人により公衆の面前で とんでもないことが起きていると中々気づかずにいた。
追いつかせたのはグラスが落ちる音と仁科の声。>>413 柊が世話を焼いているのを眺めて、>>415>>416 何があったのか、騒動の元を漸く目が探して、そして。]
(421) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃
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〜〜ッッ!!??
[声にならない悲鳴が出た。 なんとも華やかで耽美な光景だ、だからこそ。 わかめ酒について説明を迫られるのとは比べ物にならない。
今までも酔った男二人が、なんてものは見る経験があった。 それはおふざけと笑いの中にあったのだ。
しかし彼女達ときたらどうだろう? まるで互いを想い合っているようにすら見えるじゃないか。 まるで何の邪魔もない恋人同士の一時じゃないか。>>403]
た、田端さん……銀さん…… 未成年の子もいるんだよここには……!
[精神の乱れが声の掠れに現れた。 見ないようにしながらのその声が、 酔いに花開いた美しい二輪の百合に届くかは、さて。*]
(422) ガラシア 2023/08/09(Wed) 22時頃
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ニトカは、大丈夫かー?!Σ
cunnon 2023/08/09(Wed) 22時頃
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─S教授HG会─
………ん?
[仁科が柊を呼んでいるのには気付いていました。>>413 ガシャッ、と何か落ちた音がしたのにも気付いていましたとも。 でもチューすることやぎゅーすることが楽しくてそっちにかまけていると、成海の声が聞こえました。>>422 声にならない叫びは気づけなかったものの、流石に名前を呼びかけられれば気づきます。 ぎゅ、と銀と抱き締め愛寄り添い合いながら成海に視線を向けました。 きょとんと不思議そうな目で見つめます。]
……………………キスしかしてないわよ?
[そう、曲がりなりにもキスであり、抱き締めあってるだけなのです。 レーティングに引っ掛かるような行いはしてないはずですとも。 だからじとりと軽く睨みつけました。]
(423) nasca 2023/08/09(Wed) 22時半頃
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それに、……………いつもは銀ちゃんが、してくれるし。 今は私が、したくなったの。 それ以上のことはまだ、した事ないわ?
[酔っ払いの理論をぶちかましながら、盛大な暴露です。 ぎゅ、と抱き締めながら、でも銀もそろそろ限界かもしれないと思うと銀の頬に触れました。]
銀ちゃん、大丈夫? タクシーで送る?
[しかしこのタイミングでこれは波乱を呼ぶかもしれませんね。 タクシーでどこに行くかと言われたら彼女の自宅に送るだけなんですけれど。]*
(424) nasca 2023/08/09(Wed) 22時半頃
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─HGMS会・きっと後編─
[柊くんの迅速な対応に感動しつつ、曲がりなりにも2年生なのにと思ったがわたしは早生まれなのだ。 考えないことにした。]
ごめんね、こぼした
[いくら衝撃シーンだったとはいえこの歳で素面で粗相。 しかもこぼしたことに気づいたの自体、柊くんがおしぼりを集めだしてからという体たらく。 記憶が飛ぶとはこのことか(シラフ)]
ありがとう、救世主・・・
[柊くんに感謝しつつ、服にこぼした分は流石に自分で拭きました。あぶあぶ。 なるべく花たちを見ないようにしていると、高祈先輩が嗜めに行ったようで]
(425) cunnon 2023/08/09(Wed) 22時半頃
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["……キスしかしてないわよ?"
なんて聞こえたら、
柊くんに、まるで仏様のような顔で笑いかけて]
おとなって むずかしい
[なんということでしょう。 もうすぐハタチだというのに なぜだかまったく同じものになれる気がしません**]
(426) cunnon 2023/08/09(Wed) 23時頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/09(Wed) 23時頃
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――西門研究室/海藻会――
[残った同期からは安定のスルー>>373だったから、 オレはしばらくメグココちゃんの遺影に 絵付けも終わって最後の窯焼き行程に入った カップの写真を見せたりとか、 元カノの美点をぐちぐち零しまくっていた。
どのタイミングでだったか、隣に戻ってきた タバたん先輩から仄かに酒気とそれを上回る 色香が押し寄せてきて、しかも甘い声音で 「ちゅーしたい」などと宣う。]
(427) りしあ 2023/08/09(Wed) 23時頃
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|
[……ちゅー!? C H U −!!!? オレの聞き間違いじゃないよな酔ってるけど、え、ついに噂の「酔うとスゴイ」が確かめられたりしちゃう役得じゃね!? 神様ありがとう、オレ今フリーだし大丈夫だいじょ]
――――!? っげは、 ……シロマちゃん……?
[介錯、もとい遠慮ない突進>>378に酔いどれのオレは 容易く吹っ飛ばされた。そしてタバたん先輩の 熱いベェゼを受けるポジはシロマちゃんへと――。]
(428) りしあ 2023/08/09(Wed) 23時頃
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[そこからの、少々刺激つよつよな 百合の花園咲き乱れ展開にオレはポカーンとしつつ。]
…………舌使い、えぐ……。
[ついつい凝視しちゃうよね。 あの妙技、いや絶技は圧巻モノで、見てるだけで アルコールの影響以上に身体が熱くなってしまった。 熱烈なタバたん先輩の求愛に、漢前だったシロマちゃんも たじたじしつつ、最後はしっぽり……いやしっとり抱擁だ。 あのポジがうらやまけしからん気もしつつ、眼福。 大丈夫、オレ酔ってるから明日には忘れてるって!
汚い声の「ちゅーしたい」や自棄気味の「萌えキュン」>>391 も聞こえた気がするけど、聞こえなかったフリをする。]
(429) りしあ 2023/08/09(Wed) 23時頃
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[持て余した感情を共有したくて目配せした ラギ君はニトちゃんのお世話をしてるし、 タカナル先輩はオトナらしくいつもの平静を保って ――いなかった。珍しく動揺していらっさる。 あまり恋愛事に関心を払うように見えなかったのは、 お金目当ての異性が煩わしいのは勿論だけれど、
もしかしてもしかすると……? オレは気付いてはいけない何かに気付き始めたが、 酒精がきっと全てを有耶無耶にしてしまうのだ。]
(430) りしあ 2023/08/09(Wed) 23時頃
|
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―― 退院後:10月のとある日 ――
[ それは美術館での事故から数十日後。 すでに大学の夏休みも終わった頃のこと。
俺は病院から退院後、 頭の傷も抜糸処置が無事に終わり、 お爺ちゃんとお婆ちゃんに会える回数も 徐々に増えていたんだけど、
俺がそこそこ家事をしていると知った2人が、 突然、俺の作ったご飯を食べたいと言ってきた。
庶民的なものしか作れないから、 普段からいいものを食べている2人の口には 絶対に合わないって言ったんだけど、 押し切られるように、 俺の住むワンルームマンションに来る約束を 取り付けさせられてしまったんだ……。 ]
(431) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃
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[ そして、約束の日。 手土産のお菓子を持って、ワンルームマンションに お爺ちゃんとお婆ちゃんがやってきた。
いつもこまめに掃除しているから、 部屋は散らかってなかったんだけど、 自分で掃除していることを伝えたら、 2人共からひどく驚かれた。
そういえば実家の家事はいつも外注してたなあと、 思い出しつつ、俺はキッチンで作業を進める。
俺が2人のために作ったのは、 電気圧力鍋で作ったサバの味噌煮とだし巻き玉子、 ポテトサラダと人参と蓮根のきんぴら。
必要に応じて、顆粒だしや市販のつゆやタレ、 電子レンジを駆使したから、 そんなに手間でもなかったんだけど。 ]
(432) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃
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[ 「一人でこんなに作れるものなのね」と お婆ちゃんがぽつりと零したから、 「今は便利なものが色々あるんだよ」って 返しておいた。
2人掛けのテーブル上に、俺が作った料理と 炊飯器で炊いた白米、 手土産の栗のパウンドケーキが並ぶ。 お爺ちゃんもお婆ちゃんも美味しい美味しいと 食べてくれたんだけど、 ]
……ご飯作り過ぎたな。
[ 正直、老人の胃の小ささを舐めていた。 残ったご飯と、そして、そもそもとして 一人暮らしの人に対する手土産としては多すぎる パウンドケーキを眺めながら、 俺はどう消費しようかと思案した。 ]
(433) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃
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おにぎりとかホットサンドにしたら、 みんな食べてくれるかな。
[ とりあえず、研究室のグループLINEに メッセージを送ることにした。
『ちょっとおかずの残り物が多すぎて、 明日おにぎりやホットサンドにして 研究室に持っていこうと思うのですが、 量が多くなりそうなので もしよろしければ誰か食べるのを 手伝ってくれると助かります。』
『作るのは、以下の5つです。 ・ネギ味噌おにぎり、 ・明太子とだし巻き玉子のおにぎり、 ・だし巻き玉子とチーズのホットサンド、 ・ポテトサラダのホットサンド、 ・人参と蓮根のきんぴらとチーズのホットサンド』 ]
(434) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃
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[ 『あと、頂き物の栗のパウンドケーキも余ってるので 貰っていただけると助かります。』
メッセージを送った後は、 何かしら返信があったかもしれないけど、 とりあえず、急いでおにぎりとホットサンドを作って、 パウンドケーキを1切ずつ切り分け、 それぞれを丁寧にラップに包んで、 明日研究室に持っていく準備をしたのだった。 ]**
(435) JITA 2023/08/09(Wed) 23時半頃
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あぁん、ラギ君! オレのワカメ酒返してー!?
[どうしたことか、ワカメのinしたビールジョッキが ラギ君に没収されて>>414西門教授の眼前に 「あちらのお客様からです」状態にスライドしてしまった。
先輩のお酒を横取りするとは、なんと横暴であろうか。 オレは抗議したが舌も足も縺れて、結局ラギ君の 肩に縋る格好になった。]
ついにって何だついにって! アカリんとは二度目の別れ話だし もうダメだー! ミューズに見放されたんだー!
(436) りしあ 2023/08/10(Thu) 00時頃
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……しばらくは大人しく みんなをイメージしたカップ作りに 専念するかぁ。
[笑ってられる状況ではなくなってしまった。 オレは後輩ラギ君の肩を借りながら、 後生大事に消せずにいたアカリんの写真を見せる。 (※勧善懲悪委アカリチップ参照) 染めもしない黒髪のおさげ、気の強そうな眼差し、 何より耳骨のカタチと、雀斑の散った鼻筋のラインが トテモイイ。勿論性格だって。未練がましく液晶越しの アカリんの頭を、人差し指で撫で撫でする。 眦と胃から込み上げてくるものがあって、 誤魔化すように机に突っ伏すとラギ君が優しく 慰めてくれた……持つべきものは、良き後輩だ。]
(437) りしあ 2023/08/10(Thu) 00時頃
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[……でもラギ君オレより断然顔はいいし、 前の前の彼女が、「最近ヘータの研究室に、 すっごい美形の一年が出入りしてない?」 なんて興奮気味に問い質してきたこともあったな。
いやいや、ラギ君はこんなに先輩想いだし! 変な勘繰りはよそう。っていうかさ、]
ラギ君はモテそうなのに、彼女つくらないの?
[酔いに任せて素朴な疑問がするっと漏れた。]
(438) りしあ 2023/08/10(Thu) 00時頃
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……そういえばニトちゃんも、 最近可愛くなってきた気がするんだけど、 オシャレするのってやっぱ 好きな人とか、できたから?
もしかしてマユミ[[who]]とか?
[※これは酔っ払いの戯言です。 空気を吸うばかりのオレは完全に飛び火で 麗しの百合二輪に初心な反応をしている ニトちゃんにまで、不躾な問いを投げかける。
――二人の返事がなくとも、 もう24%忍び寄る睡魔に負けそうになっていたから、 翌日以降の記憶に残っているかはアヤシイ。**]
(439) りしあ 2023/08/10(Thu) 00時頃
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── ある日の昼時・大学の中庭 ──
[未だあの日の面影を失っていない季節、 青々とした緑が時折風で葉が擦れる音を鳴らしていた。 仁科と二人、ベンチで隣り合わせに座り言葉を交わす。>>392
汚したのは夢の中だから現実では大丈夫。 そう思い込み、特に上着がどうなったか聞いてもなく 未だその末路は知らないままだ。>>393
仁科がティラミスに快い反応をすれば、 成海もまた安堵し表情は穏やかになる。]
その夢中が俺の傷を治したわけだから 胸を張って良いと思うな
[気づいた仮説をろくに話もせず終わったことも忘れ、 勿論相手もそれは知っているだろうという風に 何気なく言葉を拾った。]
(440) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃
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[なんとなく、彼女ならそんな反応をする気がした。 故にこちらは落ち着いたものだったけれど。
改めてその瞳を見ると──ああ、同じ色だ。と>>394 部外者ながら少しだけ切ないような心地を抱いた。
知っていると確りと言えるのは 犯人がストーカーという話くらい。
人格、振る舞い、妹との関係性、何も分からないけれど 華のように咲いて散ってしまったのだろうと 儚く表現された仁科の言葉に胸の内で思っていた。]
(441) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃
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仁科さんは後悔を無駄にしない人なんだね。 それは大切なことだと、俺は思うな
[身内にしか分からない悔やむ想いがそこにはある、そんな気がした。>>395 けれどそれと同時に仁科は、停滞してはいないようで。 告げたままに良いことだと感じる。
むしろこちらこそ不躾だったかもしれない言葉、それでも捕まえてもらえるのならば。]
無理もない。その気持ちはよく分かるよ
[彼女が気にしないで息抜き出来るように 穏やかに同調を示し、今暫く留まることにした。
一つ一つの話に頷き、時折言葉を挟んでも基本的には聞き手となって 進捗については楽しみにしていると応援した。
互いに礼を向け合い別れるまで、 少しでも気楽に過ごさせてあげられたのなら幸いだ。*]
(442) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃
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―― 教授をはげます会 ――
……?
[ 田端先輩と銀先輩のキスの様子は、>>397>>401 そのとき俺は、萌え萌えキュン♡で忙しかったから、>>391 全く見ていなかったんだけど、
仮に見たとしても、「こういう人もいるよね」と 過去にいた恋人を思い出しただけで、>>0:356 きっと驚くこともなかったと思う。 ]
この居酒屋は貸切っているみたいっすし、 キスしかしていないなら、ギリオーケーじゃないすかね。
[ 身内と店員さんの前だけだし、と、 田端先輩の申告をそのまま信じた俺は、>>423 そうポツリと零しつつ、 慌てふためいているように見える高祈先輩を>>422 小首を傾げて眺めた。 ]
(443) JITA 2023/08/10(Thu) 00時半頃
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[ 続いて、田端先輩の盛大な暴露には、>>424 「やっぱりそうかあ」という感想しか出なかったけど、>>389 ]
あ、銀先輩が帰るんすか? 宴もたけなわっすけど、 そろそろお開きにする感じっすかね?
