9 ――今宵"秘密"で会いましょう
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2021/04/13(Tue) 01時頃
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大通りを一本外れて、ネオンの光を尻目に、右へ。
寂れたライブハウスの二軒隣、地下への階段を降りると、そこは。
"秘密"だらけの"秘密"に溺れて、"秘密"を今日も、
置いていく。
BAR"秘密"は今夜も誰かの秘密を隠す――。
(#0) 2021/04/13(Tue) 01時頃
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[ いつだって男は温度の低い声で、 客を招き入れる。
小煩い客を微笑み一つで黙らせる。
生バンドの演奏が始まると、 よりその口数は減っていく。
勿論、来客に気づいたなら こういって迎えることだろう。 ]
いらっしゃい、 いつものでいいのかな。
―― ようこそ、BAR秘密へ ――**
(1) 2021/04/13(Tue) 01時頃
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―― BAR秘密へ ――
……けっこうです
[ お姉さん今暇ですか それがナンパの常套句であると同時に、 返事をすれば、少なくとも「返事はしてくれる女」に なることを、私は知っている。
知っているけど無視出来ない。
空模様のように、鈍色の私のきもちは きっとこの……なんだ、アクセサリージャラ男には 伝わるまい。
そんなだからセクハラとかされんのよ そういって笑った母の顔を、忘れはしない。
少なくともあの日私は、助けてくれはしなくとも 辛かったわねと、いってほしかった――。 ]
(2) 2021/04/13(Tue) 01時頃
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行くところがあるので。
[ べつに、愛されなかったとか、 傷を追うような何かをされたとは思わない。
幼少期にどれだけイベントに参加して どれだけの枚数の写真、アルバムが残っているか。
それで全てが判断できるかは微妙だけれど それなりに、可愛がられていたのだとは思う。
お家の環境は人それぞれで、 いってきますのキスをする家もあれば、 ただいまのハグをする家もある。らしい。
うちはどちらもない。 はじめてのハグは三編みにメガネという 絵に書いたような女学生だった頃、
(3) 2021/04/13(Tue) 01時頃
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面倒くさいを極めていたから、どう答えるのが 一番平和かなぁと考えていた間に、 本能が暴発したクラスメートの奥田くんから。 ]
……私性病持ってますけど。
[ はじめてのキスも多分、そんな感じだったはず。 ――あんまり思い出さないほうがいいって 脳味噌が言うからそれに従うとする。
だから私にとって触れ合いだとかスキンシップは 男が本能を抑えられなかったときに、 女の気持ちを考えずされる暴力に近いなにか
だと思っている。 ]
(4) 2021/04/13(Tue) 01時頃
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はぁ、よかった
[ 半分無視を決めている間に、男は お茶しない?から、飲みに行こう、 最終形態、何もしないからホテル行こうまで 進化していたので、以前隣り合わせた常連さんから 教えてもらった断り文句を言ってみた。
生ぬるい風が無遠慮に髪の毛を乱していった と思ったら、次の瞬間には視界の遙か遠くへと 逃げ去っていた。
ありがとう、いつだか隣り合わせたオカマのひと。 ]
(5) 2021/04/13(Tue) 01時頃
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………
[ かつん、かつん。 大して高いヒールを履いていなくても 地下への階段を降りる際、靴音が響いて聞こえる。
この店の中には唯一、私の秘密を預けている。
その秘密はまだ隠したままで。
もしもそのひとがいたなら私は、 何気なく笑いかけるのだろう。
――先に来てたんだね、私もおなじの、と。** ]
(6) 2021/04/13(Tue) 01時頃
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[ ……──幼い頃から伸ばしていた髪を切ったのは 中学一年の夏休みに入る少し前だった。
背中まであった髪を思い切りよく切った。 そりゃもう情け容赦なく、ばっさりと。 ]
(7) 2021/04/13(Tue) 03時半頃
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[ 当時は同級生の間では恋の成就を願って 髪に願掛けをするなんて話が流行っていて 誰かが髪を切ると失恋したとか…… ……つまり、誰かに恋をしていただとか
そんな他人のどうでもいい恋の話題に 恋がどんなものかもまだわからないまま 馬鹿みたいに揃いも揃って 浮き足立ったものだったけれど。
私の場合はそれ以上に「王子様みたい」と 友人たちの間で祭り上げられる方に忙しくて 失恋云々騒がれることは殆どなかったように思う。 ]
(8) 2021/04/13(Tue) 03時半頃
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[ 最初に一言戯れに聞かれた程度だっただろうか。
今よりはまだ幼く甘さが残ってた 女にしては少しハスキーなこの声で 当時連載してた制服の戦士の少女漫画の 性別不詳の登場人物を真似たつもりで 「似合うかな?」って 格好つけてニヒルに笑ってみせたら 失恋疑惑は更紙くらいに軽く吹き飛んだ。
求められるまま同級生の男の子みたいな下品さのない 綺麗で身近な男のようなものに 持ちネタ感覚で時折擬態してみせた。
ちやほやされるのは心地よかったし なにかと都合が良かったので。 ]
(9) 2021/04/13(Tue) 03時半頃
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[ けれど。 そう。
失恋を、したんです。
それが恋だと気付いた瞬間に、 はじめての恋を、髪と一緒に切り捨てた。
だって、
あなたは女の子だったから。 ]
(10) 2021/04/13(Tue) 03時半頃
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[ 初めて袖を通した夏服のまだ真新しく眩い白地に 透けた下着のラインにどきりとした。
最初に感じた違和感はそれだった。
当時の私の体は縦に伸びるのにそりゃもう忙しくて 女性らしい肉付きの発育はまだ非常に残念だったから 女性下着なんて必要のない絶壁具合で。
同い年の子が女に成長している事実に 自分との差異を感じ焦りと戸惑いを感じたんだと 最初は、そう、思ったけれど。
そうじゃなかった。 ]
(11) 2021/04/13(Tue) 03時半頃
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[ 汗ではりついた項の後れ毛に、 翻るスカートのプリーツから覗く まだ細くも柔らかそうな脹脛に
少し大きめの制服に隠された 女の子の形を感じるたびに感じるそれが、 追いつけない発育への焦りではなく ただ、純粋に、単純に 彼女に欲情しているのだと 気付いてしまうのはすぐだった。
だってそれをそう呼ぶとまだ知らぬ自慰の度に あなたを思い浮かべてしまったから。
羨むでなく。触れて乱す妄想に駆られながら。 ]
(12) 2021/04/13(Tue) 03時半頃
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[ 友人に控えめに笑いかける笑顔の眩しさに わけのわからない苛立ちとを覚えながらも 釘付けになっては、後ろめたさに目を逸した。 男子生徒に話しかけられているのを目にした日には その男子生徒の目線で妄想の中で彼女を穢した。
恋と呼ぶには随分と性欲に塗れ過ぎていた気もする。 まぁ、そういうお年頃だったのだから仕方ないと 今となっては落ち着いて振り返ることもできるけれど 当時はこの世の終わりみたいに絶望したものだ。
他人に情欲を向ける自分の汚らわしさと、 自分が女であることに。
髪を切ったのだって恋に破れたからじゃない 女らしさの象徴みたいな重苦しさを 捨ててしまいたかった気持ちのほうが 多分大きかったように思う。 ]
(13) 2021/04/13(Tue) 04時頃
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[ 流行りのドラマも漫画の世界も 恋の話題はいつだって男女の間にだけあって どこの家の両親だって 友人同士の恋の話題だって、当然のように 知りうる限りの狭い世界では 愛し合うふたりは男と女で構成されていた。
友人が私を「王子様」に祭り上げたのだって 気安く憧れを向け気安く触れられる 距離の近い男のようなものが欲しかっただけで、 そこに求めていたものは 女として惹かれるべき男性像だった。
だから、捨てるべきなんだと思った。 こんな恋は、正しくないのだから。 だから捨ててしまいたかった。 女であるこの性を。 ]
(14) 2021/04/13(Tue) 04時頃
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[ なんつって。まーーーーーー はい捨てますってなにもかも捨てられたのなら そりゃあもうどんなに楽だったでしょうね、ええ。
恋心と性癖はそう簡単に 切り替えられるものではないらしい。 なんせ未だに現在進行形あなたにむらむらしている。
彼女の何を詳しく知っていたわけでもない当時から 拗らせ続けた性欲主観のこの恋が どこから来たかって言えばまーぶっちゃけてしまえば 単純に見た目が死ぬほど好みなんだろうと思う。 わりと最低だ。
外見より中身を尊ぶことを美徳とする文化を ものさしにするのなら。の話だが。 ]
(15) 2021/04/13(Tue) 04時頃
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[ でも大抵の恋と呼ばれる感情って 突き詰めちゃえばそんなもんでしょう?
