10 冷たい校舎村9
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From:■■■■■■ To:3-9のみんな
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ごめんなさい。 もう限界でした。 もう耐えきれなかったです。 せめて引導を渡すのは、自分自身でありたいです。
文化祭、楽しかった。 持っていたいのは、その思い出だけです。 ――――――――
(1) 2021/06/06(Sun) 00時頃
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[ 華やかな文化祭にそぐわない。
ぽつんぽつんと、 廊下にカッターナイフが落ちている* ]
(2) 2021/06/06(Sun) 00時頃
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―― 回想:選べない親の話 ――
[ 結局のところ、私は自分に自信がないのだ。 何の自信かっていうと、話を聞いて、力になる自信。 空気を切り替えた鳩羽君の行動を無視して、>>0:1118 話を巻き戻して、 鳩羽君の抱えるものを聞き出したとして、 何の力にもなれなかったら、それは単なる野次馬だ。 だから、私にできるのは、 せいぜい飲み物の差し入れをすることくらい ]
学校で会えたら奢ってあげる。
[ ほうじ茶へのクレームにふふんと笑った。>>0:1119 ココアのリクエスト。 ほしければ学校に来なさいって飲み物で釣ってみる。 善処するってすごく信用ならない言葉よね ]
(20) 2021/06/06(Sun) 01時頃
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[ じゃあねって潔く私は予備校に向かう。 実際、その判断は正しかったのだろう。 自分のことすらどうにもできない私が、 誰かの力になれるなんて、 そんなわけなかったんだ* ]
(21) 2021/06/06(Sun) 01時頃
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―― 回想:ため息の話 ――
[ いつも、にわか雨みたいに私は芽衣に話してた。 今日は、芽衣の言葉が雨粒みたいに私に染みていく。 ちゃんと聞くよって、 投げていいよって、 芽衣の言葉はどこまでも優しくて、 つまりそれだけ私が弱って見えているということだろう。 実際、泣いてこそいないけど、 私の今の姿は情けないの極致だと思う ]
(25) 2021/06/06(Sun) 01時頃
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[ 情けない姿を晒すなんて、恥だ。 だから芽衣とのその時間は、どこまでも優しくて、 だけど自分のふがいなさに苛まれる。 私はこんな人間でいてはいけないのに。 優秀な、出来のいい人間のふりを 完璧にこなさなければいけないのに。
だからね、芽衣に具体的なことは何も言わなかった。 信用してないとかそんなんじゃない。 自分がそんな人間だって、 誰にも知られるわけにはいかなかった。
ちょっと疲れたね。 冗談めかしてそんな弱音を吐くのが精一杯だった。 でも、そんな時間だって私には特別で、 感謝してたんだよ?* ]
(26) 2021/06/06(Sun) 01時頃
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―― 現在:3年9組教室 ――
[ 黒板には休校って書いてあった。>>0:1170 ですよね、やっぱりね、そんな気持ちで眺める。 謝罪の言葉も書いてあるけど、 連絡がなかったんなら仕方ない。 炭蔵君の落ち度ではないと思う。
それなら、どうしよう。 芽衣は雪が止むまで待機って言ってたけど、 そもそも雪止むのかな。 天気予報……スマホ、圏外だった ]
(40) 2021/06/06(Sun) 01時半頃
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[ チャイムが鳴っても先生は来ない。 うん、知ってた。 そんなことを考えてたら、スマホが鳴る。>>#2
私は窓際の席だったから、 廊下側の異変には気づかなかった。 だから、みんなのスマホが一斉に鳴ったのに、 ああ、電波が復旧して、 今頃休校の連絡が来たんだと思った。 遅い。遅すぎる。 電波が不通だったのが原因じゃないよね。 だって、学校にたどり着くまでは電波生きてたもん。 どっちにしたって遅い。 脳内で盛大に苦情を申し立てながら、 メールを開いて ]
(41) 2021/06/06(Sun) 01時半頃
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……あれ?
[ それは、休校の連絡じゃなかった。 ついでに、スマホの電波、復旧してなかった。 電波不安定なのに届いたから、 送信者名バグってるのかな。 いや、そんな話聞いたことないけど。
教室の扉を開ける音がする。>>14 何の気なしにそちらに顔を向けて ううん、スマホから目を背けたかっただけだったかも、 とにかく、私はそっちを見て、 思わず瞬きをした ]
(42) 2021/06/06(Sun) 01時半頃
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[ 電飾に空気を読めっていうのもおかしな話だけど、 それでもさ、チカチカ楽し気に瞬いてるの、 あまりにも場違いだと思う** ]
(43) 2021/06/06(Sun) 01時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 意味がわからない廊下の光景から目をそらして、 私は窓の方を見た。 だってもう、こんなの、帰るしかないじゃない。 今日は休校だし、ここは電波通じないし、 廊下の妙な状況も、学校を出てしまえば関係ない。 メールのことを調べるにしたって、 圏外じゃどうにもならない。 となると、問題はお天気だ。 帰れないくらいの大雪だったら困る。 そう思った私は、窓を開けてみようとして、 そうしたら、同じことを考えたのか、 鳩羽君が先に開けてた>>56 ]
えっ?
