28 僕等(ぼくら)の
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[ワタナベウェディングは、リゾートホテルで披露宴や挙式が行われる際に、準備を手伝うプロである。
今回は教会の確保等をお願いした。費用は格安で済んだ。牧師やカメラマンを手配したら高いが、僕ら二人だけが30分ぐらい教会を貸切、ごっこをするだけだから。 参列者は誰もいない。
そんな説明は控え室に向かいながら佐藤さんが主に話し、僕がごっこだよと補足した。
控え室はこじんまりした部屋だ。そこに用意してあるのは白のタキシードと、ウェディングドレス。]
(9) 2023/08/19(Sat) 00時半頃
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[ウェディングドレスはパニエでふっくらするプリンセスライン。ノースリーブで肩が出る。 恵一の趣味が思い切り出ている。可愛いのが好きだ。
ティアラ、ブーケなども用意されていた。]
『恵一くんのリクエストで用意したけど…うん、康生くんならきっと似合うわね。写真は本当にいいの?
じゃあゆっくり準備してね。
ご・ゆっ・く・り!』
[佐藤さんに僕は頷いた。 彼女が出ていくと二人きりだ。
思い付いてから予約や手配、貯めたお小遣いをはたいて僕はすべて内密に進めたが、彼は果たしてどう感じているのだろうか…。]*
(10) 2023/08/19(Sat) 00時半頃
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ーーコックピットーー
[それは、とても奇妙だった。 それは、とても遠く響いた。
そして、愉しかった恋人ごっこの終わりを告げていた。]>>0
(28) 2023/08/19(Sat) 07時頃
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ーー海辺デート/結婚式ーー
[話は遡る。
暫し、夢のように幸せだった恋人ごっこの続きを綴ろう。
ーー僕と、彼だけの為に。]
(32) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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[僕は知っていた。彼に僕への恋心がないことを。
それはむしろ当たり前でしかない。
僕らは高校入学から部活仲間としての仲良し、親友だった。 二年間友達としてふざけあい、傍にいて、笑い合った。
親友にまで昇華した素晴らしい友情だった。
僕の中でそれが恋愛に変化した方がイレギュラーだ。 そして、普通の人間は受け入れない。
つまり、彼がとても広い心で僕を受け入れてくれたから今日のデートが実現しただけで。
彼は僕に好意以上などない。 恐らくだが、他の友人だって彼は等しく大切なのだ。
ただその中で僕が強く彼にアプローチした結果が今に過ぎない。]
(33) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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[僕は彼の特別ではない。
だから、彼は照れることはないのだ。恋をせずにそれをする人間はいない。
答えを知っている僕は少し寂しそうに笑うしかない。]
そうだね。いつか君も。
[でもそんな風に言い、僕は微笑む。 それでいいはずだ。]
(35) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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[貝殻を握り締める。その感触が僕にどれだけ尊いか、彼は知らない。
それでも僕は幸せだ。
僕はティッシュを借りて涙を拭っただろう。
僕は幸せだ。]
(36) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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[佐藤さんとの面会や、なんちゃってとはいえ結婚式と聞けばいくら彼でももう少し動揺するかと思ったが、そうでもない。
勿論僕は彼の内面にいるお父さんの複雑な心中は知らないのだが。
彼の拒否の基準は恐らくだが、自分の身体を著しく損なう行為ぐらいなんだろう。
僕が喜ぶなら。 自分が困らないなら。
僕は手順を確認する彼にちょっと笑う。]
牧師さんは呼んでないから、そんな厳密でなくていいよ。
雰囲気、雰囲気!
[なんて明るく言う。 それにしても、着替えをこの段階、彼はどんな衣裳と想定していたのか。
まさか、僕が用意したのがあんなにもお姫様チックな可愛らしいウェディングドレスとは夢にも思わないはずで。]
(37) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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[意外だったのは、彼が式の内容に興味を示し、とても積極的に意見を出したこと。
驚いて目をパチパチする。
いや、キスに関しては前回あんなに体調を崩したから心配は当然かもなのだが、バージンロードを独りで歩きたい、と言ったのが不思議で。
バージンロードは、娘と父親が歩く道だ。
そして父親が娘を、娘の生涯のパートナーに渡す、最後の道。
そんな意味を彼が知っていて言ってるのかわからないけど、ただ僕がやりたいだけを押し付けるだけじゃないのが嬉しくて。
またちょっと涙ぐんで。]
(38) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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うん。僕が待ってるから歩いて来てね。 君を待ってるから。
ーーキスは寸止めするよ。 僕を信じてほしい。
[わたわたアルコール消毒は流石に大変だから、エアキスを希望した。
触れ合わなくても、こんなにも僕の胸は温かい。
佐藤さんは僕らの会話を優しい笑顔で見守っている。]
(39) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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[佐藤さんに相談した時はとても勇気を要した。
なにしろ僕は高校生、男の子同士で結婚式がしたい、なんて。
笑われるか気持ち悪いと思われるか。
しかし、佐藤さんは営業スマイルではない笑みを僕に向け。]
『恵一くんのお話を聞いて、私、とても温かな気持ちになりました。
私ね、何十組もお世話して来たんです。みんな幸せそうで、そのお手伝いを出来るのが私は幸せで。
恵一くんの顔は、そういう人たちと同じでした。
好きな人と素敵なお式をして、夢を叶えたいって。 なーんもおかしくないッ
大丈夫。私は恵一くんの想いを叶えます。いいお式にしましょうね。』
[そんな佐藤さんに支えられて今日があるのだ。]
(40) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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ダブルタキシードも考えたんだけど、コウは顔立ち綺麗じゃん?絶対似合うと思うんだ。
[お母さん似の彼は女装が似合うタイプと、写真を見た佐藤さんも太鼓判を押してくれた。
嫌がったら諦めようと考えたが、文化祭なんかで男子が女装するようなノリか、はたまたなんでも楽しむ彼だからか、了承を得る。
ただ、着替えは大変だった。
胸がないからコルセットはいらないにしろ、広げたパニエを崩さないように着たり、背中のファスナーを上げるのに四苦八苦したり。
手袋をし、髪にティアラを飾り、短めのヴェールをつけて白い花のブーケを手にすればーー艶やかな花嫁の出来上がりだ。
鏡に映る姿に僕は息を呑んだ。]
(41) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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……めちゃくちゃ、可愛い。
[これは女子に勝るのでは…美形男優が女装するとうっかり本家女優より綺麗になったりするが、そんな感じ。
ちなみに僕はまあ、イケメンじゃないからタキシードなんか似合わない。子供が背伸びした感じになった。]
よし、じゃあ結婚式だ! コウ、ロウヒールだから大丈夫だと思うけど転ばないようにね。
[礼拝堂の入り口までは一緒に。僕は奥の祭壇前まで進み、彼を待つ。