見た目が無理で 中身がクソほど好みの相手がいたとしても 見た目が無理な時点で 中身を知る機会なんて永遠に訪れないし 中身に触れる機会が訪れようとも 無理な見た目に補正が入るはずだ。
違う?嘘つけよ。知らんけど。
恋に限らず外見に印象を左右されないなんて 視力がある以上100%無理だと思っている。 女の格好をしてしまえば男としては扱われないし。 ……いやその例は流石に極論すぎるか。 ]
(16) 2021/04/13(Tue) 04時頃
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[ 私の性欲はあの頃から然程変わらず猿並みだったけれど 流石に重ねた歳の数だけそんな自分に付き合い続けりゃ いい加減開き直るってもんですよ。ええ。
女のくせにはしたないなんて考えは 恋の話題の延長で繰り広げられる 初体験の話題に周りが浮き足立つ頃に捨てた。 馬鹿馬鹿しくなって。
それまでは男子の繰り広げるあけすけな性への興味を 汚いものみたいに騒いでは わたしを綺麗な男のような何かに仕立てていた友人が 男とのセックスの話をし始めた時点で 自分に性欲があろうがその対象が女だろうが 男じゃなかろうがイケメンに興味がなかろうが なんかもーーーーーー心底どうでもよくなった。 ]
(17) 2021/04/13(Tue) 04時半頃
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[ 問題はそこじゃないんだって気付いてしまったから。 いや、本当は最初から知っていたんだと思う。
きっと、だから、髪を切ったんだ。
あなたは女の子で
きっとあなたが恋をするのは男で
女であるハンデを背負ったまま 男と同じ舞台に並び立てるだけの魅力を 女を捨てられない私の演じる半端な「王子様」は 生憎と持ち合わせていなかったし
女のままあなたを振り向かせる自信なんて 当時の私は欠片も持ち合わせていなかった。 ]
(18) 2021/04/13(Tue) 04時半頃
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[ 女らしい格好をして、適当な男を適当に捕まえて ぽっかり空いた物理的な女の象徴たる部位に 男の象徴でもぶち込ませてみたら存外しっくりきて あなたに焦がれる欲求はまやかしだったとか 思える日も来るんじゃないかなんて ちょっと思い悩んだ日もありましたが そんな機会に恵まれることもなく今日に至る。
曰く、隙と可愛げがないそうだ。 思い通りにできそうなか弱さが足りないらしい。
化粧を覚え、髪を整えて、爪を飾り、 アクセサリーを身に付けストッキングを纏い パンプスで日々足を痛めつけながら こんなにも女らしさを纏い女に擬態してみたって 生まれてこの方ナンパすらされたことはない。
雑魚しかいねぇのか。糞が。 ]
(19) 2021/04/13(Tue) 04時半頃
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―― "BAR 秘密"にて ――
[ >>1「いつもの」、好む何かではなくいつも通りに マスターのおすすめを用意して貰う。 知っているような知らないようなその味の正体はいつも 支払いが済んだ後でも秘密のままだ。
だって、なんだっていいんだ。 覚える必要もない。 どうせどれも好きにはなれはしないから。
苦い薬でも舐めるみたいにグラスの縁を噛む。 アルコールの味は得意じゃない。むしろ苦手だ。 飲み慣れれば飲めるようになるなんて はたちを過ぎてすぐあたりにはからかわれたものだけれど 飲み慣れて知るのは酒の美味しさではなくて 自分の限界と、不味いなりの付き合い方だけだった。 ]
(20) 2021/04/13(Tue) 05時頃
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[ >>6扉が開き鳴らす音に振り返って、 酒嫌いがこの店に入り浸るようになった切っ掛けへ向けて キツいとよく言われる目元をそっと和らげる。
絡んだ視線が安心するように 蕩ける無防備さにぞくぞくしてるなんて 噯にも出さない白々しい笑顔で、片手を上げて応えれば あなたは当たり前みたいに隣の席へ吸い寄せられてくる。
雑魚と罵ってみたってきっと私も 彼女に引き寄せられ私を避ける世の男どもと変わらない。
「隙と可愛げ」「思い通りにできそうなか弱さ」 外側に滲み出るそんな私には持ち得ない要素に惹かれて 彼女に引き寄せられているんだと思う。
けれど私は「男の代用品」であった過去はあれど 女なので女であるが故に男とは違う距離で なんの警戒されることもなく、こんなふうに 素知らぬ顔をして隣で笑うことを許されている。 ]
(21) 2021/04/13(Tue) 05時頃
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[ 少女だった頃の私に教えてやりたい。 あの日呪った「女であること」に 感謝する日が訪れるのだと。
捨てられない全てに思い悩み足掻いた日々は こんなふうに報われるのだと。
少女のころの私は、知りもしなかったし 知ろうともしなかった。
なにも、恋人になるだけが全てではない。 体を求める欲求が消えてなくなるわけではないけれど 包み隠せばそれ以上に近い距離に居られるなんて それだけでこんなにも満たされるなんて。
あの頃抱いた感情が全て恋でなかった訳ではないけれど まだ完全には恋に満たないうちに全て諦めてしまったから 恋をすることなんて、きっと、 この歳まで知らずに生きてきた。 ]
(22) 2021/04/13(Tue) 05時頃
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[ 素知らぬ顔をして、秘密を抱えて この場所であなたへの恋をやり直す。
知られてすべてが壊れてしまわぬようにと 秘密は秘密のままに。 ]
(23) 2021/04/13(Tue) 05時頃
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[ おなじものを望んだあなたの目の前に新たに差し出され 並ぶ揃いのグラスに揃いの色の液体。 正体も分からぬ苦手なそれが、 あなたと同じものになっただけで 愛おしく思えるのだから現金なものだ。 ] おつかれさま。
……あら。なにかあった? 気のせいかしら、なんだか憂鬱そうな顔。
[ ちっとも中身の減っていないそれを揃いのグラスへ 乾杯を誘うように差し出しながらさりげなさを装い問う。
いや、全然しらんけどな。 ひとの顔色を読むのは得意じゃない。]
(24) 2021/04/13(Tue) 05時半頃
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[ 心配している振りをしてあなたの心に寄り添う顔をして ただ、愚痴を聞き出したいだけだ。 ほかの誰にも吐き出さないそれを受け止める そんな優越感が欲しいだけ。 あなたのささやかな特別が欲しいだけ。
返事を待つ傍ら、女性らしく見える所作に気をつけて 美味そうに見えるようにグラスを傾ける。 お揃いの効果はすさまじく味覚なんて二の次で いい加減付き合い方を覚えたアルコールを それらしく飲んで見せるくらい簡単なことだ。
あなたがこの店に入るのを偶然目にして 最初はただ、似てるな、と思って 誘われるように後ろを追った最初の日からずっと あなただけが目当て……なのではなくて
純粋に酒の席を、この空間を、 この時間を楽しんでいる風に見せることくらい あなたと一緒に過ごす為なら造作もないことだった。* ]
(25) 2021/04/13(Tue) 05時半頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2021/04/13(Tue) 06時頃
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そっちも、おつかれさま。
……ううん、べつに。
[ 何を飲んでいるかすら気にすることなく、 おなじの、と言えるほどには、 私は酒には強いらしい。
らしい、という曖昧な表現なのは、 別に誰かからそう言われたわけじゃないから。
特に吐いたりだとか前後不覚に ならないからそうなんだろうな、くらいの気持ち。 ]
(26) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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……うそだって、わかっちゃう?
