16 魔界のミッドウィンター祭【R18】
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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…そっちじゃないよ、こっちだよ。 ここ、秘密基地なんだ。雨もへいきだし暖かいよ。
(0) 2021/12/11(Sat) 23時頃
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夜がもっとも長くなる時期に
魔界の王がパーティを開くという。
ご馳走を堪能するもよし、
愛しいペット(人間)を着飾らせて侍らすもよし。
闇夜に祝杯を掲げよう──
(#0) 2021/12/11(Sat) 23時頃
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[あらゆる魔が集う万魔殿。 その最奥に、巨大な玉座がある。 魔の頂点に立つ証である玉座の主こそ、魔王スヴァルニールであった。
なめし革のように黒々とした肌を、黒と金の衣服に包み、 艶やかな毛並み持つ獅子の身体を悠然と横たわらせ、 炭のように黒い翼の先で侍者と戯れていた魔王は、 不意に、巨躯を揺るがせて立ち上がる。]
支度せよ、オスカー。 宴の用意だ。
[素肌に首輪だけの格好で魔王の毛並みを梳っていた青年は、弾かれたように立ち上がり、駆けていく。 ほどなく、魔王の意向は魔界の隅々にまで伝えられた。]
(1) 2021/12/11(Sat) 23時頃
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[曰く、
『地上の太陽がもっとも弱まるのを祝して祭を行う。 万魔殿へ集い、望むがまま楽しめ。
前夜祭には、巻き狩りを行う。 狩り場は天界との境。 我こそはという者は共に来たれ。』 *]
(2) 2021/12/11(Sat) 23時頃
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[ その日、天使らは廃墟に降り立った。 聖なる欠片── 天へ送る光を収集するためだ。
ごくわずかな煌めきだが、自ら輝く光を求めて、天使らは低く飛ぶ。]
(3) 2021/12/11(Sat) 23時半頃
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[ 隊列の中央にいる天使がわずかに羽を震わせると、天使らは秩序だった動きで並び方を変えた。
それは星形化した立方体とでも呼ぶべきもの── あるいは陣形だ。
光を宿す翼が、さわさわと擦れ合い、熱を高めてゆく。*]
(4) 2021/12/11(Sat) 23時半頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2021/12/11(Sat) 23時半頃
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[その家屋の前まで来ると、外まで漂う生ゴミ臭に誰もが顔をしかめ、足早に通り過ぎる。屋内は当然更に酷く、様々な生活ごみがうず高く積み上げられ、足の踏み場どころか通る道も無く、天井までの空間を羽虫が飛び回っていた。 積み上がったゴミの山に一箇所だけ蟻地獄のように穴が空いており、この家の主はそこで生活していた。
そして、この腐臭に満ちた劣悪な環境下で今、一つの命が終わろうとしていた。]
(5) 2021/12/12(Sun) 00時半頃
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━━お迎えに上がりました。死神です。
(6) 2021/12/12(Sun) 00時半頃
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[痩せ細った黒猫の耳が、ピクリと動いた。どこから入ったのか、黒ずくめの服を着た白い髪と赤い瞳の青年が微笑みを浮かべて猫を見下ろしている。パリッとしたシャツやネクタイが、この場にはあまりにも不似合いだ。青年は屈むと、黒猫に右手を差し出した。]
君で最後だ。さあ、行こう。
[黒猫は、この青年を知っていた。傍らの布団の上で腐っている老人が事切れた時も、兄弟が息絶えた時もやってきた。何かをしてくれるわけでもなく、ただ連れていくだけ。 黒猫は、行った先で兄弟や老人に会えるかと尋ねた。]
いや、会えない。死とはそういうものだ。
[なら行く意味などないだろう。この家にとどまると黒猫は伝えた。すると青年の顔から笑みがすっと消え、差し出した手にいつの間にか銀色に光るナイフが握られていた。]