席に参列者は誰もいないけどーー二人、いや彼のお父さんに見守られての。
僕らの結婚式が始まった。]
(42) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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[しずしず歩く彼が近づいてくる。真紅の絨毯を白いヒールで踏み締めて。
不思議だ。彼は誰かと腕を組んで歩いているみたい。
僕は手を伸ばして彼を受け止める。 彼は手袋だから、安心して触れる事が出来る。]
コウ。綺麗だよ。
[そんな台詞を言い僕は赤くなる。普通泣くのは花嫁なのに、また涙ぐむ。]
讃美歌を歌い牧師の聖書朗読があるんだけど、ここは割愛ね。
(43) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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[なんちゃってですしおすし。
僕はこほんと咳払いし、牧師の役をする。彼とは向かい合い、手を取り合う。 必死に暗記した台詞を、たどたどしくもーー]
柊木康生、あなたは乾恵一を、 病める時も健やかなる時も、 富める時も貧しき時も、 パートナーとして愛し敬い、 慈しむ事を誓いますか?*
(44) 2023/08/19(Sat) 08時頃
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ーー転送後ーー
[僕は自宅に転送された。独りになると、壊れたカメラを棄てて音声を消去した。
後はただ、彼からの連絡を待つ。
もしそれがないなら、再びコックピットに転送されるまで特に動きはないだろう。]**
(45) 2023/08/19(Sat) 08時半頃
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ーー現在/恵一の家ーー
[大和戦の後、アメリカにいる父さんから電話があった。
息子が電話に出たのに漏れた安堵の息が聴こえる。]
『気が気ではなかったよ。お前がパイロットに選ばれたのか、そうでなくともあんな危険なロボットの中にいるのかと思うと。』
[外の甚大な被害を考えたら、アストロのコックピットは随分安全な場所なのだが。
そんな説明は必要ないから僕は言わない。]
(67) 2023/08/19(Sat) 12時頃
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『母さんが心配しているぞ。ちゃんと食べているか?』
……うん。食べてる。
[嘘だ。最近たまにカロリーメイトを齧り、水を飲むぐらいしかしていない。
余計なゴミが出ると面倒臭いからだ。]
『匡には事情は話していない。お前を案じている。電話で話したいと言っているが、代わるか?』
(68) 2023/08/19(Sat) 12時頃
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今日はいいや。 元気だよって伝えて。
じゃあそろそろ寝るよ。 大丈夫、元気だから。
[電話を切ると真っ暗な部屋に静寂が戻る。
僕はベッドサイドに手を伸ばし、そこに置いてあるオルゴールを開く。
ガラスで出来たオルゴールは、僕が小学生の時の誕生日に買って貰ったものだ。
中に入っている小さなビニール袋を取り出す。そこに保存しているのは、康生から貰った巻き貝。
そっと胸に抱き締める。]
(69) 2023/08/19(Sat) 12時頃
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……ごめん、コウ。
[僕はこの事態を回避する様々な努力をした。しかし、ただの高校生が出来ることなんてたかがしれている。
結局、何も止められないなかった。高次元だかなんだか知らない存在に弄ばれ、死ぬ運命を変えられなかった。
そして彼がパイロットに選ばれた。
もう、すべての努力の意味が失われた。 間に合わなかった。 僕は間に合わなかったんだ。
(70) 2023/08/19(Sat) 12時頃
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彼は死ぬ。 彼が死んでしまう。
せめて僕が先に選ばれたら、少しでも彼を生かしてあげたのに。
海辺であんなにも愉しそうだった彼の日常が終わってしまう。
何も出来ない僕に、なんの価値もない。 僕は役立たずの屑だ。
あんなに努力したのに。 あんなに頑張ったのに。
ごろりと湿った布団に寝転がる。
僕は静かに枕を濡らした。]**
(71) 2023/08/19(Sat) 12時頃
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ーー僕が一番幸せだった刻/結婚式ーー
[彼の着替えを手伝ったのに下心はない、断じてない。
ただ着慣れないものは大変であろうから(特にパニエは広げている人が必要だ)と。
裸が見たかった訳ではーー。]
……それ。
[驚いた。彼のすらりとした胸元の手術痕に目を見開いて。 彼からの説明を受けると沈痛な面持ちに。でも彼がさらっとしているのだからそれ以上訊ねたりはしなかった。
彼がタキシードを褒めてくれた時はまたしどろもどろになり照れて、舌を何度噛んだかわからない。]
(74) 2023/08/19(Sat) 13時頃
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[礼拝堂は荘厳な雰囲気が漂い、二人が祭壇の前に立つとまさに神前、身が引き締まる。
誓いの言葉にはこうある。
『病める時も健やかなる時も、 富める時も貧しき時も』
つまり、どんな時も。 そういう意味だ。
もしも僕らが死ぬ運命にあるのなら、それはとても短いだろうけど。
『愛し敬い、慈しむ』
嗚呼、僕は彼を愛し尊敬しているし、その身体を労り慈しみたい。
限りある命の全てで。]
(75) 2023/08/19(Sat) 13時頃
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[『誓います』という言葉に、 僕の全身全霊が戦慄いた。
天を仰ぎ、祈るように眼を閉じた。 魂が、鼓動が、震えた。
ーー全てが、僕の全てが喜びに溢れて泪する。]
(76) 2023/08/19(Sat) 13時頃
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ありがとう、コウ。 僕も誓うよ。
ーー君を愛している。
[彼の顔にかかるヴェールをそっと上げて。
眼を閉じてくれるだろうか。
僕はゆっくり顔を近付け、唇が触れる寸前、止めた。
長くて綺麗な彼の睫毛を眺めてから離れる。]
最後はこれ。僕からのプレゼント。 指輪の交換だよ。
[ポケットから指輪ケースを取り出す。宝石などついていないシンプルなシルバーのペアリングだ。裏にはkei&kouと刻んである。
彼は手袋をしているから、もしシルバーが駄目とかでも嵌められるはず。]
(77) 2023/08/19(Sat) 13時頃
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左手を出して。
[僕は彼の薬指に指輪を嵌める。銀色の輪がキラリと光る。彼も同じようにしてくれるか。]
これで、おしまい。 ーーありがとね、コウ。
[目尻を赤く染めて僕は微笑む。
何があっても忘れない。 この刻を。
こうして僕の人生最良の日は幕を閉じたーー。]**
(78) 2023/08/19(Sat) 13時頃
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ーー電話/康生ーー
[康生との結婚式を終え、珊瑚が亡くなるまでは、僕はまともな生活をしていたと思う。
父さん母さんたちが帰った時に困らないよう掃除をしていたし、食事も不慣れながら自炊に挑戦したり。
あの頃にはまだ希望があった。 新聞記者に連絡を取るなど、僕なりの精一杯をしていたから。
不安が過れば康生にLINEをしたり、薬指の指輪を眺めたりして頑張れたのだ。
(99) 2023/08/19(Sat) 16時半頃
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[でも、今の僕は埃まみれの換気すらしない部屋で、ベッドに身を横たえるだけ。
そんな時ーーLINEの着信が鳴る。 暗い部屋でスマホだけが光を放つ。
僕は震える手を伸ばして画面を確認した。]
あ、ーー…
[彼が心配している。この場合、パイロットに選ばれた彼を僕が心配するのが普通だろうに。
僕は揺れる指先で画面をタップしようとしたが、上手くいかない。