[ かちり、グラスを合わせるけどまだ口をつけないまま 下から覗き込むようにして、同級生を見る。
――彼女はいつみても、隙のない美しい仕草で 優雅に笑う。私がこうしてだらしのない、 締まりのない表情をしても、きっとそれは変わらない。 ]
ちょっとしつこいひとがいて。 振り切るの面倒だったなぁって。 [ そう言ってから琥珀色に近い液体の入ったグラスを 一度、舐めるようにして味を確かめてから、 くぴ、とグラスの中身を三分の一ほど、口に含む。 ]
(27) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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あ、今日のもおいしいね
[ わたしは、ゆめにもおもわない。 貴方がさほど酒好きでもなく、むしろ苦手なのに それを隠していることも、――勿論それ以外に、 彼女が頑なに隠している劣情も。 ]
[ だって、あなたは…… ]
(28) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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[ 一度くらいは同じクラスだったこともあったかも 知れないね。
あの日私は何気なさを装ってそう言った。
でも私は知っていた。
吹けば飛ぶほど存在感の薄かった私でも 貴方のことは、知っていた。
それはきっと彼女が圧倒的な存在感を 持っていたからであるし、
そんな彼女に密やかな人に言えないような 思い――と少なくとも当時の私は思っていた ――を抱いていたからでもある。 ]
(29) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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[ 今の私からすれば、 隠すほどでもない憧れとかそういうのじゃない? って生ぬるく微笑めるようなものだけれど。
当時の私にとっては大問題だったのだろう。
なにせ、おはようと言う声すら届かないほどの声量だったし 私みたいな地味な人に突然話しかけられても 驚くだろうからと必要最低限しか話さなかった。
恋をしたことはなくとも、イベントに乗っかってみたくて 購入した当時の私にしては高級なチョコレートも ついぞ渡すことは出来なくて自宅に持ち帰った。
なみだのあじとか、せいしゅんのあじ。 ]
(30) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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[ は、まったくしなかった。
うわぁたかいチョコおいしいともりもり食べて 次の日はおでこをとても気にしたくらいで。
そのうち、ずっと続くと思っていた日々は、 やたらと熱い子が号泣しながら歌っていた 蛍の光とともにあっけなく終了した。
連絡先を交換した同級生とだって、進路が 異なれば疎遠になったから、 連絡先を聞かなかったことを後悔したことはない。 なかった。
(31) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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――といえば、嘘になる。
0と1は明確に違うし、もしかしたら 気が向いたら、連絡が向こうから来るとか そんなことがあるかもしれないって期待を持てる分 思い出した折にちょっとそわそわすることが 出来たかも知れない。
たとえばさ、私じゃない誰かと飲んでいたりなんかして そういえばいたよなギバ。あーあのもっさいやつ。 誰か連絡先しってんの、え?お前知ってるの? じゃー呼んじゃえば?とか。そんなことがあったりとか。
清く正しい陰キャ道を歩いてきた私には この程度の妄想が限界だけど。 ]
(32) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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(――だからね)
[ あの日、貴方と再び出会えたことも。 私なんぞのことを覚えていてくれたことも。
とてもとても驚いたし、 帰り道に意味もなくダッシュするくらいには 嬉しかった。
なぜダッシュしたか?なんかしたかったから。
何気なさを装って、連絡先を交換した日も、 意味もなくダッシュした。
嬉しいとダッシュしてしまう癖でもあるのか あまりに不可解、自分と対話できないと 真顔で悩んだけど、その奇行は今でも 度々やらかしてしまう。 ]
(33) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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ねえ、
[ 続きは本当に何でも良いのに、 私は何度も、子供のように、えっとね、 あのね、と煮え切らない言葉を紡ぐ。
そうして、ようやく絞り出した言葉は ]
映画とか、良いよね
[ それだけだった。 おしゃべりをケチっているわけじゃないんだ。 ただ、ここ以外の場所に誘う勇気がなくて、 今はまだここでだけ気を許せるともだち、 ……ひと、気を許せる人。
そのペースを崩してはいけない気がしているだけ。** ]
(34) 2021/04/13(Tue) 12時半頃
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[ きっとこの酒は彼女の好みなんだと思う。 彼女が来る日はいつも少しだけ強めの酒精に 働きが鈍る頭に悩まされる。
彼女が美味しそうに飲む姿がみたい おなじものを隣で飲みたい。
そんな願望を読み取ったみたいに 勧められる「いつもの」酒に 味覚以外のところで感じる苦味を飲み下す。 ]
わかるわ。 だってあなた、すぐに顔に出るもの。
[ わたしも、マスターみたいになれたらいいのに。 今日はあなたが来るんじゃないかなんて察せたりして 観察眼に優れて細かなところに気が利いて あなたのことを、わかってあげられる、 そんな存在で在れたなら…… ]
(35) 2021/04/13(Tue) 20時半頃
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[ あなたと結ばれない現実にだって きっと満たされたままでいられるのだろう。 あなたの特別でいられる自信だってあっただろう。
そう、嘘です。 わかる、だなんて。 当然真っ赤な嘘なんです。
彼女の心のうちなんて、いつだって これっぽっちもわからない。 あなたのことならすぐわかるって顔をしたいだけ。 本当にそうならいいのに。そうじゃないから。 せめてそうであるふりをする。
全部嘘だなんていつも知らずに騙されるそのチョロさが 可愛らしくて、愛おしくて 何とかしてどうにかしてやりたくなる獰猛な感情を 涼しい顔の下に飼い慣らす。 面の皮はぶ厚い方だ。 表情筋が軽く死んでいるという意味合いで。 ]
(36) 2021/04/13(Tue) 20時半頃
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[ すきなひとのことだもの。 なんでも知りたいし、わかりたい。 些細なことでもわかってあげたいし、 本当に、心に寄り添えたならどんなにいいか。
けれど現実は少女漫画みたいにはできていないし わたしはエスパーみたいになんでも察して ここぞというタイミングで必ず顔を出す 都合がよくて顔もいいイケメンではないのです。
私はどう足掻いても女で 「王子様」にはなれなくて あなたの運命のひとにはなれなくて
けれどそんな当たり前すぎるくだらねぇ事にうじうじ悩む 可愛げの持ち合わせもないもので。
満たされた分だけ飢えて±0だななんて考えている。 マイナス抉れたまま生きてきた過去に比べりゃ上等だ。 あなたを騙し続ける罪悪感なんか鼻で笑えた。 ]
(37) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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あらやだ。そういう時は呼んでって言ったのに。 大丈夫だった?なにもされていない?
[ 責めるようにならないよう声色に気をつけて ただただ心配そうな顔をして見せる。
捩じ切れて死ねばいい。どこがとは言わないけれど。 そんな呪いをどこの誰とも知れない誰かへ送っておく。 あなたを憂鬱にさせた事への報復だけではなくて 男であるだけで性的に求めるハードルの低さが妬ましい なんて私怨をたっぷりと込めて。
けれどそれのおかげでそのために 連絡先を交換できた過去もあるので控えめに。 ]
(38) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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[ どんなに羨んでも妬んでも なれないものはなれなくて、できないことはできない けれど出来うる範囲で望むように それらしく振舞う位はできる筈だ。
素敵な女性の振りをして あなたの憧れる、強く頼れる女の真似をして 友人であることをあなたが誇らしく思ってくれるようにと あなたを騙すことは、きっとできる。
あなたのことはわからなくとも 自分のことくらいはわかる。 弁えているし、知っている。 この辺の「とくべつ」が私の限界だ。 ]
(39) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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[ 歳を重ねた分だけ広がったり移り変わったりした 世の中は昔より随分と同性愛におおらかになって けれどまだ、少数派であることは違いなくて 無意識の偏見だって消えてない。
異性を好きになることはおかしくなくとも ちっとも当たり前ではなくて 両親にだって友人にだって話せない。 きっと互いに傷つくという偏見は私の中から消えなくて 女のまま女に恋した私自身の中にすら 同性愛への差別は深く根付いたままだ。
だからあなたを騙すことはできてもそれ以上はできない。 それ以上を望むことはできない。 こんな世の中であなたの性的指向を歪ませてまで 私を選ばせるほどの魅力的な何かになんて 私如きが、なれるはずもない。
努力で装える範疇を軽く超えてしまっているとわかる。 ]
(40) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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[ 本当の私を受け入れて欲しいとか ありのまま求められたいなんて 生温い戯言はとうに捨てた。 ……捨てられないけれど、捨てた、ことにした。 この恋を、やり直すと決めた時に。
苦味なんて甘さを引き立てるスパイス程度の キラキラした恋物語を夢見るような 少女の時代はずっと昔に過ぎ去ってしまったから。
奇跡が、三度も起こるなんて夢は見ない。 もう一度出会えて、それで終わりじゃなくて 今でもこうして一緒の時間を過ごせる。 それだけできっと私、 来世あたりまでの運を全部使い果たしたと思うし。 ]
(41) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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[ 一度目の奇跡のはじまり。 声をかけたのは私のほうだ。 少しだけ酔ったふりをして 指先まで冷たくなるくらいの緊張と興奮に 震えそうになる己を叱咤して。
あなたと似た誰かをあなたの代わりに あわよくば酔い潰して欲望のはけ口にしてやろうと あなたに声をかける有象無象と 一ミリも変わらぬ下心を以て声をかけた。
まさか本人だとは思わないじゃない? 混乱しすぎてあの日何を話したかはもう覚えていない。
なけなしの理性と勇気でもって 別れ際に次につながる挨拶を選んだ。
あなたさえよければ、また此処で。 どんな顔をするか見るのが怖くて 返事を聞かずに手を振って別れた。 ]
(42) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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[ それから毎日通いつめた店で聴く何度目かの開く扉の音。 グラスを磨いてたマスターが いつもどおりの温度のない声で紡ぐ挨拶の声。
その向こうから覗いたあなたの顔と目が合って それが二度目の奇跡。
私の心はすっかり掻き乱されてしまって 理解した上で、弁えた上で 本当の意味での私の望む結末なんて どこにも存在しない事を承知の上で
二度の奇跡に背中を押されて あの日諦めた恋の続きを始める覚悟を決めた。 今度こそちゃんと逃げずに終わらせる為に。 ]
(43) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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[ けれど始めてみたら全然うまくいかなくて、 実際のわたしの恋心は そんな殊勝な形をしていなかったことを知った。
どんな形でもいい。あなたの特別に。 いつかあなたが愛するひとが現れたとしても あなたを愛する人よりもあなたの傍に。 たとえあなたが家庭を築いて子供を設けても 図々しく隣で笑ってやろうと覚悟を決めた。 笑顔の下にあなたへの恋心を隠したままで。
だって、もう、それ以外なんて考えられなかった。 たとえあなたの運命にはなれずとも わたしの運命の人は、きっとあなただけだって そう思っていたいって 言ってしまえば奇跡でも何でもない偶然を奇跡だなんて 呼びたくなるくらい浮かれてしまう恋心が喚くから。 ]
(44) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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[ ……閑話休題。
やだこれ本当に強いかも知れない。 グラスの中身を軽く揺らす。 今、思考がどこか過去の方へ飛んでいた気がする。
話の前後がわからないまま聞こえた単語に縋る。 えいが?映画……今は何が話題だったか。 あ、無理だわ。ちっともわからん。 ]
いいわね、映画。 暫く行く機会もなくって……
気にはなってもそのまま見逃してしまったものも 随分とあった気がするわ。 ふふ、最近月日の流れがものすごく早く感じるし もうとっくに配信していそう。
(45) 2021/04/13(Tue) 21時頃
|
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[ (よかったら。 このあと、私の部屋で、一緒に。)
酩酊した頭がするりと吐き出そうとする本音を…… ……二人きりの空間に拐かす口実でしかない誘いを グラスの中身を飲み干すことで飲み込んだ。あぶない。 ]
ねぇ、どんな映画?
