10 冷たい校舎村9
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[ 思わず両手で耳を塞いだ。]
(26) 2021/06/08(Tue) 00時半頃
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── 現在・2階廊下 ──
[ 急に大きい音がするから。 音というか、人間の声だった。 ……ということは慎一にもわかる。
それから、聞き慣れたチャイムの音。 規則正しく鳴るはずの音。
規則正しいものって慎一は好き。 そのはずなのに、今ばかりは落ち着かない。 なんで? ってまた頭をよぎる。
だって、今はもう夜だった。]
(27) 2021/06/08(Tue) 00時半頃
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[ そうっと慎一は両手を下ろし、 それから恐る恐る慎重に歩き出す。
せわしなく周囲を見回していたら、 足元の確認が疎かになっていた。
裸足につっかけたままだった上履き。 踵にピリッとした痛みが走って、 そのときはじめて変化に気がつく。>>6
さっきまで、こんなになかったはずだ。 さっきまで、剥き出しの刃なんてなかった。]
(28) 2021/06/08(Tue) 00時半頃
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[ ヒッと小さく息をのんで、 慎一はひどく顔をゆがめている。
皮膚のほんの表面をなぞった程度の、 浅い、浅い切り傷を視認して、泣きたくなる。
精神世界。九重の言葉を思い出す。 これが誰かの心の中だというなら、 かわいそう、というか、悲しいな。
泣きたい。から、ひとりでいるべきなのに、 慎一は今無性にみんなの顔が見たい。 どこにいるんだろう。誰の居場所も知らない。
だから、3年9組の教室のあるほうへ歩いてく。**]
(29) 2021/06/08(Tue) 00時半頃
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[ うん。 今にも泣きだしそうな顔を隠す間もなく、 向井慎一はそこにいる。見つけられる。>>44]
(92) 2021/06/08(Tue) 10時半頃
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── 現在・2階廊下 ── ユーガ。 かかと、切った……、 [ ひっかき傷程度にね。 というか、猫に引っかかれたほうが、 よっぽど深い傷ができると思う。 でも、今にも泣きだしそうな、 あるいは呆然としたような感じで、 慎一はやってきた委員長に報告をする。 気にしないでほしい。 不穏で大きな音がして、 鋭いものを踏んづけて、 ちょっとびっくりしているだけだから。]
(93) 2021/06/08(Tue) 10時半頃
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[ しきりに何かを指先でなぞって、 気分を落ち着かせるだけの時間もなかった。 だから──まあ理由なんてそれだけ。 成長したって言ったって、 慎一は昔も今もずっと些細なことで溺れる。 どうでもいいことで泣きだしそうになる。 それを息ごと飲み込む術を覚えただけ。 たまに、飲み込むことすらできなくなるけど。 まあでも、一回泣いちゃえば落ち着くかもね。 そっちも一回泣いとかなくて大丈夫? ……とは、慎一は聞いたりしないんだけど。]
(94) 2021/06/08(Tue) 10時半頃
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[ 別にため息のつもりもないんだけど、 慎一はよく息を詰めてるから、 ため込んで吐き出して「はあ」って言う。 声をかけてきた男の方を見るけど、 前髪が重たくっていけない。 その下で泣きそうだったりしない? 声が震えていたりはしない? しないんだろうなって慎一は思う。 勝手にそう信じている。 君が炭蔵祐駕だから。 だから、震えを押し殺した声で言う。 慎一もなるだけ表に出さないようにと。]
(95) 2021/06/08(Tue) 10時半頃
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そ、それに、声…… 声したから……、 [ 別に声の主を探してたというより、 慎一が不安だったから、 みんなの姿を探しただけなんだけど。 どっちともとれる言い方をして、 周囲を見回してみれば、 その場所は見つけられたかな。 人の声や出入りする音で少し騒がしい。 慎一は耳ざといほうであるから、 ふいとそちらに顔だけを向けた。 歩き出すのは、まだ少し躊躇うように。**]
(96) 2021/06/08(Tue) 10時半頃
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── 現在・2階廊下 ── …………。 [ 「保健室」というワードが聞こえて、>>115 慎一はとっさに首を横に振っていた。 騒ぎ立てるほどの怪我じゃないことは、 慎一が一番よくわかっている。 ただ驚いただけ。ヘーキヘーキ。 それを口にできればいいんだけど、 そこまでの余裕はなかったので、 ボディランゲージに頼った次第だ。]
(143) 2021/06/08(Tue) 14時半頃
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[ ……別に慎一だって、 何も転んで擦り傷を作るたびに、 こんな顔をしているわけじゃない。 普段なら「いてー」とか、 「やっちゃった」って終わらすはずが、 カッターの刃なんて危険なものが、 床に無造作にばらまかれていたせいだ。 それがいつしか増えたりするせい。 誰かが悲鳴みたいな声を上げるからだ。 ……つまりこの世界のせいだよ。 ってことにしたいんだけれど、 どうやら泣きそうなのは慎一だけだなあ。 炭蔵も、やってきた黒沢も、>>98 目に涙をためてるわけでもない。]
(144) 2021/06/08(Tue) 14時半頃
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[ そうこうしているうちに、 黒沢にも保健室の件が伝わって、 「怪我したの?」って聞かれて、>>122 ……平気ですと言うタイミングを失った。 慎一がもう少し落ち着いていればな。 炭蔵が「連れて行く」と言う前に、 「驚いただけです」って言ってれば。 ……なんでかな。 そのとき急に少しだけ落ち着いた。 心の中がすうっと静かになる感じ。 慎一よりも背の低いふたりが、 普通に会話をしているのを聞きながら。]
(145) 2021/06/08(Tue) 14時半頃
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……あーー、うん。 今度は気ぃつける……。 [ 気を付けてね。かけられた言葉に、>>122 慎一っぽい返事だったと思うんだけど、 やっぱり、あんまり元気は出なかった。*]
(146) 2021/06/08(Tue) 14時半頃
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[ 頼りになる人たち。ちゃんとした人たち。 それを目の当たりにするとき、 慎一の心はときどきすうっと凪いでいく。 慎一は、誰かに頼りたいんじゃなかった。 何も誰かを支えに生きたいんでもなくて、 ……あの目には何が見えているんだろう。]
