23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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[前回はたまたま、最強役職の呪狼だった。 3日目襲撃の時の記憶を手繰り寄せている。
追い詰めた参加者は共鳴の片割れだった。
桐野の左腕が、ざわめく黒い影を帯びる。 電気を放つようなチリチリ音。 筋肉と黒い毛は服を突き破り、人狼の腕が出現して 指先に銀色のツメが長く鋭く光った。
後ずさりして、逃げようと腰を上げたところを ガッチリと捕まえ。 学生服の肩に食い込んでいく爪。
獣の右手で喉元を捕えると口から血が飛び散った。 掴んだ肩の骨が、バキバキ音を立て始める。 首輪が千切れて外れ、音を立てて床に落ちた。]
(280) 2023/04/25(Tue) 17時頃
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[桐野の両の腕から首元、頭部までが徐々に黒く染まり 獰猛な人狼の姿へと完全に変わり果てる。 ガッ、と彼の喉に喰らい付いた。 血飛沫が勢いよく噴き出し、そのまま胸部、腹へと 順番に齧り、内臓を啜り、 ピクピク痙攣する手足をわし掴みにすると 一心不乱に食い千切り始め。
……彼の絶命の瞬間、 床に落ちていた首輪の石がエメラルドに発光し、 パキン、と高い音を発して割れた。
その瞬間、 バーチャルスマホに表示されていた 参加者一覧から彼の名前がグレーアウトして 【3d/Attack Death】のスタンプが押された。]
(281) 2023/04/25(Tue) 17時頃
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[……転がったスマホ画面。そこまでよく見えなかったが その後に何か… "Resource:75"とかなんとか… 数値が出ていた気がするのだが。 さすがに記憶が鮮明ではない。
…それにしても 人狼だった時の自分はどうかしていた。 残忍だったと思う。 ただのゲーム、だと信じていたにしても。]
(282) 2023/04/25(Tue) 17時半頃
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[凌辱のようなものだ。 人狼役すべてがああでは無いかもしれないが…]
……サラが襲撃されたら嫌だ。
[彼女に聞こえないくらいの小さな呟きを漏らす。
……黙々と無人の職員室の机や引き出しの中、 棚の中などを漁った。 とにかく書類はたくさんある。 全部目を通すのはなかなか至難の業だな…。]
(283) 2023/04/25(Tue) 17時半頃
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[棚を漁っていると、 はらり、とひとつの書類のようなものが落ちた。]
Cost/ 生命 100 肉体 80 治癒 80 性別 80 記憶 60 精神 60 知性 60 物理 40 幻影 0 乳児 -50% 動物 -50% 運 ??
Resource/ ※※(汚れていて読めない)
(284) 2023/04/25(Tue) 17時半頃
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[落とした書類について、桐野は気付かなかった。 薄く印字されたそれは、やがて消え失せる 特に意味のない物だろう。]
うーん、そう都合よくレアアイテムなんて無いか。
あとは保健室に行って、 生徒のカルテとか見たいな。**
(285) 2023/04/25(Tue) 17時半頃
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キリノは、参加◎。生きてたら。と全体LINEで送信。
2023/04/25(Tue) 18時半頃
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[>>299 小さな手で頬をぺちりと叩かれて、 ぽかんとした。
続いた言葉は──……>>300]
……えっ、 だ、だいきらい??
[ばか、から一気に大嫌いへ。 いやそこではなく。
──どうして、泣かせてしまってるんだ??]
(301) 2023/04/25(Tue) 20時頃
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[>>302 何があったのかは分かった。 ……絶対他言するなと約束したけどこんなもんか。 文句言いたいところだが、それは後回しで。]
駄目、そんなの。
……ごめん。
[嘘は言っていないが、黙っていた。謝るしかない。]
……八方塞がりになってた。正直。
(309) 2023/04/25(Tue) 21時頃
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サラがもう、 "自分の病気を治す"願いを出す事はないのだろう、 ってのは分かってた。
でも、それだと結局サラは死んでしまう。
……サラの病気を治す以外の願いが 俺の選択肢にあるはずが無かった。無いよ。
……一体どうすれば失わずに済むんだ。
(310) 2023/04/25(Tue) 21時頃
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キリノは、大和をブロックするかふたたび迷い始めた……
2023/04/25(Tue) 21時頃
キリノは、しにたくなってきた。大和はブロックしない。
2023/04/25(Tue) 21時半頃
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[>>325 ごめんなさい、と何度も言わせてしまって 自分の言葉選びが間違っていたことに気付いた。]
いや、俺のほうが… そんなこと言わせてごめん……。 サラが謝ることなんて何ひとつない。
俺は、 君の寿命がたとえ明日までだったとしても 変わらず好きになったよ。
君に会えなくなることを想像すると とてもつらいけど…
もう、きみと知り合っていない自分なんて、あり得ない。
(329) 2023/04/25(Tue) 22時頃
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もう隠し事はしない。
……願いごと、一緒に考えてくれる?
[彼女がまだ涙を零していたら。 知り合ったばかりのあの時のように、 制服が濡れないよう、そっと指で掬った。*]
(330) 2023/04/25(Tue) 22時頃
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[……願いごとの内容が サラにばれてしまった。]
『桐野玲の記憶すべてを使用して 双樹沙羅の病を治す』
[……これで、うまく行くはずだった。
でも彼女にひどく怒られて。]
(360) 2023/04/25(Tue) 23時半頃
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[腕の中のサラをぎゅっと抱き締めた。
もう彼女を泣かせたくない。 新しい願いを考えなければ。 そして、もう1人で決めない。隠し事はしない。
……何か無いか。ヒントが欲しい。]
……そういえば野々花が、 アルバムが何とか言ってた…>>1:183
……図書室、何かあるだろうか。**
(361) 2023/04/25(Tue) 23時半頃
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保健室、見たいものあるんだけど なんか… [先刻の大和からのLINEを思い出し] 今、取り込み中みたい。 だから後回しでいいかな。
図書室いこ。
(363) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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キリノは、大和に早漏の呪いを送った。
2023/04/26(Wed) 00時頃
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─ 2F・図書室 ─
[何だかんだここはあまりきちんと見ていなかった。 リアルでは文学少年なんだけど。
そこそこ広い室内に、本棚、机、椅子、 受付用の長机。奥にソファ。雑然としている。
棚に近寄って、普通に背表紙を眺めてしまう。 本好きにとって図書室は宝物の宝庫だ。楽しい。]
えー… 江戸川乱歩の怪人二十面相、ポプラ社版…… しょ、初版!?
[いきなりサブカルオタクのような声をあげてしまい、 サラを気にして咳払いをした。]
(366) 2023/04/26(Wed) 00時頃
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[人気の本?が並んでいるらしい棚も覗いた。 バトル・ロワイヤル、かがみの孤城。 何となく、このゲームと設定が被る。 デスゲームって娯楽は、いつの時代も人気なんだ。
好きな本をいくつか手に取ると、 奥のソファーに持ち込んだ。 完全に目的を忘れている。いや忘れていないが。**]
(374) 2023/04/26(Wed) 00時半頃
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