[ 具体的なタイトルをあなたが口にしていたか ちょっと虚ろな記憶で曖昧に問う。 頭は結構酔ってるのに顔にも態度にも出ないのが きっと「隙」とやらが足りない最大の要因なんだと思う。
それはどんな映画? あなたがすきなのはどんな映画? どうとでも受け取れる短い問いで尋ねてみる。 余り自分のことを話してはくれないあなたを 知りたい気持ちが強すぎる私がかける言葉の語尾は いつだっていつも通りに疑問の形を模った。 *]
(46) 2021/04/13(Tue) 21時頃
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……そう? 初めて言われたかも。
[ いつもは何考えてるかわからないだとか 怖いとかもよく言われるから。
貴方がすぐ顔に出る>>35と言うからには きっと。 ]
気が緩んじゃうのかもね
[ そうなのだろうなと苦笑いを浮かべたままで グラスを傾けたものだから、雫がぽろり、口の端から こぼれていって。 ]
(47) 2021/04/13(Tue) 23時頃
|
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……筋肉も緩んだかも
[ お恥ずかしい、とハンカチで、とん、とん、と 口を抑える。
もしも彼女が年上だったなら、私はもっと みっともない姿を晒していたかも知れない。
いまでも十二分に他人から見たら先輩後輩のように みえるのだろうが、私達は同じ授業を同じ時期に受け 祭りと称される学校行事に共に参加した、同じ年に 生まれたこどもである。
互いに互いを気遣い合い、頼りあえたら それが一番自然な形だろうに。 ]
(48) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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……ふ、
[ ごまかすように笑いながら、 なんならすこし、下の子を見るようにしてもらうのが 心地良いものだから。
いけないとわかっていて、甘えてしまうのだろう。
あの日のわたしが聞いたらきっと、嘘だと 眉をひそめるにちがいない。 ]
(49) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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うん、なにも。 強めに断ったらすぐに他の子に声をかけていたから 大丈夫じゃないかな。
[ 心配そうに眉根を寄せるようにして表情を 変える遠坂さんに淡々とした口調で言った。
さすがに「性病」を断り文句にしたことは、 なんとなく言えないままで。
同性同士だからといって、あれもこれも、 きれいな表面も、きたない内面も、全てを 曝け出し合うことが、正しいわけじゃないと、 少なくとも私は思っている。 ]
(50) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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[ 愚痴めいた口調で上司にお尻を触られたという話は出来ても、 その日恐怖で眠れなかった事は言えない。
仕事がうまく行かないんだとぼんやり話すことはしても、 翌日ホールケーキを一人で完食してトイレの住人に なったことは、言わない。 ]
(51) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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[ これ以上甘えさせてもらうわけには行かないから というのは自分への言い訳。
いつか、そんなことで泣くのだとか だらしないのねと鼻で笑われてしまうんじゃないかって
不安要素が芽生えて来る気がするから。
――しかし私には親友と声高に宣言できるような 友人はいないから、想像で、きっとこうなのだろう、 友達ならこうなのかなと補っているところがあるから
いつの日かその僅かなズレに気づかれて しまうのかもしれないけれど。 ]
(52) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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[ BARのカウンター席で、隣同士で ずうっと互いを見つめ合う二人がいたのなら
その二人はきっと、そういうコトなのだろう。
――まず間違いなく周りにはそう見えるはずだと思う。
現に彼女の隣の隣の隣の二人は、 息が触れ合うほどの距離まで顔を近づけたりしているから。
だから私達は長時間見つめ合ったりはしないけど。 時々目が合うと、なんとなく微笑んでみたりして、 それを返されると、ほっとする。 ああ間違っていなかったんだって。 ]
(53) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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[ ねぇこれは間違っていない? ねぇこれはイヤではない?
全部をいちいち確認できるくらい素直だったら 今頃私はどこへだって誘い出していたはずだ。 ついでに呼び名だってもっと近くて、もっと特別なものに 変わっていたことだろう。
不自然にならない程度に目線をそらすと、 ほっそりとした白い指の先に整えられた爪が見えたから なんとはなしに自分の切りそろえられた爪を見る。
四六時中紙と戯れている私の指は お世辞にもきれいには見えなかった。 ]
(54) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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マスター、チェイサーを二つ。 今日はもう少しゆっくりできるから ゆっくり、飲みたいんです。
余計だった?