[ 鳩羽君は開けた窓をものすごい勢いで閉めてしまった。 確かに入り込む冷気はここまでばっちり届いたけど、 そんなに吹雪いてたのかな? ]
(112) 2021/06/06(Sun) 13時半頃
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[ だけど、鳩羽君はなんか地面?とか言ってる。>>57 見ない方がいいってすごい勢いで忠告されたけど ここ2階だよ? 鳩羽君って高所恐怖症だったっけ? 首を傾げながら、私はそっと窓に手をかけた。
鳩羽君のことを信じてないわけじゃない。 でも、鳩羽君が賑やかなのはいつものことだし。 ちょっと大袈裟に注意してくれたのかなって ]
(113) 2021/06/06(Sun) 13時半頃
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[ 窓を開ける。雪が顔に吹き付ける。 結構な降りだ。これ、帰れるかな? 下校中に遭難なんてしたくない。
顔に打ち付けてくる雪の粒に眉を寄せながら、 私は地面とやらを確認しようとして―――― ]
(114) 2021/06/06(Sun) 13時半頃
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[ ――――バタン! 多分、鳩羽君と同じくらいの勢いで窓を閉めた ]
なに、あれ。
[ え、ここ2階だよね。そのはずだった。 でも、今見たあれは、そんな高さじゃなかった。 見ただけでくらくらして、吸い込まれそうになる、 地面ははるか遠くだった。 うん、鳩羽君、忠告聞かなくてごめんなさい* ]
(115) 2021/06/06(Sun) 13時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 床にへたりこみそうになるのを必死に耐えた。 そんなみっともない真似はできない。 窓から数歩下がって、鳩羽君の方に振り返る。>>118 うんうんと頷いた ]
ハンセイシテマス。
[ でも鳩羽君も悪いと思う。 今だって廊下を見ては叫び、私を見ては叫び、 元気に叫びまくってるんだもの。 いまいち緊張感に欠けるというか、 深刻に考えるのが馬鹿馬鹿しくなってくるというか…… ]
これだけ大きな声で叫ばれてたら、 夢でも覚めそうなんだけど。
[ まだ目が覚める気配は、ない** ]
(119) 2021/06/06(Sun) 14時頃
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―― 回想:文化祭当日 ――
[ スイーツアクセは三つ作った。 カチューシャにクレープをくっつけたものを二つ、 クレープの裏にクリップをつけたもを一つ、 自画自賛するのもどうかと思うけど、 我ながらなかなかの出来だったと思う。 少なくとも、向井君には大ウケだった>>89 ]
(165) 2021/06/06(Sun) 16時半頃
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私はいいよ。むしろ向井君入る?
[ 文化祭当日ともなれば、 私の写真の腕もそれなりになってたと思う。 学校のカメラもなんだか使い慣れちゃった。
カチューシャを付けた番代さん、 服にクレープを付けた柊君、 プラカードって看板に持ち手がついてるものの イメージだったんだけど、 頭にカチューシャを付けた上に>>0:1056 プラカードを首から下げてる鳩羽君は、 腕には実行委員の腕章もつけてて、 情報量が多すぎる ]
(166) 2021/06/06(Sun) 16時半頃
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はいっ、撮るよー!
[ 写真の腕、上がってたつもりなんだけど、 私、笑いをこらえるのに必死で、 危うく躍動感のある写真になっちゃうところだった ]
『この3人を見かけたら、チラシをもらってくださいね! 3-9の屋台は体育館の渡り廊下です! お待ちしています! #豊高 #豊高文化祭 #豊高文化祭3-9 #クレープ』
[ 3-9の屋台の場所は、体育館に通じる渡り廊下。 体育館での出し物を見に行く人は必ず通る、 絶好の場所だった。 生徒会に残る過去のデータで、 売り上げの良かった屋台の場所を調べたのは秘密 ]
(167) 2021/06/06(Sun) 16時半頃
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[ 写真はもちろん広報アカだけじゃなくて、 3-9グルチャにだって、向井君にだって送ったよ。 こんなの拡散しないともったいないでしょ!
ちなみに。 こんなにウケたんなら 無駄な出費ではなかったかな?って 材料費のレシート、向井君にぴらっと提出してみたけど、 受け取ってもらえたかな?** ]
(168) 2021/06/06(Sun) 16時半頃
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―― 回想:文化祭打ち上げ ――
[ 文化祭で、私たちの屋台は高い評価を得た。 コンセプトもよかったし、目玉メニューも人目を引いた。 味だって間違いなかったし、 客引きによる宣伝効果も上々。 SNSでの宣伝も、そこそこ拡散されて、 売上アップの効果はあったと思ってる。
となると、当然打ち上げって流れになる。 売れ残ったクレープもあったから、 みんなで食べてしまえば万事解決。 打ち上げの準備が整っていく中、 私は樫樹君に声をかけた ]
(201) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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樫樹君、ちょっといいかな。
[ 手招きをした私は、黒板の前にいる。 そして黒板の前でやることなんて決まってる ]
文化祭お疲れ様でした!って書いてくれないかな? 樫樹君、字が綺麗だし。 私、横に絵を描くから。
[ 書記の樫樹君は書道部だったはず。 これ以上の適任はいないでしょう。 そして僭越ながら3-9の絵心担当は私のようなので。 色とりどりのチョークを駆使して、 リアルなクレープの絵を添えるとしましょうか** ]
(202) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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―― 回想:ともだち ――
[ 優等生のふりをしている私は、 実のところ友達の定義が良くわからない。 辞書に書いてある意味は知っていても、 それだけが友達のすべてかと思うと首を傾げてしまう。
ただひとつわかっているのは、 自分のすべてをさらけ出すことが友達なら、>>131 私には一生友達はできないだろうってこと。
むしろ、友達にはなおさらそんなことできないと思う。 好ましく思っている人、仲良くしたい人に、 私が優等生の皮をかぶったハリボテだなんて 絶対知られたくない。 中身のない私の本質を知って、 それでも仲良くしてくれる人がいるとも思えない。 大事な人程、私は見栄を張っていたかった。 たとえそれが、どれだけつぎはぎだらけの 危ういハリボテだったとしても* ]