(147) 2021/06/08(Tue) 14時半頃
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── 現在・保健室へ ── ……マジで大した怪我じゃないよ。 消毒液借りて、バンソーコーもらうだけ。 [ 3年10組を通り過ぎる際、 慎一は予防線を張るように言う。 声の震えはほとんどおさまっている。 明るく元気とまではいかないけれど。 あの叫び声が気にならないわけじゃない。 10組から漂うあわただしい空気に、 通り過ぎながらちらっと中を覗けたなら、 ナニカにふわっと布が被せられる様子とか、 そんなものくらいはチラッと見えただろうか。]
(148) 2021/06/08(Tue) 14時半頃
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[ ひとりでも平気だよ。 そんなニュアンスを含ませつつも、 頭からさっきの悲鳴が離れなくて、 ふと炭蔵に向けて言葉を吐いてしまう。] ……九重が、ここ、 誰かの頭ん中だって言ってた。 [ まさか騒ぎの中心にいるのが、 九重──のような人形とは知らず、 ただ慎一は少し悲しいなって思っただけ。]
(149) 2021/06/08(Tue) 14時半頃
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学校が文化祭なのは、 大事な思い出だから……として、 カッターナイフが落ちてたり、 あんな悲鳴が上がったりすんのな、 ……頭ん中で。かわいそう。 [ そのことを考えると、 慎一の足取りは余計に重たくなる。 突っかけた上履きは歩きづらいし、 地面に擦り付けるようなやり方で、 不格好に保健室への道を歩いてく。**]
(150) 2021/06/08(Tue) 14時半頃
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── 現在・2階廊下 ──
[ たしなめられてた。>>162
おかしいなあ。 慎一のことは慎一が一番わかるはずなのに。 淡々と「大丈夫じゃない」と言い聞かされ、 慎一は保健室に行くことを了承してしまう。
大丈夫だと思うんだけどなあ。 本当にたいした怪我じゃないし。 自分のことくらいは自分でするのに。
そんなこと考えながらぼんやりと、 炭蔵と黒沢が役割分担をするように、 二手に分かれるまでを見ていた。>>163]
(200) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ 慎一は唐突に思ったりもする。 文化祭には慎一の役割が、 わかりやすくあってよかったなあ。]
(201) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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見て楽しいモンではなさそ……、
[ ……保健室への道中。 あとで確認するという言葉に、>>165 異論はないが憂鬱に相槌を打った。
布に染み出した赤い色。 慌ただしく出入りするクラスメート。
……どうせあとで見るなら、 いきなり見つけちゃうよりは、 心の準備ができてよかった気もする。]
(202) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ 九重の話。 ……というよりは、 慎一がしようとしたのは精神世界の話だった。
けど、返ってきたのが九重への心配で、>>166 慎一は一瞬「そうだったっけ」って思う。 話の内容は覚えてるんだけどな。どんな顔してた?]
……ああ、そういえば。 すぐどっか行っちゃったんだよな。
[ 慎一も思い出して──、 確かに変だったなあなんて漠然と思う。 慎一もまさかあの布の下だなんて思わない。]
(203) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ かわいそう。
慎一がこぼした言葉を拾って、 炭蔵がそれとは別に言い方をする。>>168
カッターナイフ。叫び声。 模造紙を切るのに使ったなあとか、 お化け屋敷から響いてたなあとか、 なにもそういう話じゃなくって、
刃物がたくさん散らばってるのは危ないし、 あの叫び声はまあ、楽しそうではなかったし、 頭の中がこんな状態になっちゃうんなら、 そりゃあつらかろうと慎一は思う。
つらいし、かわいそう。それが誰であっても。 ここにいるほかのみんなでも。慎一だとしても。]
(204) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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……持っていきたいのは文化祭だけって、 メールに書いてあったし、想定外じゃね。
大事なはずの思い出が、 なぜかこうなっちゃってるなら、かわいそうだけど。
……つか、つらくない人は、 あんなメール書かないと思う。
[ なので、後者に一票。 ……なにも多数決じゃないけどね。
重たい足取りをしながら言葉を紡ぐ。 時々、5cmほども低い目のあたりを見て、 ほとんど思ったままを口にしながら、 保健室の道のりを歩いてく。もたもたと。]
(207) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ そこまではよかった。
漠然とした誰か、としての世界の主の話。 かわいそう、かわいそうって慎一は言う。
そこに深い意味なんてない。 悲しいのもつらいのもかわいそうだ。
……ちょっとだけ思うんだけど、 炭蔵のその思考そのものが、 人よりも上の立場にいることを、 自覚したことがある人のソレじゃない?>>168
……ああ、いや。 別にそうだったとしても、 何も不思議なことはないんだけどさ。]
(208) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ なんだか改まったふうに言うなあ。>>169
慎一はそんなことをぼんやり思ってた。 「深い話はして来なかった」、うんそうだね。
慎一は、必要がないと思ったというより、 しようと思ったことがなかった、だけど。
楽しい話がはじまる空気じゃないなあって、 さすがの慎一も身構えはしていたんだけどな。]
(209) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ ……なんでよりによって、 その言葉を選んじゃうかなあ。]
(210) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ 「それって、送り主探しのための質問?」 ……って、おどけて聞き返せばよかったかな。
残念ながらその瞬間に慎一は、 なんていうか、「あーー……」って感じ。
言葉にしないほうがいいものもあるんだよ。 例えば、すうっと頭の中が落ち着いたあと、 膨らんでくるもやもやとしたものについて。]
(211) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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……逆に、 「生きやすそうだなあ!」って人に、 ユーガ、そういう聞き方すんの?