[ 幹事(?)の田端先輩が銀先輩を送るなら、>>424 そろそろ解散の流れになるのか確認してみたけど、 別に飲み会が続くなら、 それはそれで構わなかった。
タクシーの送り先についても、 2人で一緒に帰るのかな、という感想を 抱いたくらいで。 ]**
(444) JITA 2023/08/10(Thu) 00時半頃
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── S・H・G ──
[不思議そうな目が鋭く変わる。 まるで、空気の読めない非常識な男を見るように。 ……おかしいのは自分なのか?
押しが強いほうではない成海はつい 彼女達の様子に呑まれ、自らを訝しんでしまう。]
キスしかしてないのは分かった上で、ですね……
[そして反論がか細く自信なさげになってしまう。
そのキスの仕方や空気が問題なのですが。>>423 と指摘するのは、恥が躊躇わせた。]
(445) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃
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[元から田端に言論で勝ったことなど無い。 意見を受容された経験は皆無ではなかったかもしれないが。
という個人的な想起はともかく、お気づきだろうか? 誰もそんなことは聞いていないのである。>>424 ただ人目を気にしてやめてほしかっただけなのだ。
何を、何を聞かされているのか……本当に。]
……ふしだらだ
[キスすら初めては結婚式でするつもりだった男。 もう顔を覆って項垂れることしか出来なかった。
するんですか、それ以上のことを。 まだした事がない、ってことは いずれするし嫌じゃないってことですもんね。
何で皆こんなに段階を早く踏んでいくのか。 成海には全く理解出来なかった。*]
(446) ガラシア 2023/08/10(Thu) 00時半頃
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── 続 S・H・G ──
[ぽつりと落ちた声を耳は拾って そして、感じる視線に落ち着かなくなっていた。
彼の様子の冷静さときたら。>>443 少しも酒が入ってないからで済む話なのか。 ……変な先輩に、見えているのだろうか。
あの夢を経験して以降、 以前より感情が出やすくなっている気はするが ここまで乱されたことはない。
自分程まで慎めと押し付ける気は無いけど、 せめて人前では、間違った話だろうか。]
(447) ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時頃
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まだ飲みたい人がいるなら、俺は残りますけれど……
[顔を覆ったままそんなことを言われて じゃあそうしようと思うかはともかく。
どう考えても落ち着いていて飲んでない福原のほうが しっかりして見えるのもともかく。>>444
なんとか体裁を取り戻そうとしていた。*]
(448) ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時頃
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── 10月のある日 ──
[一つ一つ、過ぎ去っていく時間を数えて 失ったものを想いながら、成海は変わっていった。
黒い服ばかりを身に着けなくなった。 微笑みは常に浮かべるものではなくなっていった。 少しだけ他者と向き合う姿勢が改善された。 周りの出来事を他人事のように思うことが、少し減った気がする。
一線を置く以上は放っていた女の子達を、何かと優しく理由を付けて物理的にも遠ざけるようになった。
未だ学生の身分の内はそうして、ただの「高祈成海」として成長していく時間となる。 この先の未来が嘘のような、平穏な日々の中。]
(449) ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時半頃
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『現実でも君のご飯が食べられるなんて嬉しいです。』
『楽しみにしてお腹を減らしておきます。』
[その通知もまた、 平穏の中の少し嬉しい出来事。>>434>>435
彼にとっては不本意で突発的なことかもしれないけれど、 喜んだって構わない筈だ。
成海は相変わらず何も作れない。卵すら割らない。 それでも食事を楽しみになんて表現させているのは 紛れもなく作った者が彼だから。*]
(450) ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時半頃
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至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。
ガラシア 2023/08/10(Thu) 01時半頃
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─HG会・続─
[柊くんに保護(?)されながら、仏顔から幾ばくか 骨谷先輩が柊くんに絡んで(?)いる。
彼女つくらないのか、と言われれば そういえば柊くん彼女いないのかななんて思う。 気づいたら近くにいる気がする。 彼女いるなら仁科に構ってる場合ではないのではとか。
その返事があったかなかったか飛ぶくらいに、酔っぱな戯言?が自分に飛び火した!]
──ぇ べ、べつに 好きな人とか そんなんでは そんなひと いない し
[そんなものが自分に起こるとも思っていない。 てかもうその質問だけで場違いな気がして恥ずかしい。 これは夢で姉とのの蟠りが溶けたからとかみだしなみくらいはとか姉や母と約束してとか言いたかったけど、濃厚ちゅー炸裂後の混乱した頭でうまく言葉は出せず]
(451) cunnon 2023/08/10(Thu) 05時頃
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──────は?
[しかも、銀先輩ですと? いや待って、今まさに視界に入れないようにしてたのに、言われてまたみてしまったから]
か か
かえります
[コーラこぼしたし!つめたいし! とか適当な言い訳をしながら涙ッシュ**]
(452) cunnon 2023/08/10(Thu) 05時頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/10(Thu) 05時頃
忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/10(Thu) 05時半頃
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──HG会続き──
救世主? 大げさだなぁ。まぁ、ビックリしちゃうよね
[こぼした件はドンマイって励ましつつ。やっぱり仁科サンは先輩って感じがしなくてつい口調が砕けてしまう。キスしかしてないわよ、って田端せんぱいのどこか舌っ足らずな甘ったるい声は一緒に聞いたかな。仁科サンが仏のような顔を向けてくるので、俺は軽く肩を竦めて応じる]
うん、多様だね。
[何にせよ、俺は酒を飲んでも飲まれないようになりたいと思った。そう、高祈せんぱいのように>>422 あ、でもやっぱり動揺はしてるみたい。ちょっと珍しい姿を拝見してしまった。これもお得か。]
(453) vitamin-girl 2023/08/10(Thu) 07時半頃
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[一方、ヘータせんぱいといえば、俺に酒を取られたと思って(実際に横取りしたが)何の隔てもなくワカメ酒を返せという>>436 俺の時は高祈先輩が慌てて口塞いでフォローしてくれたけど、ヘータせんぱいにはどうかな。
……誰も動かない。
じゃあ、このままでいいか(面白いし) とりあえず、肩に縋る先輩をヨシヨシしながら、嘆き節に相槌を打つ。アカリんの写真を見せてもらうとフンフンと頷いて]
なかなか元気よさげな元カノっすね
[一言感想を添えた。そして話は俺の事に及ぶ。>>438 以前だったら笑って適当に誤魔化したかもしれないけど、今なら]
まぁ、モテますけど……今は彼女いないです
[しれっと答えたかな。そうそう、自称遠恋の彼女とは、この間正式?に別れた。 LINEの既読が付かない通話にも出ないってんで、わざわざ俺の部屋まで来たんだよな。彼女が刃物持ってたらヤバかったかもしれないが、幸い今もこうして無事だ]
(454) vitamin-girl 2023/08/10(Thu) 07時半頃
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[彼女は来るなり俺の髪の色に驚いて、いきなり写真を何枚か撮ったけど。 その後はちゃんと話し合って、今は忙しくて無理とか、こっちでは誰とも付き合ってないよとか。途中で何度も泣かれたけど、納得はしてくれたみたい。最後の思い出作りがしたいってんで一晩付き合ったけど、それはそれ。以上余談なので特に伝えず。
ヘータせんぱいの質問は俺から仁科サンに移る。 最近イメチェンした?っていうのは何となく把握してたけど、理由については特に考えなかったな。しかし、明らかに酩酊したあやふやな質問なのに、仁科サンはまともに食らって動揺したようだ。>>451]
ええっ、仁科サン大丈夫?
[こんなに男に免疫ないんじゃ、番犬の役目はますます重要だな。なんてね。だから、]
帰るの?じゃ、途中まで送るよ。 夜道を女の子ひとりじゃ歩かせられないでしょ
[教授はもうどこぞで知り合ったマッチョと店を出たあとだしね(個人店貸し切りだったはずなのにマッチョがどこから湧いたのかはさておき) というわけで、俺と仁科サンは一緒に店を出た。途中までか家の前までだか、ちゃんと送ったよ。番犬は送り狼ではないからね。**]
(455) vitamin-girl 2023/08/10(Thu) 07時半頃
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── 分岐点 ──
[「兄」との対話はいつ、どこで成されただろう。 待つことを決めた「弟」の元へ必ず彼は現れた筈だ。
そのやり取りの中で成海は、 己が生還者となり数多の助けで前を向いたことによる 無根拠な未来への妄信から脱却する。
教えてもらえたわけではないだろう。 全てを既に定めた彼は、誰かへ理解も求めないだろう。
それでも、気づいてしまった。 大藤久影は自分と同じものを望んではいない。 勿論、今まで通りの距離感の日常への回帰でもない。]
(456) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[成海が告げる感謝や、あの時向けられた言葉達にどう向き合っているかなど 何一つ心を素通りするわけではなかったとしても とても彼を繋ぎ止められるものではない。
あの結婚式は、彼の花嫁との愛の誓いは 美しい思い出への昇華や遠い未来の再会の約束になど 留まってはいないのだ──
時間を置き漸く果たされた語らいにおいても、 回谷について触れるのは躊躇われたが あくまで自分が思うこととして、 今まで周囲で二人の人物を亡くした話をしながら
「遺された者の責任」 「故人が望む望まないに限らず、 続きがあった命を無碍にしてはならない」
そんなことを語ったけれど、 大藤の中に響いたようには、あまり思えなかった。]
(457) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[あの日俺は何を掬えなかった? 君の憂いを、見落としていた?>>4:166 時間も回谷も気にせず引き止めれば何かが違っていた?
決して何も悟れなかったわけではない。 奥にある重みに触れられないまま、変化には気づいた。>>4:174 けれど、他者への踏み込みに慣れない心は乱れた後で 二人には時間が足りていなかった。
そうして自分だけが見れた色は消えて>>4:187 心を多く占める者との約束と、 果たされない願望にケジメを付ける路へとついた。
選んだ道で得たものが不必要だったとは思えない。 それでも可能性を求めてしまうのが人間だ。
もしかしたら、違う道が── もしかしたら、全ては杞憂で── 物分りの良い弟の顔で見送った胸中は穏やかではなく。]
(458) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[忙しく変わった大藤の隣に座れる時は減った。>>137 見掛ける機会も、きっとそうなっただろう。
漠然とした誰にも語れない不安を抱えて、 まるで何も無いというように大学生活を続けた。
……都合の良い可能性は潰される時が来た。
「最後」を告げる「いつも通り」>>138 相変わらずの最適化を突き詰めた言葉数。>>139 何人ものあの夢を共有する者達が話し掛けるのを見つめる。
少し遅れたタイミングで近寄り、 当たり障りの無い言葉を告げ肩を叩いた耳元に。]
(459) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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── 終着点 ──
[打ち寄せる波の如く。 大藤の進んだ道に関する話が聞こえるようになり そして、話題から消え始めた頃。>>144
研究所の本棚の見慣れない白を、 成海は一人、引き寄せられるように手に取った。
他愛もない風景の写真を、 つまらない小説を読み飛ばすように 何の思いも無く眺めていった視線の行き着く先で
──声も無い衝撃、見開かれた目。
蘇るのは、最後にバスから降りてきた大藤を迎え そして置いて館内に向かうまでの 青空の下の、他愛もない二人のやり取り。
そして、白薔薇の花びらが二人の行く末を語る。>>220]
(460) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[動揺で手が震え、アルバムを取り落した。
環境上常にこの場は清潔に保たれている筈だが これを置いた者が誰なのか気づけば 少しでも汚したくない、慌てて拾って──
滑り落ちたロータリーらしき写真。 花びらと共に今度は落とすことなく手の中へと。
しかし宙に舞う内に、処刑の場でコインが廻った如く その仕組みを、本当に遺されたものを>>144 選ばれなかった者へと見せつけた。]
(461) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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……嗚呼
[ やはり想像通りだった。
やはり、海外など行っていない。
嘘つきだ。コインのことも罵り忘れてしまった。]
[似た黒色は、決して同じなどではなくて 片羽根と呼ぶ程に隣り合うには不似合いだった。
その色は、生と死 それぞれの路《みち》へと、鏡合わせのように。
大藤久影は、自らの選択で 全てを、一つにはなり得ない弟を、置いて逝った。]
(462) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[蘇る、唯一自分に判らなかった不可解な黒蝶の記憶。 発見する以前に聴いた、シャッター音。]
[ あなたは蝶を追い払ったのではなく、 俺から奪うように連れて行ったのだ。 ]
(463) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[何の根拠も無い筈の可能性を、確信している。 まるで自分達は元は一人だったのだというように。
震える指が全てを元通りに直し収めた瞬間、 意識が遠くなる感覚と共に蹲った。
大の男が、そんなことをしていても 見つけに来ることも、抱きしめてくれることもない。
堪え切れない嗚咽が大きくなっていく。 あまりに早すぎる「四回目」は 一時でも己の身を預けられるような、相手だった。
君は気づいていたのだろうか。 寡黙な聞き手にとって悪くなかった時間は、 お喋りな語り手には一層だったことを。]
(464) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[そうだね、君はあの夢の中で 徹底して他者の生だけを願っていた。 それはきっと高祈成海が還りゆく後輩達へと 福原徳人へと何かを託そうとしたことと同じだった。
言えよ、言わなければ誰も理解しないだろ。 何で一人で全てを決めるんだよ。 君にとっての正解は誰かにとっての不正解だろ。 自分自身にも突き刺さる言葉を振り翳しても ……もう届きすらしない。
結婚式でめいいっぱいに祝福した。 だからもうこれ以上、祝ってなんてやらない。 どうせ二人で幸せそうにしているんだろう。
選ばれなかったこと、同じように抱擁出来なかったこと 見ていた未来なんて相手には何の意味も無かったこと。 それがただただ、悔しかった。]
(465) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[君すらもいなくなる世界で、 誰も救えない人でなしが生き続けるなんて。
そう再び憂いて死を願うには、 コインが確かに互いが片割れであると証明した男を 衝動のままに追いかけるには──
陸も天も影も亡くした世界で、 昏い海へ光を届ける者がいた。
冷ややかな水に内包される人間らしさを、 確かに存在するものとして、照らしていた。
結局のところ、 お互いよりも選ぶ相手がいたことすらも同じだった。]
(466) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[君のことを忘れない、ことある毎に思い出す その度に何回だって傷つく あの時こうすればもっと君と仲良くなったかもとか、 些細なことを悔やみ続ける。>>4:141
望まないことをしたのはそちらが先だろう?]