[ チェイサーを頼んだのは、酔いを冷ますと言うより 体温を下げたかったから。
酔いが回るのは早い方ではないけれど、 ほぼ意味をなしていないファンデーションの膜だけでは 頬の紅潮は隠せないから。
ゆっくりしたい、を言い訳に二人分注文してしまった。 ]
(55) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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ね、ね、私もそう。 そのうち行こうは行けたためしがなくて。
……お家で見ると高確率で寝落ちしちゃうけど 便利よね、配信
[ 見ようと意気込んだ日には翌日の予定が 意味をなさなくなったりする、寝不足で。
遠坂さんはどんな?>>46と問う。
少しだけ考えるように目を伏せてみるけれど 最近これといって見たわけではないから、 無難な答えを返してしまったことに後悔するのは きっと数時間後。 ]
(56) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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なんでも、見るよ。 でも、そうだな
( もし、一緒に見るのなら )
痛快なアクションとか、ばかばかしいのも 良いなぁ。
( 一緒に泣いてとはとても言えない )
定番も良いよね、クリスマスにお留守番して いたずらいっぱい仕掛けて泥棒を撃退する少年のあれとか
クリスマスは毎年見てる気がする。 なんども、見てるのにね。
[ そのうち思い起こされた事柄に、小さくため息一つこぼした。 取りこぼした、といっても良いかも知れない。 ]
(57) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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一度だけ見れなかった時あったなぁって。 今思えば、一人で家で見てたほうがよかったかもなぁ。
[ 早々に取りこぼしたため息の理由を白状すると からん、液体を無くしたグラスが、乾いた音をたてる。 ]
ジャパニーズウイスキーのおすすめを、 ソーダ割りで。
あ、それがいいです、緑のボトル。
[ なんて私はすぐに興味を当時の苦い出来事から、 好きな銘柄の酒へと移してしまったから、 貴方のグラスの中身がどれほどだとかは、 考えていなかった。* ]
(58) 2021/04/13(Tue) 23時頃
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[ 本当に、あなたのことがわかって。 本当に、あなたの心に寄り添って。 本当に、あなたの痛みを分かち合えたのなら。 どんなにいいか。どんなに。
くだらない感傷に噛み締めてしまいそうになる唇を 無理やり笑みの形に引き上げてキープしたおかげで 予想外の展開に顔が引き攣るのも辛うじて堪えられた。
伝う雫が顎まで滴るのをスローモーションみたいに 見送って心のアルバムに連射保存する。 えっっろ。
ハンカチを差し出すのが遅れたことが非常に痛い。 あなたの唾液混じりの液体が染み込んだハンカチを 何に使うつもりだったかは自分でもわからないけれど 多分洗わずに保管するんでしょうね、ええ。 我ながらわりと本気で気持ち悪い。 まぁ、拗らせたぶん派手に熟成発酵してますんで。 仕方ないことなのでしょう。 ]
(59) 2021/04/14(Wed) 03時頃
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[ 胸元の柔らかそうな盛り上がりの上に落ちる前に 雫は拭われてしまったから 布地が濡れずに済んでしまったことが無念で じっと胸元を見つめてしまいそうになるから 目を伏せることで誤魔化しておく。]
大丈夫だったのなら、なによりだけれど。 怖い思いをする前に気軽に電話してね。 私じゃ頼りないのなら、ほら……
代わりにマスターに、電話越しに凄んで貰うから。
[ ね。ってニッコリとマスターに笑いかければ 曖昧な微笑みで流されたかもしれない。
心配しているように見せかけて頼られたいだけの 煩悩まみれの私の腹の中くらい 彼には読まれているのかもしれない。忌々しい。 ]
(60) 2021/04/14(Wed) 03時頃
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[ 女同士だからいられる距離に優越感を抱いたところで 男に対しての嫉妬が消えることはない。
男女であることに甘えて公衆の面前で 当たり前の顔をしてイチャつくカップルに 腹が立つ気持ちが消えるわけじゃない。
そうなることを諦めたからって そうなることを羨む気持ちを消し去るのは難しい。
女同士助け合いましょう?って 当たり障りなく促すことしか出来ないことが憎い。
あなたが特別だから、あなたが遠慮しようとも 私の我が儘で、私が守ってあげたいなんて 恋人でなくとも、女友達の関係性のまま 言える程の親密さがないことが 私の心を狭量にさせるのだろう。 ]
(61) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ レズかよって散々からかわれた「王子様」だった頃。 「ええ、そうですけど」とは言えなかったけれど。 妬まれるのが心地よくて鼻で笑ってやったんだったか。
あの自信が今欲しいのに。 女同士を免罪符に気安くじゃれあった時間を なまじ知ってしまっているからこそ 縮まることのないまま控えめすぎるこの距離に 何度も焦れている。
もう何度も。 ]
(62) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ ねぇこれであっている? ねぇこれは迷惑じゃない?
全部あなたに尋ねてしまえばきっと 「そんなことない」の恐喝になってしまうから 確かめることもできなくて。 抱える不あn……おっと待てなんだ今の可愛いな?
それがあなたなりの確認作業だなんて 察しが悪い私はこれっぽっちも気付けないまま くだらない感傷と些細な嫉妬は あなたの笑顔ひとつで吹き飛んだ。ことにした。
必要なのは作戦の練り直しであって ぐだぐだ嘆くことではないのだし。 ]
(63) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ それなりに一緒の時間を過ごして それなりにくだらない話で笑い合って それだけで「またね」と言える距離には居られても 連絡先を交換してもろくに使われることはなく それだけじゃこれ以上にはまだ足りない。
少女の頃に一度投げ出したつけは大きくて 大人になってしまってから友人を作る方法なんて わからなくて未だ惨敗続きだ。
恋人になれないのならせめて親友に。 親友になれないのなら? いやいやそこは譲れないラインなので。 ]
(64) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ ……けれど、ほんとうに叶わないのなら。 時折そう考えなくもない。
拒まれても、押さえつけて、 ひどいことをしてしまおうか。
いつか自然消滅することに怯えるくらいならいっそ あなたに忘れられない傷を残せる今のうちに この手で全部、終わりにしてしまおうか。なんて。
自棄を起こしそうになった事だって、 何度も、ある。
何度も。 ]
(65) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ 無性にただ理由もなく触れたくなって。 理由なんかなくたって触れられるんだと思いたくて。 女同士だってことに甘えて見つめられた爪の先の色を あなたの爪になんとなく重ねてみる。
流行りだと勧められた落ち着いたくすみ色。 綺麗に整えられた小さな桜色のあなたの爪を 同じ色に染めてやる夢想に浸って ささくれ立つ心を落ち着かせる。
いい色でしょう?あなたにも似合いそう。 そんな些細な雑談をあと幾つ重ねたら 爪先ひとつ分しか触れられないこの距離は埋まるのか。 途方に暮れない日なんてないけれど せっかくあなたが目の前にいる今考えなくていいわって 無理やり思考の端へと追いやった。 ]
(66) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ ゆっくりしたい。そのたった言葉一つに 少しでも長く一緒に居たいのが自分だけじゃ ないんじゃないかって浮き足立って きっと明日の午前に予定がないだけだって落ち込んで
じゃあ。午後は?誰と過ごすの?
なんて。 ぐちゃぐちゃになる感情を涼しい笑顔の下に隠すのにも もうすっかり慣れてしまった。 ]
(67) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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嬉しい。 なら今日はいつもよりおしゃべりできるのね。 明日は私、おやすみだったから。
あなたが先に帰ってしまったら寂しいって 丁度思っていたところなの。 [ あ。まずいな。いつもよりも。 つるりと口が滑る気がする。
「嬉しい」って紡いだ最初の一言の とろけそうな甘ったるい音でしくじったと気づいて せめてこう、ねっとりしないように。 なるべく軽く聞こえる口調を心がけて切り替える。
重ねてた延長でうっかり掌を重ねてしまわないように 華奢なその手をセクハラじみた手つきで 撫で回してしたりしてしまわないように 渾身の力でもって膝の上に引き戻しておく。 ]
(68) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ けれどそんな心配しなくたって 映画の話題に予想外の食いつきを見せるあなたに 酔った頭をフル回転させようと足掻けば 体温を求めたくなった衝動はなりをひそめた。
いえない。今では動画配信の再生すら億劫で もうしばらくぜんぜん見ないなんて。 最近興味を示した映画が 鮫がチェーンソーで襲ってくる クソみたいな映画だけなんて とてもじゃないけど言えやしない。]
やだ。わかるわ。わたしもそうだもの。
それと、……90分集中して見続ける自信が あんまりないのもあって。
映画館のあの雰囲気と臨場感への魅力よりも 途中で眠ってしまってもまた続きから見られる 利便性にどうしても傾いてしまって……
(69) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ ああでもいっそ言ってしまった方が 親しみを持ってもらえるだろうか? 正直にクソなZ級映画のクソ具合を ボロクソに罵るのが楽しいですって?
言えるかよ。 ]
恥ずかしいけれど…… 私はすぐ話題に踊らされてしまうから 有名になった映画しか見ることがなくって。
[ はい、嘘ですだいたい見ていません。 けれどあらすじはわかる。有名だから。
定番だとあなたがいう確か三作目が 特に有名だった筈のその映画も なんとなくなら話を合わせられるはずだ。 たぶん、きっと、おそらく。]
(70) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ というかクリスマスなんて予約したバーレルを 独り黙々とかっ食らう日なもので。 映画を見て過ごすなんて知的な文化はないのです。
詳しい内容で盛り上がりそうならどう話を合わせようか 酔も覚めて内心冷や汗を垂らしていたけれど どうやら杞憂におわったらしい。
聞いて欲しいというよりは、 誤魔化しきれずに思わず溢れたみたいな、声。
ああ絶対男絡みのやつだと思うから 聞きたいけれど、聞きたくなくて。 踏み込んでいいのかも、わからなくて。
もう空だったグラスを押し返しながら 頼まずとも用意してくれそうな流れを無視して おなじものを、と自ら望んで注文するひと呼吸をおいて ただの友人なら要らない筈の 拒まれた時に感じる痛みを受け止める覚悟を決めて。 ]
(71) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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なら、今年は私と過ごすのは、どう? 随分と先の話だけれど。私も毎年、どうせ独りだから。
一人じゃ食べきれないからなかなか買えない 丸いケーキとピザを買って、 食べきれるかなんて考えずにチキンも買って。
同じ映画をお酒を飲みながら見て 途中で寝ちゃうような過ごし方をするの。
[ いや、ケーキはホールで2つは堅いし ピザはLサイズを一人でぺろりと平らげるし チキンは一羽まるまる食えますけれど。 そんな食いしん坊自慢はさておき。
随分先だからこそ約束にもならないような だからこそ気安く話せるような もしもの話にすり替える。 ]
(72) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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[ あなたのため息を笑顔に上書きしてあげたいと 想う気持ちは対抗心かはたまた愛か あるいは親友の座を勝ち取るための 布石でもあるかもしれない。 打算と嘘だらけの私にはもう 自分でもよくわからないけれど。
クリスマスなんて特別な名前をあたえられた平日に あなたと過ごせる未来を夢想する行為は きっと、恋なのかもしれない。
想像だけで浮かれて緩む頬のまま小首を傾げて 放っておいたら俯いてしまいそうな あなたの顔を覗き込んだ。 ]
(73) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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どう? やっぱり一人の方がよかった、なんて寂しい事 きっと言わせないことを約束するわよ?