[ いいんだけどさ。慎一はへらっと笑う。 ……冗談じゃないんだよなあ。 炭蔵が冗談を言っているようにも見えない。
言葉にしたら全部本当になっちゃう。 認めなきゃいけなくなる気がしてヤなんだけど、 もう今さらだしなあって慎一は思う。
それじゃあ、真面目に聞いてるふうだし、 慎一も真面目に答えるよ。だから聞いてね。]
(212) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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ずっと生きづらいよ。 いつも息はしづらい。 でも仕方ない。それが俺だから。 生きるなら、それに付き合ってくしかない。
[ ヤだなあ。ふんわりと抱えてたものが、 言葉にするとはっきり輪郭を帯びるようで。
少しずつ受け入れてきたつもりなんだけど。 うまく付き合う術を探してきたつもりだった。
それでもこう言葉として並べ立てると、 慎一はなんだか自覚するし考えちゃう。 なんでこうなんだろう。生きるのは疲れる。]
(213) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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……たまに思うけどね。 みんな俺とは違う世界を見てるのかもって。
ユーガにはどんなふうに見えてんの? いろんな音とか光とか情報が、 一つひとつ順番に流れてきたりでもすんの?
次にやるべきこととか、 困ってる人が浮いて見えたりでもする?
疲れない? 泣いたり、後悔しない? なんでうまくできないんだろうって、 自分自身がしたはずの行動や思考に、 うんざりしてヤになっちゃうこともない?
(214) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ ……本当に気になるんだ。見てみたかった。 この世界を、ほかの人の目を通して。
八つ当たりする気も、責める気もなくって、 ただ慎一にはずっと不思議だった。
ほかの人が見ている世界って、 本当に慎一が見てるのと同じなのかしらん。
だって、そうでもなきゃ、 慎一ばっかり泣きたくなる理由がつかない。
……「ところで、そちらにお心当たりは?」 送り主探しであるならそう聞くべきだろうに、 慎一の頭に、そんな言葉は浮かばなかった。]
(215) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ ……たぶん、君が炭蔵祐駕だったせいだ。*]
(216) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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── 現在・保健室へ ──
夕方くらいに一瞬会った。 あっちの非常階段のとこ。 それっきり……だけど、
[ 「なんで?」とは聞けなかった。
鳩羽が九重を知らないかと、 通りすがりに尋ねてきたときのことだ。>>190
鳩羽があまりに本気で九重を探してるようで、 知ることを少し先延ばしにするようにして、 慎一はその背中を見送ったんだった。]
(296) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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[ さて。メールの送り主の話に戻そう。
確定させようのない可能性ばっかり。 炭蔵の並べたふたつを、>>267 慎一は歩きながら脳内でこねくり回す。]
……かもな。 なんか、やろうと思ってできること、 じゃないみたいな話だったし……、
……たとえば、で済んでほしい話だけど。 死んじゃおうと思って、メールも送って、 それでこんなとこいったらすげえビビりそう。
[ 九重からの伝聞として、 まずひとつめの可能性への返事としよう。]
(297) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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……だから、 気づいてなくてもおかしくないんじゃない?
それに、みんな、 気づいてたら、教えてくれんじゃねえかな。 その──、自分だって自覚してたら。
[ さて、これでふたつめの可能性への回答。
驚かせてゴメン、俺だよ私だよ。 ……みたいなことを慎一は考えたけど、 どうだろう。みんながそうとは限らないし。]
(298) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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[ 淡々と可能性の話をする炭蔵は、 慎一には今までどおりにしか見えなかった。
つまり──、子どもたちの群れの中、 先頭で。あるいは真ん中で。 慎一とは異なる意味で異質な存在。
わかりやすい目印、指標として、 気づいたときには慎一の視界に、 完成された形で存在していたもの。]
(299) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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[ 肯定ととれる言葉を受けても、>>269 慎一は「だろうね」と思うばかり。
ぐちゃぐちゃに散らかって、 どこに何があるんだかもわからない頭の中、 その一角を整理していくみたいに言葉にする。]
そう見えててほしかったんだから、 ユーガにそう見えてたんならよかった。 うまくなったろ、取り繕うの。
[ ふふん。とそれだけは得意げに言ってやろう。 「思い違い」って言われてそれもどうかって? まあ、それについては悲しい話なんだけど、]
(300) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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ホントにちゃんとできりゃよかったけど、 ……俺はそういうふうにできてねーみたい。
[ 一つ、ひとつと言葉にしていく。 何かを確認していく作業みたいに。 言葉にするごとに気持ちは凪いでく。
はたと炭蔵が立ち止まり両手を広げる。>>271
広げられた両手の範囲は、 たぶん慎一が同じことすれば変わらないくらい。
なんだか子どもみたいな表現をするなって、 慎一は思って、それが少しだけ愉快だった。]
(301) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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……そっか。 当たり前に見えてるわけじゃないんだ。
なんでもオミトオシみたいな顔してるから、 千里眼かなにかでも隠してんのかと思った。
[ 大真面目なふうに炭蔵が言うから、>>272 慎一も、半ば本気でそんな返事をしよう。]
手の届く範囲に注意を払えるなら、 ジューブンえらいと思うけどね。
[ ぽつ、ぽつと言葉をこぼしながら、 ゆっくり歩いていても保健室はもうすぐ。]
(302) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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[ 炭蔵がポケットに手を突っ込んで歩く。>>272
……案外行儀悪いことするなあ。 慎一はそうも思うけれど、言わない。
同じようなテンポで隣を歩いて──、 「疲れもする」そんな言葉には、 意外そうな視線を返しておこうか。]
……隠すのうまいなあ。 「悔しい」も「疲れた」も。
[ 見せてくれればよかったのに。とは、 取り繕ってばかりの慎一は言わないけどさ。]
(303) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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── 現在・保健室 ──
……自分でできるんだけど。
[ そして、 速やかにピンセットを持ち出され、>>274 慎一はちょっと腰が引けてしまう。
でも、今くらいはまあいっかって、 慎一はお言葉に甘えて裸足のままの足を差し出そう。 ……もちろんその前に一度洗うからちょっと待って。]
(304) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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[ 救急箱からバンソーコーを漁りながら、 世話を焼かれてるのってなんか変な感じ。
それでさ、その手先を見つめながら、 疲れもするし悩みもする、 ひとりのクラスメートとしての炭蔵に聞こう。]
さっきの話。 もし、本人に自覚がないとしたら、 ユーガもさ、「自分かもなあ」とか、思う?
