2 【R18】夢見る議事の村【RP半再演】
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2020/11/12(Thu) 00時頃
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[くおおん、くおおん。 辺りに鳴き声が響く。
夢に見るのは遥か果て。 いつか幸せだった人々が紡いだ物語。]
(1) 2020/11/12(Thu) 00時頃
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宝珠 コーラは、メモを貼った。
2020/11/12(Thu) 00時頃
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……アハブは。
[発声を確かめるかのように、一言。 そして、大きく息を吸い込み、吐き出し、咳払い。 一拍置いてから、ゆるりと、まるで舞台に進み出るかのように、歩み始める。]
アハブは、エリヤの行ったすべての事、預言者を剣で皆殺しにした次第をすべてイゼベルに告げた。 イゼベルは、エリヤに使者を送ってこう言わせた。 「わたしが明日のこの時刻までに、あなたの命をあの預言者たちの一人の命のようにしていなければ、神々が幾重にもわたしを罰してくださるように」 それを聞いたエリヤは恐れ、直ちに逃げた。 ユダのベエル・シェバに来て、自分の従者をそこに残し、彼自身は荒れ野に入り、更に一日の道のりを歩き続けた。
彼は一本のえにしだの木の下に来て座り、自分の命が絶えるのを願って言った。 「主よ、もう十分です。わたしの命を取ってください。わたしは先祖にまさる者ではありません」
(2) 2020/11/13(Fri) 00時半頃
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[低く、よく通る声で。 誰ともなしに、語りかけるように。 男は、続ける。]
彼はえにしだの木の下で横になって眠ってしまった。 御使いが彼に触れて言った。
「起きて食べよ」
見ると、枕もとに焼き石で焼いたパン菓子と水の入った瓶があったので、エリヤはそのパン菓子を食べ、水を飲んで、また横になった。 主の御使いはもう一度戻って来て、エリヤに触れて、言った。「起きて食べよ。この旅は長く、あなたには耐え難いからだ」
(3) 2020/11/13(Fri) 00時半頃
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エリヤは起きて食べ、飲んだ。 その食べ物に力づけられた彼は、四十日四十夜歩き続け、ついに神の山ホレブに着いた。 エリヤはそこにあった洞穴に入り、夜を過ごした。
[ここまで話すと、静かに大きく息を吐き]
……列王記上、19章より、抜粋。
[仰々しく一礼した**]
(4) 2020/11/13(Fri) 00時半頃
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人ってぇのはさ。 食って、寝て……ってしねぇと、簡単に死んじまうモンだからな。 まぁ俺らの場合は……
…………。
[ふっと、途中で言葉を区切り。 離れたところで、呆れたような仕草をしている男に向け、ニィと笑ってみせる。]
……俺らの場合は、なぁ?
[互いに"呪い"を受けた身。 何方かがこの世界から消えれば、そのときはもう片方も、いずれ……**]
(5) 2020/11/13(Fri) 04時頃
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[くるる、と一声鳴いた。]
(6) 2020/11/13(Fri) 23時半頃
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[通い慣れた部屋はすっかり片付いていた。 積み上がったダンボールが無くなれば生活感のない部屋が完成して、たまにあの人の母親が掃除に入るだけの場所になるのだろう。
大学生の休みは長いと言うから、帰ってくることは少なくはないのかもしれない。その時はきっと此処で寝泊まりして、うちにも顔を出してくれるのかもしれない。 そもそも、都会に行くだけで北海道から出るわけでも無いのだし。
でも、あの人の痕跡が削除されていくような光景が、俺にはどうしても不吉でとても嫌なものに感じていた。 口にすれば誂われると分かっていたから、思春期真っ盛りの15歳は気持ちを言葉にはしなかったけれど。]
(7) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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────平成20年、3月下旬 平年より暖かい、それでも未だ冬といっていい寒い日だった。
(8) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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本当に行っちゃうんだ
[勝手に寝転び占領したベッドの上、携帯を弄るふりをしながら相手を見ていた。 これだけダンボールを積み上げたのに、未だ荷物を整理している。引っ越し先に持っていく物は思っていたより多いものらしい。
もう少し、置いて行けばいいのに。 大学生の一人暮らしなんて、そんなに広い部屋に住むわけじゃないだろうに。]
(9) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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勿論。 合格が取り消しになるようなことはしていないからね
[手を止めず、視線を向けることもしないまま答える。 常のように飄々と、何も変わらない態度で。]
(10) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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……そんなこと、分かってる
[3歳年上の幼馴染、隣の家に昔から住んでる家族の一人息子。それが入井透世という人。 掴めない性格は誰よりよく知っているのに、この時ばかりは少し苛立ち感情が声に出てしまった。
進学先を聞いてから胸の中にあった靄は、引っ越しの日が近づく程に大きく広がり続けている。 携帯を折り畳み、背中に投げ付ける。反応を見る前に寝返りを打って壁側を向いた。]
(11) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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素直じゃないなあ、巡。 オレはそういうところよく知ってるし、好きだけどね。 置いていくのは、ちょっと心配
[落ちた携帯を拾い上げ、ベッドに近づいていく。 微笑ましいとばかりに滲ませていた笑いに交じる苦味。]
もう君も高校生になるんだから、喧嘩ばかりするなよ? それで友達も作って、やりたいこと見つけろよ
