32 Zug Zwang
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……? さあな、一般的な別れ方なんて俺は知らない。 あんたと会話した内容は忘れた部分もある。 思い出せる部分でも、…呆れた気持ちが 再度湧く所もある。
ゲームの内容でも無い所で 「嬉しかった」なんて言われなければ こんなに気になる事もなかったんだろう。
[ゲームに参加した事で願いが叶い、それ故嬉しい。 ゲームを通して得られた絆が嬉しい。 そうした感謝の言葉ならあったかもしれないが。
そうではなく、あれは、 個人に向けられたものに感じられて。]
(7) 2023/12/18(Mon) 07時頃
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[何故先の回答に そこまで驚いているのかはわからず。 …だが、ああ確かに、決裂はしたか。 とは思い出しはして。
自身も疑問ではあるが それでも行動に至った理由を、 思考を探し、まとめながら答える。
言葉にした事で漸く理由に辿り着けた気もしたが 果たして回答に足り得ただろうか。]
(8) 2023/12/18(Mon) 07時頃
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人間の方が信用ならないだろう。 自身の得を優先し、他者の事なんて考えない。 どれだけ相手が苦しもうが意にも介さない。 …どころか、…。
[心が冷えていくのを感じる。 語るのも馬鹿らしくなり言葉を切ったが、 どれだけの美点を語られようと人間に対しての 不信は揺らぐ事は無いだろう。
…許せる相手がいるとすれば、 ――――、くらいで。]
(9) 2023/12/18(Mon) 07時頃
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気に入りの駒?…ああ。 悪くない奴は確かにいたよ。 けどお前と同じ役で良い奴はいなかった。 折角最初のものより強化してやったのに、 どれも序盤で尾を掴まれ敗けていった。
だから、あんたは特別だったんだろうな。
[淡々と、特に感情も挟まずに 状況を報告するかの様に質問には答える。 確かに良い動きをする駒はあった。 だが、]
最後に話をしたいと思ったのもあんただけだったよ。
(10) 2023/12/18(Mon) 07時頃
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[改めて考えてみれば 不思議なものだと自分でも思う。 けれど事実、あの部屋から出て、自ら赴き、 不可能であろうとも手を組まないかと 声を掛けたくなったのも彼くらいだった。
聞かれでもしなければ言う内容でも無いかと 相変わらず仔細は切って。]*
(11) 2023/12/18(Mon) 07時頃
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思い出…という程時間も経ってない。 一年と少し、か?
[それでもその間ずっと引っ掛かりはしていた。 寧ろ人と関りを持つ程に、より気に掛った。 他の誰からも向けられた事も無い、 詳細不明の感情。]
(18) 2023/12/18(Mon) 22時頃
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[自身の思う人間像に少しでも否定が入れば また不機嫌そうに眉を顰め。 …籠る様に目線を逸らし。]
…………理解されたいとは思わない。
[忌々しそうに呟き、 以降は聞く耳を持とうともしなかっただろう。 犬の居ない膝の上、重ねていた手を強く握り込む。]
(19) 2023/12/18(Mon) 22時頃
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[だが話題が移ろうならそちらへ向き、 告げられた内容を咀嚼する様に暫し黙る。 一つ、問われた内容に関しては。]
犠牲者数にはそれほど興味は無い。 足りなければまた開けばいいだけだ。
俺が見たいのは『面白いゲーム』だ。 俺の想定や思惑の通りに進むゲームも良いし 予想以上の結末を魅せてくれるのも悪くない。
あのチェックメイトも面白かっただろう? …あんたが勝っても、それはまた 面白かったかもしれないが
(20) 2023/12/18(Mon) 22時頃
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……見たかったな。あんたの勝つ所。
(21) 2023/12/18(Mon) 22時頃
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[最後の言葉は唯呟く様に。 相手に伝えようとした意図はなく、 視線も昔を懐かしむ様にか宙を漂って。
そうして『味方』の意味を考え始める。 考える内、足元で犬が寄り添っている事に気付き 耳の辺りを撫でようと手を伸ばす。 無事届けば満足するまで撫でて、 ]
少し席を外す。 ロバートに食事を用意してくる。
[沈黙が起きたならそれを契機にと 席を立ち、応接室の扉へと向かった。 ロバートと呼ばれた犬も尾を振り その後ろへと続き部屋を後にしようとする。]
(22) 2023/12/18(Mon) 22時頃
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[不意に
問とも呟きとも覚束ない吐露を溢す。 何の意図も無い、ただほんの少しか、 気になった。
答えがあっても無くても話は其処で途切れ、 「移動したければしてもいい」とだけ 後ろ手に伝え、気ままに部屋を後にした。
一緒について来ても何も言わないだろうし、 何処かへ移動しても、そのまま待っていても、 食事の用意が終われば今いるその場所へ 現れただろう。]*
(23) 2023/12/18(Mon) 22時頃
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― 食堂 ―