[ その世話焼きな腕に起動ボタンがついてりゃ、 そんな心配する必要もなかったんだろうけど。*]
(305) 2021/06/08(Tue) 23時頃
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── 現在・保健室へ ──
ンー、でもほら、 こんなことなってるし、 ビックリさせてゴメン! って──、 …………なんねえか、な。
[ なんとなく当たり前に思いかけたのを、 口にして──炭蔵の反応で保留にした。>>359
わかんない。慎一なら言う気がしたけど、 そのあとを考えると言い出せないかも。
確かに文化祭の思い出が大事なら、 混じる物騒な異物が想定外なら──、 なおさら言い出せないかもしれない、とも思う。]
(366) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ 踏み荒らされる。というより、 均されるという感じだから気にしないで。
ぐちゃぐちゃに放置されてた頭の中が、 整理されて真っ平に。見やすくなるだけ。]
マジ? 目指しちゃおっかな。 アドリブきかないから、 かんぺきに脚本書いてもらわねえと。
[ 慎一のこれは冗談だった。 にやっと笑って軽口をたたきながら、 楽観的な将来を語ろうとして──、して、]
(367) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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や、でも。ムリムリ。 もっと単純なものでいいや。
[ あちこち場面が切り替わったら、 慎一は疲れ果てちゃいそうだしさ。
慎一のまま何者かになること。 想像するの、億劫になっちゃって、 へらっと笑って首を横に振った。]
(368) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ 見下してくれてても別によかった。 今さらそんなので傷つくこともないし。>>360
物理的には真一が見下ろしているワケだしさ。 ……少々ね。身長の5cmは結構大きな差だけど。
……それは冗談としても、 本当に大丈夫。どんなに遅れを取ってても、 慎一は慎一なりにがんばってるし、えらい。 そう思えてるのもえらいって自画自賛する。
まあ、慎一のほうがそんな感じ。 今だってひどく不格好に歩きながら、
ふと差し向けられた問いの意図なんて、 かんぺきに遠い慎一には汲めないけど。>>361]
(369) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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……俺にはユーガがそうだったよ。
疲れてても、悔しがってても、 ちっともわかんなかったしさ。 きっと、これからもおんなじ。
……あ、でも。 いちいち過去を掘り返してくる、 ああいうときのユーガは、嫌い。
[ あとね、 歩くときはポケットから手を出すべき。 小学校で習わなかったっけ? なんて、 些末なことすぎるから見逃してあげよう。 大事なのは枝葉の部分じゃないんだろう? 慎一はついそこに囚われてしまうけど。]
(370) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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……それがプレッシャーで疲れた。 とか言われたら、ゴメンって感じ。
[ そうじゃないといいなと慎一は思う。
これに限らず、劣った慎一の存在が、 誰かの疲れる理由にカウントされてなきゃ。
……まあ、どっかではされてるよなあ。 だから、自分の面倒は自分で見るくらいの、 努力はしてきたつもりだったんだけれど。]
(371) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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もし、それがヤなら、 たまにはちょっと考えて、 あ、疲れたなーって顔してくれたら、 疲れるねーって相槌くらいは打つ……、 打つと思うよ、気づけたときはさ。
[ 相槌のバリエーションは、 そのときどきになるかもしれないけど。]
(372) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ えらいえらいって、 慎一が炭蔵に声に出して言ったこと。 ついさっきまで、なかったでしょ? なかったはずだ。たぶん。
人の話を聞く努力をしてえらいね。 ちゃんと立とうとしててえらいね。 自分を取り繕えてて、えらいね。
そういう対象じゃないと思ってた。 あたりまえに無意識になんだってできる、 そういうふうに見える人には言いづらいしさ。]
(373) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ ……なんで今思い出しちゃったんだろう。]
(374) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ ……慎一のなりたかったものの話。
あの店頭によくいるロボットってのも、 あながち完全に冗談ってわけでもない。 屋台の接客は思ったより大変だったしね。
ハナから決まった対応しか期待されないモノなら、 慎一はたぶん、もう少しラクだろうなあって思う。
それかね、水族館にいる魚。 区切られた箱の中、ぐるぐる泳いで、 ある日自分よりデカい魚に食われたりする。
……あ、いや。深い理由はないよ。 真一は水族館って好き。年パスも持ってる。 部活や塾の時間と相談して、ふらっと行って、 同じ水槽を2時間くらい眺めるのが趣味だった。]
(375) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ 水槽の中でひたすら同じように、 すいすいと泳ぎ続ける魚を見るのが好き。 何の音楽も流れてないイヤホンを両耳にさして、 ぼうっと水の中を眺めてると、慎一は落ち着く。
なんの話だっけ。 そう。明るく元気な高校生らしくない趣味の話。 誰に見せる気もなかった慎一の一部分。
……そうじゃなくて、 慎一のなりたかったものの話。]
(376) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ 何になりたい? って話すとき、 慎一に笑って挙げられるのは、 人間じゃないなにかばっかり。
でも、もし本当になんにでもなれるなら、 慎一はよくできた人間になりたかった。]
(377) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ 些細なことでいちいち動揺せず、 日常の情報量にすぐ溺れたりしない。 自分のことで精一杯にならないで、 当たり前に他人にも手を伸ばせる、 ちゃんと完成された人間になりたかった。
……ずいぶん高望みかもしれないけど。]
(378) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ 慎一が水族館の魚を眺めるみたく、 遠くから様子をうかがってるとき。 炭蔵祐駕がそういうよくできた存在で、 外から遠巻きに見てるだけの慎一にも、 見つけられるくらい異質だったせいだ。