諦めて電話を掛けることにした。喉は焼けるようにヒリヒリしているが。]
……コ、ウ。
ごめ…ん。 心配かけて。
(100) 2023/08/19(Sat) 16時半頃
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[僕は憔悴し、やや栄養不足、水分不足なだけだ。 掠れた声でそう伝える。]
ゴホッ、待って、水飲む。
[起き上がるとペットボトルのゆるい水を流し込んだ。
それにより、僕の身体は無駄に生き返る。]
君は……君は。 パイロットになるんだよね。
コウ。
あれはーーあの時の言葉は、どういう意味。>>0
(101) 2023/08/19(Sat) 16時半頃
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[それは勿論、声が聴こえた事をさす。彼は
『俺も呼ばれてないよ。 呼ばれてはないんだけど…さ。 ────次は、俺だって思っといて』と言った。
ハロから僕はパイロット志願は出来ないと聞いているが。]*
(102) 2023/08/19(Sat) 16時半頃
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ーー電話/康生ーー
[そう、僕らはあれから互いにペアリングをつけている。
佐藤さんは説明してくれた。 『婚約指輪は普段はつけないから宝石とかがついてるのがいいんだけど、結婚指輪は常に嵌めるものだから、引っ掛ったりしないようにシンプルなのがいいのよ。』
ちなみに値段は高くはない。 式場確保、レンタル衣裳、指輪、佐藤さんのサポートあわせても五万を越えなかった。
貯金を残す意味はない。 僕は躊躇いなくコアラの貯金箱を割ったのだ。
コックピットで僕は彼の指に光る指輪に気付いて。 幸せを噛み締めた。
ーーあのカガセンベッド事件が起きるまでは。()
(117) 2023/08/19(Sat) 19時半頃
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彼の返事は奥歯に物が詰まったようである。
確かに僕は何かに呼ばれた感はなかった。 そも"呼ばれた"と表現したのは千映だし、彼が言うようにそれがどんな感じなのかはわからない。
彼女はミーティング中にコックピットに召喚されてしまったし。
そう、確かコーラ…コウ大好きラブラブ号(僕専用)の名付けをしている際だったか。]
……そう、だね。 間違いであって欲しかったけど。僕が呼ばれたら良かったんだけど……。
[言葉に詰まる。彼が呼ばれる前になんとかしたかったのに。
巻き貝を強く握り締める。]
(118) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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動かせない、時。
[確かに大和は最初苦戦し、ペダルを漕ぐという正解にたどり着いた。
椅子の形状は皆異なる。 全く操縦席ぽくないし、念で動かすと言われても大和みたいに何処かに触れる必要もあるみたいで。
僕などyogiboなんだが… 寄り掛かる以外ないんだけど。
何故、命を掛ける闘いを練習もなく一発勝負にやらされるのか。
また僕は理不尽を感じた。
そして……。]
動かなかったら、死んで、交代? そんなーー。
[絶句する。]
(119) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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なん、で。 なんでーーおかしいよ…
パイロットが交代するだけなら、次の人が呼ばれるでいいじゃないかッ
なんで、席をどくのに死ぬ必要が?!訳がわからない。
まるでーーまるでショーだ。 僕らの命をなんだと思って、こんな風に扱うんだッ
勝っても死ぬ、交代したいなら死ね?
ふざけてるッ!!
[僕は憤った。勿論、彼にぶつけても仕方ないことだ。
が、余りに納得いかないことばかりで。]
(120) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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はあッ…ごめん。 君に愚痴っても仕方ないよね。ただ余りに酷いと思ったから。
[まるで動物かなにかへの扱いだ。そう言えば、競馬の競走馬は活躍できる期間はたった四年ほど。その後は殺処分される。
馬の本来の寿命は20年であるが、人間がゲームを楽しむために殺されるのだ。
馬たちはこんな気持ちなんだろうか。]
待って、待ってコウッ ーー待って。
[彼はどんどん先まで話す。 もし動かないならいきなり自殺する。そのショッキングな言葉に僕は震える。]
(121) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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君が言っている意味は理解する。……理解はするよ。
凄く機械的に述べるなら。 君は闘って勝利しても死ぬんだ。
そして、動かない場合そのままなら負けるーーつまり、みんなで死ぬよりは自分だけが死に、席を譲ろうと言うんだろう?
[どのルートにしろ彼は死ぬ。 それでも、彼がそこまでの覚悟を決めているのに僕は驚く。]
(122) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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……君は。君は。
コウ。聞くけど。 それは僕でーー僕がいいんだな。
もしそうなるなら。 そうなる、ならーー
その役目は他の誰にもさせない。僕がーー
(123) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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君を殺すよ。
(124) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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[僕の声が余りにも冷えきっていたからか、彼はすぐフォロに回った。
僕はその明るい声を聴きながら天井を仰ぐ。]
そうだね。去年の花火もそうだけど、君は聡明なのに案外うっかりもあるから、ちゃんと確認はしないと。
ーーコウ。
[言葉を切る。僕は父さんから教わった大切な価値観をずっと持ち続けている。
何人にも犯せない、尤も大切な。]
(125) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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君が決めることが、君の意思だ。君は、君のやりたいよう精一杯して欲しい。
[彼の信じるように、して欲しいと。その判断が自殺の場合でもだ。]
コウ。
僕もーー僕の主である僕に従い、そうして生きているから。 最後までそうするから。
[そこまで話して、ふと。]
あ、あのッーーあの。
しつこくてもう飽きたかもだけど。 耳にタコ出来たかもだけど。
生きているうちに聴いて。 僕の声を。僕の言葉を。
(126) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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[す、と大きく息を吸い。背筋を伸ばして。]
ーー君が好きだ。 コウ…好きだ、好きだーー
僕は君が好きだッ
愛しーー… 君が、僕の全てだ。*
(127) 2023/08/19(Sat) 20時頃
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ーー電話/康生ーー
[そう。だから僕も同じように考えて、ハロに『パイロット志願は出来るのか』と聴いたのだ。
結果がyesであったら、僕は彼が呼ばれるより先に名乗りを上げただろう。
たとえ順番の問題でも。
そういう意味では、彼にとって僕がーー僕を護り死ぬことが、彼に少しでも幸せをもたらすなら。]
(145) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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怒ってるの僕だけだよ?