──―ッ……
[通り雨が降り始め、蹲る成海の嗚咽と泣き声をかき消した。]
(467) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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ここから先はあの事故から一年と四十九日後
回谷こころがこの世界からいなくなったその先で 大藤久影が皆を置いて行った後の 誰も知らない、少しだけ寂しい話だ。
(468) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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── 誰かの終わりの先で ──
[ついに社会人となり、 後継として仕事を教えられている最中の高祈成海は
忙しい日々に纏う色とは違う黒色、喪服姿で 夜の海に佇んでいた。
──成海は、大藤の終わりを悟っただけだ。
それがいつ何処でなのか、どんな気持ちだったのか どれ程苦しかったのか、 あの噂以上のものがいつまでも流れてこない以上 知る由もない。
ただ、海とは霊に引き込まれる場所であり 彼岸と繋がっていると、聞いたことがあった。]
(469) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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[月が綺麗な夜だった。
白い輝きが、その光で誰かを導く如く 細く眩く路のように夜闇の水面を照らしている。
成海が投げ入れた白い百合の花束が、 ゆっくりとゆっくりと、波に攫われていった。]
(470) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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今でも許してなんていないよ
[隠し事ばかりの弟にあれだけの願いを告げられた兄が 自分を好ましく感じられていると、 気づかなかったとは言わせない。
その言葉は君の選択で齎されたものだ。 甘んじて受け止めるがいい。 ──どうせ涼しい顔で、平気でするのだろうけど。
それでも君にとって間違ったことをしたとは言わない。 どれだけの思いがあったのか、 あの憂いに手を伸ばせなかった男が 正しく理解出来るわけもないのだから。]
(471) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
|
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[どうぞ、後悔の代わりに安らかな眠りと安寧を。
──二人に死すらも別つことの出来ない愛を。
独り閉ざした瞼の下で、 あの日二人の上にあった夏の空が青く澄む。**]
(472) ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。
ガラシア 2023/08/10(Thu) 10時半頃
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――ある日とその後
[>>399>>400 忌憚なく思ったことを口にして、 自身のペースを重んじる人なのに、 銀に対しては思春期の乙女のよう 遠慮がちに伸ばされる手がとてもいじらしい。 手を取って、彼女の家まで並んで歩く。 傍目にはどのように映るか知らないが 恋人ですよ? 堂々とそんな顔をして。
その日、或いはその後のお泊りがどうなったか。]
今日はお酒はダメです。 素のあなたが見たいので。
[いつかの励まし会みたいな大胆な奔放さは拝めずとも 愛らしい一面が見る時があったはずだ。*]
(473) yunamagi 2023/08/10(Thu) 11時半頃
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[>>#2 あの絵との運命が断絶しても、 修復されるというのなら、助力は惜しまないつもりでいた。 美術館に貯蔵された絵画が買い取れるかは疑問だが、 いつか買い求められる日がくればと、 困窮しているでもないのにバイトしていた理由はそれだ。 学生の稼ぎで到底どうにかなる額ではないが それなりに貯金はあったため、寄付した金額は 学生一人のものにしてはそこそこの額。
災害の後、銀は貯金を寄付に注ぎ込んで、 ボランティアにも参加していた。 自分に出来ることはそれぐらいしかなかったから。]
(474) yunamagi 2023/08/10(Thu) 11時半頃
|
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もう少し、時間かかりそうね。
[時間というのは絵の修復が成される日のことではない。 貯蓄が目標額に達成するまでの話だ。 元々、学芸員になってあの美術館で働くか、 絵を購入するため金融関係に勤め稼ぐ方法を見に付けるか、 卒業後の進路は二択に定めていたのだが、 前者が潰えた今、後者を選択する。
ところで目標額というのは、 いわゆるブライダル資金というもので。 やはり自分から贈りたいのだ。 石の多寡や大小に彼女が拘らなくとも、 "あ、これ似合う"と思えたのがそれなりの品だったため せっせと準備を整える日々だ。]
(475) yunamagi 2023/08/10(Thu) 11時半頃
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[いつか そう遠くない日に、 どこで覚えたのか片膝ついて 『私のお嫁さんになってください』 プロポーズの言葉を告げる日を思い描いて。*]
(476) yunamagi 2023/08/10(Thu) 11時半頃
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――10月のごちそうさま
『 どれもおいしそう とりわけ銀は 人参と蓮根のきんぴらとチーズの ホットサンドがとても気になります 』
[>>434>>435 福原からのグループLINEに返す 銀の指の動きは高速だ。
一人暮らしの残り物にしては多すぎまいか? との疑問もあったが、暴食の秋ともいうし。]
(477) yunamagi 2023/08/10(Thu) 15時頃
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[翌日はうっきうきで研究室に向かって、 ちゃんとラップで個包装されているそれらに 感動しながら食しただろう。
>>450 それが個別LINEでないのなら、 なんとなく"らしくなさ"を感知したかもしれない。 作り手に向けられる柔らかな視線だとか、 温度を感じさせる文章だとかまでは 銀には察せるはずもなく、きっと好物が 含まれているのだろう程度に受け取って。 いつぞやの宴席でのわかめとシュリンプを 思い出して、食べ物なんて然程興味なさそうなのに 意外な面があるのだな、という感想に留まった。]
(478) yunamagi 2023/08/10(Thu) 15時頃
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[玉子サンドを選ばなかったのは、 美術館で田端がたまごサンドを所望していたのを 覚えていたからだ。 いくつあったか分からないが、彼女の分が 残るようにと考えて。
勿論あまりそうなら、 銀も遠慮なく摘まんだことだろう。]
食べ物の恩は忘れないわ。 この細腕にできることなら遠慮なくいってね。
[ハムスターのように頬を膨らませてから 伝えただろう。 ありがとう、ごちそうさま。*]
(479) yunamagi 2023/08/10(Thu) 15時頃
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─その後のその後─
お酒は、…………良いの用意しておいたのだけど。
[お酒はダメだと言われたら、残念と微笑みながら返しました。>>473 その日はきっと同じ香りの髪になって、一緒の布団で寝たのでしょう。 キスをして、言葉を交わして、恥ずかしいながらも寄り添いあって、温もりを感じながら目覚める事の幸せを知りました。 大胆な服も、しっかりとしたヘアメイクもしなくて良い、素の自分。 弱い部分も知られてしまうことがこんなにも安心できることなのだと、田端はゆっくりと理解していったのです。]*
(480) nasca 2023/08/10(Thu) 15時半頃
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[それからは、新社会人になると忙しい日々が続きました。 田端はブライダル関連の中でもヘアメイクの仕事、特にネイル関連の仕事につきましたので、基本的に女性のお客様を相手にしています。 仕事だからと割り切れるのも良いですし、ここなら男性と関わることも少ないのも良いことです。 男性は矢張りトラブルの元と考えてしまいますし、苦手意識はありましたから。 女性のお客様ばかりなので、接客も自然と丁寧になるのは良いことでした。 男性のお客様相手なら、何か言われたら冷たい眼差しを送ってしまいそうだからです。 それでも似合う色やこんなものはどうかと推薦したり指摘したりするのは自分なりの本音を言うところは残っており、それはそれで仕事に活かせているようです。
また、銀のボランティア活動>>474にもそれなりに協力していました。 主に金銭面でしかサポート出来ませんでしたが、作品がなくなるのは寂しいですし、銀がそれだけ思い入れのある場所や作品なら田端も元に戻ってほしいと思ったのです。
敵に塩を送る?さて、何のことでしょうね。]
(481) nasca 2023/08/10(Thu) 15時半頃
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[そう言えば、檀の就職希望先を聞いていません。 もし場所が離れてしまうのならどうしましょう。 そうした相談もしなければならないかもしれませんね。 あの夢で経験した結婚式。 誰かが誰かの唯一になれるその場面に自分が関わったからこそ、田端はこの仕事を選んだのです。 そしてあの日にいけないと思いながらも田端は回谷のことを羨望の眼差しで見つめていました。 だって一生その夢は叶えられないと考えていましたから。 だって自分は誰かを愛しいと思わない。 愛しいと思えないし、愛を返したりなんかできない。 ただひたすら護って欲しくて、助けて欲しい。 そんな自分が、誰かの隣に立って、幸せな時や健やかな時はともかく、病める時や悲しい時に共にあり支え合えるかどうか、否定しかできなかったからでした。]
(482) nasca 2023/08/10(Thu) 15時半頃
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[………でも。 家族との関係をできる限り切り、漸く自由を手に入れた気がしました。 檀からの告白は意外なものでしたが、彼女は真っ直ぐな好意を向けてくれて、田端の心が年齢相応に成長するのをゆっくりゆっくり待ってくれました。 今でもあの時の悪夢のカケラはありますが、あの頃に比べらば大分成長できた気がします。 アリババと夢で語る時の姿も、ハイティーンくらいにまで成長してきました。 最初の頃は本当に幼児の姿ばかりだったのです。 嫌なこと、腹が立つこと、悲しいことがあると、そんな姿で怒ったり泣いたりしながらアリババに八つ当たりして甘えることが多かったのです。]
(483) nasca 2023/08/10(Thu) 15時半頃
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[けれど、それがいつしか初々しい恋愛相談が混じるようになりました。 告白されたことも伝えて、頭を抱えたりクッションを投げつけたりしたでしょう。 お酒の席での失敗は別の意味で頭を抱えていましたし、自分で決めなければどうにもならないことを延々と語ったりしていました。 アリババの言うことに腹を立てたこともあるかもしれません。 けれど、遠慮なく質問したりじたばたしたりと、田端はやっぱり彼を家族のように、保護者のように見たてて夢を過ごしていました。
そうして、いつしかあることに気づいたのです。]
(484) nasca 2023/08/10(Thu) 15時半頃
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[檀が嬉しいと自分も嬉しい。 幸せだと幸せだと思い、悲しんでいたり辛そうだったりすると自分も悲しくて辛くなるのです。 ある頃から彼女の言葉や行動に心臓が強く反応するようになりました。 彼女に嫌われることが怖くなりました。 彼女に喜んでもらえるのが嬉しくなりました。 ああ、つまり、田端は。]
………檀ちゃんに恋に落ちてたのね。
[いつか、誰かに向けたわけでもない独り言。 ぬいぐるみを抱きしめながら切なげに、愛しそうに。]
(485) nasca 2023/08/10(Thu) 15時半頃
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[そんなことを自覚してから、どのくらい経っていたのでしょう。 もしその日が来たのなら>>476 目を見開いて真っ赤になり、涙をほろほろとこぼすでしょう。 でもそれは嬉しいから。 自分もまた、愛しいと思う唯一の人の特別な一人になれたのだと思えたからでした。
叶うはずなんて思わなかった夢。 その夢が叶うのはそう、きっともう直ぐ。]**
(486) nasca 2023/08/10(Thu) 15時半頃
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―― 10月のある日 ――
[ おにぎり作りとホットサンド作りが終わった後、>>435 スマホを見ると、メッセージが届いていた。>>450>>477 もしかしたら、他にもメッセージが 届いてたかもしれないし、 メッセージ内容によっては、 別のものを作ったかもしれないけど。
『良かったです。どうやって消費しようか 困ってたので助かります!』
と返信して、粗熱の取れたおにぎりと ホットサンドもラップで包むと、 パウンドケーキと一緒に冷蔵庫で保管する。
それから、少しだけ俺は思案した後、 ]
(487) JITA 2023/08/10(Thu) 16時半頃
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[ 翌日、100均に売ってる使い捨てのランチボックスに おにぎりとホットサンド、 栗のパウンドケーキを詰めて、>>434>>435 俺は大学の研究室に向かった。
夢の世界と同様に、おにぎりとホットサンドの具材は>>1:218 ラップの上にサインペンで名前を書いたから、 来てくれたみんなにスムーズに渡せたと思う。 ]
はい! どうぞ! あははー、じゃあ何かあったら、 遠慮なく頼らせてもらうっすよー。
[ 返信メッセージにあったように、>>477 人参と蓮根のきんぴらとチーズのホットサンドと 他に希望があればそれも、銀先輩に渡しつつ、>>478>>479 ]
(488) JITA 2023/08/10(Thu) 16時半頃
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[ もし、銀先輩から量が多すぎる疑問を口にされたら、>>477 「昨日、爺ちゃんと婆ちゃんが遊びに来て、 ご飯作ったんすけど、 量が多すぎてお年寄りには食べきれないって 怒られちゃいましたー」なんて、 俺は笑いながら愚痴ったかもしれない。
俺の家庭の事情は全てを語れる人は少ないけど、 相手によってはある程度のことを話せるくらいには 俺も変わっていったんだと思う。 ]**
(489) JITA 2023/08/10(Thu) 16時半頃
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─退院から2週間くらい─
でき たぁ〜
[筆を持って万歳したまま後ろにバターンと倒れた。
さて、これはいつのことか。 目が覚めて、帰宅して、こころ先輩の葬儀が終わり、 高祈先輩とベンチに並んでいただいたティラミス。
まだ西門教授がしょんぼりしていた頃であったか。]
・・・受け取ってくれるかな。
[あの日、病室へ大藤先輩が会いにきてくれた時>>66 躊躇いがちにお祝いを述べながら>>159、そのあといくつか会話しただろうか。
結婚式の絵を描きたい、と思っていることは伝えた。 こころ先輩の幸せな姿を残したかったから―― と、いうのは仁科として個人的な想い。]
(490) cunnon 2023/08/10(Thu) 19時頃
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[ある日ある朝、研究室に 額縁に入れて布でくるんだ一枚の絵と、 スケッチブック一冊を持って登場。]
おはよーございまーす ・・・絵、描けました。
[そう言って、布でくるんだものは隅っこに。 スケッチブックは研究室の誰でも手に取れる場所に置く。 こちらにはスナップ写真のように、切り取りたいと思った分だけ絵があって、新郎新婦のみならず神父や仲人、参列者もいくつかある。
雑ではないけれど、思い切りよく引かれる線は、まだ覚えてるうちに多くのシーンを残したかった。]
(491) cunnon 2023/08/10(Thu) 19時頃
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[大藤先輩が研究室を訪れるのは 今日か明日か――
少なくとも最後の日>>138までには会えたかな。
キャンバスはまだ布の中**]
(492) cunnon 2023/08/10(Thu) 19時頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/10(Thu) 19時頃