……なんていうと責めてるみたいだな。 つまるところ、到達点、ゴール、とか。 最終的に行き着くところ。みたいなね。]
(379) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ まあ、だから。夢≠ナもいいよ。>>0:929 慎一は否定もしなかっただろ。訂正はしたけど。
自分の面倒をようやく見れる気になって、 でも、他人に目を向ける術もわからなくて、
……ほら、炭蔵に限らず委員とか生徒会とか、 自分以外の何かの面倒みるのが役目だろ。 そういう、わかりやすい役職を得たら、 真似事くらいはできるかなって思ったんだけど。
それで、今。どういうわけか、 教室の端からでも、ガラス越しってんでもなく、 机ひとつ分の隔たりさえなく触れられる距離で、 同じ空間の中で、そいつの旋毛を見ている。]
(380) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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── 現在・保健室 ──
[ 失敬な。慎一もそのくらいの気は回す。 足は洗ってありました。>>363
廊下であんな深い話≠オたわりに、 当たり前に保健室で保健室ぽいことするの、 なんかちょっと不思議な感じって慎一は思う。
かかとにできたほんの浅い切り傷。 それを差し出しながら、 慎一は炭蔵の上に言葉を降らせている。
「否定は、しない」そっか。と言いかけて、 聞き返された問いかけの内容に、一瞬の間。]
(381) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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……えー、悲しい。 さみしくて悲しいから、 ……たぶん泣くけど。
[ ふざけてるように聞こえる? これでも慎一は大真面目だった。
気づけなかった後悔とか、 救えなかった無力感より先に、 きっと慎一は、 その事実が受け入れがたくて、 わんわんと泣いている。気がする。
……よく泣くのバレてるんだから、 安い涙だなあって言われるかもだけど。]
(382) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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ああ、あと。 ……ゴールが見えてないと、 俺がラクできないし、困るかもな。
[ 完成見本がないと動きづらいんだ。 はじめの一歩をどこに向けるか、 それもわかんなくて途方に暮れちゃう。
これについては意味わかんなけりゃ、 わかんないままにしててくれていい。]
(383) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ 熱い友情コールみたいなの、 パッと出てこない人間でゴメン。 ふわふわとした答えを返しながら。
……それと、 一足飛びに勝手に想像しないでほしい。>>365 まだ慎一はどちらとも言ってないじゃないか。
……でも実際、想像できちゃうんだよなあ。 お風呂場でカッターナイフ握りしめて、 わなわなしてるのとか、似合っちゃって困る。]
(384) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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[ だから答えは似た感じ。 炭蔵の堅い言葉を水でふやかしたみたいに。]
……かもね。 少なくとも自覚はないけど。
[ 終えられた治療に、「サンキュー」って。 添えつつ慎一はまだ腰かけたまま、 いつもと違う角度から炭蔵を見上げてる。]
(385) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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ああ、でも。 カッターナイフ。
[ 床にたくさん落ちているものの名称。 それを口にして、慎一はなんとなく考える。
あれは、最後に使った道具的な何かだろうか。 それとももっと別の意味合いを持つものか。]
あれ、使ったのかなあ。 あのメール、みんなに送ったあとに。
[ だから落ちてる。と解釈することもできる。]
(386) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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……試してみる? 何か思い出すかもよ。
[ 慎一か炭蔵のどちらかが、 もし本当にメールの送り主ならね。
……ああ、でも。 護身なんか考えなかった慎一は、 カッターナイフを拾ったりしなかった。
だから、あながち冗談でもなくそう言って、 でも、それだけ。刃物を取り出したりしない。
何もなければ立ち上がって、 上の様子を見に行ってもいいころかと。**]
(387) 2021/06/09(Wed) 04時頃
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── 現在・保健室へ ── [ 自覚さえあれば名乗り出ただろう2/10。>>412 まだ過半数には満たないので、 自覚があるけど黙ってる説も捨てきれず。 確定させようのない仮定の話から、 自分たち自身へと話題が移ろったころ。 得意げな言葉が返ってくるもんだから、 くつくつと笑ってひとつ指摘してやろう。>>414]
(427) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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うまいねえ、嫌味なくらい。 まあ、俳優目指すんだったら、 もうちょい表情筋を鍛えれば。 [ もう少し頻繁に声を上げて笑うとかね。 取り繕うのじゃトントンか劣勢だとしても、 慎一はそういうの得意だから、 「俺を見習うといい」なんて、 ふざけた調子で付け足しながら。 ……あ、あと助詞に気を付けなよ受験生。 「ああいうときは=vって慎一は言ったろ。]
(428) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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[ 「休ませてもらっても──、」>>415 いったい誰に許しを請うっていうんだろ。 今日の今日まで知らなかった顔して、 炭蔵がらしくもなく聞くもんだから、 慎一もらしくもなく上から目線で、 落ち着いた調子で返事をしてあげようか。]
(429) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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いいよ。許してやりなよ、自分で。 それを許さない′利なんて、 ほかの誰も持ってるはずがないし。 [ お休み慣れしてる先輩からのアドバイスだ。 生き抜くコツは、自分にベタ甘になること。 それでも不安なら、たまにくらい、 5cm上から肯定してやってもいいけれど。 ……そのときムカつきを上回って、>>415 慎一にほめられたくなったっていうならね!]