そのせいで、同じように犠牲者であるハロやAにも冷たくしてしまった。
僕が本当に怒るべき対象は違ったのにね。
こんな理不尽極まりない、非人道的なゲームをやらせている存在なんだ。
……抗ったよ。でも、何もかも間に合わなかった。
僕は蟻んこみたいな大きさしかなくて。なんの力もなく。
地球を一瞬で握りつぶせるお釈迦様の手の上でただ踊っていただけだ。
ーーそれでも。 なんとか君をこの運命から護りたかった…
護りた、かった。
(146) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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[愚痴なのか、弱音なのか。 僕は震える声で吐露する。]
ーー…。
[彼の博愛を僕は理解している。それこそが、僕がずっと彼の耀きであると称したものだ。
だから。彼を愛しながら、僕は同じものを求めてはいない。
人はともすれば、関係性に対等を求める。それは限りなく正しい。
だがそれを不均衡にしても場合がある。
深い、深い愛が存在する場合だ。
愛は、見返りを求めず惜しみ無く与えるものだから。]
(147) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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うん。約束…君が僕との約束を破った事は一度もない。
わかった。もしもの事態の時は、この僕が必ず果たすよ。
[父さんはアメリカに避難する前に言った。
『お前の主はお前なんだ。この状況がお前の意思に反して押し付けられたのだとして。
それでもお前が闘うと決めたなら、私の息子として最期まで毅然と臨みなさい。
私はお前の父であることを誇りに思うよ。』
僕は父さんが言うような立派な息子ではない。兄の恋人を寝取るような男だ。 勿論父さんは知らないことだが。
父さんの言葉は僕の胸に満ちている。
彼の叶えたい事はわからなかったが、僕は頷く。]
(148) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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わかった。
ーー考えたくないけど、君がこの世界から居なくなった後、やりたいと思うことはある。
やりたいことを思い切りやって、悔いが残らないようにする。
君は三人目だ。残り戦闘は三回。いつ僕が呼ばれるかわからないけど…ね。
[彼はそれをなんだと想像したろうか?大した事じゃないんだけどね。
隠し事と些細な秘密は違うのだ。]
(149) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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[想いは形がない。
どんなに大きくとも見えない。
だからそれを一生懸命伝えようと、身体を触れ合わせたり、言葉にしたりする。
想いを尽くして。 胸が枯れてしまうほど、最後の一滴まで尽くしきって。
彼に捧げた。]
(150) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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ーー…嗚呼。
[あんなにも乾いていた僕は潤う。彼で潤う。]
うん、…うん。 して欲しいことはもう、あの日に貰った。 いつ僕らがこうなろうと困らないように。
君の残り時間はご家族に使って欲しい。
次に逢うのはコックピットだ。 一番傍にいるからね。ーーじゃあ。
[また。彼と挨拶を交わして通話を終える。
僕はベッドから起きて、また巻き貝をオルゴールに大切にしまうと部屋を片付け始めた。
それからコックピット転送までどれだけあったろうかーー
彼との再会が、彼の最期となるのだろう。]**
(151) 2023/08/19(Sat) 22時頃
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ーーコックピットーー
[神様はいるんだろうか。
こんなにバタバタ仲間が死んでいく運命を黙って見ている神様は。
もしかしたら神様は。 いるんだけどただ無力に… 助けられない僕らを見ているのかもしれない。
転送された時、僕はカーキ色のチノパン、スカイブルーの薄手半袖シャツ、インナーは白黒ボタという>>3:123海辺デートの時の格好をしていた。
そろそろかなでなるべくこの服装を選び、彼から貰った巻き貝、その他必要なものはいつも手に持つようにはしていたが。
神様は、せめて。 死が二人を別つ瞬間の衣裳を手助けしてくれた。]
(174) 2023/08/20(Sun) 00時半頃
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[もうコックピット、不思議空間も見慣れたものだ。
明るい彼の口調もみんなを心配させないためとわかる。
しかし、彼の見慣れない大人びた服装はちょっと不思議だ。]
久しぶり、コウ。
[僕はそれだけ言い、指輪をしている左手をあげる。
椅子交換にはまたちょっと首を傾げるが。]
それ交換して大丈夫なの? >>173
(175) 2023/08/20(Sun) 00時半頃
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[とはいえ、彼がそうしたいなら止めることはない。
縁士につまらない嫉妬をしてキーッなんてのもない。
もう、彼といられる残り時間は僅かだ。
僕はyogiboを彼の傍に寄せる。]
隣にいるよ、コウ。
[彼の手の甲に手を添えられるかな。今日はもう手袋はせず、彼の素肌に触れられたら幸い。]*
(176) 2023/08/20(Sun) 00時半頃
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ーーコックピットーー
…ッ、そんなことないよ? た、食べてるし寝てるし。
[バレた。僕は焦り額を指でかく。でも、彼が僕に関心を示すだけで嬉しかった。
勝負服には事情を全く知らないからやはりピンと来ないが、大人っぽい彼も素敵だと思う。
最高はウェディングドレスだけどな!!←]
(179) 2023/08/20(Sun) 01時半頃
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[彼は椅子に腰掛けて僕はクッションだから高低差はあるが、隣に並ぶことが叶う。
久しぶりに触れる彼の肌。 そう言えば僕は、あの展望台に向かう際に彼の手を握った。 >>0:93 汗ばんだ彼の手を覚えている。 今は、ひんやりとしていた。
僕は指先に少し力を入れて、存在を伝えた。]
(180) 2023/08/20(Sun) 01時半頃
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[彼はスクリーンに見入る。今日は混乱したり幻覚を見る暇はないから(※大和ごめん)、僕もじっくり敵ロボットを観察した。]
そうだね。なんだかハート…というか。 ハート…ラブラブ…心臓…
[まさか相手ロボットもラブラブ号なのか。そんな馬鹿な。]
あのキャタピラが凄く気になるな。前後にしか動かないなら、割りと捕捉しやすい? ジャンプとかはしなそう?