(239) 2021/06/06(Sun) 20時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 鳩羽君の忠告を聞かない人がもう一人。>>140 柊君も窓を開けた。しかも勢いよく。 いや、私も柊君も、鳩羽君のことを信用してないとか、 そういうわけじゃないんだけど。 なんというか、押すな押すなと言われたら 押したくなる心理? 怖いもの見たさ? そういうもの。 忠告を聞かなかったことは悪かったと思ってるよ。 でもね ]
いや、鳩羽君、その書き方はあんまりじゃないかな……。
[ 黒板に書かれた鳩羽君による注意喚起。>>163 これを読んで、窓の外を見ないでおこうと思う人が どれくらいいるんだろう。 むしろ、ラピュタ?どういうこと?って 確認したくなるのが人間心理じゃないのかな ]
(247) 2021/06/06(Sun) 21時頃
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[ でも、鳩羽君はどうやら大真面目に書いたようなので、 私は消して書き直したりはしなかった。 だからきっと、鳩羽君の警告を聞かずに窓を開ける人が これからも現れるだろう。仕方ない ]
そうだね。 状況を把握しておいた方がいいとは思うけど……。
[ 様子を見に行くという鳩羽君に頷いて、>>164 私はどうしようかと思案する。 この教室にいても、他にできそうなことは…… ああでも ]
(248) 2021/06/06(Sun) 21時頃
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戻ってくる人もいるかもしれないし、 誰か残ってた方がいいかもしれない。 一応、私はもうちょっと待機してるね。
[ 柊君も気になるなら行ってきてくれていいよ。 留守番してるから。 廊下の様子を窺ってる柊君にも、>>142 そう言った* ]
(249) 2021/06/06(Sun) 21時頃
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―― 回想:文化祭当日 ――
[ チラシを体に貼るとか言ってたから、 せめて体裁を整えた方がいいって提案したつもりだった。 まさか、ちゃんとプラカード作ったのに、 首から下げるタイプを実装するとは予想外。 両手が空いて助かったなら結果オーライということで。 見た目のインパクトもあって、 宣伝効果もばっちりでしょう。
写真はもちろん複数枚撮った。>>169>>187 客引き3人バージョンや、向井君の入っているもの。 変顔バージョンは本当に、 躍動感を出さないようにするの、大変だった ]
(253) 2021/06/06(Sun) 21時頃
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[ 広報アカで宣伝に使うもの、 グルチャに流すもの、 個人に送るもの、 全部全部、私はデータを保存している。 準備期間から文化祭当日まで撮りためてきたものすべて。 撮影に失敗したものも、全部。 広報班の特権としてもらっておいた。
本当は、それで十分で、 材料費なんて自腹でもよかったんだけど。 いただけるというならありがたくもらっておこう* ]
(254) 2021/06/06(Sun) 21時頃
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―― 回想:正解とSOS ――
[ 不意に、ああそうか、と思った。 私が炭蔵君の物言いが嫌いでない理由、 それなのに、こんなお説教じみたことをしている理由、 それがわかった気がしたから ]
炭蔵君は、人の意見を尊重してくれる人なのに、 誤解されるかもしれないのはもったいないと思って。
[ 炭蔵君は公平だった。 自分の意見を伝えても、押し付けることはしない。 人の意見に耳を傾けることもできる。 今だってそう。 優等生のふりをしてるだけの私が、 本物の優等生にお説教じみたことをしてるのに、 一理あるって炭蔵君は言うのだ>>177 ]
(264) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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……「これが正解だ」って押し付ける人もいるから。 「これが正解なのになぜやらない」 「これが正解なのになぜできない」 そんな風に強要する人も、いるから。 そんな人と一緒にされたくないでしょ。
[ 私に必要なもの。不要なもの。 それを決めるのは私じゃなかった。 審判を下されたら不服申し立ては許されない。 それが私に与えられた環境だった。
表現を変えるという炭蔵君の言葉に頷く>>179 ]
言い方を変えるだけで、 炭蔵君の意図が正しく伝わるなら、 そうする価値があると思うから。
[ できるかどうかはさておき? ]
(265) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ 信じてやりたいという炭蔵君の言葉は、>>181 素直に嬉しかった。 その信用に足る人間でありたいと思ってる ]
……ありがとう。
[ 信じてやりたいと思ってくれたことも、 SOSを要求してくれたことも。 助けるつもりって思ってくれたこと、 本当に嬉しかった。
でも、出来のいい人間は 誰かに助けを求めたりなんかしないよね。 SOSを発信したら、 私が出来のいい人間の紛い物だってバレてしまう ]
(266) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ それでも、私はちゃんと約束したつもりだったし、 その約束を破るつもりもなかった。
でも……でもね、 SOSってどうやって発信したらいいんだろう? 大丈夫じゃないなんて甘えた言葉、 どんな顔して伝えたらよかったんだろう? ]
(267) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ 私と家族の問題の話。>>183 これにも私、ありがとうって言った。 炭蔵君はただ告げることしかできなかったって 思ったかもしれないけど、私嬉しかった。 思いつめるなっていう励ましの言葉もだけど、 それよりも、 炭蔵君には私に問題がないように見えていたこと。 それが、一番嬉しかったんだ* ]
(268) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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―― 現在:教室 ――
[ いってらっしゃいと鳩羽君を見送って、>>250 柊君はどうするのかを見れば、>>263 見回って来るらしい ]
わかった、そうする。 柊君も気を付けてね。
[ 何かあれば大声で。 頷きながら、カッターナイフ、 私も拾っておいた方がいいのかななんて考えて、 結局やめた。 他の人に向かってそんなものを 振り回せる気がしなかったから ]
(288) 2021/06/06(Sun) 22時半頃
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[ そうして、教室を出てく……と思った柊君が、 こちらに向かって振り向いた。>>273 なにかまだあったかな?と思ったら、 廊下のチカチカとか窓の衝撃で棚上げになっていた案件。 ……棚上げというか、 考えたくなくて後回しにしてたのかも ]
電波状態が悪くて送信者名がバグるなんてこと、 あるのかな?