(430) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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[ ……それに、ほかの誰に認められたって、 自分で許せなきゃどうにもならないと思う。 どうにもならないから、まあ気を付けてね。]
(431) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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── 現在・保健室 ── [ 世話を焼かれたいわけじゃなかった。 自分のことは自分でできるほうが、 慎一にとって良いはずだった──けど、 慎一は今、きれいに整理された頭の中身に、 ほとほと嫌気がさして疲れているから、 何もできない子みたいに足を差し出しちゃう。 言葉少なに返される言葉たちに、>>417>>418 慎一は「そうだよ」とか「さあね」とか、 ゆるゆると笑ったまま短く返事をする。]
(432) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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そうそう、その調子で、 せいぜい俺にラクさせてくれ。 [ 冗談めかして紡いだ言葉。>>419 でもこれは本当に冗談だから、 その背負いがちな癖、抜けばいいよ。]
(433) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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[ さて。 ほんの思い付きで口にしたモノが、 当たり前に炭蔵のポケットから登場して、 慎一はロボットじゃないんだから。と思う。 ほら、あの青い猫だか狸だかの。>>420 カチカチと自然な流れで伸ばされた刃。 見せつけられて、それで──、 「どう使う?」なんて人に聞いといて、 炭蔵はそれを自分の手首に当てがった。>>421 さすがの慎一も──というか、 しょせんは慎一なのでそれにはびっくり。]
(434) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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──ちょっ、ユーガおまえさあ! いや、思い切りよすぎ、こわぁ…… [ うっすらって言ったって、>>421 慎一の踵の傷くらいの深さはあるんでしょ? 思わず立ち上がって、手首を引っ掴んで、 その薄い一本線以外はきっと、 なんにもないであろう皮膚を見つめた。 びっくりしたので、心臓がばくばくしてる。 驚かせないでほしい。長い付き合いのくせに。 炭蔵は平然とカッターナイフを揺らしてる。]
(435) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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[ 「本当に死んじゃったらどうすんだ」とか、 慎一の喉元までせりあがってきたんだけれど、 ……本当に死んじゃうかもしれない。 って話をしているんだったな、今は。 そう気づくと言えなくなっちゃって、 なんだか冷水でもかけられた感じがして、 無言のまま、視線を炭蔵の手首から、 ゆらゆらしてるカッターナイフに移した。 「どう使う?」そう聞かれたんだった。 揺れてるカッターナイフを右手で取る。 黙ったままカチカチと刃をしまった。 シャツとセーターを捲って、 傷一つない左手首を炭蔵に向ける。 そこに、もう危なくないソレを当てて、]
(436) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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……こっちじゃなくて、 [ 真横、水平にカッターナイフを引く。 刃は出てないから、何色も浮かない。 それから、また同じように持って、 今度は縦に、腕を走らせるように下ろす。]
(437) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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こう。 ──って聞いたけど、 試したことねえからわかんない。 [ 炭蔵の傷はどっちだったんだか。 刃物のシェアハピは遠慮したので、 慎一に新しい傷はできない。えらい。 これでいい? ってふうに、 カッターナイフを炭蔵に返して、 ……新しい傷の手当については、まあ。]
(438) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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ユーガこそ。 ひとりじゃ消毒できなーいってんなら、 手伝ってやってもいいけど。 [ あんまりその気じゃないのは、 口ぶりで伝わっちゃうかもしれない。 自分でけしかけたくせして、 慎一はまさか本当にやるなんてって、 ちょっと怒ったような気持ちでいる。 なので、せいぜい片手で消毒して、 不格好にバンソーコーを貼ればいい。]
(439) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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……見てくるかあ、上。 [ もう少し片していくという炭蔵に、 慎一はひらりと左手をあげて応えた。 捲れた袖から覗く手首。 そこにあるのは浮いた血管と、 傷ひとつないつるりとした肌だけ。**]
(440) 2021/06/09(Wed) 14時半頃
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[ かくして物騒な張り紙の前にいる。>>234]
(447) 2021/06/09(Wed) 16時頃
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── 現在・3年10組 ── 注意っつわれても、いや…… [ 気遣いあふるる張り紙を設置し、 中のことにも対処してくれた人たちが、 そのお仕事を終えたころだったかな。 扉の前に立ち尽くし、 慎一はちょっと困惑しちゃう。 さっき、通り際に見た赤色。 布で覆い隠された何か。 ……が、中には待ち構えてるんだろう。 いくら不意打ちよりはマシといっても、 こうも警告されてしまうと尻込みする。]
(448) 2021/06/09(Wed) 16時頃
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[ とはいえ、足踏みしてても仕方ない。 だって、ここに「なにか」はあるんだろ。 注意書きに心の中で感謝しながら、 意を決して教室の中へと足を踏み入れる。 尚、ホラーは……、 ビックリ要素と痛い要素がなければ、 まあ、なんとか…………? 苦手なのがわかりきってるから、 お化け屋敷とかは避けてた。文化祭も。 だから、ドキドキしちゃうなあ……なんて、]