動物では、ないな…
[敵ロボット形状はかなり攻撃ヒントがあるから、僕は真剣に観察する。
アストロはまだ動かない。 僕は彼が言っていた『もし動かなかったら』を考えたが…]
焦らずいこう。時間はたっぷりあるから。
[緊張気味の彼の横顔を見つめた。]*
(181) 2023/08/20(Sun) 01時半頃
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ーーコックピットーー
……わかった、食べる。 約束する。 パンとコーヒーをコンビニで買うよ。
[海辺デートで彼が食べていたもの>>3:296なら喉を通るだろうか。
こうして手を繋いでいると、彼との思い出が次々甦る。
鮮やかな記憶は、映画のフィルムみたいに色褪せない。
耀かしい笑顔の彼が僕の中にいた。沢山ーー沢山。]
(184) 2023/08/20(Sun) 03時頃
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[僕の指先は彼の指輪に触れた。その表面を愛しくて堪らないと言うように、辿る。
二人の名前が刻まれた指輪は、 二人の絆を形として残している。]
……つけてくれてるの、嬉しい。
[感慨に浸るのは数秒だ。 そも、戦闘前の僕らのやり取り事態が、ほんの数分だ。
僕は彼の言葉にドキッとし真っ赤になった。
あのミーティングに彼はいなかったから知らないはずなのに!
ミコト?大和か!]
ッ……え、? 縁士はステラとつけようとしてたよ?
僕はーー僕は"コーラ"と。
(185) 2023/08/20(Sun) 03時頃
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[僕がコーラ大好きなのは彼に知られているから誤魔化せるか?
いや無理だ。別にコーラなんて恥ずかしくもない。
項垂れて白状する。]
"コウ大好きラブラブ号"
ーー…
[頭から湯気が出ている。彼は呆れるだろうか。]
(186) 2023/08/20(Sun) 03時頃
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[そんな会話の最中、彼のお父さんが必死にタイミングを計っているなど僕は知る由もない。]
向こうも出方を見ているのかもしれないな。 先手必勝という言葉はロボット戦では必ずしも当てはまらなそうだし。
[スクリーンで見ているだけでは、アストロの末端が動いたのはわからない。
戦闘開始は刻々迫っている。僕に出来ることはーー。]
(187) 2023/08/20(Sun) 03時頃
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君はとても頭の回転が速く判断力がある。
状況を分析し、自身の知識に照らし合わせながら的確な対応を考える事が出来る。 誰よりも素晴らしい頭脳を持っている。
落ち着いて闘えば必ず勝てるから。 君がやりたいように闘って欲しい。
君が信じる方法が正解だよ。
ーー僕は、君を信じるよ。
(188) 2023/08/20(Sun) 03時頃
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[今まで僕は、こういう応援をして来なかった。 どうしても戦い事態の理不尽さに疑問があったから。
でも、彼が死んでしまうことは今は考えずに僕も全力を尽くそう。 彼は僕の全てだから。全力を捧げる。
彼の役に立ちたかった。]*
(189) 2023/08/20(Sun) 03時頃
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ーーコックピットーー
炭酸は空きっ腹や胃には優しくないよ。
[確かに僕は無類のコーラ好きなんだけど、最近は全く飲んではいなかった。
お腹が空いたり喉は乾くのに、まともな食事は喉を通らないのだ。
鉛を飲み込んだみたいな状態が続いている。
ーー指輪に触れたら結果的に彼にくすぐったい想いをさせる。僕は慌てて手を離して。]
(192) 2023/08/20(Sun) 04時頃
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ッ、ごめん。
……
[『貰ったのが嬉しい』 言葉を噛み締める。
胸が苦しくなった。]
恥ずかしいけど。 ーー恥ずかしいけど、名付けたかった。
みんなで呼ぶ名前はステラでもアストロでもいい。
でもあの時、僕はロボットに乗り闘うならと考えてーー。
……?
(193) 2023/08/20(Sun) 04時頃
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[今彼は"恥ずかしい"と照れなかったか?
いや。別に僕に対して特別な感情がなくとも恥ずかしい名前と言えばそうだが。
ーー気のせいか。]
(194) 2023/08/20(Sun) 04時頃
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父さんが言ってた。 人の価値は、他人から与えられるものだと。
君の素晴らしさを知って欲しい。 君の魅力を。
君だから、惹かれたんだ。 君の持つ耀きは周囲を霞めてしまうほどだったから。
君はーー出来る。
[こんなにも価値がある命。 こんなにも耀きがある命。
だが、戦闘は無情にもそれを奪い取るのだろう。
僕は彼と視線を絡み合わせ、笑みを返す。
ーー時は来たーー]**
(195) 2023/08/20(Sun) 04時頃
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ーーコックピットーー
[最近不登校を貫いている僕は、縁士の制服姿に懐かしさを覚える。>>196
千映戦も大和戦も僕らの学校の近くだったから、家族と共に疎開した生徒も多数いるため、僕の不登校が特に咎められる事はなかった。]
[縁士は敵ロボットの"利点"を述べた。つまり人型のアストロは不利なんだろうか。>>197
人の急所といえば頭部か心臓だ。僕らのコックピットは一体どこにあるんだろう。]
[キャタピラ=戦車。その当たり前の発想すらない僕は安定の役立たずだ。
仕方ないよ、野球少年だったんだもの。
縁士は敵を戦車ベースと分析したようだ。ミリヲタなのか、はたまた、ウォーゲームの知識か。]
(199) 2023/08/20(Sun) 11時頃
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履帯ってあの車輪の周りのやつ?
[疑問を口にしたが、康生が理解しているなら僕に返事は不要だ。
僕は縁士と口論をしたが、別に彼を嫌いな訳ではない。 今の康生を助けられるのは彼の頭脳だろうし。]
縁士。どうか、コウを補佐してくれ。……頼む。
[言わなくたってするだろうとは思いながら(※僕は彼が男子には戦闘アドバイスを控えようと考えているのを知らない)、頭を下げた。
康生はみんなに明るく人懐こい性格だ。きっと彼と康生の間にも友情があるはず。
みんなに愛される康生になら、きっと彼は手を貸してくれるだろう。
康生の価値は、僕とは違うのだから。]*
(200) 2023/08/20(Sun) 11時頃
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ーーコックピットーー
[手が離れても。もう、僕らの心は繋がっているから。
僕は君の傍にいるから。]
……うん。>>201
[彼がアストロを動かそうとする。それはすなわち、もし失敗した時はーー僕は、彼を。
左手をポケットに入れて握り締めた。]
ーーッう、わ!
[アストロが一歩踏み出すと思ってスクリーンを眺めていると、唐突に揺れが襲う。
不安定なyogiboの上で僕はぐらついた。
スクリーン無いのアストロは、なんとみるも無惨に地面に横たわっている。]>>203
(204) 2023/08/20(Sun) 11時頃
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え、?!
[大和の場合は動きさえしなかった。今回は上手く操作できないーーなのか?]