[ 少なくとも私は聞いたことがなかったけど ]
(289) 2021/06/06(Sun) 22時半頃
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電波が復旧したら、誰から届いたのかわかるかな、とか 考えてたけど。
[ 返事をしながら思った。 柊君、こんなことが聞きたいんじゃないよね。 誰から届いたのかも気になるけど、 それよりも問題はこの内容だ ]
遺書みたい、だね。
[ オウム返しに私は柊君の感想に同意した。 送り主は相当追い詰められてたように読める ]
メールの文面に文化祭があるのと、 廊下のこの状況って、 繋げて考えたくなっちゃうね。
[ これで全くの無関係だったりしたら、 そっちの方がむしろびっくりかもしれない* ]
(290) 2021/06/06(Sun) 22時半頃
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―― 現在:教室 ――
向井君、おかえり。
[ 向井君が戻ってきた。>>280 食べ物を抱えて、なんだか元気がない。 形容するならとぼとぼって表現がふさわしいような、 そんなテンションな気がする。
そもそも……向井君、帰らないの? 休校だし、校舎は変だし、 いてもいいことないと思うんだけど。 どうしてわざわざ食べ物調達してきたんだろう。 その答えは向井君が黒板に書いた字で判明した>>281 ]
(305) 2021/06/06(Sun) 23時頃
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開かない?
[ え、昇降口の扉、開けて入ってきたよね? 向井君が開けてくれたじゃない。それが、開かない? 鍵を紛失したってことでもないよね。 確か、中から開けるには鍵はいらなかったと思う。 窓も開かない。……割れない? 向井君の腕力では太刀打ちできない 超強化ガラスだったとか、そういう? ]
(306) 2021/06/06(Sun) 23時頃
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[ 頭を悩ませていた私に、向井君の声が届く>>282 ]
……閉じ込められたってこと?
[ 頭に浮かんだのは、さっき見下ろした窓からの景色。 理解に苦しむけど、なんだかとんでもないことが 起こってるっていうことはわかる。 遠い地面、教室の外の文化祭、 それなら昇降口から出られないのだって、 物理的要因じゃなくて、何か別の理由じゃないかって そんな風に考えたっておかしくないでしょう?* ]
(307) 2021/06/06(Sun) 23時頃
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―― 少し前:教室 ――
樫樹君も気を付けてね。 いってらっしゃい。
[ 様子を見てくるという樫樹君を見送って>>295 私は自分の席の椅子に座った。 教室のドアから見える廊下は夏の日の文化祭なのに、 反対側に顔を向ければ、雪が降りしきる冬の景色。 メールの送信者名じゃないけど、 なんだか脳がバグを起こしそう。
思わずため息をつきそうになったその時、 誰かのため息が聞こえた ]
(319) 2021/06/06(Sun) 23時頃
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[ ひゅっと息を飲み込んでしまう。 吐きそうになったため息はどこかへ行ってしまった。 ばくんばくんと心臓が鳴る。 背中に汗が噴き出したのがわかった。
左の手首を押さえながら、ゆっくりと振り返る。 誰もいなかった。誰も* ]
(320) 2021/06/06(Sun) 23時頃
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―― 回想:文化祭打ち上げ ――
[ 黒板を彩ることを思いついたのは、 もちろん打ち上げ会場らしくしたかった というのもあるけど、それだけじゃなかった。 宣伝用アカの最後の投稿にどうかなって思ったからだ。 黒板の画像を添えて、 文化祭お疲れ様でしたの投稿。 宣伝アカの締めくくりにふさわしいような気がした。 それで、字といえば樫樹君!と 思ったわけなんだけど―――― ]
樫樹君は大丈夫だったの?