[枕元に意図的な落とし物を置いてやり、 顔を見せてくれない幼馴染の黒髪を撫でる。 幼い頃いつもそうしていたように、ただ優しく。]
(12) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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…………
[もう子供じゃないと言いたかったけれど、こんなことをしてる時点で子供なのだろう。 自覚はあれど、昔から感情の制御が不得意で同級生と諍いばかりの身では、どうしても難しい。
だからせめて、黙って受け入れていようと思った。 それでも、昔みたいに優しくされながら未来の話を語られるのが、やっぱり嫌だった。]
(13) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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[やりたいことを見つける。 それは大人になる為にきっと大切なことで、あの人に願われるのなら頑張りたいと思う。 だけど、子供には割り切れないものが消えない。
なんで時間は過ぎていってしまうのだろうか。]
(14) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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────令和元年、9月上旬 記録的猛暑で地元も東京も大変な思いをした 夏の名残が一向に過ぎ去らない、残暑の季節。
(15) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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アドナナofficial@adnana_info2019年9月8日
アドナナVSThe Hanged Wolf 『狂騒Expansion』 東名阪2MAN TOUR FINAL 東京dais公演 ご来場いただき本当にありがとうございました! 素敵な時間を共有出来た最高のツアーでした #The Hanged Wolf #アドナナ #狂騒Expansion
⏎ ↺45 ⚝218 ┅
(16) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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[ため息をつき、スマホの画面をオフにした。 目の前に座ったオッサンがこちらを見た。なんだよ、お前に関係ないだろ。 文句があるなら席を譲れ、楽器が重いんだよこっちは。]
(17) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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[数千人のフォロワーは何処に行ったんだ? なんて思っていたのも今は昔。SNSも売れないバンドもそんなものだって現実をアラサーになった現在ではよく知っている。
地方を回るのはファンに会いに行くわけじゃない、自分達を知ってもらう為。対バンに駆り出される奴らってのは大半がその段階。 といってもその蠱毒の中にも差が生まれない訳も無いから、あちら側のアカウントの確認なんてしちゃならないんだけど。
打ち上げ打ち上げ打ち上げ、ひたすら人脈を広げらなきゃならない俺らが無駄な嫉妬なんて抱いて相手に悟られた日には悲惨だろう。 休日は小さいハコでいつもの顔を前に楽器弾いて、月曜日からはバイトで先輩やら主任やらに怒鳴られる。そんな生活をしてる奴らにプライドはきっと不要なんだ。]
(18) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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[上京し大学で出会った友達とバンドを組んで7年。 俺のやりたいことって、こんなものだったっけ? 上を見ても下を見ても果てしない業界、しかし俺たちにとっては確実に下の方が底が浅い。
悩み調べたサイトにかつて同業だったという人により書かれていた、売れないバンドマンとしてのリミット。 その年齢は着実に着実に、近づいていくばかり。**]
(19) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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[何故、吸血鬼になったのか。 そんな大層な理由はない。 ただ、戯れに……いや戯れの内に本心を隠し込んで、愛を囁いた相手が、化石の牙を持つ吸血鬼だった。 だが、そんなことをまだ知らぬ時。 とある吸血鬼に、ひどく難儀な男がいると告げられた。 そして自分になら、彼を救えるかもしれないと。番うのならば、番う者の事を識る権利があると。 なんのことか分からなかったが、何故だか微塵の躊躇もなく、ヒトであることの垣根を越えた。
それから程なくしてだった。 かの吸血鬼の言う「難儀な男」というのが、己が想いを寄せた男であり、己より先に吸血鬼となっていた……いや、吸血鬼として覚醒していたと知ったのは。]
(20) 2020/11/14(Sat) 02時頃
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……そういえば、もうすぐ9年になるんだな。 この身になってから、心做しか時の流れが早くなったような気ぃするよ。
[なにせ、己達の外見に、何かしらの変化が起きることもなく。 おそらくこの先、何十年何百年と生きるかもしれないとなれば、当然なのかもしれないが。]
楽しいよ、毎日。 居場所を失った放蕩息子に、永遠の居処ができたんだからな。
[問いかけてくる男に、そう笑いかける。]
なぁ、ヘクター……
(21) 2020/11/14(Sat) 02時半頃
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[続く言葉は、重ねられた熱に吸い込まれていった**]
(22) 2020/11/14(Sat) 02時半頃
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[化石の牙の吸血鬼。 それは、とある時代のとある場所で、とある学者が生み出した、妄想。 実際に存在するかどうかすら分からないソレは、長い間、細々とした伝承でのみ、息衝いていた。今にも消えそうなほどに、か細く。 それが、にわかに具現化したのは、とある男の妄言からだった。 家族に無断で放浪し、音沙汰もないまま数年。ふと家に戻ってみると、自身の葬儀の真っ最中だった。 連絡も何もないので、死んだと思っていたと家族は言った。日頃の行いを思えば、当然のことかもしれない。 その時、男は、旅先で聞いた物語を思い出し、くだらない大嘘をついた。]
(23) 2020/11/15(Sun) 00時半頃
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