初めてなんだ、仕方ないよ。 大丈夫、すぐ起きればーー
あッ
[敵が動き出す。まさか隙だらけのアストロに突進してくる?!
身を乗り出して画面に叫ぶ。]
やめろッ来るなッ 来るーー…あれ。
[敵ロボットは正面向きのまま後ろへ。]
え、逃げてる…?
(205) 2023/08/20(Sun) 11時頃
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[そうとしか見えず、僕はまた自分の混乱を疑う。]**
(206) 2023/08/20(Sun) 11時頃
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ーーコックピットーー
[僕は敵ロボットのコアにコックピットがある仮説を立ててはいる。
戦闘場所がサッカーみたいに『ホーム』『アウェイ』があるとまでは想像に至らない。
今回も学校近く。
真弓の言葉『私達のいるところを狙ってきている』>>213という言からは、敵パイロットまたは高次元が場所を指定(アウェイ)していると考えられるか。
僕たちは先行後攻みたいな選択権もないのか。
真弓は『なら留まるべき』と考えているようだ。
(223) 2023/08/20(Sun) 13時半頃
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[被害を広げないならyes。しかし、僕らの街に被害を出したくないならNoかもしれない。
ハロの『なんで今回ホームばかりなのか』という言葉>>220を推理に組み込むなら、場所は高次元が都度振り分けているようにも思えるが。
当然だが僕は『戦闘が始まる場所、パイロットが居るトコになるんだってハロが言ってた>>163。』のを知らない。>>216
向こう側にパイロットが乗っているならどちらになるかどう決まるのか不明だがーーこれ以上考えても仕方ない部分か。]
(224) 2023/08/20(Sun) 13時半頃
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[アストロが転倒し揺れが走った時、背後から悲鳴が聴こえた。真弓がゲーミングチェアから転げ落ちたようだ。]>>214
真弓ッ大丈夫?!
[立ち上がり駆けつけようとしたが、彼女は自分で起き上がった様子。胸を撫で下ろす。]>>215
(225) 2023/08/20(Sun) 13時半頃
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ーーコックピットーー
[アストロは動かなかった訳ではない。多分彼の意図が上手く伝わらなかったのだ。
何故?大和の時みたいに、ペダルを漕ぐとか動作が必要?
彼は落ち着いている。 ちょっと待って、との言葉に僕はしっかり頷く。>>217
彼は、僕なんかよりずっと頭が良くて、ちゃんとしているんだ。大丈夫だ。]
(227) 2023/08/20(Sun) 13時半頃
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[固唾を飲んで見守る。幸い敵は何故か距離を広げているから体勢を建て直す時間はある…
すると、彼がいきなり大声を張り上げた。
それはまるで、体育の時間の号令のような。>>219
ビックリし、彼とスクリーンを交互に見やるとーーアストロは、彼の言葉通りに両手をつき、大地をしかと踏み締めた。
勇ましく立つ姿が、再び。]
(228) 2023/08/20(Sun) 13時半頃
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……立った! アストロが立った!
[車椅子から金髪美少女が立っても僕はここまで声を上げなかっただろう。]
うん、大丈夫だ。号令が命令になるんだね。 アストロは君の命令が良くわからなくて、僕みたいに混乱しただけだったんだ!
[アストロは加賀先生に嫉妬したりはしないが。 ともかく、彼はハキハキした声でアストロに命を下す。
その張りのある声、真っ直ぐ伸びた背筋はまるで、軍の隊長のようだ。]
(229) 2023/08/20(Sun) 13時半頃
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うん、いける!!
でも、このまま追い掛けて大丈夫なのかな…?
なんでアイツ後ろに下がったの?何か罠かもしれないよ?
コウ、ーー
[心配が過るが、アストロは加速するーー]*
(230) 2023/08/20(Sun) 13時半頃
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ーーコックピットーー
[アストロは念で動くとの事だが、人間は1つの事だけ明確に集中して考えるのは苦手だ。 もしかしたら雑念が入ったのか。
お父さんの存在を未だに知らない僕はそう考えた。
彼は罠を考えるより距離を詰めるべきと判断する。>>232 僕は当然それを支持だ。]
もう少しだッ
(239) 2023/08/20(Sun) 14時半頃
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[ぐんぐん距離が縮まる。が、敵ロボットが後退を停止した。ここでもし僕ならそのまま猪突猛進しそうだが、流石彼である。 サッとアストロにと停止命令を。
なんてカッコいいのだろう。 この後彼は死んでしまうのを一瞬忘れてしまいそうになる。
一体何が起こるのか。]
えーー割れた?
[ハートが真っ二つ。なんて不吉なーー左右が扉のようになり、ゆっくり開く。>>233
そこにはロマンチックなものは一切詰まっていなかった。]
(240) 2023/08/20(Sun) 14時半頃
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なんだッ
[砲台?!あんなものから一斉に弾が放たれたらーー僕はその恐ろしい攻撃に一瞬で名前をつける。]
(241) 2023/08/20(Sun) 14時半頃
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[ラブラブシャワー。
しかし、それを口にすると康生の精神が乱れて回避に失敗する可能性がある。
僕は祈った。お願いアストロ! ラブラブシャワーを避けてくれ!]
[放たれたミサイルは幾つあったか。白煙が不規則な起動を描きながらアストロを襲う。
あと一歩康生の声掛けが遅れたら、きっとその放火に飲まれていただろう。
ミサイルは地面に着弾、辺りを焼き付くした。このままだと更地になるのでは。
しかしそんな被害を気にしている暇はない。追撃がアストロに降りかかったからだ。]
(242) 2023/08/20(Sun) 14時半頃
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[またも回避には成功したし、大和がトゲを避けている時よりは消耗戦ではなさそうだが、逃げているばかりでは勝機はない。]
……なんでハート型なんだろう。
[別にミサイルを格納するだけなら四角で良い気がする。何かの少女趣味?わからない。]
ミサイルもトゲみたいに弾切れになる?