[ 冗談と受け取ることもできるよう自分への逃げ道を残して 悪戯の相談でもするみたいな笑顔で問う。
返事を強要してしまう前に自然さを装って 視線を外して冷えた水を一口含んだ。 酒のせいでなく、緊張で、乾いた喉を静かに潤す。
漸く、誘えた。 ここ以外で会うもしもの話が、できた。
劣情塗れの妄想の中であなたを汚し続けながら 平然と隣に座っているくせに たったそれだけのことに心臓が騒がしくなる 初心な自分に笑えてくるけれど今だけは 自嘲するでなく、褒めてやりたい気持ちでいられた。** ]
(74) 2021/04/14(Wed) 03時半頃
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子供みたいだね、お恥ずかしい。
[ 一拍遅れて差し出されたハンカチを、 ありがとう大丈夫、と断って、顎から首へ垂れて 行った酒をハンカチで拭い取る。
もし私が、ちょっとしたパニックになったとしたら 仕方ない子ねって風に、笑って。
もしくは叱るみたいに? 貴方のハンカチで、貴方の手で、拭き取って 貰えたのかも知れない。
機能性重視の私のタオル地の動物柄のハンカチ ではなくて、女性らしい柄と薄いレースで彩られた 美しいハンカチで。
汚さなくて本当によかったと思ったすぐ後には もったいないことをしたかもなと思ってしまった。 ]
(75) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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( ごめんなさい神様。 神様?
私は少し、悪い子かもしれません。 )
(76) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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うん、ありがとう。 でも私も大人だし、大丈夫。
心配してくれるのはすごく ………すごく、嬉しいけれど。
[ ばかな私は、 酒よりも、空気よりも、その言葉に 酔いに似た感覚を得てしまったから。
別にわざわざ報告することないのに、 大変な目にあったわけじゃないのに、
心配そうにしてくれて、無事を喜んでくれる あなたがいるから。
私はあのアクセサリージャラ男に少し 感謝する。
私というつまらない女をも範疇にしてくれたことを。 ]
(77) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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頼りにしてないなんて、そんなことないよ。 いつも頼りになるなって思ってる。
[ 存在を神格化しているのではないか。 答えは半分イエスと言えるだろう。
――憧れていた、きらきらと輝いていた 同級生の女の子は。
再会したら理想を遥かに超える素敵な 女性になっていたものだから。 ]
(78) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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[ 細く伸びた手足、それらを美しく彩る爪。 迷いなく歩く靴の音、風を受ければ ふわりとなびく柔らかい髪の毛。
近くにいれば洗練された大人の女性の 香りがして。
軽々しく声を掛けられないと相手に 思わせるほどの完成された美しい造形。
天然の美女というだけじゃなく、 努力と試行の賜物で付随された手入れも 行き届いた至高の美女。
微笑む口元は、鮮やかな色彩に彩られて 上等な宝石が転がるような音を発する。 ]
(79) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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( いつか――……… )
(80) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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[ 一時間でも二時間でも、見ていられる気がする。 勿論同性であり、芸術家でもなく、 美容関連の仕事をしているわけでもない私が、 そんなことをしたら不審者極まりないだろうし、 失礼だろうからしないけれど。
そんな貴方から。
声をかけられたあの日に、私は初めて
時が止まってしまえばいいと思った。
他の誰でもなく、私を見て少し酔った風だった貴方が 私に声をかけたんだ。
その時の会話の内容は、とりとめもないものだったと 思う。もしかして、だとか覚えている?だとか。
でも何より互い名を知っていた事実だけで、 私は卒倒するんじゃないかと言うほどの衝撃を受けた。 ]
(81) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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( 名前を、名前で呼んで欲しい――… )
(82) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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[ 遠坂さんが私を知っていたの? クラスの中心からも程遠く、部活やなんかでも 関わる機会はあまりなかったはずなのに?
時を止めてと懇願した神に、感謝を告げたのも この日だったと思う。
だってもしも彼女が覚えていなかったら 私が覚えていたとしても、 きっと気軽に話しかけて、また会おうなんて そんな大それた願いはきっと、口にできなかった。
"あなたさえよければ、またここで">>42
あの言葉がどれだけの幸福を引き連れて 私の中に飛び込んできたか、きっと貴方は知らないのでしょう。 奇跡と偶然がが折り重なって、 二度目の再会を果たした日の夜に、走りすぎて 転んだのに、奇っ怪にも笑い声をあげていたことも。 ]
(83) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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[ 微笑み返されるそれだけで、 ほっとしている私には、他人からすれば 大したことのない、気軽に名前で呼んで欲しいという 要望も、儚い希望のままになってしまうのだ。
だから今日この日もきっと、この願いは口に出せない。 ]
(84) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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うん、明日は休館日だから。
[ 嬉しい?私なんかと過ごす時間が? 私の妄想が聞かせた幻聴じゃなくって? ]
一緒だね。
[ もう一度言って、と口に出す勇気はないから 一言一句、貴方の言葉を聞き逃さないように 意味もなく微笑んだ、同時に喋りだしたために 聞こえなかった、なんて事態になってしまわないように。
彼女は、更に私を酔わせるみたいな言葉を重ねて くれたものだから。ついマスターの出してくれた チェイサーの中身を三分の一ほど、体内へ入れた。
冷たい水が胃へ落ちていくだけで、 頬の紅潮を鎮めるまでには至らない、ああこれはすこし まずいかもしれない。 ]
(85) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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へへ
[ 遅かった。感情と表情直結してしまった。 もっと普通にそうなの、嬉しいなくらいに 留め置くつもりだったのに。
彼女は変に思わなかっただろうか もしそうなら、ちょっと酔ったかも、とかで ごまかせるだろうか。
出てくる酒を受け取るついでに、彼女の表情を 覗き見る。美しい、とくに歪に歪んだ表情は していなかったように思う。
ギリギリセーフらしい、よかった。 ]
(86) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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みんな そうなのかな。 仕事した後に、家にいると、いつでも 横になって休めちゃうもんね。
映画館で見ると、音も大きくて ビクってする時あるから、
寝ていられないっていうのも あるかもしれないけど。
音が大きく過ぎて耳が馬鹿に なるときがあるし、自宅派になっちゃう。
(87) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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[ どうか先程の失態について忘れて欲しい その思いからつい喋りすぎて、慌てて 炭酸の泡の浮かぶ液体を口に含む。
好きな味だから選び取ったのに、 ふわりと芳醇な香りが抜けていくだけで、 ちっとも味がしない気がした。 ]
(88) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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ああ、それもわかるかもなぁ。 予告だけ見ると、面白そうだなって 思ってしまって。
失敗することも、結構あるかも。
[ 流行を追いかけているイコールミーハーだとは 思わない。というか、常に濁流の如く流れ行く 情報の中から選び取って吸収できるのだから むしろ尊敬すら覚える。
遠坂さんは有名なものを選び取っていると言う。 なんだかとても、らしいな、と思った。 ]
(89) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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………、
[ 遠坂さんは実写映画とかはどう思う? それは話題のチョイスとして正しいのだろうか。 その迷いに対する答えをシミュレーションしてみた。
遠坂さんは実写映画とかはどう思う? 話題になっているものなら知っているかも
私は原作派でね へぇ漫画だったかしら?そういうのも好きなの?
