13 【身内RP村】ヒュプノスの白昼夢
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ー役場にてー
[慣れた様子で台帳を捲る。 データベースで検索をする方が早く便利なのだろうけれど、つい紙媒体を選んでしまう。 ページを進めるたびに目標に近づいていく感覚がルリは好きだ。
ルーカス氏のページにたどり着く。 住所、生年月日、納税記録、果ては彼が大きくとりあげられた新聞記事のスクラップまで。 個人情報の海の中に、それはあった。]
…ルーカス氏、自作の絵画7点を寄贈。 そうそう、これだー
[間違った情報を伝えていなかったことの安堵と、答えに無事たどり着けた達成感とで、小さくガッツポーズをした。]
(4) 2021/10/16(Sat) 01時半頃
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[そのままルリは自身の資料に目を通す。 名前、生年月日、性別、転入記録…。 高名なルーカス氏と比べればなんと薄っぺらいこと!
薄いなりにもルリの軌跡がそこにある。 慣れ親しんだはずの自分がそこにはあるのだった。]
(5) 2021/10/16(Sat) 01時半頃
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[ルリ自身の記録を指でなぞる。 ひとつひとつを確かめるように。 大切な何かを見落とさないように。]
(6) 2021/10/16(Sat) 01時半頃
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[書庫を出ると、役場は少しざわついており。 どうやらまた行方不明人がでたらしい。 役場で聞く“神隠し”の響きの違和感たるや。
みんな冷静さを欠いている、とルリは思う。]
(7) 2021/10/16(Sat) 02時頃
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[そんなルリも行方不明人が“はのん”だと聞けば、多少の動揺を覚えた。]
はのんちゃんですか? あの…明るくて、元気で、可愛い…あの…
[風船のようなふわふわした子だったと認識してはいる。 ただ、誰に何も言わず、自分からどこかへ行ってしまうなんてことが彼女にあるだろうか?
中には彼女の声が途切れる瞬間を聞いたという証言もあるようだ。]
事件に巻き込まれてなければいいんですけどね…。
[努めて冷静なルリを装った。*]
(8) 2021/10/16(Sat) 02時頃
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