[悪夢のようなラブラブシャワーはまだ続くのか。]*
(243) 2023/08/20(Sun) 14時半頃
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[僕は真弓の言葉には頷いた。]>>237
(244) 2023/08/20(Sun) 14時半頃
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[愛の矢。その発想はなかった。 するとラブラブシャワーは求愛行動なのかーー。
違う違うそうじゃない。]>>246
(247) 2023/08/20(Sun) 15時頃
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ーーコックピットーー
[ハートの中央に。まるで無数の砲台に護られるように潜むコアを康生が発見する。]
ーーあれが。>>248
[僕の推測では、あれが敵のコックピットだ。
つまり、人が…乗っている。 だがコアを潰さねば決着はつかない。
三面鏡は扉が閉じてしまえばコアが隠れてしまう。 開くのは、ミサイルを撃つ場合。つまり。]
(250) 2023/08/20(Sun) 15時半頃
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コウ、むしろ弾切れを狙ったら駄目かも。扉が開かなくなるから、コアが露出しない…
[勿論彼が言うように被害が広がるのもある。
ハート型の謎は解けない。 後ろを取ると言っても簡単ではなさそうだが。>>249
敵の爆撃に合わせてレーザーを撃てば当たるかもしれないが…。]
敵が撃ってきたらレーザーでコアを狙い、すぐさま回避は無理だろうか?*
(251) 2023/08/20(Sun) 15時半頃
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ーーコックピットーー
[ハロの言>>253が本当なら、今までの敵の形状と照らし合わせても攻略ヒントはないのだろう。]
[彼はみんなのアドバイスを脳内でテキパキ処理し結論を出したようだ。同時、再び敵は後退する。]
後退しないと撃てないんだな。後退させるなッ
[今度はアストロは転んでいない。間合いをあっという間に詰めると、彼の命令に従い右側の履帯の継ぎ目を破壊した。
これで脚を半分もがれたようなものだ。後退出来ないなら、攻撃に移れないはず。
なら、閉じたハートの扉さえこじ開けたらいけるだろう。]
(267) 2023/08/20(Sun) 18時頃
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|
コウ、それでいいッ あともう少しだッ
[あともう少し。あともう少しーーで?
一瞬僕はスクリーンから目を離した。
敵の敗北はすなわち。]
……
[が、そんな思考が問答無用に中断される。彼が『母さん』と叫んだからだ。
今まで、画面にはほぼ人の姿はなかった。もしかしたら瓦礫の下に逃げ遅れた人がいたりはあったかもだが、少なくともハッキリ視認出来る人間の姿は。
彼が叫んだという事は、スクリーンに映る女性は彼のーー
だが、そんなハプニングは敵にとってチャンスでしかない。 またもや三面鏡の扉がギギギと開く。]
(268) 2023/08/20(Sun) 18時頃
|
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コウッミサイルが来るッ
[僕にはそれを知らせるしかない。もしも回避をすれば、アストロの後方に位置する彼の母親はミサイルの嵐に巻き込まれる。
迎撃という発声にあわせて目映い光が敵に向かい放たれる。
まるでアストロの全身が耀いて、四方八方に矢を乱射したみたいな。
ミサイルとレーザーの応酬。バチバチと二つはぶつかり合い、弾け、周囲は煙と光に包まれた。]
ーーッ
[スクリーンがよく見えない。僕は思わず立ち上がる。
漸く視界が晴れるとーー倒れているらしき小さな小さな人影。
敵は、半分の履帯を失い傾いた姿勢、ミサイルの合間を縫ったレーザーが当たったのか、片側の扉が取れかけており、もうハートの形をしていない。
コアの露出。]
(269) 2023/08/20(Sun) 18時頃
|
|
[だが、損壊したのは敵だけではない。僕らが乗るアストロも、彼の母親を護るために立ちはだかったのでーー
傷を負っている。 まるで、鋭い獣の爪で抉ったような痛々しい痕。
そこにはーー今までA戦(僕は見ていないが)、千映戦、大和戦でアストロがぐしゃりと蜜柑を潰すみたいに破壊してきたコアと同じものが。]
……あ。
[スクリーンを見ているから不思議な感覚だが、恐らくあそこに僕らがいるのだ。
つまり、双方が弱点を晒した状態。]
あーー…
[やはり、そうなんだ。やはり、コアにはパイロットがいる。
ーー双方の。]
(270) 2023/08/20(Sun) 18時頃
|
|
[彼は敵が動けない、つまり止め寸前になったのを理解したのだろう。ハロに母親の転送を依頼する。 縁士が病院を指示してサポート。>>263]
……良かった。
[目の前で母親が亡くなったりしたら、彼はどうなったか。考えるだけで恐ろしい。
しかしまだ問題は残る。
剥き出しのコア。
恐らく人間が、僕らの地球のではない人間がぐちゃぐちゃ詰まったあのコックピットをーー彼は、潰すのか。]
(271) 2023/08/20(Sun) 18時頃
|
|
……駄目だ。
[僕はか細い声で言う。]
そんなこと、しちゃーー…
[わかってる。わかってるけど、でも。
僕は青ざめた唇を震わせる。すると縁士が叫んだ。>>264]
(272) 2023/08/20(Sun) 18時頃
|
|
[
ーー殺れ。]
(273) 2023/08/20(Sun) 18時頃
|
|
[信じられない。目を見張る。そんな、そんなのをーー]
(274) 2023/08/20(Sun) 18時頃
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駄目だーーッ!!*
(275) 2023/08/20(Sun) 18時頃
|
|
ーーコックピットーー
[みんなは誤解しただろう。僕が敵パイロットを慮ったのだと。
勿論その気持ちがないわけではない。 だが、本質は、違う。
僕は"彼に人殺しをさせたくなかった"のだ。
そしてもう1つ。コアの破壊はすなわち。
ーー彼の死を、意味する。
僕が止めない理由の方がないのだ。]
(281) 2023/08/20(Sun) 19時頃
|
|
[彼は縁士の言葉に頷いたが、僕の叫びを無視しなかった。
立ち尽くす僕と、彼の目線はしっかりと合う。 そう、真っ直ぐに。 なんの雑じり気もなく。
くしゃ、と。
彼の顔が歪んだ。ーー美しい瞳に涙が滲む。]
……コウ。
[僕は、彼に近づく。一歩、二歩、ゆっくり。
そして身を屈めーー椅子に座る彼を、抱き締めた。
耳元に囁く。]
……死なないで。 死なないでーーお願い。
(282) 2023/08/20(Sun) 19時頃
|
|
[抱いているから彼の表情は見えない。 真弓が一言、言った。
それは彼が判断した通りに。 "すべきこと"であり。
彼が低い声でーーアストロに最後の命を下す。
僕は画面を見ていないが、それがもう、彼の生命の終わりであるのを知る。
彼は、皆に謝った。 僕は彼を離して、二の腕を掴み。]
なんで謝るの?何を? 君はーー君、は… 一番辛いことを、したのに。
君は、君はこれで。 もう後少しでーー。
(283) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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[僕は彼を解放した。みんなにお別れを言いたいなら、邪魔してはいけないから。]
……。
[必死に堪える。崩れ落ちてしまいそうになるのを。]*