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―キャンバスの結婚式―
[大藤先輩と会えた日には、 ちょっとどきどきしながら絵を差し出す。
受け取ってもらえるか、どう思われるか。
誰かに贈る絵を描いたのは初めてだけれど、 大藤先輩やこころ先輩にとって 自分の描いたものがどう映るかはわからない。]
(493) cunnon 2023/08/10(Thu) 19時半頃
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[さんざん悩んで選んだシーンは、
ヴェールをあげて微笑むこころ先輩と、 花嫁の頬に触れて優しく見下ろす大藤先輩。
互いの指にはリングが光り、 明るい光とお花のシャワーが降り注ぐ中、 笑顔の参列者から喝采を浴びる祝福のシーン。
私たち以外誰も知らないし 新郎新婦に参列者は見えない祝宴だったけど、 ――確かに認められ見届けられた証明。
ありのままを正確に映しとるカメラとの違いは 想いと夢を描き足せることだろうか。]
(494) cunnon 2023/08/10(Thu) 19時半頃
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[当然、 わたしはこのとき大藤先輩のゆく道など 微塵も想像していない。]
(495) cunnon 2023/08/10(Thu) 19時半頃
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[最後の日。>>138 大学を辞めたと聞けば勿体ないと思ったけれど 見たい景色があると言われればそうかと思う。
彼の見たい景色がこの国──ではなく、 この世にはないことをわたしは知らない。
未だ見たまま聞いたままに受取りがちな仁科は、 白いアルバムに綴られた別れの言葉の真意を知ることない。 ――見つけているかもあやしいところ。
こころ先輩と大藤先輩の物語の続きは知らないまま
夢で得た自分の変化をゆるやかに受け止めながら、 前を向いて生きていく**]
(496) cunnon 2023/08/10(Thu) 19時半頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/10(Thu) 20時頃
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―― 教授をはげます会 ――
まあ、たしかに 褒められた行動ではないかもしれないっすね。
[ 高祈先輩の言葉に同意はしつつも、>>446 俺の中での褒められなさとしては、 ワカメをビールに突っ込むという>>361 飲食物を粗末にしたことと同程度だった。
それから、お開きの流れになったのか どうなのかはともかくとして、 あり得ないのが 主賓の教授がいつの間にか帰っていたこと。>>455
ろくな挨拶もなく出て行ったぞ、あの教授。 友達の誕生日飲み会だって、 〆の挨拶まで勝手に帰る奴なんかいなかったっての と、内心悪態を吐きながら。 ]
(497) JITA 2023/08/10(Thu) 20時半頃
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教授からして自由人なんすよね、うちの研究室。
[ ふんわりとオブラートに包んだ言い方をしながら、 帰るという仁科ちゃんと柊くんを手を振って見送る。>>452>>455 あ、勿論ちゃんと声を掛けて帰った2人のことは、 自由人とは思ってない。 ]
あ、高祈先輩が残るなら俺も残ります。 でも他がみんな酔い潰れてたら、 その人を起こして帰りましょうか。
[ 顔を覆って落ち着かない感じの先輩を見て、>>448 「人前でキスするのは駄目ってタイプなのかな」と 内心で勝手に納得しながらも、
俺も残ると言ったのは、 この飲み会で高祈先輩と話せてなかったし、 どう考えてもシラフなのは高祈先輩だけなのに、 こんなカオスな空間に一人だけで放っておくのは、 さすがに気が引けたのもある。 ]
(498) JITA 2023/08/10(Thu) 20時半頃
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[ こういう飲み会では、 飲み放題コースとかで定額だったら、 参加費は事前徴収するから、 最後の人が立て替えることはないものだけど、 この飲み会ではどうだったかな。
とりあえず、 立て替えの必要があるかどうかを考えつつも、 教授の席に放置されたワカメ in ビールジョッキは>>361>>414>>436 さすがにお店の人に謝らないとなあ、と思いながら 俺は内心ため息を吐いていた。 ]**
(499) JITA 2023/08/10(Thu) 20時半頃
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――某日/高祈邸へ――
[冬季休暇を待ってオレは北の大地の 薄ら雪の積もった空港に降り立っていた。 迎えに来ていた高級車は、広々とした 革張りの後部座席の乗り心地も オレ至上最高のもので、振動も駆動音も 全く車に乗っていると感じさせないものだった。
――ヤバイ世界を知ってしまった。 そして、タカナル先輩はコレが当然の 世界に生きているのだ……。
その先輩本人は、オレの緊張を 解そうとしてくれているのだろうが、 寛ぐ胆力など到底なくて、さっきから 背筋がピンと伸びっぱなしである。 今更虚勢なんて張っても無意味なのに。]
(500) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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[就職活動もする予定のないオレは フレッシャーズスーツの一揃えすら 所有していなかった。 ただ、これからも個人からオーダーを受け 打合せの場に臨むなら、それなりに きちんとした格好も必要だろう。
陶芸家っぽさの演出のため、たまにジイさんの 作務衣や着流しを拝借することはあったが、 今回はそれも通用しなさそうで。 勝負服選びから付き合ってくれたタカナル先輩には 一生頭が上がらない思いだし、 期待の表れに身が引き締まる。 中途半端な作品は見せられないな、と。]
(501) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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本来ならご厚意で見せていただくだけでも 有難いのに、お父さんに 挨拶もできなくて申し訳ないです。
[一介の学生の相手なんてしていられないくらい 忙しい方なのだろう、とオレは解釈していて。 タカナル先輩が当主である実父から オレを庇う意図があったとは露知らず、 心底不調法を詫びる心地で 持参した菓子折りを差し出した。
これも、オレがタカナル先輩のご実家に 招かれたと聞いた母さんが、諭吉様たちを握り締めて 失礼のないように、と買って来てくれた。 一つとしてオレの口に入ったことないような 超々高級菓子である。 1つで黒い雷神が100個くらい買えそうだ。]
(502) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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[緊張も最高潮。 迷路のような歴史ある日本家屋を進み、 応接用の座敷に通される。 正座は慣れているはずなのに、ものの数分で 足が痺れてきてしまった。 うっかりよろめいて何か壊したら大事だ。 湯呑の菓子器も、一目で銘のある逸品と分かる。
タカナル先輩のお母さんはその面差しから 儚げな雰囲気まで、夢の中の先輩に似ていた。 (今は少しずつ印象が変わってきている) それでも、下町の母ちゃん的なオレの母とは、 同じカテゴライズにするのも憚られる、 麗しの当主婦人だった。]
(503) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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[肩の力も脱けないまま、本日の目的とご対面。 否、示される前から、その存在感が語りかけていた。 流麗な掛け軸を背景に全く見劣りしない、 ジイさんお得意の葆光彩磁花瓶。 それ自体が燐光を放っているような、艶と光沢。 一房一房手作業で描かれた藤の花、蔦と葉脈、 一本として直線はないのに、機械のように正確で 繊細な筆致は疑いようもない。
一応手順として、ルーペを取り出して確認する。 本来ならこの後は、手袋をして底と共箱の 落成款識を確認するのだ。贋作も多いこの界隈。 他の骨董はサッパリだけど、 オレはジイさんの作品だけは真贋が判断できる。]
(504) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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[ただこの花器に対しては、そんな作業不要だった。 ――こんな色、オレでは何年かかっても出せないだろう、 釉薬の特徴を知り尽くした者の極み。 五十代――全盛期のジイさんが数年かけて描きだした 技巧の粋を、格の差を見せつけられれば溜息しか出てこない。
腰の括れ一つとっても、オレが真似しようとしたら もっとずんぐりするか、細さに耐えきれず焼いたら割れてしまいそう。]
……すごすぎて、言葉では表せないです。
[身内なので自画自賛にもとられそうだが、 引き合わせてくれたタカナル先輩への最大の謝辞だ。 オレは絶世の美女を目の当たりしたように、 うっとり熱っぽくジイさんを名匠たらしめた逸品に 見惚れていた。一日中でも見つめていたい。]
(505) りしあ 2023/08/10(Thu) 21時頃
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─S教授HG会─
[そう言えば教授と帰ったマッチョは知り合いです。>>455 お店の関係者ですが、何か良い出来事があったのでしょうか。 田端はと言えばふしだら発言>>446にちょっと眉を寄せましたが、"ぎゅーなら良いでしょ?"とぎゅーからは譲らなかったようです。]
銀ちゃんが無理そうだから私も送りながら帰るわ。 今日はもうお支払いも済んでるから、適当にお開きにしてね。 お疲れ様でした。
[酔っている割に幹事らしくそんなことを言って、あとはお願いねと成海と福原を見ました。 もし何かあったら連絡くださいとも言い添えます。 タクシーで銀を送るために田畑もその場を後にしました。
ああ、でも、その前のことです。 ワカメがビールに入っているのを見て>>499眉を寄せました。 さっと手を伸ばすとそれを口にします。 わかめを食べて、グイッとビールを飲んでしまいました。]
(506) nasca 2023/08/10(Thu) 21時頃
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……………………………誰こんなことしてたの。
[全く、奇妙な悪戯をする奴がいたものです。 あのまま放置しておいても誰も食べないでしょうから、幹事として責任を持ちましょう。 なおとても不味かったです。 口直しにとまたちゅーしたくなりましたが、念のためにお店を出てからにしましょうね。
後のことはみんなに託しました。]**
(507) nasca 2023/08/10(Thu) 21時頃
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―― スケッチブック鑑賞 ――
[ 仁科ちゃんの絵ができたと聞いたのは、 本人からだったか、 それとも研究室の誰かからだったか。>>491
いずれにせよ、俺がそのことを知ったのは、 大藤先輩がいなくなる前だったと思う。
グループメッセージの件は入院中に聞いていたから、>>304 どんな絵が仕上がるのか俺は楽しみにしていたんだ。 ]
回谷先輩も大藤先輩も綺麗だったし、 やっぱり黒留袖姿の田端先輩、格好いいっすよね。 アリババさんの神父姿も不思議と似合ってますし、 ああ、そういえば夢の世界でこんな格好で参列したなあ。
[ なんて、スケッチブックを眺めながら、 近くに人がいれば、そんなことを言ったかもしれない。 ]
(508) JITA 2023/08/10(Thu) 22時頃
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[ スケッチブックの中に彩られた式の様子が、 記憶を鮮明に蘇らせて、目頭を熱くさせる。>>6
あんな事故さえなければ、 ほんの些細なことで喜び合える日常や、 縁側で日向ぼっこしながら笑い合う老後だって もしかしたら2人にはあったかもしれないのに――
ツンとした鼻先をすすりつつ、俺は上を向いて、 じんとする目をつぶった後、 ]
いい式だったっすよね。
[ せっかく描いてくれた絵の前で あまりしんみりするのも良くないかなって、 涙を堪えながら、俺は祝福の言葉を零して、 幸福な場面しか思い出さないように記憶に靄をかけた。 ]**
(509) JITA 2023/08/10(Thu) 22時頃
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─ある日、仁科の絵─
[その絵>>491を見ることができたのは、きっとその場でだったでしょう。 そう言えばそんなことを言っていた気がすると>>157描く側は引退していた田端は興味深く見ることになりました。 新郎新婦はとても素敵で、あの日のことが鮮明に思い出されてきます。 あの特有の静謐さ、周りに人がいないのに見守られていると感じた暖かさ。 それは、仁科の絵により解明されました。 言葉を受け取ったとアリババは言っていたと思いましたが、参列してる皆がいたのですね。 福原の溢した言葉>>508にも納得です。]
(510) nasca 2023/08/10(Thu) 22時半頃
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………私の格好はともかく、みんなが参列してくれていたのがわかって嬉しいわ。 メッセージは届いていたけれど、こんなふうにあの二人を見守ってくれていたのね………。
[良いな、羨ましい。そんな言葉は決して言えません。 だって田端は生きているのですから。 生きている側だからこそこれを提案できたのですから。 でも、良かったねと回谷を労う気持ちも本物です。 穏やかな微笑みを浮かべると、そっとスケッチブックを他の誰かに渡しました。 田端はまだ生きていかねばなりません。 その為に強くあり、戦い続けていかなければ。 だから淡く微笑んで、悲しい気持ちや申し訳ない気持ちに蓋をしました。]
(511) nasca 2023/08/10(Thu) 22時半頃
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良い絵を描いてみせてくれてありがとう、仁科ちゃん。 今度またメイクしてあげるわね。 基本を教えてあげる。
[そんな講習会が行われたのはその直ぐ後のことでしょう。 絵を見せてくれたお礼だなどと言いながら、メイクセットまでプレゼントしました。 実際に、あの光景が三人と天使だけの光景ではなかったのだと目で見ることができて嬉しかったからです。]
(512) nasca 2023/08/10(Thu) 22時半頃
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[それから少し経った頃。
田端の心の中に、銀との恋の種が蒔かれるのはまた別のお話。]**
(513) nasca 2023/08/10(Thu) 22時半頃
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── S・H・G ──
お疲れ様でした…… もう遅いので、気をつけて帰ってください……
[帰る後輩達をしっかり見送ることも出来ず>>452>>455 田端が安心して任せられるような平静にも戻らず>>506>>507 去ってゆく者達に向けた言葉だけが、あるべき形を保っていた。
そんな最中で漸く顔を上げたのは、 この後についての言葉に福原が反応して>>498 他の残留している者達について、思い出させてくれたから。
いつまでも一人で勝手に恥じているわけにはいかない。 いつも通りに戻らなければ、 まずは今の残る者の様子を確認する為に見渡して──]
(514) ガラシア 2023/08/10(Thu) 23時頃
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ええ……?教授……?
[いないんですけど。 羞恥の熱が一瞬で冷めるような出来事だ。
オブラートに包まれた福原の言葉の意味を漸く理解した。 故に、それが誰とどのような様子でとは知る由もない。 もし後日にでも誰かから聞けば「知りたくもなかった」とでも思うことだろう。 成海は義務、責務、責任、そうした言葉に煩い男だった。
福原へ何とも言い難い表情で視線を向ける。 何があっても笑顔を保つ努力をしなくてもいい、大藤の言葉に報いる第一歩であった。]
(515) ガラシア 2023/08/10(Thu) 23時頃
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お開きだね、徳人君
[このまま飲み続けられる状態ではあるまい。
骨谷は睡魔と格闘中か既に敗北済みか>>439 何にせよ残留した彼は自分達とは様子が違うので 呼び掛けて様子を確認したり、可能なら水を飲ませようと。]
もう帰ったほうがいいと思うな 大丈夫?歩ける……?