[ ほら、やっぱり私は詰めが甘い。 樫樹君は頭を打って病院行きになったんじゃない!>>315 怪我のせいであんまり文化祭に参加できなかった人に、 こんなことやらせるってどうなの。 無神経だったんじゃないかと今更気づく。 とっさの思い付きで行動するとろくなことにならない ]
(351) 2021/06/06(Sun) 23時半頃
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[ 良い写真だった、って笑いながら、 リクエスト通り黒板に書いてくれる樫樹君に>>317 申し訳なさが募る ]
ありがとう。 あの、急にこんなこと頼んでごめんね。
[ 謝ってから、樫樹君はこんなことで 謝られたくないんじゃないかと気づいちゃうから、 本当にもうどうしようもない。 冷静の皮をかぶって、いつも私は迷いっぱなし ]
楽しかったよ。 目まぐるしくて、 あっという間に終わっちゃった気がするけど。
[ だけど、ここで楽しくなかったとか、 そんな返事をするのが違うことくらいは私でもわかる ]
(352) 2021/06/06(Sun) 23時半頃
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樫樹君がいなくて残念だった。 打ち上げの時、全員集合写真撮ろうね。
[ いっぱい写真は撮ったけど、 実は私が写った写真はあんまりない。 客引きのみんなを撮った時も、>>300 誘ってもらったけど私はいいよって撮り手に徹した。 だけど、全員集合の写真だけは、 一緒に写ろうね、樫樹君も、私も* ]
(353) 2021/06/06(Sun) 23時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 鍵がかかっているわけでもなく、 凍っているわけでもないのに開かない扉。>>331 割ろうとしても傷もつかない窓。>>332
向井君の説明は、非科学的極まりない、 何かの不思議な力で閉じ込められた説を 打ち消すどころか補強してくるみたいで。
あ、窓を割ろうとしたのが向井君だって思ったのは、 割れないって書いたのが向井君だからだっていう、 それだけの理由。 決して休校だったら暴動起こして窓割ろうとか そういう話をしたからってわけじゃないはず。 そうでなかったら私がバイクに乗らなきゃいけなくなる ]
(355) 2021/06/07(Mon) 00時頃
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現実的に無理でも、 現実に起こってることだから、 受け入れるしかない気がする。
[ こんなことあるわけない! って目を背けてもどうにもならない。 ありえないことが起こってるって現実に、 向き合っていかないとどうにもならないんじゃないかな。 向き合ったらどうにかなるのかというと、 それも疑問だったりするけど ]
(356) 2021/06/07(Mon) 00時頃
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夢みたいなことが起こってるとしたら……、 文化祭みたいなのは、メールの送り主が、 文化祭に思い入れがあったから?
[ やだな、その理屈でいくと、 メールの送り主は この校舎の中にいるってことになるじゃない。 だって思い入れのある本人が、 その場にいなくちゃ意味ないでしょう?* ]
(357) 2021/06/07(Mon) 00時頃
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―― 少し前:教室 ――
[ 送信者名だけバグっているのは不自然。>>347 柊君のその指摘はもっともで、 私はそうよねって頷いた。 確かにできすぎてるかも。 送信者名は意図的にバグらせてあるのかも。 そんなことできるのかは知らないけど ]
そう思う……というか、違う意図があるとしたら、 もっと意味がわからないっていうか……。
[ もちろん遺書じゃない方がいいに決まってるから、 私は言葉を濁した。 別の解釈があるならぜひ教えてほしい。 引導を渡す、その対象が自分っていうのは ちっともかっこよくないと思う ]
(385) 2021/06/07(Mon) 00時半頃
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[ 盛大に仕込んだサプライズ。>>350 柊君のその説はとっても楽観的で、 そうだったらどれだけいいだろうって私も思う。 思うけど ]
チャイムの鳴る一瞬で、 校舎を文化祭仕様に変更するって、 人間技じゃないと思う。
[ 人海戦術ならなんとかなる?とは思うけど、 このひとけのない校舎に、そんな人数が潜んでるとも 考えにくい ]
(386) 2021/06/07(Mon) 00時半頃
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[ 探してほしいものがあったらって言われたけど、>>354 その時私は、この校舎から出られないなんて まだ知らなかったし、 そんなに長居をするつもりもなかった。 だから ]
ありがとう。大丈夫。 気を付けて。
[ そんなありふれた言葉で見送った* ]
(387) 2021/06/07(Mon) 00時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 例えばの話、 今ここにライダースーツとバイクがあったとしても、 私にはエンジンをかけることすらできないと思うので、 駄目です。残念でした。>>377
私はバイクで疾走できなかったので、 向井君は落ち込んだままで、苦い顔をしてる。>>378 無理もないと思う。 どうにもならないと思ったって、 受け入れるしかないとわかってたって、 頭ではわかっても感情はついていかない。 それくらい、私だってわかる ]
(391) 2021/06/07(Mon) 01時頃
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……私だって、口では偉そうなこと言ってるけど、 全然感情は追いついて来てないよ。
[ 自分の身に降りかかったことだとはどうにも思えなくて、 まるで小説や映画みたいだなんて、 他人事みたいに考えてる。 感情が追い付いてくるのはきっとまだこれから ]
(392) 2021/06/07(Mon) 01時頃
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[ 向井君は、まだメールを見てなかったらしい。>>380 文面を確認してる向井君をじっと見た。 正確な文面は覚えてないけど、 どんなことが書いてあったかは覚えてる。 それくらい短い文面だった ]
……遺書、みたい、だね。
[ 柊君ともした会話を、向井君ともする。>>382 やっぱり、それ以外の説が出てこない ]
……わからない、私も今、向井君と話してて、 そうかなって思っただけで。
[ なんとなく、関係があるかなとは思ったけど、 明確に結びついた気がしたのは、本当に、今で ]
(393) 2021/06/07(Mon) 01時頃
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[ なんでって聞かれて、>>383 私、この現象の理由を聞かれてるのかと思った。 そんなことまでわからない。そう答えかけて、 でも向井君の質問の意味はそうじゃなかった ]
……落ち着いてる? 私、落ち着いて見える?