(284) 2023/08/20(Sun) 19時頃
|
|
[もう接触を躊躇う必要がないのは。彼の命の炎は消えるから。]
…迷うのが当たり前じゃないか?君は、優しい人だ。 敵だからと躊躇なく… 出来る人じゃない。>>285
[殺す、とは言えない。]
上手く出来なくて当たり前。 初めてだったんだよ。 むしろ、すぐ建て直せて凄かったよ。
(298) 2023/08/20(Sun) 20時頃
|
|
君は、凄いんだ。
[心からの賛辞を。]
……聞けないんじゃない。パイロットに選ばれた時点、君にはどうにも出来なかった。
どの道を選んでも。
だから、僕が無理を言ったんだよ…
[涙が、頬を伝う。もう少し、後少しで、彼は。]*
(299) 2023/08/20(Sun) 20時頃
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[ハロが彼のお母さんを無事な場所に送ってくれた。僕はハロに感謝した。>>292]
(300) 2023/08/20(Sun) 20時頃
|
|
[加賀先生が>>@25真弓が>>290 縁士が>>296ハロが>>297
みんなが彼に別れを告げる。感謝と共に。 僕は彼らと康生が言葉を交わすのを見守っている。]*
(303) 2023/08/20(Sun) 20時半頃
|
|
ーー君と僕の終わりーー
[僕たちは、二人きりだ。 みんなは見守っている。コックピットにいるけど。
二人きりだった。
彼のお父さんも去ってしまったのを僕は知らないがーー
世界に、二人きり。]
……コウ。
[僕は彼の髪を撫でる。なんて柔らかいのだろう。]
……怖いのは、僕も。 覚悟してたのに。
君に大丈夫と言い、安心させなきゃなのに。
(310) 2023/08/20(Sun) 21時頃
|
|
ーー僕も怖いよ。
[僕は、彼の胸に手を当てる。温かみはあるのに、鼓動が聴こえない…]
君の、心臓はーーもう。
[声が震える。涙がとめどなく、溢れる。]
コウーーコウ。 君を独りになんかしない。
僕も、君が逝くところへ逝くから。 だから、先に待ってて。
[もう一度抱擁を交わして。囁く。]
(311) 2023/08/20(Sun) 21時頃
|
|
キスしたい。 ……君も、僕とキスしたい?*
(312) 2023/08/20(Sun) 21時頃
|
|
[触れているのに。 指先はまだ、彼を感じているのに。
遠くなる。遠退いて逝く。
僕の腕の中で、僕の最愛は息絶える。 僕の全てがーー息絶える。]
[僕は彼の頬に触れる。キメ細やかな肌を撫でる。]
するわけないよ。 コウが来るな!て言ったって、 追い掛ける。
ーーパイロットに選ばれたら、僕は。君の傍に。
ーーすぐだよ。きっと。 だから寂しがらないで。
(317) 2023/08/20(Sun) 21時半頃
|
|
[後三戦。真弓、縁士、僕。誰も漏れることはない。
彼が死ぬのだから、僕にはもう生きるために足掻く理由がないのだ。]
あの日のエアキスだって嬉しかったよ?
ーーコウは、僕のお願いを叶えたいばかりだなあ。
……大丈夫。僕は君を愛してる。愛してるよーー康生。
[彼の言葉が途切れて、途切れて。
命が奪われていく。
死ぬ理由なんてまるでなかった。 死ななきゃいけない理由なんて何処にもなかった彼。
ーー理不尽に、ただ。]
(318) 2023/08/20(Sun) 21時半頃
|
|
[
消える。]
(319) 2023/08/20(Sun) 21時半頃
|
|
[伸ばされた手は。世界ではなく、僕に。
彼はちゃんと最期に僕を求めてくれた。それは他の誰でもなかった。
僕は彼の頬にを添え、顔を近付けた。
唇と唇をしっとりと重ねーー彼の生を看取ろうとする。]*
(320) 2023/08/20(Sun) 21時半頃
|
|
ーー愛しく散る君の唇をーー
[確かにそれは、今までの彼とは違う彼であった。
僕はまだその事実を知らないが、彼はずっと父親と共にあった。だが心臓に屋度っていた父親が先に旅立ちーーたった独りになってしまったから。
きっと、今までは堪えられたことが、強がれたことが出来なくて。]
(326) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
|
|
[だが、人は弱くていい。 人はちっぽけで、力ない存在だ。自分だけで何かを変えることも出来ず常に無力感に苛まれる。
お互いを支え合いやっと生きていく。
だから、弱くていい。
独りぼっちは嫌。 それは人間の根幹が発する魂の叫びだ。
最後に彼は、とてもーーとても人らしく。 弱音を吐けたのだのではなかろうか。]
(327) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
|
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[柔らかく吸い付く彼の花弁を。ずっとずっとこの唇で味わっていたかった。
だが、彼の吐息すら途絶え。 震える睫が閉じようとするのなら。
僕は、終わりがきたと悟った。]
ーーコウ。 ずっと、一緒だ。
[母親と、世界と。 僕を呼んで。 彼は逝ってしまった。
眠るように目蓋を臥せて。]
(328) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
|
|
……コウ?
[抱き締める。渾身の力で。 僕の全身が、心の痛みに軋む。]
コウ、コウーーコウ。
[譫言みたいに彼を呼ぶ。揺すっても、彼は答えない。]
コウッ!
[わかってる。もう、彼は。 もう終わった。終わってしまったんだ。
ーーだけど。]
……なん、で。 なんでだ、よーー
なんでだッ!
(329) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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なんで彼が死ななきゃならないッ! 彼が何をしたッ! なんの理由で、彼を奪うんだッ!
[涙が滝のように流れて。僕の感情が溢れる。]
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だッ! こんなの納得しない、 僕は認めないッ!
コウを返せッ! 返せよッ!
[左手で彼を抱き、僕は床を右手拳で叩く。何度も何度も。 血が滲むまで。
そして最後はーー彼を抱き締めて頬ずりをし、床に蹲る。]
(330) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
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ーー返せ、かえして。
……かえ、して。
[彼を床に横たえた。僕はその傍に体育座りをし、ハロを呼ぶ。]
ーー…彼を。
[それ以上は言わなくとも伝わるだろう。その後は、膝を抱き抱え、ずっと嗚咽を漏らしている。]*
(331) 2023/08/20(Sun) 22時半頃
|
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[残念というかなんというか。
僕はショック状態だから排出後、アストロの光点に全く気付かないだろう。]
(343) 2023/08/20(Sun) 23時半頃
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―戦闘後 コックピット外―
[ハロと真弓が何かを話していたが、今の僕の耳には何も届かない。
独りになりたい。 ただそう考えて、僕はフラフラ帰宅する。
もし僕が足を止めるとするなら、加賀先生か三千院部長から康生の手紙を受け取る時ぐらいだと思う。]*
(346) 2023/08/20(Sun) 23時半頃
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