[声にはどんな反応が返ったか。 何にせよ安心して放っておけるようには思えなかったので、 タクシーを呼ぶことにした。
参加費のシステムは今回どうだったか。 立て替えが必要な場合、それは成海が請け負うだろう。 金銭くらいなら役に立つことも出来る。]
(516) ガラシア 2023/08/10(Thu) 23時頃
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[同意を受けども問題と見る比重が明らかに違っていた>>497 そんな後輩に何気なく接するには、少しまた己を恥じる心地が蘇ってくるのも事実だったが。]
いや、今回の飲み会は派手だった うん、沈んでいるよりはずっと良いのだけど
[まともに対話可能な唯一の人間と化した彼へ 労う思いを込めて呼びかけた。
今回の集まりは名目が名目だった。 アルコールで紛らわせている部分があったとしても 暗く沈まなかったことは、幸いといっていい。]
(517) ガラシア 2023/08/10(Thu) 23時頃
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でも、沢山人がいて騒いでいると 気遣ったり世話をすることがどうしても優先になる
……今度、二人だけで飲もうね
[最後の一言だけは少し声を抑え、微笑みながら告げた。
今度と言わず何度だって、卒業までは重ねたいけれど。 一つ一つ、こうやって決めて叶えていけたら良い。
その口約束を叶える場で、未来の為に本当の自分を打ち明けることを考えるのは未だ先の話であった。*]
(518) ガラシア 2023/08/10(Thu) 23時頃
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――結婚式のスケッチブック
ふたりとも幸せそうですね。
[>>491 仁科の描いたスケッチブックを覗き込んだ。 利き腕ではないものの、腕をケガしたという彼女だが きっと記憶が鮮明なうちに残したかったのだろう。 勢いのある筆致で切り取られた多くのシーンを 見つめながら。
まだひと月も経っていない、 夢の中で挙げられた式は幸福な別れの儀式でもあった。 これから幸せになるためのものではなく 幸せな想い出を作るための。]
(519) yunamagi 2023/08/10(Thu) 23時半頃
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[仁科の記憶を通して描かれたスケッチは優しく、 温かいものに銀には映る。 きっと、式を見守る彼女の目が優しく温かいものだった からだろうと思う。 >>508>>510 スケッチブックを眺めるのは福原と田端、 銀の他にもいただろうか。
だとしたら、あの時の参列のようだと思えた。*]
(520) yunamagi 2023/08/10(Thu) 23時半頃
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── 10月のある日 ──
……あ
[物が少なく、ハウスキーパーの掃除が行き届いた それにより生活感が最低限と化しているマンションの一室。
ボックスソファーに独りで身を預けていた成海は スマホの通知に小さな声をあげると 全体に送られたものに続き>>487 自分にだけ向けられる個別メッセージを読んで>>-748
ふ、と穏やかに表情を変えた。 それはまるで、無機質にも映る空間の唯一の温度のように。]
(521) ガラシア 2023/08/10(Thu) 23時半頃
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[翌日、しっかりご飯を抜いて待ち侘びていた成海は 名前の書かれたおにぎりを受け取った。>>488
夢の中と違って彼にも予定や時間があるだろうに この丁寧さと手際の良さは流石だ。
無作法であると思いつつ、すぐに一つに齧りつく。 口の中に広がるネギの風味、よく合った味噌と米の味。]
……美味しい これなら本当に、二個食べられそうだ
[素直な感想を述べ、 言葉通りに二つはその場で無くなった。
もし家庭事情が覗くやり取りがあったのならば>>489 成海は黙したまま温かな目を向けていただろう。
誰もが少しづつ変わり、前へと進んでいく。*]
(522) ガラシア 2023/08/10(Thu) 23時半頃
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―― 教授をはげます会 ――
了解しました。 お疲れ様です!
[ 先ほどまで酔っ払っていたと思われる田端先輩が しっかりとした口調で話すものだから、>>506>>507 実は場を盛り上げていただけなのかな、 なんて思いつつも、
俺が声を上げる前に、 ワカメ in ビールを田端先輩が召し上がる姿に、 相変わらず格好いいなと思って、
銀先輩と2人で店から出る姿を見送った。 ]
(523) JITA 2023/08/11(Fri) 00時頃
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[ 高祈先輩の困惑したような声と表情に>>515 俺は苦笑を零しつつ、 ]
そうですね。帰りましょうか。
[ 骨谷先輩に呼び掛ける高祈先輩に倣って、>>516 もし骨谷先輩が睡魔に敗北しているようなら、 俺も肩を軽く揺すって起こそうとしたかもしれない。
居酒屋の代金は支払い済みらしいから、>>506 もしお金関係のことで何かあれば、 また連絡が来るとは思うけど、
もし骨谷先輩がタクシー代を払えなさそうなら、 高祈先輩が代わりに支払ってくれたのかもしれない。 ]
(524) JITA 2023/08/11(Fri) 00時頃
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あはは。もう少ししんみりするかと思いましたが、 予想外の盛り上がりでしたね。 教授も意外と元気そうで、ちょっと安心しました。
[ 高祈先輩の言葉に頷いて同意しつつも、>>517 ]
そうですよね。一緒になって騒いでいると 収拾がつきませんし。 高祈先輩もお疲れ様です。
[ 先輩に労りの言葉を掛けつつも、 提案には俺は笑顔になって、>>518 ]
はい、もちろん! 先輩のおすすめの店に連れて行ってほしいです!
[ と深く意味も考えずに二つ返事で了承した。 2人きりで話すことについて意識したのは、 それからまた少し先のお話。>>133 ]**
(525) JITA 2023/08/11(Fri) 00時頃
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── 追憶の投影画 ──
[あまり影を作らないよう、遠慮がちに覗き込む成海は それでも一つ一つを、食い入るように眺め>>491 福原と銀の言葉に微笑んで頷いた。>>508>>519]
……とても素敵だ
想いの籠もった絵は、 事実を描き出すだけではなくその気持ちまで宿すんだね
[生死の境界のような世界の光景を、写真として持ち帰ることは決して出来ないのだろう。 線の引かれ方からは仁科がその代わりとして出来る限り新郎新婦を、祝福の光景を描こうとしたことが伝わってくるようだった。
あの夢のような時間が蘇るような様も素晴らしかったが、そうした部分に成海はより思いを馳せるのだ。 祝福されて逝くという、全ての死者が為せるわけではない幸せを得た花嫁を想って。]
(526) ガラシア 2023/08/11(Fri) 00時頃
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[彼は以前から周りを気にし、行動言動を合わせていた。 それでも、今この時はあまりに分かりやすい。>>509
ああ、いい子だなと思う。 自分がもし二人目の死者だったら 彼は何処かで堪えられない涙を落としただろうか。 ……ならきっと、生きていて良かったのだ。
そうやって自分の命を肯定しながら 誰かの死を忘れずに生きていく、それが人間なのだろう。 いずれ記憶と紙が掠れゆく未来を想い、少しでも永く覚えていられるようにじっと見つめた。*]
(527) ガラシア 2023/08/11(Fri) 00時頃
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―― 10月のある日 ――
ほうほう。
[ 自室のベッドに寝転びながら、 成海先輩からの個別メッセージを眺めて、>>-778 俺は破顔する。
先輩のメッセージの砕けた口調に なんだか特別感があるようで、 むずがゆさを感じながらも、 おにぎり1個ずつという なかなか食欲のありそうな希望を見て、 心境の変化でもあったのかなと考えた。
それから、ベッドの上に俺は起き上がって ]
(528) JITA 2023/08/11(Fri) 01時半頃
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[ その後、早速作ったおにぎりの数を確認して、 たしか米派は仁科ちゃんだけだったかなと 思い出しつつ、きっと確保してても 問題ないくらいのおにぎりがあるなと判断した。
そして安心して、 俺はまたベッドに体を預けることになる。 ]
(529) JITA 2023/08/11(Fri) 01時半頃
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[ 翌日、すぐにネギ味噌おにぎりに齧りつく成海先輩に>>522 俺はやっぱり頬が緩んで、 ]
あははー、口に合ったようで良かったっす!
[ その後、もう一つの明太子玉子おにぎりも 先輩の口の中へと消えていき、 夢の中で覗き見たときとは別人だなあって>>4:+74 その変化が俺には嬉しくて、
いっぱいリクエストを聞いて、>>-748>>-778 たくさん食べさせたいなって。 そんなことを俺は思い浮かべていた。 ]**
(530) JITA 2023/08/11(Fri) 01時半頃
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[そうして月日は流れてゆく。
あの瞬間世界で一番幸せだった若い新郎新婦を置き去りに。
死者への福音は過去のものとなっても、 季節は回り、影は伸びては消える。
天を雲が覆い雷が貫く時があっても、 雨が過ぎ去れば晴れた空は遥かに澄んだ。
人々が終わった夏に思いを馳せていても、 実りの恵みが世界と命を継続させてゆく。
海は暗く骨は黙する、命が西へと沈む厳しさの中でも 陸を覆った白銀の美しさが心を動かした。
そうしていつか訪れる 桃が花開く祝福の季節を──そんな未来を、誰もが希う。]
(531) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[高祈成海はまともな就職活動はすることはなく。 残された時間を、ただの大学生として満喫した。
研究室の皆と悔いなく過ごせるように 以前よりもイベントごとに頻繁に出るようになったり、 時に大切な人に好んだ菓子をねだる我儘を見せたり。
それがバレンタインデーのことだったので、 ホワイトデーにはネクタイとネクタイピンを贈ったり。
飛行機の窓から見た遠のく景色に切なさはあったが、 ただの高祈成海として、幸せに生きたつもりだ。]
(532) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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── 後日談 ──
卒業おめでとうございます、徳人君
……君に会える日を、楽しみにしているから
[いつもメッセージのやり取りをしているけれど。 大切な日の祝福は、通話で行った。
そこに籠められた意味は、 徳人のこれからによって違うだろう。
彼が就職活動に入る頃、意思を確かめる連絡をした。
もし希望する仕事が他に存在するわけでは無かった場合は 改めて願ったことだろう。 ──名実共に、自分の側にいてほしいと。]
(533) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[ホールディングスを構成するのは 実際の経営、販売を行ういくつかの事業会社。 そして、それらを傘下に置いた持株会社。 前者をそれぞれ連携させる役目と経理、法務を後者が担うのだ。
持株会社はそれぞれの事業会社の社員が出向し働き 明確に在籍する者は極わずかである。
成海もまた、将来移る為にも経験が必要な為 創設者兼持株会社のトップの嫡男ではあるが 事業会社に在籍している。
高祈の発祥たる不動産開発、最も大きな子会社だ。 海外事業にも進出しており、 語学に堪能な社員は国内滞在でも求められる存在だろう。
明らかに父の手を加えられながら、成海は数年で出世していった。 もし徳人が入社することとなれば上司と部下という存在になる。]
(534) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[意に反した大学に進学し一時でも手を離れた息子を 高祈氏は何ら意に介さず迎え入れ、育てている。
その程度の想定外は彼にとって何ら問題ではなかった。 従順に用意した通りの道を踏んでいく姿に、 漸く役に立つ存在になりつつある駒に、満足していた。
長男のほうがずっと優秀だった。 だが構わない。あれは気性が激しすぎた。
己以外は真に信用し頼ることはない高祈氏は 外に出しても恥にはならない程度の資質があり、 意志が無く言うことを聞く次男がいれば 少しの不満も無かったのだ。
海を隔てた遠い地で起きた非現実的事象、 その結果起きた駒の内質の変貌など、 自分がそうした分だけ信用されなかった父には 全く知る由もない、理不尽ですらある話だったが──]
(535) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[──彼は息子の卒業から八年で玉座より下ろされる。
かつてこの市を長らく揺るがした 開発を巡る市議会議員との対立の結末すらも 裏金による茶番だ、などと。
そこから得た繋がりによる不正な土地取引、 暴力団関係者を利用した同業への圧力。 数多の賄賂、資金洗浄の手口。
高祈ホールディングスは 瞬く間に望まぬ形で全国区の知名度を得て注目と批判を浴びる。]
(536) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[マスコミ各社への情報提供は、揉み消しを困難とした。 証拠は容易な否定の叶わない程に揃っていた。 まるで、内部の内部、核の部分にいる者が集めたかのように。
不正取引に関して証言を行った子会社の告発者達の情報は、 徹底して伏せられたが。 それらの説得やマスコミへの働きかけと 一人で派手に動きすぎていた首謀者が ──高祈成海であるという衝撃的事実は突き止められる。
しかし最初からそのつもりだったという風に 当人は堂々と、影響下に無い地域の弁護士と共に会見を行った。
未だ社会人としては若く、 前髪を分けたミディアムヘアの──誰かの面影を宿す 華やかではないが涼し気な容姿。 そして巨悪であった上流階級の父への造反を成したとなれば 「高祈のプリンス」「悪王へのクーデター」 などと話題性を求めるメディアが過剰に持ち上げるのは当然だった。]
(537) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[息子の精神の病の捏造、 天原氏と対立する市議会議員との繋がりがあるという主張。
高祈氏は意志が無い筈の息子の裏切りへの衝撃の中、 分が悪い状態で出来る限りの抵抗はしていたが 会社に強制的な調査が踏み込まれれば、終わりだった。
事前に察知していれば揉み消すことが出来ただろう。 息子を監禁したり抹消することも厭わなかっただろう。 しかしその冷淡さと権力が、 懐のネズミを飼いならした気でいた侮りにより機能しなかった。
警察保護下でホテルに滞在していた高祈成海は 己が父、親戚、多くの幹部陣の逮捕を 彼らによって知らされることとなる。]
(538) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[そうして成海は 高祈に関係する人々の人生を、滅茶苦茶にした。
メディアすらも決して称賛一色ではない。 父が残した疑惑を真実ではないかと疑う者、 甘い蜜を吸って生きてきた子が親を裏切ったことを 真っ白な正義としてはならないのではと語る者。 コメンテーターや出演者も一枚岩ではない。
そんなものは生易しいほうだろう。 面白がりあれこれ陰謀を語るインターネットの匿名達も。
一体何人に殺してやりたいと思われているのか 本人にすらも、想像がつかない。]
(539) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[しかし高祈成海は、今もホールディングスにいる。 事業会社から持株会社へと籍は移ったが。
内部告発を理由に解雇出来ない法律の都合上、 一度ライバル会社への意図的な情報漏洩という冤罪を理由に退職させられていたもののそうした事実は確認されなかった。
結果、父の代わりにその座についたある種哀れな立場の 裏の事柄には関わらせてもらえていなかったらしき、元幹部陣に呼び戻されることとなった。 空きすぎた重役の席、成海は現在その男の殆ど右腕のような立場だ。
膿を排出しようとも、多大な信頼を失い いくつかの子会社が潰れ、事業が閉鎖された。 しかし全てが砂と化すにはホールディングスは大きすぎる。
仕立て上げられた英雄がこの事態の原因であっても、 民衆へのアピールには最適だった。]
(540) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[目的の為に早々にこちらでも一人暮らしをし 少しづつあらゆるものの名義を自分へと変えていった。
もう既に思い入れが薄れつつあるが、 生まれ育った実家はやがて別の誰かの物となるだろう。 現在は好奇の目が多く、住むには適さないけど。
雷門氏の作品はその孫があの時望んだ形になるように取り計らった。 それがどんな答えであれ、祖父を敬い同じ道に進み誰より想いと価値を理解しているだろう彼の選んだものに間違いがあるとは思えない。
母親は精神的な負担のせいか病気が悪化し、病院にいる。 ……今後の警察の調べによっては、彼女も何らかの罪に問われる可能性がある。 その控えめさと従順さにより、夫の行いを誰より近くから見た上で良しとしてきたが為に。]
(541) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[長かった戦いの日々を想う。 窓からは初夏の心地よい風が吹き込んでくる。
こうしていると何もかもがあの日から変わった気がした。 けれど、ずっと側にあったものもある。
新しく移り住んだマンションの最上階で 高祈成海はスマホを手に取った。]
(542) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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……ああ、徳人君。今いい?