行きたくないというなら、刈り取るだけだ。更に苦しい思いをすることもないだろう。大人しくついてこい。
[怖いのも痛いのもごめんだ。青年の言うとおりにしようと黒猫が諦めた時、フッと身体が軽くなり、空腹も痛みも痒さも無くなった。気づけば、黒猫の魂は青年の手の中にあった。]
(7) 2021/12/12(Sun) 00時半頃
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……いい子だ。冥府までの道すがら、外の世界でも見せてあげよう。
[次の瞬間、死神と魂は屋根の上にいた。雲ひとつない青空が広がり、陽の光が暖かく町を照らしている。窓すら埋まった家の中で育ってきた黒猫にとっては何もかもが珍しく、あれは何かこれは何かと尋ね続けた。 そろそろ次の現場に行きたいと青年が言っても問い続けたので、黒猫は瓶の中に詰め込まれ、死神が命を刈り取る様をガラス越しに眺めることになった。*]
(8) 2021/12/12(Sun) 00時半頃
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[暖炉でパチパチと火が燃える音がする部屋で、フェルゼは目を開けた。ソファーでうたた寝をしていたようだ。]
……いるのか? ヨル。
[従者の黒猫の名を口にしたが、すぐに気づいて笑った。いるわけがないのだ。もう何年も前に冥府に送り届けたのだから。久しぶりにヨルの夢など見たから、うっかり錯覚を起こしたらしい。]
(9) 2021/12/12(Sun) 00時半頃
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[起き上がってポストを見ると、手紙が溜まっていた。従者がいないと、こういう雑務が溜まりがちだ。机の上に封筒を置くと、複数飾ってあるペーパーナイフの中から日本刀の形をしたものを手に取り次々と開封していく。
手紙の大半はどこの誰とも知らない人間の殺害依頼で、念が強いものがどういうわけかフェルゼのもとに届く。]
管轄外なんだよ……。
[そういう死神もいるらしいが、少なくともフェルゼは死んだ魂を冥府に連れていくだけだ。死した魂は放っておくと悪いものになってしまうから、言わば治安維持がフェルゼの仕事だ。 殺害依頼の手紙を全て捨てると、残ったのは一通だけになった。]
(10) 2021/12/12(Sun) 00時半頃
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……魔王様の宴か。
[危なかった。下手をすると間に合わないタイミングでこの手紙を見つけていたかもしれない。まあ、別の手段での告知も行われていそうだが。]
やはり従者が欲しいな……。
[魔王様のパーティなら相当な数の魔物が参加するだろう。連れてこられる生き物も多そうだ。この機に、仕えてくれそうな者を探してみるのも良いかもしれない。]
次は……永く居てくれる者がいい。 猫は、気まぐれで駄目だ。
[目を閉じ、深い溜息をついた。*]
(11) 2021/12/12(Sun) 00時半頃
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― 前夜祭会場 ―
[無数の魔物が群れ飛び地を跳ねのたくり進む中心に、魔王が在る。 普段の、動く城塞かのごとき巨大な戦車の代わりに、亡者の骨で組まれた身軽な戦車を、翼ある猟犬どもに牽かせていた。
王の狩り場は無数にあるが、鼻の効く先遣隊が最高の猟場を選び出す。 本隊が到着する頃には、廃墟の中に見事な輝く星が現れていた。>>4]
(12) 2021/12/12(Sun) 11時頃
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[静かに熱を孕んで白く輝く星は、数多の天使が寄り集まったもの。 魔を寄せ付けぬ意思を表すその形は、天使らしく秩序立って美しい。 これぞ相応しき獲物と認めて、王は号令を下す。]
押し包み、 押し潰せ。
[王の命はいつだってシンプルだ。 "蹂躙せよ" 王の意思に、魔性どもは闘争欲を解放する。
歓喜の雄叫びを伴って煌めく星を囲み、襲いかかる。*]
(13) 2021/12/12(Sun) 11時頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2021/12/12(Sun) 11時頃
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[魔界の空に太陽は無い。 だがその一帯には緑があった。