……………。これはだめだ。絶対だめなやつ。 いくら自宅に招く客がいないからって カモフラージュもせずに並んでいる剣客漫画や スポーツでありながらスポーツでない漫画が並んでいます なんて口が裂けても言えない。ドン引きされたら その瞬間から呼吸できなくなるかもしれない。
なしなし、と脳内でバツマークを描いた時。 ]
(90) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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( いま なんて )
(91) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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[ 嗚呼、堪えて欲しい私。 どうか不審者みたいにならないでほしい。
聞き間違えでないのなら、今。
衝撃的な言葉が聞こえてきたけど びーくーる、びーくーる。
そんな言葉を脳内で左から右に流しながら 瞬きを二つ。大丈夫かな、この答えで、 長いこと沈黙したら、困らせてしまうかもしれない。
よし、通れ、きっとだいじょうぶだ。 声が少し震えている?き、気のせいだよ…… ]
(92) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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すてき。 良いの?本当に。
[ また大きく瞬きをしつつ、冷えたグラスを両手で 抱えるようにして、指の震えを押さえつけて どう?と重ねて問う>>74彼女に、 ]
丸いケーキ、久しぶり。 チキンもすき。でもいつもどうせ食べきれないからって 諦めてたから、
(93) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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本当に嬉しい。
[ 私は二つ、嘘をついた。
ひとつめのうそは 丸いケーキは嫌なことがあった日には買うし お店の人にパーティですかと問われて、 真顔で一人で食べますとバカ正直に言うものだから、 買いに行くたびに「おつかれさまです」って 声をかけられる。
そしてふたつめのうそは、 嬉しいのも本当だけど。 クリスマスなんていう特別な日に、一緒に過ごす 相手に私を選んでくれたことへの優越感のほうが 嬉しさより勝っていたこと。 ]
(94) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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[ そういえば聞いたことなかったな。
ねぇかれしはいるの?
どんな答えが返って来ても、 今の私ならそうなの、で済ませられると思う。
いたとしたら、クリスマス当日に、 招く招かれるはわからないけど
彼女の隣りにいるのはわたし。
いないとしても、同じこと。
ただの友達である私が、幾千もいるであろう 遠坂 佳子とクリスマスを過ごしたい有象無象を 押し退けて、彼女の隣に存在するのだから。 ]
(95) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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ピザ……作ろうかな。 そしたら、………遠坂さんの好きな具も いっぱい乗せられるし。
どんなのがすき?
[ こんなずるい私が居ることを、 私は知らなかった。
独占欲なんていう言葉の意味を 身を持って知ることになることも、
ずるい私が、いとも簡単に笑顔を作れて しまうことも――。* ]
(96) 2021/04/14(Wed) 22時頃
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[ 空いたグラスを下げて、新たなグラスに 酒を注ぎ入れた。** ]
(97) 2021/04/14(Wed) 23時半頃
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[ なるほど。子供みたいか。 エロいではないのか。改めよう。 いや無理だなエロかった。
脳内リプレイ映像を元に行う脳内会議は 10秒で結論をたたき出した。
のを脇に除けて。 ]
大丈夫よ、きっと私しか見ていなかったから。 気が緩むくらいに親しい仲の相手になら そのくらいのこと、恥じらう必要も無いでしょう?
[ 実にエロくて可愛らしかったです御馳走様でした。 を変換するとこうなる不思議。自分でももうわからん。
あなたが思い浮かべ憧れる「遠坂さん」が これで正解なのかはもう私にもわからないけれど。 こういうのは堂々とやったもん勝ちだ。 雰囲気で押せばなんとなく押し通る。経験上。 ]
(98) 2021/04/15(Thu) 05時頃
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あら、大人だからって 慣れる必要ないこともあるでしょう? 幾つになっても、不快なものは、不快だし 怖いものは、怖いわ。
[ かわいい、かわいい、女の子。 か弱くて、守ってあげたくなるような。 庇護欲って概念はきっとあなたのためにある。
なんて幻想をあなたに抱いている自覚はある。 少しくらいは。 きっと一人でなんでも出来てしまうだろうに。 頼られたくて、必要とされたくて、求められたくて そうであればいいそうじゃないかと思ってしまうのが 私の願望の発露なんだとわかってはいる。 ]
(99) 2021/04/15(Thu) 05時頃
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[ いつもどこか不安げに見える気弱そうな表情、 遠慮がちで控えめな声 衣服に隠れ切らない豊かで柔らかそうな体は 乱暴に触れれば壊れてしまいそうで。
大切に、たいせつに、優しく包み込んで ずっと笑顔でいてほしいのに 涙に歪む顔ばかりを思い描いてしまう私は 性癖が複雑骨折している自覚もある。
私だけが、あなたに涙を流させることを 許されたいだとか、受け入れて欲しいだとか。 心底クソみたいな都合の良すぎる願望を どうせあなたに直接ぶつけることはないのだからと いつも自分に言い訳をして、思い描いた。 ]
(100) 2021/04/15(Thu) 05時頃
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[ 記憶の中の少女のあなたは 華奢で頼りなくてお人形さんみたいで。 一度だって涙なんか見たことがないくせに いつだって泣き顔ばかりが容易く想像させられた。 きっとこんなことを強いれば泣いてしまうから、なんて。
宝石みたいな涙を零す綺麗な泣き方じゃなくて 涙だけじゃない水分で顔をぐしゃぐしゃにして 整わない呼吸に苦しげに咽ぶような。
進学先を聞き出せなかった所為で 卒業後別々の高校に通って、大学に進んで、 今の仕事に就いて あなたを忘れようとして忘れられないまま 私の時間だけが過ぎていっても、 長いあいだ、ずっと、ずっと ]
(101) 2021/04/15(Thu) 05時頃
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[ 記憶の中のあなたは少女のままで 大人になってからも頭の中で 少女のあなたに乱暴をし続けてきたから
あの日この店の階段を下りて後ろを追いかけた 「雰囲気が似ているけれど肉付きがエロすぎる女性」が 似ているもなにも本人だったなんて わけのわからないバグみたいな現実に まだ、頭がついてきていないのかもしれない。 ]
(102) 2021/04/15(Thu) 05時頃
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[ 別段年幅もいかないいたいけな少女に 乱暴する願望があるわけじゃない。 大人になったあなたをうまく思い描けなかっただけで 触れるのなら、やわらかそうな体がいいに決まっている。
だからあの日あなたに「知り合いに似ていた」なんて された経験がない分だけ下手くそなやり方の ナンパをしようとしたわけで。
願望をねじ込んだみたいに 都合が良すぎる姿に成長したあなたを 視覚で認識してはいるけれど未だ現実味は極めて薄く 長年思い描いた分だけ、少女のままの印象が強くて。
思い通りに、無理強いできてしまいそうな印象が いつまでも抜けないのはそのせいなのかも知れない。 ]
(103) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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[ あなたはもう少女ではなくて、自立した大人で、 それなのに
きっと私以外の男にも 強要されれば拒めないんじゃないかなんて 悪意もなくあなたを弱者と見縊って 勝手に守りたがってるなんて
酷い傲慢だ。
……─────なのに。 ]
(104) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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[ これも欲目なんだろうか。 いい加減迷惑そうにされたって仕方ない筈のに何故か
私に心配されることに、いつも 喜んでいるように、見えてしまうのは。 ]
けれどそうね、私も少し心配性が過ぎたかしら。 ごめんなさいね。 柳葉さんったら、可愛らしいから ついつい心配になってしまって。
[ 気のせいだ。勘違いだ。 そうわかっているくせに。 わかっているからこそ。
『そんなことない』が欲しくて、卑怯な言い回し。 ああ、だめだ、これはきっと「遠坂さん」らしくない。 ]
(105) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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[ ふたり揃って休日前の夜だということは把握済みだ。 改めてあなたの口から聞かなくとも。
けれど。なのに。
「一緒だね」とどこかはにかむように笑うその笑顔が 一緒に過ごす約束もない筈の二人の休日を 喜んでいるようにみえてしまう。どうしても。
あなたとの間にあすの約束があっただろうか。 記憶を総動員させてみてもないものはない。はずなのに。
いまにもあなたの口から 「何をして過ごそうか?」そんな言葉が 飛び出してきそうな錯覚に襲われて目眩がした。 ]
(106) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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あら、なんだか嬉しそうね。 楽しみの予定でもあるの?