[ それは、いつもの私なら、喜ぶべきことだった。 いつでも冷静沈着な優等生。 それが私の目指すべき姿だったから。 だけど今私が落ち着いて見えるとしたら、 それはそんなに褒められた理由じゃない ]
(394) 2021/06/07(Mon) 01時頃
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現実味がないから、かな。 だってやっぱり私、 まだ夢を見てるみたいな気持ちだもの。
[ 鳩羽君の叫び、抓られた柊君の悲鳴、 開けた窓の風の冷たさ、 その全部がこれは現実だって主張するのに、 まだ私はこれが現実だと受け止めきれずにいる* ]
(395) 2021/06/07(Mon) 01時頃
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―― 回想:文化祭当日の話 ――
[ 柊君は本来私と同じ広報班で、 それなのに、客引きも担当することになっていて、 あれもこれもやってもらって申し訳ないとは思ってた。
でも、適材適所ってあるよね。 やっぱり華のある柊君は、客引き役としてばっちりで、 可愛い番代さん、イロモノ鳩羽君と、>>374 三者三様、お客さんを呼び込んでいた。>>301 撮影担当と被写体担当でいいよね、なんて思いながら、 私は宣伝に使えそうな写真のシャッターチャンスを探す。 そろそろ客足も落ち着いてきて、>>302 今なら空いてます!なんて投稿しようと時だった ]
(403) 2021/06/07(Mon) 01時半頃
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えっ!? ちょ……!ひいら、
[ 突然チラシを押し付けられて、>>304 思わず受け取ってしまったものの、私は激しく戸惑った。 客引きとかチラシ配りとか、 私は適材適所の対極でしょう!? 抗議の声を上げようとしたけど、 名前の途中で飲み込んでしまう。 柊君のあんな顔、初めて見たから* ]
(404) 2021/06/07(Mon) 01時半頃
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―― 回想:文化祭当日 ――
[ 受け取ってしまったチラシを抱えて、 私は少し呆然としていた。 これは、預かればいいの? それともやっぱり私が配らなきゃ駄目? 柊君はすぐ戻るって言ってたけど……。>>304 思わず助けを求めるように視線をさまよわせて、 ちょうどこちらを見た綿見さんと目が合った>>429 ]
(463) 2021/06/07(Mon) 12時頃
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……急に、柊君が。 …………お手洗いかな。
[ 柊君の青ざめた顔はしっかり目に焼き付いてる。 様子がおかしかったって言いかけて、躊躇った。 それ、人に言ってもいいこと? 柊君、あまり知られたくないかも? とっさに判断できなくて、 思わず出てきたのがお手洗いだったけど、 それはそれで不名誉だったかもしれない。 チラシを人に押し付けて慌てて姿を消すくらい お手洗い的ピンチ。 ……うん、かっこ悪い ]
(464) 2021/06/07(Mon) 12時頃
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[ 私、普通に話せてたと思う。 綿見さんが調理室に向かうのにかけた いってらっしゃいの声も、 他のクラスメイトにかけるのと同じ 声の響きだったと思う。 何も気づいてない顔で。
だってほら、こんな時に話すようなことじゃないでしょ。 私、綿見さんに何かしたかな?なんて。 私に不快を感じているらしいクラスメイト。 私が、目指すべき自分になれていない証拠のような クラスメイト。 手がチラシでふさがってたから、 左の手首は握れなかった* ]
(465) 2021/06/07(Mon) 12時頃
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―― 現在:教室 ――
[ 私は、頭が先で、感情が後から追いかけてくるのが 当たり前のことだと思ってた。 感情に置いていかれてしまうなんてこと>>444 考えたこともなかった。 偉そうに炭蔵君にお説教じみたこと言ったけど、 私も全然人のこと言えない ]
……そうかな。
[ 偉いとは向井君は言わなかった。 私は人から称賛されるような人間であるべきで、 でも自分がそんな人間ではないことは理解していて、 だから、褒め言葉を目指しつつも受け取れないっていう 厄介な状態なのだけど、 向井君は偉いじゃなくていいなって言った ]
(474) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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[ 感情は制御されるべきもので、 それが感情がまだ追い付いて来ていないから 冷静に見えるだけだったとしても、 それは“いいこと”なのかな? 確かに無様に取り乱したりしたら、 私は自己嫌悪で■■■■なりそうだけど ]
落ち着いてるんじゃなくて、呆然としてるだけかも。
[ ありえないことが目の前で起こってて、 ありえないままそういうものだと受け止めるしかない。 受け止め方がわからなくて、途方に暮れてる。 まだどこか、映画の中に迷い込んだような気分 ]
(475) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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[ 向井君はその話を広げるつもりはないようで>>447 メールを確認した向井君が、感想を落とす。 かわいそう。 ……そういえば私、追い詰められてるみたいとか、 遺書だと思うとか、そういうことは考えてたけど、 内容について自分がどう思うか、考えたことなかった。
そうか。かわいそう、か。 限界まで追い詰められて、耐えきれなくて、 もう死ぬしかなくて。 ……私は ]
…………言わないよ、そんなこと。
[ 私が落ち着いて見えるらしい向井君は、>>449 通学路での私のセリフを引用した。 ヨーコ先生を突き放すような物言いをした、 私の薄情でドライなセリフ ]
(476) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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[ 言わないよ、そんなこと。 「いいなあ」って思ってしまったなんてことは、 もっと言えないけど。 私には、最後の一歩を踏み出すそんな勇気はない ]
(477) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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そんなに思いつめてた人が、近くにいたのに、 私、何にも気づかなかったんだなって。