暫く連絡出来なくてごめん 漸く落ち着いてきたから、声が聞きたくて
うん、終わったよ。全部終わったんだ。 色々心配掛けたよね、……すまない。
それでなんだけど 引っ越しが済んだからさ、会えないかな? ちょっとまだ気軽には外に出れないんだ
うちに来てほしい、場所は──
(543) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[厳重なセキュリティは 望まれた来訪者には当然、意味を成さない。
迎え入れた青年は、もうすっかり大人の姿。 いつかダイニングバーでそうしたように 二人テーブルを挟んで向き合った。
そこには品なんて無くたっていい。
いつか好きだと言っていた唐揚げを沢山並べて 昼間から度数の低いアルコールを出して まるで大学生のままみたいな食事をしよう。 本当は少しだけ、油ものがきつくなりつつあるけど。]
(544) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[元より互いが社会人 本格的に動き出して以降は、中々会えなくなった。 だからこうしていられるのが本当に嬉しくて。
数多の代償を積み上げた先の未来なのに、 この数年間を語りながら幸せそうな顔で喜んでしまった。
やっぱり冷たくて、自分のことばかり考えているのかも。 いや、それは間違いか。何故ならば──]
(545) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[料理がすっかり綺麗に無くなった頃。
待っているように告げて一度別の部屋に向かった成海は、 腕にあるものを抱えて
──夏の海が見える大きな窓の前 テーブル席に座る徳人の側へと向かい
少し照れたように微笑みながら、それを差し出した。]
(546) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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[徳人が男性が好きという話は聞いたことが無かった。
けれど、何度も未来を望みあって描きあった 二人で時間を惜しむように思い出を作った。 ……深い覚悟を持って、ついてきてくれた。
そんな相手に今更、性別の心配はしない。 気掛かりとすれば彼の父と重なる自分を、信じてくれるかどうかだ。 その為に長い時間待たせて何も縛られなくなり、漸く言えるようになったつもりだけど。]
(547) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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今まで本当に沢山、君は俺に付き合ってくれた 卒業してからは特に、不安にさせたこともあったと思う
だから指輪は二人で選びたいと思うんだ ……これからの人生は、 そうやって全てを一緒に決めていこう
[もし、もし 一つ段階を飛ばした高祈成海なりのプロポーズに ただ一人愛せたその人が、頷いてくれるのならば
微笑みを一度驚きに変えて、不格好に笑い直し 別れを覚悟したあの日ぶりに抱き締めてそう語っただろう。*]
(548) ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時頃
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至高祈念展 ナルミは、メモを貼った。
ガラシア 2023/08/11(Fri) 03時半頃
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―冬/高祈邸応接間――
[思わず雅趣に富んだ豪邸も、 隣で見守るタカナル先輩の存在も 忘れかけていたオレは、 耳元に落ちる囁き>>387にビクッと肩を竦めた。]
この頃の作品は図面は 幾つか残ってたましたけど、 写真や実物はほとんど 見たことないんですよね。
……目指す方向は違うけど、 やっぱりジイさんはすごいなあ。 オレは一生この域には達せなさそうだ。
[感嘆を紡いだ後、タカナル先輩に 真正面から向き直る。 深淵の黒い双眸から「もし」の真意は探れず、 オレは迷い迷い脳内を吐露するのみ。]
(549) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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オレには買い取れるシロモノじゃないです。 こいつを飾れるほど立派な場所も用意できません。
花を生けられるためでない、 みんなに見て貰うための芸術品だから。
それに相応しい環境を、と願うなら 美術館の寄贈とかなんでしょうか……。
[それでも、何かしら手元には残しておきたかったから、 オレは一言断りを入れて、カメラバッグに手をのばした。 トサカ先輩ほど本格的ではないけれど、 スマホカメラでは撮影すら烏滸がましい気がして 普段作品記録用に用いる一眼レフで写しとる。]
――ありがとうございました。
[360度全方向から数十枚シャッターを切って、 後は残りの僅かな時間、肉眼で慈しみ愉しむことに専念。]
(550) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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この機会を恵んでいただいたお礼は、 オレにできることであれば何でもしますんで。
器を焼く以外に、能はないですけど。
[とりあえず、金銭的に不自由していなさそうな タカナル先輩の、これがオレへの施しなのか、 それ以外の目的があったのかはさておき。
オレはもう一つの相談を思い出して、 スケッチブックを開いた。]
(551) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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メグココちゃんとトサカ先輩の器には、 揃いのデザインの蝶を描いたんです。
それで、夢の世界でタカ『キ』先輩の傍にも 見た気がして、染付ようか迷ったんですが、
……少し不吉な予感がして、結局はやめようかなって。 先輩ご自身の希望は、ありますか?
[図案の描かれた頁を数枚示して、説明する。 メグココちゃんには淡紫の、トサカ先輩には漆黒の 揚羽の羽根模様をカップに描いた。 そして、お互いソーサーの裏に 相手の蝶を密かに留まらせて。 タカナル先輩のカップには、トサカ先輩と同じ 漆の片羽を金粉の縁取りで施すのが初期案だった。]
(552) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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[そうして、最終的な仕様が オレの中で固まるまでの対話と、 最後にまた心からの感謝を伝えて、 オレはタカナル先輩の絢爛たる御殿を 後にしたのだった。
飛行機は明後日の便をおさえている。 極度の緊張と疲労で今日はホテル直行だが、 残りの日程は初めての北の大地の観光を、 ボーンチャイナのような優しい雪白色の風景を、 堪能させて貰おう。**]
(553) りしあ 2023/08/11(Fri) 04時半頃
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─災害からの日常─
[そんな簡単に劇的な変化は起こらないが、心の持ちようが変わったために身だしなみは整えるようになった。 雑にくくりつけていた髪も、手入れをすれば不恰好に広がらないサラサラストレートになることを知った。
・・・絵を描くのに邪魔なので括るけど。
しかし髪をちゃんと整えてからまとめるだけでも無造作ヘアに見えないのが不思議だ。]
これもーすこし欲しいな。
[今までおされどころか必要最低限すら目を逸らしてきた者がそんな簡単になんでもできるわけがない。 ヘアアレンジはもはや宇宙。
そんな中、シュシュは大変便利なものだと知った。
なんと無造作にくくった髪を通すだけでちゃんとしてるっぽくなるのだから。]
(554) cunnon 2023/08/11(Fri) 08時頃
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[今の自分がやってることは、せいぜいブラッシングとシンプルなシュシュ程度だ。
服装は、ジャージが臨終したのもあるが、こざっぱりしたシャツとシンプルなスカートやキュロット程度は履くようになった。 黒紺茶白、カーキあたりが慌てなくていい。
「ちゃんとしたい」と言ったときにおかんが仁科のキャパを超えて飾ろうとしたのを全力で抵抗したため、ひとまずシンプルな地味学生程度に落ち着いた。]
……うーん まあ まだ10代だし いいよね
[メイクに関しては、わからなすぎて避けている。 いちおう鏡は見てみるのだが。 道具もわからないし、化粧品売り場に行くのがそもそも恥ずかしい。 顔をキャンバスに見立てれば……と一時は考えてみたが、顔はキャンバスではない。 仁科覚えた。
しかし10代を理由にできるのは半年程度だ。 わかっているとも。]
(555) cunnon 2023/08/11(Fri) 08時頃
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[周囲にも少しずつ変化が出始めた。 高祈先輩は以前よりも、なんていうか やわらかく?なった気がする。
元々優しくていつも微笑んでいたけれど。 最近の先輩は距離感が変わったっていうか ──男性にこういうのもアレだけどちょっと綺麗になったなって。 今思えば、あの中庭のベンチで先輩を引き止めることができた>>395のは、先輩の纏う雰囲気が変わったからかもしれない。 前なら気軽に引き止めたりできなかったかも。
お礼と言ってティラミスを持参してくれて、後輩の愚痴を聞かされてるのに、嫌そうな顔をすることもなく共感してくれてただ話を聞いてくれた。]
無駄にしなく、できてるかな?
[後悔を無駄にしない>>442、と言ってくれたのが変わろうとしている今を肯定されてる心地がして嬉しい。 あと、どうやら夢で仁科も魔法を使っていたらしい。 治癒魔法って>>440って、すごいよね。 参列した時のワンピースもだけど、無意識ってすごい。]
(556) cunnon 2023/08/11(Fri) 08時頃
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[身だしなみを整えてジャージをやめてからしばらくした頃、チャラそうな男子が訪れた。
"かわいいね、デートしない?"と。
もっさかった女子が身だしなみを整え始めたのが周囲にどう映るかなんて仁科は知らないけれど、変わりはじめの地味子はチョロいと思われる。 その日ヤれたらいいだけの男子にとっては獲物である。
しかし、仁科にとって性や恋愛とは、他人と他人が紡ぐファンタジーである。 ゆえに、迷わず答えた。]
いいスよ
──誰に伝えてきたらいいスか?
[何も間違ってはいないという自信満々のドヤ顔だ。 今までも、誰かと誰かの橋渡しはしてきた。
男子が誰宛かなかなか言わないので首を傾げていると、どこからともなく柊くんがやってきていつのまにか話が終わっている。 これもまあ、周辺が変わったことの一つだ。]
(557) cunnon 2023/08/11(Fri) 08時頃
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[どれくらいの時期からか、柊くんはよく遊びに来てくれるようになった。 研究室のみんなはどこか居心地がいい。 柊くんは、後輩だけど遠慮なく友達みたいに接してくれるので教室の誰よりも心地いいからちょっと嬉しかったり。
そんなこんなで、 先輩たちの絵を完成させて 教授を励ます会とか大藤先輩が大学を辞めたりとか 日常は大きく小さく、変化しながら過ぎていく。
その後田端先輩が教えてくれたメイクの基本>>512は 初心者仁科にとって大変ありがたいものだった。 今はまだ恥ずかしいので薄化粧から ステップアップできたら、ノリくんに教えてもらった魔法の言葉が>>3:217役立つに違いなく。
そうして ふとしたときに 前より息がしやすいことに気づいたりもして。 ──息苦しいなんて思ったことはなかったのにな。]**
(558) cunnon 2023/08/11(Fri) 08時頃
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―― 大学卒業の日 ――
ありがとうございます! すぐにそちらに向かいますね。
[ 同級生たちと行った卒業祝いの飲み会は 早々に切り上げた俺は、 成海さんとの通話に心を弾ませていた。>>533
成海さんとも話し合った結果、 俺の就職先は、高祈ホールディングスの 不動産開発の子会社となる。>>534
就職希望先が決まってから、 語学検定試験においては申し分ない成績の俺は 翻訳のバイトの際、現地の流行りや情勢、法律などを きちんと理解することを意識するようになった。
そうした努力あってか、はたまた成海さんの口添えが もしかしてあったのか、俺は無事に内定をもらった。 ]
(559) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[ 就職先に近い部屋に住む契約は既に済んでいて、 高校時代から住んでいたワンルームマンションは 今はもうすっかりもぬけの殻。
このマンションの部屋も生前贈与されたもので、>>1:29 副業がOKな職場なら、現地の不動産管理会社任せで 家賃収入を得たと思うし、 無理だったら、お爺ちゃんに返したと思う。
今は大学にほど近い場所にあるホテルにいて、 もし新居探しの時に成海さんと会えなかったら、 この通話は久しぶりに成海さんの声を聞く機会に なったのかもしれない。
話したいことはいっぱいあったけど、 社会人を長電話で拘束するのは気が引けたので、 名残惜しかったけど、キリのいいところで 通話は終わったんじゃないかな。 ]
(560) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[ 卒業式から今まで着ていたスーツを脱いで、 一旦、ホテルのクローゼットに掛ける。 身に着けていたネクタイとネクタイピンは、 ホワイトデーに成海さんから貰ったもの。>>532
このネクタイとネクタイピンは 大事な場面で身に着けると俺は決めていて、 採用試験のときもしっかりと結んでいた。
ところで、成海さんは男にネクタイやネクタイピンを 贈ることの意味を知っていたのかな。 成海さんも俺に首ったけなら嬉しいなって、 ハンガーに掛けたネクタイに俺は口付けを落とす。
ちなみに、俺の呼び方が成海先輩から 成海さんに変わったのは、成海さんが大学を卒業して 少し経った後のことである。 ]*
(561) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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―― 社会人時代 ――
[ 社会人一年目の頃は、 当然一人でやれることは少なかったから、 上司の手を借りながら 何とか仕事をこなしていたけれど、 そのうちに海外の担当とのやり取りも 一人でこなせるようになったと思う。
自分の仕事で精いっぱいだった俺が、 成海さんが行ったクーデターのために>>536 やれることなんて、ほぼほぼ無かったと思うけれど、
いずれ、マスコミを騒がせることになれば、>>537 俺の存在を変に勘繰られると、 成海さんの迷惑になるかもしれないと思って、
俺は成海さんとは、少なくとも人前では 上司と部下の関係以上に見られないように>>534 うまく振る舞っていたと思う。 ]
(562) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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まあ、こういうのって、上げて落とすものだよな。
[ 俺は自宅でコーヒーを飲みながら新聞を読んで、 メディアの変遷に苦笑を零した。>>537>>538>>539
こういう場合は、逮捕までいったのなら、 成海さんを持ち上げる方が自然に思うけれど、 どうやらメディアは賛否両論にする方が エンタメ性があると判断したらしい。
今回の件は、高祈ホールディングスの関係者のような 直接的に利益を得ていた人々だけでなく、 例えば、子会社や事業所の近く飲食店のような 間接的に利益を得ていた人々だって 被害に遭ったのだから、
成海さんを恨んでいる人が多くても それは仕方ないとは思う。 ]
(563) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[ それでも、成海さんがどれだけ恨まれていようとも、 成海さんの側にいたいという 俺の気持ちは変わらなかった。
家族から「こっちに戻ってきたら?」という 俺を気遣って心配する連絡があっても、 俺の気持ちが揺さぶられることはなかった。
こうして、社会や身近な人が定めた“正しさ”から 逸脱してエゴを通そうと思ったとき、 初めて俺は、不倫の果てに自殺した父さんや、 あの事故以来消息不明となった大藤先輩の気持ちを 理解できたのかもしれない。
頑なに父さんと不倫相手、 そして大藤先輩と回谷先輩のあの世での幸せを 心の底では願えなかった俺の心が解れていく。 ]
(564) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[ ――だって、俺は成海さんと一緒に 幸せになりたいんだ。 たとえ、辿り着く先がどんな場所だったとしても。
俺が過去にあなた達に抱いていた感情に対して、 謝ることはできません。 それでも、どうか幸せでいてほしいと 今の俺は心から願えます。 ]
(565) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[ 俺が働いていた子会社が潰れることがなければ、>>540 俺は継続して同じ場所で働いていたかもしれないし、 そうでなければ高祈ホールディングスの別の子会社か、 はたまた全く別の会社に転職していたかもしれない。