[ロバートの食事を用意し その眼前に器を並べてやる。 焼いた肉を細かく切って茹でた野菜の上へ。
ここ最近は食堂に居座った主に任せきりだったが 久しく電脳空間で調理した食事はまあ、 まずまずの出来ではあったと思う。
そもそもに此処での食事に意味があるのか。 という疑問は、設計者の回答曰く、 「本物を食べた時と同等の刺激を味覚に送る」 との事だ。
…ともあれ、意味がなくとも 犬達に食べさせる物は上等な物を用意したかった。]
(29) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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[緩やかな動きで食事を楽しむロバートを、 しゃがんで、膝の上に肘を付きながら眺める。 止まる事も無ければ吐き出す様子も無いので、 まあまず味に問題は無いようだった。
そうして薄らと 『味方』についてを考え始める。 あいつ…、ルーカスにとっては俺は味方、らしい。
…………
そんなつもりがあっただろうか。 確かにあの役…駒はどの駒よりも特別手を入れた。 そうした思い入れがありはして気に掛けた。 届く報告を 楽しみにはした。]
(30) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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[結果、…………、 ………、… …… ………言葉にならない。 恐らく自分の中にそれを表す言葉が無いのだろう。 だから、…唯々、居心地の悪さを感じた。
決まりの悪い、座りの悪い、 むずむずする様な
……形容のし難い感覚。]
(31) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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[一つ、 『信頼』という言葉が近いのだろうかと浮かぶ。 GMの依頼を受けた際に、チェスの名手ならばと ある程度出来の良いゲームを催せるだろうと 運営の人間からは伝えられた。 其処にあるのは実力への信頼だ。 それと似た形、にはなるのだろうか。 そしてそれは実力にではなく、
……人物に向けて、………?]
(32) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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…………
[一度離れて再考してみたが やはりこの考えがまとまる気はしなかった。
不明である事に苛立ちが募り眉間に皴が寄る。 憮然とした表情を浮かべていると、 食事を終えたロバートがこちらへと近付いていた。 黒々とした目に見つめられ、ふ と目元を和らげる。 その耳元を撫でてやると細い尾を振り、 膝上へと前足を乗せてくれた。
自身の不機嫌が和らぐのを感じながら ふ、と 言葉が零れる。
それは深い意味など無い筈の、唯の呟きだった。]
(33) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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……俺には『味方』なんていないのにな。
(34) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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[一人と一匹しか居ない食堂はただ静かで その呟きだけが妙に空間を支配して。
……けれども聞く者も居ないそれは 誰にも届かず、何にも響かずに 何処かへと消えゆくだけで。]*
(35) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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なんだ。 来たのか。
・・ 此処に。
(39) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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[些細な音でも響く様な静寂の中、 扉の開く音が聞こえれば自然其方へと向く。
食事の終えられた器をよせ、 犬をドッグルームへ連れて行こうと 抱き上げた直後の事だった。
足を止めた青年へと向け声を投げ掛ける。 自身が居る居ないに関わらず この場所には足を踏み入れないものだと思っていた。]
(40) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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………、 食事や飲み物が要るなら好きにしろ。 適当なものしか無いが。
[言葉の通り、犬用以外は 大したものを用意していなかった。 自身の食事も疎かにする性分であるのに加え、 人を正常に持て成す心は欠けている。
…だが、それが目的では無いのであれば 黙って動向を眺めただろうか。]*
(41) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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………10時間だ。
[可もなく不可もない時間、と考え 半日もあれば何にでも足るだろうと単位を決めた。 その気になれば何時でも終わらせられるが 延長は別途金額を乗せられる。
面倒極まりない、が… 落命する危険を取る程愚かではない。
ともあれ尋ねられる理由は掴めず 答えた後にゆるく首を傾げた。]*
(44) 2023/12/19(Tue) 22時頃
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