[ そんなの、当たり前のことだけど。 私は友達が少ない。 友達だと思ってる芽衣のことだってよく知らない。 お互いの奥には踏み込まないような、 そんな友達付き合いをしてた。 たまにあふれて零れてしまった雫を、 芽衣に雨のように降らせたことはあったけど。 優等生のふりをした私は クラスメイトのこと、何も知らない ]
(478) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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[ 現実味が感じられない私に提案されたのは、 つねるという手段。>>451 こういう時考えることってやっぱり似通ってくるのかな。 そもそも、夢の中でつねったら、 本当に目は覚めるのかな ]
それ、もう鳩羽君が柊君にやったから、 私は遠慮しとく。
[ つねられた柊君の悲鳴も>>139 窓を開けた鳩羽君の叫びも>>57 嫌ってくらいこれが現実だって教えてるのに、 夢じゃないって頭ではわかってても、 やっぱり感情はまだ後方。 だって、こんな小説みたいなこと、 自分の身に降りかかるなんて考えたこともなかった ]
(479) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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つねったら化けの皮が剥がれるって、 狐やタヌキじゃないんだから……。
[ いや、狐はつまむ側であって、 つまんだら化けの皮が剥がれるわけじゃないけど。 そもそもあのつまむは騙すって意味であって、 摘まんでるわけじゃないらしいけど ]
(480) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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わからないけど、メールの送り主、 探した方がいい気がする。 どうやって探したらいいのかわからないけど。 校舎が文化祭になってるのが、 文化祭の思い出を持っていたいからなんだとしたら、 それって……、
[ メールの送り主の気が済んだら、 この世界は終わるってことじゃないかな。 文化祭をもう一度堪能して、満足して、 この世界が終わったら。 その後メールの送り主はどうなるの? だって、その……自殺、したんだとしたら、 その人の命って。 そんなこと、とても口には出せなくて、 口に出せない私に ]
(481) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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[ はあ、って向井君がため息をついた>>452 ]
(482) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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[ あ、痛い。心臓が引き絞られるように、痛い。 別に向井君が、私に対して失望したとか、 そういうのじゃないと思う。多分。きっとそう。 そんなのわかってる。わかってるのに。 でも、そういうのとは関係なくて。 思わず向井君から背を向けた。 ぎゅうぎゅうと左手首を握りしめる。 右手の指先に力を込める ]
……わからない。 ごめんなさい……。
[ 無能でごめんなさい。 役立たずでごめんなさい。 有能なふりしてるだけでごめんなさい。
右手の指先にどれだけ力を込めても、 手首から伝わる痛みは鈍くて、 あ、これは明日の朝にはやらなくちゃなって 私はそんなことを思った* ]
(483) 2021/06/07(Mon) 14時頃
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[ 大丈夫。 醜い心の内なんて絶対見せたりしないから。 向井君の笑いを剥がしたりしないから。>>508 そんなことしてしまったら、自己嫌悪が止まらなくなる。 だから私は羨望を漏らしたりなんか絶対しないし、 冷静なふりをし続ける。 そう思ってたのに、な ]
(554) 2021/06/07(Mon) 20時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 向井君にも心当たりはないらしかった。>>509 私、それにほっとする。 だって、他の人には心当たりがあるのに、 私にはなかったとしたら。 私だけ、クラスメイトのこと何もわかってなかったって 突きつけられたらって考えると、苦しくなる。 でも、そんなことを考えた自分に自己嫌悪。 だって、メールの送り主のことを考えたら、 心当たりがあった方がいいに決まってるのに。 結局私は自分のことしか考えてない ]
(555) 2021/06/07(Mon) 20時半頃
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その方法で見つかるなら話は早いけどね。 ……でも、それって、
[ 探した方がいいと思う。 でも、心当たりもなければ、探し方もわからない。 幽霊だったら触れない。その方法で見つけられるなら 話は早い。>>510 だけど、幽霊ってことは、つまり、その人はもう、 ……ってことは、向井君も気づいてるみたいだった。 私はうまく言葉を選べなかったし、 向井君も気づいてるみたいだから言葉を濁す。 ため息が落ちてきたのは、そんな時>>511 ]
(556) 2021/06/07(Mon) 20時半頃
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[ 背を向けた私に、向井君は戸惑った声を上げた。 そうよね、話をしている途中で いきなり背中を向けるなんて、失礼極まりない態度だし、 普通じゃない。 でも今、私多分人に見せられる顔してない。 血の気の引いた無様な顔なんて見せられない ]
……いや、本当に私、 やくたたずだなって、おもって……
[ 駄目だ。取り繕おうとしたつもりで、 出てきたのは泣き言だった。 ほら、こういう時は空気を変えなきゃ。 初めて学校をサボった時の鳩羽君みたいに>>0:1043 ]
(557) 2021/06/07(Mon) 20時半頃
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ちょっとね!混乱してるみたい、大丈夫! あ、感情が追い付いてきた、のかな!
[ ぱっと左手首を解放して、 こちらの様子をうかがう向井君の方を見た。>>513 やっぱり鳩羽君ほど上手にはできなかったけど。 ここにいない方がって聞かれて>>514 そんなことないよって首を横に振る。 ああ、向井君、気を使ってくれてる。 つまり私、気を使わなきゃいけないように見えてる ]
大丈夫!