(449) 2021/06/09(Wed) 16時頃
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[ ……冗談めかすような話でもなかったな。 部屋に足を踏み入れれば、 中央にこんもりとした塊。 ……カーテンがかけられてるせいだ。 それに染み出す赤。ヤなにおい。 いくらじっと見ててもそれは動かない。 そのことを確かめてから、恐る恐る、 ようやくのことでその布に手を伸ばす。]
(450) 2021/06/09(Wed) 16時頃
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[ ……鳩羽が九重を探してたなあ。 つまり、九重ではないはずだな。 黒沢は見た。鳩羽も見た。 炭蔵は今ごろお片付け中。 ……とにかく、願わくば、 この下に誰もいませんように。 そんな願掛けをしてから、 いったん目を瞑って布をめくる。 隙間から覗きこむようにして見たのは、]
(451) 2021/06/09(Wed) 16時頃
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う…………、に、人形。 [ その肘の関節が人の形をしてないこと、 早々に慎一の視界に入ってくれてよかった。 裂けた首とか、おびただしい血液とか、 そういうのにオエッとなりかけながらも、 かろうじて自分に言い聞かせる。 これは人間じゃない。人間じゃない。 九重みたいに見えるけど、ただの人形。 ……どうして鳩羽が必死で探してたか、 そのとき慎一はようやくわかった気がする。]
(452) 2021/06/09(Wed) 16時頃
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[ 凝視することを早々に諦めて、 慎一は元通りソレに布をかけておいた。 ただのこんもりした塊に戻ったのを見て、 慎一はこれが何なのか考えだす。 何が起きて、こうなっているのか。 いつもの癖みたいに、「なんで?」って。 探してたってことは、 少なくとも近くに九重はいなかったんだなあ。 なんでだろうね。 ここが誰かの精神世界だっていうなら、 なんでこんなことになっちゃうんだろ。]
(453) 2021/06/09(Wed) 16時頃
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[ なんでかなあ……って。 ──ふと上を見上げたのが、 人形の姿勢のせいだったかも定かじゃない。 ただ、確かに慎一はそのとき上を見て、 小さく「ひいっ」と悲鳴を漏らした。] ……グロだけじゃねーじゃん。 [ オカルトやホラーの注意喚起もほしかった。 一瞬で爆発しそうになった心臓を抑え、 とりあえず、また教室にでももどろっか。**]
(454) 2021/06/09(Wed) 16時頃
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── 少し前 ──
善処って……セージカか。
[ せっかくの上から目線だったのに!
返ってきたその言葉って、 はぐらかしたいときの常套句でしょ?>>461 少なくとも慎一の常識の中ではそう。
なので、こんにゃろーって具合に、 一か所だけ言わせてもらったんだっけ。
そういうときは「ありがとう」とかのが、 高校生らしくてかわいげがあると思う。 ……炭蔵に言うのも変な話だな、これ。]
(500) 2021/06/09(Wed) 19時半頃
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[ 「見返りが欲しい」と、 冗談とも言い切れないふうに言われて、>>462 慎一はちょっと笑った。ちゃっかりしてんな。]
……いーよ。 ホントに任されてくれたらな。
[ そんなことありえるかなあ。とか、 今はあんまり考えずにいておこう。
慎一はゼンショするとは言わなかった。 有言実行してくれる気があるなら、 ジュースと言わず高級アイスだって奢ってやろう。]
(501) 2021/06/09(Wed) 19時半頃
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[ 炭蔵に冗談が通じないこと。>>463 慎一はそりゃあ知ってるけど、 それとこれとは話が別じゃんか。
それを言うなら炭蔵だって、 慎一に配慮して「切りますよー」くらい、 事前に予告してくれたってよかった。
……昔からなんで慎一が泣いてるか、 わかってないんだっけ。にしてもひどいよ。]
(502) 2021/06/09(Wed) 19時半頃
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[ 「深く突き刺せない」>>464 それっぽい理由を示されて、 慎一は肯定っぽく笑っておいたけど、
慎一が知ってるのはそうしたほうが、 死にやすいらしいってことくらいだった。
なるほどね、そういうことかあって。 ひとつ賢くなって保健室を出ていこう。
足元への注意にわかってるよって、 ひらひらと左手を振りながら。>>466*]
(503) 2021/06/09(Wed) 19時半頃
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[ つまり慎一はちゃんと学んだ。 上履きはちゃんと踵まで履くべきってこと。]
(504) 2021/06/09(Wed) 19時半頃
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── 現在 ──
[ 慎一は一瞬教室に顔を出した。 「九重、いた?」って恐る恐る尋ねに。
それから、黒板をざっと眺めて──、 もうこんな時間なんだなあって時計を見る。
もう22時近いじゃないか。 黒板のクレープの文字は魅力的だし、 寝る場所だって、たぶん必要。 どこで寝ればいいんだろう。
慎一にとって必要な情報が、 そのときどれだけ得られたかはさておき。
九重の行方と人形について以外にふたつ、 慎一の頭に特に残るものがある。]
(505) 2021/06/09(Wed) 19時半頃
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[ どうやら食堂は使えるらしい、って推測と、 たぶん今夜はここに寝泊まりするって予測。]
……俺、食堂行ってくる。
[ そこに誰が残っていたとして、 会話もそこそこに慎一はまた出てく。
クレープを食べに行くと解釈してもらえれば、 それも嘘にはならないので構わないんだけど、
万が一用を聞かれたら、「米を炊く」とだけ。 ……炊飯タイマー設定できるかなあ。 それが目下の心配事として残るけど。*]
(506) 2021/06/09(Wed) 19時半頃
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── 現在・食堂 ──
[ 冷蔵庫チェックのお時間だった。 ……いえ、こちらはいたって真面目に。
慎一は今度は足元によく気を付けて、 足を引きずるんじゃなく歩いていった。
……やっぱり増えてるよなあ、これ。 明日も増えていたらどうしよう。 いつか足の踏み場がなくなっちゃったら?