ひとつの大岩を中心とする草原。 それが彼の住み処だった。]
(14) 2021/12/12(Sun) 17時頃
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[狼に似た姿で、頭は冠のごとき角を戴き、 体毛は柔らかく長く、内側からの光を帯びる。
大岩の上に休むを好み、その間は一帯に光が降りて、緑が葉を広げた。
ゆえに付いた名が、日輪のロゴス。 当人が名乗るのは、単にロゴスである。]
(15) 2021/12/12(Sun) 17時頃
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[この光注ぐ草原にも、魔王の招待状は届いていた。 心動いたのは、地上の太陽がもっとも弱まるのを祝して、という一文。 その祝祭の場に自分が出るのも面白かろう、という、ある意味悪趣味な動機であった。
もののついでに前夜祭にも参加することとする。 狩りというならば、楽しめよう。
かくして、前夜祭会場となった廃墟に、白い魔物は姿を現した。]
(16) 2021/12/12(Sun) 17時頃
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[魔王の猟犬になるつもりはない。 狂乱する魔物の一団に混ざる気もない。
防御と攻撃の陣を組む天使に殺到する魔物の群れを、少し離れた場所から眺めていた。*]
(17) 2021/12/12(Sun) 17時頃
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[ あらゆる方向から、けれど無秩序そのものに魔性の群れが迫り来る。 蹂躙の意図も露わな欲望の発露だ。
標的となった天使たちの作る星の陣がいっそう輝きを増す。 直視も難しいほどの鮮烈な光。 そして、その中から、脈打つように一斉に光の衝撃波が放たれる。
朝日が夜を押しやるにも似た攻撃だった。]
(18) 2021/12/12(Sun) 19時頃
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[ 魔性の包囲に穴があけば、いくらか離れて見守る一点の光に天使たちは気づく。>>17
炎を纏う魔性は数多あるが、光を宿すものは少ない。 駆逐された地方信仰の偶像の類ならばあるいはと考えうる。
加勢を期待したりはしないが、 今は様子見の態で、そちらへ手を出すこともなかった。
次の発射に備える羽根の光の振動は、一糸乱れず歌うかのごとく高まる。 同時に、陣そのものも静かに上昇を始めていた。*]
(19) 2021/12/12(Sun) 19時頃
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─地上のどこかの街─
[仕事を片付けながら魔王城へと向かうことにした。溜めてしまうと後が辛い。三日月を半分に割ったような銀の刃が付いた、己の身長ほどもある大鎌を肩に担いで人間の街を歩く。
普段は死神らしく黒ずくめだが、宴に出る以上少しは着飾ろうと、銀糸の刺繍が施された灰色のベストとスラックスを着た。ネクタイは己の瞳と同じ深い赤。シャツだけは普段と同じく黒いままだ。
とはいえ今の自分の姿を見れる者は、この街にはほとんど居ないのだが。]
さて。あまり手間のかからない魂だといいな。
[屋根の上に登り、気配のする方へと屋根伝いに歩く。
今頃、魔王様達は前夜祭の真っ最中だろうか? 仕事でよく往生際の悪い魂を追い掛け回しているので、巻狩りに参加する気にはなれなかったが。天界との境となると、一体どんな獲物を狩ってくるおつもりなのやら。*]
(20) 2021/12/12(Sun) 20時頃
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[天使たちから放たれた光は、弱い魔物らを消滅させた。 苛烈な反撃に怯む者は少ない。 狩りの獲物に逆襲されて死ぬのは、自分の力も分からぬ愚か者か、単なる間抜けだ。 むしろ血を見たことで、狩りは熱狂の度を上げる。
上昇する天使に追いすがる形で、魔物たちも上へ伸びる。 だが締め付けが甘いのは、次の攻撃を警戒するからだろう。 動きだけを見れば押し上げるような形で包囲が解けていき、やがて天使の陣が魔物の壁を上へと抜けた時、そこには完全に射線の通った魔王が待っていた。]
これぞ狩りの醍醐味よ。
[呵々と笑った魔王が翼を開く。 それだけの動きで、空間が歪んだ。]
(21) 2021/12/13(Mon) 12時頃
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散れぃ!