いずれにせよ、俺が暮らしていたのは、 社会人になって初めて契約した部屋のままで、 成海さんと会おうと思えば いつでも会える距離なのは変わらない。
俺は自室の窓辺から差し込む 穏やかな初夏の日差しに目を細めながら、 ソファーに体を沈み込ませていたら、 成海さんから着信があった。>>542>>543 ]
(566) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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お久しぶりです。成海さん。 はは。心配のし過ぎで、ニュースで流れた 高祈ホールディングス関連の記事、 全部そらで言えるようになりましたよ。
俺も会いたいと思っていました。
[ それから、引っ越し先の詳しい場所を聞いて、>>543 他にも色々と話したかもしれないけれど、 会話が終われば、俺はスーパーに買い出しに出る。
社会人になって料理をする機会はかなり減ったが、 特に予定がなければ、今も週1回は自炊している。
そして、成海さんと会う日までに、きっと俺は―― ]
(567) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[ 成海さんと会うと約束した日。
俺は薄手のスーツに 成海さんから貰ったネクタイとネクタイピンを>>532 合わせて、手作りのスイートポテトを 手土産にと持参していた。
普段はお菓子作りをしなかった頃と比べて、>>3:47 幾分か作業に慣れた俺は、 この頃には特にスイートポテトは、 手際よく作れるようになっていた。
高級そうなマンションの 厳重なセキュリティを抜けて、辿り着いた先、>>544 成海さんと久しぶりに顔を合わせたことも もちろん嬉しかったけれど、
テーブルにたくさんのから揚げが並ぶ光景に、 昔した会話を覚えていたのか、と俺は嬉しくなる。 ]
(568) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[ あの時と違って、俺はもう 普段からピアスを着けることはないし、 帽子を被ることもない。
今のスーツ姿だって、どちらかといえば、 夢の中の結婚式やお葬式のときの格好と>>5:+108>>222 近かったと思う。
成海さんだって、あのときと髪型も変わり、>>537 随分と社会人が板についている。
けれど、昔に返ったようなテーブルの姿が 成海さんとなかなか会えなかった時間の隙間を、 あのいつでも会えた大学生時代の記憶が埋めていく。
久々の会話だったのに、俺たちの会話は 滞ることなく進んでいく。 2人の距離が変わっていないことに俺は嬉しくなって 成海さんの幸せそうな顔につられて、>>545 俺の顔にも何の屈託もない笑顔が溢れた。 ]
(569) JITA 2023/08/11(Fri) 15時半頃
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[ アラサーの胃にたくさんのから揚げは 正直きつかったけれど、 俺が持参したスイートポテトは はたして食べる余裕があっただろうか。 なければ、きっと成海さんは冷蔵庫に 保管してくれたとは思うけれど。
テーブルがすっかり片付いて、>>546 俺は席に座って、一人大きな窓の外を眺めながら、 成海さんが来るのを待っていた。
夏の海は太陽の光を反射して、水面が輝いている。 いつまで俺たちは この煌めきを眺めていられるのだろうかと、 俺が感傷に浸っていたところに、
成海さんがやって来た。 彼の照れたような微笑みと抱えていたもの、 そして、告げられた言葉に俺は目を見開いた。>>-790 ]
(570) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃
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[ 俺が付き合ったことがあるのは女性だけ。>>547 そして、あの美術館の事故以来、 俺は誰とも付き合うことはなかった。
男性だから成海さんを好きになったのではなく、 成海さんだから俺は好きになった。
成海さん以上に愛せる人はいないと思っていたし、 それ故に、どこまでも成海さんに ついていこうと決めた。
成海さんを父さんと重ねることなんてなかったし、 愛していると言われて嬉しくないわけがない。
懸念があるとすれば、俺と成海さんの関係を 誰かに嗅ぎつけられた時、 マスコミが面白おかしく書き立てないかということ。
彼に迷惑は掛けたくはなかった。 だから、俺から告白する気はなかった。けれど―― ]
(571) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃
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[ 懸念点は正直に言いながらも、 俺たちは何も間違っていないと証明するために、 この先何があっても 世間に後ろ指を指されることはしたくないと 俺の希望を言いながら、
俺は成海さんからひまわりの花束を受け取った。>>-790 大自然の中で咲き誇るような小ぶりのひまわり。 父さんの件以降、花言葉自体が苦手だったけれど、 社会人になったら苦手と言っている場合ではなく、 贈り物などで意識せざるを得なかった。
ひまわりの花言葉は、「憧れ」「情熱」 「あなただけを見つめる」 ああ、本当に成海さんは俺に首ったけだったんだって、 俺はホッと気が抜けて、顔を綻ばせて笑う。 ]
(572) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃
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付き合ったのは俺の意思ですから、 それは構わないのですが。
[ 愛していると言われたのが、つい先ほどなのに、 指輪とは一体……。>>548 話しぶりからすると、恋人たちがするような ペアリングではなさそうで、 俺は口籠りながら少しだけ困惑したのだけれど、 ]
まあ、いまさら恋人同士のお付き合いというのも 何か違う気もしますしね。 婚約、ということでいいのでしょうか。
はい、もちろん。 これからのことは、2人で相談して決めていきましょう。
[ こくりと頷けば、抱きしめられると思って、 俺は花束をテーブルに置いた後、 微笑みながら成海さんがやってくるのを受け止めた。 ]
(573) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃
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[ 抱き締められつつ、成海さんの温もりを感じながら、 俺は見上げて、少し俺よりも高い成海さんの顔を 両手で優しく包み込む。
いつかの田端先輩と銀先輩がキスしたときの 反応は覚えていたから、>>446 拒絶されるかもしれないとは思いつつも、
ここにいるのは2人きりだし きっと大丈夫だろう思って、>>498 俺は少しだけ背伸びして、顔をゆっくり近づけた。 ]**
(574) JITA 2023/08/11(Fri) 16時頃
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─墓参り─
[仁科希華のお墓に来たのはおおよそ一年ぶり。 今年は災害で怪我をしたことと、姉の絵を描いてから行きたいというわたしのわがままで盆からは少し遅れた。]
・・・ひさしぶり
[この石の下に姉は眠っている。 夢の中で見た鏡の君は、幻であると理解している。 姉本人──その霊的なものではない。]
夢で、のっかに会ったんだよ。
"とーかちゃん、髪結っていい?" って、 夢でも言っててさ。
・・・いいよって 言ったんだ
[彼女への後ろめたさと後悔で、昨年までは墓石に話しかけることもしていなかったからか、両親は雑草抜いてくるとか水汲んでくるとか理由をつけて、のっかと二人にしてくれた。]
(575) cunnon 2023/08/11(Fri) 16時頃
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[あの不思議な夢の話──姉が髪をキレイに結い上げてくれたこと、 学校の先輩にメイクしてもらってお揃いのシュシュをつけたこと、 そのまま夢で結婚式への初参列をしただとか 服に困って希華のワンピースを参考にしたとか そんな話を少しして。
有象無象の言葉で姉を拒絶したことや姉の純粋な好意を受け入れられなくなったこと、 ──あの日の朝の後悔など溢して]
生きてるうちに、描けばよかったなあ なんて 今言われても困るね。
でも・・・ ようやく描けた。
[そうつぶやいて、 いくつも描いたラフを眺めて指で姉の輪郭をなぞる。 その先のページで手を止めると、墓石に向けて開いて見せた。 櫛を持って、こちらを向いて微笑む姉の姿。
夢で描いた宗教画とは別の、妹を溺愛し構いたおすありのままの姉。]
(576) cunnon 2023/08/11(Fri) 16時頃
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[願いの絵は、 夢で桃華が願った 姉の魂の行き先。
開いた絵は、 姉が描いてと姉がせがんでいた 日常。 姉の望み。
しばらく見せ、それからそっと閉じる。]
なんか最近 前より大学が楽しくて。 ・・・ひとのこと、全然きらいじゃなかった
[自分自身が自分のせいで疎まれることを良しとし 人の感情について深く考えなくなって。
それはひどく楽で そしてつまらなかった。
人の心を避けながらも被写体として人を描き続けた>>2:131のは、本当は寂しかったのかもしれない。 人に届きたかった。]
(577) cunnon 2023/08/11(Fri) 16時頃
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サボりのツケはなかなか大っきいよ なにからしたらいいかわからなかった。 メイクなんて特に。 教えてくれる先輩がいてくれて、やっとだよ。 あとは──
[話し方、か。 目上とも目下とも困らない話し方。 距離感は一定で 踏み込まない踏み込ませない
小柄なのは生まれつきだが 同級生が不快にならない程度の浅い敬語で 存在も小さく 関わらず]
まあ おいおいね。
[他人へは癖になっているのでこれも徐々に改善で。 ゆっくり親が戻ってきたのでそろそろお開き。]
大好きだよ、のっか。また来年**
(578) cunnon 2023/08/11(Fri) 16時頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/11(Fri) 16時半頃
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─10月の日─
[お墓参りから2ヶ月前後、この頃には徐々に言葉も改善されていたか。 それはたぶん周囲にとっては些細でささやかなことだけど、自分にとっては"他人とちゃんと向き合う"ことを後押しする要素だったので、真剣だった。
上級生は普通の敬語に戻すだけなので楽だったけど関係の薄い同学年や年下とはなかなか口調を変える機会もなく。 研究室のみんなや同級生のノリくん、何かと話す機会の多い柊くんから普通に話せるようになっていったと思う。]
おはよーございまーす
[そんななか、ノリくんから届いたごちそうライン>>434>>435に今日はウキウキ登校。 お目当ては当然おにぎりです。 どっちもです。 人参ときんぴらもとても気になるので、届いた時には情熱のままお返事をしたと思う。]
(579) cunnon 2023/08/11(Fri) 17時頃
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[ランチボックスに詰められた、名前入りのラップに口元が緩む。 夢の中をちょっと思い出したのだ。]
ノリくんのごはんまた食べたいって思ってたから、 今日はラッキーDAYだ。
[ご機嫌でねぎ味噌おにぎりにかぶりついて、もぐもぐしながら室内を見渡す。
わいわいと食べ物を囲んで、みんながにこにこ笑ってる姿は好きだ。 そう、躊躇いなく言えるようになった。 HG会はなんだかカオスだったし、和やかさ良き・・・
米パーティーのときは見つめるだけだったけど、今日はそっと心のシャッターをきった。 自分もにこにことしていることには気づいていない。]**
(580) cunnon 2023/08/11(Fri) 17時頃
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忘我共同体 ニトカは、メモを貼った。
cunnon 2023/08/11(Fri) 18時半頃
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―― 春の近づく気配 ――
[ あれこれしている間に季節はめぐっていき、 あの痛ましい事故から月日は経過していた。
季節の変化と共に、俺たちも徐々に変化していき、 いつの間にか田端先輩と銀先輩は付き合っていたし、 仁科ちゃんとは普通にタメ口で話せるようになったし、>>579>>580 身だしなみを整えて、外見も可愛らしくなった。>>557
この頃、ボーンチャイナは製作中だったか、 既に製作が終わっていたかは分からないけど、 骨谷先輩も最後のミューズに出会えたかもしれないし、
いちごのお菓子を交換し合う仲になったかもしれない つぶつぶイチゴブラザーズの弟、柊くんも 研究室のメンバーに慣れてきたのか どんどん素が出てきたようで、 本人はマネージャーと言っていたけど、 仁科ちゃんともいい感じの仲になったかもしれない。 ]
(581) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃
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俺だっていつも元気なわけじゃないですよ。 少しくらい休みたいときだってあります。
[ 俺はというと、少しは明るく元気な振りをしなくても 平気な場所ができて、>>5:201
この日も研究室の机に伏せってダラけていたら、 頭皮的な意味でも悲劇度が変化した西門教授に 心配されてしまったものだから、 俺は体を起こして苦笑を浮かべた。
今はまだ、この研究室のメンバー以外には、 元気じゃない姿を見せられる気がしないけど、 少しずつ俺も変われたらいいなって思う。 ]
(582) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃
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[ そして、成海先輩は、 ]
ハッピーバレンタインデーです!
[ ねだられたお菓子を渡しながら俺は思う。>>532 いつも微笑んでいた表情は、>>0:4 だんだんと感情が表に出やすくなったし、>>447 我儘も言ってくれるようになった。
前は少食だと言ってたけど、>>0:64 最近はよく食べる姿を見かける気がする。>>-778
この日も手作りスイートポテトだけじゃ もしかしたら足りないかもしれないから、 市販品ではあるけど、フルーツフレーバーの チョコレートキャンディを一緒に入れて 先輩に手渡したんだった。 ]
(583) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃
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[ こうして変わっていく景色に思いを馳せながらも、 ふとした瞬間に、回谷先輩と大藤先輩の 変わらぬ姿を思い浮かべては、心が軋んだ。
もし、2人がまだここにいたら、 と思っては、あの事故のことを恨んだりもしたけど、 もう過ぎたことだから仕方ないと諦めよう。
そういえば、 2人の結婚何周年かを祝うサンドイッチパーティは、>>71 来年度以降に開くことになったのだったか、 それとも、今年度にも開催されたのか。
いずれにしろ、俺の胸に残った屈託は、 いつかの結婚記念パーティでは解消できてたらなあと、 俺もまだまだ変わりたいと思いつつ。>>564>>565 ]
(584) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃
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[ 冷たい冬の空気にさらされながらも、 この寒さが続くのは、きっとあともう少し。
希薄で淡く、でも存在感のある陽射しへと 俺はまっすぐに手を伸ばした。 ]
(585) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃
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[ ――うん、しっかりと温かいし、眩しい。 だからきっと、大丈夫。 ]
(586) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃
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[ 俺たちの未来はちゃんと明るい。 ]**
(587) JITA 2023/08/11(Fri) 19時半頃
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―― 10月のある日 ――
仁科ちゃん、やっほー!
[ 俺のお助けをメッセージに 情熱的なメッセージを返信してくれた>>579 仁科ちゃんに手を振りつつ、
おにぎり2つと、もし欲しがるようなら 人参と蓮根のきんぴらとチーズのホットサンドと 栗のパウンドケーキも手渡して、 ]
なんか、あの夢の中のこと思い出すよねえ。 仁科ちゃんのラッキーに貢献できたようで何より!