[ ねぇ。いって。ききたい。 私と過ごすんだって。
いえそんな約束はないので まずありえないのですけれど。
知ってる。
けど脳内でだけちょっぴり雰囲気に 酔ってみるくらい許されるでしょう?許せや。 ]
(107) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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どうかしらね。映画つうなら違うのかも? 私はそこまでではないから、わからないけれど。
大きな音も困るけれど 逆にに小声が上手く聞き取れなかったりして 巻き戻しが欲しくなることもあるのよね、私。
娯楽って認識しかないから気が抜けちゃって どうしても熱中し続けるほどの集中力が足りなくって。 [ 真面目に見るほどのまともな映画に 触れていないせいもありますけれども。 片手間に流して適当な退屈さを罵る見方しか していないですけれども。
余計な言葉を伏せてしまえばばれることもあるまい。 齟齬もないはずだ。いまのところは。 そんなくだらない心配はすぐにどうでもよくなった。 ]
(108) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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[ やっと。いえた。誘えた。 けれど答えを聞くのが怖い。
訪れる沈黙が、恋に浮かれて無駄にポジティブな嗜好を 一気にネガティブに突き落とす。
きっと困っている。どう断ろうか悩んでいる。 曖昧に肯定しておいて、 後で予定が入ったことにされるのかも。 ああでもその断り方は随分と優しい。 迷惑じゃないかって遠慮されるのがきっと一番キツい。 それが本当の意味の私への遠慮ではなく 遠慮したいがための気遣う振りだと気付いてしまえば きっと立ち直れないかもしれない……
すごい勢いで流れたマイナス思考を たった三文字が吹き飛ばす。
「すてき」なんて。 やだ。かわいい。蕩けてしまいそう。 ]
(109) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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ふふ、…… お友達とクリスマスパーティーなんて 学生時代にすら縁がなかったから なんだか今から浮かれてしまいそう。
[ 喜んでくれたのが、嬉しい。 喜ばせられたのが、嬉しい。
ただの友人としての立ち位置でも抱いて許される範疇の その二つだけを自己暗示みたいに頭の中で繰り返して 上品に見せる所作で口元に手を添えて はにかむように静かに笑っておく。
かわいい。かわいい。すき。かわいい。 キスしたい。かわいい。かわいい。たべてしまいたい。
喧しく騒ぐ雑念と心臓の音を意識から切り離す作業は なんだか修行僧じみている気がした。 ]
(110) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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[ もしも当日嘘に変わったとしても 今だけは本心で、楽しみにしてくれているように 感じてしまうのは、きっと、錯覚ではなくて。 錯覚なんかじゃないと信じたくなるような 信じられるような気持ちになったのは いつだって遠慮がちなあなたが 手作りを、食べさせてもいいと思ってくれるだけの距離に いつの間にか居たらしい実感を噛み締めたからだ。
まって。推しからの供給が急に膨大すぎてしぬ。 ]
やだ。ピザって家で作れるの? ……あ、まって。今の、おねがい、忘れて頂戴。 料理、全然できないみたい……やだわ、恥ずかしい。 すこしくらいはするのよ? 確かに、凝ったものに挑戦したことはないけれど。
(111) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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[ 本当は知っているしなんなら作れるけれど。 無知を装うなんてずるいやり方。
けれど、だってその方がきっとあなたは 私のために張り切ってくれるんだって想像が付いて。
それが嬉しくて、たのしみで。
そのためならば普段は絶対しないことだって こんなにも簡単にできてしまう。
ああ、だめだ。「遠坂さん」の仮面が剥がれててる。 でも今日は、仕方ないと思う。 勇気を出して、受け入れて貰って 浮かれずにいられる程の冷静さは 今日はもう、持ち合わせていなかったから。**]
(112) 2021/04/15(Thu) 05時半頃
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[ 私しか見ていなかったから。 そう遠坂さんはいう。
もしも私が酔っ払って、道端で吐いたり 脱いだり、暴れたり、そんなことになったとしたら?
貴方に痴態を見られるくらいなら 見知らぬ千人に目撃されたほうが よほど、マシだと思えてしまう。 ]
……でも恥ずかしいものは、恥ずかしいの。 気をつけなくちゃ。
[ 包容力の塊みたい。 本当にだらしのない姿を見せても、 貴方は同じように、そのくらいのこと、と 言ってくれるだろうか。 ]
(113) 2021/04/15(Thu) 22時半頃
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……たしかに、そうかも。 もしも耐えられないなと思ったら、 ( いちばんに ) 連絡するね。
[ 抜けている、いつか危ない目に合う そんな風に思ってくれているのだろうか。
ああ、指先は心より、頭より、ずっとずっと 素直だ。
広げて、閉じて。握って。
意味もなく、せわしなく。
幸せを享受している。過剰な幸せに、怯えてもいる。 ]
(114) 2021/04/15(Thu) 22時半頃
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[ だってこんな気持ちになること
今まで生きてきて一度もなかったの。 ]
(115) 2021/04/15(Thu) 22時半頃
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ううん、そんなことないの。 ありがとう。
え、あ、……うん?
[ 心配性が過ぎたかしら。 みにくい私の心を何も知らない遠坂さんが そう言ったのに、首を振ってしまう私は 本当にずるい。
そうだね、私も大人だから大丈夫
そう言ったらもう気にかけてもらえないのかも知れない かまって欲しい幼子みたい。
いいかげんいい年なのに。 同じ年なのに。
貴方の優しさに、漬け込んでいる。 ]
(116) 2021/04/15(Thu) 22時半頃
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[ 酒を摂取するペースはいつもより、 そりゃいつもより少し早かったかもしれない。
でもだからといって、帰れないほど酔うことは きっとない。
この時間が終わればきっと。
ほろ苦く薄っすらと回っているふわふわした 酔いも、瞬く間に冷めてしまうだろう。 ]
(117) 2021/04/15(Thu) 22時半頃
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うん?うーん……… 予定、はないけど。
今?うん、今がとても楽しいから。
帰りたくないなぁって思う。
[ 浮かされてる。 熱に。
もしも怪訝な表情を浮かべられたらどうしよう。
お酒のせいに、できるだろうか。 ]
(118) 2021/04/15(Thu) 22時半頃
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あ、それもわかるかも。 字幕だと特に、あれ?って巻き戻したりとか するもんね。
お互いのおすすめを見たりとかも 面白いかも。
[ そうしたらきっと次に会うときに、 もっと盛り上がる事ができるかもしれない。
共感することができるかもしれない。
考えているだけで少し楽しい。
それに、自然に。
次の約束を取り付ける事ができるという最大の メリットもあるし。 ]
(119) 2021/04/15(Thu) 22時半頃
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そうなの?遠坂さんのまわりにはいつも 友だちがいっぱいいたように見えたし、
いつもそういう感じなのかと。
[ あれ私。もしかしてしくじっていないか。 これではまるで、貴方のこと遠目に見ていました と自白しているようなものではないか?
違うんです、違うんです、 違わないけど、違うんです。
冷や汗が背中を伝っていく感覚がする。
変に思われなかっただろうか。 いやでも、事実彼女の周りには、
彼女を王子様だとか囃し立てて、 手軽な疑似恋愛を楽しみたい人たちが居たはずだから 目にしたタイミングがあってもおかしくない筈だ。 ]
(120) 2021/04/15(Thu) 23時頃
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[ 彼女たちを羨むことは、なかった。
期待に答えるように、きりりとした表情で 答える貴方に思うところがなかったわけではないけれど。
長い髪がふわりとゆれるのを素敵だなって そう思ったから。
ある日彼女がばっさりと髪の毛を切って 登校してきた日に抱いた感情は、
もったいない、だった。
きれいだったのに。今の姿も似合うけれど。
うつくしかったのに。
それをかっこいい、男子みたいだと囃し立てた あの子達に、なにもわかっていないな、なんて 思ったほどだった。 ]
(121) 2021/04/15(Thu) 23時頃
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ふふ、作るっていっても シートを買ってきて好き勝手具材をのせるだけの 簡単な方。
生地からつくっても、オーブンに入らないから。
[ 忘れて頂戴と貴方は言うけれど。 とても忘れられそうにない。
この雰囲気ははじめて、みたから。
綺麗でしゃんとしているのに、こんな表情も するの。ずるい。きれいなのに、かわいいも 持っているの?すごい。
思わずじっと見入ってしまったから、 笑ってごまかすこととする。 ]
(122) 2021/04/15(Thu) 23時頃
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手際良さそうだものね。 ……私ってね、そんなに大した趣味だとか なくて。
でも料理は好きなの。
……あ、でも誰かに食べてもらったことは ないから、味の保証はできないかも。
[ 勤め先が知識の宝庫だから、自宅で 作れるものに関してはあれこれ手を出しては 成功したり失敗したり大成功したり。
……大失敗は今の所ないと思う。 私の味覚が壊れていなければ。
ああでも ]
機会があったら、こんど。
(123) 2021/04/15(Thu) 23時頃
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[ まって――。ねぇまって――。 そんな言葉は口にする予定じゃなかった。 ]
(124) 2021/04/15(Thu) 23時頃
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食べに来る?
[ つるり、自分の唇から溢れ出ていった言葉に、 自分で驚いている。
ああ、どうしよう。
気を使って上手に断ってくれたなら ですよねって冗談みたいに、
笑えるかもしれないけれど、どこかで期待 しているかもしれない。
目をそらして、なんてね、とか言えばいいのか でも、そんなこと、今までしたことがないものだから。
やたら大きい体内の音が、私を焦らせる。 どうか、どうか、気づかれませんように。** ]
(125) 2021/04/15(Thu) 23時頃
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