[ 繰り返した。 私は、気遣う側であって、 気遣われる側でいちゃいけない。 そうであることを求められている。 懸命に優等生の仮面をかぶった* ]
(558) 2021/06/07(Mon) 20時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ マジメで自己チューでやくたたず仲間。>>562 ますます友達がいなさそうなラインナップに なってしまって、私はちょっと笑った ]
向井君、私のことえらいって言ってくれるのに、 全然頼りにならないなって、思って。
[ やっぱり全然えらくないでしょって言ったけど、 向井君はえらいって言ってくれる。>>562 正気を保ってるのは、えらい。 私も、向井君も、えらい。 ……そうなのかな。そう思っても、いい? ]
(575) 2021/06/07(Mon) 21時半頃
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[ 鳩羽君を見習ってみたけど、 やっぱり私じゃ駄目だったみたい。>>563 困った顔をした向井君に、 私は申し訳ない気持ちになる ]
……私がちょっと出てくる。 留守番してるって言ったけど、気になってきちゃった。
[ チャイムが鳴ってから、私は一歩も教室から出てない。 この教室の外が文化祭仕様だというのは なんとなくうかがい知れたけど、 この教室のドアから垣間見えるだけで、 ちゃんと確かめたわけじゃない ]
(576) 2021/06/07(Mon) 21時半頃
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向井君は、向井君のしたいようにして。 留守番してくれてもいいし、 気になるところがあるなら見に行ってくれてもいいし。
[ 黒板に、 「留守番してなくてごめんなさい。 ちょっとだけ様子を見てきます。 黒沢」 一応そんな謝罪文を残して、 私は教室を出ることにした* ]
(577) 2021/06/07(Mon) 21時半頃
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―― 現在:2階廊下 ――
[ 本当に、何から何まで文化祭だった。 お化け屋敷を通り過ぎた少し先、>>150 窓が開いていて、雪が吹き込んでる。>>440 カッターナイフは踏まないようにしながら、 私は窓に近づいた。 もちろん、閉めるつもりだった。 床が濡れたら滑るかもしれないし、 なにより、寒いでしょう。 大雪の日に窓を開けっぱなしなんて考えられない ]
……つめた、
[ だけど、窓にたどり着いて、 閉めようと手をかけたところで、私は止まってしまう。 雪の粒が顔を叩くし、 冷たい風は顔が切れそうなほど鋭い。 だけど ]
(600) 2021/06/07(Mon) 22時半頃
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[ 眼鏡が落ちないように気をつけながら、 私は少し身を乗り出した。 その下がどうなってるかなんて、知ってる。 さっき教室で実際に見た。 鳩羽君が言うところの、ラピュタ ]
……はあっ、無理。
[ 二回目でも、やっぱり怖かった。 息を荒げて、私は体をすぐに引っ込めた。 体が震えてる ]
(601) 2021/06/07(Mon) 22時半頃
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やっぱり、できない。
[ 私には、死ぬ勇気なんてない。 窓から下を見ただけで足が竦むし体が震える。 やっぱり、私はメールの送り主の勇気が羨ましい。 私はそっと窓を閉めて、冷たいガラスに額を当てた* ]
(602) 2021/06/07(Mon) 22時半頃
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―― 少し前:教室 ――
[ 正しい答えをくれるから、 えらいって言ってるんじゃない。>>603 向井君の返事は私にとって意外過ぎて、 それまで笑っていた私の顔は、 ぽかん、としか言いようのない 間の抜けた表情になったと思う ]
……そうなの?
[ だったら、何がえらいんだろう。 頼りにならない、正しい答えも言えない、 それなのに、えらい? 一体何がえらいんだろう ]
(616) 2021/06/07(Mon) 22時半頃
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[ ほとんど地面に引っ付いてるようなハードルを、 跨げてえらいなんて発想は私にはなかった。 それは、できて当然のことで、 全く誇れることじゃない ]
(617) 2021/06/07(Mon) 23時頃
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[ 黒板にメッセージを残して、 教室を出ようとして、あ、と私は立ち止まる。 振り返って、行ってきますって言おうとしたけど、 その前に向井君から声がかかった>>605 ]
……もう、慣れちゃった。
[ 慣れちゃって、もうあまり痛くないの。 痛くないと困るのに。 そんな返事は胸の奥。もちろん口に出したりはしない。 ちょっと困ったように笑ってそう返事して、 そのまま教室を出たから、 ああ、行ってきますって結局言いそびれちゃった* ]
(618) 2021/06/07(Mon) 23時頃
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―― 現在:2階廊下 ――
[ 様子を見て回るつもりだったのに、 私は窓から一番近い教室の掃除用具入れから モップを持ち出して、雪で濡れた廊下を拭いてた。 何してるんだろうって自分でも思うけど、 何か……何か、役に立ちそうなことがしたかったんだ ]
いつまでここにいることになるのかな。
[ 時間は、動いてる。 窓の外の景色はだんだん暗くなってるし、 出られないとなると、学校に泊まることも 考えないといけないかもしれない ]
(649) 2021/06/07(Mon) 23時半頃
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保健室と、あと泊まれそうなところって……。
[ ベッドがあるところといえば真っ先に思い浮かぶのは 保健室だけど、男女一緒に寝るわけにはいかない。 もう一部屋確保する必要がある ]
確か、休憩所があったはずだけど、 寝られそうかな……?
[ 文化祭の時休憩用に開放された教室があった。>>79 あそこなら休めそう? 布団が理想だけど、最悪毛布だけでも何とかしたい。 思案しながらモップを掃除用具入れに戻した* ]
(651) 2021/06/07(Mon) 23時半頃
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―― 現在:廊下→保健室へ ――
[ とりあえず、寝具なら保健室かなと思って、 私は保健室に向かっていた。 予備があるなら一番いいけど、なかったら、 ベッドから毛布だけ回収すればいいかな。 保健室組は掛布団で十分でしょう。
途中で鳩羽君に会ったら、 体育マットを提案されて、>>659 なるほど、あれなら敷布団になるなって思ったけど ]
(669) 2021/06/08(Tue) 00時頃
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少人数で体育館で寝るの、なんとなく怖くない? かといって人数分あれを運ぶのも……。
[ 体育マットは結構重い。 たくさん運ぶのは大変じゃないかと思う。 体育館で寝るのが平気ならいいアイデアだけど、 みんなは気にならないのかな? 私は広すぎてちょっと落ち着かない。 とりあえず毛布の確保をがんばってみよう。 こういうところが、向井君が言うところの 落ち着きすぎなのかもしれないけど* ]
(670) 2021/06/08(Tue) 00時頃
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