[ ご機嫌そうに おにぎりにかぶりつく仁科ちゃんを眺めながら、>>580 楽しそうな姿に俺も自然と顔が綻ぶ。 ]
(588) JITA 2023/08/11(Fri) 20時半頃
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[ 仁科ちゃんの話し方が変わったなあってことは>>579 もちろん気付いていたんだけど、 気を許してもらえるようになったのかな と思っただけで、 特に指摘することはなかった。
和やかで賑やかなお昼時。 少しだけ、でも確実に距離が縮まった気配を感じて、>>578 俺もいい加減変わらないとな、 と自分を振り返るのだった。>>582 ]**
(589) JITA 2023/08/11(Fri) 20時半頃
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――禿げ増した会後日談――
[それからの研究室は、西門教授至上 最も悲劇的だった表情も少しずつ晴れてきて 少しずつ日常を取り戻しつつあった。
タバタん先輩ぷれぜんつの飲み会は、 オレは後半の記憶がほとんどなく、 誰に絡んだかすら覚えてない有様。 ただ、ワカメ酒とやらを味わい損ねたのが 唯一の心残りとして胸中に蟠っていた。
気付けば事前徴収の会計も タクシーの前払いも済んでいて、 オレは自宅玄関まで寝たまま配送され、 深夜母の手により新たなビンタ痕が 刻まれるという前代未聞の終結をみた。]
(590) りしあ 2023/08/11(Fri) 20時半頃
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[記憶はないが、とにかく研究室の全員に謝り、 特に西門教授とタバタん先輩には 詫びの品として海苔の佃煮セットを進呈 (※海藻が良い気がした、他意はない)
ついでに、その日から一か月研究室では 迷惑料がわりに、オレが常備していた 某チョコバーが幾らでも食べ放題状態で 振る舞われるのだった。
つぶつぶryに負けるな頑張れ、黒い雷神! 西門教授のデスクの死角に置かれた メグココちゃんの写真の前にも、一つお供え。**]
(591) りしあ 2023/08/11(Fri) 20時半頃
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── 冬/高祈邸 ──
[骨谷平太朗を迎えた北の大地は、厳しい寒さと白に包まれていた。
あれは彼から予定を聞き、調整や計画を始めた頃だろうか。 立ち位置こそ正反対ではあるが他人との生活環境の違いには進学当初困った記憶がある成海は、互いの縁を知った頃に服について骨谷が触れていたのを覚えていた。
少しでも助けになれたらと、持て余さず過度な金銭的負担にならない範囲で骨谷の卒業後も使えるような服を探して連れ立ったのだ。>>501
買ってあげても良かったのだけど、きっと恐縮するだろうし こちらも自分の生活に用いる全てが親の金であることを意識するようになった頃だった。]
(592) ガラシア 2023/08/11(Fri) 21時半頃
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[しかしそれは、相応しく整える手助けになっただけで 伸びっぱなしの背筋から力を抜かせてあげるには、もっと違う行いや言葉が必要だったのか。はたまた無理な話だったか……。>>500
真実を教えないままで彼に詫びさせてしまい、罪悪感を覚えながら丁重に受け取らせていただいた菓子。>>502 何度か見た記憶のある店のもので、服とは違うところで無理をしたのではと少し心配した。 その思考はおくびにも出さず骨谷の親の気遣いを知ることもなく、目的の花器の元へと彼を導いた。]
(593) ガラシア 2023/08/11(Fri) 21時半頃
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[どうやら本物かどうかの確認に入ったらしい。 意識が逸れないよう、沈黙し様子を見る。
骨谷の様子は女性に頬を張られては現れる普段からは別人のように真剣に見える。きっと彼と自分では同じ作品を見ても目に映っているものが違うのだろう。>>504
この家で育った為に身の回りには常に、父の趣味の格式高い調度品や芸術品が揃っていたけれど 勿論それだけで細かな筆遣いや作品の輪郭などから真贋を見分ける術を持つことは出来ない。 海を超える程の情熱だ。祖父の作品は特別なのかもしれないとも思うが。]
(594) ガラシア 2023/08/11(Fri) 21時半頃
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そこまで心を動かしたのなら、連れてきた甲斐もある
[気づけばその眼差しは真剣というよりは、思慕に似た熱を宿しているような……。>>505 明確な同一ではなくとも、陶芸という道の先を征く巨匠たる血縁。その遺作をそんなにも想えるなら素晴らしいことだろう。
静かに穏やかに返す声に、身内を賛することへの呆れなど無く。 生きていたからこそ見れた、後輩の満たされゆく姿を見守って。 だからこそこれからについて、考えてしまって 頃合いを見計らいより近くへと詰めた距離、耳元に囁きを落とした。
若き芸術家の感嘆にも先程のように声を返すことはせず>>549 向き合う瞳に探ることも許さない黒が、じっと迷う青年の姿を見つめていた。]
(595) ガラシア 2023/08/11(Fri) 21時半頃
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なるほど、君らしい答えだ
身内としての感情ではなく 芸術家としてその相応しい居場所を求める。
うん、きっとそれが正解なのだろうね。 ……変な質問に答えてくれて、ありがとう
[小さく頭を下げたのならば、いつも通りの高祈先輩へ。>>550
使用人が踏み入ったのは入室した当初のみ、著名な芸術家の血を引く青年の邪魔をしないよう言いつけられている筈。 断りには快く頷いて再び黙した。 響くシャッター音がどれ程続こうと、咎めるものはいない。]
(596) ガラシア 2023/08/11(Fri) 21時半頃
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[初めて約束を結んだ時は、未だ成海は父の意志無き駒だった。
心境変化と未来の見定めにより問いを向けることになったが、元は類稀な縁で繋がった後輩の願いを純粋に叶えたかっただけ。]
気にしなくてもいいんだよ でも俺にも作ってくれる筈だったよね、カップ それには期待させてもらおうか
[開かれたスケッチブックを疑問には思わない 夢から醒めた当初のメッセージを今も覚えている。>>551
死んだ自分に彼の思うままに造られた作品が捧げられる、それが本来望んでいた形だったけれど もう惜しいとは、思わなかった。]
(597) ガラシア 2023/08/11(Fri) 21時半頃
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……そうだね、仲睦まじい新郎新婦の邪魔をしてはならない それは彼等にこそ似合うデザインだ
[回谷と大藤、誰もが忘れられない二つの名前。図案を見せてもらってから、少し遠くを眺める。>>552
慎ましい愛を表現したペアに、類似したもう一作は不要だ。 ──成海は大藤の片羽根ではないのだから。 静かに首を横に振り、僅かに空いた思考の間。]
海が良いな 明るく照らされて輝いている、真夏の海
残念ながら君は冬に来てしまったけれど 中々綺麗なものなんだよ、この辺りのそれは
[語るのは、去りし者への憂いなど無い微笑み。 対話を終えて彼を送るまで、その様子は変わらなかっただろう。
この地の景色が、彼が一人一人を想い造り上げる作品が 芸術家骨谷平太朗の未来の礎となることを祈った。*]
(598) ガラシア 2023/08/11(Fri) 21時半頃
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|
── 大切な日 ──
ふふ、元気だなぁ 少しも疲れてなさそうだね?
[自分だけが言葉を交わすことを望んでいたわけじゃない それがはっきりと分かるのが嬉しかった。>>559
その様子が可愛らしいというように、笑い混じりで誂う声。 就職先について話をした時の真剣な様子は、今はまるで嘘のようだ。
彼を信じ成長を見てきた成海は、口添えなどしなかった。 もし叶わなくてもそれだけで縁が途切れるわけじゃない。 しかし結果的に見事に内定を勝ち取ったのだから、その報告を聞いた時の喜びもひとしおだった。
より大きく広がっていこうとする高祈には、最適な人材だったのだろう。]
(599) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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[一般的な同種企業がどうなのかまでは知らないが 成海と共に徳人が働くこととなる職場は、 不動産による家賃収入は許される範囲であった。>>560
そうした細かな話にも付き合ったのは 慣れない土地に来てくれる徳人を想ってのことだが
新居探しでやって来た彼に会った時は、 大学の頃のように側にいられるのが嬉しかった記憶。 ……恐らくそれが下心というやつなのだと、 未知の感情を理解していく段階の一つになった。
初めて呼び方が変わった時、 涼しい様子を保つことが出来なかったのも、
もうすぐ会えるというのに 電話を切るのを惜しんでしまった気持ちも、きっと。]
(600) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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[──それで言えば、学生時代のバレンタインも
本当にただの先輩なら不適切かもしれないおねだりを きちんとした事も告げられずにした成海に 快く受け入れ当日明るく渡してくれた姿に>>583
後ろめたいものを感じる一方で、 ああこの人とずっと一緒にいたいと なんだか胸の奥で熱くなるものを覚えていた。
声にならない意味を籠めた春のお返しは 将来役に立つ物には違いなかったけれど狡かったと思う。
しかし勘違いではなかったとしたら、 先にそれをしたのは彼のほうだろう。
スイートポテトの優しい味に対し、 チョコレートキャンディは ……どうしてかとても、甘美だった。]
(601) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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[新入社員になった彼は日々立派に変わってゆき>>562 それと共に、造反を成す日も近づいていった。
慣れてきた頃に、 海外との過去の取引の原文翻訳を頼んだことがあったが、 多大な量ではなく、それ以外の形では関わらせなかっただろう。 成海の立場だからこそ得られる情報が多いのもあり、 心配だったこともある。 しかしただ仕事を精一杯頑張ってくれるだけでも、 業務をこなしながら裏で動く成海の負担の軽減になっていた。
義務を教えられて生きてきた成海には、 支配から脱却を望むようになってもやはり、 努力する様子は尊く眩しいものに思える。
上司と部下の仮面を着けたまま、 職場で飲みの席で労うことが時折あった。 募っていく感情を押し隠すのは、なんとも大変だったけど。 彼に何かがあってはならず、二人の未来を邪魔するものが現れるのも避けたかった。]
(602) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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── それから ──
[高祈の中で最も大きな子会社は、 幹部に入れ替わりが発生しつつも経営が続いた。>>566
ただし成海はホールディングス復活の象徴化される為に 元通りに帰ることは出来ず、持株会社へ移った。
持株会社で働くのは多くが子会社で経験を積んだ者だ。 徳人が仕事を続ければ再び同じ職場になるかもしれないし、 子会社同士を繋ぐ役割上顔を合わせることもあるだろう。
余りに忙しなく身の危険も感じる日々には、 酒を酌み交わし相手の前だからこそつい限度を超えた二人どちらも泣いてしまって、後日笑い話とした思い出があるあの部屋にも通えなくなって 今この時彼の身に何かが起きていたらなどと、憂いてしまう瞬間もあったけれど。
同じ気持ちでいたと分かった瞬間、全て報われた気持ちになったのだから。感情とは不思議なものだ。>>567]
(603) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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[そんな相手の他に愛せる存在などいるだろうか?
二人の想いは一瞬で熱烈に燃え上がりすぐ分かち合ったようなものではなく、きっと別の形でも共に居られれば幸せだった。 緩やかに育まれた感情は、いつどの時決定的に芽を出したのかと聞かれても定かではない。
そうした感情以外の側面でも、今でも彼が大切だ。 唯一無二の対象、その性別などどうだっていい。 男性だったから男性としての格好良さ頼もしさも好ましく思っているだけのこと。 何も語らないまま密接な関係を続けてくれた彼も、きっと同じなのだろうと言う思考が思い上がりではないと良いのだが。>>571
けれど悲しい現実から引き離した時のように手を繫いで生きたかった。 忘れぬように抱き締めた温度に、何度だって触れたかった。 無価値な存在の生に意味を注ぐ言葉は眩ゆかった。
──仮定の死者として呪いを吹き込もうとした時、きっと確かな執着が存在していた。
長らく温めても腐らなかった初恋。 驚いた様子、変わりなく頼もしい冷静な言葉、綻んだ表情。>>571>>-808>>572 ……その一つ一つが愛おしい。]
(604) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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……俺は徳人君一筋だったよ?
[君もでしょうと、困惑する様子に目を丸くした。>>573
恋人というのはつまり人生の相手を定める前のお試し期間。 そんな不誠実なことはしないし、 何より二人に必要とは思えない……というのが成海の考えだ。
彼が理解し、受け入れる姿勢を示してくれたので 生い立ちに関わる思考の跳躍は置き去りに 愛する人をその身体で、抱き締めた。]
(605) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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|
[誰がなんと言おうと、 彼が受け入れるのならばこれが正しい選択だ。 君が厭うかもしれない花言葉に、想いを込めた。 けれど縛る何もかもを切り捨てた身は、己の口でも告げる事ができた。
──ずっとこうしたかった。
今でもあの日々を覚えていると語るような姿で応じ、自分が好んだスイートポテトを持参してくれた。>>568 何もかも他人事だった日々には感じ得なかった、感情の波の強い打ち寄せがそこにはあって。
祝福の場で見とれた姿を見慣れたものにした今>>569 けれどかつてのように語らい距離と隙間を埋めて ほんの少し無理をして食したスイートポテトが、ずっと欲しかった穏やかな幸せの味を感じさせてくれた後。>>570
まるで過去と現在、どちらの福原徳人も抱き締めているようだった。]
(606) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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[胸いっぱいの温かさ、感じる体温。 それらは夏場でも決して不愉快ではなく いつまでも感じていたいものだったけれど。
いつかと立場が逆転したような触れ合い>>574 10cmの差はほんの少しの努力で容易に互いを近づける。
その意味に気づかない程、 愛する人と結ばれて尚恥じらう程、 子供の心を持っているわけではない。
回った腕は淡く繊細な色を宿した髪に触れる。 二人の唇が重なった瞬間、 吹き込んだ夏の風が白いカーテンを乱した。
二つの別れを経験した季節。 その傷を抱えたまま、幸せも積み重ねて どんなことがあっても、この人と最期まで生きようと決めた。*]
(607) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃
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─こころ─
[それは災害が起こるより昔。 まだ姉への蟠りを抱えて無難な言葉で生きてたころ。
人に踏み込むことも踏み込まれることも恐れていた仁科が無意識に好意が漏れるのは、呼びかた。
ほんとは大好きだった姉ののっかであったり 例えば同級生でお世話になってるノリくんだったり、 柊くんは初対面で呼び方が定着していたけれど。
研究室の面々はみんな好感を持っていたけど、 先輩方で名前呼びしていたのはこころ先輩だけ。
素直で明るい天真爛漫な先輩に好感をもっていたのはいつからか。]
(608) cunnon 2023/08/12(Sat) 00時頃
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[花冷えの今、突風に春色のストールをぎゅっと巻いた。 風に煽られ降り注ぐ白い花に、いつかのフラワーシャワーを思い出す。 纏う温もりは、初めての"異性"からのプレゼント。
他人と他人の織り成すファンタジーが 自らの現実になる日が来るとか考えたこともなかったが
今は少し、そうした未来を夢見る気持ちが宿っている。 青空に映える桜の花が儚く見えても、 来年も また来年も 季節は巡って花が咲く。
凝り固まっていたこころは少しずつほぐれ、 次の季節には新しい感情が芽吹いているかもしれない。]**
(609) cunnon 2023/08/12(Sat) 00時頃
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