そもそもいつまでここにいるのか、 それさえわからない慎一だけれど、 永遠には続かないような気もしてる。]
(511) 2021/06/09(Wed) 20時半頃
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[ ここが死んじゃおうとしたやつの世界なら。
九重は「生きて帰れることが多い」って言った。 「多い」……に引っかかる部分はあるけれど、 それってつまり、そいつが助かるか、死んじゃうか。 ……って話なんじゃないかなあ。たぶんね。
そんなことを慎一はぼんやり考えてて、 そんなことを考えてた自分にちょっと驚いた。
いつもより少しだけ思考がクリアだ。 ……あるいは、「ヤだな」みたいな感情が鈍い。
なんで? なんでだろうなあ。なんて、 自分でうっすらとわかりかけてること、 わざとらしく考えてたら、食堂の扉の目の前だった。]
(512) 2021/06/09(Wed) 20時半頃
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[ ここで夜を明かすというなら、 慎一は朝ごはんの準備をしなくっちゃ。]
(513) 2021/06/09(Wed) 20時半頃
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[ クレープの材料はあったみたい。 だから……牛乳、卵はあるんだろう。 綿見が使い切っていないといいなあ。
食堂なんだから、米くらいはあるだろう。 ヨーグルトは……購買にあったっけ。
三食きっちり食べる派の慎一だから、 おなかはちゃんと減っていた。
牛乳と卵を探すため開いた冷蔵庫から、 おかず系のクレープをひとつ取った。>>141
お行儀悪くそれをかじりながら、 炊飯器の類を探して食堂を物色したりして。*]
(514) 2021/06/09(Wed) 20時半頃
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[ クレープ片手にふらふらしてた。 あんときみたいって慎一は思う。 ……文化祭のあとの打ち上げ。]
(570) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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── 回想・打ち上げ ──
……カミサマもたぶん、 別ンとこで忙しかったんだよ。 そのぶんそのうち埋め合わせあるって!
[ へらっとつくられた笑顔がどこかぎこちなくて、 おー、よしよしってしたくなっちゃうな。>>479
18歳の慎一はそんなことしないけど、 カミサマなんて当てになんないからなあ。
口先では調子のいいことを言いながら、 きっと明日も明後日も生きづらい友人に、 せめて好きなジュースかお菓子でも、 慎一が買ってきてやればよかったと思った。]
(572) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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[ ……あ。なんだっけ。 樫樹はなにが好きなんだったっけ。
もし慎一が気の利く男で、 「樫樹が階段から落ちたらしい!」 「でも打ち上げには来るらしい!」って時点で、 なにかそういうことを思いついたとして、 買い出しに行ったときに何か手に取れたかな。
迷わず何かを手に取れるほど、 君のことちゃんと見ていられたかな。
……浮かびかけた思考は、 悪気なさそうな労いの言葉に遮られた。]
(574) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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……えー、ヘーキヘーキ。 暮石の作った秘密兵器もあったから。
[ そりゃあもうバッチリ……、 一瞬頬がこわばりかけたのを堪えて、 いつもみたいに、へらへらと笑う。
右手にはかじりかけのクレープ。 左手はポケットに突っ込んで、行儀が悪い。
ポケットの中で硬貨の縁をひっかいて。 じっじっじって。短い爪をひっかけてる。]
(576) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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──っていうかリツ、 ちゃんと目玉クレープ食った? 食っとけよ、一回は。な?
[ 今持ってるクレープらしかぬ形のそれは、 たぶん……というか絶対に違うよね!
そうっと話題をすげ替えて、 ほら。きれいな浅瀬で水遊びしてよう。*]
(577) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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|
── 現在・食堂 ──
……うま。デカ。
[ 静かな食堂でクレープを咀嚼している。 もうほとんど食べきっちゃった。 慎一がひとりで2個食ってもいいかな。
目の前には家のとはずいぶん勝手が違う、 たぶん、なんか、すげーーー量が炊ける、 でーっかい炊飯器……だよね……でけー。 慎一の家はなんせ7人ぎゅう詰めだから、 そこそこ大きいの見慣れてる気でいた。
幸いなことにタイマー機能はあるみたい。 朝6時。自分の起床時間に炊けるように、 慎一は粛々と自分が生きるための準備をする。]
(578) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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[ 寝床は休憩室だよってメモ、>>509 慎一は見ることができたんだっけ。
……なんにせよ、寝れないだろうな。 いつもと違うから、慎一は寝れない。
だから守れる手順を守らなきゃ。 ひとつでも多く。息がしやすいように。
そうやって自分の機嫌を取るのが、 18年間で慎一はだいぶじょうずになった。
自分の機嫌を取るために、 明日の自分の気持ちが波立たないように、 今も群れをはずれて米を炊いてる。]
(580) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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[ 楽しい≠ニラク≠ェ、 本当の意味で両立できたらよかった。
でも、そういうわけにもいかないから、 付き合いきれないなあって慎一は思う。*]
(581) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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── 夜・休憩室 ──
[ 休憩室には毛布が運び込まれてて、 つまりここで寝なさいってことだった。
はじめはいい子に横になったんだけど、 ……案の定、慎一はちっとも寝付けない。
被った毛布から慣れないにおいがする。 いつもよりだだっ広い部屋の空気に、 すぐ近くにある他人の気配。寝れない。
与えられた毛布の端っこを、 指先でもてあそんでいる夜だった。 ……うるさくはしないから許してほしい。]
(618) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[ ……うるさくは、しなかったはずだ。
そのうちに慎一はするりと寝床を抜けて、 人の気配のしない校舎の中を歩いていく。
そのまま、3年9組の教室まで歩いてって、 じっと、自分の席から窓の外を眺めてた。 それが落ち着くと昼のうちに学んだから。
上体を机に預けて、机の角を撫でながら、 変わってく空の色と舞い続ける雪を見る。]
(621) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[ …………そんな夜だった。*]
(623) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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