[獅子吼。 圧さえ伴う咆吼と共に衝撃波が、あるいはもっとおぞましくも強大な不可視の力が、空間を貫き天使の陣に突き刺さる。]
ゆくぞ。
[放たれた攻撃を追うように魔王を乗せた軽戦車が動き出せば、周囲の魔物たちもまた歓声を上げて続いた。*]
(22) 2021/12/13(Mon) 12時頃
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[ 魔性らの妨害で任務を邪魔された形にはなったが、天使たちは粛々と包囲を突破して帰途につかんとする。
その”上”に待ち受けていたのは狩の主催者当人だった。
圧壊せしむるほどの咆哮が空間を揺らす。 命令にも似た言葉に従う意図はなくとも天使の群れは弾かれ飛んだ。
個々の天使は光を発し、光の網を紡ぐかのよう。 実際、情報と使命はまだ有されていた。
天使たちは再び整然と動き始める。 いくつかのグループを作りながら帰還する構えだ。
ただ群れの中にあった1点だけはまっすぐ魔王へと向かう。]
(23) 2021/12/13(Mon) 18時頃
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[ 突出した天使は、手に盾と槍を握っている。
その姿は、ただ”眩い”と称するしかないものだった。*]
(24) 2021/12/13(Mon) 18時頃
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─高台の神社─
[落ち葉に覆われた参道を歩き、迷える魂の気配がする方へと向かう。多くの魂は自分の力で冥府へ旅立てるので、死神が相手をするのは大抵“訳あり”なのだが。それにしても。]
……これはまた珍しい。
[死神の目の前で今にも命尽きんとしているのは、樹齢数百年を超す杉の御神木だった。しばらく前の台風でやられたのか、元々内部から弱ってきていたのか、根元付近で折れかけた大木は大きく傾いている。 大木には太いロープが巻かれ、支えるための柱が周囲に何本も見えた。これ以上倒れないようにとの人間達の懸命な努力の結果なのだろうが、残念ながら成果は上がらなかったようだ。]
神様をご案内するのはいつ以来だろう。
──ああ、申し遅れました。私は死神のフェルゼ。貴方を冥府までご案内するために参りました。
[御神木に宿っていた土地神は、言っている意味が分からないとでも言う風に首を傾げた。*]
(25) 2021/12/13(Mon) 22時頃
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[魔王の咆吼が天使の陣を砕く。 散った天使はまた緩やかに集まるようだが、小規模の集団では群がる魔物を振り切るのは難しいだろう。 確かに、これは狩りだ。
ひとつの光が魔王めがけて飛んだのを見たが、気に留めなかった。 あの程度で揺らぐ王では無いだろうし、王の懐に飛び込む獲物を横から攫う趣味も無い。]
(26) 2021/12/14(Tue) 00時頃
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[騒然とする狩りの場に飛び込み、獲物を吟味する。 天使たちを未だに繋ぐ光の網を手繰って、自身の光に馴染む物を探す。 天使たちは個体差など無いと思っているかもしれないが、探せば案外といるものだ。
やがてこれはと思う集団に狙いを定め、周囲の魔物を押しのけながら、天使の1羽ずつを見定め始めた。*]
(27) 2021/12/14(Tue) 00時頃
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[ 群れのひとりが魔王を引きつけている間に、他の者たちは離脱する作戦をとった天使たちだが、事は容易には運ばない。 魔性に追いつかれた集団は、またひとりを残して群れを逃し、別の群れと合流しては天を目指す。
目まぐるしく入れ替わる光の地図。
その中で、また別の動きをする一点があった。]
(28) 2021/12/14(Tue) 19時頃
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[ 魔性と戦って力及ばずもがく天使のところへ駆けつけ、槍を振るうのである。 魔性に対してではなく、傷ついた天使に向けて。
同朋の槍に貫かれた天使は光の欠片と化して砕け散り、魔性の手に落ちる定めから強制的に除去される。
執行を司る天使は、その眼差しを一瞬、異種の光に向けた。 あれも解放すべきものかと吟味するように。* >>27]
(29) 2021/12/14(Tue) 19時頃
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[星が弾けるように散った天使の集団の中から、一点の光輝が飛び出す。>>23 向かってくるそれを、魔王は満足の顔で迎えた。]
良い。 初獲物の誉れをやろう。
[天使の形をした光が魔王の影に入り、――それきり消える。]
(30) 2021/12/14(Tue) 23時頃
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[勢いづいた魔物たちが狩りに興じ、逃れようとする天使を魔王の影が次々と呑み込んでいく。 それでもなお魔の手を躱して天界に逃げ帰るものも多いだろう。 殲滅する戦ではない。欲しいだけ捕らえれば、あとは構わない。]
この程度でよかろう。
[満足の言葉を発した魔王が帰還の途につけば、他の魔物も三々五々去り始める。 あとは祭の始まりを待つばかりだ。]
(31) 2021/12/14(Tue) 23時頃
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